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TRPG in 創作発表


1 :2012/01/24 〜 最終レス :2018/10/17
TRPG世界観で創作したり創発オリジナルルール作ったり
セッションメンバー募集したりリプレイ収録したり
そうさ、ここが俺たちの卓なんだ

【前スレ】
TRPGで創作!
http://yuzuru.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1226974603/

2 :
スレ立て判定 ・・・ 成功!
君たちはこのスレを自由に使うことが出来る

3 :
>>1乙!
TRPGスレなんてあったんだねぇ
やったこと無いけど凄く興味有るからこのスレが伸びるといいな

4 :
というわけで今のところスレを使いたい猛者が現れないようなので、まずは自分がキャラクターを作って遊ぼうと思う
使用ルールブックはダブルクロス3。なぜならそれだけしか持ってないから
でも本が部屋のどこにあるのかわからないので!持ってるだけで全く使ったことないので!あと部屋とか!
・行為判定 6D2(6面ダイスを2回振る) 8以上なら成功
 『ダブルクロスThe3rdEdition ルールブック』を見つけることが出来る
 クリティカル(12)でTRPG経験者がスレ降臨

5 :
判定成功
GM「君は大して部屋を乱すこともなく、本を見つけ出すことが出来た。
   だが……」
そうだ、すっかり忘れていた、自分がどうして本を持ってる癖に使ったことがなかったのか。
ライトノベルっぽい装丁(にしては、やや厚め)の文庫本を開くと、その目に飛び込んだのは意味不明の用語の羅列! そして細かい文字!
「なんだよ…… なんだよこれはっ!」
ここから先を紐解くには、
難解な読み進めるための高い知能値、運よく経験者が現れるという高い幸運値、混乱を抑えるための根気(SAN値)、
いずれかが必要になるようだ

6 :
知能判定 ・・・ 失敗!
幸運判定 ・・・ 失敗!
GM「知能も幸運も、どうやら期待できそうにない。
   やはり最後に頼りになるのは正気度だ。君は根気(SAN値)で本を読み進めることにする」
「ま、まずは落ち着いて順番に。
 なに、一つずつキャラクターシートを埋めればきっとなんとかなる。なると思う。なるんじゃないかな」
ま、ちょと覚悟はしておけ。
君は最初方からページをパラパラとめくり、『キャラクターの作成』という章を見つける。
ここではキャラ作成に必要な項目が、順番に箇条書きされているようだ。
その章を読むと、キャラ作成にはクイックスタートとコンストラクション、
つまりサンプルからのコピーと一からの作成、二種類の方法があるらしい。
「サンプルキャラ! そういうのもあるのか」
ほーいいじゃないか。こういうのでいいんだよこういうので。
君はどちらか好きな方法を選ぶことが出来る。

7 :
http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html
なんだァ!?この複雑なキャラクターシートは

8 :
「スイマセン。この『閃光の魔弾』をひとつください
GM「あ……ごめんなさい。それ来月からなんですよ」
「じゃ……この『誇りある紅』を」
GM「ですからごめんなさい。それも来月からなんですよ」
単純に孤独のグルメパロの流れから断られたのか、それとも美少女キャラを選ぼうとしたのがGMの癪に障ったのか、
君はGMにすげなく対応されてしまう。ていうか、こういうのたぶんルール違反だと思う。GMは決してその場のノリで場を仕切ってはならない。たぶん。
さて、君に残された選択肢《サンプルキャラクター》は二つ。
 『不確定な切り札』
 『深緑の使徒』
君はどちらか好きな方を選ぶことが出来る。そしてこの引き方は前レスと同じなので注意が必要である

9 :
「GM、美少女だ」と怒鳴る

10 :
「えー、じゃあ、この『深緑の使徒で』」
GM「ファイナルアンサー?」
「…………ファイナルアンサー」






GM「受理!」
このGMは変えた方がいいと思う。
ともあれ、君にはようやくキャラ能力値が与えられた。
君はここから更に一人でレスを続けることも出来るし、いったんここらで休憩することも出来る。
「今はこれでいい。……今は」
休憩です。

11 :
休憩おしまい。そしてここで重要な訂正。訂正ローマ。
六面ダイス二回は6D2じゃなく2D6でした。
GM「カエサルのものはカエサルに。
   ようやくアウグストゥスの称号を手に入れた君は、元老院の権力拡大を押さえ込みつつ近隣諸国の制圧に乗り出すことになる」
「そんな話でしたっけダブルクロス。
 キャラクター能力地が出来たわけだけど、これでゲームできるん?」
できないん。
何故ならこれはTRPGだから。ロールプレイして遊ぶにはロール《演じる役割》が必要なのです。
いうなれば、T・R・P・Gの四要素のうち、ようやく『G』だけを手に入れたことになります。ルールと数値で、ゲーム部分だけ出来たわけね。
「じゃあ次はRかー」
そうねー。
GM「俺はもっとIが欲しいねー」
お前はもう黙ってろよ。
というわけで、パーソナルデータを設定することになります。名前や経歴とか、性格とか人間関係だね。
いわゆるキャラ設定としてだと、創発民にはこっちの方が馴染み深そうやね。

12 :
そしてGMは自分探しの旅に出た

13 :
さてライフパスです。サイコパスじゃないよ。
ここでは出自や経験などをサイコロをふって決めることになります。
使うのは100面ダイス(または十面ダイスを2回)なので、ここだと書き込み時間コンマ以下何秒かで対応できそうですね。
数字が出たら表から参照です。
まずは出自から。書き込み時間に注目。

14 :
19でした。
19は、え〜と、
「19:結社の一員:親がなんらかの結社の一員である。」
何の結社かは自由、と。
あー……じゃあ、国際ロリババァ保護条約協会員とかで。
お次は経験。書き込み時間に注目。

15 :
25
25はね、ちょっと待ってね
「25:死と再生:一時的に瀕死となり復活した」
おお!? これってさっきの設定とあわせれば吸血鬼ろりb……いやまてまだ早い。発想は柔軟に。
あーていうか、よく読んだら経験設定には社会的立場別に四つ表があったのね。まあ学生でいいや。
お次は邂逅。
これはなんかややこしそう。NPCとの関係性、出会いすな。書き込み時間に注目。

16 :
んー? これは2回振るのかな。どうやらそうみたい。
”誰”と”どんな関係であるか”やね。
73は猫川美亜。フリーランスの情報屋、と。
さて関係性。

17 :
54は、ビジネス上のパートナーと。ふむふむ。
ここまでだけでも色々と見えてきたね。いくつか決まっただけだけど、設定妄想するには十分な要素だと思います。
あとは外見・性別・年齢・名前・コードネーム、らしいです。

18 :
キャラメイクするだけでも楽しいね。適当に練ってきます。続く。

19 :
数ページ飛ばしてた……
もういくつか設定する項目があるらしいです。
”覚醒”と”衝動”、これがダブルクロスという世界観の肝らしいですな。
さて例によって書き込み時間に注目

20 :
あーここで振るのこれ十二面ダイスなんだ。
運良くぞろ目なので7で。以降は末尾で。こまけえことは気にするな
7は、命令。何者かに命令されて覚醒、ということらしいです。
お次は衝動。

21 :
よく考えたらぞろ目は11とかにすれば擬似的に十一面ダイス再現できたか。まあいいか!
9は、自傷。うわわわわ
あとはロイスとかいうのがあるらしいけど、よくわからぬので放置。
ではでは。

22 :
お疲れ様です。
実際にダイスを用意して振るのも、TRPGの楽しみの一つなのですよ。

やったことないけど

23 :
だが手元にダイスはないという初心者以前
ダブルクロスは複雑な世界観や設定わからないと(ルール本等持ってないと)読んでてあまり楽しめないっぽいので
あとで別のやつ使って改めてキャラメイクするます
というわけで。はい、買ってきました『ソード・ワールド2.0 ルールブック』
こちらは親しみやすいゲーム風ファンタジー世界観。歴史もあるしこっちの方がわかりやすいよね、うん。うん……1.0?売ってねえよ

24 :
応援してるぜ!
自分もやりたいんだがルールブックは何でもいいんだろうか?

25 :
やっちまえやっちまえとりあえず手探りだ

26 :
はい。キャラ作成です。
一応確認として。ルールブックは『ソード・ワールド2.0 ルールブックT』を使用。
とりあえず自分はだけど、本屋や通販でふつーに手に入るもので進めるつもり。
環境によってはsw1.0版とかの方が、中古で安かったり経験者いたりでやりやすいのかも。
使うルールや世界観は、お財布や周りの人と相談するのがよさそうですな。ということで。

GM「ではまずは、君の名前から教えてもらおうか」

27 :
「名前とな? 人に名前を訊くならば、まず貴様から名乗るが礼儀であろう」
……やばいよこの人、もうキャラに入り込んじゃってるよ。
そういうのは後でいいの! ほら、GMのいうことは?
GM「ぜった〜い! きゃあ、アタシがGMだわ〜。
   じゃあねじゃあね、プレイヤー1が、自己紹介をする!」
いいのかねこんなノリで。
「……大塩平八郎です」
はいダウト。
PCの名前は、世界観に沿ったものをつけましょう。
ソードワールドの場合は西洋風の名前ね。
「えー?」
GM「さあ、恥ずかしがらずにイケてる名前をつけるんだ。平八郎」
平八郎!
「う、うーん……」
平八郎は、おずおずもじもじと恥ずかしそうに身もだえします。おまえ最初のキャラどこいった。
「名前は……」
>>28

28 :
安価とかありません。
「名前はジェニファーです」
なにそのかわいいの。
ジェニファー「姪のミドルネームです」
そう……。
とにかく名前が決まりましたね。名前が決まれば性別も決まったと言ってよいでしょう。

《PC1》
名前:ジェニファー  性別:女

29 :
さて、次は年齢です。
が。
GM「年齢の前に、種族を決めた方が良いかもね」
ジェニファー(以下、J)「え、そうなの?」
そうなのです。
このソードワールドという世界観、種族によって寿命とか違うのです。
設定の整合性を考えるなら先に種族を決めるのが良いでしょう。
J「でも、種族ってキャラの能力値とかにも関係するのでは?」
あーそうだった。
細かいキャラメイクは面倒そうなので、今回もサンプル流用するつもりなのでした。
GM「この本に用意されているサンプルキャラは7人だね。
 ・人間の戦士
 ・人間の妖精使い
 ・エルフの神官
 ・ドワーフの神官戦士
 ・タビットの魔法使い
 ・ルーンフォークの魔動機師
 ・ナイトメアの魔法拳士
だね」
いっぱい出てきたねぇ。
どうしようか?

30 :
まあアレです。
わかんなかったら人間キャラ選んどけばバランス良いはずです。
J「じゃあ人間の妖精使いで」
GM「ファイナルアンサー?」
J「…………ファイナルアンサー」



GM「受理!」
この儀式って必要なの?
ともあれ。これで種族と職業、それに能力値の基本部分が決まったのでした。
このあたりはテレビゲームのRPGやってれば大体イメージできるね。サックサクやね。

《PC1》
名前:ジェニファー  性別:女
種族:人間  職業:妖精使い

あと細かい能力部分を本から拾いつつ、一旦休憩っす。

31 :
キャラクター名: ジェニファー
種族:人間 [特徴:剣の加護/運命変転]
生まれ:一般人
■パーソナルデータ・経歴■
年齢:永遠の14歳
性別:女
髪の色: / 瞳の色: / 肌の色:
身長:
体重:
経歴1:
経歴2:
経歴3:
穢れ度:0
■能力値■
     技     体     心
基礎   7     7     7
   器用 敏捷 筋力 生命 知力 精神
A〜F  6  11  3  8  7  8
成長             →計:0
修正           
=合計= 13  18  10  15  14  15
ボーナス 2  3  1  2  2  2
   生命 精神
   抵抗 抵抗  HP  MP
基本  4  4  21  21
修正       
=合計= 4  4  21  21
■レベル・技能■
冒険者レベル:2 Lv
ファイター   0 Lv / プリースト     0 Lv
グラップラー  0 Lv / フェアリーテイマー 2 Lv
フェンサー   1 Lv / マギテック     0 Lv
シューター   0 Lv / スカウト      1 Lv
ソーサラー   0 Lv / レンジャー     0 Lv
コンジャラー  0 Lv / セージ       0 Lv

■戦闘特技・値■
[参照] 特技名  : 効果  : 前提
[p223]魔法誘導 : 射撃魔法で誤射しない、完全に隠れ切れてない対象に射撃魔法可能 :
   魔物       全力
   知識 先制 移動 移動
基本  2  4 18  54
修正     
=合計= 2  4 18m 54m
■装備■
・基本命中力、追加ダメージ、基本回避力
       Lv 命中 追ダメ 回避
ファイター : 0     
グラップラー: 0     
フェンサー : 1  3  2  4
シューター : 0      --

32 :
ほんとはもうちょっと長かったけどカット。
「キャラシート SW2.0」とかでぐぐって出てきたサイトで出力しますた。
わけわからんね。さて、次は経歴というのを決めるらしいです。

33 :
J「経歴はサイコロを三回振って表参照、と。
 ははぁ、こういう本を参照しないとわからないパラメータが、ルール本を売るためには大事と」
そこ、余計な推察をしない。
まあこの項目は、GMと相談しながら表にないものも決められるらしいですが。
GM「んで、これがなんの役に立つんだい?」
ロールプレイや細かい演出のための裁量、ってことらしいです。はー。
こういう数字に表せない部分も大事なんですな。
GM「ああ――俺たち人間は、数字だけじゃ計れっこないさ。
   だって俺たちは、生きてるんだからな!」
GM……。
こいつうぜえ。
さっさとサイコロを振りましょう。こんな奴は放っといて。
大昔の流れで伺かをDLした人なら、久しぶりに起動させて見てください。サイコロ振る機能が付いてます。
持ってない人は、WEBダイスとかで検索するといいみたいです。

34 :
結果は、1、2、1、でした。
えーと経歴はと……
1−2−1:臨死体験したことがある

…………。
またかい!(>>15参照)
J「え? なんなのこれ? なんで作るpcがことごとく一回死んでるの?」
GM「細かい演出のための裁量が嫌な予感しかしない」
お前のさっきの臭い台詞はもしかして前フリだったの? こいつ死ぬの?
 orz orz orz


まあこういうこともあるさ。
ともあれこれでキャラメイクはおしまいです。あとは細かい設定部分を埋めるだけですね。
それが出来ましたらあとで纏めますゆえ、今回のジェニファーさんのキャラメイクはここらで終了です。
お付き合い戴きありがとうございました。

35 :
乙ー。
SW2.0持ってるならキャラ作ってジェニファーと絡めたりできるのかな
数値データのあるシェアードみたいな感覚かな?

自分は2.0持ってないので旧SWで支援投下。
前スレに倉刀たちのリプレイがあったけど
明記はされていないけどあれもSWかそれに近いルールだと思います。

ルール詳しくないのでツッコミお待ちしております。

36 :
 海鳥ののんびりとした声が風に乗る昼下がり。
 港からわずかに離れた静かな路地にある一軒の食堂兼宿屋。昼食には遅いが夕食にはまだまだ早すぎる時間、それなりに小洒落たこの店には酒精を漂わせる飲んだくれはいない。
 店内には数組の客が軽食と雑談を楽しみ、一人の少女が遅い昼食をとっていた。
(なかなか、アタリのお店っすなー)
 セットメニューを平らげ、食後の紅茶を楽しみながら感想を頭に浮かべる。労働者の多い場所柄か、セットとはいえかなりのボリュームがあり、味も悪くなく、何より値段も手ごろだった。
 しかし。
 少女はカップを置くとおもむろに脇に立てかけていたリュートを手にした。
(さて、ずらかりますかー)
    ・少女:呪歌(ララバイ)/達成値13

 少女が慣れた手つきで弦を弾き、歌いだす。柔らかな旋律が店内に流れる。
 他の客は突然流れ出したBGMに会話を止め、耳を傾ける。カウンターの中にいる二人の店員も少女に注目している。
 どのくらいの間があっただろうか。やがて聴衆がうつらうつらと舟を漕ぎ出す。椅子にもたれ、あるいはテーブルに伏し、気持ちよさそうに寝息を立て始めた。
(うっし、成功っす!)

37 :
 店内の全ての人間が眠りに落ちたのを確認し、少女は奏でる指を止めた。静かに立ち上がり、気づかれぬうちに店を去る……つもりだった。
 ふと、カウンターの中にいる二人の店員が目に付いた。中年女とほどほどに若い男。二人とも客と同様ぐっすりと眠っている。そしてカウンターに載っている小さな金庫。
 お得感満載のランチですら食い逃げしようとするほど、少女は素寒貧だった。
 魔が差した。
 早々に逃げたほうが良いのは分かっている。しかしガメルの魔力には抗えないのが人間だ。少女は半分だけとはいえ、人間なのだ。
 店の売り上げを収めているであろう金庫は小さく、全て持ち出すことも不可能ではなさそうだった。
(鍵、付いてるけど……これならあとでゆっくりと開錠できるっす)
 そう判断し、少女は両手で金庫を持ち上げる。

    ・少女:罠感知/達成値8


38 :
 バッチン!
「痛っ!?」
 持ち上げた瞬間、金庫の下から勢いよく影が延び少女の手を叩く。思わず悲鳴を上げるも意地で金庫は放さない。数歩後退り、よくよく観察する。
 どうやら罠だったようだ。金庫の重みで押えられていたのだろう、金属のヘラ状の物体がビョンビョンと低い音を立ててしなっている。
 打ち据えられた手に赤い痕が浮かんでいた。そしてなにより、少女の悲鳴で男店員が目を覚ましてしまっている。ばっちりと目を合わせてしまった。
「お前!」
「うっわ、やべー!」
 男が動くよりわずかに早く、少女は扉に向かって走り出す。しかしテーブルや椅子が並ぶ店内は走りにくい。やっと扉にかじりついた時、背後には男が迫ってきていた。
「真昼間から泥棒たぁ、いい根性してるなクソガキ!」
「お褒めにあずかり光栄っす、よ!」
 男を撒く自信はあるが、このまま外に逃げたとしても通行人に見咎められる。そう判断した少女は金庫を脇に抱え、腰に佩いた短剣を抜いた。男の方へ踏み込み、軽く振るう。

    ・少女:攻撃/命中11
    ・男:回避/ファンブル →命中
    ・少女:与ダメージ6
    ・男:被ダメージ1

39 :
 牽制のつもりで振った切っ先が、男の腕を浅く裂いた。男が眉をしかめ、喉の奥で声をRのがわかった。
(やっちまった)
 男の腕に滲む血に思わずたじろぐ少女。
 しかしすぐに我にかえる。目の前に男の腕が伸びてきていた。

    ・男:攻撃/命中16
    ・少女:回避/回避10 →命中

「!?」
 あわてて身をよじるものの、大きな手ががっしりと少女の肩を捕まえる。男は傷に怯むことなく、丸腰で少女に立ち向かってきたのだ。
「離せ! はなせーっ」
 わめいて暴れるものの背後から壁に押し付けられては少女に逃げる手立てはない。騒ぐ声で他の客たちも目を覚まし始めていた。
「無銭飲食、窃盗、ついでに傷害? こりゃあ噂に名高いファリス様の御仕置き部屋行きだな?」
「ちょ、返すから! 返すから、ソレは勘弁して欲しいっす……!」
 含み笑いの男にあわてて懇願し。
 かくして不届きな少女はお縄となったのであった。

40 :
 目を覚ました中年女は事情を知り、呆れたように笑った。そして少女に「しかるべき所」に突き出す代わりにと、数日間の労働を課す。男が甘くないかと咎めたが、何を今更と笑って取り合わなかった。
「なーんかワケアリっすねー」
「……いいから働け、この泥棒」
 夕食の混雑を経て、大量の食器を洗いながらニヤニヤ口元をゆがめる少女の頭を、傷の手当を済ませた男が小突く。
「お金は返したから泥棒じゃねえっす!」
「いや泥棒だろうどう見ても」
「ガメルの魔力に負けただけっすー。エルフだって抵抗失敗するんすよー。ハーフエルフにゃ無理っすー」
「開き直るな泥棒」
「泥棒呼ばわりは断固反対っすー自分にはファルファッラて名前があるっすー」
 まったく反省の色が見えない少女――自称ハーフエルフのファルファッラ――を前に、男は深々とため息をついたのだった。

41 :
以上、ワンシーン的な感じでした。

能力値
ファルファッラ
年齢不詳(外見は10代半ば) 女
ハーフエルフ(生まれ:旅人)
冒険者Lv:1
 バード1 シーフ1 シャーマン1
使用魔法
 呪歌:ララバイ(眠り)
 サイレントスピリット
能力値
 器用:18(+3) 敏捷:18(+3) 知力:16(+2)
 筋力:12(+2) 生命:16(+2) 精神:19(+3)

男はNPCってことで割愛。冒険者技能は持ってます。
省いたけど呪歌抵抗には失敗してました。

42 :
おつおつおー!
面白そうですねー(裏声
TRPGってやったことないけどー(裏声
わたしもやってみたいなー(裏声
感知ロールをせよ(難易度:低)
ただし商人スキルか盗賊スキルのタレント【嘘感知】を持っているPCは自動成功。

43 :
懐かしい響きだ

44 :
くそう楽しそうじゃないの
なるほど。このスレはこう使うのか

45 :
こう使うというかどう使うのか自分もよくわかんないっす
あとタレントって用語がでるルールもわかんないっす
なんかメタいの投下します

46 :
―幕間―

 ――その代償は過酷なものだった。昼となく夜となく雑用を押し付けられ、不満を漏らせば男から容赦のない鞭が飛ぶ。形式上の雇用主であるはずの女は無関心を決め込んでいる。少女の華奢な身体は悲鳴を上げ、もはや力尽きるのは時間の問題……はぶぅっ!」

男 「何を嘘八百書き連ねてやがる」
ファ「痛ぁ……いきなり判定もなしにゲンコツとは卑怯っすよ!」
男 「ほう、判定。じゃあ17と言って攻撃だ。
   お前は気づいてないから回避に-4な。当たったならダメージは10点」
ファ「ちょ……何すかその数字ペナなくても6ゾロじゃねーと無理っすよ!」
男 「素手じゃなければ回っていたのに」
ファ「ヒトゴロシー!」
男 「……殺されたくなければ誤解されかねんその妄想を消せよ」

ファ「で、何すか兄貴。今休憩時間なんすけど」
男 「誰が兄貴だ誰が。前回の結果処理をするぞ」
ファ「あー……テレビゲームで言うリザルト画面って奴っすね」

47 :

男 「さて、冒険の成果によって経験点や金品を入手する場合がある。
   経験点はおおむね、冒険成功で1000点前後、失敗で500点前後というのが
   SW1.0では良く見る点数だな」
ファ「前回の自分はー」
男 「食い逃げ失敗したから当然失敗だ」
ファ「酷い予定調和っすなー。兄貴のほうがLv高いんだから無理ゲーっすよ」
男 「ララバイかかった時点で逃げれば成功してただろう。
   あるいは罠発見していれば」
ファ「普通の飯屋にあんな罠ふつーはねぇっす!」
男 「そういうゲームらしい点が小説とは違うところだな」

ファ「綺麗に纏めるんじゃねぇっす! ……ともかく500点もらえるんすね」
男 「ワンシーンだけだから、250点くらいが妥当だと思うんだが」
ファ「それっぱかしじゃ腹の足しになんねっすよ!」
男 「……まあ、いいんじゃないか今回は500点で」

48 :

男 「経験点は主に技能のレベルアップに使用する。
   SW1.0ではテレビゲームと違って、点を消費することでLvを上げていく。
   成長用の通貨だと考えればいい。技能を買う感覚だな」
ファ「自分の技能はバード、シーフ、シャーマンで全部1Lvっす。
   初期経験点が500点残ってるから、今経験点を1000点持ってるっす」
男 「1000点で出来ることは
    ・バード技能を2Lvにする
    ・1000点以下で取得できる未所持の技能を1Lv取得する
   このどちらかだな」
ファ「技能増やしても器用貧乏まっしぐらって感じっすー。
   バードを上げるっすよ。ってことは新しい呪歌が覚えられるっすね!」
男 「……世間様に迷惑をかけるようなのは選ぶなよ!」

―― ファルファッラ は バードLv が あがった ! ――
―― シング の 呪歌 を おぼえた !       ――
―― 東方語 の 会話 を おぼえた !       ――
―― ファルファッラ は 冒険者Lv が あがった ! ――


49 :

男 「金品の獲得は今回は無し。あってたまるか」
ファ「ぐぬぬ」
男 「というわけで休憩は終いだ。食材の買出しに行って来い」
ファ「ええ!? 休憩時間返せっす!」
男 「お前の為の時間だろうが。
   むしろ俺が、自分の休憩時間を潰して、付き合ってやったんだ」

ファ「……分かったっす……じゃあ潰させた分休憩させてあげるっすよ。
   くらえ、ララバイ! ご都合主義で達成値クリティカル!」
男 「ちょっと待て!」
ファ「♪やーい豆腐メンタル〜ゆっくりおねんねするがいいっす〜♪」
男 「どこぞの鯖と一緒にするなぁぁ……(ばたんきゅー)」

        ※ ララバイの発動には4R(40秒くらい)が必要です


以上、レベル処理はログ見てもまだ出てないなーと思ったので。
バードの言語ってルルブには「会話限定でセージ技能と同様」ってあったので
取得したんだけど、実際のところ取れましたっけ?

50 :
おおー結果処理ってこんなんなのね
冒険どうするかしか考えてなかったけど、こういうお楽しみもあるのか

51 :
ところでジェニファーちゃんのキャラシートはこんな感じになってます
育ちが良い設定なので装備は一割くらい高めという無駄設定
ttp://allunofficial.net/trpg/action.php?sheet=29756

52 :
おー。
この流れは、なんか佐々木亮表紙の、角川G文庫の本を思い出すなw
高校時代にロードス島RPGやSWでリウイ達の囮になる厨二シナリオを友達と
遊んでた俺の右腕が疼くぜ。
……くっ……静まれ、俺の右腕! 今はまだその時ではない……ッ! 
>>49
取れる。会話のみに限って、セージ技能と同じく取得可能。
>>51
なのに何故スカウトなのか、というところに物語が生まれそうですなw

53 :
>>52
あーそうかwいや、サンプルコピっただけなんで詳しく考えてなかったという
レンジャー技能に変更しようかなーそっちの方がいいかー
ていうかまた経験者キター
そして初心者の自分には殆ど理解できぬ問答が。ぐぬぬ

54 :
>>52
おお、ありがとー
しかしコメント見るからに熟練っぽい気配がしてペーパーな自分gkblの予感!w
>>53
セージ技能に1Lvごとに1つの言葉を覚えられる(読むか話すかどっちか)
「言語」って技能があるのです。
バードの「言語」はその会話限定版、ということなんだけど
ルルブに>>49みたいに省略されて書かれてたので
習得できるのかわからなかった、という話でしたん。
かくいうジェニファーの言語、ミカーワ弁ってなんだww
のんほいじゃんだらりーんって言うのか、言うのか!

55 :
いや、何、GURPSが隆盛期だった頃からリプレイ読み漁ってるだけで、
実プレイ経験は高校時代の一〜二年程度しか無いよw
しかもその尽くがアイタタなプレイだったというorz
でも、皆やるよね、二刀流。憧れるよね二刀流!
>>53
逆に考えるんだ。
育ちがいいのにスカウト技能持ちなのには、何か物語があるんだと、そう考えるんだ。
まあ、スカウト(密偵)技能って、実際はシーフ(泥棒)技能ってわけではないから、
FBI的な所で隠密的な働きをしていた名家に生まれた、とかいうのも有りかもしれないけどw

56 :
なるほどー
ならばスカウト路線でいってみるかw(無計画
しかし、うーん、まいったな
ジェニたんとファルたんでシーフがダブってしまった

57 :
TRPGって遊んだことないけど面白そう!
わたしもやってみたいな!
【嘘感知ロールをせよ。難易度:低】

58 :
1.そういうわけでセッション、セッション!
GM「そういうわけで、君たちは殺人事件に巻き込まれてしまったってわけよ」
ベル「わたしじゃない! わたしは殺ってないのよぉ!」
マチョ「落ち着け! と言ってベルの頬っぺたを張り飛ばそうw」
ベル「覚えておきなさいよ……。(裏声で)ベルはしょうきにもどった!」
アフロレイ「ちょw それ戻ってないフラグwww」
リリア「とりあえず状況をまとめようか。話が進まん!」
GM「(まとめ役が一人いるとGMは助かるなぁ。仕切りを丸投げできるし……)」
今回のセッションは貴族のパーティーの警備員に雇われた面々が殺人事件に巻き込まれてしまった……というお話。
ただの警備ミッションでは済まないとは思ってたのでしょうが、まさか殺人事件になるとはプレイヤー全員予想外だった模様ですね。
屋敷という一種の閉鎖された空間で起きた殺人事件、凶器は、証拠品はどこに消えたのか? まるで本格ミステリー!
とはいえ百戦錬磨(?)のプレイヤーどもですから、すでにノってきている様子です。はっちゃけ自重。
市警のグレタ警部率いる警察官の尋問責めにあっているところです。
ここでプレイヤーキャラクター(PC)を紹介。
ベル:現世利益最優先の生臭僧侶。通ったあとにはぺんぺん草も残さないがモットー。ヒール一発銀貨10枚が口癖(※あくまでロールプレイです
マチョ:筋肉は世界を救う! がモットーのガテン系戦士/学者。趣味は筋トレと読書で先史文明の書物を蒐集している(※あくまでロールプレイです
アフロレイ:額にキュピーンと灯火の魔法を発動させるのが趣味の魔法使い/シーフ。魔法の実験をしては爆発を起こしてアフロヘアになっている(※あくまでロールプレイです
リリア:パーティーの取りまとめ役な戦士(騎士)。生真面目で苦労人。たまに面白いことを言う(※ロールプレイではなく地であるらしい

【それからどうなった?】

GM「市警のコグレ警部は特に君らが容疑者と思ってるわけではないらしい。警備中に不審なことが起きなかったかを知りたいみたいだね」
マチョ「…………」
ベル「…………」
アフロレイ「喋れwww」
リリア「警備の仕事ほったらかして会場でつまみ食いしてたとは言えないよねぇ(怒)」
マチョ「すんませんっしたー」
ベル「反省シテマース」
GM「コグレ警部は呆れたように「それでいいのかね? 殺されたのは君たちの雇い主だろう?」と言って、君らを見回して「……冒険者なら信用問題もあるだろう仕事的な意味で」と言うのだが」
ベル「うぐぐ。これって依頼失敗ってことになるのかね?」

実際の所今回のセッションはパーティー会場の警備ではなくてこちらの殺人事件解決が本編なので失敗ではないのですが、こういうところ脅しという名の誘導をかけるのもGMのお仕事なのです。
任務失敗となると、報酬や経験点の減額という制裁が下りますし、プレイヤーとしても悔しいですよね。

GM「コグレ警部は先日の城塞爆破事件の捜査に人を取られていることもあって人員を割けないので、君らに捜査を手伝って欲しいようだ」

この城塞爆破事件というのは前回のセッションの事件でした。こういうところを織り交ぜるとなんか話が続いているって感じがしていいですよね。
マンガでも以前関わったことのあるキャラが再登場すると嬉しかったりするもんですしね〜。

59 :
2.じっくり探索、ねっとり捜索
この手の事件ミッションでは例えば屋敷の見取り図とか用意しておくと説明しやすいですね。
図面があれば説明もしやすいですし、図面自体をアイテムとして用意しておけばクエスト中に手に入れたことで事件解決の取り掛かりにするという展開も見込めます。

マチョ「地図をみつけたんだゼ?」
ベル「なんで屋敷の見取り図が離れの納屋に隠してあったんだゼ?」
アフロレイ「事件の匂いがする……」
リリア「いや、すでに事件起きてるし」
アフロレイ「そんなことよりさー、ここちょっと見てよと言って、アフロは地図のここをみんなに見せる」
GM「(そこに気がつくとは……やはり天才か)離れの納屋がどうかしたのかね?」
アフロレイ「庭園と築山があるから気が付かなかったけど、離れの納屋と本館のパーティー会場って直線距離だとすぐそばなんだよね」
ベル「そこに気が付くとは……やはり天才か」
マチョ「貴方がいなければ気が付かなかった。貴方はエスパーかもしれない」
GM「(ガンダムかよ)確かに直線距離だとすぐ近くだねー。けど出入り口とか通路があるわけじゃないねー」
マチョ「だがちょっと待ってほしい。風の声に耳を済ませたら出口が見えてくるかもしれないではないか」
ベル「そこに気がつくとは(ry」
リリア「アフロの出番か」
アフロレイ「省略するなし。アフロレイだし」

そういうわけで怪しい離れの納屋を調べ始める面々。アフロレイの感知の魔法とトラップ知識のスキルが床下の秘密通路を暴きます!

ベル「秘密通路キター」
マチョ「秘密通路キター」
アフロレイ「わたしのおかげだな」
リリア「犯人はここを通って会場からここに逃げてきたのね」
ベル「とすると、犯人は外部の人間?」
マチョ「こんな秘密通路を知ってるくらいだし、むしろ内部の人間なんじゃね?」
アフロレイ「わたしのおかげだな」
ベル「アフロはすごいなー(棒」
マチョ「アフロは賢いな(棒」
リリア「飴ちゃんお食べ」
アフロレイ「ちくしょう」

60 :
3.さぁみんなで考えよう!
ベル「犯人は兄のジャギ男爵ではなかろうか?」
マチョ「その心は?」
リリア「兄より優秀な弟はいねぇ!」
ベル「あたしの心を読んだ、だと?」
リリア「ジャギ男爵じゃなくて、ジャンゴ男爵でしょ?」
GM「もうジャギでいいよ(元々そういうつもりで付けた名前だし。犯人そいつだし)」

そう、被害者であるケロウ子爵を殺害した犯人は兄のジャンゴ改めジャギ男爵だったのです!
実はジャギ男爵犯人の証拠品も複数配置してあったのですが、なぜかそこだけ避けるかのようにことごとく探索ロールに失敗している面々!
物的証拠がないながらも印象でアタリをつけてきたようだったのですが……。

アフロレイ「けどさァ物的証拠もまだないし、早計じゃね?」
ベル「確かにそうかも。印象だけで決め付けたら失敗するかもね」
GM「(……えっ)」
アフロレイ「確かに印象だけで見れば一番うさんくさいのはジャギなんだけど、普段王都にいないジャギが秘密通路の仕掛けの整備とかできるかなと思ったんだ」
リリア「事件が起きた時のアリバイはトイレに行っていて閉じ込められていた、だっけ」
アフロレイ「トイレと秘密通路の方向って真逆だしさ、彼が犯人ってのにはムリがないかなとアフレイは主張するぞ!」
マチョ「ふむ、一理ある」
ベル「ベルですが、ふいんき的にボケられそうにありません」

ボケるなwwwww
た、確かに屋敷の見取り図的にトイレと秘密通路の入り口は真逆で少々距離がありました。無理があるとも言えなくもないけど……そっちの廊下は人が通らないから人目に触れずに移動できる廊下なんだぞー!
こりゃ本格的にミッション失敗回かなと思うGMだったのですが、そんな荒んだGMに救いの御手が!
マチョ「実は気になっていたことがあってな、と言ってマチョは見取り図を指す!」
GM「なんだね脳筋学者」
マチョ「実はこの秘密通路がダミーで、実は犯人は逃げなかったという可能性さ!」

マチョが言い出したのは秘密通路を使わずに会場を出て証拠品を処分する方法だったのです。
全然想定していなかった方法なのですが、理路整然としていて問題ない感じ。むしろトリックとしてはこちらの方が完成度が高い?!
しかもこの方法だと……。
マチョ「つまり、犯人は……ケロウ子爵の後妻リアだったんだよ!」
GM「な、なんだってー」
ベル「世界は滅亡する!」

61 :

4.おもしろけりゃいいのよ
夫の死に涙する妻……しかし、真犯人はその妻だった! というのは火サスや土ワイの定番だけど、今回は全然考えていませんでしたの。
しかし……
トリック→説得力あり
真犯人→説得力あり
話として→おもしろい

GM「(……採用)」
TRPGの醍醐味は楽しいこと、面白いこと、でもあるのです。
この点、HANA子はシナリオを途中で改変したりすることも厭いません。
もちろんいつもいつもこんなことをしてるとTRPGの良い所を潰してしまうこともあるので、あくまで“たまには”ですけどね。
そういうわけでプレイヤーとの掛け合いや探索の合間につじつま合わせしながらシナリオを改変しつつストーリーを進めていくHANA子です。
で、セッションは最終局面へ。
 オヤクソクノフィールド
押し寄せる波が砕け散る断崖絶壁
GM「リア夫人は短剣を喉元に宛がって「来ないで! 来たら死にます!」と叫ぶ」
ベル「本気かどうかわかる?」
GM「心理学ロールをどぞ」
ベル「(ダイスをコロコロ)成功かな?」
GM「相当追い詰められてるようだ。本気だね。みんなが近寄っていったら間違いなく刺すと思われる」
リリア「短剣を落とさせることは出来ない? 投げナイフかなんかで」
マチョ「風が強いし距離もあるから難しいかも。下手すりゃ喉にグサッだね」
ベル「よし」
アフロレイ「ん?」
ベル「ベルは一歩だけ前に出て「甘ったれるんじゃない!」と叫ぶぞっと」

62 :

マチョ「説得キター」
ベル「あんたは偉いよ。たった一人で貴族の麻薬組織相手に戦って……その親分を殺して。でも貴族の不祥事だから世間には明かせない」
ベル「おかしいじゃないか! たいへんな事件を未然に防いだあんたがなんで身を隠して、死ななきゃいけないのさ!」
GM「リア「それが密偵の宿命だからよ。貴方達に真相を知られたからには……」」
ベル「「それじゃあんまりだ! あんまりにも救われないじゃないか!」と言いながらアフロに目配せ」
GM「(こっそりリアがその目配せに気付いたか判定ロール……失敗)かまわん、続けて」
アフロレイ「隠密ロールいい?」
GM「難易度は困難ね。……ちょっと待って(コロコロ……)リアの注意はベルに向いてるようだからボーナス+3」
アフロレイ「(コロコロ……)成功。アフレイは姿を隠す。ドロン〜」
ベル「自分が誇りある仕事をしているって思うのなら、あんたはその仕事に報われなきゃおかしいんだよ!」
GM「リア「むちゃくちゃ言わないで!」」
ベル「ムチャを言って何が悪い! あんたあたしに言ったよね? 人は誰でも幸せになる権利を持っているんだって! 自分はそうじゃないなんておかしい理屈を信じているっていうんなら、まずその理屈をぶち壊す!」
GM「(ベル条さんキマシタワー)リアは動揺しているみたい。ベルの説得が効いてるみたいだね。アフロは?」
アフロレイ「死角から不意打ちでリアの短剣を叩き落とす。達成値は?」
GM「(ここでファンブッたら面白いなァ)隠密が成功してるから……難易度は普通ね」
アフロレイ「(コロコロ……)……あ」
マチョ「あ」
リリア「あ」
ベル「このベルしゃんのカッコイイところでファンブルとな?」
GM「……クリティカルしやがった。大成功ですし……(ちっ)」

かくして貴族のパーティー席上で起きた難事件は解決。
麻薬密輸事件の真相は闇から闇に消されたものの、嫌疑をかけられた青年貴族「ジャンゴ」改め「ジャギ」の名誉は守られたのでした。
そしてこの後、麻薬事件を闇に葬った国王直属の秘密警察にリアを殺させない為のミッションが始まるのですが、それはまた別のお話だーん。
そういうわけでTRPGミニリプレイでした。
いかがでしょ? 興味をもってもらえたら嬉しいんだけどなァ。

63 :
乙!
警部の台詞が茶風林で脳内再生されたw
ミニと言っても十分に雰囲気わかるしGM側の思考も面白いね
キャンペーンの続きが気になる!
>>56
舞台違うから問題ないんじゃない?
シーフやレンジャーの技能って分かりやすいし重要だし

64 :
おお、「TRPGだとこういう事ができるんだよand面白い」ってのを端的に示したよいサンプルw
特に、元々用意してたシナリオをダイナミックに変えちゃえるとか、
そういうのって相当慣れてからじゃないと、発想すらできなかったりするもんなー。
>>56
同じような技能を持っていても、キャラクターの個性が種族だったり背景だったりで
ものすごく多様なものになる、というのもTRPGの面白い所の一つだからね。
気にしない気にしないw

65 :
t

66 :
QuickStart!という4コマ漫画が入門用によさそう・・・な気がするんだが、
まだ実は読んだことが無い。買おうかな。

67 :
おし、書きあがったから「TRPG大好き!」投下するー

68 :
大体のゲームには勝ち負けがあります。当然ですね。
ではTRPGにはどうでせう?
ミッションの成功・失敗という意味ではあるとも言えますが、HANA子はこう思います。
 ぶ っ ち ゃ け ど う で も い い !
そういうわけで、今回もミニリプレイを元にTRPGってこんなに面白いんだぜーって話をしてみますん。
ちなみに前回のもそうですが、今回のも実際に行ったセッションを元に作ってあります。
“リプレイ”なんだから当たり前ですけど、まぁ念のため。
今回実例として取り上げるゲームはみなさん大好きなはずのあのゲームです。

ベル子「娘さんよっく聞っけぇよぉ〜山男ッにゃ惚れるなよ〜」
ニク子「山でェ吹かれ〜りゃよォ 若後家さんだよ〜」
リリ子「お前ら一体何歳だ」
阿室子「二人とも……酸素欠乏症にかかって……」
GM「山の上だけにな」

GMといつもの四人で始めた今回のセッション、舞台は現代日本のとある高原のキャンプ場です。
大学生の仲良し四人組は連休を満喫するべく格安キャンプ場にやってきた……そういう設定だったのですが!

GM「君たち以外に人の気配はないね。おめでとぉ! キャンプ場丸々貸切だよ!」
ベル子「なにそれこわい」
ニク子「フラグがびんびん」
リリ子「まぁゲームがゲームだからねぇ……」
GM「フハハハハ、恐かろう!」
阿室子「あたしのセリフを盗っただと?!」

そう、今回のゲームは宇宙的恐怖を体験できるあのゲーム! その名も……
【 ク ト ゥ ル フ の 呼 び 声 】
だったのです!

69 :
マチョがニク子かw

70 :
1、知っているけど、知らないの
クトゥルフの呼び声については説明なんていらないと思いますが念のため。
アメリカの怪奇作家ハワード・フィリップ・ラブクラフト氏の作品から生まれた架空の神話体系「クトゥルフ神話」の世界を体験するゲーム。
それがアメリカ「ケイオシアム社」が製作したTRPG「クトゥルフの呼び声(原題:Call of Cthulhu)」です。
その世界観は人間にとって過酷なもので、
《無機質で広漠な宇宙においては人類の価値観や希望などには何の価値もなく、人はただ盲目的な運命に翻弄されるのみである》
というものなんですね。
そしてこの世界における“神”とはそういった宇宙の法則を体現する冒涜的な深淵に座する神々。
彼らの真実を垣間見たその時、その者は例外なく破滅の道へとたどるのであります。
さて、広く寂しいキャンプ場ではあるものの、四人組は色々と楽しみ始めたようです。

ベル子「炒飯作るよ!」
リリ子「カレーだろJK」
ニク子「カツオの一本釣りじゃい!」
リリ子「川にカツオがいるかJK」
阿室子「とりあえず煮炊きするために水汲んでこなきゃね」
GM「( 計 画 通 り !)炊事場の蛇口を捻っても水は出てこないようだお」
阿室子「嘘ダッ!」
GM「いや、嘘じゃねーし」
阿室子「あっれー、水でないじゃーん。元栓閉まってんのかな? おーいそこのボンクラーズちょっとこいー」

こういう時にいわゆる“わかっていない”プレイヤーはフラグだ危険だと言い出して怪異への対策を叫び始めます。
しかしそれは果たしてプレイヤーキャラ(以降PC)として正しいロールプレイでせうか?
プレイヤーはこれがどういったゲームなのか知ってますからこれが“フラグ”かどうか予想できます。
しかしPCは?
TRPGはあくまでPCの立場でその役割を演じるゲームなのです。
プレイヤーは知っている。PCは知らない。そこを分けて遊べるかもTRPGを楽しめるかどうかの分岐点じゃないかと思うんですよね。

ベル子「水が出ないとな? 元栓閉まってんじゃね?」
ニク子「おいGM、元栓ある?」
GM「水道の下の扉を開いたとこにある」
ニク子「まわせー!」
GM「元栓開いても水は出ないね」
阿室子「オイィ?!」

71 :
2.それはとってもおかしいなって
水がないならある所にいけばいいじゃない! と言い出したベル子に引っ張られ(計画通り!)、空のウォーターキーパーをからって歩き出した四人。
全員がいっせいに水汲みに行くのは不自然かとも思いましたが、「水道が使えないから四人で汲めるだけ汲んでくるんだ」という主張で納得しました。
ま、メンバーが分散した場合もまとまって行く場合も想定の範囲内だったんですけどねw
キャンプ場の地図に書いてあった川まで水汲みに向かった面々は川に辿りつく前に霧にまかれ、道に迷ってしまいました。
どうしようこうしようとしているうちに四人組は大きな平屋建ての建物を見つけます。
ここでGMは彼女らにアイデアロール(知らずのうちに気付いてしまうかどうかを判定するロール)をしてもらいました。
さぁ、彼女達は何かを感じ取れたでしょうかw
ベル子「おや、こんな山奥に建物だ(棒」
ニク子「これは助かった、ここで一休みさせてもらおう(棒」
リリ子「誰かいないのかな? すいませーん(棒」
阿室子「……なんだ、このプレッシャーは?! アムロではない、ララァでもない。なんだ!?」

ホラー映画でも一人だけ勘の良い子が「ここはなんか嫌な気配がする……」とか言って入るのを尻込みして、他の子たちに押し切られちゃうってシーンがありますね。
我がメンバーはさすがに“わかってる”だけあってかw 阿室子のプレイヤーは気配を感じ取って尻込みする“役”、他の三人は一休みを押し切る“役”を演じてくれましたw
気心の知れたメンバーならこれで充分なんですが、そうでないメンバーとのセッションの場合、事件への誘導にはある程度の強引さが必要かもしれません。
セッションは基本的に「導入→事件→反応→解決」という場面に分かれます。導入から事件へと上手く移れないとセッション自体が崩壊してしまうってわけなんですね。
GMはその辺にも気を使う必要があります。

ベル子「こーんにーちはーと小声で呼びかけながらドアを開けて入っていこう」
リリ子「なんで小声なのよw」
ベル子「人いないかなーと思って」
ニク子「誰かいませんかー。いないならいないって返事をしてくださーい」
阿室子「三人が入ってから恐る恐る辺りを見回しながら入っていくね」
GM「ドアを開けて入るとそこはロビーの様に広々としているよ。正面の壁には女性の肖像画が飾ってある。奥手に受付のようなカウンターがあって、その左手に廊下が奥までずっと延びているようだ」
ベル子「どんな場所かわかるかどうかロール振ってもいい?」
GM「振るまでもなく四人ともここは病院の待合室に似てるとすぐわかるよ」
ベル子「まじかよー!!」
リリ子「高原の施療院ってホラーの定番じゃんかよー!!」
ニク子「オワタ」
阿室子「(冷静に)びくびくしながら他の三人に「ねぇやっぱり帰ろうよ〜」と言ってみるかな」
GM「ところがぎっちょん、外の様子がまた厳しくなってきたようだ。さっきまで霧だけだったのがついに雨が降り出したようだね」
ベル子「うあー、雨が降ってきたぞ(棒」
ニク子「雨宿りさせてもらうとするかー(棒」
リリ子「しょうがないよね、誰かいたら謝ればいいよー(棒」
阿室子「どうしてこなた」

72 :
3.ご使用は計画的に
霧の中を彷徨い、辿り着いた建物の中でもまた彷徨う四人。
水の音、風の音、そして何かが走り回る音、赤い服の影がが四人を追い詰めていきます。
ムードの出し方といったらやはり語り口調でしょうか。
HANA子はもう一つ、ラジカセ(最近ならポータブルオーディオが使えますね)を利用します。
そう、ムードに応じた音楽を編集しておいて該当場面で流すのです!
こういう演出方法もアリじゃないかなと思います。

阿室子「ちょっと音楽恐過ぎw」
リリ子「今日のHANAちゃんは徹底してるねw」
ニク子「普段ベル子がホラー映画のビデオとか見せて恐がらせてるからw」
ベル子「(現在一人だけはぐれてしまい別行動中)だからってあんまりだよォ!!」
GM「さて、三人が2階でベル子を探索してるその頃、ベル子は地下階にいたわけだが」
ベル子「やな予感する、やな予感する、やな予感するーッ!!」
GM「辺りは暗い。辛うじて生きてる非常灯の灯りだけが頼りだ。階段を折りきった先の廊下は真っ直ぐ一本道。手前右と奥手右に扉があって、その奥正面に一つ」
ベル子「追いかけてくる足音は?」
GM「(声色を変えて)ヒタヒタヒタ……。ここでこれ!(音楽を切迫した感じの曲に変える)」
全員「ヒーーー!!」
ベル子「どっちにしろ階段を降りて来てるんだよね? 廊下の先に逃げるしかないじゃんかよー(悲鳴)! とりあえず走って手前の扉をがちゃがちゃ」
GM「(コロコロ……)ダメ、びくともしない」
ベル子「次の扉まで走る! そんでもってガチャガチャする!」
GM「(コロコロ……)びくともしない。開かないよ。(コロコロ……)」
ベル子「うわぁ〜ん! もう一番奥の扉まで走るゥ!」
GM「(無言でダイスを転がしている)」
三人「ベル子、ふぁ〜いとっ!」
ベル子「ヒーーーッ!!」

この時GMは何度かダイスを振っています。“マスタースクリーンの裏で”です。
これ、実は何かのロールを行っているのではなく、ただ単に転がしていただけでした。
もちろん意味はあります。
スクリーンの裏でダイスを振っている───自分たちの知らないところで何かの判定が繰り返されている! と思ったら焦りますよね。
しかもなんだかわからないモノに追いかけられている時にだったらなおさら!!
プレイヤーの焦燥感をかきたてる一つのテクニックのようなモノと思っていただきましょう。でも、濫用してると意図をみすかされますから、ご使用は計画的に。

73 :
4.沈黙は雄弁より雄弁なり
GM「ドアは開いた」
ベル子「開けて入って鍵かけてうずくまる。「もぉ、なんなのよぉ!」って叫んでペタンとお尻つけちゃう」
GM「(無言でラジカセを止める)」
三人「(黙りこくる)」
ベル子「(黙りこくる)」
GM「(黙りこくる)」
ベル子「あー……、音しない?」
GM「特に聞こえない、ね。聞き耳立ててみる?」
ベル子「うん(コロコロ)。成功」
GM「足音は聞こえない」
ベル子「ドアの向こうで様子をうかがってるだけかもしれないしなぁ。携帯も使えないんでしょ? ちくしょう……」
GM「(黙りこくる)」
ベル子「み、みんななんか喋れよー」
みんな「(無言)」
ベル子「とりあえず部屋の中を見渡してみるか、な」
GM「(本の朗読のような感じで)その部屋は6畳くらいの薄暗い書斎だった。壁際には机。それと本やファイルが乱雑に置かれた本棚がある。
   かび臭さが辺りに立ち込めていて陰気臭さを助長している。なによりも薄暗い、瞬いている蛍光灯がカチンカチンと鳴る音がベル子の神経をイラつかせるのだ。
   人の目を引くようなものは何もない。ただ、部屋の隅っこにこの飾り気のない部屋にはおよそ釣り合わない大きな姿見の鏡が設置してあるのだった……」
ベル子「なんだろあの鏡。気味悪い……とキョロキョロ辺りを見回しながら机に近寄ろう。何かあるかもしれない」
GM「机の上は本棚とは違って整理整頓されているようだ。いくつかのボールペンと鉛筆に消しゴムなどの筆記用具とともに赤い無地の表紙のノートが置いてある」
ベル子「ノート……ごくり。窓に、窓に! とか書いてあるのかなぁ……」
GM「(ここでそっと赤い無地の表紙のノートをベル子のプレイヤーに渡す)」
全員「いやーーーーーッ!!」
ニク子「ねぇ読む? 読んじゃう?」
ベル子「ここまで来たら……ねぇw」
阿室子「なまんだぶー」
リリ子「拝むなwww」

74 :
5.あたしって、ほんとばか
〜赤いノート〜
 ねぇ! 聞いてちょウだいよお母さん!
 どうシてこんなに私が悩んでいるのかを
 お父さんはそロそろまともになって欲しいのよ
 どこかのお偉いさんたちみたいニね
 私にイわせりゃ、ここで飴玉舐めているほうが
 まともでいルよりすてきなの

ベル子「なんじゃこりゃ」
GM「(無言……)」
ベル子「……うわ、このカタカナって……」
GM「クックックw アイデアロールをしてもらおうかな」

先に2.で少し触れましたがこの《アイデアロール》という判定はこの【クトゥルフの呼び声】というゲームの根幹となる二つの要素のうちの一つです。
このロールはいわば「気が付かなくていいことに気が付いたかどうかの判定を行う」ロールです。ホラー映画定番のアレっていうわけですね。
禁断の知識や大宇宙のおぞましい真理との接触がテーマのこの【クトゥルフの呼び声】ですから、これに成功することは真実と破滅の双方に近付くことに他なりません。
で、彼女は……。

ベル子「成功しちゃったよぉ〜。なんでこんな時だけ成功するの〜?」
GM「その時、部屋の温度が変わったような感触を得た。風が吹いたわけでもないのに鳥肌がたっていく。突然背後に生々しい気配を感じた(ここで音楽ON。精神的にクルような曲)」
ベル子「…………ごくり」
GM「ベル子はノートに書かれていた詞の中から浮かび上がる文字をしっかりと目にしてしまっていた。それにはこう書かれていたのだ」
ベル子「ウシロニイル」
GM「声がした『アメダマ ハ オスキ ?』と。さて、どうする」
ベル子「後ろを……後ろを……」
GM「その時だ。足元にゴロンと何かが転がった。転がってベル子の足に当たって止まる」
ベル子「それってさぁ、それってさぁ……肖像画の……」
GM「……目が合っちゃったw」
ベル子「イヤアアアァァァァァ───!!」
GM「さァ、またSANチェックをしてもらおうかな〜!」

75 :
6.勝利も敗北もないんだよ。
SANチェックとは最近ではネット用語にもなってますが、いわゆる正気度チェックと言われるもの。
超常的な現象や猟奇的な事象に触れることでこれまで当たり前だと思っていた日常を喪失してしまうような事態に陥ったときに行うロールです。
そりゃ目の前に生首とか亡霊とか名状し難いおぞましい“ナニカ”が現れた時、冷静でいられるわけなんてありません。
そうしてPCは“正気”を失い“狂気”へと踏み出していくのです。
さてベル子はと言いますと……。

ベル子「うげー! SANチェック大失敗しただと?!」
GM「まじかよ……喪失点は……これまた一気に減ったもんだね。これまでの累積を合わせてっと。はい、不定の狂気獲得。治療を受けるまで狂気から逃れられないよっと」

未知なる“ナニカ”との接触によってベル子は“不定の狂気”という状態に陥ってしまいました。
このゲーム中で“正気度”を失うと狂気に侵された状態になってしまう場合があります。
一度に5ポイント以上の正気度を失った場合は数分から数時間の間狂気に侵された状態に陥る《一時的な狂気》状態。
累積で20%分以上の正気度を失った場合に陥る、専門的な治療を受けなければ治癒されない《不定の狂気》状態。
一時的な狂気であれば錯乱して大声や奇声をあげたり失神したりするくらいですむのですが、不定の狂気となると話が違ってきます。
「緊張症・痴ほう症」「記憶喪失」「偏執症(パラノイア)」「恐怖症またはフェティッシュ」「強迫観念、中毒、けいれん発作」「誇大妄想」「精神分裂症」「犯罪性精神異常」「多重人格」
これらの精神症状を伴った状態になるうえに、専門的治療を受けなければ元の常態に戻らないのですから。

ベル子「……ウヒヒ。ウェホホホホホ。ギャヒーwwwww」
リリ子「なにそのヘンなおじさんw」
ベル子「不定の狂気を演じているの!」
GM「錯乱した狂人舐めんなJK」

され、ベル子はここまでのプレイから「追いかけられることへの恐怖」「飴玉を見つけなくてはいけない強迫観念」という精神症状を付加されることになりました。
もはや狂ってしまってますから、それ以外のことは考えられず、それ以外の総てのものが恐怖の対象になってしまっています。
なにせ《不定の狂気》に陥ってしまってますから。
そこでです。
彼女はGMの罠(?)に嵌まり、SANチェックに失敗して正常な世界からドロップアウトしてしまいました。
ということはベル子というPCとそのプレイヤーはゲーム上失敗、つまり「敗北」してしまったのでしょうか?
そうじゃないんです。
彼女はホラー映画で言う所の「襲われる側から襲う側に転じた役」になってしまったって訳なんですよ。

GM「ベル子にはもう何も考えられない。ヒタヒタヒタヒタ近付いてくる足音が聞こえるぞ! それが恐くて恐くてたまらない! そうだ、飴玉を探そう。さっき足元に転がったのと同じ飴玉を!」
ベル子「恐いのイヤ、恐いのイヤ、恐いのイヤァ……。飴玉探す。飴玉がイイ。マトモにナルより飴玉ガイイヨォ……」
阿室子「病んでるwww すげーはまってるぞベル子wwwww」
ベル子「うっせw 飴玉にしてやんよwww」

76 :
7.夢の中で殺った、ような……
GM「じゃあベル子はアイデアロール振って」
ベル子「(コロコロ)……成功」
GM「ハッとして目の前を見ると、地下の書斎にあったのと同じ姿見の大きな鏡がある。そこに映った自分の姿は真っ赤だ」
ベル子「あの肖像画の女と同じように?」
GM「そう。そして鏡の中の肖像画の女がニッコリと笑って言う。「ほら、やっぱり飴玉の方が良かったでしょ?」」
ベル子「ひょっとして私って飴ちゃん持ってるの?」
GM「でっかい飴ちゃんを三つ抱えてるのだわw」
ニク子「飴ちゃん一号でーす」
リリ子「二号さんでーす」
阿室子「もうちょっとで逃げられた三号でーす」
ベル子「夢落ちとか……!」
全員「おめーは嬉々として殺害にまわってただろーがよ!」
ベル子「><」
GM「ベル子は絶叫をすると抱えてた“飴玉たち”を放り出し、その部屋を飛び出てめくらめっぽうに走り出す。
   外は濃い霧だ。ミルクのように濃密な霧はベル子の絶叫も、その身を染めた真紅も、施療院も、なにもかもを隠していく。
   ただ、何処かで誰かの何もかもを嘲笑するかのようなおぞましい笑い声が一瞬だけ聞こえたような気がした。
   それだけだ。そして、誰も、何も、総て霧の中に消えてなくなってしまっていった……」

というわけで全滅ENDだったこの回のセッション。ゲーム的には敗北、失敗、そういう終わり方だったかもしれません。
しかしそれが即つまらないセッションだったとはならないのがTRPGの面白いところです。
TRPGはみんなで楽しむのが一番重要なところなんであって、勝ち負けや成功失敗はその二の次SANの次なんですね。
よく“わかってないプレイヤー”が「最強キャラ」や「依頼の完全完了」、「PCの無双」に固執するセッションの話を聞きます。
それが悪いとはいいませんが、それだけではTRPGの楽しみ方を十二分に味わっているとは言えないのじゃないかと思います。
TRPGの醍醐味は繰り返すようですが、シナリオを楽しみ、PCの役割を楽しむことです。
失敗は悪いことではなくて、話を盛り上げる種。劣っている点はPCの個性として盛り上げる種なんです。
この「クトゥルフの呼び声」の様に非日常の存在と戦って勝つことが目的ではないゲームではそれが他のゲームよりわかりやすくはなかったでしょうか?
狂気に陥って襲う側にまわるのも“ロールプレイ”。決して“負け”ではないんですね。
では名作ホラーTRPG【クトゥルフの呼び声】を題材にTRPGの楽しみ方を紹介しました今回はこれにて終了。
次回も(あったら?)お楽しみに!
いあいあ!

77 :
もうなにもこわくない(狂気的意味で
単発リプレイって、何故かイメージしにくい(というイメージがある)から、
こういう単発で全滅って終わり方でも、物によっちゃ楽しめるって例示は面白いね。

78 :
こえええええ!まじこえええええええ!!!!!
ホラー苦手だから超怖かった

79 :
TRPGのシナリオは 色なし恋なし情けあり
GMの道をひたすらに セッション夢見て魁る
ああTRPG 14へすすめ 己の道を魁よ
「プレイヤー、あなたは幸福ですか」
「もちろんですマスター」
ZAP ZAP ZAP...

80 :
ジークリンデ「創発最強のアドリブと!」
世羅「き、鍛えぬかれたGMが!」
世羅・ジークリンデ「あらゆる卓を打ち砕く! 我らスペースサイクロンズ!」
よし子「おお! で、今日は何やるんだー?」
ジークリンデ「ワールドオブダークネス」
世羅「コールオブクトゥルフ」
ジークリンデ「……」
世羅「……」
ゴゴゴゴゴゴ
よし子「睨み付けんなよ! なんだっていいだろ!」

81 :
某創発ブログでリプレイやってるみたいですね
このスレも動かないかなーチラッ

82 :
ほう

83 :
TRPGとはっ!
ひとつ! 無敵なり!
ふたつ 決して飽きたりせず!
みっつ 決して終わることはない!
よっつ GMのボケとPLの突っ込みを兼ね備え、しかも脱線話で日が暮れる!
そして、その会話はソクラテスのように 哲学を基本形とする

84 :
そ、そんな奥の深いものだったなんて……っ!!
ていうか、GMがボケてPLがツッコむのがセオリーなん?w

85 :
脱線話w

86 :
TRPGとは陰陽一体
ボケていたGMがPLに対して突っ込みかえすのは良くある事ですのよ
論撃……GMとPLの、プライドをかけたスポーツなのです
そして
ルールブック=素材
GM=料理人
GMによっていかようにも料理できますが、いかに味付けしようとも
素材がお気に召してくれなかったら盛り上がらないっす
甘いもの嫌いな人に極上スイーツ差し上げても良い評価は得られないのです

87 :
ソードワールド=カップラーメン
※可もなく不可もなくGMにもPLにも優しい。でも乱戦エリアだけはかんべんな!
ナイトウイザード=生麺製法
※ダンジョン&トラップ、程よく厨二。でもハイかイエスだけはかんべんな!
シャドウラン=こだわりの逸品
※サイバーパンクにマジックヒャッハー! でも双眼鏡狙撃だけはかんべんな!
ファンタズム=通の品
※やれる事多いけどシステムがそれを阻む。 税金だけはかんべんな!
パラノイア=ZAP
ZAPZAPZAP・・

88 :
むっちゃ詳しいじゃないかw
パラノイアってクローン人間作れるやつだったか…

89 :
セラ「私が今日から貴様等を教育するハールマン専任軍曹である。GMが尋ねる前に口を開くな。
口から文句たれる前にダイスを振れ。わかったかウジ虫!」
プレイヤー達「サーイェッサー」
セラ「声が小さいぞ! 死亡判定か!」
プレイヤー達「サーイェッサー!」
私は厳しいが公平だ、プレイヤーを差別はしない。設定厨、マンチキン、お地蔵さん、全て……平等に価値がない!
私の使命は役立たずを刈り取ることだ、愛すべきTRPGの害虫をな!」
ザッ
セラ「ホワット ユアー ネーム? フロイライン」
よし子「サー! よし子です、サー!」
セラ「名前が気に食わん、今日から貴様の名前は花子さんだ。どうだ、嬉しいか」
よし子「サー!イェッサー!」
セラ「聞いて驚け大助花子。今日びD20やD10は流行らん、全て六面体だ、どうだ、嬉しいか?」
よし子「サー!イェッサー!」

90 :
RPGいいね

91 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2980584.jpg

92 :
なんだこの相関関係w

93 :
ジークリンデ「なるほど、東洋にも面白い人がいるのね」
セラ「だれだ!?」
キッ
セラ「今喋った奴はだれだ!」
カツカツカツ
セラ「ここから聞こえたぞ! 貴様かマヌケは!」
彼方「いや私は……」
ジークリンデ「私よ、サー」
セラ「ほう貴様か、正直なのは良い、気にいった」
ジークリンデ「私もアンタみたいな人は嫌いじゃないわ、邸宅に来て弟をfuckしていいわ」
セラ「ファ……ええ!?」

94 :
ふむ
それは興味深い

95 :
セラ「ななななな、何を言ってるのだ貴様!」
ジークリンデ「あら、専任軍曹様には早かったかしら」
セラ(落ち着け……レーティング表を考えて落ち着け……※…0…0…
レーティング表はダイスと私が生み出す魔法の数字、私に勇気をあたえてくれる……)
ジークリンデ「なんとなくわかっちゃうのよね、その人が嘘をついてるかどうか、
表情とか、しぐさとか……汗を舐めてみれば更にはっきりするけどね」
セラ「貴様、私をマヌケと呼びたいのか?」
セラ(10…10…11)
ジークリンデ「汗をかかないわね…なるほど、信じましょう、サー
ところで、その手に持っているのは何かしら?」
セラ「なに…?」
ゴゴゴゴゴゴ
セラ(こ、これは迷キンの小鬼ダイス! いつの間に!」
ジークリンデ「汗を…かいたわね……」
ペロッ
ゴゴゴゴゴゴ
セラ「この味は、嘘をついてる味だわ……」

96 :
>邸宅に来て弟をfuckしていいわ
おいセラ様!代われください!

97 :
おまわりさんこのひとです

98 :
セラ(危険だ……暴力はつかわないが、今まで会った中で一番の厄介な人物……)
ドドドドドド
セラ「貴様! 上官侮辱罪だ! 痛めつけてやる!」
ハールマン軍曹が拳をふりあげる!
普通、殴られようとする人物は身構えるか逃げようとする!
だがジークリンデはどちらもとらなかった!
ジークリンデが取った行動は……
逆に思い切り近づいたぁーーーッ!
ジークリンデ「FUNMUUUUU!」
予想外の行動にセラの動きが一瞬止まる!
かたやジークリンデは両腕を広げて肉薄する
ここからとる攻撃は手か! 足か!
ズキュゥゥゥゥゥン!
意外! それは接吻!
よし子「やった! さすがジークリンデ! 私たちに出来ないことを平然とやってのける!
それに痺れる憧れる!」
セラ「ちょ、何を、や、だ、む…んむ……ん……ん……」
テーレッテー キマシタワー
セラ・ハールマン専任軍曹 判定失敗!
ドサッ……
彼方「RPG……床にロール(転がす)してプレイングゲーム(行為を愉しむ)か……なるほど」
よし子「誰がうまいことを言えと」

99 :
円川「ハールマン専任軍曹は、心に傷を負いましたので代わりにわたくし、
円川が皆さんをご教授します」
クロハ「ハーイ」
円川「皆さん、TRPGを良く理解し、より良い淑女になるよう励んでください」
マシロ「頑張りますわ」
円川「まず、卓上の作法から。GMの説明中に携帯を弄ったり、漫画をよんではいけません。
あなただけのセッションではありません、自己中心的な行動は控えましょう」
クロハ「なるほどなー」
マシロ「ためになりますわ」

100 :
BBAー!俺だー!
一緒に茶してくれ!


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