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長靴半ズボンその4


1 :2019/10/24 〜 最終レス :2020/04/27
長靴半ズボン
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/cafe30/1191932266/
長靴半ズボンU
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/yume/1377591784/
長靴半ズボンその3
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi#yume/1474705047/

1スレと2スレで、長靴半ズボンに関する様々なことを語りました。
2スレと3スレでは、小説『長靴半ズボン』を創作しました。
長靴半ズボンその4、4スレでは、3スレでの小説を移しながら、3スレを改善しパワーアップした完成版を作りたいと思います。

誠に勝手ながら、小説の完成までレスは控えていただきたいと存じます。
完成いたしましたら、大いに盛り上がりましょう。改作も大歓迎です。
それまでは、しばらくお待ちください。

2 :
小学校6年生 体育の授業 肉弾
服装:上半身;白の半袖の体育服(襟と袖に黒の二本のライン) 下半身;男子 黒の短パン 女子 黒のブルマの上に襞の多い黒の短い体育用スカート
タックルしてきた男の子2人を投げ飛ばす女の子
男の子は2人とも長い黒の大人用長靴 女の子は赤の長い長靴

その女の子は、身長こそクラスで3番目に低いが足も速く相撲も強かった。
小学生らしい脚線でムキムキな筋肉ではなかったけど、よく見ると筋肉は発達しており、バネが全然違った。
徒競走のときのストライドも片足ケンケンのときのストライドも他の子供たちを圧倒していた。

その女の子が敵陣に入ってきた。正面には男の子が2人いた。男の子は2人とも普通の体格で普通の運動能力だった。
男の子2人はスクラムを組んでその女の子にタックルし、押し出そうとした。
女の子はさらに低く当たって1対2のスクラムができた。一進一退の攻防で、少しずつ女の子が押されてきた。

そのとき、女の子はさらに深く沈みこみ、前に出た。すると、女の子の両肩を支点に左右の男の子の体が持ち上がり始めた。
男の子2人の運動場を踏ん張っていた足は浮き上がった。姿勢を戻そうと自転車をこぐように脚を動かすけれど、立ち上がった女の子に持ち上げられてしまった。
きゃーーーーーーー! 女の子のようなボーイソプラノ悲鳴を上げ、男の子は2人とも、風車のように回転して背中から落ちてしまった。

3 :
悲鳴を上げたこと、地面に思い切り落ちたためであろうか、男の子は2人ともその場で失神してしまった。
大至急、保健室から担架が呼ばれた。担架は一つだったので、男の子2人は一つの担架に乗せられた。顔が真ん中で両腕と両脚が担架からはみ出てぶら下がった。
男の子2人は、担架の中で、唇と唇が重なり、キス状態になった。意識を取り戻しつつあった男の子たちはもがいたけど唇は外れなかった。
男の子2人を投げ飛ばした女の子は、男の子たちの股間の変化を見ていた。

悲鳴を上げたのは確かに男の子2人だった。
悲鳴をきゃーーーーーーー!と書いたが、かなでもローマ字でもどんな文字でもうまく表現できない。

あーーー、ああーー、あぁーー、あわーー、
いーーー、いあーー、いぁーー、いいーー、いいぇーー、いぇーーー、
うあーー、うぁーー、ういーー、うぃーー、ううぃーー、ううぇーー、うぇーー、うえーー、
えーーー、
きゃーーー、けーーー、こーーー、
たーーー、たぁーー、とぁーー
ひーーー、ひあーー、ひぁーー、ひいーー、ひぃーー、ひいぇーー、ひえーー、ひぇーー、ひやーー、ひゃーー、
ゆーーー、ゆぁーー、ゆぉーー、
わーーー、わあーー、わぁーー

この41種類、いやそれ以上混じっている。どちらの男の子がどの声か?それはわからない。響きあってそうなったのだ。
和音であるか不協和音であるかわからない。サイレンに近いのかもしれない。
どんな楽器やどんな音楽やどんなアナウンスや歌唱より美しかった。

4 :
女の子も美しかった。
体育服とブルマと体育用スカートと長靴に包まれた体も美しかった。
女の子の運動神経と筋肉から生み出された動きも美しかった。

男の子も2人とも美しかった。
体育服と短パンと長靴に包まれた体も美しかった。
風車のように回転して投げ飛ばされる、脚線を含む体の回転も美しかった。

女の子の運動神経と筋力から生み出された動きの速さと強さと美しさ、
それはこの2人の男の子には自力では生み出せないレベルだった。
だから耐え切れずに、失神した。

肉弾で女の子に失神KO負けした。

5 :
担架で運ばれた男の子二人と、歩いてついてきた女の子。
保健室の外からの入り口で担架が下ろされた。
ぶら下がっていた男の子の長靴を履いた脚が地面に着地しすると、ハイソックスの見える長さがやや短くなった。
いわゆるM字座りで上半身が倒れた姿勢だ。ブリチラになり、その白が黒の激短パンと肌に映えた。
唇はまだ外れず、キス状態のままだった。

先生1が男の子1を、先生2が男の子2を抱き起こした。
担架は先生1が保健室に入れた。
男の子は二人とも先生2に寄り添われて自分の足で保健室の靴脱ぎ場まで来た。

先生2が男の子二人と女の子に、長靴を脱ぐように言った。
女の子は立ったまま脱いだ。男の子は二人とも保健室の少し高くなった床に腰をおろして脱いだ。
そのときもまた男の子は二人ともブリチラになった。

6 :
白いハイソックスが完全に現れると…
先生1「君たち足が臭いねぇ」
先生2「ゴム長靴のゴムの臭いがする、ハイソックスで脚が長くセクシーなのにそのハイソックスからゴムの臭いがする」
先生1「先生顔負けの足の臭さだ、長靴の中にオドイーターを入れなさい」

男の子二人と女の子は恥ずかしながらハイソックス足をモジモジさせ顔を赤らめていた…

女の子「長靴を履いていたらこんなに蒸れて足が臭くなるんだ…」
男の子1「長靴履くときは何とも思わないけど脱いだら確かに臭いね」
男の子2「運動靴より臭いからね」

そんな会話が続いたあと、体調も良くなり再び長靴を履いて教室に向かった。

7 :
子どもたちが教室に戻ってから…
先生1「二人とも怪我もなくてよかった。」
先生2「いったい体育で何があったのですか?」
先生1「肉弾をやっていたんだ。C子がA樹とB斗を投げ飛ばしたんだ。」
先生2「女の子が男の子を二人?」
先生1「A樹とB斗がC子を止めようとタックルを仕掛けたんだ。1対1じゃ絶対勝てないことをわかってたから、ツープラトンだ。」
先生2「でも、あの女の子、すごく小さかったよ。男の子は二人とも普通よりは大きかったし。」
先生1「C子の方がA樹やB斗より足も速いし、相撲だって強い。」
先生2「3人ともまだまだ子どもの体よ。」
先生1「C子は筋肉のしまり方が違うよ。バネがぜんぜん違う。」
先生2「男の子二人は大体同じ体つきだね。6年生としては普通だね。C子は少し違うけど3人ともいい脚してる。ハイソックスを履くとますます美しいね。」
先生1「やはり子どもは、男の子は半ズボンにハイソックス、女の子は短いスカートにハイソックスだ。」
先生2「長ズボン禁止は正解ね。欠席率は他地区より低いしね。」
先生1「子どもたちの足のことを、私たちのより臭い、と言ってしまったが、やはり私たちのほうが臭いよな。」
先生2「そりゃそうです。3人ともたくましく育ってほしいね。」

8 :
下校の時間となった。
男の子1と男の子2は連れ立って帰ることにした。
体育はもう終わっていたので、私服になっていた。男の子は二人とも大体同じような服装だった。
黒のランドセル、スタジャン、縦2列穴の黒の太いベルト、紺のデニムの激短半ズボン、白のハイソックス。
靴箱で、黒の長い大人用長靴を履いた。
路肩に雪が残る道を歩いてしばらくすると、

男の子1   どうしてC子はあんなに強いんだろう?
男の子2   ツープラトンのタックルなら勝てると思ったけど…
男の子1   あのまま押し出せるか倒せるかと思ったけど…
男の子2   小学校卒業まであと2か月か3か月だね。それまでにC子に勝ちたいよ。
男の子1   ねえ、長靴を換えっこしよう。
男の子2   どうして?
男の子1   今日の悔しさを忘れないようにするためだよ。ぼくたちが両方ともC子に勝ったら元に戻すんだ。
男の子2   うん、いいよ。そういえばサイズもメーカーも銘柄も一緒だね。

9 :
男の子二人は肩を貸しあい、寄りかかり、支えあいながら、長靴を交換した。
ハイソックスが丸見えになった。長靴から上は泥がはねて汚れ、足の裏は黒く汚れ、大部分は白かった。

男の子1   お前の長靴くさいな。
男の子2   お前の長靴の方が臭いぞ。
男の子1   一緒に頑張ろうな。もっと強くなってC子に勝つぞ。
男の子2   約束だよ。君もぼくもC子に勝ってから小学校を卒業しよう。

男の子二人はしばらく肩を組みながら歩き、四つ角で別れた。

10 :
一方、C子は肉弾で男子二人に勝った事を誇らしげに思い笑みを浮かべてた。
もともとスポーツ万能の少女だったC子、だがその一方で別の顔を持つ少女だった。
それは長靴フェチであったからだ。先程男の子二人に「長靴を履いたら足が臭くなる」と言ったのは彼女の頭の中に織り込み済みの発言だった。
C子は赤い長靴の外にピンク、イエロー、カーキ色の長い長靴を所持している。
長靴が大好きで晴れの日でも長靴を履きたい位の気持ちでハイソックスの色と合わす事もあるほどお洒落さんなのだ。

休日の日にも晴れてても長靴を履いて出掛ける事もある。
当然ハイソックスの足が臭くなる。塾などで靴を脱ぐと足が臭くなるので周りの生徒とか先生から足が臭いと良く言われる。
しかし一部の男子生徒の股間が大きくなっているのをC子が発見した。
ズバリその子を後で呼び出し「ねぇ、長靴で蒸れた足のニオイ好きなんでしょう?」と聞いた。
すると「ハイソックスに長靴の組み合わせが好きだから」との回答が帰ってきた。
C子は男の子ってそういうものなんだ、これは武器になる、そうかんじた。
それ以来学校に通う小雨の時も外の子は運動靴で通学するのに対しC子はハイソックスに長靴で通学した。

11 :
実は、C子に肉弾で「失神KO負け」した二人の男の子、A樹とB斗も長靴フェチだった。
長靴半ズボンフェチ、長靴半ズボンハイソックスフェチであった。

C子たちの県は県名だけ聞くと温暖ということになるが、少し内陸に入ると、中途半端な雪国、積雪地帯だった。
教育委員会などは、本県は温暖である、児童を鍛える、との掛け声で、小学生は真冬でも半ズボンとしていた。
雨の日も比較的多く、田舎なので、長靴をはくことも多くなる。雨や雪がやんでも、長靴がふさわしいことも多い。
子供たちの間にも、長靴をはくことに対する抵抗感は他県ほどなかった。
よって、ハイソックスをはいた、長靴半ズボン少年、長靴スカート少女がたくさんいたのだ。

A樹やB斗は、長靴の履きすぎとは見られないぎりぎりの頻度で長靴をはいた。
A樹よB斗の体格は似ている。6年生になったとき、今までの学童長靴が入らなくなり、長い揃って大人用長靴にした。
サイズは同じになるにしても、メーカーと銘柄まで偶然にも同じになった。色はもちろん、黒の艶あり。
長い長靴にしたのは、山や野原や川で思い切り遊ぶためである、と二人とも言っていたが、本当の理由は、長い長靴が好きだからだ。

12 :
1スレと2スレで、長靴半ズボンに関する様々なことを語りました。
2スレと3スレでは、小説『長靴半ズボン』を創作しました。
長靴半ズボンその4、4スレでは、3スレでの小説を移しながら、3スレを改善しパワーアップした完成版を作りたいと思います。

誠に勝手ながら、小説の完成までレスは控えていただきたいと存じます。
完成いたしましたら、大いに盛り上がりましょう。改作も大歓迎です。
それまでは、しばらくお待ちください。

13 :
翌日も雪が残っていたので、A樹もB斗も長靴をはいて登校した。
長靴が入れ替わっていたことについて、二人の母親たちはそれぞれ子どもに尋ねたが、A樹はB斗、B斗はA樹の長靴と交換したと言った。
どちらの母親も、A樹とB斗は親友だと知っていたので、何も言わなかった。
母親たちは電話で、長靴交換問題について、確認しあったが、A樹にはB斗の長靴、B斗にはA樹の長靴があるので、何も問題にならなかった。

その日は、長靴をはいた子は少なくなった。その日は、体育がなかった。
先生が言った。明日からの体育は持久走だ、お前たちの体力を鍛えてやる、場所は運動場ではない、Z川の河原だ、と。
そして、こうも付け加えた。あの河原だから、天気がどうであっても、長靴を持って来い、忘れるなよ、連絡帳に書いておけ、と。

子どもたちからは、えーーーーーーー!? いやだーーーーーーー! あああああああーーーーーーー! などの声が出た。
でも、少なくともA樹とB斗は内心大いに喜んだ。
その理由、一つは長靴をはいて体育ができる、もう一つはC子と直接対決できる、である。
持久走を同じ組で走れば、願ったりかなったりだ。そうでなくても、タイムが比較できる。

もちろん、A樹にもB斗にも、C子に勝つ自信は全くなかった。C子の運動能力は以前もべたとおりである。
でも、そんなC子に挑む自分たちを想像すると、ドキドキしてしまうのだ。
C子の持久走がどれくらい早いかはまだわからない。もしかしたら、スポーツ万能少女C子の弱点かもしれない。
そんな期待もうっすらとはあった。

14 :
翌日、体育のある日、A樹とB斗は登校時から長靴をはいて来た。
そして、体育の時間。河原に移動して準備体操。まずは列を組んで河原の往復。少し雪が残る濡れた砂地を往復で約400M。
いよいよ競走。A樹もB斗もC子と同じ組になった。もう一組がタイムをとる。
男子に二人、女子一人、C子より早い子がいた。でも、C子が早いことには変わりなかった。
A樹とB斗の人順位は真ん中くらいだった。C子には圧倒的に負けた。

整理体操ののち、次は3往復をやるぞ、と先生が言って、体育は終わった。

A樹とB斗はC子に勝つために、学校が終わったら別の川の河原で走り込みをすることを約束した。練習はその日から行った。
何回やっても、A樹もB斗もC子に負けた。でも、練習の成果か、A樹とB斗の順位は上がってきた。

持久走の最終日になった。スタートが切られた。A樹とB斗はC子のすぐ後ろにぴったりついていくことができた。今まででは考えられないことである。
C子との力の違いはすぐに見せつけられた。
河原にZ川に注ぐちょろちょろとした支流が流れていた。飛び越えると2〜3Mか。
C子は一発で飛び越えた。A樹もB斗もできなかった。支流に下りて、中州を伝って数歩かけて向こう岸に渡った。
ここを一発で越えられるのはC子はじめ数人しかいない。A樹とB斗以下の子供たちは下りて、長靴で水を蹴散らして行かなければならなかった。
川とびで大きく遅れた。A樹とB斗はまたもC子に負けた。ただ、タイムはC子の次の次だった。

先生は、A樹とB斗のタイムが伸びたことを大いに褒めてくれた。A樹とB斗は複雑な気持ちになった。

15 :
その次の体育は駅伝をやることになった。
コースは河原をいつもより長く使い、3周することになった。
もちろん、ブルマの上に履いた短い体育用スカートや激短パンに長靴だ。ハイソックスも。

A樹とB斗とC子は別のチームになった。合計5チームである。
走順は子どもたちで決めた。C子はもちろんアンカーになった。A樹とB斗はこの前の健闘が評価されてアンカーとなった。
二人ともC子がアンカーになることはわかりきっていたことなので、C子との直接対決にゾクゾクした。

長靴半ズボンの男の子や長靴スカートの女の子が走っていく。
生脚とハイソックスと長靴が軌跡を描いて進んでいく。
Aアンカーになったとき、樹のチームは2位、B斗のチームは3位、C子のチームは4位だった。

一人当たり800Mから1000Mである。半ば過ぎのことであった。
C子が追い上げ、まずB斗、次いでA樹を抜いた。
A樹もB斗もC子より身長も高いし、脚が長いけれど、ストライドも脚の上がり方もC子の方が遥かに勝っていた。

A樹もB斗も脚は上がらず、顎が上がっていた。C子は息は荒くなっていたけれど、余裕で走っていた。
C子のチームが2位、A樹のチームが3位、B斗のチームが4位だった。

16 :
6年生の冬の体育の授業だった。
持久走が終わった後、卒業まではサッカーになった。子供たちは大いに喜んだ。

体育の服装は、
男の子も女の子も、上は、首と袖に黒の2本のラインが入った白の半そでの体育服、
下は、
男の子は黒のジャージ生地の短い短パン、
女の子は黒のブルマの上に黒のひだつきの短い体育用スカート、ただし、種目によってはブルマののみ、
であった。

2月の終わりごろ、雪が降り積もっていた。そんな日の体育でのサッカーだった。
男の子も女の子もその日は長靴だった。
A樹、B斗は黒の長い大人用長靴、C子は赤の長い長靴だった。この3人だけでなく、多くの子供たちが白のハイソックスをちらりと出していた。
クラスは4チームに分かれ総当りをした。A樹もB斗もC子も別のチームになった。
スポーツ万能少女C子の活躍はゆるぎなかった。
一方、C子には運動能力でまったく及ばなかったA樹とB斗であるが、今まで以上の活躍を見せるようになった。
C子と競い合ううちに体力がついてきたようだ。

17 :
A樹のチームとC子のチームの対戦となった。
A樹のチームの誰かが人の開いている方向に大きくボールを蹴った。
A樹はボールを向かって懸命に走っていった。
A樹は後ろからの足音を聞いた。C子だ。
C子はA樹より背も低く体重も少し軽いが、筋肉のバネはC子が優っていた。
一歩の歩幅も脚の回転もC子の方が上だった。
C子はA樹に並び、A樹を追い抜かした。
A樹はC子の、スカートの舞い上がったブルマの黒と、長靴の赤と、ハイソックスの白に包まれた脚線の回転が遠ざかるのを追いかけるしかなかった。
それでもA樹はC子を全力で追いかけた。
C子はボールをキープして見方のところにパスをした。
C子はA樹チームにボールが移るのを阻止したのだった。

18 :
B斗のチームとC子のチームの対戦となった。
B斗がボールをキープしてドリブルをしていた。
相手チームのチェックを避けているうちに、サイドライン近くを前進することになった。
サイド際を向こうからC子が迫ってきた。内側にはC子のチームがいる。
C子はB斗より背も低く体重も少し軽いが、筋肉のバネはC子が優っていた。
一歩の歩幅も脚の回転もC子の方が上だった。
B斗は突破するしかないとドリブルで進んだ。
ボールをはさんでB斗とC子がボールを蹴った。
ボッ!
鈍くて激しい音がした。
一瞬のことだった。
B斗は一回転して背中から落ちてしまった。
ボールはC子のものとなり、C子はそのままドリブルで進んだ。
一方、B斗はすぐに起き上がり、C子を追いかけて行った。
C子は味方にパスをして、その味方からまたパスを受けた。
その時、B斗が追いついたが間に合わなかった。
C子はシュートしてゴールを決めた。

19 :
下校の時間となった。
A樹とB斗は連れ立って帰ることにした。
体育はもう終わっていたので、私服になっていた。A樹もB斗も大体同じような服装だった。
黒のランドセル、スタジャン、縦2列穴の黒の太いベルト、紺のデニムの激短半ズボン、白のハイソックス。
靴箱で、黒の長い大人用長靴を履いた。
路肩に雪が残る道を歩いてしばらくすると、

A樹「またC子に負けちゃった。」
B斗「肉弾で『失神KO負け』したときだったね。僕たちの長靴を換えっこしたのは。」
A樹「うん。あの時、誓ったよね。小学校を卒業するまでに僕たち二人とも、C子に勝つって。」
B斗「そうだよ。でも、その後、持久走でも駅伝でも今日のサッカーでも負けちゃった。」
A樹「僕、悔しいよ。このままC子に負けて卒業するなんて。」
B斗「僕だって悔しいさ。中学生になったら体育は男女別々なんだろ?」
A樹「そうさ。中学には部活もあるけど、部活だって別々だもの。」
B斗「もう、体育の時間も少ないけど、絶対C子に勝とうな。」
A樹「うん、C子に勝って長靴をまた元に戻そう。」
B斗「この長靴、今までA樹のにおいがしてたけど、今は自分のもののような気がする。」
A樹「僕も同じこと考えていた。」
B斗「でも、C子に勝って、長靴を元に戻したいよ。」
A樹「そりゃそうだよ。」
B斗「A樹、腿のあたり、筋肉ついてきたな。」
A樹「B斗もだぜ。長靴とハイソックスに隠れているけど、ふくらはぎにも。」
B斗「僕たち、C子より背は高いけど、筋肉やバネじゃあ、C子に負けていたからね。」
A樹「もっともっと鍛えてC子に勝とうよ。」
B斗「うん。」

A樹とB斗はお互いに肩を組み、腿もくっつけて歩いた。
A樹もB斗もお互いが今までよりも筋肉に身が入ってきたことに気づいた。
でも、いつになったらC子に追いつけるのかという思いもあった。

20 :
ついにA樹B斗C子の小学校の卒業式の日となった。
前日は激しい雨だったが、当日は雨脚も弱くなり、西の空には晴れ間も見えた。
天気予報では明け方には雨は上がるということだった。
A樹もB斗もC子もその予報を残念がった。長靴を履いていくことができなくなるかもしれないのだ。
3人ともB斗の姉K子の言った、「B斗、卒業式には長靴を履いていくのよ。」という言葉が頭に反響した。
ぜひとも守りたかった。卒業式は、長靴半ズボン、長靴スカートで行きたかった。
3人とも、結構よそ行きな服装にはした。もちろん、半ズボン、スカートだ。

このままでは長靴を履いてくる子はほとんどいない、と3人とも不安になった。
でも、たとえ自分たちだけでも長靴をはいていきたかった。
3人の母親は短靴を用意していた。でも、あえて長靴を履いた。

3人とも早く学校に着いたので、長靴を履いているところはほとんど見られなかった。
水溜りやガラスに映る自分たちの、長靴半ズボン、長靴スカートの姿を十分に堪能した。

21 :
実は、今年の3人が通う小学校の卒業式は、NHKか民放かどちらだったか、地方版のニュースで卒業式を映すことになっていた。
3人とも胸が高鳴った。少なくとも、体育館では半ズボン、スカートにハイソックスの自分たちの姿が映されるかもしれない。
卒業式が終わると、すべての荷物を持って、下足も履いて、下級生に見守られながら校門を退出する。
うまくいくと、そこで、半ズボンやスカートに長靴を履いてハイソックスをちらりとさせた自分たちの姿が移るかもしれない。

体育館では児童数も多く、3人のクラスは真ん中のほうなので、映る可能性はほとんどなかった。
すべての日程が終わり、教室を出て、校門から下級生に見送られて退出する瞬間が来た。
長靴を履いていたのは、クラスではA樹B斗C子の3人だけだった。ほかのクラスでは、男の子がもう2人、女の子がもう7人くらいだった。
下級生にもいることはいたが、きわめて少数だった。

A樹の姉M代、B斗に姉K子はカメラを持って来ていた。
X大学の入試が終わり、合格発表を待っている時期だった。

22 :
C子は充実した小学校時代を喜びとともにかみ締めていた。
勉強はそれほどではなく、真ん中くらいで平凡であったが、体育や体育的行事などでは本当に活躍した。体育は6年間、すべて5だった。

A樹とB斗も喜びを少しかみ締めていた。
勉強にはそれほどがんばった記憶はないし、その成績もあまり気にはならなかった。
ただ、5年間ずっと3だった体育の成績が4になっていたのだ。
常に圧倒的に強いC子と競い合っていたため、体力・運動能力の伸びが認められたのだ。
肉弾ではC子に投げ飛ばされて失神し、持久走ではC子に負け、駅伝ではC子に抜かされ、サッカーでは、走り負けたり、当たり負けたりした。
でも、持久走や駅伝のタイムは飛躍的に伸び、サッカーでも活躍が目立ってきたのだ。
評価されたのはうれしかった。でも、小学校を卒業するまでC子に勝てなかったのだ。

A樹とB斗が履いている長靴は少し前にお互いに換えっこした長靴だ。
換えっこするとき、小学校を卒業するまでにC子に勝とう、C子に勝ったら元に戻そう、と約束したものだ。
その約束は果たせなかった。

23 :
3人ともそんなことを考えているうちにすっかり校門を出てしまい、TV局のカメラにも姉のカメラにもほとんど気づかなかった。

夕方になった。A樹B斗C子それぞれの自宅ではニュースを見ることとなった。
ビデオを持っているB斗の家では録画することにした。それをA樹とC子にも渡すことにした。

体育館での式典では、3人ともまったく映っていなかった。
でも、校門からの退出のときは、3人ともほんの一瞬映っていた。
長靴半ズボンにハイソックスをちらりとさせたA樹とB斗、長靴スカートにハイソックスをちらりとさせたC子である。

ナレーションでは、子供たちが6年間、真冬でも半ズボンでがんばったことも語られていた。

24 :
いい商品を紹介しますので気軽に見てください
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25 :
長らくお待たせして申し訳ありません。
なかなか体が空きません。
もうそろそろ、無理をすれば少しは取り組める時間ができるかもしれません。頑張ってみます。


スレ番号12では、
>誠に勝手ながら、小説の完成までレスは控えていただきたいと存じます。
>完成いたしましたら、大いに盛り上がりましょう。改作も大歓迎です。
>それまでは、しばらくお待ちください。
と、勝手ながら申し上げました。

ご感想やご要望のレスは歓迎いたします。
私の心境が変化いたしましたら、ご希望に沿って改作していくかもしれません。
基本的には、改作は完成後にいたしたいと存じます。
皆様に改作のご希望がございましても、改作はそれまでお待ちください。

以前は10以上のレスは打てませんでした。
この頃がどれくらいのレスが一度に打てるかまだ分かりません。
たくさん打ってしばらく打つことが禁止されるかもしれません。(以前はそうでした。)
しばらくしたら、少しでもたくさんのレスを打って確かめてみたいと思います。
許されるのであれば、少しでも早く完成させたいと思います。

しばらくお待ちください。

26 :
B斗の家は小さな土建屋である。自宅の敷地は広く、事務所や資材置き場もある。
B斗の父親はほとんど、作業着に黒の大長靴である。母親は野良着に白は紺の長靴である。

幼稚園児か保育園児の時からB斗は一年中半ズボンだった。
自宅兼会社の敷地も自宅の回りもあまり舗装されていなくて、晴れの日でも長靴半ズボンのことが多かった。
園児の頃は黄色い長靴を履いていた。普通の豆長靴よりも長かった。家の周りは泥が多かったのだ。

B斗は長靴半ズボンで外でよく遊んだ。

27 :
資材置き場に砂利の山やさば土の山が築かれた。請け負った工事のためのものだ。
B斗は長靴半ズボンで家から外に飛び出し、山を登ったり、山から飛び降りたり、ダンボールを敷いてそり遊びをしていた。

少し離れた所にいた父親が血相を変えて飛んできた。
父親はB斗を摘み上げると、B斗にビンタをした。B斗は泣いてしまった。
「B斗、仕事場で遊ぶなと言っただろ!どんだけ危ないかわかっているのか!?」
母親も近づいてきた。
「お父さんはB斗のことを心配して言ってるのよ。危ないからもうおうちに入っていなさい。」

B斗の泣き声を聞いて姉の中学生のM代が出てきた。このころのM代はまだアイドルになろうとは考えていなかった。
M代は短いスカートに白の長い長靴を履いて出てきた。
M代はB斗を連れて資材置き場から離れた。

28 :
M代とB斗は玄関に長靴を履いたまま腰掛けた。
「B斗、痛かった?」「お父ちゃんなんかもう嫌いだ!」B斗は激しく泣き続けた。
M代はB斗を横から抱きしめ、やさしく頭や背中をなでた。

B斗は次第に落ち着いてきた。
「お父さんを許してあげてね。あの山は遊ぶところじゃないの。お父さんの大切なお仕事の場所なの。それに本当に危ないわ。B斗が怪我をしたら、お父さんもお母さんも私も悲しいわ。」

B斗の生脚には、M代の生脚とM代の長靴のゴムが触れていた。
泣いているときも泣き止んだときも、姉の生脚と長靴のゴムを自分の生脚に感じていた。
M代の胴体と手や腕の感触も全身で感じていた。
後者は暖かく柔らかいというものだったが、前者からはもう少し違うものも感じた。

B斗は長靴半ズボンがますます好きになった。

29 :
「B斗、お父さんに謝れる?」「うん!」

夕食時にB斗は父親に謝った。父親もビンタしたことをB斗に謝った。
B斗は二度と資材置き場で遊ばないことを誓った。

しばらくすると、家の脇で工事が始まった。父親は何の工事かしばらく言わなかった。
B斗もM代も仕事関連のものだと思っていた。

工事が完成した。
大きな砂場だった。半分は平面で半分は大きな山だった。
手間はかかるが山は移動変形させることもできるし、そのまま山登りやそりすべりもできる。
園児にとってはちょうどいい大きさだ。

30 :
「B斗、ちょっと外へ出てみろ。」父親がB斗を促した。
晴れの日が続いて地面がからからなのでB斗が短靴で出ようとしたら、「長靴を履いて!」と言われた。
B斗は喜んで長靴を履いた。堂々と長靴を履けることはうれしかった。
母親も姉のM代も長靴を履いて出てきた。

「B斗、誕生日おめでとう!誕生日のプレゼントだ。この中でなら好きに遊んでいいぞ。ただし、怪我をしないように気をつけてな。」
B斗は飛び上がって喜んだ。
今までこの工事は仕事関連で自分とは無関係だと思っていたからだ。
「お父ちゃん、ありがとう!」B斗は目を輝かせていった。これからの楽しい日々が輝いて見えた。
「B斗、よかったね。」M代も言った。

31 :
家の砂場にB斗はA樹やC子も招いて一緒に遊んだ。
どんなに晴れた天気の日でも、A樹は長靴半ズボン、C子は長靴スカートだった。
ここなら長靴を履くのが当たり前といえるので、A樹もB斗もC子もうれしかった。
B斗は青の長靴、C子はピンクの長靴だった。長さは普通豆長靴より長かった。
この砂場では長い長靴である必要があった。
A樹の姉のK子もA樹と一緒に来ることもあった。短いスカートに赤の長い長靴である。
長靴半ズボンと長靴スカートの5人がそろうこともあった。

砂場での遊びは小2のころまで続いた。
小2になると砂場も手狭になるし、飽きてもきた。
そんな様子を見計らって、B斗の父親はA樹やC子にも声をかけて、砂場をつぶした。
事業に展開のため、新しい機器や資材をを入れる必要が生じたのだ。

32 :
A樹の家は普通のサラリーマン家庭である。
A樹の父親の会社は現業にも関わっていたので、A樹の父親は大長靴を履くことも多かった。
玄関には父親の大長靴があることが多かった。A樹は父親の大長靴にあこがれていた。

幼稚園のころのA樹は、父親の黒の大長靴をまぶしく見ていた。
A樹自身は青の豆長靴を履いていた。
まだ脚の短いA樹には結構長かったが、相対的な比率でも父親の大長靴のほうがはるかに長かった。

A樹は晴れた日でも長靴半ズボンでよく遊んだ。

33 :
A樹はB斗やC子ともよく遊んだ。
晴れた日でも、B斗は長靴半ズボン、C子は長靴スカートであることが多かった。

そのころは、C子はA樹やB斗より特に背が低いというわけではなかった。
ただ、身体能力はそのころからC子が抜群だった。
B斗の家に作られた巨大砂場兼砂山での遊びでも明らかだった。

そのためか、C子はA樹やB斗の姉のような存在になった。

34 :
ある日、A樹はB斗の家に行った。B斗の一家は留守だった。C子の家にも行った。C子の一家も留守だった。
A樹はしょんぼりとして家に帰ろうとした。でも、どうしても遊びたかった。
A樹はそのとき長靴半ズボンであった。

帰りに用水の工事現場を見た。行きはまだ工事が始まっていなかったが、帰りには始まっていた。
作業員たちが行き来と働いているのを目撃した。全員、黒の大長靴を履いていた。父親の大長靴に似ていた。
A樹は工事を手伝いたい衝動に駆られた。声をかけたくなってしまった。
実際には声はかけられなかった。その迫力に圧倒されたからだ。

A樹は結構長い時間、工事を見ていた。
最後まで見ることとなってしまった。
工事が終わると作業員たちは手早く機材をトラックに載せ、自分たちもトラックに乗り込んで帰ってしまった。

35 :
A樹は退屈になった。
そこでA樹は冒険に出ることにした。

近くを流れるT川の土手を登り、河川敷に下りて、下流へ下流へと行こうとした。
下流へ行くと大河Z川と合流するのだが、そのときのA樹はまだそのことを知らない。
T川の風景がA樹にとって魅力的に見えたのだ。

A樹は河川敷を下流に向かって歩き出した。草が茂っているし、でこぼこも多くて非常に歩きにくかった。
でも、A樹は堤防の道ではなく、野生的な河川敷を歩きたかった。

しばらくすると県道がT川に架かる橋があった。A樹もそこまでは来たことがある。
県道は交通量が多く、大型車も猛スピードで飛ばしている。父親も母親も姉のM代も県道を横断しないように、向こうに行かないように、と行っていた。

36 :
A樹は橋の下をくぐろうとした。
コンクリートの斜面が川の水面まで延びている。

のっぺらぼうではなく、くぼみのあるブロックが規則正しく並んでいる上体であった。
A樹がくぼみのふちに沿って伝っていった。
でも、隣のくぼみに進むためにはA樹の脚はまだ短かった。
橋の向こうに出ることには成功したが、かなり時間がかかってしまった。

せっかく外に出たのに、日が傾き始めたので、温かみが感じられなかった。
A樹の半ズボンの脚にも冷たい風が吹き付けてきた。
ただ、長靴を履いていたので結構温かかった。
ぬかるんでいるところもあったが、長靴なので平気だった。

37 :
A樹は不安になってきた。
登りやすいところを見つけて堤防に登った。そして家に帰ろうとした。
県道はまだ見えた。県道までは歩いていけた。
県道は車が轟音を立てて左右両方向から猛スピードで走っていた。
右が収まったかと思うと左、左が収まったかと思うと右から猛スピードの車が何台も来た。

A樹が渡ろうとすると、猛烈なクラクションが鳴った。
A樹は疲れと恐怖と不安のために涙ぐんでしまった。

38 :
一方、A樹の家ではA樹が帰らないので心配になった。
母親が家に残り、父親と中学生の姉のM代が探しに行くことにした。
M代はスカートにハイソックスだったが、赤の長い長靴を履いていくことにした。
A樹が長靴半ズボンで出かけたことを知っていたのだ。長靴にふさわしい場所にいるかもしれないと思ったのだ。

父親とM代はまずB斗宅、次にC子宅を訪れた。両方とも一家そろって留守だった。
父親とM代は手分けして探すことにした。

父親はT川の上流方面、M代は下流方面を探すことにした。
A樹が川に興味を持っていることに着目したのだ。

39 :
M代は堤防沿いに下流へと向かい、河川敷や水面を見た。

県道が見えてきた。A樹の姿はまだ見えない。
県道には車が猛スピードで走行し、向こう側があまり見えない。
M代は視線を河川敷に落とした。

半ズボンに青い長靴で蟹のようにブロックを伝っている男の子がいるではないか。
一番最初に目に飛び込んだのは、少し汚れているけれど鮮やかな青の長靴だった。
次に目に飛び込んだのは汚れていたけれどすべすべした生脚だった。
同時に飛び込んだのは、半ズボンと生脚に間からちらりと見えた白いブリーフだった。

40 :
M代はすぐに堤防から河川敷に下りた。
堤防から声を掛けるとA樹がびっくりして川に落ちてしまうのではないかを心配したからだ。

A樹は最後のブロックに差し掛かった。
「A樹。」
M代は声を掛けた。車の轟音でA樹には聞こえなかった。
M代はA樹に慎重に近づいた。A樹は気配で気づいた。振り返ると姉のM代がいた。

A樹は涙目だった。
「A樹、今、助けてあげるわ。お姉ちゃんの手を握って。」
A樹は足元に気をつけながら姉の手を握った。
M代は河川敷の安定した足元で踏ん張りながらA樹を引き寄せた。

41 :
A樹はM代に引き寄せられ、ブロックから脱出した。
M代は少しバランスを崩し、A樹とともに河川敷の草原に倒れてしまった。

A樹はM代に抱きついて泣き出してしまった。

A樹が泣き終ると、M代はA樹を連れて家に帰った。
A樹は母親からしっかりと絞られた。
「A樹、お母さんがどれだけ心配してしてたかわかる?もう、勝手に遠くに行っちゃ行けないよ。」
M代もA樹を再び抱きしめた。

翌日、M代はA樹から冒険の話を聞いた。
県道の橋の下を一人でくぐったことも聞いた。
M代はこっそりとA樹の勇気をたたえた。

42 :
A樹B斗C子も小学校に入学することになった。
3人とも家ごとに別々ではあったが、ランドセルとともに様々な学用品、そして長靴を買った。

A樹は今までの青の豆長靴に替えて黒の長めの学童長靴、B斗は今までの黄色の豆長靴に替えて黒の長めの学童長靴、
C子も今までの赤の豆長靴に替えて赤の長めの長靴となった。
3人とも今までの長靴はそれまでの酷使がたたってダメになっていたのだ。

入学式は雨だった。
A樹やB斗は半ズボン(激短)の晴れ着に白のハイソックス、C子は短いスカートの晴れ着に白のハイソックスで、母親とともに玄関に出た。

母親たちは、今日は入学式という晴れの日だから、革の短靴を履くべきだと思っていた。
A樹もB斗もC子も、新しく買った長靴を履くべきだと主張した。
母親たちは、入学式は特別な日だから、せっかく買った革靴を履くべきだ、長靴は普段の雨の日に履けばいい、と主張した。
それでも3人は長靴を履くことを主張した。
雨だからこそ、革靴を汚さないようにし、ハイソックスを汚さないようにし、学校を汚さないようにしなければならないと主張した。


43 :
A樹とB斗は黒の半ズボン、白のハイソックス、黒の長靴、
C子はグレーのスカート、白のハイソックス、赤の長靴で、母親とともに入学式に向かった。

A樹B斗C子の小学校は、真冬でも半ズボンと決まっている。女の子も同じような長さのスカートである。もちろん生脚である。
新入生は全員生脚であり、ほとんどの子が白のハイソックスを履いていた。
ただ、長靴をはいた子は少なかった。

A樹とB斗とC子は同じクラスになった。
3人とも喜んだ。

玄関前でのクラス写真の撮影となった。雨はやんでいた。
クラスの中で長靴を履いてきたのは、A樹B斗C子の3人だけだった。
「やっぱり、こういう日は長靴だよね。」C子がA樹とB斗に向かっていった。
「うん!」「うん!」A樹とB斗はうれしくなって答えた。

入学式が終わると、A樹とB斗とC子はハイソックスをちらりとさせながら、母親とともに帰った。
その足取りは、元気よく喜びと誇りに満ち溢れていた。

44 :
体育の服装は、
男の子も女の子も、上は、首と袖に黒の2本のラインが入った白の半そでの体育服、
下は、
男の子は黒のジャージ生地の短い短パン、
女の子は黒のブルマの上に黒のひだつきの短い体育用スカート、ただし、種目によってはブルマののみ、
であった。

45 :
小学校1年生の冬だった。
体育の時間、初めて雪が積もったので雪合戦をやることになった。
子供たちは大喜びした。A樹もB斗もC子も大喜びした。
その日は子供たちは全員長靴を履いてきた。
女の子はさまざまな色の長靴、男の子は少数が青や黄色の豆長靴、ほとんどは黒の学童長靴だった。
A樹とB斗は黒の学童長靴から白のハイソックスがちらり、C子は赤の長靴から白のハイソックスがちらり。
ほとんどの子供たちが白のハイソックスを履いていた。

雪合戦が始まった。A樹もB斗もC子も濡れてしまった。でも、それ以上に熱くなっていた。
A樹がC子に雪球を投げた。C子はかわした。A樹もC子も雪球を握って作った。
A樹もC子も投げようとした。C子の方が早かった。
A樹が足を上げて投げようとしたとき、C子の投げた雪球はA樹の顔面に命中した。雪球は粉々に散っていった。

46 :
ウウェーン、ウウェーン、ウウェーン、ウウェーン、ウウェーン

A樹は雪球を落とし、その場で時計回りに1回転半して立ったまま、泣いてしまった。
「A樹君、大丈夫?」
C子をはじめ女の子たちがA樹に駆け寄った。
C子は後ろ向きになったA樹の正面に回りこんでA樹を慰めた。

47 :
B斗は他の子に雪球を当てられても、A樹とC子の一部始終を見ていた。
雪球を投げるコントロール、スピード、身のこなしのすばやさ、すべてC子が勝っていた。
C子の体や動きの強さと美しさに見とれていた。
A樹はC子に及ばないものの、顔面に雪球が命中してからの動きにはいいようもない美しさがあった。
半袖、半ズボン、ハイソックス、長靴が美しさを最高に引き立てていた、と思った。

A樹はしばらく先生の横で、先生に抱えられて見学していたが、終わり近くになってではあるが、雪合戦に復帰した。

先生はみんなの元気さと勇気を褒め称えてくれた。泣いてしまったA樹を気にかけてやさしさも褒めてくれた。
そして、泣いてしまったけど、もう一度雪合戦に復帰したA樹の強さと勇気も褒めてくれた。
A樹はうれしさと恥ずかしさが混じった気持ちで、半ズボンから出た、ハイソックス長靴の生脚をもじもじとさせた。

48 :
小学校2年生の梅雨のころだった。

その日は朝から雨だったので、A樹もB斗もC子も長靴を履いてきた。
A樹は緑と白の縞の半袖、紺の半ズボン、白のハイソックス、黒の長めの学童長靴、
B斗は黒と白の縞の半袖、黒の半ズボン、白のハイソックス、黒の長めの学童長靴、
C子は黄色中心の半袖、赤のスカート、白のハイソックス、赤の長めの長靴だった。

帰りの時間は雨が上がって晴れていた。舗装部分はもう乾いていた。
A樹、B斗、C子は帰らずにしばらく遊んでいくことにした。
花壇で遊ぶことにした。
花は結構咲いていた。花を一通り見ると、レンガかコンクリートでできた花壇の縁から同じような隣の花壇の縁まで
飛び移る遊びをした。
狭いところは、A樹もB斗もC子も成功した。
だんだん広いところに挑戦した。A樹とB斗にはやっとのことのところでもC子にとっては余裕のようであった。
C子はA樹やB斗より身長が低い。しかも、A樹とB斗は半ズボンなのに、C子はスカートである。
C子のバネはぜんぜん違っていた。筋肉の表面的な太さではほとんど違いはないが、動いてみるとまったく違うことがわかる。

49 :
さらに広いところに来た。
C子が最初に跳んだ。C子は気合を入れて跳んだが、しっかりと着地した。
B斗が跳んだ。B斗は不安に駆られながらもC子に負けたくないと思い切り跳んだ。
B斗の片足が向こうの花壇の縁に付き、もう片足も付いて、両足で踏ん張るところまで来た。
でも、勢いが足りず、そのまま通路に尻餅をついてしまった。

A樹はC子のジャンプとB斗のジャンプの一部始終を見ていた。
C子の強さが光っていた。C子の動きは完璧だった。ジャンプ力を支える筋力も十分だった。
それに比べてB斗はジャンプ力を支える筋力がC子に劣っていた。
ただ、両足が付いてから何とか体の重心を前に持っていこうとするB斗の動きは美しかった。尻餅も美しかった。
尻餅をついた時、白いブリチラが見られた。
化学繊維の半ズボンの黒、綿のブリーフの白、B斗の大腿のきめ細かくよく焼けた肌、少し汚れたハイソックスの白、少し泥の付いた長靴のゴムが日の光を受けて黒く光る。
A樹はたまらなかった。

この遊びは危ないということで、そこでやめになった。

50 :
小2の春の遠足はY市何とかの丘だった。
Y市何とかの丘は、市民を自然に親しませるという名目で、土建ブームに乗っかって、山を切り開いて、少し前にできた、新しい施設だった。
小さな動物園や若干の遊具もあった。

前日は土砂降りだった。子供たちは照る照る坊主を作って晴れることを願った。
願いが通じたのか、当日は晴れた。でも、結構ぬかるんでいたし、水溜りも深かった。
そのため、長靴を履いて遠足に参加する子供たちも多かった。
長靴半ズボン少年、長靴スカート少女が半数近くになった。そのほとんどの子供たちの長靴からはハイソックスがちらりと見えた。
A樹もB斗もC子も長靴を履くのに何の迷いもなかった。うれしくてどうしようもなかった。
長靴半ズボン、長靴スカートにランドセル、魅力的である。
そして、長靴半ズボン、長靴スカートにリュックサック、これも魅力的である。
A樹もB斗もC子もたまらなかった。
自分の鏡や窓ガラスに映った姿も、お互いの姿も、他の子供たちの姿もたまらなかった。

51 :
弁当を食べた後の自由時間は、A樹もB斗もC子もできたての遊具で遊ぶことにした。
フィールドアスレチックに結構似ていた。
誰も競争はしなかったが、C子の身体能力はやはり光っていた。
C子はA樹やB斗よりも早く登ったり移動したりすることができた。
A樹とB斗はC子のスカートの中の白いパンツ、白のハイソックス、赤の長靴にはさまれた大腿の後部を見せ付けられながら鎖梯子のようなものを登り続けるしかなかった。
それもだんだんと遠ざかっていった。
雲梯を大規模にしたような遊具に来た。
C子はリズミカルにしかも力強くすばやく渡り切った。
渡り切ることのできる子はそんなに多くはなかった。
A樹もB斗も途中で力尽きてしまった。

52 :
B斗の方が少し前にいたが、A樹も同様で、もう体をゆすって推進力を出すことができなかった。
ただぶら下がっているだけだった。下までは結構な高さがある。A樹もB斗も飛び降りたくはなかった。
でも、腕の力がなくなっていた。覚悟を決めてというより、力尽きて手を離してしまった。
まずB斗、次にA樹が落ちた。B斗もA樹も芝生の斜面を転がり落ちていった。
転がりがとまったとき、A樹はB斗の長靴、B斗はA樹の長靴にキスをしてしまった。
A樹もB斗も起き上がろうとしたため、ますます深くキスをすることになった。
泥も少し口に入ったが、黒の長靴のゴムの味をしっかり味わったような気がした。
A樹もB斗も黒の長靴を買ってもらったとき、長靴に口をつけて母親にしかられたことがある。
自分以外の長靴に口をつけたのはこのときが初めてである。

53 :
A樹もB斗もすぐに遊具の遊びに復活した。雲梯はあきらめたが、次の遊具から復活した。
C子からは大きく離された。
C子は途中の遊具で、A樹とB斗を待っていた。
C子「大丈夫?」A樹&B斗「大丈夫、平気。」
その後の遊具は難易度が低く、A樹とB斗とC子はほとんど同時にゴールした。

遠足が終わり、校庭で解散した。
A樹とB斗はそれぞれ、帰り道、一人になり、誰も見ていないところで、泣いた。

54 :
学童長靴になってからのことであるが、ショッピングセンターの日の少し前、B斗は他の子どもたちと肉弾をした。
C子も敵チームとしていた。

B斗はそのベルトのないゴムのついた黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の学童長靴を履いていた。
C子は赤の短い襞付スカートにハイソックスに赤の長靴を履いていた。
どちらも長靴からハイソックスが10cmか15cmほど見えていた。

そのときもC子はB斗より身長が低かった。筋肉の差はまだ見えなかったが、動きのバネはC子が優れていた。
徒競走もC子の方が速かった。

B斗は両手でC子の両手を取って、C子を引っ張った。
C子は引っ張られたが、半周したところで踏みとどまり、逆にB斗を引っ張った。
B斗は半周くらい回され、もう半周は長靴の脚さら浮き上がり、空中で回された。

C子の手がB斗の手から滑った。B斗は遠心力で飛んでいった。
長靴の脚はすぐに着地して、B斗は走ることになったが、B斗の脚の回転はC子の出したスピードに着いていくことができなかった。

55 :
キャーーーー!
女の子のようなボーイソプラノの悲鳴が上がった。
B斗の悲鳴だ。

B斗はそのままひざをすりむいて、転んでしまった。
ううぇーーーーん、うぇーーーん、うぇーーーん、えーーーん
B斗は泣いてしまった。

「B斗君、大丈夫?」
C子たちによって、B斗は保健室に連れられていって、手当てを受けた。

だから、B斗の膝には絆創膏が貼ってある。
長靴に絆創膏にハイソックスに半ズボン、たくましい男の子、という感じもする。
でも、女の子に肉弾で泣かされたのだ。

56 :
C子がミニスカートと白いハイソックスと長靴が大好きなのには理由がある。
C子がまだ小学校の低学年の時に近くのショッピングセンターにやって来た女性アイドル歌手の影響だからだ。
その歌手はテレビでよく出演していたのだが、香港出身でまだたどたどしい日本語を喋るのが特徴で、
かつ所属事務所の方針でいつもミニスカートと白いハイソックスと踵の高い白い靴を履いていた。
そのアイドル歌手が近くのショッピングセンターにやって来るのでC子は雨の中両親とショッピングセンターの屋上に行った。
ステージと客席にはテントが張ってあったものの床の上は水びたしだ。
時間になりアイドル歌手が登場した。

57 :
C子はアイドル歌手の格好を見て驚いた。
勿論いつもテレビで見るミニスカートと白いハイソックスだけでなく、雨だったので白くてかわいい長めの長靴を履いて傘をさして登場したのだ。
司会者が「トレードマークのミニスカートと白いハイソックスに今日は長靴ですね、一段と可愛いですよ」と言った。
アイドル歌手は長靴からはみ出した白いハイソックスの足をくねくねさせながら「今日は雨だからハイソックスを濡らさないように長靴履いて来たの」とたどたどしい日本語で答えた。
そして彼女が雨の中、長靴姿で元気よく歌う姿を見てC子は感動した。
そして東京にいる人でも長靴を履くのだ、だから長靴を履く事は決して恥ずかしい事ではない。
帰りにアイドル歌手と握手した「可愛いね、今日は雨の中ありがとう」と言って握手してくれた。
その手の温もりと自前の長靴がアイドル歌手との想い出だ。

58 :
小学年の低学年だったB斗も両親とともにそのショッピングセンターに来ていた。そのアイドルの舞台も見ていた。
ベルトのないゴムのついた黒の半ズボンに白のハイソックスに黒の学童長靴である。
青の豆長靴を卒業して、黒の学童長靴になったのだ。長さも長くなった。B斗は誇らしかった。
今までよりも、強く、かっこよくなった気がしたのだ。

ほんの少し前に肉弾でB斗をを投げ飛ばして泣かした女の子、C子がアイドルと握手している。
C子とB斗を見たら、誰でもB斗の方が強いと思うだろう。

「ボク、元気だね。」
「長靴半ズボンに絆創膏って男の子の勲章だね。」
両親の知り合いの大人たちはそう言ってくれる。

アイドルと一体化したC子を見て、B斗は複雑な気持ちになった。

59 :
アイドル歌手の名前はJという。
Jに握手を求めたのはC子だけではなく色々な人から求められたのだが、今日は特に小学生達が多かった。
それもC子を始めとするミニスカート、ハイソックス長靴姿の少女や半ズボン、白いハイソックス、長靴姿の少年達からだ。
B斗もその中の一人になった。
Jのマネージャーが呟いた「今日は小学生に人気があるな」
C子はJに「お姉ちゃん私と同じ格好してる、ミニスカートに白いハイソックスに長靴履いてるもん」
Jは「お姉ちゃん白いハイソックス大好きよだけど今日は雨だから大好きなハイソックスが濡れない様に長靴履いてるよ、ハイソックスが濡れたらかっこ悪いから」
たどたどしい日本語で答えた。
JはB斗の姿を見て、
「君かっこいいね、白いハイソックス大好きなの?お姉ちゃんも君の履いてるショートパンツ持ってるよ」
B斗はJに声掛けられて嬉しくなった。
Jはアイドル歌手だが他のアイドルが雲の上にいる存在に対し、人なつこくたとえ子供相手でも楽しく話すアイドルだった。

60 :
ショッピングセンターでのJのイベントは午前と午後の2回あった。B斗とC子は午前の部を見たが、午後の部はA樹も見に行った。
午後もJは長靴姿で歌った。
午後の握手会も長靴半ズボン、長靴スカートの少年少女達からJに握手を求めた。
Jのマネージャーはこれは次のシングルは長靴を衣装の一つとして採用した曲を出した方がいいかな?、ハイソックスだけでなくショートパンツもありだろう。
昔大物演歌歌手が長靴を履いて歌った歌がヒットしたこともあるし…
Jを将来「うたのおねえさん」として売り込もうかななどと模索していた。

そしてJのマネージャーはA樹、B斗、C子に声をかけ、「Jちゃんの次の歌は雨を題材にした曲と男勝りな長靴を履いた女の子の曲を作りたい、会社に掛け合う」と言い出した。
側で聞いたアイドルJは神妙な気持ちになった、次の曲の衣装は長靴を履くのかと…

61 :
Jのマネージャーはその企画を事務所の幹部とJを交えて会議をした。
幹部1「先日の某ショッピングセンターのイベントは雨天の為、Jちゃんには自前の長靴を履いてもらったが地元の小学生に受けたとは、意外だったな」

マネージャー「テレビで見た事しかないJちゃんの衣装に変化があったからですよ、地元の子供たちはほとんど長靴を履いていました
Jちゃんに親近感が湧いたのでしょう」

J「だけど次の新曲の衣装にゴム長靴は…ハイソックスが一部分隠れるから抵抗はあるよ」

マネージャー「第一弾は雨の日の女の子の気持ちの歌、これがヒットしたら第二弾、長靴半ズボンを履いた男勝りな女の子の歌だ。
勿論従来通り白いハイソックス、それにゴム長靴だ
髪もロングヘアーからショートカットにしてもらいたい」

J「第一弾はいいけど第二弾はやだぁ」

62 :
幹部2「実はJちゃんにファンレターが来てるのだよC子ちゃんという女の子からだ」
J「えーっっ!?」

幹部2「Jお姉ちゃんの白い長靴姿に感動しました。
B斗くんも喜んでいましたぜひともまたお姉ちゃんの白いハイソックスと長靴姿をテレビで見たいです…だって、かわいいじゃないか」

幹部1「アイドルはみんなに夢を与えるものだよ、Jちゃんの場合は庶民派アイドルだから長靴に挑戦してみたら…」
幹部2「C子ちゃん、B斗くんに夢を与えてくれないか?…」

J「やってみます」
マネージャー「ありがとう、J」

63 :
Jの所属する芸能事務所の幹部はこの2曲の作詞を女性の作詞家にお願いした
作曲は第一弾はバラード的に第二弾はマーチ的に力強いイメージの曲にする方針となったが、
作詞特に第二弾の長靴半ズボンの女の子をイメージするのに作詞家は難航した。
思考を練るために、A樹B斗C子の住んでいる街を訪れる事になった。
そして彼らが肉弾をしている姿を見て構想を練った。
肉弾は危険な遊びと作詞家は思った。だけどJの元気さをアピールするにはどうしたらいいか相当悩んだ。時間はかかったものの歌は完成した。

第一弾は「雨と女の子」
衣装は縁の赤い透明のレインハットをかぶり赤いエナメルのレインコート。
ミニスカートは隠れたがトレードマークの白いハイソックスを10センチはみ出して赤い長靴を履く、
片思いの男の子から告白を待つ切ない女の子の気持ちをJが熱唱した。
テレビでその歌番組を見たC子はJとの約束を果たしてもらった気持ちで嬉しくなった。

64 :
第二弾は「男のコのように」
Jは自慢だったロングヘアをショートにカットしボブヘアになった。
白黒ボーダーラインのラガーシャツに青いデニムの激短半ズボン黒のベルト
白いハイソックスを10センチはみ出して黒い長い紳士長靴を履いた。
この曲はJがバトントワリングするのが特徴で詩の中にも「長靴だからへっちゃら〜」とか「女の子だけど強いもん」のフレーズが出てくる。
この曲は歌番組では余り取り上げる事なく、子供向けの番組で歌われる事が多かった。
そしてこの2曲を引っ提げてA樹B斗C子の住む街へ
あのショッピングセンターの屋上でリサイタルイベントをする事になった。

Jの新曲「雨と女の子」「男のコのように」を発表するにあたり、Jもかなり悩んだという。
事務所に長靴ではなくハイソックスを止めブーツではダメなのかとか、
あの場所では雨だったのでハイソックスの足を全部見せられなかったので本来の私の姿ではないと思っていた。
しかし事務所側からそんな事は無いかわいいと説得された
Jは昨今の女性アイドルのようにふっくらしていてバストも大きい、脚のふくらはぎも他の女性アイドルに比べ太めだ
「雨と女の子」に使う赤い長靴は簡単に見つかったアサヒのリペ01ワインになった。ちなみにJの足のサイズは24センチ
しかし「男のコのように」の長靴選びは苦労した。何足か用意したが振り付けが激しいので長靴が脱げてしまう。そこで一見紳士長靴に見えるレディースの筒が細い黒長靴を用意する事となった。
いずれもJのハイソックスのふくらはぎと長靴の筒の間に空間がなくパンパンな状態だ。激しい振り付けにも長靴が脱げる事もない。
Jも納得した。

65 :
イベントの時が来た。その日の天気は曇り時々雨だった。
アイドル歌手のJに再び会えるのでA樹B斗C子はわくわくして早めに会場に着き前列にすわった。

ステージに登場したJは「男のコのように」の衣装だったが長靴ではなく黒のバスケットシューズで登場した。
司会者「Jちゃん白いハイソックスが眩しいね、今日は新曲を披露してくれるんでしょ」
J「はい、今日は長靴を用意してきました」
前列にいた半ズボン、白いハイソックス、長靴姿のC子達を発見して笑顔で手を振った。C子達も手を振った。
そして舞台の袖にかくれて透明のレインハット、赤いレインコート、赤い長靴姿のJが登場して一曲目の「雨と女の子」を披露した。
歌い終わるとステージ上でレインハットとレインコートを脱ぎ、長靴も赤から黒にその場で履き替えて、バトンを持った。
マイクスタンドも用意され周りから「おーっ!」という歓声がわいた。
J「そこの長靴履いた男の子と女の子、ステージに上がってお姉ちゃんと歌おう」
A樹B斗C子は驚いて照れながらステージに上がってJと踊った。
Jは歌った「男の子なんだもーん、女の子なんだもーん、長靴履いて、ハイソックス履いて、お天気なんて関係無い、ぼくたちいっつも元気だよ」
ステージが終わった後握手会があった、C子に
J「C子ちゃんファンレターありがとう、お姉ちゃん頑張ったよ君たちから元気もらったよ」
C子はアイドル歌手Jと再会でき嬉しかった。
そしてこのお姉ちゃんのように晴れでも長靴とハイソックスを履きたい時は堂々と履きたいと思った。
C子の長靴好きになったきっかけである。

66 :
>J「そこの長靴履いた男の子と女の子、ステージに上がってお姉ちゃんと歌おう」
>A樹B斗C子は驚いて照れながらステージに上がってJと踊った。

Jに声をかけられたとき、A樹とB斗はためらった。C子は何の迷いもなく、立ち上がった。
A樹とB斗がステージに上がったのは、C子に強く誘われたからである。
また、マネージャーや幹部たちの視線や表情が、とても断れそうもない雰囲気だったからだ。
もちろん、威圧的ではない。にこやかだ。力ある大人、動かしがたい世間、社会の持つ迫力である。

でも、最も重要な理由は、Jが誘ってくれたのを断るわけにはいかない、という気持である。
A樹もB斗もJにはあこがれていた。そんなJに言われたのだから、うれしくないはずがない。

A樹とB斗がステージに上がった。A樹とB斗は生まれて初めて大観衆の視線にさらされた。
地方のショッピングセンターなのだから、それほどの大観衆とは言えないかもしれない。
でも、 A樹とB斗を緊張させるには充分であった。
学芸会でも同じような緊張を感じたが、今回はそれよりもっと大規模だ。

67 :
会場には、A樹やB斗やC子の友達や知り合いもいる。顔見知りの大人もいる。そしてみ次知らずの人々がいる。
C子は別としてA樹とB斗にはうまく踊れる自信は全くなかった。
Jにはもちろん、C子にも踊りで圧倒的に負けることが確実に予想された。

ミュージックがスタートした。「男のコのように」だ。マーチ風で力強く元気が出てくる曲で、リズムも取りやすい。
「男のコのように」の踊りはテレビでも見ていたし、バトンの所作がなければ、プロの振り付けとしては簡単なほうだ。
生まれて初めて聞く生演奏の迫力に励まされて、A樹もB斗もC子も踊りだした。

初めは、Jにはもちろん、C子にも負けていた。
でも、Jはプロである。A樹とB斗のリズムに配慮しつつ、正しいリズムに誘導した。
楽団もプロである。JやC子だけでなく、A樹やB斗にも配慮して、曲を崩すことなく、正しいリズムに導いた。

結果として、Jだけで歌い踊るのよりも、もっと親しみやすく楽しい曲となった。
観衆からは大きな拍手が沸き起こった。義理ではない。本当の拍手であることはだれが見ても聞いても変わりなかった。

68 :
>ステージが終わった後握手会があった、C子に
>J「C子ちゃんファンレターありがとう、お姉ちゃん頑張ったよ君たちから元気もらったよ」

続いてA樹がJと握手した。
J「今日は一緒に踊ってくれてありがとう。『男のコのように』って曲、好き?」
A樹「はい、大好きです。」
J「ありがとう。君たちが一生懸命、楽しく踊ってくれて、おねえさん、この曲、ますます好きになっちゃった。」
A樹「ぼくもこの曲、大好きだよ。おねえさんも大好きだよ。」
J「まあっ、この子ったら。」

B斗の番になった。
J「君も一緒に踊ってくれてありがとう。今日もその黒い半ズボンね。」
B斗「おねえさんも持っているって言ったから、大好きになったんだよ。」
J「今日は絆創膏はないね。怪我は治ったの?」
B斗「はい!」
J「よかったね。ステージに上がるときに絆創膏がなくて。
J「でも、絆創膏の時も素敵だったよ。半ズボンに長靴に絆創膏って、いかにも、男のコ!って感じじゃない?」
J「でも、気を付けてね。怪我しないようにね。」

Jは3人に対して全員に呼びかけるように尋ねた。
J「君たち、友達? 仲がいいの?」
C子が答えた。「はい。」
J「いいわね。いつまでも仲良くね。元気に遊んでね。」

次は、熱烈なファンのような青年の番になった。3人は名残惜しそうに列を離れた。

69 :
>白黒ボーダーラインのラガーシャツに青いデニムの激短半ズボン黒のベルト
>白いハイソックスを10センチはみ出して黒い長い紳士長靴を履いた。


>しかし「男のコのように」の長靴選びは苦労した。何足か用意したが振り付けが激しいので長靴が脱げてしまう。そこで一見紳士長靴に見えるレディースの筒が細い黒長靴を用意する事となった。
>いずれもJのハイソックスのふくらはぎと長靴の筒の間に空間がなくパンパンな状態だ。激しい振り付けにも長靴が脱げる事もない。

Jがショッピングセンターに来る前のことだったが、A樹はテレビでJが『男のコのように」を歌い踊るのを見た。
A樹は興奮した。

Jのその時の服装は、A樹がよくする服装と一緒なのだ。違いは長靴だった。
A樹も黒の学童長靴を履くようになってからしばらくたつ。幼児用の時より、強くてかっこよくなった気がしてうれしい気でいた。
でも、Jが履いている長靴はもっとかっこいい。Jがかわいくて美しいだけでなく、強くかっこよく見えた。

A樹はJのようになりたいと思った。Jのような長靴がほしくなった。でも、地方ではそんな長靴は売っていないだろう。
A樹は股間を強烈に意識した。
その夜、A樹はほとんど眠れなかった。

いずれにせよ、2回にわたるショッピングセンターでの経験で、
A樹もB斗もC子も、長い長靴+ハイソックス+短い半ズボン(短いスカート)が好きになった。
長靴を堂々と履ける日はそんなに多くはない。だから、長靴半ズボンの一瞬一瞬を大切にしようと思ったのだ。

70 :
それからというものC子、A樹B斗は暇さえあればJにファンレターを書いた。
Jは他のファンレターと比べこの3人のファンレターは特別視していた。
それは「男のコのように」のイメージのヒントを与えてくれた子供達だからだ。
それだけでなくいかにも小学生らしい、まるで妹や弟の存在みたいだからだ。
Jは三人姉妹の末っ子である。実はお姉さんという存在にすごくあこがれていた。
自分がこの子達のお姉さんだったらと思いながら返事を書いたりした。

質問の内容は
仕事以外でもミニスカートや半ズボン、ハイソックスを履くの?
はじめて会った時は白い長靴履いてたけど、長靴は大好きなの?
など、あとは好きな食べ物などよくある質問だった。

71 :
Jの返事は幼い頃からミニスカートやハイソックスを履いていた事、雨の日はよく赤い長靴を履いていた。
C子ちゃんに初めて会った時、まるで昔の自分を見ているようだったと答えた。
今でもプライベートはミニスカートや半ズボンによくハイソックスを合わせる。色は白が一番好き、
デビューした時は事務所の用意してくれた衣装を着ていたのだけど、事務所の新年会の時、ミニスカートに白いハイソックス姿で出席したら事務所の社長に
「それいいネ、衣装にしなさい」 と言われたので今のようになったと答えた。
もし、歌手にならなかったら保母さんか小学校の先生になっていたかな?
などJの回答ひとつひとつがA樹B斗C子の心に響いた。
また僕たちの前で歌ってくれますか?と質問すると、もちろんよ!と答えてくれた。

72 :
ショッピングセンターでのコンサートの時は、
A樹B斗C子に配慮したため、『男のコのように』はJが単独で歌い踊るよりも、ゆっくりで単調なものにはなった。
もちろん、音楽として失敗というほどではない。Jと楽団のプロとしての力量があってこそできた技だ。
だから、観客が楽しめないというものではなかった。Jの濃いファンにも、文句なく受け入れられた。

そのときのリズムは、唱歌や軍歌に親しんだ世代にとっては好もしいものだった。
ロックは言うに及ばず、昭和歌謡(当時は流行歌とか歌謡曲とか言ったが)に苦々しい思いを持っている向きにも受けた。
3人の子どもたちの真剣で元気いっぱいの踊りは好意的に受け入れられた。

Jは事務所でマネージャーや幹部たちの前で冗談めかして、A樹B斗C子と踊ったあのリズムがいい、と言った。
マネージャーも幹部たちも激怒した。
当然だ。当事者のJにとっては楽かもしれないが、それでは「歌謡曲」にならない。
もちろん、Jも冗談で言ったのだ。
「えへへへへ、ごめんなさい!」
Jは愛嬌を作って謝った。それ以来、そのことは後を引きずらなかった。

73 :
何回目かのB斗からのファンレターには、こんなことも書かれていた。

B斗たちの住むX県Y市やその周辺では、真冬でも半ズボンと決まっている。女の子は短いスカートだ。
男の子も女の子もハイソックスを履くことは認められている。
体育のときは、男の子も女の子も上半身は半袖の体育服、男の子は短パン、女の子はブルマの上に体育用スカートであある。
どんなに寒くても、僕たちはがんばっている、と。

そんな内容であった。

そして、
雪の日に、白黒ボーダーラインのラガーシャツに黒の激短半ズボン白のハイソックスに、
買ったばかりの黒の学童長靴、通常のよりの少し長いボーイロングを履いたB斗
の写真が添えられていた。

長靴は早速泥や雪がついていたが、新品らしく輝いていた。
B斗の髪の毛も、日焼けしたきめ細かい肌も、目も輝いていた。

74 :
JはそんなB斗の写真を見て、弟のようにかわいく思えた。
一方、Jは故国のことも思った。

Jは香港で生まれ、それほど豊かではないが、両親のおかげでまあまあの暮らしができた。
Jは雨の日は赤のゴム長靴を履くことができた。
母親は中国の内陸部の出身である。貧しい地区である。大陸の中では圧倒的に温暖なのだが、冬は一応寒い。
雨が降ってもゴム長靴で濡れるのを防ぐことができない。
B斗が絆創膏をしていたことも思い出した。母親の出身地では、怪我をしたら野草を刷り込むしかなかった。

香港でもその内陸部でも、冬はあまり寒くない。半ズボンで過ごせか、と言ったら可能だろう。
でも、そんなことはしない。香港でも冬は冬らしい服装だ。
母親の故郷の内陸部では、家屋の暖房も十分ではなく、栄養もそんなに十分ではない。体温の奪われるのは避けねばならない。

75 :
B斗たちの街の冬は、香港よりもはるかに寒いし、その内陸部よりも少し寒い。
日本には、真冬でも長靴半ズボンを支える条件があるのだ、とJは思った。

故国の子どもたちはどうしても厚着である。薄着が健康の増進にいいことは昔からわかっている。
でも、それを実現するためには条件が必要だ。
もちろん、華北なでは命にかかわるから無理だが。

JはB斗たちが健やかに育っていくことに喜びを感じた。
Jは日本に来てよかった、と心から思った。
慣れない日本語、文化の違い、事務所との軋轢、… つらいことは多かったが、
B斗のファンレターでJはまた元気を取り戻した。

76 :
Jは日本で芸能活動すると同時に東京にある大学の留学生だった。
日本の文化について勉強するために大学に通っているのだ。その為他の女性アイドルと比べ仕事は少ない。
C子はファンレターにこんな質問をした。「香港の学校でも雨の日は長靴を履いて通っていたのか?」と
Jは香港では女子高に通っていた。女子高の靴下が白いハイソックスだったという。
雨天時はハイソックスに長靴姿で通学していたと答えた。C子は「なんだ、私達と同じだネ」と答えた。

JはA樹B斗C子に「男のコみたいに」の衣装を通じてまたひとつ日本の文化を勉強させてもらった、
日本の子供は長靴を雨や雪が降った時の移動だけに使うものではなく、「遊び」でも使う事、そこで君たちは普段どういう遊びをしているのかお姉ちゃんに教えて欲しいと頼んだ。
A樹B斗C子は考えた、肉弾を教えた方がいいのか…それとも他の遊びを…
こんどオフの時君たちに逢いたい、君たちと同じような服装、
上はグレーかネイビーのパーカー、水色デニムの短い半ズボンに白いハイソックスを履いて、長靴は持参するよと手紙に書いた。
A樹B斗C子は仕事以外でもJに会えるかも知れない事についてものすごい感激を受けた。

77 :
Jのオフの日と、A樹B斗C子の休日が重なった日、
約束通りJはA樹B斗C子のいる街にやって来た。
髪はショートカットのボブスタイル
上はネイビーのパーカー、下は水色デニムの短い半ズボン、白いサポートリブハイソックス、ネイビーのバスケットシューズで現れた。
汚れてもいいように着替えも用意し、長靴は自前でアサヒのリペ01ネイビーを持参、A樹B斗C子も長靴姿だったのでJも長靴に履き替えた。
その時のJは化粧も薄めで周りの人から見ると派手さもなくかわいい男のコと見られても不思議ではなかった

その姿をみたA樹は体が震え興奮してしまい、股間が熱くなり鼻血が出そうになった。
J「あらあら、どうしたの?A樹くんお姉ちゃんに会えて相当嬉しかったのかな?」
A樹「たまらなく嬉しいです」
B斗「さて、どんな遊びがいいかな?メンコとかこままわし?長靴だから砂遊びもいいかな?」
C子「私おままごと!」
三人の仲の良い会話にJも有意義なオフが過ごせそうで顔がニッコリした。

78 :
A樹、B斗、C子、Jは握手会やファンレターでは話足りない事がたくさんあったので、公園の長いベンチで話す事になった。
4人ともゴム長靴から白いハイソックスを覗かせた脚を座っているベンチからピンと伸ばしたり曲げたりしながら…
A樹「こうしてみるとJお姉さんの脚と長靴が一番長いね」
J「大人なんだから当たり前よ」
B斗「お姉さんが『男のコのように』を歌うきっかけになったのは?」
J「君たち3人の影響だヨ(笑)、詞の中に半ズボンとか白いハイソックスとか長靴とか、でもお姉ちゃんも詞の内容読んだとき皆好きな事ばかりだからお姉ちゃんも子供だなと思ったよ、
でも事務所にはなぜこの歌を歌うのか質問したの」
A樹B斗C子「そしたら?」
J「Jちゃんは女の子っぽさと男の子っぽさが同居してる。この曲で男の子っぽさを表したかったからだって」
C子「お姉ちゃんいつも白いハイソックス履いてるもんね」
J「白いハイソックスは男の子にも女の子にも似合うからね、
事務所の人からも君はハイソックスをはきこなしているからこの歌を歌えるのは君しかいないといわれちゃった、でもなぜ長靴なんですか?って聞いたら
長靴なら悪路も気にせずに歩けるイメージがあるからだって、
私は流行りのミニスカートとロングブーツにしてとお願いしたら、詞の内容も変えなければならないし、男の子から離れるし、上品過ぎるからだめだって」
C子「でも本当は嬉しかったんでしょ?」
J「嬉しかったけど、テレビに出演する事考えたら複雑な気持ちだったよ」

79 :
B斗「歌手になったきっかけは?」
J「日本の大学に留学して間もない時だったわ、原宿歩いていたらスカウトされたの、私を日本人と思ってたのね、歌うことは好きかね?て聞かれたから好きですって答えたよ」
J「でも学校に通わなくてはならないし、芸能界なんて売れたら忙しいので友達も出来ないから断わろうとしてたの、
でも過去に香港や台湾出身の女性歌手が日本でデビューしてるからって説得されちゃった君たちは知らないかもだけどお姉ちゃんは知ってるよ、
その人もミニスカートと白いハイソックスを衣装にしていたから、お姉ちゃんが真似しているの(笑)」
A樹「子供は好きですか?」J「子供は好きよ、無邪気なところが好き、大人より君たちのような純真な気持ちがあるから」
C子「今日どうしてこの服装にしたの?」
J「いつもの白いハイソックスに、今日はネイビーの長靴だからかな、実は「男のコのように」をバトン無しで歌いたいんだ、だから君たちと遊ぶ事によってバトン振る変わりに何かを得たいと思っているよ。」

80 :
Jの事務所では議論が続いていた。
Jの髪型をボブカットにしてしまったことについてだ。
「これでは女の子らしい歌は歌えない。」
「この短さこそが少女らしさだ。Jの魅力のためにはぴったりだ。」
「『男のコのように』、あれはまずいな。」
「『雨と女の子』や今までの曲の方がはるかに売れている。『男のコのように』はおまけみたいなもんだ。」
「ちょっと思ったんだが、X県の、何市だったかな?の2回目のイベントの時、子どもに合わせて演奏を変えたんだが、あれ、Jもあれがいい、なんて言ってたけど、やっぱ、いいんじゃないかって。」
「はあああああああああ!?」
「いや、あれそのままやるんじゃないよ。我々の手がける曲って、どろどろした大人や背伸びする若者に擦り寄りすぎてるんじゃないかって、思うんだ。」
「当たり前だろ!そうじゃないやつの方がマイナーなんだ。お前、マーケティングわかってんのか?」
「ううん、Jもボブカットにして清純な少女らしくなったんだから、いわゆる清純派ではなくて、ホンマモンの清純派にしたらどうだ?」

81 :
「何だそれ?」
「男の女のドロドロじゃなくて、
可憐な少女が少し年上の青年か少年に恋するとか、
もっと幼い少女がほのかな恋心を抱くとか、
親やきょうだいへの愛を歌うとか…」
「そんな修身の教科書みたいな歌、売れるのかよ!」
「このままだと、子どもやお年寄りはうちから離れちゃう!」
「子どもはすぐ大人になるさ。それに子どもは大人に背伸びするもんだ。子ども扱いされるのはいやなんだ。年寄りは死ぬだけだ。」
「X県の確かY市かな? 2回目のイベントでは、あの演奏にしたら、子どもと中年過ぎの人たちの反応が違ってた。
屋上に人はいっぱいいたが、全員がJを見てたんじゃなかった。
屋台のたこ焼きや焼きそばやソフトクリームを食いに来ていて、暇つぶしにJを見てるって奴が結構いたんだが、
あの演奏になって、子どもたちが一生懸命踊ったら、みんな集中したんだ。
その間、屋台の食い物は何も売れていなかったし、ソフトは別として、食い物に手をつけるのもいいなかったんだ。」
「Jのボブカットはしばらく続けよう。女っぽさは亡くなるが、少女らしさは光に光ること間違いなしだ。少女らしい曲にも合ってるよ。」
社長の言葉で、議論は一応収束した。

82 :
JとA樹B斗C子の会話は続いた。
A樹「留学している大学で何を勉強してるのですか?」
J「東京のF大学っていうあまり有名じゃない大学の教育学部、幼児初等教育科で勉強してる」
A樹B斗C子「ヨウジショトウキョウイクカ?何ですか?」
J「早い話、将来幼稚園の先生とか君たちが通っている小学校の先生になるための勉強しているよ」
A樹B斗C子「エーッッ!!」
J「君たち悪い事したらお姉ちゃん怒るよォッ!(笑)」
A樹「じゃあ僕たちと遊んでくれるのもお姉さんの勉強のひとつって事?」
J「うん、半ズボンに長靴はいて遊んで君たちが何考えているのか、君たちと同じ目線で考えるのがお姉ちゃんの勉強の一つなの」
B斗「じゃあ『男のコのように』はお姉さんにとってまさにぴったりの曲だったって事だね」
J「今考えてみるとそういう事だよね、始め恥ずかしかったけど今ではこの曲だぁい好き!」
といいながらJはそばにある鉄棒でくるっと回った。

83 :
Jの事務所ではこんな話も持ち上がっていた。
「どうも『男のコのように』を歌うようになってからJは変わった気がする。それまで曲は売れていたけど今思えばやらされ感があったと思う。
愛嬌はあったけどね、それに子供のファンがくると態度がより明るくなるんだよ」
「確か外国人留学生としてF大学で勉強しているから仕事との掛け持ちはセーブしたいって言ってたよな」
「専攻はなんだろう?」
「俺知ってるよ、F大学の教育学部幼児初等教育科って話だ」
「それって保母さんか小学校教員になるための学校じゃないか、だから子供相手だとガラッと態度が変わるんだ」
「社長も言ってたよ、Jのために『男のコのように』を作らせたって試しに他のアイドルに提供しようとしたらその娘嫌がっていたよ小学生じゃあるまいしって、
だからこれは思惑通りの企画だってJのマネージャーもそう言っていたよ」
「そっか彼女見た目子供っぽいけど結構頭良いんだな〜」

84 :
これからの話の展開を考えています。A樹くんB斗くんにはそれぞれ高校生のお姉さんがいます。名前はM代とK子、ペアでアイドル歌手になりたくてオーディション受けては落ちるの繰り返しで苦労しているのに対し、
スカウトされてたまたま芸能界入りしたJちゃんに弟たちがなついて行く姿を書こうと思います。
長靴半ズボンとは少し離れますが

A樹B斗C子、Jは公園で鬼ごっこしたり馬跳びをしたり相撲を取って遊んだ。
長靴を履いているので、公園近くの裏山でたけのこを掘った。Jにとって東京の生活と違いほんの一時ではあったがこの子達のお姉さんになった実感が強くなった。
遊んだ後、B斗の家に行こうということになった。
「男のコのように」を4人で歌いながら…
しばらくして、B斗がすすり泣きだした。
J「どうしたの?B斗くん」
B斗「今日お姉ちゃんと遊べて嬉しかったよ、実は僕には高校生のお姉ちゃんがいるけどこんなに遊んでくれた事無いんだ」
A樹「B斗、そんな事言うなよ僕のお姉ちゃんだってこんなに遊んでくれなかったぞ」
J「どういう事?お姉ちゃんに教えて」
C子「あたし知ってる、2人のお姉ちゃんいっつも2人で下手な歌ばっかり歌ってて一つも遊んでくれないんだってさ」
J「そうなんだ、ひょっとして芸能界に憧れているの?」
A樹B斗「多分…」
J「B斗くんの家に行こう話はそれから」

85 :
B斗の家に着いた。B斗の母が出迎えてくれた。
B斗「ただいま」
A樹C子「こんにちは」
母「あら、いらっしゃい」
J「はじめまして」
母「あらっあなたは…こないだショッピングセンターの屋上で長靴履いて歌っていた歌手の…」
J「Jです」
母「た、大変だ家に芸能人がやってきたK子、K子サイン色紙持ってきて」
K子とはB斗の姉である、K子がジャージ姿でやってきた。
J「こんにちは」
K子「Jさんだ!、こんな格好で恥ずかしい私、着替えて来る、あっA樹くんも一緒なのねM代お姉ちゃん呼んでくれる?」
M代とはA樹の姉である。A樹が自宅に電話をかけるA樹「もしもし姉ちゃん?今B斗の所にいるんだけどB斗のお姉ちゃんに変わるね」
K子「もしもしM代、驚かないでね、今うちに歌手のJが来てるの、すぐ家に来てくれる」
M代「(電話で)エーッ!本当にすぐ行く」
K子は電話の後すぐに着替えたJに対抗意識を持っている、
セミロングの髪に白いトレーナー赤いチェックのミニスカート、白いハイソックスに着替えた。
B斗「何だよお姉ちゃん、Jお姉さんに対抗して白いハイソックス履いて」
K子「いいじゃない、M代ももうじき来るわよ」
A樹「恥ずかしいなぁ…」
M代「こんにちは!」
M代はポニーテールの髪に白黒のボーダーTシャツに水色のGジャン、下は超ミニの水色デニムの半ズボン、黒のオーバーニーハイソックス、黒いロングブーツでやってきた。
M代「A樹、お姉ちゃんとJさんどっちが格好いい?お姉ちゃんの方がパンツも短いし靴下も長いよ」
A樹「Jお姉さんの前でやめろよ、恥ずかしい」
M代K子「この度はうちの弟がお世話になりました」
J「いえいえそんな、可愛い弟さんで幸せですね」
M代「この前「君もスターだ!」って番組で歌のゲストでしたよね、私達2人出ましたよ」
J「あっ、あの時の2人組さんでしたよね思いだした」
K子「私達アイドル歌手になりたいのです」

86 :
M代とK子はアイドル歌手になりたい想いをJに熱く語った。
J「お2人は単に芸能界に憧れているだけじゃないのですか?お2人が思われているほどこの世界は甘くありません。
私はとりあえず歌手やってますけど主に大学で日本の文化や小さい子供の教育について勉強しています
もし、芸能人として行き詰まったらその方面の仕事をしようと思っています。」

K子「でも立派に歌手やっているじゃないですか?」
J「いえいえ私は仕事は学業の為にセーブしているのです。給料も他のアイドル達と比べたら安いのです。
本来なら弟さんと遊ぶ暇なんてないのですが、学業の一環として弟さんと遊んだのです。」
J「お姉さん達は弟さんと遊んでますか?A樹くんもB斗くんも今日私と遊んだ事について凄く喜んでいました」
M代「そういえばA樹があそぼーってよく言ってくれたけど私はK子と次のオーディションに向けて練習するからダメと言ってたわ」
K子「遊んでくれないなら今度Jさんと遊ぶってB斗が言い出したからバカな冗談やめてお姉ちゃん忙しいんだからって突き放したわ
でもそれが現実的になるなんて…」

表情に余裕のないM代とK子、表情に余裕のあるJ。
2人の弟たちはすっかりJになついてしまった。
M代「Jさんは「男のコのように」で髪をボブカットにし、半ズボンにハイソックスに黒いゴム長靴で抵抗ありませんか?」
J「全然、仕事ですから。お姉さん達はもしアイドルだったらできますか?」
M代K子「私達はできません」
J「だから弟さんと同じ目線で話す事ができないのです。今日私はお姉さんのファッションを見て急に『弟を取られてたまるか』って感じがしました。
どうでしょう、みんなのアイドルになる事をあきらめ弟さんときちんと接すればお姉さんは弟さんのアイドルになれますよ」

87 :
J「私もアイドルには憧れを持っていました。しかし雲の上の存在です。
今の事務所にスカウトされた時、事務所の人に雲の上の存在にはなりたくないと主張し続けました。
だから今の私があると思っています。」
M代「アイドルは雲の上の存在…」
K子「考えてみればそうかもね、私達って元々そういうオーラ無いのよ」
J「弟さんとたくさん遊んであげて、弟さんにとって最も身近なアイドルになってあげてあなた達ならできるわ、M代さんかわいいしK子さんも美人だしもったいないわ」
M代「A樹、ごめんねお姉ちゃん気付かなかったよ」
K子「B斗、ごめんね、何でも相談して勉強も教えてあげるね。」
A樹B斗「お姉ちゃ〜ん」
C子「2人ともお姉ちゃんがいていいな」
JはC子を後ろから抱きしめ
「C子ちゃんにはお姉ちゃんがついてるよ」とC子の頬にキスした。

88 :
M代とK子はアイドルになるという夢をあきらめた。二度とオーディションを受けることはなかった。
M代もK子も本当はわかっていたのだ。自分たちにまったく素質がないことを。すべては勉強からの逃げだったのかもしれない。
M代もK子もY市の受験一流校に行けなかった。もちろん、県庁所在地のX市の受験一流校にはぜんぜん届かなかった。
結局、Y市の受験二流校に入った。中学生のときの努力を考えれば順当だった。

今からがんばっても旧帝大などには届かないことは明白だ。アイドル以外の将来の職業もあまり見えてこない。
でも、今までの自分は何かが間違っていたとは思った。Jに説教された形だが、説教されたという意識が起きなかった。
本当に自然に心にしみてきたのだ。それほどJは人の心にしみ入るのだった。

89 :
M代とK子はJと同じように、保母(当時)か幼稚園教諭か小学校教諭か中学校教諭などを目指そうかとも思った。
そのためには、地元の国立大X大学か、それに匹敵するような短大に行く必要があった。
二人の通っている高校では、旧帝大級への合格は皆無だ。でも、進学校だ。X大学を含むいわゆる駅弁大学へは上位が何人か行っている。
M代とK子は目覚めた。M代とK子の偏差値は上昇し始めた。

受験勉強に悪影響が出ないように、M代はA樹、K子はB斗と遊んでやるようになった。
二人で、あるいは一人でも、A樹B斗C子と遊んでやることもした。二人とも、子どもというものに生きた知識を持てるようになった。

C子にもM代、K子という姉ができたような気がしてきた。

90 :
A樹B斗C子も小学校中学年となっていった。
姉との遊びも次第に必要なくなっていった。同年代の子どもたちとの遊びの方が盛り上がるようになっていった。
M代とK子もそれを「成長」だと見なせる知見を身につけていた。

事務所では社長がマネージャーらに、「Jの『男のコのように』、バトンはやめにしたいな。もっと自然な感じがいい。」と呼びかけた。
「じゃあ、どうするんですか?」
「これから考えるんだよ。Jにも考えさせるが、みんなも考えてくれ。Jが帰ってきたら会議だ。」

91 :
JがC子にキスした所を見てしまったB斗とA樹
B斗「いいなぁC子、僕達にもキスしてよ」
J「K子さん、M代さん、弟さんにキスできますか?」
M代K子「いや、それは…」
J「キスしないの?私がキスしちゃうよ、弟さん奪っちゃうよ」
M代もK子も考えた、ここからが弟との再出発だって事を
K子「B斗、今までごめんね」とB斗の頬にキスした。
M代「A樹、こんなおてんばなお姉ちゃんでもA樹が一番好きだよだから…」A樹の頬にキスした。
A樹B斗「ありがとうお姉ちゃん」

92 :
M代「K子、次の休みにX市の大きな靴屋へ長靴買いに行こっか?」
K子「えっ、急に…」
M代「弟達の気持ちを理解するためにさ」

次の日曜日M代とK子はX市の大きな靴屋に行った。そこの靴屋はX県下で唯一長靴の種類が充実していた。
M代とK子は先日のJがしていたようなファッションM代が赤、K子がピンクのパーカー、青いデニムの半ズボン、白いハイソックス、黒いバスケットシューズといった出で立ちでベースボールキャップをかぶりでかけた。
靴屋に入り長靴を見つけた。デザイン的にJが「男のコのように」で履いている長靴にソックリだった。
何色かあったが主に白や黒のハイソックスと合わせる事を考えネイビーにした。横に細いベルトがついていてハイソックスが5センチ見える長い長靴だ。2人ともお揃いの長靴にした。

93 :
長靴を買って間も無く、朝から小雨が降り午後から大雨の天気になった日があった。
M代とK子は中間試験の為午前中で学校から帰った。K子の家で勉強していると雨がだんだん強くなってきた。
M代「ねえ、A樹とB斗くん小学校に迎えに行かない?」
K子「何で?」
M代「朝小雨だったから傘しか持ってってないよ、長靴履いてA樹やB斗くんの長靴持ってってやろうよ、
せっかく私達も長靴買ったんだしさ、A樹もB斗もハイソックス濡れちゃうよ」
K子「うん、そうしようか」
M代とK子は長靴を履き、傘をさし、M代の家へA樹の長靴を取りに行って、小学校にいった。
小学校の玄関に入ると教頭先生が迎えてくれた。
教頭「これはこれはA樹くんB斗くんのお姉さんですか?どうされましたか?」
K子「弟を迎えに来たのです、雨が強いので長靴持って」
教頭「お姉さんたちもテストで忙しいんでしょ?わざわざありがとうございます。もうじき終わりますからね、少々お待ちください」

A樹B斗は学校が終わり帰ろうとしたら担任の先生に呼び止められた。
先生「A樹くんB斗くんお姉さんが迎えに来たよ」
A樹B斗「えっ!?」
事務室に行くとM代K子が待っていた。
M代「大雨だから、せっかくのハイソックス濡れるでしょ、長靴持って来たよ」A樹「みんなの前で恥ずかしいよ、でもありがとう」K子「お姉ちゃんも長靴履いて来たんだよ、デニムのショートパンツと白いハイソックス履いて」
B斗「じゃあ4人ともお揃いだね、C子も呼んでくる」
ちなみにC子は長靴履いて学校に来ていた
M代「さあ長靴履いて帰ろうね」
5人で仲良く長靴履いて水溜まりも気にせず歩いた。
C子「M代お姉ちゃん、K子お姉ちゃんありがとう。まるで双子のJお姉ちゃんが迎えに来たみたいだね」
M代「そう?」
C子「お姉ちゃん達もアイドルだよ」
K子「君たちのアイドルだね」
M代「お母さん代わりにしてみたかったんだこんなこと」
B斗「長靴を持って来るとは…ありがとうお姉ちゃん」
K子「M代が言い出したんだからM代に感謝しな」
5人はこうして帰ったのであった。

94 :
JにC子からのファンレターが届いた。

私、長靴が大好きなんです。
長靴を履くのが大好きなんです。
短いスカートでハイソックスを履いて長靴を履くのが大好きなんです。
長靴は長くて太くなくてかっこいいのを履きたいです。
色は変な色でなければ何でもいいですが、赤、ピンク、白などが好きです。
『男のコのように』を見てからは、黒や紺や青もいいかなって思いました。

今私が履いている長靴は、一番長いのを買ってもらいましたが、もっと長くてかっこいいのがほしいんです。
Jお姉さんが履いている、あの長靴がほしいんです。
私の足に合うのは、Y市にもX市にもありません。
大人用の長靴を見ても、お姉さんの履いているようなかっこいい長靴がありません。

どうしたら手に入れることができるのでしょうか?
どこで買えばいいのでしょうか?
いくらなのですか?
教えてください。

こんな内容であった。

95 :
『男のコのように』の売れ行きはJの曲の中でそれほど上位ではない。
でも、売れていない、というほどではなかった。

A樹もB斗もC子もお小遣いですぐに、A面が『雨の中の女の子』B面が『男のコのように』のLPを買った。
自宅でよくかけている。

3人の子供部屋はそれぞれ、Jの写真やグッズでいっぱいになった。
子供向け雑誌や大人向け雑誌についているJの写真を切り取っては張っていた。
『男のコのように』を歌うときの長靴半ズボンのスタイルの写真は特に大切に扱った。僅少であったためでもある。

アルバムになると『男のコ』のようにが入っているアルバムは半数弱であった。
A樹もB斗もC子もお小遣いをためて『男のコのように』の入ったアルバムを買った。
結果として、3人が買ったアルバムは別種のものであった。

3人はそれぞれの家に遊びに行ったとき、自分の持っていない曲を聴くことができた。

96 :
M代とK子は弟たちがなぜここまでアイドル歌手Jに夢中になってしまったのか考えるようになった。
M代、K子はビデオに録画してあったJの『男のコのように』を見ながら、自分たちより若干年上の女の子が小学生の弟と同じ服装をして歌っている、
それも何の違和感を感じなく歌っている。
改めてJはM代とK子の持ち合わせていない部分を持っている、そう感じた。
M代は男勝りなおてんばな女の子、K子はおしとやかな日本的な女の子。
その中間的な性格がJである。Jは頭もルックスもいい、アイドルと言えど弟たちがJを動かしたのだ!おまけに私達が弟にキスを拒んだら代わりにキスするとまで言い出したのだ。

可能な限り弟と接してやろうとM代、K子は考えた。
それはJにはできない事をする事だった。
弟が両親に言いにくい事を聞いてあげ両親とのパイプ役になったり、困った事の相談に乗ってあげたり、
それと雨が降った時に傘と長靴を持って塾や友達の家に迎えに行くなど可能な限り試みた。
こうする事で姉と弟の絆が深まって行くのであった。また、M代とK子もJにファンレターを送るのであった。

97 :
しばらくしてからであった。A樹B斗C子がいる小学校に教育実習生の先生がやって来る事になった。
その先生は自らX県Y市の小学校を希望しやって来た。
その先生とは、A樹もB斗もC子も面識のある人物だった。
その朝、校長先生に紹介された実習生の先生、A樹達だけでない、他の児童、先生までもびっくりしたのだ…その人物とは?
乞うご期待!

98 :
体育館のステージのそでから登場したのは紛れもなくアイドル歌手のJだった。
Jはリクルートスーツに身を包み、髪型も前髪を眉毛の上に揃えた肩まであるセミロングヘアだった。
壇上でJは「今日から数週間お世話になります実習生のJです。皆さんよろしくお願いします。」就任の挨拶だった。
周りがざわざわした。教頭が「皆さん、先生をご存知の人も多いですがあくまでも歌手ではなく先生の卵としてJ先生をお迎えしたのでその事をくれぐれも忘れないように、J先生は三年生を担当してもらいます」
そう聞いてA樹B斗C子は何だかうれしくなった。

99 :
Jはステージに上がったまま、児童たちを見てうずうずしてきた。
男の子は半ズボンに白いハイソックス、女の子はミニスカートに白いハイソックスだったからだ、
Jは初日だったため、靴下はパンストだった。
しかし公私共にハイソックスをはきなれているJにとって太股が暑く感じ落ち着かない感じだった。

100 :
実習2日目から膝下スカートに膝下丈の肌色ストッキング(ハイソックス)ですごした。
パッと見ハイソックスを履いているとわからないので職員室でも他の教員に指摘される事もなかった。
しかしJは服装について教務主任の女性教員に相談した。
その先生は職員のメンタルケアを保健教員と協力してやっているのであった。

J「就任早々からこんな事相談してもいいですか?」
女性教務主任A「J先生何でしょう?」
J「ここの子供達はみんな白いハイソックスはいてますよね、私ハイソックスフェチなんです。
それ見ると私もハイソックスを履いてないと落ち着かないのです」
A「今はパンスト履いているのですか?」
J「いえ、膝下丈のストッキングをはいてます、本当はハイソックスを履きたいのです」
A「うーん、困った人ですね、ここは教育現場ですよ
男性の先生もいる事ですしハイソックスの色にもよりますが…
色は白ですか?」
J「白いハイソックスがほとんどです。あと黒とか紺とかグレーがあります」
A「子供達と同じ格好がしたいのですか?」
J「お姉さんぽくしたいのです」
A「体育の授業もありますよね、その時は?」
J「短いトレパンに白いハイソックスが良いと思っています」
A「うーんそれでJ先生がやる気がでるのなら認めますが、ここは教育現場ですからね
ミニスカートは厳禁です
ハイソックスは紺色は認めましょう」
J「ありがとうございます、実習頑張ります。」
A「くれぐれもここでは教員ですから子供達に舐められないように注意してくださいね」
J「わかりました」
こうしてJはハイソックスの件は解決したのだった。


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