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愛媛県の精神科・神経科・心療内科


1 :2018/11/18 〜 最終レス :2020/04/09
愛媛県の精神科・神経科・心療内科情報交換スレです
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2 :
水軍

3 :
 回診や外来後は、学生などからいつもの質問。「先生、先ほどのあの患者さんの『あれ』ですが、
なんという『症状』ですか、『あれ』? 妄想ですか? なんですか『あれ』、あのお話、
『あれ』、先生! 幻覚でもないしなあ、なんですか『あれ』は?」のように攻めてくる。
 「おお、いい質問じゃねえ、君は、うんうん」とか言って、必ずゆっくり天井向いて、
「いやああ、『あれ』かあ、『あれ』ねえ、エー、『あれ』はねえ、私もわからんなあ、
じゃが、ああいうふうにおっしゃったのだから、ああいう『症状』いうか、『あれ』はねえ、うんうん」
などとも言って、今度はクルリと後ろを向く。じゃが、学生が背中から「あのう・・・先生・・」と追い打ちをかける。
ここらですかさず、「ウフン、ウー、『あれ』はなかなか言い表しにくいよねえ、確かに。
だから精神医学は面白いのですよ、奥深いのですよ」などと、返事に窮してはぐらかす、
不勉強の我が身が恥ずかしい、悔しい。だから、今日も、お勉強、36年目。
 あとで医局の先生が、さらに追い打ちをかける、「先生、教授なんですから、
わからんとは答えんでくれませんか、先生!先生は教授なんですよ〜」と。
で、「わかった、わかったがあ、じゃがのお・・」と黙り込む。わからんのである、これ本音。36年で、これ。

4 :
和ホスピタルに入院されたかたいらっしゃいますか?

5 :
現在の措置入院や医療保護入院といった強制入院については、
医療だからという理由で医師の判断だけで強制的に入院させることが可能になっています。
しかし人の意思に反して人身の自由を制限する以上、
要件がきちんと満たされているかチェックするためにも法律家が関与すべきだと思います。
少なくとも強制入院直後に弁護士が駆けつけたり、退院を希望する患者には
必ず弁護士が付くなどの仕組みが必要です。
そのために、国が強制的な入院を認める以上、国が責任を持って予算をつける必要もあります。
そもそも精神障害者だけ強制入院させることが許されるのか、
これ自体差別ではないかという議論もあり、今後抜本的な検討がなされる必要がありますが、
当面、現行法上の強制入院制度を維持するのであれば、
少なくとも強制入院時の患者の人権が保障されるように制度を手当てすべきです。
きちんと人権が保障された環境で治療が行われなければ医療に対する不信感も生じかねません。
精神障害者が安心して医療を受けられるよう、制度の改善が望まれます

6 :
すべての薬についての基本的効用や適応病名などは書かない。
その基本的効用は嘘であり精神科の病名がすべて嘘であることを知らない限り、
これを読んだところで意味はない。長いので要注意。
リスパダールについて
リスがメジャーの中では正直一番抜きやすい薬であると思う。
ジプやエビのほうが断然抜きにくい。
副作用もメジャーの中では「まだまし」なのは確かである。
ルボックスやデプロメールと併用してはいけない薬の一つである。
リスは強迫を減らさない、むしろ増やすことをよく見かける。
リスもジプもそうだが減薬時には粉をよく使う。
錠剤の量が基本的に多いからである。昔は1mgより下がなかったので、
普通の精神科医も患者もそれでやめてしまうだろうが、
すさまじく危険である。0.5mg錠が出たので少しましだが、
粉などを使って0.8→0.6みたいな感じで減らしていく。リス0.1mgなんて処方もする。
ちなみにコンスタとかインヴェガとかは有害が著しく、
飼い殺しにするために薬でしかない。糖尿病にはいうほどならない印象だが、
いないわけではない。壁が4mgと1mg前後にあるといつも感じるので、
減薬時は特に注意。プロラクチンが高くなりやすいので、女性は注意が必要。
ジプレキサについて
太る薬ナンバーワンであることは皆さんご承知の通り。
しかし抜いた時最も恐るべき禁断症状が出る薬だと私は思っている。
最近リスよりも売り上げが伸びてきている感じだが、まさに末期症状である。
基本的に破瓜型タイプに使うシロモノだが、
ジプを使うとまさに本人が破瓜型になってしまう。
食べれないだけとかうつっぽいだけ→ジプ投与→薬変更→錯乱、
支離滅裂ってな感じで何人被害者かわからない。
ジプはリス以上にルボやデプとは併用できない。
眠気はリスより強く、強迫を増やすのはリスと同じ。
振戦とかジストニアとかジスキネジアとかもジプのほうが多い印象がある。
親にとっては非常に都合がいいメジャーで、
前医の処方の仕方で親子関係も見えてくるくらいだから面白い。
ジプは5mg前後によく壁を感じる。多い時に減らすのは簡単な部類である。

7 :
セロクエルについて
ただの眠剤という人もいるが効用的には抑えて食べさせるという点で、
ジプと大差ない。ジプがしょぼくなったという以上には感じないが、
抜くときに錯乱が起こる点ではジプに似る。ただジプよりはましかもしれない。
糖尿病はもしかしたらジプより多いかもしれない。
依存性は少ない気がする薬で、減らしている途中に禁断症状が出ないことも多い。
出る人はあるタイミングから急に悪くなるが、
やはりこれももともと持っていた症状とは異質の、
もっとひどい症状が出る=「わけわからん」って感じの人間になる。

エビリファイについて
この薬はメジャーとは言えない不可思議な薬である。
ジプと並んで最も凶悪な薬であるといえるかもしれない。
一言でいえば分裂病と呼ばれるものには使えない。
覚醒剤という名前がぴったりのメジャーで、その意味でも異質である。
睡眠薬をセットに出されるようなるのもその影響である。
エビは副作用少ないというは幻想でしかない。
確かに錐体外路症状などは他のメジャーより少ないが、
メジャーの中での依存性は最凶である。
また睡眠薬など必ずベンゾ依存させるように仕向けてくれるありがたい精神薬である。
目は醒めるので引きこもりでどうしようもない場合になら、
使用ありかもしれないがいかんせん怖い。自殺励起が多いメジャーである。
メジャーとエビを併用している精神科医が多いが、
私にはさっぱりわけがわからない話である。
エビと抗うつ薬は添付文書上禁忌になってないが、最も危険な組み合わせである。
またエビはレセプター親和性が高いので、
抜いてから何か月語ってから不可思議な禁断症状が出てくる怖いドラッグでもある。

8 :
パキシルについて
SSRIの中では最も悪名高き抗うつ薬であるだろう。
副作用や離脱症状についてより詳しく知りたい人は、
ブログ「パキシルちょっと待って!」や他のSSRIを扱うブログをみればいいと思う。
胃腸障害、依存性、禁断症状、シャンビリから妊婦の催奇形性まで、
まさに非の打ちどころがないドラッグ。
アメリカでは大規模訴訟に負けて和解金を払っているのだがそれも当然。
医師側として思うのはとにかく抜きづらい。
10mgずつ減らすなどはなかなか難しく5mgとか2.5mgをはさまないといけないことが多い。
本当は一気に抜いたほうがいいのだろうが相当の知識と協力者がいないと無理である。
パキシルは多くても事件を起こすが、
動かした時減らした時に事件を起こすからやっかいである。
この点はルボックス(デプロメール)とは少し違う気がする。
パキシルはCYP2C19と2D6を強力に阻害する。
理屈より一言でいうと絶対使うな、
絶対他の精神薬と併用するなってことである。

9 :
ルボックス(デプロメール)について
コロンバインの事件が有名。私も昔知らない時に一時使っていたが、
ルボックスはパキシルに比べると抜きやすいし、
用量依存性に働きかける感じがあるので、その点は理解しやすい。
しかし常に躁転の危険性を伴うわけで、これはパキシルの比ではない。
つまり自殺他害させやすい薬の代表ともいえる。
後遺症として認知障害や強迫性の喪失がよく問題になる。
つまりルボックスを飲んでいると
「しなきゃいけないこともできなくなってしまった」
「泣かないとおかしい場面でも泣けなくなってしまった」
「義務さえもわすれるようになってしまった」などという話をよく聞く。
強迫性障害の診断の元、
多量のルボックス投与に関して精神医学の教科書に載っているそうだが、
もはや殺人行為に等しい。CYPだけで考えても3A4、2D6、2C19を阻害するので、
つまりはほぼ全精神薬の代謝を阻害するようなものである。
だからルボックスはどの精神薬とも併用できないと薬理学では述べているわけだが、
そんなの医学部では欠片も教わらなかったし、
精神科の風習(=併用療法)がそのまま常識となってしまうのだから恐ろしい限りである。
ルボックスに対して血小板の観点と肝毒性の観点から副作用をみる視点がある。
非常に有意義な視点だが全部の副作用を説明できない。
しかしこの視点から精神医学が研究を進めることはおそらくないだろう。
そんなことしたら自分たちの罪が明るみになってしまうから・・・

サインバルタについて
この薬は抗うつ薬の中で副作用率がトップであり、
かつ処方する側としても読みづらい抗うつ薬である。
この薬の難点はカプセルであるということである。
副作用を緩和するためにカプセルにしているのだが、
20と30しかないので非常に抜きにくい。
ある意味パキシルに匹敵するくらい抜きにくい抗うつ薬である。
SNRI系にありがちな泌尿器系副作用も同じである。

10 :
デパスについて
私の中では最も依存しやすいベンゾ系であり、
最も麻薬に近いベンゾ系というイメージである。
知識もなく依存しやすい性格の人がこれを使いだすと、まず止まることがない。
あっという間に一日量5mgとか6mgとかに達する。
ヤクが切れてくる感覚がもっともわかりやすいベンゾ系である。
これを睡眠薬に使うという話が昔はあったそうで、
私も一時そうしていた時期もあったが、結論を言うとアホな話でしかなかった。
導入にはいいかもしれないが一生飲み続ける羽目になるし、
飲むことで途中覚醒が増す話もよく見かける。
酒を飲んで寝ると途中で起きてしまうのと似たようなもの。
一番使ってはいけないベンゾ系である。
ヤク中になりたいのが日本人のサガという代名詞がデパスだろう。
ワイパックスについて
一応力価は弱いはずだと記憶しているのだが、
どうも抜きにくい気がするベンゾ系である。
これはデパスなどにも通じるものがあると思うし、
やはり半減期が関係しているとは思う。
ワイパックスだけでなくソラナックスにも言えるが、
筋肉系の離脱症状が多い気がする。
これもベンゾばっかり扱っている人なら分かるかもしれないが、
結合とかの問題があるのか、どれくらいの脂溶率があるのかとか、
筋弛緩性がほかのベンゾとどれくらい違うのかで結論が出るのだろう。
睡眠作用が弱いのは確かで、だから昼間に使われてしまい依存性を形成する。
ソラナックス(コンスタン)について
名前は似ていて、
ワイパックスよりちょっと眠気が多いってイメージが最初のイメージだったソラナックス。
しかしケースが増えてくると、最も重篤な後遺症を残しやすいベンゾ系なのでは?
というイメージがついてくる。なんというか0.4という力価の中途半端さがもたらすものなのか、
0.8という高力価がもたらすものなのかわからないが、
抜きにくいしラリルし非常に怖いベンゾ系ドラッグである。
抜くと動悸が多い気がするが統計的には明らかではない。

11 :
メイラックスについて
このベンゾは逆の意味ですごく抜きにくいベンゾ系である。
それはおそらく半減期が長いタイプだからだろうが、
これはセルシンなんかにも当てはまる。
昔はそれを利用してメイラックス0.5mg一日一回なんて処方をしていたように思う。
今思えばこれって徐法剤のシャブを微量投与しているようなものだよなあと思う。
デパスとは違った意味でこれを睡眠薬に使っている精神科医も多いが、
そうやってしまうともうだいたいドラッグから抜け出るのは難しい。

セルシン(ホリゾン)について
安全安全といわれているが、私はすごく問題があるベンゾ系だと思っている。
しかしアシュトンマニュアルというアホマニュアルの影響か、
話を聞いてくれる人は少ない(^^ゞ。メイラックスにも通じる部分があるし、
もっといえば日本未発売のプロザックにも通じる部分があると思うのだが、
すごく依存度が高いドラッグだと思う。
これに置換してベンゾを抜くのはものすごくドハマリなことをしているのではないか、
と常々思っているが、やはり賛同者は少ない。
ベンゾ離脱をするのにセルシンをすすめる医師は、
実はセルシン販売促進者ではないかと思うことが肝要である。
タンパク結合率も高いわけだから併用もしにくくて害が出やすい。
てんかんにつかえるということは、
逆を言えば脳波を狂わせる可能性があるとも言える。
私は世界中の向精神薬依存を治療している精神科医など、
スキマ産業して製薬会社の売れ残りをさばいている手下くらいにしか思っていないが、
その代表格の薬がセルシンである。

12 :
1日5杯までのコーヒー摂取は、糖尿病や心臓血管疾患のリスクを下げるということが
ハーバード大学の研究でわかっています。では、脳の健康にはどんな影響があるのでしょうか。
コーヒーといえばカフェイン。
覚醒効果のあるカフェインに効果があるのかと思っていたら、どうやらそうではないようです。
カナダ、トロントにあるクレンビル脳研究所の研究で、
コーヒーをロースト(焙煎)する際に生成されるフェニルインダンという物質がその鍵を握っていることがわかりました。
フェニルインダンには、アルツハイマー病やパーキンソン病につながるアミロイドβというタンパク質が脳にたまるのを防ぐ働きがあるそうです。
つまり、この成分の多いコーヒー摂取により脳の病気になるリスクを下げることができるというのが同研究所の見解です。
フェニルインダンは、焙煎過程で生成されるので、深煎りのコーヒーほど多く含まれています。
だから、カフェインレスのコーヒーでも深煎りなら予防効果があるそうです。

13 :
兵庫県警高速隊に逮捕されたのは同県芦屋市の医師、久保田秀哉容疑者(50)。
久保田容疑者は25日午後0時半ごろ、尼崎市の阪神高速上り線をポルシェで走行中、
前を走る中型トラックに左後方から激突。その弾みでトラックは横転し、
運転していた明石市の運送会社社員(70)が頭を強く打ち死亡。
久保田容疑者も肺挫傷のケガを負い入院したが、県警は回復を待って本人から事情を聴いた。
「逮捕する前に話をしたら、昨年の3月に交通違反を繰り返して免許取り消し処分を受けたいうことが分かった。
現場は片側3車線のほぼ直線の道路で、事故当時は渋滞もしてなかった。
ポルシェがトラックを猛スピードで追い抜こうとして運転操作を誤り、すごい勢いでぶつかった。
トラックはバランスを崩して横転し、ガードレールに突っ込み、運転席が反対を向いていた。
バンパーは飛ばされ、周囲には車の部品と積み荷が散乱。運転手は車内に閉じ込められ、
約1時間後に運び出されたが、すでに亡くなってていた。ポルシェはトラックの先で黒煙を上げて炎上し、
フロント部分が焼失した。久保田容疑者は自力で逃げ出して病院に運び込まれた」
取り調べに対し、久保田容疑者は無言を貫き「弁護士にしか話しません」と言っているという。
久保田容疑者が開業しているとみられる、大阪市内の心療内科夢の絆クリニックのHP
(現在はメンテナンスモード)には「現代の社会はストレス社会とも言われており、
日常生活のさまざまな場面でストレスを感じることも多いかと思います。
ストレスが心身の不調の原因となることもあり、自分なりのストレス解消法を持つことや、
周囲の人々への相談、生活環境の調整などの対策が大切です」と書かれていた。
久保田容疑者は高級住宅街として知られる、芦屋の山手の敷地面積360平方メートルほどの一戸建てで父親と兄の3人暮らし。
「会ってもまともに挨拶もせんし、パッとせえへんいうか、そんな全然、派手とかいう感じではないわ。
独身で、結婚したこともないんちゃうかな。あんまり顔を合わすことはないけど、ここから仕事に通っているみたい」
久保田容疑者にとって、ポルシェで高速道路を疾走することが「自分なりのストレス解消法」だったのかもしれないが、
医師という立場にありながら尊い命を奪ったことを、どう受け止めているのだろうか。

14 :
笠医師は元気なのだろうか
愛媛から立って1年、医師が気になる

15 :
パニック症は、人口の1〜3%にみられ、決して珍しくない病気である。わたしも多くのパニック症の治療に携わるだけでなく、パニック症の部下を持った経験もある。
パニック症とは、何のきっかけもなく急に胸がドキドキしたり、息が苦しくなったりし、「このままでは死んでしまう」など、強烈な不安や恐怖を感じる病気である。
パニック症の人がもつ不安は、一般の人がイメージする程度をはるかに越えており、患者によれば本人にしかわからない不安・恐怖だという。
「この不安はすぐに治まる」ということがわかれば落ち着くのだろうが、パニック症の人は、特に発症したばかりのときは、
どうしてこのような状態になるのかまったくわからない。得体の知れない恐怖に、ますます戸惑い不安がどんどん強くなっていく。
一度だけでもパニック発作を経験すると、当然「次起こったらどうしよう」ということになる。すぐに休める、逃げ出せるという状況ならばまだしも、
たとえば新幹線や飛行機、あるいは運転中の交通渋滞といった状況は、パニック症の人にとっては耐えられない。
結果、逃げられず助けを求められない状況を避けようとする。この乗り物恐怖のような症状を、専門用語で「広場恐怖」という。
引きこもりの原因にもなってしまうこの広場恐怖は、実は厄介な症状である。広場恐怖を持つパニック症の39%は、うつ病を合併し、自殺率、自殺未遂率も上昇するという報告がある。
発症年齢は、男性25〜30歳、女性では35歳前後が最も多く、人生の若いころに発症する病気である。
周囲の人が取るべき対応は、患者の不安に対する「共感」である。パニック症の人がいちばん苦悩するのは、周囲の無理解である。
パニック症は、神経質な性格が原因である、あるいは都合の悪いことから逃げ出しているなどと、誤解されていることも多い。
不安や恐怖に関係する脳の不調によって起こる「病気」だということを理解してあげることが、もっとも重要である。
パニック発作が起きる前に本人が感じる前兆のようなものの存在は、はっきりしない。突然起こるだけに本人自身どうしようもない。
周囲の人ができるのは、とにかく慌てず騒がないこと。周囲があたふたふると、本人の不安がますます強まってしまう。
まずは横にするなど楽な体勢にさせて、やさしく声をかけなどして寄り添い、落ち着くまでそばにいることがいちばんである。

16 :
「54年間の努力が水の泡になって悔しい。他にもっとやりようがあった」
精神科で54歳にして発達障害の診断を受けた帰り道、暗い川原で石山さんは泣き崩れた。
今年9月まで4年間にわたって父親を介護し、看取り期には新聞配達事務所のアルバイトも辞めて専念した。
発達障害の診断を受けたのは、介護の末に父を送り出してからわずか20日後の出来事である。
「自分は何かがおかしい」と感じ続け、その「何か」を探し求めてきた半生だった。
ある霊能者には「前世は茨城か栃木で生きていた幕末の志士だ」と言われ、北関東に近寄らないよう諭された。
催眠術師のもとを訪れると「あなたは宇宙人である」と指摘され、理不尽な罵倒を受けた。
入信した宗教は3団体で、それぞれ2〜3年ずつ過ごした。いつも感じていたのは、「この道を外れたら俺は生きていけないのに、
ここで求められるレベルについていけていない」という焦りだった。これまで集会に参加したことのある宗教団体は、合わせて30を超える。
ほかにもヨガや波動、空手などの経験を通じて暗中模索する日々が続いたが、中でもエネルギーを注いだのが自己啓発セミナーだった。
グループを組んだメンバーたちと交代で四方を囲み合い、「あなたはできる!」と声を張り上げた。「プラス思考を身に付けられた」と確かに感じていたが、
次の日仕事に行くと上司にどやされ、すぐにうなだれてしまう自分に嫌気が差した。これらに注ぎ込んだ金額は100万円では利かない。
今年の10月に発達障害の診断を受けた石山さんだったが、精神科を訪れたのは今回が初めてではなかった。
最初の受診は7年前。医者は石山さんの話をひと通り聞いた後、「社会が怖いなんてなめるな」と怒鳴りつけた。
処方された抗不安剤は体に合わず、気を失って鎖骨を折った。治療にかかった半年の間に当時の仕事は辞めている。
精神科には自分の求める「何か」はないと当時悟ったという。
末期がんになった父の介護を始めたのは4年前のことだった。
戦中から戦後にかけて青春時代を過ごした父との関係性は、幼い頃から難しかったという。父は、石山さんの人生に強烈に介入し続けた。
大学時代に好んで取り組んだ中国拳法は、「あの師匠はだめだ」と一方的に言う父によって突然辞めさせられた。
幼少期から青年期にかけては引っ越しが多く、いつでも急に始まるのが嫌だった。

17 :
あるときは朝食の途中に「公団が建った。今から引っ越す」と告げられ、家はいきなり売り払われた。石山さんはいつも唐突に幼稚園や学校を変えられ、
友達作りに苦労した。そんな父の介護に直面した際、石山さんは「なんで俺が?」と率直に感じたという。しかしながら、
父とのふたり暮らしは父の年金と自身のアルバイトの収入でまかなうほかない状況で、選択肢が与えられないまま石山さんは介護と向き合っていくことになった。
安くてにおいの強いタバコがよく進んだ。夜中の2時から4時にかけて父のたんの吸引をする必要があり、石山さんは毎日欠かさずに機器で吸い続けた。
睡眠すら十分に取れないままアルバイトに出かけ、ミスを繰り返しては怒られた。今になって振り返れば、積み重なる疲労によって発達障害の特性が強く表れてしまっていた結果だった。
石山さんは、チラシを数える業務に困難さを抱えていた。なぜか「5枚」と「6枚」を数え分けるのが苦手だったのだ。
例えば「26枚」と「27枚」を数え分けることは問題なく出来るにも関わらず、「5枚」と「6枚」をどうしても間違えてしまう。
先輩や上司も不思議に感じていたし、石山さん自身もなぜそうなってしまうのかまるでわからなかった。「数え分け」に限らず、
一連の動作を段取りよくこなす必要のある新聞配達事務所の業務は、石山さんにとって鬼門だった。新聞紙の束を運んだ後、
頃合いを見て機械のスイッチをオンにし、その間に紙ゴミをエアーで飛ばす。会話は専門用語で飛び交っている。
どんどん量をこなさなければならないため、メモを見る余裕もない。先輩にどれだけ手本を見せてもらってもうまくこなせず、
石山さんは機器を写真に撮って復習するなどの努力をしていたが、実らなかった。後から振り返ると、時間に追われてしまうこと、
またミスが許されないことがプレッシャーとなり発達障害の特性が強く表れてしまっていた結果だったという。
反対に得意だったのは、ビルの清掃のアルバイトだった。あらかじめ決められた時間で特定の範囲内の清掃を任されれば、
自分のペースで黙々と業務にあたって誰よりも綺麗にして見せよく褒められた。発達障害の可能性に気づいたきっかけは、
間近で石山さんの仕事の様子を見てきた新聞配達事務所の先輩の一言だったそうだ。「石山さん、俺の嫁と似てるとこあるかも」。先輩の妻は、発達障害の当事者だったのだ。

18 :
当時の主治医に発達障害の可能性を伝えても取り合ってもらえなかったが、かねてから先輩に指摘を受けていた石山さんは、
9月に父を看取ったことを契機に転院に踏み切り、診察を受けることとなった。以前は「帰ったら死んでいるのではないか」と考えてしまい遠出できなかったため、
やむを得ず家の近くの精神科に通っていたが、家に待つ人がいなくなり、少々遠くとも発達障害に強い精神科へとたどり着くことができたのだ。
診察は、問診票を提出した後、その日最後の診察枠を用意され、小一時間かけて入念に話を聞かれた。約10回の転職経験や、
直近の仕事で生じていた困難さなどを石山さんが伝えると、珍しい例ではあるが、発達障害の診断は初回の診察のうちに出され、
またアダルト・チルドレンの傾向も指摘された。「半分は、発達障害ではないと言われたかった」という石山さん。
過去のさまざまな経験が思い出され、帰り道で涙が止まらなくなってしまったのだった。現在、石山さんは障害の受容もままならない中で実家の整理に追われている。
介護のためにアルバイトを辞め、父の年金もなくなった今、収入はゼロだ。役所では、診断を受ける前にはいつも
「働きましょう」と促されてしまいほとんど支援を受けられなかったが、診断を受けた現在、担当課が移され、
「しばらく休みましょう」と言われている。今後は生活保護の申請をする予定だ。障害者手帳や障害年金の申請も検討しているが、
手続きのためには最初に訪れた精神科に連絡を取らなければならない。弱っているときに怒鳴られたトラウマが思い出され、
連絡を尻込みしてしまう。探し求めてきたものは、「発達障害」だったのかもしれない。「何か」に手を掴みかけている石山さんは今、
過去のさまざまな努力を「合わない薬を飲み続けているような感じだった」と振り返る。今、率直に感じるのは
「何もかも失ってから発達障害と言われても困る」という思いであり、また一方では「介護はやりきった思いだが、
金があればもっと適切な医療をつけてやれた」と父の最期への後悔も口にする。最近の趣味はYouTubeで音楽を聴くことである。
日本語の歌詞は、脳の特性上ことばの意味を拾いすぎてしまうため、Eaglesなどの洋楽を好む。過去へのやりきれなさを抱えながら、石山さんはこれからも生きていく。

19 :
患者にわいせつな行為をしたとして、警視庁赤坂署は6日、
東京都港区南青山の「南青山メンタルクリニック」院長・
武田浩一容疑者(61)を強制わいせつ容疑で逮捕したと発表した。逮捕は5日。
発表によると、武田容疑者は9月8日、クリニックで診察中、
20歳代の女性患者の肩をつかんでキスをするなどした疑い。
容疑を認め、「衝動的にキスをしてしまった」と供述している。
赤坂署には昨夏以降、武田容疑者から無理やりキスをされたという
患者からの相談がほかに数件寄せられており、同署が余罪を調べている。

20 :
>>1
今北産業
スレ立て乙

21 :
 県は6日、東中南予1カ所ずつにアルコール健康障害に関する依存症専門医療機関を選定したと発表した。
専門医療機関は正光会今治病院、松山記念病院、正光会宇和島病院の3カ所。うち松山記念病院と宇和島病院は、
依存症に関する情報発信や医療機関対象の研修などを実施する治療拠点機関にもなった。
 3月に策定した県アルコール健康障害対策推進計画(2018〜22年度)の一環。専門医療機関は、
専門性を持った医師による入院医療や専門プロフラムを有する外来医療の実施▽依存症に関する研修を終了した医師などの配置
▽依存症の診療実績―といった基準を満たした機関の申請を受けて選定する。選ばれると専門医療機関として広告できる。
 今後も医療機関の申請を受け追加する可能性がある。県健康増進課は「地域の患者と家族を専門機関につなげていく機会になってほしい」としている。

22 :
45〜69歳までの347人(男性123人、女性224人)を対象に1カ月間、
カカオポリフェノールを多く含む高カカオチョコレートを毎日一定量摂取してもらい、
摂取前後の血圧や血液成分などの身体の状態の変化を検証しました。
実証実験の結果、次のように、
高カカオチョコレート摂取が動脈硬化や認知機能にかかわる生体指標を改善することが確認されました。

1.血圧が低下(血圧が高めの人ほど、正常な血圧の人より血圧が低下)
2.善玉コレステロール(HDLコレステロール)が上昇
3.動脈硬化の検査などに使われる炎症指標(hs-CRP)と酸化ストレス指標(8-OHdG)が低下
4.精神的にも肉体的にも活動的になった
5.血中BDNF(脳由来神経栄養因子)が上昇
BDNFは、うつ病やアルツハイマー型認知症、記憶・学習などの認知機能との関連性が報告されている

なお、チョコレートの摂取前後で、体重・BMIの増加は認められませんでした

23 :
あげてみよう

24 :
>>14
もう愛媛にいないのか…

25 :
「取材が苦手になってしまった。いまは、対象者とベストの距離がつかめる自信がありません」
これまで家出少女や貧困層の売春、若者の詐欺などハードなテーマの取材をしてきたルポライターで、
上映中の映画『ギャングース』の原作も提供した鈴木大介さん(45)。
3年半前の夏、脳梗塞で倒れ、高次脳機能障害と診断された。
いわば、脳が“故障”し、認知機能に障害が起きている状態だ。
入院直後は死を覚悟したこともあった。
「もう働きづめじゃなくていいし、締め切りもなくなる。解放感がありました」
数日たつと、後遺症を持ちながら生きていかなければならないと、焦りが出てくる。
さまざまな障害が症状とともに現れた。
新しい出来事が覚えられない記憶障害、ぼんやりして2つのことが同時にできない注意障害、
計画したことが実行できない遂行機能障害……。その後、退院できたが左半身に麻痺があった。
ただ、懸命なリハビリで回復していく。
「身体機能が回復したので、脳もどんどん回復していくだろうと思っていました」
認知機能のテストは高得点。でも日常生活が送れない。
例えば、車のスピードが速く感じる。右から来る車は過剰な注意で目が離せず、
ワープしているように見え、横断歩道すら渡れない。
「昼間に入ってくる情報が多いと、夜は脳の働きが止まらない。
そのため、過呼吸でパニックになったりする。思考もぐちゃぐちゃ。
これが毎晩続くなら、死んで楽になりたい、と思った時期もありました」
診断された症状のほかにも、考えるスピードの低下や、現実感がないこと、パニック症状も自覚していた。

26 :
そのうち、いままでに取材をしてきた人たちの苦しさと似ていることに気がつく。
これらは自分自身を観察して書き上げた闘病記『脳が壊れた』(新潮選書)にも反映された。
「高次脳という新しい取材対象ができたので、書かなきゃと思ったんです。それに当事者感覚がつかめた。
書かないと、これまでやってきたことの意味がないとも感じました」
鈴木さんの妻は発達障害がある。環境を調整することで症状が改善されるのを知っていた。
鈴木さんも、妻にならってみた。
例えば、外出時はサングラスとつばつきの帽子を欠かさない。目に入ってくる情報を制限できるからだ。
「うつの場合は、薬で改善させるだけでなく、生活の不安を取り除くことが必要。
高次脳の場合も同じです。理由がわかれば、どうすればいいのか対策もわかる」
ただし、調整がうまくいっただけで、脳には回復していない部分もある。
「いまでも記憶障害がまだあります。先日は、姪っ子からもらったプレゼントの存在を、
もらったときのエピソードごと忘れていて、おおいにへこみました」
忘れないための対策は、毎日起きたことを記録すること。それにも工夫が必要だ。
メモを置くなら、日常生活の動線上に置く。そうすれば必ず目に入る。
ただ、こうした「障害」は周囲には見えないし、わかりにくい。
家族や友人、仕事先には、どう説明したのだろうか。
「自分ができないことは文章にしました。パニックを起こすので、かかってくる電話は基本的に出ない。
その場の作業を強制的に中断される電話の着信は、テロ並みにきついんです。
工夫すればやれることは増えるので、障害は全部開示しましたが、離れていく仕事先もありました」
こうした対策ができるのは、ライターという仕事の特性のほか、
鈴木さんの性格、症状の種類や程度などが関係している。
障害が残ったことで、鈴木さんは夫婦関係が改善したと話す。
「病気になって、発達障害のある妻の生きづらさに気づくことができました。
お互いにできないことをカミングアウトしたんです。ふたりともたくましくなったと思う。
できないことは埋め合えればなんとかなります。病気になる前の関係には戻りたくないですね」

27 :
味酒

28 :
障がい者雇用拡大に向けた取り組みについて
愛媛県では障がいのある方々の雇用拡大に向けて、別添のとおり、
障害のある方の活躍の場の拡大や職場定着を図るための環境整備に取り組みます。
障がい者雇用拡大に向けた取り組みについて(PDF:142KB)
なお、愛媛県において採用する職員の受験資格や応募方法等の詳細については、
下表のリンク先からご確認ください。

採用区分等
採用区分 採用予定人員 受付期間 試験日程 詳細情報(リンク先)
正規職員(一般事務)
11人程度 平成30年11月26日(月曜日)から平成30年12月19日(水曜日)まで
第一次試験平成31年1月20日(日曜日)人事委員会ホームページ

臨時職員(事務補助)
本庁又は中予地方局管内:9人程度
東予地方局管内:3人程度
南予地方局管内:3人程度
平成30年11月26日(月曜日)から平成31年1月7日(月曜日)まで
平成31年1月27日(日曜日) 人事課ホームページ

非常勤職員(県研修所など出先機関における作業補助)
募集する出先機関により異なります。 随時募集
募集している出先機関の照会や申込み等はお近くのハローワークへ。

えひめチャレンジオフィス(仮称)非常勤職員(庁内における軽作業)
詳細は決まり次第お知らせします。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)


29 :
ほれ


過去ログ
●●愛媛の心療内科●●
http://life8.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1157200106/
◆愛媛の心療内科・精神科◆
http://life8.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1183118559/
◆◆◆愛媛の心療内科◆◆◆
http://anchorage.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1213258428/
◆◆◆愛媛の心療内科 3 ◆◆◆ (実質4)
http://anchorage.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1234785694/
◆◆◆愛媛の精神科・心療内科 4◆◆◆ (実質5)
http://toki.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1254304808/
◆愛媛の精神科・心療内科 5 ◆ (実質6)
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1311255855/
◆愛媛の精神科・心療内科 6 ◆ (実質7)
http://peace.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1411826390/
◆愛媛の精神科・心療内科 7 ◆ (実質8)
http://echo.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1458288354/
愛媛の精神科・心療内科&障害者施設 (実質9)
http://mevius.2ch.sc/test/read.cgi/utu/1493556216/

30 :
 中央省庁の障害者雇用水増し問題を受け、人事院が障害者限定で来年2月に実施する国家公務員試験に、
計8711人が応募したことが21日分かった。採用予定は676人で、競争率は約13倍。
公務員として働きたい障害者が多数いるにもかかわらず、省庁側が採用に消極的だった実態が浮き彫りになった。
 応募期間は今月14日に終了しており、人事院が暫定値を公表した。
申込者の内訳は、精神障害者が57%、身体障害者が40%、知的障害者が3%だった。
主な勤務地域別では、関東甲信越が4033人(採用予定328人)で最多。近畿1483人(68人)、九州891人(51人)と続いた。

31 :
 県は20日、2017年度の県内の障害者虐待の状況を発表した。
市町などに通報・届け出があったのは66件(前年度比17件増)で、
内訳は家族など養護者による虐待46件(4件増)、
障害者福祉施設従事者などによる虐待20件(13件増)だった。
 養護者による46件で、市町は24件(4件減)を虐待と判断した。
被虐待者は男性7人、女性17人で、
障害種別(複数該当)は身体2人、知的10人、精神12人、発達1人。
虐待の種類(同)は身体的15件、放棄・放任5件、経済的5件、心理的3件だった。
 施設従事者などによる20件のうち、虐待と判断されたのは5件(前年度比2件増)で、
就労継続支援B型事業所のサービス管理責任者や職業指導員による虐待などがあった。

32 :
>>24 ごめん!私が愛媛から県外でたってことなんだ…笠医師は松山におる思うよ

33 :
2015年に大津市企業局の当時40代の男性職員が精神安定剤の大量服薬などで死亡したのは
パワハラが原因の公務上の災害に当たるとして、地方公務員災害補償基金が労災認定したことが分かった。
認定は11月16日付。遺族の弁護士が26日、市内で記者会見を開いて明らかにした。
認定などによると、男性は料金収納課に所属していた14年4月から約1年間、
上司の男性から罵声を毎日浴びせられて適応障害になり、15年3月に自宅で精神安定剤を大量に服用。
昏睡状態に陥り、病院で処置を受けたが、3日ほど後に急性心不全で亡くなった。
同基金は、適応障害と服薬などによる死亡を公務災害と認定。市は上司の男性を減給の懲戒処分とし、
大津簡裁でも慰謝料800万円を支払うことで遺族と和解が成立したが、
市はパワハラと死亡との因果関係を認めなかった。認定を受け、市企業局は
「組織を挙げてハラスメントの排除及びコンプライアンスの強化に取り組む」とのコメントを発表した。

34 :
てんかん発作の予兆をスマートフォンで患者に知らせるシステムを、東京医科歯科大と名古屋大、
熊本大の研究チームが開発している。下着に内蔵したセンサーが心拍の変化を検知する仕組みで、
意識を失うことで起きる大けがや事故の回避が期待できる。2019年度にも実際の患者で臨床試験(治験)を始める。
てんかん発作は、脳の神経細胞に流れる電流が過剰になって起きる。患者は約100万人とされる。
7割は薬の服用で発作を抑えられるが、残る3割は薬が効きにくい難治性だ。
難治性てんかんの治療は現在、発作を起こす原因となる脳の部分を切除する手術や、
首の神経に電気刺激を加えて発作を軽減する方法がある。ただ、記憶障害や声がかすれるなどの副作用の可能性もある。

35 :
本当に辛い時はメンタルを保つことはほとんどできないと僕は思っています。
ただし、メンタルを保てない状態を長引かせてしまうのかどうかに関しては、
ある程度コントロールができるのではないかと思います。
メンタルが落ちている時に最低限大切なことは、「飲酒しない、運動をする、
朝日を浴びる、家族・友人・カウンセラーなどに相談する、睡眠の質を上げる」の5つです。
僕自身、メンタルが参った時はこの5つを実践しました。特に、運動は非常に効果的です。
運動をするとセロトニンやエンドルフィンが増え、心が落ち着いてやる気が湧き、
不安やうつ状態が改善されます。
一方、一旦うつ状態になってしまうと体が動かなくなってしまうので、
運動をすること自体が非常に大変になります。したがって、
メンタルが落ちたときにその状態を長引かせずに積極的に運動をするということが大切です。
もちろん、うつと診断されても運動は非常に効果があることは精神医学でも良く知られています。
朝日を浴びながら30分の散歩をするだけでも効果はあるので、試してみる価値があります。
運動は比較的行いやすい対処法なので取り入れていただきたいと思います。

36 :
昨年7月の西日本豪雨から6日で半年。愛媛県大洲市肱川町地区。
肱川の氾濫を目の当たりにして心的外傷後ストレス障害(PTSD)
となった帝京第五高の1年生(16)は昨秋、バレーボール部に復帰し先月初めて公式戦にフル出場した。
心の傷はまだ完全に癒えないが、臨床心理士になる新しい目標もできた。
「もう近所まで水が来てる」。強まる雨に備えて買い出しに行ったスーパーから母(41)と帰宅中、
増水の早さにおののいた。家族と裏山に駆け上がった。間もなく自宅付近は水にのまれた。
「夢であって」と思ったが、自宅1階は水につかった。自宅の泥のかき出しなどに追われて約2週間。
部活動が再開して間もなく、体育館で突然倒れた。その後、突発的な体調不良が頻発するようになり、
部活に参加できなくなって体重も10キロ落ちた。
「体育館でまた倒れる」と不安に悩まされて夏休みが過ぎた。保健室で過ごす時間が多くなったころ、
養護教諭に思いを口にできた。「あの日からよく眠れなくなった」。
豪雨が原因と説明しても相手にされないと考えていたが「この先生なら」と思えた。
精神科で豪雨が原因のPTSDと診断された。
カウンセリングで被災時のことが少しずつ話せるようになったが、
倒れたことが脳裏に浮かび部活に戻るのは二の足を踏んだ。
スポーツトレーナーが夢で大好きなバレーだっただけに復帰できない状況に苦しめられた。
支えになったのは野球部の活躍。マウンドの級友に
「あんなに堂々としている」と引き込まれ応援を重ねた。同校ナインは秋季県大会で初優勝、
四国地区大会も8強で胸が躍った。昨年10月下旬、
部活の仲間や養護教諭らに手を引かれ体育館に一歩踏み入れた。
「何も起こらない」。壁を越えた瞬間だった。
「レフト」。先月22日、高校バレー地区大会初戦。スタメン発表で監督から名前を呼ばれ、
全力でボールに食らいついた。カウンセリングを受け続けた経験から、
臨床心理士を目指したいという思いが芽生えた。誰かに恩返しがしたいし、できる気がする。
「しんどいこともあるけど、みんなに元気を与えていきたい」。真っすぐ前を見据えた。

37 :
あけRとよろ

38 :
今現在年金貰ってるジジイって全員宝くじ当たったようなもんだな

39 :
宝島社が発行した書籍で名誉を毀損されたとして、
福島県大熊町の双葉病院を運営する医療法人博文会が、
同社と執筆者に1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が15日、
東京地裁であり、鎌野真敬裁判長は同社側に220万円の賠償を命じた。
原告側は謝罪広告の掲載も求めたが、認めなかった。
判決によると、問題となったのは宝島社が2012年10月に発行した、
ノンフィクション作家の織田淳太郎氏が執筆した「なぜ日本は、精神科病院の数が世界一なのか」。
書籍では「F病院」と記載されたが、鎌野裁判長は、原発事故による緊急避難時に、
患者や併設施設の入所者ら約50人が搬送途中などに死亡したことで全国に名前が知れ渡ったとの記述で、
双葉病院を指すと容易に理解できると指摘。
「病床の多くが『入院加療の必要のない』長期入院者によって埋められていた」などの記載について、
「病院経営に直接関わる事項について、十分な調査をすることなく具体的に記述したもの」と判断した。

40 :
市販薬の乱用は問題なのですか。
10代の子どもたちに関し、一貫して問題になってきた乱用薬物は、シンナーより大麻より危険ドラッグより、市販薬です。保護者には「子どもたちがむやみに飲んでいないか」と関心を持ってほしいと思います。
どんな市販薬ですか。
風邪薬や鎮痛薬です。代表格が、せき止め薬の「ブロン」(通称)や、俗に「金パブ」と言われる、風邪薬の「パブロンゴールド」(同)ですが、他にもいろいろあります。
ブロンの乱用は、1980年代後半に広がりました。ブロンもパブロンも、麻薬系の成分「コデイン」と、覚醒剤系の「メチルエフェドリン」、さらに「カフェイン」、そして「抗ヒスタミン薬」の一種の「クロルフェニラミン」、という4成分を含んでいます。
当時は瓶に入ったブロンの「液剤」が大量に使われましたが、今は成分が変わりました。でもブロンの錠剤は同じ4成分を含みますし、同様の薬は市販の風邪薬などに多くあります。
だから問題はずっとある。生きづらさを抱えた若者が集まるインターネットサイトでは、(市販薬の)情報が交換されています。
どうして依存になるのですか。
ブロンやパブロンは、4成分のそれぞれは微量ですが「互いに依存性を強め合っている」と動物実験から言われています。
他の薬も含めて市販薬は、複数の成分を合わせた「合剤」で、微妙に依存のリスクがある成分を混ぜたものが多い。
たとえばある頭痛薬は、頭痛に効く鎮痛解熱成分のほか、カフェインや、鎮静系の成分を含みます。この余計な成分でやめにくくなります。
つまり、カフェインで元気が出る。鎮静系の成分で気持ちが落ち着いてまったりする。度胸が出て意欲が出て、疲れが取れた感じがして、緊張感や不安も取れる。
常用している人は、頭痛がなくても、一息つくために使うかもしれない。「飲まないとすっきりしない」と感じる人も出てきます。
こうした薬が、薬局のかごの中や、若者が入りやすいドラッグストアにある。もっと困るのは、インターネットでどんどん買う子たちがいる。乱用に、薬剤師などによるブレーキがかかりません。

41 :
女の子は、生理痛で市販薬を飲むし、買いにも行きます。「親とそりが合わない」「いじめられる」「自分が好きじゃない」などの生きづらさを抱えた子は、
「心の痛み」でも薬を飲むようになることがある。精神科の外来にはごろごろいます。
つらい気持ちを和らげるために、生理痛などの時に、鎮痛薬や風邪薬を飲むことで少し耐えやすくなる。学校に行くのは「かったるい」けれど、薬の効果で気持ちが一時的に高まって、学校に行ける。
そうして「パブロン」や「ブロン」の錠剤を飲むうちに、どんどん使う量が増えていきます。「心の鎮痛薬」としてコデインを含む薬を飲むわけです。
ぼくの経験では、一時的な乱用も含めれば、リストカットなどで病院に来る10代の若者の半数近くが、市販薬を乱用しています。
それでもあまり問題化していないのは、医師にも責任があります。医師は、他の医師による処方薬には関心を払いますが、市販薬には払いそこねることが多い。
一方で患者さんは、市販薬を使っていると言うと「怒られそうだ」と思って医師に言わない。それで市販薬の問題は表に出づらいのです。
深刻ですね。
服用を頭ごなしには責められません。「自分は価値がない人間だから、助けなんか求めてはいけない」と思い込んでいる子がいる。
その子にとって市販薬は、短期的には、苦しさを紛らわす救いです。いい学校に行き、表面的には親の期待に応えているような子どもが、
苦しさに耐えかねてこっそり飲んでいたりする。「良い子の薬物」とでも言えばいいでしょうか。
でも、そうしているうちに、本当の支援、つまりだれか他人による支援から遠ざかり、問題がこじれてしまいます。
総合感冒薬にはまった子たちが、「お金がない」などの理由で急に薬を切ると一気に気分が落ち込みます。
すると、死にたくなることがあるんです。虚脱感みたいな感じで、家にこもりきって、気持ちが「がーん」と沈んで。

42 :
依存の治療は難しいのですか。
ぼくが、薬物依存症の中でいちばん「離脱(薬をやめること)が難しい」と思ったのは「ブロン」の依存症の人たちです。
たとえば覚醒剤の離脱はそう難しくありません。覚醒剤で元気が出て、入院で使うのをやめると疲れて寝て、腹が減ってご飯を食べると元気になる。
離脱は比較的簡単です。目の前に覚醒剤を出されると再び使ってしまうだけです。
ところがブロンから離脱するのは大変です。ブロンの4成分のうち、エフェドリンとカフェインは「元気が出る」系統の薬です。
この2成分をやめると、電池が切れたようになり、何もする気力が出なくなります。それで寝ていればいいのですが、コデインとクロルフェニラミンの離脱症状が加わります。
すると、何もする気力がないくせに、寝てもいられない。不快で不快でしょうがない。イライラして怒りっぽくなり、他人に食ってかかり、室内を歩き回るようになります。
その上コデインを含む薬をやめると、下痢が長く続いたり、汗をだらだらかいたりします。そんな状態が2、3日から数週間も続きます。
さらに、離脱した後にまた薬を使う「再発」をする患者も多い。市販薬は手に入れやすく、使っても法的に罰せられないという事情も背景にあります。

43 :
使用をやめないとどうなりますか?
統合失調症と区別がつかないような幻覚や、人から追われている、尾行されているような感覚が出る人がいます。「パニック発作」も起きやすくなります。
電車に乗っていて、急に動悸がして怖くなり、電車を降りたくなったり、急に息苦しくなったり。ちょっとのことで感情的になったりもします。
また食欲がなくなり、やせ細る人もいます。さらに「無動機症候群」と呼ばれる状態に陥り、倦怠感が強くて仕事に行けなくなる人もいます。
ほかにも心配な市販薬はありますか?
ブロンやパブロンと似た薬は多い。総合感冒薬で、同じくらいの値段で売るためには、あの成分しかないという感じです。
さらに、睡眠薬として使われる市販薬の一部に、国が「乱用等の恐れがある医薬品」に指定した成分の一つ「ブロムワレリル尿素」を含み、
過量服薬すると呼吸が止まる薬があります。この成分は、精神科の医療では危な過ぎて使いません。でも、市販薬には含まれています。
市販薬への規制をどうみますか?
米国では、コデインを含むせき止め薬を「18歳未満処方禁止」にしました。日本の厚生労働省は、コデインを含む市販薬について
「副作用報告に(依存症が)1例も上がってこない」ことを理由に、12歳未満だけの規制でよいと結論づけています。
しかし、厚労省の研究費で私たちが過去何度も出している、全国の薬物障害に関する報告書には、コデインを含む「ブロン」の名前がいつも記載されています。
10代の患者に限ると、乱用薬物としていちばん多いのはブロンです。大麻や危険ドラッグではないのです。
ぼくは市販薬からコデインを抜いてよいと思うし、メチルエフェドリンもいらないと思います。ただ現状では、あまりにも多くの製薬会社が、
これらを含む総合感冒薬などを製造、販売し、多くの人が服用や長期連用をしています。国が本格規制したら混乱が起きるでしょうね。

44 :
不眠やイライラなどのメンタル不調に襲われて、「更年期障害かな」と思ったら、
女性外来で相談するのがよいという。「眠れないからと心療内科を受診し、
薬物投与を受け、かえって症状が悪化した人を何人も見てきました。
更年期にはメンタルに不調をきたすことがあると知っておけば、落ち着いて対処できますし、
まずは女性外来で診断を受けることで、より適切な治療を受けることができます」
更年期の不眠やイライラなどの精神的症状への対処療法には、
ホルモン補充療法や漢方などが有効とされる。加えて、自分で手軽にできる対処法として勧めるのが、
入浴である。「私自身、更年期障害の症状がひどく、50歳から59歳まで続きました。
対処療法をいろいろ試した中で最も効果的だったのが、なんといっても『お風呂』です。
湯船に浸かり、身体を温めて血流を良くすることで、直後の数時間は症状を軽減することができました」

45 :
「高齢者、若者に限らず、アルコール依存症患者の飲酒内容が明らかに変わってきています」かつてはワンカップの日本酒や紙パックの焼酎を飲み続けるアルコール依存症の人が多かった。
ところがこの数年、アルコール依存症の初診患者によく飲むアルコール類を聞くと、多くはストロング系と回答。アルコール依存症治療に関わるほかの専門家からも、同様の意見が聞かれるという。
その大きな理由となっているのが、ストロング系の値段の安さだ。缶ビール500ミリリットル1本は280円。ストロング系500ミリリットルは140〜160円とミネラルウオーターよりも安い。
「しかも強炭酸で柑橘系の爽やかな味です。炭酸が入ったアルコールの方が血中濃度が短時間で上昇し酔いやすく、“安くて手っ取り早く気持ちよくなる”という点もポイントなのでしょう。
毎日飲んでいるうち、次第に飲む本数が増えていき、当院に来た時には1日10本以上ストロング系を飲んでいる人もいました」
ストロング系のアルコール摂取量を計算すると思った以上に多いことが分かる。純アルコール量は「アルコール飲料の量×アルコール度数÷100×0.8」。
アルコール度数9度のストロング系500ミリリットルでは純アルコール量は36グラム。これは、テキーラをショットで4杯弱飲んだ量に相当する(1日の適量は約20グラム)。
テキーラをショット4杯、毎晩飲んでいたらさすがに飲み過ぎを自覚するだろうが、ストロング系では、さほど“多い”というイメージを抱かないのではないか。
「CMやパッケージのデザインの影響で、ストロング系は飲むことへの罪悪感が少ないのかもしれません。プリン体や糖質がゼロのものもあり、一見体に良さそうなイメージもある。
本人も家族もストロング系に対して、“飲み過ぎればアルコール依存症のリスクがある”と危機感を抱いていないように感じることもある」
言うまでもなく、ストロング系が悪いのではなく、問題は飲み方だ。もし、家族や友人が「ビールより安いから」との理由でストロング系の“宅飲み”が習慣化していたら、
将来のアルコール依存症のリスクも考えた方がいいかもしれない。飲み方や体質によっては数年でアルコール依存症になる人もいるという。

46 :
「患者は精神科医に対してかなり深い悩みを話すことが多く、精神科医はまずは悩みをしっかり聞き、内容を受け止めて理解を示すことから治療を始めます。
ですから、患者が医師に依存し恋愛感情を持つことはあります」患者が治療者に特別な感情を持つ現象は「転移」と呼ばれ、心理職であれば誰もが注意するところだが。
「精神科医と患者が恋愛関係になった場合、患者は精神科医に過度に依存するようになり、精神科医はそれを重荷に感じて不安定となり突然音信不通となり行方をくらまし、
捨てられたと感じて傷ついた患者も自殺を図るという例が実際に起きています。また、患者の依存を利用して精神科医側が支配的、
暴力的となり、その関係に苦しんだ患者の状態が悪化して自殺を図った、という類いのことも起こります」
有名精神科医・ゆうきゆう(本名:安田雄一郎)氏が自身のクリニックの患者であった当時17歳の女性と性的関係を持った後、
一方的に関係を絶ち、女性の精神状態が悪化したと報じられた件である。精神科医と患者という立場ではこうしたことは起こり得る事態なのだ。
ちなみに精神医療研究の最先進国とも呼ばれるアメリカでは心理臨床家がクライアントとSEXをすると、州によっては犯罪行為として処罰される。
ところ変われば逮捕・実刑に相当する可能性があるのだ。またアメリカ心理学会では、一度クライアントとして関わったら2年間はSEXしてはいけないという倫理規定もある。
そのくらい、多重関係は治療に害を及ぼすものとみなされているのだ。ただ、両者は婚約中で、いずれ結婚するためそうしたことも帳消しになるのでは?
という意見もあるが、そう単純な話でもないという。「結婚すること自体は問題はないのですが、メンタルケアが今後も必要なのであれば、
医師自身は夫としてのサポートに徹し、別の精神科医に治療を任せることが必要でしょう。交際相手や配偶者の精神症状を冷静かつ客観的に治療すること、
患者側も多重関係にある医師と距離感を保って依存しないことは極めて困難です。ですから多くの精神科医は、
自身の診療の目が曇らないようにする意味でも、患者と恋愛関係にならないことを意識しています」

47 :
精神科病院で患者の身体拘束や隔離が増えている問題を巡り、
増加の原因を調べる厚生労働省研究班の調査が頓挫していることが10日分かった。
病院の全国団体が難色を示し、厚労省が姿勢を後退させたためとみられる。専門家からは
「拘束や隔離の妥当性を検証する当初の目的が果たされない」と懸念の声が出ている。
この調査は、拘束や隔離が10年間で約2倍に急増していることを受け、厚労省が2017年に実施を決定。
拘束や隔離を始めた理由や期間、具体的な拘束方法などを調べるため、
国立精神・神経医療研究センターの山之内芳雄・精神医療政策研究部長が代表の研究班が同年6月から始めた。

48 :
松山記念みたいな腐敗病院にいまだにしがみついてる奴らの気が知れない
まあ警察に尻尾振って下半身スキャンダルをもみ消してもらうには最適な病院だろうよ

49 :
てんかんの重い発作が起きた時に少しでも早く鎮めたいと、保護者や介護者がその場で使える新しい抗けいれん薬の早期承認を求めて署名活動に取り組む家族がいる。
重い発作に陥りやすい難病「ドラベ症候群」の患者家族会に参加する35が、長女(9)と同じ症候群の子供たちが相次ぎ亡くなったことを知り、昨年12月に始めた。
遺伝子の異常で難治性のてんかんを発症するドラベ症候群は、発作が起きないよう生活環境を整えるが、起きた際は少しでも早く鎮める必要がある。
生後半年のころ、風呂上がりに右半身がけいれん。救急搬送先で同症候群と疑われ、1歳になるころ病院で診断された。
発熱や外気の暑さなどで体に熱がこもると発作が起きやすく、意識を失って全身が突っ張り、手足がけいれんするなど重くなることが多い。
発作時に使う座薬の抗けいれん薬などを処方されているが、「使っても治まらないので救急車を呼ぶ」と話す。
てんかん治療薬を毎日服用する幼少期に比べ熱を出しにくくなり、防ぐこつも分かって発作の頻度は減ったが、2カ月に1度は起きる。
救急車でも近くの病院まで20分程度かかる。医療者に抗けいれん薬ミダゾラムを注射してもらうまで、家族には長い長い時間という。
主治医(38)は「けいれんが30分以上続くと脳症や不整脈、突然死を招く危険があり、時間がたつに従って薬も効きにくくなる」と指摘する。
一方、ミダゾラムと同じ製剤で、口の中のほおの粘膜に注入できるよう開発された「ブコラム」という新薬があり、患者家族会は早期承認を求めている。
「家庭で使えれば、ひどくなる前に少ない量で止めることができる」と訴える。ブコラムの治験は一昨年に開始。
昨年1月、入院中だったドラベ症候群の長女を参加させた46は「けいれんする体への注射は時間がかかり、座薬は年頃になると使いにくい。
ブコラムはのどから手が出るほど欲しい薬」と話す。だが、治験を受けられる病院が少ないなど、国の承認を得るまでのハードルは高いという。
長女(8)はこの半年で大きな発作は減り、ようやく学校に落ち着いて通えるようになった。「助かる命を助けてもらいたい」と訴える。

50 :
お医者さんはそんなことをするはずないという偏見と予断に満ちた判決です。
また、インターネットを中心に被害者に対するバッシングがかなりある。
判決が出たことで『嘘つきじゃないか』と弾劾されることは、被害者にとって本当につらいこと。
二次被害に他なりません

51 :
人事院は22日、障害者のみを対象にした初の国家公務員試験に754人が合格したと発表した。
本人が辞退しない限り、全員を中央省庁や出先機関の常勤職員として雇用する。
試験は省庁の障害者雇用水増し問題を受けて初めて実施。「良い人材が多く集まった」
として当初の採用予定より78人増やしたが、受験申込者数に対する倍率は約12倍の狭き門となった。
ただ法律で定められた障害者雇用率2.5%の達成には、今回も合わせ約4千人の採用が必要。
人事院が今秋にも2回目の一斉採用試験を実施するほか、各省庁も非常勤職員を含めて人材を確保し、
今年末までの達成を目指す。

52 :
重度の知的障害がある少年が福祉施設から行方不明になって死亡した事故をめぐり、
両親が施設側に将来得られたはずの「逸失利益」など約1億1400万円の損害賠償を求めた訴訟で、
東京地裁は22日、約5200万円の賠償を命じる判決を言い渡した。
両親は逸失利益を健常者の平均賃金を基に約7400万円と算出して請求。田中秀幸裁判長は
「障害者雇用を積極的に推進する大きな転換期」という社会情勢も踏まえ、
請求額の3割の約2200万円を認めた。判決は、知的障害者が働く環境は現状では不十分だが、
障害者雇用促進法の改正で改善傾向にあると指摘。そのうえで、
個々の能力を具体的に検討すべきだという指針を示した。少年については「特定の分野に限っては、
高い集中力をもって障害者でない者より優れた稼働能力を発揮する可能性があった」と判断した。
亡くなったのは東京都八王子市の福祉施設に入所していた松沢和真さん(当時15)。
2015年に無施錠だった施設から行方不明になり、2カ月後に山中で遺体で見つかった。
施設側は逸失利益を含まない慰謝料2千万円の支払いを提示したが、両親は拒否。逸失利益も
「障害がない人と差別せずに支払うべきだ」として健常者の平均賃金を基に約7400万円と算出し、
3千万円の慰謝料などと合わせて訴訟で請求した。
施設側は少年が健常者と同じような仕事に就けた可能性を否定していた。

53 :
厚生労働省のエイズ動向委員会は22日、2018年の1年間に、
新たにエイズウイルス(HIV)への感染が分かった人が計1288人とする速報値を発表した。
前年に比べると101人減。内訳は、すでにエイズを発症していた患者が367人、
未発症の感染者は921人だった。

54 :
同事件では、自称埼玉県川口市の会社役員で中国籍の男2人も2月26日に同市の倉庫内にラエンネック計6000本
(111万6000円相当)を無許可で保管していたとして同容疑で逮捕された。県警は、八木容疑者が何らかの方法で大量に仕入れたラエンネックを、
病院の裏口で浅田容疑者ら3人に渡して川口市の倉庫に運び入れ、中国籍の2人が中国などに売却していたとみて調べる。
県警によると、ラエンネックは理事長の執務机の上や病院の通路など、患者用の薬とは別の場所で保管されており、
「通常、病院で使う量ではない」ほど大量だったという。製造元や薬剤師によると、ラエンネックは人間の胎盤由来の成分を含む処方薬で、
肝機能障害などの治療に用いられるほか、中国では美容に効果があるとして、インターネットサイトなどで高値で取引されている。
犯行の舞台となった野田中央病院は、内科や外科、消化器科などを持つ総合病院で、平成8年に開業した。
民間の信用調査会社によると、周辺病院との競合による患者数の伸び悩みなどから経営が悪化し、千葉地裁が17年、
民事再生手続きの開始を決定。負債総額は十数億円だったが、既に手続きを終えた。周辺住民によると、理事長の八木容疑者は
「羽振りが良かった」といい、自宅周辺で赤いRーリを乗り回す姿がたびたび目撃されていた。容疑者宅の近所に住む70代の男性は、
4台の車が止まった容疑者の駐車場を指して「車庫にも3台くらいある。昔から車好きだった」と話した。ただ、
18年には同市内の市道で、交通整理をしていた作業員をはねて逃走するひき逃げ事件を起こし、逮捕。23年12月にも、
市内のガソリンスタンドでRーリを洗車した後、店員をはねて逮捕された。このときは店員をはねた後、いったん下車し、
「私は医者だが、見たところ大したことない」などと言い、店員が止めるのを聞かず、そのまま立ち去ったという。
ラエンネックの横流しについて「違法と分かっていた」と供述しているという八木容疑者。県警はラエンネックの入手経路や転売経路を解明するため、捜査を進めている。

55 :
日本年金機構の世田谷年金事務所の葛西幸久所長が匿名でツイッターに人種差別的な投稿を
繰り返していたことが25日、機構などへの取材で分かった。本人は機構に対し、事実関係を認め謝罪。
機構は所長を機構本部の人事部付とする事実上の更迭人事を発表した。投稿は全て削除されている。
機構などによると、葛西氏は韓国人について「属国根性の卑怯な民族」「在日一掃、新規入国拒否」
などとツイッター上でつぶやいていた。野党議員についても「いるだけで金もらえるタカリ集団」
と投稿していた。また、障害年金の診断も行っている精神科医の香山リカ氏のツイッターに
「さすが金梨花さん」などと香山氏と無関係な名前を挙げて返信していた。
香山氏は「外国籍の事実はないが、特定の民族への差別的な発言は非常にショックだ。
私が審査した障害年金の申請者について、所長が不利益な扱いをしていないか心配だ」と述べ、
今後、機構に確認する考えも示した。

56 :
京都市の中学3年生の女子生徒が、大麻などを所持した疑いで、逮捕されていたことがわかった。
大麻取締法違反などの疑いで逮捕されたのは、京都市伏見区に住む、中学3年生の女子生徒。
女子生徒は3月1日、自宅で突然暴れ出したことから、家族が消防に通報して、病院に運ばれた。
その後の尿検査で、大麻などの陽性反応が出たことから、母親が部屋を調べたところ、
大麻草およそ7gと合成麻薬MDMAが見つかったという。
警察の調べに対し、女子生徒は「ネットで見知らぬ人から買った。家族のことなどで悩んでいて、
眠るために吸った」と話していて、警察が入手ルートなどを調べている。
京都市内では2018年10月、山科区で中学3年の男子生徒が、大麻所持の疑いで逮捕されている。

57 :
患者約245人分の診療報酬の支払い請求をしたが、医学的に過剰などと誤った審査をされて報酬を減らされたとして、
松山市の医療法人が25日までに、審査した県国民健康保険団体連合会に減額分計約1086万円を

58 :
独立行政法人国立病院機構中四国グループ(広島県東広島市)は28日、四国がんセンター(松山市南梅本町)
で複数の部下を大声で指導するなどパワハラ行為を繰り返したとして、看護部の女性看護師長(56)を同日付で減給
(過去3カ月の平均給与の半日分)の懲戒処分にしたと発表した。同グループによると、看護師長は2018年4月以前に複数回、
院内で、同じ部署に所属する複数の部下に対し、他職員の前で大声や厳しい口調で指導を行ったほか、ペンでテーブルをたたいたり、
紙の資料を放り投げて返したりした。18年4月にセンターのハラスメント相談窓口に申し出があり調査。センター職員でつくるハラスメント防止対策委員会が5月にパワハラと認定した後、
民間会社による調査を経て9月に再認定した。発表の時期については「第三者の調査や機構内の確認などに時間がかかった」としている。
懲戒処分は機構の職員就業規則に基づき実施。管理監督責任を問い、院長と看護部長を28日付で口頭厳重注意処分とした。
センターは全職員に院内メールでハラスメント相談窓口の活用などを呼び掛けたほか、幹部職員による週1回の職場見回りなどを実施している。
谷水正人院長は「職員がこのような非違行為をしたことについては誠に遺憾。再発防止に努めたい」とのコメントを出した。
独立行政法人国立病院機構中国四国グループは28日、複数の部下にパワーハラスメントを繰り返したとして、
松山市南梅本町の「四国がんセンター」に勤務する女性看護師長(56)を減給(平均給与1日分の2分の1)の懲戒処分にした。
同機構によると、看護師長は1年以上前から、複数の看護師に業務の指導として他の職員がいる前などで厳しい口調で叱責したほか
松山市にある四国がんセンターは、看護師長による複数の部下へのパワーハラスメントがあったと発表しました。
看護師長は減給処分となっています。処分を受けたのは四国がんセンターに勤める56歳の女性看護師長で、センターを運営する

59 :
認知症の中で4番目に多いピック病は、脳の前頭葉と側頭葉が萎縮する「前頭側頭型認知症」の一種で、
脳に「ピック球」と呼ばれる細胞の構造物が見られるものをいうそう。症状はいろいろだが、情緒的、
人格的な障害が生じることが多いという。「自分勝手になる」「穏やかだった人が怒りっぽくなる」
「急に泣いたり怒ったりする」といった傾向を示す。また理性的な行動がとれなくなり、
異常行動や決まった時間に決まったことをする「時計的行動」や、中には痴漢、
万引きなどの反社会的行動をとるケースもあるという。国内の患者数は現在、1万人ほどとされている。
しかし、この病気を診断できる医師がまだ少ないことや、記憶が比較的保たれ、
人格障害的な症状が多く出るため、家族が認知症だと気づきにくいことから、
実際の数はずっと多いとみられている。

60 :
「患者は精神科医に対してかなり深い悩みを話すことが多く、精神科医はまずは悩みをしっかり聞き、内容を受け止めて理解を示すことから治療を始めます。
ですから、患者が医師に依存し恋愛感情を持つことはあります」患者が治療者に特別な感情を持つ現象は「転移」と呼ばれ、心理職であれば誰もが注意するところだが。
「精神科医と患者が恋愛関係になった場合、患者は精神科医に過度に依存するようになり、精神科医はそれを重荷に感じて不安定となり突然音信不通となり行方をくらまし、
捨てられたと感じて傷ついた患者も自殺を図るという例が実際に起きています。また、患者の依存を利用して精神科医側が支配的、
暴力的となり、その関係に苦しんだ患者の状態が悪化して自殺を図った、という類いのことも起こります」
有名精神科医・ゆうきゆう(本名:安田雄一郎)氏が自身のクリニックの患者であった当時17歳の女性と性的関係を持った後、
一方的に関係を絶ち、女性の精神状態が悪化したと報じられた件である。精神科医と患者という立場ではこうしたことは起こり得る事態なのだ。
ちなみに精神医療研究の最先進国とも呼ばれるアメリカでは心理臨床家がクライアントとSEXをすると、州によっては犯罪行為として処罰される。
ところ変われば逮捕・実刑に相当する可能性があるのだ。またアメリカ心理学会では、一度クライアントとして関わったら2年間はSEXしてはいけないという倫理規定もある。
そのくらい、多重関係は治療に害を及ぼすものとみなされているのだ。ただ、両者は婚約中で、いずれ結婚するためそうしたことも帳消しになるのでは?
という意見もあるが、そう単純な話でもないという。「結婚すること自体は問題はないのですが、メンタルケアが今後も必要なのであれば、
医師自身は夫としてのサポートに徹し、別の精神科医に治療を任せることが必要でしょう。交際相手や配偶者の精神症状を冷静かつ客観的に治療すること、
患者側も多重関係にある医師と距離感を保って依存しないことは極めて困難です。ですから多くの精神科医は、
自身の診療の目が曇らないようにする意味でも、患者と恋愛関係にならないことを意識しています」

61 :
人口10万人当たり自殺死亡率
47都道府県 
第5位 愛媛県

47都道府県庁所在地+政令指定都市
第1位 愛媛県松山市

おっそろしい田舎だね〜

62 :
県健康増進課は12日、精神障害のある患者の強制入院や、
身体拘束といった行動制限の要否判定などの権限を持つ精神保健指定医に付与される
「指定医の証」の発行と送付が5件、最長約半年遅延していたと発表した。
指定医の証は3月27日に発行した。県によると、2018年9月3日、19年1月9日、
2月27日に国から通知があり、県で指定医の証を発行する必要があったが処理していなかった。
対象は4医療機関の医師5人。
3月26日に医療機関の関係者から県にメールが寄せられて遅延が発覚した。遅延の原因について県は
「すぐに発行しなければならないという認識が担当者になく、課内のチェック態勢も甘かった」と釈明。
今後は管理職が文書を確認するなど再発防止対策を徹底するとしている。県によると、発行の遅延により、
本来は指定されていた医師が予定していた診察ができず、
他の医師に振り替えざるを得なかった事例が発生した。
また指定医は診療報酬の優遇措置が受けられるため、遅延の影響については今後も引き続き調査する。
県は対象となった医療機関や医師を訪れ、謝罪したという。
精神保健指定医は厚生労働相が指定する国家資格。精神科で一定の実務経験を積み、
厚労省が定める研修に参加後、指定された症例数のレポートを提出して資格取得が決まる。

63 :
MDMAはPTSD心的外傷後ストレス症の治療に期待されている薬物。
だから松大が真面目に研究用途として。で、あって欲しいと思う。

64 :
チョコレートは原材料になっているカカオ豆のお陰で体にプラスの効果を与える。
豆の中で行われる発酵と、その後の抽出によってカカオバターができ、
各種ビタミンとカリウムといったミネラル成分や抗酸化物質を放出する。
また、カカオ豆にはドーパミンやフェニルエチルアミン、
セロトニンといった強力な抗うつ作用のある化学物質も含まれており、
健康を促進する。加えて、カカオ豆にはテオブロミンという成分も含まれていて、
カフェインのような属性があり、チョコレートが私たちの腸内バクテリアによって発酵すると、
もっと健康的な化学物質が放出され、
その抗酸化物質は緑茶に見られるものと似ていることが研究からわかっている。

65 :
近年、手軽に食べられる自然食品として、ナチュラル志向の人々に好まれている「くるみ」。くるみには、マンガンや銅、マグネシウムなどのミネラル類に加え、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6、葉酸などのビタミン類も豊富に含まれています。
脂肪を多く含んでいるためエネルギーは高めですが、α-リノレン酸などの多価不飽和脂肪酸が多く、良質な脂肪が摂れるため、ダイエット中のおやつとして愛用する人も多いようです。
くるみには、LDLコレステロールの低下や肥満の予防、心臓病・糖尿病など生活習慣病の予防、肝臓を保護する作用など、さまざまな健康効果があることが知られています。
くるみはアメリカなどから輸入されるものも多くありますが、日本各地に自生しており、実は古くから食用とされてきました。
収穫時期である秋には、殻のついたまま販売されていることもありますが、殻が固く、割るのに手間がかかるため、通常は殻を割って実を取り出した状態で販売されています。
未加工のまま、加熱せずに食べられる手軽さも人気の理由でしょう。続いては「緑茶」。緑茶は日本人に最もなじみの深い飲み物の1つです。
ご存知の方も多いかと思いますが、緑茶にもさまざまな健康機能があります。緑茶に含まれる主な有効成分は2つ。緑茶ポリフェノールとビタミンCです。
「緑茶ポリフェノール」の効果は、油脂類の抗酸化、虫歯の予防、がん予防、高血圧予防、利尿作用など。一方で「ビタミンC」の効果には動脈硬化予防、血栓予防、がん予防、免疫増強作用などが知られています。
さらに、緑茶の効果はこれだけに留まらず、毎年のように新しい効果が発見され続けているようです。緑茶の味は、お茶を淹れる道具やお湯の量・温度の調節によって変わってきます。
とくに、「水出し」と呼ばれる方法で淹れた緑茶には、免疫力アップの効果があると言われているようです。基本的には、急須で煎じることが多い緑茶ですが、残った茶殻にも食物繊維が豊富に残っているため、「食べる緑茶」というのが流行っているようです。
粉末状の茶葉を練りこんだ団子やまんじゅう、アメなどの菓子類、そうめんやそばなどを食べるのも良いかもしれません。
「くるみ」と「緑茶」と聞くと、少し意外な組み合わせのような気がしますが、最近の研究でこの2つを一緒に食べると、さらに健康効果が上がるのではないか? という論文(※)が発表されました。

66 :
誰にも看取られず、一人で亡くなる孤独死者数は年間約3万人。そんな社会現象に付随する形で、
急激に需要を増やしているのが、死者の部屋の後始末を行う特殊清掃業者である。
孤独死が起きた部屋は、遺体の腐敗状況にもよるが、ひどいケースになると、部屋には無数の蝿、
蛆が群がり、ドロドロに溶けた黒い体液と肉片が人型の模様を描いて床に付着。
<やや甘ったるい、油のような、臭いのする>その液体は、床下にまで侵食することも珍しくない。
凄まじい臭気が充満する中、黙々と部屋の中のゴミを撤去し、
様々な薬品を駆使して臭いを取り去る特殊清掃業者たち。<孤独死の現場は、
遺族ですら立ち会えないほど過酷である。大量の蝿が飛び交い、蛆虫が這いずり回り、
肉片が床にこびりついている。故人が苦しみのあまり壁や床をかきむしり、
脱糞した形跡があったりもする。> 孤独死の現場について、
<そうしたグロテスクな表層は真の問題ではない>ことを、孤独死した故人の、
生前の人となりや生活を深く探っていくことで気づいていく。故人の多くが、ゴミを溜め込んだり、
必要な食事を摂らなかったり、医療を拒否する“セルフネグレクト”の状態にあること。そしてそれが、
1000万人近くいると著者が推計する“孤立化”と切っても切り離せない問題だというのだ。
特殊清掃人のひとりは、「ゴミ屋敷の住人は孤独死するケースが圧倒的に多い」と語る。
<体調不良が続いて、ゴミを出しにくくなり、トイレに行くことも億劫になる。>孤独死現場の中には、
尿の入った何百本ものペットボトルが部屋を覆い尽くすケースも出てきている。件の特殊清掃人は
「部屋にはその人のすべてが現れる」としたうえで、 <心疾患系に罹った人は、
まずリビングから汚れてくる〜中略〜逆に精神が病みだすと、キッチンとか水回りが汚くなってくる>
単純に汚部屋=孤独死のリスクが高まると言いたいわけではない。が、突然の離職、離婚、死別、
大病など、人生には、予測不可能な困難が多々ある。隣近所に気を配らず、
地域住民同士のサポートも希薄な現代社会だからこそ、
そうした躓きから、ひとりで這い上がることは想像以上に難しいことは、
登場する故人の在りし日の人生を読み進めていくことで改めて実感する。
孤独死の問題は、決して他人事ではないのだ。

67 :
一昔前は、「ゲームをするとバカになる」「勉強の時間を奪う」と悪者にされてばかりの存在だったゲーム。
ですが、最新の脳科学の研究によればネガティブなだけではなく、脳を若く保つ影響もあるのです。
これまでも、ゲームを継続的に遊んでいる人は、視覚、指の動きに関連した能力、記憶力、
論理的に考える力などが高くなることが知られていました。
そして、近年では脳の働きを可視化する技術が普及したことで、
ゲームの脳への影響がより正確にわかってきたのです。
このような技術によれば、人がどんな活動をしているときやその後に、
脳がどんな具体的な影響を受けるのか、つぶさに知ることができます。
結果として、ゲームをしているときには、特に海馬や前頭前野の働きが活発になることがわかりました。
海馬は、記憶を司る部位。また、前頭前野は社会性や計画性、戦略を司っています。すなわちゲームには、
記憶力や計画性、戦略性を高める効果が期待できるというわけです。
さらに、小脳で神経細胞やそのまわりの組織の層が厚くなっていることもわかりました。
小脳は身体の運動を司る脳部位なので、
ゲームをすることで身体のいずれかの運動機能にいい影響を与えるといえそうです。
「ゲームでボケ予防」という取り組みもあります。例えば、同時並行で物事を進める料理のような作業では、
記憶や認知、戦略性などの高い情報処理を行っています。認知症を患うとそれが難しくなるわけですが、
ゲームは関連する脳の機能を高めてくれる。「ボケ予防にゲーム」は一理あるというわけです。
さらに、ゲームと脳の関係で注目すべきなのが、ドイツのマックスプランク研究所が行った実験です。
日本でもブームになった「スーパーマリオ64」を2カ月にわたり一日30分プレイした人について、
空間認知、記憶、戦略、手の運動技能を司る脳の海馬、前頭前野皮質、小脳において、
神経細胞等が集まる部分が増大していることが明らかとなりました。
VR技術の発達でゲームはますます現実に近づいていますから、なおさら認知の力は鍛えられるでしょう。
ソーシャルゲームも、パズルやアクションの要素で戦略性や動体視力、瞬時の判断力が鍛えられますし、
キャラクターを組み合わせて戦えば社会性も高まりそうです。
またゲームを完遂することは企業でプロジェクトを達成することと似ています。

68 :
20畳ほどの一室に10〜40代の男女20人が集まり、誰からともなく口を開く。「スマホがないと不安で」
「高校を辞めることにしました」。ふてくされた表情の中学生や、体を前後に揺らし続ける男性もいる。
心療病院の「集団療法室」。インターネット依存の低年齢化に危機感を抱き、
2012年から集団療法を採り入れた。入院、通院の患者同士が語り合うことで、
自分を見つめ直す心理療法の一つだ。入院患者の3分の1近くを占める未成年も、
多くがゲームや会員制交流サイト(SNS)との付き合い方に問題を抱える。親にゲームを取り上げられ、
包丁を振り回したり灯油をまいたりして連れてこられた子どももいる。
数カ月間の入院でパソコンやスマートフォンから離れ、心身を休ませ、規則正しい生活を取り戻す。
自分の考え方を振り返り、ネットとの付き合い方を考える。「家庭や学校、
地域の機能が落ちていることが背景にある。安心できる居場所がゲームしかない状態だ。
依存は一種のSOSではないか」と院長は話す。「自分が病気だという自覚はある?」。
進行役の精神科医が、集団療法室で静かに耳を傾けていた(30)に話を振った。淡々と答えた。
「自分の意思と関係なく行動してしまう。あっ、自分狂ってるな、と思います」
オンラインゲームに没頭し始めたのは高校1年のとき。
ネット上で出会った名前も知らない人とチームを組み、敵を銃で撃ち倒すゲームにはまった。
〈助かった〉〈スーパープレー〉。仲間からチャットで褒められると、胸が弾んだ。画面の向こうに人がいる。

69 :
独りぼっちじゃないと思えた。高校の誰にも言えなかった親の離婚を、ぽろっと打ち明けたのも、
ゲーム仲間だった。一緒に暮らす看護師の母は、家を空けることが多くなっていた。夜は電灯を消し、
午前3時まで熱中した。昼夜逆転で遅刻や欠席が増えた。高校は何とか卒業したが、
その後は飲食店のアルバイトを辞め、ひたすらパソコンの前に座り続けた。
1日1食のご飯がおいしいと感じられなくなった。母に話しかけられても無視。ゲームに負けると
「こんちくしょう」と大声を出し壁に穴を開けた。日中は苦しかった。
同級生が学んだり働いたりしている時間で、後ろめたさがあったのだろう。
夜になると気持ちが落ち着いた。病院を訪れたのは20歳の時。病気という自覚はなかったが、
困り果てた母に連れられた。3カ月の入院中は順調だったが、退院して1人暮らしを始めた途端、再発。
主治医や母に「ゲームしてない」とうそをつき、インターネットカフェに入り浸った。家賃が払えなくなった。
バイトも続かなかった。結局、9年間で8回入退院を繰り返した。治療を始めて10年。今も週に1回、
病院で診察と集団療法を受けている。仕事に就くため、職業訓練施設にも通い始めた。妻子と暮らし、
かつてのような孤独感はない。でも再発の怖さを常に感じる。「ゲームを触るとスイッチが入る瞬間がある。
そうなると時間を忘れ、周りが見えなくなる。自分を止められない。いつになったら大丈夫になるんだろう」

70 :
ひきこもりが自己責任だという捉え方は明らかに間違い長引くひきこもりは家族の思惑や社会のプレッシャーや本人の苦しさなどさまざまな要因が複合して成立する現象で自分の意思決定ではありません
どこの家庭でもどんな年齢の誰にでも起こりうる現象世間は寛容になってもらいたい40〜64歳の中高年ひきこもりが全国で約61万3000人
先日内閣府が発表した推計値は世間に大きな衝撃を与えたこれまで政府は39歳以下の若者を対象にした調査しか行ってこず30代以下のひきこもりの推計値は約54万人今回の全国調査で初めて中高年ひきこもりの実態の一端に光があたった
ひきこもりの人は顔が見えにくい自ら外に助けを求めることも少ないそのため20年前からひきこもり高齢化に警鐘を鳴らしてきた国の調査や対策は常に後回しにされてきた
中高年のひきこもりでは1日何もしていない人が半分ぐらいいますベッドで横になったりソファに座っていたり頭の中でいろいろ考えて葛藤しているから退屈は感じないそうです
部屋に籠ってネットやゲームに没頭している印象を持たれがちですがそれは実は少数派ひきこもっている人は自責的になっており自分には娯楽を楽しむ資格はないという思いがある
思い詰めすぎた結果鬱などを発症してしまうケースも現在50歳代半ばのひきこもりが一斉に年金受給開始年齢に達する2030年問題を指摘
わが子の将来を案じる親は自分が死ぬまで子の年金保険料を払い続けているはずその子が年金を受給し始めたとき年金制度は支払いに耐えられるか
年金の財源は半分が税金です一般の人から税金を払ってないくせに年金をもらうのはずるいじゃないかというひきこもりバッシングが起こることを強く懸念しています
生活保護に頼る場合も同じですひきこもったのは自己責任なのだから死んでも仕方ないとの論調が世の中の主流になってしまうことを危惧します
さらにその先に非常に深刻な問題が予測されるという案じるのはそもそもひきこもりの半数以上は年金や生活保護の受給申請をしないかもしれないということです
役所で手続きをする生活能力の問題もあるし何より恥だと感じて申請しない人も多いのではないかその場合あとは孤独死しかありません
やがて孤独死大量発生時代がやってくるでしょうひきこもり家庭の家計就労にとっていちばん大事な安心懸念される介護虐待などひきこもり高齢化は社会が直面するいまそこにある危機

71 :
世界保健機関(WHO)は25日、スイス・ジュネーブで開かれている年次総会の委員会で、
オンラインゲームなどにのめり込み、生活や健康に深刻な影響が出た状態を「ゲーム障害」(ゲーム依存症)
と呼び、精神疾患と位置付ける「国際疾病分類」を正式決定した。国際疾病分類は病気の調査・
統計に関する国際的な基準で、改訂は29年ぶりとなる。ゲーム依存症は、
アルコールやギャンブルなどの依存症と同様に治療が必要な疾病となる。WHOの診断基準では、
〈1〉ゲームの時間や頻度などをコントロールできない
〈2〉家庭、学校、職場など日常生活に大きな問題が生じても、ゲームにのめり込む
〈3〉こうした行動が1年以上続く——などの状態は依存症の可能性がある。
WHOは昨年6月、国際疾病分類の改訂案を公表し、各国政府や専門家から意見を募った。
正式決定を受け、2022年1月に発効する見通しで、ゲーム依存症の実態把握が進むことが期待される。
欧州の調査会社によると、世界のゲーム人口は推計で約23億人。
WHOは2〜3%が依存症の恐れがあると試算する。
国内の関連学会は今後、新しい基準に基づき正確な診断ができるよう、手引を作成する。
国立病院機構・久里浜医療センター(神奈川県)の樋口進院長は「国内にゲーム依存症を診断・
治療できる医療機関はまだ少ない。国は、予防も含め積極的な対策を検討してほしい」と話す。
ゲーム依存症などの啓発活動を行う民間団体「エンジェルズアイズ」の遠藤美季代表は
「今の子どもたちは、ゲーム機でもあるスマートフォンに幼い頃から触れており、
スマホとの付き合い方を社会全体で考えるべきだ」と指摘している。

72 :
世界保健機関(WHO)総会は25日、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる
「ゲーム障害」を新たな依存症として認定した。薬物や酒などと違い、治療のための支援態勢が整っているとはいえず、
関係者は「リスクが改めて認識されるきっかけになれば」と話す。患者の多くは、ネット接続型のオンラインゲームが原因となる場合がほとんどで、
際限なく課金をして、消費者金融から借金するケースもみられる。関西地方に住む男性(34)は、大学時代からオンラインのロールプレーイングゲーム
(RPG)にのめり込み、ゲームを有利に進める有料アイテムを入手する「課金」を繰り返した。手持ちの資金だけでは足りずに同居していた母親のクレジットカードの番号を盗み見て何度も金を引き出し、
消費者金融からの借金も約100万円に上った。総額で400万円ほどをつぎ込んだという。引っ込み思案な性格だが、
ゲームの中で他のプレーヤーとチャット(会話)するときは、思ったことは何でも言えた。生活が破綻してもゲームを止めようとは思えず、
「死んで逃げればいい」と思っていたが、支援団体でカウンセリングを受け、「ようやく自分が病気だったと気づいた」。
依存症から脱するための施設に入所し、会社を休職中の男性(26)がオンラインゲームにのめり込んだ理由は
「寂しさ」だった。就職した会社は夜勤などが多く、時間が不規則。「ゲームなら24時間、いつでも誰とでも遊べる。
ゲームで知り合った人と実際に会ったりもした」。仕事の合間や睡眠時間を削って没頭し、課金で1日で最大30万円以上使ったこともある。
最後には同僚から多額の借金をして、会社にも行けなくなった。「当時はゲームにはまっているだけ、と自分をだましていた。
依存していると認めたくなかった」と振り返る。依存症からの回復を支援する団体「ワンネスグループ」(奈良県)
によると、ゲーム依存の相談は数年前から増え始め、中高生など10代も多いという。自身もかつてゲーム依存症だったスタッフの木村勇也さん
(31)は、「ゲーム依存も薬物やアルコールと同じで専門の治療が必要だが、これまでは依存症として認識されづらく、
支援の受け皿も少なかった。採択をきっかけにゲームのリスクが認識されれば、正しい対処への前進になる」と話している。

73 :
イギリスの詩人は、風邪をこじらせて高熱と全身の痛みに苦しんだ際、
投薬をめぐって主治医と口論になった。以前、別の病気のとき投薬をしたが効果がなかったことを理由に、
断固拒否したのだ。だが最終的には医師の懇願に折れ、「いつも通りにやってみろよ。
おまえたちは人殺しにしか見えないぞ。好きなだけ投薬したら、もう終わりにしてくれ」と言い放った。
かくして3度の投薬で100錠以上の薬を盛られたが、医師の予想に反して症状が悪化。
医師たちは熱で水をつくっては膿を出し、耳のまわりに置いては吸わせた。
そして間もなく息を引き取ると、主治医たちは「もっと早く投薬すれば、なんとかなったのに」と非難したのだ。

74 :
本名、熊澤英一郎と申しまして元事務次官の愚息であります。凄い人でしょう。国家レベルの人なんです
庶民が私の父と直接会話なんて1億年早いわ
私の父は役所で人間を色々見て、観察力があります
私は、お前ら庶民とは、生まれた時から人生が違うのさ
肉体は健康だが脳は生まれつきアスペルガー症候群だし、18歳で統合失調症という呪われた身体

75 :
「おい、電気!」松永のこの一言で、速やかに2種類の電気コードを用意する。
1本は二股に裂いた導線の先端に金属製のワニ口クリップを装着したもの、
もう1本は電源のコンセントにつながっている延長コード二つのコードを接触させての通電は
断続的に1時間以上に及ぶのがざらで、説教や尋問を交えながら行われたという。
途中、松永は酒を勧め、男性は朦朧としながらこれを飲み干した。
そうして明け方まで繰り返されたのである。「皿を少し強く置いた」「怖い顔で掃除している」
「(通電に時間がかかり)俺の団欒の時間が減った」といって通電されました。
痛みと恐怖で頭が一杯になり、ほかのことは一切考えられなくなりました

76 :
中央省庁による障害者雇用の水増し問題を受け、改正障害者雇用促進法が7日、
参院本会議で全会一致で可決、成立した。
省庁が不適切計上をしないよう厚生労働省に調査権限を付与することなどが柱だが、国会審議では、
問題が発覚した昨秋以降に採用された障害者2518人のうち、131人が退職したことも明らかになった。
専門家は「障害者に定着してもらえる職場づくりが最重要だ」と話す。
「数日間にわたって指示を与えられず、用無しだと感じてしまった」
5月に国土交通省の出先機関に採用され、同月中に退職した40歳代の女性はこう話す。
精神障害を持つ女性は、薬品製造会社の嘱託社員として働いていたが、
ハローワークの勧めで出先機関に就職した。最初の数日間は資料整理などの指示を受けたが、
その後は上司から「ちょっと待っていて」と繰り返された。同省のホームページを見ながら過ごしたという。
会社では正社員と同じ経理の仕事を任されていたといい、女性は「(出先機関の)
上司は私に仕事を任せるのが不安なのだと感じた。与えられた仕事をこなす自信はあるので、
また企業の就職先を探すつもり」と話した。
水増し問題で法定雇用率に達していないことが判明した省庁は、
4月までに計2518人を緊急で雇用したが、参院の審議では131人(5・2%)
がすでに退職していることが明らかになった。
民間企業では雇用から1か月以内に退職する障害者が約6%いるとの調査結果もあるが、
厚労省は配慮が不十分な可能性もあるとみて、131人が退職した原因を分析する。819人を採用し、
すでに退職者が79人(退職率9・6%)に上っている国税庁では、
資料整理やデータ入力などを任せていた。退職の理由は「職場や仕事が合わない」「家庭の事情」
など様々だったというが、担当者は「多数の雇用で、職場側の戸惑いもある。職員向けの研修を重ね、
障害者に長く働きたいと思ってもらえる雰囲気を作っていきたい」と話す。

77 :
環境省は4月に「協働推進室」を設置し、障害者6人の備品購入や文書校閲などの仕事をサポート。
視覚障害を持つ40歳代の男性はホームページの音声読み上げ機能の聞き取りやすさをチェックしており、
「上司に質問や体調の相談をすぐにできるので安心」と笑顔を見せる。
防衛省は社会福祉士2人を新規に採用し、
障害を抱えた職員だけでなく上司や同僚からの相談にも対応するという。大妻女子大の小川浩教授
(障害者福祉)は「障害者の定着率を上げるために最も重要かつ難しいのは、
お金をかければできるハード面の整備ではなく、職場の配慮を広げること。
まずは131人の退職理由を障害の種類や業務の内容ごとに丁寧に分析し、各省庁の課題を浮き彫りにして、
職員の意識を高めていく必要がある」と話している。障害者雇用の水増し問題=昨年8月、
中央省庁が障害者手帳を持たない職員らを不適切に計上し、
障害者雇用促進法で義務づけられた障害者の雇用割合(法定雇用率、
2.5%)を満たしていなかったことが発覚。昨年6月時点で計3875人の不足がわかり、
各省庁で緊急雇用を進めている。今年4月までに2518人が採用され、そのうち約7割が非常勤。
中央省庁の緊急雇用により、民間企業から障害者人材が多数「流出」したことも明らかになった。
厚生労働省によると、各省庁が4月までに緊急に雇用した障害者のうち337人は、
民間企業からの転職者だった。企業からは「自社の法定雇用率の達成が困難になった」
などの意見が寄せられているといい、厚労省は今年に限り、
法定雇用率を下回った企業に対する適正実施勧告や企業名公表を猶予することにした。
トヨタ自動車の特例子会社で障害者約270人が勤める「トヨタループス」(愛知県豊田市)
でも約5年間勤めた精神障害の男性社員が3月、ある省へと転職した。有村秀一社長(59)は
「本人の希望なので応援しているが、戦力となる経験者を失うのは会社としては痛い。
せめて省庁には、転職者が民間で培った能力を発揮して長く働けるようにしてほしい」と訴える。

78 :
記念病院に献血車が来たのに協力者はたったの9人かよ
ふだん人の生き血を啜って暮らしている連中がこの体たらく

79 :
大阪府吹田市の大阪府警吹田署千里山交番前で16日早朝、同署の巡査(26)が刺され、
実弾入りの拳銃が奪われた事件で、強盗殺人未遂容疑で逮捕された東京都品川区のアルバイト従業員
(33)が平成26年11月、「ゲームをやめたら心臓から声が聞こえる」
などと警視庁に相談していたことが18日、捜査関係者などへの取材で分かった。
捜査関係者らによると、容疑者は26年11月12日夕、警視庁品川署を1人で訪問。
「ドラゴンクエストのゲームをやめたら心臓から声が聞こえて困っている。
昔住んでいた吹田市の人たちの声です」「友達や小学校の先生、
自衛隊にいたことがあるがその時の同僚の声などが聞こえる」
「心臓の中を確認してもらうことはできますか?」などと話した。
対応した警察官が病院で診察を受けることを勧めると、おとなしく帰宅し、その後、
相談やトラブルなどはないという。容疑者は精神障害者保健福祉手帳を交付され、
心療内科に通っていたことがあるという。逮捕後の調べには、「私のやったことではありません。
病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせいです」と容疑を否認している。

80 :
66歳は統合失調症と診断され、精神科病院に39年入院していた。退院の日は、突然やってきた。
2011年に起きた福島第一原発事故。入院していたのは、原発から5キロ圏内にある病院。
すぐに避難指示がでた。ところが、避難先で「入院の必要なし」と診断され退院した。
原発事故をきっかけに精神科病院を退院した人は数多くいます。「そもそも長期入院の必要はなかった」
と退院後の見守ってきた精神科医は言います。薬を飲み穏やかに暮らす話すたび、
その思いを強くすると言います。どうしてこの人が精神病院に40年も入ってなきゃなんなかったんだろう。
人格の崩壊とか崩れとか、そういう類の状況も見られないし、大変しっかりした人。
その人が40年いたっていう。そのことに私の方がむしろ衝撃を覚えたというか。
彼もまた精神病院の犠牲者であったと。あるいはまた、日本という国の犠牲者のひとりでもあるなと。
現在、一人暮らしをしています。地域での友人ができたが、入院生活であまりにも多くのものを失いました。
今の住まいは家賃3万5000円。生活は月8万円の障害者年金でやりくりしています。
時間が戻るんだったら昔に戻りたいね、やっぱり。今のように独り身でなかったと思うんだよね。
入院したおかげで、自分台無しになっちゃったね。5年前に退院したその後の生活は戸惑いの連続でした。
病院で閉ざされた日々を送っていた40年間に、社会は大きく変化した。
銀行のATMの使い方や切符の買い方など、生活に必要なことを一つ一つ覚えていきました。
最近になってようやく落ち着いた暮らしを取り戻しつつあります。しかし、
人生の喜びや苦労を分かち合える人は、かつての入院仲間しかいません。86歳は、
46年もの入院生活を経て一昨年退院した。原発事故以来の再会です。
病院だとひとり歩きはできないもん絶対に。誰かついていかないと。付き添いがいる。幸せだな。
ようやく幸せつかんだ。今、ようやく得た自由を噛みしめています。転機をもたらした原発事故。
原発の近くには5つの精神科病院がありました。しかし、事故によって病院は機能を停止。
入院していた1000人近い患者の多くが、県外の病院に転院することになりました。
入院治療の努力が必要とされる人たちってのは40名中2名くらい。
残りの38名は入院を必要としていない。それだけ入院を必要としている人たちはいない

81 :
アルバイトをしながら都内の予備校へ。ところがある日突然、電車の中で心臓がドキドキし、
乗っていられなくなった。母に訴えたが、保健師である母は、「気のせいよ」
「病院に行ったらもっと悪くなる」と言い張った。パニック障がいかもしれないと思ったが、
父は障がいという言葉だけをとらえて「精神障がい者なんて本来、淘汰されるもの」と断言した。
母や父がダメならソーシャルワーカーの姉に相談すると、結婚していたこともあり、「時間がない」
と突っぱねられた。そうしているうちに服薬の効果もあって不安がおさまり、症状も出なくなってきた。
その過程で精神障害者保健福祉手帳を申請、交付された。
母の死から1年後、彼は障害者枠を活用し、自転車で通える郵便局で働き始めた。
ところが超ブラック職場だった。「自爆営業が大変だった。盆暮れ、クリスマス、
ハロウィンにも郵便局で販売されるものを買わなければいけない。年賀状は1500枚買わされる。
しかも毎月、郵便貯金もしなくてはいけない。僕の年収なんて100万円程度なのに、毎月自爆が11万。
おかしいでしょ。就労支援センターに訴えたけど埒が明かない。上司には
“具合が悪ければ薬を倍飲めばいい”と言われました。実際、薬の量が2倍くらいに増えていったんです」
父が生活費を補填してくれたが、そういう問題ではない。職場での評価が高く、
がんばらなければと思っていた。そんな彼につけこんで自爆営業は増えていった。
だが、無理は心身を蝕んでいく。
「34歳の誕生日、大量に薬を飲んで自殺を図ったんですが、のどにつかえてあえなく未遂。
その数年後もまた職場で追いつめられて電車に飛び込もうとしたけどできなかった」
とうとう5年間、週5日きちんと勤めた郵便局をやめた。7回請求しても離職票を出してもらえず、
就労支援センターから働きかけてもらってようやく出たという。障害者枠で働く実態は過酷である。

82 :
 松山南署は1日、窃盗の疑いで松山市東石井6丁目、元障害者支援施設職員容疑者(44)を逮捕した。
容疑は5月22日午後7時40分ごろ、当時の勤務先に入所していた男性(38)のキャッシュカードを使い、
同市森松町のスーパーの現金自動預払機(ATM)で14万8千円を引き出し盗んだ疑い。

83 :
昔は別子病院にも心療内科あったけど無くなったな。 治りもしない病人に投薬治療ばっかじゃ嫌になるよな

84 :
 11日午後5時15分ごろ、砥部町宮内で20―30歳くらいの男が、
中学生らに「どこから来たの」「世界はサタンがつくったんよ」などと声を掛け握手を求めた。

85 :
意識障害の「せん妄」は一度でも発症すると、患者の予後に悪影響を及ぼす可能性が非常に高い。
集中治療室(ICU)でも起こりやすく、近年では「集中治療後症候群(PICS)」が問題となっている。
PICSは2012年に米国で提唱された概念で、ICUを出た後の患者や家族の諸問題を指す。
ICU退出前後は大きな問題がないように見えても、
数カ月から数年に渡って次のような問題が生じることがまれではないことがわかってきたという。
精神障害(不安、抑うつ、PTSD=心的外傷後ストレス障害など)認知機能障害運動機能障害(ICU−AW=急性の筋力低下)
精神障害については後述するが、認知機能障害については、
ICU退室3カ月後と12カ月後での認知機能の調査で、
軽度アルツハイマー病に相当する認知機能の低下は25%程度あるという研究報告がある。
運動機能障害については、ICUで起こる急性の筋力低下はせん妄を引き起こしやすく、逆もしかりで、
悪循環を起こしやすい。近年では、人工呼吸器を装着したICUの患者でも、
看護師らが手伝いながらの運動が勧められるのはこのため。
手術予定で同病院ICUに入室した21人について、入室前、入室中、退室後に不安・抑うつや認知機能、
せん妄の有無などを調査。とくに退室後に行った、入室中の体験・記憶・対処を聴取したところ、
記憶の歪みを生じている人は13人(62%)だったという。記憶の歪みの内容は、
記憶の欠落と妄想的記憶、あるいはその混合だ。同ICU看護師が実際に体験したものでは、
「看護師に家を乗っ取られる。俺は戦っている。このままでは家を乗っ取られる」
「看護師が身体の上に馬乗りになって『ご愁傷様』と言った」など、ネガティブで荒唐無稽なものが多い。
「手術など侵襲の大きな治療は、われわれ医療者が手をつくしても、
患者さんにとっては大きなストレスであることに変わりはありません。
このような急性ストレスは認知機能に大きく影響するため、ICUでとんでもないことをされた、
すごく怖い思いをした、あるいはまちがった記憶など、実際にないことでも思い込んでいると考えられます」
「ICU入室経験のある患者の60%くらいが、歪んだ記憶を持っていることがわかりました。そのような歪んだ記憶はせん妄になっていない患者さんでもありますが、実はせん妄が関係していることがあります」

86 :
当時を知る管理人の男性(70)は「騒音をめぐって近所と何度もトラブルを起こしていた」と振り返った。
管理人によると、青葉容疑者はハローワークのあっせんで集合住宅1階に入居。
夜中に目覚まし時計を鳴らしたり、奇声を発したりし、上の階や隣の部屋の住民から苦情が寄せられた。
家賃もほぼ滞納していたという。同容疑者は12年6月20日未明、
コンビニで店員に刃物を突きつけて現金約2万円を奪ったとして、強盗容疑で逮捕された。
警察から連絡を受けた管理人が鍵を開けて同容疑者宅に入ると、ベランダのガラスが割れ、
壁に殴ったような大きな穴が開いていた。食料品などが室内に散らかり、激しい異臭がしたという。
ガス料金も滞納しがちだった。ガス会社の担当者は「ガスが止められるたびに料金を払いに来ていた。
無口な印象だった」と語った。 

87 :
 松山東署は17日、県迷惑行為防止条例違反の疑いで松山市朝日ケ丘2丁目、無職容疑者(59)
を逮捕した。容疑は4月13日―5月16日の間に、市内の病院や近くの路上で、40代の男性職員に
「使えんやつには用がない」「早く謝らせろ」「R」と告げるなど嫌がらせ行為をした疑い。署によると、
容疑者は容疑を一部否認している。

88 :
製薬会社・エーザイ(東京)は30日、てんかん薬の臨床試験(治験)
に参加した健康な成人男性1人が死亡したと発表した。治験との因果関係は不明という。
厚生労働省は医薬品医療機器法に基づき、同社や治験が行われた医療機関を対象に、
治験が適切に行われていたかどうかを調査する。同社によると、男性は治験薬をのんだ4日後、
医療機関を退院。この時点で副作用などの異常はなかったが、その後、神経が過敏になる症状を訴え、
6月25日に亡くなったという。今回の治験は、開発中の薬の安全性を確かめる初期段階のもので、
健康な成人男性118人(20〜85歳)が参加。他の参加者で健康面の異常は確認されていないが、
治験を中断しているという。同省によると、確認できる2013年度以降、国内の治験で健康な参加者が亡くなるのは初めてという。

89 :
女優・高木美保が7年間のうつ状態との闘いを告白した。
医師や周囲に言われがちな言葉で傷ついたこと、逆にストレスになったことを明かした。
「うつ病」になりやすい人、として、テレビなどのメディアでも必ずあがるのが「まじめ」「神経質」
「責任感が強い」などの言葉。高木は「どの医者も一般論で『まじめで神経質』
な人がなりやすいとか言いますが、患者は『あなたは神経質だ、まじめすぎ』って言われる。
実はドクターの言葉で随分傷つきました」と明かした。自らの体験をもとに「ちょっとその辺の意識を、
治療側も認識を変えてほしいと思う」と呼びかけた。自身は「自殺願望が出てきてしまうぐらい、
症状が重かった」と告白。一方で、休むことはできず、頑張り続けたが、「死ぬしかない、と思った時点で」
勇気を出して、芸能活動を休む決断をしたと述懐。「『頑張って』と言う言葉が患者にはつらい」とも明かし、
周囲の人間「頑張って」の励ましが、逆にプレッシャー、ストレスになる現状も伝えた。

90 :
2日午後、
松山市での路上で普通乗用車をバットでなぐり壊した愛媛県警の元幹部の男が器物損壊の現行犯で逮捕された。
器物損壊の現行犯で逮捕されたのは、県警の元総務室長の75歳の男。警察によりと、
男は2日午後1時半頃、松山市正円寺の自宅前で、
市内の男性が所有する普通乗用車の後部ドアを木製バットで殴り壊した。男は
「家の前に車が停まっている」と110番通報、警察官が駆けつけたところ犯行に及んでいて、調べに対し
「車が邪魔だったので自宅からバットを持ち出して壊した」と容疑を認めていす。警察は詳しい状況を調べていす。

苦情は、電話やメールなど、あわせて520件に上る。
しかし、内容については「バカ、うそつき」などといった誹謗中傷などのほか、
精神異常者と思われる内容の無いものもがあわせてが7割。
                        愛媛県警総務室長 大石亘

91 :
9日午後5時50分ごろ、愛媛県四国中央市土居町入野の松風病院から「職員が刺された」
と110番があった。愛媛県警によると、病院の男性看護師3人と、
通報で駆けつけた県警四国中央署の男性巡査長(41)
の計4人が男に刃物で刺されるなどして負傷したが、全員、命に別条はないという。
県警は取り押さえようとした警察官を刃物で切りつけたなどとして、病院の入院患者の男(45)
を公務執行妨害と傷害の疑いで現行犯逮捕した。県警によると、男は病院内で看護師(50)
の腹部を刺した後、窓ガラスを割って逃走したとみられる。他に、
いずれも48歳の男性看護師2人が胸などを、巡査長が左腕を切られた。
男は病院から1〜2キロほど離れた同市土居町藤原の路上で取り押さえられた。
県警は刑事責任能力の有無を慎重に調べる。病院はJR伊予土居駅から西に約500メートルの住宅地の一角。

92 :
9日、四国中央市で病院に入院していた45歳の男が看護師ら4人を切りつけた事件。
病院は10日会見を開き、男がナイフを持ち込んでいたとみられることから、
入院時の所持品のチェック体制を強化する考えを示した。この事件は9日の午後6時前、
四国中央市土居町の松風病院で、
45歳の入院患者の男が病室で男性看護師の腹部を刃渡り約10センチのナイフで刺し、
病院から逃走したもの。男はさらに、追いかけてきた男性看護師2人や警察官をナイフで切りつけ、
傷害と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。入院患者が事件を起こしたことを受け、10日午後、
病院が会見を開き謝罪した。病院によると、男は精神疾患のため、事件前日の8日午前11時に入院、
その際の持ち物検査ではナイフは発見できなかった。このため、
これまでは患者との信頼関係を優先しながら行っていた所持品のチェックを、今後は強化するとしている。
また、患者が病院の外に逃走したことを想定した訓練なども検討するとしている。
警察は動機や刑事責任能力の有無について調べている。

93 :
 14日午前9時半ごろ、松山市中一万町で警察官の男が違法捜査中、
自転車にまたがって立ち止まっていた50−60歳ぐらいの女性に
「ちょっと私を尾行しよん」「何で歩きなん」などと声を掛けられた。

94 :
茨城県守谷市の常磐自動車道で「あおり運転」をし、停車させた車の運転手に暴行を加えたとして、
傷害と犯人隠避の疑いで茨城県警に逮捕された会社役員の宮崎文夫(43)
と交際相手で会社員の喜本奈津子(51)両容疑者。宮崎容疑者は18日、
自宅マンション近くの路上で大勢の警察官に取り囲まれた際、大声でこうまくし立て激しく抵抗した。
「自分から出頭させてください。車には乗りたくないんです。
以前に自分にも不納得な理由で監禁が不起訴になりましたけど、恐喝尋問で。
手で押さえつけるのはやめてください。東住吉警察署には非常に苦い思い出があるので嫌なんです。
車の中にこんなときに入りたくありません。中で何をされるか分からないんで嫌です」
本人が言うように、宮崎容疑者は昨年3月、京都市内でタクシー運転手を監禁した疑いで逮捕されている。
「朝、大阪市内でタクシーに乗車し、運転手に行き先を告げ、複数の場所を転々とさせた。
運転手は逃げようと思えば逃げられる状況だったそうですが、車を捨てて逃げるわけにもいかず、
指示に従っていた。本人は『車から降りたら死ぬ』とか、訳の分からないことを言い、夕方、
京都市内のコンビニで逮捕されるまで、運転手に罵声を浴びせ続けたそうです。『組織に追われている』
とか『降りたら殺される』と、強迫観念を抱いていました」その後、運転手と示談が成立し、
宮崎容疑者は不起訴処分となったが。 「処分後、すぐに精神科病院に入院しました。
10年ほど前から情緒不安定で、ハイテンションの時には人に対して威圧的な態度を取ることがあった。
これまでのトラブルは一度や二度ではありません。
大阪市東住吉区の自宅と同市中央区で自身が所有するマンションの賃貸業とコンサルタント会社を経営していましたが、
今年7月にはコンサル会社の登記を自宅に移転した。
賃貸業以外の業務はあまり順調ではなかったみたいで、ほぼ家賃収入で生活していたようです。
喜本容疑者とは半年ほど前に知り合ったらしく、自分の会社の従業員にして、
同じマンションの別の部屋に住まわせていた」2人は「あおり運転」だけでなく、
大阪の飲食店などでも従業員に因縁をつけ、脅していたことが次々と明らかになっている。
とんでもなくタチの悪いクレーマーカップルだ。

95 :
掲示板やブログ等への執拗な書き込みが禁止事項として県迷惑行為防止条例に制定され施行されるらしい。
詳細は県警の公式HP参照。昨日までの書き込みは無効、今日の書き込みから適用。
2ちゃんねるやネット上での発言は十分注意しましょう。 第三者を名乗る人も被害者を叩くコメントや証明を求めるコメントをすると、条例違反となる場合があり得ます。

96 :
宮崎容疑者は昨年3月、大阪でタクシーに乗り、約12時間も運転手を連れ回し、
京都府警に監禁容疑で逮捕されている。この時は精神鑑定はされなかったものの、
検察と京都府の判断で不起訴処分が決定。宮崎容疑者はその後、
京都府長岡京市内の精神科病院に約2カ月入院していた。 そして退院から約半年後の昨年冬、
母親が亡くなり、その数カ月後に喜本容疑者と出会い、交際が始まった。
宮崎容疑者はその頃から「変装」をしたり、言動がおかしくなり、
全国各地でトラブルを起こすようになった。 「仮に統合失調症などの精神障害が疑われても、
軽度のものでは心神耗弱の認定事例は少ないのが実情で、減刑にはなりにくい。ただ、
執行猶予を得るための情状事由にはなるので、検察側が懲役刑を求刑したとしても、
精神疾患などの情状をもって、裁判所が執行猶予の判断をする可能性も十分ある」
こんなクレーマーがすぐにシャバに出てくると思ったら、被害者たちは気が気ではないだろう。

97 :
「これは史上最大の薬害ですよ」2019年7月11日、厚生労働省が入る中央合同庁舎の1階会議室
(東京都千代田区霞が関)で、処方薬依存の被害男性が役人たちを諭すように言った。
会議室を埋めた被害者や家族は、男女20人超。苦しみを訴える声は全国各地で急速に高まっており、
各地の被害者の会代表らがこの日集結した。複数の被害者から深刻な体験談を聞いた、
厚生労働省障害保健福祉部などの職員5人は、神妙な面持ちで口をつぐみ、ただ頷くしかなかった。
睡眠薬や抗不安薬による薬物依存。それは精神科や心療内科などの医師たちが、
長期の漫然処方で作り出した「薬害」であり、明らかな医原病といえる。1980年代には、
海外で強い依存性が指摘され、国内でも「麻薬及び向精神薬取締法」
で麻薬と同等の扱いを求められてきたベンゾジアゼピン系などの睡眠薬や抗不安薬を、
この国の医師たちは「依存性はない」「一生飲んでも大丈夫」などと言って患者に飲ませ続けてきたのだ。
被害者の中には、薬の影響で難治の眼病「眼瞼痙攣」を発症し、眼科で
「ベンゾジアゼピンの長期服用が原因」と告げられた人もいる。こうした患者の中には、
服薬を止めても激しいまぶしさに悩まされたり、目を開けられなくなったりする人もいて、
社会生活に著しい障害が出ている。「治療」と称して続けられた漫然処方が、
患者たちに元の症状をはるかに超える深刻な障害を負わせたのだ。
処方薬依存の被害者の多さを示唆する数字がある。医療経済研究機構が、
健康保険組合の加入者約118万人を対象にベンゾジアゼピンの処方率を調査したところ、
2012年10月からの1年間に、加入者の約5%にあたる5万8314人が、
歯科を除く医療機関でベンゾジアゼピン系の薬を処方されていたのだ。118万人の中には、
この間に医療機関を受診しなかった人も含まれるので、受診者への処方率はさらに高い。
処方率は年齢が上がるにつれて高まり、65歳から74歳の年代では約19%に達していた。
このようにベンゾジアゼピンの処方率は極めて高く推移してきたので、処方薬依存の状態にある患者は、
まだ気づいていない人も含めて相当数にのぼると見られている。
被害者が睡眠薬や抗不安薬を飲み始めた原因は、元をたどればハードワークや心労であることが多く、
現代ビジネスの読者も他人事ではないだろう。

98 :
厚生労働省にこの日集まった被害者の中には、処方薬依存による心身の不調で働けなくなり、
失業や生活保護に追い込まれた人もいた。医師たちの漫然処方は、
患者を挫折や貧困に陥らせるだけでなく、医療や福祉の社会的コストを増大させる要因にもなっている。
処方薬依存などの向精神薬問題を新聞記事などで繰り返し指摘し始めた10年前、
精神科医師の中には、「異常者」や「変人」扱いして、漫然処方を平気で続ける医師が目立った。
「寝た子を起こすな」という盗人猛々しい声さえ聞こえてきた。「精神科嫌いのカルトだ」とささやき、
神も仏も信じない私をカルト信者だと決めつける精神科医もいた。そうした精神科医にとっては、
「精神疾患患者」に見えているのかもしれない。自浄能力なき精神医療業界。
見るに見かねた厚生労働省は2014年度以降、睡眠薬や抗不安薬などの処方剤数制限
(基準を越えると診療報酬を減額)を段階的に行ったり、2017年3月には、
適量の薬でも長く飲み続けると薬物依存(常用量依存)
に陥る危険があることを薬の添付文書に明記させたりするなど、予防策を強化していった。
すると驚くべきことに、それまで漫然処方を続けていた精神科医までもが、手のひらを返したかのように
「睡眠薬や抗不安薬の長期服用は好ましくない」などと講釈を垂れ始めた。
これで薬害が減少するのならば良いが、こうした医師たちは自己保身と逃げ果せることしか頭にない。
患者のことなどハナから考えておらず、認知行動療法などの精神療法の技術も持ち合わせないので、
従来の薬が使えなくなると別の薬を流用し始めるだけだ。実際、
近年は鎮静作用が強い統合失調症の薬(抗精神病薬)を睡眠薬代わりに処方するケースが増えている。
冒頭の会合でも、複数の被害者から「睡眠薬を減らす代わりにセロクエル(抗精神病薬)
を追加するケースが目立っている」と指摘があった。本来、
統合失調症にしか使えないはずの薬を不眠症などの患者に処方するため、診療報酬請求では患者を
「統合失調症ということにしている」のだ。明らかな違法行為である。患者に合った良い薬を提供するため、
苦肉の策として嘘の病名を書く行為までも否定するつもりはない。しかしこのケースは、
処方薬依存の被害者を更に追い込む結果にしかならないのだから、看過できない。

99 :
指摘を受けた厚生労働省保険局医療課の職員は「それは違法」「(民事上の損害賠償請求の対象に)なる」
と言い切った。抗精神病薬には様々な副作用があり、統合失調症ではない人が服用すると、
副作用の危険が更に高まることは言うまでもない。このような身勝手な医師たちを放置すると、
米国で大問題になっているように、
医療用麻薬や麻酔薬で患者を死に至らしめるケースが日本でもやがて続出するだろう。
漫然処方の実態が長らく放置されてきた日本には、
処方薬依存の被害者が数十万人規模で存在する可能性がある。ところが精神科医たちは、
処方薬依存の問題を「過量服薬」の問題にすり替えて矮小化を図ってきた。
患者を処方薬依存にした自らの責任は棚に上げて、「過量服薬は、薬を飲み過ぎる患者が悪い。
医師の責任ではない」と言うのだ。だが、過量服薬は処方薬依存の一部に過ぎない。厚生労働省が、
遅ればせながら添付文書での注意喚起を求めた「常用量依存」こそが、処方薬依存の核心と言える。
医師に言われた通りの量を長年飲んできただけなのに、次第に症状が強まったり、
今までにはなかった心身の症状が表れたりしている患者は、常用量依存の可能性がある。その場合、
薬を減らすと動悸や筋硬直、頭痛、焦燥、不安、不眠などの苦しい症状が強まるため、
服薬を止められない。この記事をお読みのあなた自身が被害を受けていなくても、職場や友人・
知人を見渡せば、疑いのある人が見つかるのではないだろうか。ところが厚生労働省は、
何を恐れているのか実態調査に乗り出そうとしない。この日も「(漫然処方を防ぐための)
ガイドライン作成に取り組んでいます」と繰り返すだけだった。
既に処方薬依存に陥っている膨大な数の被害者の救済や、
処方薬の減断薬治療を適切に行える医師の養成などについて具体策を問われると、
役人たちは黙って視線を落とした。それでも、動き始めた被害者たちを止めることはできない。
自助グループや被害者の会が全国各地で立ち上がり、
厚生労働省へのプレッシャーは日に日に強まっている。拙著『なぜ、日本の精神医療は暴走するのか』
で紹介した自助グループ「MDAA」では、ミーティングの定期開催地が、今年8月までに東京、大阪、
福岡など6都府県8か所に広がった。

100 :
中心メンバーの男性は「厚生労働省の腰は重い。
ならば私たち被害者が組織的な被害者支援を行うとともに、問題の大きさを明らかにして、
国や医療業界に突きつけていく」と話す。一方で、医師たちの中には下記のように述べて、
このような真剣な活動を陰であざ笑うような向きさえある。「処方薬依存の情報に過度に反応して、
減薬を怖がるから症状が出ているだけ。減薬恐怖症みたいなもの」
「薬を止めても長く消えない症状は薬の影響ではない。もとからあった症状か、
服薬とは関係なく発症した症状だ」苦しんでいる患者が現実に存在する薬害を、
全否定してはばからない大胆さやご都合主義には、かえって病的なものさえ感じる。精神科の被害者が、
何をされても声を上げない時代は終わった。非科学的な屁理屈も、
これだけ情報の溢れる世の中ではまかり通らない。被害者の怒りは燎原の火のごとく広がり、
無責任な医師や腰の引けた役人たちに迫っている。

101 :
国立病院機構が運営する広島県の精神科病院で、4ヵ月半にわたって隔離と多剤大量投薬を受け、
退院した月に突然死した。38歳だった。重い自閉症を患い、知的障害もある重複障害者だった。
亡くなった後、両親は「重複障害者が直面する非人道的な扱いを多くの人に知って欲しい」と、
病院を相手に2件の民事訴訟を起こし、うち1件は現在も続いている。筆者もまた、両親の無念、
そして社会問題化している「日本の精神医療の闇」を多くの人に伝えるべく、取材の成果を『なぜ、
日本の精神医療は暴走するのか』にまとめ、このたび上梓した。家族にとっても友人、
知人にとっても無くてはならない存在だった。出会いをきっかけに人生の進路を決め、
現在は教育や福祉の第一線で活躍する人たちもいる。いたからこそ、彼らの今がある。広島市に生まれた。
父親と母親は共に教師をしていた。1〜2歳の頃から抜群の記憶力を発揮し、
カレンダーに載っていた世界中の国旗をすぐに覚えて国名を当てた。ところが一人遊びが専門で、
同年代の子供とは積極的に遊ぼうとしなかった。言葉の発達も遅れていた。
単語などの短い言葉は出ても一方的で、簡単な会話が成立しなかった。3歳の時、
広島市の児童総合相談センターで「全体的な発達の遅れ」と指摘され、育成園に通園した。1980年、
広島市こども療育センターで「重度精神遅滞・自閉症」と診断された。自閉症(カナー型自閉症)は、
「対人関係や社会性の障害」「興味の偏りやパターン化した行動」「言葉の発達の遅れ」を特徴とし、
知的障害を持つ先天的な発達障害と定義されている。原因は不明だが、
脳機能の一部に障害が起こっていると考えられている。
もし現代の最先端の療育を伸び盛りの幼少期に受けていれば、
人生はずいぶん変わっていたかもしれない。ひとつ確かなのは、
脳の部分的な機能不全のために意味のある言葉が出ず、
自閉症や知的障害のレッテルを張られた子供たちにも、豊かな感性と学ぶ力があり、
障害を克服して大きく伸びる可能性を持っているということだ。初対面の人は、
何を言いたいのかわからない。しかし興味があることには一生懸命取り組む頑張り屋だった。
幼稚園に入っても三輪車をうまくこげなかった。毎日サドルに座り、足で地面を蹴って進んだ。
坂道を見つけると三輪車を押し上げて、足を高く上げて駆け下った。

102 :
「脚力がなくても漕げるのでは」と考えて車輪の大きな三輪車を購入すると、
練習を重ねて進めるようになった。小学校に入ると自転車にも乗れるようなった。
小学校は特別支援学級に通い、朝は近所の友達と一緒に登校した。友達が家に遊びに来ることも多く、
同年代との交流に自然と慣れていった。中学の時も学校全体の対応が良く、楽しく過ごした。ただこの頃、
てんかんを合併していると診断され、抗てんかん薬を飲み始めた。これが服薬の始まりだった。
高校は養護学校の高等部に通い、卒業後は自宅近くの作業所に通う日々を過ごした。父親は、
一人息子が可愛くて仕方なかった。週末はいつも行動を共にして、成人してからも県内外を頻繁に旅行した。
環境が急に変わると体調を崩すので泊りがけの旅行は難しかったが、日帰りで四国や九州などにも行った。
旅先で綺麗な風景にはしゃぎ、おいしいものを食べると全身が「笑顔」になる。疲れたら愚図り、
不快だと怒る。衒いのない感情表現を愛した。母親は広島市の安田女子高等学校で音楽を教えていた。
影響でクラシック音楽が好きだった。家族で度々、コンサートに行った。会場では静かに、
心地よさそうに演奏を聴いた。だが登場する演奏会は特別で、興奮を抑え切れなかった。
安田女子高等学校で行われた定期演奏会。合唱の指揮のため舞台に登場した目ざとく見つけた叫んだ。
「あ、お母さんや!」場内の緊張は一気にほぐれ、笑顔が広がった。
危なっかしくていつも冷や冷やするけれど、真っ直ぐな心を持つ愛した。月日は淡々と過ぎて行った。
作業所通いを続ける家には、広島大学で福祉を学ぶ学生たちが頻繁に訪れ、
交流を通して自閉症への理解を深めていった。貯金を続け、20代の時に3階建てのマイホームを建てた。
家族3人には大き過ぎるその家は、将来、
仲間や支援者と共にグループホームのような形で住むことができる設計にした。他に所有する物件から、
一定の家賃収入を得る道も作った。親亡き後も、慣れ親しんだ家で安心して暮らせるように。
大好きなために頑張ることが2人の喜びであり、2人の活力源だった。順調に見えた将来設計は、
2010年、体調急変で狂い始めた。父と子は毎朝、
家の周囲を1時間半ほどかけて散歩するのが長らくの日課になっていた。それができなくなった。
甲状腺の病気を患って疲れやすかった。それでも看病と世話に全力を傾けた。

103 :
心身の疲労は積み上がるばかりで、顔面神経麻痺と動眼神経麻痺を立て続けに発症し、
右の瞼が下垂したままになった。眼科医は「このままでは症状がさらに悪化して、
目が開かなくなるかもしれない。ご主人と息子さんの両方を一身に抱え込んでいたら、
あなたの体が先に駄目になりますよ」と忠告した。自閉症の人は決まったペースが乱れるのを極端に嫌う。
散歩が途絶えイライラを募らせ、早朝に「はよせえや」などと大声を上げたり、服を脱いで裸になったりした。
ちょうどこの頃、可愛がっていた飼い猫がいなくなり、ますます落ち着かなくなった。2012年、
一時入所させてくれる施設を探し始めた。苦渋の決断だった。近くの施設には空きがなかった。そこで、
福岡県の障害者支援施設を頼った。1回目のショートステイ初日、姿が見えなくなると急にそわそわした。
その夜は一睡もせず、しゃべり続けたり大声を出したりもした。だが2日目の夜は疲れて5時間眠った。
このような1日おきの睡眠サイクルをショートステイ中は繰り返すことがわかり、
この施設はペースを尊重する体制を組んだ。眠らない日は、
夜勤の職員がすぐそばで長く対応できるようにした。すると不安は和らぎ、大声を上げる頻度が減った。
昼間も他の入所者と一緒に運動するなどして、楽しく過ごせるようになった。ショートステイを繰り返して、
楽しく過ごす姿と職員の力量を垣間見たこの施設に預けたいと思った。
広島の家をグループホームのように使う夢は潰えても、今、最も安らげる道を選びたかった。
いつでも会えるように、将来は福岡に引っ越す決意もした。だが2013年中は施設の定員に空きがなく、
早くても2014年6月までは入所できない状況だった。そこで待機期間中、
通う広島市の作業所と同じ社会福祉法人が運営する障害者支援施設への一時入所を望んだ。
10年以上前から付き合いのある作業所の職員にそのことを相談すると、
憮然とした顔でこう言われたのをはっきりと覚えている。「すぐに入所なんてできませんよ。
まずミンヤクを入れてきてください」「ミンヤクって何ですか」と訊くと、作業所の職員は言葉を続けた。
「睡眠薬ですよ。通院では難しいから、入院して薬を調整してください」入所すると相部屋になるため、
不眠の傾向があるこのままでは受け入れられないのだという。「福岡では薬を増やさなくても対応してもらえました」。

104 :
そう言い返したかったが、一時的とはいえ世話にならなければいけないので、胸に収めた。以後、
入所施設や作業所の職員と、入所時期などを話し合う会議が度々開かれ、施設側は
「泊まりでの睡眠をしっかりとれる。できれば6時間」を入所条件として提示した。
ペースを尊重した1日おきの睡眠ではダメで、毎日眠らせることが条件だった。
入院させて睡眠薬などを調整する方向で、話がいつの間にか進んでいった。この当時、
子供の時から世話になっている小児科を受診し続けていた。薬は抗てんかん薬のテグレトールの他に、
生活リズムが乱れて独語や大声が目立つようになってからは、比較的少量のリスパダール(抗精神病薬)、
ヒルナミン(抗精神病薬)、ピレチア(抗ヒスタミン薬)が処方されていた。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬が処方されたこともあったが、頓服としての使用で常用はしなかった。
これらの薬を精神科で改めて見直し、睡眠薬を常用することを求められた。2013年8月1日、
民間の精神科病院を受診した。薬の調整には入院が必要で、鍵のかかる個室で治療すると告げられた。
「ただでさえ環境変化に弱いのに、隔離などされたら激しく混乱してしまう」。そう思った入院を断った。
代わりにこの病院に外来通院することになり、処方された新たな抗精神病薬などを飲み始めると、
これまでほとんどなかった失禁や、妙にそわそわした行動などの問題が発生した。医師に相談しても
「そんなことはない」と取り合ってもらえず、一部の薬を飲ませないようにした。同年10月、
国立病院機構が運営し、重症心身障害者の入院病棟を持つ精神科病院が受け入れることになった。
以前から付き合いのあったこの病院の療育指導員に「うちは他人を傷つけたり暴れたりしなければ、
隔離はしません。その心配はないので大丈夫です」と聞いていたので、信頼して任せることにした。
事前に施設見学に行った指導員に案内され、入るという重症心身障害者病棟の「観察室」などを見た。
看護師詰所のすぐ横に設けられた観察室はベッドしかない殺風景な個室だったが、
監視カメラが回る精神科病棟の隔離部屋のような物々しさはなかった。だがドアの鍵穴が目に入ったため
「鍵を閉めるんですか」と訊くと、指導員は「閉めませんよ」と断言したという。トイレは部屋の外にあり、
「自由に行ける」とも言っていた。

105 :
それが真っ赤な嘘だとわかったのは、死亡後だった。入院時、精神科の主治医(この病院の院長)
から隔離についての説明はなかった。「里心がつくので3ヵ月は会えません」と面会を拒まれたため、
頻繁に電話をして様子を聞くと、指導員らは「元気にやっていますよ」などと言っていた。3ヵ月が経ち、
「約束の期間が過ぎました。面会したい」と強く申し出たことで、母子はやっと再会できることになった。
2014年1月15日、面談室で対面した変わり果てていた。
まるで末期のがん患者のようにげっそりとやせ細り、肌は荒れ、
上半身は骨粗鬆症が進んだ老女のように前傾していた。背部に湾曲が生じていたのだ。「どうしたの!」
運動好きではつらつとしていた姿はそこにはなかった。泣き出すと落ち着かず、
椅子から何度も立ち上がるので面会は30分ほどで終了した。なぜこんなにも痩せて背中が曲がったのか。
問いに指導員は「痩せたのは糖尿病のカロリー制限のためです。痩せて胸の前の脂肪がなくなり、
支えがなくなったので、もともと短い首が前に傾いたのです」と答えた。
こんな非科学的な説明に納得できるはずもなく、主治医の院長に面会を求めたが、
多忙を理由に会うことはできなかった。以後、何度も院長との面会を求めた。しかし、いつも「会議」
などとかわされて会えず、3月の退院時の見送りにもやって来なかった。治療経過も副作用についても、
院長には最後まで話を聞けなかった。死後、カルテ開示のため病院を訪れた
診察室前で見かけた院長に短時間でも話を聞こうと声をかけると、院長は驚いて逃げ出し、
2階の自室に鍵をかけて立てこもった。10分ほど待っても出て来ないため、
仕方なく1階に降りて診察室前で待っていると、再び現れた院長はいることにまたも驚き、
今度は廊下から外に逃れた。当時は整地されていなかった土の空き地をすごい速さで駆け抜け、
別棟に消えた。110番通報された。事情を話すと警察官は同情してくれたが、
院長の話を聞けぬまま立ち去らざるを得なかった。話を入院中に戻そう。2014年1月18日、
再び面会に行った。指導員は忙しいのか姿を見せず、対応したのは初対面の若い看護師だった。
面談室が塞がっていたためいる観察室に案内され、中で会った。面会を終えて観察室から出た時、
看護師はどこからともなく合鍵の束を取り出し、自然な動作でドアの鍵をかけた。

106 :
驚いたが「鍵はかけない約束です。なぜかけるんですか」と問いただすと、看護師は慌てた様子で
「今は隣の部屋の人が入ってくるといけないので」と言い開きした。
看護師のおかしな言動に不信感を募らせ帰宅後、指導員にファクスを送った。
指導員と連絡を取りたい時は、なぜか最初にファクスを送ることになっていた。しばらくして電話があり、
「隔離しているんですか。隔離しないというのは嘘だったんですか」と問うと、指導員は
「いつもしているわけではありません。必要な時だけです」とたどたどしい口調で答えた。
ところがこの病院は、入院初日(2013年10月16日)から退院日(2014年3月3日)まで、
ずっと個室隔離して多剤投薬を続けていた。その事実は、3月24日に突然死し、
病院のカルテや看護記録を入手して初めてわかったことだった。
「まさかずっと隔離して薬漬けにしているなんて。隔離して状態を悪化させるくらいなら、
私がどうなろうと家で見続けます。薬物調整中はずっと隔離すると言うのなら、
前の精神科病院の時のように拒否して連れ帰るつもりでしたし、病院にもそのように伝えていました。
なぜ嘘をついてまで受け入れたのか全くわかりません。指導員や病院を信じてしまった私がバカでした。
悔やんでも悔やみ切れない」やせ細っていく様子に不信感を募らせ「もう連れて帰ります」
と訴えたこともあったが、病院に拒まれた。「強制入院ではない。病院が何と言おうと連れ帰っていれば」
息子を守れなかった自分を責め続けている。主訴は「不眠、興奮、多弁」とカルテに記されている。
自傷や他害の恐れはなかった。入院初日はどのような状態だったのか。
看護記録から関係する部分を抜き出してみよう。13時30分入院独歩にて入院。大きな声を出し、
歩きまわる。入室しようとせず。スタッフ付き添い様子観察する。14時45分個室施錠開始
再三の促し、介助にて入室。興奮強い。15時30分放便、弄便あり。開けてほしいとドア叩き訴えている。
上半身裸になっている。22時00分大声を出してドアを叩いている。ドアを指さし「開けて」と訴える。
言動は支離滅裂なこと多い。いきなり隔離や拘束をされたら誰でも興奮し、言動が支離滅裂になる。
それをおかしな言動の根拠として提示する医療者の頭の中こそ支離滅裂で病んでいる。自宅での排便、
排尿に問題はなかった。一人でトイレに行けた。

107 :
そして便や尿を頻繁に漏らすようになった。投与された薬の影響もあったのかもしれない。
翌17日の看護記録に重要な記載がある。8時00分夜間ナップサックをずっとかけて過ごす。
前室に預かる(指導員より)8時20分訴えなく室内徘徊している。9時00分大声や何かを話している。
人のいない方向へ向けて会話のように声を出している。16時00分大声で独語していること多いが、
「リュックを持って来い」というニュアンスのことを言っていることが多い。20時30分巡回毎異常なし。
スタッフルームの方に向かって「リュックサックがほしい」と言っている。これは中学生の時、
母親が買ってあげた黒色のリュックサックだった。どこに行くにも肌身離さず持ち歩いていた。
生地のあちこちが傷んでいたが、人生を共に歩んできた分身であり、
心を落ち着かせるのに欠かせない宝物だった。これとは別に、入院時には黒地に花柄の入った巾着袋と、
えんじ色のリュックサックも持参していた。どちらも小学生の時に購入した思い出の品で、
眠る時はいつもこれを抱いていた。しかしこの二つは見るからにボロボロで、観察室に入る前に
「これは預かっておきますね」と指導員に取り上げられてしまった。言わば「無害の精神安定剤
」を奪われ、残った黒色のリュックを背負い、眠れぬ夜をじっと耐えたのだ。しかし翌朝、
病院はそのリュックさえも取り上げ、落ち着かなくなった何種類もの薬を投与し続けた。退院時、
黒色のリュックは返却されたが、巾着袋とえんじ色のリュックは戻ってこなかった。ゴミのように扱い、
処分したのだろう。精神疾患を発症して入院したのではない。
落ち着かなくなったのはいきなり躁病を発症したためではなく、
両親の病気を原因とした生活環境の変化のためだった。
一時入所する広島市内の福祉施設の関係者らが、受け入れ条件として薬物調整を求めたため、
疲弊した両親は入院による調整を受け入れざるを得なかった。ところが病院は、隔離、リュック取り上げ、
ポータブルトイレでの排便強制などを行い、ますます混乱させた。そして大声を上げたり、
独語を続けたりする反応を躁状態とみなし、これを抑える目的でリーマス、エビリファイ、テグレトール
(抗てんかん薬だが躁状態を抑える作用もある)を投与し続けた。

108 :
さらに催眠を目的に、フルニトラゼパム、ルネスタ、ニトラゼパム、コントミンの4剤を使い続けた
(頓用のレンドルミンも27回使用)。環境変化に弱い自閉症の人に、
病院で対応する医療者の苦労は容易に想像できる。状況によっては薬で抑えたり、
隔離をしたりしなければならない場面もあるだろう。だが、環境変化による混乱を同じ人間として理解し、
想像力と共感を持って接する努力を怠り、終始、隔離と薬でしのごうとする対応は人権無視も甚だしく、
到底容認できない。入院時に60キロあった体重は、退院時には47キロと13キロも激減した。
筋力が著しく衰えたかのように足元がふらつき、「転倒しそうで怖かった」と振り返る。
病院はこの異様な減量について「糖尿病の治療のため」と説明した。だが、
2010年頃に基準値を超えた血糖値は、
子供の時から診ている内科医の勧めで70キロ台から60キロ台に体重を絞ったことと、
薬の効果もあって落ち着いていた。入院直後の血液検査では、ヘモグロビンA1cは6.0%で基準値内。
空腹時血糖も96r/dlで基準値内に収まっていた。従来の治療で血糖はコントロールできていたのに、
なぜ健康を害しかねないほどのさらなる減量を短期間に強いたのか。
向精神薬の中には血糖値が跳ね上がるものもあるため、用心したのだろうか。
一番の糖尿病対策は食事と運動だが、隔離部屋に閉じ込め続けた病院が、
継続的な運動療法を行った形跡はない。食事も隔離部屋で摂らなければならなかった。身長158p。
標準体重は55s)の栄養状態を評価した病院の管理栄養士は、
隔離部屋生活での必要エネルギーは1日1900kcalと推定した。
食事は介助もあってほとんど食べていたようなので、推定摂取エネルギーは2000〜2100kcalだった。
それなのになぜ、体重は標準を著しく下回るまで減り続けたのか。抗精神病薬を多く摂取し続けると、
筋肉の強張り、背中や首などが曲がるジストニア、手足の震え、
落ち着いて座っていられないアカシジアなどの副作用が高頻度で生じる。
これらは錐体外路症状と呼ばれる。突然表れた背部の湾曲は、錐体外路症状と見るのが自然だ。さらに、
筋肉の激しい硬直が続くと筋肉組織が壊れる横紋筋融解症が引き起こされることもある。
筋肉が衰えるので長期に及ぶと体重は減少し、悪化すると腎障害などで死亡する危険がある。

109 :
横紋筋融解症が起こると、血液検査でCK(クレアチンキナーゼ)値が急上昇する。実際、
入院期間の前半に一郎さんのCK値は高値を続け、2013年12月の検査では2632U/I
(男性の正常値は62〜287U/I)に達した。CK値は激しい運動後にも上昇するが、
狭い隔離部屋で鎮静の薬を多く投与され激しい運動を続けるとは考えにくい。
看護記録にもそのような記載はない。
多量の薬の影響で薬剤性心筋炎や深刻な不整脈が起きていた可能性もある。飲んでいたリーマス
(炭酸リチウム)とテグレトール(カルバマゼピン)は、「急性および慢性心筋炎の診断・
治療に関するガイドライン」(日本循環器学会、日本心臓病学会など6学会合同研究班が作成)で
「心筋炎を惹起する薬物」としてあげられている。だが主治医の院長は心電図を一度もとらなかった。
退院時に院長が作成した「退院時総括」に関連する「退院時看護要約」には、
「2013年11月下旬頃より、背部の湾曲があり、前屈姿勢で過ごす事が多くなった。薬剤調整し、
湾曲は軽減したが、前屈姿勢が続いている状態である」との記載がある。ところが院長は、
2018年7月に広島地裁で開かれた民事裁判の法廷で、背部の著しい湾曲に「気づかなかった」
と証言した。2014年3月3日、衰弱し切った状態で退院した。
夜も寝ないでしゃべり続けるほどの体力は明らかに失われていた。
30歳代には見えないほど老け込んだ心配し「家に一旦連れ帰って療養させたい」と訴えた。しかし、
広島の施設は「ここに慣れるまでは自宅に帰さないようにする」との方針で、退院したその足で入所した。
入院中に生じた背部湾曲と体力低下、さらに睡眠薬の影響もあって、施設内で何度もふらついた。
14日朝、ベッドから起き上がろうとして転倒し、左の眉の上を8針縫うけがを負った。
頭部を激しく打った恐れがあるため、病院でCT検査を受けた。背中が湾曲し、
足取りがおぼつかない。院長はこれに「気づかなかった」という(2014年1月20日、病院内)
18日には38.6度の熱を出し、施設職員が内科に連れて行った。
これまで受診したことのない医療機関だったため、医師がのどを見ようとしても口を開けなかった。
インフルエンザ検査は陰性だったので、医師は通常の感冒と診断した。
風邪薬と解熱用のボルタレンが処方された。

110 :
20日、かかりつけ医を受診させたいと施設職員に訴えたが実現しなかった。21日の朝食後、「帰りたいです」
「助けてください」と訴えた。23日午後9時30分、
就寝前の薬を服用。ウトウトしながらも布団から何度も起き上がろうとしたが、午後11時30分に就寝した。
24日午前6時、居室を訪れた職員が声をかけても反応せず、救急車を呼んだ。
すでに死後硬直があったため救急搬送はされず、警察が到着して検視を行った。着衣に乱れはなく、
死因は急性心筋梗塞とされた。死亡日時は24日午前2時頃と推定された。
死因は本当に急性心筋梗塞だったのだろうか。抗精神病薬などの過剰な投与は致死的な不整脈を招き、
患者を突然死に至らしめることがある。飲んでいたコントミンの添付文書には、重大な副作用の項目に
「突然死 心室頻拍」とある。先に指摘したように、心筋炎が起きていた可能性も捨て切れない。だが、
望んだにもかかわらず行政解剖は行われなかったため、正確な死因はわからず終いとなった。
広島の入所施設(被告は施設を運営する社会福祉法人)と、入院していた病院(被告は国立病院機構)
を相手に2件の民事訴訟を起こした。
「重複障害者が直面している非人道的な扱いを多くの人に知って欲しい」との思いがすべてだった。
国立病院機構相手の裁判は広島地裁で2018年現在も続いている
(院長の証人尋問はこの裁判で行われた)。
入所施設が十分な見守り義務を果たさなかったと訴えた裁判は、すでに敗訴した。
敗訴した裁判で見守り義務以上に問題視したのは、
施設関係者が入所条件として睡眠薬の使用を強く求めたことだった。この点について、
2017年3月に控訴を棄却した広島高裁は次のような見解を示した。
「被控訴人が睡眠薬の投与等を求めたのは、被控訴人の組織運営の都合も否定できないものの、
主に、控訴人らの健康状態から介護していくことが困難になったことから、
これから施設での生活を継続していくことを迫られる配慮であることが認められる」
薬物を使ってでも施設の都合に合わせて生活スタイルを「矯正」することが、配慮だというのだ。
本人や家族の意思は置き去りにして。このような本人不在のありがた迷惑な発想を突き詰めていくと、
その先に相模原障害者施設殺傷事件の植松聖被告の姿や、
多くの障害者が被害にあった強制不妊手術問題がちらついてくる。

111 :
50歳・女性)は、2カ月ほど前から「宇宙人の声が聞こえる。私を非難している」と訴え始めました。
時に興奮することもあり、家族が心配して近くのメンタルクリニックに連れて行ったところ、
統合失調症と診断されました。すぐに内服薬を飲み始めたのですが、病状が好転しなかったこともあり、
総合病院の精神科に入院することになりました。それから1カ月後、統合失調症の症状は安定してきました。
しかし、腹痛と肝機能検査で異常値があり、消化器科で検査したところ、
膵臓がんで肝臓転移が見つかったのです。消化器科病棟に転棟することになりました。
担当の医師はがんの告知によるショックを考慮し、病名を告げないことを選択。
手術は無理だったため、家族の同意を得て抗がん剤治療を行うことにしました。
3剤の抗がん剤を併用する治療法でしたが副作用は少なく、難なく2コースを終了。その後、
腹痛もなくなり、退院して自宅から総合病院の外来通院治療センターで治療を継続することになりました。
ある日、病院内のスタッフカンファレンスで、ある医師からこんな発言がありました。
「統合失調症でも抗がん剤の治療をするのですか」これに対して誰からも声があがることはなく、
日本における精神病患者の扱いは、海外諸国から「ひどい人権侵害」と非難された過去があります。
「我が国何百万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の外に、
この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」
日本は、人権が最も守られている国のようにいわれますが、
統合失調症への偏見や人権無視はひどいもので、今でも不治の病と誤解したイメージを持っています。

112 :
27日午前、松山市のJR予讃線の踏切で男性が特急列車にはねられ死亡しました。
27日午前11時15分ごろ、松山市愛光町のJR予讃線の味酒踏切で、
下りの特急しおかぜが踏切の中にいた男性をはねました。
男性は全身を強く打ちその場で死亡が確認されました。中年とみられ警察は身元の特定を急いでいます。
また目撃情報などから降りていた遮断機をくぐって踏切内に入った可能性が高く、
自殺と事故の両面で調べています。JR四国によりますと、
列車の乗客ら約100人にけがはありませんでしたが、
事故の影響で松山―伊予北条間が2時間に渡り運転を見合わせるなどし、約1100人に影響がでました。

113 :
18歳未満の少女に現金を渡す約束をしてわいせつな行為をしたとして会社員の男が逮捕された事件で、
県警少年捜査課と署は28日、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春・製造)の疑いで、無職の男(48)を再逮捕した。
再逮捕容疑は7月14日、ホテルで、高校生の10代少女が18歳未満の児童であると知りながら、
現金6千円を渡す約束をしてわいせつな行為をし、
少女の裸などを自己のスマートフォンで動画撮影した疑い。「性欲を満たすためにやった」
と容疑を認めているという。同課によると、男は7月、会員制交流サイト(SNS)を通じて少女と知り合った。
約束した現金を支払わず逃走しており、「睡眠導入剤を使った」などと供述しているという。
県警は県内の10代少女に現金を渡す約束をしてわいせつな行為をしたとして7月31日、同法違反(買春)
容疑で、男を逮捕。押収したスマホを解析したところ、10代少女に対する犯行が浮上した。
男のスマホには十数人の少女とみられる裸などの画像や動画が残されており、県警は余罪もあるとみて調べる。

114 :
28歳)は、発達障害の1つADHD(注意欠陥多動性障害)だ。障害者枠で契約社員として働いている。
仕事はデータ入力などの単純作業で、時給は最低賃金レベル。1日7時間勤務なので、
年収は150万円ほどにしかならない。時々、ネットの掲示板にその日の出来事などを書き込む。ある日、
仲のよかった高校の同級生2人と、久々に食事をしたときのことを、こんなふうにつづった。
「僕はいまだにそこら辺の高校生より稼げていない。結婚はおろか、独り立ちもままならない。
人生の王道からはみ出した僕と違い、1人は高校卒業後から働き、今や主任に相当する地位についている。
もう1人は大学に行ったから、同級生としては(就職は)遅いとはいえ、正社員なのだから、職場では、
僕より多くのことを経験してるだろう」再会を喜びながらも、複雑な思いを抑えられない胸の内を、
こう記す。「高校の頃、3人とも同じレベルにいた。でも、今は2人の背中が遠くに見える。
だからって悔しくもない、ねたましくもない。むしろ、幸せな人生のようで、うれしく思う。うそじゃない。
本当のつもりだ。でも、ただ少し寂しく思う。そしてうらやましい。これからも、障害者である僕と、
健常者である友達との差は開いていく。いつか、今みたいに一緒に笑い合えなくなる日が来るのだろうか
友達でいてくれるかな僕自身、彼らとは対等な友達だと、これからも自分のことを誇れるだろうかわからない。
でも、今はまだ一緒だ。今はこの瞬間を心に焼き付けたい」ADHDと診断されたのは、
小学校低学年の頃。保育士として、障害のある子どもたちを受け持った経験のある母親が、
雨の日も校庭を走り回り、授業中もおしゃべりがやめられない息子の「普通とは違う」様子に気づき、
受診をさせたのだという。ただ、当時は今ほどの専門的な支援はなく、
診断後も生活が大きく変わることはなかった。学校では
「ヒエラルキーの最底辺で寝そべっているようなタイプ」ではあったが、気の置けない友達もおり、
不登校になることもなかった。中学、高校といわゆる普通学級に進み、
誤診なんじゃないかと思うこともありました。健常者と変わりなく生きてきて、これからもそうなんだと、
思っていました」。漠然と予想していた未来が一変したのは、短大生時代。
文化祭の実行委員の1人として看板や舞台の設営を任されたが、「なに1つ、まともにできなかった」のだという。

115 :
「正社員と契約社員の間には、どうしようもないほどデカい差が存在する。(自分の上司は正社員とはいえ)
障害者枠だから、一部上場企業の社員としては給料は低いかもしれない。でも、
家族を養えるほどには稼げている。でも、僕は違う。誰も悪くない。ぶつけどころのわからない、
このやるせなさは、今日も見ないことにした」ADHDは集中力が続かないうえ、
同じ作業の繰り返しは苦痛でもある。仕事を辞めるよりはと、「無理に集中するのではなく、
あえてとりとめのない思考に身を任せながら入力する感じ」という独自の心構えで、
何とかしのいでいるが、正直、ミスは多いという。「多少の細工では普通を演じられないところが、
僕が障害者たる所以なんだろう。僕のミスは必ず露呈する。3日に1回は、上司に呼び出される。
ミスが多いのも当然。仕事を続けるための苦肉の策とはいえ、あえて気を散らしているのだから。でも、
上司にそんなことは言わない。申し訳ないふりをして『ごめんなさい、以後気をつけます』
みたいな言葉を、ニュアンスを変えて繰り返す。我ながら白々しい。でも、仕方ない」
入社してわかったことの1つは、作業の速さや正確さで、
自分が到底及ばない知的障害者がたくさんいる、ということだという。
身体障害者や知的障害者にはそれぞれの苦労があると思うとしたうえで、こう記す。「もしかしたら、
発達障害者は能力的にも、社会的地位も最底辺ではないかと、たまに考えてしまう。
僕は人類最底辺ではないかと、たまに考えてしまう」ひどく落ち込んでいるのかと思いきや、
朗らかで、話題の豊富な人だった。同居している家族との関係も良好で、父親ともよく話をするし、
母親とは最近、漫画原作の実写映画『キングダム』を一緒に見に行った。弟と、
その彼女の3人でお酒を飲むこともある。過去には、女性から告白されたこともあるという。しかし、
年収150万円では、どうにも気後れしてしまい、理由は告げずに断った。正社員並みにとはいわない。
でも、「フルタイムで働くので、せめて自活できるくらいの給料がほしい」と話す。
大人になってから知り合った発達障害の友人たちもおり、彼らの自宅に泊りがけで遊びに行くこともある。
彼らは兄妹だったり、恋人同士だったりして、それぞれが生活保護を利用して暮らしている。
ただ、この友人たちの生きざまが、時にとてもまぶしく見えるのだという。

116 :
百円ショップで400円ほどの万引きをしたとして窃盗罪に問われた女(37)に、名古屋地裁
(吉井隆平裁判長)は29日、懲役1年2カ月(求刑懲役1年6カ月)の実刑判決を言い渡した。
被害が少額で犯行も認めていたにもかかわらず裁判は1年4カ月も続き、
勾留日数が刑期に算入されて即日釈放となった。判決によると、被告の女は2018年1月25日午後1時ごろ、
名古屋市中区の店舗で、食品4点(販売価格計432円)を万引きした。
これまで窃盗罪で3回の懲役刑を受けて2度服役し、事件の5カ月前に仮出所したばかりだった。
弁護人によると、被告は逮捕時から容疑を認め、事件直後に被害を弁償した。
だが勾留は逮捕時から判決まで1年7カ月間続いた。裁判が長期化した要因の一つは、
被告の訴訟能力の有無を調べる鑑定手続きが長びいたことだ。鑑定結果が出るまで、
公判は約5カ月間中断した。被告には性同一性障害があり、
長年の性不一致の悩みなどから解離性障害などの精神障害を発症。弁護側は、
起訴前の取り調べや初公判で解離性障害による別人格が現れたことなどから、
「被告には訴訟能力がない」と主張し、起訴は不当だとして公訴棄却などを求め、
「福祉的、医療的支援を続けることで解決することが相当だ」と訴えた。
被告は公判中も自身と別人格の名前を名乗った。判決は訴訟能力はあったと認定する一方で、
量刑理由で「被告には解離性障害や性同一性障害などの精神障害が認められ、
本件に影響を及ぼしていることがうかがわれる」と指摘した。

117 :
総コレステロール値220mg以上を「1」として、200mg以上220mg未満は1・72倍、
180mg以上200mg未満は2・8倍、180mg未満は3・29倍と、総コレステロールが低ければ低いほど、
自殺のリスクが上昇することが分かった。「血中の総コレステロール値が低いと、
脳内の神経伝達物質のセロトニンの働きが低下します。それがうつを後押しし、
自殺のリスクを高める可能性があります」以前、国内の疫学研究から、
総コレステロール値220mg以上の女性は、180mg以上220mg未満の女性と比べて、
自殺のリスクが1・9倍高いことが報告されている。結果が異なる理由ははっきりしないが、
国内外の多数の研究をまとめたメタアナリシスでは、
総コレステロールやLDLコレステロールが低いほど自殺のリスクが高まるという結論が得られている。
その一方で、LDLコレステロール値が高いと心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がる。
コレステロールは高過ぎるのも低過ぎるのも病気のリスクに関連している。「病気の予防のため、
野菜、果物、豆類、低精製度の穀類が豊富な食生活が推奨されています。近年、ミネラルやビタミン、
食物繊維などの栄養成分が、心の健康にも関連しているという報告が増えています。
私たちが以前行った研究では、食事からの葉酸摂取量や血中の葉酸濃度が高いと、
抑うつ症状が少ないという関連が見られました」葉酸はビタミンの一種で、
ブロッコリーやホウレンソウなどの緑黄色野菜や、オレンジなどの柑橘系果物に多く含まれる。
毎食ごとに野菜をたっぷり食べて、デザートに果物少々。このような理想的な食事を心掛けたい。
だが、仕事の都合で外食が多い人は、野菜や果物で葉酸を補うのは難しい。
その不足分を補うために活用したいのが「緑茶」である。
「緑茶には葉酸のほかリラックス効果のある成分が含まれ、
日常的に緑茶を飲む人はうつ発症のリスクが低いという研究データがあります。そのほか、
コーヒー飲用者にはうつ症状が少ないという報告もあります」野菜や果物、
緑茶やコーヒーを活用してうつ状態を退けることが、自殺のリスクを下げることにもつながるらしい。
「心の健康維持には運動も大切。普段の食事や体の動かし方を点検し、健康的な生活習慣を心掛けましょう」とアドバイスする。

118 :
NHKのアナウンサーを13年間務め、『ニュース シブ5時』にも出演していた塚本堅一氏(41)が、
違法薬物の所持と製造で逮捕されたのは2016年1月10日のことである。その後、
罰金50万円の略式判決を受け、NHKからは懲戒解雇された。世間は、
現役のNHKアナが薬物事件で逮捕されたことに衝撃を受けた。彼が使用していた違法薬物は、
ラッシュという危険ドラッグだった。「ラッシュは、セックスドラッグです。
大学生の19歳か20歳の頃だったと思いますが、友人に勧められて初めて使いました。
当時は違法ではなく、アダルトショップや本屋や雑貨店で簡単に入手でき、全国的に流通していました。
特に男性同性愛者の間で流行していたものの、男女問わず愛好者はいましたね。
マジックやシンナーのような揮発性の液体で、それを嗅ぐと強いお酒を飲んだ時のように高揚感があって、
心臓がバクバクします。元々、心臓の気つけ薬なのでそうなるのです。持続時間は2、3分ほどでしょうか」
ところが、06年に販売規制が始まり、14年には所持や使用が禁止された。他のドラッグの入り口
(ゲートウェイドラッグ)になるとして、取り締まりが始まったという。「使用禁止になった時点では、
好きだったけどしょうがないと思っていました」塚本氏は明治大学を卒業後、03年にNHKに入局。
京都や金沢、沖縄勤務を経て、15年に念願の東京アナウンス室に配属された。
再びラッシュを使い始めたのは、15年の夏だったという。「サイトで、
ラッシュに似た効果を出せる液体が売られているのを見つけました。材料は合法と書いてありました。
製造キットがあって、自分で調合するのですが、価格は3000円と安かったし、ストレスの解消にいいかな、
と軽い気持ちで買ってしまったのです。僕は、薬物は1人で使用していました。
取締が始まり、沖縄勤務時代はパートナーと暮らしていたこともあり、使っていませんでした。
ところが東京に転勤になって1人暮らしになり、ちょっと買ってみようかなと。魔がさすとは、
こういうことなのでしょう」塚本氏は、件のサイトで2、3回購入したという。ストレスで疲れた時に使用した。
ところが、そのサイトは捜査機関に目をつけられていた。塚本氏は本名で購入したため、
NHKのアナウンサーということも捜査機関にバレてしまった。そして、逮捕された16年1月10日を迎える。

119 :
易刺激性や易怒性は、ほとんどすべての精神障害においてみられます。 たとえば認知症や脳血管障害、
脳腫瘍などの脳器質性精神障害で、急に易怒性を呈することがあります。アルコール・薬物依存症では、
アルコールや薬物の効果が切れてきた時や、覚せい剤など神経を興奮させる薬物を摂取した後に、
易刺激性が強まることがあります。統合失調症でも、幻聴や妄想のせいで易怒性が高まることがあります。
双極性障害の躁状態ではとくに易刺激性が目立ち、患者さんの言うことに反論しようものなら、
すぐに怒りだしてしまいます。うつ状態に対して投与された抗うつ薬の作用で、
易刺激性が生み出されることもよくあります。そもそも人は、誰だって多かれ少なかれ
「怒り」の感情を持つことがあります。しかし、頭に来たからといって、
通常は危険なあおり運転をしたり、相手を殴ったりはしません。そんなことをしたら、
自分が大変な目に遭いかねないことを分かっているからです。そうした冷静な判断をして、
怒りを抑えているのが、思考や判断など脳の高次機能をつかさどる「前頭葉」という部分です。
怒りの感情は、原始脳と呼ばれる「大脳辺縁系」というところで作られるのですが、
それがそのまま表情や言動に出ないよう「前頭葉」が抑える役目を果たしているのです。
ところが、この前頭葉の機能が低下してしまうと、怒りを抑えられなくなります。たとえば、
前頭葉が萎縮する代表的な病気の一つに、「前頭側頭型認知症」があります。この病気になると、
社会性が欠如して万引きのような軽犯罪を犯したり、抑制が効かなくなって暴力をふるったり、
同じことを繰り返したりするようになります。また、こうした症状は認知症のような病気としてだけでなく、
実は加齢現象としても起こりえます。たとえば、「駅やコンビニなどで、
若者相手にすぐにキレてしまう高齢者が増えている」などと報道されたことがありますが、
それには加齢に伴う前頭葉の機能低下が関係していると指摘されています。
もちろん、前頭葉の萎縮や機能低下は高齢者だけでなく、若年性認知症やアルコール・
薬物依存症などでも起こります。家族やまわりの人が「急に怒りっぽくなった」
「以前と人が違うようになった」という場合も病気の可能性がありますので、医療機関に何とか連れていき、受診してみることをおすすめします。

120 :
2018年に薬物依存などで全国の精神科で治療を受けた10代患者の4割以上が、
せき止め薬や風邪薬などの市販薬を乱用していたことが厚生労働省研究班の実態調査で分かった。
14年の調査では1人もおらず、近年急増していることを示した。危険ドラッグの乱用者は1人もいなかった。
「消えたい」「死にたい」などと考え、生きづらさを抱えた若者が、
一時的に意欲を高めるために市販薬を乱用するケースが多いという。
せき止め薬は安価で簡単に入手できる上、中枢神経興奮薬と抑制薬の両方の成分が含まれ、
インターネットで「多幸感が得られる」といった情報が出ていることが背景にあるとみられる。

121 :
苦しみましたね。いじめ、絶望させ、なのに、おそらく、今はそのことを忘れ、
のうのうと生きている男子たちのことを思えば、殺意のような憎悪が湧き上がることは当然だと思います。
42歳になっても、昨日のことのように感じているのですよね。それは、
魂にまで刻まれた深い傷だということです。つまり、病院で治療しなければいけない大ケガだと思います。
軽い傷なら、素人でも治療できます。親友にアドバイスをもらうとか、恋人や家族に話すとか、です。
でも、大ケガは素人が治療してはいけません。まして、一人でなんとかしようと思ってはいけません。
それは不可能です。必要なのは、自分一人で「忘れよう」とか「復讐しよう」とか悩むことではなく、
適切なカウンセリングを受けることだと思います。心療内科か精神科かメンタルクリニックか、
ゆっくりと話を聞いてくれるお医者さんを探すことをお勧めします。5分話して、
すぐに薬を出そうとする人は、丁寧に断って下さい。ちゃんと話を聞いてくれるお医者さんに、30年近く、
誰にも言えなかった「いじめられた思い」「彼らに対する憎悪」「家族の無理解に対する憤り」
「見て見ぬふりをしたクラスメイトへの敵意」を言葉にするのです。
その思いを全部、とことんまで吐き出すのです。それをずっと聞いてくれて、
適切なアドバイスをしてくれるのは、お医者さんしかいないと思います。「どうしたら、
この辛い過去を忘れて生きられるでしょう。どうすれば憎悪を抱かなくて済むでしょうか」と苦しみますが、
忘れよう、憎悪を抱かないようにしようと結論を出す前に、辛い過去や憎悪と向き合い、
ゆっくりと言葉にして、聞いてもらうことが、楽になるための大切なステップだと思います。苦しい思いは、
ずっと心の奥にしまっているからこそ、ずっと残り続けているのですから。時間はかかるでしょうが、
ゆっくりゆっくり、話し始めませんか。合ったお医者さんを探すところから始めることを提案します。
病院やクリニックの門を叩くことに、最初は抵抗があるかもしれませんが、それは一瞬のことです。30年間、
苦しみ続けたことに比べたら、なんでもありません。「ああ、この人は私の話をちゃんと聞いてくれない」
と感じたら、すぐにやめればいいだけです。そして、「この人になら、今までの思いを話せる」と感じる人を辛抱強く、探して下さい。

122 :
患者は2人の幼子を持つ30代の主婦。体には、
経験豊富な精神科医も二の句が継げなくなるほどの際立った特徴があった。左右の上腕、片方の下肢、
背中の左上部。そこにホラー映画のジェイソンを思わせるマスクを被った人物の顔など、
奇怪な刺青が鮮明に刻まれていたのだ。さらに、体のあちこちにピアスを付けていた。刺青を入れ、
ピアスの穴を10ヵ所以上開けたのは、赤城高原ホスピタルを受診するまでの半年以内の出来事だった。
彼女の変化は突然起こった。きっかけは抗うつ薬パキシル(SSRIと呼ばれる抗うつ薬の一種)
の増量だった。遡ること4年。夫との別居や子育て疲れが影響して、うつ状態と不眠に陥った。
これは「脳の病気」というよりも、ストレスと過労による体の一時的な「反応」だったのかもしれない。
だが、近所のクリニックの精神科医は生活環境の改善に踏み込むことなく、
すぐにパキシルや睡眠薬を処方した。副作用の説明はなかった。以後、症状は一時的に改善したが、
治るには至らず、通院を続けるうちに処方量が増えていった。抗うつ薬で一時的に気分を上げても、
取り巻く環境や、自身の意識、生活習慣などが変わらなければ根本的な回復にはつながらない。
出産を境にした体内のホルモンバランスの変化も、うつ状態に影響したのかもしれない。だが、
投薬一辺倒の精神科治療ではそのような観点が見落とされてしまう。
パキシルの1日あたりの服用量が上限の40mgに達した時から、温厚だった暴走は始まった。
化粧が急に濃くなり、服装はけばけばしくなった。家族への暴言が始まり、
外出すると店の商品を手当たり次第に万引きした。いつの間にか刺青を入れ、ピアスの穴を開けた。
万引きで保護した警察は、過去に犯罪歴のない彼女の異様な言動を「精神疾患による混乱」
とみて専門的な治療を勧めた。ところが最初に受診した病院では「万引きは性格の問題なので治せない」
と言われ、入院治療を受けられなかった。パキシル40rは飲み続けた。自身も、
著しく不安定なのは精神疾患のせいだと思っていたので、一刻も早く治したくて薬を欠かさなかった。
だが彼女の言動はますます荒れた。自宅で包丁を握り締め、子供もいる前で「私を刺せ!」と叫んだ。
家族に促されて別の病院を受診した。ところがまた「うちでは治せない」と言われた。

123 :
突然表れた攻撃性や衝動性は、状況からみて抗うつ薬の影響と考えられた。
服用をきっかけに著しい攻撃性が表れ、
窃盗などの問題行動を繰り返した症例の報告を読んだことがあったからです。
実際に診たのはこのケースが最初ですが、以後、複数経験した。
このような症例の報告を知らない医師は今も多いので、
彼女のような混乱に陥った人を性格や病気のせいにしてしまう可能性がある」
SSRIなどの抗うつ薬の説明書(添付文書)を見ると「重要な基本的注意」の項目に次のような記載がある。
「不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、
軽躁、躁病等が表れることが報告されている。これらの症状・行動を来した症例において、
基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている」だが、
このような重大リスクを患者や家族に説明する医師は少なく、抗うつ薬は安易に処方され続けている。
抗うつ薬を少しずつ減らし、最終的に中止する約2ヵ月間の入院治療を行った。
SSRIなどの抗うつ薬を突然中止すると、無気力、不眠、悪夢、めまい、
感覚異常などの様々な症状が表れる恐れがあるため、時間をかけた段階的な減薬が必要になる。
減薬と並行して、子育てに疲れた原因を探るカウンセリングや、
入院患者同士の活発な交流の場などを提供した。すると精神状態が急速に安定し、
家族や知人たちが「優しくて世話焼きな性格に戻った」と口をそろえるまでに回復した。
もともとあった躁病が抗うつ薬の影響で露骨に表れたケースではなく、
抗うつ薬の副作用で心を激しく乱されたケースだった。混乱時の心境を
「常にイライラして自分が自分じゃなかった。万引きや刺青で、そんな自分を痛めつけたかった」
と振り返った。適切な入院治療と家族の支えで、平穏な生活と元の自分を取り戻した。だが、
体のあちこちに入れた刺青を完全に消し去ることはできず、「もっと早く薬の影響を疑っていれば」
と悔やんでいる。気分が著しく高揚する『賦活症候群』という状態に陥り、思わぬ行動に出る。
そのような情報を医師も患者も知っておくことが大切で、素早い対応につながります」
だが数え切れないほど存在する処方薬依存患者の多くは、自分の不調の原因にまだ気づかなかったり、
減断薬を引き受けてくれる病院が見つからなかったりして、苦しみ続けている。

124 :
医師たちの漫然処方は、患者を挫折や貧困に陥らせるだけでなく、
医療や福祉の社会的コストを増大させる要因にもなっている。
処方薬依存などの向精神薬問題を記事などで繰り返し指摘し始めた10年前、精神科医師の中には、
「異常者」や「変人」扱いして、漫然処方を平気で続ける医師が目立った。「寝た子を起こすな」
という盗人猛々しい声さえ聞こえてきた。「精神科嫌いのカルトだ」と決めつける精神科医もいた。
そうした精神科医にとっては、「精神疾患患者」に見えているのかもしれない。
自浄能力なき精神医療業界。見るに見かねた厚生労働省は2014年度以降、
睡眠薬や抗不安薬などの処方剤数制限(基準を越えると診療報酬を減額)を段階的に行ったり、
2017年3月には、適量の薬でも長く飲み続けると薬物依存(常用量依存)
に陥る危険があることを薬の添付文書に明記させたりするなど、予防策を強化していった。
すると驚くべきことに、それまで漫然処方を続けていた精神科医までもが、手のひらを返したかのように
「睡眠薬や抗不安薬の長期服用は好ましくない」などと講釈を垂れ始めた。
これで薬害が減少するのならば良いが、こうした医師たちは自己保身と逃げ果せることしか頭にない。
患者のことなどハナから考えておらず、認知行動療法などの精神療法の技術も持ち合わせないので、
従来の薬が使えなくなると別の薬を流用し始めるだけだ。実際、
近年は鎮静作用が強い統合失調症の薬(抗精神病薬)を睡眠薬代わりに処方するケースが増えている。
複数の被害者から「睡眠薬を減らす代わりにセロクエル(抗精神病薬)を追加するケースが目立っている」
と指摘があった。本来、統合失調症にしか使えないはずの薬を不眠症などの患者に処方するため、
診療報酬請求では患者を「統合失調症ということにしている」のだ。明らかな違法行為である。
患者に合った良い薬を提供するため、苦肉の策として嘘の病名を書く行為までも否定するつもりはない。
しかしこのケースは、処方薬依存の被害者を更に追い込む結果にしかならないのだから、看過できない。
指摘を受けた厚生労働省保険局医療課の職員は「それは違法」「(民事上の損害賠償請求の対象に)
なる」と言い切った。抗精神病薬には様々な副作用があり、統合失調症ではない人が服用すると、
副作用の危険が更に高まることは言うまでもない。

125 :
技術のない精神科医や心療内科医の治療を受けたがために、
薬漬けになって人生を棒に振った人は数多い。そうしたケースがほとんどニュースにならないのは、
被害者や家族が泣き寝入りを強いられているためだ。抗精神病薬の突然死問題にふれておきたい。
今年6月26日から3日間、横浜市で開かれた「第110回日本精神神経学会学術総会」では、
抗精神病薬の注射剤「ゼプリオン」の投与後、患者の死亡報告が相次いでいる問題
(市販開始から半年で死者32人。医師の自主的な報告にもとづくため、
全死亡例が把握されているわけではない)を受け、学会員を対象とした緊急教育講演が行われた。
講師を務めた医師は、疑い例を含む突然死が16例に上ることに「驚いた」と語った。
抗精神病薬服用者の突然死の多さは、一部の家族会から繰り返し声が上がり、精神科医たちは
「レアケースをことさら強調している」などと反発し、深刻に受け止める医師は少なかった。
この講師も、ゼプリオンの調査結果を見るまでは、
統合失調症患者の突然死の割合が健常者よりも突出して多いという家族会の報告を、
「大げさだと思っていた」と言い、危機意識が足らなかったことを認めた。これを聞いたある家族は
「やっと深刻に受け止めてくれたのはいいが、気づくのが遅すぎる。
精神科医の感度の鈍さにはいつも驚かされる」と顔をしかめた。
ゼプリオンの成分がとりわけ危険という指摘はされていない。他の抗精神病薬も、
過度に使用すれば突然死が増える。今回、ゼプリオンは市販直後調査を比較的丁寧に行った。その結果、
あらゆる抗精神病薬に共通する負の側面が「はっきりと浮かび上がってしまった」
(ある製薬会社社員の話)ということなのかもしれない。緊急教育講演では、
抗精神病薬服用者の大規模な追跡調査や、患者・家族への副作用説明を強く求める声が上がった。
口先だけでなく、ぜひ実行していただきたい。

126 :
証拠映像では蹴りは頭部に3発入ったように見えるが、このうち2発を裁判所は認定した。
さらに裁判所は、首を骨折したのは、SとTが接触したこの時以外には考えられないとした。
Sは頭部にひどい暴行を加えているのだから、傷害致死罪を免れないはずだ。ところが地裁も高裁も、
驚くべき屁理屈を持ち出して傷害致死罪の適用を避けた。Sが複数回の顔面蹴りを加えた後、
Tは動揺する上半身を強く抑え込んだ。天井の監視カメラからは死角となって、
Tの脚の位置ははっきりしない。だが、上半身の位置などから考えると、
Tは向精神薬の副作用で前傾していた頭か首のあたりに片膝をのせ、体重を浴びせかけた可能性がある。
だとすれば、明らかに看護行為を逸脱した暴行だ。そのため検察は、SはTと共謀して暴行を加え、
首を骨折させたと主張した。しかし裁判所は、 Tの膝の位置はこの映像だけでは確定できず、
Tの抑え込み行為で首が折れたと断定することはできないとした。そうであれば、
Sの複数回の顔面蹴りで首が折れたとみるのが自然だが、
裁判所はまたしても驚きの屁理屈でこれを否定した。Tが、
首に膝を押し当てるなどして骨を折ったと断定することはできないが、映像の動きを見る限り、
その可能性もゼロとは言えないので、Tが首を折った可能性もある。そうすると、
Sの蹴りで首が折れたと断定することはできないから、Sを傷害致死罪で罰することはできない、
としたのだ。もう訳がわからない。被害者を2人以上が個々に暴行して負傷させた場合、
それぞれの暴行が被害者にどれほどのダメージを負わせたのか判然としないケースでも、
「同時傷害の特例」を適用できる場合がある。SとTが共謀して男性を暴行したと証明できなくても、
この特例を適用すれば、傷害致死罪で裁くことができるはずだ。だが、
裁判所はここでも驚くべき解釈を持ち出した。Tが、
顔面を蹴られて動揺する力任せに押さえつけるなどした一連の行為は、精神科看護の「正当な業務行為」
だと判断したのだ。Tが首に膝をのせて体重を浴びせかける行為があったとしても、
業務中の意図せぬ過失と考えられるので、これで首が折れても暴行ではないというのだ。よって、
2人が暴行を加えたことを前提とする同時傷害の特例は適用されず、東京高裁はTを無罪、
Sは暴行が時効なので免訴とした。

127 :
この映像は2015年6月、NHKや民放各社が一斉に報じ、お茶の間に衝撃を与えた。SとTは翌月に逮捕、起訴された。
頭部に蹴りを入れたSの暴行が罰金30万円、上半身を力任せに抑え込むなどしたTが無罪になった。
警察の捜査がなぜか著しく遅れたこの事件では、起訴の時点で発生から3年以上が経過し、
暴行罪は公訴時効が成立していた。そのため、Sも事実上はお咎めなしとなった。千葉地裁はなぜ、
時効が成立している暴行罪をわざわざ持ち出したのか。この罪では、もう裁けないとわかっていながら。
血の通わぬ裁判所の判決は博打と同じで、どっちに転ぶかわからない。その恐ろしさを改めて実感した。
石郷岡病院事件は2018年11月21日、東京高裁で控訴審判決が言い渡され、
Sは一審判決破棄で公訴時効による免訴、Tは検察側の控訴棄却で無罪となった。命を尊び、
人間として扱うあたりまえの判決はまたしても得られなかったこの事件の裁判は、何から何まで奇妙だった。
監視カメラの映像は、複数の動画サイトにアップされている。
まともな教育を受けた精神科看護師がこれを見ると、例外なく憤る。「これは精神科看護ではない」
「何から何まで明らかな暴行です」。検察は一審の段階から、
精神科看護の専門家の証人申請を裁判所に求めていた。だが、裁判所は却下した。
専門家を法廷に呼べば、間違いなく前記の看護師たちと同様の発言をしただろう。
裁判所は彼らの証言を聞きたくなかったのではないか。
裁判所がそこまでして守ろうとしたものは何なのか。これが精神科の患者ではなく、
がん患者や心臓病患者であっても、同様の屁理屈をこねて加害者を無罪にするのだろうか。
明らかに過剰で不適切な抑制行為までも、
精神科看護師の正当な業務行為だと認定したこの国の歪んだ司法。
精神医療の暴走にお墨付きを与えたその罪は、例えようもないほど重い
Sは免訴ではなく無罪を求めるためなのか上告したが、検察は上告を断念した。これから先、
精神科病院の入院患者は、看護師の過度な抑制行為で首をへし折られても、
「正当な看護業務中の不慮の事故」として処理されかねない。
司法や市民感覚までも味方につけたこの国の精神医療の闇は、果てしなく深い。
東京高裁の判決を短く伝えた大手マスコミは、今後も続く民事裁判などには目もくれず、
これにて取材を終了するだろう。何事もなかったかのように。

128 :
武田良太・国家公安委員長(福岡11区・当選6回・51歳)
衛藤晟一1億総活躍担当相とともに二階派の入閣待機組だった。「反麻生の急先鋒」といわれるだけに、
今回の初入閣には驚きの声が上がっている。「麻生さんとの対立は有名です。
鳩山邦夫元総務相の死去に伴う福岡6区補欠選挙(2016年10月)では、
麻生さんが支援した候補の対立候補を支援して勝利。今年4月の県知事選でも、
麻生さんと県連が新人を推したのに対し、現職を応援して95万票の大差をつけて勝利させた。
2回連続で煮え湯を飲まされている麻生さんが、武田さんに二階派の実務をこなせなくさせるために、
安倍首相に入閣を進言したのではないか、などとささやかれています」
選挙の根回しや資金集めなどの実務面で、常に二階幹事長をサポートしてきた。「酒豪で
『一緒に飯を食うのが政治』を地で行く、一世代前のような政治家です。義理人情に厚く、
カネとヒト集めが上手ともいわれ、今の永田町では珍しくなった存在といえるでしょう。ただ、
古い体質からなのか、脇が甘く、キナ臭いウワサも少なくありません」。早速、組閣直後、
元暴力団関係者から政治資金パーティーの代金が支払われたと週刊誌で報じられた。
政権内では失言が危ぶまれる閣僚候補として、田中和徳復興相と竹本直一IT政策担当相と並んで「3T」
と称されているという。1968年、福岡県生まれ。早大文学部卒業後、亀井静香元衆院議員の秘書を経て、
93年、伯父の田中六助元通産相の地盤である旧福岡4区から自民公認で出馬したものの落選。以後、
2003年に福岡11区から初当選するまで10年かかった。防衛副大臣だった14年6月、
パリ郊外で開かれた武器国際展示会「ユーロサトリ」で訓練用の模擬銃(ライフル)を人に向けて構え、
相手から払いのけられる姿が報じられたこともある。
自民党は所属議員1人当たり党員1000人獲得のノルマを課しており、
不足1人につき2000円のペナルティーを科している。自民党が昨年発表した“党員獲得ランキング”
によると、武田は17年に党員1万1244人を獲得。第1位だった。叩けばホコリがまだまだ出てきそうだ。

129 :
「児童養護施設で薬を飲んでいた6年間、中でも中学校時代の3年間はとにかく体がだるくて、
登校しても教室ではずっと寝ているような状態でした」現在、高校2年生の女性(16歳)はそう振り返る。
女性は7年前の春、父親から虐待を受け、児童相談所での一時保護を経て、
神奈川県内にある児童養護施設に入所した。当時はまだ小学4年生で、
突然親元から離された寂しさのために泣き暮らす毎日だった。「この子、薬を飲んだほうがいいんじゃない」
「ほかの子に影響を与えるといけないから、いったん薬を飲ませよう」。
施設の職員たちがそう打ち合わせ、ある総合病院の精神科に連れていかれたことが、
向精神薬の服用のきっかけだった。診察した医師は彼女をADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断。
処方された向精神薬「コンサータ」の服用が始まった。しばらくして「ストラテラ」も追加された。
朝6時半に起床すると毎日、職員にコンサータを飲まされた。
「薬とコップの水を置くだけで自主性に任せてくれる人も中にはいたが、
ほとんどの職員は無理やり起こして薬を飲ませれば任務完了、みたいな対応だった」。
薬を飲み忘れて登校しようとしたら、自転車で追いかけられ飲まされたこともあったという。
下校して夕食前に服用するのがストラテラだった。「コンサータを朝飲んだ後はだるくて二度寝していたし、
ストラテラを飲んだ後は幻覚と幻聴、そして被害妄想に悩まされた」と女性は話す。
被害妄想で学校の友人との関係が悪化したと施設職員に相談すると、また精神科に連れていかれ、
別の薬(「エビリファイ」)が処方されるようになった。その後も幻聴やいらつきが止まらないと訴えると、
さらに追加で複数の漢方薬が出された。「薬を飲み続けた結果、精神的にすごく疲れて、
いつも情緒不安定だった」。女性は昨年、児童養護施設を退所し、
父親とは別の男性と再婚した母親の元へ戻った。現在、通信制高校に週2回登校し、
アルバイトも始めている。自宅に戻ってからは薬をやめた。「断薬後はプラス思考になり、
1人の時間を楽しめるようになった」と笑顔で話す。

130 :
相手が謝ったら許す。家庭でも学校でも教えられてきたこの“ルール”には、例外がある。
学校で起きた子ども同士のトラブルを先生が安易に握手をさせて“解決”してしまい、
かえっていじめがひどくなった。いじめを受けた人は二十歳を過ぎてもそのときのダメージが残っている、
ということでした。周りに聞いてみると、主に小学生時代に、
先生に握手させられた経験をした人が思いのほか多くいました。
思い起こせば親友と喧嘩したのですが、先生がそれぞれの言い分と、自分の反省点を言わせて、
最後に先生に促されて握手をしました。双方に謝らせたかどうかは記憶にないのですが、
子どもながらに、先生の仕切りに「ケッ」と思っていました。
それでも、自分の行動も大人げなかったと少しは思っていたので、
いつも仲良くしてくれている彼に悪かったな、という気持ちはありましたし、
仲良しだった彼とこれからずっと仲たがいし続けることになったらどうしようという気持ちもありました。
だからこそ握手をして仲直りできてよかった、と思ったのを思い出しました。そんなわけで、
私はそのことを引きずることはなかったのですが、このニュースを見て、ちょっと考えてしまいました。
仮に、私が「自分の行動も大人げなかった」と思わないような状況だったら、どうなっていたのでしょう。
ただでさえ、担任の仕切りに「ケッ」と思っているわけですから、無理やり自己批判させられた、
無理やり握手させられて、解決を押し付けられた、と感じたとしてもおかしくはありません。もちろん、
学校の先生を非難したいわけではありません。一つ一つの問題をきちんと解決するというのは、
カウンセラーとしてどっぷり問題に関わっている私たちにとっても、
非常に労力と時間がかかることです。担任となれば1クラス40人もの生徒を抱える先生が、
生徒たちの間の一つ一つの問題を丁寧に解決していくことは、事実上不可能でしょう。
自分が相手に嫌なことをしてしまったら、相手に「ごめんね」と言い、言われたほうは、「いいよ」と答える、
というパターンを教えるものがあります。そのようなやり方は状況では適切・妥当な対応だと思いますが、
例外があります。許す気持ちになっていないときです。そして、想像以上の歪を生んでしまうのです。

131 :
虚偽の診療報酬明細を提出して現金をだましとったとして、詐欺の罪に問われている男の控訴審で、
福岡高裁宮崎支部は26日、一審の鹿児島地裁が下した有罪判決を支持し、被告の控訴を棄却しました。
鹿児島市と垂水市で精神科のクリニックを経営していた山口龍郎被告(47)
は2014年からおととしまでの期間、患者を診察せずに虚偽の診療報酬明細を提出して、
健康保険協会などからあわせて約50万円の診療報酬をだまし取ったとされています。
一審の鹿児島地裁は、起訴された7件すべてで「詐欺罪が成立する」として、懲役2年、
執行猶予4年の有罪判決を下しましたが、山口被告は「実質的違法性はない」として控訴していました。
26日の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部は「患者本人を直接診察することが診療報酬制度の前提」
とした上で、「制度の根幹を揺るがしかねない重要な事実を偽っており、刑罰に値する違法性が認められる」
として、一審の有罪判決を「相当」と認め、山口被告の控訴を棄却しました。

132 :
「ADHD」のほか、「境界性パーソナリティ障害」「摂食障害」「子どもの気分障害」は、
戦前には非常に稀なものだったのが、1960年代頃から徐々に増え始め、その後、
爆発的な増加に至っている。それは、単なる偶然の現象なのか。それとも、
何か共通する要因がからんでいるのか。実は、「境界性パーソナリティ障害」「摂食障害」
「子どもの気分障害」「ADHD」は、不安定な愛着との関連が強いだけでなく、
幼い頃に母親との間で不安定な愛着を示した子で、
発症リスクが大きく高まることが裏付けられているものばかりである。たとえば、摂食障害のケースで、
典型的に認められる状況は、支配的で、過保護・過干渉な母親と、
腰の引けた無関心な父親の間に育っているということだ。
母親は子どものことを思っているつもりなのだが、実際には、自分の基準を子どもに押しつけている。
共感的な関わりが苦手で、子どもに対して指導するか、
非難するかという関わり方しかできないということが多い。
子どもが境界性パーソナリティ障害の母親にも、同じ傾向がみられる。
境界性パーソナリティ障害や摂食障害、気分障害、依存症、解離性障害などについては、以前から、
不安定な愛着の関与が指摘されてきた。それに対して、ADHDは、遺伝要因の強い神経発達障害とされ、
養育要因などまったく関係がないと、専門家たちも言い続けてきた。
ところが、遺伝子について調べ尽くされるにつれて、遺伝子の関与だけでは、
とうてい説明がつかないということがはっきりし、近年では、
遺伝要因と環境要因との相互作用による部分がかなり大きいと考えられるようになっている。
中でも、養育環境の影響を受けることがわかってきたのだ。たとえば、施設に保護された子どもでは、
ADHDと診断される子どもの割合が、通常の何倍にもなる。虐待を受けた子どもでは、
ADHDの発症リスクが大幅に高まるのだ。この事実に対しては、ADHDだから虐待を受けやすいのだとか、
親もADHDの傾向を持っているので、虐待が生じやすいのだと説明され、
虐待によってADHDになるわけではないと、専門家たちも言い続けてきた。
だが、実際は違っていた。虐待は、脳の構造自体に異変を起こし、
不注意や多動を含むさまざまな行動や精神の症状を生じ得るということが明白になっている。

133 :
さらに、幼い頃に養子になることで養育者が交代しただけで、
ADHDのリスクが数倍に高まるということもわかってきた。ことに、虐待のケースにみられやすい「無秩序型」
と呼ばれる非常に不安定な愛着を示す場合、その後、ADHD症状がみられるリスクを大幅に高めていた。
しかも、親との愛着の安定性は、その子の神経機能障害の指標である認知機能よりも、
ADHD症状を左右したのである。それ以外にも、不安定な愛着がリスクファクターとなるものとして、
依存症(薬物、ギャンブル、セックス、インターネットなど)、希死念慮、解離性障害、原因不明の身体疾患、
慢性疼痛、虐待、DV、いじめ、離婚、非婚、セックスレスなどが挙げられる。いずれも、
今日の社会において問題となっていることばかりだ。このように、現代人の生きづらさと苦悩の根底に、
愛着の問題が関わっているということが明らかとなってきているのである。
史上初めての有人宇宙飛行にソ連が成功したことは、アメリカに強い衝撃を与え、
科学教育にもっと力を注ぐべきだという機運が生まれた。それは国の威信をかけた強い圧力となって、
教師や生徒たちにのしかかるようになったのだ。算数や科学が重視されるようになり、
授業についていくことができずによそ見ばかりしている子どもたちは、もはや大目にみられることはなく、
医者に行って、薬をもらうようにと助言を受けるようになった。折しも、1960年には、
アンフェタミンよりも作用がマイルドで、依存しにくいとされるリタリン(一般名メチルフェニデート)
が小児の多動症治療薬として発売された。リタリンは、その後、
指数関数的に売り上げを伸ばしていくことになる。とはいえ、それから27年後の1987年において、
リタリンを服用としているのは、小児の0.6%に過ぎなかった。ところが、その10年後の1997年には、
2.7%と4倍以上に膨らみ、2011年になると、ADHD薬を投与されている子の割合はおよそ6%に、
ADHDだと診断された子の割合は約10%にも達している。この事実を前に、
改めて疑問に思う人は少なくないだろう。ADHDは、遺伝性の強い神経発達障害ではなかったのか。
同じような先天的要因が強い神経発達障害である知的障害や学習障害では、この何十年か、
有病率はほとんど変化していない。この違いは、何を意味するのか。本当のところ、一体何が起きているのか。

134 :
神戸税関六甲アイランド出張所(兵庫・神戸市)に勤務するこの男性(50)。
名前は約20年前に付けられたもので、年齢も推定。今も記憶は全く戻っていない。それでも
「(趣味で所属する)卓球チームの仲間もよくしてくれるし、神戸税関さんでお仕事もいただけた。
親や家族と名乗る人が出てきてもボクは思い出せへんやろうし、
そもそも親もおらへんのちゃうかと思ってます(笑)」。壮絶な過去にとらわれず、とにかく前向きだ。
最も古い記憶は1997年11月末の夜、JR元町駅の高架下で「寝転んでいた」というものだ。近くにいた
「おっちゃん」と話をしたが、自分に関する記憶がごっそりと抜け落ちていた。その「おっちゃん」からは
「名前も分からんのか?じゃあ朝になったら警察に行ったらええわ」とアドバイスされた。
翌朝、1駅隣にあたるJR神戸駅の鉄道警察に保護を求めた。
指紋を取って調べてもデータベースの中に一致するものはない。今となっては
「前科がなかったみたいで良かったです」と笑うが、手がかりもなく八方塞がり。
病院に運ばれた後も記憶は戻らなかった。家族や知人も見つからず、
退院後は市内の救護施設に身を寄せた。その後、普通の生活を手に入れるため、
主治医やケースワーカーの助言もあって「就籍」手続きを行った。自らを戸籍に記載するこの手続き。
名前や生年月日の手がかりすらなかった彼は、保護された場所にちなんで姓を神戸とし、
同じく保護日である11月27日を誕生日とした。「再び記憶をなくした時」
に備えて保護された場所と日付を戸籍に残すという理由があった。年齢は主治医が見た目で推定し、
逆算して生年を決定した。保護当時から脳性麻痺の影響で左半身の動きが鈍かった。
生まれつきなのか、保護の直前にあったかもしれない“何か”の影響なのか今も謎のままだ。
保護から3年後に市営住宅で一人暮らしをスタート。医師からは記憶喪失を「全生活史健忘症」
と診断された。ほとんどの場合は短い期間で記憶が戻るが、神戸さんは「耐えがたいストレスで、
すべての記憶を思い出せない状態」(前述の医師)が続いているとみられている。
過去が気にならなかったわけではない。が、ある出来事が神戸さんの心境を「過去よりも未来」
に向けるキッカケとなった。施設に通所していた頃の同僚に、神戸さん同様に記憶を失った状態で保護された男性がいた。

135 :
和歌山で保護されたその男性は地元紙に顔写真が掲載され、北海道から親戚と名乗る人が現れた。
ところが親戚に再会しても記憶が戻らず、男性は「オレじゃないんじゃないか」と漏らしていた。
その姿を見て神戸さんは「僕だってそうなるかも。過去のことが明らかになるのは大丈夫だけど、
自分から積極的に知ろうとは思わない」という心境に至った。
左半身の麻痺で身体障害者手帳を手にしていた神戸さんは昨夏、障がい者就労移行支援事業所
「サンヴィレッジ」(神戸市)の門を叩いた。
長期間にわたって未就労の状態が続いており、パソコン事務などの職業訓練やカウンセリングを受けて、
就職先を探すためだった。その直前には障害者職業能力開発校にも通った。
15年ほど前に半年ほど靴工場で働いていた時期もあったが、その時は肺炎を患い仕事を辞めた。
その後は職を探しても、記憶がないため履歴書に「学歴も職歴も書けなかった」。
辛かった時期を振り返り「履歴書を見て…驚かれるんです」と時折言葉を詰まらせた。

136 :
精神科病院は死亡退院が多いのです。1ヶ月間で1500人(1年で約18000人)
の患者が死亡退院しているにも関わらず、
厚労省はその実態調査を行っていないことも分かってまいりました。また、長期入院も精神科の特徴です。
特に強制的に入院させられる「措置入院」で、20年以上にわたって入院している方は44名、
10〜20年は56名。人生もなにもあったものではありません。
高齢化等の理由により外には出られぬ方もいらっしゃるようですが、
その理由の調査もまともに厚労省は行っていなかったのです。
この現状で行政や精神科を信頼して欲しいと言われてもそれは無理だと思います。
今回の法改正を行うのであれば、精神科医療の闇にメスを入れなければ意味がありません。
また、患者さんの意思に反して入院させる「措置入院」を判断する指定医。
今回資格取得にあたり不正が発覚したための改正が行われますが、
本気で患者の人生を背負い命を守るために仕方なく強制入院をさせる位の覚悟がなければ、
この資格は取得すべできはありません。同じ医療人として残念なのですが、
中には診療報酬が上がるのでという邪な目的で取得なさる方もいらっしゃる様です。
その人の本質を見分けることが出来ぬ今の研修方法や実地研修なしの更新など、
まずは指定医の質の向上を図るべきであり、
研修方法や資格取得にあたっての審査方法の改善を強くお願いいたしました。
14%の指定医が指定医業務を行っていないことも分かっています。
救急医療の現場では指定医が不足しているため、
ペーパー指定医に参画してもらう仕組みをつくって欲しいと要望いたしました。
さらに、医原性の精神疾患があることにも触れました。
パーキンソン治療薬や精神疾患治療薬の副作用にギャンブル依存症、
病的賭博が起こることが報告されております。
日本でその副作用はまだ少ない様だと厚労省は回答していましたが、
病気を治療していてそのお薬でギャンブル依存になるなど思いもよりません。
厚労省は広報にも努めているとのことでしたが、皆さまもご存じでいらっしゃいましたでしょうか?
また、発疹や熱など身体に異常がないその状態を副作用として届け出をお願いしたいことも、
一般には知られておりません。医原性の精神科疾患や、
多剤併用の悪しき慣習が蔓延っている精神科処方についても今後取り上げてまいりたいと思います。

137 :
今回新たにできる退院後医療継続支援の仕組みや精神障害者支援地域協議会について。
警察が協議会のメンバーに入り、措置入院者というだけで、退院後も監視されるのではないかと、
当事者の皆さまが一番心配な部分なのです。今まで地域の精神保健は保健所が担ってまいりました。
保健師や精神科ソーシャルワーカーが患者さんの対応などを負っていたのですが、今回の改正文には
「保健所」の保の字もはいっておりません。口では「保健所が中心となり体制を構築します」
と言ってますが、条文上は自治体が行うことになっているのです。
これではこれまで地域で築き上げてきた患者さんとの関係性も絶たれてしまいます。
医療から保健、保健から福祉とつないでいく本来の姿が、
警察の二文字が入っただけで監視になると解釈されても仕方ありません。
死亡退院の多さをかねてより指摘してまいりました。病院の死亡退院数は毎年80〜90件を推移し、
60歳以下では平均15人、26年には十代が2人亡くなっています。
精神科全国平均と比較すると約2倍の死亡退院率という事を平成25年度決算審査で明らかにいたしました。
死因は「呼吸器」が36%で、日本人の死因はガンがトップの3割を鑑みれば違和感を否めず、
多剤多量投与による誤嚥性肺炎ではないか?と疑っていました。
今日に至っても、「こうした病院の特性や機能から、
日本人の死因の割合とは異なった死亡原因の比率になっているものと考えている」
という論点を崩さず、問題はないとしてます。

138 :
「ひきこもり支援は本来、当事者と時間をかけて丁寧に信頼関係を結んだ上で、
彼らの意思に寄り添うことが必要。にもかかわらず、暴力や心理的な支配、嘘による連れ去りが起きている」
と批判した。原告側代理人を務める弁護士も、「暴力的な支援施設は、家族の苦悩につけこみ、
数百万円単位の高額の契約を結ばせる。だが連れ去られた本人は、
かえって精神状態が悪化することも多い」と述べた。さらに、川崎殺傷事件、
元農林水産事務次官の長男殺害事件と「ひきこもり」が取り沙汰される事件が続いた後、同種の「支援」
団体が、ひきこもり当事者を持つ親たちへの勧誘を活発化させているという。こうした団体を
「ひきこもりを社会復帰させた」と好意的に取り上げるニュース番組なども現れた。原告女性は事件後、
施設を称賛するかのような報道をたびたび目にして「PTSDやうつ症状がひどくなり、
薬の量が増えてしまった」と話した。女性は、地元の警察署に被害届を出そうとしたが
「家族の問題でしょう」などと言われ、受理されなかった。市役所などの行政機関にも相談したが、
民間の支援施設を所管する部署がないため「消費生活センター」に回されてしまった。
女性の父親(66歳)は「人権に関わる問題が、商品・サービスの契約トラブルなどと同列に扱われている。
早急にこうした施設へ、法的な規制を設けてほしい」と要望した。弁護士によると、
ひきこもり当事者らを本人の意思に反して強引に施設へ連れ去る団体は、全国に複数存在し、
脱走を希望する入所者の相談も多数寄せられているという。また脱走者らの話から、
ひきこもりや家庭内暴力がなくとも、親子関係が悪化したり、
夫婦のどちらかが別居や離婚を望んだりした場合に、「支援団体」が契約者の話をうのみにし、
対象者を連れ去るケースもあることが、明らかになってきた。2015年、
別の団体に連れ去られたとして係争中の女性(当時20代)は、貯金があり海外旅行も楽しむなど、
ひきこもりではなかったにもかかわらず、母親のとのいさかいが原因で被害に遭ったという。
この訴訟については9月下旬に証人尋問が行われ、団体に医療・福祉の専門家がいなかったことや、
入所者の約半数が脱走していることなどが、被告側の証言によって判明した。女性は「自立支援ではなく、
当事者の心を深く傷つける、暴力的行為だ」と厳しい口調で語った。

139 :
ひきこもりの「自立支援」を掲げた団体に無理やり連れ去られ、3日間にわたり施設に監禁されたとして、
千葉県内に住む女性(35歳)が、慰謝料など550万円を求める訴訟を起こした。女性は10月1日、
東京地裁で開かれた第1回口頭弁論後に記者会見し、
恐怖のあまり食べ物も水も摂れなくなった状態で3日間閉じ込められた後、
衰弱して救急搬送されたと説明。「拉致によって心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ状態を発症した」
とも訴えた。被告は、「あけぼのばし自立研修センター」を運営するクリアアンサー社(東京・新宿)。
訴状によると2017年10月3日の朝、女性の部屋に見知らぬ男女4、5人が突然入って来て、
施設に入所するよう求めた。女性が拒否し続けると午後5時ごろ、
男性3人が女性を羽交い絞めにして車に押し込め、同センターへ連れて行った。女性は部屋着のまま、
下着もつけない状態だったという。施設では、外からカギのかかる部屋に、
24時間監視付きで閉じ込められた。女性は、職員の隙をついて窓を開けようとしたが、
20センチくらいしか開かないようロックが掛かっていたという。当時について「全身震えが止まらず、
怖くて頭が真っ白になった」と語った。女性は恐怖で水も食事も喉を通らず、3日目に入ると
「五感がなくなってきた」。だが職員は、様子を見に訪れた母親(65歳)と
「顔色もいいから大丈夫じゃない」などと、笑って話していたという。その後、意識を失って救急搬送され、
ICUで治療を受けた。女性はこの頃、母親から暴言や心理的虐待を受け、ひきこもり状態になっていた。
同社と契約し、連れ去りに同意したことで「精神的な苦痛を受けた」として、母親も被告に加えている。
同社は提訴について「裁判にて明らかにしていくべき内容だと考えています」としている。
ウェブサイトによると、同センターは、子どものひきこもりや家庭内暴力に悩む親と契約を結び、
子どもを入寮させた上で、カウンセリングや就労支援などを実施。個人差はあるとしながらも、
3カ月程度で子どもの「完全なる自立」を達成するとしている。

140 :
正確には言いがかりで最低ランクの勤務評定をつけられて、自主退職に追い込まれました。もう四国は南海トラフか北朝鮮のミサイルで、
物理的に破壊・消滅させたほうが日本のためなんじゃないですかね?(笑)書いた者だが、長年車道を走っている自転車乗りとして言わせてもらうとそれは無い。
前車に追突したら追突した後続車が100%悪い。前車が急ブレーキをかけた場合でも停車できる車間距離を取る義務が後続車にはある。
それは軽車両である自転車でも同じこと。ただし前車が自転車で、それを後続車が追い抜き様に前へ入って急ブレーキされて追突という状況なら
追突事故という形であっても危険運転として追い抜き後続車の過失は問える。【愛媛県警】女子大生に執拗に自白迫る「やってないことを証明できないよね?」「罪と向き合え。認めたら終わる話」…誤認逮捕で手記 ★5
この女子大生、内定取り消しになったそうだね。どう責任取るの?>愛媛県警やっぱり警察全体がおかしくなってきてるんだな
都道府県庁や市役所・区役所にある防犯担当課の課長には警察から幹部が出向し警察本部の規模によっても異なるんだろうが、都道府県庁の方はノンキャリアだが所属長級の警視が着任してる
わかりやすく言うと警察署長に着任するクラスの人で、警察本部の部の参事官(副部長相当)の一歩手前の人
警察内部でも物凄く出世した、実力のある重量級の人物が出向してるやりすぎ防パトで、加害組織として、都道府県庁や市役所・区役所にある防犯担当課の幹部と職員が加わってると書いたが
何の事はない、その防犯担当課を課長として取り仕切っているのが、警察から出向してきた元警察幹部というオチ
建前上、防犯活動は行政の仕事とされていて、都道府県庁や市役所・区役所がやる事になっていて警察と連携しつつ活動する事になってるから、それで担当課の課長に警察幹部を出向させてるんだが
やりすぎ防パトが生活安全警察と創価学会が一体化して行っている組織犯罪となってくるとあなたが言ってるのと同じで、この種の不正・警察犯罪を表沙汰に差せない為に
担当する行政側の機関もトップを警察幹部を充てる事で、隠蔽工作を働いていると考えた方がいいなあなたが言ってる話は定年退官した警察OBが都道府県庁や市役所・区役所に再就職して
課長以上のポストを得ているとかそういった系統の話だと思うけどあなたが言う通りで、他県でも色々と黒い噂が立ってる大石亘

141 :
繁盛している教育産業の経営者の30代男性である。高学歴で、ある教育関連の企業に勤務していたが、
数年前に独立。生徒も大勢ついてきて、またたくまに複数の教室を展開する教育産業のオーナーになった。
ところが、この男性はある日、こともあろうに大勢の生徒がいる前である女性の教え子に抱きついてしまった。
場合によっては強制わいせつ行為で逮捕されてもおかしくないが、
平身低頭で教え子とその親に謝罪してことなきを得た。その後、
この男性は自分の父親に付き添われてクリニックにやってきた。診察時に本人に聞くと、
「これまでにそういう既往はないが、この手の性的異常行為は常習性があると聞いたことがあり、
またやってしまうのではないか不安です」と答えた。現役の40代男性医師である。
数年前に駅で盗撮をやって、スマホを奥さんに取り上げられた過去がある。現在、スマホは持っていない。
今回は、本人は酔っていてよく覚えていないが、電車で痴漢をして被害女性に駅員に突き出された。
この男性も、やはり常習性が不安になり、家族に連れられての来院となった。まさに
「バカな人がバカなことをした」事案であるが、果たして本人たちが心配するように常習性=
依存性の可能性があるだろうか。なぜこの2人は女の子に抱きついたり、痴漢したりしたのか。
人間はみな欲望を抱く。だが、その中には、法律的にも一般常識的にも容認されないものがある。たとえば、
男性なら温泉で女湯を覗いてみたいという願望や、
豊かなバストの女性が目の前に現れた時につい触りたくなるといった衝動だ。
そういう不埒なことを考えたとしても病気ではないが、実際にそれを実行すれば当然、犯罪の扱いを受け、
断罪される。通常、この手の欲望を実際の行動に移さないような機能が人間の脳には備わっている。
それが理性であり、脳科学者たちはそれが大脳皮質、とくに前頭葉の働きだとしている。
年齢を重ね、高齢者になると次第に前頭葉が委縮し、その機能低下が起こる。
そのため腹が立った時に衝動が抑えられずに暴言を吐いたり、暴力を振ったりする人が増える。
これが暴走老人のメカニズムと考えられている。この極端な事例が、前頭側頭認知症と呼ばれるものだ。
万引きや痴漢行為をした人を画像検査で調べてみると前頭葉が激しく萎縮していることがある。

142 :
うつ病や適応障害などの診断を受けた人が発症のきっかけとして主に挙げたのは、過重労働や昇進、
パワハラなど職場のストレスだ。ほかに、「就職活動」「夫の不貞行為」「親しい人の自死」「失恋」「ADHD
(注意欠如・多動症)の二次障害」「人身事故の目撃」などもあった。体調が悪化し、
職場や学校に行けなくなる段階で、受診に至るケースが目立つ。「休日出勤時、
職場の門の手前で足が動かなくなった」「朝起きられず、涙が止まらなくなり、これはまずいと思い、
自分で電話して病院へ行った」「体調が悪く電車に乗れなくなった」約20年前、
出版社に勤務していた40代女性は、ランチから会社に戻る途中、横断歩道の真ん中で突然、
身動きできなくなった。「家にも会社にも戻りたくない」。その場に座り込みたい衝動にかられた。
この経験と過労のストレスを産業医に伝えると、すぐに専門医にかかるよう勧められた。
専門医は約20分間の初診で「軽症うつ病」と診断。睡眠剤、抗うつ剤、抗不安剤を処方した。
抗うつ剤は間もなく処方されなくなったが、睡眠剤と抗不安剤の投薬は10年近く続いた。
「このままだと、私は一生薬漬けになる」女性はうつに関する情報を集め、「自分の症状程度なら、
気の持ちようを意識して変えることで回復できる」と判断。自主的に通院をやめた。
薬の服用に関しては本来、医師の指導に従うべきだが、
女性は医師への不信もあり自分の判断で徐々に服用を減らしたという。
数年たった今も症状は落ち着いている。信頼できる医師に巡り合えるかどうかは大事なポイントだ。
受診によって休養に迷いがなくなったり、
業務の見直しが図れるようになったりして好転したとの声がある半面、
投薬治療には複雑な思いも浮かぶ。「夫の不貞行為」などがきっかけで不眠や嘔吐、
下痢などの症状に悩み、受診した50代女性は
「抗うつ剤の副作用である筋弛緩で失禁した際は落ち込みました」という。「通院して5年になりますが、
睡眠剤を服薬しないと眠れません。寝ずに3日目に突入すると、さすがにまずいと思い、
薬に手を伸ばしてしまいます」と打ち明ける。約20年間におよぶ夫のうつに悩む60代女性は
「薬の副作用のせいか、運動能力が極端に落ちました。笑顔もなくなり、ずっとうつろな表情。
家族としてどのように接したらよいか常に苦悶しています」と吐露した。

143 :
うつ抜け(回復)には歳月を要するのが通常だ。親しい人の自死を機に記憶力や集中力が低下し、
文章も読めなくなって5年間通院した50代女性は「医師のカウンセリングを受け心の整理ができたが、
断薬が想像以上に大変だった」と振り返る。通院をやめて2年半が経過した今も
「気持ちが落ち込むことも多く、トンネルから出られない」と明かす。
発症から2年半で職場復帰した40代の男性会社員は全快を実感できない中、
再発を防ぐため「小さな楽しみを大切に継続し、自分の気持ちに逆らわない生活」を心掛けているという。
うつの予防や再発を避けるには、さまざまな意見が寄せられた。「失敗や悔やまれることばかりを、
いつまでもクヨクヨし続けない。周囲からの視線や雑音を気にしないようにする」「根性論ではなく、
体が拒否サインを示したら素直に体の声に耳を傾け、無理をしない」

144 :
警察:逮捕状請求を受理した裁判所が悪い裁判所:適正に請求された令状は基本的に拒まないとかやりあうの?
これ愛媛県警だけじゃなくて他の都道府県警でもあるんじゃない?犯人と見られる若い女性がドラレコにこれだけで逮捕、自白の強要
テメーら身内の犯罪は大甘なのにw防止脱げよクズな部下に親方大迷惑誤認逮捕は仕方ないとしてもそのあとの尋問がひどすぎる
担当の警官には特別公務員暴行陵虐の疑いがある警察は手柄の為なら平気で一般人を犯人に仕立て上げるからな
警察とか絶対信用できひん人種やわ低能な俺にはこの文章は理解できないそう、誤認逮捕はあっては困るがまだ仕方ないのレベルだわ
ところで、こんな感じのとんでも不祥事のない都道府県警ってある?ネコババとか白バイとかみたいに、どこの都道府県警も何かやらかしてるの?
成りすまし系とかそっくりさん系には想定して注意しとかないとねラストワンマイルていうの松山駅の地下道に貼ってある愛媛県警のJUST JUSTICEのポスターがシュールだわ
御殿場事件とか検察が犯行日時を変更した上で有罪確定したからな泣き寝入り事案なんていくらでもあるんじゃないか
国連人権委が指摘したとおり、日本の刑事司法は中世なんだろ日本の刑事司法を中世に貶める警察、検察、裁判所は国賊
誤認逮捕でも逮捕歴は残るからなわが、神奈川県警を見てごらんなささい。都道府県ごとに住民の「体感治安」を探る全国調査を警察庁が初めて実施した。
県民の警察信頼度、全国47位(ワースト1位)!神奈川県警。愛媛県警は27位だからいい方だよ。誤認逮捕の処分てないからね
長い目で見れば偉くなれるとかあるんだろうけどない近くのアパートに入っていった?まずそこあたったんだろか?
神奈川県民だけど分かるるwwww山形がトップw逮捕された時は名前が公表されて釈放されると女子大生
ネットで名前を検索すれば永久に窃盗犯この女子大生は就職できないしアパートも借りられず結婚もできない
体感治安はともかく警察に対する不信感は強くなっているな大都会の岡山県警の方がイカれてるけどな。
誤認逮捕&圧迫誘導尋問が愛媛県警のJUST JUSTICEなんだろうなまあ愛媛県警に限らず日本の警察、検察、裁判所全般に言えることだが
これ、免許持ち中心じゃんそりゃマット山形がトップでもおかしくないわ悪魔の証明を迫った捜査員中世と変わらんよね大石亘

145 :
「教職員間において悪い言葉使いや、
高圧的な態度といった適切とは言えない振る舞いが見受けられました」と述べている。
なのに、それを“いじめ”“ハラスメント”として捉えなかった、捉えられなかったのはなぜか?
背景には、主に2つの心理的な傾向が潜んでいるのではないかと思う。1つは「被害者非難」だ。
問題や事件が起きた時、人は加害者ばかりではなく、「被害者にも問題や落ち度があったのでは?」
と被害者にも責任を押し付けてしまう傾向のことである。今年6月、仁王校長は他の教師からの報告で、
被害教員の尻にできたみみず腫れを確認しているが、市の教育委員会には教員間の“トラブル”
と報告していたという。いじめではなく、教員同士のトラブルと判断したということは、当初、
被害教員にも何らかの非があるのでは、と思っていたのではないかと推測できる。置かれた環境、
人間関係、思い込みなど、様々な事が絡み合ういじめやハラスメントの問題では被害者非難が生じやすい。
もう1つは「曖昧性忌避」だ。会見で校長は「被害教員に対するハラスメントについて、
その行為を掴んだのは7月初旬でした」と釈明している。
そして「ハラスメント行為に対する認識が甘かった」と述べた。今回のいじめだけでなく、
いじめやハラスメントなどの問題や事件が表沙汰になる度に、
会見を開いて釈明する人々の多くが問題に対する認識の甘さを口にしてきた。
人には曖昧さを嫌い避ける傾向があり、特にネガティブな事柄に対して、
この傾向が強くなると言われている。いじめと悪ふざけ、パワハラと指導、虐待と躾。一つの事柄でも、
被害者と加害者では捉え方が大きく異なり、これらの間には明らかに線引きできることもあれば、
できないこともある。そのため、当事者同士の話が一致せず、目撃者の証言がバラバラになったりする。
客観性に乏しいと感じれば尚更、曖昧な状況での判断には不安がつきまとい踏み込みにくくなる。
主観的には認識していても、客観的事実を掴み確実性が担保されるまで、
今回のように客観的判断は棚上げされてしまうのだ。責任ある立場にいれば、
問題を明るみにしたくはないという自己保身も働くだろう。同じようなことは、どこでも起きうる。
問題が食い止められず、解決できないのであれば、それは加害者だけでなく、判断を下すべき人の問題でもあるだろう。

146 :
東京・池袋で乗用車が暴走し母子2人が死亡した事故で、
運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)が手足の震えや筋肉のこわばりが起きる
「パーキンソン症候群」に罹患していた疑いがあることが18日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁は加齢による身体機能の衰えや認知症など別の病気の有無も調べ、
運転操作への影響について詰めの捜査を進めている。19日で事故から半年。
警視庁は早ければ年内にも自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で書類送検する方針。
捜査関係者によると、飯塚元院長は片脚の具合が悪く通院していた。
パーキンソン症候群と似た症状もあり、医師は「運転は許可できない」と伝えていた。
事故後には別の医師が、パーキンソン症候群の疑いがあると判断した。飯塚元院長はこれまでの聴取に
「ブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性も考えられる」などと説明している。
警視庁は運転操作ミスが原因とみて、医師の意見を詳しく聴くなど慎重に調べている。
事故当日は昼食のため妻を乗せレストランに向かっていたという。
事故は4月19日昼に発生。横断歩道に突っ込んで通行人をはねるなどし、松永真菜さん(31)
と長女莉子ちゃん(3)が死亡、8人が重軽傷を負った。飯塚元院長と妻も負傷した。
松永さんの遺族は厳罰を求める署名を約39万人分集め東京地検に提出している。道交法では
「パーキンソン症候群」を免許取り消しなどになる病名に定めておらず、患者でも法律上、運転は可能。
専門家は「病状の進行具合の確認などを含め医師への相談が重要だ」と話している。

147 :
団体に相談したんだけど、今はパパ活をしているから『そういうことはやめなよ』って言われるばかりで」
親権者には、未成年者の子どもを監護・養育し、その財産を管理し、
その子どもの代理人として法律行為をする権利や義務がある。しかし、現実にはその権利にあぐらをかき、
子どもからお年玉を取り上げるような経済的虐待をしている親は珍しくない。厚生労働省は、
高齢者への虐待の一つに「経済的虐待」があるとしている。
子どもなどが高齢の親の貯金や年金を勝手に使うことは「虐待」だと認めているのだ。しかし、
親が子どもの貯金やアルバイト代を勝手に使っても「児童虐待」とは認められない。そのため、
こうしたケースは児童相談所で保護されるのは困難だ。「これからもパパ活や風俗店探しを続けたいの?」
と尋ねた。その子は言った。「やってみて、べつに嫌いな仕事でもないかなとも思う。
家の外にいる時間を増やすにはお金がかかるし、知らないおじさんとホテルにいると、誰かの娘でもなく、
高校生でもなく、ただのメスみたいな感覚になって、誰でもない自分というか、
なんだか自由になれた気がして、しばらくはそれでもいいかなって。卒業したらやめるんだろうけど」
その子は少なくとも今は漂流していたいんだと思った。
卒業後に一人暮らしの生活が成り立つだけの仕事に就くまでは、
その子にとって他に選択肢がないように思えた。「この人だけは裏切りたくない」
という恋人や親友ができれば、家とはべつの居場所を調達できるのかもしれない。だが、
その子には誰かと関係を望む気持ちの余裕はなく、
親に向けても上滑りする自分自身の承認欲求の強さに疲れ、虚無感でいっぱい、いっぱいなのだった。
倫理的に正しいだの、間違ってるだのと判断を急ぐ前に、
まずはその子の正直な気持ちを否定せずに受け入れなければ、
関係を確かなものに育てていくのは難しいだろう。ちなみに、15歳になれば、
誰でも株式会社の社長になれるので、すでに起業した10代を見つけ、社員になれば、
そこでの賃金を会社の口座にプールしておくことで、
親権者は自分の子どもの所得に手を付けることができなくなる。こうした生存戦略は、
義務教育の頃からどんな子でも学べる環境にするのが、子どもが求める福祉の姿のはず。虐待親とは、
カネの切れ目が縁の切れ目になるのだから。

148 :
逃げる人と逃げない人の違いは、それまでの人生で誰かに助けてもらったことがあるかどうかでしょうね。
虐待を受けて養護施設にお世話になったとか、
要するに誰かに助けてもらわないと生きていけないと思ってる人は、助けを求める。
でも、それがなかなかできない。とりあえず食べるものがある、家がある、少し我慢しさえすれば
という生かさず殺さずの中で生きているからでしょうね。そういう中で精神がやられていって、
どんどん動けなくなる。意欲が衰えて無気力になっていく。でも辛い気持ちはあるから、
電話やメールで相談してくるんですよ。でもこちらが何を話しても、思考は「できるはずない」
「我慢すればいい」「無理に決まってる」の堂々巡り。自分で自分を縛ってしまい、
できるのはそこに留まることだけ。夫は私を殴るけど、Rわけじゃない。お金も1日千円しかくれないけど、
千円はくれる。その人が身動きが取れなければ、支配はそれで十分貫徹するんです。そういう相談者に、
「逃げよう」と思う瞬間が来るのでしょうか?話していると、最終的にはケンカになることも(笑)。
優しくしてても出てきません。最初はとにかく相手の話を聞きますよね。そうだよね、大変だよね、
どうしたらいいかね、一緒に考えるよ、って。そういうやりとりをしながら、具体的に「お金はありますか?
じゃあここまで来る交通費はありますね。出てくるときはこうしなきゃダメですよ」と話していく。
でも来ると言っても、結局は「行こうと思ったけどやっぱり具合が悪くていけません」と連絡が来る。
これを何回か繰り返します。「あなたの人生だから、あなたの自由。でも今の状況を変えたいなら、
あなたが“助けて”と私が届くところまで手を伸ばしてくれなければ、何もしてあげられない。
無理に連れ出してもあなたは戻ってしまうし、そんなことをしたら余計に危険になるから」と。
DVの夫婦関係が、普通の離婚と同じように解消できると思ったら大間違いです。
避難なんて穏便なものじゃない、大げさでなく決死の脱出なんです。中途半端な覚悟でなく、
腹をくくって覚悟してもらわないと。被害者も怖いけど、こちらも相当な危険を冒すんですから。
なるべく殴られないために、夫とあまり関わらない。暴力の呼び水になることがあるから、
相手が何か言ってこないかぎりは自分からあえて関わらない。まずは家庭内別居を徹底する。

149 :
診断の難しい脳障害や病気の患者が、
疾患名が確定するまで国の障害年金を受け取れないケースが近年、各地で相次いでいることが4日、
分かった。事故に伴う脳脊髄液減少症や、慢性疲労症候群といった疾患は生活に大きな支障が出る一方、
診断に数年かかることが多い。
年金を受け取れない空白期間が生じることで支給額が数百万円減る場合もあり、
患者は生活苦を余儀なくされている。患者数は潜在的なケースを含めると、
いずれも数十万人とも言われる。障害年金を専門に扱う複数の社会保険労務士によると、
以前は最初に医療機関で受診した日を「初診日」として年金が支給されるのが一般的だったという。

150 :
政府が9月に開いた全世代型社会保障検討会議の初会合を巡り、
有識者メンバーとして政府方針と異なる意見を述べた中西宏明経団連会長の発言の一部が、
公表された議事録に記載されていないことが7日分かった。政府が見直しを検討している
「在職老齢年金制度」に言及した部分で、複数の会議関係者が「削除された発言がある」と明らかにした。
異論を表面化させない意図が働いた可能性がある。
社会保障の幅広い検討を行い将来にわたる制度改革を決める重要会議で、
議論の透明性を担保するはずの議事録の削除があったことに、専門家からは
「政策決定過程の信頼性を損ないかねない」との批判も出ている。

151 :
「私はあそこの施設で自尊心を傷つけられました。働け、働け、と言われ、徹底的に打ちのめされました。
そもそも、本人の同意もなく、無理やり、だまし討ちで連れてこられたんです。
こうした悪質な施設は野放しにしてはいけません」そう憤る30代は昨年、
引きこもり支援業者の施設で実質的軟禁状態に置かれる地獄を味わった。
両親と3人暮らしの大学院進学を目指し研究を続け、就職しないまま30代に突入していた。
図書館や教会の日曜礼拝にも足を運んでいたが、母親を焦らせたのはあるネット記事だった。
「自立支援施設に息子を入れようと考えたのは、“引きこもりは30代を越えると犯罪者予備軍になる”
という趣旨の記事を読んだためです。就職率95%という(施設が説明する)数字にも惑わされました。
息子が就職し、経済的に自立してほしくて」母親は書面で、息子への懺悔の気持ちとともに回答を寄せた。
引きこもりは全国で100万人超。5月に発生したカリタス小死傷事件の容疑者や、
元農水省事務次官の父親に刺殺された息子が引きこもり状態だったことから、改めて“引きこもり問題”
がクローズアップされている。こうした社会的な背景もあってか、
家の中で引きこもる子どもを強引に外に引き出す、通称“引き出し屋”
と呼ばれる悪質な業者によるトラブルが急増している。「引きこもりは人間関係の貧困。
そこに目をつけた貧困ビジネスです」“引き出し屋”
の実態をそう指摘するのはKHJ全国ひきこもり家族会連合会のソーシャルワーカーだ。
「引きこもりに対しては、自己責任論が根強い。“育て方の問題”などと言われ、
親には負い目があるんです。行政や公的機関に相談しても解決できず、追い詰められてしまう。
救いを求めネット検索をすると、そういう業者が上位に出てくるんです」
それが悪質な引きこもり支援施設=“引き出し屋”。「法外なお金を請求する。半年で500万円。
親御さんは老後の資金でも子どものためなら、と払ってしまう。子どもから暴力、
暴言を吐かれてつらいというご家族は、短期間でも預かってくれるなら、
解決するならとしかたなく頼ってしまうんです」親は、まずは業者に相談を持ちかけるが、
そのペースにまんまと絡め取られてしまう。

152 :
「ひきこもり新聞」を発行する「施設から何時間も説得され、“お子さんを救えるのは私たちしかいない”
と言われ、強引に契約を結ばされます」と手口を明かす。しかし、関係者らは「半年で解決は絶対に無理。
就労がゴールではない」と口をそろえるが、焦る親は業者の言葉に惑わされる。親も、
業者にそそのかされた口だ。「放置すれば犯罪者、暴力をふるうようになると不安にさせられ」、
2018年4月に契約。その翌月の5月3日午前11時ごろ、突如、
見ず知らずの男4人によって無理やり自宅から連れ去られることになる。「父親から
“今からこの人たちにお世話になりなさい”と言われました。男のひとりが
“今から私たちのところへ来てもらいます”と言ってきましたが、さっぱり意味がわからない。
“拒否する権利はない”と迫り、私の腕をつかんでリビングの机の上に身体を押しつけ、
そのまま上に乗られました。明らかに暴行です」外に出た車の後部座席に押し込められた。
抵抗するうちに左足のくるぶしを車に強打した。傷は今でもうっすらと残っている。
施設の地下室に連行された。広い部屋に何台かのベッド。ほかの入所者はいなかった。監視役、
説得役に24時間常に見張られる生活。外部との連絡は親も含め遮断された。
「連れてこられたショックと外に出られない圧迫感とで、食事がのどを通りませんでした。“帰してください”
と言っても“ここで生活してもらう”“外に出してください”には“外出は認めてない”の一点張り。
“稼ぎのない未成熟子”と罵られました」8日間、
固形物をとらずに衰弱し点滴を打つために病院の精神科へ運ばれ、隔離病棟に強制入院。その際、
人目を避け購入したテレホンカードが、後々役立つことになる。
「施設に戻ってからは朝8時から夜6時まで業者の教室に通いました。散歩の時間もあり、
自由に外出もできましたが、お金は持てず、携帯もなく、実家に戻っても連れ戻されるだけなので帰れず。
結局、施設に戻るしかないんです。私たちが逃げられないとわかっていて外出させていたんです」
散歩の途中、施設のやり方に疑問を持つほかの入所者と連携し、
公衆電話から法テラスや人権団体に電話をかけた。「支援してくれる先生方と出会い、私たちは脱出できたんです。昨年8月のことです。

153 :
弁護士経由で実態を知ることになった親には“悪かった”と謝罪されました」と、今年2月、
業者に対し損害賠償の裁判を起こした。
暴力的な支援業者の問題に取り組む代々木総合法律事務所の弁護士は、
「現在計3件の訴訟が起きています。20代の男性が原告のケースでは、
両親が業者に払った半年間で685万円、その返還を求めています。
地下室に8日間押し込めたことは監禁罪、
連れ去られるときに身体を押さえつけたことは暴行罪にあたります。犯罪行為があったことは事実です」
担当者は、「係争中のため答えられませんが、暴力行為、拉致監禁行為はなかったと断言できます」
と答えるが、被告準備書面には、
《原告の同意を得ることなく原告を車に乗せて原告宅から被告の施設まで移動させたことは事実であるが》
《原告を寮地下で生活させ、逃げ出さないように監視していたことは事実であるが》と明記されている。
「裁判ができたのは、親が理解を示してくれたからです。家族の存在はとても重要です」と弁護士。
たいていの場合は、無理やり施設に入れられたという恨みが強く、「親子関係が破綻して、
関係を断絶した人もいます」、「施設を出た後も精神的なストレスからPTSDや引きこもりの悪化、
自殺を図る人もいる」これまで泣き寝入りする被害者が多かったため、「長年の実績」
を誇るブラック業者もいる。「法整備が間に合っていません。何も規制されずやりたい放題です」
行政に監督権限はない。支援の仮面をかぶったビジネス。「両親の不安をあおり、法外な値段を取る。
引きこもりの期間が長く、出口を見つけられず追い詰められている家族」を食い物のする業者の手口を、
こう断罪する。「あの施設は支援施設ではありません。強制収容所。私たちは奴隷状態でした」

154 :
6日夕方、松山市の路上で、男子中学生を十数回殴り、
肩の骨を折るなどの大けがをさせたとして23歳の男が逮捕された。
傷害の疑いで逮捕されたのは松山市溝辺町の無職(23)。容疑者は、6日午後5時頃、
松山市新石手の路上で友人と2人で歩いていた13歳の中学1年の男子生徒に突然体当たりして転倒させ、
顔や肩、腹などを十数回殴った疑いがもたれている。男子生徒は、肩の骨を折るなど全治6週間の大けが。
警察の調べに対し容疑者は、殴ってけがをさせたことは認めているが
「中学生がいきなり殴ってきたからやり返しただけだ」と話しているという。一方、男子生徒は
「手を出していない」と話しているという。2人に面識はなく、警察では詳しい当時の状況を調べている。

155 :
一家は3人暮らし。約2年前に現在のアパートに引っ越してきた。
間取りは3LDKと3人世帯にしてはやや広めで家賃は月5万〜6万円。
母親は引っ越しの挨拶回りでミルフィーユの洋菓子セットを持参するなど近所に気を配っており、
周囲は「基本的には物静かな家族だった」などと話す。
「父親と母親が笑って話す声はときどき自宅から聞こえてきたが、会話に加わる様子はなかった。
父子や母子間で話す声も聞いたことがない。日中でもシルバーの自転車に乗ってよく出かけていたので、
ご近所さんと“仕事はしていないみたいね”とは話していた」
40代後半で定職に就かずぶらぶらしているのは不思議がられていた。
一方、70代の父親は毎日、早朝に出勤して夜7〜8時ごろ帰宅するなどフル勤務生活とみられ、
母親は毎日、午前中にバスに乗って買い物に出かけるのが日課だった。
グレー系の作業服姿で自転車に乗っていたこともあり、ひところは
「仕事が見つかったのかな?」と安心する住民も。身長170センチ以上のがっちりした体格で、
長髪を野武士のチョンマゲのように後ろで束ね、夏場はTシャツにジーパンなどラフな格好が多かった。
少なくとも、周辺住民とのトラブルはなかったはずだという。「それが今年6月ごろから、
急に女装するようになったんです。鮮やかなピンク色のミニのワンピースを着たり、
花柄のノースリーブのシャツだったり」周辺住民が驚いたのは服装だけではなかった。
「髪の毛はシンクロの選手のように頭の上でお団子にまとめ、にこやかな表情であっちこっちをウロウロ。
女装をとがめるつもりはありませんが、困ったのは小・中学生の女の子らに声をかけたりして怖がらせるんです」

156 :
本人には怖がらせる意図はなかったかもしれない。しかし、女装したがっちり体形のおじさんから唐突に、
「お嬢ちゃん、かわいいね」と声をかけられた女児がすくみあがったであろうことは容易に想像がつく。
女児の保護者は登下校時に付き添うようになった。周辺住民らによると、女子中学生を追いかけたり、
手を握ってくることもあった。犬の散歩をしていた年配の女性に「触らせて」と迫り、
女性に対してかと思って身構えたら犬目的だったということも。さらに、若い母親に向け、「奥さん、
きれいだね」と投げキッスをしたこともあったという。「女装といっても化粧をしているわけではなく、
きれいに見せたい感じはなかった。ワンピースの背中のチャックは上まで閉まっていなかったし、
お母さんの服をただ着ていただけなんじゃないかしら」同時に乱暴で勝手な言動も目立つようになった。
ゴミ収積所のルールを守らず、回収日でもないのに粗大ゴミを出し、
この近隣女性がそのことを注意すると、「関係ないだろ!」と、キッとした目でにらみつけられたという。
ほかにも、近隣宅の自転車を無断で乗り回したり、「ラジカセを持って、地元の福祉関連施設に乗り込み、
ひとりで歌ったり踊ったりして、来訪者やスタッフを困惑させていたそうです。今後の対応を考えてか、
騒動直後に施設関係者が“女装した男性のお宅はどちらかわかりますか”と訪ねてきました」
女装のきっかけはわからないが、急速に変貌していったことは間違いない。
黒いビロードのブレザーをよく着ていたという母親はこのところ、病気を患ったのか、
ひざが曲がらず地面を擦るように歩いて買い物に出かけていた。背中を丸めて下を向きがちだった。
抵抗する力など、ほぼなかっただろう。息子は、女装でうろつくことをとがめた母親に腹を立てたのだろうか。

157 :
田代容疑者は「更生済み」と捉えられていたが、現実はそんなに甘いものではない。もっと言えば、
今回の逮捕は「ダルクにいた意味はあったのか?」というところまで問われる事態だ。ダルクと言えば、
最もメジャーな更生施設である一方で、「貧困ビジネス」ではないかという声もある。
2012年7月にはさいたま市浦和区にある「埼玉ダルク」
の通所者に覚醒剤0・2グラムを8000円で売り渡したとして、
かつて通所していた男が覚醒剤取締法違反(譲渡)で逮捕された。
逮捕された男は定期的にダルクに通っていたが、同年1月ごろからほとんど顔を出さなくなったという。
事件を受け、埼玉ダルクの職員(当時)は一部取材に
「本気で薬物依存から抜け出す気がない人は利用を断ることもある。今回の事件が本当だとすれば悲しい」
とコメント。内部管理について追及されたが、あくまでの個人の問題とした。
今回の田代容疑者も逮捕によって、ダルクを昨年末に辞めていたことが明らかになった。
「1年ほど前から顔を見せることが少なくなった。
そもそも田代容疑者はダルクに寝泊りしていたわけではなく、定期的に通い、電話番をする程度だった。
負担の大きい仕事は任されていない。ダルクの広報役≠やっていたのに、
支払われる給料は月に13万円ほど。これでは金銭的に苦しく、
今年に入って田代容疑者はユーチューバーになったり、個人で講演の仕事を受けるようになった」
売人にしてみれば、田代容疑者は絶好のカモ。ダルクから離れ、個人で金を稼ぐようになった時点で、
再犯の危険が激増することは「専門家ならば誰もが想定する」。しかし、
ダルクは通わなくなったからといって“放置”した。「田代容疑者が『またやっている』という情報は、
少なくとも1年半以上前からウワサされていた。
2010年に一緒に逮捕された交際女性との関係が切れておらず、そこから再び
といった話で当時は流れていた。ダルクの職員の耳にも入っていたと思う。
入居者全員を完璧に管理するのは無理にしても、支援体制にずさんな部分もあったのではないか」
日本は欧米諸国に比べ、薬物依存者の更生について理解が乏しいと言われる。
それは支援体制にも言えることで、「依存症治療を謳いながら、
実際は何をやっているかわからない団体が乱立している」という。この調子では、第2、第3の田代まさしが生まれるのも時間の問題

158 :
息子でも不愉快になるのだから、義理の関係の妻にしたら到底平静ではいられない。
以前から悩んでいた円形脱毛症がひどくなり、激しい動悸などの不安発作も起こるようになった。
さらに問題なのが母のつく「ウソ」だ。父への虐待行為は母がしていたはずなのに、「息子がやった」
と話が変わり、「でも私は責めたくない」などと寛容な自分を作り上げる。「息子夫婦が勝手にお金を使う」、
「嫁にいじめられている」などと、ありもしない話を周囲に吹聴されるからたまらない。
「介護スタッフは事情がわかっているからうまく聞き流してくれるけど、
近所や親戚はそうはいきません。兄や姉とはずっと疎遠になっていたのに、
おふくろは勝手に連絡を取って僕ら夫婦の悪口を吹き込んでいるらしい。
あの2人は親父の世話なんか一切していないのに、財産だけはほしいという人間。
おふくろから聞かされるウソの話をこれ幸いとばかりに利用して、
いずれ自分たちの権利を主張してくるでしょうね」一年ほど前、危うく母を殴りかけたという。
兄と姉の名前を挙げた母が、「血のつながりがなくたって、私のことを気の毒に思ってくれてありがたい。
それに比べておまえは冷たいよ」、そう言ったことに思わずカッとなったのだ。
自身の生活を少なからず犠牲にし、心身の疲弊に耐えながら父を介護してきた息子を「冷たい」と見て、
腹黒い兄と姉を持ち上げる母が許せない。それと同時に、なぜ母はこんなふうに変わってしまったのか、
そんな思いも渦巻く。あれほどの経験を重ね、痛みや苦しみを存分に知っているはずの母なのに、
いったい何が理由でこれほど意地悪い人間になってしまったのか。
懸命に両親を支えてきた自分たち夫婦への感謝もなく、それどころか傷つけ、
貶めるような言動を繰り返す母が今さらながら「毒親」に思えてしまう。
「もしかしたらこれも認知症の症状かもしれないと、医者にも聞いてみたんです。
そしたら確かにそういう状態はあると言われて、少しは気持ちも落ち着きました。
ただ、それはそれでやっぱり複雑なんですよ。親父のことで大変な思いをしてきて、
今度はおふくろがこんなで、いつになったら楽になれるんだろうと。『意地悪もウソも認知症の症状だから、
ご家族で認めてあげましょう』なんて言われると、かえって見捨てられなくなるじゃないですか」

159 :
「あのとき紹介された病院に入れたほうがよかったと、正直何度も思いました。
悪い言い方になっちゃうけど、人間じゃなくなっていくような状態を目の当たりにすると、
先行きへの不安や恐怖を感じてやっぱり大きなストレスなんですよ」壊れていくかのような父に困惑し、
一方で惨めさと悲哀も感じながら介護の日々がつづいた。
月日の経過とともにケアマネの交代やあらたなケアプラン(介護計画)ができたが、
支援体制の充実に反比例して家族の状況も変わっていく。
建築不況や銀行の貸し渋りなど仕事上の危機があり、慢性的な頭痛や狭心症などの持病を抱えた。
長く子育てと父の介護を両立してくれた妻は自律神経失調症になり、不眠や円形脱毛症に苦しんだ。
さらに母にも問題があった。父へのいじめがひどくなり、誰も見ていない隙に叩いたり蹴ったりする。
寝ている父の頭を持ち上げてドスンと落とす、手首をつかんで逆側にひねろうとする、
そんな虐待を平然と行うようになった。 母による虐待行為を防ぐためショートステイ(短期入所生活介護
=特別養護老人ホームなどに数日宿泊して介護を受ける)を利用しつつ、
何ヵ所もの介護施設へ入所申し込みをした。2014年、
病院を併設する有料老人ホームに父を入所させることができたが、
一人暮らしになった母の様子はますます変わっていった。「平気で人を傷つけるようなことを言って、
まわりの人間を不快にさせる。止めても『私は間違ってない』って反応で、頑として非を認めないんです」
たとえば夫婦が母を外食に連れ出す。こちらが「おいしいね」と言えば、「量が多すぎる」、
「値段が高いのにまずい」などと周囲の客にも聞こえるような大声を上げる。あわてて止めても
「ほんとのこと言って何が悪いんだ」と怒り出し、火に油を注ぐような状況になってしまう。
親孝行のつもりで母の日に高価な果物を贈ると、「こんなぜいたくをして。バカじゃないか」と吐き捨て、
といって手ごろなお菓子でも渡すと「どこにでも売ってるものだからいらない」と突き返される。
足が不自由な母を案じて代わりに買い物をしてやると、「食べたくないものばかり買ってきて」と文句。
それなら買ったものは持ち帰ると返せば、「何も食べるものがない。私に飢え死にしろと言うのか」と大騒ぎだ。

160 :
転院先として高齢者専門の精神科病院を紹介されたが、
夫婦が見学に行ってみるといかにも殺伐とした雰囲気だ。病室の中は隙間なくベッドが並び、
生気なく横たわった患者たちが壁や天井の一点をボーッと見つめている。手足をしばられた状態で、
「アーアー」と言葉にならない声を上げている人もいた。「家族が切羽詰まってる状況なら、
ああいう病院に入れても仕方ないと思います。でも僕らはなまじ親の近くに住んでいて、
今までも介護をやってきたでしょ? 介護サービスだって使えるんだし、
それなのにあの状態に追いやるのはさすがにどうだろうという気持ちでした。女房は反対だったし、
おふくろも『先が長くないなら、できるだけ家で看てやりたい』と言うしね」
あらたに訪問介護や訪問診療の体制を整え、退院後の父を実家で介護することになった。
昼間はヘルパーの助けを借りられるためずいぶん楽になったが、夜間は人手不足で頼めない。
以前と同じように啓治さんが泊まり込んでいたが、ある夜のこと、物音で目を覚ますと父がいない。
右半身のマヒに加え入院で体力が衰えた父は、家の中を歩くだけでも誰かの介助が必要だ。
それがいったいどこへ行ったのか、すべての部屋を探しても姿が見当たらなかった。このころ、
夜中に父が徘徊するようになった。短い距離だが、
疲れると物陰でうずくまっていたりするため容易に見つけられない。
窓やドアを工事して父の徘徊を防ぐことにしたが、今度は室内での思わぬ行動が生じる。
「一番多かったのは大声と大きな音を立てること、まるで動物の雄叫びみたいな声を何時間でも出すんです。
夜中になると杖でベッド柵をガンガン叩いて、これも一晩中つづけたりしてね。おふくろも僕も眠れないし、
近所からは苦情がくる。医者に相談して睡眠薬とかいろんな薬を使うことにしたんだけど、
そのあとが大変でした」叫ぶようなことはなくなったが、一方で心身の状態がみるみる悪化した。
飲み込みが悪くなって通常の食事がとれない、便秘がつづく、表情が乏しくなる、
ふつうの会話が理解できない。ふと気づくと、精神科病院で目にした患者たちと同じように、
父から生気が失せている。そんな父と顔を合わせるのは怖かった、そう振り返る。
不気味な父の姿を目にすると、「自分のほうに負のオーラが降ってくるような感じ」でぐったり疲れてしまう。

161 :
結局はそれまでどおりの介護をつづけざるを得なかったが、5年が過ぎたころ、
妻から思わぬ話を聞かされた。父を介護する母の様子が危ない、というのだ。
気づかなかったが、妻は女性ならではの目線で細かい異変に気づいていた。
母の危うさ、それは巧妙に父をいじめていることだった。たとえばパンツをはかせようとする際、
太ももや臀部に爪を立てたり、思いきりつねったりする。ご飯やおかずに殺虫剤をかけ、
喉の奥にスプーンを突っ込み、手の甲にはフォークを突き立てたりしていた。「これはマズイぞ、
そう思いましたけど、実はざまあみろという気持ちもあった。
僕もおふくろも昔は親父に散々ひどい目に遭わされてきたわけだし、それくらいの復讐は仕方ないだろうと。
ただ、女房はこれ以上何かあったら怖いという。5年間、家族だけでがんばってきたんだし、
もうこのあたりで他人に介護を頼もうということになったんです」2006年、
父の介護申請をしたところ要介護2と認定された(のちに要介護4に変更)。
母が「他人に家の中に入られるのは嫌だ」と言ったため訪問介護は頼まなかったが、
週に3日のデイサービスの利用がはじまった。安堵したのも束の間、
父は他の利用者や介護スタッフとたびたびトラブルを起こす。
デイサービスのレクリエーション中に補助具を振りまわしたり、
送迎車の中で大声を張り上げて他の利用者を怖がらせる。
入浴中に女性介護士に抱きつこうとしたこともあった。トラブルのたびに呼び出され平身低頭で謝るが、
結局は利用を断られて別のデイサービスを探す羽目になる。
「もしかしたらすでに認知症がはじまっていたのかもしれません。ただ、
元来が暴力的な人だったからこっちも医者に診せようとも思わず、次はどうしようかと悩むばかりです。
今でこそケアマネ(ケアマネジャー=介護支援専門員)さんはかなりがんばってくれるけど、
あのころは結構冷たかった。『デイ(サービス)は無理ですね、やっぱり家族で面倒みてはどうですか』
みたいな感じで、途方に暮れることも多かったです」要介護認定が下りて2年が過ぎたころ、
父は肺炎になって3ヵ月近く入院する。これを機に認知症の症状が進み、「枕の下に毛虫がいる」、
「廊下の向こうに墓地があるからお参りしたい」などと幻覚を訴えるようになった。

162 :
郊外で工務店を経営する48歳は、実家から徒歩10分の自宅に妻と2人の子どもと暮らす。
工務店の事務所を兼ねた実家には要介護一の母(80歳)がいて毎日のように顔を合わせるが、
もともとここで父(90歳)を介護していた。先代の父は腕の立つ職人だったが、家庭内では暴力的な人だった。
「しつけ」と称して子どもを殴る蹴る、とりわけ母には厳しく「おしん」のようにこき使うこともあった。
そんな父は2001年、脳出血の後遺症で半身マヒになる。当時は介護保険に関する情報が乏しく、
なにより「介護は家族の役目」といった風潮が強かったため、母とともに、
また妻の協力も得ながら在宅介護をつづけた。多忙な仕事を抱えながら1日置きに実家に泊まり込み、
入浴や着替えの介助、深夜に何度ものトイレ誘導をすればほとんど眠れない。心身ともに疲弊し、
実家を離れていた兄と姉に助けを求める。2人は父の前妻の子どもで、母親違いのきょうだいだ。
過去の家族関係が複雑だったこともあるのか、必死に窮状を訴えてもまったく通じない。
助けてくれるどころか、「親父の財産を独り占めにするつもりだろう」などと口汚く罵られる始末だ。

163 :
現在、老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学を専門として、クリニックを開いている筆者は、
東大医学部を卒業後、アルツハイマー病患者の肺炎に関する研究論文で東北大学より博士(医学)
の学位を取得した。その前年に、不名誉なことに、3年に一度しか落とされることがないとされる
(約350人に1人のペース)、同大学の博士論文に落とされた経験をしている。
自分の論文は、高齢者の精神療法でうまくいったケースを数例集めて、
現代精神分析でもっとも人気のある学派の自己心理学を用いると治療する際に有用性が高い、
ということを論じたものであった。旧来型の精神分析を用いなかったのがポイントだった。
落とされた理由は、「統計処理されていない。これは論文でなく論説だ」。
主査(審査委員長)は精神科の教授である。この論文は、
年間約15編の優秀論文を掲載するアメリカの自己心理学の国際年鑑に日本人として初めて選ばれたものである。
だから言うわけではないが、日本の大学の問題のひとつは、「仮説を立てるより検証(証明)が重要だ」
とする土壌にある。つまり、「仮説のみ」という論文はほとんど許されないのだ。
350人中1人しか落とされない。言い換えれば、350人中349人は落ちない。凡庸な内容であっても、
検証しやすい仮説を立て、動物で実験して、統計的に有意差のあるデータを残すことができれば、
普通に博士号がもらえるということだ。逆説的に述べれば、
退屈で平凡な内容こそ論文に絶対必要な条件なのだろう。これではユニークな発想が出てくるはずがない。
いや、むしろ人が考えないような新奇な発想は博士論文「合格」の邪魔になる。
あの湯川秀樹が日本人で初めてノーベル物理学賞を受賞した理由は、
中間子の存在を証明したからではない。その存在を仮定して、
後にそれが発見されたことがノーベル賞につながった。日本でも、物理の世界では、
ユニークな仮説を立てる人間を評価する気風があるようだ。
だから物理学の世界では留学せずに日本で研究を続けていてもノーベル賞がいくつも取れるのである。
筆者のケースからさらにいうと、
日本では心のケアのように統計に反映しづらい分野の研究をする人がどうしても少なくなってしまう。
なおかつ、半ば教授の好き嫌いが、
その弟子的存在である研究者の研究テーマに大きな影響を与えるということだ。

164 :
東北大学の筆者の博士論文の主査の精神科教授は16年間の任期中、
薬や脳波など精神医学の生物学的な研究には学位をすべて合格にしたが、
筆者の論文を含めて精神療法(カウンセリング的な心の治療)の論文に在任中学位を与えることはなかった。
教授の気に入るテーマでないと研究ができないのなら、その教授が、
視野が広く器の広い寛容な人でないとユニークな研究や新しい分野での研究ができない。
教授が専門分野とする旧来の定説がなかなか変えられない。日本の医学の世界では、
新説がいくら患者のためになるものであっても権威とされる学者が受け入れないという事例が数多くある。
例えば、慶應義塾大学病院でがんの放射線治療の専門家として活躍された医師の近藤誠氏だ。
乳がんの場合、旧来型の治療は乳房を全部切除し、その周りの筋肉も外すというものだった。それに対して、
近藤氏は「がんだけを取って放射線を当てる治療法でも5年生存率が変わらない」
というアメリカの論文を雑誌『文藝春秋』で紹介したが、医学界からほぼ無視された。結局、
そのような権威の医師たちがすべて引退するまでその治療法は標準治療とならなかった。
それにより15年のタイムラグが生じてしまったのである。筆者の場合も、
学位審査の主査だった東北大学の教授は東北6県の精神科の教授人事にも介入したとされていた。
その真偽は不明だが、以降、東北6県には精神療法を専門とする教授がいない状態となった。
そのため2011年の東日本大震災の際にトラウマの治療ができる
(これは薬では治らない)医師が不足して、今でも後遺症に悩む人が多い。
筆者は今でもボランティアで福島の沿岸部(原発のあった地域)の心のケアに1カ月に一度通っている。
ここまで読んで、そうした閉鎖的な環境が所属する大学にあるのなら、
いい論文を書いてよその大学で認められればいいではないかと考える読者もいるだろう。
しかし、日本の学会はよその大学の教授への忖度(そんたく)が強いようだ。
例えば、眼科で教授とけんかして出ていった人間は、
私の知る限りよその大学の眼科の医局では引き受けてもらうことはまずできない。診療科を変えると、
その医局に入れてもらうこと(たたし、別の大学である)はできるようなので、
どうしてもがまんしなければいけないことはないようだが、それまでのキャリアをふいにすることになる。

165 :
14年7月の出所以来、薬物依存症リハビリ施設である「ダルク」のスタッフとして働いていた人物。
首をかしげてしまうのは当然だろう。そうした疑問に、日本の依存症治療の現場はどう答えるのか。
「薬物依存症は、『クリーンで生きる』つまり回復が軌道に乗るまで平均4〜
5回は再発を繰り返すといわれているので、5回目の逮捕は、
回復のプロセスの中ではさほど珍しいことではありません。それよりもむしろ、
これまで5年間も薬物をやめることができていたことを評価すべきです。ふつう、
最初の治療の場合、治療を始めても数か月で再発する人が多いので、
よく継続できたなと思います。再発は回復のプロセスであるという考え方をすれば、
むしろ逆に治療はうまくいっていると言ってもいいでしょう」
容疑者が今後収監されてダルクのプログラムから離れてしまう可能性を考えると、残念でならないという。
「プログラムの成果が出ていたにもかかわらず、また刑務所に入ることになれば、
一時期中断してしまいます。刑務所内でも特別改善指導としてプログラムが実施されてはいますが、
社会内でのそれと比べると治療効果はあまり期待できません。
薬物依存者が再発する場合、それぞれに特有の『引き金』があります。
そうした誘惑を回避しリスクに対処できる力をつけることが治療の肝ですが、
誘惑自体がほとんど存在しない刑務所に入ると薬物再使用のスイッチが入ることはなく、
それで治った気になってしまうケースが大半です」ある者は、
覚醒剤を溶かす際に使っていたミネラルウオーターのペットボトルを見るとスイッチが入る。
またある者は予防接種の注射器を見た瞬間に興奮を覚えるなど、その瞬間、彼らの脳はハイジャックされ、
大切な家族や友人、恋人の悲しむ顔は吹き飛び、覚醒剤への渇望が起きるのだとか。
『今日は多分やらないが、明日になったらわからない』と繰り返し言っていましたが、
まさにその通りで、薬物依存症の完治はなく、やめ続けることで回復していきます。
というのも、一度脳内に構築された条件反射の回路が根こそぎなくなることはないからです。
たとえるなら、我々は梅干しを見ると唾液が出ますが、10年間梅干しに触れずにいたとしても、
10年ぶりに梅干しを見ればおそらく唾液は出るでしょう。それと同じように、薬物依存症との付き合いは一生続くのです

166 :
中央省庁による障害者雇用の水増し問題があった。
企業は全体の従業員の中から2.2パーセントの障害者を雇わなければいけないと法律で決まっている。
守らない会社は罰金を払うことになっていて、障害者を雇いたくないために罰金を支払う民間企業も多い。
しかし、障害者雇用を推進している国が障害者を雇わず、雇っていると数字をごまかし続けていたのだ。
障害者としては怒りを禁じ得ない事件だった。しかし、この事件を受けて、「表沙汰になったのだから、
これから中央省庁は障害者を雇うことに積極的になるはずだ」と考えた障害者も多いと思う。
私もその一人だ。ネットで検索をして、公務員の障害者雇用の試験を探すとわりかしすぐに見つかった。
どうやら水増し事件を受けて、国が初めて障害者限定の試験を行うという。
応募用紙をプリントアウトして、記入をするのだが、記入する項目がとても少ない。
名前や住所などの基本的な情報と自分の障害についてくらいしか書くところがない。
学歴も職歴も書く欄がないのだ。疑問に思いながら、
公務員試験というのは学歴などを見ないものなのかもしれないと考えた。
障害者枠とはいえ、公務員試験を受けるのは初めてなので、勉強しようと思い立ったのだが、
障害者雇用枠の公務員試験の問題集がないことを知った。
そもそも今回が初めて行われるのだから当たり前といえば当たり前だ。
ネットで調べていて、通常の公務員試験の問題集を解いておけばいいという記述を見かけたのだが、
公務員試験が一朝一夕でできるものではないということに調べているうちに気がついた。
自分が大学生の時ならなんとかなりそうだが、学校から離れてだいぶ経っているので、
良い点数を出せる可能性は低いと気がつき、勉強するのを諦めた。しかし、今回の試験は私と同じように、
社会からはみ出してしまった障害者がたくさん受けるのだから、平均点は低くなるはずだ。
そもそも、国が行う初めての取り組みなのだから、もしかしたら受かるかもしれない。しかし、
なぜ、応募書類に職歴を書く欄がないのだろう。書くことができたら、私は働いている実績があるので、
他の応募者よりも有利なのに。疑問に思いながら、試験当日を待った。よく晴れた日、
電車を乗り継いで、試験会場に向かう。大学の構内を借り切って行われるので、かなり会場は広い。

167 :
私と同じように試験を受ける人がたくさんやってきて、久しぶりにドキドキした。
車椅子の人や杖をついている人を何人か見かけた。それ以外の人は私と同じ精神障害者か、
四肢に障害のない人なのだろう。指定された教室に行き、席に着く。空いている席もちらほら見かけた。
試験官の説明を聞いた後、しばらくしてプリントが配られた。試験を受けるのは何年振りだろう。
白い上質紙をめくり、問題に目を通す。試験の内容は学力を見るものというより、総合的な知識、
常識を見るものに近かった。いわゆる一般教養というものだと思う。数学は苦手なので、
うまく解けなかったが、英語の長文読解は、問題になっているお話を日本語で読んだことがあるので、
なんとか解けた。社会や理科は自信がないが、マークシートなので、とりあえず埋めた。
国語の問題は難なく解けた。そして、最後に、小論文があった。私は一応、
作家として文章を書いているので、他の受験生よりもはるかに有利だ。文章をきちんと練り、
漢字も間違えることなく書き留めることができた。事前に勉強はしていなかったが、
それなりの手応えはあった。試験が終わって数週間経った。試験の結果は残念ながら不合格だった。
まあ、そんなものか、という感想しか出てこない。精神障害者になってから、
良い出来事というのはほとんどなかった。私は公務員を諦めて、いつも通りパートに出かけた。
最低賃金に近い金額で7年近く働いている。障害年金を受給しながらの暮らしは余裕があるとはいえない。
勤め先のNPO法人で講演会を行った時に、以前お世話になった上司に会った。
この業界で長く働いている生き字引のような人だ。「この間、中央省庁の障害者雇用の試験を受けたけど、
落ちちゃいましたよ」私がうなだれながら呟く。「働ける障害者だから大丈夫だと思ったけどね。
職歴もあるし」元上司がそう答える。「でも、職歴を書くところ、ないんですよ! 学歴もないし。
職歴がかけたら、他の人より良い印象が与えられたと思うんですけど」私が声を荒らげて答えると、
元上司は驚いた顔をして私を眺めた。「え! 職歴も、学歴も書かないの? おかしくない?」
元上司も素っ頓狂な声を上げる」「本当にないんです。住所とか名前とかと、障害者手帳だけ」
私は元上司の顔を見ながら話す。「うーん、それはあれだな。やっぱり奴らは障害者が働けると思ってないんだよ。

168 :
とりあえず、数だけ揃えればいいと思ってるから、職歴も何も聞かないんだろうな。
戦力として雇いたいならそこは聞くのが当たり前だろ」元上司は穿った考え方をしているが、
あながち間違っているとも言えない。一般企業では必ず職歴や学歴を書く。
それは自分の会社で働けるかどうかを見極めるためだ。「そっか。そうかもしれないですね。
戦力にするつもりがないから、職歴を聞かないんですね」私が呆然と答える。「でも、
まあテストはやったんだし、単純にテストの点が悪かったのもあるんだろう」
そう言って元上司はアハハと笑った。しかし、この障害者雇用枠の公務員試験について調べていると、
ある問題を孕んでるのを知った。知的障害者にも同じ試験を課しているというのだ。そのため、
今回の公務員試験では知的障害者の合格者数が著しく低く、合格者全体の0.4パーセントだという。
確かに、一律の筆記試験では知的障害者は不利だ。
実施する前にその点について言及する人はいなかったのだろうか。
そもそも、障害を持っている人と一緒に働くということは、その障害の特性を理解することから始まる。
何が得意で何が苦手か。何ができて、何ができないのか。人によってバラバラであることを理解して、
得意である仕事に就かせるというのが、障害者雇用であるのに、
知的障害者にとって不利なテストを課し彼らを切り捨てるのはあってはならないことだ。
私は精神障害者になってから、仕事を得るのにとても苦労した。今の仕事につくまで、
10年以上仕事がなかった。仕事がない状態が長く続くと、
自分の中の誇りとか自信が根こそぎなくなっていった。そして、病気もどんどん悪化していった。
引きこもっていた時期には何回か多量服薬をして自殺を図った。
けれど、仕事を得てから、私は一度も多量服薬をしていない。
それを考えると、仕事というのもがどれだけ人間にとって大事なものかわかる。
仕事は日々の居場所を確保する場所であり、小さな目標を持てる場所だ。職場に行って、
同僚と挨拶をすることすら、他者と関わりが持てる大事な行為だ。私は一時期生活保護を受けていたが、
あの頃は人と話をしない日がたくさんあった。しかし、私は仕事を得ているのに、悲しいくらい所得が低い。
一人暮らしのアパートで白菜やら豆腐やらをごった煮した鍋をすすっていると、もう少し良い生活がしたいと思う。

169 :
税金は上がるが時給は上がらない。実質的に給料は下がっているようなものだ。
精神障害者だと就職をする際に、病気をオープンにするかクローズにするかという選択ができる。
これは障害が表に現れない精神障害者にだけあるものだと思う。
障害をクローズにした方が仕事は受かりやすいとは聞くのだが、私はどうしても勇気が出ない。
通院の時間を確保できるのか、急に調子を崩した時になんと言って説明したらいいのか、
そういうことを考えると病気を開示した方がいい気がする。しかし、
ハローワークで障害者雇用の求人を眺めていても、圧倒的に数が少ないし、
履歴書を送っても面接に呼ばれない。そして、障害者雇用だと給料がぐんと低くなる。
月給15万円以上の求人が珍しいくらいなのだ。障害者にとって自立は大きな問題だ。
日本の障害者福祉はほとんど家庭が担っている。家族と暮らしている障害者の数はかなり多いと思う。
彼ら、彼女らが仕事を得ることができれば、家から出ることができて一人暮らしができるだろう。
自立のために必要なのがお金であることは障害者でも健常者でも同じだ。障害者が職場にいることは、
決して悪いことではない。障害を持った人と接したことがない人にとっては新たな気づきが生まれるだろうし、
障害を持っている人に仕事の調子を合わせることは、健常者にとっても仕事がしやすい職場になる。
仕事を休みたくても無理して出勤する、合わない仕事でも意地になって頑張る、
そういったことがなくなると皆が働きやすい職場になるのではないのだろうか。
障害の特性に合わせて仕事を提供するということは、何も障害者に限定したことではない。
健常者にだって特性があり、それに合わせた仕事をするのがいいのではないだろうか。
人が、それぞれの差異を認め、互いに尊重し合う社会こそが生きやすい社会だと私は思っている。

170 :
三菱電機(東京)の20歳代の新人男性社員が8月、
上司から「R」などと言われたと記した遺書を残して自殺し、
兵庫県警が、教育主任だった30歳代の男性社員を自殺教唆容疑で書類送検していたことが、
捜査関係者らへの取材でわかった。職場でのパワーハラスメントを巡り、
同容疑が適用されるのは異例という。捜査関係者によると、教育主任は7〜8月、
兵庫県尼崎市にある三菱電機の生産技術センターで、部下だった男性社員に対し、
複数回にわたって「R」などと言い、自殺をそそのかした疑いがある。書類送検は11月14日。
男性社員は8月下旬、同県三田市にある社員寮近くの公園で自殺した。遺書は現場に残されており、
県警が教育主任らから事情を聞いていた。関係者によると、教育主任は7月から男性社員を担当し、
8月に予定されていた技術発表会用の資料作りを指導。社内調査に対し、複数の同僚が「教育主任に
『R』と言われた」と男性社員から聞かされたと証言した。過去に教育主任から指導を受けた際、
「R」と言われた社員もいた。教育主任は「R」などの暴言は否定し、
類似する発言をした可能性はあると説明しているという。
同社では長時間労働が原因で社員が自殺したり、精神障害などを発症したりしたとして、
2014年以降、5件で労災が認定された。三菱電機広報部は「ご冥福を深くお祈り申し上げるとともに、
ご遺族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。捜査中であり、詳細は差し控えます」としている。

171 :
「子どもへの性加害を繰り返す小児性愛障害は、嗜癖行動(性依存症)の側面がある精神疾患です。
彼らはその問題である種の苦痛を感じながらもやめられない。そして、
忘れてはいけないのは多くの被害者を生みます。だから刑罰だけでなく、
行動変容のための専門治療が不可欠です。しかし小児性愛障害の実態はほとんど知られておらず、
具体的な対策を取れない。
実態を明らかにして身近な問題であると知ってもらうとともに防犯意識を高めてほしい」
小児性愛障害の治療の必要を強く説くのは、小児性愛障害を擁護しているからではない。
依存症にはアルコール依存症や薬物依存症など自己の健康を害する問題が一般的だが、
反復する性暴力は他者の健康を害する問題で、
小児性愛障害はそんな他害行為を含む依存症の中でも極めて再発率が高いからだ。それは、
小児性愛障害に「子どもも喜んでいた」「性教育の一環」「純愛だ」といった強力な“認知の歪み”があり、
また日本は性加害を起こす引き金になるリスクの高い児童ポルノなどがネットなどで簡単に入手できることも関係している。
「治療で関わってきた小児性愛障害の人には、
早い段階から自慰行為を通して子どもへの性的関心を自覚している人もいれば、ある時“パンドラの箱”
が開いてしまった人もいます。後者では、それまで子どもに性欲を抱いていない、
または結婚して子どももいる、という人が、“たまたま児童ポルノを目にする”“教職で子どもと密に接する”
などで子どもへの性的関心に気付き、『これこそ自分が求めていたものだ』と衝撃を受けてしまう」
子どもを守る親の立場として、まず覚えておきたいのは、
子どもへの性加害者は身近にいる可能性が高いということ。教職、学校職員、学童クラブのスタッフ、
保育士、塾講師、スポーツインストラクターなども例外ではない。患者のうち、
初診時に働いていた人56%の3割近くが教員、塾講師、
スポーツインストラクターなど子どもに指導的な立場として接する職業だったという。
「性加害は男児も例外ではありません。女児は小さい頃から『おかしな人に気を付けなさい』
と何度も言われているが、男児はそれほどでもなく警戒心が薄いことが理由のひとつかもしれません。
彼らはこのように無警戒な幼い児童を狙います」小さい子どもほど、されたことを言語化することが難しく、親が気づかない。

172 :
場合によっては業界から事実上の追放をされることもあり、そのダメージは計り知れない。
それでもなぜ彼らは薬物に手を出してしまうのか?「芸能人や音楽家には薬物乱用者が多い傾向がある」
と指摘する。舞台などのプレッシャーを克服したいがために、薬物に頼ってしまう例がある。また、
創作のインスピレーションを得るために薬物の力を借りようと考えるアーティストも多くいる。
「有名な例では、ビートルズが挙げられます。彼らが使用したのはLSDでした。
LSDを使用すると幻覚がもたらされ、視覚や聴覚が鮮やかになると言われています。名曲『ルーシー・イン・
ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ』は、頭文字をとればLSDとなり、まさにLSD体験を歌った曲とされています」
また、英国出身のギタリスト、エリック・クラプトン(74)は、かつて重度のヘロイン中毒だった。
ヘロイン中毒を克服した後もアルコール依存に陥り、クラプトンはまさに生死の境をさまよった。
「インスピレーション、興奮、快感など、刺激を常に求める性質は、精神医学の分野では『センセーション・
シーキング』と呼ばれています。芸能人や音楽家など、創作に携わる人々は、
この性質を一般の人よりも強く持っていると考えられます」つまり、センセーション・
シーキングの性向をもつがゆえに、彼らはリスクをおかして薬物にも手を出してしまった可能性があるのだ。
センセーション・シーキングと関連の強い精神疾患として、発達障害の一種であるADHD
(注意欠如多動性障害)がある。「不注意」「多動」「衝動性」が特徴のADHDは、人口のおよそ3〜
4%いると推測されている。「ADHDの人の頭の中は、つねに複数の思考が湧き出ており、
次から次へと考えが生まれ続ける状態にあります。これは『マインド・ワンダリング』と呼ばれます。
その一方で、興味ある対象には我を忘れて取り組む『過剰集中』を示します。
そんなADHDの傾向がある人には、向いている職業があります。デザイナー、ミュージシャン、
作家などの個人プレーに近い職業です。彼らは次から次へと新しい思考が湧いてくる一方で、
一晩集中して一気に作品を仕上げるといった作業を得意とします。いわゆる芸能人も、
ADHDに向いた職業でしょう」じつはADHDと違法薬物には、非常に密接な関係性が存在することが、海外の研究で明らかにされている。

173 :
2017年に抵抗できない状態の19歳の娘に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われ、
一審名古屋地裁岡崎支部で無罪判決を受けた男性被告の控訴審第2回公判が13日、
名古屋高裁(堀内満裁判長)で開かれ、検察側証人として出廷した精神科医が
「長年性的虐待を受ける中で、娘は(新たな暴行に)抵抗できない心理状態になっていた」と証言した。
抵抗が著しく困難な「抗拒不能」の状態だったかどうかが争点。
精神科医は今年7〜8月に計約15時間娘に面接した。この日の公判で、精神科医は
「それまでの無力感やあきらめの気持ちに新たな恐怖が加わり、心理面に大きく影響した」と指摘した。

174 :
市内の精神科病院を巡回して、入院患者と友達のような関係で接し、
医師や家族には言えない悩みを把握する。退院促進や、
退院後も患者を孤立させないためのきめ細かな支援を行っていく。また、
患者の通報によって不適切な医療行為や人権侵害が発覚した場合は、
協力関係にある精神科医や弁護士と連携して、医療機関に説明や改善を求める。
ピアサポーター主体の同種の組織は前例がなく、全国への波及効果が期待される。
来年1月26日にはプレイベントとして、「医療者に身体拘束の苦しみを味わってもらう体験会」
を計画している。約300人のピアサポーターたちは、
作業所で通所者を支援する活動などに従事する患者で、現在は病状は安定、寛解しているが、そ
の多くは、回復までの間に精神医療によって著しく傷つけられた経験を持っている。
医師や看護師から暴力や暴言を浴びせられたり、暴れてもいないのに隔離や身体拘束をされたり、
誤診や過剰投薬で病状をますます悪化させられたりしたことがあるのだ。このような経験や悩みを、
患者が行政の相談窓口などに伝えても、「被害妄想」などと症状のせいにされて信じてもらえなかったり、
攻撃的な性格だと誤解されて「パーソナリティ障害」という新たなレッテルを貼られたり、
「医師の裁量権には踏み込めない」と匙を投げられたりして、
著しい人権侵害すらも顕在化しない状態が続いてきた。これに危機感を抱いたピアサポーターたちは、
患者同士が密接な連携を図り、病院や行政に対して団結し改善を求めることが不可欠だと考えて、
専門組織の立ち上げを決めた。設立準備を中心的に進めるピアサポーター(39)は、
大学在学中の22歳の時、被害妄想が表れて精神科を受診した。すると、すぐに統合失調症と診断された。
「当時は、皮膚疾患の影響で眠れない状態が続いていました。今から思えば、
極度の疲労で一時的な精神症状が現れたのだと思います」しかし、この時の主治医は「統合失調症」
と決めつけて投薬を続けた。やがて、薬を減らすと症状が強まるようになり、服薬をやめられなくなった。
こうした不適切な診療が原因で、心身の不調が続いて就労できず、
精神科病院への入退院を34歳までに4度繰り返した。その過程で、医療スタッフによる度重なる暴言や、
安易な身体拘束、薬漬けの苦しみ、任意入院なのに退院できない理不尽さ、などを次々と味わった。

175 :
回復のきっかけは、今の主治医と交渉して減薬に成功したことと、それによって副作用が減り、
30代半ばにして仕事ができるようになったことだった。仕事を通して多くの仲間ができ、
なんでも話せるようになった。すると心が楽になり、1種類の薬で安定して過ごせるようになった。現在、
作業所スタッフとして働く傍ら、精神科病院の訪問活動も積極的に続けている。
「医療職や福祉職は立場上、患者と友達関係になれません。私たちにはそれができる」。
野球などのレクリエーションで長期入院の患者と親しくなるうちに「本当は退院したい」
という思いを打ち明けられたこともある。働く場所や家を確保して、退院につなげた。この患者は現在、
元気に働いている。「病院を訪問すると、提供しているサービスの質がすぐにわかります。
医療スタッフが私たちにもひどい言葉を浴びせてくる病院もある。
そういう施設が患者をどのように扱っているか、推して知るべしです」退院促進というと、
症状は安定しているのに地域の受け皿がなく、数十年入院している高齢患者を想像しがちだが、
「若くて元気で、入院の必要性など感じないのに、入院期間が数年に及んでいる人も少なくない」と語る。 
そのようなケースは、複雑な家庭環境などの環境要因が患者の背景にあることが多く、
本来は長期的な入院医療の対象ではない。それなのに精神科病院が、いわば「収容所」
として便利使いされているのだ。こうしたケースについても問題提起を行う方針だ。

176 :
被害者となった息子が、「加害者」として振る舞っていたとされる被告人の供述が明らかにされるにつれ、
被告人への同情論が拡大した。だが留意しなければならないのは、
被害者が実家に戻ったのは事件発生からわずか1週間前であり、ネットで言われているような
「被告は長年にわたって同居する長男からの家庭内暴力に苦しめられていた」
といったストーリーは必ずしも事実とは一致しない。もちろん、
細かい事実関係や経緯が実際のところどのようなものであったにしても、
悲惨な事件であることには変わりはないのだが。弁護士によると、被害者は統合失調症を患い、
仕事も長続きせず、ほとんどひきこもり生活を続けていた。家族と同居していた中学2年〜
大学時代のおよそ7年間にわたって家庭内暴力があったとされる。
被害者によって縁談がなくなってしまった妹が自殺していたことも明らかとなった。
そして実家に帰省して1週間で、今回の悲劇的な結末となった。
このような悲劇的な最期をどうすれば防ぐことができたのだろうかこの問いは、
私たちが暮らす社会にぽっかりと空いたエアポケットの存在を気づかせる。なぜならこの問いは、
「加害性のある弱者」とどのように対峙すべきなのかという問題を私たちの眼前に突き付けるものだからだ。
このような結末を迎える前に、被害者が適切な治療を受けて、社会復帰を目指せばよかったのだろうか。
かりに統合失調症を治療したとして、
長期にひきこもっている中年男性を雇用してくれる会社は残念ながらほとんどない。
よしんばあったとして、本人の能力や適性や要望とマッチするかどうかはまた別の問題でもある。
暴力をふるうかもしれない。トラブルを起こすかもしれない。そのような「加害性のある弱者」は、
社会が包摂するようなチャンネルがほとんど整備されていない。
多くが家庭に押し付けられて不可視化される。家庭は外部に相談をしようにも、
適切な機関の存在をそもそも知らなかったり、かりに知っていたとしても、
相談することによる家庭環境の悪化や、
地域社会からのスティグマ性によってためらったりしてしまうことも珍しくはない。ときに、社会が包摂せず、
家庭にそのリスクを押し付けて不可視化したはよいものの、ついには家庭が抱えきれなくなり、
最悪の場合には刑務所が受け入れ先の役割を担ってしまうようなこともある。

177 :
無期懲役の判決で「万歳三唱」したとの報道で、
社会にふたたび大きな動揺を与えた新幹線殺傷事件の被告は、事件発生当初から、
報道としては珍しいくらいに生活歴が詳細に伝えられていた。メディアで強調されていたのは、
被告が発達障害の診断を受けていたこと、そして仕事が長続きせず、社会的にも孤立していたということだ。
社会的に疎外され続けた人間にとって、社会に自分が安全に長期的に生きていられる場所も保証もなく、
自分が存続できる安全な場所を社会に獲得するためには、
もはや刑務所で一生を過ごすくらいにしか思い浮かばなかったのだ。
事実として被告は死刑になる可能性を示唆されるとひどく動揺して「無期懲役になること」
を強く望んでいたという。新幹線無差別殺傷事件、京アニ放火事件、川崎連続殺傷事件、
そしてこの「元農水次官による殺人事件」などは同じ延長線上にあり、「加害性のある弱者を、
私たちは全社会的に包摂するような方法をいまだに見いだせずにいて、
それどころか、どちらかといえば『包摂しない』という舵取りに向かっている」
ということを図らずも示唆しているように思えた。「加害性のある弱者を包摂しない」
という社会的方針は、私たちがただ冷血漢だからそうしているというわけではない。
功利主義的・個人主義的な観念から肯定される。たとえば、長期ひきこもり者で、精神疾患があり、
家庭内暴力の既往がある「加害性のある弱者」ひとりを社会が包摂しようとすると、
その際に発生するコストはひじょうに大きくなる。それは人件費的な意味でも、社会保障費的な意味でも、
あるいはコミュニケーション・コスト的な意味でもだ。だが、「包摂しない」という方針であれば、
そのコストを負担するのはおおむね家庭とか福祉関係者とか、そうしたごく少数のセクションに限定され、
「社会で『ふつう』に暮らす人びと」はその存在をほとんど関知することもなくて済んでしまう。
社会の全員でコストを支払って、物心両面のリソースを供出し「加害性のある弱者」を包摂するより、
社会の成員の多くが包摂のためのコストを支払わず「加害性のある弱者」
を不可視化してやりすごす方が、トータルで合理的だと判断する。

178 :
言い換えると、社会の成員のきわめて少数が、時折その「合理的判断」のための
「コラテラル・ダメージ(副次的犠牲者)」として犠牲になるという道を選んでいるということになる。
たしかに、上述したそれらの事件のように、いくらセンセーショナルに報道されていたとしても、
自分が直接的に遭遇する確率はほとんど天文学的であり、
実質的に無視しても問題ないほどのリスクしか生じないともいえる。
だが「あなたの勤める会社にもそうした人を入れる特別枠を作ろう」といった施策では、
そうした人と関わる確率は猛烈に高くなる。社会で包摂するというのは、
そうしたコストを引き受けるということでもあるのだから、
人びとが「包摂しない」という方向へと舵を取ることも、「合理的な側面」を評価すれば、
まったく非情で冷酷な行為であるとはいえないだろう。もちろん、その時に「お前は害があるから、
あっちへ行け」などとは言わない。「あなたには、もっとふさわしい場所があるよ」
とやさしいことばをかける。「あなたにはもっとふさわしい場所がある、もっとふさわしい相手がいる
(ただしここではないし、私たちでもない)」そうすれば、やさしいことばをかけた自分が、
「迫害者」として後ろめたさを抱えたり傷ついたりせずに済む。こうした事件に嘆き、
ときに憤りながら、しかし自分の身の回りには「加害性のある弱者」が接近してほしくない
(相応の機関によって捕捉されてほしい、再雇用されるとしてもウチ以外にしてほしい)というのは、
実際のところほとんどなにも言っていないに等しい。「私たちは、自分自身の快適な暮らしのために
『加害性のある弱者』を包摂しないでリソースを温存する方針をとっており、
その代償として最悪の場合は社会の成員のごく少数の人びとが時々犠牲になるような
『ロシアン・ルーレット』を回しています」ということを、はっきりと認めなければならない。
だが、そんなことをだれも口が裂けても言えない。テレビのニュースでは「支えるだれかがいれば」
「相談できる窓口があれば」「社会につながりがあれば」などといった、
コメンテーターのもっともらしい規範的議論でなにか言ったような気分になれてしまうし、
世間的には納得感が得られてしまう。そうであるからこそ、こうした事件は今後も続いていく。

179 :
光田健輔については、「愛生園の初代園長で、ハンセン病研究の第一人者です。
彼の『全患者の強制隔離』という考えは、日本の政策に大きな影響を与えましたが、
彼の評価は当時の社会状況も考えなければなりません」「彼の評価は時代背景や医学水準、
社会状況などを総合的に判断して行わなければならず、その判断は分かれるところです」
という説明がなされていた。強制隔離が間違っていたことは否定できないが、
現在の高みに立って全面否定することもできないという相矛盾した評価がうかがえた。
神谷美恵子(1914〜79)に関する展示もあった。神谷は1943年に長島を訪れ、初めて光田に会った。
「光田健輔先生という偉大な人格にふれたことが、その後の一生に影響をおよぼしている」
と述べるほど、その出会いは決定的であった。1957年から72年まで、神谷は精神科医として、
兵庫県芦屋の自宅から片道5時間あまりをかけて、長島愛生園まで通い続けた。
66年に出版され、皇太子妃(現上皇后)にも影響を及ぼした『生きがいについて』は、
愛生園での医師としての体験に根差した作品であった。79年に死去したが、園内には遺金によって
「神谷書庫」が設けられ、ハンセン病関連の文献が収蔵された。本人の意志とは無関係に神谷もまた
「社会的貢献」をしている。神谷の生きがい論が療養所をふたたびユートピアとして描いたため、
隔離政策を省みる真摯なまなざしの成立が遅れた事情は否めない。
療養所をユートピア=良き場所と見なす点において、神谷の視点は光田健輔に通じるとしたわけだ。
実際に神谷は、光田に対する批判が強まってからも、「いったい、人間のだれが、
時代的・社会的背景からくる制約を免れうるであろうか。何をするにあたっても、
それは初めから覚悟しておくべきなのであろう」と述べるなど、光田を擁護し続けた。
けれども展示には、神谷のそうした側面については触れられていなかった。
光田が進めた「無らい県運動」は、ハンセン病が恐ろしい急性伝染病だという誤った情報を広めることで、
差別や偏見を一層強めてしまいました。
彼は病理学者として、ハンセン病がきわめて伝染力の弱い病気であることを知っていたはずなのに、
真逆なことをした。しかもプロミンが開発されてからも、強制隔離を改めようとしなかった。
もし戦後直ちに過ちを認めていれば、差別や偏見は薄まったのではないか。

180 :
広告代理店に入社したのは、電通事件が起きた後です。入社時の研修でも、
まつりさんの話題は出てきました。どの上司も口をそろえて誇るように言うのは
「うちは電通と違ってホワイトだから」という言葉でした。
しかし現実は、電通が働き方改革で受注案件を絞り始めているので、
あふれた案件を取りに行くという矛盾が発生していました。まつりさんの事件を「まつられた」
と表現する社員が少なからずいました。あまり思い出したくないですが、
「電通が『まつられて』から、こっちに来る案件が増えたんだよね〜」といった、
モラルのない使い方をする先輩を見かけたこともありました。「どうしてそんなことを言えるのだろう?」
と疑問に思いましたが、「自分は違う」「そうはならない」と言い聞かせるようにして、
気を張り続けているのかもしれません。ある年の12月、
毎日のように終電やタクシーで帰る日々が続きました。12月は、年末年始の番組に向けたCMや、
キャンペーンの準備などがあるため、とりわけ忙しいのです。私も休日だったクリスマスイブにも出勤して、
誰もいないオフィスでパワーポイントを準備したことがあります。
「年内にプレゼンしてほしい」というクライアントの要望に間に合わせるためでした。
「どうしてこんなことをしているのだろう」と思ううちに空しくなってきて、地下鉄のホームで、
走っている列車に吸い込まれそうになったのを覚えています。初めての経験でした。本当に疲れてくると、
駅のアナウンスがなんと言っているのかも分からなくなってきます。電話越しに友達から
「話していることが支離滅裂だけど大丈夫?」と言われたこともあります。そんな時、
まつりさんの命日がクリスマスだったというのを知り、まつりさんのツイートを読み返しました。
つらさが痛いほど分かるような気がしました。どうしても他人事だとは思えず、ネットで調べて、
飛び降りたマンションに命日の夜に現場に手を合わせに行きました。現場に行くまでは
「二度とこんな事件を起こしませんから、安らかに眠ってください」と言いたかったのですが、
手を合わせたあとに、その場で5分ぐらい考えて、「自分だけの力ではどうにもならない。
つらいならば辞めるほかない」と思うようになっていきました。

181 :
ひきこもり状態の人の自立支援をうたう東京都内の業者に自宅から連れ出され、
暴行を加えられたり軟禁状態に置かれたりしたなどとして、
関東地方の30代の女性とその母親が業者側に慰謝料など約1700万円を求めた訴訟で、
東京地裁は26日、業者側に計505万円を支払うよう命じる判決を言い渡した。
訴状などによると2015年9月、港区の「エリクシルアーツ」が運営していた
「あかざけいぶの全国自立支援センター」のスタッフらが突然、女性を自宅から連れ出した。
女性はアパートの一室で約1カ月、職員らとの共同生活を強制され、
「逃亡すれば友人がどうなるかわからない」と脅迫されたり、殴る蹴るなどの暴行を加えられたりし、
携帯電話や財布を没収されたという。女性は当時、ひきこもり状態ではなかったものの、
母親とのいさかいがきっかけとなり、家族関係に悩んだ母親が、エリクシルアーツ側に「社会復帰支援」や
「職業訓練支援」などの名目で約570万円を支払い契約。だが、具体的な支援は何も行われなかったという。

182 :
覚せい剤の乱用で精神的に不安定になって割腹自殺を決意し、
路上で自身の腹部を包丁で20センチあまり切りつけました。自らの腸管をも引っ張り出すという有り様でした。
奇跡的に一命を取りとめ医療刑務所に服役しましたが出所して3日後、
ホテルでドアを叩くなどして暴れ精神科へ連れてこられました。入院中は、「狙われている気がする」
などとひとり言をつぶやいたり、怒声を発したりしていましたが、しだいに落ち着きました。
友人宅への外泊を許可したところ、飲酒をきっかけに精神症状が再発し、「光が飛んでくる」
などと言いだしたのです。病院へ戻って治療を続けて何とか退院しましたが、退院後もなかなか安定せず、
残念ながら、症状はだんだん悪化しています。自殺を試みたり、他人を傷つけたりするのは、
かなり重篤な覚せい剤精神病の例です。ここまで重篤になる前に警察に逮捕されたり、
仕事が続かなくなって周囲に病院に連れてこられたりするのですが、実は、
覚せい剤精神病患者による事件は報じられているよりずっと多く起きています。
たとえ刑事事件を起こしても、加害者が明らかに精神病を患っている場合、
実名が報道されなかったり非公開になったりして、
人目に触れずに葬られている事件も少なくないからです。覚せい剤は今では
普通の人たちでも入手しやすくなり、気軽に手を出すようになっています。
明るく、問題行動など起こしたことのなかった高校生で、
高校2年生の時に知り合った年上のボーイフレンドに勧められて覚せい剤を使用し始めてしまいました。
家族関係も良好でしたが、家族が精神科につれてきたときには、
興奮状態で泣きわめき会話がなりたたない状態でした。真冬である2月にノースリーブに裸足で、
「思い出の場所に行く」と家を出て行き、近くの中学校の校庭を全裸になって徘徊していたのでした。
覚せい剤精神病を発症すると、治療を何年も続けなければいけません。そして、
いったんは治ったかにみえても、飲酒や睡眠不足でストレスがたまったりしたときに再発することも多く、
治療は困難な面が大きいといえます。覚せい剤は一時的な興奮作用をもたらすだけでなく、
脳の機能を永続的に、それも悪い方向に変化させる作用を持っています。
軽いファッション感覚で手を出してしまった薬物のせいで、本人だけでなく、その家族の人生の目標も夢も、まったく狂ってしまうのです。

183 :
毎日、約900人の患者さんが通ってきます。その約900人のうち、4人に1人は「依存症」の患者さんです。
依存症にはさまざまなタイプがありますが、いちばんよく知られているのは「アルコール依存症」でしょう。
かつては「慢性アルコール中毒」、略して「アル中」と呼ばれていました。
また、高度経済成長期に急増したものに「ギャンブル依存症」があります。
競馬、競輪、ボートレース、パチンコなどに過度にのめり込むのがギャンブル依存症です。
ここ10年あまり、目立って増えてきたのが数々の依存症のなかでも「性依存症」。具体的には、「痴漢」
「盗撮」「のぞき」「露出」「下着泥棒」「風俗通い」「強姦」などの性衝動行為を操り返し行うもので、
そのなかでもいちばん多いのが「痴漢」です。性依存症の場合、行為の対象となる相手
(多くの場合、女性)がいるため、犯罪になります。しかし、被害者に対する罪悪感は少なく、
自分の興奮や快感だけを求める加害者が多いことが特徴です。この性依存症は、
現代という時代を背景にした現代病です。むしろほかの依存症より、その色合いが濃いといえ、
なかでも年を追って増えているのが若い人たちの罹患。日々、彼らと接するうちに見えてきた時代背景を、
いくつか紹介したいと思います。豊かな社会になった今、心の病が増えています。一見、矛盾するようですが、
飽食の時代になり、糖尿病が増えて飢える心配がなくなった現代社会に、
摂食障害のように食べたものを吐いてしまう人がいます。豊かさが、逆にこうした心の貧しさや心の病気・
現代病を生んでいるのではないかと、つくづく考えてしまいます。社会規範がゆるくなり、
価値観が多様化しています。これに対応するように、
社会生活の基本である自由と規律についてきちんと教わっていない人が多くなり、
このためセルフコントロール、つまり自分を抑えるという教育がおろそかになっています。
今は、ポルノ映像などの“性情報”があふれています。自分の部屋でそれらを見入っていれば、
刺激を受けないわけがありません。頭の中に情報が詰め込まれたまま外に出て、
対象となる人物に対し、衝動的に痴漢や盗撮をしてしまうのです。性欲は人間誰しも持っており、
15〜16歳の思春期の少年は特に性的好奇心が強く、性欲も強いものです。

184 :
しかし彼らが一様に性依存症になるわけでも、まして性犯罪者になるわけでもありません。
どんな人たちが性依存者になるのかを、当院の受診者のデータから検証してみると、
30〜40代の男性がおよそ70パーセントを占めました。つまり壮年期、
働き盛りの世代に性依存患者が多いのです。次に、彼らの職業はというと半数が「会社員」。
さらに学歴を見てみると、4年制大学卒がほぼ半数を占め、
大学院卒を合わせると54パーセントにもなっています。これらのデータから、性依存者の平均像として
「高学歴で、働き盛りの会社員」という素顔が見えてきます。その年代となれば、
おそらく会社では中間管理職として勤務しているケースが多いはず。上司から命令されるプレッシャー、
そして部下を指導するプレッシャーなどを受け、それらがストレスとなり、
性依存の引き金になってしまうケースも多いのです。しかし、
幼いころの環境やふとしたきっかけで性依存の症状に苦しめられてきている患者さんもいます。そこで、
実際に相談へ来た「性依存症」患者(34歳)の話を紹介します。未成年時に、
医療少年院と少年刑務所へ入所し、成人してからは各地の刑務所に服役し、
計8回の実刑判決を受けました。それでもやめられなかったのが「ハイヒール盗み」です。
女性のハイヒールに異常な執着を示す男性でした。単なる盗みではなく、
駅の階段などで前を歩く女性に対し、いきなりハイヒールを奪い取るのです。
あまりにも異常な行為と思われるでしょうが、性依存症の典型的症例ともいえます。
来院したのは2016年2月。服役を繰り返した末、
困り果てた父親が法務官に相談したところ当院をすすめられたそうです。小太りの体形で猫背、
メガネをかけ、ニヤニヤとうすら笑いを浮かべており、異様な印象を受けました。
3人兄弟の次男として生まれ、小学2年生のときから学校になじめず、いじめを受けていました。
小学校入学以前に母親のハイヒールに特別な関心を持つようになり、
性的な欲求を感じるようになったのは小学校3年生。初めてハイヒールを盗んだのは、
中学2年生のときだったといいます。
女性が身につけた特定のものに執着するフェティシズムの典型的症例でした。
ハイヒールをはいた女性を見ると追いかけて行き、左足にはいているハイヒールの踵をつかんで盗ってしまうというやり方です。

185 :
「どうしてそんなことをするのか」とこちらが聞くと、答えは「自分でもわからない」。盗みがうまくいくと
「スリルと快感、達成感を得られるが、罪悪感を持つことはない」と話しました。
女性関係については、「セックスはしたいと思うけど、女性と話すことが怖くて、童貞」だと言うのです。
彼は「性依存症」だけでなく、他人の感情への無関心や社会的規範を無視し、
相手を性の対象としてしか見ない人格障害である「反社会的パーソナリティー障害」でもあります。
本人と父親に性依存症という心の病気であることを説明し、
当院の治療プログラムに参加してもらいました。当院では、初診時に患者さんごとの「リスクアセスメント」
(危険度評価)を行いますが、危険度の高低にかかわらず“最低3年間”の治療を基本としています。
特に最初の半年間は、集中的にクリニックへ通ってもらうようにします。というのも、患者さんたちは、
逮捕されたり出所して間もない時期のため、精神的に追い詰められ孤立してしまうからです。
そのような状態から脱するには、同じ心の病を抱えた“仲間”が必要なのです。プログラムの内容としては、
自分自身を振り返る「自分史」をはじめ、「性依存と治療」や「性依存と家族」を学び、
性依存症について書かれた本や被害者の手記などを読み、内容について考えるミーティング、
認知行動療法について学びます。駅の階段でハイヒールを盗むことが多かったため、
電車で通院させることは危険だと判断し、クリニックの近所にある寮に入ってもらいました。
従順に治療を受けていたのですが、約半年後、女性にしつこくつきまとって身体に触れ、再び逮捕・
勾留されてしまいました。それを知った私は、性依存症治療の難しさを改めて実感させられたものです。
治療中も「ハイヒールを盗むファンタジーがずっと消えない」と話していた心に潜む闇は、
医師の想像を超えるものなのかもしれません。心の病は目に見えません。
内臓疾患のように病巣を除去すれば治るというものでもありません。
根気強く治療する以外に道はないのです。60年にわたって経験し、積み重ねてきたものが、その治療の根幹になっています。

186 :
心身の異変に気付くことができないほど弱り切っているとき、
人の目に触れる場所に自分の身を置いておくことは非常に重要です。
精神がすり減って判断能力が低下したり、物事の分別がつかない状態に陥ると、
人は思ってもみない行動に出ることがあるからです。極限状態にあったとき、
家族を殺そうと思ったことがあります。家庭で毎日のように暴力を受けていた10代の頃、
頼れる人が誰もおらず、外部に助けを求めることもできませんでした。同じように、
何年も継続的に殴られていた母は精神が不安定で、
働いても働いても金をむしり取られる生活に疲弊していました。
幼い頃から家庭は正常な機能を失っており、家から逃げるのに必要な経済力もなければ、
長期的な目線で問題解決に取り組むだけの余裕や決断力すらもなくなっている状況でした。
そもそも、自分が置かれている環境や精神状態が異常であることにも気が付いていませんでした。
さらに家族は孤立無援であったため、周りには気にかけたり、異変に気が付いてくれる人はいなかったのです。
そんな生活を十数年続けた頃、家族をRべきかどうか、真剣に思い詰めるようになりました。それまで、
家庭でのできごとを誰かに相談したことは一度もありませんでした。相談したことが家族の耳に入れば、
今よりもっとひどい目に遭うと分かっていたためです。「そのうち、きっと暴力はなくなるだろう」
と思ってあれこれと試行錯誤をくりかえしても、状況はよくなるばかりかますます激化するだけで、いつしか
「何をやっても無駄だ」といった絶望感に苛まれるようになりました。母とは何度か「もう、
殺してしまうしかないんじゃないか」と話をすることはありましたが、最後にはいつも
「自分が産んだ子を手にかけることはできない」と問題をうやむやにするばかりだったのです。
正気を取り戻したのは、「他者」がたまたま異常に気が付き、家から逃れられるよう説得し、
手助けをしてくれたからでした。危険にさらされることもない「安全な場所」を手に入れて初めて、
「これまでの自分がいかに正常な状態ではなかったか」を知ることができたのです。おそらく世の中には、
人生に絶望しつつも、誰にも助けを求められない人がたくさんいるのだと思います。もしかすると、
彼らは自分自身の精神が追い詰められ、正常な判断ができなくなっていることに気が付いていないかもしれませ

187 :
精神科の医師には、他科よりも患者との関係に慎重であるべき事情がある。
「患者が医師に恋愛感情を抱きやすいことに加えて、
精神科医は脳内の神経伝達物質に作用する向精神薬を用いるからです。もし、
下心を持った医師がそれらを大量に処方した結果、患者が処方薬に依存するようになり、
“薬が切れたらどうしよう”、“この先生に見捨てられたらどうしよう”
などと不安にさいなまれるようになったらどうなるか
医師が患者の心身をコントロールすることもできないわけではありません」
精神科の臨床においては、医師が自らの立場を利用して患者を支配する可能性がないわけではない。
それゆえ、欧米では、治療中の精神科医が患者と性的関係を持つことを「犯罪行為」
として刑法などで規制したり、医師資格の抹消を含む制裁を加えたりするケースが見られる。
例えばドイツの刑法は、「治療を行う関係を濫用して、
精神療法が行為者に委ねられている者に対して性的行為を行うなどした者」は、
「三月以上五年以下の自由刑」と定める。だが日本には明確なルールが存在しない。
多くの精神科医が所属する日本精神神経学会は「精神科医師の倫理綱領」で、
〈精神科医師は、専門的技能および地位の乱用を行ってはならず、
精神を病む人びとからのいかなる搾取も行ってはならない〉とするが、罰則規定は設けられていない。
2019年11月には、
通院先の鹿児島県内の精神科医から性的搾取を受けたことを原因として自殺したという女性(当時27)
の遺族らが都内で会見を開き、医師と患者が性的関係を持つことを法律で禁止するよう求めた。遺族らは、
主治医だった精神科医が不適切な投薬や懲罰的な断薬を繰り返して女性を支配していたと主張している。
もちろん、知り合ったのは精神科医と患者としてであっても、治療終了後に恋愛・
結婚へと発展するケースもあるだろう。本人たちが望んだ生活を送るならば、
出会ったきっかけにこだわる必要はない。ただ一方で、
精神科医と患者の関係は構造的に様々な問題をはらみやすいので、
個々の医師の倫理観のみに委ねるのではなく、明確な規則を定めるべきではないかとの声も聞こえる。
「海外では法律などで規制されていること自体、この問題がいかに根深いかを物語っています。日本でも、
精神科医と患者には転移性恋愛が起こり得ることを多くの人に知ってほしい」

188 :
婚約後のブライダルチェック(婦人科検診)で不妊症と診断され、
「若い頃の性病を放っておいたからでしょうね」という女医の言葉がきっかけで、
心の奥に鍵をかけて押し込めていた“R被害の記憶”というパンドラの箱はあっさり開いてしまいました。
毎日続く悪夢とフラッシュバック。「こんな私なんか、あの時殺されていればよかった」
という想いがいつも頭から離れず、繰り返す自殺未遂。生きている感覚を確かめるため、また反対に、
自分に罰を与えるために脅迫的にやめられないリストカット。「おまえのせいだ!」と母に浴びせる罵声。
婚約者は支えてくれようとしましたが、結局、結婚は破談になりました。今となっては、
この結果が正しかったのだと思います。複雑性PTSDと診断され、
被害に遭った3月前後は特に症状がひどいために、3年連続で精神科に入院し、
その間に集中してPTSD治療を行いました。カウンセリングの途中で乖離してしまい、
治療を中断することもしばしばという辛い治療でしたが、いま振り返ると、その原動力になっていたものは
「やっぱり生きたい」という願いと希望だったような気がします。その希望は、あんなに恨み、
憎んでいると思っていた母が与えてくれたものでした。最後の自殺未遂。
診察でもらった精神安定剤や睡眠薬をこっそり貯めこみ、胃洗浄(薬を取り除く処置)
しても間に合わない時間を逆算して周到に準備した計画。
3日間意識が戻らない状態から奇跡的に後遺症もなく生き返ったとき、
私が最初に見たのは病室の床に小さくなって寝ている母の姿でした。「もう、こんなことはやめよう」
まるで呪縛からとけるように自然にそう思えた瞬間でした。同時に
「私は母から愛されていなかったわけではない」と思えた瞬間でもありました。その日を境に、「死ぬこと」
へ向かう日々から「生きること」に向かう日々が始まったのです。20代の、
パンドラの箱を抱えながらがむしゃらに走る日々とは違って、一歩一歩、
カメ並みに進むような回復までの長い長い道のりでした。少し進んだかと思うと、すぐに逆戻り。
いま現在もまだ、その道の途中だと思います。“死にたい病”はなかなか厄介で、トリガー
(被害を想起させる出来事)に何度もつまづきながらも治療を続け、家族や治療者、周囲の支えてくれる人たちに少しずつ心を開いてゆきました。

189 :
注意深く心を開くのと同時に、安全や安心などまったく感じられない、
と思っていたこの社会が実はそうでもない、ということに気づき始めてもいました。
性暴力被害者を支援する団体がいくつも存在することを知り、「いつか、
もっと元気になったら私にもできることがあるだろうか」と、いつしか考えるようになりました。そして、
治療を始めてから10年近く経った頃、性暴力被害者支援員の養成講座に申し込み、
講習を受けることになりました。以下は、その当時の想いや葛藤をカウンセラーにメールで綴ったものです。
《R被害のことを母に伝えた時、「誰にも言ったらダメ。早く忘れなさい」と言われて
「あぁ私はやっぱり人に言えないことをされたんだ。恥ずかしいことなんだ」と思って生きてきました。
私に限らず、性犯罪被害者は少なからずこのような二次被害を受けていると思います。母として、
娘を思う心配からの言葉なのでしょうでも、とても傷つきました。「どうして被害者の私が、
辛い苦しいと声に出来ず、後ろめたいような気持ちを抱えて生きていなければいけないんだろう」
「なかったこととして忘れて生きるのが本当に幸せなこと?」そんなことできるはずないのにと、
ずっと理不尽な想いを抱えていました。R被害にあった私は隠れていなければいけない存在なのか
被害があってもなくても、私は私なのに。それは被害者からすれば、
自分を否定されているような気持ちになるのです。そして“被害をなかったことにすること”それは、
加害者を野放しにして、更なる加害の可能性を与えてしまうことではないのか、とも思いました。
私はもう恥じて生きたくないんです。恥じるべきなのは加害者のほうです。だから、
この性暴力被害者支援の講座に参加したのかな、とも思います。
被害に遭った私でも、そのままの私でいいのだと思えるようになるために。
時代的に性暴力サバイバーも声を挙げられるようになってきました。
まだまだ偏見や無理解はあるけれど、被害をなかったこととして生きるのではなく、
サバイバーとして生きていく選択ができる時代になってきたのだと思っています。
不妊の原因が性暴力被害にあることがわかって、心の奥にしまっていたパンドラの箱が開いてしまい、
そこからPTSD発症…という経緯を辿った私にとって、決して被害のことを忘れて生きることなどできません。

190 :
子どもがいないという事実を認識する度、それを避けて通ることはできないからです。
記憶喪失にでもならない限り、私たち性暴力サバイバーにゴールはありません。もしゴールがあるとしたら
それは私が私らしく生きることです。笑って泣いて大好きな人と過ごす、
そんな当たり前の生活ができることです。幸せになる権利が私にもあると思えることです。
でもやっぱり葛藤は大きいです。自分の傷を癒すために支援する立場になりたいのか
当事者だからできることがあるなんて、直後の被害者からすれば、傲慢じゃないのかとか
もちろん怖さもあります。PTSD治療のただ中にいる頃は、支援者になることなど想像もつきませんでした。
でも、「当事者の私だからできることもあるかも」と今回、性暴力被害者支援員の講座を受けたことは、
被害者である自分を受け入れるということでした。そして、
この辛い体験を無駄にしたくないという想いもあります。また、ある意味で母からの自立でもありました。
母がどう言ってもどう思っても、私は私の生きたい人生を歩むのだと。受講中の心の揺れも、
もちろんありました。講師は性犯罪被害者支援に関わる方々、私と同じ当事者、警察関係、検事、弁護士、
精神科医、婦人科医などなど様々なのですが、もちろん揺れたのは 当事者の話です。
私とケースが似ていたせいもあったと思いますが、彼女の「どんな事件だったか」の内容の話では、
緊張しましたでも、フラッシュバックもなく予想以上に落ち着けていました。それより揺れたのは、彼女が
「最後に残った課題は母親との関係でした」と言ったときでした。「あぁやっぱり」
と思って涙が出そうになりました。彼女も母親に私と同じような言葉をかけられていました。「忘れなさい」
と。きっと彼女も私と同じような心の葛藤を経てここに居るんだと思うと
辛いというより共感の涙だったと思います。とにかく、先生、
いろんな葛藤がありながらも講習は無事終わりました。
今日はとにかく自分をたくさん褒めてあげたいと思います。最後に最近、毎日繰り返し読む、
アファメーション(肯定的な断言)の言葉です。「自分は生きるのに、あたいする人間です。自分は、
自分のままでいいのです。自分は愛するに、あたいする人間です。自分は、自分の居所をつくっていいのです。自分を、うんと好きになります」

191 :
私はすぐカッときてしまう性格です。穏やかでいられる人になりたいのですが、
些細なことでもすぐ頭にきて、それを言葉や態度に表してしまいます。それが原因だと思うのですが、
恋愛も長続きしません。これは、僕も解決法を聞きたいです。本当に短気でして(笑)。
え、怒りっぽいの?それは勇気づけられますね。僕も相当怒りっぽいんですよ。でも、30代のときに、
怒りでお弟子さんたちを傷つけていることに気づき、改心しました。僕は変えたくても、変えられません。
年々酷くなっている気も。でも、生理現象だから仕方ない、と半ば諦めているところもあるんですよね。
怒りはね、パーンって弾けるような怒りなんでしょう。それで終わり。その後、
美味しいもの食べようって気持ちが切り替わるような。まさにそんなタイプです(笑)。
僕の場合は、グーッと持続するような怒りが多かったんです。で、怒りを研究したんですよ。
仏教書に、怒りは自分への毒だということが書いてありました。そこで、カーって頭に血が上った時は
「今、真っ黒な毒が、ポタポタと点滴で体に充満されている」とイメージしました。
すると怒りがスーッと引くようになったんです。怒りを客観視する視点は必要ですね。僕が言えるのは、
ちゃんと怒らないとダメだ、ということ。怒ることは良くないことだと押し殺してしまうと、消化できません
。私は怒ってる! 頭に来た! あいつが悪い! と怒りを味わうと、
じゃああいつの何が悪いんだろうとなります。すると、私が悪かったかもって気づくことも。
味わうことで感情はいずれ変わります。臭いものに蓋をしないことです。

192 :
10代から20代前半まで5年付き合った人が今でも忘れられません。先日、
SNSで彼を見つけてしまいました。別れてから6年が経ちますがどうにかして接点を持ちたい、会いたい、
という思いが止められません。相談では、この手の“復活愛”と“不倫”の相談が一番多いんですよ。
頼るところがなくなってしまうんでしょうね。「彼を運命の人だと言ってください」と。
後押しをして欲しいわけです。もし、心理カウンセリングをするなら、
トラウマの分析をしたり、なぜその男性に執着してしまうのか、
生い立ちの中でのこの方と父親との関係を分析したりしていくんでしょうが、
そんなことを求めていないはず。今回のお悩みの文面からすると、
「私を止めてください」ってことですよね。でもこの感情のまま頼っても、依存の対象が変わるだけで、
心の中にある問題が繰り返すような気がします。もちろん、この男性に会ってみたら、
それまでの妄想が消えて、ふっと冷静になれるかもしれません。
でも、相手の男性の気持ちを考えれば、おすすめできない方法です。この方は29歳なので、
30歳前後は本当の意味での成人式のようなものなんです。だから、過去の恋愛に悩むより、
お仕事をしっかりしなさいと言いたいですね。なるほど〜。人生を耕しなさい、と。
それはカウンセリングの世界でも良く言いますね。まずは自分の時間を持ちなさい、
集中できるものを作りなさい、と。僕は何か嫌なことがあったら、
ローリングストーンズや矢沢永吉の動画をみますよ。勇気付けられるんです、
10分で立ち直れます。この方も、自分が真似したくなるくらい格好いい人、
憧れる人をロールモデルに持つといいかもしれません。古代ギリシャの言葉で、“ミメーシス”、
感化や感染という言葉があります。軽く感染するといいですよ。セルフイメージも上がります。

193 :
引き寄せの法則を実践したり、パワースポットに行ってみたり、
開運法と呼ばれることはいろいろ試してみました。でも、ポジティブな考えを持つのが苦手で、
いつも悪い方、悪い方に考えてしまいます。ネガティブ思考を変えるにはどうしたらいいのでしょうか。
でも、ポジティブ思考だけの人の方が危ないですよね。物事を完成させていく過程で、
チェック機能としてのネガティブ思考は必要です。
現実逃避とポジティブ思考を勘違いしがちな危険も常にありますから。
引き寄せの法則もポジティブではないんですよ。それを信じてやっていることで、願いに近づく。
これって魔術的思考です。ポジティブじゃないから、その思考になるんですよ。
この人は情報をたくさん持っていますよね。だから周囲の人の悩みを聞いてあげて、
アドバイスしてみたらどうでしょう。あなたはこのパワースポットにいくといいよ、とか、紫水晶がいいよ、とかね。
相談を受けているうちに、「人ってこんなことで悩むのか」と気づくことがあるでしょう。自分も同じだ、と。
僕だってそうですよ。人間はくだらないことで悩むものです。ただ、嫌な妄想に潰されないために、
自分のなりたいイメージを持っておくことは大事です。文章にしたりして、
ゴールをできるだけ明確にしておく。常にゴールに向かって行けるので、
嫌なシチュエーションが浮かびにくくなりますよ。パワースポットに行きまくる、とか、
引き寄せの法則しか信じない、というのも問題ですからね。
100%ポジティブになれないのは正気の証拠。引き寄せの法則などはある種のファンタジー。
きっかけ作りに役立てば良い、という程度でいるのがいいですよ。

194 :
向精神薬依存症は「病気」であり、自分では克服できないという考え方が大きな理念です。
自分では治せないので、仲間や家族と一緒に薬を使わない日を持続させていこうという考えです。
意志が弱いからやめられないのではなく、病気だからやめられないのです。実際に、
今でもやりたいと正直に話をされています。ただ、
向精神薬を使わない仲間と共に歩くことによって助かっていると。向精神薬依存症であったので、
同じ症状の人の気持ちが分かり、親身なって寄り添い、再使用を防ぐ活動に命をかけておられます。
向精神薬依存症になると何が怖いのか?それは、人間でありながら人間でなくなるということです。
精神状態、肉体、考え方が完全にずれてしまうので、社会人として生きることができません。最終的には、
家族、友人、信用人として生きていくために大事なものを全て失ってしまうのです。若いころ、
救急病院の仕事を手伝っていた際、向精神薬依存症の人が来院したことがありました。
気にそぐわないことがあると大暴れを繰り返す異様な状態に大変驚きました。理屈ではない以来、
クスリの怖さを肝に銘じて医師を続けています。治療で大切なこと、
それは自分が向精神薬依存症であるということをまず認め、
ひとりではやめることができないことを素直に認めることです。そこから、プログラムに従って、
回復への治療に臨んでいきます。重要なのは、その人を取り囲んでいる家族、友人なのです。
その人たちが曖昧な気持ちで寄り添ってしまうと、すぐに元の世界に戻ってしまうことが多いのです。
取り巻く人への教育も大切だと強調されています。
向精神薬依存症に対する考え方には様々なものがありますが、今の時代、
決して対岸の火事ではありません。芸能人の薬物報道などを他人事とするのでなく、
常にクスリの怖さを認識するべきです。そろそろ、国を挙げて、みんなが真剣に取り組まないといけないのではないでしょうか。

195 :
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年、入所者19人が刺殺され、
職員を含む26人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖被告(29)
の裁判員裁判の初公判が8日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で開かれた。植松被告は起訴内容ついて
「ありません」と述べた。弁護側は、事件当時、精神障害があったと無罪を主張した。その後、
植松被告が暴れ、裁判は休廷になった。午前11時に開廷の予定だったが、
傍聴希望者が多かったことなどから手続きに時間を要し20分遅れて始まった。
植松被告は黒いスーツ姿に腰辺りまで伸びた髪を後ろに束ね、数回会釈しながら入廷。
裁判長から氏名などを問われると、小さいながらもはっきりとした声で答えた。植松被告は罪状認否で
「ありません」と認めた後、弁護側の申し立てを受けて裁判長が植松被告の発言を許可。
証言台の前に立っていた植松被告は小声で「皆さまに深くおわびいたします」と述べた後、
突然顔に手を当て、うめき声を発して暴れだし、刑務官が床に取り押さえた。
裁判長が傍聴人に退廷を命じ、法廷内には「早く退廷してください」
と地裁職員らの怒声が響くなど騒然となった。公判の主な争点は刑事責任能力の有無。
植松被告をめぐっては横浜地検が鑑定留置を実施。人格障害の一つである
「自己愛性パーソナリティー障害」と診断されたが、地検は完全責任能力があったと判断し、起訴していた。
被告は事件前に措置入院した際に「大麻精神病」とも診断され、逮捕後も尿から陽性反応が出ていた。
こうした状況から、弁護側は薬物性精神障害による心神喪失状態だったとして無罪を主張するとみられる。
公判は、被害者の氏名などを伏せて審理できる「被害者特定事項秘匿制度」が適用され、
ほとんどの被害者に、アルファベットなどを用いた匿名呼称が用いられる。
被害者参加する遺族や関係者の人数も多く、一部は傍聴席の一角に着席するが、
被告や他の傍聴者から見えないよう、周囲に遮蔽板を設けた。初公判を前に、
接見取材に複数回応じてきた植松被告は殺傷行為そのものは認め、精神障害ではないと強調。
「自分はいいことをした。自分が主張していることの方が、判決よりも大事。控訴はしません」などと話していた。

196 :
人が相談を持ち掛ける場合、多くのケースは「聞いてほしい」という気持ちからです。
議論したいはもちろん少ないでしょうし、
ましてや説教じみたアドバイスなどは死んでも聞きたくないものでしょう。ピリピリの原因なんて、
ほとんどが些細なことです。伝染や拡大を阻止するには、「ピリピリしないで」
などと言ってしまうと逆効果です。こちらがゆったり構えて、「そんなこと世界の終わりじゃないんだから」
という“雰囲気で”受け止めるのがコツです。そうすると、相手から発せられる嫌な空気はそこで止まり、
相手も「なんかくだらないことにとらわれていたのかも」と思い直します。決して「世界の終わりじゃない」
と説教調で言ってはいけません。相手には相手の事情がありますし、
あなた自身に非がある可能性もあります。だからこそ、あなたからその言葉が発せられると、
相手に火をつけてしまう可能性があります。「世界の終わりじゃない」といったセリフは一言も言わずに、
そういった佇まいでニコニコふんわりと受け止めてあげることです。
相手がよほど間違った道を歩もうとしている場合でないのなら、
相手の意見を受け入れてふんふんと聞いて、そして認めてあげるのがよいでしょう。
こうした状態の人と接するときには、とにかく頑張らないことです。
頑張れば頑張るほどお互いに擦り切れて逆効果になります。不満をぶつけられたときも、
「まあそんなときもあるね、人間だから。でもそんなこと世界の終わりじゃない」
と自分を一度クールダウンさせ、その雰囲気を保ちながら、受け止めてあげることです。
こうした振る舞いを自然にできることが、
相手への本当の好意が根底にあるという証拠の一つになるのかもしれません。
お互いにこのような関係を築いていくことができたら、好き・
嫌いを超えて居心地の良い空間を自然に持てるようになっていくのだと思います。ただ、
そういう気持ちが自然と持てないなら、一緒にいない方がお互いのためかもしれません。
あまりに不満をぶつけられることが重なり、我慢の限界が試されるようなときは、
二人の関係性を見直す必要があります。仮にどうしても許せないことがあっても、
無理に許す必要はないでしょう。許す・許さないは、時間とエネルギーを使う行為だからです。
未来に明かりがみえない我慢ほど、百害あって一利なしのものはありません。

197 :
「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・
リークアンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、シリーズ75万部を突破した著書
『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう」
と多くの悩みの声が寄せられているという。日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、
ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は
「何かと八つ当たりをしてくる人」について。私のパートナーについて相談をしたく、ご連絡を差し上げました。
彼女はふだんとても快活で優しい性格なのですが、最近、
仕事で対人関係の強いストレスを受けているせいか、私へのあたりが非常に強くなっています。
細かい言葉尻をとって責めてきたり、すぐに不機嫌になったり。
よかれと思ってしたことでも怒られてしまいます。ただ、
ストレス下にいないふだんの彼女は一緒に居て楽しいですし、尊敬しているので、
なんとか乗り越えたいと思っています。この辛い時期を乗り越えれば、
またふだんの彼女が戻ってくることは経験でわかっているのですが、どうしても逃げたくなってしまいます。
家庭でも職場でも、違う要因でピリピリしている人には、どうやって接したらいいのでしょうか。
私も昔は八つ当たりのようなことをしたことがありましたが、不機嫌を人にぶつけても、
筋肉は凝るし血圧にも影響が出るし、病気になりそうでいいことは全くありませんでした。
最近はピリピリすることもずいぶん少なくなった気がします。怒って毒を吐いても、
人間として品性の低下を外に見せるだけ。嫌なことがあってもたんたんと受け流すことで徳を積めますし、
人間的な魅力も増すということに気がつきました。エネルギーの無駄だと気がついたのです。
残念なことに、日本は“ピリピリ国家”だと感じます。私は今シンガポールに住んでいますが、
日本に帰ってくるたびに街中の人からピリピリ光線を感じます。
それだけ余裕が持てない中で暮らしている方が多いのでしょう。厄介なことにこうした空気は伝染します。
ピリピリした人にこちらも同じ態度で返しているとその“ピリピリ”が空間の中で拡大します。
同じ空間の中に不機嫌な人がいることの影響力はそれほど大きいのです。

198 :
一般的に自動車の運転行動はドライバーの性格傾向や職業特性が関係していると考えられています。
医師はさまざまな専門分野を有する職業といえますが、専門分野(診療科)
の選択と個人の性格には関連性があると考える人もいるそうです。そんな中、
医師の専門分野とスピード違反の関連について検討した研究論文が、
英国医師会誌の2019年クリスマス特集号に掲載されました。この研究では、
04年から17年の間にスピード違反の切符を発行された医師5372人(平均48・9歳、女性16・9%)
と医師ではない1万9639人が対象となりました。研究参加者に対して制限速度よりも時速20マイル
(約32キロ)を超えるスピード違反、高級車(アウディ、BMW、キャデラック、Rーリ、ジャガー、
レクサスなど)の所有状況、スピード違反切符の免除経験が調査されています。解析の結果、
時速20マイルを超えるスピード違反で罰金を科せられるリスクが最も高かった医師は精神科医でした。
麻酔科医と比較すると1・5倍多いという結果です。また、スピード違反の切符を発行された医師のうち、
高級車を保有していた割合が最も多かったのは循環器科医で40・9%でした。他方で、救急医、家庭医、
小児科医、一般外科医、精神科医では保有割合が少ないという結果でした。

199 :
岡山市の病院で入院患者の首を絞めて殺害したとして、岡山県警は15日、
同じ病院に入院中の無職の男(59)=同市=を殺人容疑で緊急逮捕したと発表した。
容疑を認めているという。逮捕容疑は14日午後8時から15日午前1時40分ごろまでの間に、
同市南区の慈圭病院で、入院中の無職男性(66)=同市=の首を絞めて殺害したとしている。
県警によると、2人はいずれも統合失調症を患い、閉鎖病棟に入院していた。男が看護師に「人を殺した。
イライラしてやった」と申告し、被害男性の死亡を確認した医師が15日午前2時ごろ110番した。

200 :
兵庫県明石市の泉房穂市長(56)が、13日に市内で開かれた小学校区の新年会で、
同市議と議論になり「お前なんか辞めてまえ」と暴言を浴びせたことが、15日明らかになった。
泉市長は2019年1月にも部下への暴言が発覚し、いったんは市長を辞職した。15日に記者会見し、
「感情的になってしまった。反省している」と述べた。泉市長や関係者によると、新年会は13日の昼にあり、
複数の市議や住民、学校関係者ら約85人が出席。宴席として酒も並び、
泉市長は同じテーブルにいた自民党系会派の石井宏法市議(38)=1期目=と意見交換していたという。
明石市では01年7月、市民夏まつりの花火大会で11人が犠牲になる歩道橋事故が発生。新年会では、
行政主導の夏まつり再開を目指す石井市議が「市民の要望もある」「3月市議会で提言したい」と主張。
「警察との調整も必要」と答えていた泉市長は「お前なんか辞めてまえ」と暴言を吐き、直後に
「撤回します。すみません」と謝罪したという。泉市長は、感情を制御するアンガーマネジメントの研修を3月に受ける予定だった。

201 :
当初は「知的障害者はかわいい」とか、「こうしたら喜んでくれる」
と身ぶり手ぶりを交えて話すことがあったという就職当初は優しく明るい人物で、
現在の姿とは全く異なります。優しいがお調子者という若者でしたが、ある時期から変わってしまいます。
それは平成27年ごろのことでした友人らに「意思疎通ができない人は殺したほうが良い」
「自分は選ばれた人間」「伝説の指導者」などと繰り返すようになった。
「安倍から許可があればいつでもやれる。政府の命令でやるのだから、遊んで暮らせる金をもらえる」
と周囲に話した28年2月には、手紙を渡そうと議長公邸を訪れ、実際に職員に手渡している。
そこには「やまゆり園の470人を殺せる。容姿に自信がないので美容整形をする。UFOを見たことがある。
自分は未来人かもしれない」などと記載されていたというこれを受け、
神奈川県警津久井署は植松被告を保護し、相模原市に通報する。市は措置入院の措置をとり、
3名の医師が診断にあたった。そう病、大麻精神病、非社会性パーソナリティー障害、
妄想性障害など診断はさまざまだった28年3月2日に退院した。その後も「俺がやったら100億入る」
「神のお告げだ」「ヒーローになる」「イルミナティカードの組織の上には宇宙人がいる」と繰り返し、
友人の間では「あいつはヤバい」と噂されるようになった。7月に実施されたバーベキュー大会の際にも、
参加者から「あの人ヤバい」と陰口を言われていたという。退院後も、大麻の使用を繰り返した
やがて、具体的な犯行時期に触れるようになる。「11月にトランプ候補が大統領になるから、
10月までに決行しようと決めている」。当初はこう語っていたが、
暴力団関係者に命を狙われていると思い込み、時期が早まっていく》《「尾行されている」
「盗聴されている」などと周囲に語り、尾行をまくため、ファストフード店に車を放置することもあった。
店側からの連絡で車を引き取ると、その車で都内に向かった。再び駐車場に止め、タクシーに乗り換える。
車内では、身を隠すように横になっている姿を運転手に目撃されていた
都内で知人の女性と食事を共にするが、会話は「意思疎通できない人をR」といったことばかり。
女性は知人にこんなメールを送っていた。「もう手遅れ。関わらない方がいい。頭おかしい。何を言っても聞く耳を持たない

202 :
「現状維持の事なかれ主義」がストレスの要因になっていると話す。 「成功したいけど、
成功したことで(周囲から)注目されたり責任を負ったりなどの怖さから『成功回避欲求』を持っているけど、
失敗して批難されることも怖がってしまう『失敗回避欲求』もある」「成功も失敗もしたくない」
という両極端の欲求があるため、物事には全く挑戦せず現状維持を続けてしまいがちだという。
その結果、「人から認められたい」という欲求を満たすことができず、
ストレスが蓄積してしまっていると語った。続けて、「インポスター症候群(詐欺師症候群)」
について説明する。 「(この症候群は)
どれだけ実力があってこれまで積み上げてきたものが成果につながっても、
『この成果は自分の実力じゃないんじゃないか?』『人を騙しているんじゃないか?』
という精神状態に陥ることで、世界中でこの症状を持っている人がいる」
成果を出しても自身の実力や努力を認めることができなかったり、「自分の実力ではありません」
と歪んだ謙遜してしまったりなど、素直に自己肯定ができないこともストレスの原因になっているという。
次に、怒りやイライラへの耐性が弱体化したことで、
怒りの感情コントロールが難しくなった人が増えているという。「アンガーマネジメント」
とよく聞くようになったが、ストレスを回避することは不可能なので、
どのように対処すべきかを身に着けておく必要があるようだ。最後に、
「自分自身がどう生きたいかという『私的自己意識』よりも、
自分が社会からどのように見られているかという『公的自己意識』がとても強くなっている」
と周囲を気にしすぎることがストレスを生んでいると語った。
「見られる自分を意識し過ぎるんだよね」と共感する声が見られた。
自己肯定できない要因として家庭や職場などの環境に問題があるというコメントも散見された。
「自己肯定ができないのは、親がひたすらお前はダメだって言い続けるからでしょ」
「前の会社では成功したら上司に全部持っていかれ、失敗したら全部自分の責任にされたなあ」
他者から称賛されにくくなっただけでなく、その称賛も素直に喜べない人が増えた現代社会。
ストレスケアを個人の問題ではなく社会の問題として捉えていくことも重要なのではないだろうか。

203 :
うつ病治療薬の副作用で、男性が顔などの皮膚が爛れてしまった。顔や胸まわりの皮膚が剥がれ、
両目は結膜炎に冒されて失明まで心配された男性は当時の悲惨な経験を明かしている。
2016年のはじめ頃に「このまま死んでしまうのでは」と思うような難病を発症した。
当時はうつ病を患っており、精神科医から双極性障害の治療薬であるラモトリギンを処方された。
ところが薬を服用して1か月後、身体に異変が起きた。唇と喉の奥に痛みがあり、
両目はまるでガラス片が入っているかのような不快感があったという。
ラモトリギンには副作用のひとつでスティーヴンス・
ジョンソン症候群が起こる恐れがあることを医師から伝えられていたこともあり、
心配になってすぐに病院へ向かった。その心配は的中し、スティーヴンス・
ジョンソン症候群を発症していると診断された。皮膚粘膜眼症候群とも言われるスティーヴンス・
ジョンソン症候群は薬の副作用によって発症するケースが多く、
免疫学的な異変が生じて発熱や全身倦怠感などとともに皮膚や目、
口腔などの粘膜が爛れて壊死状態になる難病である。診断後は帰宅後に薬の服用をやめたが、
その数時間後にさらに症状は悪化し、口の中に50か所もの血の塊のようなものができ、
胸や背中に発疹が出始めるとそれが水泡となって爛れていった。再び病院を訪れたところ即入院となり、
すぐに搬送され、集中治療室で治療を受けることになった。その症状は深刻で、
両目は視力を守るため開けらないよう瞼が縫い合わせられ、
皮膚が腐り始めて肉が剥き出しになった箇所から感染症を起こさないために豚の皮膚で顔や胸、
背中などが覆われた。顔は以前の表情が微塵も見られないほど変わり果てていた。当時のことを
「あまり覚えてない。意識を失っていたから。いつも夢を見ている感じで、
瞼が縫い合わされていたこともこの時は知らなかった」とのちに振り返っている。
集中治療室で11日間過ごした後、熱傷ユニットに移され、
その2週間後には縫い合わせていた瞼を抜糸することができた。そして同年の6月に退院したという。

204 :
人口1000人当たり精神病床数の推移・国際比較。主要な欧米の国々の折れ線グラフは右肩下がりである。
ところが日本は1960年代の高度経済成長の時代から極端な右肩上がりが始まり、
まるで持ち家政策が発動されたのではないかと勘違いするような展開になっている。
高度経済成長期以前にあった郊外の結核用サナトリウムの転用も一因だった。
不治の病と恐れられた結核は抗生物質の発達で治療効果が上がり不必要で空院となり、
精神科病棟へ転換して入院患者を埋めるようにした。私宅監置など座敷牢的な処遇からすれば、
近代化のプロセスといえなくもない。ところが入院病床数はそのまま減るどころか増え続けた。
1980代から1990年代がピークでその後も微減でしかない。精神病床数(人口1000人当たり)
はダントツで世界一なのだ。しかも平均在院日数は1カ月以内の先進国が多いが、日本だけが9カ月と、
これもまたダントツである。異様な風景である。現在、精神疾患による入院患者数は28万人
(2017年厚労省調査)、1年以上の入院患者は6割・17万人、5年以上は3割・9万人もいる。
明らかに日本独特の課題がある、と診断できる。なぜこうなってしまうのか。
精神科病院に対する日本政府の政策としては「ハンセン病問題」と同根の考え方、
19世紀から始まる隔離収容政策があった。ヨーロッパでもこうした隔離収容政策は存在した。
だが、すでに入院患者数が激減し始めている。この差はどこにあるのか。男性は、
1968年、16歳で上京したが職場での慣れない環境や人間関係のストレスから体調を崩し、
妄想などの症状があらわれ統合失調症と診断され、都内の精神科病院に入院した。
22歳のときに福島の病院に転院して2011年の東日本大震災で被災するまで、
40年間も隔離収容されていた。症状はほとんどない状態であるにもかかわらず、
退院させてもらえなかった。これはほんの一例で、あたかも終身刑のような事例はしばしば耳にする。
精神科病院が増えていったのは患者に対する医師・看護師数の比率が低い特例基準があるため、
また抗精神病薬などの開発が進み、患者が興奮して暴れるなどということが少なくなり、
病床数を増やせば増やすほど経営的に利益が出やすい構造が生まれたのも一因ではある。
精神科病院側では自嘲的に「薄利多売」と評している。

205 :
通常の一般医療なら月額入院費100万円のところ、精神科月額入院費は約45万円と保険点数が低い。
ベッド数を多くして稼ぐビジネスモデルである。厚労省は精神科病院の長期入院を減らそうとはしてきた。
2004年に「入院医療中心から地域生活中心へ」との理念が示されている。
「精神保健医療福祉の改革ビジョン」で「受入条件が整えば退院可能な者約7万人について、
10年後の解消を図る」としていたが、33万人が29万人に減ったにすぎない。7万人の目標の半分強、
4万人減った程度だった。入院患者が微減に留まっているのは、受け皿がつくられていないからだ。
「精神療養病棟に入院する患者の退院の見通し」によると、入院患者の半分が、
在宅サービスの支援体制が整えば退院可能とされている。
そうであるなら受け皿を用意しなければならない。欠けているのは出口戦略である。
住宅街に新しいスタイルのグループホームが始まりかけていた。
住宅街の空き家7軒で精神障害者、知的障害者などがそれぞれ3人から4人ずつ居住している。
ふつうの一般家庭と変わらない木造2階建ての家の玄関を入ると、犬が1匹、尻尾を振りながら出迎える。
どこにでもある家の風景なのだ。玄関の脇に個室が1部屋、リビングとダイニングキッチン、風呂場、トイレ、
これは共有スペース。階段を昇った2階に3部屋、ごくふつうの間取りだが、違いは、
個室がすべて鍵付きであること、つまりその点はアパートのように独立している。
共有スペースのリビングに4人でいると孤独にはならないし、
戻りたいときには各個室に鍵をかけて寝ればよい。男性棟と女性棟は別にしてある。こうした家が、
住宅街の中にバラバラに7軒ある。その7軒全体の27人を管理しているサービス管理責任者が1人、
生活支援員、世話人、夜間職員を含め7人がスタッフである。
サービス管理者はそれぞれの財布の管理や書類の作成などを生活支援員に手伝ってもらったりしながらこなしており、
生活支援員は入居者の必要なサポートをする。世話人は料理や掃除など身の回りの暮らしの支え、
夜間職員はダブルワークの会社員や学生が担当している。生活支援員からつぎの言葉を聞いた。
「病院に行きたい、市役所に行きたいという要求があれば同行します。
知的障害があると文章が読めなかったり、窓口でうまく説明できなかったりします。書類を書いてあげたりもします」

206 :
入居者にはさまざまな障害者がいる。精神障害者、知的障害者、身体障害者、発達障害者。
入居者の大半は一般企業の障害者雇用枠で就職している。例えば宅配便の倉庫で、
仕分け作業で就労している知的障害者の男性、また夫のDVで右足の身体障害を抱えているうえに、
今度は20歳になった発達障害の息子の暴力で精神障害者(PTSD)となった女性は、
就労支援施設に通い地域新聞のポスティングなど軽作業の仕事をしている。費用の計算をしてみよう。
このグループホーム入居の家賃3万7000円、食費2万5000円、日用品3000円、光熱費1万3000円、
計7万8000円。家賃補助が国庫から1万円、地方自治体から1万円が利用者に支払われ、
自己負担は5万8000円となる。しかし障害者年金6万5000円、
就労による収入が別途あるので生活費には余裕が生じる。グループホームは、
利用者4人に対して職員1人の配置基準にしたがえば、7軒のホームに27人がいる場合は、
職員数は7人となる。グループホームに支給される事業費は2000億円(「共同生活援助」サービス費)で、
入居者27人に対して1人16万円給付されるので432万円、これがグループホームの運営費(人件費含む)
である。人件費が月額20万円なら7人で140万円、30万円なら210万円、
つまり他の支出を入れても高い利益率が確保できる。
グループホームなら精神科病院の入院患者は半分のコストで済む。
だが退院がしっかりと社会への通路になっていないと、また舞い戻ってしまう。
グループホームは孤独からの帰還のプロセスである。玄関に犬が出迎えた。1軒に1匹の犬がいる。
アニマルセラピーによる障害者の癒やし効果がようやく証明されはじめた。
このグループホームのリビングでは会話が得意でない精神障害者に対して犬がコミュニティーの中心になっていた。
わが国の人口1億2500万人に対し、全国に犬が約1000万頭、猫が約1000万頭いる。過剰ではないか。殺処分、犬1.6万頭、猫6.7万頭という現実がある。わおん障害者グループホームでは殺処分される前の保護犬・保護猫を動物保護センターから引き取って、各ホームに供給している。
郊外には、かつての高度経済成長の時代に造られた庭付き一戸建ての住宅が余っている。
グループホームはかつてサラリーマンが夢見た小奇麗なマイホームだった。いま空き家は売れない。売れても安く買いたたかれる。

207 :
兵庫県尼崎市の阪神高速で2018年11月、ドイツ製高級車「ポルシェ」
を時速200キロ超で無免許運転してトラックに追突し、相手運転手を死亡させたとして、
自動車運転処罰法違反(危険運転致死)などの罪に問われた同県芦屋市の医師、久保田秀哉被告(51)
に対し、検察側は22日に神戸地裁(小倉哲浩裁判長)で開かれた裁判員裁判で懲役10年を求刑した。
弁護側は危険運転に当たらないとして、執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は27日。
起訴状などによると、久保田被告は17年3月に運転免許の取り消し処分を受けたにもかかわらず、
18年11月25日午後0時半ごろ、阪神高速神戸線の上り車線で車を運転。
制限時速60キロを大幅に上回る約216キロで走行し、中型トラックに追突して男性運転手(当時70歳)
を死亡させたとされる。裁判で検察側は「(ドイツ製高級車の)BMWに追い抜かれて腹を立て、
制御困難な速度であおり運転をしていて事故を起こした」と指摘。弁護側は
「カーナビを操作した際の脇見運転による過失が原因」と主張した。

208 :
依存症当事者は、一般に思われているような意志の弱い、だらしない人というよりも、むしろ、
自分自身で問題を解決しようとする、その意味では意志の強い人である。
それを自己治癒学説で説明していた。だが、これはなかなか理解されない。それは、「ダメ、絶対」
「人間やめますか、覚せい剤やめますか」という、これまでなされてきた説明とは合わないからだ。
では、薬物のようなモノに対する依存ではなく、プロセスや関係性への依存の場合はどうだろうか。
「仕事を一週間頑張ったから痴漢してもいい」「女性専用車両に乗っていない女性は痴漢をされたい人だ」
こんなことを言うのは、どんな人物か。性欲の強い脂ぎった男か、それとも欲求不満なオタク男性か。
だが、それは、ネトウヨは冴えない若い男性だと決め付けるのと同様に、全く間違っている。
件の人物はどこにでもいる「普通の男性」なのだという。彼らは痴漢時には、
生理的な興奮状態(勃起)だったというわけでもない。万引きの場合でも、
「このお店でたくさん買い物をしているのだから、今日くらいは万引きをしても許される」、
このように言う主婦がいるらしい。
1600人を超える加害者の再発防止プログラムに関わってきた経験からすると、万引きを繰り返す人と、
痴漢常習者とは似ているそうだ。どういうことだろうか。痴漢を繰り返している人に多いのが、
家庭内ではイクメンで家事の分担をしてくれる、
職場では長時間労働をいとわない真面目な人たちが多いんです。で、唯一、
匿名性の高い電車のなかだけが自分の優越感や支配欲を満たせる場所になっている。
そこだけが、その人にとっての「役割から降りられる場所」なんです。
透明人間になれるという秀逸な笑えない表現をした人もいました。万引きをくり返す女性の場合は、
家庭内では育児や家事に追われて、息継ぎもできないような毎日を送っている。そして、
スーパーだけが彼女たちにとっての「役割から降りられる場所」「匿名でいられる場所」
になっているんです。「透明人間になれる」だとか、「役割から降りられる場所」「匿名でいられる場所」
といった表現からは、彼や彼女たちは、周りからの期待に応える、
善良で従順な自分に疲れているようにも思える。まるで、役割をやめて、本当の自分になれば、
主体性を取り戻せるとでもいうように。

209 :
痴漢や万引きは犯罪であっても病気ではない、と思う人もいるだろう。実は、
当人たちもそのように考えているという。斉藤によると、痴漢常習者は、他の依存症患者と同様に、
いけないことをやっていると思っているし、捕まったら会社や家族に迷惑が掛かると考えている。
それどころか、有名タレントの名前が入った服を着ていれば、「これを着て捕まったら(タレントに)
迷惑が掛かる」とすら考えるのだという。にもかかわらず、彼らには被害者の感情だけが見えていない。
被害者の感情を気に掛ける部分だけが、彼らの意識から抜け落ちているのだ。むしろ、彼らは、
被害者の感情を自分の都合のいいように解釈してしまう。時間をかけて習得された自己欺瞞、
認知の歪みは、容易には修復できない。それは、性犯罪の再犯率が高いことからも分かる。たとえ、
意識としては反省できても、学習によって身に付けた振る舞いは、簡単には変えられないのだ。だから、
痴漢を犯罪としてただ罰するのではなく、やめ続けられるように手助けすること、つまり、「犯罪モデル」
から「医療モデル」への変換が必要になる。しかし、「医療モデル」といっても、医者に任せれば、
それでお仕舞いというわけにはいかない。再犯防止プログラムの場で、「痴漢行為を手放すことで、
あなたが失ったものは何ですか」と質問したところ、「生きがい」と答えた受講者がいたという。また、
痴漢常習者で、「自分の妻や娘が性犯罪被害にあったら」という問いに、「相手の男を殺しに行く」
と即答した人もいたという。さらに、痴漢ではなく性的暴行のケースでは、「僕は他の強姦犯と違う。
思いやりを持って、必ずローションを使うから、相手を傷付けていない」と言う人もいたというのだ。
こうした認知の偏り、自己欺瞞は、認知バイアスが学習・訓練によって内面化された形だといえる。
生まれながらの痴漢や万引きなどはいない。こう言ってよければ、彼や彼女たちは、「あえて、
分かった上でやっている」、言い換えれば、自分自身を規律訓練してしまっているのだ。痴漢の場合には、
加害者の家族が、偏見にさらされる。痴漢をする以外は、親からすれば「いい子」、妻からすれば「良き夫」、子供には「良い父親」であれば、なおさらだ。

210 :
電動の車椅子で登場した。はじめて「車椅子OK」という条件で店を探せて嬉しかった。実績解除。
エクセルシオールカフェは車椅子OK。頚椎というのは首の骨で、「ヤっちゃうとやばい骨ランキング」
ではだいぶ上位に来る。孫悟飯がリクームにやられたシーンが有名。何もできなくなる。仙豆必須。
そんなわけで、彼は「乳首から下の感覚がない」らしい。原因は「高校2年の頃に、
友達と酒を飲んだ勢いで小学校のプールに忍び込むことになり、
柵からダイブしてプールに飛び込んだら水が入ってなかった」というシュールな事故。
頚椎損傷とかは交通事故で貰ったりすると、億単位で損害賠償が取れたりするんだけど、
彼の場合は自業自得なので、まったく金が降りず、親も自己破産してたりしている家庭で、
今は生活保護と障害者手当で暮らしている。月16万円。施設に入ればほぼタダで生活できるけど、
施設はメシもまずいし、外出するのにも許可が必要で、
気が滅入ってしまうから賃貸を借りて生活しているらしい。家賃は6万円ほど。
バリアフリーのマンションなどは家賃が高すぎて住めない、と言っていた。帰り際に「あれ? 
そういえば駅の改札までどうやっていくの?」となり、初めて「車椅子で改札口まで降りられる入り口」
を探せたので嬉しかった。結局わからなかった。彼は指先も動かないので握力がないのだけど、
腕力はあるので指がふにゃふにゃになりながらフリックする。個人的にツボだったのは、そんな彼ですら
「音声入力は使わない」という事実だった。どんだけ需要ないんだ。ちなみに車椅子生活で不便なのは
「だいたいのキャバクラに入れないこと」らしい。たしかに地下だもんね。あと
「性的な興奮をまったくしなくなった」「どうにかしたい」と言っていたので、
知り合いのセックスカウンセラーを紹介しておいた。脳イキできますように。

211 :
面識のない女性宅に侵入し、女性と性交したとして男性元被告(38)
が準強制性交と住居侵入の罪に問われた裁判で、女性が元被告を知人男性と勘違いした上、
元被告も誤信させた認識がないとして、大阪地裁(渡部市郎裁判長)
が準強制性交罪の成立を認めない判決を言い渡していたことが24日、分かった。元被告と知人の名前が、
たまたま1文字違いだった。判決は昨年12月17日付で、住居侵入罪のみで懲役8月(求刑懲役5年)
とした。検察側、弁護側双方控訴せず確定した。判決などによると、元被告は統合失調症で、2018年、
女性が住むマンション前を通った際、運命の人がいると考えた。

212 :
二人で捕まって、長野も逮捕でしょう。実は、長野は昔、私が担当だったんです。
二人がつながっていたなんて驚きました」西川が最近何回か客として飲みにきていたそうで、
店外のアフターで会っていた時、酒で記憶が飛んだあと、
気づいたら、自宅で物がなくなったというのである。「西川は他の店では、
担当のホストをナンバーワンにするくらいの太い客らしいのですが、私のところでは、
普通に飲んでいました。仕事は風俗だったようで、千葉の店で働いていたのを聞いています。
それで、ホストと同居しているとも言っていました」西川がその住所を不詳とされているのは、
どうやら地方のソープなどを回って稼ぐような生活をしていたようだ。
ある店の紹介文ではアダルトビデオにも出演していたとある。
「長野は歌舞伎町のホストクラブには未成年時代から出入りしている問題児なんですよ。実家は地方で、
歌舞伎町で風俗、Rで稼ぎながら、金が入るとホスト遊びをする。そんな生活を、
ここ5〜6年は続けていました」実際に、長野は複数のホストクラブでトラブルを起こしており、
出禁処分になることもあったようだ。ここ数年は年齢が若めの風俗店で、10代と称して働いていたという。
「風俗店でついた客と『裏っ引き』をやるのです。一度ついた客と店を通さずに会って営業する手法です。
ひどい相手だと、サラ金から数十万円の金を引っ張らせられたりもしていたようです」
歌舞伎町では悪い意味での有名人であり、
度重なる被害届けから警察も二人の犯行だと確信してマークしていたようだ。
盗品をそのまま質入れしたことなどが逮捕のきっかけだと言われている。
ホストで遊んで、ホストから盗んだ金で、またホスト遊びに使う。だが、そうまでして、
ホストクラブに行きたいものなのだろうか。「歌舞伎町には、
そんな“ホスト狂い”の風俗嬢は多いですよ。テレビのドキュメンタリーでは、
外資系OLなどの金を持った女性客などが常連客として取り上げられますが、
そんな客は見たことないです。ホストクラブの常連客はキャバ嬢や風俗嬢、
Rに手を染めた女性が多いです」一つだけ、似ている部分があった。
「被害にあった直後は、酔って記憶をなくしたと思っていました。それで被害届を出したんですが、
睡眠薬を盛られたようなのです」眠らせたすきに盗むという、なんとも昭和的なトリックだった。

213 :
元夫と一緒に覚醒剤を使用したとして覚醒剤取締法違反(使用)に問われた女性被告の判決が24日、
札幌地裁であり、向井志穂裁判官は「元夫が無理やり注射した疑いが強い」として無罪(求刑・懲役2年)
を言い渡した。女性は札幌市白石区の自宅で昨年3月、元夫と共謀し、
覚醒剤を注射して使用したとして起訴された。判決によると、女性は警察の捜査段階から、
元夫から同意なく注射されたと説明。取り調べの最中は、
覚醒剤の影響で意識が混濁していたなどと主張していた。判決で向井裁判官は、「捜査官は、
被告から聴取した過去の話を織り交ぜた」と指摘し、「元夫の注射に同意していたと読み取れるよう、
供述調書が意図して作成された可能性を否定できない」などと述べ、覚醒剤使用に対する女性の故意や共謀を認定しなかった。

214 :
「本業はIT系で全然違うことやってるけど、スピリチュアルもけっこう好きで。これからの時代、
会社経営にも必要だし」「君たちは特別に見てあげるよ」そういう話がけっこう好きな女子も多く、
「いつ結婚するか」「うまくいく男性のタイプは」「いま気になっている人とどうなるか」などと聞きたがる。
その場にいたその手法で口説かれた一人だ。もともとスピリチュアル系に興味があり、話は盛り上がった。
「うんうん、お母さんと仲良くないよね?」「親が小さい頃離婚してて。父方に引き取られたから、
たまに会うけど、凄い仲いいわけではないですよ」「やっぱり、
うしろにいるご先祖様が俺に色々教えてくれるから。人見知りだけど、うちに秘めている優しさ、
純粋さは人一倍だね。あと、凄く甘えたいっていう気持ちが強いよね」
少し雲行きが怪しくなってきたのはこのあとだ。「あー、先祖が代々離婚してるね」「いや、
祖父母はどっちも離婚してないですよ」「けど、もっと前、8世代くらい前はそう見える。
君からくるエネルギーが僕に助けを求めてるんだよ」適当にスルーして帰宅した。すると、
こんなLINEが飛んできたという。「君の魂は守るべきものだって僕の守護霊も言ってる。
俺らはソウルメイトだって思うんだ。お互い色々あったけどやっと出会えた魂の出会いなんだ。お互いに、
まるでマイケル・ジャクソンを聞いたときのような痺れ、タイタニックを見たときのような哀愁、
久しぶりに空に晴れ間を感じた時のような喜びを感じたよね。
僕自身もこんなに自分のエネルギーがアツくなったのは初めてだよ。
お互いの前世をもっと探求したいから近々ディナーしよう」そっとブロックした。
ハイスペ経営者が集う異業種交流会で、医療機器販売の経営に携わる男に出会った。
そこでもスピリチュアルの話が出た。「最近、スピリチュアルな話をする人って増えていますよね」という、
彼はこう言ったという。「いやいや、引き寄せだよ。自分が欲してる物を引き寄せるんだ。
思考は現実化する。今日俺と出会ったのも引き寄せ、魂が叫んだからだよ」
社長や経営者は孤独であるだけに、占いやスピリチュアルものにのめり込む人も多いという。「
マインドフルネス」「瞑想」などもハイスペックビジネスマンの間で流行している。
そうしたスピリチュアルな考え方が、女性へのアプローチ方法にも波及しているのかもしれない。

215 :
うつ病を発症した直後の様子は、医師の目から見ていかがでしたか?一目見て、「これは駄目だ」
と思いました。それまでも落ち込むことはありましたが、今回は全く違う。いわゆる「抑うつ状態」ではなく、
脳の異変から来る「うつ病」だとはっきり判りました。一刻も早く入院することを勧められていますが、
それはなぜですか?自殺を防ぐためです。非常に危ない状態でした。とにかく、
じっと座っていられないんです。ちょっとしたことで、自分を大切にしない行動に出る危険があった。
一方で、どんどん仕事が入ってきて、義理人情から、あるいは正しい判断ができず、断ることができなかった。
世間から隔離するためには、病院に入れるしかありません。もしも入院していなかったら、
死んでいたでしょうね。入院を嫌がっていた一番の理由は、「休したくなかったから」と書いています。
「休みたくない」と言うのも、よく理解できるんです。なにしろすべてですから。しかし実際問題、
脳が働いていないので無理なわけです。活字さえ読めない状態でしたから。結局、約1カ月間、
大学病院精神・神経科に入院されました。入院すると外部から遮断されますから、
直後はずいぶん落ち着きました。うつ病の場合、1日の中で気分の変動が起きる「日内変動」
という症状が起きて、特に朝が辛い。また、不安や不眠、焦燥に襲われます。それに対処するには、
入院して規則正しい生活を送ることが何より大切です。うつ病の場合、本当だったら2〜
3カ月くらいの入院期間が理想ですが、今回は病院側の都合で1カ月になりました。経過も順調だったし、
家にいてもなんとか死なないだろうという状態まで回復したので、退院できたんです。入院中、
「必ず治ります」というLINEメッセージに、勇気づけられたと書かれています。うつ病の場合、
長い言葉は頭に入らないんです。短い断定口調がいい。その方が、本人も安心する。
ニュアンスによってどうとでも取れる言葉は、逆に病状を不安定にする可能性があります。
ある程度ソフトに、断定的な物言いの方が効果的ですね。入院中、しきりにお金の心配をするようになり、
それを「貧困妄想」だと指摘される場面がありました。うつ病の貧困妄想は、特に年配の方に多いんです。
「お金がなくなった、暮らしていけない」と悪い方へ、悪い方へと考えてしまう。「そんなことないよ」と預金通帳を見せても納得しない。

216 :
物の見方が一方方向になってしまって、自分では変えられないんです。
うつ病になりやすい人の性格的傾向は、あるんでしょうか?色々な考え方がありますが、完璧主義、
几帳面で時間厳守な、他人に配慮する人ほど自分に厳しく、
抑うつ状態になりやすいと言えるかもしれません。それが慢性化して、うつ病を発症するケースがあります。
逆に、ちゃらんぽらんで無責任な人、他人のことよりも自分のことが先にある人は、
うつ病にもなりにくいでしょうね。実は、豪放磊落なイメージを持たれるかもしれませんが、
本人はいたって繊細で、人に気をつかう男なんです。しきりに散歩を勧められていましたが、
どんな効果があるのでしょうか?うつ病では、患者自身に主体性を持たせて治療にあたることが大切です。
人様に治してもらっている、という感覚では治りにくい。患者の主体性を取り戻す一番簡単な方法が、
散歩なんです。一歩一歩自力で歩むことで、自信を取り戻していくことができる。また、
早歩きには脳の神経伝達物質の働きを活性化させるという研究報告もあります。適度な運動は、
うつ病の治療に有効なんです。退院後は、どのように接していたのですか?週に1回は会っていました。
一緒に食事したりすることも、本人が疲れなければ、和みになるんです。特に話もせずに、
一緒にいるだけでもいい。同じ時間を過ごすことが、なにより大事ですね。アドバイスとしては、散歩、
それから図書館に行くことを勧めました。「リワーク」といって、会社勤めの人がうつ病になったとき、
職場復帰する前に図書館で1日過ごすことを専門医はよく勧めるんです。初回復帰の第一歩であり、
生活のリズムを整えるのにも役立ちます。復帰についてはどうお考えになっていたのですか?正直、
ハラハラしながら見守っていました。本人の存在そのものですから、そこには踏み込めなかった。ただ、
脳に負担がかかり、病気も治りにくいんじゃないかそういう懸念はありました。ですから、
「出たりするのは止めた方がいいんじゃないか」と言ったこともあります。すると、「止めたら、もっと悪くなる」
と本人が言うんです。「ているからこそ、同僚と対等に話ができる。自分の矜持を保つことができるんだ」と。
結果的には、続けたことが、病気の回復にもつながったわけですね。そうです。特殊な例で、たまたまラッキーだったとも言えます。

217 :
うつ病の場合、頭脳労働にはなかなか戻りにくい傾向があるのも事実ですから。とにかく、すべてなんです。
それを奪ってしまうと、希望も何もなくなってしまう。ただ、もしも回復が見られなかったら、
あきらめるという選択肢もあったかもしれません。最後に、心を病んでいたり、
精神的に疲れている人が多いかと思います。何かアドバイスをお願いします。いま、「マインドフルネス」
が注目されていますね。今ここで体験していることだけに精神を集中し、それをそのまま受け入れ、
心の平穏を保つ。昔から日本人は瞑想や、花鳥風月を楽しむことでこれを行ってきました。
マインドフルネスは“うつ”にも効果的です。過去の嫌なことを思い出したり、
未来の不安に怯えるのではなく、今この瞬間の空の青さや空気の冷たさ、
自分の呼吸によるお腹の動きに気持ちを向ける。すると、
自分自身がここにあるという確固とした感覚を持つことができます。
「すること」モードから「あること」モードに。そうすれば、快方へ向かっていくと思います。

218 :
兵庫県尼崎市の阪神高速で2018年11月、ドイツ製高級車「ポルシェ」
を時速200キロ超で無免許運転してトラックに追突し、相手運転手を死亡させたとして、
自動車運転処罰法違反(危険運転致死)などの罪に問われた同県芦屋市の医師、
久保田秀哉被告(51)の裁判員裁判で、神戸地裁は27日、懲役8年(求刑・懲役10年)を言い渡した。
小倉哲浩裁判長は「極めて非常識で危険な事故だ」と述べた。判決によると、
久保田被告は17年3月に運転免許の取り消し処分を受けたにもかかわらず、
18年11月25日午後0時半ごろ、阪神高速神戸線の上り車線で、
自分の車を追い抜いたドイツ製高級車「BMW」を追いかけ、
制限時速60キロを大幅に上回る約216キロで走行。S字カーブで車を横滑りさせ、
中型トラックに追突して男性運転手(当時70歳)を死亡させた。裁判で弁護側は
「カーナビを操作した際の脇見運転が原因だ」として過失運転致死罪に当たると主張。
小倉裁判長は監視カメラなどを基に走行速度を認定した上で、
「この速度でカーナビを操作したとは考え難く、仮に操作したとすれば無謀だ」と述べ、危険運転致死罪の成立を認めた。

219 :
男の子2人、女の子5人の計7人の子どもがいた。そのうち長女と次女は離婚した夫が親権を有している。
2013年1月、地元の児童相談所は、生後数ヵ月の四女を保護した。うつ傾向にあり、
一時パニック障害を生じ通院していたことから養育が難しいと判断したとみられる。その数日後、
四女が救急搬送された病院で急死したと児相職員から告げられた。「乳児突然死」だった。
入院の前年である2015年、彼女にとってショッキングな出来事が相次いだ。
1月には生まれたばかりの五女が、ついで9月には三女が、児相に保護されていった。
つまり、その保護下で四女を亡くした児相に、三女と五女も奪われたことになる。「娘のなかでも、
一番長くママをさせてくれた三女が、小学2年生のかわいい盛りに奪われたショックは言葉にできません。
このとき以来、自分を責め精神的に追い詰められてしまいました」その結果、
精神安定剤などをオーバードーズ(大量服薬)したことで、2016年2月に病院へ入院することになった。
「入院当初はすぐに退院できるものだと思っていました」入院から数カ月後には、
作業療法のプログラムに参加するなど順調に体調を戻していた。通常はそこから、院内散歩、院外散歩、
そして外出、外泊へと少しずつ行動領域を広げ、3カ月程度で退院する患者が多かったためだ。
ところが同時期に院内の関係者間で開かれた「退院支援委員会」に出席した彼女は、
主治医の言葉に耳を疑った。「何でも自分の思うとおりになると思わないでください。
私はあなたのことを信用していません」後日、手元に届いた通知には、退院の見通しが立つまで、
まだ1年近くかかると記されており、院内散歩すら認められなかった。
思った以上に長い入院計画に驚いたのは、入院に同意した妹も同様だった。「せいぜい1〜
2カ月だろうと思ったのでサインしたのに、まさかこんなに長くなるとは思わなかった」。
入院からほぼ1年経つころ、妹は面談した主治医からこう告げられた。
「お姉さんの入院は社会的制裁です。退院するとあなたや社会に迷惑をかけることになる。
市役所も児童相談所もこれに同意しています」。この主治医が付けた診断名は「パーソナリティ障害」。
実際、主治医からはたびたび、「あなたはほかの患者を支配する『操作性』がある」と指摘されていた。

220 :
「統合失調症や認知症の人のなかには、相手との意思疎通や自己主張がうまくできない人がいます。
私は病院スタッフの代わりに相談に乗ったり、
病院への不満も聞いてそれを伝えたりする役も担っていたので、それが操作的とみられたのかも」。
思い当たる節は、それしかないという。「そもそもパーソナリティ障害では通常は入院の適応とはならない。
よほど社会的不適応性が大きいとすれば別だが、だとしたら長期入院などできないはずなので、
やはり一般的ではない」。以前、別の精神科病院の院長だった医師はそう疑問を呈する。
4年間のほとんどを、4人の相部屋の病室で過ごした。
うち2人が統合失調症で夜中に大声を上げることも多く、不眠に悩まされていた。
そうした状況を主治医に訴え睡眠薬の処方を依頼したところ、「あなたは病気ではないから、
薬は出さない」と言われたという。実際、彼女が入院中に服薬していたのは鉄剤と耳鳴りの漢方薬などで、
頓服で出されていた精神安定剤は1度も用いることはなかった。
向精神薬等の薬物治療は4年間いっさい受けておらず、
一般的な作業療法以外の治療プログラムもとくになかった。そのため看護師たちからも
「なんでここにいるの?」「ぜんぜん病気に見えないんだけど」と不思議がられたという。
「面談した主治医からは、彼女には薬物治療も治療プログラムもないとはっきり言われ、
ではなぜ退院できないのかと尋ねたら、『この人は操作的なんです』『人を支配しようとする』と言われ、
これではまったく話にならないと感じた」。退院を支援してきた弁護士はそう振り返る。
閉鎖病棟内の生活においては、制約が多岐にわたる。入浴は火曜、金曜午前中の週2回だけ。
しかも4人一組で入り、制限時間は15分だ。一時は要介護者の入浴介助を男性スタッフが行い、
浴室内で鉢合わせすることすらあった。また男女交代制でその間の湯の交換が途中からなくなったことや、
要介護者が湯を汚してしまうこともあり、「家ではぬるま湯で1時間ぐらいリラックスするのが楽しみだったが、
4年間で湯船につかったのは数回だけ。頭皮のかゆみが悪化して、せめて手のかからない自立の人だけでも、
週3回にしてほしいと交渉したけど駄目でした」。食事も同様だ。
「好物の牛肉やパンはほとんどメニューに入らず、パサついた鶏肉が多くて、あまり口に合わなかった」。

221 :
代わりに売店で売っているスナック菓子やせんべいなどで空腹を紛らわせることもよくあった。ただし、
「開いているのは週3日。またアメやガムなどは職員用に制限されていた」。
夕食後はテレビを見て過ごしたが、それは21時の消灯までだ。「夜9時に寝るなんて小学生以来で、
4年近く病院での生活が続いても最後まですぐには眠れませんでした」。最もつらかったのが、この4年の間、
ほとんど外部と連絡が取れなかったことだ。主治医の指示で、友人・知人はおろか、
子どもや親族ともいっさいの面会、そして通話すらできなかった。スマートフォンの持ち込みも禁じられたため、
メールやSNSでのやりとりもできず、唯一許された外部との通信手段は手紙だけだった。
「刑務所だって直接面会できるのに、それ以下の扱いですね」。妹が主治医にそう詰め寄ると、
「そんなことはない」とかわされたという。インターネットも使えないため、情報収集には苦労したが、
それでも患者同士の口コミなどで精神障害者の当事者団体などを知り、めげずに手紙を出し続けたことで、
弁護士ら支援者たちとつながることができた。弁護士との面会は、病院側も制限できない。
さらに幸運だったのが、昨年春に主治医が代わったことだった。その後、
昨年8月には唯一妹とだけは面会や電話が可能となり、9月には病院敷地内での外出、
その後は院外外出も可能となるなど、入院から3年半止まっていた時間が、一気に動き出した。
昨年10月からは病院、役所、弁護士を交えて退院に向けた面談が始まった。家族の元に帰りたいと訴えて、
病院と役所はグループホームへの入居を提案するなど、退院こそ認めるものの、
あくまで彼女を管理下に置き続けることを求めた。妹や弁護士のバックアップもあり、交渉の末、
最終的には自宅への退院が認められた。「自分から声をあげることができたからよかったが、
精神科に入院している場合、まず弁護士につながることが非常に難しい。今回弁護士が介入しても、
病院側は『社会に迷惑をかける』などと極めて抽象的で法的に根拠のない理由を繰り返し、
なかなか話が進まなかった。医師は『まだ不安定だ』などとも言うが、
4年近く閉鎖病棟にいればむしろ不安定にならないほうがおかしい」。ともに支援した弁護士も、
病院側とのやりとりをそう振り返る。

222 :
長年、精神障害者の支援活動を行ってきた弁護士は、「なぜ彼女をこれほど長期に入院させたのか。
その理由がわからないという点では、これまで携わった中でも最もひどいケース。
ただひどいケースではあるが、同時にごまんとあるケースでもある」と話す。
「4年間の入院生活でさまざまな患者と会ったが、
なぜ入院させられているのかわからない人も少なくなかった」という。
薬物治療も特別な治療プログラムもない中での長期入院、そして「社会的制裁だ」
などという主治医の発言、家族との面会も不許可など厳しい行動制限の理由と真意について、
病院に取材を申し込んだところ、院長名で下記のような書面回答が届いた。
「弊院に入院されていた患者様の件について取材のご依頼を頂きました。しかしながら、
弊院では取材はお受けしておりませんので対応できかねます。ご諒解下さいますようお願い致します。」
市役所と児童相談所は、「特定の個人に関する情報は、第三者の方にはお答えできないことになっています」などと回答した。

223 :
生き霊っていうのは「好意でも恨みでも、強い感情を持たれていると、つく」
「なかにはどんなに強い感情でも、生き霊を寄せ付けない体質の人もいる」という基本的な法則があります。
でも先日、その法則にまったく当てはまらない憑かれ方をしている人に出会ってしまいました。
よしもとの先輩なんですけど、知名度のわりにものすごい数の生き霊を連れてるんですよ。ただ、
よく見てみると、誰もその先輩にそこまで興味がないみたいで。「ちょっと気になってる」とか
「たまに思い出す」レベルの人たちなんです。僕も初めて見る憑き方だったので、
どういうことなのかはさっぱりわかりませんでした。たぶん、
先輩がちょっとした好意でも生き霊を引っ張ってきちゃう体質なんだと思うんですけど。
これまで僕が霊視してきた芸人のなかで、好意的な生き霊がたくさんついていた人は、
ほとんど売れてきていて。でも、先輩の場合はそのパターンにはあてはまらなさそうです……。
とはいえ、状況が悪くなることもなさそうなので、先輩には「現状維持です」と伝えました(笑)。

224 :
「そりゃセックスもしましたよ。恋人同士ですもん。それを周りの人たちが、ぶち壊したんです。
私がロリコンで、Yちゃんは被害者だといって引き離したんです。
私はそんな人達によって犯罪者にさせられました。おかしいのはどっちだっていいたいです」
これは、12歳の少女に性加害をした49歳の男性の言葉である。
小児性犯罪者はなぜ加害行為を繰り返すのか。ペドフィリアの治療は可能なのか。
見た目はいたって普通の人、という印象の人が多いです。加害者間の共通点があまりない、
言い換えれば非常に個別性が高いので、「共通の特徴がないことが特徴」なのだと思います。たとえば、
痴漢や盗撮加害者のデータ分析をすると、一番多い層は四大卒で妻子がいるサラリーマンです。
一方、ペドフィリアの人たちの学歴を見ると、中卒高卒が半分くらい。高学歴なタイプもいて、
けっこう幅があります。しいて特徴を言うなれば、初診時の職種が、教職員や指導者など、
子どもと日常的に接する仕事の人が全体の約3割であること。
全人口に占める教職員や指導者の割合より、間違いなく高いと思います。
「性虐待の被害に遭ったことがある人が多いのでは」と聞かれることもあるのですが、
そうでもありません。どちらかというと、
同世代女性との関係の中での挫折体験を一方的に持っている人のほうが多いように思います。
成長過程での同世代女性からの拒絶体験だとか、実際には拒絶されたことはないんだけれども、
ネットの言説に影響され、自分には同世代の女性と交際する資格がないと思いこんでいるとか。
SNS上では当事者と思われる人からのネガティブな反響もあったのですが、中には
「成人女性に相手にされていない僕たちから、児童を性愛の対象とすることさえ奪うのか!」
というような意味合いのものもありました。あとは、
学生時代にいじめ被害に遭った人が有意に多いということも分かっています。50パーセントを超えます。
加害者は男性が多いこともあって、男性間のいじめ被害に遭っている人が多いです。
女子生徒の前でズボンを脱がされる、マスターベーションを無理やりやらされるなど、
性的ないじめを含む同性間のいじめを経験している人の割合が、
他の性犯罪の加害者に比べて圧倒的に多いな、という印象があります。

225 :
ほぼ全員、逮捕がきっかけです。出所後に来る人もいます。当事者は「性加害を繰り返したい。
子どもとセックスしたい」と考えているので、性加害をする前に自発的に治療に来る人はいません。
自らの行動を“性加害”と捉えていない人も多く。日本では刑法上、13歳未満の子どもとの性交は、
同意の有無に関わらず犯罪です。小児性犯罪者も、
子どもとの性的接触が犯罪になることは分かっています。それでも、子どもと性交渉がしたい。
では、どうするか。彼らは、自分にとって都合のいい現実の捉え方で、
子どもへ性加害したいという欲求を正当化しようとするんですね。こうした
「問題行動を継続するための、本人にとって都合のいい認知のゆがみ。
小児性犯罪者には多種多様な認知のゆがみが見られるのですが、よく見られるのは、
「愛し合っているので、セックスすることは当然だ」「いずれ経験することを教えてあげているのだから、
これは『性教育』だ」「セックスしたい子どもだっている」「子どものほうが誘ってきた」あたりでしょうか。
認知のゆがみは性犯罪者全般に見られるものなのですが、小児性犯罪者特有だと感じるのは「飼育欲」
ですね。彼らの言葉を借りると、小学校の校庭のウサギ小屋でウサギを飼ったりしますよね。
子どもに対して、あのウサギのようなイメージを抱くらしいんです。ものすごく弱いペット、
対象の生殺与奪を自分が握っているという感覚。もう一つ、小児性犯罪者特有の言説で
「騒がれたら、殺してしまえばいいと思った」というものがあるのですが、
この考え方も、この感覚と密接に関わっているようです。子どもに対する性的加害で、
事件化するのは氷山の一角と捉えるべきです。強制性交等罪にあたる口腔性交や肛門性交、
膣内性交のほか、比較的接触率が低い部類の加害であるズボンを脱がせて写真を撮る、
下着に手を入れる、すれ違いざまに触る、露出するといった行動も含めて
「子どもへの性的接触」とし、頻度を聞いたところ、平均週2〜3回やっていた、という結果が出ました。
初めての加害行為から平均期間って、痴漢だと8年、盗撮だと7.2年なんですよ。しかし、
ペドフィリアの場合は平均14年で、治療につながるまで一番長くかかります。週2〜
3回を14年間続けると、犯罪として認知されなかった「暗数」が、1人あたり1000回は越える計算になりますね。

226 :
久保田秀哉被告(51)が運転していたポルシェが、高速道路を時速216キロで走行し、トラックに衝突。
トラックの運転手(当70)を死亡させたとして危険運転致死などの罪に問われた裁判員裁判で、
神戸地裁は、危険運転致死罪の成立を認め、懲役8年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。
久保田被告は阪神高速上り線を走行中、後から来たBMWに追い抜かれたことにキレ、
アクセルを踏み込んだ。BMWの後を猛スピードで追い掛け、時速216キロでS字カーブに進入。
車体が横滑りし、制御不能となり、中型トラックに突っ込んだ。衝突の弾みでトラックは横転し、
運転手の男性は頭を強く打ち死亡した。久保田被告は17年3月に免許取り消し処分を受け、
無免許運転だった。弁護側は裁判で「カーナビ操作による脇見運転が原因だ」
と過失運転致死罪に当たるとして、執行猶予付き判決を求めていたが、裁判長は
「この速度でカーナビを操作したとは考え難く、仮に操作したとすれば無謀だ」と弁護側の主張を退けた。
久保田被告は事件後、兵庫県警の取り調べに対し、「弁護士にしか話しません」とダンマリを決め込み、
「70キロ前後で走行していました」と平然とウソをついていたという。「久保田被告は事件直後、
炎上するポルシェから自力で抜け出し、肺挫傷を負ったと訴え、兵庫県内の病院に搬送され、入院しました。
ところが入院先の病院で『オレは医者やぞ』と看護師に威張り散らし、
ふんぞり返ってわがまま言い放題だったそうです。あまりの横柄な態度に病院側は激怒。
大したケガではないと判断し、久保田被告をさっさと退院させた。県警は、軽傷という病院の判断に従い、
事件の翌日に逮捕しました」久保田被告をよく知る知人がこう言う。「研修医時代から『東大医学部卒』
と吹聴していましたが、実際は東大理科1類から大阪大学医学部に学士入学しています。
赴任先の病院でも患者さんにエラソーな態度で接するものだから苦情が絶えず、
病院を転々としていました。上司に注意されると、ムキになって『自分は悪くない』と反論し、
後輩や看護師には威圧的な態度を取る。社会に対する適応能力が完全に欠如していました」事件後、
亡くなったトラック運転手の妻は「真面目で働き者だったのに」と涙を流した。罪の意識も感じられず、自尊心まみれの男に貴い命を奪われ、ふびんで仕方ない。

227 :
大阪府寝屋川市の民家で2017年、住人(当時33歳)が監禁され、やせ細って死亡した事件で、
保護責任者遺棄致死と監禁の両罪に問われた父親の泰孝(57)、母親の由加里(55)
両被告の裁判員裁判の初公判が7日、大阪地裁であった。2人は「監禁するつもりはなかった。
命が危険な状態とは思いも寄らなかった」と無罪を主張した。起訴状では、2人は07年3月、
当時の自宅内の小部屋に入れ、施錠してカメラで監視するなどして監禁。17年12月、
急激に衰えたのに医師に受診させず、全裸で生活させ、同月18日頃、栄養不足で凍死させたとしている。

228 :
「今ハマっているのはオピオイド。
ヘロインやマリファナも昔やってたけど今は捕まるリスクが高すぎるし値段も高い。
でもオピオイド系の鎮痛剤ならネットで簡単に買えて安いうえ、捕まる心配もない。周りで流行っている」
こう証言するのは、「ダウナー系ドラッグ好き」を自ら認める20代だ。オピオイドといえば、
ヘロインと同じケシを原料とする化合物だ。それを主成分とする鎮痛剤は、
その効果が強力であることからがん患者などに処方されるが、陶酔作用があり近年、
世界中で濫用者が急増している。ただし、濫用での死亡例も相次いでおり、「オピオイド・クライシス」
が深刻化する米国では一日に130人以上がオピオイドの過剰投与によって死亡しているとされている。
使用しているのは、がん疼痛・慢性疼痛治療に用いられるオピオイド系鎮痛剤「トラマドール(商品名・
トラマール)」だ。日本の薬機法では劇薬と指定されている処方箋医薬品であり、
医師からの処方箋がない限りは購入することは不可能だ。ところが、
この薬がネット上で簡単に購入できるという。「バイト先に睡眠薬をやたらたくさん持っている中国人が
『ウィーチャットで買えるよ』って教えてくれて。スマホでその場で眠剤を注文してくれたんだ。
で、『オピオイドあるか』って聞いてもらったらあるって言うからさ。
今はグーグル翻訳使って自分で注文しているよ。一箱50錠でだいたい1万円しないくらい。
10錠くらい一気に飲むとかなり強い酩酊感を味わえるから、5回分でその値段だと思うと大麻より安い」
劇薬指定されている処方箋医薬品を転売できるウィーチャット上の中国系業者はいったい何者なのか。
アカウントに接触。「トラマドールはいくらか?」と尋ねてみた。すると、すぐに「8500円だ」
との返事が。ちなみに同アカウントには、インフルエンザ治療薬「タミフル」や、
向精神薬に分類される抗うつ剤で、濫用が問題となっている「デパス」、眠剤遊びに悪用される
「ハルシオン」、公定薬価では100mg、約17万円というがん治療薬「オプジーボ」など、
さまざまな処方箋医薬品の写真が“取扱商品”としてアップされていた。
厚労省医薬食品局に確認したところ「処方箋医薬品をネット上で個人に販売することは、医師や薬局、
医薬品卸売業などの免許を問わず薬機法違反。向精神薬および麻薬の場合は向精神薬取締法違反に問われる

229 :
この業者の実態に近づくため、実際に商品を注文してみた。バイアグラのジェネリック「シルデナフィル錠」、
ホルモン剤の「ホーリンV膣用錠」、ステロイド系抗炎剤「ベクロメタゾン点鼻液」
という3つの処方箋医薬品を注文し、総額約2万7000円をウィーチャットペイで決済。
シルデナフィル錠は自由価格だが、残りの2つは、公定薬価の倍以上という強気の価格設定だった。
商品は、送金の翌々日に宅配便で配達された。それぞれの商品を見てみたが、
いずれも国内向けの正規品のようだ。「劇薬から向精神薬まで入手できるうえ、
個人を相手に横流しているとなると、現金問屋でしょう」現金問屋とは、
医療機関のダブついた医薬品の在庫を現金で買い取り、
同じ医薬品を割安で買いたい別の医療機関に転売するというニッチビジネスだ。
「医薬品卸売業の許可さえあればそれ自体は合法です。しかし最近、経営に行き詰まった現金問屋が、
中国系に身売りするという動きがある。ドラッグストアでの爆買いで有名なように、
中国では日本製の医薬品の需要がかなり高い。処方薬の人気も高く、中国向けに越境ECで販売したり、
在日中国人向けに転売すると儲かるので参入も多い。これもそのうちのひとつでしょう。
従来の現金問屋のビジネスモデルが成立しなくなってきていることが背景にあるのでは。
医薬品の管理にもITが導入され、過度な在庫を抱えたり、
逆に在庫が足りなくなったりといった偏在が起きにくくなっているんです。また、
医療機関や薬局をオンラインで結び、在庫を融通し合えるようなシステムもできました。
現金問屋の出番はなくなってきているのです。
もともと現金問屋は最大手でも年商1億円もいかないほどのニッチ産業。
苦境にあえぐ現金問屋のなかに医薬品の横流しをする者がいても不思議ではない」
このままでは日本にも米国のオピオイド・クライシス同様、麻薬に代わる処方薬がまん延することになるかもしれない。

230 :
大阪府寝屋川市で、精神疾患のある長女(当時33歳)を長年にわたって自宅内の小部屋に閉じ込め、
2017年に凍死させたとして、監禁と保護責任者遺棄致死の罪に問われた父親(57)と、
母親(55)の両被告に対する裁判員裁判の初公判が7日、大阪地裁(野口卓志裁判長)であった。
両被告は「監禁するつもりはなく、命に関わる危険な状態とは思わなかった」と述べ、起訴内容を否認した。
検察側は冒頭陳述で、両被告が遅くとも07年から、長女を自宅内に作った小部屋に監禁していたと指摘。
「娘に愛情を抱くことができず、粗雑な扱いをして衰弱死させた」と主張した。
小部屋は広さが1畳程度で窓がなく、二重扉や監視カメラ、簡易トイレが設置されていた。
扉は施錠されて部屋から一度も出られず、入浴や歯磨きもできなかったため、
発見時は歯が何本も抜け落ちていた。室内の設定温度は10度だったが、
真冬も全裸で生活させられていたという。食事は1日1回だけで、
死亡時に身長145センチだった体重は19キロしかなかった。01年に精神疾患と診断されたが、
02年を最後に診察を受けていなかったという。一方、弁護側は、暴れて自らを傷つけるなどしたため、
小部屋に入れたと反論。「監禁の意思はなく、療養の目的だった」と述べた。
衣服を身につけていなかったのは嫌がったためだとして、死因も凍死ではない可能性があると訴えた。
起訴状によると、両被告は07年3月ごろから小部屋に監禁。十分な食事を与えず、
17年12月18日ごろに低栄養の状態で凍死させたとされる。この日、動かないのに両被告が気付き、同23日に自首した。

231 :
人気漫才コンビのボケ担当に薬物疑惑が持ち上がっている。漫才だけではなく、
モノマネなども人気のお笑い芸人の1人だ。絶頂期には多くのレギュラー番組を持ち、
ドラマや映画も含め数本のMCもやっていた芸人の1人である。しかし、
今から数年前にとあるスキャンダルが発覚、謹慎こそしなかったものの、
一時は芸能界を干されたこともある。そんな人気芸人に一体何が起こったのか。
「たまに酒に酔ったようにフラフラしていたり、呂律が回らないことがあると芸人の間で話題になっています。
前に干されたとき、悪いスポンサーの影響で睡眠導入剤や睡眠薬・
向精神薬などの摂取を覚えたというのがもっぱらの噂です。ベテラン芸人の1人ですから、
あまり意見する人もいないと思います」吉本興業の芸人で薬物摂取問題となれば、
記憶に新しいのはインパルスの堤下敦氏が、抗アレルギー剤や睡眠薬を飲んで車を運転し、
交通事故を起こして道交法違反で略式起訴され、罰金30万円という判決を受けたことだろう。
疑惑はこれだけではない。「問題は後輩芸人を使っていることです。内科に通わせて、向精神薬や睡眠薬・
睡眠導入剤を処方させて、それを買い取っているという話を複数から聞いています。
眠れないといった症状の場合、普通メンタルクリニックなどに行くと思うのですが、
後輩に通わせているのは内科です。これには意味があって、
メンタルクリニックや精神科では処方や診察に時間が掛かるのですが、内科だと診察が短く、
大した問診もされないでクスリが処方されるんです。それを後輩芸人に言い聞かせ、
いくつかの病院に行かせています。中には掛け持ちで行かされている後輩芸人もいるようです。
誰かから悪知恵を仕入れたのでしょうね」処方箋は診察を受けた患者が自分で使うためのクスリである。
自身が医者に通い、適切なアドバイスをもらったうえでその処方薬を使うなら、もちろん何ら問題はない。
しかし、後輩芸人を使ってクスリを集め、普段から呂律が回らなくなるほど使い方をして、
私生活や仕事に影響が出るようならば、それは処方箋依存ではなく、完全なジャンキーである、
『麻薬及び向精神薬取締法』によって、厳しく罰せられるような行為であるのは言うまでもない。
この噂が事実であったなら、芸を二度と笑うことはできないと思うのは筆者だけであろうか。

232 :
兵庫県警垂水署は11日、酒酔い運転の疑いで神戸市須磨区の医師の男(67)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は同日午後3時半ごろ、同市垂水区名谷町付近の路上で、
酒を飲んだ状態で乗用車を運転した疑い。容疑を認めているという。
同署によると、男は直前に対向車線のガードレールにぶつかる事故を起こし、
駆け付けた同署員のアルコール検査で飲酒が発覚。男は同市中央区にある、
主にアルコール依存症の治療を行うクリニックの院長をしているという。

233 :
「カズキやんな?カギ返しに来てくれたん?」部屋は暗く、顔の判別はつかない。男性は女性の口を塞ぎ、
「声、出さんといて」と告げた。「うん、サプライズなん?」と応じる女性。このとき男性は『カズアキ』
と自分の名を呼ばれたと思った。無言でキス。そのまま性交。男性が精を放つと、女性は声を上げた。
「あんた誰?」。カズアキはこう答えた。「分からへん。たどり着いたのがここやった」
それから二人は雑談をし、もう一度セックスしている。LINEを交換して、午前5時ごろ、
カズアキは女性宅を出た。女性は友人に相談し、2日後に警察に通報。
LINEアカウントから特定されたカズアキは、通報から5日後、住居侵入と強制性交の疑いで逮捕された。
カズアキは型枠大工。家業の手伝いだ。その仕事帰りか、
約3週間前に女性のマンション近くを通りがかったとき、「ここやで」という声を聞いている。彼は自分を
“神”のような存在だと思っていた。ここやで、という囁きは、運命の相手である“女神”が発したのだ。
女神は自分の子どもを産んでくれる。その子が世界を救うと考えていた。そして事件当日。カズアキは、
市内の交際相手の家からバイクに乗って実家に帰宅。風呂に入り、コンビニへ行こうと外に出て、
“女神”のいるマンションに至ったのである。検察は強制性交ではなく、準強制性交と住居侵入で起訴。
準強制性交は、被害者が物理的、あるいは心理的に抵抗できないか、
著しく抵抗が困難な抗拒不能の状況であることが要件となる。たとえば、
酒や薬物などによって抵抗できない状態につけ込んだ場合がそれに当たる。ちなみに起訴後、
女性とのあいだで、50万円で示談が成立している。「本件は事件そのものから判決に至るすべてが、
非常に珍しいケースでした」とは、カズアキの弁護人。「昨年12月の大阪地裁の判決は、
住居侵入罪で懲役8カ月の実刑。精神鑑定の結果、統合失調と躁鬱両方の症状が出る、
統合失調感情障害でした。自分の名前が呼ばれ、女性に受け入れられたと思ったのです。
被告人は筋道立てて話をすることはできましたが、現実離れした部分がありました」
女性が2度目の性交とLINE交換に応じたのは、
意味不明なことを言う男を拒否すれば何をされるか分からぬと恐れたのだろう。
彼の服役前科は3犯という。「いずれも住居侵入のうえ、強制わいせつなどの性犯罪や窃盗です。

234 :
コミュニケーション能力がそれほど高くなく、対人関係が苦手な人は昔から一定の割合でいたはずだが、
製造業の職場が多かった時代は、問題が表面化することはあまりなかった。しかし、
サービス業従事者が増え、高いコミュニケーション能力が要求されるようになると、職場での不適応も、
発達障害と診断されるケースも増えた。これは、発達障害の特性によると考えられる。発達障害の人は、
空気が読めないとか、集団行動が苦手という傾向があるとはいえ、
同じことを繰り返す仕事には向いているようで、まじめに取り組むことが多い。そのうえ、
独特のこだわりがプラスに作用すると、他の人たちよりもいい製品を作れることも少なくない。何よりも、
製造業では目の前の仕事に黙々と取り組めば評価され、対人関係にそれほどわずらわされずにすむ。
そのため、製造業の職場も就業者も多かった時代には、
発達障害が問題になることはあまりなかったのだろう。ところが、製造業が衰退し、
サービス業に従事する人が増えると、発達障害の問題が表面化しやすくなった。これは、
サービス業で要求される、客の要求に臨機応変に対応する柔軟性を、
発達障害の人は持ち合わせていないことが多いせいと考えられる。発達障害の人は、一般に変化に弱く、
ちょっとした変化にも敏感に反応して不安になる。そのため、
商品やサービスに不具合が生じて客が文句を言う事態に柔軟に対応できず、
サービス業では職場不適応に陥りやすい。もっとも、製造業の求人自体が減っている状況では、
製造業に固執してはいられず、サービス業に就職するしかないが、そこでしばしば軋轢を生じる。
すると、最近はすぐ「発達障害じゃないか」ということで、上司から検査や診察を受けるように指示される。
その背景に、社会における発達障害の認知度が上がった現状があることは否定しがたい。
どんな心の病でも、メディアで取り上げられるほど、「自分もそうじゃないか」「あの人もそうじゃないか」
と思う人が増え、紹介や診察の件数の増加につながるからだ。こうした風潮に拍車をかけているのが、
就労の現場がどんどん苛酷になってきたことである。正社員の比率が減って、パートやアルバイト、
派遣社員や契約社員などの非正規労働者がどんどん増えると同時に、要求されるハードルも高くなった。

235 :
発達障害と診断されるケースが増え、注目を浴びるようになった原因について、仕事の現場において、
発達障害が問題とされるようになってきたのは、1990年代の後半からである。
このことは、長く続いた不況とグローバル化の進展によって、企業経営の厳しさが増し、
従業員に対する要求が過大になってきたのが一因であると思われる。
つまり、企業経営に余裕がなくなったために、従業員の多少の『ずれ』
も重大な問題として認識されるようになったものと考えられる。極端なこだわりがあっても、
空気が読めなくても、同じ失敗を繰り返しても、職場に余裕があった時代は、まだ許容されていた。
ところが、その余裕がなくなるにつれて、許容されにくくなった。また、非正規労働者は、
仕事をこなせないと簡単に切られてしまうので、その割合が高くなっていることも、
「ずれ」による職場不適応の問題を表面化させる一因だろう。こうした要因が積み重なった結果、
発達障害と診断されるケースが増えたのではないか。「発達凸凹+適応障害=発達障害」
という図式を提示している。これは、持って生まれた凸凹、つまりある種の「ずれ」に、
環境とのミスマッチによる適応障害が加わって、本人もしくは周囲が困るようになり、
発達障害と認識されるという考え方である。裏返せば、持って生まれた「ずれ」だけで、
発達障害を疑われて受診を勧められるほど問題が表面化することはまれということだ。
したがって、発達障害がこれだけ増えた背景に、職場環境が厳しさを増し、
高いコミュニケーション能力が要求されるようになった現状があると考えられる。
発達障害と診断されるケースが増えた一因として、「空気を読め」
と以前にも増して要求されるようになったこともあるのではないか。発達障害の人は、
空気を読むのが苦手なことが多く、それを暗黙のうちに要求されると、とてもしんどいと感じるようだ。
なぜ空気を読むことが以前にも増して要求されるようになったのかといえば、世間が壊れてきたからである。
われわれの世代が知っているような昭和の時代のかっちりした世間では、しっかりと会社があって、
そこで定年まで働くのが当たり前だった。また、ご近所同士のお付き合いもしっかりとあり、
ご挨拶も盆暮れの付け届けもきちんとするのが普通だった。

236 :
そういうかつては当たり前にあった世間の姿は、とくに大都市では過去の遺物になりつつある。
どこかにその一部が残ってはいても、機能不全に陥っている。そのうちに消えてなくなってしまうだろう。
このように世間が崩れつつあるからこそ、空気を読むことが以前にも増して求められるようになった。
というのも、「『世間』が流動化したものが『空気』」だからだ。しかも、『世間』は中途半端に壊れていて、
そして、この数年でさらに激しく壊れている。。それから現在に至るまで世間が一層壊れたと感じている。
現在の日本社会では、かつて存在していた世間というちゃんとした共同体は崩壊しつつある。
完全に崩壊したわけではないにせよ、かなりの程度崩壊していることに誰もが気づいている。
残念ながら、「もはや『共同体』をもう一度取り返すのは、不可能だ」とも感じている。
もちろん、中には「世間を気にしながら生きるのは面倒くさい」とか「世間のようなうっとうしいものは、
なくても全然かまわない」と思っている方もいるかもしれない。ただ、
われわれ日本人は伝統的に世間の中で生きてきたので、個人が世間に支えられていた面もある。
そのため、世間が壊れるにつれて、日本人の多くが不安定になり、「自分を支えてくれる『なにか』」を、
世間が安定していた頃よりも一層強く求めるようになった。「自分を支えてくれる『なにか』」は、
程度の差はあれ、誰にとっても必要だ。ただ、個人主義が浸透していて、
キリスト教信仰がある程度残っている欧米と比べて、日本では、「自分を支えてくれる『なにか』」
を他人とのつながりに求めがちである。この「自分を支えてくれる『なにか』」を求める気持ちが、
せめて「共同体の匂い」を感じたいという願望につながり、それが「空気」という言葉になるのだ。
そして、『空気を読め!』という言葉は、『共同体の匂いを読め』という指示。
この主張には説得力がある。いまや世間という共同体は壊れつつあり、「世間に従え!」
とは言えなくなった。そこまで言える、かっちりした共同体はもはやないのだから。その結果、
かすかに残っている「共同体の匂い」を読むこと、つまり「空気」を読むことが以前にも増して求められるようになったのである。

237 :
背景には、新しいタイプの抗うつ薬、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の発売と軌を一にして、
うつに関する啓発が進み、認知度が上がったこともあるだろう。啓発キャンペーンで流された
「うつは心の風邪」というキャッチコピーの影響で、精神科の敷居が格段に低くなった。その結果、
以前と比べて精神科を受診しやすくなったことが、心の病による休職への抵抗が小さくなった一因であり、
休職への抵抗が大きいと、
つらくても我慢して働き続けたあげく自殺を考えるまで追い詰められかねない。もっとも、
休職への抵抗が小さいと、職場の上司や同僚などから反感を買いやすい。
“新型うつ”の患者は、職場から離れると元気で活動的になるので、
本人が休職中に趣味や遊びを楽しんでいる姿を職場の仲間に目撃され、「勝手うつ」「怠け病」「仮病」
などと中傷されることもある。このような中傷を擁護するつもりはないが、中傷する側の気持ちも、
わからないではない。一人でも休職すると、その分の仕事を残りの社員が分担してこなさなければならず、
それだけ余分な仕事が増える。だから、「ただでさえ忙しいのに、あいつのせいで俺の仕事が増えた」
と被害者意識を抱いて怒る社員がいても不思議ではない。一方、休職中の“新型うつ”の社員も、
しばしば被害者意識を抱いている。従来型うつの社員が休職すると、
自分が休んでいるせいで職場に迷惑をかけていることをすまないと思い、必要以上に罪悪感を抱き、
自分を責めることが多い。ところが、“新型うつ”の社員は、休職しても、罪悪感も自責感も抱かない。
自分は会社、上司、同僚のせいでうつになったのだと、少なくとも本人は思い込んでいるのだから、
これは当然だ。それどころか、被害者意識を募らせ、
自分がうつになる原因を作った職場に復讐したいと思っていることさえある。
職場環境も人間関係もうつの原因になりうる。ただ、
職場環境や人間関係などの環境要因だけでうつになるわけではない。
環境要因と素質、性格、考え方などの自分自身の要因の相互作用の結果うつになるのに、
うつになった原因をすべて周囲に求めるのは、実に他責的だと思う。こういう他責的な考え方に傾くのは、
自分自身の問題を否認したいからであり、自己愛の影響による。したがって、“新型うつ”は
「一億総他責社会」の象徴であり、時代の病といえよう。

238 :
市が、2019年12月に開催した人権啓発講演会の講師として依頼した男性について、後になって
「所属団体が共産党と関係があるのではないか」と判断し、依頼を取り消していた。取り消しにあたり、
男性側に「ダブルブッキング(二重予約)だった」とうその理由を伝えていたが、
事実誤認などがあったとして1月31日に団体や男性に謝罪した。講演依頼を取り消されたのは、
障害者が通う共同作業所などの全国組織「きょうされん」の専務理事で、
障害者運動をリードしてきたNPO法人「日本障害者協議会」代表なども務める。
講師を依頼したのは19年7月5日。その後、総務課の係長がインターネットで「きょうされん」
を検索したところ、関連語として「共産党」などが出てきた。担当課長らが参加した同11日の会議で、
依頼取り消しを決めたという。取り消しの連絡をする際、「本当の理由を言いにくかった」として、
取り消しに至った経緯を「ダブルブッキングだった」と説明した。だが、
同時に別の講師の名前が挙がってはいたものの、正式な依頼には至っておらず、
ダブルブッキングは事実ではなかった。事実誤認があったとした上で、「中立性を過度に意識してしまった」
として、1月31日にきょうされんを訪ね、謝罪した。きょうされんの事務局長は
「選挙で特定の政党を応援することなどは一切していない。いろいろな考え方が区民の中にもある中で、
自由な発言を保障することが大切。行政の中立とはそうあるべきだ」と話した。

239 :
八方ふさがりでも、天は開いているよ
夢を追いかけると逃げる。持ち続けると、夢から寄ってくる
困っている人とは一緒に困る。犬のおまわりさんだね
人生には、過去の経験がもしかするとこのときのためだったのでは、と思うときが来る
(象の横に子どもが座る写真を見せて)支えることはできなくても、寄り添うことはできるよ
ゲーテは言ってるよ。『涙とともにパンを食べた者でなければ人生の味はわからない』と

240 :
現代の日本人こそ男女とも平均寿命が80を超える長寿社会ですが、そうではない時代に、
圧倒的な長寿をまっとうした方々がいる。それは「画家」です。
東山魁夷90歳横山大観89歳葛飾北斎89歳パブロ・ピカソ91歳サルバドール・ダリ84歳、
マルク・シャガール98歳片岡球子103歳、クロード・モネ86歳、ミケランジェロ88歳などなど。
みんな健康的な長寿で、自分の一生をまっとうされた方たちばかりなのです。
世界の誰もが認める一流の長寿画家たち全員に、共通していることがいくつかあります。
なかでも筆頭に挙げられるのは、長く生きただけでなく、
死ぬ直前まで精力的に作品を描き続けていたという事実です。
彼ら彼女らの脳は、年齢とともに衰えることなく、何歳になっても機能や生産性を維持できたわけです。
人生の経験が増えていくことで、より「感性」や「思考」にも深みが増し、
かつ自身も伴って成長し続けられたことが大きいと思います。「もう、これでいい」
という終わりの線引きを自分からやらない。感性や思考が豊かになればなるほど、
脳の使い方も活発になるものです。逆に、脳の使い方が活発になるからこそ、感性や思考も豊かになる
それぞれが相乗効果を生み出しているのです。
1958年に89歳で逝去した横山大観の脳は東京大学医学部で保存されていますが、
病理解剖を執刀した吉田富三郎教授によれば、加齢により進む脳の萎縮の程度が60歳前後で、
重さも日本人男子の平均を上回り、血管には動脈硬化は見られなかったそうです。
脳は驚くべく若さを保っていたということです。

241 :
アルコール依存症の父と過ごし、家族が崩壊していく様子を描いた漫画家(47)のコミックエッセー
「酔うと化け物になる父がつらい」(秋田書店)が大きな反響を呼んでいる。同名で実写映画化
(配給ファントム・フィルム)され、3月6日から新宿武蔵野館(東京)などで全国公開されることも決まった。
「親子関係を見つめ直すきっかけになってほしい。
『家族なら何をしても許し合える』という家族神話を壊したい」と話す。「思い出の父はいつも酔っている」。
コミックはこんな言葉で始まる。アルコール依存症の父と新興宗教にのめり込む母、
3歳下の妹と4人暮らしだった。中小企業を経営する父は物静かで友達も多く、信頼されていたが、
酔うと「化け物」に変わった。毎週末、近所の仲間を自宅に呼び込み、マージャンをしながら泥酔。
一緒に出かける約束は守らず、風呂場で突っ伏して寝たり、飲酒運転で事故を起こしたりもした。
中学2年だった頃、母が自殺した。父は一時酒をやめたが、1カ月もたたないうちに再び飲み始めた。
子どもの頃から父を介抱する母をずっと見てきた。「酔っ払いを世話するのは当然」と、
母に代わって父の介抱を続けた。漫画家になった後も実家を出ず、父との暮らしを続けた。
2015年に父が72歳で病死した後も「(父は)普通の酔っ払い。
お酒を飲んだ大人は誰でも父のようになる」と思っていた。
同年、ルポ漫画の取材でアルコール依存症患者のカウンセリングに同行した際、
父と同じ症状がアルコール依存症として語られていたことに衝撃を受けた。
「もしかしたら、父も依存症だったのかも」。父との暮らしを作品に描くきっかけになった。
17年4月、父との暮らしを描いた作品の第1話を秋田書店のウェブサイトで公開したところ、
サイトのサーバーが一時ダウンするほどアクセスが集中し、多くのメッセージが寄せられたという。
「うちの親もそうです」「これまで気持ちを抑えていたけど、漫画を読んでつらかったことに気がついた」。
アルコール依存症患者の家族からの切実な声が多くあった。
これまで父のことは笑い話として友人に話し、漫画に描いてきた。
しかし、「たまった苦しみを吐き出さずにはいられなかったような」読者からのメッセージを目にし、
笑い話にしてはいけないと感じた。

242 :
改めて描き終えた作品は「この話に共感してくれた人たちの物語にもなった」という。
多くの体験も反映されたと感じている。作品は映画化された。監督に一つだけお願いをした。
「家族愛の話にしないでください。家族は何をしても愛し合い、許し合えるなんて話にしないで」。
父との暮らしを美談で終わらせてしまうことは、
苦しみながらメッセージを送ってきてくれた人への裏切りだと思ったからだ。
家族だから何をされても許し合えるという「家族神話」を壊したいという。
「家族神話を押しつけられると、家族に恵まれず苦しむ子どもはとても多いのに、
どんなにひどいことをしても謝らない親を子どもは許さなければいけない。
子どもにはものすごく負担になる」。自身もその一人だった。「お父さんは陽気で楽しい人なのに、
頭のおかしい私は怒ったり泣いたりしてしまう」と自分に非があると感じていた。
家族を築くことが怖いと感じて、今も独身のまま妹と実家で暮らしている。

243 :
10年以上にわたって、ヘロイン以外のあらゆるドラッグを使用した経験を持つ会社員が語る。
「芸能人が捕まると、シャブ(覚醒剤)の依存性がよく報道されますよね。
でも、私の体感としては、シャブと酒だったら、正直なところ酒の方が依存性は高い。
ただし、シャブやコカインなどのアッパー系ドラッグの場合、疲れを忘れて仕事ができてしまいます。
長時間起きている必要がある長距離トラックの運転手がシャブに手を出すのはお約束ですけど、
楽しみのためではなく、仕事のためにドラッグを始めると、
次第に薬物なしでは仕事ができなくなってしまう。このパターンが最も危険だと思います」
さらに、他のドラッグに比べて覚醒剤が圧倒的に手に入りやすいという国内事情も、
覚醒剤がやめられない原因になっていると言う。「覚醒剤の場合、コリア系・
中国系のヤクザが覚醒剤の受け入れ先になり、末端の売人が捌いているケースがほとんどで、
末端価格は1g当たり2万5千円〜4万円ほど。大抵はさらに細かい量で購入します。
とにかく、戦前から覚醒剤が普及していた日本では、
覚醒剤を安定的に国内に供給する太いルートが歴史的に構築されてきた。
これが、コカインやMDMAとの決定的な違いでしょう」
欲しい時にすぐ手に入る環境が整っているために手を出しやすく、やめにくい。
そんな覚醒剤は、当然体に与える影響も甚大だ。「覚醒剤の後遺症として、
フラッシュバック現象という症例が知られています。重度の中毒にならずとも、時折、
脳が覚醒剤を使用したときの快感を思い出し、本人の意思とは関係なしに、また欲しくなってしまうのです。
そうして、繰り返し使用するうちに、幻覚や妄想といった症状に襲われることも明らかになっています。
また、大量に服用すると痙攣、昏睡といった状態に陥り、死に至るケースもあります。なにより、
覚醒剤中毒の治療法はいまだにありません。医療施設で何ができるかというと、
基本的には中毒患者を覚醒剤から離すだけ。根本的な治療法がないために、
再び覚醒剤で捕まってしまう人が後を絶たないのです。一度手を染めたら最後、
覚醒剤のほうに支配されてしまい、覚醒剤を求めるだけが目的の人生になってしまいかねません」
一度ハマれば、覚醒剤の誘惑は死ぬまで続く。決して手を出してはいけない、悪魔の薬物なのだ。

244 :
「目の前の経済的利益と影響力・プライドの維持が最優先」された結果、
原発事故の発生確率を高めてしまい、巨額の損失を自社と日本社会全体にもたらしたのであった。
本当に、日本社会はこの構造的問題による失敗を何回もくり返したし、現在もくり返している。
過去にさかのぼってその事例を探すことは容易であり、たとえば『失敗の本質』のような書籍では、
太平洋戦争における日本軍の問題点が明確に指摘されている。
この点の克服こそが日本社会が取り組むべき優先的な課題であると考えるが、
その点を認めることに日本人は強い抵抗を示す。「自分の欠点を認めたがらないナルシシズム」
がそこに働いていることを、力動的な心理学を学んだ者としては感じてしまう。
今回のコロナウイルス感染症に対する水際対策はどうだっただろうか。
中国との関係を維持することの経済的利益を優先して、
流行地から日本への人の渡航を禁止する措置が不十分だったのではないか。
国内の対策を実施するに当たっても、
十分な予算を確保した上で専門家の意見を十分に反映させたものではなかったのではないか。
台湾や韓国、ベトナムなどと比較してそれが不十分だった印象は否めない。
諸外国で実施されている内容と比べて日本国内での対応が「緩い」
ものであることを認識しつつあったタイミングで、「ダイヤモンド・プリンセス号」
の状況が情報として入ってくるようになってきた。それまでの「緩さ」とは異なる「断固たる」
措置であるかのようだった。若干の違和感とともに、嫌な記憶がよみがえってきた。
日本社会の悪癖として私が認識していることの一つに、
「全体に適切な対応をいきわたらせるコストを抑えていい加減な対応を行い、
そのいい加減さをごまかすために、
たまたま目立ってしまった対象には断固とした処置を行ってアピールする」傾向がある。
残念ながらこれは、私が専門とする日本の精神医療にかかわる中で強まった感覚だった。
たとえば、覚醒剤のような薬物依存症に対応できる医療機関や関連施設は十分に整備されていない。
それを整備する経費を計上するよりも、目立つ覚醒剤患者に懲罰的な処遇を行い、
それによる恐怖感を社会全体に行き渡らせて統制を保とうとする傾向を感じている。

245 :
そもそも、日本における精神科医療が、
不幸にして精神疾患に罹患した患者が社会でいきる状況を整えるよりも、
民間病院中心の精神科病院に隔離してそこに入院させ、
そこに配置する医師や看護師は一般病棟よりも少なくてよいという特例を設けてコストを削減することを許容し、
患者を何十年も入院させることが日常的に行われてしまった経緯がある。
現状は以前と比べると相当に改善しているが、抜本的な対策がなされたかと問われれば、
そこには疑問がある。そのような経験を踏まえると、
世間に向けての断固とした対応をアピールするために選ばれてしまった対象への処遇は、
ぞんざいになりやすい。そんな漠然とした不安を感じていたときに知ったのが、岩田氏の動画である。
悪い予感が当たってしまったような印象だった。予想されたことであるが、「現場のスタッフを苦しめた」
「日本の国益を損ねた」という二点から、道徳的な説教を岩田氏に行いたがる論説を多く目にする。
こういった問題が起きた場合に被害を受ける中心は一般の国民なのに、
一般の国民の多くが政府の立場を弁護する姿勢を示している。
日本的ナルシシズムの社会構造においては、被支配層の支配層への心理的な同一化が強すぎて、
健全な葛藤や批判が行われなくなっている。支配層と時に葛藤してでも、
自分たちの権利を守っていこうという気概を、多くの日本人は持つことができない。
それは、全く政府に協力しない、ということではない。適切に感じるのは、
基本的には自分の祖国への忠誠心を持つが、必要な場合には異議申し立てを行うような姿である。
それではなぜ、少なくない日本人がこの構造の中にとらわれ、そこから抜け出せなくなっているのだろうか。
日本社会に生きる一人一人が、相互規制で共同体のメンバーとして許容しないという空気をつくり、
それによって「分かっていても抜け出せない」状況をつくっている。
今回の岩田氏のような共同体の近時的な利益に反する言動に対しては、
政府などの実際の支配層が動かなくても、
一般の日本人同士の相互規制の中で懲罰的な対応が発動するメカニズムが働くのである。
日本社会の支配層も、そのように行動する個人や共同体に利益を与え、
そうでない対象は圧迫するような対応を行おうとするので、この流れが強化され続けながら継続することになる。

246 :
閉鎖的な国内市場におけるローカルで短期的な経済的利益と影響力をめぐる競争に、
日本の多くの個人と共同体が巻き込まれているので、
そこを抜け出して中長期的な視点からの行動をとることができない。なぜなら、それに没頭することは、
目の前の競争に敗れ、自分の場所を失うことにつながり、その場合の復活も難しいからである。
この場合に新しいイノベーションなどは期待できないが、今までは日本国内の経済的な規模が大きかったので、
閉鎖的な環境でそれを食い潰しながら同じことを継続することができた。
しかし気がつけば、リスクを取ってイノベーションを起こさなければ生き残れなかった諸外国が、
それを達成したことによって先を行っていたことに、日本人が気づきつつある状況ではないだろうか。
この先日本が生き残るために、この「日本的ナルシシズム」
の構造を乗り越えることが本当に重要だと考えている。その意味で、岩田氏の言動を高く評価するのである。

247 :
なんで職員さんは障害者みたいな奴が多いの?

248 :
元警察官のできそこないが再就職してるからじゃね

249 :
どうも。

250 :
美人ホステスが登場した。終電を逃した人にタクシー代を払う代わりに「家、ついて行ってイイですか?」
と頼み、その人の自宅について行く“完全素人ガチバラティ”。スタッフが駅で声をかけたのは、
酒やけで声が枯れているホステス(28)。自宅は4LDKの一軒家。築5か月の分譲住宅で、知り合いから
「住んでいい」と言われたため住んでいるという。しかし、
家賃や貸してくれている相手の詳細は秘密だという。4歳の時に両親が離婚しており、
母親とは一度も会っていないと語る。「絶対に会わない」と言い、昔を思い出すと「ゾクゾクする」とも。
じつは、暴力を受けていたそうで「お母さんは(親として)頭にも心にもない。(親は)お父さんだけ」
と複雑な事情を話した。高校を中退し、15歳で夜の世界に飛び込んだ。自宅で朝まで酒を飲むこともあり、
精神安定剤のようなものになっているとのこと。そんな彼女のスタンスに、「違うよ」と注意を促した。
3歳で糖尿病に。小学生の低学年の頃の記憶と言えば、糖尿病が原因で入院していたことくらいだと回顧。
現在も、膵臓が動いておらず、インスリンで強制的に動かしている状態だという。さらに、
高次脳機能障がいを患っていることも告白。酒に酔い、インスリン注射を打ちすぎた結果、
意識不明の重体に。しばらく脳が停止した状態になり、同障がいを発症したのだとか。
買い物に行っても何を買おうとしたかを忘れたり、客の名前を忘れてしまったりと、
私生活や仕事にも支障があるとのこと。愛千さんは「大まかにいうと記憶の障がい」と説明した。
最後に将来の夢を問われると、自分の店を出したいと。経営者から学んだり、
インターネットで検索したりしていると言い「なんなら、赤ちょうちんがあるような汚ねぇところでもいい」
とコメント。自身のキャラクターで営業をやっていければいいと話していた。

251 :
自宅のプレハブ小屋に長女=当時(33)=を10年以上監禁し凍死させたとして、
保護責任者遺棄致死と監禁の罪に問われた両親の(57)(55)
両被告の裁判員裁判の論告求刑公判が4日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれた。検察側は
「殺人に近い悪質な犯行」としていずれも懲役13年を求刑、弁護側は無罪を主張し結審した。判決は12日。
論告で検察側は、幼い頃から両被告には愛情を欠いた対応があり
「医師に勧められた入院も面倒で放棄した」と指摘。「人として扱わず冷酷非道だ。反省は皆無だ」と述べた。
弁護側は「小屋に入れたのは、狭い場所が好きな本人の希望に沿ったもの」とし、療養行為だったと主張。
被告は「愛里の幸せを願い、試行錯誤したが独りよがりだったと反省している」と語った。起訴状によると、
平成19年3月ごろから自宅敷地内で、
内側から解錠できない二重扉と監視カメラを備えたプレハブ小屋に監禁。適切な室温管理をせず、
十分な食事を与えないなどし、29年12月に凍死させたとされる。

252 :
重度の精神疾患がある高齢の入院患者3人にわいせつな行為をしたり、
顔に放水したりするなど虐待行為をしたとして、兵庫県警捜査1課は4日、
準強制わいせつや監禁などの疑いで、神戸市西区の「神出病院」
に勤務していた看護師ら計6人を逮捕した。逮捕されたのは、元看護助手の和田元規(27)
=神戸市西区北別府=や看護師の橋本涼平(26)=同市西区白水=の両容疑者ら。
いずれも容疑を認めており、調べに対し「患者のリアクションがおもしろかった」などと供述しているという。
6人の逮捕容疑は平成30年10月、同病院の病室内で入院中の男性患者=当時(62)=と別の男性患者
=同(59)=を無理やりキスさせたほか、昨年9月に院内の男子トイレで別の男性患者=同(79)=
を裸にして椅子に座らせた上で顔面に放水したり、落下防止柵つきのベッドを逆さまにして、
患者を閉じ込めたりしたとしている。県警によると、虐待はいずれも夜間の勤務態勢時に行われ、
病棟には和田容疑者ら以外の職員はいなかったという。
和田容疑者は昨年12月に別の強制わいせつ事件で逮捕、起訴され、病院を退職。その後の調べで、
同容疑者のスマートフォンから虐待の様子を映した動画が見つかった。

253 :
神戸市の神出病院で、
入院していた患者に放水をしたりベッドで閉じ込めて監禁したりするなどした疑いで、
看護師の男ら6人が逮捕されました。監禁と準強制わいせつなどの疑いで逮捕されたのは、
神戸市西区の神出病院の元看護助手・和田元規容疑者(27)と看護師の橋本涼平容疑者(26)
ら6人です。警察によると、和田容疑者らはおととしから去年にかけて、
入院していた男性患者3人に対して、わいせつな行為をしたり、
男子トイレの中で椅子に座らせて放水をしたりした疑いがもたれています。また、
男性患者を病室の床に寝かせて、その上からベッドをかぶせて監禁した疑いがもたれています。
被害に遭った患者は、全員が重度の精神疾患を患い抵抗ができない状態だったということです。
調べに対し、6人は「患者のリアクションが面白かった」などと容疑を認めています。
神戸市西区の病院に勤務する看護師など6人が、
複数の入院患者に暴行やわいせつな行為をするなど虐待をしていたとして逮捕されました。
暴行や準強制わいせつなどの疑いで逮捕されたのは神戸市西区の「神出病院」の元看護助手・
和田元規容疑者(27)と男の看護師、合わせて6人です。6人は2018年10月〜2019年9月にかけて、
入院していた男性患者(当時79)をトイレ内で裸にしてイスに座らせた上でホースで水をかけた他、
患者同士の顔を無理やり近づけるなどした疑いがもたれています。警察によりますと、
被害にあった患者は統合失調症などで入院していて、
和田容疑者のスマートフォンには暴行している時の動画が保存されていたということです。
6人は調べに対し、「患者のリアクションがおもしろかった」などと供述していて、容疑を認めているということです。

254 :
うつ病による休職は、ときに過重労働も強いられる花形部署で起こりがちだ。
競争に晒されるプレッシャーは、強靭なメンタルを自任していた人にも襲いかかる。
名門のラグビー部を経て総合商社に入社した39歳は、
南米赴任中に取引先とのトラブルからうつ病を発症、現在休職3か月目だという。
「どうしても苦手な担当者がいて、配置換えを訴える方便として『うつっぽい』と言ったら、
即プロジェクトチームから外された。自分の代わりに30歳の後輩が抜擢され、モチベーションもどん底。
人事から『我慢して残るより、30代のうちに動いたほうが幸せになれる』と暗に退職を促され、
まさか自分がそうなるとは思っていなかったので、ショックでした。復職に向けた交渉を続けていますが、
安易に休職を希望した後悔で、さらにメンタルが削られています」大手製薬など6社を経て、
現在は外資系企業で人事部長を務める54歳もこうしたケースは今後も多発すると予想する。
「企業の姿勢も過渡期ゆえ、働き盛りのロスジェネ世代がその歪みに左右される悲劇は続きます。
休職よりいっそ転職する勇気を!」厚労省の患者調査によれば、うつ病の患者数は96年に43万人から、
17年に127万人と21年間に3倍になったとのこと。以前よりもその言葉の定着や、
精神科受診に対する心理的ハードルが低くなっていることも原因とみられる。
しかし、「一度診断を受けたら職場復帰はかなり険しい。うつ病復帰者は令和時代の新型負け組になる可能性があります」と語る。

255 :
「確かにメンタル不調での休職は、この10年でかなり一般化しました。多くの企業で産業医と連携した
『復職プログラム』が整備され、休職による人事評価の低下や、『メンタルが弱い』などのレッテル貼りは、
以前より行われなくなっています。しかし、まだまだ組織側が対応できることには限界がある。
どうしても周囲から腫れ物に触るような扱いを受け、連携を取るのも難しくなってしまい、
復職しても本来のパフォーマンスを発揮できない、なかなか社内の主流、
出世コースに戻れないというジレンマが発生します。残念ながら復帰者の9割は、
部署や役職含め休職前の状況には戻れません」当然、慣れない部署に配置転換されれば、
心の負担は強まってしまい、うつを再発してしまうケースも実際多いという。
「残ってもまた病むだけとわかっているんで、僕ら人事部も『転職』を勧めることも多い。
会社にとって自分が必要でないという現実は確かに受け入れ難いことかもしれませんが、
そこに固執しても本人的にも会社的にも先はない。配置転換が難しい総務や専門職には、
僕は個人的にも転職を強く推奨します」環境を変えるには、確かに会社を変えるほうが早い。しかし、
いまだメンバーシップ型文化が根強い日本企業では、会社を辞めたがらない人がほとんどなのだとか。
「メンタルが弱っているときの転職が高負担なのもわかりますが、
特に役職者や専門職者はプライドも高く、再発を繰り返し休職が長引くケースが多い。
ジョブ型への転換を推進したい『働き方改革』の理想と現実のギャップを実感します」

256 :
神戸市の神出病院の元看護助手・和田元規容疑者(27)と勤務する看護師ら5人が逮捕された。
和田容疑者は2018年10月の深夜、
看護師2人とともに病室で男性患者2人にわいせつな行為をした疑いが持たれている。また、
去年9月の夜には、別の看護師2人と、男性の入院患者に放水するなどの暴行をしたとされている。
6人は容疑を認めている。患者らは統合失調症などで入院し、抵抗できない状態だったという。
神戸市西区の病院に勤務する看護師など6人が、
複数の入院患者に暴行やわいせつな行為をするなど虐待をしていたとして逮捕されました。
暴行や準強制わいせつなどの疑いで逮捕されたのは神戸市西区の「神出病院」の元看護助手・
和田元規容疑者(27)と男の看護師、合わせて6人です。6人は2018年10月〜2019年9月にかけて、
入院していた男性患者(当時79)をトイレ内で裸にしてイスに座らせた上でホースで水をかけた他、
患者同士の顔を無理やり近づけるなどした疑いがもたれています。警察によりますと、
被害にあった患者は統合失調症などで入院していて、
和田容疑者のスマートフォンには暴行している時の動画が保存されていたということです。
6人は調べに対し、「患者のリアクションがおもしろかった」などと供述していて、容疑を認めているということです。

257 :
神戸市西区の神出(かんで)病院で看護師ら6人が精神疾患の入院患者らを虐待したとされる事件で、
準強制わいせつや監禁などの疑いで兵庫県警に逮捕された元看護助手、
和田元規容疑者(27)=同区=のスマートフォンに、
虐待の様子を撮影した動画が数十点保存されていたことが捜査関係者への取材で判明した。
県警捜査1課は、1年以上にわたり虐待が常態化していた可能性があるとみて調べる。捜査関係者によると、
和田容疑者のスマホには、60〜70代の男性患者3人が、無理やりキスをさせられたり、
トイレで顔にホースで放水されたりするなど逮捕容疑とされた2018年10月〜19年9月の3件のほか、
別の日に行われたわいせつ行為などの虐待の動画が多数残っていたという。動画の大半は、
この患者3人が被害に遭う内容だった。3人とも重度の精神疾患で抵抗や被害申告が極めて困難なため、
事件の発覚が遅れたとみられる。和田容疑者は19年12月、
院外での女性に対する強制わいせつ事件で逮捕された際、県警がスマホを押収、虐待が発覚した。
他の5容疑者のスマホも分析し、余罪を調べる方針。県警は5日午前、和田容疑者ら6人を神戸地検に送検した。

258 :
神戸市西区の神出(かんで)病院で看護師ら6人が精神疾患で入院中の男性患者らを虐待したとされる事件で、
準強制わいせつや監禁などの容疑で逮捕された看護師5人のうち複数が、
元看護助手の和田元規容疑者(27)=同区=が虐待を主導したとの趣旨の説明をしていたことが、
関係者への取材で判明した。病院の内部調査に対し「和田容疑者(の言動)に引きずられた」
と関与を認めた看護師もいるといい、兵庫県警は人間関係を調べる。同病院は2019年12月、県警から
「院内であった虐待事案を調べている」と連絡を受け、今年1月に虐待防止委員会を設置。関係者によると、
逮捕された5人の看護師から聞き取り、6人の中では比較的長い約4年間の勤務歴があった和田容疑者が
「グループの中心だった」との証言もあったという。また、和田容疑者のスマートフォンに虐待中の動画が約30点保存されていたことも判明。
捜査関係者によると、患者の額にシールを貼る様子も映っていたという。逮捕された5人とSNS(ソーシャル・
ネットワーキング・サービス)で共有していた。逮捕容疑は、和田容疑者は5人と共謀し、18年10月31日午前0時20分ごろ、
病室内で患者(63)と別の患者(61)に無理やりキスさせた▽19年9月20日午後9時半ごろ、
病院内のトイレで患者(79)を裸にして椅子に座らせ、顔にホースで放水したりポリタンクに入れた水を浴びせたりした
▽同25日午後8時10分ごろから約20分間、63歳の患者に転落防止用の柵がついたベッドを逆さにしてかぶせ監禁したとしている。

259 :
入院患者を裸にしてホースで水をかけるなどの虐待をした疑いで神戸市の神出病院の看護師ら6人が逮捕された事件で、
元看護助手の携帯電話に虐待の動画が数十本残っていたことが分かりた。
神戸市西区にある神出病院の元看護助手・和田元規容疑者(27)ら6人は、
重度の精神疾患がある入院患者同士に無理やりキスをさせたり全裸にして水をかけたりした疑いがもたれていす。
捜査関係者によると、和田容疑者のスマートフォンには虐待の様子を映した動画が数十本保存されていて、
6人は無料通信アプリ「LINE」を使ってこれらの動画を共有していたことが分かりた。和田容疑者は
「患者のリアクションがおもしろかった」と供述していて、警察は6人が虐待を数十件繰り返していたとみて調べていす。

260 :
神戸市西区の精神科病院「神出(かんで)病院」で入院患者を虐待したとして、
元看護助手1人と看護師5人が準強制わいせつ容疑などで逮捕された事件で、
元看護助手らが男性患者に無理やり性的な行為をさせていた疑いがあることが、
捜査関係者への取材でわかった。押収した元看護助手のスマートフォンにこの場面を撮影した動画を含め、
患者を虐待したとみられる動画が数十本保存されていたという。兵庫県警によると、昨年12月、
別の強制わいせつ事件で逮捕された元看護助手の和田元規容疑者(27)
のスマホに病院内での虐待とみられる動画があった。県警は動画をもとに、
和田容疑者らが2018年10月〜19年9月、入院患者同士でキスをさせたほか、
トイレで水をかけたり、柵付きのベッドを覆いかぶせて閉じ込めたりしたとして、
準強制わいせつや暴力行為等処罰法違反などの容疑で4日に逮捕した。被害にあったのは、
当時50〜70代の男性患者3人だった。捜査関係者によると、動画は数十本保存されており、
中には男性患者同士での性的な行為を無理やりさせる場面も映っていたという。県警は、
この事案についても準強制わいせつ容疑を視野に調べる方針だ。和田容疑者らは、
これらの動画を容疑者らの間で共有していたとみられるという。事件を受け、
神戸市は精神保健福祉法に基づき、同病院に6日に立ち入り検査に入ることを決めた。
患者らから虐待について聞き取りを進めるという。

261 :
神戸市西区の「神出病院」で、看護師ら6人が男性入院患者3人を虐待していたとされる事件で、
暴行や準強制わいせつ容疑などで逮捕された元看護助手の和田元規容疑者(27)のスマートフォンに、
患者を虐待する様子を撮影した動画が約30点保存されていたことが分かりた。警察によりと、
和田容疑者のスマートフォンには、逮捕容疑となった“患者をトイレで裸にしてホースで水をかける動画”
などが残っていて、容疑者の間で共有していたという。和田容疑者は約4年前からこの病院に勤務していて、警察は虐待がいつ始まったのか、調べていす。

262 :
神戸市の病院の看護師らが入院患者を虐待していた疑いで逮捕された事件で、
市の保健所が立ち入り調査を行いた。神戸市西区の「神出病院」で、
元看護助手の和田元規容疑者(27)と看護師の男ら6人が、男性の入院患者3人に対し、
裸にしてホースで水をかけるなどの虐待を行っていた疑いで逮捕されたことを受け、
3月6日に神戸市の保健所は病院の管理体制などを確認するため、緊急の立ち入り調査を行いた。
警察のこれまでの調べで、スマートフォンに患者を虐待する動画が約30点保存され、
容疑者同士で共有されていたことが分かっていす。関係者によりと、逮捕された複数の看護師が、
「和田容疑者の言動に引きずられた」と話しているということで、警察が詳しい経緯を調べていす。

263 :
会社員だった被告(50)。市内の路上やアパート敷地内などで10〜
20代の知的障害のある女性3人を狙い、体を触り裸の写真を撮るなどわいせつな行為をしたとして、
準強制わいせつ容疑など3事件で昨年末から今年2月にかけて逮捕、起訴された。
男は、最初の犯行は「12年前」と告白した。
裁判で罪に問われているのは7年前から昨年末までの事件。既に時効を過ぎた事件もある。
公判での被害者は3人だが、実際の被害者は「4〜5人」。逮捕時、自身のパソコンのハードディスク(HD)
には収集した画像・動画を200点近く保管していた。相手の顔はだいたい記憶していると言うが、
誰の名前も知らない。障害者への犯行は被害立証が特に難しく、潜在化しやすい。
「たまたまの出会いだった」。14〜15年前のある日。男がバイクを走らせていると、
突然強い雨が降ってきた。古い車庫を見つけ、雨宿りすることにした。しばらくして、
制服を着た女の子がびしょぬれになって駆け込んできた。「こんにちは」。男があいさつすると、
彼女は無邪気な笑顔で返事をした。雨が降りやむまで、少しだけ言葉を交わした。その雰囲気から、
男は相手が知的障害のある中学生だと察した。途中、彼女が言った。「学校でからかわれているの」。
男は聞き返した。「どんなふうに」「服を脱がされるの。こんな感じで」。
そう言っていきなり制服を脱ぎ始めた。男は慌てて服を着させたと言う。帰り道、男は
「障害者は人懐っこくて警戒心が弱い。言うことを簡単に聞いてくれる」と考え始めた。それ以降、
インターネットで女性の裸が投稿されている掲示板を頻繁にチェックするようになった。その中で、
『障害者なら簡単に裸を撮影できる』という書き込みが目に付いた。「自分もやってみたい」。
願望は少しずつ強くなっていった。数年後、男は「たまたま」別の場所で彼女を見つけた。
高校生に成長した彼女に迷わず声を掛けた。そして、別れ際に「裸を見せて」と頼み、
人けのない屋外で携帯電話のカメラを使って彼女の裸を撮影した。抵抗されることはなかった。
知的障害の女性だけを狙い、体を触り裸の写真を撮るなどして準強制わいせつ容疑などで逮捕、
起訴された。最初の「成功体験」を経て、他の女性障害者にも同様の性犯罪を繰り返し、昨年末に逮捕されるまで計十数回の犯行に及んだ。

264 :
心療内科にカウンセラーとして勤めていた女性(45)が、
院長の男性からパワハラを受けてうつ病になったとして労災の適用を申請し、
労働基準監督署が申請を認めたことがわかった。代理人の弁護士によると、
女性は2008年4月からクリニックに勤務。当初は男性院長との関係は良好だった。ところが09年12月末、
診療方法について注意を受けた。翌年1月からは電話番を中心とした業務に変えられ、退職を求められた。
院長は同月、女性へのメールで「私によってあなたは組織から排除される」「あなたは変態人格障害者」
などと罵倒。女性は同月末に重度ストレス反応・うつ病と診断され、4月から休職した。
同年8月に労災を申請し、今月になって認められた。弁護士によると、労基署は院長の言動について
「業務指導の範囲を逸脱し、人格や人間性を否定する言動が執拗に行われた」として、
うつ病との因果関係を認めたという。クリニックはホームページに「職場うつ」と題したコーナーを開設。
働く人のうつ病の主因の一つを「職場の上司との関係」などと説明し、治療を呼びかけている。
院長は「人格を攻撃するようなメールを送ったのは事実で、不適切だった」と説明。
その上で「女性はその後も4月までは通常通り勤務し、メールがうつ病の原因とは思えない。
労基署の判断は残念だ」と話した。この事件では、弁護士が労災申請の代理人を務めていた。
経営者側ではなく、労働者側にたって労働紛争の解決に努めることを基本方針としています。
本事件のポイントについてお尋ねしたところ、次のようなコメントをいただきました。
「この事件の労災申請については、クリニックと院長の協力は全く得られませんでした。
むしろ、院長は、精神疾患の原因となった自らのパワハラ行為等を否認し続け、
自身に原因があるかのような言動に終始しました。院長は、
労働基準監督署にも労災を否定するための資料提出を行うなど、労災認定を阻止しようとしました。
院長側の弁護士もそのような院長の態度を正そうとはしませんでした。
しかし、結局、労災認定がされた上、新聞で大きく報道されるような事態を招いてしまったのですから、
院長の対応は賢明なものではなかったといえます。

265 :
本事件から引き出される教訓は、“スタッフからパワハラの指摘を受けた場合、
責任回避をはかるだけではむしろマイナスで、
もし思い当たるふしがあったら素直に認めて謝罪をして労災申請に協力するほうが、
かえって有利になることもある”ということです。院長がそのような真摯な対応をとれば、少なくとも、
パワハラの被害を受けたスタッフがマスコミの取材に応じるような状況にまではいたらなかったはずで、
今回の院長のように新聞に取り上げられて、
結果的にクリニックや自身の実名を報道されることにはならなかったと思います。この事件においては、
パワハラのほかに、長時間労働についても問題となりました。こちらに関しては別途、
未払いの残業代を請求する裁判を起こしました。院長はこちらも全面的に争いましたが、
そのような院長の態度は、紛争を拡大させただけで、結局は、主張を認める形での和解が成立しております。」
弁護士によれば、平成23年12月に厚生労働省が「心理的負荷による精神障害の認定基準」
を新たに定め、それに基づいて労災認定が行われることになった結果として、
精神障害の労災が従来より認められやすくなったということです。
精神障害の労災補償状況を年度別にまとめたものですが、
平成23年度には支給決定件数が325件しかなかったものが、平成24年度には475件に達しています。
1年間で150件も増加しているのです。このように、
パワハラなどが原因となってスタッフが精神障害を発症した場合、従前と比較すると、
労災認定がされやすくなっている状況であることは、院長も十分に認識しておくべきです。
更に、医療法人の理事長の中には、パワハラ等の問題が起こっても責任を追及されるのは法人であって、
理事長個人の責任は問われないと思っている人が多く見受けられます。しかし、弁護士によると、
そもそも理事長自身がパワハラ等の行為者である場合には、理事長は、
民法709条にもとづき個人的な賠償責任を負います。

266 :
理事長自身が行為者ではない場合でも(従業員がパワハラを行ったような場合)、
法人が責任を負うのは当然であるほか、医療法48条では
「医療法人の評議員又は理事若しくは監事がその職務を行うについて悪意又は重大な過失があつたときは、
当該役員等は、これによつて第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。」と明文で定められていますので、
監督を怠った場合には理事長が個人的な責任を追及されることがあるのです。
また人事労務トラブルがあった場合、スタッフがユニオンに駆け込み、
団体交渉を求められることがあるかもしれません。その際これに対応するため、
院長は弁護士に代理人を依頼することが多いと思いますが、
この弁護士の選択を間違うと厄介なことになります。弁護士によると、まず、労働紛争に手慣れず、
労働法の知識もない弁護士が、院長の言うままに争い、紛争を深刻化・
長期化させることが多いとのことです。また労働紛争を多く扱う経営側弁護士の中にも、
団体交渉を拒否したり、ことさらに何から何まで争い、長期化を図ろうとする者もいるとのことです。
これらの弁護士が院長にとって役に立たないことは明らかです。一方、
労働紛争に手慣れた経営側弁護士の中には、むしろ自分の方から進んでユニオンの事務所に足を運んで、
相手側の言い分にしっかりと耳を傾けるなどして、あっという間に紛争を解決してしまう人もいるとのことです。
かような弁護士は、誠実に対応した方が解決率の上がることを十分に承知しているからです。
人事労務トラブルをスムーズに解決するためには、
団体交渉には誠実に対応してくれる労働問題を得意とする弁護士に依頼することが最短で最良の解決方法であることが多いのです。

267 :
大阪府寝屋川市で、精神疾患のある長女(当時33歳)
を10年以上にわたって自宅内に閉じ込めて凍死させたとして、
監禁と保護責任者遺棄致死の罪に問われた、父親の柿元泰孝(57)と母親の由加里(55)
の両被告に対する裁判員裁判で、大阪地裁(野口卓志裁判長)は12日、
いずれも求刑通り懲役13年を言い渡した。検察側は論告で「殺人行為に近い冷酷非道な犯行」と非難。
「日光も入らない劣悪な環境で、粗雑な扱いを続けた」と指摘した。これに対し、弁護側は
「長女が狭い空間を好んだため、小部屋を用意した」として、監禁ではなく療養目的だったと反論。
「生存に関わる危険があるという認識はなかった」と主張していた。起訴状によると、
両被告は2007年3月ごろから長女の愛里さんを内側から解錠できない小部屋に監禁。
極度にやせた状態だったのに十分な食事を与えず、17年12月18日ごろに低栄養の状態で凍死させたとされる。

268 :
2017年、当時33歳が自宅で10年以上監禁され、死亡した事件で、
保護責任者遺棄致死罪と監禁罪に問われた両親に対し、地裁は12日、
求刑通り懲役13年の判決をそれぞれ言い渡した。裁判長は
「人間の最低限の尊厳をも否定した非人道的行為だ」と述べた。2人は控訴する方針。
裁判員裁判判決によると、父親(57)、母親(55)両被告は07年3月から自宅内の小部屋に監禁し、
カメラで監視。17年12月上旬、極度にやせていたのに十分な食事を与えず全裸で生活させ、
同月18日頃に栄養不足で凍死させた。01年に統合失調症と診断されており、判決は「症状に苦労し、
距離を置きたいと考えた」と犯行の動機を指摘。ただ、1日1食しか与えず、
医師の診察も受けさせなかったとし、「精神障害者の治療に悩む通常の家族とは質的に異なり、あまりに無責任だ」とした。

269 :
日本の警察は弱者には容赦ないからな巷にいるモンスタークレーマーと同類
一見すると普通っぽいけど、何度か会って世間話してれば何となくヤバい雰囲気がわかる
実の娘を虐待して死なせた鬼父職場では普通だったと言われてるけど、絶対普通じゃないはず
何度か世間話してればそいつのヤバさは挙動の端々に漏れ出てただろう

270 :
父の年金は毎月8万円で、足りない分は退職金を充てる生活でした。ここで分かったのは、
家事や片付けが非常に苦手だったということです。このため父が調理や掃除を行っていました。
しかし40歳になる頃、父の退職金が底をついてしまったことで生活が困窮し、
親子の言い争いが増えていきました。本来であれば、2週間に1度の受診でしたが、
お金がないため2カ月に1度の受診となることもありました。このため、
外来ソーシャルワーカーの強い勧めにより、父親は生活保護の受給に踏み切りました。
父親は世間体を気にして受給に消極的だったものの、
月5万円の生活保護により計13万円の生活費が確保されるように。しかし、
通院状況は改善されませんでした。2人から生活費の使い方を聞くと、父親は不機嫌に強い口調で
「カネのことをいちいち干渉するな」と言い、話題を避けました。
何とか均衡を保っていた父子の生活が崩れたのは、43歳の時です。父親が体調を崩し、
家事を担うようになって家が荒れていったのです。体調が悪化したためか、父親の口調も荒くなり、
父親が自分を責めていると感じ始め、徐々に落ち着かなくなっていきました。
息子と接する父親も、自暴自棄的な発言や疲弊した発言が目立つように。主治医が、
このままでは2人の精神状態が悪化すると判断し、2人とも精神科への入院を余儀なくされました。
父親の体調悪化の原因のひとつは、熱中症です。光熱費を滞納したことで、空調が使えなくなったのです。
入院してしばらくして病棟で、13万円でどのような生活をしていたのか伺いました。すると驚くことに
2人は月初めに入る生活保護を頼りに、高級すし屋にタクシーで行くことを楽しみにしていました。
すし代は2人で3万円タクシー代が往復で1万円。2人を温かく迎えてくれるお店の対応がうれしく
通い続けていたといいます。父親が働いていた頃からの唯一の楽しみであると共に
生活をここまで逼迫させた最大の原因だということがわかりました。多くの人は
生活保護費で高級ずしを食べる親子を軽蔑し2人の転落を自業自得と片付けるかもしれません。
しかしたったひとつの楽しみとしてカウンターで肩を並べておいしそうにすしを食べる2人を想像すると
責めるどころかねぎらう思いにかき立てられました。精神疾患が当事者と家族の生きがいまで断ち切ってしまうことに無力さを感じました。

271 :
精神科、神経科など合わせて465床ある大規模な閉鎖病棟でA棟とB棟があり、
今回の事件はB棟4階で発生した。虐待は2018年10月から2019年9月の間に行われ、
その内容は熾烈を極めた。「容疑者らは70代男性患者をトイレで裸にして椅子に座らせ、
顔にホースで放水し、ポリ容器に入れた水を浴びせたりしました。
また50代男性患者と60代男性患者同士を無理やりキスさせました。
その60代男性患者にはベッドで簡易的な檻を作り、長時間監禁しています」
いずれも発覚しづらい状態で行われた卑劣な犯行だった。
被害者は統合失調症などで善悪の判別ができず、助けを求められない重度の精神疾患だった。
容疑者らは仲のいいグループで、ほかの看護師がいない夜間勤務の時間帯に虐待を繰り返した。
トイレや病室など被害現場には監視カメラは設置されておらず、
共謀して虐待場所を選んだ可能性がある。「容疑者たちのスマホから、
男性患者同士で性器をくわえさせるなど30本以上の虐待動画が見つかりました。動画には“やべえ”
“やめとけ”などと笑いながら話す容疑者らの声も収められており、彼らは動画をLINEで共有していた。
警察は少なくとも1年以上、虐待が続いたとみています」逮捕後の容疑者らの供述は、
患者の尊厳を踏みにじるものばかりだった。「6人は“体に痕が残るとまずいと思い、そうならないようにした”
“意思疎通ができない人たちなので、チクられることもなくバレないと思っていた”などと供述しています。
首謀者は和田容疑者とみられ、“和田に引きずられてやった”と話す者もいます」
神出病院で2019年10月に亡くなった患者の親族が言う。
「和田容疑者は茶髪で背が高くガッシリとした体格でした。結婚して子供もいたそうで、優しく、
対応もよかったので驚いています。ただ、親族が亡くなって遺体を引き取りに行った際、
死亡時の状況を詳しく説明してくれなかったので違和感はありました。
患者がウロウロ動き回るのに看護師らがずっとナースステーションにいたことも不思議でした」
別の元入院患者の親族も怒りに声を震わせながら語る。
「閉鎖病棟はフロアごとにエレベーターやドアが施錠され、とにかく雰囲気が重かった。
看護師らの負担も重いと思うが、今回の件はひどい。いくら意思疎通ができなくても、
患者には尊厳があるはずです。病院を信頼して預けた親族としてはショックが大きい」

272 :
悲劇を繰り返さないための無罪この発言が報じられると、ネット上では〈意味がわからない〉
〈この判例のせいで悲劇が繰り返される〉など多くの批判が上がっている。女子高生の遺族も
「運転すべきでない状態の人が運転を思いとどまるきっかけになるような判決を期待しておりましたので、
大変残念です」とコメントを発表した。高齢ドライバーの事故が相次ぐ中での無罪判決には、
法曹関係者でも受け止め方が分かれている。「無罪判決を世間の人はとんでもないと批判しますが、
刑法理論に基づけば、まともな判決です」そう語るのは、
交通事故弁護士全国ネットワークの加藤克朗弁護士だ。報道を見た限りでの意見としてこう続ける。
「意識がない中での行為は犯罪行為には当たりません。だから、
突発性の脳梗塞や心筋梗塞で事故を起こした場合、罪には問えません。今回は、
意識がない状態を招いたことについて争点となっていますが、裁判長が
『事故の予見可能性は認められない』としたのは、
薬の副作用によって意識を失うとは考えられなかったという主旨です。医師から明確に
『薬を飲んで車に乗ったら意識を失うかもしれないから、運転してはいけない』
と注意されていれば犯罪に問える可能性はあったが、本人がそれをわからなかったとされた。
今回の無罪判決はあくまで刑法理論に基づくもの。
世論に裁判所が乗るのは社会にとってもよくないことです」一方、
高齢ドライバー問題が大きく議論されるきっかけとなった池袋暴走事故(2019年4月)
で亡くなった母子の遺族の代理人を務める高橋正人弁護士(「関東交通犯罪遺族の会」顧問)はこう語る。
「事案の真相を見誤っているのは裁判長自身で、悲劇を繰り返さないためには『有罪』にするべきでした」
そうしてこの判決を厳しく批判した。「被告は家族からも運転を止められており、
それまでにめまいの自覚もあったそうなので、
運転中に意識が朦朧とすることは自分で予測できるはずです。『予見可能性が認められず、
運転を控える義務を負わせることはできない』とした裁判官の判断は、
一般の経験則からずれていると言うしかない。裁判長の判決後の言葉は“私は有罪にしたいが、
法制度に不備があるから、こういう無罪判決になるんだ”ということを言いたかったのかもしれない。
しかしこれは法制度ではなく裁判官の資質の問題で、検察が控訴すれば高裁で判決は覆

273 :
再調査については「検察で既に調査を行い、結果が出ていると考えている」と述べています。
ただこの手記を見ると、森友事案はすべて財務省の指示だと。「本省の対応が社会問題を引き起こして、
嘘に嘘を塗り固めるという通常ではあり得ない対応を佐川氏が引き起こした」
最後には、「財務官僚王国だ。最後は下の人間が尻尾を切られる」と綴られているのですね。
下部が切られるのは財務省だけでなく外務省も同じです。
外務省では相当辛い目に遭われたというのは書いていますね。人によってはいろいろな耐性があって、
私と同じような環境でうつを発症した人は何人もいますからね。ただ、
無念の思いというのは元官僚としても伝わってくるので、真相を明らかにして欲しいのです。
これはまずいなと。なにがまずいかというと、総理に言われてやったというなら構図は簡単なのです。
総理は何も言っていません。なぜ過剰に忖度する体質になっているのか。それは、
率直に言って出世したいからですよ。出世したいから部下を殺してもいいのでしょうか。
私は外務省の中堅くらいまでしかいませんでしたから、そういう上司を何人も見ていますよ。
霞が関ではそういうのは当たり前ですか。私の周辺で自殺した人もいるのですが、
これはある上司が会合で「あなたはやる気があるんですか、能力がないんですか、その両方ですか」
と詰めたのです。それで、会議では椅子で前を向いて座らずに、後ろを向いて座るようになったのです。
その後、隣の方との間はパーテーションで区切っているのですが、そこのところからときどき首を出して
「バーカ」と言うようになってきて、かなり疲れてきているなと。そしたら、
あるときボイラー室で首を吊ってしまったのです。
そのときにその幹部はある国に出張しようとしていたのがすぐに戻ってきて、その課長のところで
「遺書はありますか」と聞いたのです。思い当たる節があるのですよ。それで
「メンタルに相当な問題があって人権問題だ」という根回しをして、
新聞には一切報道されずに終わりました。私自身が経験した話です。省は違うとはいえ、
霞が関で実際にそういうことが起きているのですね。直接接点はなかったようですが、
佐川さんも相当なパワハラだったと書いているようですからね。パワハラ上司は、私のころは怒鳴る、物を投げる人なんていくらでもいました。

274 :
男性議員が今年1月、
生活保護受給の相談を受けた別の市町村に住む初対面の女性に性的暴行をした疑いがあることが、
20日までに分かった。女性は「男性から性的暴行を受けた」と訴え、県警へ被害届を提出した。暴行の際、
議員に押さえ付けられ左脇腹を骨折するなどのけがを負ったという。議員は「弁護士に一任している」
と述べるにとどまった。県警は双方の言い分を聞き、慎重に捜査を進めている。議員に直接質問したり、
質問状を提出したりしたが期限内に回答はなかった。議員の代理人弁護士は取材に対し
「犯罪行為ではないと考えている」とのみ述べた。議会当局も疑惑を把握しており、
議員に説明を求めたが応じていないという。女性によると議員と面識はなかった。
生活保護受給の相談をするため、
議員を紹介した親しい知人も交えて1月14日午後に女性宅で面談した。夕方、
知人を外出先へ送った後、議員が強引に部屋に上がったという。議員は肩もみと称して体を触り始めた。
女性は髪を引っ張られ、腰や首を強く押さえ付けられて性的暴行を受けたという。
女性は同17日に産婦人科に相談し、医師の紹介で県性暴力被害ワンストップ支援センターを訪れ、
センターが県警に通報した。24日には外科で左脇腹の骨折と診断された。議員と親しい友人によると、
議員は性行為を認めた上で「女性とは合意があった」との認識を示したという。女性は被害後、
外出が怖くなり自宅に引きこもるようになった。
寝ていても暴行の記憶がフラッシュバックして目が覚めるという。現在も2週に1回、心療内科に通院している。

275 :
精神障害者の作業所に勤務していた元・運転手の男(70)がワゴン車で送迎中、
20代女性の体を触ったとして、逮捕された。
男は2月26日午後4時ごろから午後4時30分ごろ、ワゴン車の助手席に座っていた、
精神障害者の20代女性の体を触った準強制わいせつの疑いがもたれていす。男は当時、
作業所に通う女性らの送迎を担当。信号待ちなど車が止まるタイミングで、女性の服の中に手を入れ、
胸や下半身などを複数回触ったという。車には、他にも複数の作業員が乗っていた。
2日後、女性から相談を受けた家族が警察に通報し事件が発覚。その後、男は運転手を辞めた。
調べに男は「体を触ったことは間違いない」などと容疑を認めているという。
男は事件の数か月前から作業員らの送迎を担当していて、警察は、他の女性作業員にも、
わいせつな行為をしていたとみて詳しく調べていす。

276 :
神戸市西区の「神出(かんで)病院」の看護師ら6人が、
統合失調症など重度の精神疾患がある患者を虐待したとして逮捕された事件で、
兵庫県警捜査1課は24日、準強制わいせつと暴行の疑いで、元看護助手の和田元規容疑者(27)
=神戸市西区北別府=と看護師ら4人を再逮捕した。いずれも容疑を認めている。
再逮捕容疑は平成30年10月、病室内で入院中の男性患者(63)と別の男性患者(61)
に無理やり2人で性的な行為をさせたほか、昨年9月にナースステーションで、
同じ63歳の患者の顔や頭に粘着テープを巻き付けたとしている。県警は今月4日、
今回の被害者と同じ男性患者同士で無理やりキスをさせたほか、男子トイレで別の男性患者(79)
の顔に放水したなどとして和田容疑者ら6人を逮捕した。いずれも夜間勤務時の犯行で、
同容疑者のスマートフォンには虐待の様子を写した動画約30本が残されており、
県警は被害が判明している3人を中心に、
複数の患者に虐待行為を繰り返していたとみて事件の全容解明を進めている。
和田容疑者らはこれまでの調べに対し「患者の反応がおもしろく、仕事のストレス発散でやった」などと供述している。

277 :
神戸市西区の精神科病院「神出(かんで)病院」で元看護助手らが入院患者を虐待したとされる事件で、
兵庫県警は24日、他にも患者らに無理やり性的な行為をさせたなどとして、
元看護助手の和田元規容疑者(27)と男性看護師3人を準強制わいせつや暴行容疑で再逮捕した。
捜査関係者への取材でわかった。県警は今月4日、入院中の男性患者同士でキスをさせたり、
トイレで水をかけたりしたなどとして、和田容疑者と26〜
41歳の看護師5人を準強制わいせつ容疑や暴力行為等処罰法違反などの疑いで逮捕していた。
捜査関係者によると、和田容疑者を含む計4人は他にも2018年10月〜19年9月、
男性患者同士で無理やり性的な行為をさせたり、
患者の頭にテープを何重にも巻き付けたりした疑いがある。これらの被害者は当時50〜
70代の患者3人で、いずれも重度の精神疾患があった。
和田容疑者のスマートフォンには患者を虐待する様子を映したとみられる動画約30本が保存されており、
病室の床や別の患者の体に塗ったジャムのようなものをなめさせる様子も撮影されていたという。
6人は無料通信アプリ「LINE」で、こうした動画を共有していたという。

278 :
神戸市西区の神出病院の看護師らが入院患者を虐待したとされる事件で、
兵庫県警捜査1課と神戸西署は24日、準強制わいせつや暴行の疑いで、元看護助手の男(27)
=同市西区=ら4人を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。4人の再逮捕容疑は2018年10月〜
19年9月、同病院の男性入院患者の頭にガムテープを巻いて暴行したり、
患者同士でわいせつな行為をさせたりした疑い。県警は今月4日、
入院患者への監禁や準強制わいせつの疑いで、元看護助手と同病院の看護師ら5人を逮捕。
元看護助手は調べに「患者のリアクションが面白かった」などと話しているという。
逮捕された看護師らは病院の調べに「(元看護助手の名前)が虐待を主導した」
という趣旨の説明をしているといい、県警は元看護助手の人間関係や動機を調べている。
元看護助手は昨年12月、神戸市西区で20代女性の胸などを触ったとして、
強制わいせつ容疑で逮捕された。元看護助手のスマートフォンには、
当時勤務していた神出病院で患者に対する虐待の様子を撮影した動画が約30点収められていた。

279 :
神戸市西区の神出(かんで)病院で看護師らが精神疾患で入院中の患者を虐待したとされる事件で、
兵庫県警捜査1課は24日、他にもわいせつな行為をさせていたなどとして、元看護助手、
和田元規容疑者(27)=同市西区=ら4人を準強制わいせつや暴行の疑いで再逮捕した。4人とも
「ストレス発散のためにやった」などと容疑を認めているという。他に再逮捕されたのは、
元看護師の橋本涼平(26)=神戸市西区、いずれも看護師の船引健志(33)=同市北区=と高橋斉史
(34)=兵庫県明石市=の3容疑者。再逮捕容疑は、2018年10月31日午前5時50分ごろ、
病室内で63歳の男性患者の体にジャムを塗り、61歳の男性患者になめさせた
▽19年9月20日午後5時50分ごろ、病院内の看護師詰め所で、
63歳の患者の頭に粘着テープを巻き付け、車いすに縛りつけた――としている。県警によると、
和田容疑者のスマートフォンに虐待する様子を撮影した動画が残っていた。

280 :
性暴力の撲滅に向け活動する団体が、障害者への性暴力に関して、法整備を求める要望書を、
法務省に提出した。要望書を提出したのは、性暴力撲滅に向け活動するNPO法人「しあわせなみだ」
のメンバー。障害者は「性暴力の被害を受けるリスクが高い」とした上で、医師や教師など、
被害者が障害者だと知りうる立場を利用して性暴力を行った場合に、
新たな罰則を設けることなどを求めていす。要望書と、およそ1万人分の署名を受け取った宮崎政久政務官は
「きちんと吸い上げてもらうことが難しかった人たちの声を法務省全体で受け止めた。しっかり対応してまいります」と話した。

281 :
市の国立病院機構病院で2018年度に、看護職員計6人が、障害のある入院患者2人に対して、
体をつねる暴行や「ばかだな」などの暴言を加えていたことが27日、病院への取材で分かった。
病院は患者に謝罪し、虐待に当たるとして関係自治体に報告した。病院などによると、
虐待した看護職員は40〜60代の男女6人。知的障害と身体障害がある60代男性には6人全員が、
身体障害がある20代男性にはうち5人が関与した。入浴の際に足をつねったり、
食事を決まった時間に取らせなかったりした。関係者から情報を受けた病院が、聞き取り調査をして虐待を確認した。

282 :
市の国立病院機構病院で2018年度、40〜60代の看護職員6人が、
障害のある入院患者2人に対して暴言や暴行の虐待を加えていたことが27日、病院への取材で分かった。
虐待を受けたのは身体と知的の障害のある60代男性と、身体障害者の20代男性。
看護職員は60代男性に「ばか」といった発言をしたほか、足をつねったり、おむつ交換を放置したりした。
20代男性にも同様の暴言や足をつねるなどの行為をした。病院に通報があり、発覚した。
職員6人は事実を認め、病院は厳重注意などの処分を行った。各職場に「虐待防止マネジャー」を配置し、
職員が相談しやすい環境を整えるなどの再発防止策を講じたという。

283 :
市の国立病院機構病院で2018年度、入院患者の障害者2人に対し、
6人の看護職員が虐待をしていたことが27日、明らかになった。職員は事実を認めており、同機構は19年、
6人を厳重注意処分とした。県が昨年12月に公表した「障がい者虐待の状況について」
や病院などの説明によると、18年度中に、60歳代と20歳代の身体障害者らに対し、40歳代〜
60歳代の男女6人の看護職員が、足をつねったり、「ばか」などと言ったりする虐待行為を行っていた。
虐待の発覚後に病院が、患者の本籍地の自治体に連絡し、県にも報告されていた。
「入院期間が長く、職員もなれ合いで虐待の認識がないケースもあった」と話している。
重症心身障害者や神経難病医療の基幹病院で、約200人が入院している。

284 :
好意を寄せた刑事への嘘と逮捕から15年あまり。地裁は31日、無罪を言い渡した。
「刑事が恋愛感情を利用し、供述をコントロールした」。再審判決は、
虚偽の自白が不当な捜査によって誘発されたと切り込み、刑事司法が抱く問題点にも言及した。
「患者の人工呼吸器のチューブを外し殺害しました」。患者の死亡をめぐり、
職員が異常を伝えるアラームを聞き逃したとする過失致死事件の線で捜査を始めた県警。
自白が方針を一転させた。だが内実は違った。軽度の知的障害などがあった。容易に相手に迎合したり、
状況を客観視する力が弱かったりした。県警はその点に気づきながらも、
患者の死は事件だったとの見立てで突き進んだ。内規に反し、
刑事がハンバーガーやドーナツなどを差し入れていたことも明らかになった。だが公判でも、
特性は深く検討されなかった。平成17年の地裁判決は
「虚偽の殺人告白は刑事に迎合しただけではあり得ず、男性の気を引く合理的方法とも思えない」
と認定。嘘は事実へとすり替えられた。その後、死因などの矛盾が浮上じ、再審の扉は開かれた。
冤罪は晴らされたが、長い時間を要した。「自然死の可能性などを十分に検討していれば、
そもそも起訴されていなかった」。再審判決で捜査当局に反省を促した地裁の裁判長。
その上でこう説諭した。「時間は巻き戻せないが未来は変えられる。15年を無駄にしてはならない」
もっとも再審公判では、検察側が有罪立証を断念し、刑事の証人尋問が見送られるなど、
十分な審理が尽くされたとは言い難い。「事件」はなぜ作出されたのか。司法関係者は自ら検証すべきだ。

285 :
ひきこもり当事者らの「自立支援」を掲げる民間業者で、昨年末に破産を申し立てた「クリアアンサー」社
の第1回債権者集会が、3月30日に開かれた。同社の運営する「あけぼのばし自立研修センター」は、
強引に当事者を入所させ、親に高額な報酬を請求することが問題視され、被害者の提訴が相次いでいた。
被害対策弁護団が債権者集会後、都内で開いた記者会見には、長男を入所させるため、
同社へ2000万円以上を支払ったという母親(76歳)が出席。「契約を1年更新した2カ月後、
息子は突然帰宅させられ、ひきこもりに戻ってしまった。返金もなく悔しい気持ちでいっぱいです」と訴えた。
長男(36歳)は小学校時代から不登校を繰り返し、高校中退後はひきこもり生活が続いていた。
母親は知人の紹介で同センターを知り、2018年12月に長男を入所させた。長男は、
自宅を訪れた職員に2時間半ほど説得され、抵抗せず施設へ向かったという。入所時の支払額は、
3カ月契約で約450万円。翌年3月には契約を6カ月更新し、約550万円を支払った。
最後に契約を更新したのは、破産3カ月前の2019年9月だ。
支払いが高額なこともあり6カ月の延長を希望したが、職員に「1年契約でなければダメだ」と言われ、
借金して1050万円を支払った。しかし11月末、職員から突然「息子を迎えに来るように」
との連絡を受けた。驚いてセンターに行くと、身の回りの物を入れた段ボール箱2つとともに、
長男を引き渡された。職員から詳しい説明はなかったが「いずれまた引き取る」との話もあり
「一時帰宅のようなものかな」と思ったという。12月に入ると、会社や担当者と電話がつながらなくなった。
不審に思った母親が施設に行くと、片付けの真っ最中だったという。
偶然居合わせた同センター幹部に話を聴こうとしたが「もう会社は終わりました」と言われるだけだった。
「今も長男はほとんど部屋から出ず、お金も返ってこない。契約延長の時、
高額な1年契約にこだわったのは、破産して支払いから逃げることを前提にしていたと思えてならない」
と、母親は声を詰まらせた。同センターの被害対策弁護団によると、同社は2018年から2019年にかけて、
役員報酬を大幅に増額している上、昨年11月初めまで入所者を受け入れており
「にわかに業績不振に陥るとは信じがたい」。弁護団長を務める宇都宮健児弁護士は「責任逃れのために破産したとすれば、極めて悪質

286 :
ここで、各国政府による国民への補償の実態を比較しよう

米国     現金支給(約11万円)
香港     現金支給(約14万円)
シンガポール 現金支給(最大24万円)
韓国     現金支給(約8万5000円)
イタリア   現金支給(約30万円)
ニュージーランド 支給(最大45万円)
ドイツ    休業補償(賃金の60%)
デンマーク  休業補償(賃金の75%)
イギリス   休業補償(賃金の最大80%)
フランス   休業補償(賃金の最大84%)
スペイン   休業補償(賃金の100%)

日本     マスク2枚(一住所あたり)

腐った政府を持つ国民は不幸である

287 :
日本では正しい情報が伝えられるよりも、
芸能人の逮捕などに合わせてキャンペーンのように違法薬物の問題が伝えられることが多いかと思います。
冷静に考えれば、自分たちが学校教育で学んだ『ダメ。ゼッタイ。』
という教育が嘘なんじゃないかと気が付くはずです。
ポスターに出てくるゾンビやモンスターみたいな姿とは全然違うでしょう。
「薬を使ってパフォーマンスが上がるのはドーピングなんじゃないか」という意見もありますが、
実際には上がらないどころか、むしろ低下してしまって、なかにはめちゃくちゃになってしまう人もいます。
薬を使ってパフォーマンスが改善するなんて嘘をいう方が、
かえって子どもや若者の好奇心を刺激してしまうでしょう。それに薬がドーピングなら、
外来に来る人すべてが才能のある人たちであるはずですが、そんなことはありません。
才能がある人もいれば、才能がない人もいます。だから、なぜ「薬でドーピング」
のような発想が出てくるのか、疑問です。ただ、人間というのは、日々のうまくいかないことに対して
“仮想敵”をどこかで作りたい。その点、薬物は敵にはしやすいのではないでしょうか。
政治家が薬物の厳罰化を唱えると支持率が上がるというのも有名な話です。
フィリピンのドゥテルテ大統領もそうですし、War on drugs(麻薬戦争)
といって薬物戦争を始めたアメリカのニクソン大統領もそうです。
ベトナム反戦運動で下がった支持率が、たちまち回復し、もう一期大統領ができた。
そういった政治の在り方に我々がまんまと乗せられているところもあるのではないかと思っています。
テレビなどメディアも「薬物の恐ろしさ!」「薬物が蔓延している!」といって危機感をあおると数字
(視聴率やPV)が上がるでしょう。最近だとコロナウイルスの関連情報なんかもそうですよね。たとえば、
「一大事です、トイレットペーパーが品切れ!」とか。危機感をあおったり、
スーパーでトイレットペーパーが無くなっている絵を流したりする。
同じようにして薬物の問題も一大エンターテインメントにされています。しかも、取材が来る前に、
すでに出来上がった構図があり、そこに落とし込もうとするので、恥をかきたくない、嫌な使い方をされたくない良質な専門家は取材を断ってしまいます。

288 :
ワイドショーに出演してコメントするのは、ずぶの素人か、
専門家といってもかなりあやしい来歴の人となってしまいます。
そしてますます国民に正しい情報が伝わらないという悪循環も起こる。これは反省しているところです。
人間は本当に薬物を使う動物です。一部の動物は地表で腐った果実が発酵してできたお酒を飲んでいる、
という報告があります。ですが、自然界の植物の中から有効成分を抽出・生成したり、
人工的に化学合成をしたりして薬物を作る動物は人間しかいません。人間はその能力があったからこそ、
医薬品を開発して多くの病気を克服し、寿命を伸ばしてきました。また、病気に限らず、
もっと喧嘩が起きてもおかしくないのに、酒を飲んで騒ぎ、意見や価値観の違いをうやむやにして、
表向きはコミュニティの和を保ってきた面も相当にある。だから、薬物がすべて悪いとは言えないのです。
よい薬物と悪い薬物があるというよりはいい使い方、悪い使い方があるのだと思います。
例えば、今一番子供たちの中で深刻なのは咳止め等の市販薬依存です。
ドラッグストアにいけばいくらでも手に入ってしまう。
ネットでの市販薬販売も規制緩和されていて入手が容易です。
医師が処方する薬だって安心できるものはありません。睡眠薬や安定剤を乱用して依存になる人もいます。
すべての薬を警戒しなくてはいけないし、薬を正しく使うための教育も必要になっています。
お酒ひとつとっても立派な薬物です。最近特に気になっているのがストロング系のアルコール飲料。
ビールの倍近い度数があるのに、ビールかそれ以上の速さで飲んでしまう。
そうすると血中のアルコール濃度が急激に上がってしまいます。これは依存症という点、
健康被害や様々なトラブルという点から見ても危険です。それからカフェインの入ったエナジードリンク。
カフェインはすぐに耐性が生じるため、どんどん飲む量が増えていく。
中にはドリンクで足りず薬局でカフェインの錠剤を買う人もいます。
こうしたドリンクに頼ることは本質的に言えば元気の前借りです。必ず大きな借金を背負うハメになります。
しかも若い人たちがよくいく居酒屋ではエナジードリンクとアルコール飲料を割った飲み物がある。
少なくともどっちかひとつにしてほしいです。
というのもカフェインが入っているアルコール飲料は酔っている自覚がなくなってしまうからです。

289 :
大丈夫だと思っていたら、腰がたたなくなったり、
変に興奮して喧嘩を起こすといったトラブルが多いと言われています。特定のものだけでなく、
市販薬・処方薬では決められた通りの使い方をすることも大切です。医師の指示、
添付文書から逸脱した使い方は立派な薬物乱用です。その積み重ねが依存症につながります。
我々は合法か違法かに限らず、様々な依存性薬物に囲まれて生きています。
もちろん、違法薬物はどう考えても安全とはいえないものですが、
身近なもの、合法のものも危険があるということをわかってほしいのです。
決して反社会的で破天荒な人が依存症になりやすいわけではありません。どちらかというと愚痴ったり、
ぼやいたりするのが苦手で、黙々と一人で頑張る、“頑張り屋”な人に多いです。
ワイワイ盛り上がり、悪口を言っているときに、ニコニコしながら悪口も言わず
「大変だね」とつぶやいている人が依存症だったりします。依存症の方たちというのは、
化学物質だけで自分のつらさを乗り越え、表向きの適応をしている方たちに多いのです。
大事なことは何か悩み事や困りごとがあれば、誰かに相談することです。
友人に相談できる相手がいない、あるいは友人にどこまで話していいかわからない、
そういった場合は、アルコールや市販薬で気持ちを紛らわせるのではなく、
精神保健福祉センターや保健所など公的な相談機関や、
様々な民間の支援団体を活用するとよいでしょう。相談した結果、精神科医療機関を紹介され、
そこに受診した結果、安定剤や睡眠薬が処方されることもあるでしょう。
その場合には、なぜそれが必要で、どんな効果や副作用があるのか、
そもそも自分が抱えている問題が治療薬で解決するものなのかどうか、といったことを十分に聞くことを心がけてください。でないと医師に殺されます。

290 :
は4日、記念病院(239床)で患者2人と職員10人の計12人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
3日に20代男性看護師の感染が確認され、PCR検査を実施していた。市は院内感染によるクラスター
(感染者集団)が発生したとみて厚生労働省のクラスター対策班に対応を要請した。病院は当面、
外来診療を休止、救急搬送も停止するという。市によると、3日に感染が判明した男性看護師は病棟を担当。
4日に同病棟の看護師ら職員39人と、発熱の症状がある患者4人のPCR検査を実施し、患者では70〜
80代女性2人、職員では20〜40代の看護師ら9人の陽性を確認した。市は5日に同病棟の医師や残りの患者のPCR検査も実施する。

291 :
岐阜大医学部付属病院は4日、精神科の男性医師(20歳代1人、30歳代2人)について、
新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表した。うち1人は今月1日から岐阜県内の別の精神科病院に勤めている。
岐阜大病院は4日夕から救急業務を休止し、外来業務を19日まで休止する。3人は、クラスター(感染集団)
が発生したと岐阜市が発表した飲食店を3月26日に訪れていたという。一方、岐阜市は3日夜、
この飲食店が繁華街・柳ヶ瀬の一角にあるナイトクラブ「シャルム」(若宮町)であると発表した。

292 :
新型コロナウイルスの感染が広がった精神科病院で最初の感染が確認されてから間もなく1カ月となるのを前に、
理事長(70)と院長(64)ら医師3人が取材に応じた。感染した患者に24時間態勢で寄り添い、
院内での拡大も防ぐ。病院スタッフは、医療従事者としての使命を果たすため総力を挙げた。
家族にうつすことがないよう、自宅に戻っても車中泊を続けた看護師もいた。
病院で最初の感染が明らかになったのは3月7日。看護師で、県内では初の医療従事者だった。
同病院の関係ではこれまでに計14人の陽性が判明し、うち2人が亡くなった。
病棟に元々入院していた患者約50人の中では11人が感染した。しかし精神疾患が理由で、
重症者らを除き、感染症指定医療機関への転院は難航した。院長らによると、
感染した患者は隔離した別のフロアに移し、担当する看護師を固定。防護服にゴーグル、手袋を着け、
24時間態勢で食事や排せつなどの介助に当たった。ある看護師は感染者の担当を自ら引き受けた。
勤務後も子どもらとの接触を避け、駐車場に止めた車で寝泊まりした看護師もいた。
「感染するかもしれない距離で、懸命に患者と向き合う看護師がいる。その現実だけでも知ってほしい」。
50代の男性医師がおえつを漏らした。訴えの裏には院外での想像を絶する困難もあった。
「『これからどうなるんだろう』と、頭が真っ白になった」。病院スタッフらを苦しめたのは、
新型コロナの猛威に加え、未知の感染症があぶり出したともいえる社会の差別や分断だった。
看護師の感染が確認された翌日の3月8日朝、院長は市役所で、市長の緊急会見に同席した。
あえて病院名の公表に踏み切ったのは、無用な臆測や誤った情報が広がるのを防ぐためだった。
同じ頃、病院では呼び出しを受けたスタッフが、以前から入院していた患者の体調確認に追われていた。
患者の中には、マスクを着けてもすぐに外したり、目につく物に触りたがったりする人がいる。
スタッフは根気強く病室を消毒し、その後も、増え続ける感染者への対応や、
難航する感染症指定医療機関への転院調整などに追われた。理事長が強調する。
「患者の命を守るのは、医療従事者として当たり前のこと。それでも、使命を尽くすスタッフの姿を見ると、
言葉が出なかった」過酷な環境は院内だけではなかった。

293 :
患者や医療スタッフ、その家族らへの風評被害が日増しに激しくなっていった。子育て中の病院スタッフは、
預け先の保育所から「休ませてくれますか」と言われた。
市保健所に本当に休ませる必要があるのかどうかを確認した上で、再度問い合わせると、保育所は渋々
「受け入れる」と改めた。また40代の女性医師によると、通院患者の一人は別のクリニックを訪れた際、
受付で追い立てられ、消毒液を吹きかけられた。提出した「お薬手帳」
に病院の文字があったためとみられる。病院、勤務先、介護施設、保育施設。
日常のさまざまな場で偏見にさらされた。「元々あった障害者らに対する差別が、
新型コロナによって先鋭化したように感じる」。神立院長はそう憤る。
病院での感染確認が途絶えて5日で2週間。ウイルスの潜伏期間も最長2週間とされ、その上限に達した。
理事長は「感染症で患者さんが亡くなり、本当につらい。今後への不安も大きいが、
頑張ってくれているスタッフと共に、外来診療の再開に向け一歩一歩進んでいきたい」と院内感染の早期終息へ強い決意を示した。

294 :
依存症は完治するということがない。いったん依存症になると、お酒や薬と切れていても、
一生を依存症者として生きていかなければならない。脳がその快感を強く覚えているからだ。
普段は自制心を持ってコントロールできていても、つらいことがあったり、ストレス過剰になると、
ついお酒や薬に手を出してしまう。意志が弱いからではない。依存症がそのような「病気」だからだ。
たとえ10年、20年とお酒や薬から離れていても、たった1回の飲酒や薬物摂取で、
ぶり返してしまう大変な病気なのだ。「もう絶対しません」と宣言してもなんの役にも立たない。
「きょう一日は、薬や酒に手を出さないでおこう」という一日一日の積み重ねが「回復」につながる。
お酒や薬物の誘惑との闘いは一生続く。彼らは「日々、自分自身と闘っている勇者」なのだ。しかし、
そんな厳しい戦いを、自分ひとりで乗り切ることはむずかしい。理解者による支援が必要になる。もちろん、
家族は大きな力になるが、その家族が、当の依存症者にさんざん苦しめられてきたために、
理解されるどころか、拒否されることも多い。そこで必要になってくるのが、仲間の存在。
依存症からの回復を目指す人々のために、さまざまな「自助グループ」がある。参加することで、
ともすればまた手を出してしまいそうになるところを、仲間に支えられて乗り越えていく。
よもや失敗して手を出してしまっても、仲間たちは温かく受け入れてくれる。だからこそ、
そこからまた立ち上がり、最初の一歩からやり直せるのだ。依存症者のためのさまざまな自助会がある。
断酒会や、アルコール依存者のためのAA(アルコホーリクス・アノニマス)や、薬物依存者のためのNA
(ナルコティクス・アノニマス)、薬物依存からの回復を目指す人が共同生活をしたり通所するダルクなどがそれだ。
そんなグループに欠かせないのが「ミーティング」。互いの体験を語り合い、分かちあう。
基本は言いっぱなしで、聞きっぱなしだ。途中で口をはさんだりはしない。否定もしない。
話者が安心して話せる場を作る。先輩たちの語りを聞いていくうちに
「依存症で苦しんできたのは自分だけではない」と知り、少しずつ心を開くことができる。
回復した仲間の様子を見て、お酒や薬物から手を切る生き方ができるのだと知り、回復した自分自身をイメージできるようになる。

295 :
人は、人の輪の中で癒され、少しずつ回復していく。そんな彼らにとって、
今回の新型コロナウイルスによる痛手は大きかった。公民館など、
集会のできる場所が閉鎖されてしまったために、ミーティングが開けなくなってしまったからだ。
ツイッターからも「自助グループは命綱」「コロナで死ぬよりも、
薬物の再使用や再飲酒によって死ぬ確率のほうが高い」「助けて」という悲鳴のような声が聞こえ、
彼らはいま、大変な試練にあっている。昨年、「桜を見る会」の話題が華々しかったころ、ピエール瀧さん、
元KAT-TUNの田口淳之介さん、沢尻エリカさんなどの芸能人が、
矢継ぎ早に違法薬物関連で逮捕された。ちまたからは「政府への批判が強まると、
芸能人が違法薬物で逮捕される」という声も聞こえるほどだった。
11月にはタレントの田代まさしさんが覚せい剤取締法違反で逮捕されている。
薬物ではなんと5回目の逮捕だった。「あんな有名な人が、なぜ?」「いい気になって、
遊び半分で手を出したんだろう」と思った人も多かっただろう。しかし、実際はそんな簡単なものではない。
誰もが依存症になる可能性があるが、誰でもお酒や薬にハマってしまうわけではない。「生きづらさ」
を抱えた人が、依存症になりがちだ。田代まさしさんは、昨年の夏に出演したNHKの番組『バリバラ』
でこう語っていた。「1週間に12本のレギュラー番組。そのすべてで『面白いこと』を言うことを期待されて、
それが苦しかった」「芸能界という荒波を必死に泳ぎ続けて、このままだと溺れ死んでしまうと思ったとき、
目の前に『違法です』って書かれた浮き袋が流れてきた。死にたくないからつかまってしまった。
また離せばいいや、自分でやめられる、って思っていた」華やかに見える芸能界だが、
仕事を続けていくプレッシャーは想像もつかないほど大きいものなのだろう。
芸能人でなくても、生きづらさを抱えた人はいる。2007年から足かけ10年、
奈良少年刑務所で受刑者に絵本と詩を使った教室の講師をしてきた。ここには、
違法薬物で服役している受刑者たちが多くいた。聞いてみると、そのひとりひとりに、必ず虐待や貧困、
発達障害などの壮絶な背景があった。ある少年は、こう話してくれた。「薬物をやっているときだけが、
自分が自分らしくいられました。ばらばらになった自分が、ひとまとまりになっていると感じたんです」

296 :
職員が入所者に暴言を繰り返し、ひじ打ちなどの暴力を加える虐待を行っていたとして、松江市は8日、
同市東出雲町下意東の地域密着型特別養護老人ホーム「わこう荘」に対し、同日付で5月1日から3か月間、
新規利用者の受け入れ停止と介護報酬の請求上限を7割とする行政処分を行った。発表では、
介護福祉士の資格を持つ30歳代の男性職員が昨年夏頃〜12月下旬、入所者の70歳代の女性に
「ばか」「Rぞ」などと暴言を浴びせ、顔にひじ打ちをした。70歳代の男性にも同様に暴言を繰り返した。
同僚職員から「部屋からたたく音がする」と報告を受け、
施設は12月21日夜に女性の部屋にICレコーダーを設置するなどして虐待を確認。
男性職員は今年2月6日付で懲戒解雇され、市の聞き取りに「夜勤が続いてイライラしていた」
と話したという。市への通報は12月26日。虐待内容や速やかな報告を怠った責任は重いとして、
市は施設の指定を取り消しも検討したが、他の入所者に配慮した。施設を運営する社会福祉法人
「若幸会」の理事長を務める自民党島根県議連の加藤勇県議(松江選挙区)は、
「利用者にご迷惑をおかけして非常に申し訳ない。再発防止策を考えることが自分の責任。職員の教育を徹底したい」と話した。

297 :2020/04/09
金沢市の岡部病院は8日、同病院に勤務する30〜
40歳代の男性精神科医3人と60歳代の入院患者の女性1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
石川県内で医師の感染が確認されるのは初めてで、院内感染の可能性がある。医師のうち1人は、
岐阜市で4日に感染が確認された岐阜大医学部付属病院の医師3人とともに、クラスター(感染集団)
が発生した同市のナイトクラブを利用していた。また、石川県は8日、新たに20〜
70歳代の男女11人の感染を確認したと発表し、県内の累計感染者はこれで66人となった。
石川県や岡部病院によると、30歳代の男性医師は3月26日に勉強会で岐阜市を訪れ、
同日夜にナイトクラブを利用。県内に戻った後、3月27日と30日〜4月3日に病院で勤務した。
4日に岐阜市から連絡を受けて同席者の感染を知り、7日に検査したところ、陽性と判明した。
男性医師は気管支炎で軽症だが、ほかの医師2人は38度台の発熱があり、
入院患者の女性は肺炎と診断されて中等症だという。女性は治療のため、
8日に別の医療機関に搬送された。感染の判明を受け、同病院は8日から、全ての外来診療とデイケア、
訪問看護を中止。また、感染した医師らと食事などをともにした50歳代の女性医師と、
60歳代の男性医師の2人を自宅待機とした。同病院では、医師9人を含む計約250人の職員と約280人の入院患者について、
発症した医師との接触歴などの調査を進めているが、現時点で病院再開のめどは立っていないという。
病院の入り口には、外来診察の休止を伝える案内が貼り出され、訪れた患者や家族からは戸惑いの声が聞かれた。
妻が入院中の60歳代男性は「面会が一切できなくなってしまいもどかしい」と語り、
感染した医師がナイトクラブを利用していたことについては「医師としての認識があまりにも低い」と憤った。
同病院の吉田洋事務部長は読売新聞の取材に対し、「ナイトクラブに行った医師の行動は軽率極まりない。
院内での感染の拡大防止に努めていきたい」と述べた。石川県内で8日に新たに感染が判明したのは20〜
70歳代の男女11人で、金沢市や白山市、かほく市、小松市に居住。6人が肺炎と診断されたが、
重症者はいないという。県健康福祉部の北野喜樹部長は記者会見で、「繁華街でお酒を飲む会合に出席したとして医療機関に相談される方が多い

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