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南雲忠一中将を再評価するスレ(散)


1 :2019/11/17 〜 最終レス :2020/05/10
南雲長官はもっと評価されるべき(38代目)
前スレ
[37代]南雲忠一中将を再評価するスレ(阿)
https://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/army/1562598586/
(>>9〜霧中変針の章、>>517〜友永隊艦攻全力案の章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/army/1384660511/

2 :
前スレ埋まりました。
あらためてご挨拶を。
当スレは、南雲忠一中将(当時)の再評価を趣旨としています。
例えば、ミッドウェー海戦における山口少将の即時発進の
意見具申について、

3 :
>>2の続き
「南雲中将は、敵空母に差し向ける攻撃隊には
(イ)戦闘機の護衛をつけ、
(ロ)爆撃隊だけでなく雷撃隊も加えて、
正々堂々の編隊で行かせるべきだと考えた。
これは航空家のセンスではなくて、水雷家の考え方なのであろう。
南雲長官は航空決戦の指導者としてのセンスを持っていなかった
といえるようだ」        (『連合艦隊の生涯』堀元美/著)p154

4 :
>>3の続き
”航空家のセンス”って何でしょう。
攻撃隊に護衛を付け、兵力を集中させることは、まさに
航空家のセンスのように思えますが・・・
駆逐艦単艦で突撃して、敵戦艦に魚雷をぶちかます方が
むしろ水雷家らしいですよね。

5 :
>>4の続き
そろそろ、(なぜか南雲長官に対してしか使われない)
水雷出身云々・・・航空戦にはズブの素人云々・・・
から離れて、
当時の機動部隊指揮官にとって、何が常識で、
何が後知恵なのか、見極めたいと思っています。
現在は、艦爆隊と艦攻隊は、それぞれ敵空母に対して
どのような効果を有するのか見ています。
どうぞ、よろしくお付き合いのほどを

6 :
>>5
>水雷出身云々・・・航空戦にはズブの素人云々・・・
前スレ>672-678で紹介した
「南方作戦第二次機動戦(ジャワ島南方海域作戦)」(一水戦戦時日誌より)
行動中に南雲機動部隊が実施した
「“幻の”ココス島沖敵空母捜索撃滅作戦」(仮称)
を初めて見た際には驚愕しましたよ。
こんなこと、他の書籍等では全く見たことがありませんでしたので。
他のスレ住民は特に反応ありませんでしたけど、皆さん御存知なんですかね?

7 :
>>6の続き
・僅かな情報から敵空母の存在を察知
・即座に敵空母に対する警戒を発令
・敵空母の捜索及び撃滅を決心
・敵空母の捜索及び撃滅要領を次々に発令
と、ド素人の私には水際だった作戦指導に思えます。
よくミッドウェー海戦で批判される
「こうするべきだった」
「何故、こうしなかったのか」
「臨機応変に欠ける」
等の大半は、この時点で既に実行していますね。

8 :
>>7の続き
この時は敵空母を発見できず
「空振り」
だったわけですが、
軍事行動はこうした積み重ねを経て、実際の戦闘(海戦)が生起するわけです。
この時の南雲長官(同司令部)の行動は、少なくとも私には
“できる”“センスがある”
と感じられますね。
結果として「ハズレ」であったとしても。

9 :
>>6- ありがとうございます。
南方作戦支援にこんな”お宝”が眠っているなんて、
驚きですね。
誰よりも空母部隊運用を知る司令官、
日本なら南雲忠一
アメリカならフランク・フレッチャー
といったところかな。

10 :
https://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/army/1562598586/868
に戻って、

>(3)第二次ソロモン海戦(8月24日)
参加空母:翔鶴、瑞鶴、龍驤

このうち龍驤は、ガダルカナル島攻撃担当で、
空母決戦には参加していない。

11 :
>>10の続き

アメリカ側も、当時南東方面には、
サラトガ、エンタープライズ、ワスプの3空母が
いましたが、海戦当日はちょうどワスプが補給で
後退していたため、実質は、

(日)翔鶴、瑞鶴
(米)サラトガ、エンタープライズ

の戦いとなりました。

12 :
>>11の続き

日本側は8月24日0415時両空母より艦攻19機が
索敵に発進。進出距離250浬で敵を見ず。

続いて0900時前衛(熊野、鈴谷、利根、筑摩)の
水偵6機で、第二次索敵を発進

13 :
>>12の続き

1205時、最も南方(ガダルカナル島寄り)の筑摩二号機が
「敵大部隊見ユ、ワレ敵戦闘機ノ追摂ヲ受ク」
と打電した後、消息を絶った。

筑摩機の報告電には、艦位が含まれていなかったが、
発進時刻と索敵線から、おおよその位置を推定し、
1255時、第一次攻撃隊を発進させます。

14 :
軍事板恒例の〇〇していれば良かったシリーズ
ワスプが第二次ソロモン海戦に参加していれば良かった

15 :
>>14
このスレでは指揮に関してそんなレスはあるが兵力に関してそのようなレスが
あったっけ?

16 :
こんなアホ国家のポンコツ海軍の三流提督について何を今更再評価しようというのか

日本は大陸で中国と戦争してる最中に何の役にも立たなかった大和武蔵など作って、
燃料を詰めたドラム缶を甲板につむというみっともない無理をして真珠湾を襲い、
挙句の果てに巡洋艦2隻、駆逐艦11隻レベルのソ連太平洋艦隊にすらおちょくられ、
千島樺太まで取られて今も返って来ないのである
ソ連は日本海を押し渡って日本から千島樺太を奪うのに戦艦1隻すら
太平洋側に配備する必要もなかったのだ

こんなポンコツ海軍に就職して、ロンドン軍縮条約脱退を喚き散らし、
予算を無駄にすることばかり考えていたこのハゲを、
局地戦の指揮ぶりを弁護してまで再評価したところで良くて単なる鉄砲玉だ!

17 :
>>16
「全ての人に意地悪く!」byゲショゲショ
>三流提督について何を今更再評価しようというのか
過去に何度も言及していますが「再評価」ですので、
当然評価が更に下がるかもです。
というより、どんな人間でも組織でも、長所短所は両方あるのが普通かと。

>日本は大陸で中国と戦争してる最中に
この点は国家戦略、軍事戦略ですので>>1のとおり当スレでは極力扱っていませんので、
支隊スレか戦略を扱う他スレが適当かと。

18 :
>>17の続き
>局地戦の指揮ぶりを弁護してまで再評価したところで
私は「戦史叢書」等で言及されていない南方作戦の一次資料を色々読んでいる最中ですが、
南雲長官(同司令部)のまずいと思われる行動もあります。
(当初の計画を大変更してベンガル湾を迂回行動したにも関わらず、
ツリンコマリー空襲前日に英PBYに発見されたのは、
その前夜に長文の戦闘概報(コロンボ空襲及び英重巡撃沈の報告)を打電しており、
それが英側の無線方位測定で探知された可能性がある?
ビスマルク追撃戦で似た事例がありますね。)

当スレでは日米その他、色気な人物や戦史を扱っていますので、
御興味があれば、是非ご参加をば。

19 :
>>14 面白いかも、ですね。
結局東部ソロモンでは、米空母は支隊のRJさんを沈めたものの、
本隊の翔鶴瑞鶴を索敵機が発見したにも関わらず、
出した攻撃隊は、その本隊を見つけられず、
前進部隊(近藤長官の第二艦隊)を攻撃しただけで撤退になりましたから。
ワスプがいれば、もうひと押しできたかも

20 :
>>15 あまり印象に残らない第二次ソロモン海戦ですが、
新生第三艦隊のミッドウェー海戦の戦訓を活かした作戦指導は、
前衛分離策が、すごく当たってるんですよね。
前衛からの索敵機が敵空母を見つけたり、
敵の攻撃を吸収したりなどなど。
その分、本隊の防御が薄くなって、索敵SBDに至近弾くらったり
してますけど・・・試行錯誤ですなぁ

21 :
>>16 分かっちゃいませんなぁ
三流提督(と思われている)南雲長官を再評価するからこそ
意義があるんですよ。
例えば、多聞丸こそ日本海軍希望の星だった!
彼に機動部隊を任せていれば!
と軍板で語って、何か新しい話でも出てくるんですかね。
それこそ、”何を今更”ですよね。

22 :
>>21の続き
ちょうど無名時代から応援していたアイドルが、
紅白に出場するくらいに売れたときに
「ももク(ryはワシが育てた」と自慢気に語れるんじゃないかな。
いつか、南雲長官が名将?と見直されるようになったときに、
「昔、ワシが若い頃には先駆的なスレがあってのぉ・・・」
と思い出してもらうことこそ、当スレの最終目標であります。
なんてな

23 :
>>17 そうですよね。げそげそ
>当然評価が更に下がるかもです。
南雲長官の場合、スタート地点が周回遅れなので、
上り坂あるのみ!ですけどね。

それと、大和が役立たず論が幅をきかせていますが、
日本海軍はまっさきに戦艦建造をやめたのに、
なぜに批判されるのかが意味不明ですし、

24 :
>>23の続き

そもそも、戦艦は役に立ちます。
空母なんて、脆弱だし、夜はもちろん、雨降っても使えないしで、
ソロモンの航空戦を見れば、どれだけ天候を理由に作戦が中止に
なったかひと目で分かるはず。

日本海軍の失敗は、開戦後も大和を秘匿していたことで、
真珠湾と同時に、「我が海軍は18インチ砲の巨大戦艦建造中、
年明け以降、続々と就役予定!」
と大々的に発表すれば、連合国軍側に牽制となったでしょう。

トラックの眠れる女王!
・・・あれ、史実とそんなに変わってない?

25 :
>>23
真っ先って英独の方が先よ
理由は開戦したからであり、言うまでもなく日本も同様の理由よ

26 :
>>25
独はともかく英は…

27 :
HMSヴァンガード「」

28 :
>>26
イギリスがどうしたって言うんだろ
まさかバンガードがとか言わないよな
重要なのはライオン級建造中止なんだがなあ…

29 :
>>28
その資材が勿体ないと思ったのか廃品の主砲を引っ張り出してきて新戦艦を
改めて建造する了見が判らない。

30 :
>>29
了見が判らないってどうみても本命のライオン級戦力化までの繋ぎ
戦争開始でライオン級とヴァンガード級はどちらも一旦は中止になるんだよ
のちにヴァンガード一隻だけは改良されつつ再開はされるけど、まあ建造ペース遅いように力入れて無くてな・・・・

31 :
>>25- やはり、こういう話になると食いつきが良いですな!
仰るとおりなのですが、これは>>16に対するレスなので、
(大活躍した空母と比較して)「何の役にも立たなかった大和武蔵」
という意味で、日米英あたりを対象としています。
それとバンガードが戦後に完成しているのに、
英海軍が「真っ先に」戦艦建造をやめたとするのは、
少し無理があるような・・・

32 :
>>13の続き
第一次攻撃隊(関衛少佐)
艦戦10機
艦爆27機
第三艦隊の新しい戦策を反映した編制となっています。

33 :
>>32の続き
「大型空母の飛行機隊の攻撃は、命中率がはるかに良く、
優速性、攻撃運動の柔軟性等の点から、
艦攻よりは比較的被害の少ない艦爆によって、
まず敵空母の飛行甲板を爆破して、その機能を喪失させ、
次いで艦攻によって雷撃撃沈する方針を採った。
このため攻撃力の重点を艦爆隊に置き、艦攻隊は主として
索敵に充て、その後雷撃に使用することとした」
      (『戦史叢書(49)南東方面海軍作戦(1)』)p545

34 :
>>33の続き
関攻撃隊は、当初、筑摩二号機が消息を絶った位置を
推定して、飛行していましたが、
その途上、触接交代機の比叡水偵による敵情が入り、
針路を修正、1420時には、敵空母部隊を発見した。

35 :
明日は、銀英伝の最終章を見に行くので
お休みです。
ジークフリード・キルヒアイスが生きていれば・・・
それではノシ

36 :
>>31
日本海軍が戦艦建造を止めたのは開戦だからであって、戦端開かないなら戦艦建造の計画なのに、
日本海軍が「まっさきに」戦艦建造をやめたのも少し無理があるような・・・

37 :
>>36 米英は開戦した後も戦艦建造をやめなかったのに、
開戦を理由に戦艦建造をやめた日本海軍を「まっさきに」と書いたことを
否定するのは、少し無理があるような・・・

38 :
>>34の続き
関少佐は、攻撃隊を二つに分け、
翔鶴隊をエンタープライズに、瑞鶴隊をサラトガに向けた。
(戦果報告)
翔鶴隊:エンタープライズに対し、爆弾命中6発以上、大破炎上
瑞鶴隊:サラトガに対し、爆弾命中2発以上、誘爆大火災
(実際の戦果)
エンタープライズ:爆弾命中3、至近弾2
サラトガ:命中無し

39 :
>>38の続き
ついに不死身のビッグEに対し、損傷を与えることができましたね。
アメリカ側の視点から眺めると、
13時半過ぎには、早くもエンタープライズのレーダーが
320度方向(北西)80浬に不明機の編隊を発見。
14時過ぎには、直衛のワイルドキャットが日本軍攻撃隊を発見、
交戦を開始した。

40 :
>>39の続き
その中で、パイロットのレジスター少尉は、
「重力のため血が頭から下へ引くような急上昇反転の
方向転換を二度行って、ゼロとメッサーシュミット109を
撃ち落した。
このドイツ製の戦闘機はきりもみして落ちていった」
  (『空母エンタープライズ』スタッフォード/著)上巻p193

41 :
>>40の続き
確か真珠湾のときも、B109の空襲と報告されたようですが、
空母機乗りの間でも、信じられていたんですかねぇ
メッサーじゃ航続距離が足りなくて、役に立たんちゅーに!
そもそも脚間が狭くて、着艦時にひっくり返りそうだが・・・

42 :
英国はチャーチルを始め戦艦に最も過剰ななロマン(妄想)を抱いていたように感じられるものの、実際の運用ではシステマチックな戦力を構成する歯車の一つとして、最後までうまく有効活用(使い潰し)していた気がします。
その意味では、戦艦も戦争が終わるまでは価値の見直しをはかる余裕もなく、最後まで欠かせないコマの一つのままだったと。

43 :
米英は余裕があって、戦力構成の見直しを図る必要がなかったから、そのまま戦艦建造も続けた。
独は潜水艦に、日は洋上航空戦力に活路を見出そうとしたから戦艦建造を一定以上続けられなかった…とか。

44 :
戦艦は役に立つとかよりも、
対中戦争で陸戦の真っ最中、満州ではソ連と対峙、
前線では兵力と装備と補給にも困るなか国民が命をかけている
こういう情勢で、大和や武蔵を建造する事が国家として優先すべき事かな
一方の蒋介石は焦土戦まで展開して必死なのにな、
こんな予算がなぜ通る

45 :
そもそも当時の日本の戦略として、大陸戦略と太平洋戦略という同時になし得ない2つがあって、
それをヒロヒトが「同時にやれ」と命じた結果、結局どちらも潰えたわけで
まあ陸軍と海軍が派手に玉砕できて戦史に彩りを与えられたのは評価できるが

46 :
>>41
Bf1-109T( ^ω^)/

47 :
まあ、たった一回、東洋艦隊が壊滅したくらいで戦艦を否定するのは如何なものかと?
という考えが米軍内部では有ったのかも?
その証拠にパールハーバー後の米国は沈んだ旧式戦艦の浮揚修理と近代化改装
に建造中の新戦艦の工事促進を最優先項目にしたのだから。

48 :
>>42
戦艦の価値は敵戦艦対抗でそれは戦争終わっても変わって無い
大戦後に戦艦が軒並み退くのは敵国の戦艦が消滅、若しくはさほど無いからという対抗上の話
第一次世界大戦以後の戦艦はそういう価値でしかなく、第二次世界大戦終了で価値の見直しはされているわけではない
戦艦にロマンを抱いているのは軍艦ファンの方に感じるな

49 :
>>42- 本職も根っからの大艦巨砲主義ではありますが、
そろそろ本筋から外れそうなので・・・
>>46 世傑によるとBf109T−2の航続距離は500浬
ガ島まで届かんぜよ・・・orz

50 :
戦艦は使えるかどうかより、建造費、維持費、人件費、これらを航空分野に回したほうがはるかに役に立ったという話
護衛艦なら戦艦じゃなく巡洋艦で十分だし

51 :
>>50
そうではないだろう?

対抗艦を作らせる労力を払わせているのだから、特に横綱の国は対称戦備で優越することを考えるし

つまり、日本は大和2隻を支払った代償に、米戦艦12隻、英戦艦6隻を払わせたんだ

君が担当者だったとして、アメリカが対抗戦艦が不要になった代わりに更にエセックス+20隻とかで攻めてきたら余計嫌だろ?

52 :
>>50
米英は日本の対称戦備なんかしていないし、空母を作ろうとしてすぐ出てくるものじゃない
アメリカが軍備改革をしてくれるならその分時間を稼げてありがたい
そもそも当時は軍備計画を公開してないけど

53 :
米戦艦は使えるかどうかより、建造費、維持費、人件費、これらを米陸海軍航空分野に回したほうがはるかに役に立ったという話
護衛艦なら米戦艦じゃなく米巡洋艦で十分だし
かな?
日本に限るとかはさすがに言わないだろうな

54 :
>>53
その通りだよ
ただアメリカは戦艦と航空の両方をやっても成立させる国力があったが、日本にはなかった
戦略だけ見れば日本がアメリカに劣っていたという話ではなく、国力を考えれば日本は勝つ戦略ではなかったという話
日本が航空中心に切り替えたからと言ってアメリカがすぐに切り替えてそれに追いつけるわけではないからね

55 :
なんだそりゃ
航空分野に回した方がはるかに役立つんじゃないの?
あと航空中心に切り替えるって具体的にどういうのを想像してるんだ?
まるでアメリカや日本は違うみたいに聞けるけど

56 :
なんだそりゃ
航空分野に回した方がはるかに役立つんじゃないの?
あと航空中心に切り替えるって具体的にどういうのを想像してるんだ?
まるでアメリカや日本は違うみたいに聞けるけど

57 :
>>55
だからそう書いてるでしょ、国力で劣る日本は戦略で先を行くしかない
航空中心は色々あるが、大西が大和に反対した時に中止するだけでも大きく違っただろうな
当時の政治的に無理な話ではあるが

58 :
>>50- こういう話は盛り上がるんだよなぁ
みんな、南雲の話をしようぜ!

59 :
>>41の続き
ミッドウェーのときも述べましたが、
こと日本海軍に関していえば、艦爆隊のみの攻撃であっても、
「飛行甲板を破壊して、発着艦能力を奪う・・・」云々といった
表面的な戦果ではなくて、
艦深部で爆発し、あわよくば機関に重大な損傷を与えよう
という、敵空母の”生命”を狙う本格的な攻撃です。

60 :
>>59の続き
今回は、計3発の250キロ爆弾が命中しましたが、
1発目は、
「敵の爆弾が、後部エレベーターの右舷側の前方に
初めて命中した。
そしてエレベーターの縦穴を12メートルも突き抜けて
爆発した。
その450キロのTNT火薬の威力で、ガンギャラリーと
三層の甲板が吹き込んだ」(同)p196

61 :
>>60の続き
1千ポンド爆弾を投下したことになっているのは、ご愛敬として、
「三層貫いた」ところから、通常爆弾だったことがうかがえる。
爆発の衝撃で、後部リフトは使用不能となりましたが、
艦内で爆発した箇所は、上等兵曹の居住区だったので、
火災が発生した程度で、機関部に与えた影響は少なかったと
思われます。

62 :
日本が大和級を作らなかったとすると基準排水料換算で翔鶴が追加で5隻作れます。嬉しいことですね!

しかぁーし、同様にアメリカはエセックス級が追加で15隻、
イギリスはイラストリアス級を追加で6隻作って対日戦へ投入できます。凄く嫌ですね!

正規空母比 日11(21.6%):米29:英11
(新旧戦艦比 日12(19.4%):米29:英21)

の史実のところが、新戦艦を空母に転換すると

正規空母比 日16(18.6%):米45:英25)
(旧戦艦比 日10(23.8%):米17:英15)

ますます勝負になりませぬ

63 :
>>62
建造ドックの数の問題があるからそんなに作れないので追加は二隻。

64 :
戦艦にしろ航空にしろ生産力があるほうが生産競争で勝てるのは分かりきったことだろ
問題はどれだけ早く航空に切り替えられるか、アメリカに先を越されたらどうしようもないが
アメリカは日本に比例して生産しているわけじゃないから日本が空母を増産したからといって即座に空母が作れるわけじゃないんだから意味のない比較だな

65 :
>>63
それは知っているが次の段階で、、、
横須賀工廠と呉工廠と三菱長崎と川崎神戸の4つしかないからねー、まー信濃用新設を加えて+1か

66 :
>>65
そうなると翔鶴型五・六番艦が竣工するのは19年半ばあたりになる。
戦況が史実通りなら載せる飛行機が無さそう。
何しろあ号作戦では二・三航空には旧式な零戦二一・三二型と九九式艦上爆撃機も
掻き集めて載せていたのだから。
爆戦も艦爆不足を補うためだし。

67 :
>>66
そこで駆逐艦の代替で陸攻ですよ!
価値の対価が等価であるか?

68 :
>>64
流石に何を作っているのかは詳細までは分からないけど、日本は新戦艦2隻を作っているのはわかるわけで

69 :
>>62- 搭載機が九六艦戦ばかりになりそう・・・

70 :
>>69
96もそんなに生産していないからなー
しかし代用艦爆の爆装零戦や反跳爆撃が早期に実現しそうな感じ

71 :
日本もアメリカも、空母艦長ができる人材を揃えられますかねぇ

72 :
>61の続き
エンタープライズの図面やプラモデルなんかが手元にあると
わかりやすいですが、
ヨークタウン級の後部リフトというのは、
飛行甲板の艦尾ギリギリのところにあり、
艦中央部の機関部はもちろん、その後方にある弾薬庫からも
遠く離れています。

73 :
>>72の続き

それ故に艦内深部での爆発や、それに伴い発生した火災
によって、艦が重大な損傷を被ることは少ないでしょう。

ただし、後部リフトの真下には、舵があります・・・

74 :
>>73の続き

英語版wikiによると、
https://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_the_Eastern_Solomons

an armor-piercing, delayed-action bomb
「貫徹用に装甲され、遅延信管を装備した爆弾」
とあるので、通常爆弾とみなされます。

detonating below the waterline,
「吃水線下で爆発した」
当然ながら、艦尾の水線下には舵があります・・・
(大事なことなので二度言いました)

75 :
>>71
よく知らんのだが空母の艦長ってそんな養成が追いつかないくらい難しいのか?
勿論出世の順序とか階級とか無視して単純な仕事として見た場合だが
現代日本で漫画家で成功したり音楽家で一華咲かすよりも難しいか?

76 :
>>75
横川艦長みたいに忙しくなったときの処理ができるかどうか
航空参謀候補みたいな人は一人おいときたいよね
アメリカの司令部がない空母はどうだっけ?

77 :
空母の艦長って航空機系出身がいいのか艦船系出身がいいのか難しいところだな
日本は空母はそんなに作らずに航空機を大量に作るだけでもよかったかもな
侵攻は難しくなるけど防衛に問題はないだろ、一方アメリカはその分大量の空母が必要になる
南方作戦以降はそれで守り固めて資源開発してればよかったんじゃね(てきとう

78 :
>>70
昔、三野正洋って人がカミカゼアタックをやるぐらいなら
爆装零戦でスキップボムをやるべきだったとか言ってたな。

79 :
>>78
それは時系列が逆。201空はスキップボンビングの訓練をしてて捷号作戦に臨む予定
だったけどダバオ誤報事件で集結していた100機の零戦を地上で破壊された。
この損害によりスキップボンビングを諦めて特攻作戦実施の要因となったと言われてい
る。
日本ニュース232号に主翼下に増槽を懸吊した零戦が写っていた。
六二型の生産は19年10月から記録があるがそんなに早くフィリピンに持っていける
ものだろうか。
それとも別の画像と繋いで編集したのかな?

80 :
別にスキップポミングでなくても緩降下爆撃でいけるよ
マリアナ沖では爆戦は(よくコピペされる文書の雰囲気と裏腹に)彗星と戦果も生還率も遜色ない
末期はその訓練すら追っつかなかったから特攻になっただけだし
昭和18年春に戦闘機の襲撃機的な運用を準備し始めた陸軍では
一式戦による爆撃で顕著な対艦対地攻撃の戦果を挙げている(それでも体当たりを併用したんだけど)
もっと早く海軍航空の主流が爆戦の潜在能力に気づいてれば、という観点から惜しかった

81 :
勝てない戦争を仕掛けて、こうすれば良かった、ああすれば良かったとか、
多少アメリカ人を史実よりは沢山殺したからと一体何なのか

開戦前はもっと積極的に戦争に反対すべきだろうし、
勝てると思っていたとしても中部太平洋艦隊司令長官として、
マリアナで小沢機動部隊が壊滅し、陸軍も壊滅した時点で、
全滅は時間の問題であり、戦争の行く末も見込無いのであるから、
軍民を取りまとめて降伏し、無用な死者を出さぬようにすべきである

戦陣訓などは陸軍刑法とは違うのである。
彼の最期の訓示では尽くすべき事を尽くして弾薬・資材も無いという事が
明らかなのに、日本男児の真骨頂などという、ただの農民や市民で
しかない一般兵に対してわけのわからない職業軍人の勝手な屁理屈を
押し付け、バンザイクリフ事件で代表されるような玉砕や自決を
させてしまった思想はもはや現代では受け入れる事は出来ないのである

南雲が勝手に悠久の大義などと言い出して自決せず、
降伏を命令していれば助かった者も多かったのではないだろうか

82 :
>>79
既存の零戦の改造で主翼下に増槽はやっている
主翼下増槽だから62型は早計

83 :
>>75 よく知らないにしても、比較の対象が間違ってると思いますよ。
>>76 普段から、「水雷屋出身の素人」云々と物知り顔の評論家の方々なら、
いかに空母艦長が特別な職であることかを解説してくれるでしょう!
>>77 空母の艦橋は舷側に寄ってますから、にわか仕込みでは
難しいかもね。

84 :
>>78 そんな簡単なものなら、当時の参謀も思いついたでしょうねぇ
>>79 ありがとうございます。そういう経緯があったのですか。
>主翼下に増槽を懸吊した零戦→>>82のようです。
>>80 緩降下の命中率ってどうなんだろう
>>81 ようやく、南雲長官の話題になったか・・・
と思ったら、民間人の扱いは難しいですね。

85 :
>>82
主翼の強化に懸架装置に燃料の配管工事を前線でできるんだ。
増槽は先行生産されていたのかな?

86 :
>>74の続き
2発目は、1発目の直後、しかも、同じ後部リフト近くに被弾。
wikiには、ちょうど30秒後、1発目の被弾位置から15フィート
(4.6メートル)以内の位置とあります。

87 :
>>86の続き
こちらは陸用爆弾のため、飛行甲板を突き抜け、
格納庫内で爆発。
過去スレで、アレ氏も指摘されていましたが、
飛行甲板が盛り上がってしまい、真珠湾帰投を余儀なくされた
原因となっています。

88 :
>>87の続き
>>60に「ガンギャラリー」とある通り、後部リフトの両舷には
機銃座がスポンソンの形で張り出しているので、
陸用爆弾が命中した場合、その爆風と弾片により、
多くの機銃員たちが殺傷されました。
凄惨な現場となったことでしょう。

89 :
>>85
なんかさっきから思い込みとか先入観あるみたいだけど、
日本海軍における改造は本土で行われるのが基本なんだけど

90 :
>>89 前線では、せいぜい小修理くらいですかねぇ

91 :
>>88の続き
最後は、3発目。
「三発目の爆弾が命中した。
二発目の爆弾と同様に、この爆弾も触発信管を付けていたので、
飛行甲板で爆発した。
アイランドのすぐ後ろ、第二エレベーターの後ろの隅の右舷側である。
今回は、ビッグEはついていた。

92 :
>>91の続き
爆薬は250キロで、しかも欠陥爆弾だった。
爆発力は弱く、爆弾の外殻は粉々にならずに大きな破片に
分かれて残った。
それでも飛行甲板には3メートルの穴が開き、
第二エレベーターは、使用不能になった」
             (『空母エンタープライズ』上巻)p200

93 :
>>92の続き
文中にある通り、3発目も陸用爆弾で、
命中箇所は、中央リフト付近。
ヨークタウン級では、艦橋の後端付近にあります。
奇しくも、今回の命中弾は、すべてリフト付近に当たっていますね。

94 :
>>93の続き
前スレでも紹介しましたが、陸用爆弾は弾体強度に不安があり、
>「昭和15年2月15日の文書には、25番陸用爆弾は、
>瞬発信管をつけないと硬いものに当たったとき壊れてしまう、
>と注意を促している」(『日本海軍の爆弾』兵頭二十八/著)p59
>
>つまり、陸用爆弾だと命中したときの衝撃に弾体が耐えきれず、
>信管が作動する前に、爆弾そのものが壊れてしまって不発や
>不完爆になる懸念があったということです。
https://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/army/1562598586/915

95 :
>>94の続き
今回中央リフト付近に命中した陸用爆弾は、
防御甲板に当たったわけではありませんが、
それでも不完爆が起きてしまっている。
当初から指摘されていた懸念が、現実化してしまったわけですね。

96 :
>>95の続き
当時、エンタープライズには3名のカメラマンが乗艦しており、
この3発目の爆発の瞬間が、写真におさめられている。
→>>74
本人は死亡したそうですが、爆発の衝撃でシャッターが
切られたとか。

97 :
[エンタープライズ被弾箇所]
                     ┏━━┓
   後部リフト   中央リフト  ┃    ┃     前部リフト
   ?↓      ? ↓    ┃     ┃       ↓
┏━★━━━━━★━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━┓
┃                                         ┃
┃  ★?                                  ┏┛
┗━━━┓                               ┏┛
   舵  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

98 :
明日は、上京してくるのでお休みします。

現在、アメリカの方では
映画「ミッドウェイ」が公開中だとか。

ヘンリー・フォンダがニミッツ提督を演じた1976年版は
ガース大佐など架空の人物設定でしたが、今回は
史実に基づいたものらしい。
(エンタープライズSBD隊のベスト大尉が主人公?)

ちなみに南雲長官役は、國村隼氏。
いわゆる”優柔不断で、無能指揮官”のようだ。

99 :
旧作は、戦闘経過が史実に忠実で、
南雲長官も優秀な指揮官として描かれていたので、
お気に入りで、DVDも持っているのですが・・・

https://www.youtube.com/watch?v=l9laReRAYFk
予告編を見る限り、”娯楽映画”のようですな。

来年日本公開予定です。
楽しみに待ちましょう!

それではノシ

100 :
>>7
この時に南雲長官は何を根拠に敵空母出現と判断して臨戦態勢をとり、誤認した理由は何だったの?

101 :
ただいま戻りました。

今回の行き先は、新橋にある航空会館
その中に図書室があって、航空関係の資料が揃っています。

そこで、ずっと探していた「戦前のジェーン航空年鑑」を
ようやく見つけました。
なんと1920年から揃っています。

102 :
>>101の続き

そもそものきっかけは、過去スレの中で、
即時発進を却下した南雲司令部の判断について、

「当時入手していた敵空母の位置は、味方からまだ約210浬
離れている。従って、敵の艦爆や艦攻は味方まで届くだろうが、
艦戦は航続力不足で付いてこられないであろう」(公刊戦史p290)

この源田参謀の回想です。
当時、米空母機の航続距離は、どのように認識されていたのか、
まず、ジェーン年鑑にどう書かれていたのかを知りたいという
ところからでした。

103 :
>>102の続き

早速1940年版を見ると、
まず、グラマンF4F−3は、機体寸法やエンジン出力など
詳しい諸元が掲載されており、注目の航続距離は、
1150浬となっている。p193c

ざっと三分の一を作戦行動半径として、380浬程度
十分ですね・・・

まぁ、これは公表値で、”実力”を表しているかどうか。
例えば日本海軍の蒼龍飛龍は、基準排水量1万トンと書いてます。

104 :
>>103の続き

ちなみに、ダグラスSBDは、「詳細情報無し」
TBDはエンジン出力が850HPなことくらいで、
「これ以上の情報は公表されていない」とあります。p185c

マーク・スティル/著の『日本海軍空母VS米海軍空母』
(オスプレイ対決シリーズ3)では、

「F4Fの航続距離720浬、有効作戦行動半径175浬」(p29)
とあるので、確かに源田参謀の回想通り、210浬離れていれば、
”付いてこられない”ですね。

他の情報源から、つかんでいたのかもしれません。

105 :
>>100 ゲショ氏は多忙のようなので、
代わりにお答えしますと、
詳細は>>6の通り、前スレにあります。
https://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/army/1562598586/672

昭和17年3月2日、蘭印ジャワ攻略支援のため、
チラチャップ攻撃(4日予定)のとき、

伊7潜が、付近で飛行機(敵味方不明艦上機)1機の制圧を
受けたことから「空母を含む敵艦隊が行動中」と判断し、
索敵計画を変更し、攻撃隊の準備を指示。

106 :
>>105の続き

3日朝から艦攻11機で索敵を行ったが、敵を見ず。
敵空母は居ないと判断して、4日は予定通り、
チラチャップ攻撃に移っています。

つまり、附近海面の友軍潜水艦が飛行機からの攻撃を受けた
ことから、「敵空母行動中」と判断し、索敵計画、攻撃準備など
柔軟に対応した、ということですね。

107 :
>>97の続き
第二次ソロモン海戦では、艦爆のみでエンタープライズを攻撃し、
爆弾命中3
そのうち2発は陸用爆弾で、偶然にもリフト付近に命中したため、
爆発時の衝撃により、中央リフトと後部リフトとは、ともに使用不能
となった。

108 :
>>107の続き
つまり、飛行甲板の位置から動かなくなった。
着艦については、通常通り、収容した機体を前部リフトから格納庫へ
下ろすことになるのですが、
次の攻撃隊を準備する場合は、全機を全部リフトから飛行甲板に
上げ、それを艦尾側まで押して行って整列させねばなりません。
これはかなり手間のかかる作業ですよね。

109 :
>>108の続き
艦爆隊の攻撃による効果と言うと、普通は
「飛行甲板に”穴を開けて”、発着艦能力を奪う」
といったように語られることが多いですね。
米空母のダメコン能力をもってすれば、開いた穴は、比較的
短時間で塞ぐことができますが、洋上で停止したリフトを
修理することは難しいでしょう。

110 :
>>109の続き
先に紹介した通常爆弾による機関部の損傷についても
そうですが、ひとつひとつの戦闘経過を追っていくと、
艦爆による空母攻撃が、侮れない破壊力と有効性を
持っていることが分かってきました。

111 :
>>110の続き

そして1発目の通常爆弾です。

珊瑚海でも、ミッドウェーでも、恐ろしいまでの破壊力を
発揮した通常爆弾ですが、今回はどうだったのでしょうか。

112 :
>>111の続き

まず、>>97図の通り、
命中箇所が艦尾だったので、艦中央にある機関部や
煙路などの関連施設を損傷させることはなかった。

それ故にエンタープライズは、機関停止や速力低下に
陥ることはなかった。

113 :
>>112の続き

艦内各所で発生した火災は消し止められ、
飛行甲板の穴は塞がれた。

3発の爆弾命中から1時間後には、
エンタープライズの復旧は、おおむね完了し、
飛行機隊の収容を開始した。

さすがはビッグE
やはり魚雷を命中させないと、致命傷には至らないのか!

114 :
珊瑚海で被弾損傷した翔鶴とミッドで小林隊を受けて消化中のヨークタウンの写真みたら
ダメコン云々関係なく翔鶴の方が壊れ過ぎなんだよな。やはり99式艦爆の250kg爆弾は威力不足だったのでは?

115 :
>>114 そうですね。「爆弾の威力」を炸薬量で比較してみると、
(日)25番陸用爆弾:96kg
   25番通常爆弾:56kg
(米)500ポンドGP爆弾:146kg

単純に比較しても、米爆弾の方が1.5倍の炸薬量の違いがあるので、
九九艦爆の爆弾は威力不足というのは、間違っていないかと。

116 :
>>113の続き
ところが、このままでは終わらなかった。
着艦作業の途中、なんと、エンタープライズの舵が
動かなくなったのです。

117 :
>>116の続き
通常ならば、着艦時は艦は直進しなければなりませんが、
艦長は、エンタープライズの航跡が徐々に曲がっていることに
気が付き、舵の修正を命じたところ、
突然、取舵いっぱいとなり、次に面舵いっぱいまで振り切れ、
最後は面舵20度まで戻ったところで、停止してしまった。

118 :
>>117の続き
この影響で、飛行甲板上の一部の機体が、横滑りして
海上に落ちそうになり、
右舷側に居た駆逐艦バルクが、衝突を回避するため、
全速でエンタープライズの前に出た。
その間も、彼女はゆっくりと右まわりに旋回を続ける。
着艦を待っていた機体はサラトガの方へ回された。
これはピンチ!

119 :
>>114
そりゃ日本側は遅延信管と着発信管だしなあ
遅延は当然として、着発信管も遅延程でないにしろ飛行甲板は米側よりかは当然壊れにくい

120 :
>>114
加えて密閉格納庫だから爆風で飛行甲板が吹き上げられてあの惨状。
それを考慮して格納庫側壁は吹き飛ばされやすいように薄く作られてはいたが巧く
いかなかった。

121 :
>>115
単純に炸薬量なら
25番陸用爆弾 149kg
98式25番陸用爆弾 96kg
で古い陸用爆弾の方だったなら米爆弾に匹敵することになるな

122 :
>>119 見た目の派手さは、やはりアメリカ側か
>>120 翔鶴型は、壁の強度をわざと弱くつくっておいて、
爆発の衝撃を横に逃がす設計だったのが、うまく機能しなくて、
上に吹き抜けてしまったようですね。
>>121 古い方は、ちゃんと爆発するかなぁ・・・

123 :
>>118の続き

どうして、舵が故障してしまったのか。

ヨークタウン級の操舵機構は、
舵の前方にある操舵機関室が重要な役割を果たします。

艦橋からの操舵命令は、この操舵機関室に伝えられ、
電気モーターが作動して、油圧で舵を動かす仕組みです。

124 :
>>123の続き
「最初の爆弾が、右舷ガンギャラリーの後ろを破壊し、
下へ伸びている換気用シャフトを砕いて、艦体から引き離し、
飛行甲板の所で穴を開けた。
そして方向を変えて、更に甲板三つ突き抜けて爆発し、
エレベーター機械室、上等兵曹の居住区を含む
操舵機関室の上と前の区画を破壊した」
             (『空母エンタープライズ』上巻)p210

125 :
>>124の続き
つまり、一発の通常爆弾(>>97)が命中したとき、
艦深部で爆発した結果、操舵機関室の周囲の区画を破壊。
その結果、電気モーターを冷却するための通風路が塞がれてしまい、
温度が上昇し、停止してしまったのです。

126 :
>>125の続き

このままでは、敵の第二次攻撃を回避することも
ままならず、戦場からの離脱も不可能です。

『空母エンタープライズ』によれば、
主任機関兵曹長のウイリアム・アーノルドスミスらが
中心となって、操舵機関室に突入し、

75度という室内温度の中で、モーターを修理し、
再び操舵機能を回復した、とあります。

127 :
てすと

128 :
>>125の続き

このままでは、敵の第二次攻撃を回避することも
ままならず、戦場からの離脱も不可能です。

『空母エンタープライズ』によれば、
主任機関兵曹長のウイリアム・アーノルドスミスらが
中心となって、操舵機関室に突入し、

75度という室内温度の中で、モーターを修理し、
再び操舵機能を回復した、とあります。

129 :
>>128の続き

それは、舵が故障してから、約40分後のことだった。
こうしてビッグEは窮地を脱することができた。

一般に、第二次ソロモン海戦では、
艦爆隊のみの攻撃で、雷撃を伴わなかったことから、
中途半端な戦果で、エンタープライズを逃がしてしまったと
思われがちですが、

130 :
>>129の続き

実際の経過を振り返ると、ここでも改めて
通常爆弾の破壊力の大きさを知らされますね。

防御甲板を貫通できなくとも、艦深部での爆発は
機関や舵などの重要区画に損傷を与え、
船の”生死にかかわる”事態を引き起こす効果があるのです。

131 :
すみません、書き込みエラーが出たと思ったら、
ちゃんとできていましたね・・・orz

132 :
>>130の続き
さて、舵が復旧したから良かったものの、
もし操舵不能の状態で、日本軍に攻撃されたら、
大変なことになっていたでしょう。
そして、その大変な事態が起こり得たことを
史実の経過が示しています。

133 :
>>132の続き
南雲長官は、第一次攻撃隊発進の1時間後、
1400時に、第二次攻撃隊を発進させます。
第二次攻撃隊(高橋定大尉)
艦戦9
艦爆27
今回も、艦攻は含まれず、
第三艦隊の新戦策>>33
「まず艦爆で敵空母の機能を喪失させ、艦攻の雷撃で撃沈する」
を反映した編制ですね。

134 :
>>133の続き
ところが・・・
「1400時の敵の位置を、
南緯9度30分・東経163度20分、針路130度・速力20節
として、1600時の予想位置を推定し、進撃進路を150度とした。
1543時、予定地点に到達したが、敵を見ず、
日没(1612時)まで捜索したが、遂に発見できなかった」
                            (公刊戦史)p571
むぅ、残念!

135 :
>>134
敵空母を求めて1時間半飛んだら日没まで30分しかない。帰ってくるの夜じゃん。
この日はこれ以上攻撃隊を飛ばせないよね。
夜の間は敵艦隊を見失うのだからこの時間の攻撃なら艦攻を飛ばして
雷撃で大損害を与えて動きを止めるという決断もありなのかな?

136 :
一次攻撃隊と二次攻撃隊を時間差で出した意義ってなんなんだろう
一気に出してれば艦爆でエンプラもサラトガも発着不能にして
第二次攻撃隊で止め刺せそうな気がする

137 :
あるいは、既に撃破したエンプラを仕留めるために艦攻もさっさと向かわせないのかな
日没まで待ったのは寧ろ夜間雷撃で損害を少なくしなかったか?

138 :
>>135 そうなんです。
この日は第一段索敵で敵を発見できなかったことで、
午後からの第一次攻撃になってしまいましたからね。
>>136 おそらく、確実な索敵情報ではなかったので(>>13)
いっぺんに出して空振りに終わる危険を考慮してのことかと。
>>137 艦爆隊の戦果を確認してから出すつもりだったんですかねぇ

139 :
>>138
索敵情報前からそれは決めていたことだから、索敵情報は無関係だよ
そういうのは想像してあれこれ考えちゃうと間違った想像しやすい

140 :
>>139
第一次と第二次の攻撃隊を1時間差というのは
悪い意味でのミッドウェーショックの影響なんだろうか?

141 :
>>140
第一次と第二次の攻撃隊は1時間くらい間隔があくもの

142 :
>>141
それは甲板に飛行機が並びきらない場合
第二次ソロモン海戦の場合、第一次攻撃隊と第二次攻撃隊を合わせても同時に発進できる

143 :
>>139 ありがとうございます。
「決めていた」というのは、時間差で出すことを決めていた
ということですか。敵情も分かってないのに?
>>140 格納庫から出して甲板に整列させていれば、
一時間くらいはかかるでしょう。
 

144 :
>>141 そうですね。しかも第一次攻撃隊発艦直後に
翔鶴が、エンタープライズの索敵SBD(2機)の急降下爆撃を
受けて混乱していますから。
結果は命中しなかったからよかったけど、また
ミッドウェーの再来になっていたかも・・・
>>142 艦戦9機+艦爆27機なら、真珠湾のときと同じですから
同時発艦自体は可能ですよね。

145 :
[第二次ソロモン海戦]


┃                △米機動部隊
┗┓               (南緯8度30分・東経163度30分)
  ┃
  ┗┓
    ┃
    ┗┓
      ┃
      ┗┓
        ▼第二次攻撃隊
        ↓(高橋定大尉)


            ×索敵報告位置
             (南緯9度30分・東経163度20分)

146 :
>>144
翔鶴・瑞鶴の二隻からその機数?

147 :
>>145の続き

会敵がかなわなかった主な原因は、
索敵情報が間違っていたからですが、

上図の通り、実際の米空母の位置より
西に10分、南に1度ずれていた程度で、
距離にすれば60浬ほど。

148 :
>>147の続き

当時、エンタープライズは舵が故障して
旋回を続けていた頃ですが、

「しばらくして、レーダーの報告が艦橋に届いた。
”敵味方不明機の編隊、方位270度(真西)、距離80キロ(43浬)”

30機の九九艦爆機から成る翔鶴と瑞鶴の第二次攻撃隊だった」
                    (『空母エンタープライズ』上巻)p209

149 :
>>148の続き

通常、晴天時の視程は30浬程度ですが、附近を少し捜索すれば
発見できたと思われます。実に惜しい!

「翔鶴と瑞鶴の第二次攻撃隊は、間違いをおかした。
エンタープライズが攻撃には無力な状態でいる間、
日本の急降下爆撃機は、80キロ離れたところを南東へ飛んでいった。

150 :
>>149の続き

それからレーダーには、その編隊が引き返してくるのが映り、
やがて消えていった。

もし日本の編隊が北西ではなく、北へ向かって引き返していたなら、
10分後にはビッグEの真上に来ていただろう」p214

151 :
>>146 いえ、1隻あたりの話です。
第一次攻撃隊 艦戦9+艦爆27(>>32
第一次攻撃隊 艦戦9+艦爆27(>>133

史実では二度に分けていますが、
数字から言えば、同時発艦も可能だったということですね→>>142

152 :
>>144
南太平洋で瑞鳳がやられたように米艦爆の索敵爆撃って結構凶悪だよね。
一次二次での1時間差での艦爆発進は機数だけでみれば一度に飛ばせる数なんだけど、
最初から分けて飛ばす予定だったのか?
それとも準備中に敵索敵機にみつかったため飛ばせる機体だけすぐ発進させたのか?

153 :
どうせ隊長が下痢便でトイレに籠っていつまでも出て来なかったとか
そんな下らん理由だろうな

天皇は現人神などとわめいて、わけのわからない宗教を振り回し、
やってる事はオウムやイスラム国と大差ないような卑怯で間抜けなクソジャップが
世界の警察アメリカ様に勝てるわけがねえよ
日本人以外の一体誰が天皇を崇めろとかいきなり言われて納得するんだよ

154 :
>>152 そうなんです。
>索敵爆撃って結構凶悪だよね。
日本側が同じことやったら、兵力の分散やら、
敵にこちらの存在を気付かせた愚かな行為やら、
色々言われそうだけど・・・

>最初から分けて飛ばす予定だったのか?
敵が二手に分かれているという判断なら、それもありですがねぇ

>>153 それは、きんぺーちゃんのことですかな

155 :
>>150の続き
このように、索敵位置がずれていたとは言うものの、
40浬程度なら、航空戦においては許容範囲と言えます。
公刊戦史で指摘されているのは、
「これが原因は、主として通信不良に起因するものであった」p571

156 :
>>155の続き
さらに「大東亜戦争戦訓」によると、
「列機ノ殆ド大部ハ完全ニ受信シ居リタルモ、翔鶴指揮官機ハ
受信洩レ多ク、又瑞鶴指揮官機ハ、敵機動部隊ノ地点ヲ誤受信
スル等、不良状況相当重ナリテ遂ニ敵ヲ逸セリ」

157 :
>>156の続き
母艦から敵艦位に関する最新情報が発信されたのだが、
どうやら指揮官機だけが受信できていなかったようだ。
ミッドウェー海戦では、第一次攻撃隊(小林艦爆隊)の帰投と
第二次攻撃隊(友永雷撃隊)の発艦が重なりましたが、
小林隊の機体から報告球を飛行甲板に落して、
敵位置の修正情報を伝えたと言われます。

158 :
>>157の続き

今回それを阻んだのは、通信状況の不良で、
この戦闘中だけではなく、前後数日間継続していたようで、
前日も通信不良のために前進部隊と連携がとれなかったり、

また、アメリカ側も悩まされていたようです。
お天道さまにはかなわないか。

159 :
途中からは攻撃隊出撃させる度に船のレーダーで
位置だけでなく高度もバレバレで迎撃機に待ち伏せされて大損害
飛行機が全滅してただの板になってから余裕で反撃されて船も沈没
この時代は船に高性能なレーダー積めても飛行機には積めないんだから
空母戦は先手を取ればいいとかいう思想そのものが実は大ウソ
卑怯で間抜けなクソジャップどもはミッドウエーで直上急降下で空母4つが
沈んだのを用意した航空兵力の不足や哨戒の技術の不備と思わずに先手取ることが
勝つことだと勘違いしたわけだ

160 :
>>153
そりゃあ白人黒人メキシコ人プエルトリコ人から見れば天皇なんてただのオッサンw
たかが人間の分際で現人神を詐称している惨めさが悲しいだけw

日本が鎖国やっていた時は自分たちだけで自己満足に浸っていれば良かったけれども、
開国して国際社会と向き合ってみたら、そんな滑稽なことをしていると気付かされて、
精神が不安になって遂には発狂してしまい、その結果やらかしたのが
はなから負けるとわかっていた太平洋戦争ですからw

161 :
.
.
.
.
遣ってみて! 見せてやらねば!!
.
.
       ヽ〃   真珠湾奇襲プシュ!    
      ( _)
       | |  シコシコ・・・ シコシコ・・・
       | | /⌒⌒⌒ヽ/~ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ     
     /⌒ヽ⌒ヽ___   |  ∴ヽ  3  )
     /  ゝ      |
    /  _  ゝ___)(9     (` ´) )j
   /  丿ヽ___,.───|彡ヽ ―◎-◎-| ハァハァ… 人は動かじ
  /   )           (彡       |
 / _/           \____/
山本五十六を賛美して毎回射精w 
ホラ吹きジジイ 自称歴史探偵団www
 半藤一利wwww

162 :
>>159 まぁ、一方的に敵に攻撃されるばかりで、
こちらは敵の位置も把握できていない、というのは、
相当にまずい戦さのやり方ですよね、タワーズさん?
>>160 江戸時代は禁中並びに公家諸法度というのがありましてな、
お前ら学問だけやってりゃええんじゃ、政治に口出すなよ(意訳)
>>161 今年もお世話になりました。よいお年を

163 :
>>159
当時のレーダーって高度が測れたっけ?

164 :
>>158の続き
この通信不良について、
アメリカ側は、さらに混乱していたようで、
「2機のエンタープライズのSBDが日本の空母を見つけて、
フレッチャーに報告を打電した。
しかしアメリカ側の通信は、ひどくお粗末だった。
電波は、激しい空電と、パイロットの無用のおしゃべりでふさがれ、
提督は一時間以上たつまで触接の報告を、全く受け取らなかった」
         (『太平洋の試練』イアン・トール/著)第三巻p136

165 :
>>164の続き
空電とは、日本側にも共通する電波状況の不良ですが、
パイロットのおしゃべりの方は、解説が必要でしょう。
米飛行機が、良好な機上無線を装備していたことは有名ですが、
「エンタープライズの戦闘機管制官(FOD)は、無線交信網が
”見ろ、一機墜ちたぞ””ビル、どこにいる?”といった
味方パイロットたちのおしゃべりで混雑している中で、
必死に彼らに意思を伝えようとした。

166 :
>>165の続き
アーサー・デイビス艦長は、こう述べている。
”電波は、こうした不要の通信でいっぱいだったので、
パイロットたちを黙らせようと何度もやってみたが
我が軍の戦闘機には、ほとんど指示が届かなかったし、
戦闘機管制官も、ほとんど情報を受け取っていなかった”」
”良好すぎる”無線ならではの弊害と言えますね。

167 :
>>163 ミッドウェーまでのCXAM-1レーダーは、高度探知機能が
ありませんでしたが、改良型のSCレーダーから付加されました。
ソロモンではどっちだろう?

168 :
>>164
サラトガ隊は別行動中の龍嬢を撃沈したけどエンタープライズ隊は何をしてたんだろ?
日本空母が二手に別れてると判断して本隊発見の報告があるまで母艦待機かな?

169 :
>>168 エンタープライズは索敵機が翔鶴を見つけたので、
攻撃隊を発進しましたが、機動部隊本隊までたどり着けずに、
前進部隊(近藤長官の第二艦隊)を攻撃して、千歳に至近弾のみ
となっています。

東部ソロモンだけじゃないですが、米空母は出した攻撃隊の
半分しか、目標に到達できないというお粗末な航法ですね。

170 :
>>166の続き

もうひとつは、”残り時間”も関係していると思われる。
既述のとおり、本海戦では、第一段索敵では敵情を得られず、>>12

第二段索敵で、ようやく敵空母を発見したため、
第一次攻撃隊の発進時点(1255時−東京時間)で
すでに午後となっており、

171 :
>>170の続き

第二次攻撃隊が発進した1400時というのは、
現地時間で1600時に当たり、
日没が東京時間で1612時(現地時間1812時)に
なるので、あと2時間程度しか残されていない。

何もなくても、帰投は日没後となり、
夜間収容が前提となる出撃です。

172 :
>>171の続き

実際、第二次攻撃隊は、戦闘をせずにそのまま母艦に
帰り着きましたが、帰投時刻は1820〜2020時と分散し、
4機が未帰還となっていますね。

これが午前中の話なら、高橋隊長も、周囲を捜索する余裕が生まれ、
エンタープライズに第二撃を食らわしてやれたかもしれません。

173 :
>>172の続き

第二次攻撃隊が帰投して、双方が避退したため、
第二次ソロモン海戦は集結しました。

一般に艦攻の雷撃を伴わない、今回の攻撃は中途半端な印象を与え、
wikiには、村田少佐の言葉が紹介されています。
「艦爆ばかり出したから、折角やっつけた空母を逃がしたね」

174 :
>>173の続き

特に米空母のダメコン能力が優れていることから、

「ヨークタウン級が前半の諸海戦で、相当な強靭さを発揮してるのは
開放式格納庫の優位性や、米海軍の優れたダメージコントロール技術
と同時に、

この時期の日本海軍が多用した250kg爆弾の打撃力が不足していた
ためである」
      (『世界の艦船米空母ヨークタウン級』小高正稔/著)p119

175 :
>>174の続き

ここで指摘されているとおり、25番では防御甲板を貫通することは
出来ていません。
しかし、だからと言って「打撃力不足」とは思いませんね。

4層の甲板を貫いて、防御甲板まで届く貫徹力を持つ通常爆弾の
威力は、機関部に少なからぬ損傷を与え、

それ以外にも煙路の破壊や、発電機の損傷による電力喪失、
さらには舵機の故障、リフトの停止など
艦の死命に直結する戦果につながることが明らかになりました。

176 :
>>175の続き

もちろん、雷爆同時攻撃が理想ではありますが、
艦爆隊のみの攻撃隊が、「飛行甲板に穴を開ける」程度の
一時的な打撃を与えるものではなく、

”本気で敵艦を沈めに行く”性格の攻撃と言う方が近いでしょう。

何かと批判を浴びがちな、日本海軍の兵器開発思想ですが、
ここは高く評価すべき点だと、本職は考えています。

177 :
紅白も始まったところで、大納会といきましょう。

住人のみなさまには、本年も大変お世話になりました。
東雲長官も戻って来てくれたことだし、長く続けていると
良いこともあるもんです。

いろは47文字で始めたスレも38代目
一年でだいたい3〜4スレを消費するので、
残り3年といったところか・・・確実に終わりませんなw

まぁ、その時になったら考えるとするかな。
みなさま、良いお年をノシ

178 :
>>169
それ航法の問題か?
索敵機が正確な位置を報告して攻撃隊を飛ばしても
空母にたどり着く前に前衛艦隊がいて千歳はシルエットから空母に誤認されやすいから
報告にない別の空母だと攻撃目標にされたのかもしれないやん。

179 :
>>178 前進部隊は、機動部隊本隊の50浬以上前方に居たのだから、
索敵報告が正確ならば、別部隊だと気付くべきかと。

まぁ、日本側の第二次攻撃隊と同じく、日没が迫っていたので、
付近を捜索する余裕はなかったでしょうが、
基本的には航法の問題ですね。

それでは良いお年をノシ

180 :
いずもが間に合っていれば

181 :
難病の人でも生きるのに必死なのに健康な若者を詰まらん事で殺し合いさせるなよ
戦争反対!

182 :
ガ島司令部には腐るほど米があったらしい

183 :
(`●ω●´)みんな燃えちまえ!

184 :
>>180 いぶきも間に合っていれば

>>181 そうですね。五輪の年ですし、平和な年になればと思います。

>>182 腐るほどあったかは知りませんが、米海兵隊は
日本軍の残した缶詰などで飢えをしのだようですね。

>>183 ちゅどーん

185 :
謹賀新年
旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
新年初笑いは、
「私は今、レバノンに居る」
思わず、銭形のとっつぁんが空港で、
「今ここに、こういう顔の男が来なかったか?
バカモーン、そいつがゴーンだ!」
叫んでいる場面が思い浮かびました。
検察があれほど反対していたのに、保釈を許した地裁と
旅券も管理できない、自称最強wの”無能弁護士団”には、
記者会見で説明責任を果たしてもらいましょう。

186 :
>>184
カクタス戦闘隊のある朝の朝食は日本軍からの分捕品のビスケットとコーヒーという
メニュー。
ビスケットとは乾パン?
食料不足は三川艦隊の突入を怖れた輸送船団が物資を碌に荷揚げしない内にヌーメア
に退避してしまったからだそうです。
明けましておめでとうございます。

187 :
>>186
三川艦隊は船団攻撃には失敗したが、その船団は荷卸しを中止して逃げ帰ったんだよね。

188 :
>>184
司令部というより海岸の集積所には昭和17年末でさえ沢山あったんだよ
同じガダルカナルでも内陸の前線と海岸の後方だとまるで違う

189 :
明けましておめでとうございます。
久しぶりにスレを覗きにきました。今は第二次ソロモン海戦ですか。
個人的には南太平洋海戦に興味あるので、またしばらくお邪魔します。

190 :
>>188
司令部は海岸近くにあったんだよ

191 :
>>186 トージョー・ボーナスとか言ってたんですかねぇ

>>187 そうですね、三川中将も再評価しなければ

>>188 海岸に置いといて陸攻隊に狙われないかな

>>189 今年もよろしくお願いします。
明日から南太平洋海戦開幕です!

>>190 ヘンダーソン飛行場そのものが海の近くですよね。

192 :
>>191
鼠輸送で日本軍がなんとか陸揚げできた物資は大半が米機に焼き払われてましたね
敵制空権下で海岸に物資置きっぱで帰れば当然そうなりますよねえ

193 :
本編は明日からとして、
今年は東京五輪ですし、昨年の大河も五輪関連でした。
幻となってしまった1940年の第12回東京大会ですが、
大河ドラマでもあった通り、1936年のベルリン大会開幕前日に
決定されました。

194 :
>>193の続き
そのベルリン大会は、ナチス全面支援の下、盛大に挙行され、
10万人収容の巨大スタジアム、
巨大なヒトラーの塔にオリンピックの鐘
元女優のレニ監督による記録映画「意思の勝利」など、
世界中の人を驚かせましたが、

195 :
>>194の続き

中でも注目されたのが、聖火リレーで、
ギリシャから7カ国を通って開会式の会場を目指すもので、
ベルリン大会で初めて行われました。

しかし、その実態はというと、
「第二次世界大戦勃発後、ドイツ軍はベルリン大会の聖火コース沿いに
ギリシャに進撃し、聖火リレーが周辺各国の情報収集に利用されたと
いわわれた」         (『幻の東京オリンピック』橋本一夫/著)p201

こういう見方もあるようですね。

196 :
>>195の続き

1940年の東京大会でも、壮大な聖火リレーが計画されており、
アテネ→イスタンブール→テヘラン→カブール→カルカッタ→マンダレー
→ハノイ→広東→漢口→天津→奉天→東京
の1万キロ以上に及ぶものです。

日本陸軍の「インド打通作戦」が実施されていれば、このときの
情報が役立って、テヘランあたりでロンメル将軍と握手できたかも・・・

197 :
>>191
>トージョー・ボーナスとか・・・
日本人としてはちょいと恐れ多いけどトージョーよりヒロヒトとか言いそうな気も・・・
明日から南太平洋海戦ですか。良いタイミングで覗かせてもらいました。
今年はついてるかな。明日から楽しみ。

198 :
2ちゃん的に、栗田中将や小沢中将を再評価するスレが立たないあたり、
南雲中将との差を感じてもうた。
いろいろあると思うが、真珠湾、ミッドウェイ、南太平洋と、3大海戦を戦ったのは凄いと思う。
インド洋作戦も指揮してるしさ・・・

199 :
>>196
独軍の中東進出をやるのならインド洋で南雲部隊が暴れまわるのが一番ラクかもね。
インド洋の英軍通称路を無効化し、ジプチが度々艦載機で空爆されたらスエズ運河ルートは使えなくなるから。
後はイタリア海軍が東地中海の制海権をとってくれさえすれば。

200 :
>>198
栗田中将はミッドウェイと南太平洋とマリアナ、緒戦の南方など戦歴は遜色無いと思うが
インド洋も指揮しているしさ
一応言えば、インド洋作戦のトップは近藤中将で栗田や南雲はその下だけど

201 :
>>197 すみません、昨晩は正月呆けが抜けておらず、
仕事から帰って、そのまま寝てしまいました。
>>198 なにせ、米海軍艦艇を最も沈めた提督ですからね。
ナグモタスクフォース!
>>199 夢がふくらみますねぇ、南雲訪欧艦隊
>>200 レイテでも、ハルゼーをひと泡吹かせましたし

202 :
>>199
イタリア海軍をアテにしてる時点でw

203 :
>>176の続き
続いては、
https://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/army/1562598586/868
>(4)南太平洋海戦(10月26日)
例によって、戦闘経過は省いて、
攻撃隊の編制と米空母の被害に焦点を絞ります。

204 :
>>203の続き
(日)一航戦:翔鶴、瑞鶴、瑞鳳
   二航戦:隼鷹
(米)エンタープライズ、ホーネット
今回、日本側は一・二航戦で合わせて5回もの
攻撃隊を出していますね。

205 :
>>204の続き
10月26日、黎明、機動部隊本隊から13機の艦攻が
索敵に発進し、0450時、米空母部隊を発見。
これを受けて、0525時、攻撃隊が発進した。
一航戦第一次攻撃隊(村田重治少佐)
艦戦21機
艦爆21機
艦攻20機(計62機)

206 :
>>205の続き
途中、米攻撃隊とすれ違ったとき、
瑞鳳零戦9機が離脱して攻撃し、機銃弾を撃ち尽くしたため、
母艦に帰投しています。
米空母までたどり着いたのは、
艦戦12機
艦爆21機
艦攻20機(計53機)
になりました。

207 :
>>202 なあに、一流シェフのうまいパスタがあれば、
イタ水兵も真面目に戦いますよ!・・・たぶん

208 :
>>206
南太平洋海戦では必ず話題になるエピソードですねー。
ところで細かい話で恐縮ですけど、私の読んだ本の一つには
瑞鳳戦闘機隊には誘導任務の艦爆が付いてたとしてるんですけど
その機はどうしたんでしょう?

209 :
>>206 誘導任務の艦爆ですか?
叢書によると、艦爆全機は瑞鶴隊ということになっていますが・・・

210 :
>>206の続き

0655時、村田少佐はホーネットを発見します。
近くのエンタープライズはスコールの中に入ってしまったため、
全機ホーネットに向かった。

戦果は、
爆弾命中6以上、
魚雷命中4以上で撃沈
と報告されましたが、

実際は、
250kg爆弾命中3
魚雷命中2

211 :
[ヨークタウン級空母の機関配置]

━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳━━━━┳
   ┃第三主機┃      ┃第八缶室┃第六缶室┃第二缶室┃
艦 ┃      ┃第一主機┣━━━━╋━━━━╋━━━━┫艦
尾 ┃      ┃      ┃第七缶室┃第四缶室┃第一缶室┃首
側 ┃      ┃第二主機┣━━━━╋━━━━╋━━━━┫側
   ┃第四主機┃      ┃第九缶室┃第五缶室┃第三缶室┃
━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻━━━━┻

(『世界の艦船傑作軍艦アーカイブ8米空母ヨークタウン級』)p116

212 :
>>211の続き

1本目は、艦中央の前部機械室(上図の第一・第二主機の場所)
の右舷側、

2本目は、艦尾右舷側に命中しています。

213 :
>>208
飛行隊戦闘行動調書には瑞鳳艦攻1機が触接となっているな
Wikipediaでは「艦爆1機誘導です。ソースは瑞鳳飛行隊戦闘行動調書です!」とウィキペ編集者にありがちな文盲っぷりを披露しているけど

214 :
>>213 ありがとうございます。
foだから艦攻ですね。九九艦爆に3名はきついw

215 :
>>212の続き

このうち、致命傷となったのは1本目。
まさに機関部直撃ですね。

世艦のホーネット被害状況図によると、
魚雷が命中したのは、水線下の第一船艙甲板

防御甲板である第四甲板のもう一層下で、
缶室や機械室があるところ。

216 :
>>215の続き

ヨークタウン級の水中防御は、米戦艦などにも採用されている
多層式防御方式。

これは、舷側を何層かに区切って、海水を満たした液層と
空気だけの気層を交互に配置するというもの。

液層は、魚雷が爆発したときのスプリンター(弾片)の飛散を吸収し、
気層は、爆発の衝撃波を拡散させるという役割を担う。

217 :
>>216の続き

どの箇所を液層にするかは自由に選択することが出来て、
ホーネットの場合、命中箇所は4層に分かれていて、

外側から、
C−3−F(液層)
C−7−F(液層)
C−11−F(液層)
C−9−F(気層)

3層分の液層の中に1層だけ気層区画があり、
その内側が機械室となっていました。

218 :
>>217の続き
そこに魚雷が命中した。
水上艦艇用の九三式、潜水艦用の九五式と比較すると、
炸薬量の少ない九一式航空魚雷ですが、
この四層の防御を貫き、見事に機械室まで到達しました。

219 :
>>218の続き
この魚雷の命中により、前部機械室(>>211)はたちまち浸水
さらには、後部機械室との隔壁も破れて、完全に機関停止、
最後まで復旧することはありませんでした。

220 :
>>219の続き
これまでのヨークタウン級の被害状況を振り返ってみると、
珊瑚海→ヨークタウンに爆弾1命中
ミッドウェー→ヨークタウンに爆弾3命中し、速力低下したところで魚雷2命中
第二次ソロモン→エンタープライズに爆弾3命中
今回の南太平洋海戦では、ホーネットは”手負い”ではなく、
全力発揮できる状態での魚雷命中でしたが、
たった1本で、航行能力を奪われてしまったのです。

221 :
>>220の続き
一般に、ヨークタウン級空母は、魚雷に対して脆弱と言われますが、
設計計画時には、まだ軍縮条約の制限があったため、
排水量の関係から、水中防御は、
「対TNT火薬150kgの水中爆発に耐えられる」
せいぜい至近弾による浸水を防ぐ程度のものだった。

222 :
>>221の続き
その結果、
「この水中防御は、至近弾に対しては有効であったが、
魚雷防御としては不十分で、
日本の潜水艦用魚雷のみならず、弾頭炸薬の少ない
航空魚雷でも艦の主要区画に、重大な損傷が生じる
おそれがあった」
(『歴史群像太平洋戦史シリーズ(53)アメリカの空母』)p103
今回の戦闘で、その懸念が表面化してしまったわけですね。

223 :
>>222
エンガノの瑞鶴も艦尾付近に受けた一本の魚雷により速力は25ノットに低下し通信
も不能になる大損害を受けている。
まあ当時の米軍魚雷の炸薬はトーペックスだったから無理もなけど。
プリンス・オブ・ウェールズも九一式航空魚雷一本で大損害を受けていたので条約下
空母では仕方がないよね。

224 :
>>223 まぁ、大和や武蔵の方が、むしろ異常と言うべきでしょうねぇ

225 :
>>222の続き
2本目の魚雷は、艦尾右舷側に命中。
平面図で言うと、後部リフトの前方付近に相当し、
ちょうど機械室と舵やスクリューとの中間付近です。
こちらも四層の防御区画を突き破って、船体の中心軸区画まで
浸水を許している。

226 :
>>225の続き
さらには艦尾付近は船体幅が狭いため、
命中箇所の第一船艙甲板だけでなく、
その上の第四甲板まで浸水した。
その結果、ホーネットは右舷側に7度傾斜。
この2本の魚雷命中で、ホーネットの作戦能力は完全に喪失した。

227 :
>>226の続き
これまで、珊瑚海、ミッドウェー、第二次ソロモンと、
日本海軍の通常爆弾の威力に注目してきましたが、
目標の機関や操舵能力に損傷を与えられるとはいっても、
所詮それは副次的、間接的な範囲にとどまり、
魚雷命中による直接的なダメージの大きさには、到底及ばない。
やはり米空母には雷爆同時攻撃で!と、力が入ってしまいますね。

228 :
ホーネットとヨークタウンが魚雷で行動不能になったことで沈没に追い込まれたことから
エンタープライズは1943年に水雷防御強化の改装を受けてたよね。

229 :
日本ニュース第232號
https://www.youtube.com/watch?v=onv_thKS1F8&list=PLClCz0EKcNsJ6PmeccTlOCOIsyC7sMrzQ&index=223

230 :
>>228 そうですね。どの空母も対空火器の増強により
復原性が悪化していましから。
ただ、バルジをつけると水中防御は強化されますが、
機関は変わらないので、速力は30ノットまで低下したそうです。

>>229 レイテの日本ニュースですね。
別の『日本海軍艦艇集』というビデオの解説によると、

3:00頃から伊勢型戦艦が登場しますが、画面の一部が
黒丸で塗りつぶされているのは、フィルムの品質の問題ではなく、
航空戦艦に改装されたことは機密なので、検閲された結果のようです。

231 :
>>227の続き

2本の魚雷命中で、ホーネットの命運は決したも
同然ですが、残りの爆弾命中も見ていきます。

計3個の250kg爆弾が命中していますが、
1発目は、通常爆弾で、飛行甲板中央に命中。
ちょうど艦橋の真横です。

遅延信管なので、第三甲板まで貫いて爆発、
60名の死者を出した。

232 :
>>231の続き

続いて2発目は、陸上爆弾で、中央リフトと
後部リフトのちょうど中間付近。

こちらは瞬発なので、飛行甲板を通過した直後、
格納庫内で爆発、甲板に11フィート(3.3メートル)の
大穴を開けています。

233 :
>>232の続き

最後は、また通常爆弾で、2発目のすぐ隣。
こちらも第三甲板まで到達して爆発しましたが、
倉庫だったため、火災の発生のみで済んだ。

これ以外に、艦爆2機が突入しています。

234 :
日本ニュース第177號 決戦
https://www2.nhk.or.jp/archives/shogenarchives/jpnews/movie.cgi?das_id=D0001300562_00000&seg_number=001

235 :
>>234 ありがとうございます。
南太平洋海戦ですね。4:30頃から被弾場面が出てきますが、
たぶんエンタープライズの方じゃないかなぁ・・・

236 :
>>233の続き

これで第一次攻撃隊は去りましたが、
ホーネットは機関停止し、二度と戦闘に参加することはなかった。

沈むまでには、まだまだかかりますが・・・

魚雷2本と爆弾3発、至近弾多数をくらって
戦闘継続できる船があるなら、それはそれですごいですけれども

237 :
>>236の続き

過去スレで何度か紹介していますが、
南太平洋海戦といえば、これですね。

激闘!南太平洋海戦
https://www.nicovideo.jp/watch/sm14557507

村田少佐、敬礼

238 :
明日は新年会のため、お休みします。

健康診断で、コレステロール値がやや高いので、
お酒は控えてくださいと言われたが・・・

だが断る!
酒、呑まずにはいられない!

それではノシ

239 :
>>227
イラストリアス級を打撃したドイツの精鋭みたいなのであれば投下高度高いから弾薬庫以外は抜けたはずなんです
あるいはセイロン沖の時と同じ練度ならいけたかもしれない
もともと九九式二五通は高度600〜800から投下して50ミリを貫通する爆弾ですので
他の戦線で無理してでもチームを維持すればヨークタウン級の弾薬庫以外(1.5in、弾薬庫だけ4in)なら貫通爆破できるし
無防御の部位であれば史実のような艦の深部というだけでなく艦底直下で水中爆発させることも可能でした
それより後の艦爆隊は投下高度450程度でないと命中率を確保できてないから
戦闘詳報に書かれてる練度の低下云々は本当だったし戦局に影響与えてるといえましょう
砲火に弱い艦爆隊はなるべく空母との合戦にぶつけるべきで四月五月の異動は大失敗となってしまった
一度は爆撃による大型艦撃沈の実例を示したぞと報告した一航艦が、ミッドウェーでは艦爆による空母撃沈に自信なさげなのは練度の低下が背景と見てます

240 :
海軍としてはヨークタウン級相当の敵空母について防御甲板を50ミリ約2inと見ていたようです

241 :
だから、編隊爆撃訓練を積んでない状況で臨むMI作戦は益々心細い

242 :
第二次ソロモン海戦でも南太平洋海戦でも艦爆隊には文字通り飛行甲板(艦上構造物)の破壊しか期待できなかったのでしょう
少しでも撃沈の補助になる通常爆弾を装備させたとして……

243 :
ミッドウェイまでは艦爆は一本棒の単従陣で突撃していたがそれでは目標は対空射撃の
射点を定めやすくなり被害が大きいので扇形同時攻撃に変更した。
扇形同時攻撃とは中隊を横に並べ一斉に扇の要となる目標に突撃すると言うもの。
各機が左右から同時に目標を目指すため空中衝突の可能性が高く極めて難易度が
高い戦法であった。一応各機に高度差を付けて危険性を低くするように配慮されてはたが。

244 :
>>239 ありがとうございます。
練度の低下というのは、そういうところにも影響するんですね。
>>240 ヨークタウン級の防御装甲は38ミリ、
同時代の蒼龍が40ミリなので、妥当なところでしょう。
>>241 出撃前の内地での訓練は、標的艦摂津の行動制限の
影響で、一日一回程度しかできなかったようですね。

245 :
>>242 インド洋の戦訓では、陸用爆弾との併用が有効とされています。
>>243 それはよく聞くんですが、
>各機が左右から同時に目標を目指すため空中衝突の可能性が高く
ほんとなんですかねぇ、三次元空間での衝突って、なかなか無い
ものじゃないかと。

246 :
>>245
豊田中尉の言ですからそこまでは(´・ω・)

247 :
>>237の続き

続いては、第二次攻撃隊

一航戦第二次攻撃隊
翔鶴隊(関衛少佐)
艦戦5機
艦爆19機(計24機)

瑞鶴隊(今宿滋一郎大尉)
艦戦4機
艦攻16機(計20機)

248 :
>>247の続き

第一次攻撃隊の発進後、直ちに第二次攻撃隊の整列が
開始された。

ところが、その途中、索敵SBDの奇襲を受けて、
瑞鳳が損傷してしまいます。

機関に損傷はなかったものの、発着艦不能となったため、
離脱してトラックへ。

249 :
>>248の続き

さらに艦攻編制の瑞鶴隊の準備が遅れてしまい、
翔鶴艦爆隊のみ先発することに変更されました。

瑞鶴艦攻隊は、もともと前日に格納庫内で魚雷装備を
完了していましたが、夜間敵飛行艇に触接されたことから、
いったん魚雷を外して、魚雷庫に片づけてしまった。

そして26日朝から、再び魚雷装備作業を開始したので、
予定時刻に間に合わなかったのです。

250 :
>>249の続き

翔鶴艦爆隊は、0610時発進、
瑞鶴艦攻隊は、0645時発進、
瑞鳳攻撃隊は、被弾のため発進できずに避退

このあたりはミッドウェーでの戦訓を活かしたところなんですけど、
何が正解だったかは神のみぞ知る、ですねぇ

251 :
>>246 そうでしたか。
豊田穣氏の戦記を読むと、急降下爆撃の描写に
気合いが入っていますよね。

さすがは元艦爆乗り!
確か、主翼の前縁に目標がかかったら、
くるっとロールしながら降下に入るとか。

252 :
>>251
いきなり機首を突っ込むとマイナスGで体が浮いてしまって操縦に困難を来すので
一旦背面に入れてから降下とのこと。

253 :
https://i.imgur.com/Tx3TB2o.jpg

254 :
>>253
自宅で女児を4回強姦した海自の2等海曹・上園大作(44)を逮捕 なお3回目の逮捕
https://asahi.2ch.sc/test/read.cgi/newsplus/1579077071/

1 ガーディス ★ 2020/01/15(水) 17:31:11.76 ID:5CBBNl9a9
小学生女児に性的暴行を加えたとして、鹿児島県警は15日、同県鹿屋市西原3丁目、海上自衛隊鹿屋航空基地第1整備補給隊所属の2等海曹、上園大作容疑者(44)を強姦(ごうかん)(現・強制性交)の疑いで再逮捕し、発表した。
「自分の欲望を抑えきれなかった」と容疑を認めているという。

上園容疑者の逮捕は3回目。
別の小学生女児2人について、体を触ったり、衣服を脱がせて撮影したりしたとして、強制わいせつや強制性交等未遂、わいせつ目的誘拐などの罪で起訴されている。

捜査1課によると、上園容疑者は2011年7月16日〜12年1月9日の間、住んでいた山口県内の自宅で、面識があった小学校低学年の女児(当時)に対し、少なくとも4回、性的暴行を加えた疑いがある。
上園容疑者の供述や押収したパソコンに残っていたデータから発覚したという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200115-00000041-asahi-soci

255 :
>>252 そうですね。
>>237の動画では、艦爆隊はそのまま機首を下げて
降下に入っていますが、実際はこうではないということですね。

ジェットコースター感覚とは、また違うんだろうなぁ・・・

256 :
>>253-255 おつとめ、ご苦労さまであります。
ようやく今週から大河ドラマ「麒麟が来る」が始まりますね。

組閣のときと同じく、長編ドラマの配役を決めるときも、
”身辺調査”が必要なご時世ですな

個人的には、教師や聖職者でもない限り、聖人君子である必要はない
ので、本人と作品は別ものと考えています。
世間はそうじゃないんでしょうけど

257 :
>>250の続き

第二次攻撃隊が戦場に到着したとき、
ホーネットは炎上しながら機関停止していたので、
スコールから出ていたエンタープライズに目標を定めます。

先発した翔鶴艦爆隊は、25番命中6を報告。
遅れて到着した瑞鶴艦攻隊は、魚雷命中2、
エンタープライズ型空母1隻撃沈

258 :
>>257の続き

しかし、実際は爆弾命中3、至近弾1、
魚雷命中は無しです。

なお、エンタープライズに向けて発射された魚雷は
すべて回避されてしまったものの、
重巡ポートランドには、3本が命中、しかし全部不発だった!

259 :
>>258の続き
ただし、アメリカ側の記録では日本軍潜水艦からの攻撃となっています。
The submarine struck Portland with three torpedoes, but none detonated,
likely because the submarine had fired too close and they had no time to arm
「日本軍潜水艦がポートランドを3本の魚雷で攻撃したが不発だった。
おそらく距離が近すぎたために、安全装置が解除されなかったためと
思われる」
ところが日本側の記録では、戦闘海域に潜水艦は配置されていなかったらしい。
どっちが本当なんだろう・・・

260 :
>>259
駆逐艦ポーターが潜水艦に沈められていなかったっけ?

261 :
>>260 本職もそう思ってましたが、
「本艦は、このクラス(ポーター級駆逐艦)唯一の戦没艦で、
1942年10月26日サンタクルーズ諸島海戦で、味方の航空魚雷が
誤って命中し全損となり、友軍駆逐艦の手で処分された。
日本の伊21潜の魚雷が命中したとの説もあるが、同士討ちが
正しいらしい」    (『世界の艦船(増刊)アメリカ駆逐艦史』)p58
自軍の陣形内で雷撃機が魚雷を発射するって、どういう状況なのか・・・

262 :
>>259の続き

残念ながら、エンタープライズには魚雷命中なし。
しかし、第二次ソロモンのときと同じく、爆弾3発を命中させている。

今回の影響は、どれくらいのものだったのか。

263 :
>>262の続き

1発目は、飛行甲板の前端の左舷側に命中。
これが陸用爆弾か通常爆弾かは分かりませんが、

ちょうど飛行甲板の張り出し部だったので、
甲板を貫いた後、左舷側の舷外に出てしまい、
海面近くまで落ちたところで爆発した。

実質至近弾のようなもので、飛散した弾片が
舷側に大小の穴を開けた。

264 :
>>263の続き

その他には、飛行甲板に駐機中のドーントレスが炎上、
あやうく搭載爆弾が誘爆するところだったが、
間一髪、海中投棄して助かった。

また、艦首倉庫で火災発生。
こちらも短時間で消火に成功しています。

265 :
>>261
その時のポーターはホーネットの曳航作業中では?

尚更、TBFが雷装している意味がわからない。

266 :
>>265 ええ、その話もありますし、
『空母エンタープライズ』(スタッフォード)では、
不時着搭乗員を救助中に魚雷が命中とあります。
どれが本当なのやら

267 :
>>264の続き

2発目は、前部リフトのすぐ後ろに命中し、
ちょうど首尾線上で、リフトは停止した。

こちらは通常爆弾で、第三甲板まで貫いて爆発、
一部の破片が士官居住区に飛び込んで
火災が発生した。

268 :
>>267の続き

ヨークタウン級は、前部リフトの両脇に5インチ砲が
片舷2門ずつ、計4門設置されています。

艦底にはこれら弾薬庫と燃料庫があり、
5インチ砲に砲弾を供給するための給弾室があったため、

上部の方で消火に使った水が、リフト開口部を通って
流れ込んでおり、脱出用のハッチを開けなくなるという
事態に陥ってしまった。

269 :
>>268の続き

その後、上部の火災が消火され、排水処理が終わったので
脱出には成功しています。

機関部は船体の中央から後ろ半分に集中しているので、
今回の爆発による影響はなかった。

270 :
明日は、新年会パート2でお休みです。
最近は煙草も吸えない居酒屋が増えてきましたねぇ
五輪の年だし、仕方ないのか
うちの会社には
「あなたの作業着から有害物質が出ています!」
という受動喫煙ポスターが掲示されています。
もはや迫害ですな
それではノシ

271 :
>>270
昔は喫煙当たり前だったし、むしろ禁止抑制は、反発が強かったけどねえ
言うまでもなく健康どうので賢くなったわけが無く、大義(笑)かざした風潮の手のひら返しすげえなって思う
軍事に絡ませるなら、ww2で包囲下の物資空輸の品目に煙草は当然のように入るくらい生活に密接してた存在

272 :
>>271
重症を負い死に瀕した日本兵は頻りにタバコを欲しがったという。
死刑囚が喫煙者だった場合は執行前の最期のタバコもダメなのかな?
死刑囚「最期の一服をしたいのですが?」
刑務官「禁煙表示が見えないの?それに健康に悪いだろw」

273 :
被害者が喫煙者だった場合は殺される前の最期のタバコもダメなのかな?
被害者「さて一服す(ry」
殺人犯「隙だらけだぜ。殺害チャンスじゃん」

274 :
>>271 煙草の差し入れは兵たちに一番喜ばれたそうですね。
>>272 最後の一服って名場面の予感・・・なのにw
>>273 煙草の火を分けてもらうって、さりげないこみゅにけーしょん

275 :
>>270の続き
最後の3発目は、飛行甲板中央、ちょうど艦橋後部の真横、
中央リフトの前方に命中。
「エンタープライズは240メートルの艦全体を激しく震わせ、
飛行甲板が上下に動く度に、駐機していた飛行機は空中へ
抛りあげられ、一機のドーントレスはガンギャラリーへ落ちた」
               (『空母エンタープライズ』上巻)p251

276 :
>>275の続き
先に紹介していただいた日本ニュース(>>234)の映像が
まさにこの時のもので、
03:50くらいから、「我が魚雷命中、ホーネットの巨体ゆらぐ」
と、ナレーションが入りますが、正しくは「我が爆弾命中、
エンタープライズの巨体ゆらぐ」ですね。
ドーントレスが跳ねながら舷側に落ちる姿が見られます。

277 :
>>276の続き
この爆発の影響で、中央リフトが下に降りたまま動かなくなってしまい、
飛行甲板の中央に大穴が開いた状態に。
こんなんじゃ着艦できないのでは、と思いますが、
ヨークタウン級の中央リフトは、右舷の艦橋寄りに設置されて
いるので、着艦した機体は、飛行甲板の左舷側を慎重に
通過しながら、艦首の方へ向かったとのことです。

278 :
南雲長官はもっと評価されるべき(38代目)

279 :
>>278 初代スレは2008年の5月ですから、12年目突入です。
イチローは引退しても、南雲スレは続くぜ!

280 :
>>277の続き
ホーネットはすでに機関停止しているので、
エンタープライズは、ホーネット所属機も収容し、
飛行甲板にあふれることになった。
これでは作戦行動は不能なので、
そのまま避退することになった。

281 :
>>280の続き
しかも、前部リフトは故障(飛行甲板位置)
中部リフトも故障(格納庫甲板位置)
まともに動くのは後部リフトだけだったので、
それを使って、慎重に一機ずつ格納庫へ下ろし続けます。
なんとかヌーメアに戻れたとはいえ、太平洋で稼働空母は
エンタープライズ一隻となった状況では、持ち場を離れる
わけにはいかない。

282 :
>>281の続き
応急修理の後、11月12日に出撃します。
「エンタープライズは、あの海戦の痛手から、完全に回復
していなかった。
第一エレベーターは、一見した限りでは修理されていたが、
ハーディソン艦長は、それをテストする許可を与えなかった。
もし下に降りたとき動かなくなったらどうなるだろうか。

283 :
>>282の続き
ビッグEは飛行甲板の前端に深く四角い穴が開くので、
一機の飛行機も発進させられなくなる。
これはソロモン諸島で唯一残った飛行甲板である」
              (『空母エンタープライズ』上巻)p276
16日まで作戦に従事した後、ヌーメアに帰投
ようやく、前部リフトが正常に動くことを確認できたわけです。

284 :
>>261
不時着したアベンジャーから魚雷が走っていってポーターにあたった、だったような。

285 :
>>276
これは第二次ソロモン海戦のエンタープライズで撮られたもので
日本軍攻撃隊の発進は南太平洋海戦直前の駆逐艦メレディス撃沈の時のものじゃなかったっけ?

>>280
>>281
残った飛行機の数だけならまだ抗戦できそうだけど
エレベーターが一機しか動かなくてまともに飛行機を飛ばせないから撤退なんですね。

286 :
>>284 ありがとうございます。そうだったのか!
魚雷の安全装置はどうなっとんじゃー
>>285 本職もそう思ったんですが、東部ソロモンだと
後部リフトに2発命中しているから、あんな飛行甲板が
きれいなわけないなぁとか思ったりします。
本当のところは分かりません、教えてエロイ人!

287 :
>>283の続き

この後、日本側の攻撃隊は続きますが、
避退したエンタープライズを捕捉することが出来ずに、
すべて機関停止したホーネット相手に、ダメ押しを
続けることになった。

6回も攻撃隊を出したのに・・・

288 :
>>287の続き

これまで繰り返し見てきましたが、

艦爆のみの攻撃であっても、通常爆弾の破壊力は
機関部や操舵機能に及び、船の航行能力を奪うことさえ
可能となります。

しかし、今回は命中箇所が飛行甲板の前半分に集中しており、
その威力を十分に発揮することができなかった。

289 :
>>288の続き

こう考えると、第二次攻撃隊を出すときに、瑞鶴の艦攻隊を
待って、雷爆同時攻撃で行けばなぁ・・・

とはいえ、それは未練でしかありません。

ここはハーディソン艦長の操艦と、乗員たちの復旧能力を
讃えるべきでしょう。

290 :
>>289の続き
あとは、残りの攻撃隊を
簡単にみていきます。
一航戦第三次攻撃隊(田中一郎中尉)
艦戦5機
艦爆2機
艦攻6機(計13機)

291 :
>>290の続き
第一次及び第二次攻撃隊が死闘を繰り広げていた間、
機動部隊本隊もまた、米空母機の攻撃にさらされていた。
翔鶴は3発被弾し、発着艦不能となったため避退。
瑞鶴は”例によって”スコールに隠れて無傷
瑞鶴は、避退する翔鶴に寄り添っていましたが、
途中で反転、再び戦場に向かって、攻撃隊を発艦させた。

292 :
>>291の続き
とはいえ、収容した第一次・第二次攻撃隊の中から
準備が間に合ったのはわずか13機。
艦攻6機は雷撃ではなく水平爆撃で、ホーネットに
見事80番を命中させました。
ただし、ホーネットはすでに総員退艦して放棄された後で、
ダメ押しといった感じですね。

293 :
>>286
>後部リフトに2発命中しているから、あんな飛行甲板がきれいなわけない
それは先入観や思い込み
後部リフト命中の一発目はリフト突き抜けて格納庫のさらに下で爆発していて、飛行甲板のダメージまるでないに等しい
二発目は映像でもわかると思うけどアレ
三発目は説明不要と言うか後部リフト被弾じゃないからどうでもいいわな

つまり貴殿の想像の世界ではあんな飛行甲板がきれいなわけないなぁだったのかもしれないけど、後部リフト付近の被弾は実際はあんなもんなのが事実なんよ

294 :
>>293 えっと、第二次ソロモン海戦でのエンタープライズの話でいいですよね?
ダメージレポートの通りですが、
http://www.cv6.org/ship/damage/solomons_1.htm
後部リフトには2発命中しており、
No.2のところに、
Flight deck raised a maximum of 18 inchs.
「飛行甲板は最大18インチ(約45センチ)盛り上がった」

295 :
>>294の続き
これは陸用爆弾によるもので、
エンタープライズが真珠湾まで戻らざるを得なかったのは、
この飛行甲板の盛り上がりで、着艦に支障が生じたからです。
前線の応急修理で対応できないほどの被害だったから、
「あんな飛行甲板がきれいなわけない」ですよ。
別の海戦や、別の空母の話ではないですよね?

296 :
第二次ソロモン海戦はこちらの映像ではないでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=yfJ7rEjcaLY&t=58s
南太平洋海戦はこちらかと。
https://www.youtube.com/watch?v=BhlXaqS67GE
https://www.youtube.com/watch?v=x8n3wTIrx4Q
https://www.youtube.com/watch?v=3i9DyEBtAHA

297 :
攻撃隊はいずれも翔鶴艦爆隊です。
空母としては瑞鶴の評価が高いですが飛行機隊は瑞鶴より翔鶴のほうが戦果を上げているように思います。

298 :
>>294
第二次ソロモン海戦の話しですか?別の海戦ですか?
とか言われて非常に困惑しているのだけど
https://www.history.navy.mil/research/library/online-reading-room/title-list-alphabetically/w/war-damage-reports/uss-enterprise-cv6-war-history-1941-1945.html
第二次ソロモン海戦の飛行甲板の盛り上がりやその他の被害状況はこうなんですが、
何故「あんな飛行甲板がきれいなわけないですよ」と決めつけし続けているのか説明して頂けないでしょうか?

299 :
>>296 ありがとうございます。
一番目の動画は、まさにそれで、画面上端に後部リフト付近の
飛行甲板の盛り上がり(>>294)がはっきりと分かるので、
第二次ソロモン海戦のものですね。

二番目の動画も、>>276で紹介したとおり、1:40頃から
SBDが跳ねながら舷側に落ちる様子が分かるので、
南太平洋海戦のものが明らかです。

>>297 翔鶴は旗艦ですから、搭乗員も優秀な人たちが揃えられたのかな。

300 :
>>298 どうも、かみ合ってないですなぁ
まず、本職は>>276で
>>234の日本ニュースを引用して、ドーントレスが跳ねながら
舷側に落ちる様子から、
「これは(ナレーションで言っている南太平洋海戦の)ホーネットではなく
、エンタープライズだ」と書きました。
それに対して、貴官(でいいですよね?)は、>>285で、
「南太平洋海戦ではなく、第二次ソロモン海戦の映像だ」
と返されました。

301 :
>>300の続き
しかし第二次ソロモン海戦だった場合、>>294のダメージレポートの通り、
後部リフトの右舷側は盛り上がっているため、
日本ニュース画像のような「きれいな飛行甲板」であるはずがない。
それは>>296で紹介されている一番目の動画で明らかですし、
貴官のリンクの中のPhotoE-11やE-13からも分かりますよね。

302 :
>>301の続き
貴官が何の話をしているのか、非常に困惑しております。
一応確認しておきますが、
貴官の発言>>285の中で、日本ニュース(>>234)03:50付近の映像が
「南太平洋海戦ではなく、第二次ソロモン海戦の時に撮られたもの」
だとする根拠をお聞かせください。

303 :
>>302の続き

もしかして「きれいな飛行甲板」という言い方が、引っかかってるんですかね。

「あんな飛行甲板がきれいなわけがない」とは、
飛行甲板が爆弾の命中で穴だらけになっているはずだ!
ということではありませんよ。

第二次ソロモン海戦では、後部リフト付近に盛り上がりがあるから
「きれいではない」と書きました。

念のため

304 :
>>299
珊瑚海
翔鶴飛行機隊 レキシントン沈没
瑞鶴飛行機隊 ヨークタウン中破
第二次ソロモン海戦
翔鶴飛行機隊 エンタープライズ中破
瑞鶴飛行機隊 戦果なし
南太平洋海戦
翔鶴飛行機隊 ホーネット沈没(瑞鶴、隼鷹と共同攻撃)、エンタープライズ中破
瑞鶴飛行機隊 ホーネット沈没(翔鶴、隼鷹と共同攻撃)
結果のみを見ると翔鶴飛行機隊のほうが優秀ですね。

305 :
>>304 ありがとうございます。
こう比較してみると明らかですね。
お姉ちゃんは出来る子!

306 :
>>292の続き
そして、攻撃隊を収容後、瑞鶴もまた翔鶴、祥鳳らを
追って、北西方向に避退します。
もはや日没ですから、再攻撃は難しい。
夜の間に、兵力を再編成して翌日に備えることになった。

307 :
>>306の続き
翌10月27日には、索敵を行ったが敵を見ず、
瑞鶴攻撃隊に出番はありませんでした。
使用可能兵力は、
艦戦:33機
艦爆:10機
艦攻:19機
合計:62機
なので、1回の攻撃隊分を確保するには十分
ただし、エンタープライズは索敵圏外だったので、
こちらも出番はなかった。

308 :
>>307
飛行機の数だけならエンタープライズに返り討ちにされるぞ。
飛行機の数だけでみたら。

309 :
>>307
この機数は戦史叢書からですか?

>>308
ゼロ戦を空母上空に1中隊9機残して攻撃隊29機にゼロ戦24機なら被害は大きくても攻撃は成功しそう。

310 :
>>306
あれ?
祥鳳じゃなくて瑞鳳ですかね?
祥鳳は珊瑚海で沈んでいます。

311 :
>>308 零戦の割り振りが分かれ目になりそうですね。
母艦直衛に10機程度、残りを攻撃隊の護衛につけたら、
かなり心強い→>>309
>>309 そうです。
戦史叢書(83)南東方面海軍作戦(2)p302
>>310 すみません、その通りです。
昨晩は半分寝落ちしながら書き込んでいたので、記憶がないw
お詫びして訂正いたします。

312 :
>>309
直掩→燃料補給&整備・休憩を考えると常時在空している機体はその半数。

313 :
>>307の続き
さて、南太平洋海戦には、一航戦(翔鶴、瑞鶴、瑞鳳)の他に、
二航戦も参加していました。
本来は隼鷹と飛鷹の2隻ですが、直前に飛鷹が機関故障を
起こしたために隼鷹1隻のみとなっています。

314 :
>>313の続き
以前『丸』に載っていた、飛鷹機関科士官の回想記によると、
10月17日に、飛鷹の右舷発電機室で火災が発生し、
消火作業を誤ったため(電気火災なのに海水を散布)
大規模な艦内電力喪失につながったとか。
後にトラックに戻ったとき、飛鷹の艦長と機関長が呼び出されて
山本長官から直接叱責されたようです。
呉に戻った後、両名とも更迭

315 :
>>314の続き
そんなわけで、隼鷹1隻で戦うことになるのですが、
二航戦は前進部隊所属なので、南雲長官の麾下ではなく、
近藤長官の指揮にしたがうことになる。
搭載機は
零戦21、艦爆18、艦攻9が定数
なお前日(25日)に陸軍からの要請により、
零戦12機・艦爆12機で、ガ島のヘンダーソン飛行場を攻撃
全機無事帰還したのは、お見事でした。
26日の決戦では、機動部隊本隊の西方100浬程度を
南下する形となります。

316 :
>>311
まさかGF長官らしからぬミスだったので偽物が出たかと思いましたw
くだらないミスの指摘失礼しましたm(_ _)m

317 :
南雲長官はもっと評価されるべき(38代目)

318 :
>>316 本職が祥鳳と瑞鳳を間違えるわけがありませぬ!
きっと妖精さんの仕業でせう

>>317 今年は、南雲長官に関する新資料発見の予感
ナグモはサイパンで死んではいなかった!  なんてな

319 :
>>315の続き
10月26日朝、前進部隊では、機動部隊本隊の
索敵報告を受信し、隼鷹から攻撃隊を発進させた。
二航戦第一次攻撃隊(志賀淑雄大尉)
零戦12機
艦爆17機(計29機)

320 :
>>319の続き

発艦時点では、彼我の距離は280浬と
やや遠距離でしたが、攻撃隊は正確な航法で
米機動部隊を発見。

すでに一航戦の攻撃により、ホーネットは停止炎上中
スコールに隠れていたエンタープライズを見つけて攻撃を開始した。

321 :
>>320の続き

既述(>>257)の通り、一航戦の第二次攻撃隊は
先発の翔鶴艦爆隊、少し時間をおいて瑞鶴艦攻隊が
エンタープライズを攻撃していました。

隼鷹隊が仕掛けたのは、瑞鶴艦攻隊の雷撃が終わってから
40分ほど経過した後だった。

322 :
>>321の続き

艦爆隊は雲に隠れて奇襲に近い攻撃となったが、
緩降下爆撃となり、命中率が下がった。

戦果は爆弾命中3を報告していますが、
実際は至近弾1のみで、命中は無し。

ただし、戦艦サウスダコタと防空巡洋艦サンジュアンに
命中弾1をそれぞれ与えたと言われています。

323 :
>>322の続き
続いては、第二次攻撃隊ですが、
第一次攻撃隊が発進した後の0818時、
前進部隊指揮官の近藤長官は、
支援部隊電令作第十五号で、
「二航戦(飛鷹欠)及ビ黒潮、早潮ヲ、
機動部隊指揮官ノ指揮下ニ入ル」
これで、隼鷹は南雲長官の麾下に入った。

324 :
>>323の続き
手持ちの空母は、統一指揮の下に置いた方が
有利ですから、適切な判断と言えます。
これと並行して、隼鷹は第二次攻撃隊の発進準備を
進めていましたが、途中で護衛の榛名から
「敵大型機発見」の通報を受け、
攻撃準備を中断して、零戦を上空警戒に発進させ、
艦攻は空中退避させるという対応に追われていた。

325 :
>>324の続き
結局、味方機の誤認だったと後に判明するのですが、
この影響で、第二次攻撃隊の発進が遅れます。
さらに、一航戦の第一次攻撃隊など、帰投する一部の
機体を収容したりで、混乱に拍車をかけることになった。

326 :
>>325の続き

結局、攻撃隊が発進したのは、第一次攻撃隊から
3時間近く経った1106時のことだった。

二航戦第二次攻撃隊
零戦8機
艦攻7機 計15機

指揮官は、飛鷹飛行隊長の入來院良秋大尉となっています。

327 :
>>326の続き

攻撃隊は米空母を発見
すでにエンタープライズは避退した後だったので、
機関停止中のホーネットが目標。

当時重巡ノーザンプトンが曳航中だったが、
日本軍の接近を探知して急いで離脱したため、
艦攻隊はすべてホーネットに集中し、魚雷命中3を報告。

328 :
>>327の続き

実際は1本だけだったようですが、
更に船体の傾斜が増した。

すでに上空警戒機は存在しない状況だったが、
それでも対空砲火により艦攻2機が自爆しているので、
恐るべきホーネットのしぶとさですねぇ

329 :
明日は新年会(何度目だ)のためお休みです。

毎日新型肺炎のニュースばかりですが、
本職がいつも読んでいるメルマガに北野幸伯氏の
「ロシア政治経済ジャーナル」があります。

北野氏の著書を読むと、国際政治や外交関係がよく理解できるのですが、
「中国の経済成長はリーマンショックの後も続くが、2020年頃に失速する」
と、以前から言われていました。

今年がその年なので、年明けから何が起こるんだろうとwktkしていましたが、
まさかこれだったとは・・・
4月のきんぺー国賓来日の中止につながってくれれば

個人的には、中国式マッサージ店に行けなくなったのが不満ですけどね
それではノシ

330 :
>>328の続き
最後は第三次攻撃隊。
隼鷹は、第二次攻撃隊を発進させたあと、
帰投する第一次攻撃隊を収容。
それらで攻撃隊を編成した。

331 :
>>330の続き
二航戦第三次攻撃隊(志賀淑雄大尉)
零戦6機
艦爆4機(計10機)
今回も漂流中のホーネットを攻撃し、
全機帰還しました。
戦果は爆弾命中1

332 :
>>331の続き
一航戦が3回、二航戦が3回、
計6回もの攻撃隊を出して、南太平洋海戦は終了した。
この経過を振り返ると、
一航戦第一次攻撃隊のホーネットに対する攻撃、
一航戦第二次攻撃隊のエンタープライズに対する攻撃、
どちらも最初の一撃で、ほぼ決まってしまった印象ですね。
そこで機関停止まで追い込まなければ逃げられてしまう。

333 :
南太平洋海戦では連続攻撃をかけて力づくでホーネットを撃沈に追い込んだから勝ちだけど飛行機の損害が大きいよな。

三隻目の敵空母がいてこれが無傷だったら、どんどん攻撃隊が飛んできて大事だったろうに。

334 :
>>333
伊19潜のお陰

335 :
>>333 まぁ、それを言い始めると、日本側も飛鷹が故障しなければ
3隻目の米空母も沈めていただろう・・・
>>334 木梨潜水艦長!

336 :
>>332の続き
最後は、マリアナ沖海戦となるのですが・・・
まともな攻撃も出来ていないし、
機体の種類も違うので、やめときます。
後半戦になると、米空母を沈めるためには、
神風に頼るしか無さそうですね。
二重の意味で

337 :
>>336の続き
さて、話を最初に戻しますと、
友永隊(ミッドウェー島空襲)を艦攻全力編制にして
滑走路を使用不能にするという作戦案について、
           ↓
敵空母に向ける第二次攻撃隊は艦爆編成になる。
           ↓
艦爆主体では、飛行甲板を一時的に破壊するくらいしか
期待できず、すぐに復旧して離脱されてしまう。
           ↓
敵空母に対しては艦攻による魚雷攻撃が必須で、
友永隊に艦攻全力を充てることは現実的ではない。
こう主張したかったのですが、果たして・・・

338 :
>>334
ワスプ撃沈、サラトガ戦線離脱は大戦果だよね。

339 :
>>338 そうですね、サラトガ不運だなー

340 :
>>337の続き

まず、珊瑚海のレキシントンは別個に考えた方が
いいでしょう。

攻撃隊編制
零戦18・艦爆33・艦攻18(計69機)

レキシントンに魚雷命中2、爆弾命中2
速力低下するも航行に支障なし
1時間後には発着艦可能まで復旧
しかし、気化ガソリンに引火して誘爆→自沈処分

341 :
>>340の続き

前スレでも確認しましたが、
魚雷2本が船体に命中しながら、機関停止に至っていない
のは、驚きですね。

元巡洋戦艦と聞くと、ジュットランド海戦で轟沈した
英巡戦姉妹が思い浮かぶので、防御力に難ありな
イメージが強いですが、

342 :
>>341の続き

それは戦艦との比較だから、そう見えるだけで、
そもそも戦艦の防御力が異常と言うべきか。

空母2隻分の雷爆同時攻撃で、行き脚すら止められないと
なると、もはや攻撃隊の編制云々の問題では無くなって
しまいますね。

343 :
>>342の続き

個人的には、レキシントン級空母との対決を避けられたことが
南雲機動部隊活躍の要因のひとつではないかと思っています。

姉のレックスは、珊瑚海で沈みましたが、
これは五航戦の航空攻撃の戦果というよりも、
気化ガソリンの引火誘爆という、不運な事故の面が大きい。

344 :
>>343の続き

魚雷2本、爆弾2個が命中しながら、機関に重大な損傷を負わず、
1時間以内に発着艦可能とする抗堪性は、恐るべき脅威ですね。

後のソロモンの戦いで、レキシントンが参加していれば、
大いに手を焼いたことでしょう。

”不死身の”の通り名は、ビッグEではなく、レディーレックスの方に
冠されていたかもしれません。

345 :
>>344の続き

一方、妹のサラは、沈みはしなかったものの、
我が伊号潜の活躍により、前半戦の大部分をドックで過ごすことに
わずかに第二次ソロモン海戦で、顔を出した程度ですから。

ヨークタウン級相手に専念できたのは、幸運と言えるでしょう。

346 :
明日は遅くなる予定なので、お休みです。
個人的には、巡洋戦艦レキシントン級が見たかったですねぇ
巡洋戦艦天城型と太平洋で雌雄を決してほしかった。
勝つのはどっちだ?

347 :
>>341
英巡洋戦艦は何もコンセプトは間違ってないんだよ。
現にフォークランドでは独装甲巡洋艦から何発も被弾しながら火力で圧倒して完勝している。
主砲なら戦艦と同等と敵戦艦相手に撃ち合いさせるのが間違いなわけで。

348 :
>>341
英国製巡戦は水平防御が薄弱だったため大落下角度で飛来した砲弾に耐えられなか
った。もっとも当時の列強の戦艦でも似たようなもので対策されたのはワシントン条約
開けに出現したポストユトランド海戦タイプの新型戦艦からだった。
巡洋戦艦は対水雷防御はしっかりしてあったのでレキシントンと英国製巡戦の防御の
比較は如何なものでしょうか?

349 :
>>347 フォークランド諸島海戦は、まさに巡洋戦艦の何たるかを
示した戦闘でしたね。
あわれ、シュペー提督

350 :
>>348 さて、NAVY YARDの「高速戦艦の時代」では、
八八艦隊計画を特集していましたが、

レキシントン級巡洋戦艦について、
「水平防御はせいぜい14インチ砲対応で、
日英が16インチ砲戦艦を就役させている状況においては、
”あまりに脆弱な装甲防御力”だった」
と指摘していますね。

著者の相曽裕樹氏の評価は、
「ポストジュットランド型戦艦としては、納得できない非合理的な設計」
「巡洋戦艦の運用経験がないためか、錯誤や混乱が見られる」
と、なかなか手厳しいものです。

351 :
>>345の続き

レックス姉妹が早々に退場した幸運に感謝しつつ、
やはり南雲機動部隊の主敵といえば、
ヨークタウン級ですね。

長姉ヨークタウン、
次姉エンタープライズ、
末妹ホーネット、

3隻とも挿話に事欠かないネタ満載の戦歴です。
彼女らを沈めるために、いったいどれだけの苦労を重ねたことやら・・・
まさに「宿敵と書いて、”とも”と読む」的なアレですね。

352 :
>>351の続き

まずは、ヨークタウンからですが、

<珊瑚海海戦>
五航戦攻撃隊(零戦18・艦爆33・艦攻18・計69機)
爆弾命中1(通常)
機関損傷(缶室の三分の一が使用不能)

353 :
>>352の続き

<ミッドウェー海戦>
飛龍第一次攻撃隊(零戦6・艦爆18・計24機)
爆弾命中3(通常2、陸用1)
機関損傷(缶室の三分の二が使用不能)

飛龍第二次攻撃隊(零戦6・艦攻10・計16機)
魚雷命中2
機関停止

伊号168潜
魚雷命中2
沈没

354 :
>>353の続き
もともと本職の主張は、こちらでした。
>「敵空母に対する攻撃は、可能な限り第一撃に兵力を集中し、
>目標の撃沈(悪くても大破航行不能)を狙うべき。
>
>なぜなら、敵空母との触接を維持することは困難だから」(前スレ>>764)
空母の戦いでは、第一撃で仕留めなければならない。
なぜなら200浬を隔てているので、状況が不利になると、
敵に簡単に逃げられてしまうから。
航空索敵は誤報の宝庫であり、触接の維持は困難だから
第二撃以降に期待はできない。

355 :
>>354の続き
その意味で、公刊戦史が主張する、
「万一ミッドウェー攻撃中、敵艦隊が出現する場合を考えると、
我に最も脅威を与えるものは敵の空母である。
この空母の機能を奪うのには、艦爆が最適である。
なるほど敵空母を撃破しただけで逸することは重大問題であるが、
ミッドウェー基地を制圧しておけば、わが空母は後に同島の制約を
受けず、敵空母を追撃して、雷撃により撃沈することも出来る」
             (『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)p424
これは適切ではない。

356 :
>>355の続き
第一撃で撃破だけに終わった場合、戦場離脱した敵空母を
もう一度発見することは至難であり、常に敵空母の陰におびえながら、
島制圧を続けなければならなくなる。
MI作戦は攻略作戦である以上、島を完全破壊しようが、
中途半端で終わろうが、上陸日までは、どのみち行動に
制約を受けるのです。

357 :
>>356の続き

そう考えれば、動かない島よりも、捕捉が困難な敵空母を
沈めることを優先させなければならない。

「艦爆のみによる一時的な発着艦不能」
などに甘んじてはいけないのです。

敵空母に向ける予定の第二次攻撃隊は、
可能な限り兵力を集中させ、艦攻による雷撃が必須
というわけですね。

358 :
>>357
艦爆だけを飛ばした第二次ソロモン海戦の場合はなぜそうした?

雷爆合同で飛ばす予定だったが直前に敵索敵機から爆弾を落とされたため
ミッドの再来を防ぐために準備のできた艦爆隊から先に飛ばしたのかな?

359 :
>>358 第三艦隊の新しい戦策がそうなっていたからです→>>33

360 :
>>357の続き

ただし、これは原則論に過ぎず、実戦はそんな
単純なものではない。

いつでも教科書通りに事が運べるなら苦労は無い。
情勢の変化に応じて、適切に判断しなければならない
からこそ、指揮官が必要になるのです。

361 :
>>360の続き
たとえばミッドウェー海戦では、山口少将の
即時発進の具申が却下されていますが、
本職は、南雲長官の判断を支持しています。
それは、「艦爆のみ」だったからではありません。
二航戦の艦爆36機は、十分に兵力集中であり、
一航戦の艦攻隊がすぐに準備できない状況なら、
戦機を逸せず直ちに出すべきです。
だいたい印度洋機動作戦では、南雲長官自身が
「艦爆隊のみ先発」を実施していますからね。

362 :
>>361の続き
では、なぜミッドウェーでそれをやらなかったのか。
答えは、友永隊の収容の方が優先だったから。
これに尽きます。
南雲機動部隊の任務は、上陸支援であり、
この後ハワイから出てくるであろう米空母の捕捉撃滅です。
今見つけた、1隻の敵空母を沈めれば、それで終わりではない。
作戦全体のことまで考えて、優先順位を決めることが
指揮官の役割と言えますね。

363 :
>>362の続き
このように、兵力の集中はあらゆる戦闘の原則であっても、
情勢の変化に応じて、柔軟に対応しなければならない。
その上で、公刊戦史の主張で引っかかるのは、
>なるほど敵空母を撃破しただけで逸することは重大問題であるが、>>355
と言いながら、
>わが空母は後に同島の制約を受けず、
>敵空母を追撃して、雷撃により撃沈することも出来る
としているところ。

364 :
>>363の続き
「撃破」がどの程度を指しているのかは想像するしかありませんが、
「逸する」とあるからには、一度敵空母は離脱に成功していることに
なります。
ミッドウェー島の制圧後に、敵空母捜索を再開して、
雷撃で仕留めるというのは、あまりに楽観的過ぎる。
そんな簡単に、また見つけられるものしょうか。

365 :
潜水艦の配置が予定通りだったら空母戦の前に決着がついてる

366 :
>>365 有力な事前情報になるとは思いますが、
結局索敵で見つけないことには、行動できないですからねぇ

367 :
>>365
K作戦なんか実施するから

368 :
>>364の続き
そもそもの話として、飛行機は天候の影響を受けやすく、
雨が降ったら飛べないし、風が強くても航法が乱れる。
穏やかな晴天だったとしても、夜になったら、
そこでおしまいです。

369 :
>>365の続き
さらに航空索敵自体が誤報の宝庫と言えるほど、
不確定要素が大きく、
仮に索敵報告が正確だったとしても、
攻撃隊が航法を誤らず、会敵に成功できるかも
確かな保証はありません。
加えて、母艦航空戦は機体の損耗が大きく、
第二次攻撃隊以降は、大幅に兵力が減じることになる。

370 :
>>369の続き
もちろん戦闘の推移によっては、
様々な選択肢を考えなければなりませんが、
最初から、第二撃以降を期待するような
攻撃隊編制は、賢明とは言えないでしょう。

371 :
>>367 潜水艦の整備が遅れていたようですからねぇ

372 :
>>371
あの作戦によってハワイ付近の対潜警戒が厳重になり潜水艦の配置が遅れた。

373 :
>>372 フレンチフリゲート礁を中継地にしてたのがバレたか!

374 :
>>370の続き
そういうわけで、最初の主張に戻る訳ですが→>>354
第一撃に兵力を集中すれば(艦攻を編成に含めれば)
それで敵空母を撃沈できるということではなくて、
第一撃に兵力を集中して、機関損傷くらいまで追い込まないと、
第二撃以降に期待できなくなる。

375 :
>>374の続き
「いつまでも あると思うな 米空母」
もちろん、前線で戦況は千変万化しますから、
ミッドウェーの即時発進のように(>>361)
艦爆隊だけでも先行させねばならない事態は起こり得る。

376 :
>>375の続き
しかし、公刊戦史のこの主張(>>355)は
ミッドウエー島空襲の前日(6月4日)、
未だ、ミッドウエー島の防備状況も、敵空母の動静も
不明な段階での話です。
その時点で、自ら攻撃手段の選択肢を限定してしまうことは、
少し飛躍し過ぎのように思いますね。

377 :
>>365
もし潜水艦配備が間に合って敵艦隊を発見したとして
ミッドに近づいたら基地機と空母機両方を相手にする可能性大な場合でも
南雲長官は作戦計画どおりにミッドウェイ島に接近して空爆するんだろうか?

378 :
>>377 もちろんですよ。
ミッドウエー島攻略作戦なのですから、上陸日が変更でも
されない限り、予定通りですね。

索敵は強化されると思いますが

379 :
>>376の続き
というのが、本職の基本路線ではありますが、
今回、南太平洋までの戦闘経過を振り返ってみて、
少し印象が変わって来たのが実感です。
艦爆のみの敵空母攻撃隊に反対するのは、
「艦爆では、敵空母を機関損傷まで追い込めない」
というのが根本理由です。
飛行甲板に穴を開けただけでは、すぐに修復されてしまうし、
その間、機関が無事ならば敵に離脱の機会を与え、
こちらは再び、索敵からやり直す可能性が高くなる。

380 :
>>379の続き
南雲機動部隊は、上陸が完了するまでは、
島から離れることができません。
これは第一撃に全力を集中して、滑走路を破壊しても同じです。
ウエーク島の例にもあるとおり、たった数機残っているだけで
上陸作戦が頓挫することも有り得るのです。

381 :
>>380の続き
島を完全に制圧できたかどうかは、空から眺めるだけでは
分かりません。上陸して占領してはじめて確認できること。
つまり、ミッドウエー島の破壊状況にかかわらず、
N日までは、島と敵空母の両方に備える
”二正面作戦”を強いられるのです。

382 :
>>381の続き
もちろん、第一撃に兵力を集中する方が効果的で、
後々の作戦がやり易くなることは言を俟たない。
それ故に、公刊戦史のこの部分には
>わが空母は後に同島の制約を受けず、>>355
賛同しかねるというわけですね。

383 :
>>379
そもそも艦爆隊だけで攻撃する指針はミッドウェイで敵艦爆に空母4隻を撃沈されたことによる過剰反応では?
もちろん暗号解読されたゆえに敵に先制されたってことは分かってないけどさ。

384 :
>>378
潜水艦が敵艦隊発見でも史実通りの作戦行動だったとしたら
みっ
索敵機の数を増やす、第二次攻撃隊は雷装待機で爆装
ミッド基地のPBYに

385 :
>>378
敵空母が出てくる可能性大でも作戦行動はそのままとしたら結果は変わらないよね。
第一次攻撃隊がミッドに発進する前にPBYにみつかっているため
索敵機を増やしてスムーズに敵艦隊の位置を特定できたところで
敵基地機の攻撃、第一次攻撃隊の着艦のために敵空母に攻撃隊を飛ばす時間がない。

386 :
>>383 そうですね。第二次ソロモン海戦がまさにそれでした。
>>384 途中送信でしょうか
>>385 作戦行動がそのままかは分かりません。
雷装待機をもっと継続するかもしれませんし、
仮想戦記ですからねぇ、なんとも

387 :
>>382の続き
ところが、日本海軍の場合、
「通常爆弾」という必殺兵器?があるので、
艦爆による敵空母攻撃の戦果は、ただ
飛行甲板に穴を開けるだけにとどまらない。

388 :
>>387の続き
防御甲板を貫けないにしても、
艦内奥深くでの爆発の衝撃、振動、火災により
機関部に損傷を与えるばかりでなく、
煙路や操舵機構などに、間接的な損害を及ぼすことができる。

389 :
>>388の続き
事実ヨークタウンは、>>352-353
珊瑚海の通常爆弾被弾で機関出力の三分の一を失い、
手負いのまま、ミッドウェーに参戦して
再び通常爆弾の爆発で、更に機関部の損傷を拡大させ、
ついに艦攻隊の雷撃で、とどめを刺された。
この経過からうかがえるのは、
艦爆の攻撃だけでも、敵空母を逸することなく、
雷撃による撃沈まで持っていけるのではないか、
という期待感ですね。

390 :
お笑いの"主力部隊"の山本五十六こそ凡将

391 :
>>390 山田く〜ん

392 :
>>390
ゴ〜ン

393 :
>>389の続き
そもそも「通常爆弾」という弾種そのものが、
日本海軍の特殊性を示しているとも言われ、
「イギリス軍は、対艦用爆弾が必要だとは考えていなかった。
だから、戦前の英国製爆弾とは、基本的に”陸用爆弾”であり、

394 :
>>393の続き

アメリカの陸海軍も、対戦艦用の徹甲爆弾が登場したのは
1944年で、それまではGP(汎用)爆弾だけで、珊瑚海、
ミッドウエー、ビスマルク海戦、およびマリアナ海戦を
勝利したのである」
             (『日本海軍の爆弾』兵頭二十八/著)p79

395 :
>>394の続き

その中で、日本海軍だけが対艦攻撃用爆弾を「通常爆弾」と名付け、
アメリカ海軍の航空母艦を強く意識して開発を進めてきた。

特に九九艦爆に搭載する二十五番(250kg)通常爆弾は、
敵空母の防御甲板(70ミリ)を貫徹し、遅動0.2秒の信管を
使用することを目標としていた。

396 :
>>395の続き

日本海軍の基本戦略は、漸減邀撃作戦で
米渡洋艦隊を撃滅することですが、

その中で空母部隊の役割は、
二航戦(蒼龍・飛龍)の機動航空部隊が、艦爆主力で
敵空母を撃破して、その航空兵力を排除し、

397 :
>>396の続き

一航戦(赤城・加賀)の決戦夜戦部隊が、艦攻雷撃で
米戦艦を減殺して、

最後、直衛部隊(鳳翔・龍驤)が敵観測機を追い散らし、
友軍の弾着観測機の下で、主力部隊の砲戦により
勝敗を決する。

これが「制空権下の艦隊決戦」構想です。

398 :
>>397の続き

ここからも明らかなように、艦爆隊に求められる役割は
米空母の作戦能力を奪うことであって、
米空母を沈めることではありません。

作戦能力を奪う第一は、飛行甲板を破壊することですから、
瞬発爆弾が効果的なことは言うまでもない。

それなのに遅動0.2秒(>>395)の信管を付けた
半徹甲爆弾を、敵空母に対して使おうとするのは、
”沈める気満々”ってことですよね〜

399 :
>>398
真珠湾攻撃で第二目標の「空母」に対しては第二波の艦爆81機を充てたことからも
判ります。

400 :
南雲は水雷屋。
★日本の水雷戦隊 (1941年)
第1、2、3、4水雷戦隊の定数 軽巡1隻、駆逐艦16隻。
第5、6水雷戦隊の定数 軽巡1隻、駆逐艦8隻。
真珠湾攻撃の南雲機動部隊の駆逐艦は9隻。
第1、第2水雷戦隊から引き抜いた駆逐艦8隻と 完成したばかりの駆逐艦「秋雲」であった。
他に2隻がミッドウエー砲撃部隊として別行動

401 :
☆開戦時のアメリカの駆逐艦は170隻だったが、両洋艦隊法の新造駆逐艦が続々と完成中だった。
☆アメリカの1945年1月のDESTROYER SQUADRON (駆逐戦隊)は37隊に膨張。
1個駆逐戦隊の定数は、駆逐艦9隻であった。37×9=333隻
例)最新の第68駆逐戦隊(全てギアリング級の最新駆逐艦9隻で編成)
DD 710、DD 711、DD 712、DD 713、DD 714、DD 862、DD 863、DD 864、DD 865
なお、終戦時のアメリカの駆逐艦(DD)は500隻、護衛駆逐艦(DE)600隻*であり、
サムナー級3隻、ギアリング級57隻が建造中だった。
*高速兵員輸送艦に改造されたものを含む

402 :
>>401
============================
新造駆逐艦(軍縮条約明け以降)
============================
物量の差・・・
アメリカ
■第2次、第3次ヴィンソン案、両洋艦隊法、戦時計画
              竣工    喪失   備考
-DD(駆逐艦)-
ベンソン/リバモア級  96隻  15隻   12隻は高速掃海艦(DMS)に改造
フレッチャー級     175隻  19隻   188隻発注、13隻キャンセル。
アレン M. サムナー級 58隻   4隻   3隻は戦後に完成、70隻計画されたが12隻を高速敷設艦 DM23〜34に改造
ギアリング級       98隻        57隻は戦後に完成。
-DE(護衛駆逐艦)-
エヴァーツ級       97隻        105隻発注、8隻キャンセル。32隻はイギリスに譲渡
バックレイ級      154隻   5隻   46隻はイギリスに貸与
キャノン級        72隻         116隻発注、44隻キャンセル。
エドサル級        85隻   4隻
ラッデロウ級       22隻         252隻発注、180隻キャンセル。50隻は高速輸送艦(APD)として完成
ジョン C. バトラー級  83隻   3隻    293隻発注、210隻キャンセル(建造中止4隻)
日本
■マル3計画、マル4計画、マル急計画、改マル5計画第二次追加計画
              竣工     喪失    備考
陽炎型         19隻    18隻   マル3計画鑑。"雪風"のみ残存
夕雲型         19隻    19隻   全艦喪失
島風型          1隻     1隻
秋月型         12隻     6隻
松/橘型        32隻    10隻   火力は陽炎型の半分以下で速力も遅い(アメリカの護衛駆逐艦よりは速い)

403 :
>>402
栄光の連合艦隊の最後
==================
1945年6月1日の編成
==================
■第5戦隊 羽黒(すでに1945年5月16日沈没/除籍は6月20日)、足柄(1945年6月4日に沈没)
■第31戦隊(対潜機動部隊)
 花月(旗艦)   
 第17駆逐隊 初霜、雪風
 第41駆逐隊 冬月、涼月、宵月、夏月
 第43駆逐隊 竹、桐、榧、蔦、椎
 第52駆逐隊 杉、樫、楓、楡、梨、萩

■第11水雷戦隊※ 軽巡(酒匂)
■第53駆逐隊 楢、椿、柳、欅

※第11水雷戦隊は訓練用部隊。完成したばかりの松型駆逐艦らとともに舞鶴に避難

■第四予備艦(燃料不足の為)
空母(隼鷹)、重巡(青葉)

■特殊警備艦(燃料不足で係留)
6月1日附 戦艦(長門、伊勢、日向、榛名)、空母(天城、鳳翔、龍鳳)
7月10日附 空母(葛城)、重巡(利根)、軽巡(大淀)

など

404 :
=============================================
アメリカの巡洋戦隊(CRUISER DIVISION) 1945年1月
=============================================
(F):旗艦、CB:大型巡洋艦、CA:重巡、CL:軽巡
各戦隊は、基本的に同型艦で揃えているが例外あり。
CRUISER DIVISION
ONE      CL-9(F), CL-10, CL-11, CL-8         ・・・オマハ級軽巡4隻
FOUR     CA-45(F), CA-28, CA-33, CA-35
FIVE      CA-27(F), CA-24, CA-25
SIX       CA-38(F), CA-32, CA-36, CA-37       ・・・ アストリア級重巡4隻
NINE      CL-48(F), CL-42, CL-49            ・・・ ブルックリン級軽巡3隻
TEN       CA-68(F), CA-69, CA-70, CA-71       ・・・ ボルチモア級重巡4隻
ELEVEN    CL-53(F), CL-54, CL-95, CL-96, CL-97, CL-98 ・・・・アトランタ級軽巡6隻
TWELVE    CL-57(F), CL-58, CL-55, CL-56        ・・・クリーブランド級軽巡4隻
THIRTEEN   CL-62(F), CL-60, CL-63, CL-80        ・・・クリーブランド級軽巡4隻
FOURTEEN  CL-64(F), CL-81, CL-86, CL-89        ・・・クリーブランド級軽巡4隻
FIFTEEN    CL-46(F), CL-43, CL-47            ・・・ ブルックリン級軽巡3隻
SIXTEEN    CB-2(F)、CB-1                  ・・・アラスカ級大型巡洋艦2隻
SEVENTEEN  CL-65(F), CL-66, CL-90, CL-103       ・・・クリーブランド級軽巡4隻
EIGHTEEN   CL-67(F), CL-87, CL-104, CL-105      ・・・クリーブランド級軽巡4隻
NINETEEN   CA-72(F), CA-73, CA-130, CA-131     ・・・ ボルチモア級重巡4隻
TWENTY    CL-82(F), CL-91, CL-92, CL-101       ・・・クリーブランド級軽巡4隻
TWENTY-ONE CA-74(F), CA-132, CA-135, CA-136     ・・・ ボルチモア級重巡4隻

405 :
>>404
■1945年1月の連合艦隊で"巡洋艦"が所属する戦隊
第5戦隊 羽黒、妙高、高雄、利根、大淀
第31戦隊 五十鈴、駆逐艦9隻
第2水雷戦隊 矢作、駆逐艦11隻

以上の重巡4隻、軽巡3隻であった。
他に"回天搭載母艦"へ改造中の軽巡北上、大破で放置されている重巡青葉がある

■日本の巡洋艦の増減
    開戦時    1945年1月             終戦時
重巡 18隻※  4隻+(1隻 大破のまま放置)  2隻(妙高、高雄)
軽巡 17隻   3隻+(1隻 回天搭載母艦)   2隻(北上、酒匂)

※真珠湾攻撃時、アメリカの保有重巡は18隻で日本と同じであった。

406 :
元々は飛行甲板破壊による敵空母の航空運用能力損失を狙っていたものが、
後に撃破ないし撃沈による敵空母の航空運用能力損失狙いへと変化したからねえ
昭和10年頃から開戦直前はそういう方針変化の時期
後者であっても、米空母の作戦能力を奪うことが目的であって撃破撃沈は手段ってこと

407 :
>>399 81機! 地上攻撃にはもったいない!

>>400- ありがとうございます。
アメリカの駆逐艦を見ると、戦意が・・・
これだけ建造したこともすごいが、よく艦名ネタがあったもんだ。

巡洋艦は・・・(以下略

408 :
>>398の続き
真珠湾攻撃では、敵空母は居なかったため、
この通常爆弾を試す機会がありませんんでしたが、
続く印度洋機動作戦にて、ついにその威力が明らかに!
英重巡2隻と空母1隻を、艦爆隊のみで撃沈。

409 :
>>408の続き
これには、当の本人たちも驚いたようで、
昭和17年3月26日〜昭和17年4月22日 軍艦飛龍戦闘詳報(2)
アジ歴レファレンスコードC08030581700  6/70頁
「布哇(ハワイ)空襲ニ於テ検討シ得ザリシ、九九式二五番通常爆弾ノ
威力ハ、今回ノ英大巡及ビハーメス攻撃ニ於テ、遺憾ナク之ヲ発揮セリ」
まさに、してやったりの感が、ひしひしと伝わってきますね。

410 :
>>409の続き
当時の司令部も搭乗員も、
「艦爆隊は、敵の空母の飛行甲板に穴を開けるだけのもの」
とは、誰も思っていなかったのではないでしょうか。
その点でも、公刊戦史の主張>>355には、
少し違和感を覚えるわけです。

411 :
>>406 まさにその通りなのですが、
>米空母の作戦能力を奪うことが目的であって撃破撃沈は手段ってこと

本人たちは、全然そうは思ってなかったりして・・・なんて思ったりするのです。

412 :
>>410の続き
それだけ通常爆弾の威力がすごいのなら、
陸用爆弾は要らなくなるのかというと、そうでもない。
同じく、印度洋の戦訓には、

413 :
>>412の続き
「九八式二五番陸用爆弾ハ、敵艦船ノ高角砲機銃制厭上、
有効ナリと認ム
大巡、空母攻撃ニ際シ、各中隊ノ先頭ヨリ三機ハ、陸用爆弾ヲ
使用セルニ、弾着ノ後、敵防空砲火ハ、直チニ沈黙、爾後ノ
爆撃ヲ容易ナラシメタリ」
※制厭(せいえん)おさえて、はらいのけること

414 :
>>413の続き
つまり、艦爆隊の先頭機3機程度が陸用爆弾を使用すると、
その爆発力で、高角砲や機銃員に大きな損害を与えることができ、
それに続く通常爆弾搭載の本隊にとって、照準が容易になる
というわけです。
史実でも、その期待通りの戦果を挙げているばかりでなく、
リフトの停止などの損害も与えていますね。
更には「雷爆同時攻撃においても艦爆隊の陸用爆弾は有効」
と推奨しています。

415 :
先頭の三機が撃墜されたり外したら大変。

416 :
>>415
その理屈だと、その先頭の三機とやら自体がすでに大変だな

417 :
>>415 その通りw

>>416 まぁ、実際は先頭とか決められないでしょうけど。

418 :
>>414の続き
このように、通常爆弾と陸用爆弾を併用する艦爆隊の
攻撃力は、あなどれないものがあり、
空母1隻分(18機)でも、十分な護衛を付ければ、
かなりの戦果が期待できますよね。

419 :
>>418の続き

ただし、艦上機用としては無類の貫徹力を誇る通常爆弾
とはいえ、その威力は直接的なものではなく、爆発の
衝撃や振動などで間接的な影響を与えるに過ぎない。

それ故に、命中箇所によっては、部分的な火災発生に
とどまることも有り得ます。

420 :
>>419の続き
たとえば、飛行甲板の中央部なら、真下に機関部や煙路があり、
後半部なら操舵機構へのダメージが期待できますが、
飛行甲板の前半分だと、小規模な火災だけで、
航行には支障無し、で終わってしまいますしね。

421 :
敵空母の防御向上で装甲抜けないかもしれないという危惧があり、艦上爆撃機にも50番爆弾積もうという話はその対応
日本海軍としては装甲抜けず衝撃や振動でダメージは不本意というかただの失敗

422 :
>>421 そうですね。>ただの失敗
50番は通常爆弾だけで、戦前からありましたが、
開戦前に「米空母エセックス級の防御装甲は80ミリ」
という情報が入って来て、貫徹力不足が明らかになり、
「二式五○番通常爆弾」が開発された。
ただし、貫徹力は100ミリで十分だったものの、
炸薬量が少なすぎて、(25番と同程度の56kg)
前線ではあまり使われなかったようです。

423 :
>>420の続き

それが、うまくいかなかったのが次のエンタープライズの例で、

<第二次ソロモン海戦>
第一次攻撃隊(関衛少佐)
艦戦10機、艦爆27機
爆弾命中3(通常1、陸用2)
後部リフト停止、操舵不能、後に復旧
エンタープライズは離脱、飛行甲板が盛り上がったため真珠湾で修理

424 :
>>423の続き

<南太平洋海戦>
一航戦第二次攻撃隊
艦戦5機、艦爆19機(翔鶴隊)
艦戦4機、艦攻16機(瑞鶴隊)
爆弾命中3(通常1、陸用2)
前部リフト停止、
魚雷命中は無し、エンタープライズは離脱

425 :
>>423の続き

25番を実に6発も命中させながら、
結局逃してしまった。

様々な要因はありますが、このあたりが
艦爆のみによる攻撃の限界と言えるでしょう。

426 :
>>409
>九九式二五番通常爆弾ノ威力ハ、
0676 ゲショゲショ 2019/10/04 22:39:18
>>675の続き
信号
3日
発 機動部隊指揮官
3日0150
宛 機動部隊
「機動部隊信令第48号
一、空母を含む敵艦隊 本日午後「ココス」島南方200浬付近を行動中なりしものの如し
二、機動部隊は会敵を予期し3日0800 16度40度(分?)南 100度40分東に進出 敵を捕捉殲滅せんとす
三、二航戦は艦攻を以て日出30分前発進索敵を実施すべし
350度より60度に至る250浬圏内
60度より350度に至る120浬圏内
四、八戦隊零式水偵は敵機追躡並びに敵艦隊触接に備え日出30分前迄に第一待機となすべし
五、日出30分前より第四編制(制空隊各艦9機)第一待機 第五編制第三待機(庫内)とし 二航戦の1艦は対空警戒第一配備「B」法とすべし
二航戦中対空警戒実施艦は第四編制中の艦爆及第五編制中の制空隊を除く事を得
第四編制発進せば各母艦令なくして対空警戒第一配備「B」法に転移すべし
六、第四編制の攻撃主目標敵空母、魚雷調定深度4m 第五編制に付ては後令す
但し艦爆携行爆弾は両者共陸瞬(?)とす
七、特令するまで対潜警戒を行わず」

427 :
>>426の続き
>>6 >>105のとおり
「南方作戦第二次機動戦(ジャワ島南方海域作戦)」(第一水雷戦隊戦時日誌より)
行動中に南雲機動部隊が実施した
「“幻の”ココス島沖敵空母捜索撃滅作戦」(ゲショゲショ仮称)
では、
>六、第四編制の攻撃主目標敵空母、魚雷調定深度4m 第五編制に付ては後令す
>但し艦爆携行爆弾は両者共陸瞬(?)とす
とあります。
(「両者共陸瞬(?)とす」の“(?)”は、当該箇所がかすれていて私の読み込みに完全な自信が無いため付記しています。)

428 :
>>425
これが500キロ徹甲爆弾で敵空母の防御甲板を抜いて奥深くで爆発していたら話は違った?

429 :
>>427の続き
この「機動部隊信令第48号」による南雲長官の敵空母攻撃準備命令は、
第四編制(第一次攻撃隊)は“雷爆同時攻撃”であることを明らかにしており、
「後令す」としている第五編制(第二次攻撃隊)もほぼ同様ではないかと思料しますが、
艦爆隊は、第四編制、第五編制のどちらも、
携行爆弾は初めから「陸上爆弾、信管瞬発」と指定されています。
(私の読み込みが正しければ、ですが。)

430 :
>>426 ありがとうございます。
>但し艦爆携行爆弾は両者共陸瞬(?)とす
陸用爆弾なら遅延信管は使わないでしょうから、瞬発なのかな。

>>428 話は違ったでしょうが、沈められるかはまた別問題かと。
なにせ不死身のビッグEですからねぇ

>>429 この頃はまだ試行錯誤の段階でしょうから、
色々試していたのかもしれませんね。
当時の人たちの”常識”に迫るのは難しい・・・
 

431 :
>>430
艦爆は陸地攻撃に徹甲弾を使わないのかな?例えばトーチカとか?

432 :
>>431 艦爆に搭載できる徹甲弾があったかどうか・・・
トーチカには艦砲射撃ですよ!
「全砲門、ファイヤー!」

433 :
>>425の続き
特に第二次ソロモン海戦では、命中が後部に集中したため、
艦爆隊の命中弾のみで、一時操舵不能まで追い込むことができ、
通信環境が良ければ、第二次攻撃隊で
致命傷を与えることも可能だっただけに、実に惜しいですね。

434 :
>>433の続き
また南太平洋海戦でも、艦爆艦攻編制でありながら、
時間差の攻撃となったために、攻撃力が分散してしまったのが
これまた惜しい。
とはいえ、ミッドウエー後の初戦であることを考えれば、
準備できた部隊から逐次発進になるのはやむを得ないでしょう。

435 :
>>434の続き
やはり艦爆では、うまくいって「一時機関停止(操舵不能)」程度なので、
ミッドウエーのように、艦攻隊とうまく連携できれば、撃沈まで期待できるが、
東部ソロモンのように、単発攻撃に終わってしまえば、敵空母に離脱を
許してしまう。
こんなところでしょうか。

436 :
>>432
艦爆の通常弾て半徹甲弾?

437 :
>>436 そう言われることが多いですね。前スレ引用ですが、
https://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/army/1562598586/922
通常爆弾は、半徹甲爆弾にあたります。

徹甲爆弾というのは、戦艦の主砲弾のように
敵主力艦の装甲を貫通させることを目的としたもので、
ハワイ作戦で使用された九九式80番(800キロ)五号爆弾が
それで、長門型の主砲弾を改造したものですね。

250キロの艦爆用爆弾を徹甲爆弾にすると、
たぶん炸薬がちょびっとになってしまうでしょう。
ある程度の炸薬量を確保するため、そこそこの貫徹力を持たせたのが
通常爆弾です。

438 :
>>435の続き
それに対して、艦攻の魚雷の威力は絶大で、
最後のホーネットに対しては、
<南太平洋海戦>
一航戦第一次攻撃隊
艦戦21機、艦爆21機、艦攻20機(計62機)
爆弾命中3、魚雷命中2、機関停止

439 :
>>438の続き
一航戦第三次攻撃隊
艦戦5機、艦爆2機、艦攻6機(計13機)
爆弾命中1(艦攻の80番)
二航戦第一次攻撃隊
零戦12機、艦爆17機(計29機)
爆弾命中無し
二航戦第二次攻撃隊
零戦8機、艦攻7機(計15機)
魚雷命中1
二航戦第三次攻撃隊
零戦6機、艦爆4機(計10機)
爆弾命中1

440 :
>>439の続き

計5回も!攻撃していますが、

最初の一航戦第一次攻撃隊で、魚雷が命中して
機関停止した後は、
総員退艦後の攻撃になるので、残敵掃討といったところか。

441 :
>>440の続き

これでもホーネットは沈まなくて、友軍駆逐艦が処分しようと
5インチ砲撃ちこんでも沈まず、
最後、日本軍の駆逐艦魚雷により、ようやく沈没

やれやれ南雲長官も、
大変な国と戦争を始めてしまったもんだな。

442 :
>>437
250キロ爆弾だとエネルギー的に不足で貫通力無いから炸薬量ちょっびっとどころか0ですらない
ロケット加速までさせてやっと貫通力に目途が立った25番4号爆弾の炸薬量見れば、25番爆弾はあくまで空母や重巡止まりで、戦艦や重空母を攻撃するための爆弾ではないのです

443 :
当時、対艦攻撃の艦攻に50番は使わなかったのかな?

444 :
>>442 そうですね、なので、そこそこです。
>>443 使われなかったようですね。
艦攻の爆装としては、
・80番x1
・25番x2
・6番x6

445 :
>>441の続き

以上をまとめると、米空母ヨークタウン級に対しては、
やはり魚雷が有効で、確実に機関停止に追い込むことができる。

そうなれば、反復攻撃により撃沈が見えてきます。

446 :
>>444
80番は対戦艦
25番は戦艦以外の軍艦
六番が対潜水艦

まあ空母で取り扱う爆弾の種類をあまり増やしても大変だからかな?
管理もそうだけど爆弾架も用意しなければならないし。

447 :
>>445の続き

対して艦爆隊は、通常爆弾は驚くほどの威力があるものの、
やはり限界があり、
「当たり所が良ければ、一時的に機関停止が期待できる」
程度か。

となると、反復攻撃が成立するかどうかは未知数ですね。

448 :
>>447の続き
もちろん戦闘経過によっては、艦爆隊のみの編成も
選択肢に入れなければなりませんが、
最初から、艦攻雷撃の手段を捨ててしまうのはもったいない。
特にミッドウェーの場合は、島占領後7日間は、
同海域にとどまって、米空母の出現に備えることになっています。
確実に沈めておかないと、後が心配になりますよね。

449 :
>>448の続き

とはいえ、これらはソロモンの激闘を経た上で得た、
南雲第三艦隊の戦訓と言えます。

ミッドウェーの時には、未だそこまでの経験は積んでおらず、
インド洋と珊瑚海くらいで、しかも珊瑚海の方は詳細に
研究する余裕すらなかったでしょう。

450 :
>>449の続き

直近の印度洋機動作戦では、

基地攻撃が艦攻全力、
敵艦船に対して艦爆全力、

と偏った編制で成功しましたが、
以降の珊瑚海にもミッドウェーにも、なぜか採用されていませんね。

英艦隊相手だったから、という限定的な使用方法でも無いだろうし、
今後の宿題にするかな。

451 :
>>450の続き

今のところは、
最初から艦攻は基地攻撃限定、艦爆は敵空母攻撃限定と
固定化してしまうのは、作戦指導の柔軟性に欠く。
という考えです。

ただし公刊戦史、友永隊が空振りに終わる公算大
と指摘するのも、もっともなので、
当初計画から何も変更しなかった、南雲長官の作戦指導を
良しとするわけにもいかない。

結局のところ、盛るぜえ提督発案の
「友永隊に艦攻一個中隊を追加する」が
妥当なところかなぁ、というところですね。

452 :
>>451の続き

さて、ほぼ一スレ分をまるまる使って、
友永隊(ミッドウェー島空襲の方)の編制について
話してきましたが、

今の本筋は、
「日本空母は残り何隻か?」をテーマに
米空母部隊指揮官(フレッチャー/スプルーアンス両少将)の
作戦指導について、検証しているところです。

453 :
>>452の続き

6月5日の戦闘(飛龍被弾まで)を振り返って、

>(1)5隻目の日本空母の存在
>
>(2)撃破したとされる日本空母4隻は、
>  本当に戦闘不能なのか
>
>(3)日本軍はミッドウェー島攻略を続行するのか
(天)スレ>>17

454 :
>>453の続き
(3)のところで、日本攻略船団の動きについて
→南雲機動部隊が電波を出して変針命令(6月3日)
→それを敵が傍受して、ミッドウェー島空襲中に米空母が出現する可能性
を考察しつつ、なんやかんやで現在位置にたどり着いた次第。
というわけで、明日からそろそろ本線に復帰します。

455 :
[日本空母に関する情報まとめ](6月5日)日本時間

                        ★20度(700浬)

                       ▲20度(250浬)
          280度(250浬)
            ▲         ☆0度(100浬)

               ◇1400時、日本空母1隻撃破

                ☆    ×米空母部隊  ☆
               270度(100浬)     90度(100浬)
            △
  0234時★   0730時
 日本空母2隻   日本空母3隻撃破



                 ■ミッドウェー島
<註釈>
★0100時、ミッドウェー島発進のPBY
 0234時、日本空母2隻発見
☆0130時、ヨークタウン第一段索敵のSBD10機(敵情を得ず)
△0830時、サッチ少佐の報告(日本空母3隻撃破)
▲0800時、ヨークタウン第二段索敵のSBD10機
 1145時、日本空母1隻発見
◇1530時、ギャラハー大尉の報告(日本空母1隻撃破)

456 :
>>455の続き

しばらく間が空いたので、簡単におさらいしておきますと、

フレッチャーとスプルーアンス少将が入手した
日本空母に関する情報は、

(1)ミッドウェー島から発進した、
日施哨戒のPBYが発見した南雲機動部隊。

0234時のアディ大尉機(>>455左下の★)
0252時には、報告電を発し、
「空母2隻の他、艦船多数、空母前方
針路135度、速力25ノット」

位置は、ミッドウェー島からの方位320度(北西)、距離180浬

457 :
>>456の続き

これはミッドウェー基地を経由して、米空母部隊に届けられ、
フレッチャー、スプルーアンス両少将は攻撃隊を発進、
日本空母3隻を撃破した。

458 :
>>457の続き

続いては、
(2)攻撃隊が自身の目で確認した日本空母3隻撃破。

PBYの報告を受けて、米空母3隻から攻撃隊が発進
<ヨークタウン>
・戦闘機隊(サッチ少佐):防空の零戦隊と交戦
・艦爆隊(レスリー少佐):蒼龍に爆弾命中3
・雷撃隊(マッセー少佐):防空の零戦隊により壊滅

459 :
>>458の続き

<エンタープライズ>
・戦闘機隊(グレイ大尉):友軍を見失って帰投
・艦爆隊(マクラスキー少佐):赤城に爆弾命中1、加賀に爆弾命中4
・雷撃隊(リンゼー少佐):防空の零戦隊により壊滅

<ホーネット>
・戦闘機隊(ミッチェル少佐):航法を誤り、会敵せずに帰投
・艦爆隊(リング中佐):航法を誤り、会敵せずに帰投
・雷撃隊(ウオルドロン少佐):防空の零戦隊により壊滅

460 :
>>459の続き

以上のように、SBD隊が奇襲に成功し、赤城・加賀・蒼龍は炎上。
問題は、その事実をアメリカ側がどの程度正確に把握していたか、
ですが、

一般に搭乗員による戦果報告というのは過大になりがちです。
台湾沖航空戦の例を出すまでもなく、誤認や重複は茶飯事ですが、
今回の場合、米三空母の飛行隊長クラスの士官が直接目撃し、
帰投して報告していることから、信頼を置いて良いでしょう。

また、午後にミッドウェー基地のPBYが炎上している日本空母を
発見していることからも、裏付けが取れる内容ですね。

461 :
>>460の続き

(3)米空母第二次攻撃隊による飛龍撃破

第一次攻撃隊は、日本空母3隻撃破の大殊勲でしたが、
その帰投から、飛龍発見、第二次攻撃隊発進までの流れは
あきれるほどの、お粗末さでしたが、

それは過去スレで取り上げたので、ここでは繰り返しません。

462 :
>>461の続き

なんやかんや(スプルーアンスの運の強さ)で、
索敵SBDが4隻目の日本空母(飛龍)を発見した。

すでにヨークタウンは飛龍攻撃隊により戦闘不能となっていたので、
TF16の方から攻撃隊が発進し、飛龍撃破に成功した。

463 :
>>462の続き

ここでも戦果判定の問題が出てきますが、
上記の不手際により、スプルーアンス少将の攻撃命令を
僚艦ホーネットに伝え忘れるという、ドリフのような失態で、

エンタープライズ攻撃隊の30分後に、ホーネット攻撃隊が発進。
その結果、飛龍を時間差で発見攻撃することになった。
ダブルチェックにより、戦果報告を確実にすることが出来たのです。

464 :
>>463の続き
この間、米空母部隊の指揮権は、フレッチャー少将から
スプルーアンス少将へ委譲されていました。
飛龍に向けた第二次攻撃隊を収容したのが1500過ぎで、
日没が1543時(いずれも東京時間)なので、
当日の航空作戦は、不可能と言って良いでしょう。

465 :
>>464の続き
米空母の作戦目的は、OPNo.29〜42によれば、
「強力な損耗作戦を実施することにより、敵に最大限の損害を与えよ」
です。
日本空母4隻を撃破し、文字通り
「敵に最大限の損害を与えた」今、
任務完了とみなして、スプルーアンスは
真珠湾に帰投して良いでしょうか。

466 :
>>465の続き

もちろん、そういうわけにはいきませんよね。

このときのスプルーアンス少将にとっての懸念は、

(1)5隻目の日本空母の存在
(2)撃破したとされる日本空母4隻は、本当に戦闘不能なのか。
(3)日本軍はミッドウェー島攻略を続行するのか。

467 :
>>466の続き
アメリカ側は、「細かすぎる暗号解読情報」のおかげ?で、
5隻目の日本空母という亡霊に、行動の制約を受けることになる。
ただ過去スレの通り、
「5隻目の日本空母は存在しない」
というのが、本職の結論です。

468 :
>>467の続き
>>455にあるように、米空母部隊を中心に見ると、
第一次攻撃隊△を南西方向に出して、日本空母3隻を撃破し、
第二次索敵▲を北西方向に出して、4隻目を発見、
加えて、ミッドウェー島の西側半円700浬はPBYによる
哨戒が実施されているため、これで見つからなければ、
「自部隊の西方海面に他の敵空母は居ない」
とみなしても、問題ないでしょう。

469 :
>>468の続き

ただし、
「5隻目の日本空母は存在しない」

というのは、”現時点”での話です。

明日になれば、5隻目の空母が索敵圏内に
入って来るかもしれません。

470 :
>>469の続き

ミッドウェーに限らず、どこの海域を航行していても、
「不意に敵空母が出現する」可能性は残されています。

しかし、普通はその可能性を無視して行動するものです。
なぜなら、万が一に備えておくことが必須ならば、

南雲機動部隊は、常時索敵機を出し、上空に十分な
直衛機を挙げて、攻撃隊の半数を雷装待機させて、
”不意の横槍”に警戒しなければならないからです。

471 :
>>470の続き

それは現実的ではありません。

ですから、前線の指揮官たちは「蓋然性の法則」に従って、
相手の行動を察知し、自己の行動を決めなければならない。
クラウゼヴィッツの指摘する通りですね。

472 :
>>471の続き

今回のスプルーアンス少将にとってみても、
本来ならば撃破を確認した日本空母4隻のことだけ
考えていれば良かったはずです。

それなのに、5隻目まで考慮に入れなければならないのは、
ひとえに暗号解読情報が、5隻目に言及していたから。
まったく、やれやれですよ。

473 :
>>467
現れる敵空母が4、5隻って前提が厄介ですね。
もし攻略部隊の瑞鳳がみつかったらこれに残った飛行機を全部攻撃に飛ばすのかな?

474 :
>>473 その可能性は十分にありますよね。
まだ飛龍も浮かんでいるし、スプルーアンスはどうするつもりだ?

475 :
>>472の続き

それは、こちらについても同じで、
(2)撃破したとされる日本空母4隻は、本当に戦闘不能なのか。>>466

既述の通り、>>460>>463
日本空母4隻を撃破したことは、複数の隊長の目で確認しているため
信頼できる情報と言えるでしょう。

476 :
>>475の続き

しかし、沈めたということではありません。
火災であれば鎮火して、飛行甲板は修復して、
作戦行動を再開する可能性は残されているのです。

それは、再び索敵機を飛ばして直接確認するしかありません。
とはいえ、もう日没なので、翌朝の作戦行動を決める上で
最優先事項となるはず。

477 :
>>476の続き
夜間は、空母は航空作戦を実施できないし、
日本軍の強力な水雷部隊に接近し過ぎると
かえって返り討ちに遭う恐れがありますね。
故にスプルーアンス少将が、夜間東進(避退)したことは
妥当と言えます。
しかし、翌朝の索敵のことを考えると、
夜間の航路はよく考えないといけないですね。
ちょうど珊瑚海海戦初日の原少将のように・・・

478 :
>>477の続き

さらに、スプルーアンス少将にとっては、
日本空母だけを気にしていれば良いのではない。

それが、>>466
>(3)日本軍はミッドウェー島攻略を続行するのか。

479 :
>>478の続き

米空母部隊の任務は、日本艦隊の撃破であって、
ミッドウェー基地の米海兵隊のような「死守命令」ではない。

普通に考えれば、空母部隊が全滅したら、
攻略作戦は中止になって、上陸船団は反転するはず。

480 :
>>479の続き
しかし、5日の日没(日本時間)時点で、
スプルーアンス少将が、それを判断する材料は
乏しかったと思われます。
前日(4日)には、ミッドウェー島に向かう日本船団を発見し、
B-17やPBYがその攻撃に向かっていますが、
それで船団の進攻を阻止できたわけではありません。

481 :
>>480の続き
日本船団の方は、三空母被弾の後、0920時に
GFからの命令で、北西方向に避退しています。
「二、AF攻略部隊ハ、一部ヲシテ輸送船団ヲ、一時北西方ニ避退セシムベシ」
                   (GF機密第294番電、GF電令作第155号)

482 :
>>481の続き
ただし反転したのは、船団のみで、
戦闘部隊は、ミッドウェー島に向かって進撃を続けている。
1010時には、同じくGFから
「二、攻略部隊ハ、一部ノ兵力ヲ以テ、今夜AF陸上基地ヲ砲撃破壊スベシ」
これを受けて、栗田少将の第七戦隊(最上型重巡)が
島砲撃のために35ノットに増速。

483 :
>>482の続き
この後、砲撃中止命令が出て、
帰途に衝突事故を起こしたのは、過去スレの通り。
当然ながら、これらの経過もスプルーアンス少将は
知らなかったわけですね。

484 :
やはり南雲が悪い。再評価なんて無用。

485 :
なかなか興味深い内容ですね
https://youtu.be/A590H12bP28

486 :
>>484 再評価はダメですか・・・
それでは好評価とチャンネル登録で→
Youtuberでも始めてみるか
>>485 ありがとうございます。
こんな動画があるんですねぇ・・・絵がオサレだ。
コメント欄が面白い。やっぱりみんな南雲長官が大好きなんだな!

487 :
>>483の続き
さて、前スレまでのおさらいはここまで。
前述(>>477)の通り、スプルーアンス少将は日没を迎えて、
東方に避退を開始しました。
しかし、そのまま真珠湾に帰投するわけではありません。
再び戦場に臨まなければならない。
では翌朝までに、どこに向かえば良いのでしょうか。

488 :
[ミッドウェー海戦](6月5日16時頃)日本時間

            1400時
              ×(B)日本空母1隻撃破(飛龍)
                北西方向に約180浬


          0730時                           ×ヨークタウン(停止)
           ×(A)日本空母3隻撃破(赤城・加賀・蒼龍)
             西方に約190浬                        △→
                                            米空母部隊(スプルーアンス少将)
                                            (エンタープライズ・ホーネット)






                   2320時
                   ×(C)日本重巡衝突(最上・三隈)
                     南西方向に220浬


                                        ■ミッドウェー島

※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
<情勢判断>
@日本空母4隻をおおむね撃破した
A5隻目の日本空母は所在不明
B日本軍はミッドウェー島攻略を未だ断念していないと思われる。

489 :
>>488の続き

だいたいの概況図です。

ただし最上と三隈の衝突は、この日の真夜中に起こったので、
日没(16時頃)時点では、まだ発生していません。

参考情報です。

490 :
>>489の続き
前スレでも話しましたが、
https://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/army/1562598586/860
海上戦闘、特に200浬を隔てて行われる空母戦闘は、
劣勢側の離脱が容易なため、たいていは一日で終わってしまいます。
日をまたいでまで戦われるのは、双方が強い意思を維持している
場合に限ります。
ミッドウェーの場合、南雲長官側に強い戦闘継続意思があったかは
疑問ですが・・・
ともかく、スプルーアンス少将の方に離脱するつもりはありませんでした。

491 :
>>490の続き
そして、空母は夜間に作戦行動がとれないため、
日没と共に、いったん戦闘は中断されてしまいます。
つまり翌日は、再び索敵からやり直さなければならない。
となると、翌朝は
「どの地点から、どの方向に、何機の索敵機を出すか」が
重要になってきますよね。

492 :
>>491の続き
二日連続の空母戦となったミッドウェーと似た状況の戦いが
ちょうど一ヶ月前にありました。
そう、珊瑚海海戦です。

493 :
>>492の続き

珊瑚海海戦は、日本軍のMO作戦(ポートモレスビー攻略)の中で
生起した史上初の空母決戦ですが、

日本側は、翔鶴、瑞鶴の五航戦(原忠一少将)と、
攻略部隊掩護の祥鳳の空母3隻、

アメリカ側は、フレッチャー少将率いるヨークタウンとレキシントンの
空母2隻。

494 :
>>493の続き

ミッドウェーのちょうど一ヶ月前、
昭和17年5月7日〜8日の二日間にわたって戦われた。

一日目の5月7日、五航戦は索敵機が米空母を発見し、
攻撃隊を出しますが、後にタンカーの誤報と判明し、
空振りに終わる。

その間、米空母もまた索敵機の誤報により、
空母でない日本艦隊に向けて、攻撃隊を発進させますが、
こちらは近くに祥鳳がいたため、これを撃沈。

495 :
>>494の続き

あせった五航戦は、夕方から遠距離薄暮攻撃を敢行するも、
戦果はなく、夜間収容となり、損害を増しただけだった。

物語は、5月7日夜、薄暮攻撃隊を収容した後の
旗艦翔鶴艦橋から始まります。

496 :
>>495の続き

実はこの薄暮攻撃隊、
帰途、偶然にも米空母に遭遇します。
誤って、着艦しそうになるくらいに混乱していた。

収容時点で彼我の距離は、100浬を切っていたと
言われます。

ちょうどミッドウェーの飛龍と米三空母が最接近したくらいの
距離感で、飛行機ならわずか40分ちょいの超至近距離

497 :
[珊瑚海海戦一日目](5月7日20時頃)

 (フレッチャー少将)   (原忠一少将)
   米空母部隊      MO機動部隊
─────△→        ←▲
   ヨークタウン       翔鶴・瑞鶴
   レキシントン       (薄暮攻撃隊収容)

※MO機動部隊指揮官は高木武雄中将だが、
 航空戦の指揮は五航戦司令官の原忠一少将に一任

498 :
>>497の続き
このまま接近すれば、夜戦(意味深ではない)が
始まってしまうので、
不意遭遇戦を恐れた両者は、反転して距離をとります。

499 :
>>498 不期遭遇戦

500 :
>>498
この時の5航戦に有力な水上艦艇がいたら夜戦もありだよね。

501 :
>499 ありがとうございます。
素で間違えてました。>不期遭遇戦
全く予想してなかったことが起こるから「期せずして」なんですね。

>>500 夜戦で重要なのは、敵情の正確な把握ですから。
兵力の多寡ではなく、レーダーを持っているアメリカ側が有利でしょう。

502 :
>>498の続き

「不期」遭遇戦を避けるためだけならば、
敵と反対方向にひたすら逃げれば良いのですが、
作戦は継続中なので、翌朝には敵を索敵範囲内に捉えられる
ところまで、戻って来ないといけない。

これが難しいところですよね。
当然ながら、夜間に敵がどの方向に移動したかは分かりません。

503 :
[珊瑚海海戦一日目](5月7日2400時頃)

                               ↑
                               ▲MO機動部隊
                               ┃(原少将)
                               ┃
                               ┃
                          ━━━┛
     ─────┐
             │
             │
             │
      米空母部隊▽
  (フレッチャー少将)↓

504 :
>>503の続き
実際は、こんな感じでした。
>>497の超近接状態から、日本空母は北上、米空母は南下したため、
双方の距離は開きます。
珊瑚海は北側にはソロモン諸島があり、日本軍の勢力圏だから、
米空母がわざわざそちらに向かうとは考えにくい。
態勢を立て直すつもりなら、おそらく南下するだろうとは
予想がつきます。
とはいえ・・・翌朝の位置を正確に予想することなど
不可能ですよね。

505 :
>>504の続き

それでなくても、前夜の薄暮攻撃で艦攻12機を失い、
攻撃兵力の不足が明らかな状況ですから、出来るだけ
索敵には艦攻を使いたくない。

最初、原少将は索敵に充てるのは艦攻2機だけで、
残りは五戦隊(妙高型重巡)、六戦隊(古鷹型重巡)の水偵から
拠出するつもりだったようです。

506 :
>>505の続き

ところが、五戦隊は荒天のため着水時に機体を破損しており、
六戦隊との合同は予定より遅れていたため、結局自前の
艦攻のみで索敵せざるを得なくなったのです。

こうして翌朝(5月8日)は、索敵に艦攻7機を出すことに
決まった。

507 :
>>506の続き

この経過は、当時の母艦運用の考え方を知るのに、
大変参考になります。
「艦攻7機による一段索敵」もミッドウェーの時と全く同じ。

しかし索敵軽視との批判は、本職は寡聞にして知らないですね。
・・・空母戦術(棒)

508 :
[珊瑚海海戦二日目](5月8日0600時)索敵機発進予定地点
                               ↑
                               ▲MO機動部隊
                               ┃(原少将)
                               ┃
                               ┃
                          ━━━┛
     ─────┐      ×
             │   (南緯13度・東経155度)
             │
             │
      米空母部隊▽
  (フレッチャー少将)↓

509 :
>>508の続き
上図のとおり、当初の索敵機発進予定点は、
南緯13度・東経155度で、
ちょうど前夜、日米両機動部隊が最接近した海域(>>497)にあたります。
これに従うならば、MO機動部隊は夜間北上した後に
南西方向に変針し、日の出前に×地点に戻って来るという
行動予定になります。

510 :
>>509の続き
さて、過去スレでも同じ問いを発しましたが、
この通りに翌朝索敵を行って良いのでしょうか。
その際、どの方位に、どれだけの進出距離で、飛ばしますか?
原少将になりきって考えてみてください。

511 :
>>508
一旦距離を開いたのはわかるとして
なんでその場所に敵艦隊が戻ってくると思ったんだろう?

512 :
なんでその場所に敵艦隊が戻ってくると思ったんだろう?
と>>511はなんで思ったんだろう?

513 :
>>508 すみません、途中色々はしょってますが、
当初の索敵機発進予定点(>>508の×印)は、薄暮攻撃隊を収容する前に
決められたことなので、米空母が至近距離に居たなどの敵情を、まだ
知らない段階での話ですね。
それゆえに、米空母が×印付近に戻って来ると思っていたわけでは
ありません。
>>512 まぁ、今は過去スレの抜粋で進めているので、
誤解を生んでしまうのはやむをえないか・・・

514 :
>>510の続き
おそらく戦史や戦記本でとりあげられることは、
ほとんどないと思いますが、
このときの原少将の決断は、実に素晴らしいもので、
過去スレ当時もそうでしたが、今も本職は絶讃するもので
あります。

515 :
>>514の続き
いったい何をやったのかというと、
「水偵の協力が得られないことを知った五航戦司令官は、索敵機数を少なく
するために、明朝の索敵開始点を120浬北に寄せることを、MO機動部隊
指揮官に意見具申した」       (『戦史叢書(49)南東方面海軍作戦』)
索敵開始点を当初の×印(>>508)から、北に移動させたのです。

516 :
>>515の続き

これは何を意味するのか。
>>508の通り、当初の索敵開始点(×印)は、最後に米空母が
確認された海域から、わずか20浬しか離れておらず、

翌朝ここから索敵機を発進させると、米空母が東西南北のどちらへ
移動したか分からないので、全周索敵を実施しなければなりません。

しかし既述の通り、水偵の協力が得られず、自前の艦攻の中から
索敵機を出さなければならない。
しかも薄暮攻撃により稼働機が減っている状況では、出来るだけ
索敵に割きたくない。

この状況で、全周索敵などやっている余裕はありませんよね。

517 :
>>516の続き

そこで、索敵開始点を北に移動させることにより、
索敵範囲を南半分に限定する=索敵機数を減らせる。

これが原少将の意図です。

518 :
[珊瑚海海戦要図] 日出は0420時、日没は1614時(日本時間)

      □■ラバウル
     □□□
□□□□□□□     □□      ソロモン諸島
             □□  □□
□□□□              □□   □□
□□■ラエ                   □□   □□   □□
□□□□□                         □□   ■ツラギ
□□□□□□□   ジョマード水道                □□□ガダルカナル島
□□□■□□□□    ↓  ルイジアード諸島
 ポート □□□□■ □ □■ □ ■ロッセル島          □
 モレスビー  サマライ  デボイネ             
                                ×索敵開始点



□□               珊 瑚 海
□□
□□■クックタウン
豪□□
州□□                                ニューカレドニア
□□□■タウンスビル                          □□
□□□□                                   □■ヌーメア
□□□□□□

519 :
>>518の続き

上図の通り、日米の空母部隊が接近した海域は、
ソロモン諸島のすぐ南で、西側にはニューギニア島があり、

米空母が夜間に北から北西方面に移動したとは考えにくい。
翌朝日本軍の基地航空攻撃圏内に入ってしまいますし。

次に東方は、まさに対敵側(>>497)になるので、
夜戦でも挑むつもりがない限り、可能性は低いでしょう。

520 :
>>519の続き

ここから、敵の移動方位は、南東から南、南西方面だと
見当をつけることができますね。

彼らが帰投するつもりなら、ヌーメア(南東)に向かうでしょうが、
楽観的すぎる情勢判断かと。

夜の間に一時避退して、態勢を立て直すことを考えているならば、
友軍の勢力圏(豪州方面)である、南から南西方面に向かったと
絞り込むことが出来ます。

521 :
>>520の続き
このように索敵開始点を北にずらすことにより、
索敵範囲を南方に限定することが可能になります。
問題は距離ですね。
いったい何浬移動すれば良いのでしょうか。

522 :
>>521の続き
あまり移動し過ぎると、米空母が索敵圏外に出てしまう
懸念があるし、
逆に足りないと、敵が南方以外の方角に移動した場合、
見逃してしまう危険が大きくなる。
>>503の通り、日米の空母が最接近したのは日付が変わる
真夜中の12時頃、それから日の出の4時半(>>518)までの間、
米空母が南下し続けたとして、どれだけ移動するか。

523 :
>>522の続き
例えばハワイ作戦のとき、南雲機動部隊の航海速力が14ノット。
これだと、63浬。
戦闘中にそんなのんびり移動するわけはないから、20ノットくらい
として、90浬。余裕を見て100浬程度。
となると、自らが約100浬北上すれば、夜明け頃の彼我の距離は
200浬くらいに開くと予測できるので、進出距離250浬で索敵機を
飛ばせば、捕捉できるという計算が成り立ちます。

524 :
>>523の続き
というのが本職の見立てですが、原少将の判断は
「120浬北上」でした。>>515
かなり思い切った行動ですね。
本職が航空参謀なら「100浬くらいにした方が・・・」
と具申するかもしれません。

525 :
>>524の続き
史実では、翔鶴の艦攻が米空母部隊を発見しましたが、
出発点からの距離は235浬でした。
航空索敵において±10浬程度は誤差範囲と言えますから、
進出距離250浬の索敵で、235浬というのはギリギリですね。

526 :
>>525の続き
一方、南下した米空母のフレッチャー少将は、18機のSBDを出して
全周索敵を行っています。
それと比較すると、7機の艦攻を140度(南東)〜250度(南西)に
限定して飛ばして、米空母捕捉に成功した原少将の機転は、
見事な采配と評価できるでしょう。

527 :
>>526の続き
公刊戦史の中にも紹介されていますが、
このときの心境について、原少将は「海軍をやめようと思った」
とまで回想しています。
前日5月7日は索敵ミスにより、攻撃隊が空振りに終わり、
祥鳳を沈められ、薄暮攻撃は失敗し、散々な一日だった。
基地航空隊の支援も不十分な状況で、自前の兵力のみで
米空母を捕捉するにはどうしたら良いのか。

528 :
>>527の続き
知恵をしぼった結果、決断したのが、
この索敵開始点の移動であり、
実際に翌8日の索敵では、
「なかなか発見報告がなく、もはや戦運に見放されたかと
考えていた。その時ぎりぎりのところで発見報告が入った。
直ちに攻撃隊を出したが、攻撃隊とともに突っ込む気持ちで
母艦は四戦速(30ノット)で急速南下した」
     (『戦史叢書(49)南東方面海軍作戦(1)』)p307

529 :
>>528の続き
本職が最も感銘を受けたところですね。
さて、今はミッドウェー海戦、6月5日(日本時間)
一日目の戦闘が終わった夜です。
このとき、スプルーアンス少将は、翌朝の行動について
どのように考えていたのでしょうか。

530 :
>>529の続き

さて、名将の誉れ高いスプルーアンス提督ですが、
後知恵を排して、公平な評価を趣旨とする当スレでは、
特別扱いすることはありません。

すべての人に意地悪く(げそげそ
おっと、これは他人の持ちネタ(ry

531 :
>>530の続き

マリアナ沖海戦では、日本側はターキーシュートや
大鳳翔鶴の喪失ばかりが注目されますが、

アメリカ側から見ると、至上最強の機動部隊を
上陸部隊に張りつけたままで、

初日は敵を発見できずに、一方的に攻撃されるがまま、
二日目の午後になってようやく攻撃隊を出したものの
敵に倍する兵力を持ちながら、わずかに飛鷹一隻沈めただけ。

532 :
>>531の続き

そして夜間収容となり、未帰還機を多数出すというオチまで付けて、

これではタワーズでなくても、
「空母部隊の使い方を知らないんじゃないの?」
と素人扱いされても仕方が無いでしょう。

533 :
>>532の続き
ミッドウェーでの米打撃部隊の編制は、
第17任務部隊(フレッチャー少将)
空母ヨークタウン、重巡2、駆逐艦6
第16任務部隊(スプルーアンス少将)
空母エンタープライズ、ホーネット、重巡6、駆逐艦9

534 :
>>533の続き
フレッチャー少将の方が先任司令官なので、
艦隊指揮全般を担当しますが、
もともと米海軍は、各部隊の独立性が強いので、
攻撃隊の編制や発進時期などは、各指揮官の裁量に
任される部分が多いですね。

535 :
>>534の続き
ヨークタウンが被弾して、フレッチャー少将が重巡アストリアに
旗艦移乗してからは、実質の航空戦指揮はスプルーアンス少将に
委ねられた。
すなわち、一日目の戦闘が終わった6月5日(日本時間)の日没以降は、
スプルーアンス少将独自の指揮ということになりますね。

536 :
>>531
マリアナのスプルーアンスの高い評価が気に食わない。
特に全戦闘機で防空して完勝したというところが。

537 :
>>531 そうですね。
本職はマリアナのスプルーアンスは高く評価すべき、とは思っています。
任務(友軍上陸支援)を完遂したからです。
軍人の評価とは、詰まるところ結果がすべて、ですからね。
しかし母艦航空戦術を正しく理解していたかは、また別の話ですよね。

538 :
>>536
小沢の機動部隊は自軍の行動半径外に位置し更に風向きは小沢艦隊には背を向
ける方向から吹いていた。
これでは防空戦闘に徹するしかあるまい?

539 :
>>537
作戦を完遂したという目的結果論と
戦術指揮面の良し悪しは別にすべきかな?

540 :
マリアナ沖海戦は実力差以上に惨敗していると聞くが
敵空母数隻を損傷させてれば負けは負けでもいい意味でVT神話とか
全戦闘機で防空したスプの指揮は下方修正されてたと思う。

541 :
現に台湾沖航空戦では戦果上げてるし。
(敵機動部隊壊滅なんてそれ以上に致命的な誤ミスやらかしてるが)

542 :
>>540
敵空母数隻を損傷させてればというタラレバ持ち出さなくとも、
そもそも戦闘機を突破して敵機動部隊の高角砲圏内に入った日本攻撃隊自体が少ないというのが現実に起きていることなんだが

VT神話とやらが下方修正ってなんだろうねというか、”誰が下方修正”するという話なんだろうな?
何故か省略しているけど主語は大事な部分だと思うがな

543 :
>>538 
なるほど、風向きですか。
>>539 
そんなところです。
過去スレでもやりましたが、小澤長官の作戦計画を高く評価しています。
だ、大丈夫かな・・・(チラッ
>>540 
兵力差があっても、あれだけ一方的な戦いは、なかなかないですよね。
>>541
本来航空攻撃を完封するのは、難しいはずなんだが
>>542
世間一般の評価が、ってことですかねぇ

544 :
>>535の続き

航空兵力で見ると、戦闘開始前は、

空母ヨークタウン
・F4F:25機
・SBD:37機
・TBD:12機

空母エンタープライズ
・F4F:27機
・SBD:38機
・TBD:14機

空母ホーネット
・F4F:27機
・SBD:35機
・TBD:15機

545 :
>>544の続き

しかし、第一次攻撃隊において、
日本空母3隻を葬った代償は大きく、その喪失数は、
(『モリソン戦史』第三巻)p296

空母ヨークタウン
・F4F:3機
・SBD:2機
・TBD:11機

空母エンタープライズ
・F4F:0機
・SBD:14機
・TBD:10機

空母ホーネット
・F4F:12機
・SBD:0機
・TBD:15機

546 :
>>545の続き

特に雷撃隊は壊滅に等しいですね。
残存数は、

空母ヨークタウン
・F4F:22機
・SBD:35機
・TBD:1機

空母エンタープライズ
・F4F:27機
・SBD:24機
・TBD:4機

空母ホーネット
・F4F:15機
・SBD:35機
・TBD:0機

547 :
>>546の続き

更に飛龍の反撃により、ヨークタウンは行動不能となり、
戦闘機隊は、全機防空に残されたため、第二次攻撃隊は、

空母エンタープライズ
・SBD:24機
(内ヨークタウン所属14機)

空母ホーネット
・SBD:16機

そして飛龍を炎上させ、被害は3機喪失にとどまった。

548 :
>>547の続き

この結果、6月5日の日没時点で使用可能兵力は、

空母エンタープライズ
・F4F:20機程度
・SBD:25機程度(ヨークタウン機含む)
・TBD:0機

空母ホーネット
・F4F:15機程度
・SBD:30機程度
・TBD:0機

これくらいではなかったかと。あくまで推測ですが・・・

549 :
>>548
SBDはヨークタウン含めているけど、F4Fの方はどうなの?
艦隊上空の防空戦闘していたヨークタウンのF4FがTF16に着艦していると思ったけど

550 :
>>547
ヨークタウンごと沈んだ飛行機は多くないんだよなぁ。

551 :
>>549
すみません、今見返すとかなり適当な数字ですね。
真面目にやり直します・・・
>>550
そうですね。被雷時には戦闘機は全機防空に上がってただろうし、
レスリー隊は着艦前だったので、エンタープライズの方へ向かいましたからね。

552 :
>>548の続き
というわけで、昨晩の数字は適当すぎたので、
訂正させてください。
今回は真面目にアクションレポートで調べました。

553 :
>>552の続き
空母ヨークタウン
https://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/ships/logs/CV/cv5-Midway.html
9 VF
2 VSB
8 VSB
10 VT
2 VT
F4F:9機喪失(5機被撃墜、2機着艦失敗、2機母艦と共に海没)
SBD:10機喪失(2機海上不時着、8機母艦と共に海没)
TBD:12機喪失(10機被撃墜、2機海上不時着)

554 :
>>553の続き
空母エンタープライズ
http://www.cv6.org/ship/logs/action19420604.htm
1 VF
20 VSB
10 VT
F4F:1機喪失(燃料切れによる海上不時着)
SBD:20機喪失(被撃墜、着艦失敗)
TBD:10機喪失(被撃墜)

555 :
>>554の続き
空母ホーネット
https://www.history.navy.mil/research/archives/digitized-collections/action-reports/wwii-battle-of-midway/uss-hornet-action-report.html
15 TBD
12 F4F-4
5 SBDs
F4F:12機喪失(燃料切れでミッドウェー環礁に不時着)
SBD:5機喪失(被撃墜)
TBD:15機喪失(被撃墜)

556 :
>>555の続き

残存数は、

空母ヨークタウン→エンタープライズとホーネットに分散
・F4F:16機
・SBD:27機
・TBD:0機


空母エンタープライズ
・F4F:26機
・SBD:18機
・TBD:4機

空母ホーネット
・F4F:15機
・SBD:30機
・TBD:0機

557 :
>>556の続き
これは単純な残存機数なので、実際は損傷が大きく
使用不能な機体もあったでしょうから、稼働機はもっと少なくなります。
翌6日の谷風攻撃時の発進機数は
F4Fはすべて防空に残されたので、
エンタープライズ:SBD32機
ホーネット:SBD26機

558 :
>>557の続き
あらためて、5日日没時点での残存稼働機数(推測)は
空母エンタープライズ
・F4F:25機
・SBD:35機
・TBD:0機
空母ホーネット
・F4F:25機
・SBD:30機
・TBD:0機
今度はどうでしょう→

559 :
[ミッドウェー海戦](6月5日16時頃)日本時間
            1400時
              ×(B)日本空母1隻撃破(飛龍)
                北西方向に約180浬

          0730時                           ×ヨークタウン(停止)
           ×(A)日本空母3隻撃破(赤城・加賀・蒼龍)
             西方に約190浬                        △→
                                            米空母部隊(スプルーアンス少将)
                                            (エンタープライズ・ホーネット)



                   2320時
                   ×(C)日本重巡衝突(最上・三隈)
                     南西方向に220浬

                                        ■ミッドウェー島
※方位と距離は、米空母部隊の視点から。
<情勢判断>
?日本空母4隻をおおむね撃破した
?5隻目の日本空母は所在不明
?日本軍はミッドウェー島攻略を未だ断念していないと思われる。

560 :
>>559の続き
それでは、材料が揃ったところで、
考察へと進めていきましょう。
テーマは、スプルーアンス少将の作戦指導について、
6月5日(日本時間)日没後、米空母部隊は
どのように行動すれば良かったのか。

561 :
>>560の続き
最初に、本職の考えを明らかにしておきますと、
「日没後に東進避退するが、夜中に反転西進し、
6日黎明時(0130時)には、5日第一次攻撃隊収容地点に達し、
北西から南西方向に索敵機を発進させる」
(註)
第一次攻撃隊収容地点とは、日本空母3隻を撃破した
マクラスキー隊らを収容した地点で、北緯30度30分、東経177度付近
>>559図の米空母部隊(△)より、約50浬西方にあたる。
索敵機はエンタープライズSBD10機、進出距離250浬、
索敵線は210度(南南西)から330度(北北西)にかけて、
索敵開度12度

562 :
>>561の続き

双方が接近したところで日没を迎える
というのは珊瑚海と似ていますが、

あの時の原少将に比べたら、
ミッドウェーのスプルーアンス少将は、
ずいぶんと恵まれた環境にあった。

563 :
>>562の続き

すでに日本空母4隻を撃破し、
ヨークタウンを欠いたものの、2隻は健在。

5隻目の日本空母の所在が気になるところではありますが、
翌6日の基本方針は「残敵掃討」になります。

米空母部隊指揮官としては、夜間一時的に避退はするものの、
翌朝は敵艦隊追撃のために積極的に西進しなければならない
状況にあったと言えるでしょう。

564 :
>>563の続き
珊瑚海では、敵艦隊の行動が不明なため、
全周索敵を視野に入れた情勢判断が必要でしたが、
ミッドウェーでは、日本空母が迂回して東方から出現する可能性は
考えなくて良いでしょう。

565 :
>>555
ホーネットは大損だなぁ。
戦闘機隊は全機水没、爆撃隊は空振り、雷撃隊は全機撃墜と。

566 :
低速で航続距離のないデバステーターが
各空母の雷撃隊が正確に飛んでる理由はあるのかな?

567 :
>>557
敵戦闘機がいない水上艦艇ならともかく
飛龍攻撃に戦闘機をつけなかったのはどうして?

568 :
>>565
そうなんですよ、>ホーネットは大損だなぁ
飛行長のリング中佐直率で、気合い入れて出撃したのに(笑)
>>566 
雷撃隊がうまく会敵できたというよりは、米空母の場合、分散進撃で
各飛行隊長任せですからねぇ
ホーネット雷撃隊のウオルドロン少佐も、航法が正確だったからではなく、
”スー族(アメリカインディアン)の勘”で変針したら、日本空母が見つかった
ようです(笑)
>>567
それは母艦の防空を優先したからですね。
人命尊重の米海軍(笑)

569 :
>>568
サラトガ隊による龍嬢撃沈でも戦闘機の護衛がなかったよね。

570 :
>>569
むしろ、護衛付きの方が珍しい気がする・・・

571 :
>>564の続き
6月5日の日没時点で、彼我の距離は150浬以上に離れていた。
第一次攻撃隊(マクラスキー隊、レスリー隊)を収容したときは
90浬の超近接でしたが、その後、米空母は東進を続けたので
ここまで開いてしまったわけです。

572 :
>>571の続き
例えば日本空母が、夜間20ノットで避退(西進)した場合、
黎明時(約7時間後)には、140浬まで開いてしまいます。
もともとが150浬だとすると、合わせて300浬弱となり、
進出距離250浬の索敵では届かない。

573 :
>>572の続き
つまり、夜中に東進し過ぎると、敵に逃げられてしまう。
早めに反転西進して、追いかけないといけない。
かといって、あまり急ぐと、日本軍の水雷戦隊が
夜戦を挑もうと待ち構えているかもしれない。
珊瑚海の原少将と同じく、こればかりは当事者には
分からないことなので、仮定に基づいて蓋然性に依った
推測を立てるしかありません。

574 :
>>568
サマール沖で栗田に追い掛け回されたタフィ3の救援要請に対しレイテ方面に逃
げることを禁じ逆方向に退避することを命じた。
スプレイグ少将も牽制目的で残燃料が僅かなTBFを射出させた。当然、そのTBF
は未帰還となった。

575 :
>>574
勇敢な米パイロットに敬礼
戦争に人道主義を持ち込むのは不毛・・・
って、『エリア88』で言ってたっけかな

576 :
>>573の続き

とはいえ、日本空母が撃破炎上しているのは、複数の飛行隊長の
目により確認されているので、信頼して良い情報と思われる。

そんな敵空母が20ノットを出せるとは思えません。
せいぜい半分の10ノットでしょう。

夜間(7〜8時間)航行しても、せいぜい80浬。
翌黎明時の彼我の距離は150+80=220浬

577 :
>>576の続き

さらに索敵発進位置は、日没時より西方に50浬進出しているので、
彼我の距離は、220−50=170浬。

進出距離250浬の索敵なら、十分に捕捉できますね。
これが>>561の主張の根拠になります。

578 :
>>577の続き

この位置まで米空母を持っていくためには、
日没から2時間の間は東進を続ける。

日本艦隊の夜襲から逃れるために20ノット以上で避退。
(約40浬東へ)
それから反転して戻るのですが、燃料節約のため
14ノットの経済速力で、6時間かけてゆっくりと西方に進出。
(約84浬西へ)

579 :
>>578の続き

これで、6月6日0100頃(日本時間)には、
理想的な位置まで自部隊を持っていけますね。

原少将、こんな感じでどうでしょうか。

580 :
>>568
そもそも人命尊重の米海軍は一部の現代日本人が言ってるだけでしょ
軍事本書きやミリオタあたりの、その中でも一部の連中が「アメリカ海軍見てそう思いました!」という感想程度でしか無いものでしょうに

581 :
>>580
純粋な人道ではなく、勝つための怜悧な判断

米は敵搭乗員に対しては容赦なく冷酷に削りに来る

投弾後の敵艦爆・艦攻も見逃さず、帰投の為に集合中の味方機を追撃され、お陰で貴重な攻撃隊指揮官や再攻撃に必要なリソースがあっという間に枯渇する羽目に

582 :
>>581
>投弾後の敵艦爆・艦攻も見逃さず、
まるで
投弾後の敵爆撃機なら見逃すのがアメリカ以外では普通だったのに、アメリカ特有の勝つための怜悧な判断()だから見逃さなかった
みたいな言い方

583 :
>>580
そうですね。それはそれでひとつの考え方だとは思いますが、
なぜか日本軍を批判するときにしか使われないんですよねぇ、なぜか。

>>581
パイロットハンターですね。
「おれは昔から飛行機ってやつは虫が好かねぇ」

>>582
本職も珊瑚海での高橋少佐くらいしか思い浮かびませんね。
次にいつ敵の攻撃が始まるか分からない状況で、空中集合機を
追いかける機会は、そうは無いと思います。

584 :
>>579の続き

もちろん、これはひとつの仮定に過ぎないので、
夜中西進中に日本水雷戦隊と遭遇して、思わぬ被害を
生むことも考えられます。

ただし友軍の航空支援を得られない状況で、
水上艦艇単独で、敵の勢力圏に進出することは
あまり考えにくい。

585 :
>>584の続き

栗田第七戦隊も、夜明けまでにミッドウエー島から
出来るだけ離れるように行動してましたしね。

必ず朝になる前に、最低でもミッドウエー島単発機の
攻撃圏外に避退するはず。

586 :
>>585の続き

また、5隻目の日本空母も所在も懸念要素ではありますが、
彼らもまた、夜中は攻撃できないので、
翌朝の索敵で見つけることを期待するしかありません。

それよりも、手負いの敵を逃してしまうことこそ、重大問題なので、
スプルーアンス少将としては、積極的に西方に進出すべきなのです。

まして、友軍(ミッドウエー島)の哨戒圏内なのだから、
なおさら、と言うべきでしょう。

587 :
>>586の続き
では、答え合わせといきましょう。
(1)日本空母4隻は、おおむね撃破
(2)5隻目の日本空母は所在不明
(3)ヨークタウンは機関停止
(4)エンタープライズとホーネットは母艦は無傷だが、
  航空隊の被害甚大。特に雷撃隊は壊滅状態
(5)日本軍のミッドウエー島攻略は継続中と思われる

588 :
>>587の続き
「スプルーアンス少将がその報告で説明しているように、
”私は、おそらく我が軍より優勢である敵の部隊と、夜間に
遭遇する冒険を敢えてすることを正当とは思わなかったが、
その反面、翌朝ミッドウエー島から過度に離れることも
欲しなかった。
換言すると、退却中の敵部隊に追及もできるし、
ミッドウエー島に対する敵の上陸攻撃をも撃破し得る
地点を占めたいと希望したのである”」
                (『モリソン戦史』第3巻)p327

589 :
>>588の続き
スプルーアンス少将自身も回想している通りで、
不期遭遇戦を避けるために避退することは妥当な判断ですが、
ミッドウエー島から離れ過ぎてしまうと、日本軍の上陸作戦に
対応できなくなるということですね。

590 :
四空母を失いながら日本軍がミッド制圧占領を強行するシナリオもあり得たのか。

591 :
>>590
横須賀の瑞鶴への緊急出動に第二機動部隊への合流命令も通達されていた。
まあそれも飛竜が被弾するまでだったけど。

592 :
>>590
かなり夜戦に期待してたところはありますが・・・

>>591
飛龍被弾以降は、GFの意地みたいなもんですかねぇ

593 :
最期は堂々と、責任を、取られた方です。。。

594 :
>>592の続き
その結果、スプルーアンス少将の決断は、
「夜中5時間かけて東進避退する」
でした。

595 :
>>594の続き

米空母部隊が反転西進したのは、6月5日20時頃
(現地時間では真夜中の24時頃)
になってから。

>>578で示しましたが、
本職の案では、東進するのは日没から2時間だけなので、
真夜中を迎える前に反転、西進を開始し、
日没時の艦隊位置より、さらに50浬西方まで進出する
ことができます。

596 :
>>595の続き
ところがスプルーアンス少将は、真夜中まで東進を続けたため、
そこから反転しても、すでに夜間の半分の時間を費やしており、
せいぜい日没の位置まで戻ってくるのが精いっぱいでしょう。
事実、米空母部隊の6日黎明(0130時)の位置は、
西経176度付近で、ちょうど日没の時の艦位ですね。

597 :
>>596の続き

このスプルーアンス少将の夜間の行動は、
「消極的で、日本艦隊追撃の機会を逃した」
と、向こうでは批判を受けているようです。

ただ、ここの評価は難しいところですね。

本職としては、もっと西方に進出するように提案はしましたが、>>561
もし途中で、日本水雷戦隊の待ち伏せに遭って、
手痛い反撃をくらっていたら、それはそれで非難されるに違いない。

598 :
>>597の続き

結果論にはなりますけど、どちらが良かったかは決められない。

ひょっとしたら、スプルーアンス少将は5日昼間航空戦の戦果を
慎重に検討した結果、

「撃破した日本空母4隻は、ほぼ機関停止状態だから、
夜間に移動できる距離はわずかであり、翌日に十分捕捉できる」

と考えていたのかもしれません。

599 :
>>598の続き
何より米空母指揮官にとって、基本方針とするところは、
ニミッツより厳命されていた、”計算されたリスクの原則”
「貴官は、味方の艦隊を暴露することによって、敵により大きな損害を
与える見込みがなければ、優勢な敵艦隊による攻撃に、味方の艦隊を
さらすべきではない、という計算された危険の原則に従うべきである」

600 :
>>599の続き
日本艦隊追撃を選択して望み得る戦果の期待値と、
夜間の不期遭遇戦により貴重な空母を失う危険性とを
天秤にかけた結果、
リスクの方を採ったとしても、何ら非難される謂れはないと
言えるでしょう。

601 :
>>600の続き
『モリソン戦史』も、スプルーアンス少将の行動を
擁護しており、
(スプルーアンスに対する)手厳しい非難は、
「的外れなもの」と断じています。

602 :
>>601の続き
「もし航空母艦エンタープライズ及びホーネット2隻が、
19時(現地時間、日本時間では15時)以後、東進する代わりに
西方に進撃していたとすれば、日本軍の思う壷にはまって、
真夜中を少し過ぎた時機には、この強力な日本軍の集団の中に
突っ込んで、猛打をこうむったであろう」 (第3巻)p329

603 :
>>602の続き

モリソン博士は、日本軍の夜戦の練度を高く評価しており、
「軽巡洋艦神通に坐乗する田中頼三少将麾下の駆逐艦十隻」
と、二水戦を名指しで紹介しているくらいですから。

まぁ実際は、そのタフネスタナカも、船団を護衛して
避退を開始していましたがね・・・

604 :
日本軍は夜戦になぞの自信を持っていたがそれで活躍したことはあまりないよね

605 :
スラバヤ沖、第一次ソロモン島沖、第三次ソロモン島沖、ルンガ沖、コロンバンガラ島沖
他にあったっけ?
日米の水上戦闘としてはオルモック湾が最期だがスコア自体は相討ち。しかし日本側が
劣勢だったことを考慮すれば日本側の勝利とも言える。

606 :
>>604
謎と言うのが謎・・・

>>605
サヴォ島沖を忘れてますぜ、お客さん、

ワレアオバばかりが有名ですが、何気に善戦してますからねぇ
先制されたけど、一方的な戦いにはなっていない。
衣笠ネ申大活躍!

第一次ソロモン海戦とは対照的ですが、
日本海軍の夜戦の練度が証明された戦いかと。

607 :
>>603の続き

プランゲ博士も同じ立場で、

「スプルーアンスは無益な英雄気取りには無縁なタイプであり、
空母で夜戦をするなど考えてもいなかった。

日本軍は夜戦に優れているばかりでなく、その兵力もはるかに
勝っているのに対して、スプルーアンスは空母を護衛する
十分な駆逐艦兵力を持っていなかった」
                  (『ミッドウェーの奇跡』下巻)p118

608 :
>>607の続き
ここで注目すべきは、
「特に、彼の与えられた任務は、瀕死の重傷を負った日本の
機動部隊を追撃することではなかった」
と、書いているところですね。

609 :
>>608の続き
後で詳しく紹介しますが、プランゲ氏は明言しています。
「第一に考えなければならないことは、スプルーアンスが
言っているように、彼の任務はミッドウェーを守ることであった」
しかし、これは本職の見解と異なるところですね。

610 :
>>609の続き
米海軍作戦計画にある通り、打撃部隊(空母部隊)の任務は、
「Inflict maximum damage on enemy by employing strong attrition tactics.
(強力な損耗作戦を実施することにより、敵に最大限の損害を与えよ)」
                   (テンプレ>>1 「米海軍作戦概要」参照)
本職の中では、「敵=日本軍空母部隊」であり、
「敵」の中に攻略部隊(上陸船団+護衛艦隊)は含まない、
という解釈です。

611 :
>>586
敵が手負いになり敗走は勝利であってそもそも重大な問題ではありません
その文章は敵艦殲滅や戦果拡大の行動をとにかく取れ、日本空母を逃がすな追撃して撃沈だって話じゃないし

612 :
>>611
米空母の任務は、敵艦殲滅であり、戦果拡大であると心得ております。
もちろん、計算されたリスクの原則にのっとってではありますが

613 :
>>610の続き

それは、ミッドウエー島空襲の前日(日本時間6月4日)
日本輸送船団が先に発見されたとき、

ニミッツは、フレッチャーに対し
「これは敵の主力部隊ではない、繰り返す主力部隊ではない」
(主力部隊=日本空母部隊)
と警告し、

フレッチャー少将も、その意図を正確に理解していた
ところからも分かりますね。

614 :
>>613の続き
純粋な戦術的見地から言えば、
敵の輸送船団が壊滅すれば、攻略作戦は頓挫します。
しかし、米空母部隊は日本輸送船団を攻撃しようとはせず、
あくまでも日本空母部隊(南雲機動部隊)のみを攻撃目標
としていました。

615 :
>>614の続き
これは作戦計画の「敵」に、日本攻略部隊が含まれない
ことを意味します。
もちろん、攻略部隊への攻撃を禁止したものではなく、
情勢の変化に応じて、指揮官が適切に判断すべき内容になります。
あくまで「優先順位」の話ですね。

616 :
>>612
殲滅は違うよ
空母部隊の任務は航空戦勝利であり、今回の場合はミッドウェイ方面の防衛出来れば万々歳
殲滅するに越したことはないが、敵軍撤退に追い込める時点で大事件なんよ
あそこで敵空母を沈めていれば時間がたてば他の戦場にもはまさにミリオタ視点

617 :
いそかぜ Retweeted
HedgehogラノHedgehog
@ranopikori
20h
元自アピールする人ほど実際入ってた年月が少なく、経験が豊富・長いこと居た人ほど元自アピールしない気がする

https://twitter.com/ranopikori/status/1252820415883300866

618 :
>>616
本職もその通りだと思いますが、
>空母部隊の任務は航空戦勝利であり
それは史家の視点であって、前線指揮官の思考とはまた別ものですよね。
混乱の中に身を置く指揮官にとっては、
敵が撤退したのか、殲滅できたのか、等は
戦闘が終わった後に明らかになることなのです。

619 :
>>618の続き
つまり、戦闘中は(殲滅できたのかは、よく分からないけど、)
「敵を殲滅するつもりで、敵を殲滅したと思われるところまで」で戦うしかない。
例えば、後半戦の米機動部隊で言うと、
マリアナ沖で、スプルーアンスは上陸支援に徹し、
レイテ沖で、ハルゼーは小澤部隊撃滅に徹し、
それぞれ批判を受けています。

620 :
>>619の続き
後世の我々視点からすると、
「あれだけ兵力に余裕があるのだから、部隊を分割して、
両方に備えとけばいいじゃないか」と思いますが、
本人たちは、きっと「余裕がある」とは思ってないはずです。
余裕が有るか無いかは、彼我の戦力を正確に把握してこそ言えることで、
戦闘中の彼らにとって、敵の全貌なんて分かるはずがないのだから。
「作戦遂行における最大の脅威」に全力を集中し、
他を顧みる余裕なんて無いのですよ。

621 :
>>620の続き
その観点から考察すると、まだ海戦一日目が終わって、
・どうやら日本空母4隻を撃破したらしい(やったぜ)
・でも(5隻目含めて)詳細不明
という段階で、「ミッドウェー防衛」>>609
のことまで考える余裕が、スプルーアンス少将にあったのでしょうか。
6日朝からも、「日本空母捜索撃滅に全力を挙げる」ことが
米空母部隊指揮官のやるべきことじゃないのか。
これが本職の見解ですね。

622 :
>>615の続き
ただ、ここがまたややこしいことなのですが、
>>609で主張したいのは、
「プランゲ博士の解釈が間違っている」であって、
「当時のスプルーアンス少将の作戦指導が間違っていた」
と言いたいのではありません。

623 :
>>622の続き
では、スプルーアンス自身はどう考えていたのか。
『ミッドウェーの奇跡』には、「著者とのインタビュー」と断った上で、
「日本がミッドウェーに上陸してくるかもしれないと思ったし、
また私の任務は同島を守ることであったから、私は
ミッドウェーのことを心配していた。
だから、日本が上陸をする事態に備えて、5日(日本時間6日)には
ミッドウェーからの航空攻撃圏内にいるようにした」(下巻)p118

624 :
>>623の続き
「ミッドウエーを守る」こと自体は否定しませんが、
それは、日本空母部隊撃滅によって達成することであり、
日本攻略部隊攻撃は、空母撃滅より優先すべき事項ではない。
これが本職の作戦指導に対する理解です。

625 :
>>624の続き
例えば、同書でプランゲ博士は、
「日本の4隻の空母全部を葬ったことで、スプルーアンスは
彼らに期待された以上のことを達成したのであった」p119
と書いていますが、5日夜の段階で、
・日本空母は4隻で全部なのか
・その全部を葬ったのか
は、未確認事項です。
そして母艦航空戦の常ではありますが、上記を「確認」することは
非常に困難なことなのです。

626 :
>>625の続き

一方、戦史家の客観的(というより後出しジャンケン?)な見方ではなく、
搭乗員たちはどう思っていたのか、も興味深いところです。

例えば珊瑚海海戦において、5月7日、日本側の薄暮攻撃隊は
帰途米空母と遭遇し、彼我の距離が100浬以内と判明しましたが、

627 :
>>626の続き

高橋少佐は、着艦するや否や艦橋に駆け上がり、翔鶴城島艦長に
「艦長、すぐそこに敵が居ますよ!」
とつかみかからんくらいの勢いで訴えたが、

幕僚たちがなだめて、MO機動部隊を避退させたという
話も残っています。

628 :
>>627の続き

米空母の場合は、どうだったのでしょうか。

「ハルゼー提督時代の幕僚たちの中には、
スプルーアンス提督の行動(夜間東方避退)に失望した者が
多かった。

彼らはハルゼーだったら、こうした行動は決してとらないだろう、
と語り合った」      (『逆転』ウオルター・ロード/著)p229

629 :
>>628の続き

第16任務部隊の司令部は、ブラウニング参謀長以下、
ハルゼー子飼いの家来のようなものですから、

当然「うちのオヤジなら、こんなことするはずないのに!」
と不満に思っていたでしょう。

630 :
>>629の続き

更にパイロットたちは、

「日本の航空兵力は、明らかに壊滅した、と断言した。
だから全力を挙げて追撃すべきである。

おそらく、夜間雷撃または夜明けの急降下爆撃によって
最後の一撃を加えることができる。
なぜスプルーアンスは、これを実行しないのか?」

まぁ、雷撃機はもう無いんですけどね・・・

631 :
>>630の続き
ただ本職としては、先述の通り>>597
搭乗員たちは、水雷夜戦のことなんか考えてないだろうし、
ここは彼らをなだめて、
#お前ら寝ろ
とでも、ツイートしとけば良いと思います。

632 :
>>624
そうじゃなくてね
敵空母の進攻を防ぐことが目的であって殲滅が目的じゃないんだよ
つまり日空母をミッドウェイ近海で活動させないことで達成されることであり、日空母部隊撃滅によって達成することとはちょっと違うんだよ
>それよりも、手負いの敵を逃してしまうことこそ、重大問題なので、
手負いの敵が逃げるということはミッドウェイ近海で活動しなくなるということであり、その敵はその海域での危険性が無くなるんだよ
危惧するのは手負っていない健在の敵が逃げずに挑む方であり、追撃はその心配が無くなってから(全面敗走若しくはその逃げずに挑む敵に打ち勝てるだけの戦力保有)なのよ

633 :
>>632
ありがとうございます。>>618-の繰り返しになってしまいますが、
>日空母をミッドウェイ近海で活動させないこと
全く仰る通りなんですけど、
例えば、貴官が米空母部隊指揮官だったとして、
どういう状態が、「日本空母はミッドウエー近海で活動していない」情況で、
それをどういう手段で確認するのですか。
本職の解釈は、
「日本空母をミッドウエー近海で活動させないこと」は作戦目的だが、
それを達成するためには、日本空母部隊撃滅を目標に行動するしかない。
前述の通りですね→>>619

634 :
>>633
ですから何故
それよりも、手負いの敵を逃してしまうことこそ、重大問題なので
となるのでしょうか
戦闘能力を有していおり未だ立ち向かってくる敵が重要だというなら分かりますが、
戦闘能力を損失し逃走をしている方を重要視しているのは何故なのでしょうか
どういう状態が、
他に健在の空母が来ていない且つ敵水上艦艇から砲雷撃挑むために突進してこないなので「逃けている手負いの敵を殲滅して戦果拡大を狙う」情況で
それをどういう手段で確認するのですか。

635 :
>>1
結局、この方、サイパン島で自決されたけど、海軍陸戦隊とか、陸戦の専門家の方!?wwwwwww
上層部の命令の間違え!?wwwwwwww
よくわからないです!!!!!!!

636 :
>>634
失礼しました。勘違いしておりました。
>それよりも、手負いの敵を逃してしまうことこそ、重大問題なので、>>586
こちらの話ですね。
まず、言葉の解釈ですが、
>手負いの敵が逃げるということはミッドウェイ近海で活動しなくなるということ>>632
本職は「手負いの敵を逃がすことが問題」とは書いていますが、
「手負いの敵が逃げている」とは書いていません。

637 :
>>636の続き
撃破した日本空母4隻は、被弾炎上したのは確実だから
「手負い」であることには間違いありませんが、
戦場から離脱しなければならないほどの重傷なのか、
あるいは応急修理で攻撃を再開できるほどの軽傷なのかは、
分かりません。
後者の場合、いったん離脱して普及した後、東進索敵して、
米空母を攻撃することだって考えられます。
スプルーアンス少将が夜間東進し過ぎることにより、日本空母に
回復の余裕を与えるのだとしたら、それは作戦指導の失策となるので、
「手負いの敵を逃してしまうことこそ、重大問題」と書きました。

638 :
>>637の続き
>戦闘能力を損失し逃走をしている>>634
それを確認するためにも、積極的に西方に進出すべき、ということです。
さらに言えば母艦航空戦は、敵を見つけること自体が難題なので、
未だ居るか居ないかも分からない5隻目の空母よりも、
すでに発見済みの4隻を確実に殲滅して、戦果拡大を狙うことが重要
という意味ですね→>>586

639 :
>>631の続き
ちなみに、『空母エンタープライズ』(エドワード・スタッフォード/著)では、
同じスプルーアンスのインタビューについて、
「スプルーアンスの報告には、こう書いてあった。
おそらくは優勢であろう敵部隊と夜間遭遇する危険を冒す気には
なれなかった。
しかし、一方では次の日の朝、ミッドウエーからあまり遠く離れて
いたくはなかった。
退却する敵部隊を追撃できるし、またミッドウエーへの上陸も
阻止できる位置にいたかった」上巻p134

640 :
>>639の続き
ここでは、「敵部隊追撃」がちゃんと入っています。
プランゲ氏は、戦後「日本空母は全滅している」という予備知識が
ある状態でのインタビューだから、重視せずに省かれた(>>623)
のかもしれませんね。

641 :
>>640の続き
繰り返し、強調しておきますが、
6月5日夜(日本時間)の段階で、スプルーアンス少将が
真っ先に心配しないといけないのは、
「日本空母は残り何隻か」であり、
ミッドウエー島防衛のことではありません。

642 :
>>1
結局、この方、サイパン島で自決されたけど、海軍陸戦隊とか、陸戦の専門家の方!?wwwwwww
上層部の命令の間違え!?wwwwwwww
よくわからないです!!!!!!!

643 :
>>641の続き
パイロットたちの反応について、
『太平洋の試練』(イアン・トール/著)には、
より詳しい様子が描かれています。
「サッチ少佐は、たとえ夜を徹して西へ猪突猛進することに
なったとしても、日本艦隊を追撃するようスプルーアンスに
上申した。

644 :
>>643の続き
彼はエンタープライズの司令艦橋で提督に言った。
”私はこの目で、3隻の大型空母が激しく炎上して、
もう飛行機を発進させられない状態であるのを見ました”」
                           (第2巻)p314
飛行機乗りの思想というのは、古今東西変わらないようですね。

645 :
>>644の続き
これに対するスプルーアンスの返答は、
「だがね、こちらには戦艦が無いんだよ。
あるのは巡洋艦だけだ。
それにもしこちらが追撃を始めたら、敵は夜戦の射程内に
入る前に、こちらを叩き潰せるかもしれないし、こちらには
夜戦能力がそれほど無いんだ」

646 :
>>645の続き
こちらも”ブラックシューズ・アドミラル”の典型的な思想かと。
攻撃偏重、防御脆弱な空母という艦種の本質を
よくとらえた発言だと思います。

647 :
>>646の続き
そしてスプルーアンスがやったことは、ただ一つ
「私には優秀な士官たちがいたし、彼らは自分の仕事を心得ていた。
彼らならちゃんとやってくれるだろう。
睡眠不足の頭では正しい決断を下せない。だからぐっすり眠る必要があるんだ」
そう、ベッドにもぐりこむことでした。
この状況で眠れる神経の太さこそ、上に立つ者に求められる資質なのでしょう。

648 :
>>638
敵水上部隊との交戦の危険があるにも関わらずですが
追撃はそういう危険を冒してまで夜間にやって然るべきものではないでしょう
水上艦艇単独で、敵の勢力圏に進出することはあまり考えにくい。だから西進した方がいい。
はミリオタの視点であって当時の軍事的な視点とはまた別物ですよね

649 :
>>648
そうですね。夜間にどこまで西方に進出するかは
あくまで結果であって、本職が重視するのは動機の方ですから→638

650 :
>>647の続き
このスプルーアンスのおやすみエピソードには裏話があり、
彼が、自らの方針>>639を明らかにして、幕僚たちに協議を諮ったところ、
「スプルーアンスと彼の幕僚は、各種の案について話し合ったが、
幕僚たちの考えは、ほとんど役に立つものはなかった。
”明朝、敵に打撃を与えられる位置に我が部隊を持ってゆくように
してもらいたい”とスプルーアンスは要求したが、
幕僚はこの他に良い意見を具申することは出来ないようだった。

651 :
>>650の続き
そこでスプルーアンスは自ら決定を下した。
決定すると他に何もすることはなかった。そこで眠ることにした」
             (『提督スプルーアンス』トーマス・ビュエル/著)p174
飛龍攻撃時の失態(ホーネットに攻撃命令を伝え忘れる)以降、
ブラウニング参謀長以下の幕僚は有効に機能しておらず、
スプルーアンス少将を失望させていたようですね。
この話は、まだまだ続きがありますので・・・ムフッ

652 :
>>651の続き
アメリカ側の資料を中心に、振り返ってきましたが、
以上をまとめると、
・米空母は日本軍水上部隊との遭遇を避けるため、夜間東進避退する。
・日本空母部隊追撃とミッドウエー島上陸を阻止するため、翌朝までには
 ミッドウエー島付近に戻って来る。
これが、スプルーアンス少将の方針で、実際の第16任務部隊も
そのように動きました。
さて、6月6日(日本時間)の夜明けを迎えました。
最初に何をすべきでしょうか。

653 :
[ミッドウェー海戦](6月6日黎明時(0200時頃)日本時間)
           (5日)1400時
              ×(B)日本空母1隻撃破(飛龍)
                北西方向に約180浬

        (5日)0730時                           
           ×(A)日本空母3隻撃破(赤城・加賀・蒼龍)
             西方に約190浬                    ←△北緯31度・西経176度
                                            米空母部隊(スプルーアンス少将)
                                            (エンタープライズ・ホーネット)



                 (5日)2320時
                   ×(C)日本重巡衝突(最上・三隈)
                     南西方向に220浬

                                        ■ミッドウェー島
※方位と距離は、米空母部隊の視点から。

654 :
>>653の続き

6月6日夜明けの位置関係です。

米空母はちょうど前日の日没(16時頃)の位置に
戻って来た形になります。

655 :2020/05/10
●第1〜10機動艦隊           "照和"19年
       (1個機動艦隊定数)     10個艦隊合計
大型空母 改大鳳型1隻 (旗艦)    10隻
中型空母 改雲龍型4隻          40隻 
重巡洋艦 改鈴谷型 2隻         20隻
軽巡洋艦 改阿賀野型 4隻        40隻
駆逐艦・甲 改夕雲型16隻         160隻
駆逐艦・乙 改秋月型12隻         120隻

●第13艦隊
超甲巡     4隻 (2隻追加発注)
重巡洋艦   11隻
軽巡洋艦   4隻 (重雷装艦に改造)
駆逐艦・丙   改島風型30隻
--
中型空母   雲龍型空母4隻

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民○党類ですがもう秋です
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