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踊 り 子 っ て 可 愛 く ね ?
魔界戦記ディスガイアにありがちなこと
169 :
>>108-116の続きのネタを投下します。
今回の注意書きはこちら
・兄弟家にとってなつかしい方が登場します。
・リン姉さんが野性帰り現象を起こしてます。
・ヤンデレエイリーク
以上の内容でよければお付き合いくださいませ。


ウワゥゥゥン───!

「…ん…ぅ…」
脳裏に響く、狼の遠吠えに深い眠りについていたはずの私の意識は呼び戻された。
すぐ隣ではフロリーナがすやすやと穏やかな寝息を立てて寝ている。
時折小さく寝言まで言っちゃって、本当にもう…可愛いんだから。
え……?
妹みたいな女の子相手なら誰でも普通こんな感情沸くでしょ!?
私はレズじゃないってば!
ふと窓の外に目をやると、真っ白な銀世界に澄んだ星空、真っ青な満月がより映えて見えた。
眠りにつくまでは気が付かなかったけれど、今夜は満月だったのね。
────ウワゥゥゥン!
また、狼の遠吠えが聞こえた。
…なんでだろ。この感情が高ぶる感じ…すごくドキドキしてくる。
草原に生まれ出ずる者全てが持つという私の中に眠る狼の血が騒いでいるのかしら。
……とにかく、じっとしてなんていられない。
こうしてる間にも、普段は乙女の嗜みとして隠している爪が……牙が……ああっ!
私はフロリーナの耳元で感謝の言葉をそっと囁くと、静かに3姉妹の自宅を後にした。

「ウワゥゥゥン!!」

周囲に人がいないのを確認して、私は思わず月に向かって吠えた。
なんて清々しいのかしら…!
野生に生まれ還るような新鮮な気持ち…こんなの初めて。
嬉しくて嬉しくて、私は寒さも忘れてあちこちを駆け回り、何度も吠えた。

だけど、ふと数キロメートル先からこちらの様子を伺う金色の鋭い眼光を感じて、私は警戒心の余り全身に血をたぎらせた。
人間…?金色の瞳というからモルフ…?いいえ、どちらでもない。
感じるのは、私と同じ…野生の眼差し。
しばらくして金色のその眼差しがそっと私から反らされて、まるでさっきの私の遠吠えに呼応するかのように、また狼の遠吠えが聞こえた。
不思議な事に、その遠吠えは私の遠い記憶の何処か…けれど、何処かで聞いたはずの声で。

「!……待って!」

何事もなかったかのように私に背を向けて駆け出す四足動物。
先程の遠吠えはあの、狼とおぼしき四足動物の声だったのかしら。
だとしたら……!
私はその後をひたすら追い続けた。

170 :
─────────────
「…匂いが…消えてる……?」
地に鼻をつけながら確かな足取りで追い続けていた私だったのだけど、とうとうその足取りを失ってしまっていたみたい。
よく見たら夢中で追い続けていたせいで無意識の内に四肢で走ってたみたいで、服や手足は泥だらけ。いつもの私ならここで悲鳴を上げてすぐさまお風呂にダイブしてるとこだけど、
不思議とこの時は気にも留まらなかったわ。
それだけ私の感性が、草原の民としてのものへと戻りつつあったのね。
しばらくウロウロした後、私は崖を登った先の洞穴を見つけたの。
さらに不自然な事に、洞穴からは、微かな何かが焼けるような匂いすら感じた。
私は何の躊躇いもなく、その崖を登りきる。
そしてその洞穴で見たのは……そっとうずくまる一匹の若い狼の姿。さらにはその狼の首下にぶら下げたアクセサリーで、私はいよいよ確信する。
「…あなた、オルグでしょ…?」
忘れもしない。
かつて私達兄弟家の家族の一員として共に暮らしていた獣牙の民、オルグ。
ミカヤ姉さんからは生まれ故郷のハタリに帰ったと聞いていたけど、まさかこんな所で会うなんて。
「……(リン、カ…?ヒサシイ、ナ…)」
古代語のみで日常会話をする狼の民の言葉は、私には直接は分からない。
でも、彼の表情や身振りからなんとなく伝えたい言葉が解る気がした。
「…そうね、久しぶりね。まさかこんな所であなたと再会出来るなんて思いもしなかったわ…。」
「……(ソウダナ)」
オルグが私に身体をすり寄せながら、右の頬を何度も優しく舐める。
恥ずかしさの余りに一瞬抵抗しかかった私だったけれど、すぐに受け入れた。
これは野生に生きる獣の、言わば挨拶だものね。
私も同じように屈み込むと、オルグの頬に自らの頬を寄せ返す。
「!……オルグ、その子達は?」
ふと、私はオルグの前足辺りでうずくまるぬいぐるみのような焦げ茶色の二匹の幼狼を見つけた。
「……(オモテデ、ステラレテイタ。オレガシバラク、メンドウヲミテイル)」
「…こんなに小さな子を…それは大変だわ…」
「……(ズットソバニイテヤリタイガ、オレモコノコラモ…クワネバ、イキテハイケン…)」
そう言って、オルグは二匹の首元をくわえると、積み上げられた藁の間にまるで隠し込むように押しやると、そのままスタスタと洞穴の外へと向かっていった。
私は直ぐに彼の行動を察した。
彼は狩りに向かおうとしているんだわ。
「…オルグ、待って」
「……?」
思わず呼び止めた私に、彼は不可解そうに首を傾げている。
私は、持参してきた精霊の剣マーニ・カティと、長弓を構えて彼に続いた。
「……(リン?オマエ…)」
「…無数より多数……それが母なる草原の教えでしょう?」
「……」
私の問いに、オルグはただ静かに頷いた。
遠距離に置いての長弓と俊足、接近戦での剣撃と牙の一撃で、五分と待たずに私達はその日1日分の食糧を確保する事が出来た。
自然と一体して生きる草原の生活では、必要以上の殺傷をしないのも母なる大地の掟なの。
「────ワゥゥゥゥン!!」
私とオルグと、それから二匹の幼狼。
父なる天と、母なる大地に感謝を告げる遠吠えが、辺り一帯に響き渡っていった。

171 :
─────────────
(翌朝、兄弟家にて)
ロイ「(…早くに起きてみたけれど…やっぱり下駄箱の中は15足……。リン姉さん、まだ戻ってきてないんだ……。
大丈夫かなぁ、流石に心配だよ……。
?…ん、居間の方に何かいる…?あれは……アークビグルの足…?)」

ロイ「……って!エフラム兄さんっ!?」
居間に入るなり、ロイは目を疑った。何故なら、無数のアークビグルの触手によって拘束されたエフラムが、壁に張り付けにされていたからだ。
ロイ「だっ大丈夫!?とにかく、何か武器を……アークビグルを撃退しないと…!」
「……その必要はありませんよ…」

ロイ「え!?……エイリーク姉さん!?……まさか、姉さんがこんな事を…?」
エイリーク「アークビグルの魔力によって兄上は深い眠りについているだけです。お命の心配はありません…」
ロイ「(昨日からどうにも様子がおかしいとは思っていたけど……今の姉さん、目がマジだ……)」

リーフ「…やぁ二人共おはよう。こんな朝早くに何を…って、ブバァァァァァッ!!」
ロイ「リーフ兄さんがいつになく凄まじい量の鼻血をっ!?」
リーフ「エフラム兄さんを拘束○レイ!あぁ…兄弟家一純粋無垢かつ御嬢様なエイリーク姉さんが女王様として目覚めて……!」
ロイ「突然変な事言い出さないでよリーフ兄さん!」
セリカ「あら、みんな揃ってどうし………イヤァァァァッ!!」
ロイ「せ、セリカ姉さん!?」
セリカ「邪気退散邪気退散邪気退散邪気退散…!!」つミラ教関連の御札
ロイ「すごい念じようだ…」
エリウッド「……」
ロイ「…あれ?エリウッド兄さん、おはよう」
エリウッド「……床が血塗れだ…」
リーフ「そっち!?」
シグルド「……全員起きてきたが…やはり、リンは戻ってないようだな」
エリンシア「そのようですわね…。リンちゃん……」
シグルド「所でエイリーク。壁に拘束されているエフラムだが、いい加減放してやらないのか?」
エイリーク「……そうは参りません」
シグルド「?…どうした、お前にしては珍しく強気だな?」
エイリーク「……放せば兄上の事です、直ぐにでもリンを探しに行く事でしょう。ですから私はリオンの研究所で飼われている安眠用のアークビグルをお借りしてきたのです。リオンの天才的な頭脳については、兄上も御存知でしょう?」
シグルド「……それは、まあな。……命に別状がないというのなら、分かった。エフラムの事はお前に任せよう。ただし、くれぐれも間違いだけはないようにな?」
エイリーク「……はい。(くすっ)」
ロイ「(……まさかと思ったけど、マジだ。今のエイリーク姉さん、間違いなくヤンデレの顔だ…)」
セリス「大変だよシグルド兄さん!」
シグルド「む…どうしたセリス」
セリス「マルス兄さんもいないみたいなんだ、置き手紙とかもないみたいだし…」
アルム「!…あ、あれは!」
ロイ「どうしたのアルム兄さん」
アルム「窓の外を見てよ!天馬じゃない、あれ」
(ピンポーン)

172 :
ミカヤ「……こんな朝早くに、お客様かしら?」
フロリーナ「……おじゃま…しま…」
ヘクトル「おまっ、フロリーナ!それにファリナにフィオーラじゃねぇか!こんな朝早くにどうしたってんだ!?」
フロリーナ「ヘクトルしゃま!……えぐっえぐっ…!ふぇぇええ〜〜ん!!」
ヘクトル「お、おいどうした!?いきなり泣き出しちゃワケわかんねぇだろ!?」
エリンシア「…ヘクトルちゃん。あなた、さてはまたリンちゃんが見てない所でフロリーナちゃんの天馬をいじめて…。天馬をいじめるような人は私がぶっ飛ばして差し上げますわよ!?」
ヘクトル「だーっ!待て姉貴、本当に知らねぇんだよ!とにかくアミーテしまってくれ!」
ファリナ「突然押しかけてきて悪いんだけど、今回はヘクトル様が悪いんじゃないわ。安心してください、お姉さん…」

フィオーラ「エリウッド様……」
エリウッド「フィオーラ、君も来てくれたのか。一体どうしたんだ、こんな朝早くに…」
フィオーラ「実は、昨晩…草原をたった一人でさまよい歩いていたというリンをフロリーナが連れてきて、我が家で一晩、泊まって頂いたのですが……」
エリウッド「!…何、リンディスが!?…それで彼女は何処に?」
フィオーラ「私達が眠っている間に行方を眩ましてしまい…今どちらにいらっしゃるか…。申し訳ありませんエリウッド様……私の不注意で妹君を…」
エリウッド「そんな暗い顔をしないでくれ。君達姉妹のせいじゃないよ。…心配しなくても大丈夫だ、リンディスは必ず僕達が見つけてみせるから」
フィオーラ「(ああ…エリウッド様…なんて素敵な笑顔……ああ、ああ…!)」
ファリナ「姉貴、鼻血。鼻血出てる…」
…と、その時、辺り一面に思わず背筋が凍り付くような寒波が襲ってきた。
リーフ「人でなしーっ!」
それと同時に、リーフが吹っ飛ぶ。
エリウッド「リーフ!?…どうした!?…上半身が凍り付いて…?」
フィオーラ「(…フッ、八つ当たりとは見苦しいわよ…。王子様と天馬騎士が結ばれるのがFEの王道…。いくら邪魔立てなさっても私とエリウッド様との愛を引き裂こうなど、不可能でしてよ!ニニアン殿!?)」
ニニアン(化身状態)「…エリウッドサマヲ、タブラカスモノ…コロス…!」
フロリーナ「ヘクトルしゃま…!リンは私のせいでっ…ひっく!…ふぇえ〜ん!」
ヘクトル「エリウッドもああ言ってたし、お前のせいじゃねぇよ!だからいい加減、泣き止めって!な!?」
ミカヤ「……そうだったの。ともかく、イリア地区の方へリンが向かったという情報が得られただけでも助かるわ。どうか自分達を責めないでね?」
シグルド「全く、じゃじゃ馬妹にも困ったものだ…。しかし、徒歩でイリア地区まで行っていたとは、余程傷付いたんだろうな。我ながら言い過ぎたとは思うよ……」
エリンシア「お兄様、それは私だって。でも、こんなに友達思いな友人に恵まれて、リンちゃんたら幸せ者ね。改めて思いましたわ」
セリス「…リーフ、大丈夫?」
ロイ「あちゃー、これは全身凍傷だね…。とりあえずストーブにでも当ててあげよっか」
ファリナ「(相変わらず何から何までがカオスよね、この兄弟……)」

──────────────
リーフ「ぶぇっくし!朝からひ、ひどい目に遭ったよ…!」
アルム「ま、まぁ…凍らされる程度で済んだだけ良かったじゃないか」
リーフ「凍らされる程度?…夏場にならともかく、こんな寒い時期だってのに…」
セリス「心配しなくても大丈夫だよ、もともとリーフが風邪引いた事なんかないじゃない♪」

173 :
シグルド「しかし、面倒な事になったな…。イリア地区に行くには馬に乗っても半日はかかる。冬将軍到来のこの時期に、リンの居場所も分からないときている…。それこそまるで雲を掴めというような気分だ」
エリンシア「移動手段については私の天馬ちゃんに任せていただければ問題ありませんわ兄様。けれど問題は帰ってくる時の手段と、もしリンちゃんが怪我をしていた時の為に杖が使える方に同行して貰いたい所なのですけれど…」
ミカヤ「その役は私がやるわっ!エリンシアに全部任せて楽するなんて、出来ないもの!」
エリンシア「ありがとう、お姉様…」

クロム「姉さん達だけで捜しに行くとは心配だ。俺達にも何か出来る事はないだろうか?」
エリンシア「クロムちゃん。気持ちは嬉しいけど、みんなが揃って学校や仕事を休むとなると、かえって騒ぎになりますわ。昔、クロムちゃんが家出をした時もそれはもう大変だったじゃない」
クロム「た、確かにそうだったが…これとそれとは…!」
ヘクトル「へー、クロムの兄貴も家出した事あんのかよ?」
クロム「!…ば、馬鹿!ヘクトルお前…!」
ミカヤ「ふふ、そうなのよ。クロムったらね、シグルドとアイクばかり注目されるからってヤキモチ焼いちゃって…」
クロム「ね、姉さんッ…!」
ヘクトル「今は警察なんてお堅い仕事やってんのに、昔は俺やエフラム以上のワルだったっつーワケか、兄貴」

ミカヤ「…そういう訳で学生組と社会人組は心配しないで学校や会社に行ってちょうだい。大丈夫、リンの事は私達二人に任せて」
─────────────

私達が目覚めたのは日が昇る頃だった。
朝の伸びをしてから、私はオルグと幼狼二匹に朝の挨拶をした。
顔を優しく舐めて、お互いを慈しむように抱き合う。
「おはよう。昨晩の獲物は…美味しかった?」
「くぅーん」
すっかり私になついてくれたのかしら、子犬みたいにしっぽを振りながら二匹がじゃれてきてくれる。
昨日はあんなに冷え込んで、辺り一面雪が覆っていたのに、今日は嘘みたいに、ぽかぽかと気持ちいい天気。
「…いらっしゃい、かけっこしましょ!」
「きゃうん!きゃうん!」
二匹を引き連れて、私は広大な大地をひたすら駆け回る。
なんて楽しいひとときなのかしら。
牙や爪を出しても、四足で駆け回っても怒られない。ありのままの自分として振る舞える場所…
…こんなの、夢みたいよ。

しばらく二匹と遊んでいると、オルグが真顔でこちらを見つめている事に気付いた。
…仲間に入れて欲しいのかしら。遠慮しないで入ってくればいいのに。
「…ねぇ、オルグ。今日はとてもいい天気よ、あなたもよかったら一緒に…」
「……(リン…カエラナクテイイノカ?)」
「え…?」
言葉の通じない私達だけど、悲しそうに私の剣、マーニ・カティをくわえてきたオルグを見て、その時私の頭にふっと兄弟達の事が浮かんだの……。
だけど、勿論返答なんて決まってた…。

「……家に帰らないのかって、心配してくれてるのね。でも、いいの…。私は…」
「……(リン…)」

続く・・・

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