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博物館の批評・感想を!


1 :2011/10/18 〜 最終レス :2020/01/06
博物館の展示業務(平常展や特別展)や作品の批評・感想を書いてね。
フォーマットは・・・
■博物館名
■展示会名 (、期間)
■URL
■批評・感想

2 :

('仄')パイパイ


3 :
>>1
今月中に5つ程お願いします。

4 :
■三菱一号館美術館
■トゥールーズ・ロートレック展
http://mimt.jp/lautrec2011/
■ロートレック展は企画が難しいとおもうの。 リトグラフだけでは飽きてしまうから。 いつものモンマルトル生活を前面に出すしかない。 今回もこれに沿った展示で新鮮味が無いようにみえる。 だから作品の周辺まで視野を広げないといけないようね。
最初にユネスコ世界遺産に登録されたアルビから持ってきた作品でまとめているのがそれ。 これでアルビへ一度行ってみたい気持ちが出ればまずまずね。
次にモンマルトルの人物や文芸にどれだけ親しみがあるか。 例えば茅ヶ崎美術館「音二郎・貞奴展」で登場した「ロイ・フラー嬢」が2枚あったけど、ロートレック?フラー?音二郎の流れをいろいろ想像しちゃったわ。 ロートレック展はいつも頭の中がゴッタ煮ね。

5 :
■汐留ミュージアム
■ウィーン工房1903−1932
http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/exhibition/11/111008/img/pamphlet.pdf
■家具や食器はとても使い難いデザインね。 サナトリウムの建物もシンプルというかスッカラカンな感じみたい。 創設者の3人は総合力を目指しながら空回りしているようね。 その結果の財政圧迫かな。
後半のモード部門は目が喜ぶわ。 リックスの壁紙は素敵ね。 緑地の「そらまめ」、そして「夏の平原」は最高。 結局は日本の文化と混ざり合った作品が一番ということかしら。 会場に敷かれていた絨毯は合格よ。
「ウィーン工房」は知っているようで何も知らなかった。 人と方針がころころ替わったことや、次に続くバウハウスに目がいってしまったことが理由かもしれない。 激動の時代、経営からみた工房をもっと前面に出したら面白い展示会になったかも。
>>4 「矢印」記号が変換されず「?」で表示されてる!  Whyッッ?

6 :
■日本橋三越本店ギャラリー
■石踊達哉展
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/ishiodori/
■妙法院障壁画の完成記念展である。
・・多くの作品は弱々しく見える。
小さい草花が多く、蔦も神経質な絡み方をしているからだ。
「断雲四季草花図」の梅も痩せ細っている。 柳の葉も力が無い。
これでは玄関にある永徳?のデカ松に対抗できない。
しかし普賢菩薩騎象像の背を飾っている既存の「清浄蓮華」はとてもいい。
蓮の葉が大きいく像に負けていない。 逆に緑色と共に像を引き立てている。
この1枚で妙法院住職が石踊に再依頼したのも肯ける。
会場出口のヴィデオを見ると、展示作品は10畳前後の二間に置かれるという。
この空間なら絵の弱々しさが薄められ、細かさが生きてくる気がしてきた。
狩野派のように畳の上でノケゾルことも無い。

7 :
■出光美術館
■大雅・蕪村・玉堂と仙
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/highlight.html
■「笑いのこころ」が副題だけどこれは解放から来る笑いね。 桃山から続いているコッテリ美術は見たくもない、武士・町人の堅い生活は嫌、明清文化を好きなように解釈したい、酒は飲みたい、・・・。 墨画は酒好きを連想させるわ。
仙高ェ多くて危うく飲み過ぎるところだったけど、ほか3人は程好い作品数で観た後はほろ酔い気分で会場を後にしたわ。
■ニューオータニ美術館
■池大雅、中国へのあこがれ
http://www.newotani.co.jp/group/museum/exhibition/201110_ikeno/index.html
■出光で気に入った「秋社之図」「十二ヶ月離合山水図」はどちらも六曲一双。 ニューオータニは詩書画三絶の作品が主ね。 おおらかさが出始める30代後半からの作品、特に「沈香看花図・楓林停車図屏風」は行書体とマッチしていて素敵よ。
そして「己行千里道 未読萬巻書」は蕪村や玉堂にも当てはまる言葉ね。 心身ともに人生を楽しんでいる彼らに出会えて嬉しいわ。

8 :
■練馬区立美術館
■松岡映丘、やまと絵復興のトップランナー
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/matsuokaeikyu2011.html
■絵中の人物は引目鉤鼻のため、観客がどのように解釈しても人物表情は絵中の物語に合わせてくれるようです。 でも限界があって人生の痛みや苦しみはみえてこない。 さっぱりしすぎてる。 「右大臣実朝」も解説がなければ現場状況を見逃しますね。
そして映丘の絵は近代漫画のルーツではないかと考えてしまいました。 作品の至る所でそれを感じます。 「鵯越」や「矢表」は昭和初中期の少年少女漫画には必ず載っているし、「千草の丘」や「伊香保の沼」の目の表情は現代漫画でもよく見かけます。
「さつきまつ浜村」はまるで南アジアの島々のようです。 松が椰子の木にみえます。 それでも懐かしさがあるのはやまと絵が持っている物語とそれに感情移入できる映丘の淡い絵のおかげかもしれない。

9 :
■東京オペラシティアートギャラリー
■感じる服考える服、東京ファッションの現在形
http://www.operacity.jp/ag/exh135/
■ファッションの自由と制約がみえる展示ね。 思ってもみなかった形や色を提示された時の感動ってドキドキして素敵だわ。 次にそれを受け入れる時の葛藤、受け入れた時にやってくる世界の広がりがハッキリとみえるのがファッションの芸術かな。
囚人服をパジャマ化してカラフルにしたような「ミントデザインズ」はこの流れで気に入ったの。 「ソマルタ」はイッセイの光り輝くグレーを引継ぎ魑魅魍魎をした近未来の雰囲気があるわ。 でもイッセイの世界から逃れられない感じね。
「まとふ」の苔や枯木などの自然の無地は日本の美意識にハマり過ぎてるわ。 このような無地の美は裏で考え過ぎでいるから着ていて疲れるとおもうの。 「NAOTO」、「ケイスケカンダ」は世界を絞り込んで見直しをしているけど脱構築にはもう少しかかるわね。 
会場は10台のヴィデオがあったけど面白いので全部見てしまった。 これを見ないと各デザイナーの全体像がよくわからないことも確かね。 展示会名と展示内容がピッタリ以上に合致していて気持ちがよかった。

10 :
■府中市美術館
■世紀末、美のかたち
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/seikimatsu/index.html
■ガレやドーム兄弟のガラス世界に浸っていると急にルドン、ゴーギャンそしてドニまで登場するの。 ゴーギャンやドニは場違いにみえるわ。 横串はいくらでも刺せるからキリがないけど、世紀末に生きた人たちを強引に結びつけようとしている感じね。
ルドンとゴーギャンの宗教感の相違、ドニの家族愛の優位など差異のほうが目立つようだけどどうなのかしら?
ガラスに戻るけど、草花や昆虫は人間からみて相容れない生き物に描いていて何回みても飽きが来ない。 北澤美術館はちょっと遠いいからこのように近くで頻繁に作品を見れるのはいいことよね。
ところでキャプションの文字が小さくて観客は読みづらいようだったけど大きくしてほしいわ。 小さいと緊張して文字を読むので心身が作品から一度離れてしまう。 これで感動が少なくなってしまうからよ。

11 :
■山種美術館
■知られざる歌舞伎座の名画
http://www.yamatane-museum.jp/exh/exh/doc/110917jp.pdf
■(株)歌舞伎座や(株)松竹が所有している作品の展示である。
劇場はもちろん会長室、貴賓室、楽屋などに飾られている絵、
それに松竹大谷図書館の資料が展示されている。
芝居の切り口以外からも集めているのでテーマがバラけていて楽しい。
楽しいのはしかし別に理由がある。 
画家は歌舞伎大好き、役者は絵が大好きという大好き同士の人間関係が表れているからだ。
だから会場は和やかで賑やかな雰囲気がある。
気に入った作品は鏑木清方の「さじき」。
この作品は芝居が好きになっていく途中の絵である。
画中の二人はまだ芝居の不思議さをどうしてよいのかわからない。
そして小林古径の「犬」はイヌ好きならひと目見てわかるはずだ。
速水御舟「花の傍」のイヌはオッパイが三つあるが古径のより劣る。
川合玉堂「早春漁村」の海の色は冷たくてブルッと来る。
歌舞伎ファンならもっと発見があるだろう。

12 :
■逆さ撮り博物館U
■パンチラ逆さ撮り
http://blog.livedoor.jp/upskirt/
■パンチラ・逆さ撮りにこだわった画像や、レアなトイレ盗撮動画などが掲載されています。

13 :
■サントリー美術館
■南蛮美術の光と影
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/11vol05/index.html
■美術的な感動は少なくむしろ歴史的な関心が主題の展示会です。 観客もキリストやその歴史に興味のある人が多そうでした。   16世紀からの南蛮船来航から17世紀の鎖国までの流れが一望できます。
キリシタンの火あぶりや斬首の絵は漫画のようですが当時の状況がよくわかります。 副題に「泰西王侯騎馬図屏風の謎」とありますが謎がなんなのかよくわかりません。 エックス線をあてて下描きの様子がわかっただけでは謎とは言えないとおもいます。
謎は驚きがなければいけません。 このような意味深なタイトルを出さないとキリストに興味がない一般客は来ないのでしょう。

14 :
■東京国立博物館・平成館
■法然と親鸞
http://www.honen-shinran.com/
■南無阿弥陀仏と声に出すことで極楽浄土へ行くことができる。 この単純明快さが生きとし生けるものには必要なのね。 生き物が持っている奥深い大切な場所へ卒直に届くように感じるわ。
それは死の恐怖を克服することもできる。 死は意味なのよ。 生まれてきたことも後から意味づけし、死も死ぬ前に意味づけている。 これを無化するのね。 なぜなら生き物は意味で生きているわけではないから。 法然って革命家だわ。
入口近くは混んでいたけど第二会場は空いていて作品も疎らだった。 第一会場作品を後方へ移せばもっと落ち着いて観られるはず。 会場出口の「早来迎」は誰をも忘れないという想いが表れている作品ね。 法然と親鸞を締め括るにはベストな絵よ。

15 :
■国立西洋美術館
■ゴヤ、光と影
http://www.goya2011.com/
■室内画の人物は性格まで読み取れるけど、室外の人物は愛や喜びや憎しみをそのまま当てはめた普遍的な顔しかしていない。
「日傘」「洗濯女」などの山々や木々の風景は他画家の借り物にみえるわ。 これが人物に影響して人形のようになってしまったのかしら? ゴヤは自然や自然の中の人間に無関心なのよ、きっと。 
「光と影」が副題だけど光は不安な重たさが有り影は具体すぎる感じね。 でも気に入った絵は「日傘」よ。 SF的な風や光や空気を感じるの。 人形のような顔はP・K・ディックの小説にでてくる人造人間ね。 もちろん「着衣のマハ」もいいけど。
素描・版画が多いと疲れる。 「法然と親鸞」を観たあとに寄ったから尚更ね。 どちらも優に2時間半はかかってしまった。 でも疲れの真の理由はこの展示会も宗教の影響が強いためよ。 キリスト教も法然のように簡潔明瞭にしてほしいわ。

16 :
■キャノンギャラリーS
■ノスタルジックな道−ルート66−
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/sakurai-route66/index.html
■あの格好いいルート66の道路標識がなければどこの道だかわからない。 中西部のどこにでもある風景だ。 いつもはジックリとディテールを舐めるのだが今回は作品に近寄る気になれない。 奥に何かあるような写真には見えないから。
ウェスタン・スピリットを感じるのは老カーボーイ達が酒場で世間話をしている何枚かの作品だ。 他は、ルートがより南に外れるが、ヴェンダースの「パリ、テキサス」の世界に近い。
無害な「イージーライダー」だけが走っている。 「怒りの葡萄」のマザー・ロードはもはや写真では撮れないほど洗い流されてしまったようだ。 ひょっとして昔からそんな道は無かったのかもしれない。 ともかく標識だけは格好いい。

17 :
■ポスターハリスギャラリー
■あゝ荒野−森山大道写真展−
http://www.terayamaworld.com/museumnews/kouya_misawa_a4_11.2_02.jpg
■「あゝ荒野」は今回戯曲本が出版され現在上演もされている。 その関連?の寺山修司と森山大道のコラボ展のようである。 展示会の原本も2005年に発売されているのを知った。 場内にその作品が並べられている、寺山の短歌とともに。
会場はマンションの一室で作品をジックリみるには息苦しい。 森山の60年代の写真は寺山の世界によく似合う。 というより誰を持ってきても合いそうだ。 理由として森山の若き年齢が60年代に「一致」したから。 時代と走れることはそう滅多に来ない。
   「公園まで嘔吐せしもの捨てに来てその洗面器しばらく見つむ」
視覚、嗅覚、そして洗面器を持っている重みまで筋肉に伝わってくる。 読者の肉体が総動員してしまう歌だ。 言葉が身体化するこの感覚と、森山の写真が持つ確かな存在感と共鳴することがコラボかもしれない。 ちょっと汚かったから、もう一つ・・
   「わが切りし二十の爪がしんしんとピースの罐に冷えてゆくなり」

18 :
■東京都現代美術館
■建築・アートがつくりだす新しい環境−これからの”感じ”−
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/129/1
■建築家が30人近くも集まると作品は寄せ集めで方向はバラバラに見えてしまうわ。 これが「これからの感じ」なのかしら? ビデオも10本近くあり、しかも最初が原広司の40分ものの禅問答だけどこれでは鑑賞方法が最初から崩れてしまうわね。
SANAAの企画だから「ロレックス・ラーニングセンタ」の模型で始まり映像で終わっているの。 映像はW・ヴェンダースが手がけてるけど広告のような感じ。 「・・私の存在の形は継続的な現前・・」と肯定も否定もしていないところがこの建物の特徴ね。
気に入った作品は「エイト・スプルース・ストリート」。 この目眩は最高ね。 さすがゲーリー。 でも他作品との関係がわからない。
誰のための展示会か?がいつも頭を過ぎるわ。 来るべき「人間性」を求めるにはあらゆる冗長性が必要かもしれないけど、これでは一般客は美術館に来ないわね。

19 :
■ブリジストン美術館
■野見山暁治展
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/
■初めて知った画家です。 心象風景画のようです。 残念ながらツマラナイ絵ばかりです。  「誰も知らない」「なにも言わない」「もう時間がない」「誰にも負けない」「黙っていよう」「いつかは会える」・・・など、題名をみても人生彷徨っている感じです。
1990年代までは「自然の本質を突きつめる」とありましたが多くの雑音を抱えてしまったのではないでしょうか? 2000年代は「構成や形態から解放された」とありました。 赤色系も多くなり明るさがでているようです。 少しほっとしました。

20 :
■出光美術館
■長谷川等伯と狩野派
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
■対屋事件や探幽の陰謀など面白いコラムで煽っているようだが、互いに切磋琢磨するから競合他社の存在は貴重だ。 等伯の絵画への探究心、経営戦略への位置づけなどは展示話題以外でも多いように予想できる。
等伯は3作品が展示されているが、強敵永徳の「鷲捕兎図屏風」と比較しても動物の生き活きさ面白さはこれを上回る。 また長谷川派と狩野派の「波濤図屏風」や「藤棚図屏風、麦芥子図屏風」などを比較して観るのは楽しい。
長谷川派がやまと絵に傾倒していったのも今回知った。 「柳橋水車図屏風」はちょっと硬さがあるが、「宇治橋柴舟図屏風」などは自然物をもっと取り込めば曼荼羅に近づく面白さもでるはずだ。  作品は全24点、散歩ついでの規模で観やすかった。

21 :
■東京都写真美術館
■ストリート・ライフ
http://syabi.com/upload/3/1448/street_20life.pdf
■英3人・仏2人・独2人、計7名のヨーロッパ・ソーシャル・ドキュメンタリー展らしい。 見応えのあるのは英国3人の作品である。 初めて聞く写真家だが19世紀後半のロンドンとグラスゴーの産業革命下の底辺の人々、街並みが写しだされている。
背景にある救貧法や慈善事業などの社会福祉までも思い出してしまう近代資本主義社会総動員のリアルな作品ばかりだ。 まさに「見るもの以上のものが写っている」。
これに比して仏・独はお馴染みのアジェやブラッサイ、アウグスト・ザンダーで作品はより「芸術的」である(ハインリッヒ・ツィレは素人写真家のようにみえる)。 この差は写真家の個人的な資質や生活環境、撮影目的の違いも大きいのだろう。
独仏も英国のレベルにあわせていたら19世紀後半のヨーロッパはより深みを持ったはずである。 ソーシャルとは何かあらためて考えてしまった。

22 :
■板橋区立美術館
■池袋モンパルナス
http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/now.html
■館入口に「不便でゴメンネ」の垂れ幕がかかっているけど区立では一番不便よね。 市立も入れると府中市美術館と同じ不便さかな? 近くの駅からバスに乗らなければいけない、しかもバスは1時間に2、3本しか無いところがネ。
なぜ1930年頃に画家たちが池袋周辺に集まったのか? それはアトリエ付き賃貸住宅が造られたから。 これが正解なのか今もわからないけど、靉光・麻生三郎・松本竣介・福沢一郎や初めて聞く画家たちがこの地区に出入りしていたなんて知らなかった。
展示されている作品は、たとえ戦争が背景にあっても、どれも希望が感じられるわ。 お互いの日常生活まで入り込んだ団結力の強さが希望を失わなかった理由だと思う。
今ではこの地区を歩いても副都心外側の見馴れた住宅街の風景しか残っていないけど、パリと違ってこのような身近な歴史を積み重ねて街の姿を作っていくことは広くて平面的な東京には必要ね。

23 :
■横須賀美術館
■島田章三展
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/945.html
■安井賞受賞を含め欧州留学前後が一番生きている。 留学中のパリのデッサンも伸び伸びしている。 しかし留学後「キュビスムを日本人の言葉で翻訳する」のを課題にしてしまい自身を縛ってしまったようだ。 鳥を描くのもこれから「解放されたい」からである。
この中でコラージュが面白い。 本人も「画布に置いたら決定される・・、作品がとても早くできあがる・・」と言っているように、選択や判断の多いコラージュは生涯の課題を忘れることができたのだろう。
この美術館は三浦半島の端にあるからけっこう遠い。 島田章三展だから行く決心がついたが並の企画展なら諦めがつく遠さだ。 しかしここへ来て海を眺めると解放された気分になれるからいい。

24 :
■東京都写真美術館
■写真の飛躍
http://syabi.com/upload/3/1450/2011_012_a.pdf
■写真家5人の新作です。 写真の根源的手法を身体を通して再考するのがテーマのようです。 背景にあるのはIT技術を駆使した画像処理の格段の進歩です。 しかし原点を再考するというよりこの背景にあるものへの些細な戦いにみえました。
この館には珍しくビデオで西野壮平と北野謙の作成過程を上映していました。 「DIORAMA MAP」の劣化版は観光地図などでよく見たことがあります。 また「OUR FACE」の近い方法としては画像処理の普遍顔作成でお馴染みです。
このビデオではこれをハンドメイドとして強調していることです。 つまり手間隙かけて多くの人や多くの時間をかけて作成した作品だということをです。 これで微妙な表現や感性を提示しても未来への展望が開けるわけではありません。
春木麻衣子のように「想像」するほうがつかの間の明るさがあります。 写真の飛躍は可能なのでしょうか?

25 :
■損保ジャパン東郷青児美術館
■セガンティーニ
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
■冷えていて乾いた空気、肌を刺すような光。 「アルプスの真昼」は空間が響き渡るような明るい絵だ。 しかし凝縮した粘り気のある山々は清楚で静けさのある自然ではない。 高い山へどんなに逃げてもヨーロッパという意味ある重みがつきまとっている。
だから日本の風景画を見た時のような開放感は訪れない。 しかも晩年は象徴主義に向かうからなおさらだ。 アルプス三部作、生-自然-死、は写真展示だったがわかり易い絵だ。 背景に輪廻の思想があるからだろう。
場内のビデオで実際のアルプスが映し出されていたがやはり日本とは違う感じだ。 スイスへ行ってトレッキングでもしないと本当のアルプスの真昼はわからないのかもしれない。

26 :
■東京都写真美術館
■見えない世界のみつめ方
http://syabi.com/upload/3/1452/2011_013_a.pdf
■世界を新しい方法で分節化すると新しい認識が可能になる3例、オーサグラフ、コーポラのスーパーアイ、VIT2.0が展示されている。
オーサグラフは新しい世界地図のようね。 日本を中心とした場合のアフリカや南アメリカの傾いた形は、地球が球だったことを思い出してしまう、大陸間の距離が真実い近づいているようにみえる、国間の関係が新しく見えてしまう等々、素晴らしい地図だわ。
スーパーアイは対象物の空間位置を記述し処理するシステムらしいけど、展示作品は数値がむき出しになっていて熟されていない感じね。 VIT2.0は対象物のある属性を抽出し拡大して認識する方法みたい。 でも作品はフリーズして動いていなかったの。
オーサグラフ以外は作品が中途半端。 もっと展示をわかりやすくしてね。 ICCはずっこけたし、コダックは倒産状態、富士フィルムは化粧品や薬に進出の時代だから、そろそろ写真美術館も衣替えが必要かな。 今回のようなテーマを充実してほしいわ。

27 :
今年のベストを選ぶから展示会名を送ってちょうだい

28 :
■東京国立近代美術館
■ぬぐ絵画−日本のヌード1880-1945 −
http://www.momat.go.jp/Honkan/Undressing_Paintings/highlight/index.html
■春画や混浴の文化があるのになぜヌード絵画は騒ぎ立てるのか? 展示は黒田清輝から萬鐵五郎へと続くがこのあたりまでは面白い。 ヨーロッパ思想としての人体とは何かがハッキリ説明されていて日本文化と比較できるからだ。
しかし次の裸を壊したり、恋したり、作りなおすとボヤけてくる。 普段あまり見ない古賀春江や熊谷守一を持って来られてもどうもピンとこない。 最後の小出楢重や安井曾太郎はもはや個別のおもしろさだ。
ここで出口になってしまう。 中途半端な終わり方にみえた。 最後のまとめでもあれば。が打てたのに。 でもヌードだから文句は言えない。

29 :
■森アーツセンターギャラリー
■歌川国芳展
http://www.roppongihills.com/art/macg/events/2011/12/macg_kuniyoshi.html
■400点もの作品をジックリみれて満足だわ。 天保の改革で美人や役者、遊女が禁止になり、子ども絵や動物画へ興味を広げたのはさすがね。 やはり危機に強くなきゃだめね。
気に入ったのは水滸伝や武者絵シリーズの若いころの作品よ。 洗練されてないけど細かい中に力強さがあるわ。 美人画が健康的と言われるのは多分鼻筋が通っている涼しげな顔をしているからそのように見えるかもね。
国芳の全貌と江戸末期の庶民の生活が見える素晴らしい展示会だった。

30 :
>>27
なんだ、偉そうに。
何様だよ?

31 :
■東京国立近代美術館
■ヴァレリオ・オルジャティ展
http://www.momat.go.jp/Honkan/Valerio_Olgiati/his_architecture/
■1/33の白い作品模型、画面で見る写真、影響した歴史建築写真の3点セットで展示されています。 ぶ厚い材料を使ったゴッツイ作品でなぜかおもしろさと懐かしさがあります。 日本的繊細さの反対にある建築物です。
作成にあたって影響した歴史建築の写真がとても効果的です。 これをみて建築家が何を考えていたのかを想像するのが楽しい会場です。 そして模型を見る。 実際の写真を見る。 この3点セットで作品が意味ある姿として再現できます。
「観客の感情に強い印象を与えるために展示では書き言葉は不要だ」と作者は言っていますがその通りです。 展示会でキャプションや解説で感動が薄れてしまう場合がよくあります。 知識は増えるが感動が減るような展示は面白くありません。

32 :
>>>>>  2011年展示会ベスト・テン  <<<<<
・佐藤忠良-ある造形家の足跡-・・・・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/96
・建築家白井晟一−精神と空間−・・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/131
・倉俣史朗とエットレ・ソットサス展・・・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/139
・平山郁夫と文化財保護展・・・・・・・・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/177
・フェルメール「地理学者」とオランダ・フランドル絵画展・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/178
・ワシントンナショナル・ギャラリー展・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/360
・モーリス・ドニ・・・・・・・・・・・・・・・・・・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/750
・川上音二郎・貞奴展・・・・・・・・・・・・http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/849
・感じる服考える服−東京ファッションの現在形−・>>9
・歌川国芳展・・・・・・・・・・・・・・・・・・・>>29
*並びは開催日順
*選出範囲は当スレと「美術鑑賞」板の「展示会の批評・感想を!(その1)」に書かれた作品が対象

33 :
■BUNKAMURAザ・ミュージアム
■フェルメールからのラブレター展
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/11_loveletter/index.html
■「手紙を書く女と召使」の模造紙のような白い衣装、深みのあるテーブルクロス、床模様は素晴らしいわ。 修復前の「手紙を読む青衣の女」の青ではやっぱりだめよね。 でもフェルメールはどういうわけか感動したことがないの。 いい絵だけど。
手紙と厳格なプロテスタント市民の生活、商業国としての公証人や弁護士の活躍の三つがテーマ。 ほんとうにこのような手紙のやり取りをしていたのかしら? 諺や格言が混じっているようだし市民へのプロテスタントの影響力がわからないと読み誤るかも。
今回は3月の「地理学者」の展示と比較してダイナミックに欠けるわ。 手紙はプライバシーがあるから閉じられた世界になってしまうのも理由かも。 そしてシュテーデル美術館は別格だもんね。 でもこの師走にフェルメールに3点も出会えて幸せよ。

34 :
あけましてオメ

35 :
展示会の批評・感想を!2
http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/gallery/1318431343/

36 :
■横浜美術館
■松井冬子展
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2011/matsuifuyuko/outline.html
■キャプションの説明は凝り過ぎていて作品より作者の補足のようである。 作者は精神疾患の世界に深入りしているのか? 「世界中の子と友達になれる」を信じたことにより現実世界へ進めなかったのがこの世界だ。
「体の捨て場所」から後半は肉体が善悪の根源だと遠回しに言っているようにみえる。 しかも子宮を持つ者の強さを絡めているのでより複雑だ。 「九相図」は鎌倉時代から、そして「無傷の標本」は1億年前から続いている生き物の定めである。
気に入った作品は上記の3点だが、「世界中の子と友達になれる」は会場入口にあった2004年版のほうが衝撃があった。 しかし作品に漂う言葉や意味を探らなければならない観方を強いるのは疲れる。 さらに解説が輪を掛けていたから余計だ。

37 :
■そごう美術館
■後藤純男展
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/12/0102_goto/index.html
■雪は水分を含んでいてとても重たい。 桜や紅葉も、明るい色はみな重たさがある。 気持ちも重たくなる感じだ。
脂が乗ってくる直前の1970年代の黒緑に金色の「万鐘宝生」や「残照」は締まりのあるいい絵である。 これが一皮剥けて金色がより映える「旭光禁止城」や「鹿苑寺庭園」の鮮やかな緑に変化する頃までは作者の脳味噌も冴えわたっている感じだ。
遡るが60年代の北海道の岩山や滝、木々はしっかりと組み立てた抽象画をみているようである。 雪を描いたデレッとした締まりのない後半の絵からみると想像できない。
晩年の夕日が充満している中国農村の建物は楽しく描いているのがわかる。 起伏のある画家にみえるが画業60年だと揺れはあたりまえかもしれない。

38 :
>>36 解説を読まなければいいのよ でもあれば読んでしまう そしてあとで後悔するのね

39 :
■東京都写真美術館
■今日と明日の間で
http://kyo-asu.com/
■観ながら熊川哲也を思い出してしまいました。 両人の差異は他人とのコミュニケーションの質の違いです。 資本主義の時代を生きていく限り、他人とのコミュニケーションを通して職業上特に戦略上重要な決定をする必要があります。
大分文化会館で「舞台から客への、客から舞台へのコミュニケーションが・・」と言っていますが今一番求めるものとは違うはずです。 だから「空白に落ちた男」で小野寺修二と「アポクリフ」でシェルカウイと本当の話し合いは無かったのではないでしょうか?
「時の庭」や「今日と明日の間で」は首藤の長所を生かした踊りです。 新作は素晴らしいです。 振付が中村恩恵ですが新作の話などが彼女から聞けなくて残念でした。 前回の「ソネット」でも首藤を引き立てていましたから良き相棒のようです。
しかし今の首藤には戦略の構築が必要です。 中村恩恵とは違った世界の相棒も増やす必要があります。 「夢中になって打ち込んでいけば」でも良いのですがまだ十分に間に合います。

40 :
■原美術館
■ジャン=ミシェル・オトニエル:マイウェイ
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html
■オトニエルのガラス玉って日常風景に、黒光りする「黒は美しい」さえも、違和感なく親しみを持って溶けこむもんね。 勾玉や濃いオレンジや緑色の作品は少しドギツイけど温かみのある硬さを持っているわ。 赤道直下の植物のようね。
でも硫黄や樹脂、鉛を素材とした作品はガラスとは違う作者が作ったようにみえる。 「ルアー」の黄色い手も、手に持つ物も苦悩がみえる異様さだわ。
90年前半の硫黄や蜜蝋のオドロオドロしい作品から、90年後半からのガラスの澄み切った世界への作者の変身はもとても興味を持ってしまう。 それは硫黄もガラスも素材に込められた作者の人生への思いが伝わってくるようだから。
パリ・ポンピドーの回顧展が盛況だったのも肯けるわね。

41 :
■損保ジャパン東郷青児美術館
■日本赤十字社所蔵アート展
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
■展示は赤十字の歴史、戦前の所蔵品、寄贈された所蔵品で構成されている。 今回は全所蔵100点のうち50点が対象である。
はじめに赤十字社の歴史と関連作品が簡素にまとめられている。 ソルフェリーノのアンリー・デュナンが日本では西南戦争の博愛社に該当していることが述べられている。 戰前の所蔵品では藤田嗣治の「佛印メコンの廣野」がいい。
所蔵の大部分は寄贈によるものらしい。 有名画家も多い。 多くが小粒の作品であるがどれも落ち着きがある。 気に入ったのは鈴木信太郎「椅子にのる人形」、荻須高徳「僧院の回廊」、結城天童「爛漫」、常磐大空「長安の女」などなど。
初めての絵なので楽しく観られた。

42 :
■三菱一号館美術館
■ルドンとその周辺
http://mimt.jp/redon2012/
■岐阜県美術館はルドンをこんなにも所蔵していたんですね。 「ルドンの黒」の多くはどこかで観た記憶がありますが、1860年代の作品は初めてです。 この頃の木々や馬・人物の肩が広く角ばった線は青年時代の頼もしさを持っていますね。
「色彩のルドン」の最初の頃はさっぱりした孤独感がありますね。 「騎馬兵の戦い」など何枚かの明るい茶と水色もそうです。 次にはルドンと影響し合った画家が展示されています。 モローはわかりますがゴーギャンも関係しているとは知りませんでした。
この中でマックス・リンガーの「手袋」は面白かったです。 ローラースケートをしている絵は特にです。 目玉の「グラン・ブーケ」ですが大きくてビックリです。 しかしこの展示でルドンの多くを知ってしまい神秘性がなくなったのは悲しいですね。

43 :
■出光美術館
■三代山田常山
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/highlight.html
■急須はどの家にもあるから親しみが湧く。 展示の急須はしかしどれも小さい。 材料が紫泥でできているのはミルクチョコレート、烏泥はブラックチョコレートで出来ているようにみえる。 だから茶を入れた後、急須も茶碗も食べてしまいたいようだ。
朱泥の急須は竹の取っ手が似合う。 蓋と本体が別材料の蓋黒は現代的だ。 注ぎ口・把手の付け根が指で押した後の急須は面白い。 南瓜型はずんぐりしていて暖かみがある。 常滑自然釉の鎌倉形は武士のようだ。
ところで初代、二代の作品はひとつも出品されていない。 三代と比較をしたかった。 急須で人間国宝になれるとは茶の文化もたいしたものだ。

44 :
■TOTOギャラリー間
■長谷川豪展
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex120114/index.htm
■会場の屋上に石巻市の幼稚園に寄贈する建築作品が展示されているの。 大部分の展示物は終わったら壊してしまう。 これはもったいない。 だから出展作=本物だと作者も観客も本気が出るということね。
でも幼児はこの建物で遊ぶかしら? 自分の幼児時代を一生懸命思い出したけど疑問符がつきそう。 階段のある垂直より穴蔵のような水平のものが良くない? ともかく園児の行動が楽しみだわ。
個々の住宅は壁・窓・階段どれもすっきりズレていて気持ちがいいわ。 このような建物に住んでみたいものね。 想定外の体感が得られるとおもうの。
でも楽しそうだけど住む家族の関係を言葉で解決しようとしているようにみえてしまう。 肉体が持っているドロドロしたところを発散できない建物のようだけど・・。 考えぬかれていてしかもシンプルだけど見れば見るほど難しい建物だわ。
ともかく一度住んでみないと分からないのが今回の結論ね。

45 :
■国立新美術館
■野田裕示展
http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/noda/index.html
■色・形・塗などが物質的・触覚的そして有機的にまとまっていて調和ある詩のようだ。 灰・紫・赤そして鶯、どれも落ち着いた色で静かな感動が押し寄せてくる。 作成中のビデオをみたら塗りとグラインダーで削る繰り返しでこの色を出しているのがわかった。
酔っぱらい評論家などの解説もところどころに掲示してある。 この道で飯を食っている人たちはカンバスの凹凸がとても気にかかるようだ。 この展のために作成した「WORK1766 」について綿布の厚さを意識しての遠近表現を作者も話していた。
しかし絵で飯を食っていない観客にはこの程度のカンバスの凹凸を論じるのはつまらない。 そしてこのような些細なところでループをしてしまい作品に停滞感も出てきている。 次への一歩を進める時だ。

46 :
■国立新美術館
■DOMANI・明日展
http://domani-ten.com/
■未来を担う美術家たち8人の作品展である。 塩谷亮の写実絵画の何枚かが気に入る。 「朝の情景」は位置関係から来るのか観ていて目眩がする作品である。
津田睦美は19世紀末からのニューカレドニアへのニッケル採掘の日系移民をテーマにしているが初めて知った。 スライドショー「ニューカレドニアの日本人」(9分)が上映されていたが、写真の持っている情報量の質と量に納得。 当時の風景が蘇ってくる。
阿部護の工事現場から持ってきたような鉄のドラム缶やコイル巻は置いてあるだけだが計算され尽くしているように見える作品である。 児嶋サコのネズミは人間と同じ哺乳類を意識した絵だ。 ・・・。
感動するような作品は無かったが、ともかく未来を担ってくれ。

47 :
■石子順造的世界
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/ishiko/index.html
■彼の仲間というか同志の作品が展示されています。 赤瀬川原平が展示会タイトルを書いていますから顔ぶれが想像できます。 池田龍雄、中村宏、横尾忠則、中西夏之、高松次郎・・。 白土三平、水木しげる、林静一・・。
つげ義春の「ねじ式」全原画が展示されていたので久しぶりにジックリと再読しました。 昔のマッチ箱を並べて見ると日常生活の美が表現されていて納得します。 銭湯の富士山のペンキ絵も生活の中の壮大な風景ですね。
「毒にも薬にもならないものが価値や意味を持つわけがない」。 「絵をみるという約束事から解放したい」。 過激な言葉が次々登場しますが、美術→漫画→キッチュへと感心が移動したのは美術も漫画も体制に組み込まれていってしまったからでしょうか?
評論家の展示会でしたが現代との繋がりがよく見えませんでした。 既に50年経つのですから総括の章があってもよかったはずです。 どちらにしろ絵を前にしての約束事から解放しようとするパワーは沢山貰って来ました。

48 :
■汐留ミュージアム
■今和次郎採集講義展
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/12/120114/img/pamphlet.pdf
■自身を見つめ直し豊かな生活をつくりだす為の真の創造をおこなうことが芸術である、と住居・衣服を中心テーマとして総合的な生活学を構築した今和次郎は言っています。
関東大震災で倒壊後のバラックを対象に「バラック装飾社」を創設したり、「考現学」と称しての風俗調査はアッと驚き!です。 「井の頭公園自殺者地図」、「学生食堂の茶碗の割れ具合」、「オシメの文様採集」・・など々。
また19世紀末のロンドン、ニューヨークで登場したセツルメント運動であるソーシャルワークにも建築を通して接近していて活動の広さも桁違いです。 40年間をジャンパーで通したそうですが金正日の姿を思い出してしまいました。
今は石子順造>>47の大先輩にみえます。 今は生活の表側、石子は生活の裏側を歩いた違いがありそうです。 両者が合わさって日常生活に真の深みとコクの芸術性が出るのではないかとおもいます。

49 :
■森美術館
■イ・ブル展
http://www.mori.art.museum/contents/leebul/index.html
■描画の線はとても力強くて確信に満ちてるの。 手塚治虫の線ね。 だからグローバル化にも対応できるのかもしれない。 でもこれは沢山の試行錯誤の結果から出てきていることがマーケットプロセスでわかったの。
「嘔吐する犬」の試行版が十数体も置いてあるのをみると犬と嘔吐の関係の凄さが伝わってくるし、白い山と黒い天池の「百頭山」は南北分断の歴史が疼いてくるの。 彼女は努力家で、天才肌ではない。 だから試行錯誤の重みが作品からみえる。
でも綺麗すぎるのが欠点ね。 嘔吐として捨てられたものをいかに作品に戻すかでイ・ブルの未来が見えてくるわ。

50 :
■東京国立博物館・平成館
■北京故宮博物院200選
http://www.kokyu200.jp/
■「清明上河図」を諦めても混んでるね。 音声ガイドを利用した24作品はしっかりと観てきた。 これ以外も盛りだくさんのため13時に入場したが結局は閉館時刻まで居てしまった。
第一部の「故宮博物院の至宝」は文句の付けようがないが、第二部の「清朝宮廷文化の精粋」も面白かった。 出品されていた辞典を見ても満州語の翻訳に数集類の言語が載っているのをみるとあらためて多民族国家だと再確認できる。
音声ガイドやキャプションではチベット仏教を含め「多文化の共生」「周辺国との交流」など友好の言葉で溢れていた。 現代政治と絡めたくない中国政府からの要請も強くあったのだろう。 これを除いても故宮博作品の広さと深さには満足である。

51 :
 

52 :
■新潟県立歴史博物館
■紙のお金、金のお金(平成23年12月23日〜平成24年3月11日)
http://www.nbz.or.jp/jp/index.html
■古代の富本銭から現代のエラー紙幣まで、古今東西の貨幣を展示。
 HPからプレゼント引換券を印刷して受け付けに出すと、古銭がもらえる。
 面白い企画展だったが、解説文(特に太平洋戦争の時期)左翼的な偏向が見られた。
 主催が新潟日報(社民系)とUX(朝日テレビ=朝日新聞系)だからだろうか。
 歴史学では左右で様々な主張・議論がなされているが、そうした背景を熟知しているはずの歴史博物館が中立性を維持していないのは致命的に残念。

53 :
■そごう美術館
■都の遊び・王朝の美
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/12/0204_hosomipart1/index.html
■なんとパート2が5月からあるようです。 これで?会場の大きさから比して作品はスカスカでした。 細見美術館を初めて知りました。 有名画家も多いのですが作品は小物です。 源順、本阿弥光悦、俵屋宗達、鈴木其一、酒井抱一、伊藤若冲など々。
京都の文化・風俗絵が多くていいですね。 京都に根付いた美術館にみえましたが(?)。 京都住民なら散歩がてらにちょっと立ち寄って、しかも何回も通って、観るのに適した作品群です。 風俗屏風があるので人物を見るには単眼鏡が必要です。
次回のパート2と合わせて一つの展示会にしようと考えているようです。 パート2の方が素晴らしい作品が多いのでは?という期待を持たせる構成になっています。 物理的に可能ならば一回で終わらせても良いはずですが、多々理由もあるのでしょう。

54 :
細見美術館は江戸琳派や若冲の重要作品をいくつも持ってる美術館だよ。
2009年には日本橋高島屋で所蔵作品展があったし、去年の千葉市美の抱一展にもたくさん出品してくれた。

55 :
■東京国立近代美術館
■ジェクソン・ポロック展
http://pollock100.com/
■酒の飲み過ぎで面倒くさくなった。 これでポーリング技法を始めたようにみえるわ。 ドリッピングもスパタリングもその延長ね。 頭を使うオールオーヴァだけはなんとか維持していた。 これが機能していたから作品として成り立っていたのよ。
しかしブラック・ポーリングに向かった時に何故かオールオーヴァを捨ててしまった。 だから後は転げ落ちるだけね。 1945年にクラスナーと結婚してイースト・ハンプトンに農家を買った頃が彼の一番幸せな時だわ。
そして飲酒運転での44歳の事故死は既に決められていたような悲劇だった。 彼は一瞬の間、時代と共に走った。 自身ではどうすることが出来無くても時代が引っ張ってくれる時ってあるのよね。

56 :
■ワタリウム美術館
■重森三玲展−北斗七星の庭−
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1111shigemori/index2.html
■東福寺方丈庭園の原寸大?模型が二点あったがとても窮屈な展示だ。 この狭い館では諦めるしかない。 インタビュや約20の庭園紹介を7,8台のビデオで上映している。
三玲は職人のような顔つき、体格である。 ミケランジェロのようだ。 石を扱うとこのような身体になるのか?
「石を自然から切り離せ」、「古典を再現してはいけない」、「力強くなければ面白くない」と彼は言っている。 作品はこれらの困難をクリアしているからさすがである。 襖や天袋・地袋、掛軸なども作っているが石のノリである。 こちらは好みが分かれるだろう。
庭園ビデオを観ているとズッシリと疲れる。 これも石のせいだ。 イサム・ノグチも登場していたが、彼くらいのデカイ体格でないと並の観客は石の重さに耐え切れないだろう。

57 :
■早稲田大学演劇博物館
■ピーター・ブルックとシェイクスピア展
http://www.waseda.jp/enpaku/special/2011peter_brook.html
■企画展と聞いて行ったのですがガッカリです。 シェイクスピア常設展に数十枚の写真とパンフレットそして過去の新聞評を飾っただけですから。 3月に埼玉で上演する「魔笛」の一部をビデオ上映していました。 いつもながらのシンプルな舞台です。
「つかこうへいの70年代展」「日活向島と新派映画の時代展」も同時開催です。 つかこうへいは「蒲田行進曲」しか観ていないのでどうも興味がわきません。 大掛かりな企画展と言えるのは日活だけです。 この展示で日活の知識がだいぶ増えました。
松竹より8年も早く1912年(大正元年)に創立して新派の俳優で映画を撮ったのは驚きです。 新派や新劇との関係が深いのでこの館での開催になったようです。 きょうはピーター・ブルックが日活映画に替わってしまいました。

58 :
■フェルメール・センター銀座
■フェルメール光の王国展
http://www.vermeer-center-ginza.com/
■入場した途端違和感が襲った。 どれも赤みがかった絵にみえたから。 表面は版画のようだ。 多くは本物を見ていないのでなんともいえないが。 慣れてくるといつものフェルメールのようにみえてきた。
気に入った作品は「デルフト眺望」「フルートを持つ女」「ヴァージナルの前に立つ女」の3点。 桃色の雲と輝きのある屋根がいい。 平面から立体へ動く小作品がいい。 窓と人物と壁絵の下手な距離感が現代的でいい。 しかし37作品もみるとゲップが出る。
「RE−CREATE」は複製でもなければ模倣でもない。 画家が描いた時点を再現するのが目的のようだ。 つまり350年前の絵を現前させることにある。 これを再創作と言っている。 これが商売になる時代に入ったことのほうが興味がでる。
フロアガイドになんと館長福岡伸一の部屋がある! 彼とフェルメールの関係がよくわからない。 フェルメールに関しての本も書いているようだ、読む気はしないが。 それより「動的平衡」の次作が置いてあった。 こちらは早く読みたいものだ。

59 :
■東京都写真美術館
■幻のモダニスト堀野正雄の世界
http://syabi.com/upload/3/1540/horino.pdf
■初めて聞く写真家です。 入場した途端イエーツやチェーホフ、石井漠や崔承喜でこれはいけると感じました。 実験写真は船や橋などの鉄を対象にしています。 ロシア構成主義の躍動感はありませんが、工業生産物への関心度や存在表現は十分です。
雑誌「犯罪科学」に掲載された写真群は生活の奥へ直進していきます。 「玉川ベリ」は多摩川を散歩する人々→河原の砂利採取で働く人々→人々は内地人(日本人)だが多くは鮮人→1日30銭の日雇い→河原のバラックで生活している様子。釘付けです。
しかし1930年中頃から体制側へ与していきます。 アサヒグラフの表紙を飾った「姑娘の鉄道警務手」「盛装の蒙古婦人」は社会の面白い断片を掬い上げています。 30年代の風景を他写真家と違う分節化をした堀野の作品は印象的でした。

60 :
■東京都写真美術館
■フェリーチェ・ベアトの東洋
http://syabi.com/upload/3/1538/beato.pdf
■建物の壁の文様に目が釘付けになります。 写されている細かな部分まで当時の時間を持ったまま止まっているようです。
二昔前の1860年代のインドや中国は微かな懐かしさもあります。 20世紀後半に日本人がインドや中国へ旅行した時そこでみたのは19世紀の建物でした。 そしてソビエト崩壊前後に19世紀の風景は取り壊されて多くは見ることができませんから。
香港や江戸のパノラマ写真はやはり圧巻です。 視野の広さ=量が質に転化するからでしょう。 そして朝鮮とビルマへ彼は足を延ばしています。 これでアジアの全てを俯瞰できたはずです。 今のマンダレー王宮などはハリボテの建物しか残っていません。
ベアトの写真をまとめて観たのは今回が初めてです。 やはり量が質に転化するだけの作品量を観る必要があると確信した展示会でした。

61 :
■国立西洋美術館
■ユベール・ロベール−時間の庭−
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/robert/
■若かった頃のイタリアが一杯詰まっている人生なのね、ロベールは。 歳をとってからイタリアを思い出す時、そこに彼の青春がピッタリと張り付いているから結局は彼は歳を取れないのよ。 だからいつまでもイタリアから戻った時のままなの。
廃墟や洞窟が暗く重く迫ってくるのかと胸をドキドキさせて上野へ向かったけど明るさと軽さが思っていた以上ね。 それは茶色のサンギーヌの為よ。 ピラネージやサン=ノンのエッチングの黒とは逆だし、そして油絵も水彩画のような質感のある薄味だから。   
当時の市民生活も描かれていて今でいう近未来絵画にもみえてしまう。 出口近くの「アポロンの水浴の木立」は現実と空想がごちゃまぜね。 でも革命へ向かう時代に彼のアルカディアが当時の人々の共感を得たのもわかる気がする。

62 :
■国立新美術館
■セザンヌ −パリとプロヴァンス−
http://cezanne.exhn.jp/
■初めて見知ることばかりだ。 セザンヌの故郷がプロヴァンスだったこと、父親が裕福だったこと、彼と自然の有機的な結びつきがとても濃いこと、初期作品は初めて観ること、などなど。 「四季」はセザンヌの作品だとは今も信じられない。
人物画と静物画の部屋ではみる喜びが押し寄せてくる。 「赤い肘掛け椅子のセザンヌ婦人」は素晴らしい。 これは人物画と静物画が融合しているようだ。 服や椅子はもはや静物画である。 スカートの襞を見ていると目眩がおそってくる。
ところで「サン・ヴィクトワール山」はいいとは思えない。 その理由がわかった。 山の多くは晩年の作品だからだ。 晩年の絵は感動が少ない。 これはすべての画家にいえる。 ともかく6月まで開催しているからあと数回は行ってもよい。

63 :
sssp://img.2ch.sc/ico/folder1_13.gif
10年以上行ってない希ガス

64 :
釜山で新型iPadの発売はされていますか?
シムフリーのiPadが欲しいのですが北京行くくらいなら釜山に行きたいので質問させていただきました。
価格や発売日等も教えていただけたらたすかります。
よろしくお願いします。

65 :
■BUNKAMURAザ・ミュージアム
■レオナルド・ダ・ヴィンチ−美の理想−
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci/index.html
■「ほつれ髪の女」はいいですね。 髪の先にまで異様な生命が宿っているようです。 ダ・ヴィンチ好みの顔です。 しかし展示目玉が他に無いせいか宣伝のし過ぎにみえます。
同じ系譜の「岩窟の聖母」「レダと白鳥」が展示されていました。 ついでですからこの顔をテーマにしてもっと突っ込んでも面白かったかもしれません。 ところで「レダと白鳥」に会えて幸せです。 足のまわりの花や虫、鳥もジックリみてきました。
ダ・ヴィンチの入門書をそのまま会場に広げたような展示会でした。 たくさんの「モナ・リザ」は春休み用ですね。

66 :
■府中市美術館
■三都画家くらべ  京、大坂をみて江戸を知る
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/santo/index.html
■毎年この時期の府中市美術館は、江戸を中心とした日本画の展覧会を開きます。独自企画で気合の入った展示で、毎年楽しみにしてます。
作品全体の質は小粒で特にこれという作品はしぼれませんすが(強いて言えば岸駒の「牡丹に孔雀図」)、東京では余り見る機会がない大阪の絵師作品が見られるのが有難い。15日までが前期で後期になると展示がガラリと変わるので気をつけて下さい。

67 :
■ワタリウム美術館
■ひっくりかえる展、2012.4.1−7.8
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1204hikkuri/index2.html
■ヴィデオが11台くらいあったかしら。 チン↑ポムが半分を占めているわ。 なぜ「ひっくりかえる」かわかったの。 それは「スーパーラット」のネズミ狩の場面でエリイがネズミを見てキャーキャー叫んでいるの。 精神的には完全にひっくり返っていたからよ。
「BLACK OF DEATH」はカラスの声を拡声させて車で走るんだけど国会議事堂周辺にいる沢山のカラスが車に集まってくるの。 ヒッチコクの「鳥」のようね。 この鼠と烏の作品が一番面白かったわ。 都会でも狩ができるなんて考えてもみなかったからよ。
でも過激なVOINAや写真のJR、そして福島原発の作品も衝撃力は無いわ。 同じようなパフォーマンスを見せられると観客も慣れてしまうのかもしれない。 鼠や烏は遺伝子を共有する同士ではなくて種が違う理解不能な他者だから面白いのよ。

68 :
■東京都写真美術館
■新しき土、2012.4.7−30
http://www.hara-eiga.com/
■日本の自然が全開している感じね、特に地震と火山が。 それが物語の中にこれでもか!と挿入されているから酷いったらありゃしない。 でも火山の撮影の凄さを見ると世界中でヒットしたのもわかる気がする。
原節子はまだ若すぎる。 16歳という年齢以外でもね。 チラシが原節子オンリーだったから恵比寿まで出向いたんだけど。 一番好きな作品は「わが青春に悔いなし」。 溌剌としていて彼女らしさが出ているからよ。 1950年以降の作品はもうだめね。
それより当時の風景が沢山撮影されていて面白かったわ。 鉄工所や繊維工場、繁華街、帝国ホテル、飲み屋、国技館。 商品名が書かれているネオンや提灯も。 そして全国の有名な観光地。
新しき土とは何かが終幕にわかったの。 それは満州よ。 作品が作られた1937年は日中戦争の幕開け、しかも監督はガチガチのナチス信奉者だから。 戦後の原節子しか知らなかったけど初めて戦時の作品に出会ったのが今回の一番の収穫ね。

69 :
■東京都写真美術館
■ロベール・ドアノー、2012.3.24−5.13
http://syabi.com/upload/3/1545/robert.pdf
■「牛乳を買いに行く子供たち」でブレッソンの「ムフタール街」を思い出してしまったの。 戦争という特異点の中では差別化ができないのよ。 だから同じにみえてしまう。 レジスタンス時代の偽造パスポートを作品としてズラっと並べるしかないわね。
内気な性格だったためか初期作品には対象との間に微妙に震える空間が存在している。 これが戦争終結前後の作品を生き生きとさせているのね。 特に二人が収まっているポートレートは面白いわ。
でも撮影場所を友人が探してくるのも写真家としてどうなのかしら? 55年後半以降の作品はツマラナイ。 「パリ祭」も祝祭の異空間が見えなくなっている。 80年代のパリ地区を撮影したのも公務員の仕事だとして責任を転化しているのは情けないわね。

70 :
■イメージフォーラム
■はじまりの記憶
http://sugimoto-movie.com/
■「劇場」の杉本博司は顔も見たことがなかったことを初めて知った。 彼の要をわかりやすく丁寧に紹介している素晴らしいドキュメンタリーだ。 
彼は芸術家にはみえない。 それは事物への接近方法、事物への思いがそこいらにいるオジサンと同じだからである。 時を忘れて生物を顕微鏡で天体を望遠鏡でみるときの興味を持って、少しばかり緻密で感性を研ぎ澄ましている仕事人である。
しかし思いは無機物から有機物が発生する過去へ遡る。 作品はすべてこれに集約していく。 神は無機物から有機物に転換する<気配がある>時に現れる。 剥製が生き物に変わる「ジオラマ」や「肖像」も、そして「海景」や「放電」もこの気配を持っている。
彼の作品に感動する理由がここにある。 生物は40億年前の無機物から生まれた始まりの記憶を持っているからこれに感動するのだ。

71 :
■原美術館
■ハダカから被服へ
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html
■桜吹雪の中を御殿山に登る。 最初の部屋には鏑木清方風の「千人針」、ダゴティの「女性背筋図」などがロラン・バルト並の解説とともに飾ってある。 展示会名も文学的である。 これは期待できそうだ! ・・しかしその後が続かなかった。
原始人や歴史人物の解説が月並で作品を錆びつかせている。 現代ファッションも同じである。 この文学的テーマをまったく消化できていない。 今回は具体的言語的すぎた感がある。 バルト好きの杉本博司でも息切れのようだ。 
またこの館は私邸だったため展示が難しい。 廊下も狭いし部屋も狭い。 朝香宮邸に漂っている部屋のリズムも無い。 解決するためにレストランを無くすのも一案だが。 作品数の制約から毛色の違うアルミニウムや能装束を省くと分かりやすくなったろう。

72 :
■星と森の詩美術館
■刀匠 天田昭次展/星襄一《星》の版画展(2012.4.1〜6.3)
http://www.neptune.jstar.ne.jp/~hosimori/
■のどかな山村の奥地にひっそりと建つ美術館。残雪で遊水地の散策路は閉鎖中。
 日本刀の清冽な美しさや、星を題材にした版画の多様さに面白さを感じた。
 100uくらいの小さな美術館だが、客足も少なく落ち着いて鑑賞できる。

73 :
■池田記念美術館
■中山正 スーパー木版画展(2012.3.30〜4.20)
http://www.ikedaart.jp/
■豊かな色彩の少女、颯爽とした躍動感の馬や蝶を題材にした美しい木版画。
 常設展ではベースボールマガジン社の創設者・池田恒雄氏にちなんで野球の展示品が多い。
 また、何故か小泉八雲の展示もあった。まとまりには欠けるが、閑静で広々とした美術館。

74 :
■東京国立博物館・平成館
■ボストン美術館・日本美術の至宝、2012.3.20−6.10
http://www.boston-nippon.jp/
■浮世絵が出品されていないのは「浮世絵名作展」を去年開催したからでしょうか? 2年前の森アーツセンター「西洋絵画の巨匠」展は素晴らしかった記憶があります。 質と量の伴う展示が多いボストンに、圧倒され通しです。
絵画以外特に着物を多く出品できるのも底力が有る証拠です。 そして今回、「蕭白といえばボストン」の言葉を初めて理解できました。  「雲龍図」の口の周りの髭だとか爪の回りの毛の描き方は漫画のルーツに出会ったようです。  
「吉備大臣入唐絵巻」は空間と時間の空白が生かされていて面白いですね。 これも漫画です。 ぎっしり詰まった「平治物語絵巻」よりホンワカした気持ち良さがあります。 
気に入ったのは土佐光起の「王昭君図」。 親しみさが有り顔も最高です。 そして快慶の「弥勒菩薩立像」。 どこか人間の思いを持っている顔です。 光琳の「松島図屏風」は期待していたのですがイマイチでした。 光琳には大事な何かが不足しています。
若冲を含め漫画的要素の濃い作品が多いですね。 フェノロサやビゲローは漫画を楽しむノリで作品を収集したのかもしれません。 二人が戦後の日本漫画をみれば平安時代からの日本文化の痕跡がちりばめられていると言うでしょう。

75 :
>>74 浮世絵名作展は・・
http://logsoku.com/thread/kamome.2ch.sc/gallery/1285217664/258

76 :
■森アーツセンターギャラリー
■ONEPIECE展、2012.3.20−6.17
http://onepiece-ten.com/
■小学生高学年が読者だとおもっていた。 しかし会場は大学生前後が多い。 冒険と仲間がテーマだから読者層が広いようだ。
展示は原画が大部分だ。 色付きは素晴らしい。 茶色系が多く暖かみがある。 近年の画は背景に沢山の物が描かれているので長くみていても飽きない。 最初のシアタービデオは白黒だが立体感もあり冒険の楽しさが表現されていて一番面白かった。
これ以外はたいしたことはない。 静かさのある会場である。 原画の展示が多すぎるからだ。 物足りない客も多いはずだ。 しかし物語にどっぷりと浸かっている愛読者なら脳味噌はシンバルが鳴りっぱなしかもしれない。 好みが分かれる展示構成である。

77 :
■三菱一号館美術館
■KATAGAMISTYLE、2012.4.6−5.27
http://katagami.exhn.jp/
■ビデオ「江戸小紋記録」を見て型紙の作り方が分かったわ。 道具や作業は言葉で表現し難いからよ。 現代商品への適用はもっと詳しくしりたかった。 ルイ・ヴィトンなどのデザインとの関係やコンピュータシステムとの繋がりもね。
展示は国別に章が分かれていて目新しかったけど隅々まで日本の型紙の浸透が強調しすぎていてしつこい感じがしたわ。 「世界が恋した」とはズレた雰囲気を感じるわよ。
ところで日本の型紙史から見て生活用品にもっと素敵なデザインがたくさんあってもよさそうにみえるけど何故少ないのかしら?
ヨーロッパのブランド・デザインなど容易に越えられそうだけど。 結局はマーケティングなどの経営全般に差があるのかしら?

78 :
■損保ジャパン東郷青児美術館
■アンリ・ル・シダネル展、2012.4.14−7.1
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
■初めて聞く画家です。 「悪くはないが・・」という感じです。 こんな感じですから多分知らない人が多いはずです。 点描画を崩したようなタッチも見うけられます。 水分が多く湿って重たい感じがします。
穏やかな人生を過ごしたらしく思想を前面に打ち出しません。 エタプル時代に受けた象徴主義も影響しているようです。 アンティミスムです。 ですから印象派への拘りや描かれた多くの窓明かりも「光の帝国」のような緊張感はありません。
晩年に描いた一連の不在の食卓が一番です。 人のいないテーブル上のポットやカップは人の気配を感じさせます。 運河や建物の風景とテーブルや椅子と見えない人との関係が微かに漂っています。 「悪くはないじゃん・・」。

79 :
■サントリー美術館
■毛利家の至宝、2012.4.14−5.27
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2012_02/
■毛利には無関心だったので、元就や秀吉、家康の対策書・起請文・注進状などの事務文書が最初に展示されていて嬉しい。 しかも現代語訳も付いている。 これで毛利たちの性格や人間関係が見えてくる。
史記や古今和歌集などもあり元就は経営能力ばかりか歌や画・茶・能などを嗜んでいて武士の鏡のようだ。 毛利博物館の存在も初めて知った。 戦国大名の総合力が表れている展示構成である。 しかしちょっと持ち上げ過ぎではないのか?
目玉は「山水長巻」である。 出足の春はいいが、しかし冬に近づくと建物の壁ばかりが目立ち単調になる。 雪舟も途中で飽きてしまったようだ。 宗達や探幽、応挙、芳崖も一点だけなので記憶に残る。 このように広く浅い展示もたまにはよい。
この赤坂の外れに長州藩毛利家屋敷があったそうだが当時は二千名も常駐していたとは驚きである。 帰りに檜町公園を歩いたが防衛庁のため近づかなかったせいかこの一帯は都心部でも記憶の少ない場所の一つである。

80 :
■目黒区美術館
■シャルロット・ペリアンと日本、2012.4.14−6.10
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/pdf/2011_perriand.pdf
■ペリアンはコルビュジエに出会う前からコルビュジエ風だったのよ。 子供時代にガランとした室内が気に入っていたことからもわかるわ。 コルビュジエはスッキリが一番なのよ。
でもペリアンは女の眼を通してリビングやキッチンを見てしまったの。 だからコルビュジエよりバウハウスに近づいてしまった。 物を無くするより物を沢山持ってそれを隠そうとしたのよ。 それは当時の社会から支持されたはず。
ペリアンと日本で関わった人々の話や写真はとても面白かったわ。 グローバル化以前の暖かさがみえる。 当時は人から物と情報が繋がっていたからよ。
この展示会は神奈川近美からの巡回のはずだけど、解説や作品の陳列方法をみると大学生の卒業研究のような会場ね。 だから時間をかけて観る必要があるの。 このような展示会には閑人しか来ないから救われるけど、悪いのは神奈川近美ね。

81 :
■練馬区立美術館
■バルビエxラブルール展、2012.4.8−6.3
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/kashima2.html
■どこかで見た作品があります。 でも名前を声に出すのは初めての二人です。 どちらも挿絵画家ですから本と同じ大きさの作品が多いですね。 前半の展示では単眼鏡も欲しいところです。 
バルビエは1909年にロシアバレエ団を観たのが人生での決定的体験と言っています。 彼の作品にある豊かさは、G・クリムトの影響もチラッと感じますが、舞台が持っている総合芸術への指向性を含んでいるからでしょう。 
ラブルールの線はスッキリしていて嫌味がなくていいですね。 動植物などは日本美術を思い起こさせてくれます。 でも観終わった時にはやはりヨーロッパを感じます。
二人の作品は静かな自宅で挿絵の入った本を捲りながら当時のフランスを自由に思い巡らすのが一番いい鑑賞方法です。 と、鹿島茂もそう言っているように聞こえます。 倉庫のような練馬美術館でウロウロしながら観るのは合いませんね。

82 :
■府中市美術館
■三都画家くらべ、2012.3.17−5.6
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/santo/index.html
■江戸の画家(作品)かどうか? 生まれも育ちも東京のワタシが見てもわからないわ。 大坂と京都はなおさらね。 もし江戸時代に江戸に住んでいればわかるかもしれない。 それは人・物・情報の流れに意味を見いだせる余裕があるはずだから。 
たとえば<笑い>の章で大坂は人を笑わせる、京都は深みある和み、江戸は明確・理屈の笑いとあったけど、これに沿って作品が展示されているから納得してしまうの。 でも仮定に合わせた作品のみを集めているかもしれないという疑問が付きまとうわね。
面白いけれど答えはいくらでも変えられる企画ね。 後期展示の「人物画くらべ」だったけど気に入った作品は十点くらい。 なかでも応挙の「楚蓮香図」、月岡雪鼎「見立牡丹花肖柏図」の女性が素敵ね。

83 :
>>82
「笑い」のところは、自分も疑問だったなあ
展示されてる絵が笑える絵じゃないんだもん
「これのどこが『笑い』なの?」って感じで
江戸の笑いなら国芳でいいんじゃないかと思ったのに、そうじゃないし
テーマの立て方に無理がある感じ

84 :
あの展示は、笑いの違いというよりは
むしろ洒落っ気の感覚の違いと言う方がピンとくる感じ

85 :
■静嘉堂文庫美術館
■東洋絵画の精華、2012.4.14−5.20
http://www.seikado.or.jp/010100.html
■「平治物語絵巻信西巻」が最初に展示されている。 しかし第二段はじめの信西自害のところで以降は次回のお楽しみになっている! 週刊連載マンガの続きと同じだ。 しかも仏画が多くて部屋全体が暗いせいもあり調子が狂ってしまった。
後半になって抱一の楽しい「絵手鑑」や「四条河原遊楽図屏風」の踊っている老若男女をみてやっと元気が出てきた。 作品の質は十分だが量の少ない展示であった。 ここは陸の孤島で来るのに大変だから次回のお楽しみではなく一度に展示してくれ。

86 :
■国立新美術館
■エルミタージュ美術館展、2012.4.25−7.16
http://www.ntv.co.jp/hermitage2012/
■エルミタージュ展は3年に一度は開催されていますね。 ロシアにもいい収入源になっているはずです。 でも400年の期間を集めたのはひさしぶりですか? 
ルーベンスの2枚が気に入りました。 「虹のある風景」と「ローマの慈愛」です。 他にもダイク、ランクレ、ドラクロアなど数枚です。 目玉の「赤い部屋」はあまり良くないですね。 なんというかペンキ絵のようで。 平面的だから余計ですか?
多くは小粒でしたがバラけていたので車窓から移り変わる景色を見ているようでした。 絵画の流れから湧き起こるリズムにのれて楽しかったです。

87 :
■長岡市栃尾美術館
■日本美術刀剣保存協会長岡支部会員愛刀展『日本刀の美』(2012.4.28〜6.10)
http://www.lib.city.nagaoka.niigata.jp/museum/index.html
■展示室は2階。美術館と言うよりは市民会館の会議室の様な印象を受けた。
 期間中、毎週日曜日には展示解説会が催されている。
展示品はほとんどが日本刀。鎧が1点と装飾品、山本五十六の海軍短刀もあった。

88 :
■BUNKAMURA ル・シネマ
■レオナルド・ダ・ヴィンチ in シアタ
http://davinci.gaga.ne.jp/
■展示会>>65の付録です。 なんと9点もの絵が揃ったロンドン・ナショナル・ギャラリの展示会風景を映画にまとめたものです。 ルーヴルの「岩窟の聖母」や初公開の「救世主キリスト」も入っています。 ロンドンではチケットが即完売したようです。
司会者が絵の前で著名人、例えば写真家、音楽家、舞台監督や主教にインタヴューしていきます。 彼らが勝手気ままなことを喋るのがこの映画の面白いところです。
「救世主キリスト」を女優フィナオ・ショウは「家のドアに誰か訪問客が来たような感じの絵」だと言っています。 ドアの周辺は期待と静寂が覆っています。 ドアを開けた時、闇の中から彼が現れます。 顔はボヤけていますが不思議な現実感があります。
ロンドン版「岩窟の聖母」の額縁を新しく作るところも面白かったですね。 一部分に16世紀の材料をそのまま使い、それに合わせて新しく付け加えたそうです。 絵は古いニスを取り除いて掃除しました。 ロンドンへ直ぐにでも飛んで行きたいくらいです。

89 :
■東京オペラシティアートギャラリー
■BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展
http://www.operacity.jp/ag/exh141/
■ビート・タケシの映画は一目置くが絵は上手いとはいえない。 やはりペンキ屋のせがれである。 今回はパリで開催した展示会の再現らしい。 彼好みの方法で日本を紹介をしている作品が多い。 だからこの日本で開催すると少しズレている感じだ。
1994年のバイク事故のリハビリとして絵を描くようになったとタケシは言っている。 これだから絵より魚の模型だとかビデオの方が面白い。 しかしコメディアンにもかかわらず色々な肩書きを持っていて凄い人だとあらためて納得する。
ここはいつも二階で収蔵品展を同時に開催している。 今回は「船越保武展」が開かれていたが30点近いブロンズ像に感動してしまった。 カトリック女教徒が多いが信仰の関心と無関心の両方が表現されていてなんともいえない感情が沸き起こってくる。
船越保武とビート・タケシは水と油だが離れすぎると逆に違和感が無くなるから面白い。

90 :
■三鷹天命反転住宅
■たのしみかた
http://www.architectural-body.com/mitaka/event.html
■住宅の見学会へ行ってきたわ。 見学会は入門編からプロ級の5種類があるようね。 一番驚いたのは床がコンクリートで凹凸があること。 凹凸はいいけど、コンクリートで住む気持ちがなくなってしまったわ。 木で出来ているなら納得よ。
あと日本文化が安易に取り入れられているところがだめ。 障子と畳の回りに敷かれている石が最悪。 取り入れない方がいいわ。 この二点が改善できるなら住んでもいいかもね。 靴を脱ぐ行為を中途半端にしたことが一番の失敗ね。
荒川修作はもはや米国人なの。 これは鮫が住む住宅だわ。 鮫は生きている間は動き続けなければいけない。 動き続けていれば見返りがある家ね。 カラフルな色は受け入れることができるし、床や天上の傾きもいいわね。
荒川修作+マドリン・ギンズの二人はとても興味があるけど、この住宅は西洋的な思い入れが強すぎるようね。 養老天命反転地もどう感じるか訪れてみたいわ。

91 :
■ヒカリエホール
■市川亀治郎大博覧会
http://www.kamehaku.jp/
■俳優の顔と名前は覚えたことがない。 しかし亀治郎と萬斎の二人は名前で芝居を、現代劇が多いが、観に行くことがよくある。 なぜならこの二人の舞台は身体というものをいつも新しく感じ考えさせてくれるから。
6月に猿之助を襲名するようである。 これで歌舞伎が忙しくなると他ジャンルへの出演が少なくなるかな? 「前例がなければ、つくればいい」をこれ以上の銘として新しい分野を切り開いていって欲しいな。
大博覧会はヒカリエの見学のついでに寄ったのだが、このヒカリエで大人の渋谷を取り戻したいということらしい。 地下3階から9階まで隈なく歩いたが30代をターゲットにしているようだ。 しかし劇場やレストランを増やしただけでは大人は集まらない。
東横文化に始まり、セゾン文化、次に東急文化、そして若者文化へ動いた渋谷だが、一つの思想を持った広がりが地域として定着しなければ新しい渋谷文化になれない。 ヒカリエだけではまだ何も見えない。

92 :
■国立科学博物館
■インカ帝国展、2012.3.10−6.24
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2011/inka/index.html
■インカ帝国って14世紀に栄えたの。 知らなかったわ。 インカ帝国は文字を持たなかったことも。 展示会場はとても緩やかな感じがするの。 観客は文字に縛られないことでインカ帝国を自由に想像できる。 これは場内で感じたことよ。
文字が無いことでミイラを作る死生観もできたようね。 ミイラになって現実世界で生活できるのは話し言葉だけの世界では可能なのよ。 話し言葉は今しか存在しないから。 過去の話しも今のことになるからよ。
でも文字と鉄を持たなくて4000Kmの範囲を支配するのは無理があるわ。 スペインに簡単に敗れた理由はこれね。 帝国内では争いが耐えなかった。 そしてスペイン側についた地域もたくさんあったはずよ。
じゃが芋や唐辛子、トマトが帝国からやってきたのも嬉しいわね。 スープストックトウキョーで「豚肉とじゃが芋のインカ風スープ」を販売していると聞いたから早速食べに行こうかな。 でも豚肉ではなくてアルパカにしてね。

93 :
千葉市美術館に行って来た
蕭白予想以上によかった
この後は英泉やるんだね
どうせ、これも行くんで、神奈川県民だけど千葉市美友の会に入ることにした
毎回、ミュージアムショップで買物もするし、年に2回以上行けば元がとれると思って
ついでに、美術館のお知らせみたいなのももらって帰りに電車の中で読んでいたら、館長変わったんだね
新しい館長も日本美術の研究家みたいだから、企画展の傾向なんかは変わらないのかな
いい企画展が多いから変わらないでほしいな
あと、一番の希望は千葉市美術館が都内と神奈川県内にできることだw
千葉市美で一番観客数の多かった展示が田中一村だったというのが意外だった
若沖なんかの方が上かと思ったんだけど

94 :
■21_21デザインサイト
■テマヒマ展、2012.4.27−8.26
http://www.2121designsight.jp/pro gram/temahima/
■最初にビデオを見て次に整然と並べてある作品に対面する。 ここの展示方法です。 ビデオ予習のためか作品に親しみがでます。  しかも整然とですからリズミカルに心身に入ってきます。 ここは商品の展示が多いからこの構成が効果的です。
きりたんぽやちまき(笹巻)の作り込みにはガス炊飯器や米挽機などの機械も使います。 しかし価格からみて投入した人の手と時が大きいことがテマとヒマの条件のようです。 できあがった物は旨い美い巧いのはいうまでもありません。
60種類の商品が持っているテマヒマから東北の一つの全体像が見えてくる展示会です。 東南アジアなどに行った時に現地の人や物、風景に出会った時に感じるあの感覚も同じだとおもいます。 懐かしさもあります。
ところでビデオで上映していた「味噌黒米餅」を見てとらやに寄ったのですが売り切れでした。 一日15個限定販売とのことです。

95 :
>>93
いやらしいヨイショだなあ

96 :
■郷さくら美術館東京
■現代日本画の精華
http://www.satosakura.jp/tokyo/
■3月に開館した新しい美術館である。 郡山市にある姉妹館でオーナーは企業家とのこと。 コンパクトな三階建である。 多くは聞いたことのない画家であるが総て日本画が嬉しい。 1階は桜、2階は動物、3階は花木が特集で全90点。
屏風並も数点あり迫力は十分である。 作家数や画題数の多さに気を配っているようである。 しかも昭和生まれに絞っている。 このためか駄作も少なからずあるが全体にレベルが高い。 気に入ったのも数点あった。
4冊の図録をみると相当数持っているようである。 三ヶ月ごとに入れ替えをするらしい。 目黒駅から近いので行きやすい。 楽しみの館が一つ増えた。

97 :
■東京都写真美術館
■川内倫子展、2012.5.12−7.16
http://syabi.com/upload/3/1593/kawauchi.pdf
■観客が良質な暇(ヒマ)を持っていないと受入れてくれない作品です。 作品は若さが感じられます。 日本風土の色と香りも感じます。 これらを基に想像力を広げるのに時間がかかるからです。 得られる感動も小さいです。 小さくてもよいのですが。
ビデオは3本ありましたが途中で席を立ちました。 最後まで見たい力を作品は持っていません。 良質なヒマを持っていない観客は欲張りですね。
次に観た同時開催の「光の造形」がどぎつく感じました。 「JPS展」がでしゃばり過ぎていると感じました。 これも「川内倫子展」の影響です。

98 :
■パリ・オペラ座
■パリ・オペラ座のすべて
http://www.youtube.com/watch?v=p4VI4F8UHIc
■監督はF・ワイズマン。 「アメリカン・バレエ・シアターの世界」は長すぎる感じだったけど、これも同じだわ。 飽きてきたら遠くのモンマルトルでも見てくれ、そしてダンスに興味があれば3時間くらいは許してくれ、ということね。
コーチとダンサーの練習時の対話と芸術監督まわりの会議しか音声が入っていないの。 監督が言っているコンテンポラリの位置づけやダンサーの年金制度のことなど断片的な言葉だけ。 だから余計強く残るのね。
ワイズマンは偉大なドキュメンタリー作家と言われているけどわかる気がする。 素材を大事にして編集も巧いけど記録映画の域を出ていないのが残念ね。 「コメディ・フランセーズ演じられた愛」を観たいけれどレンタルでは取り扱っていないのかしら?

99 :
朝鮮進駐軍
朝鮮人は 戦後のどさくさに 日本人を何千人も殺してるんだね

100 :
■ルーヴルDNP
■ゴヤの<<青い服の子供>>、2012.04.27−10.28
http://museumlab.jp/
■展示作品は1枚だけ。 だから観に行くのか行かないかハッキリするわね。 今回はゴヤの「青い服の子供」。 背景は青系統でしかもかわいい子供だから副交感神経が高まり満足感は+よ。 ここは事前予約をしないとだめなの。 行く人は忘れないでね。


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