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1 :2014/03/12 〜 最終レス :2014/12/12
            >>1
             ↓                _人
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 L_ `ー / /   /           \_―― ̄ ̄::::::::::\
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  し'  し'                \__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ

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                         >>1  l ̄/.  ___
                         ↓ / /.  / ___ノ  
                        __/ /_/ / 
      たてんじゃねー!      Y人, ' ',人⌒ヽ、, '
                      Y⌒ヽ)⌒ヽ、 人,ヽ)人'、, '
        へ, --- 、         ノ ̄     ::::::::::::::::::::::)
     / ̄ ̄ ̄  、____\       (     ::::::::::::::;;;;;;;;;;;;ノ
    / _/ ̄「~|\ __ \     / ̄――――― ̄ ̄::::::::\
   | |  | | ( 、 A , \ミソ   (        :::::::::::::::::::::::::::::::::)
   し'   し' と∨ ̄∨       \__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ

2 :
モナ倉さん 特集
おべんとう
http://monakura.com/lunch.html
「和み」の雰囲気が作中を覆っています。
緩やかな初夏の日差しのような、程よい暖かさや暑さがある。
ギコとしぃのカップリング作品は古今東西、沢山作られました。特にほのぼのとしたものが多くあります。
そうした王道の中での一番のお気に入りが、本作です。

どうしてここまで心が休まるのでしょうか? 
それは「世界」が描かれているからだと思えます。
溢れる自然が描かれていて、しぃやギコを包んでいます。
これが都会や住宅地だと、この穏やかな空気は生まれない。映画館や、水族館では生まれない。
そう思います。
田舎を想起させるデートが、二人の仲の親密さ、バスの待ち時間での微妙な緊張感、を私に与えます。
主にカントリー調の音楽と水彩画のような背景から受ける印象なのですが、ゴールデンウィークのピクニック。
そんな印象を受けました。
特に背景には打たれました。背景と言ったら失礼か。風景。
雄大な自然を描いた風景は、大雑把なキャラクター、ギコやしぃとは不釣り合いに感じる隙はなく、一つの作品として統一された「世界」と成っています。
色味や輪郭を滲ませることで、登場人物を埋没させることなく、距離感や一体感を演出しているからでしょうか。
現実に近い水彩画で描かれる「世界」。
ギコしぃモノは、アニメ的だったりサイバー的だったり、と進歩して行きます。このような描写は見逃されていたのではないでしょうか。
この表現が与える視点は、今も古びず、むしろ今だからこそ鋭く私に刺さりました。あなたはどうでしたか?

3 :
さて、雰囲気では和みの印象を受けますが、ストーリーはとても人間臭いものを紡いでいます。
お昼ご飯にチョコレートというのは無茶であって、それを断れてキレるしぃは逆ギレも良いところです。バブルな匂いすら感じます。ギコ、かわいそー。
と、ギコ、かわいそー、と思えるのですが、その怒り方はとても自然な感情。
怒りのままに走るギコ。きっと文句の一つや二つ、言いたくなったのでしょう。
でも、走り続けることで、ストレスやいらいらが解けていき、心地いい疲労感が襲ってくる。
ゲームやカラオケ、そしてランニング。
誰しもが、一度は経験したものでしょう。
そうした心の揺れはとても自然で、お話としては強引に思える転換も、人間として納得してしまう。
人の感情を描く、そこにモナ蔵さんの上手さ、目に見えない技術があるように思えてなりません。
さて、褒めちぎるのは難なので、一つ気になった点を。
作中に怒りのマーク、汗のマーク、頬のピンクなど、とても漫画的な表現があります。
それらが、多彩な表現や仕草、例えばギコが走り出す前の一つの深呼吸、バス停でのしぃの心の揺れを映す表情と言ったものとややアンバランスに感じます。
ただ、それは童話のように万人向けの作風からは、適切な親切心からなのかもしれません。
私は大人に成りすぎてしまったのでしょうか。
それでも、本作は大人のための童話としても、心を安らげる「旅」へと誘う、空気感を持っていることには異存はありません。
とても好きな、素敵なFlashです。
今見返してみて気づいたのですが、走っている動きは、手抜きというか、今ひとつ躍動感に欠けます。
ただ、そうした手抜きは大きなストーリーラインの欠陥には繋がらないので、上手に力を抜いた、と表現するところなのでしょう? くわばらくわばら。

4 :
Letters
http://www.monakura.com/letters.html
デウス‐エクス‐マキナ《機械仕掛けの神の意》
古代ギリシャ劇の終幕で、上方から機械仕掛けで舞台に降り、紛糾した事態を円満に収拾する神の役割。
転じて、作為的な大団円。

モナ倉さんのギコ・しぃカップル連作。寂しいですが事実上の完結作でしょう。
丁度、今の季節のように冷たい冬を越し、春がやってくる。物語もそれに連動するように展開していきます。
テンポよく、最低限のセリフと場面展開で進むストーリー。それはお約束と紙一重の位置にあります。
しかし、退屈はさせません。
何故か?
それは、しぃの表情。心の揺れや切なさを伝える多彩な表情の変化。自然と感情移入してしまいます。
もう一つ、大胆な省略にもあります。ギコからの手紙の内容――別れを告げる手紙、再会へと誘う手紙、どちらも作中で強く描写されません。
それは、しぃ、だけが知っています。でもお約束だから、自然と察することが可能です。
(最後の手紙の文面は作中に出てきます。でも細かくは視認できない。それでもきっと、きちんと綴られているのでしょう。素晴らしい演出)
ただ今作にはとてもご都合主義な場面がある。ぞぬ(犬)が超能力を使って、大活躍してしまいます。
非常に強引に話を終結させようと、動きます。モナ倉さんの葛藤、息遣いすら感じてしまうほどです。
ただ、作者にも自覚があったのでしょう。
同時にしぃの表情を見せ、時間が過ぎていくもどかしさを伝える描写を入れることで、感情移入をし続けさせ不自然さをカバーしているように思えます。
とても優しい作品です。これから先を描くのは無粋かと思えてしまうくらい、ハートフルでした。
表現面でも、しぃの表情の細やかさには磨きがかかり、部屋の小物やカメラなど、工夫されています。
暖かなほのぼのの中にも、静かな気合を感じます。
ただ、故に気になった点もあります。
しぃと傘と雪道を上から見下ろす場面。このシーンでは色合いが雪としぃが溶け込み、見づらくなっています。
しぃの部屋でのカレンダー。時間の経緯を表す場面なので、月を進めて欲しかった。作中では3月に固定されています。
ただ、そうした点は無難に纏めると言うより、新しい表現へと挑んだゆえの副産物。その挑戦心に拍手!

5 :
Tactical Force
#1. Flying
https://web.archive.org/web/20021208094208/http://dempa.2ch.sc/tv/monak/vol1.html
勇ましい音に乗せて、ギコパイロットの物語は始まります。
描かれるのは、劣等生、失敗、友情、成長、成功、希望、黒幕。
まるで少年漫画のようなストーリー。誰もが一度は想い描くだろう、英雄譚に思える幕開けです。
しかし、これはモナ倉さんの四連作の一部。
思いがけぬ方向へと運命は進むことに。ご期待あれ。
特筆したいのは上司と女性オペレーターの存在感。
記号的に思えながらも、身近さと親しみやすさを備えたパーソナリティが構築されています。
今回だけのモブ的な位置づけの彼らですが、惹きつけられる魅力を持っています。
人物造形や表情がとても生き生きしている。
気になったのは海の写真場面。どうしてもアニメ調の絵と馴染まず、違和感として残ってしまいました。

6 :
Tactical Force
#2. Over the sea
https://web.archive.org/web/20021208093513/http://dempa.2ch.sc/tv/monak/vol2.html
物語は一見、見習いパイロットのギコのサクセスストーリーとして進むように、見えます。
Loadingのあらすじ解説からして、そうした雰囲気を纏っています。
「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「ワンピース」と空賊や海賊に夢を見た私は、熱血な展開を期待していました。
しかし、しかし、それを裏切る苦く辛く非情なまでの「現実的」なストーリー展開。
最後の六行あたりで、微妙な違和感が、ごつりとしたリアリティへと昇華されます。
特に最後の一言。ギコと共に現場に居合わせた私は、とてつもなく冷徹で非人間な策略に憤ってしまいます。
しかし、それを正しくしてしまうのが「戦争」「殺し合い」というもの。
ここでこのシリーズの真の意図が、ベールを脱ぎ始めます。
この作品に「反戦」や「暴力批判」という言葉は一切出てきません。
でも、そうしたことを深く考えさせられる。
ゲームや漫画やアニメで育った私は、力や強さに、どうしてもマッチョな魅力を感じてしまいます。
本シリーズもそうした展開を前半で見せます。安心して観てしまいます。
恐らく、敢えて、そう演出したのでしょう。
それだけに強いショックがある「続き」です。
この展開に裏切りを感じる人は、ここで見切りをつけるかもしれません。
ただ、気になる方は、どうか続きを観て欲しい。
この物語には「英雄」も「勝利」もない。けれど、「戦争」と「人間愛」があるように思えるのです。

7 :
#3. To love
https://web.archive.org/web/20021208094204/http://dempa.2ch.sc/tv/monak/vol3.html
展開はここでトーンダウンします。
アクションは無くなり、「またーり」な進行です。
それでも、いや、だからこそ「戦争」の無常さ、残された一人ぼっちと二人っきりの切なさが、寄り添う姿が、胸を締め付けます。
物語の緩やかな場面ですが、緊張の最中に挟まれたことで、その掛け替えのなさが揺さぶるのです。
このシリーズには、幾つかの手抜きが伺えます。
海の写真もそうだろうし、今話では「パパとママの墓」「魚をそのまま食べる」「飛行機の場所を知らないのに一人で飛び出そうとする」と言った粗があります。
しかし、最初の一行の皮肉なセリフ、物語のハイライトとなる浜辺の美しさ(この絵はモナ倉さん名義の作品でのベストショットだと思う)には息を呑みます。
力を入れる箇所と抜く箇所が計算されている。
全てにおいて全力を注ぐのが理想なのでしょうが、短期間で綺麗に完結することを可能にした「手抜き」ならば、学ぶことも多いと思います。

8 :
Tactical Force
#4. Forever(最終回)
https://web.archive.org/web/20021217015318/http://dempa.2ch.sc/tv/monak/index.html
この最終話は前半と後半でガラリと変転します。
穏やかな日常と育まれる人間愛、そこからの危機の襲来と戦さと、まるで二話が一本に凝縮されているようです。
そのドラマチックな構成を、演出がきちりと補佐しています。前半部はサイレントにして、後半は会話でメリハリをつけて……と。
このお話で一番気に入っている箇所は、ギコとしぃの別れの場面です。
メロドラマの場合、人物にズームアップして感動させる表情へと移りそうな場面を、遠景の固定カメラで距離感を与えています。
演出っぽさを与えない控えめな構図が、より心に響くのでした。
戦争を知らずに猛進していたギコが、大局にいる一つの駒としての現実を知り、傷付く。
けれど、小さな触れ合いに癒され、小さな夢を見る。
そしてそれを守るために、向かった先は、行き着いた先は……
このシリーズは、エンタメとしては歯切れの悪い話かもしれません。
ここに描かれるギコはヒーローではなく、あくまでも一般人です。
しかし、一人の男だからこそ、心を揺さぶるのでした。
人間ドラマ。
ありがとう! モナ倉さん。

9 :
Tactical Forceについては、十年ほど前こんなことを書きました。
うーん、時代を感じます。
54 : Now_loading...774KB[sage] 投稿日:04/09/13 21:56:36 ID:cJbXES8p [1/3回]
Tactical Force モナ倉
ttp://dempa.gozans.com/tv/monak/index.html
モナ倉と言う作者は、ほのぼのアニメとして作風が安定していると言うか、さほど変わらない印象を、持たれ易い作者のようだ。
しかし、その表現内容において、これだけ「幅広い」試みを為す作者は数少ないのではないだろうかと私は思う。
ご都合主義的な甘い物語を優しく語るほのぼの童話と、突きつけられたショッパイ現実を一歩引いて皮肉る時事ネタを、
多くの人が共に安心して見れる所までに手堅く纏めるとは、容易く真似できないところにある、と私は思う。
意識して両方をしっかりと仕切れる視点の高さ、確かさ?良い感じのおじさん、おっさんの域にいる人っつーか?
いや、見た目は似ていても、やってる事は正反対に見えるのよ。
ttp://www.monakura.com/letters.html ←ドリーミー没入
ttp://www.monakura.com/lamucha.html ←ドリーミー突っ込み
また、過去には時流に乗ったネタをタイムリーに扱っていて、多産な作者としても信頼を集めていた。
他にも、キリ番を踏んだ人が書いた原作を下地にしたFlashを作成するヒット記念コラボレートや、
板での活動でも、内部での育成を実行した夏期講習、(投票形式のダービー)、と積極的に誰もやらない事をやり通す人だった。
そうした昔は凄かったんだって言う熱が、めっきり隠居状態に入っている彼に対して、まだ私には残っているのだけど
Flash板の入り口へと誘った嘗ての門番への、私の原体験の追憶として、この作品 Tactical Force を挙げてみたいと考えた。

10 :
55 : Now_loading...774KB[sage] 投稿日:04/09/13 22:04:36 ID:cJbXES8p [2/3回]
さて、(電2で)二ヶ月と言う比較的短めのスパンのFlash連載で、4部構成の骨っぽい話を連載したのが、本作。
(電2で)と言う括りを取っ払っても、かなり他には真似できない臭いがする挑戦だったんじゃないか。
一つの話としても、連載モノとしても、モナ倉ならではの醍醐味が感じられて、ウメーと心から思う。
今になって見ると、その抑揚とメリハリある話を
それに欠けるテンポの文字表示と画面展開と言うノセ方で損ねているのが、とても惜しいんだけど、今更言ってもって感じだろう。
以下ネタバレ。
『緊張と弛緩。これが人間が生きていく上で交互に訪れるのは必然といえるでしょう。
 終わりのない弛緩がないのもまた必定。ギコ=ハニャーン、君は緊張の世界へと戻るのか!? 』(電2の素晴らしいコピー。)
これをパクって話を読み解きたい。
第一話はギコパイロットの夢物語なんだけど、友情、努力、勝利の少年ジャンプ方式を地で行く展開で、何処か現実離れしている。
それで最後の方に不穏な空気が混じっていくんだけど、それも出世のチャンスとして邁進するギコ英雄譚っぽく見えたりする。
何だかんだやっても、最後は大活躍のアメリカ式ヒーローもんだろーと、私は予想していた。
実際、第二話も、音楽からしてそんな感じで進む。
だけど、作者が用意した現実は、そこら辺の軟派な予想を超える非情さ。最後の一矢すらも叶わぬ展開に痺れさせられた。
音楽も、戦略の中でフェードアウトしていくギコっつー、たかが一人の見習い兵士なんか、突き放してるしね。

11 :
56 : Now_loading...774KB[sage] 投稿日:04/09/13 22:06:04 ID:cJbXES8p [3/3回]
それで第三話、第四話は、第一話と第二話の流れを上手に踏襲している。リピートと言うか、歌の1番、2番みたいな感じ?
ちょっとした争いの残り香がする中での美しい夢物語に、明日への希望、それを突然として断ち切る現実の到来も同じ。
ギコが一人果敢に特攻するのも全く同じ。
だけど、彼は一度現実の厳しさを身を持って知っている訳で。それでも、守りたい夢だった訳で。
寄せては返し、繰り返す、この世の波に飲まれるのだけど、そこに向かうギコの心は。
と言う所に成長物語としての一筋の光明と、それすらも覆う悲哀が描かれているのではないかな。
何に付けても、それまでに積み重ねた話と伏線を余す事無く手繰りよせて結集させた、心動かすシーンを実現していると思う。
この暖かい夢想と冷たい現実の強烈な温度差と、その交差があってこその、クライマックスの凄みだと私は思うし、
それを実現したのは、両方共に描く力量のあるモナ倉だからこそ、だと思う。
一見、何気ない様に見えても(←メッセージ面を独りよがりに熱弁せず、さり気なく漂わせるのも上手。対する私の野暮さと来たら)、
ストーリーテラーとして、抜群に魅かれたものだった。
話の区切り方から言っても、4話連載と言う形式を利用し尽くしているのも、恐れ入った。
区切りが在るからこそ、ボリューム不足の部分を、各話の合間に流れる時を、鑑賞者の想像と都合で自由に補完出来るわけだし
それを補佐するLoad画面上でのナレーションも、不足し過ぎず、埋め過ぎず、主張し過ぎず、適度な分量で頼もしい。
連載物としても、続きが気になるヒキをしっかりと描きながら、それを繋げていって予想を裏切る結末へとしっかりと落とす。
それが一話、一話、出来ている。
何よりも愛読者の興味と記憶が冷め切らない2週間と言う期間でやれている。

纏めてみると、ほのぼのとしたシーンをゆったりと描ききれる技であって、
現実をモットモらしく、俯瞰して扱いきれる作者の幅ある視点であって、
大きな穴も無く作品を送り出せる手の速さと、話への拘りであって、
それらを丁寧に融合させた、見事な収斂が本作だったと思う。

12 :
信行軍団3
http://www.skt-products.com/contents/nobu3rd.html
モアイシリーズで有名な タカヒロウさん。
マウスを活かした数々の作品は、工夫に富み、原始的な心のひだを刺激します。
中でも、この半一人称シューティングゲームは、初心者を救済しつつ、歯ごたえと上達の喜びもあって、ツボです。
難易度のEASYを選び、繰り返し遊び、アイテムの配置、独自性の強い操作の癖を掴めば、クリアは容易です。
そこから少し欲が出て、称号を集めようと繰り返しているうちに、合計16個を集め、夜が明けてしまいました。
中毒性の強いゲームが私的に好物なのですが、そうした面白さを備えている作品だと思います。
一プレイにかかる時間や負担も比較的少なく気軽にできて、それでいて観察や縛りプレイなど奥が深い。

13 :
操作体系が、かなり独特です。
マウスと、キーボードのスペースキーを併用することになります。
それなのに、かなり直感的に操作しやすく、Flashゲームならではの味があります。
右手に銃、左手に盾といった風味で、楽しめました。
マウスとキーボード双方を使いつつ、複雑になりすぎず、むしろとても便利に操作できる。
Flashの可能性を感じさせられる作品でした。
グラフィックもリアルすぎてグロくなく、アニメ過ぎて雰囲気を減ずることもなく、硬派な世界に馴染んでいます。
追加コスチュームも、ゲームそのものの難易度の易化には反映させず、ニヤリとしてしまう絵の変化にとどめていて、気になりつつも理不尽さを感じません。
ゲームの腕が上がったり筋が良いと、アイテムや能力強化でゲームを有利に進める、
と言ったスパイラルは向上心を育てるのですが、初心者には辛いものがあります。
例えばグラディウスとかパロディウスとかギコパロとか、強化アイテムを手に入れる前にあぼーんしてしまい、序盤で詰まってしまいます。
難易度も全体の佇まいもバランスの優れたパッケージが施されたこの作品は初心者から中級者に属する私にはとても親切で、寄り添ってくれる作品でした。
要望をあげるとすれば、ガード状態が無敵なので、防御中心で良くも悪くもじっくり時間をかければ、最低限のダメージで攻略できる。
逆を言うと、テンポの遅いちょっと焦れったいプレイをしなくちゃならなくなります。
早クリアのメリットが少ない。
時間制限があると作品の狙いがずれてしまうと思うのですが、
例えば称号に何分以内とか、タイムを要求するものがあると、楽しみが広がるんじゃないかと思いました。

14 :
ギコパロ
http://90k-games.com/gp5/
は前述のように自在にプレイできませんでした。
面白そうと思いつつも、クリア出来ない。葛藤しつつも上達すれば良いのでしょうが、そこまで頑張れない。
そんな私に
ギコパロ5 普通に通しプレイ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm213821
はとても嬉しいプレゼントでした。
やはり自分には無理な難易度と打ちのめされつつも、鮮やかな背景、計算された緻密なプレイ、2chテイストの加減、ミツバチモララーに愛情を。
観ているだけでも楽しいゲームでした。

15 :
orisinal
http://www.ferryhalim.com/orisinal/
余りにも有名な海外の老舗Flashゲームサイト。
柔らかな色彩と目覚めの光のような音楽。それらが、マウスひとつで出来るゲームに指揮され、癒しにも似た快感を奏でます。
pocketful of stars
http://www.ferryhalim.com/orisinal/g2/stars.htm
どのゲームも極上の雰囲気を放っているのですが、中でもやり込んだのがこれ。
時間制限があるのですが、得点を貯めれば、延長し続け、果て無きゲーム体験となります。
Timeを気にせず、流れ星を着実にゲットするのがコツ?
ポケットを星屑で一杯にする。メルヘンのような設定をそのままゲームへと落とし込んだ、深夜の不思議さが詰まったゲームです。
現実ではちょっとしか飛べないんです。でも、湖上では高く高く何処までも。柔らかな夢を観ているような。
沢山のコンボを狙う楽しみに加えて、ジャンプゲージの待ち時間と流れていく星との微妙な緊張感があります。
勝手がわかると、何十分も。ハマる。
orisinal、オリジナル。不思議な呪縛ですよね。
個性的なら良い。そんなの、何がいいのだろう?
目新しい世界観? 複雑なストーリー? アクの強いキャラクター? 詳細な設定? 奇人じみた作者の性格? 自己演出や日記の上手さ?

16 :
夏宵 -natuyoi
ttp://www.w-room.net/flash/flash/natuyoi/natuyoi.htm
流石の文章力。
ありきたりとも思える田舎の恋心を、情感がこもった詩によって描いています。
他人の目を気にしない純粋な精一杯の心。ノスタルジーと共に、ピアノの澄んだ音と共に、それが伝わってきます。
>君は優しく、楽しくて。
>蝶をとるのが、うまいひと。
この表現に、はっとさせられます。二人の関係と共に過ごした時間、少女の深い観察眼と関心が伝わってきます。
文章に新鮮さを与えつつも、奇をてらったわざとらしさを感じさせない。さり気なくも巧みな描写が、心を弾ませる。
この作品は、詩のようなメッセージと田舎の二人の風景、から始まります。
けれど、よくよく注意してください。
徐々にピアノの音とメッセージのテンポが、シンクロしていきます。
三文字ずつ進むサビの場面は、まるで歌詞のよう。歌と詩の融合、歌詩。
これだけ素晴らしい文章でありながら、この作品では文章の限界を意識していて、文章系「Flash」だから出来る文章以外の工夫が施されています。
少年の少女への叫びとその応答の場面、「大好きだ」「君が好きだ」、そうした変哲もない告白が浮かびます。
けれどこの場面で流れるのはピアノの音だけ、文は敢えて伏せられてます。
語りすぎるのを避け、行間を読者に委ねる。それは作品への祈りにも似て、伏せられているからこそ照らし合わせることで、共感が起こりました。

17 :
他に、
>暮れる  ときに  想い  よせる
>影の   先に   えがく  未来
>おいてきた昨日の
>残り香をたより、
>夏宵を越えて、
>さめない、明日を願う。
この作品の時間制御のロジックにはっとさせられます。
少年時代の未来と明日、現実はむしろあの日の明日すら思い出に変えてしまった、明後日からの追憶です。
主人公の涙、過ぎ去ってしまったあの頃に描いていた未来。切なくなります。
これには、続きがあります。
終わりの手紙の場面。右クリックで拡大を二回押すことで、手紙を読むことが出来ます。
更に手紙の太字をクリックすると、秘められた恋文へと続きます。
このFlashは文芸祭というイベントで発表されたものですが、多くの人が同時に見る環境で、話題性を提供しました。
贅沢な隠し要素、おまけのような嬉しさが伝播しました。
またイベント効果を除くにしても、このボリュームからして、休憩ありの三段階方式は、閲覧の負担を減らしストレスを貯めさせない、丁寧な工夫に思えます。

18 :
ファミコン、スーパーファミコンでMother、Mother2というテレビゲームがあります。
これはそのファンアート、言うなれば黒い作品です。
著作権侵害の黒さ。それを許容するのが、2chで、Flash板のようなアウトローな場だったように思えます。
現在ではそうした場が、ニコニコ、Youtubeへと移ったようです。
それは少し寂しいのですが、ファン同士のコメントの共有、海外発信という広い繋がりなど、メリットは果てしなく大きいです。
黒動画の多くはFlash板からは去りましたが、より沢山のステージで百花繚乱に咲き誇っている。黒い黄金時代が今なのではないでしょうか。

君がいたから 〜Eight Melodies〜 (”Mother”より)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5487331
イラスト、曲のアレンジ、歌と、愛情ある加工で、強い手作り感、ホームメイドな味のある動画です。
ミュージカルな調子に違和感を覚える方、過去を重ねる方――好き嫌いの別れる作風だと思います。が、私にはホームランでした。
ありし日の冒険への回想、そしてまた旅に出たくなる。
仲間、人と人の繋がりや絆を感じられるハーモニーが、胸を熱くします。
LA LA LA LA LA♪ が、とても力強くも優しく響いてくる。
ここに出てくる「君」とは誰のことでしょう?
それは神のような存在、もしかしたら、もっと身近な神、ゲームのプレイヤーと考えるのは想像しすぎでしょうか。

ここにいるよ 〜Eight Melodies〜 (”Mother2”より)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10625149
視点は子供目線から、母親のものへ。
成長していく息子、家から巣立ち離れていく描写は、何処か寂しくも泣けてしまう。
>昔の流行歌
こうした時間の積み重ねを感じる表現は、とてもイメージ豊かに心に染みます。
プーが端役みたいで、ちょっと寂しいです。けれど有り余る愛情は、イラスト・曲調、暖色と寒色の絶妙な混じり方から伝わってくる。

ファンアートでも独自作でも、たっぷりの愛情が注がれた何かは、静かな迫力や迫真性を持って迫ってくる。
Motherと言うゲームを体験していて良かった、と心から思える映像でした。MOTHER4作ってくれ! とも。
見知らぬ人たちと想い出を共有できる、それは掛け替えのない体験だと思います。

19 :
魚介類ラブラブFlash
http://www.geocities.jp/sushimaru7/flash/flash.html
大長編。なだけに大迷走している感もあります。
果たして完走出来るのでしょうか。
第3章「たいむいずまねー」までは、学園ファンタジーのような軽さとコミカルさを放っていて、安心して観ていました。
ただ第3章の終わりから第4章「-Possibility-」辺りで、路線が大きくずれていきます。
近未来SFバトルものになってしまった。
作者さんの労力や、迫力あるアクションやエフェクトなど、表現はノリにノっているのですが、その中身はどうも……
迷子になっているんじゃないか、と思うほどに激しい違和感を感じます。
少年漫画でギャグマンガからシリアスへと転換して、風呂敷がどんどんと広がっていく。
現代に戻るための複数のキーアイテム、五人衆、とどんどん消化しなければ為らないフラグが積み重なっていく。
更新が遅れているのは、作る際のモチベーションや愛情が、大きくなりすぎた話に、追いついて行けなくなったのでは? と思えてしまいます。
最新の話らは、ちょっと観る方も辛くなってしまうモヤモヤが。
今、Flashや漫画で展開されている「ONEハンドレッド」は、ややキャラが増えていて混乱する傾向がありますが。
全編を貫く日常テイストと不思議感が維持されていて、「このまま上手く着陸してくれ」とドキドキしながら更新を楽しみにしています。

20 :
namidaさん特集
サイオン
ttp://www.geocities.jp/xxxswfxxx/5/saion.html
サイオンは、音を採る採音であって、彩やかな音色の彩音でもある。
なんて、キャッチフレーズが浮かびました。
これはファンタジーだけれども、限りなくリアルに近いファンタジー。
小学生の昆虫採集では、オスのカブトムシやクワガタが宝石のように輝いていた。
年を経るごとにそれらとは遠ざかり、スーツが似合う頃になると、あの時の輝くような眼はいつの間にか変わっている。
しかし、ここでノスタルジーある心境を一言、と為りそうなところを、作者の眼差しは今を寂しくも肯定していく。
結果、作品に複雑性、人間性、深みのようなものを足しているように思います。
>音はありません、迷った前回と違って今回は最初から音無しのつもりで。
>あの頃とは違う自分を否定する事はない、と思うようになりました。
作品に添えられたnamidaさんのメッセージ。
嗚呼! と膝を打つほどしんみりとするスタンスです。それを作品が体現している。
最初は、AA(モナー)である必要はあるのだろうか? と少し疑問がよぎったのです。
けれど表情が大雑把なモナーだからこそ、サイオンを前にしての大人の無表情の味があるように思えました。
音を出さない、顔に色をつけない、ことは、この作品に包容力をもたらしているように思うのです。

21 :
Remix?
http://www.geocities.jp/xxxswfxxx/5/50res.html
スキマ産業さんのnum1000のリミックスです。
線を主体にした原作とは趣を変えて、円を軸にしています。
疾走感からオシャレ感へと。
縦に長い画面サイズは、かなり珍しい。
画面一杯に正面へと走るギコの姿には、締まりの良さと新鮮さがあります。
メッセージ性を持つnamidaさんの他作品と比べ、異色感はあります。
あるのですが、マンネリや安定に陥らずに、表現を貪欲に模索し続ける求道心には、強く惹かれるものがあります。

22 :
花火
http://www.geocities.jp/xxxswfxxx/5/hanabi.html
花火と青春。
ありきたりな素材を丁寧にディティールまで描くことで、日常に色や波を灯すnamidaマジックです。
夕焼けから夜に変わる背景色の細やかな変化。そこに挿される、夏の青空の清々しさが眩しくもあり。
花火大会があると、きちんと伝える観衆を映した一シーンは、とても効果的に働いています。
でありながら、夜空を彩る花火を直接は描かず、照り返しの光を男に浴びせるだけに留めています。
恐らくは、回想の線香花火のインパクトを失わせないように、控えたのではないでしょうか。
何を描いて、何を描かないか。そうした取捨選択に鋭敏なセンスを感じます。
また女性の健康的な色っぽさは、思春期のようにこちらにも伝わってきて。
別れてしまって別のパートナーと家庭を築いた男。
一方女性は。良く良く目を凝らしてみると隣に大きめの影が……さり気なく描写されています。
戻らない時間、感傷に浸りながらも、今を今として生きる。儚くも力強いFlash。

23 :
失恋
http://www.geocities.jp/xxxswfxxx/5/onb.html
こちらのレビューが、多くを指し示していると思います。共感することしきり。
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264 :Now_loading...774KB :04/01/02 22:41 ID:???
最終日 第九戦アンチ

・失恋(namida)
単なるパステルトーン配色とも異なる、ややレトロ風味をも感じさせる「namida色調」と、
その魅力を存分に引き出す平面的な塗り(必ずしも全面的にグラデーションがかからない、
適度に要所を締めた塗り−これは版画っぽい)の構成はほんとうに美しい。FLASH描画における
美しさを最もよく引き出す描画の一つとして、もはや完成の域にある。誰も真似できない「宝物」である。
適度にコマ落ちした動きも、わざとやっていると思えるレトロさ加減であり、これも彩を増し
こそすれ、損なうものでは決してない。作者自身、その描画の魅力をよく知っているものと思える。
今回、なお驚くことに、その画調にあまりにぴったりな楽曲をもってきていることも加えておかねばならない。
失恋というかなりベタなテーマながら、台詞の一切ないモノローグ劇という構成、そこでの泥沼な内的
対話と、湿っぽい情念を見事に引き出す全体の構成であるように思う。これもものの見事にその描画に
あっていると思える上に、「わかりにくい」と思える独りよがりな描写も見当たらない。優れて
高い表現力でテーマを咀嚼していると思える。
文句のつけようがないのだが、1箇所だけ。回想の泡の中の男女の1つ目は体の大きさに差があり
すぎに見えて、一瞬親子にも見える。と、まあそんなことぐらいで、他には文句の言いようがない。
FLASHにおける一つの完成された形の表現だと言いえる、名作である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

24 :
とにもかくにも色彩です。
心象風景、落ちて落ちて落ちていく、心の内側の世界を、色鮮やかに切り取っています。
だからこそ、心の底の真っ黒な背景が、強いインパクトを伴って佇んでいる。
緑色の皮膚のもう一人のわたし。不健康さを与えつつも決定的なエイリアンっぽさにまでは至らない、その色味が緊張感を生み出します。
またこの作品、地味に指が動きます。手じゃなくて、指の一本一本がです。
手紙を破る箇所でそこは際立つのですが、全編通して女性の感情を代弁するかのように、指がゆらゆら動く。
ここまで自然に、細やかに的確な仕草を生み出すそれは、滅多に味わえない極上品です。
難点も既に触れられているとおり、最初の想い出が父親のように見えてしまう点。それ以上の粗は私には探せません。

25 :
12月16日
http://www.geocities.jp/xxxswfxxx/5/2004-nam1216-drw.html
こちらは以前、私が書いた感想。
今見直しても、大きく変わる点はありませんでした。
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152 : Now_loading...774KB[sage] 投稿日:05/02/26 21:50:34 ID:cDCNYAPK [6/7回]
12月16日
柔らかな温まる雰囲気。
それを形作っているのだろう、音と光が、ガラス細工のようで綺麗。
最初に不思議なオルゴールを聞かせて、そこから聞きなれた生活音へと移行して、それを消して無音にして、そしてまた、
といった音の構成に、持ってかれてしまった。
何時の間にかひょっこりと穴が開いたような欠落と寂しさに落ちる感覚と、それが埋まっていく感覚を、共有したような。
光の表現も見物だと思う。
電気の付いた部屋の現実的な明るさと、少女の夢の淡い明るさの使い分けとか、
バックライトと月に照らされた夜道の感じとか。
夕焼け空とそれを反射するドアと、誰も居ない感じの部屋の落陽の射し加減とか。
光を色々に映し取っている感じ。その豊かさが、うらやますぃ。
話も、心の揺れ動きを眉と瞳で、繊細に写し取っていて、こっち側にも伝わってくる感じだった。
なんか変化の前の揺れる感じが、じわーんと遠くから。
滞った空間の冷たさの後の、
スカートをなびかせ心を吹き抜ける軽快な風と、自動車の軽い振動によって滲むどきどきが、ここちいい。
途中の女の子の考え事の場面は、とても分かり易いけれど、そのぶん少しだけトーンが外れてる感じも。
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と言うのが素晴らしいと思う。
つまりです。今見ても光の表現に加え、話のテーマ、素材も色褪せることなく、輝いているのです。
これは作品の視点がありふれたもの、日常に根ざしたものだからこそで、それが何年もの歳月を経た今でも、古さを感じさせずにきらめく。
こうした作品に触れると、時流から外れてもタイムリーなものでなくても、ささやかな毎日に祝福を授けるような。
そうしたものを見つめる、見つける、そうしたことが大切だなと心が改まるのでした。

26 :
公共料金(はるとあき)さん特集
PINK
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm925430
いやー、笑ってしまいました。
手作り感、だらだらテイスト、内輪話が、甘辛な味を作っていると思っていたのですが。
(この人は文章だけではなく、手書きの文字そのものにも癖があるというか親しみを感じます。おっと、脱線。)
ギャラリーによる長文批評→うん、ありがとう→撲殺してしまった
の流れなんか、物凄くズバズバと切れてます。選曲の妙もあって、緩急が美しい。
「曖昧で、中途半端で、裁かれることのない世界」
甘美なフレーズです。大いに共感します。ところどころにそうしたサービス精神あるセリフが混じっています。それも楽しみ。
空を飛ぶ場面の適当な投げやりっぽさも、クスリ。
まさか翌年に最先端の美麗アニメーションで再現される、なんて誰が想像したでしょうか。それも含めて、ユーモラス。
主人公のはたちは、凄く軽い人物に映ります。根無し草みたいな。
カブトムシに洗脳されたり、殺したり、死のうとしたり、軽く病んでます。
でも、何もかもがあやふやな現代のヒロインとして、その軽やかさが、楽しく、救いとなり、ファンを獲得したんじゃないのかな。どうでしょうか。
温泉に浸かり笑うはたち。あれ? Flash製作はどうしちゃったのだろう? そうしたいい加減さ。
指摘できるとしたら、タイプライターの入力音とともに、先に進むナレーション。
機械的な音、冷徹さの演出にしては、文字のフォントに手書き色が強い。角ばった無個性な文字にしなかったのは何故だろう。

27 :
DEAD
https://web.archive.org/web/20040411113635/http://raraitata.hp.infoseek.co.jp/
前作と続けて観ると、デジャヴ感が濃いです。
ここに適度なマンネリや飽きを受けるのは、カタルシスを与えるための狙い通りに感じるのですが、やはり濃い。
最初の美麗飛行シーンまでが、少し遠いです。
またゲームの都合からなのか、た8が三人に分裂するのが、どうしても取ってつけた感が。
てきとーにやっているように見えて、話として機能させる、等のテクニックが出来る作者さんです。どうにかならなかったのか。
前半部、漫才のようなユーモラスな会話は、心を和ませます。
はたちの絵も、随分と上手くなっていて丸みを帯びていて、これには萌えました。当人にとっては不本意なのでしょうけど。
「勝たなければ! 勝たなければ! 勝たなければ!」
「勝たなくちゃ」
好きです。
後半部分、は圧巻の出来です。
逃げ出してからの中途半端な予想の裏切り、去年との違い、不安感と緊張感。
鐘が鳴ってからの高揚感、燃える展開。
迫力あるバトルシーン。
危うさと決意を秘めた終りへの道。
非常にごつごつとした作品です。特に前半部に幾つかの不安定な要素や乱れも感じます。
しかし長所が、欠点をカバーし、余りある光と切実さを伴って、心の内に訴えてくるのでした。
記憶に残る作品。

28 :
isi
http://www.nicovideo.jp/watch/sm893178
こちらは文字のテンポが、オリジナルと比べて早め。間の取り方も絶品だと思うので、少し勿体無くも感じます。
ローリングストーン、語り方がとても自然で、無駄がありそうで機能的。
作品を見終わったあと、思わず背中をとんとんと叩きたくなるような、我が身を省みるような、
Flashとしては絶妙な奇妙な後味が残ります。とても詩的。私も私的に。
「isi」
石という唄がありました。
ひとところに己を定められず、半ば諦めていて、でもふと出会った相手へと親身に、淡々と語る旅人の唄が。
岩は山から崩れ、川に流され石となり、流れ流されて最後には砂になる。
「isilove」と照れくさそうに名付けられた。それ。
僕は、でも、転がって転がって、砂となって消えるその前に、きっと柔らかくて丸くて小さな石になると、今になって思うのです。
それはキラキラに輝く宝石や立派なコケを生やした巨石やしっかりと根を張った床石とは異なるものなのかもしれないけれど、
ほんのりとふわふわしていて、ぎゅっと抱きしめたくなるんじゃないのかなあ。
別れの日となった寒く苦しい冬から
眠気を誘う暖かな春が過ぎ、長い酷暑の夏が過ぎ、そして涼やかな実りの秋が訪れようとしています。
その季節の中、あなたは何処に居るのでしょう。あなたは何であるのでしょう。
僕らの元へと帰らずとも、そこに幸せがあることを、願って止みません。それが僕の祝福したい幸せだから。
くー、恥ずかしー。

29 :
がんつけ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3839679
絵、動き、音がとても可愛らしく、バランスよく整っています。
音だけで笑ってしまう。
絵もこの短さで幾つかのタッチを自然に使い分けていて、楽しい。
ヤクザのキャラクター外見も、独特でありながら謎の威圧感が伝わってきます。電飾……
オチは爆笑を誘うというよりニヤリとする。その微妙さもまた、ほんわかと心地よく。
一分強という尺が、ややテンポが速いかなと思いつつ、とてもバリアフリーに入って行けて、好きです。
見るのに気合が要る作品って、意外と多いです。
それだけに、サクサクと暇つぶしに味わえる、こうしたライトな感覚がとてもありがたい。

30 :
もしかして前スレ-- 新生アンチ統一スレッド 1 --?

31 :
soshiさん特集
必殺!!チュウシングラ
http://project.gaea.jp/flash/04.html
嗚呼! 王道のど真ん中を行く潔さ、それでも感嘆させる驚く程の表現力。
最初の8等身の躍動感が凄いです。そりゃあ斬られますよ、と同意したくなるほどのキモさ。
次いで忠臣の筈の、討ち入りへの作戦会議で勢いにスパートがかかる。
「けど直接手を下すのはまずいワ」
「プロに頼んで暗Rるニダ」
この転換には、思わず吹き出してしまいます。
コテコテのAAもの+必殺仕事人+忠臣蔵。
ミックスの妙もありますが、ど安定な恒例テーマだからこそ、ネタが光ります。
再生後、そのまま暫く経つとおにぎりが出てきて、おまけを楽しむことが出来ます。
そしてそのオマケが本編の印象を際立たせるほどの、賑やかさ。
最後に彼が美味しいところの殆どを持って行ってしまいます。
インパクトが強烈。
無茶苦茶やっていながらもエンタメがあり、ホスピタリティを感じさせる出来です。
見たあと、少し心が陽気にウキウキします。

32 :
メリーダイバー
http://project.gaea.jp/index2.htm
作り込みが、凄まじいです。
特に背景。熱帯の珊瑚礁。日が落ちかけた水平線。
思わずため息が出てしまうほどに、美しく再現されていて、空気までも写し取っているよう。
空にカモメ。海にサカナ。情景に命が宿っている。
キャラクターの造形も、安定していて、アップにも耐えられる自然さを備えています。
声優が上手に演技していて、安心して心を進行に委ねられます。
人物名、設定は多くを語らずとも、彼らに自然と好感が持てるように、描写されていて。
と、かなりキャラクターの性格は古典的、ステレオタイプかな?
良く言えばわかりやすい。悪く言えば奥行きをさほど感じずに単線なアニメっぽい。
アクションムービーとしてこのわかり易さは武器だけど、人間ドラマとしては物足りない。プラスチックぽさ。
強気な年長の眼鏡女性、天真爛漫なダイバーの女性、何処か落ちぶれた貴族的な依頼主。
それ以上のものが見えてこない。
宝の正体は? と言った謎解きも、推測を超えた驚きを受けませんでした。
展開に「!」のような、驚きが少ない。
ただポテトチップはポテトチップでも、非常に高級なポテチを食べているような満足感があります。
それで何が悪い! と聴こえてくるような。
モニターに映るのは、TVのブラウン管で映されても不思議ではない完成度です。
大オチは微笑ましく、ハッピーエンド(?)が心地よい。
物語も破綻なく、単品映像として、しっかりと閉じられます。
上にあげた物足りなさは、ダイヤの原石にゴツリとした尖った部分を求めるような、そんな贅沢な欲求なのです。

33 :
>>30
           優良スレ            普通            クソスレ
             ┝━━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━━┥
                                     88彡ミ8。   /)
                                    8ノ/ノ^^ヾ8。( i )))
                                     |(| ∩ ∩|| / /   <ココ!
                                    从ゝ__▽_.从 /
                                     /||_、_|| /
                                    / (___)
                                   \(ミl_,_(
                                     /.  _ \
                                   /_ /  \ _.〉
                                 / /   / /
                                 (二/     (二)
昔々、うんち統一スレッドという素晴らしいスレッドがあったのです。
リスペクトです。
http://ch.i.cmaas.net/pc/swf/1074436995/

34 :
ついでに、そこで綴られた素晴らしいレビューを転載。
□■灯台守の夜■■
ttp://www.geocities.jp/masuwo_anime/
 短い場面ごとに、印象的な会話を構成して、物語をテンポよくすすめている。
ほとんど説明に近い会話しかしてないにも関わらず、「説明的だ」と感じないのは、
ひとつひとつ場面での会話をちゃんと組み立てているからだろう。「じゃよろしく」
、「”犬”さんもどうぞお上がりください」といった、何気ない合いの手は、物語
として進んでいくのに大変効果的に働いている。この作品の要は、登場するキャラク
ターたちの繰り広げるさりげない会話そのものに込められてある。
 灯台とは航路の安全を確保するために目印を夜の闇の中に光を放って伝える設備。
物語の灯台守もまた、行くべき方向を強く示したりはしない。「そうですか」「君が
思ってるほど君は不幸じゃないよ」……、彼はただ彼に関わる人たちとの会話で、迷
いのなかにある彼らが、己の位置を知るための手助けをするだけだ。
 はるか西へ眠りつづける老婆。夫が目覚めても、彼女への愛があるとは思っていな
い。とても打算的で現実的でありながら、あるとも知れぬ西の地へ旅をする。老いた
夫の目覚める日に、己が若くあるために。目覚めぬ夫とは若き日に挫折した夢、旅と
はいつ終わるとも知れぬ生活そのものの含意なのであろうか。若さを得ようという老
婆に軽く嫌悪を抱いても、憎めない。私たちは彼女ほど明日を信じられまい。
 船の穴に埋められた犬は、一生穴に挟まって生きて老いてゆくのだ、と諦め腐って
いる。イヤでたまらないのに、「私の仕事」として考えの枠から外へ出られない彼の
立ち位置は、私たちにとってとても判り易い存在だ。物語のラストは、船が沈んでい
く暗示的なシーン。「犬」が生臭くとも自由な魚となることを択んだことに、同意と
祝福を与える人は多いに違いない。
 それぞれに私たちは生きることへのたくさんの喩(たと)えを受け取ることができ
ながら、巧みな「会話」によって、この物語に「人生論でござい」の寓意臭さを感じ
ずに見ることができる。
 静かな夜のなかで起きた、小さな反乱に込められた大きな意味を確かに感じとって、
私たちの心にしっかりとした余韻を残すのだ。

35 :
今はこちらで見れます。
灯台守の夜
http://www.youtube.com/watch?v=sulCfRw_ARw
わたしが当時、受けた衝撃としては、選曲が抜群に雰囲気にマッチしているな、と言うものでした。
「午前二時の迷宮」という曲です。
今ではポピュラーな曲なのですが、当時は新鮮で、曲名ですら世界を物語るようで。
なるほど、午前二時に起きていそうな、静かな、ささやかな反乱。
そう思ったのでした。

36 :
ピアノ教室 「ホワイトアルバム」 / Piano lesson (White Album)
http://www.youtube.com/watch?v=e-x3h8czsuo
ホワイトアルバム? エロゲー?
と言った俄知識しか私には無いのですが、楽しめました。
冒頭の悲壮さを記したテロップと、ペリーのネタのギャップが効いています。
苦悩と不安と、初歩の初歩で間違い続けるネタが、妙に笑わせるのです。
この時期のFlashの特徴なのか、イベントを意識していないからなのか、この種のFlashには無防備さや天然っぽさがあるように思います。
洗練、研磨とは反対の、呪術的なノリ。
肩の力を抜いておくれよ、と語りかけられているような……気のしすぎでしょうか。

37 :
楽しい国語
http://www.youtube.com/watch?v=Bx9A5mifPJY
古典のようなFlashです。
AA、言葉遊び、テキストスピーチが、素晴らしい出会いをしました。
一つ一つのネタの完成度が堪らなく高いです。そして問いから、こう答えるだろう、と予測するのが楽しく。
「うってかわって」を使って短文を作りなさい。
何度観たか知れないのですが、また破顔してしまう。
ネタさえ面白ければ、必ずしも画力、技術を伴わなくても闘うことができる。
本作はむしろ無加工な自然さや淡々とした間が、脱力や笑いへと化けたのかもしれません。
笑い、の奥深さと楽しさの双方を私に再考させる、そんな魅力的な骨董品なのでした。

38 :
ここをチャット会場にしよう(提案)

39 :
>>38
            , - ‐ 一
             /  /´
            /    {` ー 、
          l      !;:.   ヽ
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      ,r '  !::..        丿  `ヽ
       f'     ゝ:...       ノ      |
      ,1:.      `ー   ´       ナー 、
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  ./ ..:: :;; ヘ;;::..              .ノ;;::..    1
 /..:: :::;   :.丶;:..           /;::..         !
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     ` - _                  ノ
         ー _       _ −  ´
                ̄

40 :
FLASH★BOMB'04ダービー作品 「無題」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18964599
曲のイメージを大切にしている、とても楽しく音に乗ることが出来るプロモーションビデオだと思います。
都会の雑踏と少しお洒落な僕、髭面で逞しいあいつ。
そこに浮遊感を微妙に付け足す、プロペラ模型飛行機が全体を繋ぎ、霧散しそうな映像に一本の柱を建てる。
立体的な都会のビルディングに、平面的な人物の絵、その中間のプロペラ機とバランスよく配置されていて、目に嬉しい。
3D立体視で観てみたいような、そんなメリハリがあります。
透明感もあって、それがごちゃつく寸前の多量のシンボルに、軽さを与えている。ようなそんな印象。
エンドロールが流れ終わってしまうのかと少し残念な気持ちになっただけに、最後に映像を追加してそれで閉めるという構成に惹かれる。
さて、この作品を観るときに、どうしてもよぎるのが「ウホッ、イイオトコ」な妄想です。
ただ、これはFlashそのものと言うよりも、曲自体が持つ特徴なんじゃないのかとも思います。
>帰りのバス停でBobbyを見かけた
>それは風の強い午後でした
>貴方はいつもの葉巻をくわえたまま
>髭をさそりながら 微笑む
>優しさに満ちた 眼差しが僕に刺さる
>愛情の有無を確かめ合うのは
と、この作品は男女の関係ではなく、僕と髭面のbobbyを歌った唄だというのが歌詞から読み取れます。
ゲイの歌手はそれ程に珍しくありません。有名どころでは槇原敬之さん辺りが、深い疑惑にいたりします。
でも、やはりゲイの歌を歌うとなると、「普通な恋愛をする」一般人から引かれてしまうからなのか、敬遠されるようになります。
この歌とFlashが、F★Bダービーの人気投票を征したのは、一重に映像がシックでそれだけで評価できてしまうこと。
愛情よりも友情に近いそんな立ち位置を感じる澄んだ声と映像だったこと。
そんな特徴があったからなのかもしれません。
Webには他メディアに先駆けて流行を生む、そんな兆しがあるように思います。
公開からおよそ十年が立ちました。
これから十年後、ゲイやレズと言った社会的マイノリティを声高に歌った名曲が生まれる可能性も無きにしも非ず。などと無責任な展望で、終わります。

41 :
おいたんこんなとこで何やってんの?

42 :
>>41
わかるかなー、わかんないだろうなー。

43 :
夏詰
http://www.geocities.jp/ogasinjp/natsume.html
タイトルから分かるようにコンセプトが明確です。
夏を詰めてみよう! ぎゅうぎゅう詰めの夏が、今から恋しくなります。
同じ丸を描くにしても。
「何となく丸を配置してみました」
ではなく、「スイカ」「お日様」「向日葵」「ホタル」と具体的なシンボルに置き換えていて、とても伝わりやすい。
ただ、構成は明確な形を取らず、落書きのように雑多にシンボルが配置されています。
冒頭に祭りの金魚すくいを持ってきて、日が昇り、中途に祭りのかき氷が出てきて、最後の方にまた金魚やハッピに代表される祭りが配置されています。
時系列で映像を捉えようとすると、混乱してしまうでしょう。
ただ、ここはタイトルの妙で、夏の「詰め合わせ」的な思考の柔軟さ、散らかったシンボルもまた夏の賑わいとも感じます。
この作品は不思議なもので初見ではアニメっぽい印象を受けるのですが、それだけではないリプレイ性があって、
観ている内にこれもモーショングラフィックなのかな、と思える画面の切り替えやシンボルの動きが醸し出されます。
キビキビとした横へスライドする移動、上へ上へと向かう縦の動き、画面中心の奥へと向かうシンボル。
どれも絵を動かすことへの切り貼り的な試みを感じます。アニメっぽくも、アニメじゃない。
一つ難癖をつけるなら、シンボルを絵として加工しているのが本作の持ち味だとしたら、祭りでの写実的な写真に違和感を感じなかったのでしょうか。
僅か一場面だと思うのですが、その一場面が全体から浮いています。
このFlashは技術の展示会と言った映像には終わらず、夏への強い憧れ、季節の風物詩の活写として、私の内に留まり続ける作品となりました。
願わくば、同系統を引き継ぐ流れが生まれたら、と願います。
それにしても、最後のホタルノヒカリが美しい。

44 :
nature colors
https://web.archive.org/web/20040204134406/http://www1.abz.jp/~youki/gallery/nature_c.htm
四季折々の美しい画と、プラスアルファ。
ばらばらに崩れそうな春夏秋冬の断片を、かろうじて球体と樹を中心にした自然がつなぎ止めています。
縛りが少ないんです。四季というあやふやで広大なフィールドに、自由に思い描いたスケッチを取り留めもなく流している印象です。
natureだから自然が中心で人物は控えめにしたのかなと思っていたところに、冬に息を吐く女性が出てきたり。
場面場面の演出は、光るものを感じます。
例えば、冒頭の水滴が落ちてくるシーンの高揚感、渡り鳥が連れた爽やかさ、画面にぺたりと張り付く紅葉。
所々の演出には驚きがあるのですが、全体として受け取るイメージは、視聴後の感覚は散漫気味でした。
自由すぎるイメージの奔流に、私の思考が追いつかないんです。
とイチャモンを付けつつ。
手馴れて定着したイメージのある季節に、短くも新しい息吹を正面から与えようとする試みは好みです。
傾向として映像美を追求した作品郡が壁にぶち当たっていたところへ、血路を見出そうとした、そんな当時の雰囲気が思い浮かびました。
まるで俳句のような切れ味は、飽きを与えません。
写真と絵の融合も、一体感があり、小気味良いです。

45 :
MEMENTO MOMENT
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/7294/swf_folder/mm.html#play
未だにオススメのモーショングラフィックは? と己に問いかけると、真っ先に浮かぶ隠れた(いや隠れてない)名作。
抽象的に陥りがちな全体の傾向から離れ、ただただ空へと思いを馳せ、星空を描く。
凄いけど、何処が凄いのか上手く言えない作品ってあります。
圧倒されてしまう。何を言えるのか。言葉の限界を感じます。
本作は非日本感を与える、洋風な雰囲気を生み出す工夫があるように思います。
外国語の音楽、ドイツ語の文字。
物語の山場、ここは少し銀河鉄道っぽいか。
山場? 山場です。
葉っぱが風に舞い、列車のようにカメラが星空を滑っていく場面です。
もしかすると、そうした山場を明確に意識して、映像を構築していったから、強く印象に残るシーンになったのかもしれない。
心意気の凄み。
色が透明度が高いです。冬の星空がキラキラ澄んでいます。そうした色彩も、中毒性を生んでいます。
と、取り留めもなく。

ここまで数作品、所謂PV系、MG系と呼ばれたジャンルの中から、シンボルに具体性があり、全体に統一したコンセプトがあり、
私の記憶に刻まれた作品数点を開いてみました。
こうして並べてみると、どの作品にもリリカルな雰囲気、詩を想わせる映像美があるような。
私個人の好みも、改めて明確になったように思います。

46 :
UFC 154 : ジョニー・ヘンドリックスvsマルティン・カンプマン
http://www.youtube.com/watch?v=NSSLHc_IxdA

47 :
★マインドコントロールの手法★
・沢山の人が偏った意見を一貫して支持する
 偏った意見でも、集団の中でその意見が信じられていれば、自分の考え方は間違っているのか、等と思わせる手法
・不利な質問をさせなくしたり、不利な質問には答えない、スルーする
 誰にも質問や反論をさせないことにより、誰もが皆、疑いなど無いんだと信じ込ませる手法

↑マスコミや、カルトのネット工作員がやっていること
TVなどが、偏った思想や考え方に染まっているフリや常識が通じないフリをする人間をよく出演させるのは、
カルトよりキチガイに見える人たちを作ることで批判の矛先をカルトから逸らすことが目的。
リアルでもネットでも、偽装左翼は自分たちの主張に理がないことをわかっているのでまともに議論をしようとしないのが特徴。

48 :
それはまるで桜のようで
http://wacha.cc/2003/12/12.html
楽曲の入り方が巧みです。心を動かすタイミング。
絵もデフォルメしつつ愛着があり、表情豊かで、ほんわかとしたムードを演出します。
文は背伸びせずに、等身大の感情と距離が伝わって……派手さこそありませんが、少しずつ心に積もっていく。
彼が彼女と別れてしまったこと、別々の道に離れてしまったことを直接は描写せずに、間接的に表現しています。
ドラマチックではありません。代わりにそれを密やかに伏せたことで、しんみりとしてしまいます。
想い出とはそういうものかもしれません。
披露してしまうと、錆びてしまう。
心の底に閉まってあるからこそ、その人を照らし出す。
主人公は何処にでも居そうな一般人ですが、それが特別な人物となって、人間となって、立ち現れます。
個というのは際立った性格や口調だけではなく、むしろ人と人の関連性だったり、過去の人と人の関連性、未来の人と人の関連性、
そうしたものから個性は生まれるのではないでしょうか。
主人公は淡く宝石のような想い出を、振り返ります。
でも、昔は良かった、と懐古主義に陥ることはありません。
むしろもう二度と戻ってこない過去が、今の自分を支えている。今日を、明日を生きる。
感慨がじんわりと雪のように残り、これからも頑張ろうと思うのでした。
私もこうした文章を書けたら!

49 :
紅白BATTLEモナ
https://web.archive.org/web/20040404120751/http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Palette/7065/r_w_b_m46287761.html
軽快なテンポで、ビシッ、ビシッと効果音を伴って、バトルが展開されていきます。
3Dの迫力、空中で泳ぐなどのユーモラスさ、微妙に凝っているステージ造形、不気味な無表情のモナー、その理由。
テンポよく進むカット、ぐんぐん動くカメラ、スローモーション、回り込み。特筆したいのはそれでも置いてけぼりにならない「わかりやすさ」。
最後の意味深な枠は、映像中に出てくるAAをクリックすると埋まる。おまけ要素です。
このバトルは何回観ても飽きが来ません。
とても密度の濃い映像が出し惜しみなく写し撮られています。

50 :
SG(仮)
http://www.geocities.jp/yebisu_malts/SG.html
よく動く。動作が豊かで、感情の機微が透けて見えたりします。
何気ない場面でも、テンポよく進み、微笑ましく。
全体の流れが自然で、一つの話として完結していています。
中でもアクションシーンは必見。
音楽のせいか緩やかな印象があるのですが、構図・カット・動きでパワーのあるシーンとなっています。
これが当時の感想。やはりカットに惹かれていたらしい。
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133 : Now_loading...774KB[sage] 投稿日:05/02/16 18:42:51 ID:xFt8FURi [3/6回]
SG(仮)
思いっきり好み。手放しに好み。これが萌えのツボなのか。芽生えなのか。
「明日は なかなおりしよう」
何だか一杯のおしゃれ心と信頼と優しさと感謝が詰まってて、好きだー。
プルプルしてるのが愛らしい。色もなんかイイ感じ。丁寧に作ってる細かい仕草や演出もイイ。
それと、カットとカメラ位置の使い方が、もの凄く素敵だと思う。
ダンボールに閉じこもってギコが去った後に、ひょこっと耳を出す後姿に、びりびりした。
それとか、ヤクザが高い所から見下ろす視点でしぃを撮って、ピンチを演出して、
次いでギコとヤクザを並べたカットで身長差や体格差を強調して、
もっとでっかい香具師に押し潰されて絶体絶命っぽい感じにしたと思ったら、
今度はギコが立っている電柱の高所から、逆にこいつを見下ろさせてキョロキョロさせる所とか。
派手技とか派手武器とか派手派手エフェクトとか無くても、
何かこれだけで逆転の快楽っつーか、「安全マンつえーっ、カッケーっ」てのが伝わってきたんだと思う。
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51 :
SY
http://www.geocities.jp/yebisu_malts/sy.html
ツッコミ不在の不条理パロディーワールド。
微妙にバイオレンスで、それでもYが可愛らしい。
SGのオマケのような、軽快なテンポと短い尺がお得感を演出します。

52 :
ギコのマジックショー
http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/1574/GM20.html
ギコがマジックを失敗する、おっちょこちょいなのが、実にいい味を出しています。
その分、成功した時に「おー!」となり、最後のオチなどニヤリとします。
この作品の不思議なところは、笑顔を誘いながら妙に涙腺を刺激するところです。
私も年をとりすぎてしまったのかな。
悲しませてしまったことをフォローしようと一生懸命に頑張るギコに、その暖かい結末に、どうしても「感動」してしまうのです。
私の「感動」など、安っぽいですが。

53 :
ナナメギコのマジックショー
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3898712
と言った感動をぶち壊してしまう本作。
出オチのような登場シーンに笑ってしまうのですが、その後の展開も中々にカオスで、呼吸が乱れます。
女の子のFlash50とフサギコっぽいまっつんが争う場面があるのですが、そこに本編のギコが登場すると思いきや、
思いっきりスルーします。
しぃの表情や、そうしたのが観ていて楽しい。
パロディーとしての楽しみは、ネタ元とのギャップにあるように思うのですが、
「ギコのマジックショー」での暖かい結末に対する無常な展開、柔らかな感動に対するブラックな不条理。と。
話の筋を上手く踏襲しながら、暴れまわっていて、素敵です。

ちゃおるさん特集でした。

54 :
FLASHってさぁ

55 :
catman特集
CATMAN JUMPS
猫型ロボットは「そーらを自由にとびたいなー」と問われれば「はい、タケコプター」と秘密道具を贈ります。
今シリーズの猫男は、空を自らの足でジャンプします。
思わぬ出会いやアクシデントがあります。それでも自由へと焦がれるようにジャンプし続けます。
第一話目から、そんなcatmanシリーズに通じるテーマを、ズバリと直球でシンプルに訴える。
軸足がしっかりしていることに、気づかされました。
後の作品と比べるとかなりラフで、絵は大雑把で安定していませんが、むしろそうした熱がイイ感じ。
下手にリメイクしても、本作の印象をスポイルしてしまうでしょう。
それでもやっぱり巧みだと思う部分はカメラの位置と、間の取り方。
飛行機を追い抜くシーンは、嫌でも高揚感をかきたてますし、
catwomanとの出会いのシーンなんて、窓ガラスに映るcatmanを使う事によって、インパクトがあり。
高揚感ある曲を途中で切って、ゆったりとした間を使い、効果音を中心に演出された「もう飛べない」のシーン。
適度に焦れったく、まどろみが却って緊張感を与える絶妙な塩梅だと思います。
伝聞なのですが、一連の効果音は自作とのこと。こりゃ凄い。
好みなのですが、矢印は無くても大丈夫かな、ちょっと作者さんの不安が透けて自由さが減った感じがします。
あとは写真の背景。これからのシリーズと比べて、キャラとのマッチ加減がやや弱い感じがあります。ほんと、些細な印象なのですが。
でも、これは、何回も観たから出たものなのでした。私のバイブル。

56 :
CATMAN & A COINS
酒とタバコとゲーム。
破天荒な行動、はた迷惑、喧嘩、そして負ける。(でも肉体的に傷ついても、心は……って感じが好きです)
そうしたCATMANのプロフィールを的確に伝える第二弾だと思います。
グラスワインにタバコを入れるっていうのは、絵的にも刺激的で何処となく綺麗ですし、浸ったタバコの数で時の経過を表現するシーンなど、えぐられます。
私的に、その前の椅子でクルクル回るのがチャーミングで、自然と好感が持てて、上手いなと思います。
前話で見せたガラスの照り返しでcatmanを描くのは、今回も効果的に使われています。
一シーン、一シーンがとても意識されて配置されている。そう思いました。
これらの作品は、キャラクターの喋りが主体で、そうしたものを気取らない口語体で表現します。××××とか。
だから余り目立たないのかもしれませんが、文章が凄まじくパワーを持っていると思います。
今作で際立つのは二回使われる、「キャッチマン、コインをゲット」。
さり気ない一言に、万感の思いが伝わってくるようです。
オチは、素敵な余韻で終わらせずに、最後にヤッチマッタで締めます。
賛否が別れ、作品単体では否が多くなるんじゃないかなと根拠もなしに心配してしまうんですが、
シリーズを通すと、「あー、そういうダメっぽさこそcatman」と思える、実に心憎いオチです。
私的に粗探しすると、全体のテンポ。前半の緩さにとても浸れたので、その分、後半がちょっと急ぎ足になってるかなと思いました。

57 :
CATMAN SHOOTS
シリーズで一番の異色作だと思うのが本作。そして一番、インパクトがあったのも。
CATMANって一見ファンタジーに見えながらも、とても現実的な世界観で何処かの日常よりもリアル。ってイメージを私は持っているのですが、
これはファンタジー成分が非常に濃いです。
最後辺り夢オチや幻想オチでもしっくりしそうなのに、敢えてそうせずに走りきる姿には、驚きすら感じます。
演出面でも踊りの動きの細やかさは発表時期からすると際立っていますし、ニュース場面では音声も使っています。
そういうのが作品内での現実っぽさを強調します。
そして何よりもインパクトが濃いのは!
catmanって自由や理想や夢を追い求めながらも、現実に弾かれる、破れたり大きく葛藤したりする。
って感覚があるのですが。
そういうのをとっぱらって、CATMANが現実を征し、ひたすら楽しく踊り回ります。
ジャケットと伴にペアダンスを踊るってのは、元ネタがあるのでしょうか、と思える程に美しい。
そういうのが凄く新鮮で、でも憎めなく、愛しいです。
それを見守るcatwomanの表情も穏やか。
もしかしたら今作で、catmanのことをどこか気になる不思議な人から、好ましく感じる面白い人へと変わった、そんな大事な転換点なのかなとも妄想を逞しく。
したりします。
それと「太陽」を「むかつく星だ」って言えちゃうセンスは凄いと思います。

58 :
CATMAN & A BIRD
カゴの中のカナリアと言えば、炭鉱とカナリアを思い浮かべます。
酸素不足や有毒ガスのリトマス紙にされ、異変があると弱ったり命を張ったりして人間様に知らせる、そんな鳥です。
もっと単純にすると、自由な空に対するカゴの中の鳥。
CATMANは何処か寓話めいた喩えに深みを感じるのですが、今回はかなりストレートな喩えに思えます。
鳥は自由ではありません。もう滅茶苦茶、苦しめられます。
それをするのが圧制者だったり人間様だとかなり古典的なのですが、とても皮肉なことに彼は自由を求め続けるCATMAN。
陽気にカゴを振り回し、自由を押し付けるのはcatman。
そうした所に面白みがあるんだと思いました。
「仲良くやろうな」のシーンが本当に楽しそうで、「鳥さんレギュラー化か?」と思える程なだけに、
後半の祈りにも似た懺悔のシーンが痛切です。
ここは意識的に緩くして。何気ない日常の中に彼とカナリアを置く距離を感じるシーンに思えるのですが、やはりドキドキとしてしまいます。
そしてカナリアの行く先は? 希望をにじませながらも、明示しない曖昧さ、不確定さが、より強く刺さってきます。
「独りぼっちのほうがいい」、このテーマは後後まで「自由とは一人なのだ」と繰り返されていくように感じます。
その一端。
まだcatmanが「仲良くやろう」と思っている時期。自由を愛しながらも、かかわり合いに夢を持っている時期。
それを諦めてしまう、悲しみの底で迷い始めてしまう、そんなモガキの始まりに感じます。
壊れた宝物の玩具のように両手で命を抱きしめるcatmanに、胸を打たれてしまうのでした。
演出場面では、籠を振り回したり、遊ぶ場面にスピード感を与えようとの意識を感じるのですが、
もっと強調しても迫力が出たかな、とちょっと思いました。

59 :
CATMAN KICKS
カナリアに続いて、ネズミと、狭い所に閉じ込められた生き物とその開放が、描かれます。
ただ両者には、生まれた時からカゴに居ただろう鳥と、ある日中に入ってそこから出れなくなっただろう鼠との違いがあります。
もしかして、心地いい缶の中で人生を謳歌して、でも成長して、もしかして太った? って感じで出れなくなったのでは? とイメージさせます。
その分、ネズミはcatmanに似ている面積が鳥のそれよりも大きいのかなと思いました。
缶の中のネズミと、街の中のcatman。
今回のネズミは、catman自身に投影され、深刻な影響を与えます。
その転部の持って行き方。とても大きなパワーと発想が感じられ、不安感と刺激が与えられます。
個人的に、すごくお気に入りなのがcatmanの表情。
大げさではなく、自然と心象が伝わってくる渋くて透き通るような動き。ここら辺が私の好みではベストです。
通学路で缶を蹴り続ける行為、缶蹴りとか。
何時の間にか大人になるにつれて無くなっていく人生の遊び。
それを代弁するかのように町を行くcatmanは私の子供の頃を思わせて、幼い頃を振り返させるのでした。
子供の時代。夏休みがあって、遊びが沢山あって、でも世界は小さく、些細なものに捉えられ、catmanのような自由の中の不自由に居たような。
凝った表現があって、迫ってくるような缶、手前を歩く缶鼠、遠ざかっていくネズミと、立体感というか奥行を感じられる、そんな描写が丁寧です。

60 :
CATMAN BOWLS
一人ぼっちでするボーリング。
そこだけ切り取ると寂しいシーンですが、次々と流れていくボールに、とてもニヤリとします。破顔が止められない。
酒瓶を投げたり、それがストライクだったり、その場面では倒れるピンは映さず、STRIKEとのモニターのみで伝える。そんな洒落っ気。
作品からイメージさせられたのですが、それまでもルール違反な無茶な方法で、パーフェクトへとオールストライクをたたき出していたのでしょうか。
コミカルなそんな場面に続くのは、暴力シーン、焦点の定まらない泥酔者の視点。
笑いから、ハードボイルド、そして救いとふれあいと、次々と一作内でトーンを変えて、それでも1つのエピソードとして纏まっている。
なぜなのかは分からないのですが、凄いなと思います。
今回でやはりハイライトに感じたのがcatwomanとの別れ際の一言。
カッコイイ。惚れてしまう。
あと、なんでしょう。一話目からここまでドンドン絵が上手くなっていって……そういうのを見守るのも楽しみの一つ?

61 :
CATMAN…
床にうずくまるCATMAN、眠っている? からの展開に、痺れます。
れっ! 列車なのかー! と言った驚きがやってきます。
戻ろうとするcatman、頑張るのですが、足でぶら下がったり、妙にコミカル。
締めということで、他の物と比べ、間を長くとって、心変わりをじっくりと伝えます。
特に音の使い方が、巧みです。
冒頭の伏線としての効果音、不安をかきたてる列車のゴトンゴトン音が続く場面。
それがフェードアウトして沈黙、それへのcatmanの答えに呼応したかのように流れる何時ものバンドの曲。
ぞくりとした快感がやって来ます。
また、煌く街の灯り、滲んだ空、列車のライト、タバコやライター、明滅する警報器、そして☆。
光の表現にも見入ります。
個人的に、catwomanが列車を止める。と言うのがとても紳士な展開だと思ったり。
何でかというと、それがあるからcatmanの選択にwomanと一緒に街に帰るというのが、生まれるからです。
でも、決めたことは曲げない。むしろ二人で、知らない先に進んでいく。
流されるんじゃなくて、流れていく、そんな主体的な強さを感じるのでした。

62 :
SECRET OF THE RED TIE
縛られないことを求めるCATMANなのに、首元を締め続けるネクタイの秘密。
ボーナストラックのような今作ですが、他のエピソードと比べるとちょっと先が読めたり、CATMANがcoolなキャラじゃなかったり。
そんなのを感じます。
でも人と人の繋がりを信じ、ジャケットが盗まれても信じ、熱くホットなcatmanってのも、昔の一場面としてとても素敵で魅力的。
憧れのようなものから、一人の人間同士として心を触れ合わせる、中年と若者。
託されるもの、引き継がれるもの。
けれど、だからこそ汚れてしまった者とこれからを歩む者との別れは必然。
喧嘩シーンとか雪から、痛みや寒さがじんじんしてきて、
二人の交流に心温まりながら、その別れから侘しさも感じるそんなエピソードでした。
私の心の中で、また会えるといいなと思いながら、きっともう二度と会えない、会えた時はcatmanがcatmanであることを止めてしまった時かな。
そんなドライさが滲みます。
「この世界の全てにむかつく」との中年の言葉。
奇しくも、CATMAN BOWLSで、泥酔してキレタcatmanが叫びます。
「むかつくんだよ! 全てが!」

63 :
CATMAN COMES BACK
「心地いい生活」と「自分らしい生き方」は中々両立するものじゃないですよね。
科学の未発達な昔や搾取されている発展途上国とかと比べると、現代の日本って、それはそれは心地いい暖かい場所だと思います。
でも、その分、自分のスタイルを貫いて胸を張って充実して生きていくことの難しさがあり、憧れは積もり積もって……
CATMANの選択に、強い理想や眩しさを感じてしまいます。私の場合。
酒もタバコも(恐らくギャンブルやゲームも)禁止されていない。
でも、連れがいるといないとでは触れ方が変わってしまいます。ハメを外せなくなるというか。
何でしょう。野生のパンダと動物園のパンダ、みたいな対比が浮かんできました。
最初のモノローグ、CATMANの心象なのだろうかと思っていたけど、
ぽつぽつと出た独り言だったりして、CATWOMANがそれを聞いていて、それでも彼を止められなかった、って解釈するのもドラマチックでいいですね。
ここら辺の想像の余地がある曖昧さは、とても魅力的。

64 :
CATMAN FIGHTS
カンフー映画を観て、バトルこころを掻き立てられるCATMAN。
揺さぶられる映画を観た後には、私もそのヒーローになりたくなっちゃいます。
優しい主人公だったら世界を暖かく見つめたい、ヤクザものだったら肩を尖らせて歩きたいとか。
このFlashを観た後もCATMANみたいに成りたいと、少なからず感化されています。
映画にのめり込むCATMANはコーラというアイテムを使って、分かりやすく描かれています。
CATMAN以外に観客が映らないという演出も平日の昼間の閑散としたB級シネマっぽさを感じさせ、好きです。
労力の手抜きだとしても、上手く作用した手抜きに思えます。
「誰のために戦う?」
そこでCATWOMANが出てきます。
ここで、このシリーズのオチをある程度、予測してしまいます。 おお! バトルもの? ハッピーエンドへの伏線か? と。
やられました。
シリーズ2と比べ、1の終わりよりも更に人物が緻密に描かれ、アクションも増えましたが、
何と言っても実在する背景とキャラクターとのマッチングがパワーアップしてます。
それに、背景そのものにも遊び心が……
後半での裏路地に佇んでいる二人が、序盤に1回、中盤に1回、さりげなくも確かに出てきます。
更にはあの肉屋のトラックまで?
CATMANは真剣なんですが、その真剣さがコミカルを生んでいます。
「男となるために、俺は戦う」
そして魚がピチピチ跳ねてるシーンに長めの間を用いていて、その空気に微妙にクスリとします。
そうしたクスリの微妙さを、作者さんが意図してコントロールしているようで、こういうの本当に上手く言い表せない、
言い表すとなるとセンスがいい! なんてモノになってしまうんですが、痺れてしまうのです。

65 :
CATMAN RUNS
CATMANのエピソードの中でも、とびきりに私のツボをついたのが、これです。
笑い→ホラー→カッコイイ
と感情が大きく揺れながら、ぶれながら、何処か爽やかな余韻の風が吹いて来る、凄い逸品だと思います。
「払うって言ってんだろ」と言いながら、全力で逃げ続けるCATMANは、何処か愉快さがあるし、
決して立ち止まらずに投げ捨てる形でリンゴを返したり、代金を払ったりするシーンもまた味があります。
それで果物屋がリンゴを持っていて(CATMANから受け取った?)その大事な商品のリンゴをCATMAN目掛けて投げて潰してしまうシーンなんて
人の矛盾した感情の機微を話にする巧みなストーリーラインです。
そんな笑える一場面ですが、妙な不安も付き纏うのもまた事実。
前半部、何というかカメラはCATMANばかり映してるんです。追ってくる果物屋は最後の最後まで出さない。
だから本当に逃げてるのか? っていう不安がじわじわと染みてくるんです。
そして遂に登場する恐怖の本体。水に打たれたみたいにどっきんどっきんする場面です。
この作品はそれで終わり、ではなく、それでも抗い続けるCATMANのかっこいいシーンが待っています。
やってることは万引きなんですが。
これ程にクールな堂々とした万引きがあったでしょうか。
大好きです。
一つデジャヴがあったシーンがありました。
バスにくっついて逃げていって、バスが止まってしまってアララなシーンです。
何かの洋画で確かスケボーで、似たような場面があったような……気のせいだったら、申し訳ありません。

66 :
CATMAN & WIND
強烈な風。ちなみに本日、関東は春一番でした。
冒頭から、新聞、木の葉、タバコと風を強く意識させ、これでもかと強調します。
特に新聞の膨らみ方、木の枝で吹かれる葉っぱなど、風の強弱まで写し取っていて、細部への表現意識の徹底、豊かさを感じます。
冬着の広告を観て、CATMANが思いついた防寒策とは? その発想の突飛さに、ずかーんと為ってしまいます。
そんなCATMANを待つストーリー展開とは? 作者の用意した加速する物語に、どがかがーんと為ります。
飽きさせない、楽しませてくれる、マジックのようなドキドキした視聴時間。
ストーリーだけでなく、夜景へと飛んでいくCATMANの絵としての綺麗さにも、息を飲んでしまう。
脳も眼も、とても素敵な保養となりました。
音楽の使い方はどのエピソードでもすんごいマッチしてるのですが、本作では特に効果的に作用していると思います。
また、新聞記事。読むと言うより一見するような、そんな瑣末な部分なのですが、丁寧に書かれていて、あー、こだわりを感じます。
それとCATMANってイイカゲンに見えて、スポーツ新聞って訳でもなく一般の新聞を読んだりするんですね。
意外な発見でした。
真夏のCATMAN SHOOTSに対して、冬のファンタジー。

67 :
CATMAN AND ROSE
このエピソードは未だにわかりません。
恐らくは格安の売春婦。
若い頃からのキャリアを積んだ売春婦で、老いによって商品価値がさらに相場が下がって廃用寸前の売春婦。じゃないかな?
共通したバラのタトゥーから、ネオンの若く美しく脚線美がセクシーな女性が、嘗ての老婆なのでしょうか?
そんな印象を持ちました。
彼女が語る愛、それは肉体的な経験に基づくものだったと思います。
でも、輝かしいものを懐かしむように、愛、を語る。
暴力すらも許してしまう。プロポーズを断ってでも、愛の売り手であり続ける。
彼女の信じる愛は、私にはわかりません。
CATMANはわかったのでしょうか。
深みがあるようで、捉えきれない。何とも不思議なお話でした。
光の表現は、ネオンのキラメキや明滅が鮮やかになり、楽しい方向に進化したと思います。

68 :
CATMAN BREAKS
ピンボールの弾き合う動き、その時のカチャッていう音。とても小気味いいです。
狙いを定めたり突く時の動きも、本物のような細やかな動きがリアルで。
でも、少しずつそれらが崩れていって、そして迎える物語の大きな転調。
ここで出会うかー、最後まで取っておくと思ってたのに! という衝撃がありました。
やり取りされるのは数フレーズ。会えた喜びや不満を、多くは語らない。
別れにも、すれ違いにも、やり直せないことを二人が悟ってしまった感が、そこから伝わってきます。
何でしょう。挑発的なお客の言葉がなくても、馬鹿ばっかりやっていてそれを愛するCATMANに所帯を持つ望みなんてありそうもなく。
痛いほどに二人の距離感を感じる場面になりました。
ゲームに挑むセリフが悲しくもカッコイイ。
カメラのアップの使い方、表情の写し方、見切り方。
前述した出会いのシーンでも、CATMANの視線の動きのように、床のボール、椅子、人物とカメラが見上げたり、見せ方がスマート。
この作品でイライラしたのは、おまけのゲーム。
ボールを正しく並べるゲームなんですが、直感だけじゃ補いきれず、もうカチャカチャイライラしたのを覚えています。
もう遊べないと思うと、それも楽しい思い出。

69 :
CATMAN SHOUTS
幾つかシリーズ1のエピソードと対比させたシナリオがあるように感じるのですが、これは顕著。
ボーリングでの喧嘩、追い出され、介抱してもらう。
これは似たように進行し続けるからこそ、そこからの裏切り、意外な展開の衝撃がアップされているように思えます。
冒頭から痛いです。
CATMAN、登場から殴られ続けます。それで殴り終わったかと思うと、CATMANが挑発して、怒りの表情が描かれます。
と、直接的に描写していない部分も含めて、とにかく痛さと暴力の長い時間が、ハードにぶつかって来ます。
前シリーズではそこから癒しな展開なのですが、こいつはとんでもなく現実的で観ていて辛い回。
最後のオチまで、今まで積み重ねていったものを劇的に展開(破壊?)していきます。
CATMANシリーズの特徴はどんなに辛い展開でも、最後に救いというか絶妙な爽快感があるのですが、今作はひたすら悲しい。
そして続きがとても気になる。
シリーズを意識した作品に思えました。
表情は迫真なんですが、迫真すぎる瞳のキラキラ加減がハードボイルドやっているのに少女漫画な演出、って感じを受けて、余り馴染みませんでした。
これは本当にわたしの見識が狭かったり、イメージだけで受ける印象だったりするのですが。
途中までの表情が好きで、何故だかこれと最後の話には違和感を。
好みです。
「これが、自由だ」
辛い。

70 :
CATMAN AWAKES
いきなりのバトルシーン。爽快とか痛快とかではなく、重く痛い。
重厚なシーンから始まります。
どちらが本物のCATMANでもう一人のCATMANなのか最初の方は、把握しにくかったです。
ただ、これは混乱、混沌にも似たドキドキ感を提供しようと意図したもののようにも思えます。
途中からタバコを落とす、血を吹き出すと、差異を作り出しているお陰で、肝心な場面で、どちらがどちらなのか、把握が追いつきました。
表層では意識していないのに、表だけではカッコつけたくて、でも、深層ではもう分かっている、受け入れなくちゃいけない。
手のアップのシーンから、CATMANの意地と変化が香り立ち。
そんなのを感じました。
全体を観て、CATMANがCATWOMANとどう関わりを修復するのか、街と共に生きているのか、って注目していたのだけど。
CATMANがCATMAN自身とどう向き合っているか、どう世界を見つめていくか、と内省性の高いシリーズになったと思います。
自由とは、とか当時は鷲掴みにされる、重いテーマを最初はサラッと、後半は逃げずに描いているような。
星をリアルに描かなかったのが、個人的に好きです。
ただ、前話辺りからのアップでの丁寧になり入魂気味の、人物の眼はちょっとフォアボール気味に、ツボから外れてしまいました。
描写力が上がった故の違和感、のようなものでしょうか。

さて、今では忘れてしまったのですが、本シリーズがshockwaveでflash展開されていた頃、
メール欄を投稿すると、そこにCATMANとCATWOMANからのメッセージというか後日談みたいなのが送られていたことを覚えてます。
とても嬉しかったので、それが無くなっちゃったのが悲しいです。
あと、映像後のおまけゲーム。ちょっと難しくてちょっと努力するとクリアできて、凄い好きでした。
またUはFLASH内でCAT TOWNを訪れることができ、細かいところにボーナス漫画のようなものがあって、臨場感と奥深さを感じてました。

71 :
CATMAN AND MUSE
かなりダイレクトなメッセージになってると思います。
それは石像の名前が明かされたからでしょうか。伏せたらまた違った印象になってたような。良くも悪くも。
石の翼が割れるのは、見た目的にも、話の高揚感的にもとても刺激が強いです。
幻想で失敗して、現実では。辺りのトリッキーな魅せ方に、惹かれました。
あと、暑さと涼しさが、自然と染み渡って、何でここまで温度を感じるのだろうかと思うのだけど、作品の空気を滲まさせる手腕は健在。
今回、CATMANが平気で美術館でタバコを吸います。
ここまでアンリーガルだっけ? とちょっと違和感を感じました。
ストーリーのためにキャラクターが都合よく動いているような、そうしたものを感じさせない「自然さ」が強い本編だっただけに、ちょっと不自然に。
ただ、これは当時はそこまで禁煙、嫌煙が広まっていなかったからなのかも。
タバコを吸わない私は、そう思いました。

72 :
BLIND
私は洋楽の歌詞はわかりません。
けれど、タイトルに沿った展開、最後のギター音での覆水盆を帰らずの切なさ、とか共感してしまいます。
PLANET SMASHERSさんの一連の曲は、CATMANの作品の一部として凄く楽しませてもらいました。
曲単体ではシリーズUのラストエピソードの曲が好きです。
今回の話、カーチェイスとしてバックミラーに映らせたり、俯瞰させたり、色々と迫力の出る演出やカメラがなされています。
途中に挟まる二人の思い出のシーンはそこだけ背景を写真ではなく、トーンの違うものになっていてメリハリとわかりやすさが出ています。
テクを使いながら、テクに溺れていないのが、よく分かります。
個人的にもうちょっとハイテンポやスピード感みたいなのがあるとドキドキするのかなと思ったのですが、曲調とのマッチングもあって難しいのかも。
本作は、CATMANが昔の恋人に出会う所から始まります。
ここでCATMANが振られた女に未練タラタラだったら、ちょっとストーカーチックでらしくない、のですが、どうにも両者の合意や振ったかのような描写で。
そんなんで、でも追い続ける、でも会ってどうしたいんだろう、みたいな感じがあって、とても気になる隙間があるPVだと思います。

73 :
下記スレ量産、2ちゃんねる経済板荒らし、自称坂本陽@豊中市
「糞汁は経済板から消えるべき」
「産業歴史博物館設立実行委員会(エンジン博物館)」
※スレタイに「北斗の軍」と入ってるスレ立てもこのクソ野郎の仕業
(´-ω-`)y-~(禁煙マスター) ← 史上最悪の中年荒らし (トリップを変えて別人になりすます技も覚えて来たようですw)
こいつのズリネタ          http://ameblo.jp/garo-farann/image-11515076726-12507503444.html

得意技:情報漏洩、ナマポ受給、糞ブログコピペ、ケムトレイル、人工地震、かまってちゃん、驚異の前言撤回w、都合が悪いとすぐ話題脱線
ナマポで助けてもらい  http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1354090242/78
日本人滅びろ発言  http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1342954026/993
情報漏洩をきっかけに   http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1326591504/646
                 http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1342954026/926
別れの挨拶1!     http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1356935230/329
別れの挨拶2!    http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1354090242/303
別れの挨拶3!     http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1356855992/54
そしてKの逆恨み!    http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1342954026/996
                   http://ameblo.jp/garo-farann/entry-11462157964.html
精神異常をきたした  http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1374582405/318
超低学力!       http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1369571885/587
さらにロリコンも暴露! http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1376273900/580-629
何を言ってるのか?   http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1375448326/597
無駄にスレを作ってる張本人w  http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1349421194/256
これはひどい    http://kohada.2ch.sc/test/read.cgi/eco/1372265052/512

74 :
INTRODUCTION
何だろう。
まず大きく変わったCATMANの容姿。丁寧になりながらも、何処か落ち着きすぎた感じ、猫っぽさや荒々しさが控えめになった感覚が満ちました。
キャラクターのバストアップがメインだからでしょうか。
画力や手間暇は格段に上がってると思います。成長している。だけど、それが私にとって幸せかどうかは、また別の問題でした。
空気感も、写真と絵との間の違和感は限りなく0に近く、圧倒的なオーラが漂うのですが、何か隙のなさ過ぎな感覚に、今ひとつ馴染めず。
率直に言うと、何故か引き込まれませんでした。何故だろう。
酒、タバコ、喧嘩、自由、孤独。今まで描かれていたテーマを明確に打ち出し、どちらかと言うとCATMANを初めて見る人に優しい作りなのでしょうか?

75 :
CATS & CHEESE
空から降ってくるCATMAN。カッコ悪い登場の仕方、でも建物の上に立つ姿から、格好良く魅せてくれます。
ジャンプをする場面、お馴染みの場面ですが、表現が豊かによりスピーディになっています。微妙に加速したり。
これまで雰囲気や台詞回しからカッコイイと感じていたのですが、純粋にアクションだけでインパクトを受けました。こだわりを感じます。
そして何処かカッコ悪く、でも安心できるほろ苦くも暖かなオチ。
描写力が上がっているのは大いにプラスなのですが、やはりキャラ絵に違和感が。特にラーメンを食べているシーンなど。
ヤクザっぽいギャングが押し付けるのが、チーズだったっていうのが、とても好きです。
明確にシャバ代にしてしまうと夢がないですし、ドラッグ(マタタビwとか)だったりするとダークになりすぎてしまう。
猫に対してネズミが大好きなチーズ、使い切れない大きさだけど高すぎないチーズ、そしてブロックとして積まれていく固まりなのが、もう。
好きです。
画に色を載せていて、緑の寒色でシックに引き締めて、最後に暖色を使ってホッと息をつく。とか、私には気づかない工夫が幾つも積まれているのでしょう。
カメラワークや構図など。タバコの使い方やスイカの割れ方など。
なのに、何故か薄さを感じるのは好みの問題?

76 :
とここから、上手くDVDを読み込めず、思い出し書きになります。
どうしてか、前シリーズほどに入り込めず、動画としては変わらず極上なのですが、CATMANとしては馬が合わない感じが続きました。
CATAMANのもがきは、シーズン2で一応の形で解決していて、モチベーションのようなものが不透明になっていて。
だけど本編のオチを見て、妙な高揚感があり。
次いでボーナストラックで感動が明確に伝わりました。
「嘗てCATMANのような生き方に憧れた人」が、それを諦めながらも、現実に妥協しながらも、手に入れたもの。
もう一人の主人公といってもいい彼が成ったもの、それを優しく見守りながらも別の人種として去っていくCATMAN。
このエピソードだけで、本編がびしりと決まった感じがします。DVDのみのオマケなのでしょうか? これも地上波で放送していたのなら嬉しいのですが。
「何時か」を叶えるために、荒ぶるCATMAN、そして攻撃シーン。拳の先は…… というのも魅せられました。
声は余りしっくりしませんでした。どちらかと言うと、英語で音声を使って、訳を日本語で字幕で表示させる、ような感じだったらハマったかもしれません。
何か日本語とは違う気がしてたんです。何だろう、アメリカンテイストを大事にして欲しかった。
ただFuckをどう表現するのか興味があって、女の子回を一見したのですが、かなりダイレクトにピー音に重なるようにハッチャケテイテ、笑ってしまいました。
CATMANシリーズを通して作者さんは現実の場面とそこへの加工、写真とアニメの違和感ない融合に長けていって、これは凄い武器だと思いました。
思い返せば紙兎ロペシリーズの映画なども、現実的な風景とそこへの細かな遊びが、とても楽しく。
でも、最近のロペシリーズ、新場面になると写真加工じゃなくてアニメ絵に変わっている。まさか。とか妄想は尽きず。
DVDの裏話も面白く、この密度にこのボリュームで、とてもお得な作品になっていると思います。
「クリエイター魂」って本も買ってしまったくらいです。
でも、この内容はweb公開の方が実例をflashアニメで例示されていたので、そっちの方がとても分かりやすくバリューがあると思います。
何時かwebバージョンにもう一度お目にかかる機会があれば、とても嬉しい。
まとまらず。
完。

77 :
こういう

78 :
ねがいごと
ttp://vimeo.com/29418560
夕焼け空から、夜、そして眠りの中の深夜。
そこに綺麗な、しかし丁寧で温かみのある光が灯ります。
とてもデジタルな描写があるのですが、受ける印象はむしろアナログなものでした。勿論いい意味で。血が通っているというか。
何回見ても、飽きが来ません。
それだけ表現の幅と鮮度が、素晴らしいのでしょう。
まず冒頭部分、光のオルゴールの照り返しに惹きつけられ、次いで奏でられる音楽のレールに鷲掴みにされます。
更にそこから懐かしさの感じる質感・色感をバックにした影絵に心が動き、次いで影絵からはみ出した電柱、その取り込まれ方に驚かされます。
この作品、驚きの密度が半端じゃないです。「!」が様々な場面に。
光は、細かく、ケバすぎず地味すぎず、全体を豊かに彩ります。
信号が変わる、街灯に明かりがつく。細かな部分ですが、それがあるからこその作品の立体感、説得力、パワーがあるように思います。
作者さんのうちにはあるのでしょうが、観ていて妥協を感じさせない、心血注いだ「世界観」が曲と映像と一体になって、立ち現れているようです。
構成も見事。
現実的なファンタジーから、徐々に光のパレードのような純正ファンタジーへと軸足をシフトしていきます。徐々に、自然に。
公園を写し、実際にはありえない星の表現を魅せる。世界が、スケールがぐんと広がっていく。「ほしが よるをのぼっていく」
光の粒が降り始める、その波紋も美しい。「あすをねがう」
そして曲のサビとともに映像もピークを迎える「ぱっ、ぱっ、ぱっ」。
この作品は歌と光の綺麗さに息を飲んでしまうのですが、こうした土台の部分がしっかりしてるからこそ、何度見にも耐えられる味が出たのだと思います。
確信します。

79 :
ただ初めて見た時には、幾つか星座を結ぶのが☆マークだったりハートマークだったりしていて、
ちょっとそれまでの現代的なタッチと離れすぎていて違和感を覚えました。
また、改めて見ると、ビルの光が消えていく描写が作為的というか規則的というか、今までにあった自然さとは離れた演出に見えました。
これらは、しかし、こうした構成、徐々にファンタジーに向かう演出なのだと今ではお気に入りの描写のひとつとなっています。
ただ、感覚的にそれらが「あった」ことは付記しておこうと思います。
やや、演出過剰気味? だから? なの? か? も? しれません……
完璧すぎる作品を前にすると何かしら塵でもないかと、探ってしまう悪癖からなのですが。
「ひと」が連続して登場してオルゴールとともに回転して消えていく場面。やや端っこの部分が、オルゴールからはみ出しているのが勿体無いかも。
しかし、人物をアニメにも絵にもせず、かと言って渡り鳥や自転車のように影にもせず、光の輪郭で表現しているのはとても好きです。
一つの到達点に限りなく近づいた表現、構成、曲のPVとしての雰囲気や一体感を備えていると思います。
凄い。

80 :
真実を聞かせてくれ
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/9963/sin.htm
エロな話を主題にしているのに、嫌らしさがない。
下ネタのような抵抗感もありません。
それは、やはり、作風。
白黒の線画と劇画的な表情と音楽によるものなんでしょう。
些細なことを大げさに表現していて、その落差が笑いを誘います。
テンポも軽く、人物の眼も訴えかけるものがあって。
何よりもこちらの目に映る「真実」のショボさと作中人物が感じている「真実」の重さ。そのギャップ。
ネタ自体は、それ程、特別に上手いわけじゃないとは思うんですが。
そのネタに適した調理法、それを利用したストーリーによる笑いが、軽快でとても楽しい息抜きになりました。

81 :
寿司を握ってくれ
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/9963/susi.htm
寿司の注文ネタ、それ自体は珍しくありませんが、そのかぶせ方、天丼がビシッと決まってます。
最後にも、ひと笑いネタを持っていくところもミソ。
と日本食スタイル。
前述の天丼(一タイプのネタを重ねる)ですが、これは画を大雑把に表現している、絵だけでは何のネタかわからない、
そんな盲点を巧みに利用しています。
寿司を握る場面を緩やかにして、音同期の楽しみとちょっとした焦らしを与え、緩急を演出しているのも上手く。
美味しくいただきました。

82 :
強敵と書いてとも
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/9963/tomo.htm
笑いと涙、感動ドラマとギャグコメディは離れたところにある、何時の間にかそんなジャンル分けがある、と私は私を縛っていたようです。
二つとも両立できる、心を動かすという点では実はご近所同士。
そう認識が改まりました。
弟子が師に教える系とややマンネリを感じ始めた頃に、ネタを反転。動きを与えています。
ここら辺の危機感のセンスは、とても高い。
シリーズに言えることですが、観ている私は「バカやってるなー」と軽い気持ちで流しているのですが、
作中の人物たちは真剣に生き、真剣に言葉を交わしているんです。
だから息抜きをしながらも、手抜きのようなダラダラ感の無意味っぽさを余り感じない。
途中の選択肢も、両方とも毛色が違っていて、二度見する楽しみになりました。
非常に強引な箇所があって、「たこ焼きという字を読みなさい」ってのが、えー、何でそんな問い、読めるだろうとニヤニヤしながら突っ込んで。
檸檬。

83 :
お兄ちゃんと言い続ける鳥
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/9963/oni.htm
死という難しいテーマを使いながら、お涙ちょうだいを感じさせない。
こういうの、難しいですよね。ストレートすぎるとありきたりになってしまうし、捏ねくりすぎると作為的で白けてしまう。
そしてこの作品には心動かされました。
ベタだけど音楽がかかってきて、テキストスピーチで無機質な九官鳥の鳴き声で、かなり胸をえぐられました。
文章で勝負するんだけど、そこに気取りや力みを感じない。
とても自然体でわかりやすく、そっと世界に入っていけるというか、馴染んでいく。
悲しい死の直前には居られなかった、でもそれまで共に過ごしてきた時間は裏切ることがなく、言葉によって結ばれる二人の想い。
声ある遺書。

84 :
二人紅白フラッシュ合戦
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/9963/sai.htm
かたくなに白黒に拘っていた作者さんが、初めて色をつけた。
そして笑いました。
ギャグに徹した今作は、どうしようもなく笑えてしまいます。
きちんと考える人が、全力で、いや何か危ない薬を飲んで120%で、糞フラを作り上げた。そんな感じをもちました。
特に作中作は酷い。
そして師匠のflashを見て打ちのめされる弟子のレビューが、本人は全力でやられているのに、観ている側にはひどいことを言っていて、愉快。
でもクソフラに見えて、ネタの引き出しの多さ、テンポの絶妙さなど、確かな土台が支えているのも、本当に素敵。
大笑いしました。繰り返しますが。
ずーん特集でした。

85 :
飛び込む紅白イイ!
ttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Palette/5169/kouhakuii1280.html
5000くらい?
7540
8930
9630
8730
10510
10980
1020
8940
これは発表時期が第一回紅白だったことを考えると、かなり凄みを感じます。
10年前。マウスはボールで転がし、沢山のシンボルに処理落ちしてしまう時代。2ch系Flashも黎明期から発展し出す時。
当時の私は、この素晴らしいゲームを、十分に堪能できたのでしょうか。
あれから今、恵まれた光式マウスと環境でやってみても感覚は古びず、他には無い楽しみが広がりました。
元ネタはあるのでしょうか?
二色のジエンなどは、斑鳩から影響を受けたのかなとは思うのですが、プチプチと潰すぷよぷよ的感覚はシューティングとはまた異なり。
独力でアレンジしたのなら、わかりやすくも深いゲームシステムに脱帽です。
ゲームには浅い私を唸らせるには十分な切り口でした。

86 :
赤と白、二つの速度が微妙に違うのが、楽しかったです。
確かに最初はいらいらするんですが、少しずつ慣れていき、片方が追い越すタイミングを見切って、上手くコンボを繋げた時の快感と言ったら。
ラインオーバーがあり、連鎖制限時間があり。
つまり、かなり時間に追われるゲーム感覚を受けると思えるのですが、
この落下速度の違いを利用した創意工夫を試みることで、ストレスの中に「華麗にプレイしてやるぜ」的な喜びが生まれます。
また仕様への慣れと腕の上達が、スコアに明確に反映されるのが、とても充実感があります。
最初の方はタイムオーバーを恐れて1つ2つずつ潰していたのが、徐々に3つ4つへと。
コンボが決まったほうが、ジエンのスピード上昇が控えられ、ボスの条件も得点で撃破できるそうなので、
自然とゲームスタイルはハイリスクハイリターンなものになります。
さて、上達した果てに何が待つのか? 
出来れば10000点で8等身が倒れてくれていたら、モチベーション的に。先に進めるのに。
到達したときは小躍りしそうになりながらも、それでも1面クリアにならなかった絶望感が襲ってきました。
ちょっと初心者な私の折れやすいゲームの腕と心を、高く見積りすぎたような感じがします。
ハートの動きの癖が読めるようになって、掻い潜って連鎖が決まった時なぞは、嬉しかったのですが。
それと画面をクリアにするボムが一度きり、回数は増えず、切り札として使う、というのも楽しいシステム。
数が増えてしまうと、複雑な思考が混じってしまうし、一度きりだから凄く貴重で、たぎります。
マウスを活用した、2chアレンジも眩しいこのゲームが、埋もれてしまうのは勿体無くも。
でも、今まで私の脳に残っていたこの作品の輝きは、地味に映りがちなゲームでありながら、残されていました。
願わくば、10年ぶりのリベンジを果たせるほどに、私に根気と学習能力があったら。無念です。

87 :
ファイナルファンタ汁
ttp://portal.nifty.com/special03/0201/
ゲーム風ですが、好きなようにイタダけるのは、正に鍋。
ドットなファミコン風味、台詞回しも如何にもなFF節が炸裂します。
手抜きのように見えながらも、ノスタルジー。メッセージのパターンも豊富。
一通り&ちょっと+で、クリアできるボリュームも程よく。
こうしたお手軽ゲームだとクリア後の特典があっさりだったりするのですが、またーりとしたエンディングが待っていて。
発想というところで、この作品は面白みがあるんだと思います。
またそれをコンテンツとして実際に作ってしまう英断力、には尊敬を覚えます。

88 :
紅白FLASH合戦’13 最終話『夢のつづき』
ttp://flash-rw.com/links.php?url=114514
これもゲーム風。
今では演出の一つだと承知しているのですが、初見ではかなりワクワク、ハラハラとしました。
ドット風の粗めのキャラデザインにニヤリと。
sagaネタ、flash板通ネタなど、どうにもディープな材料ですが、楽しめるように配置されています。
ベースのRPG的なノリはパソコンとFlashに触れている者なら、まずヒットするんじゃないでしょうか。
全体的にギャグテイストなんですが、時に興ざめしてしまうようなツッコミや解説がなく、シリアスにダークに進んでいくのが味がありました。
音楽はレトロ、と言うか、何というかダサい。それも味、ですよね。
モナーやギコとかアスキーアートって、確かに作者の人形のようなものですし。
(何処かで観たAAでネタを作るのって、自作自演をしている気分になるなってのが印象に残ってます)
Flash板全盛期のパロや派生と比べ勢いは落ち、それどころか本場のAA板もやる夫系やぶーん系に圧倒され気味。
全体に流れる終末感は、そのままオワコンへ、夢の終わりへと至る道を感じさせます。
だからこそ、内輪ネタでもいい、コアなネタでもいい、と紅白Flashの終わりにこうしたネタをストレートで放っていく姿が、嬉しく思えます。

89 :
【ゆっくり】偽2ch騒動をAAで詳しく解説してみた
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm23389568
久しぶりです。
AAを使い、テキストスピーチを使い、そしてニュース性のある作品。
以前「Flash板流行通信」という企画があったように、情報やブームを追う、速報を集約するという方向で、こうした作品はたくさんあったと思います。
2chネタでは全板トーナメント応援フラや、閉鎖騒動unixフラなどなど。
同時に怖いジャンルでもあります、よ。
削除され続けた沢山の黒フラたちや、言わずもがなな「ノマネコ」。一歩間違えれば、地獄に落ちる怖さを感じます。
この動画は元は2chに投下されたAAで、そのAAの元の文章はVIPからだそうです。
とても分かりやすく纏められていて、自分には助かるのですが、それでもたくさんの人が盲信してしまうとちょっと。
風説の流布、デマゴギー、ネットにおけるゲッベルズとか、そんなものが。
でも、エンタメの一部と考えると、なんだか笑えます。作中のヒロユキの小物っぽさやゲスっぽさが、妙にコミカルに映ります。

90 :
ドナルドVSベジータ
ttp://www.youtube.com/watch?v=t33i5XNmf2k
ドナルド……
マクドナルドどうした? って思うくらいの迷走ぶりですよね。
キッズ層やファミリー向けに彼をピックアップしたのかもしれませんが、生まれたのはホラー小説「it」に出てきそうな不気味なピエロ。
2chやアングラの絶対的な信頼を得たのかもしれませんが、なんと言うか、天然ボケ?
そんなドナルドと、エリート意識に満ちたベジータとの共演。
楽しくないわけがありません。
混ぜ方がいいのか、一つ一つのアクションに笑いつつも、勢いを感じます。
転換するストーリーの展開も、スリルがあります。
「かめはめ波」は余りにも有名ですが、それに相応するドナルドの魔法の言葉は、妙に馴染んでいて、笑えます。
ドナルドは嬉しくなると、ついや(殺)っちゃうんだ。
いや、どんなに嬉しかろうが、やらないだろう。

91 :
ワルツを、アントーシャ
ttp://www.geocities.jp/napowhis01/waltz.html
これはメモとっとこう。
◎ポーシロスチ
わかりきっている事柄を「真実だから」というだけの理由で
場所もわきまえず心も通さずに口にする愚鈍、俗悪ぶり
◎ソストラダーニエ
悲しみや苦しみ、悩みをともにする心
ロシアの文豪チェーホフさん。
音楽は鬼塚ちひろさんの「わたしとワルツを」。
戯曲からの数々の引用。
わたしには、わからない部分も、飲み込めない部分も多々あるんですが、それでも襲って来る衝撃を受けました。
余暇の消費として。基本的に私は楽しむために動画を含めネットを彷徨ってるのですが、これは一味違った人生観へのかかと落とし。
彼の信念には強く共感するし、ふと忘れがちになりそうなエッセンスです。人と人が対話するときに、お互いに持っていて欲しいもの。
そう思わせるエネルギーがあります。
重いイメージのあるロシア史、その重みを残しつつ、分かりやすく丁寧に伝えている本作。
白黒とレトロ色を基調としただけに、時折はさまれる赤や青は鮮やかに印象に残ります。
妙な諦念じみた爽やかさの残る後味が不思議。悲しくも熱くも優しく温かい。
Flashから伝わったものなのですが。
大きく立ちはだかる孤独、限られた人生、それをも超えて人と分かち合おうとする情熱とそれを覆う時間の無常さ。
彼の死と共に幕は閉じられますが、彼の残したもの、このFlashそのものの強い訴求力から、最後に残る彼のイメージは勇敢な勝者のものでした。
才能とか努力とか仲間(コネクション)とか、何だろう、そういうものは大切。が、それは少年漫画でも語られているように実践している人も多いです。
でも彼の何だろう一生懸命な生き方、葛藤しながらも進み続ける歩み、みたいなものが彼へと少しでも近づけるものなのかな。
わかりませんが。考えさせられます。
その答えが見つかったとき、それはチェーホフさんやFlash作者さんの意図とは離れたものになるかもしれませんが、少しだけ世界を豊かに見つめられる気がします。

92 :
人達が

93 :
赤い部屋
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4358/red_room1.html
トレンドに敏感な感性と着眼点がユニークでした。
当時はポップアップ広告がとても頻繁にあって、イライラしてたりしました。
だから、それを消すという気持ちには共感してしまうし、かなり親しみのある都市伝説でした。
今は、それ程ポップアップってのは無くなり、それを弾く機能もあります。
時代を感じます。確か完全版という派生作品には最後に大仕掛けがあるのですが、きっと見知らぬ人は弾いちゃうだろうなと思います。
それが悪いということではなく、ホラーの要素として現代性がとても大きなウェイトを占めていると思うからです。
一昔前の映画、リングの貞子の「呪いのビデオ」なんて大流行りしましたが、今ではブルーレイ、です。
でも時流に乗ったからこそ、当時の口コミや伝聞をトレンドな場所で広めやすく、知名度がぐんとあがったんじゃないかな。
また、広義にホラーを扱えば、妖怪、なんて古い題材ですが、「妖怪ウォッチ」が流行ったり、けっこうここらへんは面白いと思います。
さて、当Flashは風化されてしまうのか、時代を象徴するスタンダードとして残り続けるのか。
興味があります。
アイディアや喋るテキストスピーチ、やや明るめな音楽と雰囲気とか、ヒットする要素があるんじゃないかと思います。
ただテキスト部分は文章系Flashとして、少し物足りない部分もありました。
「!?」
とか、感嘆符やクエスチョンマークが、多めで、それがちょっと安っぽいというか、大衆食っぽさを強調してしまっている感じがします。
こうした驚きや疑問は、私の場合、伏せたほうが感情移入しやすいし、演出や描写を放棄してしまったように思うのでした。
ただ、余り怖すぎると気軽な伝播速度は下がってしまいそうで、この作品の消化の良さやチャラっぽさみたいなものはブームになる要素の一つな気がします。
本気でホラーしてしまうと、共感しにくいのかな。恐怖系エンタメらしさとか。ここら辺に妙味を感じます。

94 :
ど〜この箱庭じゃ?
ttp://www.geocities.jp/usyhr/hakoniwa/
これは、余りにリアルすぎて、趣旨がわからずいたたまれない気持ちになって、初見では逃げてしまいました。
でも、そうしたリスクを背負うだけの「近さ」を感じるホラーです。
この「近さ」というのはとても大事なものだと思っていて、近すぎると上手く全体を見つめられない、反対に遠すぎると他人事のような冷めた気分になってしまう。
その辺を私に作品へと擬似的に参加させ、物語の進行に幾つかのパターンを作り、能動的にソコにいるという感覚を与えていて。
掲示板での会話をメインに据えますが、正にチャット、お喋りのような話すような軽い文章でやり取りを見物させる。
何だろうな、人と人との交流を、のぞき見する好奇心をくすぐって、その軽さのまま怖い怖い後編へと滑っていく、展開にのめり込みました。
はじめはJUNに嫌な感じを与えつつ、オチではああしたのも、中々のミスリード。
軽いやりとりでも、工夫次第では肉薄する恐怖を伝えられる、そんな可能性を感じます。
あと、ネット初心者の距離感のなさ、現実とバーチャルの境目みたいなものが、身近な恐怖に繋がるように思えます。ある種ネットストーカー的?
最初の方はとても自由です。掲示板に書き込めない違和感はありますが、そこら辺には配慮していて、ちゃんと理由付けがされています。
何でしょうね。迷路っぽさがあります。スタートとゴールは決められていて、一本のメインルートがあり、幾つかの細かい分岐を試行錯誤で楽しめる。
それでゴールにあたる部分、マウスを自由に動かせていただけに、勝手に動き出す時のショック、ドキリとする感覚。
冷や汗ものです。
怖さも、描写も、個人的にはこれくらいが丁度良い冷たさでした。
これだけネットを意識した、擬似参加者のような一体感を受けた作品はコレが最初でコレきりかな。
挑戦者にして王者だった、という貫禄があります。

95 :
荒波 -LOVE LETTER- (Web限定バージョン)
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18910292
心が受け付けませんでした。だいぶ前に、二度見して限界。
私見ですが、これほどの不快感は、毒としては素晴らしいでしょう。
でも薬として、元気づけられるとか、創作の本質を突いてる、とか思ってたら、その時の自分ごと嫌いになってしまいそう。
まず「声」からして嫌いです。
ナルシズムすら感じる主人公の独白パート。
狙ったようにも感じるのですが、不快です。
それから「皆」で語りだすパート。
前半部分からの対比で思わず感動させられそう(これも狙ったのなら、極限まで嫌いになります)になりますが、既に矛盾が生じます。
主人公は独りで戦っていたはずです。独りぼっちの者へのエールだったはずです。
なのに、沢山の演技力のある声優や仲間と一緒に、この作者さんは作品を作ったわけですね。恵まれてますね。
いや、数十にも満たない弱小サークルの、誇張された精一杯?
また、主人公は、お金を稼げない、認められない、過酷な環境から抜け出せない、と言った立場を、実に周到にwebの中に位置づけます。
なつみSTEPなどの、過去の有名作の系譜に自分のあしあとを重ねることで。
でも、考えてください。そうした過去作は、食っていくために評価されるために、作られ続けたのでしょうか。
「遊び」の為に「趣味」として、だからこそ自由に好き勝手に先人に憧れて作ったと私は思います。
ここでの改竄が、私には不快に思えたのです。決定的に。
まるで中東アラブのテロリストが、イスラムの長い歴史に自分の犯罪を位置づけ、正当化するように。
この作品はオフ会で流されたそうです。
その時の会場、どうだったんでしょうね。
歓声、涙、拍手、とかそういう物が起こっていたら、怖いです。
そんなん新興宗教のセミナーじゃないですか。ラブレター? それがラブ?
の割には作品内では、プロデューサーと製作者仲間や、距離をとった辛辣な第三者ばっかりで、ファンのような観客が一向に登場しません。
随分、刺々しい憶測になってしまいました。
思い出と勢いだけで書いてるので、記憶の中で歪んだ部分も多いでしょう。まるで客観化されてません。キングオブ下痢便です。
ごめんね、未来の私。

96 :
>>95
業界に救いが無いとアピールすることで才能のスペアである若者が業界に入ってくる事を阻止する目的
コンペジターであるクリエーターを辞めさせる&自殺に追い込む目的などが読み取れて面白い

97 :
独り言、兼、独り反省会。
うぉっ! 読んでる方いましたか……
ウンチし続けてて、誰も近寄らない魔境になりつつあると思ってたんですが。
これはジェントルマンな座り方で、華麗な音を立てて、ひり出さねば、トイレットペーパー追加、
などと思うことなく、出してて気持ちいい方向で行こうと。
>>95を読み直してみると、ひどい文章。
自己弁護しつつ、自己卑下しつつ、その裏にあるのは「私はもっと頑張れば、もっとやれるんだ」的な、自己愛。
更に、察することのできないそれぞれに異なる製作者達のスタンスを一つに自己解釈してワガママに押し付けて。
更に更に、オフ会に来た純粋な動画好きの拍手や感動を揶揄するような、とんでもない暴言。
ほんと、だめです。
悪意とブラックジョークを混ぜて、面白い。ですか。
正直、?がつきつつも、心が軽くなりました。楽しもうと言うスタンスっての。
時には「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、ポイズン」
って言ってもいいですよね。ポイズン。

98 :
花匠
ttp://www.labix.net/flash/h1.htm
中華産Flash。
どこか親しみがありつつも、光と色彩で描かれる雄大な世界が、気持ちいいです。
動く水彩画。
その世界観を味わう。
ロボットとの会話などに、ストーリーが張り巡らされていて、それが却って私には掴めない感じがありました。
少し考えて、これにはストーリーは、要らない気がします。
よくわからないで歩いているだけでも心地いい。ましてや見知らぬ異国の地だったら、それは倍加します。
そんな楽しみがありました。
個人的に軽いテンポで進む映像に慣れているせいか、今見るとちょっとまどろっこしさがあります。
でも、しばらくしてから振り返ると、そういうのも「心地いい感覚」の一部に入ってくるんです。
ちょっと不思議。
カメラ位置で俯瞰を効果的に使っていて、広大な世界を渡る小さな少年、と言う印象を補佐しているのかな。
偶然、出来た味じゃないのは、作者さんの他作品からも明らかです。

99 :
花匠 第二集
ttp://www.labix.net/labix3/flash/f3.htm
第二弾。
冒頭から表現の深化を予感させます。
水彩画にガラスのような透明度の高い煌きが加わりました。
視覚での訴求がより美しくアプローチしてきます。
滲むような風景と、ツヤのある光や場面とが、前作にあった飽きをきちりと防止します。
また、巨大な鯨を、時には画面を見切ってしまう程の巨大さで描くことで、更に世界のスケールが広がりました。
それは鯨から主人公が降りて歩いていく場面。豆粒大ほどの主人公を遠くから見つめる描写などで、際立ちます。
最後辺り、ちっちゃな妖精がキュートだけど、何処かで見た覚えがあるなと思っていたら。
あれですね、ジブリの「もののけ姫」の森の妖精にちょっと似てます。
彼らも植物や花の精霊だったりするのでしょうか。

100 :
花匠 第三集
ttp://www.labix.net/labix3/flash/f2.htm
第三弾。
何処まで深化し続けるのだろう、と唸らせます。
春や秋の心地いい温度を予感させる稲穂のような色彩、牧歌的な音楽、でも間延びさせない。
序盤から斜めカメラで上昇など、演出はより豊かに。風と水が心地いい。
壮大な水汲み、ですよね。中々、発想できないようなアイディアっぽさがあります。
あと、凄い雰囲気あります。伝統的に思えつつも、新鮮さを失わない画面。
国境を越え日本の私のデスクでも輝くその表現は、やはり日本の文化を貪欲に取り込んでいった結果。
と思えるのが、最後の音楽のチョイスと、それと共に芽生える若葉。
三部作、と言うと座りがいいですよね。
ここで一段落ということなのかな。
でも、これほど続きが観たいと思う作品は、滅多にありません。
それだけ世界観に広がりを感じますし、表現は一作ごとに確実により魅せる方向へとパワーアップしているのを感じたからです。


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