山田風太郎 其の二十一
山田風太郎 其の二十
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過去スレ
山田風太郎 其の十九
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山田風太郎 其の十八
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山田風太郎 其の十七
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山田風太郎 其の十六
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山田風太郎 其の十五
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山田風太郎 其の十四
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山田風太郎 其の十三
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山田風太郎 其の十二
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山田風太郎 其の九
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山田風太郎 其の七
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山田風太郎 其の三
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山田風太郎 其の二
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山田風太郎
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◎入手容易 △厳しい ×不可能、図書館へどうぞ
◎甲賀忍法帖 講談社文庫 角川文庫
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忍法帖
Ａ―甲賀、くノ一、月影抄、忠臣蔵、信玄、柳生、伊賀、魔界転生、卍、陰陽師
Ｂ―江戸、外道、風来、八犬伝、銀河、封印、海鳴り、柳生十兵衛死す
Ｃ―軍艦（飛騨）、自来也、魔天、剣士伝、秘戯書争奪、黒白草紙（天保）、
双頭の鷲（妖）、武蔵野水滸伝
Ｐ―相伝73
明治もの
地の果の獄のみＢ、あとはＡ
時代もの
Ａ―妖異金瓶梅、妖説太閤記、魔群の通過、八犬伝、婆沙羅、室町お伽草紙
Ｂ―白波五人帖、叛旗兵、旅人国定龍次
Ｃ―妖説忠臣蔵、女人国伝奇、明治かげろう俥（運命の車）、おんな牢秘抄、
修羅維新牢（侍よさらば）
Ｄ―いだてん百里
Ｅ―御用侠
ミステリ
Ａ―夜よりほかに、太陽黒点
Ｂ―十三角関係、誰にも出来る殺人、青春探偵団、棺の中の悦楽
Ｃ―厨子家の悪霊、落日殺人事件（短篇集、現在の表題は帰去来～）、神曲崩壊
ノンフィクション
風眼抄、半身棺桶、死言状、臨終図巻あたりはＡ、日記と同日同刻は採点不能
作品のカバー裏のあらすじ紹介には重大なネタバレを含んでいる場合があります
特に、廣済堂文庫ではこの傾向が顕著で、
代表的なものに「太陽黒点」「江戸にいる私」「切腹禁止令」があげられます
また、インターネット書店や個人サイトでのレビューにおいても
同様にネタバレの危険があるので注意をしてください
特にレビューでネタバレされていることが多いものに明治ものの「黄色い下宿人」
短編集は数が多いし筑摩文庫の全集12巻が(今品切れっぽいけど)あるので省略。
多分合ってるはず。
時代もの、現代もの、明治、室町、エッセイの入手性についても足したいところだけど
長くなりすぎるのでやめておきます。
乙ぼろ忍法帖
中古でバラを買っちゃったから、未だに全く揃わない
久しぶりに手にとって見たけど平岡正明の後書きがやっぱりつまらない
おもしろい本読んだあとにつまらない後書きみるとなんかガッカリする
箱は俺もおいおい！だったなｗ
さいきん漫画のひょうげもの読んでみたらでてきたけど
そういやそうだったわ
妖説太閤記の中国大返しのくだり読むと秀吉は明智の叛気を知ってたって説を信じこまされてしまうわ
「秀吉はいつ知ったか」を読むと、本人も真実性にかなり自信を持ってるようだ
その上、文章も物語もうまいんだから、こちらは信じさせられちゃうよなあ
秀吉の行動原理がお市の方を手に入れることだったってのには山風の発想力に驚愕した。
妖説太閤記以前はどうだったか知らないけど、わりとメジャーだよ
本能寺の変で一番得したのって秀吉だしね
他には、家康説、天皇説、将軍説などがある
おま、なんでミステリーでそういうネタバレするかな
なんで犯人言うんだよ！w
信長という当時における天下一の大物を自軍だけで仕留めたのに
いまだに｢こいつだけじゃ無理だろ｣と言われ続ける光秀が少し可哀想ではある
信長自身を謀Rること自体は誰でもできたんじゃない？
結局その後に明智状態になるから手が出せなかったわけで
明治とか他の時代もの、推理ものってそういう要素全くないんですか？
もしそういう感じの（倒錯的というだけじゃなく物理的に非現実的な）
エロい作品あったら教えて下さい。（武蔵野水滸伝だけは読みました）
少し調べてみたら中々エロくて面白そうですのでさっそく買いに行ってきます。
ありがとうございました。
女人袈裟みたいなのだろ？
光文社のミステリ全集が巻ごとに傾向別になってるから
エロスな話を集めた巻を読めばいい
ごく一部で
それを作った人間の心理や妄想がエロスを感じさせるんだよ
貞操帯を付けさせられる側の人間の心理や肉体はこれはエロですよ
こんなのを付けさせられる位みだらなあたしのカラダ…
ギプスの中が痒くて仕方がなかったことを思い出して興ざめだw
良い意味で東海テレビ制作の昼ドラを観終わった感じ
十兵衛と7人の女もさることながら、沢庵とその弟子のかっこいいこと！
粘着的じゃなくさらっと書いてるからかもしれないけど
単純に面白いから先に頁を繰りたくて想起させては流れてゆくその結果なのかもしれない
筒井康隆同様、作風自体映像化困難な要素が高いせいか、歴史に残る傑作は深作版魔界だけか
SHINOBIは黒歴史か
獣兵衛忍法帳なんてのも
どれだけの人が新規に山風ファンになったか
山風の曾孫、玄孫みたいなもんなんだけどな
それにしては何かいまいち認知度が低いというか、リスペクトが足りねえというか
忍者的なものは元々いたから忍法を会得した忍者が一人歩きしてるんだよね
一般読者にとってはは「エログロの人」「忍法の人」って認識止まりで、あまりまじめに扱う作品ではないと思う人が大半だからでは。
そのいっぽうで同業・もしくは周辺の業界人の多くが風太郎作品の真価をわかっていたからこそ、今でも繰り返し出版されているんだと思う。
軍艦忍法帖って意外と面白くね？幕末好きだから芹沢鴨のとことか笑いながら読んだわ
美也は胸を病んで気力も萎えて…って感じがなんともカワイソスだったけど
此の頃は香山滋辺りがライバル視されていた（していた）のか？
昭和23年５月６日
四谷の大蔵省に香山滋氏訪問。
二等事務官殿ヒマそうに煙草ふかしつつ怪気焔しきりなり。
昭和23年５月11日
香山滋『剥製師Ｍの秘密』(江戸書院版)読、畏るるに足らず。
意識し合うライバルであり同士でもあったんだろう
確か高木彬光とはかなり仲良かったんだよな
毎週土曜日に乱歩が主催する会合に出席するくらい
呑んだりしゃべったりは医学生仲間
次々依頼が来て小説書きながら国家試験目指して医学の勉強も怠らずやってる
原稿料が入ると医学の専門書をたくさん買い込んでる
普通の文学(聖書も源氏もミステリーも)もがんがん読んでるけど、こちらは貸本屋か図書館が多いみたい
小説書く資料ももっぱら上野の国会図書館でさがしてる
短編「地獄太夫」書くのに「日本遊里史」「売春三千年史」を読んでる
大坪砂男の孫が虚淵玄なんだよな。それを知った時は驚いたわ～。
しかも佐藤春夫とも穴兄弟。そりゃ孫がエロゲライターにもなるわ
後年は柴錬のアイデアマンやってたみたいで
風太郎とのライバル関係もねじれた形で続いてるのが面白いね
>>71の頃は出たか出ないか
まだ五人男とは呼ばれてないな
まさに戦後探偵小説復興前夜ってとこか
特に山田と高木はデビュー時期だけでなく年齢も近いしな
山田は医学生、高木は医師の甥って共通点もあるし
高木彬光と大坪砂男はかなり険悪な仲だったらしいな…
探偵小説の本格派と芸術派論争で
怒り狂った高木彬光が大坪砂男の小説を風呂場で破いて火をつけて燃やしたとか
安吾の短編が忍法帖の元ネタって説もある
探偵小説に関しては結構辛口なんだが
バッサリ切り捨ててるよなｗ不戦日記以降の日記の刊行が山風の死後になったのは
そこらへんに事情があるんじゃないのとも思ってるんだが。
俺以外全員バカ！くらい思ってないと寧ろおかしい
まあ「不戦日記」以降の日記は、資料的価値はともかく
単純に読み物として微妙ってのもあったと思うよ
逆に言えば「不戦日記」の小説的完成度が異常過ぎるんだけど
高木さんとは一緒にヨーロッパに行って共著で旅行記を出してるし、
奥様が「高木さんが亡くなられてからは文壇とのお付き合いもなくなった」
と言ってたくらいだから、終生の友だね。
8月14-16のクライマックスがすごいよなあ。
あれをリアルタイムで書いたんだからすごい。
実際にはただの空白だったんだがな
定家の「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」みたいだな。
でも「いまだすべてを信ぜず」って一文なんか、
事実とか創作とか当時のイデオロギーとか関係なく
何かこう人間の真にぐぐっと迫ってくるものがある
それこそ安吾が書いた「真珠」とか「堕落論」の世界を地で行ってる
まあそういう時代だったんだろうが
同等の教養を持っているのに、どうしてあちらはこんな狂信的軍国主義者のような
ことを書くようになってしまったんだって書いてたのが印象深い。
それに対して保阪正康がキーン氏は山田氏の真意を読めていないと書いていたのがまた面白い。
シニカルかと思えば熱血だったり
狂信的軍国主義者のようなとこは一面でしかない
当時だったら、「戦争」を憎むより「アメリカ」を憎んでいたろうし（ソースは俺の親父や爺さん）
山風がとりわけ狂信的軍国主義とは日記読んでても思えない
終戦直後に繰り返し書かれる「復讐」とかがショッキングだったみたいよ。
当時のキーンさんは先勝と源氏物語の祖国にきた喜びで浮かれてたのに、
同い年のインテリがそんなことを考えていたとは…と。
知的水準の高さや情緒の豊かさとは
必ずしも反比例するわけでもないからなあ…
たとえまったく同じものを見聞してきたとしても同じ受け取り方はしないでしょ。
ドナルド・キーンはむろんすぐれた人物だけど、「正しい手段なら絶対に正しい結果になる」という信念からくる視野の狭さが時々見える。
安吾と山風って私的な付き合いってあったっけ
>>85
基本的にはノンフィクションだしそういう体裁をとっているけど
若いときの文章をそのまま世に出すのがためらわれたのか
作家による「作品」として所々手を入れられてる
発表するつもりのない年の記述にも埋もれたままにするのは惜しいとものがあったのか
違う年の日記から出来のいい文章を抜粋してきたりもしてる
だから死後刊行された日記を読んでいると既読感を感じることがある
あくまで二次資料として評価すべきだな
個人的には未校正版の戦中派不戦日記を出して欲しい
8月15日は空白のほうがリアリティがある
ドナルド・キーン『日本人の戦争――作家の日記を読む』
http://hon.bunshun.jp/articles/-/283
保阪正康『作家たちの戦争』
http://books.mainichi.co.jp/2011/06/post-46c7.html
「運命を感じた」みたいな記述もあって、読んでてちょっと嘘臭いと思ったな
あれも後付けの創作なんだろうか。だとしても微笑ましい話だがｗ
銀座あたりで飲んだ時、出くわすことはあったかもしれないが。
当時、香山に次ぐ売れっ子だった島田が、安吾が「宝石」に書いた罵倒文の件ですれ違い際に一声かけられた程度。
山田、高木はそのちょっと下、娯楽雑誌、中間小説誌では、まだほんの駆け出し程度の存在。
江戸川乱歩の危篤の電話も、あいうえお順に電話がかけられていって山風は「や」だから臨終に間に合わなかったが
乱歩の盟友横溝は「よ」なのに優先して電話がかけられて臨終に駆けつけることができたなんてこともあったんだってなｗ
山風日記は敗戦後の記述も面白いんだが、そのへんの感想もあるんだろうか。
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