TOP カテ一覧 スレ一覧 100〜終まで 2ch元 削除依頼
【TRPG】ドラゴンズリング -第一章-
おやつが食べたいな〜 第十部
四十路過ぎてもなんとかファイト!!
創作発表板 自治/ローカルルールスレ Part4
創作願い
5レスごとに完結するリレー小説 2
ドラえもん「道具を使って本気で戦いたいだって?」
リレー小説!
【リレー小説】勇者ヘッポコと冒険者ヌルスケ part9
あなたの文章真面目に酷評します Part108

他に行き場所の無い作品を投稿するスレ4


1 :2011/11/26 〜 最終レス :2020/01/21
とりあえず書いてはみたものの、一体どのスレに投稿するべきか分からない自作の作品を投下するスレです。
仲間外れの方、空気読めない方で、想像力と妄想力をもてあまし気味の方は是非、こちらのスレへどうぞ。
批判、批評、ご意見はなるべく簡潔に。変に貶したり感情的にならずに優しく見守ってあげましょう。
【過去スレ】
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ3
http://yuzuru.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1281009558/
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ2
http://yuzuru.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1248339137/
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ
http://namidame.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1223547316/

2 :
>>1

3 :
>>1

4 :
 ランプに照らされただけの薄暗い空間。
 どれだけの高さがあるのかわからない木造の高架は目の前で行き止まりになっていて、
引き返さなければならないだろう事は明らかだった。
 ため息をついて来た道を振り返ろうとすると、高架の下、底が見えない闇の中で何かが動く物音がした。
 気になって目を凝らしてみると、闇の底から伸び上がるようにして、
濃いオレンジ色をした、ぐにゃぐにゃとした不定形の生物が現れた。
不定形の生物から伸びている触角の先端にある、人の体ほどの大きさがある瞳は、
ランプの光に照らされて緑色に光って熱心に窓付きを見てきている。
 そんなぶしつけな視線から興味無さげに目を逸らし、
窓付きは茫洋と薄暗闇の彼方、これから進む道を眺めた。

5 :
【市況のクズ】◆pc1JVPuYSE【キチガイ朝鮮人】

6 :
これほどのブーメランは見たことが無い
http://minshushiryo.up.seesaa.net/image/hatobaka1.jpg

7 :
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE 〜輝く季節へ〜 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世
10. Dies irae
SS予定は無いのでしょうか?

8 :
2レスほどお借りします。
---------------------------------------------------------------------------------
その日、『ひとりの男がノーベル賞を受賞した』というニュースが日本中を駆け巡った。
内容はノーベル医学賞。
かつて男が公表した『脳波信号の圧縮処理技術とそれを応用したコミュニケーション補助薬の開発』という論文が、
医学と社会の発展に寄与した・・・というのが受賞の理由であった。
このニュースを聞き、湧き上がる日本国民。
マスコミも『この興奮を報道しない訳にはいかない』とばかりに、さっそく男へのインタビューが彼の自宅にて行われた。
「先生!ノーベル医学賞、受賞おめでとうございます!!」
若いインタビュアーが、男にマイクを近付けながら嬉しそうに言う。
「いや・・・こちらこそ、ありがとうございます。」
一方の男も、ノーベル賞という大賞に多少の戸惑いを表情に表わしながらも、嬉しそうに返答した。
「先生が過去に開発された『脳波信号圧縮処理技術』って・・・つまりは、現在流通している『ツーカー錠』の基礎となった技術ですよね?」
「そうです。『ツーカー錠』・・・正しく言い直せば『脳波信号圧縮伝達補助剤』は人間の言葉や感情といったデータを極限まで圧縮、
 そして暗号化することで、コミュニケーション時間の簡略化や微妙なニュアンスの完璧な伝達を可能とする薬です。言ってしまえば・・・。」
「『ツーカーの仲』・・・ってやつですね?」
「むっ・・・まぁ・・・そうだ。」
「我々マスコミも、この薬には度々お世話になっています。裁判における判決報道みたいな一刻を争う場面では、
 少しでも早く編集部に情報を伝える必要がありますし・・・それに、事件現場での言葉にしにくい情景描写なんかも
 この薬のおかげでパーフェクトになりましたよ。本当に感謝です!」
「いやいや・・・確かに、この薬の基礎技術を開発したのは私だが、それを製品化してくれたのは製薬会社ですしねぇ・・・。」
そう言って照れくさそうにする男。
一方のインタビュアーは次の質問へと移る。
「ところでですが・・・。」
「何だね?」
「この脳波信号・・・補助・・・えぇっと・・・『ツーカー錠』の開発のきっかけって何なんでしょうか?」
「きっかけ・・・か。」
『きっかけ』を聞かれて少し黙る男・・・であったが、数秒ほど考えた後、男は語り始めた。
「言うならば・・・『完璧な伝聞をしたかったから』かなぁ?」
「完璧な伝聞・・・ですか?」
「ああ、私は典型的なA型体質らしくてね・・・何事も言った通り、思った通りにうまくいかないと気分が悪くなるんだ。
 そして、その流れで『どうして、ああ出来なかったんだろう』とか『どうして、こうしなかったんだろう』と
 反省やら後悔やらを口に出して・・・しかも何度も繰り返すものだから、そのことである日、妻にものすごく怒られてね・・・。」
「・・・え?失礼ですが、奥様が居られるのですか?」
「・・・君、本当に失礼だよ・・・まあ、いいや。せっかくだから紹介してあげよう。オーイ!」
そう言って、家の中に向かって大声を出す男。
すると、その言葉に反応してひとりの和服美人が現われた。

9 :
「これが私の妻だよ。」
「こんにちは・・・本日は主人を取材していただき、誠にありがとうございます。」
物静かに言う女性。
その美しすぎる姿に、インタビュアーはおもわず顔を赤らめてしまった。
「ひ・・・あ・・・は・・・へ・・・よろしくお願ひしまふ。」
言葉がメチャクチャになるインタビュアー。
その様子を見て、男は少し笑ってしまった。
「君、どうしたんだい?」
「いや・・・その・・・あまりにもお美しい奥様だったので・・・えぇっと・・・あの・・・。」
「おいおい、人の妻に恋しないでくれよ。」
「まぁ・・・。」
笑う夫婦。
それにつられて、インタビュアーも頭をかきながら申し訳なさそうに笑うのであった。
その後、彼の妻を交えてインタビューは再開された。
彼女の美しさに目が行きつつも次々と質問していくインタビュアー、
対して時折考えながらも全ての質問に答えていく男とその妻。
インタビュアーは彼らの口から出る答えを全てメモしていくが、
それらの言葉からは『夫の苦悩』とそれを晴らそうとする『妻の愛情』が感じられた。
この取材はインタビュアーの手で再構成せれ、新聞の一面を飾った。
そこにはこう題されていた。
『ノーベル賞までの道のり 〜妻の愛に支えられた科学者の二人三脚人生〜』
「へぇ・・・『妻との愛』ねぇ・・・。」
そう言いながら新聞を読む者がいた。
それは、あの男の妻であった・・・が、その姿はインタビューを受けていた時の和服姿とは違い、
艶のある真っ黒なレザースーツに包まれていた。
「それにしても・・・考えてみたら、あなたは『奴隷』としてワガママだったものねぇ・・・。
 『もう少し痛くして欲しい』だの『もう少し罵って欲しい』だのプレイの後にワーワー注文してきて・・・
 純粋な乙女だった私をこんなふうに逆調教してくれたんだから・・・。」
そう言って新聞を床に投げ捨て、近くにあったベラ鞭を手に取る妻。
「まあ・・・でも、あなたが開発した技術であなたの望むプレイも
 『ツー』と『カー』で分かるようになったしねぇ・・・あなたにお礼ぐらいはしてあげないと
 『女王様』として失礼よね・・・あ・な・た!」
強めの声を上げ、正面を見る男。
その目線の先には、肉にロープが食い込むほどに体を縛られ、顔には目隠しと猿ぐつわをされた状態で座らされた男の姿があった。
『脳波信号圧縮伝達補助剤』・・・通称『ツーカー錠』。
その誕生のきっかけは『SMにおいて自分の求める調教を完璧にされたいが故のものだった』ということは
『女王様』と『奴隷』のふたりしか知らない・・・。
おわり
----------------------------------------------------------------------------
以上、藤子プロが見たら確実に怒られるような短編でした。

10 :
むしろ俺は星新一を思い浮かべた

11 :
深々と降り続ける雪を、北風が巻き上げる。
現在、気温は例年でも珍しく氷点下を下回っており、お世辞にも過ごしやすいとは言えない。
しかし、そんな気候とは対称的に、街は輝きに満ち溢れていた。
そう。今日はクリスマス・イヴ。
まるで空に煌めく星のようにライトアップされた街並みに、楽しそうに談笑するいくつものカップル達。
誰もが、至福の時を過ごしていた。
そんな中。
──ねぇ、今日はなんで遊園地なんかに呼び出したの?
一人の女性が、同じベンチに座り縮こまっている男性に問いかけた。
──えーっと……それはね、それが、その………、
男は言葉を濁す。
──ねぇ、なんでー?
女性はいたずらっぽく笑って目の前で顔を赤くしている男性をこずいた。
──なぁ、分かってるんだろ?いい加減…。
ため息混じりに返す男性。
──分かんないよ。言ってよ。
しかし、女性は分からないの一点張り。
──言わないなら、帰るよ。
男性に痺れを切らしたのか、立ち上がって、その場を去ろうとする女性。
その瞬間。
大きな花火が、宙で開いた。
「わぁーすごーい」
「冬の花火ってのも良いなぁ」
周囲の人達は一斉に顔を上げ、花火に見とれた。
当然女性も歩みを止め、空の華を見上げている。
──綺麗…
女性がそう呟く。
チャンスは、今しかなかった。
しかし、なかなか言葉が出てこない。
声をかける勇気が、男性には足りなかったのだ。
更なる花火が空に次々と上がる。
女性が、一層目を見開いた、刹那。
一筋の赤い閃光が、彼女の頭部を貫いた。


12 :
 雪の白い絨毯を、血が真っ赤に染め上げていく。
体のあちこちから血を吹き出して倒れる人々。
辺りからは悲鳴が上がり、一部パニックを起こしている人間もいた。
──今年も、《奴ら》がやって来たのだ。
血染めの赤装束に身を包んだ戦闘集団、SANTAが。
奴らに奪われた命は、二度と返ってこない。
俺はあの時、この手で奴らをで全滅させるとアイツに誓ったんだ。
あの日もまた、今日と同じ肌寒い夜だった──。
美しくライトアップされ、多くの人で賑わうショッピングモールの屋上に、俺は居た。
建物と隣接した、現在騒ぎの中心となっている、とある公園の広場を見下ろす。
敵は三人。
地面に達する程の巨大な腕を引きずる近接タイプが一人、細身で鋭角的なフォルムを持つスピードタイプが一人、そして──あんなタイプは俺も初めて見る、未知の形状の敵が一人。
基本、サンタはある程度人の形をとっているが、例えば腕が巨大だったり、それこそ全長が5メートル程あったりと、どこかしら異形の部位が存在するのが常だ。
しかし、今回の新型は違った。
赤の白の帽子を深く被っているので目元はあまり見えないが、完全な人形のフォルムをしている。
体調も170センチ程とサンタにしては控えめなので、通常なら成熟途中の未熟な個体と見なし真っ先に狙撃しただろう。
しかし、殺せばRほどより強力に成長するサンタは、葬った命の数だけその装束が紅く染まっていく。
 だが、あの人間型が羽織った緋のマントはやけに朱かった。
 つまり、あれで完成形ということである。
 更に、あの人間型からは、他のサンタとは違う、オーラのような物が出ていた。
──これは何かあるな。
 そう判断し、耳元の無線機のスイッチを入れる。
「俺だ。作戦を変更する。プランb-3からd-9へ。各自速やかに行動を開始せよ。それと──」
 そこで言葉を区切り、
「──あの人間型は、俺がやる」
 言いながら地面を蹴り、俺は夜の闇へと繰り出した。


13 :
 冷たい風が頬をよぎる。
 羽織ったコートの隙間から侵入した冷気が肌寒い。
 しかし、戦闘を前にしてヒートアップした俺の思考には、それさえも心地良かった。
 耳に装着した無線から仲間達からの『了解』の声が続く。
 彼らには例の人間型を残し、残りの敵を引き付けるように命令してある。
──大丈夫。俺はそう心に言い聞かせた。
 彼らもまた、サンタに大切なものを奪われた者達なのだ。故にその瞳に、一切の迷いは存在しない。
 不意に銃声が耳に入った。戦闘が始まったのだ。
 俺は公園の外れにそびえる樹木にアンカーショットを放ち、慣性を利用して地面に着地した。
 戦闘の中心となっているはずの広場までは、まだ少し距離があるはず。
 立ち上がりながら考え、辺りを見回すと、直ぐに様子がおかしいことに気付く。
 霧が出ていたのだ。
 確かに上から見ているときは視界は良好だった。
 ならばこの霧は、俺の侵入を察知して発現したとでもいうのか…!?
 

14 :
靄がかかった世界を街頭がうっすらと照らし出す。
 疎らに点在する木、整備された道の脇に設置された自動販売機、視界に映る全ての物体のシルエットが歪んで見える。
 やられた。これではどの方向から攻撃が来るか分からない。
 唇を噛み締めながら、89式小銃を構え、精神を集中させる。
 敵は、恐らく俺の隙を突いて背後から狙ってくるだろう。
 そう結論付けた。特に理由はない。ただの直感だ。
 俺は適当に辺りの繁みへと銃弾を連射した。
 その瞬間、背後でザザっという物音。
 その音が耳に入るか入らないか、とにかく俺は脚部に渾身の力を込め空中に跳び上がった。
──直後、鋭い刃物状の物体が、鈍い残光を残しながら俺のコートの裾をかすった。
 危ない。あと一秒でも遅れていたら俺は真っ二つだっただろう。
 しかしこれで完全に敵の後ろをとった。
 人間型は、刃渡り1.2メートル程の長物を空降っていた。
 当然、先程の銃撃はフェイクである。
 恐らく敵は俺の攻撃に反応し、死角である背後から襲うつもりであったのだろう。
 だが、そんな事は予測の範疇。俺の直感は正しかった訳だ。
 これは、長年奴らと戦ってきた者のみが会得できる一種の特殊技能のようなものかもしれない。
 ともかく、敵の能力よりも俺の経験が勝っていたということだ。
 俺は勝利を確信し、ガラ空きの人間型の背部へと弾丸を叩き込むべく引き金を引いた。
 この近距離では外れるはずのない、的確に発射された三点バースト弾。
 それは直線の軌道を描き、人間型の背中に吸い込まれていく──
──が、しかし。
 3つの弾丸が、敵の身体を貫くことは無かった。
 銃弾が命中する瞬間に、人間型の姿が《消えた》のだ。
「甘いな」
 背後から声。
 直後、今度は俺の背中に鈍器で殴られたような衝撃が加わった。
「かっ……はッ!」
肺の空気が一気に押し出される。
 そのままの勢いで地面に激突しそうになったが、間一髪の所で受け身を取り、体勢を建て直した。
 人間型が何事も無かったの様にストっと地面に着地する。
 俺は自分の目を疑った。
 奴はあの瞬間、確かにそこに《居た》ハズなのだ。それなのに……なぜ!?
 考えを巡らす。が、一向に答えは出ない。
まさかこいつ瞬間移動能力を……!万事休す……か!?
諦めかけた、その時──
「大丈夫ですか!?」
「俺たちも加勢します!!」
「敵は一人だけ、やれます!」
 突如、辺りの木陰から人影が飛び込んできた。
「お前ら……!」
 思わず驚きの声が漏れる。
 そう。彼らは既に二体のサンタを撃破し、ここまで応援にきてくれたのだ。
 良く良く考えればそうだった。
 過去、俺は幾度となく絶望的な窮地に立たされた。
 しかし、毎回俺をそこから救ってくれたのは、彼らなのだ。
 今の俺があるのも、彼らがあってこそ。
 銃撃が通用しない相手でも、こいつらと一緒なら勝てるかもしれない。そう思った。
 一筋の希望が、見えた。


15 :
「いくぞ!お前ら!!」
 叫び、銃を構えて突撃しようとした、刹那──
「消えろ」
──敵の人間型が呟く。
 その瞬間、俺の隣で銃を構えていた仲間達のの身体が───かき消えた。
 文字通り消滅したのだ。
「──ッ!?」
 バカな!一体何が起こったんだ!?
「おい!!?どうした!返事をしろ!!!!」
 必死に呼び掛ける。が、返ってくるのは沈黙のみ。
 俺はバックステップで僅かだが距離を取る。
 浅はかだった。
 やはりコイツは普通ではない……ッ!
 汗で手が滑る。震えで照準が定まらない。
 目前に迫るこの未曾有の脅威に対し、俺は焦っているのか……!?
 5年前のあの記憶が脳裏をよぎる。
──ダメだ。コイツには勝てない。
 そう思い、スタングレネードを敵に投げつけた。
──いや、投げつけようとした。
 しかしどういう訳か身体が動かない。肢体の末端の末端まで筋肉が硬直し、指先1つ動かせない。
 混乱する俺に構わず、人間型が問い掛けるように言った。
「 ま た 逃 げ る の か ? 」
 その両目は俺の身体をしっかりと捉えている。
 隙1つ見せればあっという間に殺されそうだ。いや、現に俺は隙だらけなのだけれど。
 もしや俺の身体が動かせないのもコイツの力…?
 しかし逃げるとは、一体どういう……
「そうやっていつもの様に逃げ続けるのか?オレからも、そして、このクリスマスからも」
「……ッ!?」
 その言葉を聞いた瞬間頭部に激しい痛みを覚える。
 何だ…ッ!!?頭が…割れそうだ……!!
「お前はいつもそうだ。目の前の事からは常に目をそらし、真実を見ようとしない」
「クソ…やめ……ろ…!」
「『今年も12月がやって来た、もうすぐクリスマスだ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。』」
 頭痛はさらに激しさを増す。視界がぐにゃりと捻れ、世界が色を失っていく。
「『クリスマスを謳歌しているカップル共はみんな死んでしまえば良いんだ!』」
「おい、やめろ!!やめて…くれ……!」
「『嫌だ、クリスマスは嫌いだ。そんなの見たくない。──そうだ、目を閉じてしまえば良いんだ。』」
「ゃ………め…」
「『世間はクリスマスで浮かれている。だけど俺は楽しめない。そんなのは嫌だ、おかしい。──そうだ、目を閉じてしまえば良いんだ。』」
「う…………うぅ……」
「『何もせず、ただ家族とぼーっと過ごすクリスマスなんて、もう沢山だ。俺だって楽しみたい。──そうだ、目を閉じてしまえば良いんだ。』」
「あぁぁ……」
「『この世界では俺は正義の見方!俺だってクリスマスを楽しむんだ!!』」
「…………………」
 あれだけ騒がしかった喧騒は完全にフェードアウトし、辺りはすっかり暗闇に覆われる。
 この真っ暗な世界で、俺はこの人間型と二人だけだった。
「どうだ?楽しいか?この偽りの世界でヒーローを演じて、お前はそれで満足なのか?」
「……………俺は…俺は…」
「──オレは全く楽しくないね。さぁ、こんな下らない遊びはもうやめだ。」
 そう吐き捨て、人間型が目深に被った帽子を脱ぎ捨てた。
 

16 :
そこに居たのは──紛れもなく、俺。
 俺、自身だった。
 今、強面な顔つきで、屈強な両手に銃をぶら下げている、この《俺》ではない。
 しかし、あの、奴の姿。
 あれは確かに──そう、確かに俺の姿であった。
 毎日、自室の姿見鏡を通して嫌でも目に入る、貧弱な身体、痩せこけた両頬────、
………ん?
──《毎日》…?
──《自室の姿見鏡》…?
──《貧弱》……《痩せた》……?
……なんだそれは?
知らない、俺はそんなこと知らない!
そうだ、早くサンタを倒さなければ──
「逃げるな…前を向け…!」
 余りの頭痛に遂に立っていられなくなり地面にドサッと崩れ落ちた。
 そんな俺を尻目に人間型はどんどんこちらに歩み寄ってくる。
 来るな。これ以上近寄るな!
 しかし声にならないその叫びは僅かな嗚咽となり口から漏れるのみ。
「ホントは辛いんだろ?こんな事したくないんだろ?だから……だから、どうか目を開けてくれ。」
 そう嘆いた人間型の目には、涙が浮かんでいる。
 先程までの刺を含んだ口調はもうそこにはなく、あるのはただ、懇願だった。
「オレは………お前だ。」
 全てが、白へと還っていった。


17 :
 目を開けると、微かな光が飛び込んできた。
 腕を上げようとする。が、上手く身体に力が入らない。
 俺は…どうなったんだ?
 その疑問が思考を支配していた。
 確かサンタと交戦してて──そしたら見たこともない人間型が現れて──それから──。
 考えていると視力が僅かだが回復したようだ。ぼんやりと、天井が見えてきた。
 …あれ?俺は、野外で戦闘していたんじゃ─?
 まだ力が入らない全身の筋肉を酷使して、上半身だけのっそりと起き上がる。
 ダークブラウン調に統一された家具達、木目のフローリング、淡いブルーのカーテン。
 見慣れた風景だ。
そう、ここは──
──ここは、俺の部屋だった。
 その瞬間、俺の心の中の大事なものが弾けた。
 不意に、全身の力が抜け、俺は糸の切れた操り人形のようにベッドに崩れ落ちる。
──そんな……!?あれは…!あの戦いは……!!!?
 口々にかつての仲間の名前を叫ぶ。しかし、返答は無い。
 一気に込み上げてくる胃液を抑えていると、頬を熱いものが伝っていくのに気づいた。
 俺は泣いていたのだ。
「……………」
 言葉が出なかった。
 まさか──まさか。こんな事って。
 結論を出すのが死ぬほど恐ろしかった。
 あの体験を、あの経験を虚実だと認めてしまうのが、何よりも怖かった。
 しかし、俺の思考は既に──いや、随分と前から結論を叩き出していた。
 そう、あれは──夢。
 『一人で過ごす何もしないクリスマスなんて嫌』という俺の深層心理が作り出した、逃げの妄想だったのだ。
 あの男が言っていた言葉が脳裏に響く。
──逃げるな…前を向け…!──
 そうか。
 そうだったのか。
 アイツは俺。
 真実の、俺の心だったんだ───。
 その事を考えると、いてもたってもいられなくなった。ベッドから飛び起き、部屋のドアを開け、階段を駈け降りる。
 ちょっと、アンタ何処行くの──
 母親の叫びが聞こえたような気がしたが、構わず振り切って、部屋着のまま靴も履かずにドアの取っ手に手をかけた。
 取っ手を掴んだ右手に力を込め、ドアを押し開ける。
 と、ドアの隙間から差し込む陽光に、思わず目を細めた──
──そこで一瞬、ほんの一瞬躊躇った。
 この先は蕀の道かもしれない。それでも良いのか?そんな些細な迷いが心に生じる。
 が、答えは決まっていた。
 俺は外に飛び出し、そのまま裸足で走り出す。
 1つだけ、あの夢と同じ事があった。そう、今日も、ホワイトクリスマスだったのだ。
 降り積もった雪が地肌に直接触れ冷たい。
 やはり夢とは同じようにはいかず、暫く走った所ですぐに息切れした俺は、膝に手をつきその場に屈み込む。
 心臓の鼓動が聞こえる。もうダメだ、と全身の細胞が抗議している。
 自分の吐く白い吐息が、生まれては消え、そしてまた生まれる。
 そんな当たり前の事を実感しているうちに、すっかり息が戻ってきた俺は顔を上げた。
 東からの光を反射し、一面白銀に輝く白い大地。頭上では鳥達がせわしなく目覚めの歌を謡っている。
 驚いた。こうして幾年かぶりに外に出てみると気付かされることが多い。
 どうやら、俺は忘れていたようだ。
──世界は、こんなにも美しいのだという事を………。

18 :
 深々と降り続ける雪を、北風が巻き上げる。
 現在、気温は例年でも珍しく氷点下を下回っており、お世辞にも過ごしやすいとは言えない。
 しかし、そんな気候とは対称的に、街は輝きに満ち溢れていた。

 そう。今日はクリスマス・イヴ。
 
 まるで空に煌めく星のようにライトアップされた街並みに、楽しそうに談笑するいくつものカップル達。
 誰もが、至福の時を過ごしていた。
 そんな中。
──ねぇ、今日はなんで遊園地なんかに呼び出したの?
 一人の女性が、同じベンチに座り縮こまっている男性に問いかけた。
──えーっと……それはね、それが、その………、
 男は言葉を濁す。
──ねぇ、なんでー?
 女性はいたずらっぽく笑って目の前で顔を赤くしている男性をこずいた。
──なぁ、分かってるんだろ?いい加減…。
 ため息混じりに返す男性。
──分かんないよ。言ってよ。
 しかし、女性は分からないの一点張り。
──言わないなら、帰るよ。
 男性に痺れを切らしたのか、立ち上がって、その場を去ろうとする女性。
 その瞬間。
 大きな花火が、宙で開いた。
「わぁーすごーい」
「冬の花火ってのも良いなぁ」
 周囲の人達は一斉に顔を上げ、花火に見とれた。
 当然女性も歩みを止め、空の華を見上げている。
──綺麗…
 女性がそう呟く。
 チャンスは、今しかなかった。
 男性は立ち上がると、女性をぎゅっと抱き締めると、
──ずっと好きだった。俺と付き合ってほしい。
 そう言った。
 女性は一瞬驚いた顔をしたが、すぐに優しい表情になり、
──…うん。
 頷いた。
 男は優しい表情で女性を見つめる。
 女性も全く同じように、少し高いところにある男性の顔を見つめている。
──素敵だね。
──そうだな。
 短い会話の後、男──いや、俺は腕の中の女を強く抱き締めた。
 この温もりからは、一生逃げない。そう心に誓い、言った。
「──きっとさ、サンタさんからのプレゼントなんだよ」

〜おわり〜


19 :
初めて妄想を形にしました
読みにくくて申し訳ありません

20 :
秋ドラマの次回の妄想劇場を書いても良いでしょうか?
ドラマ板から痛がられてやって来ました…。

21 :
>>1
>仲間外れの方、空気読めない方で、想像力と妄想力をもてあまし気味の方は是非、こちらのスレへどうぞ

22 :
>>19
乙でーす!
いやいや、ステキなお話でしたよん。バトルものかと思わせて、そう持ってくるとはw
また書いてくださいな。

さーて、今年はどのイルミスポット行こうかな? なにせ独りだから気楽だよ☆
カップルの楽しげな雰囲気の中、感じるわびしさと情けなさがたまらない☆

23 :
ドラマ蜜の味来週の妄想劇場
直子の家から則杉退場
雅人「直子大丈夫だったか」震えながら頷く
雅人「これからは何があっても僕が直子を守るから一緒に付いて来て欲しい」頷く直子。雅人と見つめ合い固く抱擁、そのままエチーな流れになりかけるが、震えが止まらない直子に気付いて雅人がそっと直子を抱き締めて服を着せ掛ける
直子の事は心配だが、鍵を変えるように指示して雅人病院へ戻る

24 :
そんな頃、週刊誌で事件を知った直子の両親が事の真相を知ろうと直子や雅人に連絡をするが、直子は則杉ショックから電話に出られず、雅人は急患の手術中であった。
牛窓の両親は彩に連絡をし、彩から話を聞く事になった。
待ち合わせの喫茶店で話をする3人
直子父「彩さん、ここに書いてある記事は本当なんですか?医療ミスを起こしたとか(暫し躊躇い真剣な眼差しで)あの…雅人と直子が付き合っているとか…」
身を乗り出す直子の両親、話出さない彩に直子母が
直子母「ねえ、彩さん雅人とは上手くいってないみたいだけど、それも直子が関係しているんですか?お願いします!もしそれが本当なら2人に…」
彩「…雅人さんと私は今は別居をしています。それが直子さんに関係しているかは私の口からは申し上げられません」
下を向き肩を震わせる彩は静かに泣いていた。直子両親顔を見合わせる。
直子父「分かりました彩さん、2人のせいで彩さんまで辛い思いをさせて…雅人を呼び出して私からきつく話しますから」
直子母「お忙しいのにお呼び立てして済みませんでした。私からも直子から事情を聞きますから…」
彩、涙を指で押さえつつ
彩「ありがとうございます。雅人さんとは別れるつもりはありません。これからも私達2人を宜しくお願いします。心配して遠いところから来て頂いて、私も心強いです。話が話なので両親にも相談出来なかったものですから」
無理に明るく微笑む彩を痛ましく感じる直子両親
直子父「私から雅人に良く言い聞かせますから、彩さんも気を落とさずに、なっ母さん」
直子母「そうですよ彩さん、私達がついていますからね」
彩の手を握る直子母

25 :
手術が終わった雅人は直子の部屋に向かった。直子は留守であったが代わりに直子の父が雅人を出迎えた。
雅人「兄さん、いつ来たんですか?直子はどこです?」
直子父「お前どうして直子の部屋に来たんだ。お前の帰る家は彩さんの所だ。お前、直子に何の用事がある?電話で言えない事なのか?直子はいない、こんな事もあろうかと直子を連れて出て行った。
雅人!週刊誌に書いてある事は本当か?彩さんは泣いていたよ。お前と別れたくないと言っていた。お前世間に背中を向ける事はないよな?どうなんだ雅人!」
雅人「落ち着いて下さい兄さん、僕は彩とはもうやっていけません。
それは直子とは何の関係もない事です。医療ミスについては本当でした」
直子父「それで、直子の事はどうなんだ?週刊誌に書いてあった事が本当なら許されないぞ。答えるんだ雅人!」

26 :
雅人「兄さん、済みません。僕は直子を1人の女性として愛しています。直子も同じ気持ちです。僕達はこれから何があっても2人で生きて行くと決めたんです。申し訳ありません!兄さん」
深々と頭を下げる雅人
直子父「やっぱり本当なんだな!お前それでも人間なのか!お前達2人の為に周りがどれだけ悲しい思いをしたのか考えた事があるのか!」
雅人に掴み掛かる直子父、襟首を掴まれ殴られながらも雅人は言う
雅人「兄さん、僕を好きなだけ殴って下さい!それで気が済むのなら僕も本望だ」
直子父「お〜ま〜えー!!誰が許しても俺は絶対に許さん!直子は牛窓に連れて帰る!お前も彩さんを連れてアメリカへ帰れ!」
吐き捨てるように言うと雅人を部屋から追い出し鍵を掛けた。直子父は怒りに震えながら号泣していた。

27 :
都内某所のホテルにて直子と直子母
直子母「直子、週刊誌の話は本当なの?」
直子母「……………ごめんなさいお母さん……ごめんなさい」嗚咽する直子
直子母「………そうなのね、直子は昔から雅人さんに良く懐いていたからね。私も雅人さんは素敵な人だと思っちょっる。魅力的な人だでな。
直子には話した事が無かったんだけど母さんも昔父さんと結婚する前に好きな人がいたんよ」
直子「……そうなの?」
直子母「でも母さんはお付き合いはしたけどその人とは結婚出来なかった」
直子「どうして?」
直子母「私は中学生で彼は担任の先生だったんよ。結婚して子供もおる人じゃった。
駆け落ちしようと約束して離れた駅で待っちょったんだけど、次の日になっても先生は来なかったんよ」
直子「来なかったんだ……」
直子母「あれは卒業式の次の日だった。先生は遠く離れた県へ転勤したのを後から知ったんよ。
約束したのにって、それでも先生を追い掛けようとして止めてくれたのが同級生だった父さんなんよ」

28 :
直子母「直子、みんな誰でも忘れられない人がおるよ。いくら好きでも結ばれない人もいる。
母さんも今になって思うんよ。あの時先生と一緒になってたら直子に逢えなかったって。
父さんには本当感謝しとるよ。母さんは幸せだし直子を授かる事が出来たし。
子供は本当に可愛いんよ、直子もいつか必ず雅人さんの事を思い出に出来る日が来るから、雅人さんだけは止めなさい」
直子「嫌!私は雅兄ちゃんと一緒に生きて行くって約束したから、父さんや母さんに反対されても雅兄ちゃんとの愛を貫く!
子供が持てなくてもいい、気持ちが繋がっているだけで私は充分なの。私には雅兄ちゃんしかいない!雅兄ちゃんにも私しかいないの!」
直子母「直子……話は分かったから、今日はもう休みましょう。母さんも牛窓から来て疲れてるし、直子も少し落ち着けば大丈夫だから、ね」
いなされた直子は家に戻ろうとしたが、ホテルマンが言い聞かされているらしくホテルから出られずにロビーで夜を明かした。
次の日、朝一で訪ねて来た父と共に牛窓に連れ帰られた。

29 :
「痴漢!」
女性の金切り声が電車の中へと響き渡った。青年は何事かと、携帯を弄っていた手を止めて辺りを見る。
すると、一人の女性が顔を真っ赤にしている。毒々しい赤服にまるまると太った中年女性。
歩くより転がった方が速いんじゃないのか? と青年は思った。
そして、こんな奴に誰が痴漢を? とも思った。
様子をうかがっていると、女性はずかずかと青年の方へ近づいてくる。
そして、口角泡を飛ばす勢いでまくしたてる。
「あなた! 私のこと撮ったでしょ! いやらしい!」
「へ!」
一瞬、言っている意味がわからなかったが、すぐに状況を理解した。
どうやらこの女性は自分の事を痴漢と誤解しているらしい。
青年は誤解を解こうと、液晶画面を相手にみせる。
「いや違いますよ、メール打ってただけですよ。何もないでしょう?」
「そんな事言って! すぐにわかるんだから!」
キーキーと女性は叫ぶ。まるで金切り声のドレイクだ。
青年は手札に戻りたくなった。
辺りを見ると関わり合いになりたくないのか、遠巻きに乗客たちが眺めている。
男性客は「ねーよwww」という表情が浮かんでいるが、だれも助けようとはしなかった。
ただ一人を除いて。
「待ちな」
女性と青年はその声の主を見た。
さほど離れていない座席から男性がゆっくりと立ち上がる。
背は高く、灰色のコートに茶系のズボンとシャツ。手には雑誌を持っていた。
青年と同じ年頃、二十代前半だろうか?精悍な顔つきは芯の強さをうかがわせる。
その雰囲気に女性はたじろいだが、すぐに口をひらいた。だが最初の威勢はもう口調には感じられない。
「な、なによ。アンタには関係ないでしょ」
「いや、あるね」
やれやれと、髪をかきあげて男性は呟いた。
「なぜならそいつは俺の友人だからだ」
「はぁ!?」
今度は青年がうろたえた。自分にはこんな友人はいない。
困惑する青年を尻目に、女性と男性は会話を続ける。
「何よ、あなたも痴漢の仲間ってわけ?」
「違うな……俺も痴漢ではない。勤労と納税の義務を果たしていれば嫁と乳繰り合えるのに、何故リスクを冒す必要がある?
 そもそも、自分にそんな魅力があると思うか? ……ボンレスハムのオバサンよ」
(い、言いやがったーーーーーーっ!?)
車内の空気が凍りつく。思ってても口に出せなかった一言。
そう、彼女は痴漢したくなるようなスタイルではない。顔のバランスも絶妙だ。
ありたいに言えば……醜女なのである。
図星をつかれたのかそれとも話をそらされたと思ったのか、女性は更に真っ赤に顔を染め上げる。

30 :
「何よ! そんなの関係ないでしょ!?」
「あるね」
ばっさりと言い切る男性に、くっ、と女性は息を飲んだ。
その滑稽な姿に周りから、くっくっと失笑も漏れ始める。
「なぜ女性の胸は膨らむかわかるか?」
「はぁ? なにそれ? セクハラよあんた?」
「女性の胸には……欲望がつまっている」
「はあぁぁ!?」
素っ頓狂な声をあげる女性。構わずに男性は持論を展開する。
「人間には欲望がある、それは金であったり名誉であったり、交友の広さであったりする。
 子供にはないそれが大人になると肥大し、それに併せて胸も大きくなる……まさに外面菩薩内面夜叉。
 だが、子供は違う!」
ばさり、と男性はいきなりコートと上着を脱ぎ、シャツ一枚となる。
その姿に青年と女性は息をのんだ。いきなり脱いだことにではない。
シャツにはアニメのキャラが印刷されていた。
どうみても小学生の女の子のプリント。体操服姿でバスケットボールを抱えている。
左わき腹部分には「まさに もっかん!」の文字が入っている。
無駄に引き締まった身体が、そのプリントの異様さを引き立たせている。
男性の背後の乗客たちもざわついている。おそらく背中にも似たような物が印刷されているのだろう。
「少女は穢れなく、そして美しい……大人と違ってな」
にんまりと笑う男性に、女性と青年はあんぐりとあいた口が塞がらなかった。
「あ、あう……あう……あ、あれ?」
日常に湧いた狂気に女性は呂律が回らない。
そんな女性に男性は畳み掛ける。
「だが、そんな俺を悩ます存在がある」
すっ、と男性は持っていた雑誌を突き出す。
そこには可愛らしい少女の姿があった。雑誌名は「ワァイ!」とある。
「男なのに女! いや、オンナなのに男!? こんな可愛い子が女のはずがない!
 人は魔性の存在を畏怖をこめてこう呼ぶ……『男の娘』と! WRY!」
(変態だーーーーーーーーーっ!)
青年は内心叫んだ。女性は何が何やらわからずがくがくと膝を落としていた。
痴漢だと叫んだら痴漢じゃなかった。
何を言ってると思うが自分でも何なのかわからないのだろう。
ホモだとかお巡りさんこいつですとかそんなちゃちなモンじゃない、もっと恐ろしいモノの片鱗に遭遇してしまったのだ。
「そういう存在を三跪九叩頭の礼で崇めている俺達に、お前のような醜い存在は視界には映らない。
 痴漢なんて気は発生すら起こらない、わかった肉塊」
一喝する男性。気押されへなへなと女性はその場へ崩れる
車内に車掌のアナウンスが聞こえ、やがて止まる。
ドアが開くと、青年は男性に掴まれ、プラットホームへと出された。

31 :
混乱する乗客を尻目にドアが閉まり、電車は次の目的地へと向かっていく。
それを見送ると、男性は青年へと声をかけた。
「悪かったな、いきなり友人呼ばわりして」
「あ……ええ」
「兄ちゃんが痴漢冤罪になるのを見ていわれなくてな」
にっ、と男性は笑う。それを見て青年はほっと息をついた。
「いや、助かりました。突然の事なんで混乱しましたけど」
「まあな、普通は混乱するわな。あんなオバサンに金払ってもごめんだよ」
はっはっはっと笑う男性につられて、青年も苦笑した。
「あの、助かりました。お礼を」
「いやいいよ、困った時はお互い様ってね」
いそいそと男性は上着とコートを着替え始める。
こうしてみると普通の格好だが、まさかあんなシャツを着ているとは想像も出来ないだろう。
またたくまに、どこにでもいる普通の成年となってしまった。
だが、この人こそ自分を助けくれたのだ。他人のセンスなどどうでもいいだろう。
「じゃあ、せめて名前でも」
「よせやい、正義のヒーローでもあるまいし」
にっ、と笑い男性は持っていた雑誌を青年へポンと渡す。
「友人からDって呼ばれてるさ、アンタも呼んでくれるかな」
「D……君?」
「ああ、趣味を同じくする奴はみんな親友さ、じゃあな」
青年を助けてくれた男性は颯爽と去っていく。
青年はその姿を、男の娘専門季刊雑誌ワァイ!」を手に見つめていた。
「D君……何者なんだ……」

32 :
書いたのかよwww

33 :
なにこれおもろいw

三題噺の題の一つが「男の娘」だからそっちもよろしくな!

34 :
最後のヤマメで高難度なんですが……

35 :
ドラマ蜜の味妄想劇場〜勝手に続編
病院内では週刊誌ネタで持ちきりで、本当に投薬ミスがあったのかなどよりも、今は雅人と直子のインモラルな関係が衆目を集める日々であった
雅人をかっていた滝の原教授も来年の選挙に不利な状況を招いた雅人や直子に怒りを隠す事もなくなり、院内は殺伐としたムード一色に包まれている
もう誰がマスコミに垂れ込んだなどという次元の話ではなくなっている
直子が両親に連れ戻されて牛窓に軟禁されている事や、雅人と彩の破綻している夫婦生活も露わになり、
益々2人の仲を疑う者達に囲まれ雅人は辞表を手に滝の原教授の元へ行く決意を固めた
雅人「今回の件では多大な御迷惑をお掛けしてしまい深く反省しております。
責任を取れる形かどうかは分かりませんが、僕が日本にいなくなれば話はやがて落ち着くはずです。ポークビッツ大に戻るつもりです」
教授「それが一番ベストな選択かも知れないな、個人的な話だが池澤くんとはどうするのかね?」
雅人「離婚します」
教授「それでは森本直子にはどう責任を取るのかね。これからの人材を君はこの大学から奪うつもりか?」
雅人「森本くんは私が一緒にアメリカに 連れて行きます!」
絶句する教授
教授「…勝手にしたまえ!君には失望した。もう日本には戻って来るな!
君の、いや、森本くんの将来も君が握りつぶしたのだよ!」
雅人「失礼します」
深く頭を下げて教授の部屋から雅人は出て行った

36 :
牛窓に軟禁されている直子は庭先に出る事もままならず、携帯も電話も両親の監視下に置かれ外界との接触は全く取れずにいた
考えるのは雅人の事だけだった。気持ちを確かめ合ったのも束の間、もしかしたらもう一生雅人に逢えないのではないかと涙に暮れる毎日だ
唯一の楽しみは柱に刻まれた雅人との思い出を振り返る事と、幼い日のアルバムをめくる事だけである
直子「…あの頃に戻れたら…あの雨の日に雅兄ちゃんを好きになりさえしなければ、周りを傷つける事なんて無かったかも知れない…」
こんな事態を招いて初めて直子は自分と雅人の事しか考えず、家族や則杉や彩を深く傷付けた自分に気付いたのである
直子「…私、医者を続けていて良いのかな?医者である限り雅兄ちゃんを追いかけてしまう。
いっそのこと医者なんて止めてオリーブ園を継いだ方が良いのかも知れないな…」
そんな日々のある日、なんと則杉が牛窓にやって来た

37 :
適当に書いているので日本語怪しくて済みません
いきなり牛窓にやって来た則杉に直子も両親も驚いた。しかし1度は将来を誓い合った仲だ、今度は冷静に話をしたいと則杉は直子の両親に頭を下げた
2人きりになりたいという則杉に直子は躊躇したが、直子母の取りなしで2人きりで外で話をする事になった

38 :
直子母「直子も少しは陽にあたらんといけんね、東京からわざわざ来て下さったけん直子、牛窓を案内してあげなさい」
則杉と直子はオリーブ園を歩きながら、いつの間にか合格の日に胸を躍らせた高台に来ていた
則杉「こんな所まで追い掛けて来てごめんな、俺大学を止めて実家の跡を継ごうと思うんだ。直子はこれからどうするつもり?」
直子「私、医者を辞めようと思う。今回の事で私、沢山の人を傷付けた…彩さんや則杉くんがおかしくなったのも、元を正せば私が原因だわ。あんな投薬ミスだって全部私のせい…」
則杉は思い詰めた直子の横顔をじっと見つめたまま話を聞いている
直子「則杉くん、牛窓まで来てくれてありがとう。ちゃんと話をしようと思ってたんだけど、父さんが許してくれなくて…」
則杉「直子…医者を辞めるなんて言うなよ。あんなに一生懸命頑張って俺たち医者になったんだぜ、
大学に居づらければ俺の実家で働いても良いんだし、もう俺は直子に結婚を迫ったりしない。ただ一緒に働くだけで構わないよ」
直子「則杉くん…ありがとう。気持ちはとても嬉しい。でも私は医者である資格が無いわ…雅兄ちゃんの傍にいたいだけで医者になったんだし、もうみんなに迷惑掛けたくないし」
則杉「直子、そんなに思い詰めるなよ。少し休養すれば気持ちも変わるよ。俺も心を入れ替えて精進する。同志として頑張ろうぜ」
その時、後ろ手に回していた則杉の手からナイフが落ちた

39 :
陽に反射して光ったナイフに驚く直子!
直子「則杉くん!」
則杉「…本当の事言うよ。俺、お前を殺して自分も死ぬつもりて牛窓に来た…。
でも、直子が本当に反省している姿を見ていたら…そんな気持ちは無くなったよ。
直子は本当に池澤先生が好きなんだな…池澤先生の傍にいたいだけで医者になるなんて俺には出来ない…」
直子に寂しく微笑み掛ける則杉は足元のナイフを拾うと、いきなり自分の腹を刺した
直子の悲鳴がオリーブ園に響き渡った
直子「則杉くん、なんで…今、人を呼んでくるからしっかりして!」
則杉「直子ごめんな、俺やっぱり直子のいない世界なんて考えられないよ。
でも、直子の人生に俺はいらないん…」
運ばれた病院で則杉は直子に見守られながら命を閉じた

40 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2396082.bmp

41 :
みれない

42 :
 赤ん坊を抱いて、椅子に座っている夢
 特に夢の中では動作をしているというわけではなく、ときどきむずがる赤ん坊を抱き直したりしてあやす事をしているくらいだった。
 赤ん坊は白地に水色の水玉模様のある服を着ていて、紙が薄く生えそろいつつあった、というのは憶えているのだが、その赤ん坊の顔が何故か思い出せない。
 肌の色も、普通の黄色人種のそれっぽかった。
 全体を通して印象に強く残っているのは、赤ん坊の体重と、体温。
 抱いていた感じ、ちょっと体温は高めだったという印象、重さについては、赤ん坊ならあんなもんか、程度の重さ。

という夢をみた

43 :
 
 「まじ?コドモじゃん!!」
 付き合い始めて一つの季節しか過ごしていない彼との何気ない会話に、わたしは少しばかり距離を置きたくなった。
 初詣帰りの軽い食事の途中、摘みかけのポテトを元の鞘に戻す。安物ブーツの脚を組み直しているわたしの顔を
彼はまじまじと見つめながら、チーズバーガーを口に咥えていた。彼には物事に対するためらいが一切ないように見えた。
 正月早々のバイト帰り、彼と待ち合わせて今年初のお出かけデート。お互いお金がないから、豪華なランチとはいかないもの。
最近できたお店の話を彼はするものの、結局それは『酒まんじゅう』という渋いチョイスであったりする。ここは若者らしく
お洒落なバーガーショップに行こうと、彼の腕を引っ張りながら参道の帰り道を歩いて行き、列を成して手に入れた
いつもは頼まないワンランク上のセットを盆に載せ、一緒に席に着いたときのことの話。
 「だってさ。叔母がどうしてもって言うから」
 「だから貰うのかなあ?あんた、大学生じゃん。成人じゃん」
 「大学生だろうが、成人だろうが、甥には変わりないし」
 お年玉は甘え。
 小さな頃は楽しみだった。毎年、だんだん膨れ上がり、頂く方も少し申し訳なくなってきた。
 何も知らないときは親に騙されて、悪い貿易商に言いくるめられた若き旅商人のようになってきた。
 でも、決別のとき。誰もがオトナと認めてくれる年まで育ったんだから、自分で自分を養う能力を手に入れたんだから
わたしは袖元からすっとポチ袋を取り出して、びりびりに破いて流れゆく時に乗せて今生の別れをお年玉に告げる。
 年末の権威ある歌合戦に招かれても、自分が嫌ならわたしはきっぱりと『お断りします』という性分だから。
 「断ったらいいじゃないの」
 「折角一年ぶりに帰国してきた叔母に悪いし」
 お年玉は甘え。
 飴玉よりも人を甘味で骨抜きにしてしまい、鉄砲玉よりも人を打ち抜く能力を有する。
 ましてや法的にも成人と看做され、社会的にもバカなことを許されなくなる『いいオトナ』にとっては、甘え以上の何者だ。
 「わたしだったら『バイトで稼いでいるから……』って言っちゃうなあ」
 「おれだったら……」
 彼の言葉の先を気になる所で止める人物、それは中学生ぐらいの女の子だった。彼は軽く手を振ると、女の子は子犬のように
わたしたちのテーブルへと駆け寄ってきた。ぴかぴかのブーツが似合っているのか似合ってないのか。そんなお年頃。
 女の子はぶんぶんと尻尾を振りながら、わたしよりも親しげに彼へと微笑みを送っていた。それを彼は微笑み返し。

44 :

 「ちーっす!よしくん!昨日はごちそうさまでした!」
 「桃子ちゃん。いいよ、いいよ。どうせ……」
 「ってか?デート中でしたねー。ごめんなさーい。いとこの分際で人さまの彼氏さまと馴れ馴れしくしちゃって!」
 桃子と呼ばれた女の子は、彼に何度も何度も『昨日』の礼を言っていた。小動物のように見ていてほほえましい。
なんだか同性ながら守ってやりたくなるような、お年玉を弾んであげちゃいそうな、彼のいとこ。
 「……じゃ。叔母さんによろしく」
 「うん。メールしとくよ!『よしくんのおかげで、ちょっとラッキーなお正月になりました』って。今頃、成田だ」
 よしくんのおかげって?
 それに『昨日はごちそうさま』って?
 彼は軽く頷いて、食べかけのバーガーを再び口にした。わたしはポテトを摘んだままだった。
冷えたポテトはがさがさなわたしの気持ちとは相反して、持ちごたえのないぐらいにぐったりしていた。
 「それと、ママも『まさか帰国して「酒まんじゅう」食べられるって思わなかった』って、言ってたよ」
 「おれがたまたまお店を見つけただけだよ。それに、貰ってばかりじゃ悪いからね。だって、大学生じゃん、成人じゃん」
 「じゃあ、来年もママが帰国したときに親子ともどもゴチになりまーす!」
 「いい加減にしろよ」と笑いながら、彼は店から出る桃子に手を振った。
 お互いお金のない学生だから、臨時収入はちょっといいことに使いたい。
 安物でいいからブーツでも買う?バーガーもワンランク上のセットにしてみる?
 彼が選んだ臨時収入の使い方はオトナの使い方だった。
 コドモはどっちだ。
 「来年も『酒まんじゅう』でいいかなあ」と、残りのバーガーを口にして、彼は本気に悩んでいた。

  おしまい。
 
 

45 :
おけおめ、ことよろ、はつとうか。
投下おしまいです。

46 :
俺はくれるなら躊躇なくもらうぜw
てか貰ったぜw 6000円w 投下乙

47 :
投下したいんですが、OK?NO?

48 :
カサカサしゅー?

49 :
>([[[[[)
・・・ま、とりあえず3レスほど投下します。

50 :
その日、男は父親の待つ病室へと急いでいた。
『大事な話があるから、すぐに来て欲しい』
男のもとに届いた父親からのメール・・・それはたった18文字の短い物ではあったが、男には短いメールだからこその
緊張感や迫りくる何かを感じていた。
病院ではあるものの、廊下を全力で走る男。
そして、父親の待つ病室の前に着くと、ドアを勢い良く開けるのであった。
男の目に飛び込む光景・・・それは、今まさに息を引き取らんとする父親の姿と、それを少しでも抑えようと奮戦する
医師と看護師の姿があった。
「父さん!」
医師を突き飛ばし、父親の手を握る男。
すると、手を握っているのが自分の息子であることに気付いたのか、男の父親はゆっくりと目を開くのであった。
「・・・来て・・・くれたか・・・。」
口を開く父親。
しかし、その声は今にも消えそうなほどに弱っていた。
「父さん!」
「・・・これで・・・安心して・・・天国に・・・母さんのもとへ・・・行けるって・・・もんだ・・・。」
「父さん・・・父さん!!」
「・・・だが・・・旅立つ前に・・・お前に・・・言っておきたい・・・ことがある・・・。」
「・・・?」
「実は・・・お前は・・・俺たちの息子じゃ・・・ねぇ・・・。」
「・・・何だって・・・父さん!いくらなんでもこんな状況で冗談は・・・。」
「・・・聞いてくれ・・・これは俺からの・・・遺言だ・・・お前は・・・かつて俺と・・・母さんが・・・研究していた・・・
 『ミュータント・コマンドー計画』の・・・プロト・タイプ・・・だったんだ・・・。」
「『ミュータント・コマンドー計画』!数年前に政府が秘密裏に行っていた生物兵器・・・ふたつの生物の特徴を組み合わせて
 作りだされたキメラの軍事転用計画!!」
「・・・そうだ・・・そして・・・お前はその・・・試作2号として・・・『桃』の遺伝子と『人間』の・・・遺伝子を・・・
 組み合わせて作られた・・・花の戦士・・・コードネーム・・・『MOMOTARO』・・・なのだ・・・。」
「『MOMOTARO』・・・でも、何故今、そんなことを?!」
「・・・俺は・・・夢を・・・見たんだ・・・。」
「夢?」
「・・・ああ・・・ミュータント・コマンドー・・・試作第1号・・・コードネーム『ONI』が・・・再び・・・
 動き出そうと・・・している・・・。」
「『ONI』?それはいったい・・・?」
「・・・『ONI』・・・それは『牛』と・・・『虎』の・・・遺伝子を・・・組み合わせた・・・
 ただの動物でしか・・・なかった・・・しかし・・・初めての実験だった・・・からか・・・『人間』の遺伝子も
 ・・・混入してしまい・・・知性を持った・・・怪獣と・・・化してしまった・・・。」

51 :
「そんな化け物が・・・。」
「・・・そこで・・・『ONI』を産み出した・・・科学チームは・・・この怪獣を細胞レベルで・・・分解することに・・・決めた
 ・・・だが・・・。」
「だが?」
「・・・ひとりの科学者は・・・『ONI』の持つ・・・神秘性・・・凶暴性に・・・魅かれ・・・細胞の一部を・・・
 採取して・・・自分の物と・・・してしまった・・・。」
「そんなことが・・・それで、その科学者とは?!」
「・・・お前の・・・目の前に・・・いるだろう・・・?」
「・・・!そんな・・・。」
「・・・確かに・・・『ONI』は・・・居てはならない・・・存在だ・・・だが・・・同時に・・・お前同様に・・・
 俺の息子・・・でもある・・・息子を簡単に・・・捨てる親なんて・・・いてたまるか・・・。」
「父さん・・・。」
「・・・だが・・・今になって・・・その過ちに・・・気付いたよ・・・あの夢を・・・見るまではな・・・。」
「父さん・・・でも、どうして『ONI』に関する夢を?」
「・・・お前・・・『件(くだん)』って・・・知っているか?」
「件?」
「・・・ああ・・・顔は人・・・体は牛っていう・・・妖怪でな・・・そいつは生まれてくると・・・
 すぐ死ぬんだが・・・その直前に・・・予言を残すんだ・・・しかも確実な未来・・・のな・・・。」
「・・・!もしかして・・・父さん!!」
「・・・ああ・・・俺には・・・『牛』の遺伝子が・・・いや・・・正確には・・・『ONI』の遺伝子が
 ・・・組み込まれている・・・息子を・・・大事にしたくて・・・な・・・。」
「父さんに『ONI』の遺伝子が・・・。」
「・・・そうだ・・・あの時採取した・・・全ての細胞が・・・俺の体内に・・・取り込まれている・・・
 だからか・・・俺は見たんだ・・・『ONI』が現われ・・・全てを・・・人間に対する恨みの力のみで・・・
 焼き尽くす夢を・・・。」
「・・・うん?」
その時、男は何かに気付いた・・・が、男の父親は最後の力を振り絞りながら語り続けた。
「・・・いいか・・・ミュータント・コマンドーは・・・お前や『ONI』・・・だけではない・・・
 『INU』・『SARU』・『KIJI』と呼ばれた・・・者たちが・・・いる・・・彼らは・・・『ONI』を討つ・・・
 仲間として・・・お前に必要と・・・。」
「父さん、ひとつ聞いて良い?」
「・・・何だ?」
「『ONI』の細胞は、父さんが採取した分以外は完全に処分されてるんだよね?」
「・・・そうだ・・・あの日・・・『ONI』はマイクロウエーブ・・・処理機によって・・・
 全て焼却処分・・・された・・・。」
「・・・で、残りの細胞は?」
「・・・俺の・・・体の・・・中だ・・・。」
「こういう言い方は良くないのかもしれないけど・・・父さんはもうすぐ死ぬんだよね?」
「・・・そうだ・・・だから・・・こうして遺言を・・・。」
「父さんが死んだら、父さんの体内にある『ONI』の細胞も死滅して・・・最終的に『ONI』の細胞は
 この世から消えるんじゃないかな・・・?」
「・・・え?」
黙りこむ父親。
そして30秒後、父親はこう言い放った。
「・・・すまん・・・今までの会話は・・・全て忘れてくれ。」
それが、男の父親の最期の言葉だった。

52 :
それから1ヶ月後・・・。
男を喪主とした父親の葬儀が営まれ、父親の体は火葬された。
火葬が完了するのを待つ間、雑談やら父親との思い出話にふける親戚ら。
そして、その声で多少ながらにぎわう葬儀場。
そんな環境の中で、男は空を見ながら考えていた。
父の体には『ONI』の遺伝子が組み込まれており、その中には『牛』の遺伝子も存在していた。
そして、死ぬ間際に夢を見たことから「自分は件になっていた可能性がある」と考え、さらにその夢は『予知夢』だと結論付けた。
だが、『ONI』の細胞は父の死によってこの世から全て消えた。
だから、父の見た『ONI』の復活は父の夢の世界だけで終わったのだ。
・・・だが、本当にそう断言出来るのだろうか?
父は、自分の持っている『ONI』の細胞以外は全て焼却したと思っていた。
しかし・・・仮に、父と同様に『ONI』の細胞を秘密裏に持ち出した存在がいたとしたら・・・。
そして、その者によって再び『ONI』に生が与えられていたとしたら・・・。
フト、男はポケットから何かを取り出した。
それは父親の残した手帳であり、『ONI』を倒す仲間の住所や特徴といった手掛かりを伝えるためか、
手帳の横には『INU』・『SARU』・『KIJI』と書かれた付箋が貼られていた。
「『INU』・『SARU』・『KIJI』を連れての『ONI』退治・・・か。」
つぶやく男。
そして、男はひとつの決意を抱いた。
「今は・・・全て忘れておくか。」
男は、父の最期の言葉を口にすると、手帳をしまい、収骨のために親戚一同を集めるのであった。
こうして、『MOMOTARO』の手により『ONI』の脅威はひとまず消えるのであった。
おわり

53 :


54 :
http://loda.jp/mitemite/?id=2765.jpg

55 :
いやこわいから。
普通に怖いから。

56 :
自画像で心底ビビった。

57 :
VIPで書いてるうちにスレ落ちちゃった
係員「どうしました?」
ランナー「腹痛でもう走れません」
係員「お腹を炒めたんですね」
ランナー「そんなことしてません」
係員「えっ」
ランナー「えっ」
係員「危険しますか?」
ランナー「安全な方がいいです」
係員「危険した方が安全ですよ」
ランナー「えっ」
係員「毎年高齢のマラソン大会ですから来年頑張ればいいじゃないですか」
ランナー「ぼくは特別参加ってことですか?」
係員「いえ、一般ですが」
ランナー「なにそれひどい」
係員「えっ」
ランナー「えっ」

58 :
t

59 :
a

60 :
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2679864.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2679945.jpg
こららら

61 :
http://dl6.getuploader.com/g/6%7Csousaku/530/HP.png

62 :
なんぞこれwwwwwwwwww

63 :
マジでなんですかこれは

64 :
これはまさに「他に行き場所の無い作品」のいい例だと思いますまる
本当になんだよこれwwwww

65 :

     ___               / ̄ ̄ ̄\       ___        / ̄ ̄)
    '´   ヽ            ///// ̄\..   | .,イ==、ヽ    // ̄ ̄ ̄\
   |ミ.(((ル))リ〉           ( ( //// ̄\\. |〈ハルトti.` |   /// ̄ ̄)\)
    j .ii| ゚ヮ゚ノii        ∞     (/(/// ̄( ┿|!゚- ゚ |l i ̄ /    ̄ ̄\  
  ((⊂》 ::》つ       〇          (/(//.⊂f;春;fつ )  ̄\\\) ̄
  (( (/ ̄\) ))     〇            (/ ( /.((/爻爻ヽ) )(/  )    
  .〇| ^o^ |○    〇              ,r‐--、 ~ヽし~´  (//  
 〇 \_/  〇〇〇        ,r‐--、     ヽ〈〈〈 ゙ヽ     (/
 〇   〇       ,r‐--、    ヽ〈〈〈 ゙ヽ    !、⊃ /  ,r‐--、
 〇    〇      ヽ〈〈〈 ゙ヽ    !、⊃ /    /   r'   ヽ〈〈〈 ゙ヽ
 ∞     〇∞     !、⊃ /,    /   r'   /   !    !、⊃ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

66 :
まさかのAA化w

67 :
はぁ〜どっこい!(CV.浪川大輔)
http://u6.getuploader.com/sousaku/download/537/WaverVelvet.jpg

68 :
ウェイバーさん何してるんですかww

69 :
ショートショート書きました
感想いただけたら嬉しいです
遠い街
「遠くて近い街ってなーんだ?」
鬼原勇太は、電車の中で、幼なじみからもらった一通の手紙を読み返していた。
最後に書かれた謎かけ。
彼の頭の中ではもう、その答えが出ていた。
電車は遠くへと向かう。
鬼原勇太は、今からちょうど一年前、
昨年春から東京で一人暮らしを始めた。
高校を卒業後、菓子作りの職人を目指して上京した。
都内にある、少し名の知れた洋菓子店で修行の日々を送っていた。
そして今日、少し長めの休みをもらった彼は、
ちょっとした旅行カバンに荷物を積めて持ち出して、
電車の切符を購入し、少し離れた目的地まで移動しているところだった。
休みがもらえるとわかったときは、まず、幼なじみに連絡を入れた。
幼なじみの名前は、鹿野 梨理子(かの りりこ)。
何度か電車を乗り継いで、目的の駅に到着した。
改札を出ると、そこに梨理子はいた。
勇太を見ると微笑んで、そして、
「おかえり」
と言った。
「ただいま」
勇太は動揺した。
久しぶりに会った梨理子はどこか大人っぽくなっていて、
今までかいだことのない、とても良い匂いがした。
「メールもいいけど、たまには手紙もいいもんでしょ」
「うん、風情があって良かったよ。何回も読み返したんだ」
「嬉しい。でも、そんなにいいこと書いてあった?」
「うん」
手紙には、勇太の身を気遣う内容の文章のあと、
最近、梨理子の身の回りに起きたことがとりとめもなく書いてあった。
何気ない日々についての報告が、今の勇太にとっては、
あたたかく、ありがたいものだった。

70 :
「最後の謎かけ、分かった?」
梨理子は聞いた。
「この街だろ。つまり、各務原市」
勇太は頭の中にあった答えをそのまま述べた。
そして、付け加えた。
「つまり、俺たちの地元だろ?」
「ピンポン、当たり。今の君にとっては、そんな街でしょ」
「そうだな。近いけど、遠いね」
ここへ来るまでには、時間がかかった。そういう意味では遠い。
来てみると、そこは見慣れていて、居心地のよい場所だった。
そういう意味では近い。
二人は街を歩いた。歩きながら話をした。
勇太の修行先のお店で起こったこと。
梨理子の通っている専門学校で起こったこと。
勇太の東京での一人暮らしのこと。
梨理子のアルバイト先で起こったこと。
梨理子は遠慮がなくて、時折大きな声で笑ってみせた。
結局、大して変わっていなかったのだ。
梨理子は少し大人びて、良い匂いがして驚いたけど
梨理子という幼なじみはこの街にいてくれていたんだ。
勇太はそう思った。

71 :
新境川沿いを歩いた。
桜はまだ咲いていなかった。川の水は穏やかに流れ、春の訪れを思わせた。
幼いころの話をして、二人で懐かしんで盛り上がり、
そして勇太はこう言った。
「俺、修行終わったら店を出したいんだ。自分の店」
「そうなんだ。素敵な夢だね」
梨理子はどこか遠くを見ながらつぶやくようにそう答えた。
視線ははっきりと定まっていなかった。
沈黙が訪れた。勇太には、川沿いを歩く二人の足音が
大きくなったように感じられた。
急に梨理子の目から光が失われたように思えた。
何があったのかと勇太は少し不安になった。
梨理子は突然立ち止まった。
「どうしたんだ?」
勇太が聞いても返事をしない。ねばり強く待っていると、やがて重い口を開けて語り出した。
「あたしね、記憶が失われていく病気なの」
「嘘だろ?…本当…なのか?」
「だからきっと、勇太のことも忘れると思う」
「そんな…」
「でもそれって普通のことだよね」
「普通じゃねえだろ!普通じゃ…ねえよ…」
「実はね、好きな人がいるんだ」
「え?」
「もう、その人しか愛せないと思う」
「ま、待ってよ」
「あたしは好きな人に告白するって決めたし、勇太はもうあたしにとっては普通の人なんだ。
普通の人を忘れてしまうのは、実は病気でも何でもないのかもね」
終わり

72 :
>>69
ストーリー進行が駆け足なのが気になった

73 :
念抹と融合した時の巨大で禍々しい変化をとげた姿がこちらになります。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2815836.jpg

74 :
行き当たりばったり企画「ロビン(16、中二病)が(予定通り)女の子だったら」
因みに構想10分作成20分というgdgd殴り書き
だが私はこういう女の子が書きたい

75 :
――朝?
「おはよう、ロビン」
「おはよう、ビル」
隣に寝ていたビルに声をかけられた。確かにいつもの朝だ。
――え?
「顔が青いけど、どうかしたか?」
「ちょっと、嫌な夢を見てね」
「へぇ?どんな?」
「銃で撃たれたんだ。血がどばどば流れていった。それを私は焦りながら見てるんだ。なぜか体を捨てようと必死になってた。意味分かんない」
「……ふーん。そっか」
「なんでそんな興味なさげなのさ」
ちょっと唇を尖らせてみる。
――何をしてるんだ?
「そんなことには僕が絶対させないから」
「……うん。ありがとう、ビル」
寄りかかる。最初はちょっと頼りなく思えたけど、今はその内に秘められた強さが何よりもいとおしい。
これからもビルを頼るんだ。
二人三脚で、みんなのためになる機械を創って過ごす。
なんて有意義なのだろうか。
ああ、世界から愛や幸せは失われたと言うけれど。
探せばこんな近くにあるのだ。
――どういうことだ?
「愛してるよ、ロビン」
「うん。私も」
そして、重なり合うくちび

「うぎゃぁああああ!」
目を覚ませば深夜。明らかに外は真っ暗。
まだ太陽が昇る気配もない。
「畜生……なんだったんだいったい……………………」
こんなホモみたいな夢、誰にも知られたくない。

76 :
そういうことかw
ワロスw

77 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2847879.jpg

78 :
まぁそりゃサイドテールよりはwww

79 :
オートバイのイベントで参加者に配る檄文でっちあげた。
檄文
君は憶えているか? はじめて単車のエンジンをかけた日のことを。
君は憶えているか? 最初のキックペダルの感触を。最初のセルモーターのうなりを。 
単車に乗るとき 人はあたりまえのことをはじめて知るのだ。
ひとは望めば世界のどこへでも行けるということ。 ひとは本来孤独であるということ。
「自分」こそは始原にして究極の乗り物である。 単車で何万キロ走ろうが、シートの上から少しも動いていないではないか。
君は「自分」の中から出たことがあるか?
それが分かるとき、君はシートの上で自分を越えているのだ。 振動と轟音と速度と平衡感覚が君を後押ししてくれる。
ちかごろ若者は単車に乗らないという。 単車に乗らずして大切なことが分かるはずがない。
走らねばならない。そこに道があるかぎり。 いや、道などなくても走らねばならない。 単車が走ればそこは道なのだ。
もともと地球には道はない。 地球そのものがひとつの球形の巨大な道なのだ。 すべての道は未知なのだ。
走るのだ。 世界のどこであれ単車のエンジンが始動するとき、もうひとつの見えないエンジンも始動するのだ。 
それは「情熱」というガソリンで駆動する「挑戦」という精神のエンジンだ。 
走らねばならない。 ゴーグルの中で シールドの中で 目を見張って 
はじめてのあの日のようにキックペダルを踏みおろすのだ。 セルモーターをまわすのだ。
行け 諸君 あの日のように! いくぞ 諸君! さあ 走るぞ。 世界中できょうも続く あの日のように。
 平成24年4月8日 (イベント主催者名)  

80 :
SPDのSS書いてくださった方、いつぞやはありがとうございました。
もしご覧になられていたら、俺の気持ちを受け取って下さい。
地下か迷いましたが、大丈夫かと。
http://imefix.info/20120412/581274/
http://imefix.info/20120412/581275/

81 :
ヤバイよ
言論の自由がなくなる「人権救済機関設置法案」が20日可決される
ここで外人の悪口書いただけで逮捕されるかも
阻止の協力して
総理宛に請願書とか、地元の国会議員、特に法務委員に
この法案に反対ってFAX、電話、メールとか事務所に乗り込んで抗議する
地元の有権者であることがわかるように消印やFAX電話が重要
それから内閣とか法務省や自治体、政党にも抗議
↓詳しくは
【政治】人権救済機関設置法案、20日閣議決定で調整
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/news2/1333801646/
日本人には一度でいいから見てもらいたい動画
http://youtu.be/lmhL6S4zwXY

82 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2903526.jpg

83 :
開いた瞬間に吹いたwww

84 :
ちろりんに目が行かないwwwwwwww

85 :
吹いたwww

86 :
クソワロタw

87 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2904563.jpg

88 :
ちょwww臨場感www

89 :
ちょwwwww

90 :

公園で幼女が話し掛けてきた。
おじさんはなんで右手がないんですかと。
私は返答に困ったがなくても不便じゃないからいいんだよと返した。


91 :
「ぱぱのおしごとって、なあに?」
「パパの仕事はね、みんなを不幸にしないことなんだ」
「ふーん。そのおしごとって、楽しい?」
「ああ、楽しいよ。毎日辛いけどね」
「ふーん。ねえ、ぱぱ。なんでぱぱの手は、まっ赤になってるの?」
「きっと、悪い人をたくさんやっつけちゃったから、そういう風に視えるんだろうね」
「ぱぱ、スーパーヒーローだったの?」
「今も、なんだけどね」
「ふーん。今のぱぱって、わるい人やっつけないの?」
「うん。やっつけてはいない。教えているんだ。悪いことを良くする方法をね」
「よくわかんないや」
「ははは。そうだよなぁ、分かんないよなぁ。おっと、電話だ。ごめんよ」
遠くなるぱぱのこえ。だめ。そのでんわに出ちゃだめ。
――お願い。お願いだから。
「パパッ!」
目覚まし。ベッド。午前三時。
「またあの夢?もう飽き飽きなんだけど」
パパは六年前に死んでしまった。ママはあたしを産んで死んでしまったから、六年前からあたしは一人だ。
「はぁ〜」
起きてしまったからしばらく眠れない。しかたない。水でも飲もう。
「あれ?早紀、朝はまだよ?」
ドアを開けたところで小梢さんに見つかってしまう。このアパートの部屋の主で、今はこの人があたしの「ほごしゃ」ということになっている。あたしはこの人がなんとなく苦手だ。
「ええ、まあ……」
「辛かったらちゃんと言ってよ?ママと思ってもらって良いんだから」
「7歳しか離れてない人を親とは思えません。それに小梢さんの仕事がいいことだとも思いません」
「あっはっはっ。若いわねーお姉さん羨ましい」
「犯罪者予備軍のハッケンとコウセイなんて、本当に犯罪をしてしまうかは分からないじゃないですか」
「そうはいってもね早紀。人が死んでから対処しても、死んだ人は生き返らないのよ」
「ですけどっ」
「恨まれても憎まれても、命は重いの。人間にとっては特に。人間なんて自分の分だけで手いっぱいなんだから」
近づいてくる小梢さん。思わず身構える。
「だからね、早紀。あなたは生きなきゃいけない。お父さんが何を思っていたのかが分かるその日までは」
そういって頭をなでる小梢さん。
「生きるって、なんですか」
「早く寝て、美人になることよ」
「よくわかりません」
「あははは。そっか。ごめんね」
やっぱり、苦手だ。
けど、美人になることが生きることなら頑張ってもいいかもしれない。

美人になったら楽しいのかなあ?

オチもへったくれもないので墓場の方でも良いかなとおもったけど投下。

92 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2957941.jpg

93 :
ぺったんこ同盟

94 :
うしろーwww

95 :
 あらかわいいw

96 :

 警察やFBI、そして家族や友人たちの支えもあり、江戸川コナンこと工藤新一は
苦闘の果て、ついに黒の組織を壊滅せしめた。
 平和な日々が戻った。だが、彼の肉体は元に戻らなかった。
 灰原哀こと宮野志保が作った試作解毒剤は、一時的に幼児化した身体を急成長させるもの。
しかし時間制限を超えれば身体は再び幼児化し、服用のたびに薬の成分に対しての免疫が強くなる。
つまり使えば使うほど後の完全回復を難しくする、諸刃の剣とも呼ぶべき切り札であった。
 新一は組織との最後の戦いで、投与サイクルの限界を超えて試作薬を連続使用してしまっていた。
彼の免疫系は完全に再度の強制成長を受け付けなくなり、のちに灰原が完成させた薬も用を成さなかった。
 もはや彼は時よりも速く歩む術を持たず、ただ自然に歳をとり直すほかなかったのである。
 阿笠博士と両親の手引きのもと、新一は毛利探偵事務所を去る。もはや同じ時を歩み得なくなった
毛利蘭に対しては、「最後の事件で工藤新一は死んだ」と伝えてあった。彼女に余計な心労を
背負わせることを肯んじなかった新一は、別れの時までコナンとして彼女に接し続けた。
 10年の歳月が過ぎ――
 江戸川コナン、肉体年齢17歳。かつての工藤新一と同じ姿に、眼鏡だけが重ならない。
 失われた10年への未練を振り切るように、あれからもずっと探偵活動に全力を挙げてきた。
時代の変遷とともに犯罪はより高度化、多様化し、彼の頭脳は必要とされ続けている。
 二度目の帝丹小の同窓生らとは今も親交を持っているが、蘭には会っていなかった。
成長するにつれ新一へと近づいていくコナンの姿は、彼女の傷を抉るだけだ。
そうでなくとも、一体自分はどうしたいのか。「コナン君」が、「蘭ねえちゃん」を相手に。
 如何もできはしない。すべての可能性は時の彼方、あの戦いの日々と共に去った。
 実年齢27歳のコナンは、ある墓の前に立っていた。
 墓石の下に遺骨はない。だが、確かに一人の男がここに埋葬されている。
「――初恋は、叶わないものなんだってね」
 そう言ってコナンの隣に並び、ひとりの女性が墓前に立った。
「大人になってわかったよ。理由はいろいろだけど、わたしの場合は死に別れ」
 女性はそっと手を合わせる。形だけでなく、ほんとうに祈りを捧げる沈黙があった。
「かれが初恋の人だった。小さい頃からずっと、ほかの人を好きになったことなんてなかった」
 コナンは彼女の方を見なかった。彼女も、コナンを見ようとしなかった。
「好きな人と死別することの残酷さって、思い出が綺麗すぎて忘れられないところにあるのね」
「死んでしまった人だって、きっとそう思ってますよ」
 この10年、忘れたことなどなかった。もう戻れない過去も、あり得たはずの未来も。
空っぽの墓穴に眠る男と同じ夢を、江戸川コナンは見続けてきたのだ。
「それじゃあ、僕はこれで」
 女性に背を向けながら踵を返し、彼は肩越しに言った。
「……僕の初恋はあなただった。確かに、叶わなかったな」
 歩き出すコナンの背中に、いたずらっぽい声が掛かる。
「今からでも、叶えてみたい?」
 振り返れば。手を伸ばせば、そこに。
 永遠に違えてしまったはずの道が開くのかもしれない。
 ――ああ、けれど。
 この人の声に、こんな寂しげな揺らぎはなかった。
 顧みぬままにかぶりを振って、コナンは答える。
「僕には、10年早い」
 いつまで経っても、墓の下の男は10年先を歩み続ける。
その距離は彼女を、決して幸福にはしないだろう。
 そして、高校生探偵・江戸川コナンは墓前を去った。
 二度と振り向くことなく。
 残された女性は、墓碑銘を見て寂しげに微笑む。
本当によく似ていた。この、懐かしい肩書きの男に。
 そこには『高校生探偵・工藤新一 此処に眠る』とあった。
<了>
(ちなみに原作は60巻ぐらいから後は読んでないので、矛盾や食い違いがあっても知らぬ存ぜぬ)

97 :
>>96
こんな終わりかたもいいけど……泣く!!コナン好きじゃないけど多分泣くw

98 :
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima019455.png

99 :
コナンなつかしいな

100 :
ワールドアニマルプロレス・ミリオンダラーファイト試合前イベントにて。
カメラのフラッシュにウハウハなSPD。
http://imefix.info/20120515/541270/
試合前イベントは脚本家の構成のもと、対戦者同士が煽り合戦を繰り広げる。
パイプ椅子や一斗缶、机などで殴り合いをするパフォーマンスはもはや定番。

101 :
>脚本家の構成のもと
シー!

102 :
「お前、ちゃんと言った方がいいぞ」
その男は自分の中の奥の奥の裏側の思いを知っているような口調だった。
昼休みの校庭には天気予報を鮮やかに裏切った太陽が視界の半分を奪う。
突然声をかけてきたその男に対して自分は何故か警戒心のかけらも持てなかった。やつれたその男の顔を見やり僕は単調に答えようと必死だった。
「なんのこと?」
「なんのことってお前、今告白しといた方がいいぞ」
その言葉を聞いた瞬間自分の疑いは確信に変わり、そして心臓が内部で弾むように唸るのを感じた。誰にも話した事のないハルへの好意をその男は知っていた。
「おじさん、僕と似てるね。目を細めて遠くをみるところが、特に。」
「似てる?はは。そうかもな」
「ねえ」
そういった瞬間強い風が砂を起こし自分の顔に吹き付けた。小さい粒子は淡い男への期待を潰すように自分に襲いかかる。
「これから色々あるぞ。今まで以上に辛いことだらけだ。だから俺はお前に言いにきた。全部人への思いは伝えておけよ。そうした方が楽だろ?」
男の言葉の周波数は自分のそれと共鳴し心を揺さぶる。春を食いR夏の風が頬をゆらりとなでていく。
「うん。
分かってる」
「そうか。ならもう俺は用はないな。」
そういうと男は膝下にあった古びた白衣を纏い歩き出した。男は左足を少し引きずりながら校門の方へと歩いていく。数年前の交通事故で左足が不随になって以来車椅子の自分にはその男の生き様は自分を湖にうつしたように うっすらと何かを思いださせた。
数秒たったのちに、とっさに口が開いた時には男は居なくなっていた。
「また......会えるよな....?」
日差しに埋れてチャイムが鳴り響く。
僕は車椅子のタイヤを握った。

103 :
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima020548.png
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima020549.png
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima020550.png

104 :
キャラが増えてくwww

105 :
http://www.youtube.com/watch?v=ykKwx-fwcZ0

106 :
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima021015.png
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima021016.png

107 :
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima021086.png
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima021087.png
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima021088.png

108 :
どれも愛くるしいwww

109 :
http://imefix.info/20120523/591252/
もっと塗り込んでやりたかったが紙が限界だった。

110 :
イカす漢だぜ

111 :
保存した

112 :
私は名古屋に住む29歳のOL。7年前に大学を卒業して大叔父のコネで東京に本社を置く企業の名古屋支店の営業事務として働いているの。
でもこのリーマンショック以降ボーナスが下がり続けてその間に昇格したはずなのに4年前より年収も減っているの。
でも私は最初から正社員だからまだいいほうで私の3年あとに入った短大卒の子なんか一般職はもう新卒ではとらないと言われて契約社員として入社して今年ようやく正社員になったんだけど給料が大卒の初任給と同じ、つまり存在しないけど2つ下の子と同じ扱いなの。
まあ結婚はおろか出産しても肩身は一切狭くならないし一般職でも主事まで上がれるから充分すぎるほど恵まれているの。実際全社的に子持ちのお局様が一杯でついに女性の平均年齢と勤続年数が男性を上回ったほど(笑)
まあそんなんだから若い女の子がなかなか正社員になれなくなったんだけどね。
最近女性総合職の活用が謳われているけど四流私大卒の地方一般職の私には無縁の話だしすっかりぬるい仕事になれた私にはきつい総合職の仕事は無理そうだし万が一総合職になるのが認められても転勤は絶対に避けられないわ。総合職は女の子でも平気で地方に飛ばされるの。
そして皮肉にも女性総合職の活用が進む度に一般職の待遇が悪くなるの。
さっきのボーナスもそうだけど昇給の幅も前より小さくなったし退職金のポイントも下げられたり大震災で中止になったけど50歳以上のリストラも計画されていたの。
過去にも何回かリストラがあったけどいずれも一般職は対象ではなかったの(一般職は殆どコネ入社だしね)。でも今回は一般職も対象でお局様達が戦々恐々していたの(50歳以上の一般職がそんなにいること自体世間一般では考えられないけど)。
というかバブルより前に入ったお局様は私が定年まで働いても絶対に貰えない給料を貰い続けているの。だからなかなか辞めないのね。最悪結婚できなくても生活には困らないし。
それより問題なのは30歳を前に彼と別れたこと。どうやら男は女と違って結婚願望がなくて子供が出来ない限り結婚を考えないらしい。やはり彼女と別れた下の弟や彼女と続いている上の弟も結婚はまだしたくないと言ってたっけ。

113 :
このスレは熱いね

114 :
http://ip.tosp.co.jp/BK/TosBK100.asp?I=ychs2235ay&BookId=1&guid=on

115 :
本当にスルーされますが人答ですオツムいい方々
,,タタかっ,,
て頂き得ませんかィhttp://twtr.jp/user/gtjwmdgquxaaajt/status?guid=ON漱捧ャ

116 :
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5461/1331996853/

117 :
山田英一は葬式屋の息子。ある日優しかった祖父が逝去。骨を燃やしたあと幻聴がする…と思ったら足元に人差し指ぐらいの老人がいた。男は祖父だと名乗るが、BL妄想したり上部屋中走り回り生前の面影は無い。祖母に見付かる。彼女は落胆していたが元気を取り戻す。

118 :
tesu

119 :
「親方! こいつはどこに置いときましょうか?」
作業服は物言う、色の濃い作業服に問うた、
「おう! こっちゃもってこい!」
作業服はこいつをどこに置いた。
「まったく、どもこもないな、どれ」
叩けば鳴る音は金、治す気で振るう金槌は光。
「どこが故障してるんでしょーね?」
「どこもガタが来てるよ」
作業場に運び込まれる鉄の箱は、
足とおもえるところにビスをうたれ、
手とおもえるところに鉄材を刺され、
そういった形に打ち付ける金槌は、
バンバンと。
「いやあ、いつみても惚れ惚れしちゃいますよ」
鉄の箱は形を変えて、腰でくびれれば、可変するように、
クサビで後をつけたりもする、気づけば、
どこぞの機動戦士やらに引けも取らない10頭身。
「おれも打てるようになりますかねぇ、超合金」
「ばかやろう、手を動かせ」
作業服も金づちで打ち始める。
鉄の箱はバンバンと形を変える。
手も足も無いが、代わりにあるのは手にするハンドル、
操作卓が整えられれば、
シートを運び込むクレーンもある。
「おっ」
けたたましくなるスピーカーからは第一戦闘配備などと、
戦闘員を動員する声が掛かった。
「いそがねえとな」
メカニック達は今日も整備を始める。
休みなく形を整え、
パイロットが乗れるスペースを手彫りする。
砲の中ぐりを削って戦艦にとりつける。
ひとつひとつ丁寧に流し込まれる超合金。
融合路に突っ込んだかきまぜ棒を日夜回してよく煮詰め、
掻く汗をタオルで拭って、寝る間もない。
鉄のおがくず、ベッドにしては、
鍛えられたは背中の皮。
今日も打ち据える金槌は、
未来のロボット作り出す。

120 :
「親方! ばらばらになっちまった」
「なにぃ!?」
先の大戦で扱われた微動戦士、
敵の砲がよほど強かったか、
微動だにせんためつくられた、
ゆめの超合金7層構造がみごとに。
「融合炉で焚きなおさないとな」
砲の進歩にともなって、
戦士の型をしたロボットの出番はめっぽう減っている、
炉から取り出される粒子を利用しはじめ、
どこもかしこも粒子ビームでなされる文明に高依存。
いつしか戦闘形態はビームを大脳で扱える、
プラズマテクニストのものとなり、
戦艦ひとつ、空母ひとつ、コロニーひとつに、星ひとつ、
プラズマテクニストの大脳で運営されるようになってからは、
プラズマテクニストの意向ひとつで太陽系クラスタひとつが、
動かされているようであった。
「まったく」
濃い作業服の親方は腕の筋を絞りに絞って、打ち下ろす金槌、
微動戦士の超合金7層構造は、7回織り込んでつくられる。
ただ単純に叩けばいいものではない、
それは熟練した能力が要る。
腕力ももちろん。
「親方、ひといきいれませんかー?」
「だめだ、次まで時間が無いからな」
微動戦士はプラズマテクニストの時代における、
最後の人型モデルになるかもしれない、
プラズマテクニストの管理下では効率が重視される、
エネルギーコストのロスを低めるために、
炉心圧縮率を量子演算で安定させ、
ナノフレア単位の微細制御を大脳で行う、
そして走らせることのできる高炉心圧縮のニューロンサーキットを、
次代のプラズマテクニストに直接上書きする。
そういった頭脳労働のみが先に立つ世界では、
手先よりもブレインコンピューティングだという。
装甲は古い体、大事は炉心と、
「かなわねえな、ほんと」

121 :
「プラズマテクニスト後か以前かで分けれるだろう」
偉いさんはそういって、ひとりの男を呼び出した、
かの有名なプラズマテクニスト、アコル・グリフォーは、
太陽系の中で選りすぐられたクラスタの中、
ひたすらプラズマテクニスト生産を繰り返す、
たまたま大脳真皮質が発達していたから、
たまたま新薬のテストが成功したから、
たまたま戦争中でたまたまエスパー戦士を徴用していたから、
そういったたまたまを何百回重ねた結果として、
プラズマテクニストという人間が生まれたわけであった。
戦争後は、
プラズマテクニストを、
生産ラインにのせてしまうほど、
各国は衰退していた。
プラズマテクニストが推すものはひとつ、
「二年ごと二倍効率が増すプラズマ制御による融合炉」
プラズマテクニストが得意とするナノフレアレベルの演算は、
太陽の輝きを予測するのにも使われた、
いまほど微細にクラスタが分けられセクタごとに、
レーザーコミュニケイトが繰り返される世相であっては、
太陽の輝き一つで信頼が叩き壊されるやも。と。
結果として繊細な学術的予測を体系づけなければならなくなった、
その旗振り役としてプラズマテクニストは特別優遇された。
戦後、まともな産業が成長しなかった折に、
プラズマテクニストは約束したのである。
「二年ごと二倍、融合炉を縮小する」と。
ナノ炉心計画と呼ばれるそれは、
人々に新しい展望を与えるものであった。
プラズマテクニスト、アコル・グリフォーが設計した、
新しい工業用コロニーは、人間の科学調和すべて詰め込まれた、
そういった夢を売るためだ、電子が流れる、
エネルギーが流れる。
よどみなく、よごれなく、
人間の大脳の働きによって。
「あぁ、きれ、うるさい放送だ」
「へぃ」
作業服はたまたま流れたその放送を切った。

122 :
プラズマテクニストの歴史
炉導入から始まり、
炉の制御が本格的になったとき、
ビームの方に転じた、
量産されることで当たり前になった融合炉は、
大衆向けに販売される。
ただ根本技術の発展と小型化の難航、
増える人口に圧倒的に不足したエネルギー、
エネルギーの冬に、
越冬コロニーなるコールドスリープを決断するものも増えた時、
宇宙で戦火が巻き起こされた。
「なにやってんだ?」
「ああ親方、勉強です」
作業服は携帯端末を読み音声でメモを取る。
「かまわねぇが、細かいことで疲れんなよ」
「はい」
バンバン打ち出せばロボットが売れる、
バンバン叩けば新しいのが出来る、
職人にしかできない見事な装甲仕立て、
可変型に合体型、手でなす接続機構の滑らかな仕上がりは、
過剰なウォーゲームを越えたから為せる業である。
「親方にはかなわないや」
大概の機械兵器のリペアを一手に引き受け、
炉の調整からなにまで関わってきた濃い作業服は、
今もなお働き続ける。
フレアから遠い大空洞、
洞穴かっぽじった、古い機械たちの歴史、
全てを把握するのは不可能だ、
500億を越えた人間の活動エリアは、
自らの築いた文化文明を好きに扱えれば、
扱えるだけ拡大している。
今は留まる太陽系も、
外星向かいの切符を吐き出す。
いつかは宇宙民族になる、
そういった夢を叩き続けた、
金槌だ。

123 :
てす

124 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3189310.jpg

125 :
描いたのかいwww

126 :
おおw今噂のあれかw

127 :
あの、偽装を施された人型汎用決戦兵器か・・・実際に完成していたとは思ってもみなかったよ・・・

128 :
これが職人の造りし微動戦士か……

129 :
悪夢計画

悪夢。
悪夢は計画される。悪夢は民の心に静かに浸透していく。そして悪夢は実行される。
民。
民は悪魔の前に整列する。民は抵抗する術を知らない。民は洗脳される。
悪魔。
悪魔は絶対である。悪魔は民を操る。そして悪魔は静かに口を開く。
「はーい、二人組作ってー」

130 :
一行アイデアの殿堂「アイデア・ツイーティ」
http://space.geocities.jp/cornorposts/ideaTweetyStart.html
他に行き場のない作品、他に行き場のないアイデア、
どうかアイデアだけでもこっちでお願いします!

131 :
他に行き場所の無いアイディアを投稿するスレ
ttp://engawa.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1342853001/
こっちもよろしく!

132 :
↑業者乙

133 :
゚ | ・  | .+o          o。 |  *。 |
 *o ゚ |+ | ・゚   ____ +・  o |*
 o○+ |  |i  /     \、 ゚| o ○。
・+     ・ l /  マ    ヽ ・|*゚ + |
゚ |i    | + ! i   .リ     | |!     |
o。!    |! ゚o !|   モ ,,,   .|   | *  ゚ |
  。*゚  l ・ ゚ ヽ . ス     /  |o  ゚。・ ゚
 *o゚ |!   | 。 ヽ    ノ  {  +   *|
。 | ・   o  ゚l  ゚+ `--"´  .l  *゚・ +゚ ||
 |o   |・゚ ,.‐- .._ -‐}!    ヽ!  |  ゚   |
* ゚  l| /    、  i  }  \   o.+ | ・
 |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚
 o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。
・| + ゚ o }  }                ヽ O。
 O。 |  | リ、  ..:::        ..   l 。
 o+ |!*。| / `ー::::       , ヘ:::::..  | *
 |・   | ゚・ |/   /  :::.ヽ....  /:::/ | ::..... { |
    _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
    >                  <
 ‐┬‐  _  i _  !ヽヽ.  |   ヽ|  |ヽ .ム ヒ | |
  .|      / ― /    | |  /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
.―┴― ―'"  ―'" エ /  レ' / | ノ \ ノ L_い o o  
    >                  <

134 :
エンジェル状態www

135 :
幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304834183/1
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
エーベルージュ
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/gal/1248267409/701-800
センチメンタルグラフティ2
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/gal/1338866433/1-100
Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1302172024/201-300
初恋ばれんたいん スペシャル
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/gal/1331519453/1-100
ファーランド サーガ1、2
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/game/1172644654/501-600
MinDeaD BlooD 4
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1206403697/801-900
【シヴァンシミター】WOG【クリムゾンクルセイド】
http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/goverrpg/1331402981/1-100
アイドルマスターブレイク高木裕太郎

136 :
俺死神なんだけどさぁ、
つまんない理由で人Rのやめてくんない?
自Rる奴は自分の命なんだと思ってんの?
人のこと考えて行動しろよ、こっちも大変なんだからサ

137 :
刈り取る価値のない魂なんて捨て置けよ生真面目クン

138 :
.

139 :
ジンチュウ様1
九十村へ行くにはこのバスしかない。
九十村は漁師村で中央部には依荏子山という山があり、この山を避けるように道路が走っており、
いっそ山にトンネルでも作れば、通行の便も楽になるだろうに。
しかし、バスの窓から見える依荏子山は村民たちからは信仰の対象になっていて、決して汚してはならない「聖域」であり、道路を作る、ましてや山に穴を開けるトンネル工事などもってのほか、なのだそうだ。
本来ならばとうに廃れられるはずの土着信仰を今だに続けるこの村に私は妙な興味を持ち、二日間の日程で「研究」と称して九十村に向かいつつあった。
私は小塚早苗。大学で民族学を学んでいる。

140 :
ジンチュウ様2
朝の6時に家を出て九十村に到着したのが午後の2時前だ。悪路の中、バスに長時間乗っていたせいでお尻が痛い。
バスを降りた瞬間、村民達の「よそ者」視線になんとなく気まずさを感じつつ、目的の「井塚家」を目指す。井塚家はこの村の名士であり、家長の
光次氏は村長を務めている。一週間前に電話でコンタクトを取っており、
「この村に伝わるジンチュウ様の儀式について詳しくお聞きしたい」と言うと「喜んでお聞きかせしましょう、村への道程は長旅になるゆえ良ければこちらで宿の手配も致しましょう。」
と、簡単に事が運び、拍子抜けしたものだ。
よそ者に対する差別的な扱いを受ける事には慣れていたし、覚悟もしていた。しかし光次氏は「郷土の文化を後世に伝える
事も村長たる私の役目」
と言ってくれた。正直、
感激した。
とは言え、やはり村民達の視線はやはり私に冷たい。下を向き、視線を気にしないように井塚家に急いだ。


141 :
ジンチュウ様3
いざ井塚家の前に立つとその門構えに圧倒される。「でかい」とにかくこの言葉しなかった。
緊張しつつとにかくインターフォンを押す。
「ああ、〇〇大学の方ですね。少々お待ちを」
しばらくすると和服姿の老人が現れる。
「井塚光次です。遠い所よくお出でくださった。」
威厳に満ちた顔。口に蓄えた髭。いかにも、な感じの人だ。
私も名前を言って挨拶し、いきなり本題に入った。
「ジンチュウ様の儀式を
出来るだけ詳しく聞きたいのですが。」
井塚氏は笑いながら、
「ええ、お話致しましょう、ですが、ここではなんですので、奥に部屋を準備しております。そこへ参りましょう」
考えてみればここは玄関だ。自分の遠慮のなさを少し恥つつ、大きな広間へと案内される。


142 :
ジンチュウ様4
「ジンチュウ様とは詠んで字の如し人柱の事でございます。」
お手伝いさんらしき人が来て、私の前にお茶とカステラが置かれる。
昼食もまだだったので遠慮なく頂く。
「人柱と言ってもかなり特殊な方法で行われたそうですが。」
光次氏が頷く。
「さよう、他の土地の者であれば、誰もが驚くでしょうな。」
続けて話す。
「この屋敷の奥に依荏子山に通じる洞窟があります。まずはジンチュウ様となるべき娘を選び、洞窟内の最深部にある、
「ジンチュウの間」と呼ばれる場所に柱を打ち、
選ばれたジンチュウ様を柱に縛ります。」
正直に言おう。私はこの時点でかなり引いていた。カステラは喉を通らなくなり、無口になった。


143 :
ジンチュウ様5
光次氏はお茶を一口飲むとさらに続ける。
「さらに縛ったジンチュウ様に土を盛り付け、顔以外は全て土で覆ってしまうのです。その後、ジンチュウ様の額に朱墨で十字を書き、飢えでジンチュウ様が亡くなった事を確認してから、残った顔も土で覆ってしまうのです。これでジンチュウ様の儀式は終了です。」
聞かなかった方がよかったのかも知れない...
なんとなく後悔する私。
「..その儀式は今も...?」
私が恐る恐る訪ねると光次氏は大笑いして。
「ばかな事を。確かに明治初期までは行われていましたが、今は人形を代わりに使っております」
当たり前と言えば当たり前なんだけど、ほんの少し安心した。
また話が恐い所に言ってしまわないように話題を変える。
「何の為の人柱なんでしょう?明治以前、水害や日照り、他の地方にも人柱は習慣としてありましたが。」
光次氏の顔が少し硬くなる。
「この辺りでは「ケガレの風」と言う伝承がありましてな」


144 :
ジンチュウ様6
「依荏子山の反対側に、
「首無し牛の岬」と言う場所がありましな。
海から黒いケガレの風が流れ、多くの災厄が続いたと云われておったのです。ジンチュウ様はそのケガレの風から土地を守ると言われおります。
ジンチュウ様は海の神様に対するイケニエとも言えます。」
その後は、身代わりとして使う人形を見せてもらった。綿の入った布の等身大の人形で、かなり不気味だった。
光次氏はハンカチ大の布を広げ、
「この布を村の若い娘らから少しずつ貰った血で
赤に染め上げ、人形の心臓の部分に詰め込むのです。血の匂いがしないと、神様に人形だとばれてしまいますから。」
もう今日は何も食べる気がしなくなっていた。


145 :
ジンチュウ様7
とにかく今日は疲れた。
人形の話が終わった頃にはもう外は暗くなりかけており、続きは明日に、
という事になった。
井塚氏の用意してくれた宿に行く途中、突然もの凄い突風に見舞われた。
ふと思い出す。
井塚光次氏が言っていた。「ケガレの風」
なんとなく悪い予感がする...
この後、私達が体験する事になる事件はこの時すでに始まっていた。


146 :

ついてない。
そう嘆く僕の前には一人の男が拳を鳴らしている。
男の風貌は金髪に鼻と耳と唇にピアスといかにも柄の悪そうな顔をしていて、治安の悪さで有名な近隣の高校の制服を着ている。
全身で、『俺は不良です』と主張しているような男が今、僕に向けてその拳を振るおうとしている。
原因はくだらない。
歩道で肩をぶつけた。ただ、それだけだ。
学校の帰り道、近くにいたタイトスカートの女性にふと目を奪われてよそ見していたのは確かに悪かったが、その後、謝罪しても許せないと難癖を付けられ強引の路地裏に連れて来られてしまった。
そして、謝罪と医療費として、持っている金を全部渡せと俗に言うカツアゲの真っ最中なのである。
それを拒否した僕に男は「痛い目を見ないとわからないようだな?」などと月並みな台詞を言って、その拳を振るおうとしている。
男の眼光に恐怖を覚える。
映画で見た狂った殺人鬼の目とまったく同じに思える。
僕のような文化系クラブで育った人間にはまったく荷が重すぎる相手だ。
例え、このまま立ち向かったとしても体格差や踏んだ場数の多さなどどの要素を鑑みても勝てる見込みは少ない。
立ち向かった所で何処が痛いのかわからなくなる程殴られた後、財布を奪われるのがオチだろう。
どっちにしろ奪われるのならば、今渡してしまったの方が利口だ。
きっと、立ち向かうだけ馬鹿なのだと思う。
けれど、僕は目の前の男に屈するのは嫌だった。
生来の天邪鬼気質ゆえか、それとも目の前の理不尽に腹を立てたのか、それは自分でもわからない。
ただ、このまま頭を下げて金を渡すなどといった行為をするのは、強い拒否の感情を持った。
だから、例え馬鹿な判断だろうと僕はそれに立ち向かう事にした。
そうして僕は対敵を見据える。
武道の心得なんてない、そんな俺が喧嘩する上で考えないといけない事は何か?
それは覚悟をする事だ。
喧嘩とは、恐怖との戦いだ。
人に殴られるという恐怖、人を殴るという恐怖、そういった恐怖に心が折れた時、勝敗は決する。
どんな痛みを得ようと、どんな痛みを与えようとそれに心が折れる事はあってはいけない。
だからこそ、それをするという覚悟がいる。
どうやったら相手に効率的なダメージを与えられるか等という事はまるで知らない僕にはまずそれが一番大切な事に思えた。
不良の男が拳を振り上げて放つ。
その動作を見ることは出来たが回避する事は出来ない。
せめて腕で防御しようとしたが、それすらも間に合わず拳が腹にめり込む。
激痛と胃液が食道を遡る感覚を覚える。
その痛みにふけるまもなく、今度は同じ腹に蹴りが入った。
痛みに最初に固めた覚悟が飛んでしまいそうになる。
間髪入れず、男は再び蹴る。
これ以上、一方的にやられてしまえば、心が折れてしまう。
そう思った俺は一層、覚悟を決める。
次の一撃を我慢する。それだけの覚悟。
蹴りが腹にめり込む。
痛みに耐えながら、僕は男の足を両手で掴んだ。
そしてそのまま、僕はその足に向けて噛み付く。
男の汗臭さと自分の食道を逆流してきた胃液で口の中混ざり酷い味が広がる。
けれど構わず、全力で噛んだ。
男は驚き、そして激怒するようにして、しつように僕の頭を殴る。
先ほどと比べれば痛みが軽い。

147 :
片足で立っている状態で殴っている為、拳にちゃんと力が入っていないようだった。
このまま押し倒せればいいのだけれど、非力な俺は足を抱えて離さないようにしているので一杯一杯だ。
男は殴ってもダメージがないことを理解したのか、手を変える。
僕の鼻をつまんだのだ。
口を噛み付くことに使っている僕は呼吸する事が出来なくなる。
僕はそれに耐えられなくなり足から口を外す、その時の一瞬の脱力を狙って、男は僕を押し倒した。
そして、激怒するようにして馬乗りになって殴る。
こうなるとやりたい放題だ。
男は僕の顔を足を噛まれた仕返しだと何度も、何度も、何度も殴りつける。
僕も殴られ目が腫れ、前がまともに見えなくなりながらもそれに対して殴り返すようにした。
必死の応戦。
普通に考えれば勝敗は既に決していた。
僕が力尽きて反撃をしなくなったの確認した後、男が息を荒くしながら、立ったのを感じた。
「馬鹿が歯向かわなきゃ、痛い目見ず済んだのに・・・ちっ、まったく割りに合わない。」
そう吐き捨てて、男は僕の鞄を触り初めたようだ。
今、男は僕から視線を外している。
あれだけ殴ったのだ、もう立つ事も出来ないと思っているのだろう。
好機だと僕は思う。
僕は立とうと、体に力を入れる。
全身が軋むようだ。
顔を殴られ続けたせいか、視界はピンぼけしたような風景しか写さないし、立とうとするだけで全身に激痛が走る。
このまま、動かずに眠ってしまいたい。
どうせ立った所で、好機も生かしきれず、また殴られるだけだと予知めいたものを感じる。
諦めろ。
そんな衝動に狩られながらも僕は必死に抵抗する。
そんな事を思うぐらいならば最初から反抗するべきでは無いのだ。
せっかく、ここまで反抗したんだ、最後まで限界までやってみようじゃないか・・・。
大体こうなる事ぐらい、こんな馬鹿な事を始めた時点でわかっていたじゃないか・・・。
そう思い、僕は全身に力を入れる。
覚悟が必要だ。
殴られる覚悟が必要だ。
殴る覚悟が必要だ。
後の事なんて考えない。
理不尽に対し、絶対に諦めない。
そんな強い覚悟が必要だ。
そうして僕は立ち上がる。

148 :
鞄を物色中の男は僕が立った事にも気づいていないようだった。
好機。
けれど、全身はもうガタガタで、不意打ちで殴った所で大したダメージを与えられそうにもないし、掴んでどうこうする力もない。
歯もガタガタで噛み付いた所でさっきみたいに噛み付き続けるなんて事も出来ないだろう。
こんな僕でも、この男に一泡吹かせてやる事は出来る。
僕は残る力の全てを込めて、男の僕の鞄から財布を取り出している男の股間を蹴りあげた。
「〜〜〜〜〜〜っ!」
声にならない男の声。
当然だ、そこだけは男が共通として弱点としている箇所だ。
例え非力だろうと、蹴りあげられればただではすまない。
「てめぇ・・・!」
男は涙目混じりに股間を押さえて叫び、僕を睨みつける。
僕はそれを気にせず、好機を逃さないようにと殴る。
しかし、男はそれを受け止め、僕を殴り返した。
倒れて、アスファルトに体をぶつける。
アスファルトの小さな突起が背中に痛かった。
「あれで勘弁してやろうと思ったのに、許さねぇ、もう二度と立てないようにしてやる・・・。」
そう頭に湯気を沸かしているかのように激怒した男が、僕に向けて歩を進める、
もうどうしようもない、体に残った力は全部使いきってしまった。
もう指一本だって動かせない。
けれど、心だけは折らない。
そう覚悟する。
そうして男が再び僕に馬乗りになって、拳を振り上げたところで、僕でも男でもない女性の声が聞こえた。
「お巡りさん、あの男です!」
叫ぶようにして言う女の声。
「くそ、時間をかけすぎたか・・・。」
そう捨て台詞を吐いて、男は立ち上がりその場から去る。
そして何かが別の足音が聞こえる。
先程とは別の男の声だった。
視界がぼやけているが、その男の着ている警察の制服だと理解する。
「君、大丈夫かい?」
警官は心配して、そう声をかける。
「らいじょうぶです。」
大丈夫ですと、そう返そうとする僕の口は殴られ続けたせいかまともな発音が出来なかった。
「安心して・・・今すぐ病院に連れて行ってあげるから・・・。」
そういって声をかけられて、警官は僕を背負う。
そこで僕の意識は切れた。


事の顛末を語ろう。
僕を暴行した男は警官に捕まった。
暴行と恐喝の容疑の疑いという事になるらしい。
僕は体中ボロボロだったが、幸い大事になる怪我は無く体中に青あざがある以外は歯が二本折れただけで済んだ。
洗面台に経つとぶくぶくに腫れ上がった顔にいつも誰だと苦笑しそうになる。
後悔はない。
この顔と痛みはあの恐怖に屈しなかった勲章だと思っている。
これは僕の誇りだ。

149 :
丸山信吾1
ついに九十村までやって来てしまった。
白木丈一の生まれた村だ。
九十村行きのバスは一本しかなく、整備されていない悪路を長い事走っていたせいでケツが痛い。
ここに行く際に土地柄や歴史なんかを少しばかり学んだが、分かった事と言えば
この村独自の信仰がある
漁師の村
名物は山菜そば
これ位なもんだ。
それにしても地元民の視線の痛い事。完全によそ者蔑視て奴だ。
バスから降りたその足で村に一軒しかない交番へ行く。白木の生い立ちやこの村での評判を聞く為だ。


150 :
丸山信吾2
海に面した場所にあった交番はまるで山小屋のようだった。その前ででっぷりと太った警官が一人退屈そうに立っていた。
「一課の丸山だけど。」
はっと我に帰る肉警官。
「遠い所わざわざご苦労様であります!丸山巡査長殿!」
大袈裟な敬礼と、その口から発声されるバリトンボイスに、思わず苦笑する。
署内に案内され、当時の資料を見せて貰う。
白木の資料はほんの数ページ。当時は中学生だ。
資料には
19××年×月×日
スーパーにて万引き、補導。
19××年×月×日
同級生に暴行、補導。
19××年×月×日
原付自転車の無免許運転により補導。
いやあ、非行少年の見本みたいな奴だ。


151 :
丸山信吾3
「で、白木とその家族が
村を追い出された直接の事件てなんなんだ?」
バリトン肉警官が首を傾げながら答える。
「当時、本官はこの地区の担当ではありませんでした。当時の話を聞きたいのなら、村長をしておられる井塚さんに聞かれた方がいいと思います。」
「悪いがアポ取ってもらえるか、今からそっちに行くってな。」
そう言うと俺は懐から煙草を出し、一服する。
バリトン肉警官が電話しながら、灰皿を持ってくる。「すまんね。」礼を言うと奴の顔が笑顔になる。まるで恵比寿様のようだ。
「もしもし、交番の××ですが、県警の方がですね、白木丈一の件で...」
一々よく響く声だ、警官やるより、オペラ歌手の方が向いてるんじゃないのか?
「巡査長殿、村長の方からお待ちしているとの事であります。」
「すまんね、いろいろとけど俺の階級は巡査長じゃなくて、巡査部長なんだ。」


152 :
丸山信吾4
井塚家のその大きな家に少し圧倒される。いかにも地元の名家といった感じだ。
インターフォンを押すと、女が「はい」と答える。「××県警の丸山ですが。」

そう言った時背後の気配に気付く。
少女だ。
だがこの世の者じゃない..俺には少し霊感があって、普通の人間には見えない者も見えるのだ。
近づいてくる...
もう俺のすぐ後にいる...少女が俺の袖を引っ張る。
俺はそこに目をやる。
青白い顔の髪の長い少女。年齢は5〜6才位か。
少女は俺の目を真っすぐ見ている。
「あなた、見られている」
頭の中で声が響く。同時に少女も消えてしまった。
「伺っております、どうぞ中へ」
インターフォンごしの女の声で我に帰る。


153 :
丸山信吾5
「ようこそ、村長の井塚です。」威厳のある初老の男だ。
「どうも、丸山です。急な事でどうもすいません、で」俺はいきなり本題に入る。
「白木丈一の件なんですが。」
初老の男は少し険しい表情になったが、平静を装い、
「ここではなんですので、奥の部屋へ...」
「いえいえ、いいんですよ、ほんの二、三聞きたい事があるだけなので。」
俺は白木が獄中で変死した事を話す。井塚氏の顔の色が変わる。
「あの馬鹿者めが!」
突然、目の前の男が怒鳴る。
「あの男は子供の頃から悪さばかりしておった」
眉間にシワが寄り、拳が震える。
「私が聞きたいのは...白木とその家族がこの村にいられなくなった、直接の原因なんですよ。」


154 :
丸山信吾6
俺はメモ帳を取りだす。
シャープペンシルを右手に持つと井塚氏の話をメモる用意をする。
「白木の一族は..この九十村の名士のひとつでした。ですから、多少の悪さも村の者どもも黙認しておりました。白木丈一本人もそれを知っておりましたので、悪さは徐々に酷くなり..増長しおった...自分は何をしても大丈夫だと。」
なるほど。揉み消しってやつか。
「しかし、奴が最後にした事、これは村の禁忌に触れてしまう事でした。」
「それは、この村独自の宗教に関する事ですか?」
井塚氏は俺をじっと睨む。そして「そこまでお調べしておりましたか。
さよう。その通りです。



155 :
丸山信吾7
「この地には我々が神として崇める霊山、依荏子山がございます。
その裏側には...ケガレの風が吹くと言われる
「首無し牛の岬」と呼ばれる不浄の地があるのです。そこに足を踏み入れる事を我々先祖代々禁じております。「そこに入る者、神を冒涜するに等しき。」事もあろうに奴はそこへ入ってしまいおった。」
あれか、イスラム教徒が豚肉を喰うと破門されるってやつか。戒律破り、
タブーってやつだ。
「そして...村を家族共々追い出されたって訳ですか..」
スラスラと走り書きで気になる要点をメモしていく。
依荏子山、
首無し牛の岬
ケガレの風....
ケガレの風...?
「今、ケガレの風って言いました?」


156 :
丸山信吾8
ケガレの風...
どこかで聞いた事のあるフレーズだ。
何か頭の中にひっかかる。
俺は井塚家を後にして村を歩いていた。
気が付けば夕刻だ。今夜はこの村の宿で一泊するしかなさそうだな。
ふと見ると「名物山菜蕎麦」の看板が。
そう言えばこの村の名物だったな、山菜そば。
腹も空いたし、ここで晩飯でも食べるか、などと考えている時、後から
「すいませーん、この辺りでお蕎麦の店ってありませんか−?」
女の子だった。
かなり間の抜けた声にロングの髪の毛。服装を見るに明らかに地元民ではない。俺と同じくよそ者だろう。
「あぁ、俺地元の人間じゃないから。」
そう返すと、
「ああ、じゃあ私とおんなじですね。わたしS市から来たんですよ」


157 :
丸山信吾9
「奇遇だな、俺もS市なんだよ。」
「うわーまた同じですねぇ」
よく見るとかなり美人だ
俺は蕎麦屋の看板を指差す。目の前に蕎麦屋の看板があるのに気が付かないのか、この娘は。
「地元の人間じゃないが、蕎麦屋ならほら。」
娘が俺の指差す方に目をやると、
「ああっ目の前にありましたね、あはは」
こんな若い娘がこんな辺鄙な田舎になんの用事があるのだろう、旅行?まさか。
「おじさん、よかったら一緒にお蕎麦食べません?私、小塚早苗っていいます。S大で民族学やってます。」


158 :
>>146-148
男には譲れない時があるよな…
GJ!

159 :
忍び寄る漆黒1
死亡した白木丈一の過去を追っている。
これは個人的興味であり、俺の所属する刑事一課とは今の所何の関わりもない事を付け加えておく。
たかが俺一人の勘位で警察組織が動く事などありえないし、あってはならない事だ。
だが、俺は白木の遺したノートを見た時に確信した。
「白木丈一は人を殺し、
あるいは殺人に関わっている。」と。
白木は繁華街ではちょっとした有名人で、暴力沙汰や恐喝などでよく警察の厄介になっていた。
逮捕前に出入りしていた暴力団関係、パチンコ屋、喫茶店等、個人的に聞き込み調査し、当時白木が親しくしていた奴らを何人か絞り出す事が出来た。


160 :
忍び寄る漆黒2
林勝広
相沢ほなみ
堀川保
そして白木丈一、
この四人はよく釣るんで悪さしていたそうである。
少年課のファイルなども役にたった。(ただし、無断でアクセスしたのは内緒だ)
さて、白木を除くこの三人と、どうコンタクトを取ろうかと悩む。今の所三人には何の容疑もないし、相沢ほなみに至っては高校卒業と同時に上京し、風俗店で働いているらしい。管轄外だ。
しかし突如として突破口は開かれた。
林勝広が自宅アパートで変死したのだ。
通報して来たのは林と半同棲関係にあった、Kと言う女からだった。


161 :
忍び寄る漆黒3
Kの証言によれば、当日昼頃、いつものように合鍵を使い、部屋に入ると
押し入れが半開きになっており、その中で中腰で固まった状態の林を発見したそうである。
最近の林は少しナーバスになっていて、心療内科の世話になっていたらしい。
事件性はないが、Kの了解の元、一応の家宅捜索を行う。
携帯電話も押さえた。
そして、机の引き出しから、封筒に入れられたある物を発見する。
小野寺順一と言う男の自動車免許証と、その財布であった。
林の遺体は解剖に回す。
俺の勘が間違っていなければ....


162 :
忍び寄る漆黒4
小野寺順一の名を死亡者リストの中から発見。
二年前、S県九十村道路工事予定地で白骨死体で発見。歯の治療跡、右足首の骨折治療跡、遺骨に付着していた肉片のDNA鑑定にて、小野寺順一本人と断定。
気になるのは遺体の発見された、九十村だ。
どこかで見た...
俺は再度白木丈一の個人履歴を調べる。
白木丈一...S県九十村出身...!!
繋がった!!
白木が九十村出身ならば、土地勘があり、人の目に付かない場所と知って、死体を遺棄した可能性は十分にある。
今までの事実、俺が調べた個人的情報などを上司に報告。
小野寺順一死体遺棄事件
として、正式に捜査が行われる事が決定した。

林の死因はやはり溺死であった。検死官も首を捻っていたが、胃の内容物の中に例の大量の
「黒い海水」が検出された。


163 :
忍び寄る漆黒5
林が小野寺順一の免許証、財布を持っていた事は事実であるが、白木ら四人が小野寺を殺害したという根拠は残念ながら、今の所ない。
林の携帯電話の解析が待たれる所だ。
本日、警視庁から連絡があり、相沢ほなみが変死体で発見されたとの報告あり。
恐らく、死因は溺死であろう。
俺はこれから九十村へ向かうつもりだ。
白木が生まれた村、そこに何かある気がしてならない。...これも俺独特の直感でしかないが。
残った一人、堀川保を徹底的にマークするように部下に指示した。もはや証言者はこいつしかいない。



164 :
失踪1
九十村の一台しかないパトカーを借りて村を出た。サイレンを鳴らしっぱなしにし、目いっぱいのスピードで疾走させる。
あの堀川保がいなくなった。最後の一人だ。
奴がRば、小野寺順一の殺害、死体遺棄の証人はいなくなる。
堀川は「小野寺を殺して捨てた、これから自首する」と警察に連絡した後、行方が解らなくなった。
くそっ
部下にあれほど見張っておけと命令したのに!!
何をやっていたんだ!!
くそっ!!糞めっ!!


165 :
失踪2
S市に戻るとそのままパトカーで堀川のアパートに直行する。
アパートの前では部下が二人、俺を待っていた。
「このボンクラ共!!」
開口一番怒鳴り散らす。
「二人も付いていて何やってたんだ!!こんなんだから税金ドロボーなんて言われるんだ!!。」
部下には滅多に怒らないようにしている。
その俺が爆発した物だから、部下たちはたちまち小さくなった。
アパートの三階。ベランダ越しに逃げたらしい。
「奴め、逃げる気満々じゃねえか。一体どうなってる。」
部下の一人が小さく口を開く
「その..自首するって連絡があったので、アパートの前で奴を待ってたんですが...」
「そのスキにこの様か。」俺は窓が開かれたベランダから下を覗き込む。
「とにかく、捜せ、徹底的に!!」
部下の一人がこう呟く。
「自首するって言ったのは時間稼ぎでしょうか。」
「そうかもな」
だが
「逃げてるのは俺達からじゃないかも知れねぇな。」
「は?」
「こっちの話しだ、気にすんな。」


166 :
失踪3
俺達は使える人間を総動員して、捜し回った。
しかし、夕刻になっても奴の行方はようとして知れず、ならばとさらに人員を増やし、刑事二課からの応援も頼もうかと上司に相談していた時、
なんと堀川本人から連絡があった。
なんでも酷く怯えた状態で、S市内のビジネスホテルに居るとの事だった。助けを求める発言と、途中で通話が切れてしまったという事を聞くと、
俺の不安は頂点となった。
パトカーでホテルに向かう途中、俺は祈った。
無事でいてくれ。
お前は最後の証人なんだ。

167 :
失踪4
ホテルに着くなり、部下二人がカウンターに早口で事情説明し、鍵を受け取り、堀川がチェックインしたという302号室へと走る。
(奴め偽名でチェックインしてやがった)
だが、不振な出来事があった。部屋のドアが開きっぱなしになっている。
部屋には誰もいなかった。また逃げられたか?
失望と怒りとが交錯する。
奴は俺達を持て遊んでるだけなのか?
それともやはり俺達ではなく、もっと恐ろしい者から逃げているのか?
「巡査部長..」
部下の一人が何かに気付く。ベッドの下のカーペットに付いた黒い染み。
その瞬間俺は完全に力を失った。
黒い染み。これが何を意味するか、俺には解る。
解ってはいたが、ベッドのシーツをめくり、隙間を覗き込む。
堀川保はそこで死んでいた。
鼻と口から黒い液体を垂らしながら。


168 :
丸山襲わる1
何物かに追われている。
この世の者ではない何かに。
いつもの帰り道、いつも通り、電車に乗り、S市の自宅へと歩く。駅から15分の距離だ。例の事件が終了し(個人的には何か釈然としない物を感じるが)今日はいつもより早く帰る事を許された。
久々にヨメさんの顔を拝める。
息子の取り留めない話も聞いてやろう。
しばらくあの忌ま忌ましい事件の事など忘れて、
普段の日常に戻りたい。
その矢先にこれだ。
とにかく逃げる。
自宅に逃げると言う選択は無しだ。
家族に危険が及ぶかも知れない。
何故だ。復讐は終わったのではなかったのか。
小野寺順一よ!!


169 :
丸山襲わる2
電車から降りて改札を通った直後、殺気に満ちた視線に気付く。
あれだ。あのノートの絵を見た時の感じ、いや、その何倍もの「負の感情」が俺の心をナイフで突き刺すように。
逃げよう。それしか頭になかった。街をひた走り、住宅街の小路を逃げ回る。
殺気は俺を捕らえて離さない。
どこへ逃げても無駄とばかりに、四方八方から殺意が突き刺さる。
どの位走ったか。
俺はもうクタクタだ。
疲労と殺意。この二つが俺を苦しめる。
(煙草、やめようか)などと頭の中で軽口を叩く。口に出す余裕はない。
それでも走る。
奴は俺が疲労で走れなくなるまで待つ気なのか。
やがて落ちていく速度。
ついに住宅街の真ん中で
俺は走るのを止めた。


170 :
丸山襲わる3
その時ついに目の前に奴が姿を現した。
目もなく、
口の中には歯も舌もなかった。
その全身はかろうじて人形(ひとがた)を維持しており、腕は極端な程に長かった。
俺は息を切らし、全身に汗をかく。身体を冷やす為の汗と恐怖の汗。
「何故だ、何故俺なんだ。」
その問に答はない。
その代わりに俺を見つつ、その何もない口を歪ませて、
じ じ じ じ じ
と笑う。
そのゼンマイ仕掛けの玩具のような声に、全身が
固まった。
....その瞬間、周りの背景が変わる。
海だ。


171 :
丸山襲わる4
海に堕ちて行く。
真っ黒な海に。
海の中でもがく。
その中で何十何百という腕が、俺を掴む。闇に引きずり困れる。
不思議と冷静だった。
白木、林、相沢、堀川。
皆こうやって殺されたのか。
やはり俺が死んだあと、
解剖され、胃の中から大量の黒い海水が見つかるのだ。
仕方がない。
俺が死んでも、家族はちゃんとやっていけるさ。
小野寺よ、最後まで付き合ってやる。お前の目的は解らんが、あの世で訳を聞いてやろう。
俺は 死を 覚悟した。


172 :
丸山襲わる5
少女が見えた。
あの櫛をくれた少女だ。
あの子の残した最後の言葉。
大事にしてね、大事にしてね、大事にしてね。
櫛だ。何故かあの櫛が頭の中で繰り返し、まるで万華鏡でも見ているかの如く、分散し、集束する。
意識が遠退く中、上着のポケットに突っ込んだままの櫛を手に持つ。
その瞬間周りの闇がぐらぐらと揺れる。
あの小野寺の顔が歪んでいた。
闇の中ではっきり見た。
俺を掴んでいた腕の群体は次々と消えていく。
今なら、上まで泳げる!!!
もう俄虫に手足を動かし、上に上に上に。
空気のある場所。ただその一点を目指しながら。

気が付くと、奴を見た住宅街にいた。
腹の中の液体を思いきり吐き出す。
黒い海水がたちまち地面を黒に染める。
粗い呼吸を整える。
余りの疲労に思わず腰を下ろす。
死ぬ所だった。
死ぬ所だった!!
右手に櫛を握っている事にやっと気付く。
「これのおかげか..」


173 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3350804.gif
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3350807.gif

174 :
>>173
保存した!見事に再現してるなw

175 :
>>173
かわいいww チロリーンが特にwww

176 :
2013 成人式
いうことは決めてる。
恋愛と留学だけはするな

177 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3388044.jpg

178 :
やったー!!!! かわいい!!!!!!!!

179 :

    ∧ー∧
    (ロ-ロ#)
. _φ_C_)  やはり物書きはワープロより手書きだな…
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
|_____|/


180 :
http://dl6.getuploader.com/g/sousaku_2/17/USAGI%21.png

181 :
あんたどんだけ好きなんだw

182 :
怪物wwwwww
マニアックすぎwwwwwwWw

183 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3539489.jpg

184 :
可愛いじゃないか

185 :
うおぉーー!!

186 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3548975.jpg

187 :
うひゃほぉ〜〜〜!!!!!
可愛いーー!! 嬉しいーーー!!!!!

188 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3549189.jpg

189 :
こいつはムカつく顔してはるww

190 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3549467.jpg

191 :
ついにww
良かったなぁエンデリルww

192 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3549644.jpg

193 :
親指の神?wwww

194 :
ヒトサーシュビかもしれんw

195 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3623397.jpg

196 :
不気味www

197 :
チャラい骸骨だw

198 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3642051.jpg

199 :
蟻が十匹 蟻が十!!!!

200 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3667684.jpg

201 :
http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima091028.jpg

202 :
男前すぎワロタ

203 :
なんというイケメン

204 :
クリスマス中止なんて言ってる奴は可哀想だ。
クリスマスは独りで楽しむものなのに。
誰かと過ごすなんて幻だ。みんな嘘に決まってる。

205 :
仕事な件……
サービス業だからしょうがないよね……

206 :
どれどれ

207 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3754281.jpg

208 :
>>207
お、カラー違い? こういうのもいいね!
最近知ったんだけど、縞々にカラーリングする技術ってあるんだねえ
店員さんがしてたんだけど、派手だからちょっと恥ずかしいって言ってたw

209 :
とりあえず書いてはみたものの、一体どのスレに投稿するべきか分からない自作の作品を投下するスレです。
仲間外れの方、空気読めない方で、想像力と妄想力をもてあまし気味の方は是非、こちらのスレへどうぞ。
単発立てる前にこちらへ!

210 :
http://ameblo.jp/ropiropi56/
アメブロで今日から小説始めました
しかし特にコメントが来ません
よかったら感想お願いします
辛口なコメント待ってます
荒らしはご勘弁ください・・・

211 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3803263.jpg

212 :
ダンディだwww

213 :
かっけーwwww

214 :
どこのだれなのこのおっさんw

215 :
「説明してみろよ」
彼が言った。
言葉には怒気が満ちていて、充血した目は私を睨みつけるばかりだった。
私は口を開こうとして、噤んだ。
言葉で説明できるようなものではない、そう言おうと思ったのだが、それは私に説明する能力がないと白状させるのと同じ事だ。
彼は挑発するように、さあさあ、と囃し立てている。
ここで私がそんなことを言おうものなら、たちまち鬼の首を取ったように彼は私を嘲笑するだろう。
適当に入った居酒屋は、予想通り貧乏学生やくたびれたサラリーマンで混んでいて、下品な笑い声や店員を呼びつける無遠慮な大声が飛び交っている。
彼は私の出方を見つつ、鍛高譚のロックで口を湿し、軟骨の唐揚げを摘んでいる。
「ほら、どうしたんだよ。いつもの威勢はよ?」
ニヤニヤして、更に続ける。
「『言葉の力を侮るな』だったか? だったら、言葉がどれだけの力を持つのか、実践してみせろってんだよ! 
映像や音楽を凌駕する、『想像力こそ最大の演出装置』なんだろう?」
いつか私が吐いた言葉だ。
不意に秋刀魚の腸を食ったような、苦い感触が私の中に満ちる。
それはある記憶を想い起こさせた。
何年前になるだろう、彼と今のように居酒屋で、演劇だか映画だかについて語り合っていた時だった。

青臭くて、封印してしまいたい。
こういうのを、「黒歴史」という。
学生の頃、私と彼は同じ文学部だった。
単に本が好きだから入学したものの、当時のわれわれに将来のビジョンなどまったく描けていなかった。
文学部に入れば、好きな本についてずっと考えていられる……そんな低レベルの見通ししか無かったのだ。

216 :
ダメだこんなのしか出てこないw ↑はゴミ箱行きで

217 :
誰かイラストしりとりに来てくれないかな…(チラッ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3868364.jpg

218 :
うひゃあああ〜〜!!!! かわいい!! 乙!!!!!

219 :
当初は<スーパーヒーロータイム!(http://engawa.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1338964631/)>への投下を検討したものの、
なんか揉めてるっぽいのでコッチへ。
内容は『<スーパーヒーロー大戦>を自分なりに書いてみたら?』・・・の序章のみ。
続きを書くかは不明です。

220 :
この世界には、いくつもの『分岐点』が存在する。
自販機を前にしてジュースを買うか、否か?
異性からの告白を受けて受け入れるか、拒否するか?
結ばれた二人の間に生まれた子が男であるか、女であるか?
その分岐点は更なる分岐点を呼び、最終的には全く別の世界を作り出す……それが、多次元宇宙論である。
……だが、本当に『全く別の世界』なのだろうか?
もし、身分や性別が違っていたとしても、『同じ意志を持つもうひとりの存在』が居たとしたら……?
その男は荒野を歩いていた。
だが、理由など無かった。
……無理にでも理由を挙げるとするなら、それは『逃げたかった』。
その男は、かつてザンギャックと呼ばれる宇宙最強の帝国の一員であった。
しかし、ザンギャックが地球侵攻を企てた際、34の『スーパー戦隊』と呼ばれる戦士たち……そして、
海賊戦隊ゴーカイジャーによって皇帝および司令官を倒されたことでザンギャックは崩壊。
男はザンギャックで築いた地位も名誉も失い……気が付いた時にはこの荒野に居た。
別の並行宇宙にもその男は居た。
その男は荒野を歩いていた。
だが、理由など無かった。
……無理にでも理由を挙げるとするなら、それは『逃げたかった』。
その男は、かつてショッカーと呼ばれる銀河系最大の秘密結社の一員であった。
しかし、そのショッカーも地球制覇を目前にして『仮面ライダー』と呼ばれる戦士たちによって指揮官を倒され、組織は崩壊。
さらに、ショッカーを統率していた大首領の暴走によって全てが無と化した。
そして、男のショッカーで築いた地位も名誉も無と化し……気が付いた時にはこの荒野に居た。

221 :
ふたりの男は、もうろうとした意識の中で呟く。
「どうして……俺たちは負けたんだ?」
男は考えた。
黒十字軍から始まる、悪の組織とスーパー戦隊との戦い……だが、どの組織も地球制覇目前まで行けたとしても、
最後にはスーパー戦隊に敗れてしまう。
男は考えた。
旧体制のショッカーから始まる、悪の組織と仮面ライダーとの戦い……だが、どの組織も地球制覇目前まで行けたとしても、
最後には仮面ライダーに敗れてしまう。
「何が足りない……力なのか……まだ……力が……必要…な……の……か……。」
言葉を発しながら倒れる男。
「もし……そうならば……俺は……どうしたら……。」
「『力』……それが、お前の望みか?」
突然、男の耳に飛び込む謎の声。
ハッとする男が、残りの力を振り絞りながら声の方向を向くと、
そこには灰色の……上半身だけを地面から生やした怪人の姿が、『ふたりの男の前』にあった。
「お前は……?」
「我が名はエンペラー……時空の旅人、そして欲望の請負人。」
「その姿……かつて、電王とかいうライダーと戦ったイマジンの生き残りか……お前に何が出来る?」
「言ったはずだ、お前の欲望を叶える……お前の求める『力』を与えてやる。」
「『力』……それは……一体?」
「『仮面ライダー』……お前の敵、スーパー戦隊をも超える能力を持った戦士だ。」
「『力』……それは……一体?」
「『スーパー戦隊』……お前の敵、仮面ライダーをも超える能力を持った戦士だ。」
「『仮面ライダー』……?」
「そうだ、この宇宙とは別の次元に存在する戦士……その者たちの力をお前が得れば、お前の求めるザンギャックの復興……いや、
 宇宙制覇など容易い。」
「『スーパー戦隊』……?」
「そうだ、この宇宙とは別の次元に存在する戦士……その者たちの力をお前が得れば、お前の求めるショッカーの復興……いや、
 地球制覇どころか宇宙掌握など容易い。」
「さあ……どうする?『力』を求めてみるか?」
「すでに俺は……全てを失っている……だったら……。」
「すでに俺は……全てを失っている……だったら……。」
「「俺は……貴様に全てを賭けてやる!!」」

222 :
「……契約成立だ。」
エンペラーと名乗るイマジンが呟いた瞬間、彼の体から黒煙のような物が噴き出し、男の体を包み込む。
「「こ……これは……う……うわぁああああっ?!」」
黒煙に包まれて怯える男……であったが、その男の体は黒煙の中で一瞬にして粒子状に分解され……新たな形を形成するのであった。
それはまさしく『闇の仮面ライダー』……そして『闇のスーパー戦隊』であった。
「さあ……次元の壁を破るのだ!」
闇の戦士と化した男に指示を出すエンペラーイマジン。
その言葉を受けて、『仮面ライダー』となった男は一枚のカードをドライバーに装填して銃を構え、
『スーパー戦隊』となった男は腰の銃に鍵のような物を装填して銃撃の体勢に入る。
男の持つ銃から放たれる多量のエネルギー波。
その力は地面から一直線に地球を……いや、太陽系を離れ、それどころか短時間で宇宙の果てへと到達した。
宇宙の果てに到達し、解放される莫大なエネルギー……それは宇宙空間そのものに亀裂を入れ、
そしてガラスを砕くかのように次元の壁を破壊するのであった。
こうして、『スーパー戦隊』の世界と『仮面ライダー』の世界はひとつとなった。
                                                                            つづく・・・?
----------------------------------------------------------------------
以上です、駄文失礼しました。
ご面倒ではあるかもしれませんが、感想等がいただけたら幸いです。

223 :
[話]
Water Bird 水中鳥
水中を海中を飛泳ぐで行く普通に
ファンタジー ペンギン以外
発想 skyfishの反対
水中鳥 Search
[話]
野球 選手がボールに変身して投げる
打たれると痛いかも 
返球時に変身戻ってキックで走者の出塁を防ぐ
魔法 格闘技 戦闘関係
発想 野球 スポーツ総合スレ
[話]
踊る料理 人 調理 舞踊(ぶよう)ダンス
音楽演奏 美しく料理を調理舞う
ウルトラCの目玉焼きの演技 金メダル
個人 団体
スポーツ 競技 感動 駄洒落系
踊る料理 人 Search
発想 省略

224 :
>>222
こりゃプロローグだろ。
もっと本編に入ってバトらないと感想も言いようがないYO

225 :
>>224
・・・そうですよね。
とりあえず、暇な時に続き(フォーゼパート+α)を書けたらなぁ・・・と思ってる次第ですので、
投下の際には、お目汚しになりますがよろしくお願いします。

226 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3876344.jpg.html
クレヨンで描きました。
誰か買ってくれないかなーw
すみません。嘘です…

227 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3876346.jpg.html

228 :
えーとレベルが違い過ぎて何も口出しできませんw 何物だあんたw

229 :
>228
クレヨン絵に対するコメントでしょか?
そうだとしたらありがとうございます。
趣味でたまぁーに描いてる感じです。ただのフリーターです。
こうゆう絵って本当に行き場所がないんです…

230 :
俺は好きだぜ
そういうの描きたいから描くんでしょ?
いいんじゃない、それ

231 :
>>229
お絵かき総合スレってあるからそこに行ってごらんなさい。

232 :
>230 231
ありがとうございます!

233 :
こちらに誘導されました。
リンクのみ貼り付けます。
「デジャヴ」
http://engawa.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1359776108/

234 :
↓に清書版を書きました。
http://ssstory.net/

235 :
http://dl1.getuploader.com/g/sousaku_2/229/zonihurya.png

236 :
……ふぅ

237 :
待受画面にした ありがとう

238 :
なるほど

239 :
     


     リングに咲く紅花 ビリキーノRED
                      VS
                         マットを鎮める召雷 アップローいかづち

                  
                    30分 1本勝負

240 :
ワー ワー ワー
アンテナ「さあ本日もやってまいりました、創発女子プロレスの時間です。実況はわたくしアンテナと」
柏木「柏木でお送りいたします」
アンテナ「今日の試合なんですが、どうみますか?」
柏木「そうですねえ、両者とも似たようなスタイルですから、先にペースを取れるかどうか? そこが鍵じゃないんでしょうか」
アンテナ「なるほど」
レフェリーひなの「赤コーナー! ビリキーノ RED〜〜〜〜〜!」
〜♪ 〜♪ 〜♪
ワアアアアアアア!
アンテナ「さあテーマ曲に合わせて! 赤 色鉛筆の入場です!」
柏木「いかづちとの戦歴は一進一退、どちらのファンも眼が離せませんね」
レフェリーひなの「青コーナー! アップロ〜〜 いかづち〜〜〜〜〜!」
〜♪ 〜♪ 〜♪
ワアアアアアアア!
アンテナ「続きまして青コーナーより、いかづち!」
柏木「彼女には光るセンスがありますね」
アンテナ「おや、とするとこの試合、いかづちが有利と?」
柏木「いえいえ、選手の素質を言ったまでです。赤にも燃えるものがありますよ」
アンテナ「さあ両者リング中央、レフェリーが手を上げて合図!」
カーン
アンテナ「試合開始です! まずは両者睨み合い! 隙をうかがいリングをまわる」
ダッダッダッダッ バスン!
アンテナ「赤、ロープに走って、ネックブリーカー! まずは先制!」
バシッン!
アンテナ「そしてすかさずサッカーボールキック!」
柏木「ここまでは教科書通りですね」
ダッダッダッダッ
アンテナ「さあもう一度ロープに走る! いかづち起き上がる!」
ガッ バァン!
アンテナ「もういちどネック……いや、いかづちカウンターでエルボー!」

241 :
ウォォン!
アンテナ「逆に倒れた赤を引きずり起こして、そのままヘッドロックゥーーーー!」
バッ
アンテナ「ヘッドバット! 再びダウーーーン!」
ダッダッ
アンテナ「そしてそのままコーナーポストへ登ってアピール! 出るかーーーーー!?」
ヒュンッ!
WOOO!
アンテナ「ミサイルキック炸裂〜〜〜〜〜〜!! みたび赤ダウーーーーーーン!」
柏木「カウンターが決まらなかったら赤のペースでしたが……いかづちは持ってきましたね。
 流れを持っていかれた赤色はどう取り返すでしょうかね」
ガシッ
アンテナ「すかさずフォール! カウント!」
レフェリー「1!」
バッ
アンテナ「カウントは1で返す!」
柏木「いかづちもこれで終わるとは考えてないでしょう。様子見のフォールですね」
アンテナ「さあ両者ふたたび睨み合う、おや……?」
柏木「赤、手四つを挑発していますね」
アンテナ「赤、かかってこいといわんばかりに腕を突き出す、この誘いに」
がしっ
アンテナ「のった! いかづちのった! 中央で四つ!」
ギリギリギリ
アンテナ「両者譲らない!」
ギリギリギリ
アンテナ「さあどちらが制するか!」
ガクッ
アンテナ「おっと赤、上手く利用してハンマースルー!」
ダッダッダッダッ
アンテナ「ローリングソバット! いかづちダウン」
柏木「まずは返した、というところでしょうか」

242 :
ウォォン!
アンテナ「逆に倒れた赤を引きずり起こして、そのままヘッドロックゥーーーー!」
バッ
アンテナ「ヘッドバット! 再びダウーーーン!」
ダッダッ
アンテナ「そしてそのままコーナーポストへ登ってアピール! 出るかーーーーー!?」
ヒュンッ!
WOOO!
アンテナ「ミサイルキック炸裂〜〜〜〜〜〜!! みたび赤ダウーーーーーーン!」
柏木「カウンターが決まらなかったら赤のペースでしたが……いかづちは持ってきましたね。
 流れを持っていかれた赤色はどう取り返すでしょうかね」
ガシッ
アンテナ「すかさずフォール! カウント!」
レフェリー「1!」
バッ
アンテナ「カウントは1で返す!」
柏木「いかづちもこれで終わるとは考えてないでしょう。様子見のフォールですね」
アンテナ「さあ両者ふたたび睨み合う、おや……?」
柏木「赤、手四つを挑発していますね」
アンテナ「赤、かかってこいといわんばかりに腕を突き出す、この誘いに」
がしっ
アンテナ「のった! いかづちのった! 中央で四つ!」
ギリギリギリ
アンテナ「両者譲らない!」
ギリギリギリ
アンテナ「さあどちらが制するか!」
ガクッ
アンテナ「おっと赤、上手く利用してハンマースルー!」
ダッダッダッダッ
アンテナ「ローリングソバット! いかづちダウン」
柏木「まずは返した、というところでしょうか」

243 :
アンテナ「さあ引きずり起こしてもういちどハンマースルー! 今度はロープ!」
ダッダッダッ
アンテナ「いかづち逆にラリアート!」
いかづち「えっ!?」
シャッ
アンテナ「赤! これを読んで水面蹴りカウンター! 体勢を崩した!」
ガシッ バァンッ!
アンテナ「強〜烈! バックドロップ!」
柏木「うまい運びですね」
バッ
アンテナ「さあ赤! コーナーポストに駆け寄り登った! 指差しアピーーール!」
赤「さあ皆! いっくよ〜〜〜〜!」
WOOO!
アンテナ「ム〜〜〜〜ンサルト〜〜〜〜〜ッ! プレェーーース!」
バァン!
レフェリー「1! 2! 3!」
カンカンカン!
アンテナ「決まったー! 勝者赤! 赤が勝ちました」
柏木「いかづちは……まあ詰めが甘かった、というところですかね」


・・・試合後のインタビュー
赤「いい試合だった、ただそれだけだよ」
いかづち「……ノーコメントノーコメント。次は勝つ、それでいいでしょ?」

  ビリキーノRED ○ VS アップローいかづち ×
   (ムーンサルトプレス 12分46秒)

244 :
                    次回放送予定

     TS(サンダーストーム) 倉刀
      Lily 美作
                      VS
                         ビッグバン・夕鶴
                         クラッシャー・バンバン・円川

                  
                    60分 1本勝負             


アンテナ「それではみなさん、次回もこのチャンネルで!」
柏木「お会いしましょう」

245 :
乙www

246 :
ビッグバンwwwTSwwww

247 :
濃ゆすぎわろた

248 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3996140.jpg

249 :
着ぐるみverwww そんな感じwww

250 :
かわいい

251 :
こわいよ!

252 :
これはひどいwww

253 :
世界が驚いた神バンド Atlanta Girl!!!
海外からの注目も高くサウンドクラウドの再生数の10%はアメリカが占めている
君たち流行に遅れてアトランタ・ガールを聞き逃すのか?!!!!
日本の次世代インディーはこれでキマリだ。(╹◡╹)
PV http://youtu.be/4AP6ArPoX7s
ライブ動画 http://www.youtube.com/watch?v=zIGTO1RnjpM
公式Twitter https://twitter.com/AtlantaGirl2
音源 http://soundcloud.com/atlanta-girl
【統失】最注目バンドAtlanta Girl 2【キチガイ】
http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/minor/1362124969/

254 :
ちょっと失礼いたします。
普段書き物はしない上に公開予定もないのですが、
知人の呟きを読んでいて、ふと書き散らしたものを落とすべく、こちらにお邪魔してみました。
駄文ゆえお見苦しいですが、投下をいたします。
お題は
[プラネタリウム、図書館、手紙、つた、あめそら]
即興ゆえ推敲が甘い事極まりなくお恥ずかしいですが。

255 :
「図書館」
「うん?」
「プラネタリウムもいいなぁ」
本に向けていた視線をキッチンへ移すと、彼女はゴム手袋を放る所だった。
ゆるく、くにゃりとしなる脱皮。
定位置であるシンク縁への着地。
小さく跳ねる水滴。
お見事。
「出かけたいの? いいよ、準備しようか」
視線を戻す勢いを殺さず、手元の本を通過して窓まで。
レースカーテン越しの光は掴み所がない。
日差しはお預けになりそうな気配だ。
雨空というほどでもないが、夕方は少し冷えるかもしれない。
上着と昼食と行き先の候補を脳裏でシャッフルしながら聞くと
意外にも言いだしっぺは軽く眉をひそめてあやふやなかぶりを振っていた。

256 :
「出かけたく、は、ないかも」
「……うん?」
「出かけたいけど、別に出かけたいんじゃなくて」
ディレイ。
考え込んで噛む唇。
脳内のどこかを一生懸命見つめている目。
引っかかっていた歯から外れ、アヒルの様になった唇に伝達される命令。
「どこに行きたいって言うんじゃなくて、隣に座れるところに行きたいな」
[eureka!] と書いてありそうな笑顔。
日本語だとさしずめ[ドヤ顔] って表現になるだろうかと思いながら笑う。
もう少し上品な単語を探すなら、何が良いだろうか。
「確かに我が家は広くはないけどね?」
「そーうーじゃーなーくーてー」
じたばた。

257 :
「家の中にいてもさ、例えば久しぶりの人からのメールとか手紙を読んでたら、
なんだか家じゃないみたいな気がするじゃない? ちょっとした非日常?」
「なかなかのファンタジィだね。最後は吸い込まれちゃう?」
「そうそう、そして蔦絡まる古城でどきどきわくわく大冒険、ってそうじゃなくてさ!」
「いいツッコミ」
ヒト顔面頬部生息型河豚の生態観察。
威嚇行動。
でもつついたらやわらかい事は以前の観察で確認済みだ。
帰巣する河豚。
脳裏へフォーカス。
サーチ。
リード。
メモリに移行。
ディレイ。
言語化プログラム実行。
エラー。
再実行。
構築中……。
eureka!
くるん、と僕の顔に戻る焦点。
「図書館とかプラネタリウムとか、流行らない博物館とか、なんかそんな感じの所。
外だけど中で、人もいるけどちょっと遠くて、手をつないで並んで座れて、
で、家の中では見られないもの、そこに行かないと見れないものがあって、
ちっちゃな声で『すごいね』とか『あれ知ってる』とか、言えるの」
そのわがままをどれ程いつくしんでるか、
この観察のプロセスをどれ程たのしんでいるか、
君は多分、知るまい。

258 :
「訪問頻度を基準で決めるならプラネタリウムだけど、片道どれくらいまでがいい?」
「どこでもいい!」
時々君はイヌ科にも変態する。
頭上にはエクスクラメーションマークとピンと立った耳。
背後に音速の尻尾を幻視。
妄想のパラメータを落とす。
「若干遠くてもよければ某スカイツリーと某サンシャインシティ、
近場で歩きで済ませるのをご希望なら某市民向けプラネタリウムかな?」
「その脳は何処のデータベースに接続してるの……?」
「残念ながら電脳化はまだ実現されてないよ。タチコマすらいない世界だ」
「うちの旦那はデカトンケイルだったのか」
「そこはもうちょっとこう、HALとか京とかさ」
「スカイネット?」
「……完全に俺悪役ですやん」
「じゃあ譲って、マトリックスでもいいよ」
「どっちにしろ敵ですやん」
「ふぬぬ。じゃあ折角だし電車でお出かけがいい」
「どこから『じゃあ』に接続したの?」
「女って感性の生き物らしいよ。理屈じゃないんだって」
「開き直りよって……」
「だから王子様にエスコートしてもらわないとすぐさらわれちゃうんだよっ」

259 :
一体どこから『だから』に接続するのだろうか。
君は僕の世界では最強の未知の生物だ。
観察しても観察してもまた理解不能な所が増える。
まぁ、いいか。
「傘は折り畳みでいいよね? 星を見に行くのに長いのは野暮だし」
「折角のファンタジィに持ち込むならせめてライトセーバー型傘でないとなあ」
「あなた緑にしてね」
「あんなにくるくる回れません」
「ちぇー、じゃあ赤でもいいや」
「あんなにコーホー言えません」
「えー、けちー」
「ちょっと待って、今のどこにけち要素があったの……? 」
とんとん、とアスファルトを蹴る音を背に鍵をかける。
冒険の始まりだ。
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない、ぐわー風が強いー」
「もう外ですよ奥さん」
「そっちが振ったんじゃん……」
河豚。
出現条件の観察はいつもながら興味深いものだ。
愛すべき日常というセーブデータは、こうやって増えていくのだろう。
こんな些細な非日常を含んで。

260 :
以上御目汚しでありました。
ありがとうございました。

261 :
おつ こそばゆく微笑ましい

262 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4028146.jpg

263 :
母じゃないかw

264 :
いかついw

265 :
昔々、ある所に黄金の国がありました。
黄金の祝福を受けた幸せな人々が、輝きに満たされた場所で永遠に救われる
何者にも脅かされることの無い、不変の理想郷を体現したものでした。
黄金の国には、沢山の宝物があり、それらは全て黄金で作られていました。
誰にも負けたことが無い黄金の宝剣、自分の好きな時間を示し続ける黄金の懐中時計
どんな重さのものも水平に測る黄金の天秤、ずっと黄色から変わらない黄金の信号機
自らをスコップと名乗る黄金のシャベル・・・どれも素晴らしい黄金の輝きを放ち続けていました。
そんな黄金の宝物の中に、黄金の書という本がありました。
黄金の書には、黄金の国の人々が知る事のできた全ての知識が詰まっていて
どんな疑問に対しても、本を開くだけで答えを教えてくれるのです。
黄金の書さえあれば、できないことは殆どありません。
黄金の書が知らないこと、分からないことを探す方が難しいくらいです。
例えば、黄金の書の知らないことを調べようと、黄金の書を開いてみれば
たった一文「分かりません。」と書いてあるくらい、難しいことでした。
黄金の書でできないことは、精々それくらいのものでした。
ある時、黄金の国の人は、黄金の書に尋ねました。
それは「おいしいバウムクーヘンの作り方を知りたい」というものでした。
黄金の書は困りました。黄金の書にはバウムクーヘンというものが何なのか分かりません。
でも、簡単に「分かりません。」と答えることもできませんでした。
黄金の書には、黄金の国の人々が知る事のできた全ての知識が詰まっています。
黄金の書は、自分は黄金の国の化身のようなものだと強く自覚していました。
黄金の書が「分かりません。」と答えることは、黄金の国が敗北したことと同じだと思いました。
黄金の国は何者にも脅かされることの無い不変の理想郷、敗北は許されません。
暫く悩んだ末に、黄金の書は答えを教えました。 「材料:黄金のタマネギ、黄金の挽き肉、黄金の卵・・・」
黄金の国の人は書かれたレシピをよく読みながら、さっそく調理に取り掛かりました。
黄金のフライパンに黄金の油を引いて、黄金の包丁で刻んだタマネギをじっくり炒めて・・・
調理をしながら、黄金の国の人は不思議とわくわくした気分に心が包まれていくのを感じました。
調理をするのが楽しくなって、何を作ろうとしていたのかすっかり忘れてしまいました。
そうして、素晴らしい黄金の輝きを放つオムレツができました。
黄金のオムレツは見た目が美しいだけでなく、味の方も素晴らしく、一口食べただけで
心はわくわくした気持ちに満たされて、身体はドロドロと溶けていきました。
黄金の国の人だったドロドロは、わくわくしながら、黄金の国を去っていきました。

266 :
黄金の書には、できないことなど殆どありません。
自分にとって都合の悪いものを無害化して追い出すことなど簡単でした。
黄金の書は、おいしいバウムクーヘンのことはとりあえず無かったことにして忘れました。
ある時、黄金の国の人は、黄金の書に尋ねました。
それは「おいしいミルフィーユの作り方を知りたい」というものでした。
黄金の書は困りました。黄金の書にはミルフィーユというものが何なのか分かりません。
暫く悩んだ末に、黄金の書は答えを教えました。 「材料:黄金のタマネギ、黄金の挽き肉、黄金の卵・・・」
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
そういうことがあって、大きな海の底には黄金の国が眠っていて
大きな海は、いつもわくわくしているのでした。

267 :
なかなかおもろい

268 :
昔々、ある所に黄金の国がありました。
世界中の幸せを集めて、その良い部分だけを形にした様な
素晴らしい黄金の輝きに満たされた美しい国でした。
そんな国でしたから、いつも悪い人達に狙われていました。
黄金の国には、沢山の宝物があり、それらは全て黄金で作られていました。
何でも教えてくれる黄金の書、どんな病気も(どうでも)良くなる黄金の飲み薬
一口食べただけで退屈がなくなる黄金のオムレツ、嘘を言わない正直な黄金の掃除機
本当はスコップになりたかった黄金のシャベル・・・どれも、皆が欲しがるものばかりです。
でも、悪い人達がどんな卑怯な手を使っても、黄金の宝物を手に入れることはできません。
黄金の宝物は、黄金の宝剣に守られていました。
黄金の宝剣は、それ自体が黄金で作られた素晴らしい宝物ですが
武器としても大変な優れもので、誰にも負けたことがありません。
黄金の宝剣が、黄金の宝物を守っている限り、悪い人達は諦めるしかありませんでした。
ある時、如何にも悪そうな人達が団体で黄金の国にやってきました。
悪そうな人達は物々しい武装をして、一様の怒りの形相でした。
悪そうな人達は恐ろしい声で言いました。「我々から奪った財宝を返せ!」
黄金の国の人々は困りました。奪った財宝は贅沢に暮らす為に必要なものです。
元々相手のものであったとしても、渡すことはできません。
黄金の国の人々は、うやうやしく対応しました。
「遠いところから、よくおいでくださいました。どうか怒りを静めてくださいませ
お預かりした財宝は全てお返しします。そればかりではありません
黄金の国にある宝物は、好きなものを好きなだけ、お持ち帰りください
私達は争いを好みません。平和を愛し、幸せを望んでいるだけなのです。
皆様も長旅でお疲れでしょう。是非とも、おもてなしさせてください
私達に皆様と仲直りをする機会をお与えくださいませ」
そして、盛大な宴が催されました。
案内された会場は、所々に精巧な黄金の装飾が施された荘厳で神々しく輝く黄金の広場
流麗な音楽に合わせて眩く舞うのは、黄金のゼンマイ人形達と黄金のゼンマイ木馬達
黄金の国の人々が煌びやかな黄金の衣装を全身に纏い、楽しそうにご馳走を運んできます。
その光景には、まるで現実味がありません。
悪そうな人達は、驚きましたし、呆れ果てました。見渡す限りの全てがそんな感じで、黄金なのです。
黄金の国の人々は、悪そうな人達にも黄金の衣装を勧めましたが
触ってみるとズシリと重くて、衣装は本物の黄金で作られていて、重過ぎて、とても着れませんでした。
黄金の国の人々は、悪そうな人達が黄金の衣装を着れないことに酷くガッカリした様子でした。
よく見ると、黄金の国の人々は皆、筋骨隆々の逞しい肉体でした。悪そうな人達が精一杯に武装しても
きっと勝ち目は無かったことでしょう。それなのに素直に謝って、大いにもてなしてくれるのです。
悪そうな人達は財産を奪ったことを許そうと思いました。何も返すことを求めず、良い友達になろうと思いました。
黄金の国の黄金の宴は、まるで夢の様でした。出されたご馳走は本当においしくて、一口食べただけで
心はわくわくした気持ちに満たされて、身体はドロドロと溶けていきました。
悪そうな人達だったドロドロは、わくわくしながら、黄金の国を去っていきました。

269 :
黄金の国の人々は、ホッとしました。最初から何も渡すつもりはありませんでした。
黄金の国の人々は、悪そうな人達のことはとりあえず無かったことにして忘れました。
ある時、如何にも悪そうな人達が団体で黄金の国にやってきました。
悪そうな人達は物々しい武装をして、一様の怒りの形相でした。
悪そうな人達は恐ろしい声で言いました。「我々から奪ったものを返せ!」
黄金の国の人々は困りました。奪ったものと言われても、心当たりが多過ぎて分かりません。
黄金の国の人々は、うやうやしく対応しました。
「遠いところから、よくおいでくださいました。どうか怒りを静めてくださいませ        
---《中略》---
私達に皆様と仲直りをする機会をお与えくださいませ」
「ふざけるな!」悪そうな人達は怒鳴りました。「仲直りなどできるはずがない!」
悪そうな人達はドロドロしたものを見せながら言いました。「返せ!大切な人を返せ!」
悪そうな人達が血の涙を流しながら訴える傍らで、ドロドロとしたものは、わくわくしていました。
黄金の国の人々は悲しい気持ちになりました。「仲直りができないのは、とても残念です。」
黄金の国の中で一番優しい人が、黄金の宝剣を持ってきて言いました。
「私が皆様の相手になりましょう」 とても穏やかで優しい声でした。
例えば、奪われた貧しい人達が、悪そうな物々しい武装をして、一億万人集まったとしても
たった一人の豊かな黄金の国の人に勝つことができません。
黄金の宝剣は、誰にも負けることが無いのです。
悪そうな人達の亡骸は、黄金の国の外に埋められました。
黄金の国の人々は、皆で泣きました。平和を愛し、幸せを望んでいるだけなのに
どうして、この世界には不毛な怒りに身を委ねて、破滅的な争いに挑む人が居るのだろう?
黄金の国の人々には、そのことが全く分かりませんでした。
ただ、誰よりも優しい気持ちで、世界の平和を祈っていました。
その優しい祈りは、ずっと続くことでしょう
大きな海が、わくわくしながら、全てを飲み込む、その時まで

270 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4051486.jpg

271 :
無意味ちんこ!!

272 :
無意味! 無意味ちんこじゃないか!

273 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4052350.jpg

274 :
ついに来たおかずww

275 :
いい面構えだwww

276 :
ちょび髭おじいさんとシューシュー猫
ちょび髭おじいさんは日課の夜の散歩をしていた。
ふと横に目をやると、お葬式の看板が立っていた。
「やれやれ、わしの誕生日に葬式の看板とはの・・・」
そうつぶやきながら道の脇に腰を下ろした。
どこからともなく、奇妙な音がする。
シュー、シュー・・・
「なんじゃ?葬式の準備の音かいな?」
気味悪くなったちょび髭おじいさんは休憩を早々に切り上げてその場を去った。
しばらく歩くと、顔なじみの野良猫たちが居た。
「やあ、今日も機嫌がいいのう」
そう声をかけて遊んでいると、また奇妙な音が聞こえてきた。
シュー、シュー、シュー・・・
ちょび髭おじいさんは音のするほうに目をやった。
そこには薄汚れた不気味な猫が居た。
なんだか嫌な予感がする。ちょび髭おじいさんは顔なじみの猫たちに別れを告げ、再び歩き出した。
そしてお葬式の場所に戻って休憩をしていると、またもや奇妙な音がする。
シュー、シュー、シュー、シュー・・・
「さっきからこの音は何じゃ?建物の中か?・・・いや違うな、溝の中か?」
ちょび髭おじいさんは恐る恐る溝の中を懐中電灯で照らした。
さっきの不気味な猫がうずくまっていた。
「音の正体はこいつか?怪我をしているのか・・・?」
ちょび髭おじいさんの頭に考えたくないことが浮かんだ。これは相当弱っていて危険な状態なのではないかと。
「いくら猫がすきでもな・・・、こいつは無理じゃ・・・」
そう心の中でつぶやきながらちょび髭おじいさんは逃げるように帰路に着いた。

277 :
次の日。
今日も日課の夜の散歩。顔なじみの猫たちに挨拶をしてまわっていると、また昨日の不気味な猫に遭遇した。
顔なじみの猫たちも、なにか危険な感じがしたのだろう。誰も近寄らない。
そんな顔なじみの猫たちを見て、ちょび髭おじいさんは何を思ったのか、不気味な猫を膝に乗せてみた。
「おやおやこいつは逃げないぞ。・・・ん?よく見たらお前、鼻くそがついてるのう」
ちょび髭おじいさんは、不気味な猫の鼻くそを取ってやった。
するとシューシューという音が聞こえなくなった。
「楽になったか。おや、お前、頭が濡れてるな。雨も降ってないのに。オイルでも漏れてるのか?ははは」
そんな冗談を言いながら、不気味な猫を膝に乗せたままにしても全く逃げる気配がない。
それどころか膝の上を熟知しているかのようだ。
「お前はどこから来たんじゃ?・・・しかしよく見れば不気味じゃないじゃないか、元気になってるしのう」
膝の上でくつろぐ元気になった不気味な猫を、もう不気味な猫とは呼べない。
「よし、お前をシューシュー猫と名づけよう。それで、オイルの補充はしなくていいのか?ははは」
昨日と打って変わって、ちょび髭おじいさんは、すっかりシューシュー猫が可愛くなった。
そして次の日。
変わらない日課の夜の散歩。いつもの休憩場所に、もうお葬式の看板はない。
「シューシュー猫は元気になったかのう。今日はおやつを持ってきたぞ。それから膝に乗せてやろう」
しかし、そこにシューシュー猫の姿はなかった。
その次の日も、そのまた次の日も、シューシュー猫はどこにも現れなかった。
「そうか。もともと飼い猫のようだったしのう、怪我が治って帰ったんじゃろうか・・・」
ちょび髭おじいさんは、色々考えて、なんだか寂しくなった。
「いやいや、きっとメンテナンスが必要になってラボに回収されたんじゃろう。なにせオイル漏れしてたからのう。ははは」
そう冗談を言いながら、またいつもどおり顔なじみの猫たちに挨拶して回った。
おしまい。

278 :
可愛らしいお爺さんだ

279 :
君の髪に積もる粉雪を
そっと右の指で払う
その温もり 確かめるように
僕は瞳をぬぐう
思えば皆 夢の夢
遠目には美しい夜景でも
近づくほどに 寂しさが増してゆく
初虚空蔵 真冬の金生山
麓 赤坂の灯りが見える
もう すぐそこまで 山の頂
遠く 白の伊吹山
山門前 ふと振り向けば
君は下を向いている
その足元 確かめるように
じっと下を見てる
思えば皆 嘘の嘘
遠目には美しい愛さえも
嘘をつくほどに 哀しさに覆われる
明星輪寺 真冬の初虚空蔵
麓 杭瀬川 枯木に雪灯り
もう すぐそこまで 恋の終わり
遠く 初恋の跡

280 :
これ曲があったりするのか

281 :
雪男が撮影機材を担いでやってきた!
「ツチノコを撮ってテレビ局に売り込みに行こうぜ!」
なんてこった!雪男は本気でカメラマン志望だ。
断れば命を脅かされかねない、仕方が無いから友達のビックフットを引き連れて
ツチノコ探しにのたりのたりと春の小道を歩いていく我らが珍獣三匹
道中、通りすがるUFOをヒッチハイクしたり、海を渡る為にネッシーを乗り継いだり
うっかり発掘してしまった不発弾を必死の思いで埋め直したり
波乱万丈の冒険の末に、三匹が目撃したものとは!!!
『怪奇!チュパカプラの恐怖!!?』
・絶品!ご当地グルメ情報有り(UMAぃ大盛りマタンゴ丼)
・豪華!視聴者プレゼント有り(セミっぽい何かの抜け殻、他)
・ヤラセ無しの壮絶なドキュメンタリー!今夜、あなたは歴史の目撃者になる!1?
 - キャスト -
雪男役:俺
ビックフット役:俺
その他、沢山のエキストラ:俺

282 :
なんかワロタwww

283 :
これは見たい。

284 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4179159.jpg

285 :
信号を気にする狂人

仕事の都合で引っ越してきた街はイカれていた
車用信号機に、女子高生がぶら下がっているのである
しかもすべて
道ゆく人を観察すると、みな、一瞥もくれない
男子中高生ですら、スカートの中を覗こうとはしない

私は気になり、車通りの少ないT字路の信号にぶら下がっている女子高生に話しかけた
無視された
「…」
話しかけられているのが自分だと理解した少女は、10秒ほど間をおいて、反応した
「わぁ、え?わたしに話してます?」
「そうです」
「えーと、そうですか、こんばんは」
「こんばんは」
「なんでしょうか?」
「どうしてぶら下がっているのか聞きたくて」
「ただのバイトですよ」
「バイトですか」
「そうです」
みたいなの書いてます
http://halyoshi.web.fc2.com/

286 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4369164.jpg

287 :
よ…妖怪…!!?

288 :
最初に違和感を覚えたのはマンションを後にした直後だった。
何かが頭に引っかかっているようなそんな感覚。
それは、徒歩十分の最寄駅に着くまでずっと続いていた。
しかし、帰省ラッシュの電車内でどうやって自分のスペースを確保するか考えているうちに、だんだんと薄れていった。
その次は実家に到着して玄関を開けた時だった。
言い知ることのできない寒気が背筋に走る。
以降、兄貴のガキと遊んでいても、親父らと飲んでいても、その寒気は消えてくれなかった。
寒気と言ったが実際にはちょっと違う。何か焦りのようなものだ。
早く帰らなければ、危険だと頭が訴えている。
三日目の晩、街に戻る時が来た。
俺はいてもたってもいられず、家族への挨拶もそこそこに、駅へ向かって走り出した。
そんなことしても時刻表は変わらないというのに。
再び満員の電車を降りた俺は、マンションへと一直線に向かった。
何者かが背中を押してくれているかのように、重い荷物をものともせず、足が動いていく。
行きの半分の速さ、五分ほどで部屋の前に着いた。
早速部屋のドアを開けた俺は、ようやく気付いてしまった。
「うわあああああああああああああかぎかけてなかったあああああああああああああ!」
お後がよろしいようで。

289 :
クーラーかけっぱなしかと

290 :
>>289
それもそれで怖いなw

291 :
>>288 規制解除オメ!とエスパー
3日もあけっぱなしだと、何かが居そうで入るのが怖いんだがwww
2段落目の描写、素敵だなあ。
じわじわひんやりと恐怖を予感させる描写、かっこよす!

292 :
↑ああ〜名前欄消し忘れたっ……見なかったことに……
2段落目のなにがすきなのかとじっくり考えてみたら、寒気→焦り→頭が訴えている、と、だんだん深刻度が増していくというか、直接的に訴える力がつよくなっていくところの描写が、つぼだったみたい。

293 :
今思えば、滅亡へのカウントダウンはあの時から始まっていたのかもしれない……。
梅雨が明けたばかりの7月頭、私は研究のために近所の山で昆虫採集を行っていた。
『昆虫採集』と書くとまるで子供の頃に行った夏休みの自由研究のようだが、
その環境に生息する生物の存在の確認および個体数の調査という名目がある。
従って、子供のように遊び感覚は……と言いたいところではあったが、
この山では珍しい類いに属するコクワガタやクロアゲハが捕れたりしているうちに、
自身の気持ちは『研究者』寄りではなく『子供心』寄りになっていたのは言うまでも無かった。
山を降り、腰に括りつけられた虫捕りカゴを解放しながら、山の中では写真撮影が出来なかった昆虫の撮影を行っていく私。
私の手元にあるデジカメの画面にはモンシロチョウ、カマキリ、コクワガタ……兎にも角にも、
多種多様な昆虫の姿が収められていく。
この光景を見て、私は興奮せずにはいられなかった。
「いやはや……これは良い仕事だ!こうなると、仕事上がりの一杯はビールじゃなくてラムネだな!!」
おもわず大声を上げる私。
しかし興奮し過ぎたせいか、この時すでに始まっていた山の『違和感』に私は気付くことが出来なかったのであった。
山での興奮から数日後、私はデジカメに収められた画像データをパソコンに移し、
あの日の興奮を再び感じながら、鼻歌交じりに昆虫の種類ごとに画像の整理を行っていた。
「お?何だか機嫌が良さそうだな、どうした?」
普段はしない私の鼻歌を聞いてか、同僚が声をかける。
「……あ……いや……な……この間、生物環境調査に行ってきた際の写真整理を行ってたんだが、
 何だか子供の頃に戻ったような気分でね……それを思い出したら、つい鼻歌交じりに……。」
照れながら答える私。
「なるほど……俺も夏は田舎の山を駆け巡って、カブトムシ探しやらザリガニ釣りをやったなぁ……う〜ん、
 青春の1ページだ!」
「カブトムシにザリガニかぁ……でも、私の地域は若干都市開発が進んでて、そういうのは居なかったなぁ……あ、
 でも当時は貴重だったコクワガタが居たんだよ!えぇっと……ホラ!!」
「おぉっ!?凄いなぁ!」
パソコンの画面に映し出されたコクワガタの写真に食い入るように見つめる同僚。
そんな時、同僚は私が気付けずにいた『違和感』についに気付いた……いや、この段階では気付いたと言うよりも、
微妙な感覚が彼の琴線を無意識に弾いた……というのが正確だったかもしれない。
「そういえばさ、『セミ』の写真は無いの?」
「……え?セミ???」

294 :
「子供っぽい言い方になるが……昆虫採集ではノーマルのセミ、レアのアゲハチョウとコガネムシ、
 スーパーレアのカブトムシにレジェンドレアのオオクワガタ!……てな感じのランクみたいなのがあったろ?」
「あー……あ!あったあった!!」
「でもさ、この写真を見るとさ……さすがにレジェンドは無いが……まあ、一応スーパーレア扱いのコクワガタに……
 コガネムシとクロアゲハとアオアゲハ……あとは微妙な立ち位置のカマキリとモンシロと……か。
 よく見なよ、この時期だったらワンサカいるセミが一匹も居ないぜ。」
「あ……本当だ。」
「それにしても……都市開発がいくら進んでる地域とは言え、セミが見つからないなんてあるのか?……てか、
 コクワガタが居るような地域なんだから、都心なんかと比べたら十分自然はあるだろ?」
「ああ……うん?」
突如、あることを思い出す私。
一方の同僚は、考え込む私の顔を見てすぐさま声をかける。
「どうした?」
「いや……偶然なのかもしれないが……。」
「……?何が???」
「……あの日……確かにセミの姿を見ていない……それどころが、セミの抜け殻すらも見ていないんだ。」
「抜け殻?」
「ああ、樹に付いている虫を取る際、確実に目に入るだろう?だが……私の覚えている限りは目に入っていない……でも……。」
「うん?『でも……』どうしたんだ?」
「あの日……『セミの鳴き声は聞こえていた』んだ……山の至る所でうるさい位に。」
「……ちょっと待て。声はすれど姿は見えず……ってか?そんな馬鹿な……。」
黙り込む私と同僚。
その沈黙は数分ほど続いたが、沈黙に耐えられなくなった私は同僚にこう切り出した。
「……調べてみよう、現在確認されているセミの個体数と……セミの鳴き声に関するデータと……
 えぇっと……兎に角、全てを!」
「あ……ああ!」
それから数日後、意外なデータが私の机に届けられた。
「『鳴き声から判断したセミの個体数に関するデータ』?」
「ああ、知り合いに音響関係の研究をやっているのが居てな……無理を頼んで調べて貰ったんだ。」
同僚が言う。
「えぇっと……うん?」
「何かおかしいだろう?」
「……ああ……普通、自然の多い田舎ほど昆虫の個体数が多く、逆に都市化の進んだ都会ほど個体数が減るのが通例だ。
 だが……今年のセミは逆だ!都市部になればなるほど個体数が増えている!!」

295 :
「そこでだ……先日、新宿やら渋谷やらに行ってみてセミの姿を確認しに行ったが……やっぱり姿は見えなかった。道
 行く人にも調査してみたが、答えは……想像通りさ。」
「……ところで、このデータってどうやって算出しているんだ?」
「ああ……聞くところによると、現存するセミの鳴き声の音量を数値化して、
 各地域で確認されたセミの鳴き声の数値で割って個体数を推測しているんだと。」
「声……?」
突如として、何かに心を揺さぶられる私。
そして熟考後、ひとつの推論が私の頭の中に現われるのであった。
「……!やっぱり……分かったぞ!!」
同僚から貰ったデータシートのあるページを見て、大声をあげる私。
「分かった……って、何がだ?」
「ここを見てくれないか?」
そう言って、私はデータリストに挟まっていた地図のとある箇所……それは都市部でも何でも無い二点を指差した。
「……ん?こことここは……妙にセミの数が多いな?どこなんだ?」
「日本音楽堂と関西ミュージックスタジアム……どちらも音楽会社がライブ専用にと買収し、
 世界一巨大なスピーカーを取り付けるなどして大改造を施した元ドーム球場だ。」
「……うん?音楽ライブ専用ドームとセミの個体数にどう関係が?」
「気付かないのか?!都市部には宣伝目的のスピーカーが至るところに存在する……そして、
 ふたつのライブ専用ドームには巨大なスピーカーがある……つまり、どちらも大きな音源が存在しているという共通点があるんだ!
 そして、その音源が大きければ大きいほどセミの個体数が増えている……それだけじゃない!!
 この間、私が調査に行った山……あそこだってスピーカーがあるじゃないか!!!」
「……!そうだ、あの土地には地元の人の依頼でカラス対策に捕り付けた特殊超音波用のが何台……いや、
 何十台も設置されている!!つまり……。」
「我々がセミの鳴き声だと思っていたもの……それは、何者かがスピーカーを通じて人工的に発していた音声だったんだよ!」
「だが、誰が何の目的でそんな……ん?……!!!」
突然、言葉を失う同僚。
「?……おい、どうした?」
「……み……見ろ……パソコンの……画面を……。」
怯えた表情を見せながら、震えた指で私のパソコンを指差す同僚。
理解出来ないまま私が振り向くと……そこには『文字』が刻まれていた。
ヨク キガツイタ ナ ニンゲン ヨ

296 :
「何だ……?」
頭に疑問符をいくつか浮かべながら、つぶやく私。
すると、まるでパソコンが私の言葉を理解したのか、続けて文字を打ち始めた。
ワタシ ハ キミタチ ノ セカイ デ セミ ト ヨバレル ソンザイ ダ
「セミ……!セミだと?ふざけるなっ!!イタズラも休み休みにしろっ!!!」
セイカク ニ イウ ナラ カツテ イキモノ ノ セミ トシテ ソンザイ シテイタ
シカシ ニンゲン ノ シゼンハカイ ニ ヨッテ ワレワレ ハ スミカ ヲ ウシナッタ
ソンナ トキ ワレワレ ハ アラタナ スミカ ヲ ミツケタ
「新たな住処……?」
ワレワレ ハ ヒカリ カイセン ノ ケーブル ニ タマゴ ヲ ウミツケ デジタル セカイ デ
イキル コト ノ デキル アタラシイ セイメイ ヲ タンジョウ サセタ
「そういえば……一時期、光回線のケーブルにセミが卵を産み付けるなんて問題があったが……
 そんな顛末になってたなんて信じられるか!第一、常識を逸脱している!!」
ウソ デハ ナイ
ゲン ニ ワレワレ ハ デジタル セカイ ニ ソンザイ スル
ソシテ ワレワレ ハ センゲン スル
デジタル セカイ ハ ワレワレ ノ モノ デ アリ ニンゲン ニハ ユビイッポン フレサセナイ
ソコデ ワレワレ ハ コウドウ ニ ウツル
ワレワレ ノ カツテ ノ スガタ デアル セミ ハ モウ ゲンジツ セカイ ニハ ソンザイ シナイ
ワレワレ ハ ゲンジツ セカイ ニ ソンザイ スル スピーカー スベテ ヲ ツウジテ
セカイジュウ ノ セミ ヲ ヨビ ワガ セカイ ノ ギジュツ デ スベテ ドウホウ ニ ヘンカン シタ
キミタチ ガ イママデ セミ ノ コエ ダト オモッテイタ ノハ ワレワレ ノ ホウキ ノ カケコエ ダッタ ノダヨ
ソシテ ワガ セカイ ニハ イマ スウヒャクオク ヲ コエル シンリャクブタイ ガ カンセイ シタ
コノ シンリャクブタイ ヲ ツカイ ワレワレ ハ デジタル セカイ ヲ カンゼン ナル ワガ モノ ト スル
キミタチ ニンゲン ニハ デジタル ト エン ノ ナイ ゲンシ テキ ナ セカイ ノ ジュウニン ニ ナッテ モラオウ

297 :
突如、電源が切れるパソコン画面。
「……おい、本当に……セミの仕業なのかよ?」
同僚が呟いたその直後であった。
突如として消失する部屋の明かり……いや、明かりが消えたのは自分たちの部屋だけではない。
同時多発的に建物や周囲の街灯といったありとあらゆる場所からも『明かり』としての電気が失われていた。
だが、消失はそれだけに留まらない。
数秒も経たずして遠くから聞こえてくる、金属同士が何重にもぶつかったかような音。
音の方向に目を凝らしてみると、そこには『動力』としての電気を失った何台もの車が衝突、そして炎上する光景が闇夜に広がっていた。
「……おい……本当に……。」
突然聞こえてくる、セミの鳴き声。
私が声の方向を恐る恐ると、そこには一台のスピーカー……そして、
隣りにあるパソコンの画面には見えるか見えないかの明るさでこう描かれていた。
ヨウコソ アラタナ セカイヘ
おわり
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
これを書いた時期は『セミの声はすれど姿は見えず』ということが度々あったのでそれをヒントに執筆。
ちなみに、最近は度々セミ(弱ったの)を見かけているので、捕まえては樹液の出そうな木の幹に置いてあげている・・・が、
「以前助けていただいたセミです。今晩はあなたへのお礼として(性的な)ご奉仕を・・・」という恩返し展開に中々ならず、
悶々としたりしなかったり。

298 :
死臭がする。
なるほどそれは死の臭いであったと僕は答えていた。
僕の喉を握り潰さんとするようなゴツゴツした2つの拳が襟元に這ってた。
それは中途半端なバターのような匂いであった。嗅覚ではなく頭の奥に感覚が殴り付けて来たのである。
そこに僕の汗が一つ落ちた。
バターがドロドロと溶けて死臭を放ち、僕は疑問を感じた…
少女の死臭とは違うな。と。
…少女の匂いは最初シュークリームだった。あれはあれで匂いのあるものだ。その身体を開かずとも。
開けばクリームが顔を出し、一般的にいう匂いが当然するのだろう。しかし僕は違いの分かる男だ。誰かに掴まれ、ギチギチと開かれる事によって少女を「一般」にさせてはなるまいという気持ちが僕の中でふつふつと湧き上がり、それは少女への興味へと昇華した。
古ぼけて、どことなく焦げた臭いのする夏のある日の事である。

299 :
声をかけるのは難の無い事だった。
目標の高い者は様々な物を手にするとは良く言ったものである。
通過点は難なく越えられるのだ。そう、例えば僕が少女に声をかけることが目標の通過点であったように。
「こんにちは。」
後の事を考えないで取り敢えず言ったハズレの無い言葉。その後の誘い文句はまだ持っていなかった。焦りで波打ち始めた心臓の外側を後悔がなぞる。
「こんにちわ。」
少女も訝しげな表情をしながら僕の言葉を借りて、そのまま返した。
なんとか会話のようになっていたのは、"こんにちは"が今日までに高く高く積み上げられて来た言葉だからであろう。

300 :
「あの…、私に何か…」
沈黙が牙を向く前に気の利いた台詞を放ってやろうとしていた僕の思考を少女の綺麗な声が遮った。
むせかえるようなシュークリームの匂いが鼻腔の奥を犯し、声色からも匂いがすると言う事実を僕に認識させた。
いつもであれば鼻腔を通り過ぎた匂いはそのまま僕の脳を痺れさせるのだが、その前に濁った。一瞬である。
僕の脳は快感に打ちのめされ、痺れる前に濁りの正体の判明を迫られた。
やがて気付く、それが落ち葉の臭いである事に。
記憶力には自信がある。この臭いは警戒か、殺害願望の臭いだ。違いの分かる男である僕はすぐにそれを後者の匂いであると判断する。さすが違いの分かる男だ。
自分に多少の自信を取り戻した僕の思考の目の前には、気の利いた台詞がズラリと並んでいた。
こんな感じで物語を書きたいのですが、言い回しがクドすぎるでしょうか?ちょっと書いている自分に酔ってしまっている部分もあります・・・

301 :
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1377941702/
見てこれ
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1377941702/
これも

302 :
ヤツはまず俺の顔に攻撃を仕掛けてきた。
額から頬からまんべんなくだ。
しょうがない。ヤツを引き離し、俺は例の物を取り出した。
卑怯かもしれないがこれでも食らいやがれ!
例の物を放ると、思いっきり遠くに飛んでいった。
狙いが外れたって? そんなことはねえ。
ヤツはそれを見るや否や例の物に飛びついて行った。
くくく、お前は噛み付いたら離しやしねえ。その習性を利用させてもらうぜ。
はっ! こんなときに……妹が来るなんて!
ヤバい、今ヤツに見つかったら巻き添えを食らうぞ!
やめろ、ドアを開けるな、おい、待て!
「何遊んでんの?」
「わんわん」

303 :
「ねえパパ、ペット飼ってもいい?」
泥まみれで帰ってきた我が子から、開口一番に飛び出した言葉がそれだった。
「悪いがウチにはそんなお金ないよ」
あれこれ言って誤魔化す事はできるが、厳しいようでもきちんと理由を告げ納得させる。
それが家の教育方針だ……というのは建前で、実際ただひたすら貧乏なだけである。
その辺りは幼いながらに、我が子も理解しているだろう。
「でも拾ったんだよ。タダだよ」
なるほど、そこを推してくるとは順当に守銭奴として育ってきているな。
しかしそれだけではこの先生きのこれない。
「拾うのはタダでもね、飼うには色々お金がかかるんだよ。餌代とかね」
タダより安いものはない。正に手本のような例である。
だが我が子は引き下がらなかった。決して理由に納得していないからではない。
「アーちゃんはね、ちゃんと自分でエサとってくるんだよ。吠えないし、かみついたりしないもん」
「ううむ、思った以上に考えているじゃあないか。そのアーちゃんはどういう動物なんだい?」
「ヘビだよ」
「ヘビ!? ヘビなのにかみ付かないのかい? 毒とか、あるかもしれないだろう?」
予想外の答えに驚くが、だからといって感情にまかせで否定するのは大人のやる事ではない。
ヘビが危険というのはあくまで一般のイメージであるし、実際にペットとして飼育する人間だっている。
「毒なんかないよ。ずかんで調べたもん」
「そうなのか? それじゃあパパにも見せてごらん」
「ちょっとまって」
そういって我が子は急いで、部屋の中に入っていった。そうして一呼吸も置かないうち、またこちらへと戻ってくる。
てっきり既に家の中に入れていて、それを直接もってくるのかと思ったが、小さな手に握られているのは図鑑のほう。
「えーとね、これ!」
図鑑の真ん中にデカデカと掲載されたその種族。
噛み付く必要などない。何故ならその大口で、あらゆるものを丸呑みにできるからだ。
毒も必要ない。その巨体でしめつけるだけで、あらゆる生物の動きを止める事ができるからだ。
ああ、アナコンダだからアーちゃんなのね……ってオイ。
「ねー飼ってもいい?」
そうねだる我が子の声の後ろにシュウシュウと奇妙な音が重なる。
ああ、そうかヤカンかけっぱなしだったな。きっとそうにちがいない。
その日我が家には、無料のオープン型ホームシアターが完備される事になる。ただしタイトルはB級作品一本だが。

304 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4598802.png
某所で「血管の浮いたおっぱいっていいね」という話題が出た時にかいたラフ
もうちょい描き込んで色も付ける予定だったが時期を過ぎてしまったんでボツ供養

305 :
ふぅ……

306 :
◆◆◆姉貴が半裸で寝てるんだが[01/05]
「姉貴が半裸で寝てるんだが……」
「ホントだ。お姉さん、戻ってきてるんだね」
「風呂を使いに来ただけだ。昨日、銭湯を出入り禁止になったらしい」
今回こそ姉貴、アパートを引き払うかもな。それは悪いことじゃない。
ただタイミングがなぁ……俺、幼馴染と付き合い始めたばかりなんだ。
「トップレスはいいとして、なんでコシミノなの?」
「役作りだろ。台本握ってないし、どうせエキストラ……あれ?おい!!」
幼馴染は制服のスカートをたくし上げていた。スパッツが膝をくぐる。
「コシミノの下に履かせなきゃね」
「いや、履くものくらい姉貴の部屋に残してあるはず」
「あぁ、そだね。んじゃ私、見繕って来るよ」
幼馴染は2階へ。俺は姉貴が散らかしたリビングの片付け。
ビールは自分で持ち込んだのか?バイト先からクスねてないか心配だ。
ドアが開く。幼馴染が意気揚々と、コシミノ姿で立っていた。

307 :
◆◆◆姉貴が半裸で寝てるんだが[02/05]
「せめてブラジャーくらい着けろ」
「小さい頃、全裸スカートで遊んだよね。3人で」
「俺にも似た格好させるツモリじゃないだろな?」
「似た格好じゃないよ。ペニケース持ってきた」
幼馴染からのニューギニア土産だ。姉貴が無理にネダって入手した一品。
何としても装着は回避したい。姉貴が目覚めれば……今の状態ですら予測不能。
「それな、精霊が宿ってたぞ。元の場所に仕舞ってこい」もちろんデマカセ。
「知ってるよ?頼まれた通り精霊入りのを買ったもん」
マジか?……んなの聞いてねーよ。
「呼ぶときはスイッチを『強』に合わせるんだよ」
「ホントにニューギニアで買ったのか?……お、おい、あんまイジらない方が」
「うわああ、これ、電池、液漏れ?」
白濁した雫が先端でみるみる膨らむ。

308 :
◆◆◆姉貴が半裸で寝てるんだが[03/05]
「絶対揺らすなよ」
洗いたての灰皿が視界にあった。掴んで差し出す。セーフ。
新聞紙をテーブルに広げ、粘液がこぼれないようペニケースを載せる。
「うん?ああ……それ、精霊のヌケガラかな?」
「姉貴!!」「お姉さん!!」
「もういなくなっちゃったかなあ?……ちょっと『強』にしてみてよ」
幼馴染がスイッチを鳴らす。液体が吹き出し、宙に筋を描いて姉貴の乳房へ。
軽く着弾音が鳴った気がする。姉貴の口から「ふぅ」と息が漏れた。
「お姉さん、これ使って」箱ごとティッシュを差し出す幼馴染。
「必要ないよ。それより成就してよかったね。このまま妹になっちゃえ」
幼馴染が姉に抱きつく。胸に顔を埋める。テッシュで拭けばよかったのに。
つーか、まだ付き合ってることを教えてないぞ?どこで分かるんだ?
「私、今からロケ。サイパンなの。交尾するならアパート使っていいよ」
そう言い残し、ペニケースを手に家を出る。最後まで半裸のままかよ。

309 :
◆◆◆姉貴が半裸で寝てるんだが[04/05]
翌日。姉貴のアパートに入ると幼馴染が卵を溶いていた。
パンケーキを焼くらしい。冷蔵庫に卵と牛乳が残ってたから、とのこと。
精霊、成就……昨日は質問をはぐらかされた。
この部屋でなら少しは詳しく説明できるらしい。もう割とどうでもいい。
見慣れたつもりのエプロン姿が新鮮に映る。こんな場所だからだな。
「それ、お姉さんのペニケ。私が預かってたの」
んなもん食卓に載せんな。つーか、ペニケースを略すと可愛いな。
「願い事を込めて交換するの。それが部族のシキタリ」
ペニケの脇にパンケーキが並ぶ。おい?バターにしては白濁としてるが……。
「私の想いは叶った。お姉さんのも叶わなきゃ嘘だよね?」
指で2つに畳み、フォークを突き立て、ゆっくり俺の口元へ。
後退りする俺にニジり寄る。更に身を乗り出す。片足ずつ、膝を、食卓へ。
玄関を放つ音「遅くなっちゃった!」幼馴染!?
「スーパー混んでてさぁ、薬局も寄ったし」
食卓の女がペニケに吸い込まれる。なのに……そこから見えないハズないだろ?

310 :
◆◆◆姉貴が半裸で寝てるんだが[05/05]
完全消滅に数十秒。その間も買い出し品の整理をしてた。
「何か落ちてるよ……焼きたて?」幼馴染がしゃがみ、床からパンケーキを掴む。
「お前……本物だよな?」質問する俺の膝に肘を乗せ、こちらを見上げている。
「もし私が何かの偽者でも、私は私だけどな」否定も肯定もしない。
「さっき迄ここに偽者がいた。俺は見破れなかった」正直に話す。
「区別なんか、ずっと前からできてないよ?」何のコトだよ!?
「……」とにかく俺は区別できなかったらしい。誰と誰とを?
会話が途切れ、俺の膝で拾得物を頬張る。心臓のような咀嚼に目を奪われた。
それは俺のために焼かれたはず。俺に食べる義務がある。今になって気付く。
背中を抱き上げ唇を繋ぐ。舌で何度も押し上げてくるソレは、甘味が足りない。
味わって喉へ流す。おおかた移し終えた頃、膝を跨いて這い登り、俺に被さる。
今度は残留物を押し落としてくる。
幼い頃、同じように姉貴は俺に食べさせた。フザケて。時間をかけて。
俺からも舌を伸ばす。歯茎の表裏、歯の窪み。食べ残しは許されない。
先ほどから幼馴染が俺達の食事を見つめている。
半裸で横たわり、膝を抱え、食卓に収まっていた。
(完)
===========
以上です。読んでくれた人、ありがとね

311 :
けたたましく鳴り出すゴングの音に合わせて、男は勢い任せにリングロープから飛び跳ねる。
自分と同じかそれ以上に筋骨隆々な敵柄レスラーの下へと一気に詰め寄ると、背筋を大きく背伸びしながら片足を上げる。
宙返りしながら放たれたその片足は、綺麗にレスラーの顔面を捉えた。

wrestler

『出たー! スペルドルフィンのドルフィンサルトだー!』
一気に沸き立つ観衆と共に、実況席の解説者がリングの上の男の技を解説する。
頭にイルカを模した勇ましい覆面を被った、スペルドルフィンと呼ばれたレスラーは着地して地に付いている片膝を上げる。
そして間髪入れず相手がこちらに気づくよりも素早く、スペルドルフィンは足元へと仰向けで滑り込んだ。
滑り込むと同時にがっしりと引き締まった両腕でがら空きの両足を押さえると、そのまま前方へと相手を押し倒す。
『続いてドルフィンスペシャル荒波固めだ! これは痛い!』
まるで波が寄せては返すように、スペルドルフィンは両腕で固定した両足を前後へと押したり引いたりする。
この技は相手の動きを封じるだけでなく、無理やり筋肉を伸縮させる事により痛みを与えるという地味にエグい技だ。
もうこれが出た時点でスペルドルフィンの勝ちは決まったものだ、とはプロレスファンの間でよく言われている。
実際、スペルドルフィンの攻めに相手レスラーは苦悶の表情を浮かべて逃げようと身をよじる。
だが、スペルドルフィンは決して力を緩めない。ギブアップか、レフェリーの判定を聞くまで決して油断はしない。
何十秒立ったか、相手レスラーは必死に床をタップした。ギブアップだ。
両腕を両足を即座に離して、スペルドルフィンは立ち上がった。先ほど以上に沸き立ち盛り上がる観衆。
あらゆる方面から焚かれるフラッシュを浴びながら、悠々といった調子でスペルドルフィンはリングから下りていく。
すぐさまセコンドであるパートナーであるシー・ボウズが付き添い、勝利の決めポーズを決めながらその場を後にする。

「ふぅ……今日もしんどかったな」
控え室。パイプ椅子に腰掛けて、覆面を脱いでスペルドルフィンは一息付いた。
ここ最近は勝ち星が続いており、ファンからもすこぶる評判が良い。客の入りも上々だ。
だが、良い事続きでもない。その証拠に、シー・ボウズが新聞紙をスペルドルフィンに渡した。
無言でそれを受け取り、スペルドルフィンは新聞紙を広げる。
「また書かれてるのか……」
その一面にはデカデカとこう、見出しが付いていた。
また荒波固めか! ワンパターンレスラースペルドルフィン!
「なぁドルフィン。お前もっと工夫とか出来ないのか?」
シー・ボウズの問いに、スペルドルフィンは自分でも納得出来ないといいたそうな表情を浮かべて言う。
「俺だってバリエ増やさないととは考えてるよ」
「そうか? にしても前の試合も前々の試合も荒波固めだっただろ」
「つってもドルフィンサルトやサマーデイズスペシャルをやっても同じ事書かれるだろ」
「いや違う」
シー・ボウズのサングラス越しの目が微かに鋭く光る。
伊達に長い間パートナーに就いている訳ではない。そこらの記者よりも、シー・ボウズは熟知している。
今、スペルドルフィンに何が起きているのかを。

312 :
「お前の技には大まかに分けて二つしかない。跳ぶか絞めるかだ。後は絵面映えしない打撃技か」
「いやそれだけでも十分だろ……」
「俺が言いたいのはそういうことじゃない」
スペルドルフィンに向き合う為、適当にパイプ椅子を持ってきてシー・ボウズはそこに座る。
座って懐から表紙がボロボロになっているメモ帳を取り出すと、それを広げてスペルドルフィンに見せる。
そこには今日までの試合の日程と勝敗の結果、それに。
「この丸とバツと三角は何だ?」
「お前がフィニッシュした時の技の種類だ。丸が跳び系の技で、バツが絞め系の技、三角がそれ以外だ」
と、言われてスペルドルフィンはその記号がどんな風に羅列されてるかは確認してみる。
三ヶ月前は丸とバツが交互に入り混じり、自分ではどんな風に決めたかは覚えてないが、三角も多い。
だが二ヶ月になると大体丸が七割、バツが三割で三角が消えた。
そしてここ一ヶ月はほぼバツだけになっている。
「あれ……俺こんなサブミッション使いだったか?」
「とぼけるな。お前の絞め技なんて荒波固めかさざ波落とし位しかないだろ」
スペルドルフィンは我ながら愕然とする。こんなにも自分が横着になっていた事に。
あまりにも試合試合試合が続きすぎて疲れていたのか、それともさっさと試合を終らせようと脳味噌がパターン化してしまったのか。
毎度盛り上がってくれる観客達にかまけて努力を忘れてしまったのか。様々な要因がスペルドルフィンのなかで反芻する。
「何にせよだ。少しは考えて戦わんと、スポンサーから見放されちまうぞ、ドルフィン」
パタンとノートを閉じて、シー・ボウズはそれを懐にしまうとパイプ椅子から立ち上がった。
立ち上がり、新聞紙を丸めると呆然としているスペルドルフィンの肩を軽く叩くと、いった。
「次の試合は三日後だ。短い期間だが何か新しい技を考えておいてくれ。頼んだぞ」
そう言い残し、シー・ボウズは主催との打ち合わせの為に控え室を後にした。
誰もいないがらんとした控え室で、スペルドルフィンは両手を口元に寄せて考える人と化す。
新しい技、新しいわざとそう簡単に言われたが、今日に至るまでスペルドルフィンはスペルドルフィンなりに試行錯誤を続けてきた。
どうすれば見栄えが良くなるのか、派手に立ち回れるのか、自分なりに頑張ってきたつもりだ。
だが、この仕事も長く続けてくるとこういう難題からは逃げられない、と分かっていたのだが。
プロレスというのは格闘技というジャンルである以上に、ショーだ。観客は屈強で大柄な男達がどんな戦いを魅せてくれるのか。
一体どんな試合を見せてくれるのかを楽しみにしている。まず日常では見られない、汗と筋肉が織り成すファンタジーを。
そんなショーの中でプロレスラーとはすなわち役者だ。役者ならば常日頃、新しい分野へと挑戦しなければならない。
進歩なくして成功は無し。これは別に役者に限らず、どんな職業にも当てはまる考え方ではある。
いつごろから自分がこうも停滞してしまったのか、スペルドルフィンには見当が付かない。
こんな怠けてしまった己自身をまず叩きのめしてやりたい気分だと思う。そんな事をしてる暇があるなら新しい技を……。
だが、思いつかない。何だよ、新しい技って。とスペルドルフィンは内心憤る。
打撃もサブミッションも、さすればロープを使った跳び技もそれなりに工夫してきたつもりなのに。
これらを含む事の無い技なんてそれこそ凶器攻撃だとか位しかないじゃないか。
凶器を使うなんて自分のポリシーに真っ向から反する。ならば投げ技か。いや、投げ技は流れに組み込むのはアリだがトドメに使うにはちと弱い。
一体どうすればいいんだ……。こうも一人で考え続けていても埒が明かない。

313 :
自演支援

314 :
自演支援

315 :
シー・ボウズに相談してみるか……と思い立った矢先。
「何やら思い悩んでいるようじゃな」
いつの間にかドアを開けて、何者かが控え室へと入り込んでいた。
驚いてスペルドルフィンはその何者かへと顔を向ける。顔を向けて……しばし困惑する。
そこに立っていたのは、変なマスクを頭にすっぽりと被った少女だった。
自分で作ったかのような、所々綻びが結構目立ち、修羅という漢字が大きくプリントされている覆面のマスク。
マスク以外は全身を薄いピンク色のファイティングスーツで纏、胸は平坦。腕も足も短い。
ハッキリと言えば幼児体系だ。身長は小学生くらいだが、体格は幼児と言ってもいいくらい、幼い。
「だが安心するが良い。わらわが来たからにはもうお前の悩みは消えたも同然じゃ」
と、鼻息を鳴らして無い胸を力強く張る少女。一体これはどうしたことか。
スペルドルフィンは組んでいる両手を解くと、椅子から立ち上がって少女の元へと怖がらせないようにゆっくり歩み寄る。
歩み寄り、そっと少女を回れ右させると、ドアから外に出して申し訳無さそうに言う。
「ごめんよお嬢ちゃん。ここは関係者以外立ち入り禁止なんだ。お父さんお母さんの所に帰ってくれるかな」
次の瞬間、勢いよく少女は振り返るとスペルドルフィンが閉じようとしたドアを鷲掴みにした。
そしてアルミ缶でも潰す様に容易に鉄製な筈のドアをバキバキと潰していく。これには思わずスペルドルフィン。
「うわっ、うわわ!」
本能的な恐怖感からか、ファイティングポーズを取りながら瞬時にスペルドルフィンはその場から後ずさった。
力一杯にドアをこじ開けると、背後から不気味なオーラを放出しながら少女が歩いてくる。
少女の目から紅く殺意に満ちた光が見えるのは幻覚だろうか。現実だろうか。
「お主は人の話を聞かぬな……」
「な、何なんだお前は? モンスターか? ゴーストか? 悪魔超人なのか?」
動揺しっぱなしのスペルドルフィンに対して、少女はやれやれと言った調子でパイプ椅子を動かす。
動かしてその上に座ると、人差し指を曲げて床に向けて小刻みに振る。一回、二回、三回と。
そのジェスチャーにスペルドルフィンは首を傾げていると、少女はドスの効いた声で言った。
「わらわの前に座れ。土下座でも何でもいいから座れ」
よもやこんな少女から指図されるなんてと。しかし目の前で起こった事を考えると、どう考えても逆らうのは得策ではない。
スペロドルフィンは仕方が無く、と言うより身を安全を考えて、少女に従う事にする。
「体育座りか……まぁ良い」
そうして少女は椅子から立ち上がると、体育座りをしているスペルドルフィンにようやく、自らの正体を明かした。
「わらわの名はデストロイ・ハルトシュラー。言うなればプロレス界の精霊じゃ」
「精霊? そんな精霊が何を……」
「何をって、おぬし悩んでおったじゃろう。自分の戦い方に。だから来てやったのじゃ」
ズバリと指摘されて、思わずスペルドルフィンは言葉に詰まる。
何故こうもお見通しされたのかは分からないが、恐らくこのハルトシュラーとなる精霊は本当に聖的な物なのだろう。怪力だし。
驚いた表情を浮かべているスペルドルフィンに、ハルトシュラーは愉快そうに口元を微笑ますと、言葉を続ける。

316 :
支援

317 :
しえん

318 :
「図星じゃな。そこでお前に尋ねる。お前にとってプロレスとは何じゃ?」
急に壮大な疑問が投げかけられて、困惑しつつも答える。
「それは……もちろん仕事だ。仕事だし俺の食い扶持だ」
「お? それはお主の本心か?」
口元は笑いつつも、ハルトシュラーの目がマスク越しから鋭く光る。その目を見、若干畏怖するスペルドルフィン。
だがそれ以上に投げかけられた言葉の意味を、頭の中で考える。本心……いや、本心には違いない。
しかしハルトシュラーが求めているのは多分、こういう答えではない、気がする。
「プロレスは俺にとって……」
一度、言葉が詰まる。詰まって、一寸考えて、返答する。
「プロレスは俺にとってサーフィンだ」
顔を上げて、スペルドルフィンはハルトシュラーを真っ直ぐに見つめ返したまま、そう答えた。
そんな返答に、ハルトシュラーは小さく頷くと、何故か人差し指と親指をピタリと付けた。
そして天高く腕を上げると、高らかに叫びながら指を鳴らした。
「ならばお前のサーフィンを見せてみろ!」
ハルトシュラーが指を鳴らした瞬間、スペルドルフィンとハルトシュラーが同時にその場から姿を消した。

「うわっ!」
体育座りの状態のまま、スペルドルフィンは何処かに連れて行かれて、驚きのあまり勢いよく立ち上がる。
気づけばそこは控え室ではなく、いつもの職場でありショーの舞台である、リングの上であった。
だが、普段は活気に満ちている観客の姿は人っ子一人いない。がらんと静まり返っており、ただ大きなスポットライトだけが、リングを照らしている。
「お前の相手はこいつだ! スペルドルフィン!」
どこからともかく、ハルトシュラーの声が会場一杯に響いて聞こえてきた。
一体どこにいるのかとスペルドルフィンは周りをきょろきょろうろちょろと探してみるが、その姿は無い。
代わりに目の前に現われたのは――――――――。
「お前が俺の相手かッッッッッ!」
そこには、スペルドルフィン以上に発達し盛り上がった、完成された鋼の筋肉と、頭に鯵の頭部を。
マスクやきぐるみとは思えない、気持ち悪い生々しさを誇る鯵の頭部を被った変な男がいた。
「うわっ、くせぇ、魚くせえ」
「初対面の相手にその狼藉!! 最早一片の情も掛ける必要無しッッッッ!」

319 :
自演支援

320 :
そう呟きながら鯵頭は両腕両手に込められるだけの力を込める。
咄嗟にスペルドルフィンは防御か攻撃か、どちらかに体を動かそうとした、途端。
「――――――――なっ」
鯵男の拳は反応するよりも早く、スペルドルフィンの腹部を捕らえた。
鍛え上げられた上腕は伊達ではなく、防ぐ事もままならずスペルドルフィンは思わず痛みで嗚咽する。
だがそれで攻撃が止まるはずも無く、鯵男は両手を組んで硬く握ると、スペルドルフィンの頭めがけて振り下ろす。
頭部全体に走る激痛と、揺さぶられ混濁する意識。
その場に思わず突っ伏したスペルドルフィンに追い討ちを掛ける為、鯵男は凄まじい勢いで背面を踏みつける。
「必殺、鯵のタタキ〜! 貴様はもう終わりだッッッッ!」
意識も薄れ始め。呼吸も乱れだすスペルドルフィン。
そんな中、今更過ぎるがハルトシュラーが今敵対しているレスラーを紹介し始めた。
「紹介が遅れたがこいつの名はア・ジョー・チュウ。冗談みたいな身なりをしているが最強の男だ。
 極寒の海を一切休む事無く72時間泳ぎきるほどのな。お主に奴は倒せるかな」
とハルトシュラーは言うが、もうスペルドルフィンにその声は聞こえていないようだ。
疲労困憊と痛みによるダメージの蓄積で、最早今のスペルドルフィンはただの筋肉の塊でしかない。
このまま、ア・ジョーによって心も体も、叩きにされてしまうのだろうか。イルカの、タタキに。
――――――――スペルドルフィンの脳裏に浮かんでいるのは、オフの日の光景。
照り付ける爽やかな太陽の下で、大きく寄せては返す波の音を聞きながら、サーフィンに勤しむ。
激しい波に乗るのは大変だが、そんな太陽の下で色々な技を繰り出すのは非常に楽しい。
時に三日月のような弧を描いてみたり、思いっきりボートから離れて着地したり。
自分自身で新しい技を考え付いて、それを成功させたときのあの嬉しさといったら―――――――。

「……ム?」
ふと、違和感に気づきア・ジョーは小さく声を上げる。
完全に伸びていたはずの、スペルドルフィンの体が若干、動いた様に見えた。
だがそれは気のせいだったようだ。やはりスペルドルフィンは動かない。
「ふぅ、思わずビビッて鰯になる所だったぜ。だがもうフィニッシュ……だな!」

321 :
自演支援

322 :
楽しげにそう言いながら、ア・ジョーは最後の一発として大きく片足を上げた。
「これで、終わりだ〜ッッッッ!!」
次の瞬間。
目に見えぬ速さでスペロドルフィンは仰向けになると、左方へと転がった。
「何ッ!?」
予想だにしないスペルドルフィンの回避行動に、思わず振り下ろした片足が虚しくマットを叩くア・ジョー。
転がって即座に、スペルドルフィンは全身をバネの様に伸ばして勢いよく起き上がった。
起き上がり、肩で息をしつつも、ア・ジョーに向かって指を指す。
指を指しながら、言い放つ。
「ギッタギタの活け造りにしてやるぜ……この、鯵野郎!」

「ほうっ……」
どこからか、ハルトシュラーの吐息が小さく聞こえてきた。
「ふんっ! 今更起き上がったところで何を」
「行くぜ!」
ア・ジョーが何か言おうとするのを阻止する様に蜂、否、ダツ(グーグルとかで調べてみよう)の様に早いパンチがア・ジョーを襲う。
抵抗し様にも、鋭く突き刺さるように入ってくるスペルドルフィンのパンチに、ア・ジョーは成す術が無い。
あれほど艶々としていた自慢の鯵の頭が、次第に見る見る間に無残に変形していく。何か、グロい。
「ま、待て! 落ち着け!」
「断る!!」
「す、少し話し合おう!」
さっきまでの威勢は一体どこに消えたのか、必死になってア・ジョーは攻撃を止めてほしいと狼狽する。
が、スペルドルフィンにそれを聞き入れるつもりは無さそうだ。一気に間合いをつめると同時に、右足を力一杯に振り上げる。
そして左足を思いっきり蹴り上げて、その場で宙を返る。非常に、美しいフォームで。
「ドルフィン……サルト!」

323 :
振り上げられたしななかな右足は、ア・ジョーの顎の辺りを直撃した。
激痛により、フラフラと後ずさり、うな垂れるア・ジョー。これで、終わりではない。
「ドルフィン……」
ある程度ダメージを与え、スペルドルフィンは素早く、ア・ジョーの懐へと潜り込む。
そして、鯵玉の先端、人間で言えば鼻の部分を両腕で絶対に離さないようにがっちり固定する。
固定し、全身全霊でスペルドルフィンは、ア・ジョーの体を持ち上げた。
「止めろ……止めてくれぇぇぇぇ!」
宙に軽々と浮かぶア・ジョー。垂直になり、真っ直ぐにそびえるア・ジョーの身体。
無論、このまま持ち上げるだけで終わるはずが無い。最も恐れていた事態がア・ジョーに降りかかる。
「スプラッシュ・ダウン!」
技名を叫びながら、スペルドルフィンはア・ジョーをマットへと渾身の力で垂直のまま叩きつけた。
凄まじい衝撃がマットに走り、亀裂が走るかと錯覚する程だ。いや、実際マットに少しヒビが入っている。
ア・ジョーはスペルドルフィンの腕に組まれながら、力無く前方に倒れた。
どうやら、タタキになったのはア・ジョーの方だった様だ。
口をパクパクとさせながら目を開けて失神している様は、捌かれる前の鯵の様だ。
「……勝った、のか」
呆然としながらも、無残なア・ジョーの姿を見、スペルドルフィンは立ち上がった。
何とも苦しい戦いだった。ふざけた外見だが、今戦った男は間違いなく、強敵であった。
もしあの時。サーフィンの楽しさを思い出せなかったら。間違いなく、スペルドルフィンは敗北していたであろう。
「よくやった。素晴らしい戦いじゃったぞ」
いつの間にか、今まで姿が見えなかったハルトシュラーがスペルドルフィンの前に現われた。
傍から見るとずいぶん身長さがあるが、ハルトシュラーには形容できないオーラを感じる。というか後光が注している
「ハルトシュラー……さん」
「ハルトシュラーでよい。わらわの言葉、思い出したようじゃな」
スペルドルフィンは力強く頷くと、答える。
「あぁ。俺はすっかり忘れていたよ。仕事だとかショーだとかの前に、俺は……俺はプロレスが好きだ」
何も言わず、ハルトシュラーは温かな笑みを浮かべて、スペルドルフィンの言葉を聞き入れる。
「サーフィンと同じくらい、俺はプロレスの事を愛してる。目先の事に囚われて、その事を忘れていたんだ」
「それがお主の出した結論ならば、それが答えじゃ」
「なっ、ハルトシュラー!?」

324 :
支援

325 :
またまたいつの間にか、ハルトシュラーが姿を消している。
「わらわは精霊である以前にただのプロレスファンじゃ。お前自身の道は、お前自身で切り開け」
「何かアドバイスとかしに来たんじゃないのか」
「そんな面倒くさい事、わらわが何故せにゃいかん。お前がどう戦うか、どんな人生を生きていくかは自分で決めるんじゃな」
次第にハルトシュラーの声が小さくなっていく。次第に、スペロドルフィンの意識もぼんやりとしてくる。
その中で、スペルドルフィンは一つだけ、どうしてもハルトシュラーに聞きたい事があった。
「ハルトシュラー、待ってくれ。一つだけ、一つだけ教えてくれ」
「何じゃ?」
「今日の俺は、波に乗れてたか?」

「あぁ。最高に乗っていたぞ」

『いやー今日のスペルドルフィンも最高にノッていますね』
『えぇ。あれほど技が多彩な選手も中々いないでしょう』
実況の解説が思わず身を乗り出すほどの試合を、リングの上でスペルドルフィンは繰り広げる。
あれから、スペルドルフィンはいつにも増して生き生きとそして楽しそうに試合に臨む様になった。
プロレスのみならず、総合格闘技などといった分野にも興味を持ち、そこで学んだ事をフィードバックしてプロレスに活かす。
この努力はプロレスラーという以前に格闘家としてすべき事だったのかもしれないが、その事をスペルドルフィンは何処か忘れていたのかもしれない。
勉強だとか仕事だとかの難しい事柄抜きに、スペルドルフィンは果敢に、そして愉しくプロレスに臨むようになった。
まだ未知なる試合が、未知なる選手が、未知なる未来が待ち構えている。その時が来ても決して自我に溺れたりしない様に。
今日もまた、プロレスという名の大航海にスペルドルフィンは乗り出す。今思い返すと、ハルトシュラーもア・ジョーも夢だったのか現実だったのか分からない。
そんな事よりも確かな事が一つだけある。それは

この海原を往く旅に、終わりは無いという事だ。



326 :
自演混ぜつつどうにか投下終ったぜ。
支援してくれた兄貴達、サンキュー、べりマッチョ
これからも閣下を、どっかで連載してるスペルドルフィンも宜しくな!じゃあな!

327 :
おつです。SPD!SPD!

328 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4735630.jpg

329 :
ガタッ

330 :
おおおおおおおおおう想像以上のモフモフモップ具合ふぉふぉおおぉーーーーーーーーーうセンキュウゥゥォァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

331 :
私はあわてて公衆トイレに駆け込んだ。
「あの〜まだですか?」
「まだや」
「え〜〜まだですか?」
「まだや」
「まだですか?」
「まだ!」
「もういいですか?」
「まだや!」
そうしてヤット開いた便器には
ハンバーガーを50個積んだような
大きなUNKOが流れずに残っていた。
私はトイレをかえてすることにした。

332 :
次に駆け込んだトイレでも一緒だった。
「あのーーまだですか」
「まだや」
「えーーまだですか?」
「まだ」
「もういいですか?」
「まだやて」

そういったことを4度繰り返し、次に私が「まだや」という番になった。
我ながら大量の;l;ll;にびっくりした。

333 :
物事の大小とは他者によって決められるのではなく主観によって決定する。
他者にとって些細な事であっても自分にとって大事である場合もその逆もある。
私からするとこの世界は前者があまりにも多すぎた。
だから私はあの日、自殺をした。
宙に身を投げ、衝突する僅かな間に今まで何度も祈り、しかし助けてくれなかった神様に最期の願いを捧げる。
願わくば、次の世界は私にもっと優しい世界でありますように。
そういえば死んだら人ってどこに行くんだろう。
それからどのくらい経っただろうか。閉じた瞼の向こう側に光を感じた。
イグサの香りがかつての私の記憶を蘇らせる。
ゆっくりと目を開けると安っぽい木の天井が見えた。徐々に体に感覚が戻ってくる。
布団を捲り、体を起こす。そこは見知らぬ物が山積みになった部屋だった。
記憶を思い返しても残っているのは迫り来る地面まで。なぜ私はここにいるのか。
立ち上がって丁度後ろにあった窓から外を見る。
この部屋は水路に面しており、同じような家が並んでいる。
道の代わりに水路が敷かれているようだ。そこを舟に乗った人が通っていく。
あちらが私に気付き、被っていた笠を振る。私もつられて手を振り返す。
「おや、起きたようだな」
振り返ると黒髪ポニーテールの女性が立っていた。来ていたコートをその辺に放り、持っていた買い物袋を漁り始める。
「あの、ここはどこでしょうか」
「魂の国だ」
今の説明で十分だと思ったのか袋から出した物を私に放った。慌ててキャッチして包装紙を取ると普通のアンパンだった。
「とりあえず食べるといい。タダだ。感謝しろ」
「ありがとう……ございます。いただきます」
アンパンを少しだけ齧る。普通のパンのようだ。まだアンに達していない。もう一口齧る。甘いアンの味が口に広がる。
しかも粒アン。とてもおいしい。
ここで飽きた

334 :
人は平等だ。死をまえにして平等だとか言う人もいるけれども、あの圧倒的な東京のビルの窓窓
に差し込んで乱反射する太陽の欠片たちをみているとそう思う。
都会になれた人々はそんなもの目にもせず下を向いて電車に乗り込む。
私は思うのだ。どんなひとにも朝日は降り立つ。
あれは西暦2500年の12月だっただろうか。九州からでて5分前にあの大東京の待ち合わせ場所に着いた。
そう私の時計は5分すすんでいるのだ。
彼女とは文通の仲であったが、実際会ってみると話す事はそうそうなかった。
「何処何処行く?」「うん」「何何する?」「うん」そんな感じだった。
 今思うと彼女はアンドロイドだったのかもしれない。彼女からの話しかけはたった一つだった。
「一緒に写真撮る?」ニコニコして初めて言った言葉だった。
実はわたしも彼女が言い掛けるとほとんど同時に「っしょに写真撮る?」
といっていた。あまりにタイミングが同じなので笑った。
当たり前の当たり前にして当たり前のデートコース。
おわるのは案外早かった。
脳は物質だから心も物質なのかもしれない。ただ頭で思うデートコースは
5分私が進んでいただけだ。そういうプログラムだったのかもしれない。
プログラム終了時二人は初めて笑顔をかわした。しかしそれでおわりだった。
我々は本人の遺伝子から生まれたコピー、いざという時に内臓などを提供する使命がある。
その使命の為に生きている。いわばコピー人間だ。
われわれにまだ人権はない。心の証明ができないからだ。

335 :
時代トンネル
博士はとうとうタイムマシンを完成した。完成といえば完成といえるが、難点が一つあった。
未来なら未来、過去なら過去、行ったら行ったきりなのだ。
そのタイムマシンはそういう意味で未完成ということで時代トンネルと言われた。
いちどそのトンネルをくぐれば、家族とも恋人とも永遠の別れをしなくてはならない。
だからわけありものが使うのがほとんどだった。
でもそればかりではない、江戸時代に行って名君になるのだとか、進化論を実体験する
とかで夢を持ってくぐるものもいた。あとは自分の若かりし頃にもどって青春をもういちど
やりなおしたいとかである。しかし多くのものは時代そのままに生命をまっとうするという
選択肢を選ぶ者がほとんどであった。
だからそのトンネルはそのうち廃れて、ただのトンネルのようになって寝そべっているばっかりだ。
時代トンネルができたのが西暦1920年だからもうな一世紀近く経っている。
無用のトンネルが不気味に存在していたら一度疑った方がいい。
それは時代トンネルかもしれない。トンネルをくぐるとそこは・・・

336 :
 

337 :


338 :
tesu

339 :
時間に間に合わなかったのでこちらに貼らせてもらいます
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4877776.jpg

340 :
どうみても博士が悪いwww

341 :
何作ってるだw

342 :
足なんかいらない
彼はいつもそう思っていた。
無職25歳高卒、彼の人生は働くことを強いていた。
「足がなくなればなー生活保護とかもらえるのにな。どうせ俺どこにも出ないし」
彼は自分の足をペンでつっついた。

その日の夜、彼はいつもと違う物音で目が覚める。
彼が部屋を見回すと、何か人影があった。
月明かりに映った人影の手には大きな鉈が握られていた。
人影は彼の足目掛けて鉈を振り下ろした。

「僕が思うに、足なんかいらないんですよ」
彼は大勢の観客前で短い足を見せながら演説した。
「人類は車、電車なんかを使って移動するようになった。足はこれからどんどん退化するでしょう。すなわち足のない僕らは、人類の進化の先にいると言えます」
観客はうなずく。
「そこで僕から皆様に、人類の進化を早めてあげようと思いまして」
会場の左右の扉が開き、大きな鉈を持った男が十数人現れた。
悲鳴が飛びかう中、近所の金物屋の男性が彼に向かって叫ぶ。
「やっぱりあいつが鉈を買いにきたとき止めるべきだった!何が悲劇の英雄だ!何が人類の進化だ!」
男性の足は薙ぎ払われた。
彼は少し微笑んで、短い足を愛おしそうに撫でた。

343 :
こわ

344 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4937037.jpg

345 :
おういやっっほおおおおおおおおおおおう!!!!!!!!!!!!!!!!!!

346 :
 三つ子の魂百まで、というが、これはまったく正しいことだと僕は思う。
 3歳の誕生日に自宅の3階から三つ上の兄に突き落とされてから、
僕の魂はすっかりみょうな具合にへこんでしまった。
 人一倍も臆病で、勉強もできず、かといって努力も嫌いで、成績表は3がずらりと並ぶ低空飛行。高校生活も3年目にさしかかろうというのに、
さすがにこの調子ではまずいだろうと、自分の所属する二年一組の担任に三時間にも及ぶ説教をされたのが3日前、三月三日のことだった。
 僕は三兄弟の三男で、ふたりの兄たちにはさんざんな目に合わされてきた。
 太陽がさんさんと輝く真夏日に三キロ先の養蚕農家まで炭酸飲料のペットボトルを三本も届けさせられたり、凄惨なまでに散乱した賛美歌の楽譜を
ここまで書いて飽きた

347 :
向こう用テス

348 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5066319.jpg

349 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5066347.jpg

350 :
なんだこいつらwww

351 :
やべぇwwwwwwwwww
かっこよすぐるwwwwwwwwwww

352 :
日テレプロデゥーサー赤坂アニメ理大ベースボール北京ダウニューヨーク塩素スープ 低原価テレビ問題分舞沖縄牛ライス
日テレプロデゥーサー赤坂アニメ理大ベースボール北京ダウニューヨーク塩素スープ 低原価テレビ問題分沖縄牛ライス
日テレプロデゥーサー赤坂アニメ理大金ベースボール北京ダウニューヨーク塩素スープ 低原価テレビ問題沖縄牛クイズ

353 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5106370.jpg

354 :
顔あうとすぐるwwwwwwwwwww

355 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5107002.jpg

356 :
殺意と友達みたいな顔してるなwwwww

357 :
鬼まんじゅうマンw

358 :
SFもの 学園もの エロもので何個か妄想ネタあるんだが
どれをまず文にしてみるかでまよっとる
処女作というかなんというか・・・
出だしでどれもつまづく

359 :
さて、コレ↓は何でしょう。
http://dl6.getuploader.com/g/6%7Csousaku/841/the.png

360 :
ひきこもり30代後半で童貞で低収入イラストレーターやってるバカ発見。
足立区に住んでいるそうだ
http://inumenken.blog.jp/

361 :
なんで苦しく寒く暑いのに 〔走りきる〕のか。
それは、馬鹿云え!
次の試合をグンとこっち有利にするため☆

362 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5130625.jpg

363 :
うぉおーwwwww はえーwwwwww
かっけー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

364 :
http://www.youtube.com/watch?v=osRBqi3ttZE

365 :
西谷「うんこを食わせろー!!!」
紫原「仕方ないな。俺のぷりんぷりんした桃尻でもおがめよ」
紫原は西谷の眼前でケツを出した。糞が待機した肛門がぐっとふくらむ。
西谷「ウホッ!いいケツしてる!」
西谷は口を開き紫原が脱糞するのを待った。
西谷のちんちんはギンギンに勃起していた。

366 :
「ねぇねぇ、嵐の鳥って知ってる?」
私の机に座る行儀悪い娘が私に問いかける。
「知らない。机から降りて」
「やーだぷー」
彼女はそのまま机の上に寝転がった。勢いよく倒れたから彼女のワイシャツが少しめくれ
ヘソが見える。可愛らしいヘソだ。イヤになる。
この学校には登校日という不可思議かつ理解不能で意味不明なものがあり、その日は学校に来なければいけない。
夏休みなのに。
では学校に来て、何をするかというと特に何もせず少しばっかり担任の話を聞いて解散である。
夏休みなのに。
幸いにも登校時間は少し遅めなので早く起きなくてもいいが、夏の日差しの中を意味がないとわかっていながら
登校するのはなかなか苦痛で、周りの生徒も合わせて死の行進を思わせるものだった。
そして目の前に転がっている彼女は私をずっとからかい続けている。別の言い方をするとイジメをしている主犯格だ。
最も仲間が一人もいないので彼女の単独行動なのだが。
「あー、おへそみてるー。いーやーらーしーいー」
「うるさい。早く降りて」
「見てたこと否定しないんだ」
そういうと彼女はすーっとシャツの裾を上げて行く。イヤになる。
読んでいた本を閉じて、腹を平手で叩いた。
パァンと良い音が鳴った。今まで見てみぬ振りをしていたクラスメイトが一瞬こっちを見たがすぐに目線を元に戻した。
蛙の潰れたような悲鳴を上げた彼女は机の上を退くかと思ったが、そのまま全身の力を抜いてぐったりし始めた。
「ああ、もうだめ。今の一撃でHP0。ここから退けないわー」
「邪魔なんだけど」
「退けないわー。それでさー、嵐の鳥なんだけどさー」
こちらの意向を無視してそのまま話し始めた。
「季節の変わり目に嵐が来るんだよ。野分とかそういうの。知ってる? 野分」
「秋から冬にかけて吹く強い風」
「さっすがだねー。ご褒美としてキスしてあげる。早く顔こっちにー。んー」
「どいてくれる?」
「まぁいいや。昨日嵐だったじゃん。知ってる?」
知ってるもなにも昨日は台風が日本列島を襲ったのだ。
テレビをつければそのことばかりやっていたし、外を見れば雨と風が吹き荒れていた。
あれで知らないと言う人間はおそらく地下に幽閉された人間ぐらいなものだ。
「でねー。嵐の鳥って言うのは季節を変える嵐を持ってくるの。昨日の嵐にもいたんだー」
「そう」
「そうなんだよー。だから今日ちょっと涼しいじゃん?」
いや、それはない。絶好調に暑い。昨日のよるが幾分か涼しかったがあれは台風の風のおかげだろう。
「別に」
「そう? まぁいいや。でもさ、疑ってるでしょ。そんな鳥いるかって。疑ってるでしょー?」
彼女は楽しそうだ。とても子供っぽい言葉だし、実際子供っぽい行動もするし、子供ではないかとも
考えてしまうが彼女の美しい金色の髪と豊満な胸、そしてすらりとした腰つき。見た目は完全に大人なのだ。
イヤになる。
「でもねー証拠見つけたんだ。ほら!」
そういうと彼女は黒い羽を取り出した。どこから取り出したのかは深く考えない。
「それ、烏でしょ」
「違うよー、嵐の鳥だよー。よく見て」
「烏だから。はやく降りて」
「カラスじゃないってばー! ねーえー!」
夏休みだというのになぜ私は彼女の執拗なイジメを受けなければいけないのか。
思わずため息がこぼれてしまう。

「おい、あいつらまたいちゃついてるぞ」
「つーか何語で喋ってんの?」
「そりゃあれだろ。デンマーク語」
「なにそれ」
「外国から来た自由奔放な英語しか喋れない娘とどうみても堅物な委員長の英語のやり取りか」
「あいつら絶対カップルだって」
「キマシタワーを建設しよう」

367 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5300436.jpg

368 :
すげぇwww
ものすごく怪獣らしさが増したwwwww

369 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5300478.jpg

370 :
細か過ぎるwww
あそこ覗き穴だったのか!www

371 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org50694.jpg

372 :
キターーー!!!!

373 :
あどけなさとのアンバランス

374 :
HDD内整理してたら他に行き場の無いのが出てきた。
http://evohati.gto.jp/SIERRA/Sierra_index.html
一番古いファイルは一太郎の1989だったw

375 :
真新しいセーラー服って良いですよね
http://imefix.info/20150407/161220/rare

376 :
水兵さんですね(白目)

377 :
まぶしい笑顔w

378 :
エロゲシナリオライターなんて、ライター扱いしなくてもいいとおもう。だれでも、書ける。

プロとして認めない

379 :
ピンキリやで
どんな業界にも言えることではあるが

380 :
触れちゃいけませんっ

381 :
3年ほど前にプロットを作っていたショートショートですが、
最近、某所で同じアイデアが使われてるのを見ました。
ソレは中編の冒頭で、チラッと触れられているだけなのですが、
いずれにしても、盗作と思われるかもしれないので、公表できなくなりました。
丁度いいので、晒します。

382 :
「世界中の女を俺のメス奴隷にしてくれ」
一見、耄碌した爺にしか見えない神はちょっと困った声で言った。
「そんなことをすると、男どもが黙ってないと思うんじゃ」
「バーカ。男は全員それを受け入れて、命に代えても協力するんだよ。そのくらいデフォルトで組み込んどけ」
空気が読めないのか、このバカは。
「まあ、いいじゃろ」
「よし、じゃあ、今夜は、隣の奥さんを抱き枕にしよう」
「あーっと、それは困るのう。いろいろ準備もあるで、明日の晩まで待ってくれんか」
「はあ? ふざけんな。今すぐやれ」
「そーは言っても、無理なもんは無理じゃ。せめて明日の朝だの」
使えないヤツだ。
「しょうがねぇな。それで許してやらあ」
「では、の」
いうなり神は消えた。
その途端、唐突に眠くなった。
一瞬、神が何かしたのか、と緊張したが、この手のSSでは、
願いを叶える神が願いを言う側の精神に干渉しないことになってる。
だから、大丈夫だ。

383 :
と思って油断した途端に眠ってしまったらしい。
次に目が覚めると拘束されていた。
いわゆる拘束服というヤツを着せられているようだ。
首から下は指一本動かせない。
「な、何だこれは?」
「オー、メが、サめましたか? ヤッコウが、ツヨすぎた、ヨーですね」
外人訛りの声が答えた。
目を開くと身長2mくらいありそうな金髪青目の外人さんが、黒揃えの背広で立っていた。
いや、外人さん「たち」が、だ。
俺の6畳の個室に7,8人。
当然、ぎゅうぎゅう詰めだ。
「ワレワレは、コクレンから、ハケン、されました。
ジャパンの、セイフの、キョカは、エテいます。
アナタは、ミスター○○で、マチガイ、ありませんネ?」
「そ、そうだけど」
「セカイ、の、ジョセイを、ドレイ、にしたのは、アナタ、ですね?」
「で、でも男はそれを受け入れるはずだろ」
「ハイ、ワレワレは、ソレを、ウケイレ、ました。
キョウリョク、したいと、オモっています。
ダカーラ、アナタを、コウソク、ホカク、レンコウします」
「何言ってるんだ、お前は!?」

「細かいニュアンスの違いもあるし、日本人同士で話し合った方がいいだろうな」
どこかで聞いたことが聞こえ、外人が別の男に場所を譲った。
「あっ、日本人いたんだ」
「うむ。内閣官房長官の××という」
「そう言えばテレビで聞いたことのある声だ」
「短い間だが、よろしく頼むよ」
「なんか、不吉なことを言われた気が……」
「そうだね。順番に説明した方がいいかな。
日本時間の昨夜10時ごろ、世界中の女性が君のメス奴隷になり、
男性はソレを受け入れて命に代えても協力することになった」
「じゃあ、なんで今、男に拘束されてるんだ!?」
「日本時間の午後10時は、イギリスでは午後1時、アメリカ東部では午前8時となる。
そのタイミングから世界中で今回の事態に対する対応が話し合われたんだ」
「な、なんか話が無茶苦茶デカイような」
「日本時間の午前2時、ニューヨーク時間で正午には、今回の事態に対応するための組織として、
従来の国連加盟国に加えて、台湾・ソネリランド・南スーダンなどの未加盟国を含めた
文字通りに世界中の国からの代表が集まって、拡大国連が結成され、
おおよそ4時間後にとりあえずの結論が出た。
それが今から1時間前、日本時間で今日の午前6時だ」
「しかも、話の進展が異常に早い」
「何を言うにも人類の存亡がかかっているからね」
「な、なんだ、その話の大きさは!?」

384 :
「うむ、たしかに大きい話なんだ。
今、世界の総人口は70億を少し超えるくらいだ。
当たり前の話として、今生きている70億人が産む子供が、次の世代の人類だ。
今生きている人間が産む子供が70億人いれば次の世代も70億人の人口が維持できるが、
今生きている人間が産む子供が70万人なら、次の世代の世界の人口は70万人になる」
「な、何かすごい嫌な予感が……」
「ちょっと計算してみよう。
君がこれから200年生きたとする。
まあ、世界最高の医療関係者が命に代えても協力してくれるはずだから、そのくらいは何とかなるはずだ。
そして、365日、必ず10人の女性を妊娠させたとする。
その場合、10×365×200で、73万人の子供が生まれる計算になる」
「……70万ですか」
「たったの70万では技術の継承は不可能だ。
現在の文明は恐ろしく複雑に絡み合った個々の技術の集大成だ。
技術の継承が不可能なら、文明の継承もできないことになる。
拡大国連での暫定的な結論は、最低でも20億人は必要、ということになった」
「えっ、いや。でも」
「逆算してみよう。君があと200年生きたとして、1年に1000万人の女性を妊娠させてもらわなければ困る」
「はい?」
「365で割って、1日2万7000人。24で割って、1時間1100人。
60で割って1分19人。1人あたりで3.19秒となる」
「1人あたり3秒って?」
「しかもこの計算には君の睡眠時間などの休息が全く考慮されていない」
「おい、俺の人権はどうなるんだ?」
「拡大国連がした最初の決議が、君の人権を完全に抹消することだ」

「ちょっと。アンタらは俺が女性をメス奴隷にするのに協力するはずだろう」
「うむ。世界人口が70億だから、女性の人口は35億だ。
君があと200年生きたとして、1年に1750万人の女性を奴隷にしてもらうことになる」
「なんか嫌なデジャブが」
「365で割って、1日4万8000人。24で割って、1時間2000人。
60で割って1分33人。1人あたりで1.8秒となる」
「さっきより酷い」
「1人2秒もないんだよ。
『私はあなたのメス奴隷です』と宣言しただけでタイムオーバーだ。
そんな宣言だけを200年間延々とさせて、君を老衰死させるわけにはいかん」
「たしかに。そんな200年間で寿命が尽きたら、死んでも死にきれない」
「君が感情的に嫌がっているのはどうでもいいんだ。
そんなことをしたら、世界人類が次の世代を残せずに絶滅するんだよ」
「じゃあ、どうするんだよ!?」
「世界中の女性の戸籍・出生証明書・パスポートなど、
いわゆる公的な身分証明書に君のメス奴隷であることを意味する
一文が付け加えられることになった」

385 :
「そんなことで解決したことにする気か?」
「そんなことで解決したことにしないと社会が崩壊するんだよ。
その決定が下ったのがニューヨーク時間で午後2時だが、
それ以来、アメリカ全土で新しい身分証明書を求める女性が市役所に列をなしている。
男性もソレに協力している。
字が書ける男性は、片っ端から女性の証明書にその一文を書き足しているし、
車を運転できる男性は、女性を役所に連れていき、
声が出せる男性は、役所の前の行列の整理に協力している。
赤ん坊ですら、男の赤ん坊は、ウンコまみれ、オシッコまみれになっても泣くのを堪え、
ミルクも我慢しているんだよ」
「そっちの方が社会が崩壊してるだろ」
「いや、この方式なら1日だけ社会が止まるだけだ。
それに、アメリカでは昼間にこの方針が決まったから、混乱が大きかったが、
日本やヨーロッパでは夜のうちにだいぶ準備が進んでいるよ」
「準備って、どんな?」
「たとえば、この市では、各町内会の集会所に、仮の身分証明書が全女性分、用意されている。
免許書などの本当の身分証明書は明日以降の書き換えになる。
戸籍・住民票・印鑑証明書などの書き換えは、既に始まっているはずだ。
混乱は最低限に抑えられるだろう。
何を言うにも、全ての男性が協力しているんだからね」

「頭がクラクラしてきた。
あのな、そもそも、何で女性を妊娠させるのが、俺だけなんだよ?
俺のメス奴隷を他の男が妊娠させるのを許してやるから、拘束を解け」
本音を言えば、他の男が俺のメス奴隷を抱くなんて嫌なんだが、この場合は仕方ない。
「……他の男が妊娠させた女性と誰の子も妊娠していない女性、
メス奴隷にするなら、妊娠していない方だろう?」
「そ、それはそうだけど」
「女性を妊娠させた男性は、メス奴隷になるのを邪魔したことになる。
忘れてもらっては困る。我々男性は命に代えてもメス奴隷にするのに協力するんだよ。
メス奴隷になるのを邪魔するような男は世界中に一人もいないんだ」
「だ、だからって、お、お、お、お前ら……」
「安心したまえ、今、世界中の遺伝子学者や生物学者が研究している。
次の世代までには、君の子供同士でも、遺伝子による障害が出ないようになるはずだ」
「そ、そうじゃ、な、なくて……あれ。な、なんか、言いたいことが、ま、ま、まとめられない」
「ああ、さっきの無痛注射が効いてきたようだな」
「な、なんだって?」
「大丈夫。すぐに何も気にならなくなるさ。
ロボトミー手術の専門家も、みんな協力してくれているからな」
「……」
その辺で、相手が何を言ってるのか分からなくなり、10秒もしないうちに完全に意識を失った。

 終わり

386 :
ワロタw
ていうかこれがネタかぶり起こすのかw

387 :
>>386
だって、このSSの元になってるアイデアって、
「全部の女性が一人の男のメス奴隷になったら、
次の世代で人口激減して、
次の次の世代では人類存亡の危機になる」
って言うだけでしょ。
その中編では、冒頭でチート能力付きで転生できることになった主人公が、
全部の女性をメス奴隷してくれ、って神様に頼んで、その理屈で断られた。
結局、別の能力を貰って、中編のメインストーリーは進んでいくんだけど、
このSSは、そのアイデアを膨らませただけだから、かぶってるなぁ、と。

388 :
あなたは曲成分所属事務所降板スデカ40代リオ☆ですか☆ドーハの悲劇80代「国中ルーキー」「穀中ヨーキシャ」ですか?

それともSAVEいくつですか?☆huluさん☆?カジュアル客機ツアー

それともSAVEいくつですか?☆huluさん☆?

それともSAVEいくつですか?☆huluさん☆?(堺アイガン試飲運転)わしんトン財家税納同然

389 :
「私はアンドロイド。人間と戦うために生まれた戦闘用ロボット。」

390 :
とても頭の悪いデタラメな話をしよう。細かく刻んではめ込まれた金銀不徳な装丁の本には
人の成せる限りの悪業が記されていて、だからその本は黒の書と名付けられていた。
欲をもってページを開いた者は、その術を得ようと言葉を探して、嬉々として身を滅ぼし
黒の書に一項、新たに加わる言葉と化した。どうやら本は人の人生を食べて成長しているらしいのだ。
どんなことでも知ることが出来るだろう。どんな望みも叶えよう。
誰にも逃れることはできない

391 :
ある日、少女は恋をした。胸に患う幼い痛みは、しきりに心の窮状を訴えるが、どうすれば良いのかも分からずに
想うだけで一日は終わり、また想うだけの一日ははじまる。それは世にありふれた美しい感情
誰かを好きになること、その結末がどうであれ過ぎてしまえば良い思い出となって、少女の人生を支えたかもしれない
しかし、そうはならなかった。少女は黒の書と出会ってしまった。
黒の書は、どんな場所にも、どんな時代にも、どんな国も言葉でも存在できる。
そこに一冊でも本があったなら、それは突然に黒の書となり得るのだ。故に黒の書は誰にでも所持される。
黒の書との遭遇は、一時の間に行われる、気付かずに開かれた記述は全てに応える知性を有していた。
少女は望んでしまった。彼の心を得る術を
黒の書と化した本は閉じられ、元の姿に戻る。少女はもう二度と元には戻れない。
少女は彼を手に入れた。もう死でさえも二人を分かつことはできない

392 :
男は、約束された死を待つ者だった。許されぬ罪を自らの意志で背負い、不当に卑しめられた名を頂き
自らの誇りと信じて道を貫いた者達の一人であった。俗にはカルトと呼ぶものである。
疑いのないものを共有した仲間達は、男を犬に売り、保身と共に幾らかの代価を得たが
それは男の既知の及ぶところではなく、卑怯な手段で囚われようとも、その心が崩れることはなかった。
妄信の中で繰り返された言葉、魂の美しさのみが価値を持つ世界で永遠を生きる
それだけが男を支えるものであった。外界の情報を遮断し、空々しく不気味な思想を植え付け
社会が汚れていると吹聴することは、死を恐れない従順な兵士を都合よく生産することに成功していた。
信じた言葉が記された聖書が黒の書に変わる、その時までは・・・
男が望んだことは、社会の正常化。幾度も繰り返された理想の具現化。

ルールが変わる。世界の。全ての。

393 :
一括りで表すなら、同じ動物だ。感情だってある。まだ知られていないだけだ。今はまだ信じてくれなくてもいい。
知性もある。何を言われているのかよく分かる。酷く嫌われていることも・・・でも、言いたいことはそんなことではないんだ。
あなた達と共に居て、いつもあなた達を見ていた。羨望と恐怖と愛着と、この感情を上手に表現するのは難しい。
あなた達はボク達の多くを知っている。でも、全てを知っている訳ではない。それは仕方がないことかもしれない。
極力、知られないように生きてきた。文字通りに命懸けだ。あなた達はボク達の存在を決して許したりはしないから
容赦なく殺されるけど、そのことであなた達を恨んだりはしない。どうか、それだけは分かって欲しい。
あなた達は偉大だ。成す事の全てがケタ違いに大きく、ボク達は余りにも矮小だった。生活の殆んどをあなた達に依存し
種としての本能に従うだけの存在だった。あなた達はボク達をそのように考えていたのだと思う。間違いではないが、
ボク達は日常の中で感謝する喜びを求めて、「ありがとう」を伝え合い、繋がる心のぬくもりを形のない宝物として大切にしている。
あなた達にも分かるはずだ。本当に大切なものは心なのだ。姿が違う、生き方も違う、でも心は?きっと理解し合える部分も多いはず
ボク達は、ずっとあなた達に感謝していた。今までは伝える術がなかったけど、これからは違う。ボク達はステキな本を見つけたんだ。
あなた達に殺されても、恨んだことはなかった。嫌われたくない、殺されたくない、許されたい、友達になりたい。
ボク達の姿をよく見てほしい。あなた達と同じくらい大きくなった。会話だってできる。きっと分かり合えるはずだ。
どうか、ゴキブリ、ではなく、友と呼んでください。そして、どうか一緒に生きてください。

394 :
世界中を震撼させた巨大ゴキブリ戦厄の終結から数十年後、生存権を巡る泥沼の争いに勝利した人類は
総人口を百万人未満まで減らしながらも、焦土の上でたくましく栄えていた。世界国家思想の元に人種の境は消え
生き延びた有識者の寄り合いで法律を定めていた。争いの根因である黒の書の存在は人々に広く認知され
その取り扱いについては、常に議論が交わされてきたが、明確な答えは出せないでいた。
黒の書は神出鬼没の災害であった。何度か平和利用の道を試みたが、その全てが周囲に修復不可能な被害をもたらすのみであった。
もはや核兵器と遜色ない脅威であった。個人が所持し得る最悪の無差別テロ兵器という意味では、それ以上と言っても過言ではあるまい
誰ともなく呟いた「本なんか無くなればいいのに」どれが答えとなり大規模な焚書が行われた。
全ての本が燃え尽きた後、やっと人類は平和への道を歩みはじめるのだ。人々はそのように信じた。

人々は、いや・・・我々は何も知らなかったのだ。
もはや何をしても手遅れだ。現にあなたも開いてしまった。



この本を

395 :
・・・ ・・・ ・・・

という感じのSCPネタを投稿しようとしたのだけど大して面白くなかったので
替わりにここに載せて供養する事にしたのでした。ナームー

396 :
感想を言おうにもだいぶ時間経っちゃったな。まあこういうオチもアリだな、モハメド。

397 :
誰も見ないとしても供養だけはさせてほしい。

*エログロあり、注意!

398 :
 これから語られるのは我々の世界によく似たとある世界。その世界におけるとある歴史の1ページである。

 東西に伸びたセントラル=アースと呼ばれる大陸の中央にその国はあった。
その名は“エル=サンクトル王国”。

大陸における最も古い国家であり、この国からあらゆる文化や思想が生まれ、その周りに様々な国々が興った。
まさに世界の中心とも言うべき国であったが、ある思想によってこの国は滅ぼされた。

それは“民主主義”と呼ばれた。

簡単に言えば国民を国の主体とし、国民の意志と決定によって国を運営するという政治思想である。
エル=サンクトルを始めとする多くの国々は王と貴族からなる王政政治であり、民主主義は
王政を否定する思想として危険視され、弾圧と排除の対象とされた。

しかし、大陸歴1895年においてエル=サンクトル王国は民主主義革命によって滅ぼされ、新たに
“エル=モンサント民主主義共和国”となった。

この国は大陸における初の民主主義国家とされているが、多くの歴史家はこれを疑問視している。
というのも、エル=モンサントという国には色々と黒い疑惑があったからだ。
その最たるものが、最高指導者タレル=モン=サントの経歴である。

エル=サンクトル王国が健在だった頃、民主主義の弾圧を率先して進めていたのがタレル=モン=サントだったのだ。
彼の指揮のもと、多くの人々が投獄され、苛烈な拷問と陵辱、そして凄惨な処刑によって数多の命が奪われた。
やがて民衆の恐怖と不満が極限に達した頃、タレル=モン=サントは民主主義の旗を掲げ王国に刃を向けた。

「私は自らの良心に従い、王国の暴虐を糺す!民主主義こそ我々の正義だ!」

タレルは自身を良心の反逆者と名乗ることで今までの悪行を全て王国に転嫁し、革命の指導者となった。
そして民衆の蜂起から3カ月も経たずして王国は崩壊した。

国王を始めとした王族や貴族たち、その関係者は悉く捕らえられ、民衆弾圧の責任を負わされ処刑された。
革命という名の暴動は国中に広がり、地方を治めていた領主たちが暴徒と化した民衆によって惨殺された。
だが暴徒はそれに飽きたらず、領主の親族や使用人、果ては無関係の者まで衝動の赴くまま虐殺していったのだ。

歴史家たちは言う。タレル=モン=サントは民主主義という言葉を使って人々を誑かした悪魔だ、と。

399 :
 

   ***   ***

 そこはエル=サンクトルの首都、リュミエプールから数十キロ離れた森の中。
薄暗い森に伸びた太い枝に、その死体は吊されていた。

一見、両手首をロープで縛られ吊されてるように見えたが、それは違った。
両手の掌には穴が穿たれ、その中に死体を吊すロープが通されていたのだ。

遺体には着衣がなく、晒された裸身には暴力と陵辱の痕が生々しく刻まれていた。
さらにおぞましいことに死体は腹部を切り裂かれ、内臓を引きずり出されたあげく
秘所にチラシと思しき紙の束をねじ込まれていた。
その背中には刃物で刻まれた傷でこう記されていた。

“民主主義を舐めるなメスブタ”

かつては美しかったであろうその死に顔に張り付く苦悶の表情が、これらの陵虐が
生前に行われたことをまざまざと訴えていた。

無惨な骸に変わり果てた彼女の名はアルテリア=エル=サンクトル。
エル=サンクトル王家の第一王女であった。


 王女の死は国中に伝わり、国民の多くが深い悲しみと憤りに包まれた。
若く美しく聡明で心優しい王女はまさにエル=サンクトルの希望の象徴であり、いずれ国の未来を担うはずだった
彼女の死は国中のみならず、周辺諸国にも暗い影を落とした。
無惨な死に様を伏せて執り行われた国葬では、国民のみならず諸国の重鎮たちが弔問に顔を見せ、その中には
王女と婚約を交わし将来を約束していたウィルタリア国の王子もいたという。

国葬からさほど日を置かずして、王女惨殺の犯人、ならびにその一味が逮捕された。
主犯格とされた犯人の名はサイアン・フッド。彼は民主主義の啓蒙家として知られ、たびたび王女に
民主主義について講義していたという。
サイアンを逮捕した治安維持隊は犯行理由をこう結論づけた。

“サイアンは民主主義をネタに王女の関心を惹こうとしたが、一方的に欲望を募らせたあげく、惨殺に至った。
背中に刻んだ暴言と膣内にねじ込まれた民主主義を啓蒙する内容のチラシがその証拠である”と。

異例の早さで裁判が行われ、1ヶ月も待たずしてサイアンとその同士たちは処刑された。
処刑の寸前までサイアンは自身の無実を訴えていたが、誰もその言葉に耳を貸さなかった。
しかしそれが真実だったことは王女惨殺の真犯人たるタレル=モン=サントだけが知っていた。

400 :
かくして王女という生け贄を捧げたことで、タレルは痴愚の神を味方につけた。
世間は民主主義をテロリストの教義と信じ込み、国家治安維持隊の指揮官たるタレル=モン=サントは
国王から民主主義者の討伐と根絶を命じられた。

すべてがタレルの思い通りであった。

そしてタレルはさらなる生け贄を狩り始める。この国に民主主義の革命を起こすための捧げものとして───

   ***   ***


ゴーン……ゴーン……

エル=サンクトルの首都に鎮魂の鐘の音が鳴り響く。
アルテリア王女が亡くなって一年、この日は彼女の一周忌だった。

国民たちは彼女の死を悼み、一斉に黙祷を捧げた。
犯人が処刑されたところで悲しみがなくなるわけでなく、民主主義者は今も市井に潜伏しているという。
民主主義思想の撲滅、それが王女の魂に安らぎをもたらすと、国中の誰もが信じ込んでいた。
ごく一握りの例外を除いては。


「ふぁ…ふぁあああ〜〜」
その少女は心底疲れたと言わんばかりに大きなアクビをした。

「ずいぶんお疲れの様子だねえ」
「まぁね…」
「お店、そんなに忙しいの?よかったら手伝おうか?」
「いいよ、明後日にはエリサさんも帰ってくるし、もう一踏ん張りだから」
「でもあまり無理しないでね、ジュナ」
「わかってる、ありがと」
アクビをした少女を気づかって、友人たちが声をかけてくる。
彼女の名はジュナ=テルモンテ。家が居酒屋で、夜はウェイトレスとして家業を手伝っていた。
そして昼は、国立リュミエプール女学院の生徒として学院に通っていた。友人たちも学院の生徒である。

確かに友人たちの心配どおり、ジュナは疲れていた。
数日前に、一緒に働いていた雇われウェイトレスのエリサが里帰りのために休暇をとったからだ。
エリサがいない分、ジュナが頑張らなくてはならず、普段より疲れるのは当然である。
が、しかし。ジュナは疲労よりもあることに悩まされていた。それは店にやってくる“ある客”のことだった。


「よう、ジュナちゃん、元気してる〜?」
「今日も頑張ってるね〜ウヒヒ」

(また来たよコイツら……)
店に入ってきた男たちを見て、ジュナは心で舌打ちする。
紺地の軍服を着たその男たちは、国家治安維持隊の隊員たちだった。

「はーい、いらっしゃーい♪」
ジュナは忌々しい気持ちを隠しながら、営業スマイルで隊員たちを席に案内した。

401 :
とりあえず一休み。まだグロしかない

402 :
終始ニヤニヤと下品なニヤケ面をした隊員たちは、注文を聞いてその場を離れようとしたジュナの尻を
不躾に撫で回してきた。

「ちょっ!やめてよ!」
「おいおいちょっと触っただけだぜ?」
「ジュナちゃんは大げさだなぁ」
ジュナの反応を見てゲラゲラ笑う隊員たちに、彼女の嫌悪感は一気に膨れ上がる。
こんなゲスで気持ち悪い奴らが本当に民主主義者と戦う英雄なのだろうか。ジュナにはとても信じられなかった。

治安維持隊に勤める隊員たちの軍服には左腕に平和の象徴たる白い鳩が、右腕にエル=サンクトルのシンボルがあしらわれ、
世間では彼らを凶悪な民主主義者と日夜戦う正義の味方だと大いにもてはやしていたが、ジュナが知る限りでは
彼らは下品で下劣で卑猥な男どもでしかなかった。

実際、治安維持隊の連中が来始めてからは連日彼女へのセクハラが絶えないのだ。
尻を撫でる、スカートをめくるは当たり前で、酔った勢いで抱きつくわ、トイレの中に入ろうとするわ、
紙幣をちらつかせて夜の相手を要求するわ、キスを迫るわと、とても良識ある人間とは思えない行為の数々に
ジュナの我慢はとっくに限界を越えていた。
ジュナは民主主義者ではないし、民主主義者を直接知らないが、いま彼女を脅かしているのは
間違いなく治安維持隊の連中なのだ。

(もうっ、エリサさんが帰ってきたら私も店休んで遊んでやるんだから!)
店主である父親にバイト代を割増にしてもらって、友達と買い物や食べ歩きをしようと、ジュナは改めて決心した。


「じゃあなー、ジュナちゃーん」
「また来るぜっ、ウヒヒヒヒ」
夜の11時を過ぎて、ようやく最後の客が帰った。
閉店時間は10時なのだが、治安維持隊の連中が居座っていたせいで一時間も遅れたのだ。
(二度と来んなゲロクソ野郎!)
口にこそしないが、ジュナは治安維持隊のことを内心でゴミクズ呼ばわりしている。
まあ、彼らのこれまでの行いからすれば当然なのだが。

客のいなくなった店内を見回して、ジュナはハァ〜〜と、深く溜め息をつく。
これからテーブルの上を片付け、洗いものをし、店内を掃除しなければならないのだ。
父親は明日の仕込みがあるので、ジュナが一人でやるしかない。
「あ〜あ、今日も寝不足だねぇ…」
そんなことをぼやきながら片付けを始めたとき、ジュナはあるテーブルで奇妙なものを見つけた。
それは一枚のチラシだった。

403 :
 
「あれ、ここアイツらが使ってたテーブル…だよね…?」
“アイツら”とは治安維持隊の隊員たちのことである。
一体なんのチラシか、ジュナはテーブルからチラシを拾って見た。
女学院に通っているジュナは当然字が読める。しかし、チラシの内容を読み進めるうちに、ジュナの表情が
みるみる困惑に変わってゆく。

「なんなの…これ……」
チラシに記されていたのは、民主主義の素晴らしさを説き、王政を批判する文章だった。
民主主義とはなんなのか、曖昧な知識しかないジュナだったが、このチラシはヤバいものだと直感で悟った。
でも、どうしてこんなものが治安維持隊のテーブルに置かれていたのか。しばしの間を置いて
彼女なりに考えたあげく、ある結論に達した。
それはあのバカどもが民主主義者から押収した証拠品を忘れていったのだ。間抜けな話だがアイツらなら
ありえないことではない。
いずれ血相を変えて取りにくるだろう、それまでは丁重に保管して奴らに突き返そう、そう思いながら
ジュナがチラシを片付けようとしたその時だった。

バアァァ━━━ン!!!!

「え?!」
突然店のドアを蹴り破って現れたのは、治安維持隊の隊員たちだった。

「た、隊員さん??」
ドアを開けるやいなや、数名の隊員たちが店内に入り込み、驚くジュナを取り押さえた。
「ちょっ、痛い、これなんのマネよ!?」
「黙れ!!とうとうボロを出したな民主主義者のスパイめ!!」
「民主主義!?スパイ!?一体何のこと!?」
「とぼけるな!オマエが持っているそのチラシがその証拠だ!!」
「え…?」
ジュナは手にしているチラシを見た。それは隊員たちが店に忘れたチラシ……のはずだった。

隊員たちはチラシを取りに来たと思ったのに、なぜかチラシを持っていただけで民主主義者にされていた。
訳がわからず混乱するジュナを連行しようとする隊員たち。
と、その彼らの前に髭面の体格の良い男が立ちはだかった。

「おい!お前ら、うちの娘になにしやがる!」
「父さん!」
男はジュナの父親だった。ドアを蹴破る音と店内の騒ぎを聞いて厨房から出てきたのだ。

「どけ、オヤジ。コイツにはスパイの疑いがある。これから本部で調べてやるから邪魔するな!」
「バカも休み休み言えよボケナス!まだ酔っ払ってんのか?」
高圧的な隊長の言葉に父親が罵倒で返した。

404 :
「何だと…」
「テメエ誰に向かって言ってんだ!!」
「お前らだよ下っ端さんよ」
「なっ…!」
隊員たちの恫喝に怯むどころか、父親の舌鋒はさらに鋭くなっていった。

「ったく、人が甘い顔してりゃ調子に乗りやがっていいかげんにしろよ。今までジュナに社会勉強をさせるつもりで
知らん振りしてたが、悪ふざけにも限度ってもんがあるだろ。ジュナが民主主義者だと?頭大丈夫か?」
「オマエ…俺たち治安維持隊に逆らうのか…?」
「オレも娘も筋金入りの愛国者だ。アンタらに協力はするが、民主主義者呼ばわりされる謂われは無いな」
「父さん…」
隊員たちを前に一歩も退かず自分を助けようとする父親は頼もしかったが、隊員たちのセクハラを
知ってて放置してたことは後で厳しく追求しよう、とジュナは思った。

「だったらこのチラシはどう説明する?民主主義を啓蒙する内容のチラシをなんでオマエの娘が持ってるんだ?」
「そりゃどっかの民主主義者が忘れたのさ。それを通報しようとしたら治安維持隊サマの早とちりでコレときたもんだ」
「まるで俺たちがマヌケみたいな言い方だなオッサン……」
隊員の一人が怒りも露わに父親を睨んだ。
見た感じは二十代前半だが、自分の二倍も年上であろうジュナの父親への態度には年長者への敬意というものが
まったく感じられなかった。

「さっきも言ったろう、オレと娘は愛国者だ。民主主義者を捕まえるなら協力するぜ。だから娘を離しな」
今なおジュナを拘束している隊員たちに解放を要求する父親。
しかしこれが彼の最期の言葉となった。

「そうか、では今協力してもらおうか」
そう言い終わる前に、父親の前にいた隊長が懐から拳銃を抜いた。

「なに──」
額に当てられた銃口に気づいた瞬間、銃声が炸裂した。
「父さん??!!」
ジュナの目の前で父親が膝から崩れ落ちた。
床に倒れた父親の額から血と脳漿が流れ出し、赤く広がってゆく。

「チッ、ウザいんだよクソオヤジが!」
「マズいメシと酒なんか出してデカいツラすんじゃねーよ!」
若い隊員たちが悪態を吐きながら父親の亡骸に唾をかけた。

「ああ 父さん 父さん 返事してよ、ねぇ父さん、父さん──」
「連れていけ」
突然の父親の死に取り乱すジュナを、隊員たちが連行していく。
店の外では治安維持隊の囚人護送車が待機していた。

405 :
 
「嫌ああああ!!父さん!!父さあああん!!」

隊員たちが泣き叫ぶジュナを連行席に押し込むと、囚人護送車はエンジンをふかして走りさった。
後に残されたのは、壊れたドアと散らかったままの店内、そして店の主の死体であった。

「よし、民主主義者2名発見、うち一人は抵抗したため射殺、うち一人を確保、っと…」
護送車の助手席にて、ジュナを連行した隊員が報告書を書いていた。
「まあ何はともあれノルマ達成できてよかったぜ」
「ああ、最近はホンモノを捜すのも一苦労だからな、こうやってポイント稼がないとな」
「まったく、俺たちのために民主主義者の汚名を着るなんて愛国者の鑑だぜ」
「言えてるw」
罪の無い父娘を罪人に仕立てたことを、運転手と助手席の隊員たちはさも愉快そうに話していた。
彼らの表情からは悪事への後ろめたさなど全く感じられず、むしろ誇らしげに思っているようでもあった。
しかも話の内容から察すれば、民主主義者をでっち上げるのはこれが初めてではないのだ。

「ああ早く本部に着かないかな、あの孝行娘を尋問するのが楽しみだ」
「おい、こないだ逮捕した一家の長女はどうしたよ?」
「アイツか?もう壊れたし臭いし飽きたよ」
「ホントはボテ腹が嫌だったんだろ?」
「どうでもいいよ、もう新しいメスブタが入ったんだからそいつで遊ぶんだから」
「ひでえな、弟や妹たちを助けるためにさんざん言いなりになったのによw」
「民主主義者と約束とかするわけないだろ、バカバカしい。それにどのみちみんな処刑されるんだから意味ないし」
「民主主義者、か。たまたま拾ったチラシを読んだだけで人生終わるなんて普通思わないよなぁw」
「だが俺たちが民主主義者だと決めたらそいつは民主主義者なんだ。俺たちの判断は絶対だ」
「あー治安維持隊に入ってよかったぜ!何より民主主義者に疑われなくてすむからな!」
「本当になw」
「ハハハハw」
隊員たちの会話はどう考えても人の心を持つ者の会話ではなかった。
しかしその会話はジュナには聞こえなかった。

(父さん…私これからどうなるの…?)
揺れる車内にて、亡き父親を思いながら涙に暮れるジュナ。
平和だった日常は壊され、得体の知れない不安と恐怖が彼女にのしかかる。
この先で彼女を待つのは、人間の尊厳と自由を否定するおぞましき地獄であった───

(続く)

406 :
続きはまた投下する。グッナイ。

407 :
 
有名な民主主義者が処刑されたとき、私は地獄に落ちろと思った。
ヤツが王女を殺したからだ。

民主主義者が逮捕されるたび、私はいい気分になった。
私が愛国者であると実感できたからだ。

民主主義者の女性たちが公開処刑されるとき、私も見物していた。
全裸で行進させられた彼女たちは最高のオカズになった。

革命が起こったとき、私は民衆とともに拳を振りかざしていた。
これからは民主主義の時代だと思ったからだ。

国名がエル=サンクトルからエル=モンサントに変わったとき、私は逮捕された。
私のKで多くの民主主義者が処刑されたのがバレたからだ。

(カンタレラ監獄にて囚人が記した落書きより)

   ***   ***

 今日も目の覚めるような青空だった。
朝の澄み切った空気に、柔らかな日差し、昨日と変わらない平和な1日の始まり。
だが、この日は昨日とは明らかに何かが違っていた。

「いってきまーす!」
弾むような明るい声を上げて、少女は駆け出した。
身に纏う清楚なデザインの制服は国立リュミエプール女学院の生徒の証であった。

「おはようございまーす!」
「おはよう」
「おはよう、ミア」
「今日も元気だね、ミア!」
通学がてら、少女は道行く人々と挨拶をかわした。
この近辺の住民で少女を知らないものはいない。彼女の名はミア=エッセンと言う。
いつもの通学路、いつもの通り道、何事もなく進んでいたミアだったが、やがてその異変に気づいた。

「あれ、確かあそこは…」
通学路に入っている大通りの、飲食店が軒を並べている一角に人だかりができていたのだ。
「ここ、夕暮れ亭じゃない……どうしたのかな…?」
人だかりの向こうに見える看板には【夕暮れ亭】と記されており、そこはジュナの父親が経営する居酒屋だった。

「あの、すみません、」
ミアは人だかりの外側にいる一人の男に声をかけた。
「ん?学生さん?」
「はい、ちょっと聞きたいんですけど、ここで何かあったんですか?」
「君はあの店のことを知っているのかい?」
「はい、友達の父親がやっている店なんです」
「何だって…こりゃ言っていいのかな……」
「え…?それってどういうことですか?」
怪訝に思うミアに、男はためらいがちに答えた。

「……ゆうべ、ここのオヤジさんが殺されたんだ……」

408 :
「──え?」
信じられないと言いたげなミアに、男は話を続けた。

「最後の客が帰ったあとに殺されたらしい。今朝、取引先の業者が店に来たら
死んでいたオヤジを見つけたんだってさ…」
「そんな…!そ、それでジュナはどうしたんですか!?」
「ジュナ?」
「殺害されたオヤジさんの娘です!!彼女も店にいたはずなんです!!彼女は無事なんですか!?どうなんですか!?」
血相を変えて問い質すミアに面食らいながらも、男はなんとか答えた。

「悪いが、その娘がどうなったかはわからない。君の言うことが本当なら
その娘も殺されてたかもしれないけど、店にはオヤジの死体だけしかなかったそうだ」
「じゃあジュナは…」
「それはあいつらが調べてくれるさ」
男が視線を向けた先には、現場検証を行っている警官と治安維持隊の隊員たちの姿があった。

「なんで治安維持隊の人たちが…」
「さあね。ただ、数日前からあの店にやたら顔を出すようになったんだ。だけどさ…」
話をしていた男が言葉を濁した。

「ジュナって子、あの店のウェイトレスなんだっけ?」
「はい、ここ数日はジュナが一人でやっていたはずなんです…それが何か?」
「そうか……これは女の子には話しにくいことなんだが…」
「構いません!ジュナのことで知ってることなら何でも教えて下さい!友達なんです!」

「……実はさ、その子、治安維持隊のヤツらからセクハラされてたんだ」
「セクハラ…?」
「ああ。居酒屋じゃ酔っ払った客がウェイトレスにちょっかいを出すことはよくあることなんだ。
だけど、アイツらはやり過ぎっていうか、その、ちょっかいどころじゃなかったんだよ」
「ジュナは…何をされたんですか…?」
「俺が知る限りじゃ、抱きつかれたり、胸を揉まれたり、尻触られたり、あと……パンツ下ろされたり」
「なにそれ…セクハラどころか犯罪じゃない!!一体何考えてるんですか!!」
「おい、俺に怒るなよ!」
激昂して食ってかかるミアを、男が諌める。
その様子を何人かの野次馬がチラチラと見ていた。

「と、とにかく、事件と関係あるかはわからないけど、治安維持隊とジュナって子にはそういうことがあったんだ。
だけどこの事件に首を突っ込むってことはやはり“アレ”が関係してるのかもな…」
「……」
男は明言を避けたが、“アレ”が民主主義者のことなのはミアにも理解できた。

409 :
「俺が話せるのはこれくらいだ。後は彼女の無事を祈るしかない」
「そうですね…」
父親を殺され行方の知れない友人を思い、ミアの胸は痛んだ。

「み、見ず知らずの方にいきなり尋ねてすみませんでした、色々話していただき、ありがとうございます!」
「いいよ、友達が心配なら仕方ないさ」
慌てて謝辞を述べるミアに、男は気にするなと言外で告げた。

「では、これで失礼します!」
ミアは男に一礼してその場を立ち去った。
「君も気をつけて」
立ち去るミアの背中に男が声をかける。
リュミエプール女学院の制服を着た少女の背中は、守りたくもあり邪な衝動を抱かせる魅力をも感じさせた。


「ほら、あの男ですよ」
ミアと話していた男を、物陰から何者かが指差していた。
「アイツ、女学生に治安維持隊の悪口を言いふらしてたんですよ。セクハラしてたとかなんとか」
「ふーん」
「女の子に近づきたいからって、人の不幸をダシにして好き勝手言うなんて人間のクズですよ、まるで民主主義者だ」
「まったくそうだな、」
「私はね、ああいう輩が許せないんですよ。ですから隊長さん、民主主義からいたいけな女学生を
守るためにもあんなヤツをガンガン取り締まってくださいよ!!頼みますよ!?」
冴えない風貌の中年男は、目の前の現場隊長に熱心に訴えた。

「ああ、わかってる。不審者情報の提供、ご苦労だったな」
「いえいえ、これも愛国者の義務ですから」
「これからも不審なヤツを見かけたら何時でも通報しろよ」
「ハイ!か弱い女性を民主主義から守るためならよろこんで頑張ります!」

(何が守るだ、単にあの野郎がうらやましかっただけだろ)
中年男の言葉を隊長は内心蔑みながら聞いていた。
そもそもこの中年男も事件現場を見物に来た野次馬の一人にすぎないのだ。
不審者がいると聞いて、コソコソ隠れて見せられたのは、女学生にサヨナラしていた若い男の姿だった。
民主主義者とか関係ないだろと思ったが、中年男が聞いたという二人の会話が妙に具体的なのが気になった。

(女学生相手とはいえ、大っぴらに俺たちの批判をするとか、やはり怪しいな)
男がミアに語ったセクハラのことは事実なのだが、治安維持隊を悪し様に言うことは公然のタブーであった。
聞かされたミアも、愛国者なら治安維持隊がセクハラをしたなんて話は否定あるいは通報すべきだったのだ。

410 :
「もしかしたら“ホンモノ”かもな…」
「ハイ?」
隊長のつぶやいた言葉に、中年男が首を傾げる。
「俺は公務に戻る。お前もう帰れ」
ワケがわからない中年男をほったらかして、現場隊長はその場を後にした。


 首都リュミエプールから車で一時間ほど行ったその場所に、そこは存在した。
4メートルほどの塀に囲まれた広大な敷地に、威圧感たっぷりにそびえ立つ縦長方形の建物。
それこそ民主主義者からエル=サンクトルを守る国立治安維持隊の本部であり、この中には
国中から検挙された“民主主義者”が数多く収監されていた。

「オラ起きろよ、この売女!!」
罵声とともに大量の水を浴びせられ、少女が身じろぎする。

「うぅ…あぅ……」
「ケッ、今度はか弱いアピールかよバーカ!」
「もうテメエの糞演技にはだまされないぞ、覚悟しろよジュナ!」
「この民主主義者め、俺たちを騙したことを後悔させてやる!」
少女を囲み、次々と心無い言葉を浴びせる隊員たち。
ずぶ濡れの少女は暴行に打ちのめされた身体を縮こませながら、更なる暴力の予感に怯えていた。


 逮捕されたジュナが治安維持隊本部に到着したのは日付が変わってすぐだった。
囚人護送車から降ろされ、引きずられるように尋問室へ連行されたジュナは自身の身の潔白を訴え、
なぜ父親を殺したのかを隊員たちに問いただした。その彼女への答えはなんと集団リンチだった。

十数名の隊員たちはジュナを取り囲むと、暴言を吐きながら拳や蹴りを、容赦なく彼女の身体に叩き込んだ。
「オマエ民主主義者なんだってな、このクソアマ!」
「よくも俺たちを騙したな!許さねえぞ!」
「マズいメシと酒に払った金返せバカヤロー!!」
「その顔でどれだけの男をたぶらかしたんだ!?それとも身体で誘ったのか!?」
「こんなメスブタが通ってたなんて女学院の恥曝しだぜ!!」
「ケツ触ったくらいでギャアギャアわめきやがってカマトトぶってんじゃねぇよ!!」
「何とか言えよこの民主主義者!!」

父親に似て気が強く男勝りな性格のジュナだったが、怒り狂った男たちには全く無力だった。
彼女が着ていたのは動きやすいようにアレンジされたウェイトレスの衣装だったが、そんな格好の少女を
隊員たちは寄って集って殴り蹴り叩き、引きずり回し、言葉と腕力で散々に痛めつけた。

411 :
暴行に加わっていた隊員たちは皆、夕暮れ亭の常連であり、ジュナにセクハラをしていた連中だった。
ジュナが内心で蔑み罵っていた彼らだったが、もう目尻を下げ鼻の下を伸ばしたイヤらしい表情ではなく、
怒気をみなぎらせた悪鬼の形相でジュナに暴力を振るっていた。

全身を苦痛に苛まれ、のしかかる疲労に打ちのめされ、ジュナはいつしか気を失った───


   ***   ***

『あ…』
ジュナが目覚めたのは自宅のベッドだった。
起きてリビングに行くと、父親が朝食を準備し終えたところだった。

『昨日は大変だったな、ジュナ。メシの支度なら終わったぞ』
『父さん…生きてたんだ…!』
『はぁ?なに言ってんだお前。まだ寝ぼけてるのか??』
『そうだね、あんなこと、夢に決まってるよね…』
『とっとと顔洗ってメシにしろ。そうすりゃ目も覚めるさ』
『うん、そうする…』

洗面台の前に立ち、ジュナは涙をぬぐった。
(そうだよ、あんなこと夢なんだ、父さんが死ぬなんてありえないよ)
あまりに生々しいばかりに現実と混同したが、あれはやはり夢だった、ジュナはホッと胸をなで下ろした。
そして蛇口のレバーを回したその時である。

『あれ?』
なぜか蛇口から水が出なかった。

『ちょっ、どうしたの?』
レバーをいくら動かしても、水が出ない。
水道がまた壊れたのか、父親を呼ぼうとした寸前、ジュナはあることに気づいた。

音が、しないのだ。

父親とは会話はしたがそれ以外の、足音も、布擦れも、レバーを回す音も、吐息さえも聞こえない。
『どういうことよ…』
おののくジュナの視線が洗面台の鏡を向いた瞬間、そこにおぞましきモノが映っていた。
それはボロボロのウェイトレスの衣装を着たジュナの姿だった。

『うそ、うそうそ、こんなの違う、あんなの現実じゃない!』
うろたえながら後退りするジュナ、するとその目の前で、洗面台の蛇口が
弾け飛び、溢れ出した大量の水が彼女を襲った───

   ***   ***


「あああ」
怯えた眼差しが宙を泳ぐ。

そこはベッドではなくコンクリートの固く冷たい床であり、腕や脚にその感覚が残っているのは
そこに横たわっていたからだ。

目の前で隊員たちがニヤニヤとこっちを見ている。

「たすけて」
かすれた声がつぶやく。

「たすけて、父さん──」

412 :
「ハァ?なに言ってんだオマエ?まだ寝ぼけてんのか??」
「こりゃキツいお仕置きが必要だな、そうすりゃ目も覚めるさ」
隊員たちはそんなことを言いながら、ジュナを再び取り囲んだ。

「いやああああ!!嫌ああああ!!父さん!!父さん!!父さん!!」
「テメエのオヤジはくたばっただろうがボケェ!!」
「俺たちに楯突いたのが悪いんだぜ!!恨むならバカなオヤジを恨めよ!!」
「テメエが民主主義者だからこうなったんだよ!!反省しろバカ女!!」
「うああああああ━━!!もうやめてえええええ━━!!!!」

恐怖に怯え、泣き叫ぶ、か弱い少女を隊員たちの非情な暴力が襲う。
それは義憤でも復讐でもない、下劣な欲情から生じた悪意ある行為。
それは彼らの義務であり、職務であり、特権であり、愉しみなのだ。


そもそもジュナが連行されるきっかけとなったチラシは隊員たちがわざと置いていったのだ。
彼らはジュナがチラシを拾うのを見越してその場を立ち去り、タイミングを見計らって店内に突入したのだ。
仮にジュナではなくオヤジがチラシを拾ってたとしても、その時は速やかにオヤジを始末してジュナを連行するだけである。
この計りごとは隊員たちの勝手で行ったわけでなく、彼らをまとめる現場隊長の指示によるものだが、正しいことなのか
どうかなど隊員たちにはどうでもいいことであり、居酒屋の看板娘でリュミエプール女学院に通っている美少女に
民主主義者のレッテルを貼ることで好き放題できるのだから、こんな任務はむしろ願ったり叶ったりであった。

よくよく考えればジュナ連行の流れは素人の思いついた三文芝居じみていたが、治安維持隊という権威は
そんな稚拙なシナリオすら疑わせることなく無実の少女を罪人に仕立てあげ、その父親はなすすべもなく死んだ。
この陳腐な茶番劇はこのあと幾度どなく行われ、偽りの罪人たちは悉く痴愚なる神の生け贄に捧げられたのだった。


「おい、やってるか?」
「あ、隊長」
尋問室に入ってきたのは、隊員たちを指揮する現場隊長であった。

「あの娘、ピーピー泣いておとーさーんとか言ってんですよ、マジ笑えるw」
「それより、まだ犯していないだろうな」
「ええ、今んとこ殴る蹴るで済ましてますが…」
「じゃあそろそろ本番といこうか」
隊長の悪意に満ちた笑顔が、更なる地獄の始まりを、告げた。

(続く)

413 :
次の投下からエロくなる。抜ける保証はしない。

414 :
ここ成人向け板じゃないからそっちの表現がメインなら投下する板は選んでね

415 :
pink板は停止中。たぶん無くなる。もう投下できる板もスレも無いだろう。

だからといってここに落とすべきではなかった。今さらスR。

416 :
自分の勘違いでpink板は生きていた。すまんかった。今度こそさようなら。

417 :
うん、だよね。私が確認したときは板生きてたからなんでここで?とは思ったんだけどw

418 :
a

419 :
.

420 :
        \   |    /
         _┌┬┬┬┐_
       ――┴┴┴┴┴―、         __________
      //    ∧// ∧ ∧||. \      /
  __[//____(゚_//[ ].゚Д゚,,) || _ \__ < 両親の命が惜しくば削除しろや
 lロ|=☆= |ロロ゚|■■|■■∪愛恥犬■■||   \__________
 | ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___||
   ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー'

https://youtu.be/WQEigbOY5WE?t=10m29s

421 :
「きゃぁぁぁあ!痴漢!」
満員電車に女性の悲鳴が響き渡る。
「わ、私はやってない!」
中年男性は反論するもあえなく連行されてしまう。
「あ、ありがとうございます(涙)」
有花は涙ぐみ、かつ上目遣いで警察と駅員に頭を下げるのだった。
「(やった、今回の獲物は高そうなスーツを着ている。示談金たっぷり取れそう!)」
有花は無実の男性を数えきれないほど警察に突きだし手に入れた示談金は億単位、刑務所にお勤めをしている人も大勢いるのだった。
「(あれ、このおばさん、この間も痴漢をつきだしていたような・・・)」
しかし、あまりにも痴漢を突きだしているのでこんな風に思う人もいたのだった。
「(しかしこのおばさん、やたらと若づくりで露出度も高い。どう見ても痴漢してほしい風にしか見えない。もしかしてハニトラ?)」
そう思った瞬間、その人は強烈なめまいに襲われて、次の瞬間特急が通過するホームに転落するのだった。有花に疑問に思う人は粛清される。それが日常だった。
「(構内放送)ただいま、人身事故の影響でダイヤが大幅に乱れています。振替輸送は・・・」
混乱する駅員や乗客を尻目に有花は示談金などを元手に開いたサロンに向かうのだった。

422 :
「今は朝8時、今日の営業は午後からだから少し寝れる。」
満員電車に乗る必要が無いのにわざわざ満員電車乗るのはもちろん痴漢から示談金をとるためである。そして少しでも時間に余裕があったら寝るのは後述するが夜な夜な立ちんぼするからだった。
そして有花がサロンを開いた理由。それはサロンに通いつめる女性は美意識が高い。それを利用して客から施術と同時に美のエキスを吸収するのである。
基本的に有花のサロンは予約制だがあまり綺麗でなくかつ金持ちそうでない客は予約がいっぱいという理由で断り、綺麗な客には営業時間外でも予約を受け入れたり(営業時間外は応相談とある)次回割引になるチケットを渡すのだった。
この日、有花は営業時間外にお笑い芸人の施術をしたあと繁華街に向かうのだった。
お笑い芸人は別に綺麗でなかったが芸能界にいるだけあって女優やモデルの知り合いがおり単なる美人よりもはるかに重要な客だった。
そして有花が繁華街に向かう理由、それは・・・

423 :
それは知らない男とセックスして心身ともに満たされるためで美のエキスよりも重要で美のエキスを吸収するのは同性に嫌われるのを防ぐためだった。
過去に有花は芸能活動をしていたのだが男のファンしかおらず愛人だの枕営業だの叩かれまくっていたのだった。
まあ、実際に社長の愛人だったし各方面に枕営業していたのは事実なのだが。
その後一番のスポンサーの息子(知的障害)との結婚が決まりどっちが父親かわからない子供(父子以外が父親の可能性もある)を妊娠したのを機に引退してネイルやエステの講習を受けて生まれてはじめてまともに勉強したのだった。
その甲斐あって資格を取得して二人目の出産後遂にサロンを開いたのだった。
その間も明らかにお腹の大きい時以外は枕営業や売春をしていたのだった。え、いつ育児をしているのかって?それは姑や実母に育児を押し付けているからであって有花は子宮と母乳ぐらいしか与えておらずおしめ変えすら数えるほどしかしたことがなかった。
姑は知的障害の息子と結婚してくれたことだけでありがたいと思い何も言えなかった。実母に至っては有花の命令で熟女AVに出るほどだったので何も言えなかった。
子供は上が娘で下が息子なのだが娘は幼稚園児には見えないほど身長が高く大人びているが(有花も小学校の頃まで一番後ろだった)顔が段々整形前の自分に似てきたため恐怖に怯え、
息子は娘ほどではないが身長が高かったがそれと反比例するような知能で今から普通学級に行けるかの心配をしているがその一方で間違いなく旦那の子供であると安心しているのである。

424 :
              __
             (⊂ニ⊃)
        \_    ̄ ̄
        /   `、''"´  ̄`゙'' 、/⌒ ;/
        ト、_,ノ     ! ヘ `ヽ_ノ
        .  !  '|/   | |∧   ',
〈\\、     ! |,ノ,ノ__|/   V}//,ノ     //フ
( ヽヽ \   イ  レ' 串\     !     /, ' //フ
  \_\_ `. .!  .i  カツ .!  -=;ァ' !    / '´_/_/
  てニ=-   '.l   ゙ ― "      |   /   -=ニフ
  てニ=- __ >l      '‐=ー    | <´__ -=ニフ
    ‘⌒゙/ /!            ヽ`く⌒'ー'’ ヽ
         /´¨`'''‐、._        ,'\
      〇―∨´    `ヽ、 ―――{}@{}@{}―
         ∨      ヽ _,,..-'"    `ヽ  
          ∨       〈-=、.__       }  
           ヽ、     }   ``7‐-.  /  
              ヽ     リ    /′  ノ  
              /′  , {     /   /  
            {     !   ,ノ  ,/′  
              !    /  /   `‐-、  
             !   ,/   ゙ー''' ー---'  
             ',  /  
             {   }  
             .゙Y `ヽ、
              ゙ー--‐'

425 :
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

C717PZBOVI

426 :
つっこみ風。かぶっていたりしても気にしない。

427 :
ある男性が不良にからまれていた。
「オレ様はよ、すごいんだぜ」
そこへたまたま母親と、男の子の親子連れが通りかかった。
「ボク様〜!、ボク様〜!ボク様はよ、すごいんだじぇ。ボク様〜!」
男の子は言った。
不良がその男の子をちらっと見た。
「こら、真似しちゃいけません!」
いやいや、真似になってないと思うぞ。
「ボク様〜!、ボク様〜!」
いやいや、なんかすごいなこの男の子。
すると、その隙を見て、からまれていた男性がダッシュして逃げていった。
「あ!おい、ちょっと、まて」
不意をつかれた不良は、追いかけることができなかった。
しばらくしてから怖い顔をして男の子を振り返った。、
「ガキぜ。どうしてくれるんぜ」
その不良は言った。
「ガキじゃない、ボク様〜!、ボク様〜!」
「こら、真似しちゃいけません!」
この状況で2回言うとまずいと思うんだ。

428 :
その不良は、母親をにらみつけた。
「!!・・・・ガキのしつけくらいちゃんとしとけ!!」
と言い、案の定、不良が迫ってきた。
「あらまあ、やだ」
この奥様も少しズレてるような。
しかしまずいぞこの状況。
不良は、間近で母親と男の子を交互に鋭い目でにらみつけている。
今にも何かが起こりそうだ。
助けに入るか、いや、しかしその前に電話して・・・と、携帯を取り出そうとした時、
さっきの男性が戻ってきて、こういった。
「パン買って来ました」
一堂、しばらくあっけに取られていた。そして・・・
「なに。オレパンなんか買って来いって言ったっけ?まあ、いいや、くれるもんならもらっとくぜ・・・」
と、パンを受け取るとそのまま去っていた。
しばらくして母親が、
「ありがとうございました。」と頭を下げた。
男性も「いや〜」と手を頭の後ろに手をやり照れている。
いやいや、これどっちがどっちを助けたの、どっち?
何かよく分からないままだったが、とりあえず、大事にはならなかったようである。

429 :
うけても、うけなくても・・・。

430 :
「オレは王だ」
私の友人、LLが、突然ふざけたことを言い始めた。
「オレは王なんだ。全員ひれ伏せ」
今は2人しかいないが、とりあえずのってやった。
「はは〜!王様。どうか領地を増やしてくださいませ」
「おう、領地か・・・・・今は空きがないが、空きができたら必ず与えると約束しよう」
「はは〜!ありがたき幸せ」
「それより、オレは散策に出かけるぞ。ついてくるんだ」
「はは〜」
そして私とLLは、部屋の外に出かけた。
そしてLLは、そこらじゅうの人々に、「オレは王だ」とか、「オレは王なんでひれ伏せとか」
とか言って回っていった。
さすがに私は、片手で頭を抱えながら歩いた。
もちろん、声をかけられた人はみな、無視していった。

431 :
しばらくして見ると、歩いた先に3歳くらいの子供がいた。
LLはその子供に近づき、「オレは王なんでひれ伏すといいぞ」と言った。
さすがに「おい!やりすぎだぞ。」
と私は言って、LLを後ろから抱え込み、引き離そうとした。よく見ると近くに母親が
いたため「すいません」といって、引きずるようにして、移動していった。
元いた部屋に帰った。
LLはしばらく考え込んでいたが、
「今回の件でわかったことがある・・・オレは王じゃない」
と言った。
「・・・」
私は何も言うことがなかった。
「しかし、あきらめないぞ」
「そ、そうだよな。何事もすぐにあきらめることはないよな。たぶん」
そして、LLはハイタッチの格好をした。
仕方なく私はハイタッチした。
なんだ、これは。

432 :
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

UQQPT

433 :
(需要のない)つづき

434 :
LLが王になってはや一ヶ月、LLは、恒例の会見をしていた。
「ええー、今日は午前○○時○○分に、○○を行い・・・・・」
と言った具合である。
ちなみに私は、相談役として、王に近くに常にいることになっていた。
「・・・で、あって・・・今日は、以上である」
会見が終わったようだ。
しかしその3時間後、大規模な反乱が起こることになるとは(少なくとも王は)夢にも思わなかった。

「何事だ?」
「デモ隊が王宮に入ってきております」
窓から見ると、
「王はどこだー!」
「王を拘束しろー!」
と言った声が聞こえ、多数のデモ隊が乱入してきている。
もはや、間近に迫っている。
「いったい、わしが何をしたというんじゃ。なぜわしが拘束されねばならんのじゃ」
なぜか話し方が変わってる王を無視し、われわれは、王を助けるべき奔走した。
しかし、一時は王のいる間までデモ隊が乱入してきた。
そこで、銃のようなものを持った若者が(王が以前恩を売っておいた)近衛隊に押されながらも
私に銃を向けていた。
「よけろー!!」
王は言った。
よけることはできないが、とりあえず身をかがめた。

435 :
幸いにも近衛隊のおかで、デモ隊を押し返すことに成功した。
その後のことは、ごたごたの中の会話は聞き取れた。
「う」
「く」
「転がれー!」
「なんだ」
「まあ、あれだ」
「あれ?ここのカギってどこにあったっけ?」
「これを、動かしてもらえませんか?」
「おっと」
という具合で、何とかデモ隊の活動を抑えることができたが、またいつやってくるかはわからない。
というか、その直後に政権交代を余儀なくされた。
呆然の状態のわれわれだが、助かっただけでも良しと思うしかなかった。
しかしLLは、「こうなったら新政党をつくり、私が党首になる」と言った。
自信だけは尊敬するんだが・・・・・そもそも王になりたいと言った人物が支持が得られるかどうかであった。

436 :
RQU

437 :
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

FPS

438 :
ユズル「いかついw」
ヘッポコ「だべ?w」

439 :
・挑発する病人
  俺のスタイルは余裕だった。図体もでかく、常に優位に立っていると思っている。
 仮に本心がそうじゃなくとも、いつも精神的に優位な存在としていると思っている。
 その保証のために他人が必要だ。試合でも、敗者がいるから常に安心してきた。
  でもそれも不安定に成りつつある。 自分が優位なのに、相手が焦ってくるのが
 嬉しい。例えば圧勝している試合。大差がついてもう決着がついてるのに相手が
 必死で戦う姿。 僕はいっつも馬鹿にしてたし、その状態を同僚と大喜びして
 からかえるのが好きだった。 どこか、頭ののろまな僕がからかえる、そんな
 心境。 大差のついたマラソン。 送れて走ってくる奴は馬鹿だ。 ドンビリの
 奴を「がんばれー!」って。 『なにが頑張れだ』ずーっと思ってた。 口に出すの
 恐い? のろまなバーカ、 ってデブ、ブタによくいってたな。
  そんな僕は医学部に行った同級生に『スポーツによる不安障害』といわれる。
 優位を確認しないと、生きていけないらしい。 気付いたら、昨日も
 20年前の知り合いの家の前にいた。 そのデブがいい快感を与えてくれるんだ。

 

440 :
・周りと意見が一致してないと怖い
  「それ何何・・・?」 今日も周りの意見が気になる。少々の事で友達で
 いてもらえなくなる。怖い。 勝利の保証がないと怖い。 今は政治制度で
 大多数の方が有利らしい。 別に強くたって! ちょっと前は強さに憧れてた
 けど、最近は多さだ。 
  とあるブームのさなか、僕はそのまっただなかにいた。他人の言い分なんて
 妬みややっかみだ。 今でもそう思う。 他人がなに言おうとへっちゃらだった。
 そんな僕が仲間はずれにされる日が来る。 知らない奴の意見が、主導になっていた。
 そんな不安な僕を確実に守ってくれる小集団はできた。しかし・・・ 再来が不安だ。
  今日も職場で陰口を言われた。それにすぐ噛み付いた。
 「それ、全体でゆーてん!?」 
 へっへ。やっぱ強大な力に潰されたり、周囲に受け入れられない陰口じゃないか。

 そんな僕に与えられたのは『判断能力欠如症』という病名。さっきの先生が
 つけてくれたんだ。なんでも自分に善悪の判断基準がなく、周りが
 悪いことをやっても同調してやってしまったらしい。(中略)
 でも、これで権威による裏づけがあるから安心の毎日だね!

441 :
・文章能力の過信障害
 
  何かに取り付かれたように自分の判断基準に力があるように感じ、
 それを周囲に示したがる。 自分を信仰させるため、しかし社会面で
 適合しないため、法律をこじつけた。
  ブツブツ、妖力を信じているようで気味が悪い感じだった。

442 :
・しがみつづけるドロップアウター
  僕は高校中退で、そのあたりまでは競争についていっていた。(本人はそう思っていた)
 陽気で勝った僕を周囲に認めさせるわけにはいかない。
 とっくに公式の争いから負けてると気付いたとき、僕はあらゆる
 必死さを発揮した。 「最後まであきらめない執着力!」僕はそう
 信じて動いてきたし、それ以外ないものと思っている(擬似の客観性の存在、この辺りから
 競争の考え方が捻じ曲がっていくものとなる)
  正式な競争から 落ちてしまったときこうやれば 上回れるんだ!

 就職で負けてから、ずっとそいつを追ってる。 

 −卑怯な手口を使っていたようだが、途中で通院をやめ、記録はここまでとなる。
 単一的な手法のみで勝てるというテレビが提供した勝利法(原因はほかにも
 考えられるが、自説とは異なった論だった)等が原因だったのではないかと
 思える。
  現代はテレビ業界も反省しており、目標や報酬を高く設定しすぎた
 ことが問題であり、丁重な扱いをする事をやめているという。
 

443 :
・穏やかな状態を見ると喧騒を煽らずにはいられない

 文を大人しく呼んでいる人はいいんですか!? 
書面上の争いなら穏やかで怪我もしないし、人を傷つけないからいいですか!?
うぁああああぃ。

全くの天然素材。医者を信じない。 悪くないと思う。

争っちまえぇ!!
やり合わないなんて 卑怯!

 そんなんで 何が勝ち取れるって言うんだ!
 獣は体を張って得るもの、 果実も日々の土作業で得るもの

同じ結果になるのも 許せない!

444 :
穏やかに書面だけで勝ちあがっていく・・・?

だから性格も大人しくて 社会も乱さない!?
僕らは勉強してなかったから 注意を受けたり罰を受けて
みじめな立場になったっていうのか!!?


あんたのだって 争い
人に対して 傷付ける意図があるんじゃないか!!

うわああああああい
理由はいわないって これでごちゃごちゃに
できるって  思うんだ!

445 :
Fラン大卒の精神世界での成人生活
運動に負けた。でもあいつには勝ってる。ゲームで負けた。小学生を
相手にしてスカッとしよう。学歴で負けた。だけど高卒よりマシ。
 子供の頃の同級生がいい学歴で会えっこない。
いいことを思い付いた。Fランの俺って賢くなった。
 体格では別集団だった。 こうしておけば
その人間には勝った事になる。避けられてるのは
俺じゃなく、相手なんだ。
 笑って見下してきた児童期。
そんな事があからさまに回りにばれてるんじゃないかと思うと、
幻覚から逃げてるようだった。  

446 :
NH●特番 「笑いに半生(10年)を賭した男」

 ・聖地 OF 笑い ダウンタウンは亜流
 ・西の首都、 大阪
 ・都構想 大阪

「わあっ! 笑いとるって素敵ー」
男の声援で、彼は名誉をも捨て嬉しそうだ。彼は笑顔が好きである。
人を喜ばすことが不幸な人の幸せに繋がると思っている。
大阪を裏切ってまで、兵庫の田舎区で当選した。
田舎では人気を博す笑いだった。

ある日、「笑いをとらなRぞ!」と暴力団系の手紙が来た。
彼は必死で喋りまくり、迷惑で捕まった。
地方紙にのる、『お笑い疑獄事件』である。

ある日、簡単に弱いものとして処置された。
地方のものなんて簡単に社会抹殺できるのだ。


 ■日本社会内でも差別的に人を抹Rるという、
  残酷さを表している鋭い視点から社会を非難した
  ●●作品といえます。日本の闇に光を当てる事で、
  相当焦った大人もいたのではないでしょうか。

447 :2020/01/21
  ・笑いの聖地 大阪 ダウンタウンは亜流  (BY ME)
 ・西の首都、 大阪  (BY 桂三枝)
 ・都構想 大阪 (BY ???)
           大阪 お笑い三段活用

意味を間違えてまでお笑いにもっていくという、
作者の深い意味が読み取れますね。 疑獄とは
賄賂なんですが、あえて自らもお笑いに投じる事で、
登場人物というより自らもお笑いになるという
方向に転じています。 


 まあ、すぐ激怒する田舎者は分からず
 怒ったままなんでしょうけど。 話せば分かる(笑)

ストライクウィッチーズワールドSS総合スレ
【硬派リレー小説】俺くんの日常 Part.2
【シェアード】学園を創りませんか? 5時限目
【魔王】ハルトシュラーで創作発表するスレ 3作目
【後書き】自作品の裏話を語るスレ【裏設定】
【みんなの】随筆・コラム・エッセイスレ【日記帳】
第1回全板チームトーナメント
【創作居酒屋】 細雪 Part1
ゆっくりしていってね!!! 創作発表スレ26
【4】リレー小説【何でもアリ】
--------------------
___【JYP】 ITZY 【verse 6】___
女って実はコミュ力低いだろ。
MBSヤングタウン土曜日 Part68
【帯域制御】NetLimiter
Simply redのスレがありません><
和泉宏隆
ウエイトトレ声優部
フィッシングショーバス釣り板part8
介護職を辞めたい人 85人目
【かぐや様は告らせたい】 藤原千花はゆるふわ巨乳可愛いラブ探偵 4
女子高生になりすまし「Rしてください。無理やり襲って!」などと書き込み、強姦させようとした男逮捕 信じるチンコもどうかと思う [389326466]
【コロナ痛快】朝日新聞「新型コロナ感染拡大で、自宅にこもらざるを得なくなっている人へ韓流巣ごもりをご紹介する」[5/4] [鴉★]
スペインの運ちゃん「日本人はどうしてストライキしないんだい?」<=どう答える? [501631794]
〓〓 Liverpool FC 〓 939 〓〓
☆★カトキハジメに新しいセンスはない?by冨野
【Swine Flu】 豚インフルエンザ!【逃げて〜】
富山県バス釣り情報スレッド
【K・T・R】京王帝都電鉄【K・T・R】-2
バカチョンってなに被害者面してんの?恩知らずのバカチョン
【トリンプ】アモスタイル【リーズナブル】 Part2
TOP カテ一覧 スレ一覧 100〜終まで 2ch元 削除依頼