ラブライブ！の海未ちゃんスレ 3
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ラブライブ！の海未ちゃんスレ 2
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避難先は下記スレです。
【ラブライブ！】園田海未ちゃんはラブアローシュート♪可愛い42射目 ･
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新スレッド立てて頂いてありがとうございます。
それでは いざ！
割烹着にエプロン見るからに厨房に立つ調理師の格好の花陽
片手にはオヤジどもを斬首した返り血のこびりついた武器にもなる巨大な御飯しゃもじを担いでいる。
花陽ちゃん、覚えてるビイ？
私たちアクアで私はルビイだよ
ルビイ？・・あっ？！あの時の
お正月のときに助けた！
そうですビイ、まあ
とりあえず飯たべましょう
以下次幕
別人だけど
どうしたんです絵里？
力が揺るんできてますよ、
お凜、最初から力を入れすぎると後半からヘタバッてしまいますよ、
海未佐衛門は、大太鼓の勝負に挑む二人に大声で声援を贈った
陸雄は海未佐衛門に両肩を掴まれて一緒に見物している。
ど〜ん！ど〜ん！どどーー！
両手を大きく降りかぶって、お凜の太鼓がグラウンドの地響きをまねく。 一方絵里は、次第に疲れてきて、息をハアハア荒げて、汗だくでフラフラと棒を降りまわす。
ハラショー・・体力ないわねえ
やっぱり私って、
どーしたにゃ元初代生徒会長？
お凜は雷門さまの様な厳めしく
荒ぶる姿で太鼓を叩きまくった
以下次幕
暑いし、 絵里は次第にフラフラして立つのも覚束無い
絵里？ 海未佐衛門は絵里の様子が心配になってきた
ソーレ！もいっちょ！にゃにゃにゃん！ 絵里の疲れに比例してお凜のテンションはぐんぐん上がって来た
まったく、だらしがないわね、
元初代生徒会長どのは！
倒れ込むか弱い絵里に肩を貸したのは先程、絵里から太鼓棒を
取り返された、ミューズ副長矢澤にこ吉。 にこ、吉、水・・
なにか飲むもの・・ 無いわよそんなの、横になったら自分で
水道に行きなさいよ、にこ吉は
絵里を海未佐衛門に引き渡した。 絵里、大丈夫ですか？
まさか熱中症では？ 回りを見ると桃色の浴衣姿の真姫ひめが
しゃがんで亜里沙の作業の様子を見物している姿が見えた
真姫ひめー！来てください、絵里がー 以下次幕
ちょっと！ 真姫ひめは浴衣の裾を引いてゆっくり立ち上がる
なんか絵里殿が具合い悪い見たいね、亜里沙もペンキを塗りたぐった小筆を手に持ちそちらを
見て呟く。 真姫ひめは早足で海未佐衛門に抱えられた絵里のところに向かった。
真姫ひめは、息を荒げて苦しそうにしている絵里を膝で横たえ、おでこに手のひらを当てて
手首を触った。 頭は普通ね、別段熱がある訳じゃないけど、
脈が少し粗いわ、動悸もしてる
以下次幕
訝しげに絵里に顔を近づけて
再度呼吸や心臓の動悸を診る
あ、真姫ひめ、ちゃん・・
無理、立てない・・
弱々しく首を横に降る
もう医務室に連れて行って暫く寝かせましょう。 海未佐衛門は絵里を起こそうと手をかす
すると真姫ひめが絵里の背中を抱きおこして立たせた
私が連れて行くわ。 少しも歩けないの絵里？ 絵里はうん、とまた弱くうなづく
じゃあ・・真姫ひめはしゃがんで絵里を背中におぶさる様な格好になった。 真姫ひめ、大丈夫ですか？ おんぶを！
こうみえて私だって、絵里のおんぶぐらい出来る力はありますよ、ミューズなんだから
そうですね、真姫ひめは体持ち
でした。 以下次幕
医務室目指して歩みを進めた
頼みましたよ、真姫ひめ
海未佐衛門は前髪をかきあげて
心配気に見送った。
グラウンドで一人、顔に降り注ぐ陽射しを両手のひらで防ぎ
仰向けに寝そべる、休憩中のことりは、かつてこのグラウンドで共にミューズのランキング練習をした、旧友を思い返していた。 高坂穂乃果・・ 会わなくなって大分経つが何故か彼女の顔が浮かんでくる、そしてことりには見えて居た、海未佐衛門と同じように。
こ〜とりちゃん、疲れた？ 耳もとで大きく声がする。
穂乃果・・ちゃん、どうしたの？ことりは手のひらで顔を
隠しながら天を仰いで顔を動かさずにそのまま訊いた
へ、へ、その・・海未ちゃんとにこ吉ちゃん達を頼むよ
回りの反応を確認しても穂乃果が見えて声が聞こえるのは自分しか居ないとことりは悟った
わかってるよ、その事で現れたの？ 海未佐衛門のところに来た時同様の高校時代の穂乃果
いやいや、警告に来た！
これ以上ミューズを続けると
完全に狙われる！
え？狙われるって、虹ヶ咲に？！ それもあるけど、もっと複合的にヤバイ連中に！！
国家そのものに近いそいつ等に
ええー？？ どうしてそをな事わたしに言うの？ 海未ちゃんに
言ってよー！ 以下次幕
ミューズがなにをしたの？
なんでまた、ミューズを続けると良くないとかっていうのよ！！ そもそも、あなた誰なの？ 穂乃果が今そんな姿のわけないでしょう！
わかった、わかりやすく説明するから怒らないで、ことりがこんなに怒るなんてもう、思いも
よらずだよ。 だってせっかく
再結成したわたしたちをまた穂乃果ちゃんが続けるのは良くないみたいに言うんだもん！！
以下次幕
海未佐衛門は、一人で顔を真っ赤にし、頭から湯気を立てて怒り散らす、ことりを心底、心配になってきた。
静岡に行ってはダメ？特に沼津内浦には？ 近いうちに誘われる？ そうなんだ、それに虹ヶ咲の行動が全然読めないけど
ミューズを包囲する網の様な物を奴等は水面下で張り巡らしてるらしいよ。
そんな、なんでアナタがこんな事知ってるの？アナタ本当は誰？！ ことりが感情を爆発させたそのとき、へぇー、これは
一大事そうですね。 海未佐衛門がいつの間にかことりの横に居た。 余計なお世話です穂乃果、ことりを不安にさせないでください。 以下次幕
あなたがまた来たと言うことは、それなりの事をわたしたちに知らせにまいったのでしょう？穂乃果？
海未ちゃん・・いきなりでごめんね、いつもいつも！ でも今回は相当にやばいから
やばいとは？ 虹ヶ咲とその支配組織のダイバー企画、さらにその裏にうごめく支配層がすくーるあいどる狩りをやり始めてるの
すくーるあいどる狩り？！ な・・なんかぶっそうなんだけど
海未ちゃん、ことりちゃん。 連中は静岡、北海道を中心に全国規模ですくーるあいどるを再起不能にして、自分たちの家来にするためのすくーるあいどる狩りを広めてる。
ミューズをぶっ潰すために・・
ミューズをぶっ潰す？ そのために、すくーるあいどるをみんなやっつけて再起不能にですか？！
そうなんだよ・・穂乃果はこれでもなく暗い表情の剣幕になった
だから、ミューズを続けていくと・・かならずミューズ包囲網の餌食にされる・・近いうちに内浦からミューズに助けをもとめてくる、すくーるあいどるが来る！
その子たちの誘いに乗ってうっかり内浦に行ったら・・
な・・怖いよ穂乃果ちゃん！ そうですか？たとえどんな事があろうとも今のミューズは最強ですよ、穂乃果。
すると、亜里沙が呼ぶ声がする。 師匠ーーー！やっと完成しましたーー！見てくださーい
え？ことり殿と二人で誰と話してるんですかーー？ 師匠？
海未左衛門は、亜里沙を向くとにっこり手招きした。 なにかあるんですか師匠？
亜里沙はペンキだらけのシャツに汚れた作業手袋をはめたままの格好で、ひょこひょこ歩いてきた
あ？・・亜里沙はそこで目を大きく開いた。 穂乃果殿？でも前会った穂乃果殿じゃない？・・ 以下次幕
はい、師匠・・ 亜里沙はもう一度、穂乃果を凝視した。 やっぱり穂乃果殿・・でも大分若い
制服も着ているし・・ 亜里沙ちゃん、君はミューズに入ったの？
え・・？ 亜里沙はミューズのメンバーですよ、穂乃果。
大きくなったねえ・・
ええ、良く成長しているでしょう？ もうセンターを任せられる程にミューズにとって重要な存在です。
海未左衛門に褒められ少しはにかむ亜里沙。 師匠・・
今のミューズは私が一から作り直し、鍛え上げました。 あなたが心配するほどではありません。
そう・・そうだよ穂乃果ちゃん、海未ちゃんリーダーのミューズはいいもんだよ
ことりちゃんまで・・、なんか私が考えて結成してユニット名まで考えたのに、海未ちゃんたらもう！誰のおかげで・・プンプン！
だいたい最初は気乗りしなかったクセに・・
怒らないでくださいよ、再結成を促したのは穂乃果、あなた自身じゃないですか
でも・・こんな海未ちゃん色にされるなんてもう！
穂乃果、ミューズはもはや私たちの物です。 私たちの問題は私たちで解決します！ だからもう、あなたの心配は必要ありません！
そうだよ穂乃果ちゃん、海未ちゃんリーダーですごく上手く行ってるんだ
じゃあ、私がとやかく言うのはおこがましいかもね、出てきて悪かった。 穂乃果はやれやれと首をふるう
そして、亜里沙のほうに近づいた。 亜里沙ちゃんかあ・・私の欠員でメンバーに入ったの知らなかったあ
欠員てなんですか？ 私、大嫌いな穂乃果殿に言われたくないです！
すると穂乃果は亜里沙の肩をガシッと掴んだ。 これからが正念場だよ、ミューズをよろしくね、亜里沙ちゃん
亜里沙と穂乃果はお互い目を合わせ、しばし沈黙ののち・・スウッと穂乃果の姿が蜃気楼の様に消えた。 以下次幕
亜里沙はなにが起きたのか
驚くさながら前ミューズの
リーダー高坂穂乃果が自分へと
渡した襷の様に、暖かい言葉
がいつまでも心深くに浸透するのを自覚した。
穂乃果ちゃん・・！ ことりが急に咽び泣く
また現れますよ亜里沙
すると忘れていたかの様な大太鼓の豪快な振動が聞こえてきた
矢澤にこ吉と海未佐衛門の弟弟子陸雄と真向かいの星空お凛と
真っ向勝負していた
以下次幕
海未左衛門は自分が筆を振るい、亜里沙が仕上げた盆踊りの入口看板を隅々まで眺めなら言った。
この街に活気と勇気を取り戻して最高の夏の思い出になるように、ぴったりのタイトルですね師匠
ええ、自分でいうのもなんですが、観てて大変希望や勇気が湧きたちますね。
わたしもです師匠。 いいよ、海未ちゃん亜里沙ちゃん、あとはこの看板を校門の入口に立ててもらえばバッチりだよね。
ことりは商工会と青年会の人たちを呼びに行った。 亜里沙、シャツがペンキだらけです、着替えて来てください、はい、師匠。 亜里沙も校舎へと入って行った
大太鼓のリハーサルはそろそろくたびれ始めたのか、音の響きがまばらになった
今まで絶好調に叩いていた星空お凛がくたびれ始めていた。 ハア、なんだか手が痛くなってきたにゃ
叩きすぎよ！そろそろ休憩したら？ 向かい側の大太鼓を叩いていた矢澤にこ吉が少しあきれ顔で言った
お凛ちゃん、そっちの太鼓俺に交代してくれねえかな？ 海未左衛門の弟子小僧の陸雄がまってましたとそちらへ行く
ふう・・わかったよ、お凛も飽きてきたニャ、陸雄くんに交代してあげるよ、でも後からラーメンおごってくれニャ
ええ？！やだよそんな・・ 冗談にゃ、さあ思う存分どうぞ お凛は太鼓棒をにっこり顔で陸雄に渡した
ちょっと待ってください陸雄！ 先生？ 海未左衛門がいきなり来た
わたしも一緒に叩きます、 ええーー！？一人で叩きたい！！
わたしにも叩かせてください、だいいちこんな大きな太鼓あなたの身長ではまだ一人では無理です
無理じゃない！太鼓ぐらいできるよ！ 大きいですよ、小学生のあなたでは吹き飛ばされてしまいます
そんなことねえって！おれももう５年だ！ いいえまだまだ早いのです、わたしに貸してください陸雄、なんだか無性におもいっきり太鼓が叩きたい気分なんです！
そんなワガママな！絶対いやだ貸さねえ！ 陸雄！！
く・・小学生の弟子に本気になって喧嘩なんて・・海未左衛門らしいわねえ、呆れたという顔でドン引きするにこ吉
ではこうしましょう。 あなた私のまえで思いっきり叩いて演奏してみてください、それでもし力なく下手くそだったらばすぐ交代ですよ、そうしましょう？
ええ？・・そ、そこまで俺を下手よばわりすのかよ先生、 下手呼ばわりなんてしていません！どうですかやりますか？
面倒くさいわねえ・・悪態をつくにこ吉 わかった良い演奏やってやるよ！馬鹿にすんなウミババア！！
う・・うみ・・ババア？！ 以上！次回
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だから、海未ババアって言ってんだよ自分勝手でうるさいババア！
ぷっ・・ 脇で聞いていた、にこ吉は吹き出しそうになった
酷い・・・、可愛い愛弟子にババアなんて😢 私はまだ二十ﾎﾆｬﾆｬﾗなんですよ！ あなたのお婆ちゃん程の歳ではありません！
な、泣いてやがるぷっw
陸雄は調子に乗った
陸雄！ ふざけてないで師匠の
言うとおり太鼓叩いてみなさいよ！ 新しいTシャツと運動ズボンに着替えた亜里沙が、太鼓棒を陸雄から取り上げた。
か、返してよ亜里沙ちゃん！
ちゃんとやらないなら私が叩くわ 亜里沙は太鼓の前に立った。 以上、次回
スレを荒らし続けてる海未アンチガイジなら当然か
神田明神の境内の奥から持ってきた大太鼓・・・大きさと迫力が違う・・これがさっきまでの神々しくて荒々しい・・地面にまで響く力の強い音色を響かせていたんだ・・
亜里沙は指で太鼓の表面を触った 亜里沙、あなたも打ってみたいのですか？
師匠？・・ まるでこの太鼓・・ 亜里沙の問いかけに海未左衛門は静かにうんうんと頷く
伝説のすくーるあいどるが奏でるにふさわしい太鼓。 幾たびの時代を巡り、この大太鼓はミューズに叩き込まれるために
この音ノ木坂のグラウンドに齎された。 お・・俺が叩くんだ！貸してよ亜里沙ちゃん！ 陸雄は亜里沙の持っていた太鼓棒をひったくろうとした
陸雄や、思う存分に叩きなさい！ ああ！陸雄は力を全身に込めて大太鼓を打ち込んだ
どーーーーん！大きく鈍い音が鼓膜をつんざく う・・ 太鼓の反動で陸雄は飛ばされるかと思ったがぎりぎり足を踏ん張る
もういっちょ！ 二打目 どどーーーーーん 陸雄はそれでも踏ん張った
いいですよ陸雄、まあこんなものでしょう。 先生？ 今度はわたしが打ちます 海未左衛門は陸雄より棒を取り返すと、間髪入れず全力で太鼓を打ち始めた
どどどどどどどお！！！ 連続三十発！ 海未左衛門の荒ぶる波のごとく太鼓打ちは凄まじさと優美さを兼ねそろえていた
師匠、わたしも！ 亜里沙はまたもにこ吉から太鼓棒をかっさらうと、向かい側の大太鼓正面に回って
そして打った！ どどどどどーーーー！はらしょどどどおおん！！
ニコ吉は腰を抜かした。 ちょ・・力入れすぎよ二人とも！
医務室ではゼエゼエと呼吸を荒げる絵里がベッドに横になり苦しそうにうなされていた。
脇には折り畳み椅子に座った真姫ひめが熱を診ている まさか、ポロナ風邪？そんな・・
絵里の苦しい状態を見ながら、真姫ひめの表情は険しくなった その時
だいじょぶかいエリチー、風なんとちゃう？ 希が入ってくる 以上。 次回
ですから投票しました。
えらい
大丈夫なん？ お薬は飲んだん？
うちの病院から持って来てある
抗生薬と熱冷ましを飲ませたわ
真姫ひめは希に教えた
は・はらしょ・・ポロナなんて
認められないわ
ポロナ？ほんまなん！
希は絵里の言葉に仰天をした。
ヴエェ〜、た・・ただ言っただけよ！ とにかく、ポロナだったら悲惨やね、よしうちがカードを使って調べたるついでに治したる 以上 、次回
得意のタロットカードを５枚とり出し、丁寧にシャカシャカと揃え始め、カードの順を何度も代える。 そして二枚ほど抜くと、ぬ〜ん！と念を込めた
その様子を真姫ひめは不安げに
見つめた。 ヴエエ？！
カードからなにやら煙と供に匂いが！ 臭い、腐ったような異臭！ 真姫はとっさに鼻をつまみだすが、絵里は？
は、ハラショー・！ 饅頭のように腐ったカードの汚物のごとく丸められたカードの馴れの果てが絵里の鼻孔目掛けて押しかかって来た。 以上 次回！
ものですか岡島と言うと手詰った如く
絵里の瞳は涙と苦しさ、そして恐怖で血走った
え・・う・・ カードの馴れの果てのウンコのような汚物を
絵里のオデコに生姜のみたいに
擦り潰し塗りたくった コレを満面のニヤニヤ顔で押し付けくるのんたんの悪辣顔が不気味に見える。
我慢してや、このお薬な、よう効くんよ。 絵里は思った なぜ
こんな人が親友だったのか、
どうして私は風邪を引いただけでこんなにもハラクショな仕打ちをされなければいけないのかと。 希、本当にこんなので風邪が治るの？ い、医学的にみて
おかしいわよ、鼻をつまんだ真姫ひめは医師の立場からも苦言を飛ばした 以上 次回！
うん・・美味しいよ・・でも
ご飯屋では沼津アクアのおなご三人を招いた小泉花陽の盆踊り大会の出店出店のためのメニュー作り
が進んでいた。 美味しい干物の香ばしいダシのきいた炊き込みご飯
なにげに地味だけど、きっと東京の人たちにも気に入ってもらえるビイ、うちの漁師さんが釣った内浦魚だよ
魚介をベースにした炊き込みご飯、いままで食べ事ないけど・・すごく美味しい！これで行こう！
喜んでもらって嬉しいですわ、花陽さん。 あれ？花丸ちゃんは食べたずら？
マルは魚介はあんまり・・もっと栄養とかカロリーが多いのが好きずらよ
こ・・これだから太るんですの！ 黒澤の姉ダイヤは激怒し、無理やり内浦魚ご飯を丸の口にほおりこんだ
う・・うう・・これは・・ゆっくり飯を噛みしめ、じんわり味わう・・ふつうずら・・
ええ！？ 花陽は困り顔になった。 お干物でご飯炊いただけずら・・こんな地味な味じゃお客は来ないずら
そう・・そうだね・・美味しいご飯作るにはもっと工夫が大切なんだよね
あまり落ち込まないでくださいビイ ルビイが慰めに依った
盆踊り明日なんだ・・どうしよう・・ 徹夜すればいいですビイ！ 冷蔵庫の中でなにかメニューになりそうなのを探しましょう
ルビイは厨房の材料入れの大きな冷蔵庫を開けた しかし、ない！ポロナ風邪の影響で外出制限のせいで仕入れに行っていない！
からっぽビイ・・・ こ、困りましたわね
しかし、花丸はなにか企んだようにニヤリとし出した。 まるに任せるずら こんな時のために食料持ってきたずらよ。
リュックから何かを取り出すズラ丸いや花丸。 あ・・あなた自分で食べ物持ってきといて、どうして電車の中でおにぎり独り占めしたんですの！
ダイヤはまた怒り出した。 以上 次回
い・・息ができないよ希・・ それになんだか意識が朦朧と・・急激な眠気に襲われ
絵里は瞼を閉じかけた。 よっしゃよっしゃ・・このまま眠り、そうしたら汗もかいて熱もなくなるで
よ・・ようするに眠れば治るということね・・じゃあ最初からこんなひどいことしなくても・・
希は赤くなった頬をひきつらせて笑った。 ようし眠ったあ！
酔っぱらってるの希？酔っぱらってるわよね？顔がずいぶん赤いわ 真姫ひめが問い質すと希は
さっき会場の準備手伝ったあと商工会の人らからお礼に缶ビール一本もらったんよ それしか飲んでへんよｗ
やっぱり・・愕然と頭を垂れる真姫ひめであった。
そーーれ！ どどーーーん！ はらっせおーーーどどおおおん！
海未左衛門と亜里沙の勢いの良い大太鼓の振動がグラウンド中を揺さぶる
く・・俺も叩きたいのに・・ 亜里沙に太鼓を取り返された陸雄は悔し泣きした
しょうがないわ陸雄、あの二人を置いてあの太鼓をここまで奏でられる者はそうそういないわよ 慰めともつかない事を陸雄に言うにこ吉
するとことりが来て陸雄の前にかがんだ。陸雄くん、太鼓はまだ一杯あるから、向こうで私とあっちの小太鼓を打とうよ。
ことりに誘われるまま、泣きながら小太鼓に行った。
ひゃっはーーーー！！爽快ですねーー！ 師匠、楽しいです！ 海未左衛門師弟は大太鼓を手放さなかった
その時、グラウンドに屋台型のリアカーが入って来た
ふう・・ふう・・東京の道ってなんでこんな狭くて坂道ばっかりずらか？
疲れたビイ・・ やっと着きましたわ・・
みんな、ここが音ノ木坂寺子屋よ もう旧校舎だけど 小泉花陽は沼津の三人に見せた
初めて来ましたわ・・！黒澤の姉ダイヤは鼻を荒げて感激した。 以上 次回
居るわよ、あそこで大太鼓叩いてる・・
ルビイは花陽の向ける顔の向こうを見た
海未左衛門様ビイ！！ 亜里沙ちゃんも居る！ 沢山観衆が見てる
向こうで見物しているのはにこ吉さん？ あちらの椅子で昼寝をしているのはお凛ちゃんですわ
あそこで子供と一緒に小さい太鼓叩いてるのは・・ことりちゃんずら！
三人の目はそれぞれ久しぶりに目にしたミューズたちを捉え、輝きに満たされた
さて、屋台設置にとりかかるわよ。 花陽は明日の盆踊り大会の出店の準備にとりかかるべく指定されたグラウンド脇の場所に
屋台を止めた。 しかし、ルビイは手伝いなど忘れすぐさま海未左衛門が大太鼓を叩いている所まですっ飛んで行った
海未左衛門様、会いたかったビイ・・命の恩人 しかし町内の観衆にすぐさまぶつかり跳ねとばされる
あ・・いた・・尻もち ん？ なんとぶつかった相手はにこ吉 あれ？アンタどっかにいなかった？
にに・・にこ吉さまビイ！！ ルビイは尻もちの痛みを忘れすぐ起き上がるとにこ吉に抱き着いた
ちょっと・・！？ま、いいか・・。 大太鼓演奏は佳境に達し、海未左衛門と亜里沙は次第に呼吸が乱れてきたが・・
これがラストです！ はい師匠！ 最後に大玉ーーー！！どーーーーーーかーーーん！
渾身の一撃だが太鼓は破れない 見事ーーー！！観衆からの大拍手が沸いた
ルビイちゃん、ダイヤちゃん、花丸ちゃん・・遠路はるばると私たちを訪ねてきてくださったのですね。
海未左衛門は涙をこらえた。 久しぶり、本当に久しぶりだよルビイちゃんたち 亜里沙はルビイの手を握った
ありがとうルビ！一回で思い出してくれて・・ 私たちがあなた方を忘れるはずがないでしょう
海未左衛門はダイヤと花丸の肩を両手で力強く抱擁した
みんな、盆踊り大会に来てくれたの？ ことりが聞くと ええ、この前のお礼にと沼津へパーティーにご招待しようと思いまして
半年もたって、実現できなかったのは本当に歯がゆいですわ、感謝会やらせていただきます
ダイヤの言葉に、海未左衛門とことりは何か引っかかりを感じた
沼津に？ ええ？これって・・もしかして、穂乃果ちゃんが言ってた・・
やっぱり現実になりましたね・・ 以上 次回
ニコ吉ちゃん・・！ 劇興奮するにこ吉をことりが小さく注意した
ええ！それはもうホテルオハラのＶＩＰルームを貸し切って！沼津、内浦、静岡中からのご馳走てんこ盛り
ご馳走とはどんな・・？ 唾をごくりと飲んだ海未左衛門が目をらんらんに輝かせる
キンメダイの煮つけに、内浦のパティシエ手作りのすくーるあいどる向けの豪華スイーツ
それに、シャイ煮、堕天史の涙、やきそばに・・ やきそばなの？亜里沙が聞く
やきそばビイ・・ な、なんでも良いから是非食べさせていただきたいです！ 海未左衛門は亜里沙の背中ごしに手をまわして涎を垂らす
なんだあ・・いやしいなあ・・先生も亜里沙ちゃんも
陸雄？ この人ら誰なの？ さっきから黙っていた陸雄がルビイたちを指さした
先生？君はもしかして海未左衛門様のお弟子さんでらっしゃるビイ？
そうだけど・・ 弟子が二人づら・・海未左衛門さんも子沢山ずらねえ・・ 芋ようかんを食べながらつぶやく食いしん坊の花丸
子ではありません、私の愛弟子です！ すぐあわてて海未左衛門は赤面して言い返した
どうしよう・・ことりは考えた。 もしこのまま沼津へ行ったら・・ミューズはまた大変な戦いに飲み込まれるのは確実
でも、前に進んで。 虹ヶ咲はどのみちこれかもずっと私たちミューズを執拗に狙ってくるのには変わりはないわ。
海未左衛門さま、わたしたちはお迎えに来ましたの。 盆踊りが終わるまで取り敢えず滞在しますわ
そしたら一緒に沼津へ。 海未左衛門は少し押し黙るが、すぐに・・ ええ！わかりました、ご歓迎ありがたく承りました。 行きましょう
すると花陽から声がする、ちょともういいかな・・屋台の設置手伝ってくれる？
花陽？ 移動式の屋台を広げ、設置の準備に一人忙しく追われる花陽に気づく海未左衛門
ごはん屋の旗が目に付く。 ごはんの屋台ですか、花陽らしいです 以上、次回よ！
お茶漬け？お茶づけにこ？ にこ吉は怪訝そうに茶碗を睨みつけた
ふうん・・くんくん・・ 海未左衛門はずっと新茶の香りを犬の様に鼻を動かして嗅いでいる
先に箸をつけたのはことり
お・・美味しいよ。 たまにはお茶漬けもいいよね なんかお漬物が入ってるけど・・？
これよ！これがメインなんだよ！沼津づらまる漬け！ なぬ？！ それを聞いた亜里沙は一瞬ガクッときた
これ見たことあるわ・・ワサビでしょ？ 鼻につーーんとくるやつ
よく知ってるわね亜里沙ちゃん。 う・・うん・・お姉ちゃんが最近お漬物に凝ってて
ただのわさび漬けじゃないずらよ！ まるの実家で手作りづら 花丸が顔を乗り出し自慢げに語る
じゃ・・どんなのか食べてみるかな？ ことりは渋々お茶漬けに乗った白い漬物に箸を入れる
辛いビイ・・やめといたほうがいいよ、ことり殿 そう、そんなに辛いの？ 箸で摘まんだ漬物を見る
、その時！ おかわり・・おかわりをください もう食べました お茶漬けを一杯平らげた海未左衛門は花陽に茶碗を差し出した
ええ？！！もう食べ終わったの？ はい、そうですが何をそんなに驚いているのですか
辛くなかった？！ 脇のにこ吉が聞くが 辛い？言われてみれば辛かったかも知れませんが、お腹が空いていたものですぐ食べてしまったので分かりません。
ズコッ！ みんなズッコケをかました。 師匠。 師匠がそういうなら亜里沙も一口で食べてみせます
漬物が大の苦手ですけど、この際克服します！ 亜里沙は大急ぎで茶碗を口に入れものすごい勢いでお茶漬けをかっこんだ
ううん・・味がわからない・・丸呑みしゲップをした。 辛い・・！ 最後に残したづらまる漬けを口の中で噛み締めてしまったので
辛みが鼻をつんざいた！ ううん！ハラショーーー！！ 涙目になりなんとか食べきった！ 以上 次回です！
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