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村上春樹風のショートショートを書くスレ


1 :2010/08/17 〜 最終レス :2018/10/17
昨日、「風の歌を聴け」を読んで、とても気に入った。
なので、スレまで立ててしまう。
村上春樹風のさわやかで幻想的な作品を書きましょう。
書かれたショートショートには、自由に感想を書いてね。

2 :
  イソギンチャクからの手紙
「ねえ、わたしって、動物に例えると何だろう」
「イソギンチャクだな」
 そんな会話をしていた午後の休憩時間。風音は、頬をふくらました。
 しばらく、黙っている風音。
「なんだよ、イソギンチャクじゃ不満なのか」
「わたしがイソギンチャクなら、あなたは何なのよ。調子にのったら、怒る」
 どうやら、本気で機嫌を損ねたようだ。
「おれはクラゲだよ。クラゲが好きなんだ」
 それから、十ヵ月がたった。大学の試験があったり、未成年なのに飲み会をしたり、
一台五万円の自動車を買って乗りまわしたりして、いろいろなことをしていたけど、
風音ともちょくちょく会っていた。
 もじもじする風音に誘われ、彼女のアパートの部屋を訪れた。
緊張して、部屋の中に入ってみたおれは、
風音がクラゲを水槽に入れて飼っているのを知ったのだった。
「ねえ、このクラゲ、きれいでしょ」
 風音はもじもじしていった。
「うん。かなり、きれいだと思う」
 それから、おれは、クラゲがいかに偉大な生物であるかを
とうとうと語りはじめたのだった。クラゲはクジラより
大きくなることもあり、また、不老不死のクラゲも存在するのだ。
 それから、おれは彼女と寝た。彼女は、感激して泣いていた。
「うれしい」
 といっていた。
 そんな風音とは、それ以来、ぱったり会わなくなり、また十ヵ月がたった。
 風音が首を吊って死んだのを知ったのは、大学でのことだった。
「ゲババ、あなたに風音から手紙があるの」
 風音の友だちから、死ぬ前に書いたものであろう手紙を受けとり、
慌てて開く。そこには、たった一行で遺言が書いてあった。
「わたしは世界にいらないのだとわかりました。イソギンチャクより」
 バカやろう。大バカやろう。
 おれは拳を握りしめた。結局、彼氏であったはずのおれは、
彼女のことを何ひとつわかってなかったのだ。

3 :
  水舞い雑記
 水でできたドレスを着るきみ。
 いろんなところが、見えそうで見えない不思議なドレス。
「おれは、いじめとか、不平等とかが大嫌いなんだ」
「だって、あなたがいじめられてるじゃん」
 ぐうの音も出ない。
「いや、そうじゃない。おれより酷い目にあってるやつらがいるんだ。なんとかしたいんだ」
「どうするの」
「ただ、嫌うだけだけど」
「ふうん」
「内緒だぞ。絶対に内緒だ」
 おれは風音に念を押した。だが、風音は、ぽかんと知らん顔だ。
「でも、男子って、バカだよね。そうやって、男だけで争ってて、
女の子のことに気づかないんだから」
「そんなこというけど、例えば、ブランドものにきゃあきゃあいってる女や、
ジャニーズにきゃあきゃあいってる女なんて、
付き合ってもこちらのこと見てくれないんじゃないかと不安になる。
要するに、そんな女は、大嫌いだってことだ」
「うわあ、最悪。超ダサいよ、その考え」
「ダサくない。これが日本の真実なんだよ。バカとバカがすれちがいをつづけるのさ」
 風音の水のドレスが舞う。やっぱり、見えそうで、見えない。
「じゃあ、わたしとセックスしよ。今日は大丈夫な日なの」
 なんという展開だろうか。ぼくは優しく彼女に手を伸ばした。
彼女の髪を触る。なでなでしてから、水でできたドレスを脱がそうとする。
水でできたドレスは脱げないけど、ぼくの体は、彼女の素肌に触れた。
このドレスの下は全裸なんだ。
 ぼくは急いで自分の服を全部脱ぐ。
 しばらくして、彼女はいった。
「終わってから聞く質問ですけど、わたしたちに愛はあったのでしょうか」
「だって、おまえ、初めてだったじゃんかよ」
「重要な問題なの。わたしって、あなたのことを好きなのかな?」
「その答えは、神さまが知っている」
「ええ、神さま頼り? すごく他人任せ」
「でも、嫌いじゃないだろ」
「うわ、最悪。嫌いじゃない程度の男に抱かれたくないわ」
「つまり、おれはきみのことが、いわせんな恥ずかしい」

4 :
  千年戦争
 宇宙人が月を盗んでいった頃、おれは風音と一緒に近所の滝にいた。
風音は、とても、感度の敏感な子で、世界の異変が起こるたびに苦悶の表情を見せた。
「ねえ、風音、これはいってはいけないことなのかもしれないけど、
もう人類は滅亡するんじゃないかな」
 ぼくの重いひとことに対して、風音はやはり苦痛を受けた顔をして答えた。
「ゲババは、宇宙人に殺されるつもりなの? あのひよわな宇宙人と戦っても勝てない?」
 風音のことばに、ぼくは大きく尊厳を傷つけられて答えた。
「宇宙人にだって、負けはしないさ。ぼくをあまくみるなよ」
 そして、二人は黙って滝の音を聞いた。どどどどどど、と心地よい音がする。
 次に、声を出したのは、ぼくの方だった。
「もし、本当に宇宙人がいるのならね。存在するものに弱点のないものは存在しないよ」
「でも、月は持ち去られたのよ。あれから、毒素の入った雨が降るでしょ。
あなた、それなのに、まだ宇宙人の存在を疑ってるの?」
「だって、見たことないもの」
「そう。そうなんだ」
 風音は、とても悲しい顔をしていた。ぼくは風音のために何かをしてあげたくて、
しかたない気持ちになった。風音が愛おしい。
「ねえ、もし、わたしが実は宇宙人と戦ってる志願兵の一人で、
いつ死ぬかもわからないのだとしたらどうする?」
 ぼくは、緊張して、呼吸ができなくなった。
「もし、わたしがもうすぐ、月を盗んだ宇宙人を追いかける遠征に出るのだとしたら、
どうする?」
 嘘だろ。それとも、本当か? 風音が世界の異変を苦痛として感じるのは、
志願兵として情報を集める手術を受けたからなのだろうか。
 ぼくに、そんなぼくに彼女に何をしてあげられるだろう。
 何も知らない男女の時間がむなしくすぎた。
 ぼくは、風音に、地球での思い出に、一晩、抱いてあげることにした。
「ねえ、これって恋愛?」
 風音は行為の最中に聞いてきたけれど、
「宇宙的な恋愛さ」
 などと、嘘をぼくはついた。
 空には月はない。傷だらけの彼女が帰ってきたのは、
それから七百十七年も後のことだ。

5 :
  風が嵐を呼ぶ
 世界が死んでいる。
 何ひとつ価値のあるものを見出せずに、むなしく時がすぎていく。
 きみはずいぶん昔に去ってしまった。
 それは、おれが死んでいるからだ。おれは死んでいる。ゾンビだ。
死んだまま動くゾンビだ。
「だからって、おれにはこれが限界だったんだよ」
 本当の限界を知らないおれがいった。
 まわりのせせらぎが嘲笑った。それはまるで、きみの声のようで。
「あなたのどこが限界を試したというの。研究もせず、鍛錬もせず、
批評も受けず、何を頑張ったというの。あなたは死ぬの。死んで、塵になれ」
「待て。待ってくれ。おれだって、それなりに頑張ったんじゃないか。
それを全部、見捨てるのかよ」
 すると、せせらぎが答えていった。
「あなたは世界の何も見えていない。心が読めなければ、真理も知らぬ。
宝の在り処も知らなければ、風も見えない」
「おれに、おれに、心を読ませてくれ。真理を教えてくれ。
宝の在り処を教えてくれ。せめて、せめて、風を教えてくれ」
 おれは必死に訴えた。
 せせらぎは困ったようだった。それで、
せせらぎはおれに風を教えてくれることになった。
「風を見よ」
「いうことはそれだけか」
 そして、せせらぎは去った。それはまるできみが去った時のことのようだった。
 おれは呆然として、道端に立ち尽くした。風を見るとは、どういうことだ。風とは何だ。
 風とは何だろうか。風とは、きみだ。きみは空気か。
いや、ちがう。空気の動きだ。風とは、空気の動きだ。
 風は、空気の動きだろうか。いや、まだちがう。
風は、活力をもった空気の動きだ。きみは活力をもった空気の動きだ。
 そうだ。重要なのは、活力なのだ。風のもつ生命力、そして、リズム。
 風は、生命力をもち、リズムを刻む空気の動きだ。
 これで、正解にしよう。
 風は、生命力をもち、リズムを刻む空気の動きだ。
きみは、生命力をもち、リズムを刻んでいたんだ。きみは、風だったんだね。
 風よ。今日も向かい風が吹いている。
 そして、おれはただ、遠くへ旅に出た。
 世界で、風が待っている。きみの行方が、わかるような気がした。

6 :
「風の歌を聴け」を読んで、翌日に書き上げた四作。
書かれた順番は、逆で、
「風が嵐を呼ぶ」「千年戦争」「水舞い雑記」「イソギンチャクからの手紙」
の順に書いた。だんだんよくなってると思う。
感想ほしい。

7 :
  アップルジュースの友人
 真夏の昼間に、ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」をかける。
自宅にいても、どこかさすらいの旅をしている気分がするじゃないか。
 ぼくは孤独に一日をすごしているけど、飲み食いには困らない。
炒飯にアップルジュースをつけて、昼食を終わらせる。
 ぼくはカミュの「カリギュラ」が好きで、ちょうど、
ぼくの家を訪ねてきた女の子に、こんな命令を出してしまった。
「きみよ、月をとってまいれ」
 女の子は、ぼくと一緒に勉強をしに来た女子大生だったから、
突然、命令されて、戸惑ってしまった。
「陛下、わたしに月など、とれましょうか」
 女の子がいう。
「なに? ぼくの命令の聞けない配下など、いるわけがない。
きみが誠にぼくに忠誠を誓うのならば、きみは月をとってこれるはずだ」
「それで、月をもってきたら、どうするの?」
 女の子は冷静に答えた。
「え?」
 ぼくはちょっと及び腰になる。
「月なんてもってきたら、大きすぎて、この部屋に入らないんじゃないの?」
 女の子は冷静だ。
 それで、ぼくは、女の子の服を脱がせた。
「月が盗めないなら、きみを盗むしかない」
「わお」
 その晩は、とても素敵な夜だった。月は盗まれることなく、
女の子は、ぼくの命令に従った。
「ああ」
 女の子の小さな喘ぎ声が聞こえる。
 次の日の朝も、やっぱり、ぼくはビリー・ジョエルの「ストレンジャー」をかけるんだった。

8 :
  角頭攻めの女の子
「わたし、どうしたらいいかわからないの」
 風音はそういった。なにがわからないというのだろうか。
「わたし、毎日、何をしたらいいかわからないの」
 ああ、彼女はたぶん、軽い鬱病なんだ。
 ぼくは彼女の気晴らしになるように、彼女に将棋を教えることにした。
「将棋なんてわからないし、興味ないよ」
「いいから。これで、将棋好きのおじさんを口説き落とすんだよ。
美女のたしなみだよ。銀座の女は経済ニュースを読むらしいよ。
仕事好きなサラリーマンと付き合うためさ。将棋も同じだよ」
「ええ、どうすればいいの」
「まず、角の頭の歩を突くんだ。たぶん、おじさんが自分の角道を開けるから、
さっきの歩をさらに突くんだ。これでもうおじさんはメロメロさ」
 ぼくは、風音と将棋を指し、全部、負けてあげた。
彼女は、ちょっとは上機嫌だ。
「あげるよ、将棋版」
「ええ、いらないよ。女の子がもってたら、格好悪いんじゃないかな」
 それで、風音は帰っていった。
 それから、ぼくは別の女の子と付き合うようになり、風音とは疎遠だった。
ぼくは、その間、風音が何をしていたのか、まるで知らなかった。
 風音は、ただひたすら、家で眠っていたのだという。
 女の子にふられてしまい、ぼくは再び、風音に会いにいった。
「あれから、おじさんと将棋を指したよ。おじさん、すごい喜んでた」
 ぼくは満足だった。
「わたしの周りに十人くらいのおじさんが集まってた。わたし、
十連敗したんだよ。全部、負けたの。でも、おじさんはすごく喜んでた。
ねえ、これでよかったのかなあ」
「いいんだよ。きみはとびきりの美人だと思われたさ」
 そのおじさんと、きみは何の関係もなかったんだよね。
そんな心配をしてしまうのが、ぼくの悪い癖だった。
嫉妬しているのだ。すべての男に。

9 :
どこが村上春樹だ、という感じになってきた。
要は、おれの作品を読んでくれれば、それでいいのである。

10 :
  いないんだってば
「やあ、風音。今のぼくは宇宙人に操られているんだ」
 ぼくはとても胸がつまり、もどかしくなり、心臓がどくんどくんとなっていた。
 ぼくが宇宙人に操られているということは、ぼくの体を動かしているのは、
どこか遠くにいる宇宙人だということで、ぼくの体はぼく自身の意思によって動いていないのだ。
「宇宙人がね、きみのことを気に入ってるらしいんだ」
「え? なに?」
「宇宙人がね、きみのことを気に入っているぼくを気に入っているらしいんだ」
「まあ」
 ぼくは宇宙人に操られて、風音とちゅっちゅし合い、風音はそれを喜んで、
ぼくらはお互いに全裸になった。
 ぼくは宇宙人に操られているんだ。だから、宇宙人は風音と交尾するぼくの
心を観察しているはずだった。ぼくはみずから望んで風音と交尾しているのか、
それとも、宇宙人に操られて、交尾しているのか。胸が張り裂けそうだ。
 ぼくは風音が何を考えているのか、とても気になった。
風音はぼくを好きなのだろうか。それとも、風音も宇宙人に操られているのだろうか。
「風音、宇宙人がいなくなっても、ぼくと会ってくれるかい」
「それは、宇宙人によるんじゃないかな」
「風音はなぜ、ぼくと交尾をしたんだ。宇宙人の差し金かい?」
「それは教えるわけにはいかないの。わたしがわたしの意志で、
宇宙人に操られているあなたと交尾をしたのだとバレたら、
わたしは抵抗運動の過激派に蜂の巣にされちゃう。だから、
教えるわけにはいかないの。わたし、夜景を見るのは好きよ」
「ぼくは、ぼくの心は宇宙人によって操られてる。もはや、
自分で何を考えているのかもわからない。ぼくの意思は宇宙人の差し金で、
ぼくは宇宙人に操られて、きみを犯しに来たんだ。こんな交尾は、都会的といえるかい」
 裸の風音は少し考えたようだった。形のいいおっぱいが揺れる。
「わたし、思うの。いつになったら、宇宙人なんていないことにあなたが気づくのかなって」

11 :
  都会的な森
「ここは都会的な森だね。すごく、いろんな植物が生えている。それにまぎれて、
動物たちがうごめいている。ぼくには、小さな音が絶え間なく聞こえるよ」
 そんなことをぼくがいったのは、大通りのコンビニの前だった。
「樹一本もなく、人工の住宅地がひしめいているわよ」
 風音がいった。
「家々は森の木のように、ぼくらは、森をさすらう獣のように」
「獣のようにどうするの」
「餌を探すのさ」
 それで、ぼくらはコンビニの中に入って、牛乳プリンを買った。
外に出て、軽く食事をとる。
「ねえ、ぼくの部屋に来ないかい」
「なんで」
「ぼくの部屋は、都会的な森の洞窟になってるんだ」
 それで、風音はぼくの部屋に来た。
「わたし、狼なのかな」
「きみは狼だよ。毛なみがすごくそろってる」
「で、ここはどこなの」
「都会的な森だよ。きみを誘いに来たんだ。森の獣のようにね」
「森の獣のようね」
 それで、ぼくらはセックスをした。
「大丈夫かな。妊娠しちゃう」
「妊娠したら、毎日のようにセックスしよう。最後はおろせばいいさ。
お金は払うよ」
 そして、ぼくらは毎日、ずっと肌と肌と合わせて、セックスしつづけた。
人生の中で最高に幸せな時期だったと思う。

12 :
  最後の詩を埋める墓地
「きみはアンドロメダ星人だ。
 だから、詩人の手紙は届かない。
 墓守りは手紙を受けとると、詩人を打ち捨てて、手紙を埋めた。
 ここに死すべき命が眠る。
 ここは最後の詩を埋める墓地」
 風音が恥ずかしげもなく、教室で自作の詩を朗読していた。
ぼくは、それを楽しく聞き入っていた。他の数十人の観衆は、残念ながら、
詩を解さない。というか、発表という行為を歓迎しない。
だから、風音の詩を称える声は聞かれなかった。
 それで、唯一、風音の詩を褒めたぼくと、風音は付き合うようになった。
 二年間、付き合ったあと、風音はいった。
「わたしが好きなのは、あなたじゃないの」
 この二年間は拷問だったわ。まるで、ぼくにはそう聞こえた。
 そして、風音は首を吊って死んでしまった。
 ぼくは、風音に教えられて知っていた最後の詩を埋める墓地に行き、
故人の最後の詩を埋めた。
「わたしが好きなのは、あなたじゃないの」
 そう、その詩には書いてあった。

13 :
以上の9個の掌編の良いところを集めて、一作に凝縮しました。

14 :
  都会的な詩を埋める墓地
「ねえ、わたしって、動物に例えると何だろう」
「イソギンチャクだな」
 そんな会話をしていた午後の休憩時間。風音は、頬をふくらました。
 しばらく、黙っている風音。
「なんだよ、イソギンチャクじゃ不満なのか」
「わたしがイソギンチャクなら、あなたは何なのよ。調子にのったら、怒る」
 どうやら、本気で機嫌を損ねたようだ。
「おれはクラゲだよ。クラゲが好きなんだ」
「イソギンチャクにクラゲ、まるで、ここは水族館だね」
「いや、森だよ。ここは都会的な森さ」
 ぼくらは、ぼくの部屋に移動した。風音は裸になり、形のよいおっぱいを揺らした。
「都会的な森で、わたしたちは獣のように」
「いいね。そう、ぼくらは獣のように」
「何をするの」
「餌を探すのさ」
 風音のがっかりした顔を見ながら、
ぼくは冷蔵庫から牛乳プリンをとりだした。
「ねえ、あなたって、アンドロメダ星人ね」
 風音がそんないじわるをいった。
「そうさ。地球は宇宙人に占領されたんだ。
ぼくは宇宙人に操られてるんだよ」

15 :
「まあ、宇宙人とは会話ができないわね」
「そんなことはない。きみ、宇宙人の命令だ。月を盗んで来い」
「無理よ」
「不可能を可能にするのが、忠義というものだ」
 それ以来、風音は、ぼくとセックスするのをやめてしまった。
すべては月と宇宙人のせいだ。
「終わってから聞きますけど、わたしたちに愛はあったのでしょうか」
 ぼくは答えに窮した。愛など、軽々しく口にすることばではない。
「きみはアンドロメダ星人だ。
 だから、詩人の手紙は届かない。
 墓守りは手紙を受けとると、詩人を打ち捨てて、手紙を埋めた。
 ここに死すべき命が眠る。
 ここは最後の詩を埋める墓地」
 風音が自作の詩を朗読した。ああ、ぼくらは何度も、
最後の詩を埋める墓地に一緒に出かけている。
「これがわたしの最後の詩」
 一枚の紙を手渡して、風音は、ぼくの前から去った。紙には、
「わたしが好きだったのは、あなたじゃないの」
 と書いてあった。この二年間は拷問でした。そう、いわれてる気がした。
 しばらくして、風音が自殺したという報を聞いた。
 ぼくとの二年間は拷問だったのか。
 ぼくは、最後の詩を埋める墓地に、風音の詩を埋めにいった。
「わたしが好きだったのは、あなたじゃないの」
 そんなことばが、未来永劫に残されるのだ。受けとった相手がぼくだということを記しながら。

16 :
「もう少し本を読むべきよ。」
と208が言った。
「せめて3部作くらいわね」
と209が言った。


17 :
「高校生乙」
と208が言った。
「夏休み乙」
と209が言った。


18 :
「ここでこうしていることは」庸子は言った。
「死んでいるのと大して変わりはないわ」
庸子は深いため息をついて地下鉄の窓の外を見る。
「何か見えるのかい?」僕は庸子の耳元で小さな声を出した。庸子の耳はミルクの匂いがする。
「私の顔よ」
闇が無いと自分の姿が見えない。
庸子が最後に言った言葉だ。

19 :
地下鉄には毎日乗る。
僕は窓の外を時々思い出したように見ることがある。
見えるのは自分の顔だ。
「地下鉄の匂い」、フランスの俳優は昔映画の中でそう言った。
東京の地下鉄には独特の匂いがある。
僕はよく地下鉄の中で目を瞑る。
庸子の耳の匂いを思い出す為だ。

20 :
面白いよ

21 :
やれやれ

22 :
そして僕はゆっくりと射精した。 特別な射精だった。
その射精はとてもゆっくりとおこなわれ、いつまでも続いた。
いつまでも終わらない。よっぱらったみすぼらしい中年男がする昔の自慢話のように
いつまでも続いた。そのうち精液は彼女の体内におさまりきれずにあふれてきた
彼女の体内でうけとめられるべきっだのかもしれないのに
そして精液は部屋中に充満し僕も彼女をののみこみ、なおもその体積をふやしつづけ
街へと向かった。

23 :
あれから三ヶ月がたった。
3:11。
でも、僕にはピンとこない。東京では何も変わらない生活の歌が聞こえているからか?
カメラマンの仕事も、代官山のマンションも、ブルーのアストンマーチンも、何一つ以前のままだ。
「ねえ?放射能とか私たち、どうなるの?」と21のモデルでガールフレンドが聞いてきた。
「何も変わらないよ。そんなに簡単に世界は崩壊しないものさ。」と39の僕はタバコを吸いながらつぶやいた。
「そうかしら?私、何だかこわい。島根から東京に来た時、まるでディズニーランドみたいだと思ってたの。凄く毎日が楽しかった。
でも、あの事故で周りを囲んでる書割みたいなの?そういうのが見えちゃったのよね。今まで全然意識してなかったんだけど。
ず〜っと街が続いてるとばっか思ってた。でも、そういう書割があったのね。そんでそこに穴が開いてたのよ。そこから福島の妙に暗い風景が見えたの。
原発はもちろんだけど、何か田舎を思い出しそうなイヤな感じの臭いもしたわ。そしたらこの東京という楽しい街が急にそうでもなくなってきたの。」
「なるほどね・・・でも、そう簡単に東京は色あせたりはしないと思うよ。本物のディズニーランドも再開したろ?また、元の素敵な街に戻るよ、きっとね。」
「そうね・・・じゃ、しようよ。」
そして、僕たちは夜明けまでセックスした。

24 :
>>1
とりあえず『千年戦争』が好きだ。

25 :
僕はリッキー・ネルソンの「ハロー・メリー・ルウ」を唄うように、直子と出会った。
風邪をこじらせた飼い犬が1973年にステイシービルからあやまって落ちた日だ。
そのとき僕は、23歳だった。
「ワタナベ君でしょ?」と直子は言った。「脱いで」
やれやれ、と僕は思った。そして、とてもゆっくりと僕は路上で服を脱ぎはじめた。
「ねえ、ワタナベ君」と直子は言った。「路上で服を脱ぐのは、どんな気持ち?」
「悪くないな」と僕は言った。「悪くない」
繰り返すようだが、そのとき僕は23歳だった。


26 :
そう僕は23歳だった。 もちろん僕の性器は激しく勃起していた。
僕の性器を手にとって、直子は言った。
「こんなに硬く勃起しているのに、先端の包皮はあまっているのね。
あなたはこの包皮をなくしてはいけないわ。そこなわれてはいけない。
虫垂炎で盲腸をうしなった私のように。私はもうもとには戻れないの。」
直子の言葉が全部終わらないうちに、僕は射精した。

27 :
Rについて語りたい。
昔の話だ。耳の大きな女の子と山火事みたいなタイミングでセックスをしていた時の事だ。
「ねえ、変な事聞いていい?」
その耳の大きな女の子は言った。
「何だい?」
毛布の中のささやかな暗闇の中に我々はいた。クリスマスに近い冬の日だった。
もしかするとイブの夜だったかもしれない。
「Rして欲しい?」
多分その夜はイブの夜だったのだろう。


28 :
ひどいな 実にひどい

29 :
彼の父親の愛人だという女と鼠はカウンターに並んで座っていた。
3杯目のスコッチウィスキーのオンザロックを鼠は彼女の話を聞きながら飲んだ。
ピーナツの小皿はもうすでに空っぽだった。
「あなたはお父様に似てないわ」
彼女のその一言が鼠を無口にさせた。
数時間後、彼女は鼠の部屋のベッドの中にいた。
父親のペニスが何回も入っている筈のヴァギナに鼠は入っていった。
「俺は父親に似ていない、か」
鼠は彼女に聞こえないような小さな声でそう呟いた。

30 :
「ねえ、形而上学的って言葉、お話の中で良く使うでしょ?」
毛布から顔だけ出して彼女は言った。
「そうかな」
「そうよ」
そう言って彼女は(名前は何だっけ?)僕の吸っているタバコを取り上げた。
「ねえ、意味は何なの?形而上学的って」
「意味は無いよ」
「嘘つき」
彼女とはそのまま別れて二度と会うことは無かった。
彼女は勘違いしている。意味が無いのではない。意味を知らないのだ。

31 :
村上春樹的憩い散歩 - おさんぽマイスター http://sanpoway.com/walks/view/103

32 :
..

33 :
気付いたら内柴容疑者が自分の部屋にいた

34 :
「君とビールでも飲もうかと思ってさ」
内柴は柔道着の袖で鼻水を拭きながら言った。
「ホットウィスキーの方が良いんじゃないか?」
「そうだね。君の言う通りだ」
僕はやかんに水を入れ火にかけた。
サイレンの音が聞こえた。
「救急車だよ」
僕がそう言うと内柴はため息をついた。

35 :
「それで一本は取れたのかい?」
「ああ」
「さすが内柴だよ」
内柴は少しの間だけ声を出して笑った。
「ありがとう」
そしてドアを開けて外へ出て行った。
僕はホットウィスキーを一人分だけ作った。
「二つの金メダルに」
内柴が出て行ったドアに向けてグラスを掲げた。

36 :
カウンターを挟んで、彼女が僕に柔らかく笑いかける。
「なぁに、じっと見つめちゃって」
「……いや、感慨深いものがあるな、と思ってさ」
ちょっと躊躇ったが、言うことにした。僕が今しがた考えていたことを、彼女に。
再開発から取り残された、片田舎の路地の奥。
目立たない、どこにでもあるような小料理屋だ。
店内は暗めの照明で、そういう点では「小料理屋」というよりはバーかスナックに近い。
けれどここにはカラオケを歌える機材はないし、今僕の目の前に居る彼女は着物を着ている。
お酒は和洋中だいたいのものがあるけれど、出してくれる料理は創作和食で、独特のこだわりがある。
彼女はおそらく、僕より少しだけ歳上か同い年くらいだろう。
あらためて歳を訊いたことなど無い。それは野暮だというものだ、いくら僕でもそのくらい判るつもりだ。
けれど彼女の、落ち着いた佇まいは、僕なんかより相当に人生経験を積んだ熟練を感じさせた。
「大人になったら、こういう『行きつけの飲み屋』みたいので飲んで、まったり過ごすのが夢だったんだ」
話の続きを、彼女は無言で微笑んで促す。
僕は話しながら、なんでこんなことを話そうとしているのか、不思議だった。
きっと、酔っていたせいだろう。そう思うことにして、続けた。
「ドラマなんかだと“社会人の嗜み”みたいな感じで、そういう店をみんな持っている。僕にはそんなもの無かった。
飲むのはチェーンの居酒屋だったし、そういうところで一人で飲んでいても、誰かが話しかけてくれるわけじゃないしさ。
飲むなら、酒を買って家に帰ったほうがよっぽど現実的なんだ」
言い終わって、僕はウイスキーの水割りをぐいっと飲み干した。
「よかったじゃない、そういう『大人の嗜み』が出来て。今後ともよろしく」
彼女はウインクをして、僕のボトルを棚から出し、まだ飲む? と目で言った。
僕は黙って頷き、グラスを突き出す。
「僕は、面倒くさい客だと思う」
グラスに氷を入れ、ウイスキーを三分の一ほど注ぎ(濃い目が僕の好みだと彼女は知っている)、
水差しから水を注いでマドラーを回すと、僕の前に置いた。
「なんで、そう思うの」
彼女の尋ねる声を聞きながら、僕は自分が、心底嫌らしい奴だと思った。
だから、そのまま口に出す。
「いま、そう訊かれることを見越して、いや期待して、そう言ったんだ。
僕はそういう打算的な人間なんだ。それに理屈っぽい。なんでもないことを、あれこれ言葉を弄んで説明したがる。
でもそれが、『説明』なんかじゃないことを、自分で知っているくせにね」
一つの塊を吐き出して、僕は新しい水割りを口にした。
「議論をふっかけて、相手を言い負かすことに快感を覚えるような人間はキライだけど」
そう言いながら彼女は、僕の前に皿を置いた。
白菜の浅漬、胡瓜の糠漬、野沢菜の醤油漬けに蕪の千枚漬。
要するに漬物の盛り合わせだ。僕の、定番の「あて」。
「貴方が、相手を言い負かすような『言葉遊び』をしているところは、見たことがないから」
そう言って、ふ、と微笑む。
その柔らかい笑みが、僕をここに通わせている要因の一つだということは確かだ。

37 :
このまま黙っていればいい。
そんなことは判り切っている。
けれど、僕はどうにも、自分の頭の中に生まれた愚にもつかない意見(!)を、誰かに披露せずには居られなかった。
だから、小便を垂れ流すように、娼婦に精子をぶちまけるように、僕は吐き出し続けた。
「僕はね、友人に言わせると、『物事を難しく考えすぎる』んだそうだ。けれど、そうじゃないと思う。
ぶっちゃけると、僕はこの世の中が『怖い』んだ。怖いから、なんとか自分の中で『理解』しようとする。いや違うな、『理解した気になりたい』んだと思う。
そのために、言葉を弄して、あれこれ『説明』しようとしてしまうんだ」
彼女は黙って聞いている。
「結局、自分に自信が無いってことなんだ。『あなたはあなたでいいんだ』なんて、なんの慰めにもならない。
嫌らしい話だけれど、僕は社会的に見れば恵まれているほうだと思うよ。こうして飲みに行けるだけの収入もあるし、勤め先をクビになっても生きていけるだけのスキルもある。
けれど、自信がないんだ。僕は、なんて無力で幼稚で世間知らずなんだって、いろんな人と会う度に思う」
ウイスキーの水割りを、また一口飲む。
黙っている彼女が、一刻間を置いて(これは絶妙の『間』だった)、呟くように言った。
「……この世界が怖くない人は、ただの無知だと思う」
僕は、はっとした。
彼女は視線をあらぬ方向に据え、けれど決して彷徨うでもなく、決然として、言った。
「この世の中は、とても恐ろしいところ。ぼやぼやしていると、いつの間にか『自分自身が、誰かに盗み取られてしまうような』ところ。
……とても怖い。だけどね、それでも、『この世の中』で生きていかなきゃいけないの」
彼女の眼は、とても強い光を帯びているように感じられた。
あるいはそれは、僕が気弱だからか軽い女性恐怖症だからなのかは、判別出来なかった。
その日、僕がどうやって自宅のマンションに帰ったかは覚えていない。
気がついたらベッドの上で寝ていたので、急いで支度をして仕事に行き、
昨夜の顛末などじっくり思い返している暇は無かったのだ。

38 :
「ねえ」
1985年から年を取っていない彼女が突然現れた。
「何しているの?」
「別に」
「別にって、何よ?」
いつも彼女は機嫌が悪い。
「ウィスキーを独りで飲んでいるんだよ」
「どうして独りなの?」
「独りが好きなのさ」
「嘘」
それから彼女は自分の言いたいことを言いたいだけ言って、いつものように突然消えた。
僕は独りでため息をついて空のグラスにウィスキーを注いだ。

39 :
tsts

40 :
みんなRばいいのに

41 :
千年戦争が一番好きかも。
他のもなかなか面白かった。
今後もお願いしますね。

42 :
美紀ばあの汁だくま○んこに
極太バイブをブチ込んで
たっぷりと掻き回し拡張する。
次にビラビラのヒダを掻き分け
ゲンコツを握った手を
手首が隠れるまで肉壺に埋め込み、
裂けるまでこねくり回す。
最後は爆竹を入れて、、、
さあ、どうしよう。
と、いう夢をみた。


43 :
「電池が無くなったのよ」
受話器の向こうの女の声はそう言った。
午前3時だった。
「だから電池が無くなったのよ」
僕はうめき声を出した。他に出すものが無かったからだ。
「夢じゃないわ」
女の声は断定する。
「これは現実よ」
「夢って?」
「これからが現実なのよ」

44 :
死んだ人は永遠に死んだ歳のままなのだ。
これでいいのだ。

45 :
「でも、貴方はそれで良いの?」
雨の音がした。
「それで良ければ、そのままよ」
雨音は強くなる。
「だから」
「だから?」
僕は答えた。
「傷口を広げてどうする?これ以上傷口を広げてどうするんだ?」
僕にしては大きな声だ。こんな大きな声を出したのは何年ぶりだろう。
さらに雨音は強くなる。

46 :
子育て・親育て入門
http://big-hug.at.webry.info/200506/article_19.html  

47 :
ショート・ショート「追伸」
http://big-hug.at.webry.info/200506/article_10.html 

48 :
彼女のヴァギナからとても不思議な臭いがした。
それはとても強く僕の鼻を刺激した。
そう、それはまるで1ヶ月ぐらい放置した生ゴミのようなちょっと
嗅いだことの無い臭いだった。
「とてもくさい。」
僕はおどろいた。まさか僕の口からそんな言葉が
出てくるとは思わなかった。
目が覚めると彼女は居なかった。
僕は直感的に彼女と二度と会えない事を悟った。

49 :
「目の前の現象をそのまま描写するのはどうかと思うよ」
Jは僕に背を向けたまま言った。これはJの癖だ。
「君は正直過ぎる様だね」
グラスをJは磨く。
「でもさ」
僕はビールを一口飲んだ。
「正直なのは悪い事じゃない」
Jはそう言って振り返る。


50 :
「ありがとう」
「大した事じゃないさ」
Jは少しだけ笑った。
鼠がいなくなってからもう何年になるだろう?
夏の終わりを迎える度に鼠の事を考える。
その前の夏を迎える度にもだ。
「何を考えてるんだい?」
Jはビールを僕の前に置いた。
「おごりだよ」

51 :
「鼠の事を考えてるね?」
「わかるかい」
「わかるさ、長い付き合いだもの」
Jのおごりのビールを飲んだ。少し飲みすぎだ。
「どこかで上手くやってるよ。大丈夫さ」
ジュークボックスから聞いたことのある曲が流れた。

52 :
鼠はクレジットカードで買った国産のセダンを当ても無く北へ走らせていた。
二日前街道沿いの割と大きな中古車屋で鼠は昔の友人が乗っていたのと同じクルマを見つけた。
店主らしき男が鼠に声をかけた。
「私も昔これに乗ってたんですよ」
「友達が乗っていたんだ。運転も何回かさせてもらったことがあるよ」
「前のオーナーさんはかなり大事に乗っていましてね」
「いくらだい?」


53 :
なるほどね

54 :
誰に聞かせるわけでもなく鼠はクルマの中でそう言った。
双子の女の子の姿が見えた。ヒッチハイクが目的らしく手を上げているのがわかる。
「なるほどね」
ウィンカーを出す。
「こういうわけか」

55 :
支援しよう

56 :
「ばかみたい」双子の女の子は同時に言った。
それは言葉の強さを2倍にして僕に襲い掛かる。

57 :
夏の終わりが近づいていた。
いつもの事だ。僕はもうベテランの域に達している。

58 :
「ここ静かだな」鼠が言った。
「ああ」とだけ僕は答えた。
本当は違う。
もっとチヤホヤして欲しいのだ。綺麗で良い匂いのする女たちに囲まれたいのだ。

59 :
君たちにノーベル文学賞をあげる

60 :
スパゲッティを茹でていると受賞の電話が

61 :
「もしもし」僕はスパゲッティの事だけ考えていた。
「村上様のお宅でございますか?」無機質な女の声だ。
「そうだけど、今取り込み中なんだよ」
「左様でございますか」
「悪いけどさ用件は何かな?」
「スウェーデンからのコレクトコールですが、、、」
「無理」
僕は電話を一方的に切った。オペレータには悪いがスパゲッティの方が今の僕には重要だ。
スウェーデンからのイタ電なんて世界も狭くなったものだ。
やれやれ

62 :
「いまの僕は魅力的な女の子とのSEXには興味はないんだ」(嘘1)
「それはよくわかるわ」(嘘2)
「僕がその気にならなくても、そういう機会はいくらでもあった」(嘘3)
僕のまわりでは、そんな話はいくらでもあった。そんな時代だった。(嘘4)
「そうなの。でもあなたって、ちょっと特別なのよ」(嘘5)
これには僕も驚いた。(嘘6)
「僕は自分をそういう風に思ったことは一度もない」(嘘7)
「きょう初めて会ったけど、あなたとしたいのよ」(嘘8)
「うまく説明できないが、するべきと思うかしないべきと思うか僕にはわからない」(嘘9)
そこにたどり着くまでには、とても時間がかかるんだよ」(嘘10)
僕は夢の中で射精した。(本当1)

63 :
「僕は自分の発言がどう捉えられようとも気にしない」ウ1
「あなた見てると、それはよくわかるわ」ウ2
「同様に、ノーベル賞もまったく僕には関係ない」ウ3
「そう、あなたってそういうことにまるで関心のない人よ」ウ4
「そうしたことは僕の問題ではない。彼らの問題なのだ」ウ5
「やっぱり、あなたって特別な人なのよね」ウ6
「世の中には、安酒を飲んで酔っぱらう人もいる。僕には理解できない」ウ7
「あなたが認めるのは、魂の交流だけのような気がする」ウ8
「そう、それ以外は認めても意味がないような気がするんだ」ウ9
「あなたって魂で交流してるから、あとはどうでもいいのよね」ウ10
僕はおかっぱ夫人の言う通りだと思った。ホ1



64 :
「やれやれ」フ1

65 :
いつまで、「やれやれ」言ってんだよってw

66 :
インタビュー#1
Qあのう、小説の中の主人公がやたらもてるじゃないですか。ご自身のもて観について
は、どうお考えでしょうか?
A「僕自身はもてるもてないの違いというのがよくわかりません。あまりそれについて
考えたこともありません。たぶん、その二つは性欲と愛欲くらい違います」
Qアンダーグランドの出だしもそうですが、必ずエクスキューズ(但し書き)が入ります
よね。そういうつもりはなかったけどウンタラカンタラしてそうなってしまったとか、興味
がないのにウンタラカンタラで関わってしまったとか、そのメリット・デメリットについて
伺いたく思います。
A「それはやったことがないので、メリット・デメリットについてはわかりません。僕の場合、
とくにそういうことはやる必要はないので」
Q繰り返しになりますが、ただそういうエクスキューズが、主人公を特別の存在にし、
読者の共感を呼ぶという意見もあるようなのですが。
A「率直に語ることが、大切な問題ですから、そのエクスキューズは、ぼくにはわからない。
ただ人生には言葉やロジックを超えた表現もあるということです。大事なのは、
物語が有機的に前に進むかどうかなのです」

67 :
インタビュー#2
Q主人公が、必ずSEXしながらも、崇高な目的のために行動しますよね。彼らは、
どの作品でもかなり似ている気がしますが、作者がそこに反映されているのですか?
A「現実から離れたところにある物事を現実に持ち込むことによって、現実をよりリアル
でわかりやすいものにしています。それが物語の役目と、僕は解釈しています」
Q質問が重複しますが、主人公がいつもあーだこーだ言い訳したり、あーだこーだ
自己正当化したりと、忙しいですよね。しかも、どの登場人物もかなり大胆に主人公を
ほめたり、持ち上げたりしているようです。
A「ナイキの宣伝コピーの(ただ黙ってやれ)は僕のモットーでもあります。僕が話してる
ことでなく、行っていることで評価することが、すべてです」
インタビューが終わってから、、、「カメラマンいるけど、写真撮影はNGだ。
それから、君の給与明細と直属の上司の名前を教えてほしい」(嘘)

68 :
隠されてるけど、テーマはあるよ。たとえば、例の壁と卵で言えば、
村上作品の主人公は壁(社会システム・権力)には根深い反感がある。
かといって、なにか行動するわけでもない。基本的には、スルーしている。
団塊の世代の特徴でもあるのだが
表面的には服従するフリをして、内面でドロドロしている。
そこで肥大するのが、一見透明感のあるベールに覆われたぐちゃぐちゃ卵(個人)のみで
奇妙な自己正当化をしながら、シンボルの世界で自己陶酔していく。
そもそも関係性は、すべて根本的に否定されているから
物語は、ファンタジー(主観的妄想)の域をこえない。
で、その中途半端な生き方(キャラ)が、なぜかある種類の人間には共感された。
また、政治的発言やかっこつけキャラが、滑稽に見えるのは、当然の帰結である。



69 :
「来るとは思っていたよ」
Jは僕を見るなりそう言った。
僕はビールをオーダーした。
「鼠から伝言を預かっているよ」
ピーナツだ。いつから殻付きで無くなったんだろう。
「聞くよ」
「そう言うと思ってたよ。あんたらしい」
Jだけは変わっていない。

70 :
まあ、そうなんだけど、、、
心理学かじった奴ならすぐにわかること。
まず自尊心が強い割に不細工に生まれた故の
性欲をSEXに昇華しにくい妄想癖と性癖ありきだな。
彼独自の歪んだセルフイメージと歪んだ女性観が
ある種の人間を惹きつけ、ある種の人間に嫌悪を抱かせる。
基本的に小説に登場するヒロインは彼独自のナルシズム(自己観と女性歴)が生んだ
性的歪みが投影され肥大されたシンボル的存在なんだ。
もちろん現実に存在している女性とは大きく隔たっている。
彼も無意識では『そういう女がいるということでなくいたらいいなにすぎない』とわかってるから
その基本方針に合わせすべてのプロットがまきこまれ象徴性だけが誇張される。
現実的基盤から大きくはみ出した妄想力とプロのライター出身特有の読みやすさ。
そうしたことすべてが満たされない過剰性欲への自己合理化とマッチした。
その結果独特の現実逃避型小説家さまの登場となった。
彼のかっこつけ発言のすべては他者からの評価の拒絶が隠されている。
作家としての資質も小説の評価もすべては主観的評価のみに限定するというような、、、
だから写真撮影も不可なのかもしれない。
それに共感する人間が多いということはそういう性質に近い人間も多いということ。
驚きだけどね。



71 :
「これが鼠からの伝言かい?」
「ああ」
「何か言ってなかったかな?」
「そういえば」
Jはグラス磨きを止めて小さなため息をついた。
「スウェーデンに行けと言っていたよ」
「スウェーデンかい?」
「そうさスウェーデンだ」
これから冬を迎えるというのにスウェーデンとはよくよくツイていない。
やれやれ

72 :
一度キレて面ろうなったが、またつまらなくなっている。


73 :
>>72
本人か?

74 :
意味分からんが訛ってるというかジジイなのか?

75 :
>>69>>71が下らないということだよ。
Jだのネズミだの、そんな記号で喜んでるのはみっとないということ。

76 :
千年戦争おもれー

77 :
家でソファーに座りながらアーティストのライヴDVDを見ている
そのライヴ会場に実際に足を運べなかったことを残念に思う
演奏が終盤に近付くにつれて会場の一体感は高まりやがてひとつの巨大な生命体のようになっていく
気がついたときにはソファーから立ち上がっていた
ライヴが終わっても感動は冷めず、ほどなくしてやってきたNHKの集金人とハイタッチをした
初対面だったけれどハイタッチをしないわけにはいかなかった

78 :
「この29歳の女教師のいうのは君かい?」
僕は3万円を渡しながら聞いた。
「そうとも言えるし、そうでないとも言えるわ」
アネッシュ梅田店から派遣されたその女はバッグからさ財布を取り出しながら答える。
「あ、そうそう」
「何だい?」
「5月25日で閉店するの」
「会えなくなるのかな?」
「まあそういうことね」
そういうと彼女は服を脱ぎ始めた。
「やれやれ」

79 :
人一倍勤めるという言葉が在りこの言葉は多分に貶されて然るべきだ。大した質も量も無く唯
人だけが夜灯へ群がる蛾の様に流れる街のカフィ界隈に居た。人の倍つまり二倍では無く
人の一倍その人そのままではこの辺で論理破綻した

80 :
女がオナニーするための
おしゃれな仮面を装った官能小説。
次の文春のショートもきっとそう。

81 :
村上春樹さんが「文春」12月号に新作短編
http://uni.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1383745334/

82 :
ビートルズの曲の中で、「ドライブマイカー」が一番好きだという人が
いたら、そこには何かしらの深い理由があるに違いない。暗い井戸の底に
降りていくように、僕はその理由に思いを巡らせる。
ある日、彼は森の奥でドライブマイカーと出会ったのかもしれない。
「旦那、イェスタデイばかりやのうてたまにはワシも聴いてくれはりませんか」
と揉み手をしながら関西弁でまくしたてられたのかもしれない。額に汗を浮かべた
ドライブマイカーに、新興宗教の布教活動のような強引さで迫られて、
仕方なく聴いたのかもしれない。
「とりあえずもう一回再生しますね。どんな曲でも10回聴けば好きになる
らしいですさかいに」とドライブマイカーは、有無を言わせず頭の上に
乗せたレコードプレイヤーに針を落としたのかもしれない。
そうして結局一晩中ドライブマイカーを聴かされて、朝気づいたら
ドライブマイカーの姿はなく、サイン入りのレコード盤とドングリと
木の葉だけが切株の上に残されていたのかもしれない。
「やれやれ」と彼は力なくつぶやき、アナログ盤を脇に抱えて森を後にする。
Baby you can drive my car.と無意識に口ずさみながら軽い足取りで。

83 :
ペンギンは嘘つきだからね、と彼が言ったのは、私が左手の薬指を撫でたその時だった。
「氷の上をよちよち歩いてるのを見て可愛いって騒ぐやつが多いけど、あれ、ただ仲間をはめるタイミング狙ってるだけだから」
彼は、どこか誇らしげに頬を歪めて続ける。
「海中には天敵がいる可能性があるだろ。だから仲間を蹴り落として確かめるんだよね」
一人言のように言いながら細長い綺麗な指で箸を押しのけ、小さくカットされたブロックベーコンを素手でつまんだ。
「落ちた仲間が無事なら自分も飛び込むけど、血が上がってきたら断念する。完全にほとぼりが冷めるまで待って、また別の仲間を突き落とすんだ」
「すごい、そうなんだ、知らなかった!」
私ははしゃいだ声を上げてみせ、店員に向けて手を上げる。
「この、ガージェリーってやつ、ください」
かしこまりました、店員が私を見て、にやりと笑った。
何だか私たちの関係を見透かされたような気がして、私は咄嗟に顔を伏せる。
「可愛い顔してキツいなんて、まるで君みたいだな」
得意げに言った彼に言葉を失った途端、目の前に不思議な模様の刻まれたグラスが差し出された。
あ、ビールなんだ。
頭の片隅で考えながら勢いよくあおる。
柔らかな泡から飛び出した冷えた液体が喉を通った瞬間、グラスを持った左手が視界に入った。
薬指で鈍く光る、彼からもらった安い指輪…
私は、ふいに気付いてしまう。
せっかく綺麗な指をしていても、彼が上手く箸を使えないこと。
どれだけ知識を手にいれようと、拙い感想しか抱けないこと。
―俺、奥さんとは別れるつもりなんだ。
彼が繰り返してきた言葉が、本物ではないことを。
「やっぱり無理」
私は息を吐き出しながらつぶやいて、あ、と思う。
だけど慌ててもう一口飲むと、喉の奥でつかえていた何かがすっと溶けていくのがわかった。

84 :
糞の歌を聴け
やれやれ、俺は脱糞した
モノがかゆい なんかの病気か?
糞を手に付けてこね回す
ボーっとしてると蠅が飛んで来て俺のでこに止まった
今日は寝てたいよ
俺もお前も
糞をもっと手に付ける 量が足りないのか?
そのままチンポコを扱く
世の中には糞を食うやつもいるんだよな しかもそれでイっちまうんだからさ…
モノに血が集まりはじめたところで手を止める
蠅が額から飛び立つ
俺はケツをふき、風呂場でモノを洗った
やれやれ

85 :
我々「横浜プロレタリア党」は「人類に残される最後の生活とは何か」を模索する、新左翼の政治結社である。
https://twitter.com/YOKOHAMA_PP
フォローよろしく!

86 :
■■■
通名の方々:
テレビ局・新聞社・ラジオ局・出版社・芸能人・芸術家・スポーツ選手・アダルトビデオ・性風俗・ヤクザ・暴力団・
部落(同和)・教員・大学教授・医師・弁護士、検察官、裁判官・政治家・公務員・経団連・経済同友会・公益法人・
巣鴨プリズン・明治政府〜・塾・予備校・専門学校・ 自動車教習所・ 商店街・飲食店・寺・2ちゃんねる・
■■■

87 :
vs 村上春樹
http://www.cosmopolitan-airways.com/

88 :
超音波テロの被害にあっています。
卑劣極まりない被害にあっています。

何が起こったかわからないときから、
わかってみれば、
まだ世の中に知られていない超音波テロ。

世の中のどれだけの音の振動源・発信源が
使用されているのかわからないが、
多数の振動源・発信源がシステム化され、
ネットワークを通して、
超音波・音波を集中させて
対象を攻撃するらしい。

人や社会が襲われ、罪もない人が超音波で襲われ、
卑劣な被害にあっています。

89 :
聞こえる声、音。超音波テロの加害者の声。
「もらいました」という声とともに、
形のあるもの、ないもの、奪っていき、壊していく
超音波テロの加害者の声。

超音波による物理的な力で、
ものが飛び、ものが壊れる。
それが人間の体に対してまで。

身体の表面を突き抜け、内臓を攻撃される。
頭蓋骨を突き抜け、意識を失わされる。
聞こえる声、認識できない声で、精神的なダメージ。
人間の体を壊そうとする超音波テロ。

「見続けるのがいやだから、殺して終わる」、
「証拠隠滅だ」という超音波テロの加害者の声とともに
強烈な超音波の攻撃。
叫ばされ、いたぶられ、
超音波テロの卑劣な被害にあっています。
心の底から被害を訴え、祈っています。

天に神に届きますように。

90 :
 しばらく煙草を吸いながら天井をじっと見つめ、出口のない想いが僕の心を不可解な時のよどみに連れ去るのをただじっとやりすごしていた。
 家の中には古びたソファと果てしない時の洗礼を受けた壊れかけのラジオがあるだけだった。
 僕は目を閉じた。目を閉じてもその闇の中に意味のない景色の残光だけが漂っていた。
 1時ごろ外に出ると、夏の光が町中にあふれていた。街の時間は年老いた犬のようにけだるく進み、
 なにもかもがこのまま夏の日差しの中に閉ざされてしまいそうに見えた。
 夕方にジェイの酒場に行くとして、ではこれから何を成し遂げるべきか。歩きながら煙草を吸い、僕が考え出した結論は何もなかった。
 僕が夕方までにできることといえば鼠を探し出すことだけだ。あの日以来、
 鼠の気分はすっかり僕の理解の外に出てしまったらしく、鼠は僕の前に姿を現さなくなっていた。
 もちろん鼠を見つけ出したところで、僕の状況は何も変わらない。新しい自動車で新しい彼女を手に入れて海辺にドライブに行くことができるわけでもないし、
 過ぎ去った想いを取り戻せるわけでもない。僕がうつろになったのは鼠が姿を消したことと関係がないからだ。
 僕はそのまま歩き続け、様々な商店街を通り過ぎた。
 いくつもの坂道を越え、階段を越え、誰もいない公園を通り過ぎた。

91 :
https://www.youtube.com/watch?v=rJGuSE-V51g
幻のピアノ曲。

92 :
 ーー終わりのない無意味な時間。僕が公園にたどり着いた時には
自分の人生の不毛さを十分すぎるほど見出せる程度の時が過ぎていた。僕の目の前にある僕の人生は
まるでスーパーマーケットのフリーザーの中に敷き詰められたアイスバーのようにどろどろに
なって溶けていく何かに思えた。それが自分自身の若さや不器用のためなのか、あるいはそもそも
最初から人間にさだめられた愚かさなのか、僕には判断がつかなかった。
 鼠ならおそらく後者だというに違いない。ジェイならきっと前者だろう。僕はいい加減
愚かな考えをやめてもっとまともなことを考えるべきに違いなかった。

93 :
>>91
悪くない。

94 :
村上春樹がファンっていう奴ほど、付き合いにくい。

95 :
村上春樹「の」だろ

96 :
やれやれ

97 :
「無意味な時間の浪費も悪くないさ」と鼠は言った。
「どうしてそう思う?」と僕はすこし呆れながら言った。誰もが無意味な時間の浪費から逃げ出したがっている。僕もその一人だし、
鼠だってその一人だ。
 久しぶりにあった鼠は以前とは何かしら決定的に違うところがある気がした。鼠はいなくなる前よりも少なからず
やせこけ、そして似合わないほど饒舌だった。
「無意味な時間のいいところはビールをたっぷり飲むことができるっていう点にある」
 鼠はそういい、ジェイズバーにいる連中一人一人を眺めまわした。僕は少しばかり感心し、自分が無意味な時間を
過ごしていることに感謝さえしそうになった。しかし同時に不安にもなった。以前の鼠は気が利いていたが、自分の
言ったセリフにおぼれたりはしない男だった。
「一体いままでどこに行っていたんだ?」と僕は尋ねた。
「俺は一週間ばかり意味のある時間を過ごしてきたんだ」と鼠はしばらくあとで言った「ビールもなければ、ピーナツさえ
ない。俺は自分でも驚くほどストイックな時間だったよ。同時にきな臭くもあった。そしてその一週間がすぎ去った後、
俺の手の中には今までと同じように無意味な時間が戻ってきた。予想はしていたことだったが、それでも悪い気分じゃ
なかった」
 隅のほうにうずくまっていた灰色の猫が小さなあくびをした。それから古びた柱の下に移動すると
再びうずくまって目を閉じた。
「それにまた君に会えるとも思った」
「僕たちは無意味な時間を共有している?」と僕は言った。
 鼠はビールの泡を眺めていた。その黄金色の液体に浮かぶ小さな無数の気泡が鼠にどのような感情を
もたらしたのかはわからない。古びた音楽がジュークボックスから鳴り響き、なぜかその音楽が僕に
恐ろしいほど古びた廃屋を思い出させたのと同じようなものだったのかもしれない。
「そうさ」と鼠は言った。「おそろしいほどの無意味さが俺と君を引き寄せるんだ」

98 :
ながいから5行にまとめくれ。

99 :
「無意味というのは必然性が無いという事よ」
直子はそう言った。緑のカーディガンを着ていて、それは良く似合っていた。

100 :
 大学の庭には必然性のない無意味な連中がそれぞれのトラブルを抱えて悲痛な叫びをあげていた。誰もがトラブルを
抱えていた時代だった。僕もその一人だし、おそらく直子も同じだった。僕は連中を眺めながら、いやに明るい昼下がりのしたで
あくびをした。
「大学をやめようと思っているの」と直子は言った。
「必然性がないから?」
 直子の真面目そうな目も連中を見つめていた。
 結局のところ、みんな僕の前から消えていった。突然降りだした夏のにわか雨がアスファルトからその黒い染みを一瞬ごとに消してしまうように、
ある者は予言どおりに消え、ある者は突然消え、ある者は気付いた時にはいなかった。僕から去る者もいれば、僕が離れていく者のいた。しかし
すべては同じことだった。どのような消え方であれ、いつも僕は僕自身の無意味さを抱えて孤独な時間に戻ってきた。


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