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なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart16


1 :2017/09/18 〜 最終レス :2017/12/21
ここは、なぜエヴァを楽しむ成熟した大人が増えたのか?
または、なぜ幼稚な大人はエヴァを楽しめないのか?について意見の交流を行うスレです。
深夜アニメばかり見て精神退行した自分はエヴァを楽しめなくなったと嘆いて傷を舐め合うもよし、
エヴァが楽しめてる自分はまともな大人なんだな、という希望にすがるもよし
「いや深夜アニメ見てる奴にも人気あんじゃん」と叩かない範囲内でツッコミ入れるもよし

なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart15
http://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1486907442/

の次スレとなります

2 :
以前に、「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレが乱立し、
そこの旧スレ主が長文で必死に「エヴァが大人に楽しまれてない」という主張(と自称した妄想?)
を展開してました
しかし、議論が進むうちに、
・ネット限定の見識に依存した(旧スレ主の)狭隘な世界観、見識が露呈しただけの作文でしかない
・社会現象アニメであるエヴァと、ヲタ限定マーケットの深夜アニメの市場規模の違いという現実が見えてない
・幼稚な大人が深夜アニメに移っているので、深夜アニメが騒がれてるように見えるだけでは?
などの指摘により、旧スレ主の主張は次々に破綻、エヴァ板住人に完全論破された10スレ目を最後に、
新スレも立たなくなってしまいました
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」という旧スレ主の認識そのものが誤認でしかなかったと判断され、
議論じたいに意義が無くなってしまったのです

そこで、事実上の後継スレとなる当スレでは、
「なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか」
という、より現実に即した視点からの議題を提示して、皆さんとの議論を深めたいと思います

それでは、どうぞ!

3 :
今となって読み返すと笑い話でしかありませんが・・・

「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレの発端となった
旧スレ主の主張(と自称した妄想?)がこちら

エヴァの人気が下落してる?現象についての初代1の愚痴つーか考察
「庵野さん気持ちの良いエヴァ作ってくださいよ」
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1400609307/2-5

前スレは>>4-7

4 :
【過去スレ】
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1395267076/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part2
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1398577388/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part3
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1399613247/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part4
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1400609307/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart5
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1401542909/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart6
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1402825092/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?(実質7)
http://kanae.2ch.sc/test/read.cgi/pachik/1404746073/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart7(実質8)
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1404807399/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart9
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1407993162/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart10
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1409049263/

5 :
【過去スレ】
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part1
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1411790980/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part2
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1415365819/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part3
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1416489854/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part4
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1418299859/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part5
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1419138380/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part6
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1421760448/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part7
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1424692636/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part8
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1426075454/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part9
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1427931762/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part10
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1430223140/

6 :
【過去スレ】
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part11
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1432095479/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart12
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1432508052/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart13
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1439093564/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart14
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1471082148/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart15
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1486907442/

7 :
省吾「みんな、みんな騙されてやがる!」
タクシーの運転手「バッキャロー!」
通行人D・E「うわあ」
パトカー(ウーファンファンファン)
省吾「捕まってたまるかよ!」
警官A「うおお」
ロボットに変身したガーランド「……」
(ドゴッ)
通行人達「うわあー」「きゃあ!」

8 :
エヴァは楽しまれてにゃい!

9 :
アスカのおかげ

10 :
(trrrrrr…trrrrrrr…)
B.D.「ん?ん、私だ。何?ガーランドがパトカーを?」
B.Dの部下「そいつがあなたと話をさせろと言ってきています。いかがいたしましょう」
B.D.「分かった。繋いでください」
B.D.の部下「分かりました」
省吾『俺だ』
B.D.「ほう、大分暴れたそうだな」

省吾「時祭イヴって知ってるだろ?良い女だな。彼女に逢ってきた」
B.D.『それで?』
省吾「俺たちをバカにするのも、いい加減にしろ!」

B.D.「正体を知ったらしいな。だが俺にいうのはお門違い」

B.D.『彼女をつくったのはバハムートさ』
省吾「ばらしてやらあ!何もかも」
B.D.『はは、どうかな?お前が初めてテレビ局にバイクを見せたときのことを思い出してみろ』
省吾「あれはお前が?」
パトカー(ウーファンファンファン)
省吾「ん?あのな、マスコミを抑えてるからって、安心するな!手段はいくらでもあるんだぜ」

11 :
B.D.「やつの動きはどうだ?距離は?」
通信兵A「キャプチャーカウンター400を記録。コードネームデザルグ。毎秒517で我が方に接近中です」
B.D.「早いな。バハムートのプログラム解析はどうなってる」
通信兵A「現在レベル7のコントロールコードを検索中との報告を受けています」
B.D.「時間がない。急がせろ」
通信兵A「は」

12 :
『レベル7からのバハムートステートメントは、EVEに変更された。各時メモリーバンクをチェックせよ』
オペレーターA「あった。マークエリアAB3から、NF3のアドレスだ。EVEインタープリターがスレイブROMに記録されている」
オペレーターB「よーし、あとはマシンランゲージでこちらの言語に変換するだけだ」

13 :
オペレーターB「バハムートが悲鳴をあげているぞ」

14 :
イヴ『レベル7Gのオペレーター。レベル7Gのオペレーター。私をバックアップしてください』
省吾「イヴ?」
イヴ『レベル7Gのオペレーター。カートリッジのファイルをオープンしてください』

15 :
イヴ『私はイヴ。あなた方人類によってつくられたプログラムです。データ5930に基づき、コードナンバー86を実行します。
データ5930に基づき、コードナンバー86を実行します。許可願います』
省吾「ああ、分かった。どうぞ。!?」
イヴ『ナンバー01で起きた戦いのデータ。5930によって、人々は自らの手でその星を破壊しました』
省吾「…!」
イヴ『そして、第二の生息可能な星を求め、宇宙へと旅立ったのです。
しかし、再び宇宙間での戦いが始まり、脱出用の宇宙船も大損害を受け、半分は無人の荒野と化してしまったのです』
省吾「荒野?」
イヴ「データ5930から432126時間。つまり、500年後の今、再度同じ過ちを犯そうとしています。
この舟も、ナンバー01と同じことになります」
省吾「ナンバー01?何だよそれ」
イヴ『あなた方の故郷、地球を意味します』
省吾「地球?じゃあ敵も、俺たちと同じ地球人だというのか!」
イヴ『私、つまりバハムートの7番目のプログラムEVEさえファイリングされていれば、あなた達を守ることが出来ます。
私は、そのためにプログラムされたのですから。私は今、解除されようとしています。そうなれば今の平和も』
省吾「待て、ひとつだけ教えてくれ。なぜこの世界を20世紀の終わりに設定したんだ!どうして、俺達にそう思いこませたんだ!」
イヴ『それはその時代が人々にとって、一番平和な時代だったからです』
省吾「!」
(由唯「今が一番良い時代だって気がするだけ」)
イヴ『助けて。私は、解除されてしまいます…!』
省吾「…」

16 :
舞「かっこいいー!」
智美「次は、由唯の演技を見て」
(trrrrr…)
舞「はい、もしもし。ああ、今、昨日のラッシュ見てたとこ。良い男に映ってるわよー。待っててね、今出すから。ヒーローからよ」
由唯「もしもし。え、今すぐ?」
智美「おー?デートデート!」
由唯「だって、どうしても?」
舞「行ってらっしゃいよ」
智美「押し倒せ」
由唯「どうしようかな」

17 :
通信兵A「距離、カウント200」
B.D.「バハムートは?」
オペレーターB「現在、プログラムEVEをマシンランゲージで変換中。あと3時間で終了します」

18 :
由唯「どうしたのよ、ほんとに。深刻な顔しちゃって。ねえ、どうしてか言ってよ」
省吾「俺に付き合えよ」
由唯「!何よいきなり」
省吾「お前を抱きたいんだ」
由唯「もう、もう少しロマンチックな表現出来ないの?」
省吾「嫌ならいいんだ」
由唯「省吾!」

19 :
由唯「待ってよ!どうしたの?何イライラしてるの?」
省吾「いいよ嫌なら」
由唯「何よ。人を呼び出したくせに」
省吾「由唯。どうしていいか分かんないんだよ!分かんないんだよ!どうしていいのかよ!どうすりゃいいんだよ!」

20 :
オペレーターC「マシンランゲージでの変換終了。ただ今変換プログラムのセーブを行っています。もう一息です」

B.D.「よし、上層部には私から報告する。鋭意努力せよ。作戦を遂行する時が来た」

21 :
『♪初めての朝なのよ』
由唯「時祭イヴの新曲よ」
省吾「消せよそんなの」
由唯「自分勝手なの。あ…っ」

22 :
イヴ『♪風のララバイ 聞かせてあげる
風のララバイ 歌っt…
助けて、私は殺される』
《しばらくお待ちください》
舞「なあに?どうしたの?」

23 :
オペレーターC「バハムート、ただ今クリアしました」

B.D.「よし、バハムートが制御していたものに関しては、万事怠りなく引継ぎを完了。管理を継続せよ」

24 :
《しばらくお待ち下さい》
ニュースキャスター『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします。
たった今外電が伝えてきたニュースによりますと、
太平洋海上で、日本に向けて航行中の、我が国のタンカー曙丸3万5千トンが、
突然、キラー衛星からのミサイルを受け、爆発、炎上した模様です』
舞「…」
ニュースキャスター『軍事専門家の間では、予測していたことだけにそれが現実となった今、外務省はショックを受けています。
詳しいことはまたニュースが入りましたらお報せします』
イヴ『♪もう 忘れて』
舞「‥‥」

25 :
由唯「ん…っ…痛っ」

26 :
B.D.の上司A「何の真似だ!」
B.D.「あなた方の命を頂戴に参りました」
B.D.の上司A「B.D.」
(パンパン)
B.D.の上司A「うわあ!」
SP達「何事だ!」
(パンパンパンパンパン)
SP達「ぎゃああ」「うわあ」
B.D.「作戦A完了。そっちはどうだ」
B.D.の部下『ただ今テレビ局を占拠。国会議事堂へ向かいます』
B.D.「了解」

27 :
省吾「由唯、これから俺の言う事は全て本当だ。信じてくれ」
由唯「話して」
省吾「智美達とつくってるあのSFな、あれは空想どころじゃない。正真正銘の事実なんだ」
由唯「まさか」
省吾「なぜこんな秘密を知る羽目になったか頭から聞いてくれ。この街はやばいんだぜ」

国会議事堂前にいる警察とB.D.率いる軍が交戦中。
それを茫然と見つめる住人の人々。

28 :
(trrrrr…trrrrr…)
夢叶「夢叶だ」
B.D.『私です。B.D.です』
夢叶「実行したのか」
B.D.『成功しました。夢叶さん、あなたは財界トップに立つ方。そちらの方はひとつよろしくお願いします』
夢叶「分かった。財界は全面的に支持する。ついにバハムートを制服したか。これで兵器産業も大手を振って動けるようになる」

29 :
(trrrrr…trrrrr…)
夢叶「夢叶だ」
B.D.『私です。B.D.です』
夢叶「実行したのか」
B.D.『成功しました。夢叶さん、あなたは財界トップに立つ方。そちらの方はひとつよろしくお願いします』
夢叶「分かった。財界は全面的に支持する。ついにバハムートを征服したか。これで兵器産業も大手を振って動けるようになる」

30 :
B.D.「首相。あなたは何もなさらなくて結構。
事後処理は、いや、これからの全ては、我々がいたしますから。
あなたは私達の言う通りに従って下さい。そうして頂ければ万事うまく運びます」
首相「…うぅ」

31 :
ニュースキャスター『先ほどから何度もお伝えしていますが、
1時間ほど前、別な海上を航行中の我が国の大型タンカーが、またキラー衛星からのミサイルによって撃沈されました』
モーリー「よう、おやっさん」
チョンボ「テレビ見てんのか?」
軍事専門家『明らかに意図して行っているということです。当然、政府も報復措置を取らざるを得ないでしょう』
ニュースキャスター『あ、ただ今入りました情報では、政府は、我が国に対する某国の侵略と判断。
1時間以内に総理大臣の緊急表明並びに記者会見が開かれる模様です』
モーリー「侵略?それでか!」
ココ「どうかしたのか?」
チョンボ「なんてもんじゃねえよ!街の中戦車が走ってたんでぶっ飛んじまったよ」
ココ「戦車!?そんなこたあテレビじゃ一言も言ってなかったぞ」
チョンボ「でもかっこよかったなー。あの戦車」
モーリー「おう」
チョンボ「結構スピードがあってよー」
モーリー「おう」

32 :
由唯「それじゃあ、私達の住んでるこの街は宇宙船の中だっていうの?」
省吾「そうだ。俺達はバハムートという巨大なコンピュータがつくった世界に住んでいたんだ」
由唯「それじゃあ地方とか外国というのは?」
省吾「そんなものはないんだよ」
由唯「まさか。でも実際にアメリカやヨーロッパへ行ったお友達もいるわ。舞だって現に」
省吾「行ったという連中は、バハムートの力で催眠暗示をかけられ帰って来てるんだ」
由唯「そんな…」
省吾「空港へ入った途端、見送り客にもすべて催眠暗示が。今思えば、この街の外の世界を知らせないためだったんだ」
由唯「それじゃ、本人だけが行ったつもりになってるだけ?」
省吾「そうだ。裏側がハリボテの…ハリボテの世界なのさ」

33 :
通信兵B「未確認飛行物。タッチダウン180秒前。サンディークパトロール中のリマール隊をまわします」
B.D.「何としても落とせ」

34 :
省吾「今や宇宙船同士の戦いが始まろうとしてるんだ。一緒に戦おうって、軍のお偉いさんに誘われたよ。
こんなシュールな事、信じろったって無理だよな」
由唯「信じる。省吾の言うことなら」
省吾「由唯、信じられるのはお前だけだ」

35 :
オペレーターA「リマール隊、U2に接触。ロックウェルスクランブルスタンバイ」
オペレーターB「ナイルがU2と交戦中。ファイター発進せよ」
オペレーターA「ロックウェル、スクランブルゴー!」
オペレーターC「スコーピオンスタンバイオーケー。発進!」
オペレーターB「リマールの反応が消えた?」
ロックウェルパイロットA「は。落とされたかと思われます」
スコーピオンパイロットA「ターゲット確認」
オペレーターA「全機Aフォーメーション」
ロックウェルパイロットA「ぎゃああああああああ!!!」
スコーピオンパイロットA「うわあああ!!」
ロックウェルパイロットB「くそったれ!落ちろ!
ロックウェルより、
U2大破。
本隊は全滅」

36 :
省吾「ん?」
由唯「どうしたの?」
省吾「外が騒がしいんだ。テレビをつけてくれ」

37 :
ニュースキャスター『近辺は既に交通規制されて、走ってる車は一台もおりません。
あ、来ました。軍用バイクを先頭に、ミサイル装甲車が付いてきます。我が国が誇る最新兵器です。
これほどの兵器が国民の目に触れるのは、全くはじめてのことであります。
会社へ急ぐサラリーマンもこの異様に圧倒され、見送っております。
つづいてきましたのは、あ、最新衛星車アナコンダ。見よ、この雄姿』
由唯「どうしたの?戦争がはじまるの?」
ニュースキャスター『防衛隊の要であります』
省吾「バハムートが、落ちたんだ」

38 :
B.D.「昨夜、某所にてはじめて敵と接近遭遇し、全機撃墜しました」
B.D.『軍としては今後とも、我が国の主権を侵すものに対しては』
B.D.『断固とした態度で臨む。敵は、某国としか、まだ申し訳あげられませんが、』
B.D.『昨日までの平和な世の中では』
B.D.『夢にも考えらなかった事態が起こりつつあるのです。全国の皆さん!危機は刻一刻と近付いています。皆さんのより一層のご協力を』
舞「えー!ねえ、見た?戦争よ、戦争」
智美「私だって戦争状態よ。今日中に撮影アップさせるんだから。あんたも早く着替えて、カメラ屋に昨日のラッシュ取りに行ってちょうだい」
舞「へーい」

39 :
智美「うーん、よし、オッケー。このシーンですべて終わりだからね。
では、張り切って本番行きましょう。よーい、スタート!」
省吾「戦争に行ったら、無事に戻れるかどうか分からないぞ。それでもいいのか?」
由唯「うん、待ってるわ。いつまでも」
智美「いいぞ。その調子」

新宿アルタのビジョンに映った時祭イヴ
『皆さん!地球の平和を侵略者からを守り抜くために、立ち上がりましょう!
♪今を悩んで明日を夢みて流されていく』

舞「イヴだわ」

イヴ『♪あなた 街にひとりぼっち
わたし何もできず みているだけ

明日があると 信じているが
あなた自身が選んだことよ
明日が もし明日がないと知ったら』

省吾「俺達も兵隊にとられるんじゃないのかな」
由唯「いやよ、そんなの!」
智美「いいねえ、その顔。じゃあ、その感じでもう一回」

イヴ『♪あなたは そうよ あなたはどうするかしら』

40 :
イヴ『♪今がその時かも
Get up now time now time for me
明日を夢みるなら
Get up now time now time for me』

省吾「ふーん、暇してるね」
ココ「戦車が街の中走り回ってんだ。危なくて族も走っちゃいねえや。おかげでこのザマだ」

イヴ『♪やがて来る幸せが 明日こそつながるの
すべてすべて すべてすべて今 Now time for me』

テレビリポーター『今日、初の志願兵を募集した陸軍省に、なんと1200人を越す若者が集まり、
担当者はてんてこ舞いの一日でした。今の若者は、どんな気持ちで兵隊になろうとするのかさっそく聞いてみましょう』
モーリー『え、ああ。特別公務員なんて肩書かっこいいし、制服にM16なんてビシバシに決まるしさ。
でも本当はさ、お国のためであります、なんちゃって。あははははは!』
テレビリポーター『はい、どうも。じゃあ頑張ってくださいね。じゃあこちらの方にも』
省吾「モーリー」
ココ「うしろにチョンボもいたぜ。しばらく顔出さねえと思ったら何考えてたんだ、あのバカ!」
省吾「…」

イヴ『♪今がその時かも
Get up now time now time for me
明日を夢みるなら
Get up now time now time for me』 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


41 :
省吾「時祭イヴのキャンペーンのバイトは、まだ続いてるの?」
舞「まあね。でも最近はご存知の通り、軍事色一色だから、面白くなくって。智美、来るって?」
由唯「うん、それが今編集の大詰めだから、寝る時間も惜しいんですって。
帰りにハンバーグとビール買ってきてって」
舞「やあねー、ビールばっかり。ビア樽になっちゃうんだから」

42 :
智美「いいぞ、いいぞー。合成もわりと上手くいってるじゃん。結構、結構。みんなをビックリさせてやるぞ」
(ガタッ)
智美「ん?舞?あ…何なの!」
(パン)
智美「あ!(何故なの…)」
B.D.の部下「処理、終了しました」
B.D.「ご苦労。ネガなど目ぼしいものを全て回収しろ」

43 :
舞「きゃああああああああ!!!!!!!!!!」
由唯「智美…誰がこんなことを…」
舞「いやあああああ!!!!!!!」
省吾「…あいつら!」
由唯「どこ行くの?」
省吾「必ず戻って来る。必ずここへ」
由唯「省吾」
舞「うっ…ううう…」
由唯「う…舞!舞、とにかく警察に知らなくちゃ。ね」
(trrrrr…trrrrr…)
由唯「もしもし、はい。ええ、います。はい!今かわります。舞!お父さまよ!あなたのお父さまから!」
舞「パ、パパ」
夢叶『舞か』
舞「パパ、パパなのね」
夢叶『ずいぶん探したよ、舞。ママも心配しとるぞ。どうだ?そろそろ戻ってこんか?
これから世の中は変わるし、今までのように好き勝手なことをして暮らすのは難しいぞ。ここはお前の家なんだからいつでも戻っておいで』
舞「パパー!うう…」

44 :
省吾「あのヤロー、ただじゃおかねえ!」

45 :
参謀A「これが、敵パトロール隊から調べた結果です。ひと口にいって、敵の兵器は我々の50年先をいっています」
B.D.「かといって今さら後へは引けん。戦うだけだ」
参謀A「相手の武器が手に入った以上、数日でノウハウをものにすることは出来ます」
参謀B「敵の力は我らにとっては未知数だ。作戦はどう立てる」
参謀A「前回、500年前の戦いでは、勝負は互角と記録にあります。しかし、現時点では、武器の技術差が50年。
当然、数の上でも劣ると思われます。それに、敵との人種的な差をどうするかが作戦を立てるにおいて最も重大な問題であると思われます」
B.D.「いいか貴様ら!よく肝に銘じておけ。あとは無いんだ。勝つためのことだけを考えろ!」
参謀A「申し訳ありません」

46 :
省吾「バハムートをぶち壊してやる!」
ターキーワンパイロットA「ターキーワンよりフルハウスへ。
中階層B1ブロックに侵入者あり。ADブロックバハムートへ進行中。ハーガン隊を要請します」
オペレーターA『了解』
省吾「見てろよ!」
(パンパンパンパン)
ターキーワンパイロットB「やった!イチコロさ。センサーに反応はない。降りて確認してくる」
ターキーワンパイロットA「おい、まだ危険だ。あがってこい」
(ドカーン!)
ターキーワンパイロットB「うわあ!」
ターキーワンパイロットA「ターキーワンよりバルクラン隊へ。
ターゲットはセンサーリダクションを使用。A5ブロック28号線前で見失いました」
バルクランパイロットA「バルクランリーダーより全機へ。ターゲットは必ずここに来る。
着地して、ワンフォーメーション。見つけ次第射殺しろ!」
バルクランパイロットB「了解。12時の方向にエネルギー反応」
バルクランパイロットC「高熱減退接近回避。弾道にエネルギー反応」
(ドカーン!)
バルクランパイロットB「やつだ。弾道を全速で。ま、まさか」
バルクランパイロットA「そのまさかだ」
バルクランパイロットB「申し訳ありません。やつはバハムート内に侵入。なんてやつだ」
バルクランパイロットA「本部へ。バハムート内での武器の使用許可を」
B.D.「大事な時に。役立たずどもが!ライトサーベルを使わせろ。分かってるな。逃がすなよ!」
バルクランパイロットA「は」
省吾「あいつが俺達の街をつくってなんてよ!弾切れだ!来たか!」

47 :
省吾「バハムートをぶち壊してやる!」
ターキーワンパイロットA「ターキーワンよりフルハウスへ。
中階層B1ブロックに侵入者あり。ADブロックバハムートへ進行中。ハーガン隊を要請します」
オペレーターA『了解』
省吾「見てろよ!」
(パンパンパンパン)
ターキーワンパイロットB「やった!イチコロさ。センサーに反応はない。降りて確認してくる」
ターキーワンパイロットA「おい、まだ危険だ。あがってこい」
(ドカーン!)
ターキーワンパイロットB「うわあ!」
ターキーワンパイロットA「ターキーワンよりバルクラン隊へ。
ターゲットはセンサーリダクションを使用。A5ブロック28号線前で見失いました」
バルクランパイロットA「バルクランリーダーより全機へ。ターゲットは必ずここに来る。
着地して、ワンフォーメーション。見つけ次第射殺しろ!」
バルクランパイロットB「了解。12時の方向にエネルギー反応」
バルクランパイロットC「高熱減退接近回避。弾道にエネルギー反応」
(ドカーン!)
バルクランパイロットB「やつだ。弾道を全速で。ま、まさか」
バルクランパイロットA「そのまさかだ」
バルクランパイロットB「申し訳ありません。やつはバハムート内に侵入。なんてやつだ」
バルクランパイロットA「本部へ。バハムート内での武器の使用許可を」
B.D.「大事な時に。役立たずどもが!ライトサーベルを使わせろ。分かってるな。逃がすなよ!」
バルクランパイロットA「は」
省吾「あいつが俺達の街をつくってたなんてよ!弾切れか?来たか!」

48 :
バルクランパイロットB「ん?やつの銃だ。ん?わあー!」
バルクランパイロットC「いたぞ。バッキ―がやられた。逃がすな!」
(パンパンパン)
B.D.「あのヤロー!どこにいるんだ!」

49 :
バルクランパイロットB「ん?やつの銃だ。ん?わあー!」
バルクランパイロットC「いたぞ。バッキ―がやられた。逃がすな!」
(パンパンパン)
省吾「あのヤロー!どこにいるんだ!」

50 :
省吾「やべ!」
B.D.「私だよ。分かるかね、矢作君。無能な部下には任せられんのでな。刻み込んでもらおうか。
今がどういう時期か、何も知らんくせに!」
省吾「ちくしょー!バイクみたいにはいかねえな。でも、意地なら負けねえぜ!」
B.D.「意地になりやがって!」
省吾「ヤロー!」
B.D.「よく狙え!」
(パンパンパンパン)
B.D.「どうした?弾切れかね」
省吾「なめやがって!」
B.D.「行くぞ!どうした!意地はどこ行った!」
省吾「…………」
B.D.「さっきの元気はどこ行ったんだ?ほら、立て!自分の力が分かったろ。借りがあったな。今返す」
省吾「うわああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
B.D.「作戦終了。全員引きあげろ」
通信兵A『少佐。敵、本艦に急速接近中』
B.D.「よーし分かった、すぐ行く」

51 :
舞「……う…由唯。うう…ごめんね。ごめんね。ここで暮らしたこと、みんなのこと、忘れないわ」
由唯「あなたには帰るところがあるんだもん。帰ってあげなくては」
舞「由唯はどうすんの?ひとりぼっちになっちゃうわよ」
由唯「帰ってきたら考えるわ」
舞「彼と幸せにね」
由唯「あなたもよ」
舞「うう……楽しかった。さようなら!」
由唯「…!…
いつも今が一番いい時だって信じるのよ。舞。智美…!うう…」

52 :
(pi pi pi pi pi…)
イヴ『風のララバイ聞いてください』
省吾「う。うわ…ぐっ…あ…」
イヴ『♪夢見てるのは 唇
ためらう心は 指先』
(ピッ)

省吾「ぐっ…」

イヴ『♪風を追いかけて
愛をつかまえて
蒼いこの街が くずれてしまう前に

ビルの窓 映る空
あなたに私を届けたい
はじめての朝なのよ
あなたにハートを届けたい

風のララバイ 聞かせてあげる
風のララバイ 歌ってあげる
淋しい横顔はもう忘れて』

由唯「省吾…」

53 :
B.D.の乗ったハーガンに殴られる省吾のガーランド。
あざ笑うB.D.。
バハムートで見せられた前線基地。
映画撮影をもちかける智美。
ガーランドバイクを見せたイヴのオンリーユー。
助けを求めるイヴ。
由唯とはじめての出会い。
喧嘩した夜。
はじめてのデート。
一夜を共にしたこと。
映画の撮影。
由唯を普通のバイクに乗せて走ったこと。
色んなことが走馬灯のように思い出される。
傷だらけのまま後悔ともやり切ったともつかない顔をして省吾は誰もいない渋谷を歩き出した。

ハートタウンで 巡り会った
陽気な仕草が どこか悲しいシティガール
あれからしばらく 会えないけれど
街の噂が気にかかる

何処かいたずらに ワンスモア ハートエイク
あいつを連れて 歩くのを見たさ

思いきりジェントリー この歌が流れたら
帰ってくれるかな ロマン連れて

54 :
想い出香る ギムレット
一度だけ恋を ささやいていたカフェバーは
あれから 御無沙汰しているけれど
おまえコールミー 今すぐに

55 :
そうさ淋しくて スリープレスナイト
喧嘩別れを しちゃったけれど

おもいきりテンダリー この歌が聞こえたら
帰ってくれるかな 笑顔見せて

おもいきりジェントリー この歌が流れたら
帰ってくれるかな ロマン見せて

おもいきりテンダリー この歌が聞こえたら
帰ってくれるかな 笑顔見せて

56 :
次回予告

山岸マユミ:
憂鬱に刻まれる退屈な毎日。
見せかけだけの愛情に、私は決して騙されたりしない。
例えひとりきりになったとしても。
次回、福音を呼ぶための資格。
サービスなんて、したくないから。

57 :
ゲンドウ「第3使徒サキエル、第4使徒シャムシエル、第5使徒ラミエル、第6使徒ガギエル、
第7使徒イスラフェル、第8使徒サンダルフォン、第9使徒マトリエル、第10使徒サハクィエル、第11使徒イロウル」
加持「予定通りですか?ここまでは」
ゲンドウ「ごく一部の例外を除けばな」
加持「人類補完計画、アダム、そしてエヴァ。例外は命取りになりはしませんかね」
ゲンドウ「何事にもイレギュラーはある。全て修正可能な範囲の出来事だよ」
加持「なら、良いんですがね」
ゲンドウ「もちろん、君の行動も含めてだ。しかし、有能な人材は無下にはせんよ」
加持「どんな強固なダムも、壊れるのはほんの小さな亀裂からと言いますね」
ゲンドウ「それが?」
加持「司令が、もしもその亀裂を見つけたとしたら」
ゲンドウ「ふふふ」

58 :
ミサト「ぶは〜っ!やっぱ朝はビールに限るわね」
シンジ「朝だけじゃないんじゃないですか?」
ミサト「もう、冷たいわね。シンちゃんたら」
シンジ「いいですよ。こないだみたいにスカートが入らなくなったって、大騒ぎするのミサトさんですから」

59 :
シンジ「ごちそうさまでした」

60 :
アスカ「ちょっとぉ!バカシンジ!シャンプー切れてるから買ってきといてって言ったじゃない」
シンジ「脱衣所に買い置きがあるはずだよ」
アスカ「あんたバカぁ!?この私があんな安物使える訳ないでしょう」
シンジ「…ごめん」
アスカ「ごめんじゃないでしょう、ごめんじゃ。謝れば済むと思ってる、あんたのその事なかれ主義の性格、何とかしなさいよ!」
シンジ「しょうがないよ。14年間こうして生きてきたんだから」
アスカ「そうやって諦めてるから何も変わらないの。自分が今の自分自身に満足してる証拠よ。
いい?波風立たないように生きてる人間は、そのうち本当の波風に見舞われたときに、なーんの対処も出来なくて慌てるだけなの。
分かる?分かってんの?バカシンジ!」
シンジ「ごめん」
アスカ「だーかーらー!」
ミサト「あらま、大胆」
アスカ「いやー!」
(パァン!)
アスカ「このドスケベ!バカシンジ、エッチー!」

61 :
ヒカリ「おはよう、碇君」
トウジ「どないしたんや、ほっぺはらして」
ケンスケ「またアスカと夫婦喧嘩か?」
ヒカリ「まあ」
シンジ「そうじゃないよ、委員長。これはただ」
アスカ「何が?何がそうじゃないのよ!」
シンジ「そ、それは。いや、あの…あ」
アスカ「どこ見てんのよ、バカシンジ」
シンジ「綾波、どうしたんだろう」
アスカ「え?ああ、零号機に待機命令が出てるのよ」
シンジ「そうなんだ」
アスカ「ちょっと!ごまかそうたってそうはいかないわよ」
シンジ「だから…その」
アスカ「この期に及んでまだ言い訳する気?」
トウジ「まあまあまあまあ、二人ともその辺で」
ケンスケ「そうそうそう。続きは教室でゆっくり聞かせてもらうからさ」
トウジ「行こうぜ、シンジ」
シンジ「うん」
アスカ「ふん、卑怯者」

62 :
ケンスケ「そういや知ってるか?今日転校生が来るんだってさ」
トウジ「ほう、このご時世にわざわざ第三新東京市に越してくるなんて、酔狂なやっちゃなあ」
ヒカリ「起立!礼!着席!」
マユミ「短い間だと思いますけど、よろしくお願いします」
老教師「席は…そうですね。洞木さんの隣が空いているかな」
ヒカリ「はい」
マユミ「よろしく」
ヒカリ「こちらこそ」
シンジ「(転校生か…)」

63 :
マヤ「パターンオレンジ、未確認。不規則に点滅を繰り返しています」
ミサト「もっと正確な座標取れる?」
マコト「これ以上は無理ですね。何しろ反応が小さすぎて」
ミサト「地下、か」
マコト「そのようです。深度は約300メートル」
マヤ「パターン青に変わりました」
ミサト「使徒?」
マヤ「目標ロスト。全てのセンサーから反応が消えました」
シゲル「観測ヘリからの報告も同じ。目標は、完全に消失」
ミサト「どういうこと?先週からこれで3回目よ」
リツコ「試しているのかもね。私達の能力を」
ミサト「使徒にそんな戦術的判断が出来るっていうの?」
リツコ「生存本能と闘争本能のせめぎ合いが、人間に戦うための知恵。すなわち戦術というものを与えた。
使徒がそれを手に入れてもおかしくないわ。使徒も生き延びたいのかもね」
ミサト「零号機は?」
リツコ「機体、パイロットと共に問題なし。いつでも出撃出来るわ」
ミサト「見えない、敵か」

64 :
トウジ「全くかったるうてやってられへんなあ、もう。水泳やっとる女子が羨ましいで」
ケンスケ「ところでさ、どうするんだ?来週の文化発表会」
トウジ「そんなめんどくさいもん、女子にでも任しとけばええがな」
ケンスケ「そうはいかないさ。父兄の参観もありだろう?てことは」
トウジ「てことは?なんや?」
ケンスケ「相変わらず鈍いな。ミサトさんも見に来るってことだろ」
トウジ「なるほど!それはきばらなあかんな」
シンジ「(転校生か…僕も最初はそうだったんだな)」
ケンスケ「何やってんだ、シンジ」
シンジ「いや、何でもないよ」
ケンスケ「ふうん」

65 :
シンジ「(昼休みか…)」

66 :
シンジ「あ」
マユミ「ごめんなさい」
シンジ「あ、大丈夫?」
マユミ「はい、あの、あなたは」
シンジ「うん、僕は平気だけど」
マユミ「良かった。ほんとにごめんなさい。私、ボーッとしてて」
シンジ「あれ、君は?」
マユミ「あ、ああ、確か同じクラスの」
シンジ「碇シンジ。手伝うよ」
マユミ「ああ、いいんです。私のせいですから」
シンジ「ううん、ひとりだと大変そうだから」
マユミ「ごめんなさい、本当に」
シンジ「いいよ、そんなに謝らなくても」
シンジ・マユミ「あ」
マユミ「ごめんなさい」
シンジ「いや、えーと、その…これだけの本、ひとりで読むの?」
マユミ「はい、本が好きなんです。だって」
シンジ「だって?」
マユミ「いえ、何でもありません。ありがとうございました。本当に」
シンジ「ううん、大したことじゃないよ」
マユミ「あの、プールで私のこと見てましたよね?」
シンジ「え、えーと、その」
マユミ「いえ、じゃあいいんです。それじゃあ」

67 :
マヤ「受信データを照合。パターン青。使徒と確認」
シゲル「警戒中の観測機113号より入電。目標の移動速度約70」
ミサト「総員、第一種戦闘配置」
マコト「映像、入ります」
ミサト「目標の能力は?」
マコト「各部、スケール以外は不明」
ミサト「散々地下に潜んでいたのに、今になって出てきた理由は何?」
リツコ「こちらの手の内が読めたか」
ミサト「あるいは、より具体的な情報が欲しいのか。碇司令は?」
マコト「迎撃は葛城三佐に一任するとのことです」
ミサト「エヴァ各機出撃準備」
マヤ「零号機はすぐに出られます。初号機と弐号機の発進準備完了は370秒後」
ミサト「パイロットは?」
マヤ「すでに待機しています」
シゲル「目標、第一次防衛線突破!」

68 :
ミサト「目標の能力は不明のまま。強羅絶対防衛線にまで引き付けて、通常火器との連携で攻撃を開始。
以後の行動、及び敵の能力への対処は、その場での判断に委ねる。いいわね?」
アスカ「そんなの作戦でもなんでもないじゃない!」
レイ「フォーメーションは?」
ミサト「そうね。初号機のみの単独出撃とします」
アスカ「うそー」
ミサト「使徒の能力は不明のまま。最悪の場合を想定して、零号機と弐号機は本部で待機。いいわね?シンジ君」
シンジ「自信はないですけど、やってみます」
ミサト「良い返事だわ。目標は?」
シゲル「進行速度変わらず。270秒後に強羅絶対防衛線に到達します」
リツコ「エヴァ各機ともすでに発進準備は整っているわ」
ミサト「発進!」

69 :
ミサト『気をつけてシンジ君。すでに敵は1000メートル圏内よ』
シンジ「どういうことだ?攻撃してこないじゃないか。どうすればいいんだ。接近戦をやってみます」

70 :
ミサト『シンジ君、新しい武器を用意したわ!』

71 :
《警告》《民間人を戦闘エリア内に確認》
シンジ「人だって?あれは、僕たちのクラスの」
ミサト『こちらでも確認したわ。シンジ君は民間人を救出。速やかに後退して』
シンジ「これで大丈夫だ」
ミサト『シンジ君、早く目標を!』
シンジ「はい」

72 :
シゲル「目標の消滅を確認」
マヤ「パターン消失しました」
マコト「作戦終了です」

73 :
ミサト「よくやってくれたわ。とりあえず一件落着っていきたいとこだけど」
アスカ「だけどって、まだ何かあんの?」
ミサト「零号機の警戒待機命令は、解除されていないわ」
アスカ「だって、使徒はもうやっつけちゃったじゃない!」
ミサト「碇司令の命令なのよ」
アスカ「はーん、ファーストも大変ね。ま、私達には関係のないことだけど」
レイ「そうね」
アスカ「むう」
シンジ「あの、僕は?」
ミサト「シンジ君も明日からは、また学校に戻っていいわ。ともかく、シンジ君とアスカは明日から普通の生活に戻って。
レイは碇司令の命令により、警戒待機。いいわね」
シンジ・アスカ・レイ「はい」

74 :
アスカ「はあーあー。何だか拍子抜けね。使徒も意外にあっけなかったし」
ミサト「今日はもう遅いわ。部屋でゆっくり休むのね」
アスカ「言われなくても、そうするわよ」
ミサト「あとは…」
シンジ「どうしたんですか?ミサトさん」
ミサト「ううん、アスカの言うようにあっけなさすぎる使徒がちょっち気になっただけ」
アスカ「私達の戦闘能力が、それだけ向上してるってことよ」
ミサト「…そうね」

75 :
シンジ「(何でだろう。目が冴えて、眠れない。何でだろう。今日の戦いが、忘れられないのかな。
違う、そんなんじゃない。僕はただ…)」
(アスカ「そうやって諦めてるから、何も変わらないの!自分が今の自分自身に満足してる証拠よ」)
シンジ「(僕は、本当に今の自分に満足してるのかな)」
(アスカ「ごめんじゃないでしょ!謝れば済むと思ってる、あんたのその事なかれ主義の性格、何とかしなさいよ!」)
(マユミ「ほんとにごめんなさい。私、ボーッとしてて」)
シンジ「(あの子、僕に似ているのかも知れない。
自分が悪いと思うから謝ってるだけだ。それなのに、なんでアスカは怒るんだろう。自信のない男が嫌いなのかな。
僕だって、自信を持ちたいさ。誰かが褒めてくれるようなことがあれば、それが出来るかも知れない。
でも、それは所詮、自分の価値を他の人に委ねているだけだ。
そうだ、だからかな。いつも僕は、自分のことや周りのことばかり気にしてる。
本当に相手のことを思って謝ってない。考えるのは、自分の事だけだ。
自分に自信がない。周りの様子が気になる。だからつい謝ってしまうのかも知れない。
人のために素直に謝りたい。そのためにまず、自分に自信を持ちたい。もっと強い自分になりたい。
こんな僕にでも、何か出来ることがあるはずだから。それで僕は、とっさにあの子を助けたのかな)」
(マユミ「ふふ」)
シンジ「(僕は、強くなりたいのかも知れない。自分の好きな、自分になれるくらい)」

76 :
シンジ「はぁ…」

77 :
リツコ「あら、どうしたの?シンジ君」
シンジ「あ、いえ。僕も待機任務についた方がいいんじゃないかなって思って」
リツコ「大丈夫よ。レイがいてくれてるから」
シンジ「でも…」
リツコ「任務が無い時は、ちゃんと学校に行くのも仕事のうちよ。ここは私達に任せておいて」
シンジ「はい」

78 :
マユミ「あ」
シンジ「あれ、君。朝から本を買ってたの?」
マユミ「ええ、昨日図書室で借りた本、みんな読んじゃったから」
シンジ「本が好きなんだね」
マユミ「だって、色んなことを教えてくれるから。あの、碇君は本を読んだりしないんですか」
シンジ「うん、よく読むよ」
マユミ「良かった」
シンジ「どうして?」
マユミ「だって、同じ趣味の人がいると思うだけで、楽しくなるじゃないですか」
シンジ「そうだね」
マユミ「…!」
シンジ「どうしたの?」
マユミ「(私が私じゃないみたい。何これ。何なの?)」
シンジ「大丈夫?」
マユミ「いえ、何でもないから」
シンジ「そう」

79 :
老教師「あーそういう訳でありまして、今日は偶数の日ですので、
出席番号からして、碇シンジ君に答えてもらいましょう」
シンジ「あ、はい!」
老教師「碇シンジ君、どうしました?」
シンジ「はい、え、えーと。ん?!」
マユミ「‥‥」
老教師「ああ、正解ですな。よく勉強してきていますね」
シンジ「はぁ…」
マユミ「‥‥」

80 :
老教師「これが、世にいうセカンドインパクトというものです。
その頃私は、根府川に住んでましてね。今ではもう海の底になってしまいましたが」
ヒカリ「起立!礼!」

81 :
トウジ「なあ、シンジ。ちょっと昼休み付き合わんか?」
シンジ「いいけど、何で?」
ケンスケ「打ち合わせだよ。打ち合わせ。来週、文化発表会があるだろ?俺達の出し物を決めなくっちゃな」
シンジ「発表会」

82 :
ケンスケ「だけど、問題はやっぱボーカルだよな。男だけのバンドなんて、クリープを入れないコーヒーみたいなもんだよ」
トウジ「そやからワシは、男らしいバンド目指したい言うとるやんか」
ケンスケ「ナンセンスだね。美人でイカす可愛い子ちゃんのボーカリストは、メジャーを目指すための必須条件さ」
トウジ「ほんじゃどないすんねん」
ケンスケ「今から用意するのさ」
トウジ「ほう、心当たりでもあるんか」
ケンスケ「いや、ボーカル選抜は、シンジに一任だ」
シンジ「ぼ、僕が?」
ケンスケ「心当たりのひとりやふたりいるだろ?」
シンジ「え…」

83 :
マユミ「あの、私が、ですか…」
トウジ「頼んます!」
ケンスケ「その美貌を見込んで」
マユミ「だって私より綺麗な人なんていっぱいいるのに」
トウジ「シンジ!お前も何か言うたれや!」
シンジ「う、うん。無理にとは言わないけど」
マユミ「恥ずかしいですけど、私でよければ」
ケンスケ「じゃあ、いいんだね」
マユミ「ええ」
トウジ「よっしゃ!」

84 :
マユミ「♪瞳を閉じればきっと…あ、あの」
トウジ「感激や!」
ケンスケ「すごい逸材じゃないか」
シンジ「僕も、これほどとは思わなかったよ」
マユミ「照れくさいですね。人前で歌うのって」
トウジ「よっしゃ。機材の調整してもう一回や」
ケンスケ「ダメだよ、トウジ。アンプの電源を入れるときは、ボリュームを下げてからじゃないと、
下手するとスピーカーが壊れちゃうよ」
トウジ「あ、ああ、すまんな。ついあの曲に感動しっぱなしでな」
シゲル「よっ!やってるな」
シンジ「青葉さん!どうしてこんなところに?」
シゲル「ミサトさんに頼まれてね。シンジ君が地球防衛バンドとかの練習をしてるから、ギターテクを仕込んでやってくれだと」
トウジ「さすがはミサトさんや!」
ケンスケ「ああ、あのボーカルと本格的なギターテクがあれば完璧だな」
トウジ「ああ、まったくその通りや」
シンジ「でも、ギターの練習するのトウジなんだよ」
シゲル「俺の特訓は厳しいぜ」
トウジ「うっひゃー。ひとつお手柔らかに頼んますわ」

85 :
マユミ「う…

私がいる。本が好き。本の中には、
下品な男の人もいないし、勝手にあちら側からこちら側にやってくる無神経な人もいないから。
家の中が好き。期待した以上のことも起きないけど、それより悪いことも起きないから。
自分で思った通りのことが出来る。
私を褒めてくれる人もいないけど、私を笑う人もいない。
面倒臭いから喋るのは嫌い。
どんなに言葉を重ねても、本当の私のことをを理解してくれる人はいないから。
でも、喋らないから、勝手に私がこうだと思い込む。おとなしい子だと勘違いする。
嫌い。そんな人は大嫌い。自分の勝手なイメージを人に押し付ける。そんな人ばかりだから。
碇君。彼みたいな男の子は、今までいなかったけど、だけど期待はしない。
何度も裏切られたから。みんな私を裏切るの。
裏切らないのは、私の好きな本だけ。私、泣いてるの?



86 :
トウジ「いよいよ当日やな!」
ケンスケ「ああ、準備は完璧だし、あとは出番を待つだけさ。なあ、シンジ」
シンジ「うん。頑張ろうね」
マユミ「は、はい」

87 :
クラスメイト達「うわあー」
ケンスケ「爆発音だ!」
トウジ「事故かいな」
ケンスケ「違うよ。あれは」
マユミ「う、うう…」
『ただ今、第三新東京市全域に緊急避難命令が発令されました。
市民の皆さんは速やかに指定のシェルターに退避してください』
アスカ「シンジ、行くわよ!」
シンジ「うん!」
トウジ「お、頼んだで!シンジ!」
ケンスケ「エヴァの活躍、見せてくれよな!」

88 :
マコト「中央ブロック、及び第1から第7管区までの収容完了」
シゲル「政府、及び関係各省への通達、完了」
ミサト「民間人と非戦闘員の退避は?」
シゲル「突然の敵襲で、混乱しているようです」
ミサト「急がせて。戦場は市街のど真ん中よ」

89 :
ミサト『状況は急を要します。既に零号機は発進。初号機及び弐号機も急速発進。
目標に威嚇射撃を行いつつ誘導。その間に民間人の避難を完了させるわ』
ミサト「エヴァ初号機、及び弐号機、発進準備」
アスカ「分かってるわよね?シンジ。あんたやファーストにうろちょろされると、戦いの邪魔なの。
私に任せておけば使徒の1体や2体、簡単に倒してみせるわ」
シンジ「そんなこと言っても。それに今は街を救うのが先だよ」
アスカ「だから、私に任せとけばいいの」
シンジ「そんなこと言ったって」

90 :
シンジ「なんだ?何が起こってるんだ?」
ミサト『目標の行動が予測出来ないわ。命令があるまで、各自その場で待機。長丁場になるわよ』
アスカ「ながちょうば?何それ」
ミサト『明日の朝がきついってことよ』

91 :
ミサト「一体、何が起こっているの?」
マコト「し、信じられません!使徒の質量が増加していきます」
ミサト「質量が?まさか。センサーの数値は?」
マコト「全センサー正常。測定誤差でもありません」
ミサト「そんな。物理法則に反してるわ」
リツコ「考えられることはひとつ」
ミサト「何?」
リツコ「成長しているのよ。蝶が幼虫からサナギ。サナギから成虫に変わるように」
ミサト「まさか」
リツコ「ありえないことじゃないわ。使徒は自己修復機能と、敵対する相手と環境に応じた適応力を持っている。
おそらく、その延長線上の能力ね」
ミサト「だとしたら?」
リツコ「おそらく、エヴァの攻撃方法に対抗する能力を身に着けてるはず」

92 :
シンジ「これが、使徒の本当の姿!?」
ミサト『シンジ君。現在零号機が目標と交戦中。直ちに援護に向かって』
シンジ「分かりました」
ミサト『気を付けてね。変形した目標がどんな力を持ってるか皆目見当もつかないわ』
アスカ「どうせ見かけだけよ。恐れることないわ」
シンジ「でも零号機を何とかしないと。遠距離攻撃を仕掛けよう、アスカ」
アスカ「まあ、セオリー通りよね」
シンジ「行くよ!」

93 :
マヤ『気を付けてください!目標を示す測定数値のいくつかが、0を示しています』
アスカ「どういうこと!?」
ミサト『つまり、あなた達の目の前にいる敵は、実体であり、実体でないということ』
アスカ「何よそれ。じゃあ私達、幻と戦ってるっていうの?」
レイ「でも攻撃は本物だわ」
アスカ「うるさいわね、優等生!そんなこと分かってるわよ」
ミサト『こちらでも分析は進めているわ。今は、敵の攻撃を避けつつ、遠距離からのけん制を基本にして』
アスカ「敵がこちらに向かってこなけりゃね」
レイ「来たわ。私が囮になるわ」
シンジ「でも」
レイ「私が死んでも代わりはいるから」
シンジ「綾波」
アスカ「ほんじゃあ優等生らしく、きっちり頼むわよ」
レイ「行きます」

94 :
マヤ『ダメです!目標へのダメージ、認められず』
アスカ「もう、しぶといわね!」
シゲル『目標が移動を開始しました』
レイ「あの方向」
アスカ「私達の学校じゃない?」
シンジ「まさか」
トウジ「あかん、これじゃシェルターにも行けへんやないかい」
ケンスケ「僕達を盾にしてるんだ」
トウジ「なんやて!」
ケンスケ「そうだよ。だからシンジ達も自由に戦えないんだ」
トウジ「汚い手使いよって!」
アスカ「シンジ、何とかしなさいよ!」
シンジ「ダメだよ!ここで戦ったら学校のみんなが」
マユミ「うう…う…私の中に何かがいる…」

95 :
シンジ「くっ…このままじゃ…」
《警告》《LCL浄化装置損傷》《浄化ユニット交換を要す》
シンジ「これじゃあ初号機は」
ミサト『聞こえる?シンジ君。弐号機と零号機が、目標を食い止めるわ。その間にエントリープラグの修理を受けて』
シンジ「でも」
ミサト『大丈夫。ユニット交換は10分もあれば済むわ。今作業用トレーラーをそっちに向かわせたから』
アスカ「早く修理を受けなさいよ、シンジ。そんなガタな初号機で戦われても、こっちが迷惑なんだから」
シンジ「分かったよ、アスカ。それに、ミサトさん」

96 :
シンジ「早くしないと、綾波とアスカが」
マユミ「碇君」
シンジ「どうしてこんなところに?早くシェルターに避難しなきゃ、危ないじゃないか!」
マユミ「お願い、私を殺して!お願いだから!」
シンジ「何言ってんだよ、こんな時に。なんでそんなこと」
マユミ「分かるの、私の中にあの怪物がいる!あの怪物の魂が宿ってる!」
シンジ「そんな」
マユミ「分かるの、分かるのよ!だから殺して!早く私を」
シンジ「そんなこと出来る訳ないだろ」
マユミ「だって、私嫌だから。人に迷惑掛けられるのも、掛けるのも。
勝手に心を覗かれるのも覗くのも。そんなの嫌だから。そんな自分も嫌だから。
このままじゃ、もっと、もっと自分が嫌になるから!」
シンジ「でもダメだよ」
マユミ「え?」
シンジ「だって、死んじゃったら、好きも嫌いもないじゃないか」
『修理完了。再起動の準備に掛かる』
シンジ「早くシェルターに。あいつは、必ず僕が倒してみせるから」
マユミ「行くの?」
シンジ「だって、やるしかないから。僕には、エヴァに乗ることしかないから」

97 :
シンジ「綾波、アスカ、今行くよ」

98 :
ミサト『シンジ君、生徒達のシェルターへの避難は完了したわ。零号機と弐号機は目標と交戦中。直ちに援護して』
シンジ「はい」
ミサト『新しい武器も用意したわ。好きなもの選んで』
アスカ「遅いわよ、バカシンジ!」
シンジ「ごめん。(でも、どうすればやつを倒せるんだ)」
マヤ『零号機、弐号機、ともに損傷率はほぼ限界です!』
シゲル『目標、ダメージ認められず』
マコト『システム、いまだ回復しません』
シンジ「このままじゃ、全滅するのを待つだけだ」
ミサト『シンジ君、レイ、アスカ、残念だけど、これ以上は無理だわ。撤退して、体勢を整え直すしか』
シゲル『目標、初号機に狙いを絞りました!』
ミサト『よけてシンジ君!』

99 :
シンジ「ぐっ…!まだ避難してなかったのか」
マユミ「嫌なの。人の心を覗くのも、覗かれるのも。勝手に心の中に入りこまれて、私の中に入ってこられて。
嫌なの。嫌だと思う自分も嫌なの」
シンジ「くっ!何てことすんだよ。死ぬなんてさ、何てことすんだよ。
だってさ、何でだよ。生きていたくても、それが出来なかった人も大勢いるのに、何で自分で死ぬのさ。
逃げたくても逃げられない、逃げないように自分に言い聞かせてる、そんなやつだっているのにさ。
もしかしたら、明日は今日より良い日かも知れない。悪い日かも知れない。
でもさ、明日っていつまで経っても無くならないだろう。生きていれば明日はいつも明日なんだからさ」
ミサト『来るわシンジ君!』
シンジ「だからさ、だから、逃げちゃダメなんだ」

100 :
マヤ「エリア内に、新たな反応を確認!」
マコト「確認しました。パターン青。使徒です!」
ミサト「まさか、新しい敵!?」
シゲル「いいえ、反応は、現在の目標と、同一座標上です!」
ミサト「姿は一つなのに、反応が二つってこと!?」
リツコ「もしかしたら」
ミサト「何なの!?」
リツコ「シンジ君のクラスの転校生を、望遠モニターを出して」
マヤ「はい」
リツコ「なるほどね。あの子の体の中に隠していたんじゃ、自らのコアを危険に晒すと判断したらしいわ。
潜ませておいたコアを、ようやく本来の肉体に戻したのね。だから一瞬、反応が二つになった」
ミサト「使徒のコアが?」
リツコ「考えたわね」
ミサト「どういうこと?」
リツコ「今までシンジ君達が戦っていたのは、使徒の影武者のようなものよ。
本当の本体、すなわち、コアを人の体の中に隠し、弱点を無くしていた」
ミサト「そんなことって…」
リツコ「敵は我々の物理常識では計り知れない存在よ。けど、これじゃまるで」
ミサト「まるで?」
リツコ「いいえ。科学者が口にすることじゃないわね」
ミサト「理屈はどうでもいいわ。コアが使徒の体に戻った。つまり」
リツコ「倒せない相手じゃなくなったってことね」
ミサト「いけるわ」


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