バイオの警備員が日記を書きなぐるスレ
俺の名前はエリアス。アンブレラ社警備部門の警備主任だ。
今日から日記をつけることにした。
本当は日記は飼育係の担当だったんだが、あの野郎若年性痴呆症なのか最近すっかりボケちまった。
何を聞いても「かゆい うま」だ。まったくイカレてやがる。
あいつの影響か俺の部下のスコットまでボンクラになっちまって、主任の俺にお鉢が回ってきたって寸法だ。
まったく、余計な手間ばかりかけさせやがって。安月給だってのに割に合わねえ。
俺は飽きっぽいし面倒くさがりだから、毎日律儀に書いたりはしねえ。
どうせこんな日記、上の連中は読みやしないんだからな。書いたって無駄なことはわかってる。
無駄とわかっていても書くのは、単にヒマだからだ。…今のところ。
とりあえず、50を目指して書いていくことにする。
それにしても、ここには娯楽がねえ。
昔は研究員のスティーブも加えてポーカーなんぞやってたんだが、ヤツも他のボンクラと同じ有様だ。
おまけにここは極秘施設だとかで、非番になってもおちおち外に遊びに行くことさえ出来やしねえ。
もう少ししたらここの担当から外してもらえるらしいが、その後は転職でも考えた方がよさそうだ。
さっき飼育係の様子を見に行ったら、俺に襲い掛かってきやがった。
生憎俺はノーマルだ。男にケツの穴をほじられる趣味はねえってんで、脳天に鉛玉をブチ込んでやった。
しばらく大人しくしてたんだが、ほっとくと起き上がって前より機敏に動き回り始めやがった。
身体が赤くなってる辺り、興奮してやがるらしい。ドMか。
死の間際まで日記を書き続けるなんて、ホントに大した人だ。
俺なんか小学生の時に、友達と交換日記やってたが２、３行しか書くこともなく大して続けられなかったのに。
11月5日
くたばる寸前まで日記を書くなんて大した奴だ、と>>3が飼育係を褒めていやがった。
「うまかっ です」だの「イヌのエサくう」だの、内容はてんでダメだが確かに書き続ける根性は認めてもいい。
だがもうダメだ。ヤツはもうペンも持てなくなっちまった。
俺も>>3と同じで日記なんてかったるいモンは好きじゃねえし、いつまで続くかわからねえ。
いきなり明日、飼育係たちと同じようにボンクラになってアーウー呻きだすかもしれねえ。
ここで日記を書き続けられるかどうかは、俺以外の奴らの協力いかんということだ。
噂によると、この館に侵入者があったらしい。
R.P.D.の精鋭部隊S.T.A.R.S.とか何とか言ってたが、そんな奴らが何の用だ？
まさかガサ入れじゃねえだろうな。なんせ、ここじゃ人に言えねえことも色々やってんだ。
おえら方のしでかしたことで、俺まで巻き添えを食うのは御免だぜ。
まあ、S.T.A.R.S.がどうのなんてな俺には関係のねえこった。
飼育係がイカレちまったんで、バケモノの世話まで俺がやる羽目になった。
皮をひん剥いたゴリラのような奴らだが、どう考えても数がすくねえ。
脱走しやがったのか？道理で館の中がドタバタうるせえわけだ。
11月5日
今夜は研究員どもも忙しいのかと思ってたら>>6が来た。
日記をつける俺を見て、なかなかユニークな試みとかなんとか言っていたが、俺にはイマイチ実感がねえ。
ハエの遺伝子を組み込んだ受精卵を女の子宮に入れたりしてる、あいつらの試みの方がよっぽどユニークだぜ。
まあしかし、それなりの評価はされているみたいだ。悪い気はしねえ。
とりあえず、前にも書いたが俺が日記を続けられるかどうかはここの来訪者次第だ。
ユニークと思ってくれたんなら、ついでに通いつめてほしいもんだぜ。ヒマだからな。
>>7
11月5日
せっかくいい気分でいたってのに、ワケのわからねえ野郎が紛れ込んだおかげで台無しだ。
ド田舎から来た観光客みてえにマヌケな顔でキョロキョロしてやがったから、追い払ってやった。
ここは私有地だ。どこから来たのかしらねえが、お呼びじゃねえってんだぜ。
警告はした。もう、二度とここには来ないだろう。来たところで相手もしねえし構いもしねえ。
まったく、余計な仕事ばっかりで嫌になっちまう。スコットがいりゃ全部奴に任せるってのに。
晩飯の時間だが飯を食う気にもならねえ。何が「かゆい うまい」だ畜生。
もれちゃう…
あのいまいましいカラスどもときたら、館の外のみならず中にまで我が物顔で入り込む始末だ。
きっと、イヌのエサなんかを目当てにしているんだろう。まったく目障りだったらない。
あの縁起の悪い鳴き声を聞いていると気が滅入るぜ。そのうち駆除してやる。
>>9
11月7日
この洋館にいる連中はどいつもこいつもイカレた連中ばかりだが、>>9は俺をまともだと言う。
他人から見て俺がまともに映るなら、俺はまだまともってことだ。
「俺はまともだ」なんて言葉ほど説得力のねえ言葉はねえからな。
もちろん、自分でも俺はまともだと思っちゃいるが。
俺と同じで少なくとも現状はまともな>>9としばらく世間話をしていたら、気が紛れた。
まったく、こんな場所の警備なんかからはさっさとおさらばしたいもんだぜ。
>>10
11月7日
今日はずいぶん冷える。底冷えする寒さってヤツだ。
ちょっと前に、>>10が身体に気をつけろとウィスキーを持ってきてくれた。
ありがたい。寒い夜には酒を呑むに限る。
やっこさんの話じゃ、S.T.A.R.Sの連中をこの中に入れたのはウェスカーだってことだ。
あの野郎、スペンサー卿の秘蔵っ子だと思ってたがいつの間にS.T.A.R.Sの隊長になんてなったんだ？
おまけに部下をこんなバケモノの巣窟に招き寄せるなんてな、意味がわからねえ。
スペンサー卿にバレたらタダじゃ済まねえ。くわばらくわばら。
11月7日
前任の警備主任が言ってた話だが、この館にはひとつ怪談があるらしい。
30年もの間実験サンプルとして使われてた非検体が、今なお生き続けて館の中を彷徨ってるって話だ。
そいつは人を殺しちゃ顔の皮を剥ぎ、自分の顔にくっ付けるんだと。
さっきから警備室の外で鎖を引きずる音がしやがるもんだから、そんな話を思い出した。
それはともかく、>>13のホモ野郎がまた俺の仕事を邪魔しに来やがった。
この館にゃ女っ気がまるでねえ。あったとしても人間じゃねえ。
だから、>>13みてえなホモ野郎がのさばることになる。
ブン殴って奥歯をへし折ってやったがまるで懲りる気配がねえ。こいつもイカレてやがる。
>>14
11月7日
クソいまいましい>>13を追い返したら、入れ替わりに>>14が来た。
あの野郎、俺を見るなり顔を顰めて「臭い」なんぞと抜かしやがる。失礼な野郎だ。
とはいえ、ここ最近はシャワーも浴びてねえし着替えもしてねえから、臭いってのは事実だ。
まあ、臭いのは俺に限った話じゃないが。何せここは最悪に臭い。死臭と腐臭、それに血臭に満ちている。
きっと、ラクーンシティで一番臭いホームレスだってもっと上等なにおいをしてるだろうよ。
苛立ち紛れにハーブの香りの芳香剤を撒いてやったら、腐臭と混ざり合って鼻がひん曲がるほど臭くなっちまった。
消臭剤はどこへやっただろうか。
11月8日
艦内の巡回警備をしていたら、廊下の曲がり角からいきなり>>16が出てきやがった。
やたらとスキンシップが好きな奴で、昔からすぐボディタッチしてくる男だったが最近特にそれが激しい。
こいつも>>13と同じでホモなんじゃないかと思えるくらいだ。
ホモはホモ同士でヨロシクやってろってんだ。ノーマルな俺を巻き込むな。
こいつにもとりあえず鉛玉をブチ込んでおいたが、一時的に倒れるだけですぐ起き上がってきやがる。
むかつくんで奴のいる通路に行く為に使うクランクを引っこ抜いて、全然違う場所に置いてきた。
これでこっちには来られねえだろう。ざまあみろ。
>>17
11月8日
奥の研究棟にいる連中はまだマトモかと思ったら、そんなことはねえみたいだ。
T-ウィルスの漏出で、飼育係やスコットみてえにバカになる連中が増えてるらしい。
さっき、巡回ついでに見て回ったら>>17が痒いの旨いの言ってやがった。
こいつももうダメだな。いっそ楽にしてやった方が親切ってことで、脳天に一発くれてやった。
きっと、>>17もあの世で感謝してるだろうぜ。
それにしても、なんでこんなことになっちまったんだ？
そういや、研究棟で飼ってた特殊なヒルまでが脱走したって話だ。
ウェスカーの野郎が来てから、イヤなことばかり起こりやがる。
11月8日
巡回から警備室に戻ってきたら、おかしな女がいやがった。
面倒くさいんで追い払ってやったが、花を買えと言ってる辺りどうやら売春婦のようだった。
いつもなら10ドルくらい握らせてヨロシクやるところだが、どうもそんな気分じゃねえ。
だいたい、ホラー映画だとうまいことやってる奴からくたばってくもんだ。
13日の金曜日をシリーズで観てる俺はその手には乗らんぜ。
腰振ってる最中に後ろからバッサリなんてな、御免こうむるぜ。
っ缶コーヒー
俺がガキだった頃は野球選手になるのが夢だったもんだ
あれから20年近く経つが、まさかこんなところで働いてこんな目にあうとは思ってなかったよ
ヘンテコな場所だがお互い頑張ろうや、死ぬんじゃねえぞ
11月9日
巡回中に、クソみてえにでけえ蛇を見た。なんだありゃ。
この洋館の周りは森だから、蛇がたくさん棲んでるのは分かるがあのデカさは異常だ。
あんな奴にかかったら、人間なんぞ一息に呑み込まれちまうだろう。
しかも、そんな大蛇が館の中に入り込んでやがる。俺も危うく食われそうになった。
蛇の餌なんざまっぴらだ。
警備室に戻って、蛇野郎をどうするか方法を考えてたら>>21が来て、缶コーヒーを差し入れしてくれた。
クソ蛇のおかげで冷や汗をかいたところだ、ありがてえ。
ホモとサイコ野郎ばかりの館だが、少数ながらまだマトモな奴もいる。
お互いこんなろくでもねえ場所の警備だなんて、運に見放されてやがるとふたりで笑った。
こんなところでくたばるのだけは、お互いに避けたいもんだ。
>>22
11月9日
警備室に>>21と詰めて世間話していたら、>>22も来た。
奴にはまだポーカーの負け分を払ってもらってねえ。それで詰め寄ったら、ノートを一冊くれた。
なんでも、金の代わりにこれで「ゆめにっき」とやらをつけろってことだ。
ゆめにっきをつけると、明晰夢を見る頻度が上がるらしい。
それを続けていけば、何か変わったことに目覚めるとかなんとか…。
冗談じゃねえ。今でさえ悪夢みてえな出来事を日記にしてるってのに、更に寝た後のことまで記録できるか。
さっさと金を払えとノートを突っ返してやった。まったくふざけてやがる。
11月9日
お調子者の>>23がギャグを言いやがったが、>>23と>>24含め全員で無視した。
今日も外は寒い。
>>24
11月9日
晩飯の時間になったので、食堂へ移動したらひとり死んでいた。
肌がカサカサに白く干からびて、おまけにハゲになってやがったから、誰だかわからん。
T-ウィルスに感染するとみんなハゲになっちまう。それだけは勘弁と、>>23が言っていた。
そんだけハゲ散らかしといて、今さら何を言いやがる。
それはともく、今日の飯はサバノミソニだった。
サバをミソで煮た、ジャパンの料理らしい。…正直パンには合わない。
もう、まともな料理を作れるのが>>24しかいないから、文句は言えんが…。
飯くらいしか楽しみがねえんだ。もう少し献立を考えてもらいたいもんだぜ。
日記を書いてから気付いたが、
>>23と>>24含め全員で無視した。
は
>>21と>>22含め全員で無視した。
の間違いだった。タイプライターで日記をつけると、文字が修正できねえから不便で仕方ねえ。
だいたい、なんでこの21世紀の世の中でタイプライターなんだ。ふざけやがって。
それはともかく、飯から帰ってきたら>>26が挟まってやがった。
何が楽しいのかわからねえが、隙あらば人の間に挟まろうとする野郎だ。
おかしな奴だが、それでも痒いの旨いの言ってる連中よりはよっぽどマシだってんだから洒落にもならねえ。
まったく、地獄だってここよりゃ待遇がいいだろうぜ。
日付まで付け忘れた。今日はツイてねえ。もう寝る。
蛇に噛まれたらすぐに使え
あとハーブだ
赤と緑と青いものを上手く調合して使え
11月10日
研究棟にいる>>30が、血清とハーブを運んできた。
血清は大いに助かる。何せ、こっちはつい昨日冗談みてえな大蛇と遭遇したばかりだ。
どれだけ効果があるのかはわからねえが、生き延びる手段があるに越したことはねえだろう。
まあきっと、>>30にとっちゃ俺らも血清が効くかどうかの実験台なんだろうが。
ハーブはこの界隈で採れる特別製だ。配合次第でどんなくたばりかけも元気になっちまう。
こいつは栽培が楽なことでも有名だ。水をやるだけでアホみてえに増えやがる。
株分けして、館のあちこちに配置しておいた。観賞用？違うね。俺らが生き残るためだ。
>>31
11月10日
今はまだ大丈夫なようだが、俺らもいつウィルスに感染しちまうかわからねえ。
一度感染しちまったらもう終わりだ。ここにゃウィルスをR薬はねえ。
そのために俺たち警備はみな、弾丸を持ち歩いてる。戦うため？違う。
ゾンビなんぞになるくらいなら、自分でドタマをぶち抜いておっR、ってことだ。
今日の朝から>>31がずっと体調悪そうにしている。
だるそうだし、意識も朦朧としてるみてえだ。こいつももうダメか、伝染っちまった。
一応、朝まで様子を見る。それでダメなら、こいつの希望通りにしてやるとしよう。
11月10日
誰の持ち物か知らねえが、廊下にヌードグラビアのピンナップが落ちてやがった。
誰がやったんだ？確かにこの館には女っ気がまるでねえし、こういう物を持ち込んでる奴もいる。
だが、こんな廊下でマスをかくバカもいねえだろう。一枚拝借したが血がついてたんですぐ捨てた。
そういえば、他の奴が妙な話をしてたな。
なんでも、館内で裸の女のようなものを見たとか。鎖を引きずるバケモノ女とはまた別らしい。
そんなバカな。女に飢えすぎて幻を見たに違いねえ。
ほら、さっきからいい匂いがすんだろ
しっかし、もう肉なんぞとっくに切れてておかしくねえのに
どっから持ってきてるんだろうな
研究員の奴等の分をこっそり頂いてきてんのか？
まあどっちにしろありがてえな。
さ、飯だ飯。行こうぜ
11月12日
今日の晩飯はステーキだった。
俺はハンバーグだと予想して、>>35に5ドル払う羽目になった。くそったれ。
しかし、>>35も言ってたが調理担当の奴はどこから新鮮な肉を調達してるんだ？
あの皮をひん剥いたゴリラ、ハンターとかいう連中のエサでもくすねてるんだろうか。
奴ら、バケモノの分際で生きたエサがいいとか贅沢を抜かしやがるようだからな。
俺たち人間様が缶詰だの軍用のチョコバーだので腹を満たしてるってのに、いい気なもんだ。
そういうことなら、多少くすねたところでバチは当たらないだろう。ありがたく食わせてもらうぜ。
>>36
11月12日
残った警備班でステーキを食った。久しぶりの分厚い肉だ。
おかげでみんなテンションが上がってたが、とりわけ>>36の喜びっぷりが凄かった。
飛び上がって天井に頭をぶつけちまうんじゃねえかってくらいの喜びようだった。
あまりにも嬉しかったらしく、熱々のステーキを手づかみで食っていやがった。
自分の分を食った後も、他の奴のステーキを物欲しそうに見ているのがどうにも気色悪かったな。
…と思って警戒していたら、やっこさん、夜中冷蔵庫を勝手に開けて生肉を貪り食いやがった。
こいつも、もうダメだ。
11月12日
頬が痛え。口の中が切れて、血の味がする。
さっき>>37と口論から殴り合いの喧嘩になった。一発いいのをもらってこのザマだ。
だが、俺も>>37の野郎のみぞおちにくれてやったからな。お互い様だ。
俺は「バイオ」と呼ぶが、>>37は「バイハ」だと言いやがる。
「バイハザ」なんて呼ぶ連中もいるようだが、とりあえず今はバイオかバイハかって話だ。
バイハなんて呼び方は聞いたことがねえ。どうせテキサスのド田舎辺りで使われてんだろう。
俺みてえな生え抜きのラクーン市民にゃ信じられねえ話だぜ。
ま、ラクーンシティもアンブレラが来るまでは寂れた片田舎だったがな。
11月13日
研究棟の医務室へ行って>>40に治療して貰ったら、元気があっていいと言われた。
ガキじゃねえんだ、こんなくだらねえことで褒められるなんてアホらしい。
だが、確かにこんなバケモノだらけの場所でまだ人間相手に喧嘩ができるってのは幸せな事なのかもしれねえな。
頬が腫れちまったんで、でっかい絆創膏を貼ってもらった。
絆創膏は嫌いだ。飼育係がゾンビ野郎になる前、背中にでっかい絆創膏を貼っていたのを思い出す。
こいつを剥がしたとき、肉が腐り落ちるなんてことだけは勘弁してほしいぜ。
>>41
11月13日
さっき、でけえ墜落音と爆発がしたもんで、何事かと思ったら>>41が様子を見に行っていた。
なんでも、ちょっと遠いところにヘリが墜落したって話しだ。いったいどこのヘリだ？
アンブレラの系列か？ここの上空は民間機侵入禁止のはずだ。それかS.T.A.R.S.か…。
いずれにせよ、大ごとにならねえことを祈るぜ。仕事が増えるからな。
そうそう、研究棟で開発してる究極のB.O.W.が完成間近だってことだ。
そいつが完成すりゃ、世界の兵器産業が一変しちまうくらいのどえらい代物らしい。
コードネームは「タイラント」…まったく研究棟の連中はどいつもこいつもイカレてやがる。
11月13日
何もしていなくても、腹は減る。
腐り落ちた連中は犬のエサでもなんでも食いたがるが、俺はまだ人間の食い物しか食いたくねえ。
そういう点で、まだまだ俺はまともなんだと安心する。
さっき>>42に明日の朝飯は何がいいかと訊かれたが、そんなもん一々考えてられるか。
人間の食うもんなら何でもいいよ、と答えておいた。実際、俺らには贅沢は言えねえ。
備蓄にだって限界がある。そこにあるもんを食っていくしかねえんだ。
明日も、人間の食い物を食いたいと思う俺でいられればと心から願う。
自分が当事者でなけりゃ見事なサイクルだと褒め称えただろうよ、クソッタレ・・・。
まぁ自分の身は自分で護るしかねえが・・・親父がこれを送って来たときゃナニ考えてやがると思ったが今じゃ感謝だぜ。
（二本の日本刀と小太刀、砥石を見て）
余り持ってけよ
明日は肉じゃがか…いや豚の角煮か……鯖の味噌煮だな
小松菜のお浸しもいい
準備し始めるか
11月15日
俺らがゾンビ野郎の相手に戦々恐々としてる中、ナイフ一本で修羅場を潜り抜ける奴がいるらしい。
奴らを見ることだってまっぴらなのに、わざわざ近付いてナイフで斬るなんて正気じゃねえ。
俺は寝るときだって銃を手放せねえってのに。
だが、それはまだマシな方だって話だ。世の中にゃ、ゾンビ野郎を素手でブチのめす人間もいるらしい。
ゾンビにジャイアントスイングしたり、やりたい放題だと。まったく意味がわからねえ。
そんな連中にゃ、どこへ行ったら会えるんだ？是非ウチの警備チームに入ってほしいもんだ。
>>46
11月15日
アンブレラの警備班は多国籍だ。俺のような生粋のアメリカ人から、ヒスパニック系。
アジアンも多い。中でも、妙な話だがジャパニーズが結構な割合で混ざってやがる。
俺の警備チームにもいる。>>46の野郎だ。
あいつも>>45でちょっと触れた、正気じゃねえ野郎のひとりだ。
なんせ他のメンバーがアサルトライフルだのグレネードだの持ってる中、サムライソードを振り回してんだからな。
どうやらあれがジャパンのサムライって奴らしい。実物を見るのは初めてだ。
何を武器にしようとそいつの勝手だが、ハラキリだけは勘弁してほしいもんだ。
11月15日
チームにジャパニーズが多いおかげで、よくわからんジャパニーズフードを食わされる羽目になる。
昨日もまたサバノミソニを食わされた。またサバかとうんざりしたが、贅沢は言えねえ。
だが、俺はシーフードは嫌いだ。
魚といえば、寄宿舎の地下にある実験棟で飼育していた魚が水槽をブチ壊して脱走したらしい。
T-ウィルスを投与して巨大化させたサメだって話だ。
ジョーズじゃあるまいし、まったく研究棟の連中はロクなことをしやがらねえ。
これで寄宿舎の方には迂回しねえと行けなくなっちまった。やれやれだ。
>>48
11月15日
俺たちは交代で休憩を取る。半日ほどの警備を終えて、久しぶりにシャワーを浴びた。
髭を剃っていたら>>48の野郎が来て、上腕を見せびらかしながら「体鍛えてる？」と言ってきた。
やっこさんはボディビルダーみてえな筋肉がご自慢らしいが、そんな作り物の筋肉が何の役に立つ？
てめえの僧坊筋はステロイドまみれじゃねえか、と吐き捨ててやった。
ある程度のトレーニングは必要だが、それも時と場合による。
この職場で必要なのは、筋肉よりも最後まで生き抜こうって生存本能だぜ。
11月15日
だいぶ冷えると思ったら、暖房が故障していやがった。まったく忌々しいったらねえぜ。
ブレーカーも落ちてるみたいだから、調べに行ったら、クソでけえ植物が天井からぶら下がってやがった。
ツタを触手みてえに振り回してきやがるもんだから、グレネードをお見舞いたがてんで効きゃしねえ。
おまけにでっけえハチの巣まで出来ていやがって、まったくお手上げだ。
ああ、誰か俺の代わりにあの虫けらやら雑草やらを駆除してくれ。
そういや、強力な除草剤…V-JOLTだったか？の製法がどこかにあったな。早く暖を取りたいぜ。
>>50
11月15日
シャワーで汗を流すことは出来ても、服の臭さまでは消せねえ。
さすがに洗濯するほどの暇はねえし、着替えもとっくに底をついちまった。
以前は定期的に出入り業者がクリーニングした制服を届けてくれていたんだが、それも途絶えた。
だから、こういう場合は消臭剤の出番ってわけだ。こいつを吹きかければ、暫くは誤魔化せる。
さっき>>50にたっぷりかけてたもらったお陰で、いいにおいだぜ。
まぁ、ここにゃ俺らより遥かにくさい連中がゴマンといるんだがな。
さて、これで当初の目標.>>50には到達した。
ここから先どうするかは、この日記を読んでいる連中に委ねようと思う。
やめるか、続けるか…それが運命の分かれ道ってやつだ。
エリアス
俺の唯一の楽しみなんだ
11月16日
今日も、無事に目が覚めた。
痒い場所もないし、猛烈な飢えもねえ。どうやら、俺はまだ人間でいられているらしい。
俺が人間をやっていられる限りは、仕事を続ける。とりあえずは>>100までを目標としよう。
もっとも、明日もこうして冷静に日記を書き続けられるって保証はどこにもねえが。
T-ウィルスの漏洩は、この館だけじゃなくラクーン市全域に及んでいると、さっきお上から連絡があった。
既に市長は退避し、U.S.S.（Umbrella Security Service）が隠蔽に出動してるって話だ。
俺らにも出動要請が出た。平常時は警備員でも、有事の際には駆り出される――
それが俺らアンブレラ社警備部門ことU.B.C.S.（Umbrella Bio Hazard Countermeasure Service）のお仕事ってワケだ。
さて、そろそろか。野郎どもを叩き起こして、町の掃除に繰り出さなくっちゃな。
11月17日
信じられねえ。
S.T.A.R.S.の連中がタイラントを始末しやがった。アレはアンブレラの最高傑作って触れ込みだったのに。
館から出る準備を整えて、研究錬の生存者を探しに行ったら、丁度その現場に立ち会っちまった。
S.T.A.R.S.は精鋭部隊と聞いちゃいたが、ありゃ次元の違うバケモノだぜ。
今、俺は洋館からラクーン市街へ向かうアンブレラの特別列車に乗って日記を書いている。
アークレイ山から、黒い煙が立ち上っているのが見える。どうやら館の自爆装置が働いたらしい。
長らく寝起きした職場だが、これでおさらばだ。ここから俺たちは市街地の治安維持に乗り出す。
ラクーン市へ入って仕事を終えたら、久しぶりに散髪するのもいいな。
サッパリして、>>58の野郎に厭味を言われねえようにしねえと。
しかも一箱分
いらない
っシュールストレミング
なんでだろ
俺の方は頭に10発以上ライフル弾を食らっているくせに、
まるで精密機械のようにこちらの急所に50口径の弾丸を撃ち込んでくる
バケモノのような警官と対峙したことがあるが
上層部は生物兵器なんかよりもコイツらの方を研究対象にすべきだと思う
11月18日
わが愛すべきラクーン市街は地獄に様変わりしていやがった。
どこもかしこもゾンビだらけ。道路は寸断されているし、無線以外の連絡方法もねえ。
俺らはそれなりの装備をして任務に乗り出したが、こりゃ一般市民の生存は絶望的かもしれねえな。
もっとも、俺らの役目は人命救助じゃなく口封じなんだが…。
まず、最初にラクーン市警察を押さえに行く。俺らの小隊は20人、まあ余裕だろう。
バリケードによって閉鎖された署内へ乗り込んだら、>>60が缶詰を漁ってきやがった。
噂に名高いシュールストレミングだ。猛烈に臭くて有名だが、そんなモンは恐るるに足らねえ。
俺らの嗅覚は、館に詰めてた頃にとっくにぶっ壊れてるぜ。
>>61
11月18日
署内でワン公どもの歓迎を受けた。すっかりT-ウィルスに感染してやがったから、もちろん撃ち殺してやった。
情報では、T-ウィルスはラクーン市の地下下水道から市全体へと漏出したらしい。
てことは、この街の水はほぼ汚染されちまってると考えた方がいいようだ。
館でもケルベロスとかいう名の犬タイプB.O.W.を作っていたが、ここにいる警察犬どもも負けず劣らずの性能だ。
つまり、ただウィルスをバラ撒いただけで、ほぼ無尽蔵に生物兵器が量産できるってワケだな。
研究員どもが聞いたら手を叩いて喜ぶだろうよ。
11月18日
小隊を4チームの分隊にして署内を探索したら、ベクターとかいう野郎に出会った。
S.T.A.R.S.について軽く情報交換したが、他の場所にもあんな人外がいるって話だ。
洋館は派手にフッ飛んだが、きっとタイラントを殺ったS.T.A.R.S.は生きてるんだろうな。
いずれにせよ、正面から戦いたくはねえもんだ。
ラクーン市街のどこかにいるウィリアム・バーキンを捕えろって指示が出た。
野郎が全ての元凶か？だとしたら、奴の脳天に風穴を開けてやる。俺の故郷をメチャクチャにしやがって。
上の指示など知ったことか。それに、どうせくたばったってバケモノとして蘇るんだろう？
>>63
11月18日
ラクーン警察の署長ブライアン・アイアンズの死体を発見した。
胸のあたりがポップコーンみてえに弾けてやがる。いったいどんな死に方をしたんだ？まるでわからねえ。
近くの手術台には、ラクーン市長の令嬢の死体もあった。
何をしようとしていたのか知らねえが、とんだサイコ野郎だ。くたばって当然だぜ。
さらに先へ進もうとしたら、>>63が妙なことを言いだしやがった。
モップや柱時計でテロリスト相手に大立ち回りをする警官がいるらしい。なんだ、ダーティーハリーか？
そりゃ映画の話じゃねえかと突っ込んでおいたが、>>63はまだダイナマイトがなんとか言っていた。
まったく、仕事中だぜ。おちゃらけは程々にしてもらいたいもんだ。
掘るんならエアリスの奴にしろ！
感づかれない様に静かに通らなきゃな…
まぁ心は痛まないけどな、生きてる訳じゃねえし！！
（左の小太刀で片方の喉を掻っ切るとそのまま勢い任せの右太刀で数人の顔面を斬り飛ばす）
11月21日
ウィリアム・バーキンはアンブレラを裏切って国に保護を求めようとしていたらしい。
T-ウィルスをより進化させた、G-ウィルスとかいうもんを手土産に、だ。
T-ウィルスですら手に負えねえってのに、まだ上があるのか。まったく悪夢だぜ。
だが、俺らに仕事は選べねえ。分隊ごとに連絡を取りながらバーキンを探す。
まったく、アークレイ山中の洋館でサバノミソニがどうとか言ってた時期が懐かしいぜ。
可能ならまたどっかの施設の常駐警備員に戻りたいところだが、暫くは無理そうだ。
まさに、バイバイ警備員って奴だな。
>>67
11月21日
あいつは何だったんだ？
ラクーン警察署の中で奇妙なバケモノに遭遇した。
脳ミソが剥き出しになった、四つん這いの人間型のバケモノだ。
一応、既存のB.O.W.の資料は渡されていたが、あんなバケモノは資料の中にはなかった。
バケモノは天井をトカゲみてえに這いずり回り、長い舌で>>67に襲い掛かった。
舌が槍のようになって、>>67の顔面をヘルメットごと貫きやがった。なんて野郎だ。
どうやら、上の連中の想像を上回る状況に俺たちはいるらしい。
11月21日
今はラクーン市内の民家に身を潜めて、休息をとっている。
いくら訓練を受けている俺らでも、働きづめじゃいられねえ。休憩は必要だ。
それでなくともバケモノのウヨウヨしてる中にほっぽり出されてんだ。
何もしなくても、精神が徐々にすり減っていく。せめて身体くらいは休ませたい。
俺たちのいる家のすぐ外で、バケモノが叫んでいるのが聞こえる。
ゾンビか？B.O.W.か？それとももっと他の何かか…？
いずれにせよ、見て元気の出るようなものでないことは確かだ。
>>69
11月21日
建物越しに地べたを這いずるバケモノどもの目は誤魔化せても、電線の上にいるカラスの目は誤魔化せねえ。
忌々しいカラスどもめ。そういや、同じ目つきの奴が洋館の中でも巣を作っていやがったな。
今にして思えば、洋館のカラスどももT-ウィルスに感染していたんだろう。
最初にウィルスを媒介するのは、大抵の場合カラスやネズミなんかの畜生どもだ。
奴ら、鳥の分際で俺らを餌だと思って襲い掛かってきやがる。
蹴散らすのも面倒だ。ここは刺激しないようにやり過ごしたいもんだぜ。
11月21日
小休止を終えて、次のポイントへ移動するべく行動を開始する。
U.B.C.S.にとっちゃ、物音を一切消しての移動なんてのはお手の物だ。>>46をポイントマンにして前進する。
U.S.S.にゃ遅れを取っちゃいられねえ。出動した限りはU.S.S.に一杯食わせてやる。
特に、死神の野郎には負けたくねえからな。
と思っていたら、オムニマンの>>71がいきなりカラスの鳴きマネをおっ始めやがった。
精神的な重圧と恐怖に耐えられなくなったんだろう。頭がイカレちまったらしい。
こういう場合、リーダーである俺には適切な処置を取る権限が与えられている。
すなわち、足手纏いになった連中の始末…って権限が。
>>72
11月21日
次のポイントへ行くには、ゾンビの群れの真っただ中を進んでいかなくちゃならねえ。
どんな歴戦の強者も醜悪なゾンビを前にすると怯んじまうが、チームには例外がひとりだけいる。
言うまでもなく>>46の野郎だ。やっこさん、喜々としてゾンビの中へ飛び込んでいきやがる。
さっきの>>71とは別の意味でイカレてやがると思うが、戦力としては心強い。
逐一送られてくる情報によると、バーキンはロープウェイから先の操車場より研究棟に向かったそうだ。
てめえの身体にG-ウィルスを投与して、見る影もねえバケモノになり果てているらしい。
そんな野郎の相手なんざぁ御免だが、>>46は喜ぶかもな。
11月21日
操車場のリフトを稼働させて、俺たちもバーキンを追う。
リフトが下降している間、ぼんやり煙草を吸っていたら、>>73に「飽きたな」と言われた。
なんのことかと思ったら、俺が日記をつけねえのが面白くないらしい。
たった2日程度書かなかったくらいで何だ、とどやしつけた。
日記の冒頭でも書いたが、俺は面倒くさがりなんだ。それに、任務で書く暇がないこともある。
お蔭でこんなに溜めちまったが、まあ書けるうちは書くとしよう。
いつ、俺もウィルスに感染しちまうかわからねえからな。こいつは生存証明だ。
あんまり無茶はするなよ。
此処を突破するにゃアレと斬り合う訳だが・・・元は何だありゃ？ゴリラ？いや熊か？
まぁ何でも良いけどよ・・・丁度ゾンビ共との戦いで新技が完成したばっかしだ、ちぃと試させてもらおうか。
（ニッと返り血まみれの刀を向ける）
11月22日
爆発でフッ飛んだ洋館の地下研究棟と同じく、ラクーン市のアンブレラ地下研究所もゾンビで溢れていた。
この街はもう終わりだな…上の連中はどう落とし前をつけるつもりなんだ？クソめ。
研究棟を進んでいこうとしたら、>>78に妙なことを言われた。
「ここを生きて帰れたらあなたに伝えたいことがある」だと。時間がねえから今言えと言ったら拒否された。
まったく、女の考えることってのはわからねえ。だが、映画なんかじゃこのあとの結末は決まってる。
無事に生き残ってキスするか、それとも片方がおっ死んで、今わの際に言われるか…だ。
ここはぜひとも前者を選択してえもんだな。
>>79
11月22日
研究棟にバーキンの姿はない。送られてきた情報によると、ヤツは娘のシェリー・バーキンを探しているらしい。
遺伝情報の近い娘に自分の胚を埋め込み、繁殖しようとしているって話だ。
実の娘を犯してガキをこさえようなんてな、とんでもねえ変態野郎だぜ。
研究棟で年端もいかないガキを見つけた。シェリー・バーキンではないようだが…。
話を聞いていると、どうやら実験体として連れてこられたらしい。
今の任務はバーキンの確保であって人命救助じゃねえ。おまえを保護する余裕はねえ、と告げた。
…だが、勝手に付いてくるなら話は別だ。>>79に予備の拳銃を一挺渡す。
ここでは、自分の命は自分で守るのが鉄則だ。運があれば生き残れるだろうぜ。
11月22日
散っていた分隊と合流したが、バケモノとの戦闘でどいつもこいつも疲れ切ってやがる。
二十人の小隊を五人組の四班に分けたが、帰ってきたのはB分隊三人とC分隊一人、D分隊は誰も来なかった。
俺の率いるA分隊も>>71がイカレちまったから、二十人が今や半分以下に減っちまった。
情報収集のため人数を分けたのは失敗だったようだ。クソッ！
これからのことを考えると暗澹たる気分になったが、副隊長の>>80に励まされた。
無茶するな、とのことだが、そいつぁ無理ってもんだろう。ここにいる自体が既に相当な無茶だ。
こっから先は、一人も欠けないように細心の注意を払わなくちゃならねえ。
まったくひでえ状況だ。今のラクーン市の様子を見たら、神様だってツラをそむけるだろうよ。
>>81
11月22日
あいつがウィリアム・バーキンだと？
俺が以前見たバーキンは、もっとヒョロヒョロしたいかにも研究員然とした男だった。
なのに、今の奴はどうだ。肩に巨大な目玉を持つ、正真正銘のバケモノに変貌していやがった。
奴のおふくろだって、今の姿を見ちまっちゃ自分の息子だとはわからねえだろう。
バーキンの姿を見た>>46は戦いたがっていたが、俺は退却命令を出した。
やっこさんは新技がどうのと言っていたが、そんなもんは関係ねえ。ありゃ、手を出しちゃいけねえもんだ。
幸いバーキンは娘にしか興味がねえらしく、撤退する俺たちを追っては来なかった。
一旦操車場まで戻ろうとしたら、おえら方から連絡が入った。
バーキンはもういいから、市街地で他のU.B.C.S.と合流しろだとよ。
規格外のバケモンの相手よりゃそっちの方がマシだ。やれやれだぜ。
11月22日
研究棟の来た道を引き返していると、まだ生存している研究員に遭遇した。
俺はこいつを知っている。確かアネット・バーキン…ウィリアム・バーキンの女房だ。
身柄の保護とウィリアムの助命を嘆願されたが、俺らの知ったことじゃねえ。
一応上の連中に無線で確認を取ったら、アネット・バーキンはもう用済みだとよ。
俺らが始末しなくても、放っておきゃ勝手にくたばるだろう。弾丸も勿体ないし、無視して撤退した。
操車場に戻ってリフトを起動させる。
地上に到着するまでの短い間、また休息していると、>>82がおかしなことを言いやがる。
そういうのは死亡フラグって言うんだろ、口に出すなと言うと、ヤバイと思ったのか黙りやがった。
縁起の悪いことをほざくのはやめて貰いたいもんだ。…まあ、こんな場所にいて縁起もクソもねえがな。
>>83
11月22日
地上へ戻ってくると、何やらとんでもねえ光景を目にした。
赤いカラテ着と白いカラテ着の奴らが、素手でゾンビやらB.O.W.やらをブチのめしてやがる。
何も持っちゃいねえのに、手から光線みてえなもんまで出す始末だ。どうなってんだ？
俺は夢でも見てるのか？そりゃ、確かに現状で充分悪い夢みてえなもんだが。
ポカンと呆気に取られて見ていると、>>83がマスターズ家どうのと言い出した。
マスターズ？あの全米カラテチャンプの？俺もペイ・パー・ヴューで観たことはあるが…。
あんなのだったか？まったく信じられねえ。
そんなことを考えていると、また上から連絡がきた。市内に改良型タイラントを派遣したって話だ。
…そんなもんを解き放って大丈夫なのか？イヤな予感しかしねえ。
ショットガンでもほんの少しの足止めにしかならない…
ロケットランチャーでもなきゃ倒せそうにない…どこかに保管してあったはずだ、あれはたしかこの先の建も―――
さすが研究所っていうだけあって何を詰めるのかは知りたくねえが
入れた物を圧縮して空気を抜いて長期保存を可能にする機械があってな
で 俺はピンときたわけだ
研究所がヤバいってんでな 作った料理を大量に缶詰にしてきたぜ
全く早くいえよ ほら
つ鯖の味噌煮の缶詰
さ、食えよ 缶切り要らずのプルタブタイプのハイテクな缶だ
他にも手作りのジャムをいくつか密閉して瓶詰めにしたぜ 全くあそこはなんでもあるな
…何を詰めたり密閉してまで保管してたのかは知りたくねえが
あたしも・・この武器でー！
オオオオオオオオオオールウェイラアアアアアアアアアアブウウウウユウウウウウウウウウウウウウウウウウ
11月23日
ラクーンシティに二体のタイラントを投入したと、連絡が入った。
一体はアークレイ山中で開発されていたタイラントT-002型の発展形、T-103型。
もう一体はネメシス-T型。
T-103はウィリアム・バーキンの捜索と確保、ネメシスはS.T.A.R.S.の殲滅が任務だそうだ。
ラクーン警察に投下されたT-103を一瞬だけ見かけた。外見だけなら人間とあまり変わらねえ。
心臓剥き出しだったT-002に比べりゃ格段の進歩だが、中身は同じバケモノなんだろう。
一応、奴らTシリーズにゃ敵味方の区別がつくって話だったが……。
仮にそうだったとしても、近付きたくはねえもんだ。
>>88
11月23日
T-103を見かけたと思ったら、今度はネメシスに遭遇した。
一見して顔色の悪い大男のようなT-103と違って、ネメシスは見るからにバケモノ然としてやがる。
だが、知能の上では見てくれのいいT-103よりこっちのネメシスの方が上らしい。
思考を司る寄生体がどうとかいう画期的なシステムらしいが、俺にゃちんぷんかんぷんだった。
醜悪そのもののバケモノだが、確かに敵味方の識別はできているらしい。
俺らを見ても攻撃することなく、そのまま素通りしていきやがった。
この、趣味の悪い紅白模様のアンブレラロゴを身に着けていて、今日ほどよかったと思った日はねえぜ。
11月23日
一旦作戦を開始すると、空腹も尿意も何も感じなくなる。
言うまでもなく、そういう訓練を積んでいるからだ。作戦行動中は飲まず食わずで動くのが基本だからな。
とはいえ、いずれは食わなくちゃやっていられねえ。見張りを立てて、雑居ビルの中で休憩を取る。
緊張の糸が切れたら、猛烈に腹が減ってきた。>>47に何かないかと言ったら、缶詰をよこしやがった。
またサバノミソニだ。こいつはバカなのか？前世は魚類なのか？信じられねえ。
あまりのバカさ加減に逆に笑えてきたんで、久しぶりに腹がよじれるほど笑った。
他の連中に妙な目で見られたが、笑えるってことは生きてる証拠だ。
>>90
11月23日
サバノミソニを食ってたら、外で見張りに立ててた隊員が泡食って戻って来た。
直後に外で爆発音。炎上、爆風、窓ガラスを割ってこっちにまで飛んできやがる何かの肉片。くそったれ。
何事だと訊いたら、ガキがロケットランチャーを持って飛び出して行ったんだと。
ガキがロケットランチャーなんぞ使えるかと怒鳴ったが、見張りは頑として聞きやしねえ。
しょうがねえから外へ出て確認してみたが、そんな奴は影も形もなかった。
夢でも見たのか？それとも本当にそんな奴がいて、てめえのロケランの威力で諸共吹っ飛んだのか。
わからねえが、わからねえなら無理に理解する必要なんてねえ。俺は思考を放棄するぜ。
11月23日
ラクーンシティはもう、ゾンビとバケモノの坩堝に変貌しちまった。
ゾンビになってねえ市民は、あとどれだけいるんだ？少なくとも俺らは遭遇してねえ。
きっと、めいめい部屋にこもるなり、誰も知らねえ自分だけの場所に逃げ込むかしているんだろう。
大きなトレーラーのコンテナの中から、古い映画の主題歌が聞こえてきた。誰かが歌っていやがる。
どうやら生存者のようだが、とっくに頭がイカレちまってるんだろう。歌を歌うなんて自殺行為だ。
おかげでコンテナは百人からのゾンビに囲まれてやがる。コンサートは満員御礼ってヤツだ。
歌声のお蔭でゾンビは俺たちに気が付いていない。歌い手様様ってやつだ。
>>92
11月23日
斥候に立てていた>>92がいろいろ見つけてきた。
何か穴の開いた食い物みてえなもんと、見たことのねえ武器らしきもの。投棄されたヘリとG-ウィルスのアンプル。
前者ふたつはよくわからねえが、後者ふたつは大金星だ。こりゃ特別ボーナスもんだな。
穴の開いた食い物みてえなのは、>>47にくれてやった。武器に関しちゃ、使い方がわからねえんで保管だけしておく。
ヘリは脱出の際に使える。ここの製品はよく墜落することに定評があるから、なるたけ使いたくねえが…。
それより、大事なのはG-ウィルスのアンプルだ。なんでこんなもんがここにあるんだ？
まあ、いずれにせよ大事なもんだ。これを知ったら死神ハンクの野郎、歯噛みして悔しがるだろうぜ。
ざまあみろ！
11月23日
思わぬ拾いもんをして得した気分になったが、今の任務は他のU.B.C.S.と合流することだ。
今は、ラクーン動物園の方で避難誘導をしているらしい。まずはそっちへ行く。
と思って大通りをゾンビをブチ殺しながら進んでいたら、またネメシスに遭った。
やっこさん、あの薄らデカイ図体でいつの間にか俺の背後に立ってやがった。まったく信じられん。
あの不細工な面で「S.T.A.R.S.…」と呟きながら、野郎はまたどこかへ歩き去っていった。
この調子だと、あと2、3回は鉢合わせになるような気がするぜ。
最後まで俺らを味方だと認識してくれてりゃいいんだが。
>>96
11月23日
ラクーン動物園は由緒ある動物園だ。
俺がガキの頃、よく親父に連れて行ってくれとねだったもんだ。実際は数えるほどしか行けなかったがね。
だが、ガキの頃見た動物園の光景は今でも、鮮明に残ってる。
大人になっちまってからは、すっかりご無沙汰だったが…門の佇まいは何も変わっちゃいねえ。
中の動物たちはどうなってる？不吉な予感を覚えながら動物園へと近付く。
正面入り口前にU.B.C.S.の姿はねえ。周囲を警戒していたら、>>96が尻を触ってきやがった。
こいつは優秀なんだが、ホモなのが玉に瑕だ。ホモでさえなきゃ頼れる奴なんだが。ホモでなきゃ。
一発ぶん殴って前歯をへし折ってやった。気を取り直して、先へ進む。
さて、次に化け物が襲ってきても怯まないよう、相対した時に自分を奮い立たせる掛け声でも考えておくか…
「野郎 of crasher!」
これだな！
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