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しずく「獣狩りの夜がはじまる」 再放送


1 :2020/05/17 〜 最終レス :2020/05/19
コピってあげていくよ

2 :
しずく「人狼ゲーム……ですか」

歩夢「この前、動画で観てて面白そうだと思ったの! 同好会のみんなでやってみたいな」

かすみ「一般的な人狼だと、プレイヤーは9人ですよね」

あなた「じゃあ、私がゲームマスターをやるから、みんながプレイしてよ!」

愛「おお! 神よ!」

愛「『オオカミ』だけにっ?」

あなた「……!」

あなた「……ヒィ……ッヒィ……!」ドンドン(過呼吸)

歩夢「もう! 本当に笑いのツボが赤ちゃんなんだから……」

歩夢「でも、そんなところが可愛いの……」

せつ菜「では、お言葉に甘えて最初はあなたにGMをお願いします! あとで交代しましょう!!」

璃奈「私には璃奈ちゃんボードがあるから、表情から読まれることはない。ちょっと有利かも。璃奈ちゃんボード[ニヤリ]」

3 :
人狼ゲームの簡単なルール

●ゲーム説明
人狼ゲームは、村側陣営と人狼側陣営に分かれ、会話をしながら相手の正体を見抜いていく。
プレイヤーは、配られたカードで自分の役割を確認するが、他の人がどんなカードを持っているかは知ることができない。
ただし、「人狼」のカードを引いた人たちだけは、自分の仲間を知ることができる。

人狼は、自分たちが狼であることを悟られないように、村側陣営に潜り込む。
村側陣営になった人は、お互いに協力して誰が人狼なのかを推理し、多数決によって容疑者を処刑する。

●ゲームの勝利条件
村側陣営:すべての人狼を討伐する
人狼側陣営:村側陣営と同数以上の人狼が生き残る

4 :
【夜のターン】
・人狼は、誰か一人を襲撃できる。仲間の狼がいる場合は、相談して誰か一人を選択する。
・占い師は、疑わしい人物一人を選択し、人狼か否かを占うことができる。
・霊能者は、霊視により昼に処刑した人物が人狼か否かを把握できる。
・狩人は、誰か一人を選択し、人狼の襲撃から護衛することができる。

【昼のターン】
・昨晩、人狼により襲撃された人が判明する。狙われたのが狩人が護衛した人物であった場合、襲撃は失敗し、犠牲者は出ない。
・占い師は、前日夜に占った人物が人狼か否かを発表する。
・霊能者は前日昼に処刑した人物が人狼か否かを発表する。
・プレイヤーは自由に会話を行い、誰が人狼なのか予想する。会話終了後、この日処刑する人物を多数決により一人決定する。

5 :
一応元スレ

しずく「獣狩りの夜がはじまる」
https://fate.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1589662165/

6 :
あなた「……よし、準備できたよ」

あなた「今回の役職は、市民が3人、人狼が2人、そして占い師・霊能者・狩人・狂人がそれぞれ1人だよ」

あなた「みんな順番に役職カードを引いてね」

あなた「はい、まずは歩夢ちゃんからどうぞ」

歩夢「うぅ〜。ドキドキするよ……」スッ

つ【市民】

歩夢(良かったぁ。私きっと顔に出やすいから、人狼なんてとても無理だもん)

歩夢(市民だから特殊な能力はないけど……ふふっ、でもそれもなんだか私らしいかも)

歩夢(がんばって推理して、狼さんを見つけちゃうんだから!)

7 :
あなた「次はかすみちゃんだよ」

かすみ「はぁ〜い!」タタッ

かすみ「可愛いかわいいかすみんはぁ、きっと真っ先に狼さんに狙われちゃいそうで怖いですぅ〜」

かすみ「それっ!」スッ

つ【霊能者】

かすみ(やばっ! これ本当に噛まれるやつだ……!)

かすみ(言霊ってあるのかな)

かすみ(……いやいやっ! やられる前にやればいいわけだしっ! 大丈夫大丈夫っ!)

8 :
あなた「しずくちゃん、どうぞ。……余計なおせっかいかもしれないけど、あんまり役に入り込みすぎると逆にバレちゃうかもしれないから気をつけてね」

しずく「お気遣いありがとうございます、先輩♪」スッ

つ【狩人】

しずく(狩人……)

しずく(ここで演劇のように単に狩人を演じてしまうと、先輩が言うとおりみんなにバレバレになってしまう……)

しずく(……ならば、私は、『昼は自分をただの市民だと思いこんでいるが、夜になると自分の使命を思い出し任務を遂行する二重人格の狩人』の役を演じればいい)

しずく(私ならできる……。そうよ、私は大女優……)

9 :
あなた「じゃあ次は愛ちゃん」

愛「よーっし! 何でも来い!」スッ

つ【狂人】

愛(あっちゃ〜。確かに何でも来いとは言ったけどさぁ)

愛(難しいポジションなんだよね。狂人って)

愛(人間でありながら人狼に味方し、人狼側陣営にカウントされるヤバいやつ……)

愛(人狼を長生きさせるためのキーマン的な存在)

愛(今回の役職構成だと、2人の人狼は当然市民のふりをするだろうから、ここはセオリー通り、狂人のアタシが占い師に偽装して出るかな)

愛(真占い師を乗っ取る勢いでやってやろーじゃん!)

愛(……まぁあんまり村から信頼得ると、逆に人狼に本物の占い師と思われて噛まれることもあるんだけどね)

愛(うーん、ホントに難しい)

10 :
果林「ちょっと、キミ!」

果林「私の順番を飛ばしてるわよ!」

あなた「あ、果林さんごめん」

あなた「……順番って何か決まってたっけ?」

果林「……? それもそうよね……。私、何を言ってるのかしら……?」

果林「まあとにかく、引かせてもらうわね」スッ

つ【占い師】

果林(ふ〜ん……。占い師……)

果林(占い師ってなんだか露出が多い衣服を着ていることが多いイメージがあるわ。セクシーな私にピッタリの役職ね!)

果林(狼を狙い撃ちよ!)バキューン

11 :
あなた「はい、彼方さんも引いてね」

彼方「はぁい。んふふ〜、彼方ちゃん今日はおめめしゃっきりさんなのだ〜」スッ

つ【市民】

彼方(市民かぁ〜。これならちょっとすやぴしても怒られないかなぁ〜?)

彼方(……)スヤァ

彼方(……んん、だめだめ! 遥ちゃんに、『今日お姉ちゃん人狼ゲームで勝ったんだよ〜』って報告したいもん!)

彼方(ふふ……眠れる獅子を起こすとどうなるか、お見せしてしんぜよう〜)

12 :
あなた「次はせつ菜ちゃんどうぞ」

せつ菜「はいっ! 引きます!!」ズビシィッ

つ【人狼】

せつ菜(人狼ッッ!!)

せつ菜(これですよこれ!! 来ましたっ!!!)

せつ菜(やはりこのゲームは人狼でプレイしてこそ!!!)

せつ菜(人数的にも逆境というのが燃えますっ!!)

せつ菜(ああ……はやく皆さんに大好き(噛み)を届けたいです! 待ち切れません!!!)

せつ菜(……っと! たくさんの人に大好き(噛み)を届けるには、昼の間は大人しくしていないといけませんね。……よし、昼は気持ち中川菜々モードでいくことにしましょう!)

せつ菜(そして夜は……)

せつ菜(村に大好き(噛み)を溢れさせちゃうスクールアイドル(人狼)、100%優木せつ菜モードの時間ですッ!!!)ブイッ

13 :
あなた「それじゃエマさんもどうぞ」

エマ「ありがとう。引かせてもらうね〜」スッ

つ【市民】

エマ(市民かあ。狼さんが誰かを推理し積極的に議論を交わすのが主な役目なんだよね)

エマ(あとは、運悪くしょ、処刑の対象に選ばれてしまったらおとなしく吊られること)

エマ(うう〜……。出てくるワードが物騒すぎるよ〜)

エマ(……でも、これはゲームだから。エマ、頑張ります!)

エマ(ええと、市民は吊られるときに自分が市民であることを仄めかしてはいけない。なぜならそれは狩人の候補を絞ることに繋がるから……っていうのが基本だったよね)

エマ(もしかしたら場合によることもあるのかもしれないけど、まずは基本を守ろうかな)

エマ(なんとか生き残れるといいなぁ……)

エマ(狼さん、私はボーノじゃないから食べないで〜)

14 :
あなた「最後! 璃奈ちゃんだよ」

璃奈「うん。きっと、残り物には福がある」スッ

つ【人狼】

璃奈(……福とは?)

璃奈(……っ! まさか……)

璃奈(人狼はオオカミなのに服を着てる)

璃奈(確かに『ふく』がある……)

璃奈(……なんて。璃奈ちゃんボード[愛さん])

璃奈(ふふっ。……がんばる)

15 :
あなた「これでみんなにカードが行き渡ったね」

あなた「じゃあ早速ゲームを始めよう!」

あなた「……と言いたいところだけど」

みんな「?」

あなた「この部室でやろうとすると、夜パートなんかは襲撃先なんかを決めるときに、無言で身振り手振りで合図したりすることになって、いまいち盛り上がりに欠けると思うんだ」

璃奈「それは確かに……。でも、じゃあどうするの?」

あなた「うん。だからね、さっき歩夢ちゃんからゲームの提案を受けた後に、こっそり電話してたんだ」

みんな「?」

あなた「さぁ、入って!」

ガラッ

鞠莉「ハァーイ♪」フリフリ

歩夢「えっ」

16 :
鞠莉「あなたたち、随分楽しそうな遊びをしているのね〜☆ マリー達も今度やってみようかしら♪」

歩夢「あ、あなた……? どういうことか説明して?」

あなた「うん。今回のゲームについて話したら、鞠莉さんがホテルを貸してくれることになったんだ」

あなた「昼パートは広間で、夜パートは各自個室でやるってのはどうかな?」

あなた「特に、夜パートの各役職の行動については、こんな風に考えてるよ」

【占い師】
あなたに電話し、占いたい人物を伝えると、その人物が人狼か否か回答がもらえる。

【霊能者】
あなたに電話すると、前日昼に処刑された人物が人狼か否か回答がもらえる。

【狩人】
あなたに電話し、護衛したい人物を伝えると、その人物を人狼の襲撃から守ることができる。ただし自分は守れない。

【人狼】
人狼同士で電話が可能で、誰を襲撃するかなどの相談ができる。
あなたに電話し、襲撃したい人物を伝えると、相手の部屋のカードキーがもらえる。
ただし、狩人がその対象人物を護衛していた場合は、あなたからハズレのカードキーを渡されるため、人狼の襲撃は失敗する。

あなた「……とまあ、こんなところかな。どう?ずっとエキサイティングになったと思わない?」ワクワク

鞠莉「話はまとまったかしら? じゃあ、ヘリを呼んでるから早速let's go〜♪」

17 :
──────
────
──

【1日目夜】

あなた「みんな〜! 自分の部屋は確認できたかな?」

みんな「はーい!」

あなた「OK! じゃあ、早速、1日目夜パートから始めよう!」

あなた「初夜の犠牲者は鞠莉さんが引き受けてくれたよ。人狼はリハーサルも兼ねて、鞠莉さんの部屋を襲撃してね!」

鞠莉「きゃ〜♪ マリー襲われちゃうの〜?」

歩夢「……」ホッ

あなた「それとね、初日の占いだけは、私が人狼じゃない人物の中からランダムで選んで、占い師の人に、『誰々は人狼じゃないよ』って風に結果を伝えるよ」

あなた「初っぱなから占い師がセンスを発揮して人狼当てちゃったりなんかしたら、さすがに人狼側陣営が可哀想だからね」

あなた「じゃあみんな、カードキーを渡すから各自の部屋に戻ってもらえるかな」

あなた「一息ついたら私が順番にみんなの部屋に電話するから、それぞれの役職を教えてね」

──────
────
──

18 :
〜せつ菜の部屋〜

せつ菜「……ふぅっ!」

せつ菜「説明されている間も、ウズウズを抑えるのが大変でした!」

せつ菜「なんと言っても、夜は人狼である私の時間ですからね!!」

せつ菜「そういえば、私のパートナーは誰になるのでしょうか?」

プルルルル

せつ菜「来ましたっ!」ガチャ

せつ菜「はい! せつ菜です!」

あなた『せつ菜ちゃん。役職なんだった?』

せつ菜「人 狼 で す っ !」ブイッ

あなた『あはは! それは楽しくなりそうだね。もう一人の人狼は璃奈ちゃんだよ』

せつ菜「璃奈さんですか! 心強いです!」

あなた『うん、璃奈ちゃんの部屋の番号教えるから、早速電話してみたらいいよ。作戦会議終わったら私に電話ちょうだい。鞠莉さんの部屋のカードキー渡すからね』

19 :
〜璃奈の部屋〜

璃奈「……こうやってみんなで遊べるの、楽しい」

璃奈「なるべく長く生き残れるように、頑張らないと」

プルルルル

璃奈「はい」ガチャ

せつ菜『璃奈さんですか? せつ菜です!!』

璃奈「せつ菜さん。私に電話をかけられるってことは……せつ菜さんも人狼ってことだよね?」

せつ菜『はい! 私達、運が良いですよねっ! このゲームの主役である人狼なんですよっ?!』

璃奈「うん。確かに、そういう考え方もできる。せつ菜さんがパートナーで良かった。璃奈ちゃんボード[やったるでー]」

せつ菜『私もです! ところで、今夜の襲撃については自動的に鞠莉さんなので考える余地はありませんが、明日以降はどう立ち回りましょうか?』

璃奈「狂人ありだから、狂人が占い師に成りすましてくれることに期待して、私は市民に紛れる」

せつ菜『了解です。私も同意見なので、人狼はどちらも市民潜伏でいきましょう!』

20 :
〜あなたの部屋〜

あなた「市民が歩夢ちゃん・彼方さん・エマさん、占い師が果林さん、霊能者がかすみちゃん、狩人がしずくちゃん、そして人狼がせつ菜ちゃんに璃奈ちゃんで、狂人は愛ちゃんかあ」

あなた「うーん、楽しくなりそうっ!」

プルルルル

あなた「はーい」ガチャ

璃奈『私。準備できたよ』

あなた「璃奈ちゃん。じゃあカードキー渡すから、館内アナウンスの後にせつ菜ちゃんと一緒に私の部屋まで来て」

璃奈『うん、わかった』ガチャ

あなた「さてと……。始めますかッ!」ワキワキ

ピンポンパンポーン

あなた『あ、あー。マイクテス、マイクテス。ニジガクのみんな〜、聞こえるかな?』

あなた『そろそろ人狼が活動的になる時間になるから、部屋の鍵をしっかりかけて、これ以降は部屋から出ないようにしてね!』

ピンポンパンポーン

──────
────
──

21 :
〜あなたの部屋〜

コンコン

あなた「どうぞー」

せつ菜・璃奈「失礼します」

あなた「いらっしゃい。ノックしてくれるなんて、随分丁寧な狼さんだね!」

璃奈「まずかったかな?」

あなた「うーん……ダメってわけじゃないけど、実際に襲撃するときはしない方がいいかもね」

あなた「例えば、襲撃先がもし狩人に護衛されてたりしたら鍵は開かないでしょ?」

あなた「で、ノックされたのに襲撃がなかったら、相手は『自分は狩人に護衛されたんだ』ってわかっちゃう」

あなた「つまり狩人がまだ生きてるってことがわかるから、村サイドに有利に働く可能性があるよ」

璃奈「……なるほど」

せつ菜「……!」

せつ菜「……ところで、鞠莉さんのお部屋はどちらでしょう?」

せつ菜「ここに来る途中に同好会の皆さんの部屋の場所は確認できたのですが……。このフロアではないのでしょうか?」

あなた「ああ、鞠莉さんなら最上階だよ。ワンフロアぶち抜きなんだって。すごいよね?」

22 :
〜鞠莉の部屋への専用エレベータ内〜

せつ菜「いよいよですね! 初襲撃です!!」

璃奈「そんなキラキラした顔で言うセリフじゃないと思う。でも、私も少しワクワクしてる」

璃奈「璃奈ちゃんボード[……匂い立つなぁ]」

せつ菜「ですよね!! ……しかし、今更ですが、襲撃とは具体的に何を指すんでしょう?」

せつ菜「部屋に入ったら『ガオー』と脅かせばそれでいいんでしょうか??」

璃奈「うーん……。どうだろ。私が最近開発したAIに訊いてみる? 璃奈ちゃんボードに搭載したんだ」

せつ菜「なんですかそれ! すごいですね! ぜひ訊いてみてください!」

璃奈「ちょっと待って……。Hi Ai-San. "女の子を襲う"って一般的にどういう意味?」

Ai-San『はい。一般的には、■■■■■■■■■■■■ことを指します』

せつ菜・璃奈「〜〜〜ッ!////」

──────
────
──

23 :
〜鞠莉の部屋〜

チーン

鞠莉「あら?エレベータが来たわね。ということは……いよいよオオカミさんたちのご来訪ね♪」

鞠莉「お菓子だってたくさん用意したんだから! 楽しんでもらうわよ〜!」

ガチャ

鞠莉「あら?ノックくらい……」

スタスタ

せつ菜・璃奈「……」

鞠莉「……? ……! OH〜♪ オオカミになりきっているのね?」

鞠莉「そうよね、オオカミはノックなんてしないもの♪」

鞠莉「でも、そんなオオカミさんでも、お菓子はきっと好きよね?」

鞠莉「ほらほら、たくさん用意したのよ〜☆ こっちにいらっしゃい〜♪」フリフリ

せつ菜・璃奈「……」

璃奈「……あの格好、誘ってる?」ボソッ

せつ菜「……違いないですね」

ジリ…ジリ…

鞠莉「あ、あら? 二人とも、どうかしたの……?」

ジリ…ジリ…

せつ菜・璃奈「御免ッ!!」ガバッ

鞠莉「きゃっ!」

──────
────
──

24 :
※占い結果等について

「人狼である」「人狼でない」と毎度書くのは冗長なので、ゲーム中は以下のように言い換える

・人狼でない→白
・人狼である→黒
・まだ占っていない→グレー

また、自称占い師が2人以上いて、2人が同一の人物を占っている場合、それぞれの占い結果に応じて、対象者は次のような呼ばれ方をすることがある

・片方の占い師が白(黒)を出しているが、もう片方はまだ占っていない→片白(黒)
・両方の占い師が白(黒)を出している→確白(黒)
・片方の占い師は白、もう片方は黒を出している→パンダ

25 :
〜果林の部屋〜

果林「〜♪」

果林「さすが鞠莉のホテルね!アメニティのセンスが抜群だわ!」

プルルルル

果林「あら」ガチャ

果林「ハーイ♪ 私よ」

果林「ふふっ、どうしたの? お姉さんとお話ししたくなっちゃった?」

あなた『ふふ。それもあるかな。初日の占いの結果を伝えようと思ってね』

果林「初日だけはキミがランダムに選んだ人の結果を教えてくれるんだったわね。さぁ、誰かしら?」

あなた『うん。歩夢ちゃんは白だったよ』

果林「そう。わかったわ。ふふっ、歩夢は正直だから、あの子が人狼側だったら簡単に勝てたような気がするのに、ある意味残念だわ♪」

あなた『あはは! それは言えてるかも』

あなた『でも、歩夢ちゃんのことを思うと村側で良かったよ。じゃあ明日はよろしくね』

果林「ええ。そうね。おやすみなさい」ガチャ

26 :
〜愛の部屋〜

愛「む〜〜」

愛「……占い師として振る舞うことは決めてる。それが狂人の仕事だから」

愛「問題は、偽の占い結果を誰に出すかなんだよね」

愛「初日の占いに限り、真占い師には、人狼じゃない人のうちからランダムで1人選ばれて、それが伝えられてる」

愛「みんなもそれは知ってるから、占い師に成りすまさないといけないアタシが明日出せる占い結果は、白だけ」

愛「当然アタシは誰が人狼か知らないけど、もしアタシが白出ししたのが人狼だった場合、人狼達はアタシが偽占い師、つまり狂人だって気付く」

愛「そうなればうちらの陣営にとっては有利に働くけど、もちろん狙ってできるようなものじゃない……」

愛「……やめだやめ!この時点でそんなこと考えても意味ないって!」

愛「2日目以降なら考察の余地はあるけど、今は何も判断材料なんてないんだし」

愛「……鉛筆倒して決めよ……。」

パタンッ

愛「かすみんね。OK」

27 :
〜しずくの部屋〜

しずく「くっ……。口惜しい……!」ギリリ

しずく「善良な市民が人狼に襲撃されることがわかっていながら、今夜の私には何もできないっ!」ドン

しずく「なんて……なんて無力……。鞠莉さん、私を許してください」

しずく「……いえ、むしろ許されない方が、私にとっては救いなのかもしれない……」

しずく「ふふっ……。憎まれた数だけ……背負った十字架の数だけ、人狼の首をくくると誓いましょう」

しずく「他の誰にでもなく、この私の魂にッ!」

しずく「……」

しずく「……決まった……!」

しずく「……あれ?そういえば、昼は使命を忘れてしまう設定だったかも……」

しずく「と、すると……」コホン

しずく「ああ……でも、この感情ですらも、昼の私は忘れてしまう。夜になる度、私はうなされるというのに……」

しずく「……」ウーン

しずく「……さ、もう寝よう。……オフィーリアが恋しいなぁ」

28 :
〜かすみの部屋〜

かすみ「……」クイッ

かすみ「……」クネッ

かすみ「……」ググッ

かすみ「……ふう! 今日のかわいいポーズの研究おーしまいっ! 今日もかすみんはすっごくかわいかったよっ!」

かすみ「お水飲もーっと」ゴクゴク

かすみ「ふうっ……」キュ

かすみ「さて、霊能者ですか……」

かすみ「今回みたいな役職設定だと、だいたいは狂人も占い師として出てきて、周りからするとどちらが真占い師かわからない展開になるんですよねぇ」

かすみ「そうなると、その後出てきた霊能者が進行役を任されるケースがほとんど……」

かすみ「つ・ま・り〜、ゲームはかすみんの手の中ってことですよねぇ〜」ニシシ

かすみ「……ん? でもそれって裏を返せば、村が負けちゃったときの責任も、かすみんが一番大きいってこと?!」

29 :
〜歩夢の部屋〜

歩夢「鞠莉さん……今夜襲われるみたいだけど、どんなことされるんだろう……」

歩夢「私も……狼さんに選ばれたら襲われちゃうの……?」

歩夢「……ううん! そんなのだめだよ!」

歩夢「同好会のみんなのことは大好きだけど、それでも、やっぱりあの子じゃなきゃ……私……」モンモン

歩夢「……私、決めた」

歩夢「ただ村側陣営が勝つだけじゃ、だめ」

歩夢「私は、生き残って勝つんだ」


〜彼方の部屋〜

彼方「すやぁ……」スヤァ

〜エマの部屋〜

エマ「〜♪」フンフン

コンコン

エマ「!」ビク

エマ「……誰? 今日は狼さんは来ないはずだよ……?」

ガチャ

鞠莉「グッイブニーン〜! エマ〜♪」ツヤツヤ

エマ「鞠莉ちゃん! 襲われたはずじゃ?!」

鞠莉「そうなの〜☆ もうそれが予想以上でね♪」ツヤツヤ

鞠莉「オオカミさん用にお菓子を用意したんだけど、こっちには目もくれなくてね」ツヤツヤ

鞠莉「せっかくだからエマにおすそ分けしようと思って、あの子に許可を取って、特別にお邪魔したのよ!」ツヤツヤ

エマ「そうだったんだね〜! 鞠莉ちゃんが無事で何よりだよ〜。お菓子はありがたくいただくね♪」

鞠莉「ええ! 楽しんで♪ それじゃ、グッドラ〜ック☆」ツヤツヤ

エマ「♪」

──────
────
──

30 :
【2日目昼】

〜ホテルオハラ・改 広間〜

あなた「みんな揃ったね。昼パートはこの円卓でやるよ。どこでもいいからまずは掛けてね」

ワタシココー
ワタシハココニシマス
ジャカスミンコッチー

ガヤガヤ

あなた「それじゃ、昼パートのルールを説明するよ」

あなた「このディスプレイに表示されてる残り時間がゼロになるまで、誰が人狼か議論してね」

あなた「議論が盛り上がったりして時間が足りないってときは、手元の【時間延長希望】ボタンを押してね。過半数の人が延長を希望してたら、一定時間を残り時間に追加するよ」

あなた「見てのとおり、それぞれの手元は目隠し囲いで見えないから、誰が延長希望ボタンを押したか、または押してないかはわからないけど、ボタンを押している現在人数はこのディスプレイに表示されるよ」

あなた「他にも、役職を宣言するときのカミングアウトボタンや、処刑する人を決めるときの投票ボタンもそこにあるから確認してね」

あなた「処刑投票は、みんなの投票が済んでから、投票された人物とその得票数が発表されるけど、誰が誰に投票したかは表示されないから安心してね!」

31 :
あなた「あとは、手元にタブレットがあるでしょ?」

あなた「それには、みんなの議論を自動で書き起こししたログが、ほぼリアルタイムで反映されるよ。メンバーごとに発言を抽出できるフィルター機能もあるから、ぜひ利用してね」

あなた「さらに人狼だけ有効になる機能としては、そのタブレットで人狼同士のチャットができるよ。処刑投票先の相談とかに使うのがオススメだね」

あなた「ちなみに、この機能は、座った人の生体データを認識してアクティベートされるから、日によって座る場所がバラバラでも問題ないんだ。かがくのちからってすごいよね」

あなた「最後に、処刑された、または襲撃された場合についてだけど、最上階の鞠莉さんの部屋が墓場扱いになるから、そこで過ごしてもらうよ」

あなた「ここの広間の様子を360°見られるモニタリングルームもあるから、きっと楽しいよ」

あなた「説明はこんなところかな。それじゃ、準備はいいかな?」

みんな「はーい!」

あなた「……では、スタート!」

32 :
※これから出てくる用語解説

【CO】
カミングアウトの略。自分の役職を宣言すること。
もちろんブラフをかましてもいい。

【殴る】
煽り・指摘等を指す。

【殴り合い】
いわゆるレスバ。

【仮指定】
進行役が、人狼の可能性がある人物のうち数名を、その日の処刑候補として仮に指名すること。情報がほぼ無い序盤によく用いられる。
指名された者は、お互いに相手の発言で怪しい部分がないか積極的に探し、殴り合うことが求められる。
考察が伸びないようなら、そのまま処刑されることが多い。

【本指定】
進行役が処刑先等を指定すること

【飛び火】
進行役が、仮指定以外から処刑先を指定すること

【吊る】
処刑すること

【ライン】
人狼同士等のつながりを指す

33 :
歩夢「……」

かすみ「……」

しずく「……」

果林「……」

愛「……」

彼方「……」

エマ「……」

璃奈「……」

せつ菜「……!」

せつ菜「あの!!」

みんな「!」ビク

せつ菜「占い師の方は、私の合図で占い結果を言ってください! さぁ、行きますよ!」スゥーーー

あなた「あ、ごめんねせつ菜ちゃん。さすがに書き起こし機が混乱するかもしれないから、こっちで合図を出すね」

あなた「占い師さんは、ピッピッピッの後のポーンのタイミングで結果を発表してね」

ピッピッピッ
ポーン

果林「歩夢、白よ!」
愛「かすみん、白!」

34 :
果林「何よ、愛! どうしてあなたが占い師を名乗っているの? 本物の占い師は私よ!」

愛「カリ〜ン! それは愛さんのセリフだよ! なになに? ずいぶん演技がうまくなったじゃん!」

愛「さてはしずくに指導受けたか〜?」

彼方「おふたりさん、その議論は不毛だよ〜」

あなた「はいは〜い。みんな、手元のカミングアウトボタンも使ってね。自分の役職を宣言できるよ」

あなた「ディスプレイやタブレットにも反映されて、視覚的にわかりやすくなるからね」

果林「もう!」ポチッ CO占い師

愛さん「ほいっ」ポチッ CO占い師

歩夢「占い師さんが2人かぁ……」

璃奈「セオリーに沿って考えると、狂人が占い師に出ていると考えるのが、妥当」

エマ「そうだよね。じゃあ進行は……」

かすみ「……」ポチッ CO霊能者

かすみ「ジャーン! かすみんですぅ!」キュピーン

歩夢「かすみちゃんかぁ!進行よろしくね!」

35 :
2日目昼開始直後の状況まとめ
https://i.imgur.com/W5sYel8.png

36 :
しずく「果林さんは歩夢さんに白出し、愛さんはかすみさんに白出しですね」

せつ菜「かすみさんが霊能者確定なことを考えると、現時点では愛さんに若干のアドバンテージでしょうか?」

歩夢「わ、私目線では、私に白出ししてくれてる果林さんも信用できるよっ!」

彼方「まぁ白出しされたそれぞれの目線ではそうだよねぇ〜」

エマ「まだ真占い師さんを確定させるようなタイミングじゃないから、そこは一旦フラットに見てもいいんじゃないかな?」

エマ「それより、かすみちゃん。占い師COしてる2人を除いたグレーに殴り合いさせて反応見てみようよ?」

かすみん「エマ先輩……意外と過激なこと言いますね……」

エマ「? だって、これはゲームでしょ? 私、割り切って考えることにしたんだ〜」

かすみ「そりゃそうですけど……」

しずく(すごい……! エマさん、ある意味で役に入り込んでいる……! 私も見習おう……)

せつ菜「それではかすみさん! グレーの中から仮指定をお願いします!」

璃奈「ちなみに、対象はしずくちゃん、彼方さん、せつ菜さん、私」

かすみ「うーん……。じゃ、りな子とせつ菜先輩で」

せつ菜「いや! いやいや!! 何でそうなるんですか!!!」バァン

37 :
かすみ「この時点で特に理由なんて無いですよぉ! なんとなくです!」

かすみ「ひとまず誰かにターゲッティングしないとろくに情報落ちませんからね……。なので、まずはお二人メインに殴り合ってください」

かすみ「まぁ、あくまで仮指定ですし。気になる点があったら、他の方を殴るのもアリです。あと、飛び火もありますよ。皆さん、活発に議論してくださいねぇ♪」

歩夢「うん。わかった」

しずく「了解だよ。かすみさん」

エマ「かすみちゃん、把握だよ〜」

彼方「すやぴ……はっ!」パチッ

璃奈「把握した。ちょっとログ見させて」

せつ菜「わかりましたよ! 私も仮指定されてるので、少々ログを見させていただきます!!」

38 :
=人狼チャット入室=

璃奈《ツイてない》

せつ菜《はい。まさかいきなり私達二人とは……》

璃奈《こうなったら、多分近いうちに私達のどちらかが吊られるのは避けられない》

せつ菜《では、どうします?》

璃奈《お互いに思いっきりライン切ろう。みんなが引くくらいバチバチに殴り合えば、きっとどちらかは延命できる》

璃奈《……あ。仮指定される直前、私、グレーの把握漏れしてるから、そこを突いていいよ》

せつ菜《それ、大丈夫ですか?》

璃奈《大丈夫。言い訳は考えた》

せつ菜《了解です! 璃奈さんも、遠慮なく私に突っ込んでいただいて構いませんからね》

璃奈《わかった。じゃ、まずは強く当たって、後は流れで》

せつ菜《はい! この殴り合いの結果、どちらが吊られても、うらみっこなしですよっ!!》

=人狼チャット退室=

39 :
しずくがブラボするスレかと思ったら違うじゃん

40 :
せつ菜「ふふふっ! 璃奈さん、あなたはミスを犯しましたね!」

璃奈「……? 何のこと?」

せつ菜「仮指定直前の璃奈さんの発言のことです。グレーをわざわざ挙げていますが、エマさんを挙げるのを忘れているじゃないですか!!」

璃奈「何かと思えば。でも、それには理由がある」

せつ菜「へぇ〜! 本当ですか!」

せつ菜「ぜひ教えていただきたいです。その理由とやらを!!」

璃奈「エマさんは……天使。これはみんなの共通認識だと思う」

あなた「わかる」シュバ

エマ「ええっ! 璃奈ちゃん? 突然どうしたの〜?!」

歩夢「……あなた?」
 
あなた「ごめんなさい」スッ

せつ菜「……もちろんそこに異論はありませんが、それがどう関係するんです?」

璃奈「そのイノセンスっぷりが、私の目をくらませた」

璃奈「真実のグレーはそのまばゆい光に包まれ、限りなく白へ近づき、私を惑わせた。純潔さは、ある意味で、罪」

エマ「もぅ〜っ! からかうのはやめて〜!」

果林「でも、筋は通っているわ」キッパリ

41 :
璃奈「……ところでせつ菜さん、それって、ログ見返してようやく気付いたの?」

せつ菜「……まさか! 見くびってもらっては困りますよ! 璃奈さんの発言の直後には気付いていました!」

歩夢「さすがせつ菜ちゃん。私、全然気付いてなかったよ」

彼方「うむ〜。彼方ちゃんもなのだ〜」

璃奈「へぇ……。ずいぶんとアンテナ張ってたんだね、せつ菜さん」

璃奈「……それとも、パートナーの名前が出なかったから、逆に気付いたとかだったりして?」

彼方「ほぉ〜?」

せつ菜「ちょっと待ってください、璃奈さん! それはもしかして、私とエマさんが人狼だって言いたいんですか?!」

エマ「ええっ! 私は人狼じゃないよ〜〜!」

せつ菜「ほら! エマさんもこう言っていますよ! もちろん私も違います!!」フンス

璃奈「狼は、みんなそう言う。璃奈ちゃんボード[……どこもかしこも、獣ばかりだ……]」

42 :
※これから出てくる用語解説

【回避】
処刑されそうになった人物が、特定の役職をCOした場合、処刑しないこと。
主に狩人などが対象になる。

【対抗】
誰かがCOした直後に、追って同じ役職をCOすること。

【貫通】
処刑されそうになった人物が、特定の役職をCOしても、構わず処刑すること。
当初は回避あり進行だったとしても、対抗が出た場合などは、ケースバイケースでこちらに移行することもあり得る。

43 :
しずく「あの、私からもいいですか?」

彼方「構わんよ〜」

しずく「……あくまで個人的な意見なのですが、エマさんは誰よりも先にグレーの殴り合いを勧めていたりして、村目線の発言が多いように感じます」

彼方「うむうむ。一理ありますなぁ」

歩夢「私はね、霊能者のかすみちゃんに白出ししてた愛ちゃんの方が真占い師として少しアドバンテージだ、ってせつ菜ちゃんが言ってたのを聞いて、なるほどなぁって思っちゃった」

歩夢「あ!でも、私は私に白出ししてくれた果林さんのことも信じてるよ!」

彼方「ふむ〜……」

かすみ「……」チラッ

かすみ「……そろそろ本指定しますよ〜? いいですかぁ?」

せつ菜「ああッ! まだ話し足りないです!」

璃奈「かすみちゃん、延長、しない?」

かすみ「うーん……。そうですね……彼方先輩、どう思いますか?」

彼方「ん〜? 彼方ちゃん? 延長、いいと思うよぉ〜」

彼方「でも、そのかわり、ちょっとだけすやぴさせてもらってもいいかなぁ〜?」

かすみ「……決めました」

かすみ「延長はいりません! 本指定します!」

しずく「かすみさん、そういえば、回避はあり?」

かすみ「狩人は回避で!」

歩夢「把握だよ、かすみちゃん」

エマ「ドキドキするよ〜」

かすみ「発表しますよ〜!」

彼方「すやぁ……」スヤァ

かすみ「……ちょっと! 彼方先輩、寝ないでくださいよぉ!」

かすみ「彼方先輩です! 本指定!!」

44 :
彼方「ふにゃ? ……ええ〜! どうしてぇ〜!」

かすみ「彼方先輩からは、狼を探そうという気概が感じられないからです!」

かすみ「ログを見ても、同調や相づちばかりじゃないですか! そういうところです!」

かすみ「でも、回避があったら話は別ですよ? どうですか?」

彼方「……ないんだなぁ、これが」ニェヘヘ

璃奈(今回は、セーフ……)

せつ菜(ッ!!生き残りましたッ!!!)ガッツポ

かすみ「じゃあ仕方ないですね。彼方先輩で決定です」

彼方「うう……あんまりだよぉ。かすみちゃん」

かすみ「人狼ゲームは遊びじゃないんです!」

かすみ「彼方先輩、仮指定から外れたから安心してすやぴしてたように見えましたよ?」

彼方「むむ〜。それは濡れ衣だよぉ」

かすみ「かすみん最初にちゃんと言いましたからね? 飛び火もアリだって。……もし村側だったらすみませんが、ここは諦めてください」

彼方「んん……わかったよ〜。無念……」

愛「カナちゃん、ドンマイ。何か遺言あったら聞くよ?」

果林「遥ちゃんに、何か言い遺すことがあるでしょ?」

璃奈「私達が、ちゃんと伝えるよ」

歩夢「忘れないから……!」

せつ菜「彼方さんの分の大好きも、私、代わりに届けます!」

エマ「ほら、私の膝の上においで?安心して逝っていいんだよ〜」

しずく「私、遥さんの役やりましょうか?」

彼方「みんなぁ〜」

45 :
──────
────
──

遥(しずく)「お姉ちゃん、私に伝えたいことって、なあに?」

彼方「遥ちゃん……」

彼方「お姉ちゃんは、もうダメみたいなんだ……ここでお別れだよ……」

遥(しずく)「え! そんなのいやだよ!」

彼方「最期に、ひとつ……遥ちゃんに謝らないといけないことがあるんだ……」

遥(しずく)「うん……どんなこと?」

彼方「許すって先に言ってくれないと、お姉ちゃん、勇気が出ないよ」

遥(しずく)「何でも許すよ! 許すから! 最期なんて言わないで!!」

彼方「ありがとう、遥ちゃん……」

彼方「お姉ちゃんね……」

遥(しずく)「うん……うん……」

彼方「……遥ちゃんの隠してた、とっておきのチョコを、全部、食い申した……」

遥(しずく)「……」

かすみ「……あの、小芝居はそろそろいいですかね?」

彼方「あ! ちょっと待って! 本当の遺言あるの!」

かすみ「本当に最期の言葉にしてくださいよ?」

彼方「ふふ〜。彼方ちゃんは見逃さなかったのだ〜!」

彼方「彼方ちゃんが処刑されることが決まったとき、せつ菜ちゃんが小さくガッツポーズしてたの!」

せつ菜「んんん?!?!?!?!」

46 :
璃奈(……これはマズい)

かすみ「せつ菜先輩、そうなんですか?」

せつ菜「まさか! ありえません!!」

せつ菜「彼方さんはきっと、せめて残ったパートナーを一日でも延命させるために、私に疑いをかけようとしているんです!!」

せつ菜「人狼は潔く吊られてください!!!」

かすみ「……一応訊きますけど、誰か他に見た人はいますか?」

歩夢「私は見てなかった……」

エマ「私もだよ〜」

しずく「見てませんね」

璃奈(……! ……この状況、逆に使えるかも)

彼方「でも、本当なんだよぉ。信じて〜〜」

璃奈「せつ菜さん。私、見たよ」

せつ菜「!!!」

せつ菜(……璃奈さん! あくまで徹底してラインを切るということですね……! さすがです!! 私も負けませんよ!!!)

璃奈「こう、グッとやってた。璃奈ちゃんボード[ウンフェポーズ]」

せつ菜「?!」

せつ菜「璃奈さん、それは嘘ですね!!」

璃奈「嘘じゃない。確かに見た。璃奈ちゃんボード[ウンフェポーズ](2回目)」

せつ菜「いいえ! 絶対に嘘です!!」

せつ菜「なぜなら、私はこう、右手をわき腹の近くでキュッと握る程度の、控え目なガッツポーズをしていたからです!!! 璃奈さん! 私を陥れようとしたって、そうはいきませんよ!」

しずく「……ガッツポーズ、してたんですね……」

せつ菜「!!!!!」ハッ

璃奈「語るに落ちた。璃奈ちゃんボード[またつまらぬものを斬ってしまった……]」

せつ菜「あああああああああああああ!!!!! ハメられましたああああああ!!!!!!!!」ドンドンドンドン

47 :
歩夢「せ、せつ菜ちゃん、落ち着いて……」

愛「あっはは! りなりーやるぅ〜!」

エマ「こういうの、日本語で【カマをかける】って言うんだよね? Bravissimo!」

彼方「ねぇ〜? 彼方ちゃんの言ったとおりだったでしょ〜」フフーン

かすみ「……まあ、さっきの"はるかかなた"の小芝居の前に、みんなもう投票は済ませてしまったので、今更吊りは変わりませんけど……」

かすみ「遺言としては、把握しました」

せつ菜「ぐぬぬぬぬ……!!」プルプル

ジリリリリリ

あなた「はーい! タイムアップだよ!」

あなた「じゃあ、処刑先の投票結果を発表するね」

彼方 8票
せつ菜 1票

あなた「ということで、今日処刑されるのは、彼方さんだよ!」

あなた「彼方さんは、最上階の鞠莉さんの部屋に行ってね」

鞠莉『イエ〜イ♪ 待ってるわよ〜☆』

彼方「はぁい」スッ

彼方「村のみんな、頑張ってねぇ〜。彼方ちゃんは、お空の上から見守ってるから〜」フリフリ

2日目昼 終了

48 :
2日目昼終了時点の状況まとめ
https://i.imgur.com/y2ItOky.png

49 :
【2日目夜】

〜璃奈の部屋〜

プルルルル

璃奈「はい」ガチャ

せつ菜『璃奈さん、すみません!! 私、多分明日吊られます!!!』キーーーン

璃奈「……うん。今日の感じだと、その可能性は高い」ジンジン

せつ菜『あぁ〜〜! 本当に迂闊でした!』

せつ菜『……それにしても、パートナーである璃奈さんが私に直接引導を渡したのは、なかなか思い切った動きでしたね』

璃奈「うん。身内切りしてごめんなさい。でも、最後までラインを切り続けたのが、今後きっと活きる」

璃奈「みんなからしたら、投票も済み、処刑が決まった彼方さん以外に目撃者がいなかった状況で、私があえてカマかけしてまでせつ菜さんの自白を引き出したように見えてる」

璃奈「それは、後でせつ菜さんが人狼だとはっきりしたときに、私が村側のみんなからの信用を得ることにつながると思う」

せつ菜『そうですね。……最後まで生き残れないのは残念ですが、私の屍を越えていってください!』

璃奈「まあ、まだせつ菜さんが明日吊られると決まったわけじゃない。もし二人とも生き残れたら、それが一番」

せつ菜『はい!』

璃奈「……ところで、私、人狼の夜の動きについて、あの子に訊きたいことがある。一旦切るね」

せつ菜『わかりました!後でまた相談しましょう』ガチャ

50 :
〜あなたの部屋〜

あなた「……ふう。最初の処刑は彼方さんだったか〜。やっぱり発言薄いと吊られがちだよね……。でも最後のはナイスプレイだったなぁ」

プルルルル

あなた「はーい」ガチャ

璃奈『私、今少しいい?』

あなた「うん。どうしたの璃奈ちゃん?」

璃奈『今夜から、いよいよそれぞれの役職が対象を選択して行動を行うことになる。私としては、改めて夜パートの人狼の動きについて確認させてほしい』

あなた「そういうことね。もちろんいいよ」

あなた「人狼は、誰か一人を選んで私に連絡してくれたら、私がその人の部屋のカードキーを渡すから、実際にその人の部屋に行って、襲撃することができるよ。」

璃奈『襲撃することができる。なるほど』

あなた「でも、その人が狩人に守られていた場合は、私は人狼にハズレのカードキーを渡すから、鍵は開かない。つまり、襲撃は失敗だよ」

璃奈『ありがとう。あと、1日目夜の鞠莉さんの時は、チュートリアルみたいなものだと思ってたからあまり気にしてなかったけど、襲撃判定はどうなってるの?』

あなた「みんなの部屋には鍵が掛かってるから、人狼が正しいカードキーで鍵を開けて、相手の部屋に侵入した時点で、襲撃成功と見なすよ」

あなた「だから、部屋に入ってからの出来事は、ゲーム上の襲撃結果とは関係ないんだけど、そこはホラ、人狼におまかせするよ」ニチャア

璃奈『よくわかった。今教えてくれたことは、そのままみんなにも共有してもらえる?……それがフェアだから』

あなた「了解だよ! じゃあ、さっきの私の回答を、みんなの部屋のディスプレイに表示するようにしておくね」

あなた「……それにしても、璃奈ちゃんがすごくhみたいで、私、嬉しいな♪」

璃奈『うん。あ、でも最後の、「部屋に入ってからの出来事云々」のくだりは、みなまで言わないでもいいかも……。璃奈ちゃんボード[テレテレ]』

あなた「あはは! わかってるって! じゃ、襲撃先が決まったらまた連絡してね」

璃奈『うん。またね』ガチャ

51 :
〜せつ菜の部屋〜

プルルルル

せつ菜「はい! せつ菜です!」ガチャ

璃奈『せつ菜さん。私』

せつ菜「璃奈さん、先ほどの件、いかがでした?」

璃奈『人狼の動きについて、みんなの部屋のディスプレイに表示してくれるって。せつ菜さんも今見られる?』

せつ菜「あ! 本当ですね! 表示されてます!」

せつ菜「えーと、なになに……? ふむふむ……」

せつ菜「……!」ハッ

せつ菜「……////」

せつ菜「……璃奈さん。後でまた作戦会議しましょう! ちょっと一旦切りますね!」

璃奈『わかった』ガチャ

52 :
〜かすみの部屋〜

かすみ「ん? ディスプレイに何か……」

かすみ「……ふむふむ。人狼の襲撃についてのルールのおさらいですか。そんなマメな先輩もすきすき♡」

かすみ「そうだっ! 今夜からかすみんは霊視ができるんだった」

かすみ「早速先輩に電話しよ〜っと!」

プルルルル

あなた『はい』ガチャ

かすみ「せーんぱーい! かすみんですぅ。彼方先輩の霊視をしたいと思って電話しました♪」

あなた『かすみちゃん、進行おつかれさま』

あなた『え〜っと、彼方さんはね。……残念! 白だったよ』

かすみ「あぁ〜。そうでしたかぁ……。」ガックシ

かすみ「確かに人狼にしては生存意欲が無さすぎるとは思いましたが、なんせ彼方先輩ですからね。人狼でもあの調子かと思って吊っちゃいました……」

かすみ「まあでも、まだ2日目ですからね! 明日こそ!」

かすみ「期待しててくださいね、先輩♡」

あなた『うん、がんばってね!じゃおやすみ〜』ガチャ

53 :
〜果林の部屋〜

果林「さて、と……。誰を占おうかしら」

果林「……と思ったけど、今夜に限っては悩む必要も無いわね」

果林「せつ菜で決まりよ。最後のせつ菜、怪しすぎたわ」

プルルルル

あなた『はい』ガチャ

果林「私よ! ねぇ、今夜はせつ菜を占うわ」

あなた『せつ菜ちゃんね。……お見事! 黒だよ!!』

果林「やった! やったわ!!」ピョンピョン

あなた『ん? 果林さん今跳ねてる?』

果林「え……? そ、そんなことないわよ」コホン

あなた『とにかく、おめでとう!』

あなた『あとは、この結果をみんなに伝える前に噛まれることがないよう祈るだけだね』

果林「ちょっと! フラグを立てるのはやめてちょうだい!」


〜鞠莉の部屋〜

彼方「お覚悟〜!!わしわしわし〜!!」

鞠莉「マリーも負けてられない!わしわしわし〜!!」

彼方「あはははっ」

鞠莉「あはははっ」

54 :
〜しずくの部屋〜

しずく「……はっ!」

しずく「……昼の私、"しずく"が眠ったようですね……」

しずく「さぁ、ここからは夜の私……狩人の使命を思い出した私、"シズク"の時間です」

しずく「さぁ……盤面は……? ……ふむふむ、COは霊能者1人に占い師が2人……」

しずく「そして占い師の真偽はまだ判断つかず、と……」

しずく「では、ここはセオリー通り、霊能者を護衛しましょうか」

しずく「……逆に、この状況では狩人は霊能者を守るのが当然だからこそ、人狼がわざわざ失敗することが見えている霊能者を狙うことはない、と見て、霊能者は放置してセンスで他の方を守るのもアリですが……」

しずく「しかし、人狼にその裏をかかれて霊能者を噛まれたりしたら目も当てられません……」

しずく「やはり霊能者守り、ですね」

プルルルル

あなた『はい』ガチャ

しずく「先輩、しずくです♡」

あなた『しずくちゃん! 誰を護衛するか決めたんだね?』

しずく「はい。私、かすみさんを護衛します」

あなた『わかった。いい選択だと思うよ』

しずく「ありがとうございます♪ ……あの、先輩。ついでといってはなんですが、一つお尋ねしてもよろしいですか?」

あなた『どんなこと?』 

しずく「私、もっと狩人らしさを追求したいんです!何か、女性の狩人で、いい役をご存知ありませんか?」

あなた『なるほどね。うーん、何かあったかなぁ……?』

あなた『……あっ! この前璃奈ちゃんに借りたゲームが、ちょうど狩人の物語でね!』

あなた『すごく素敵な女性の狩人が登場してたから、それがいいかも! いくつかセリフを教えるね』

しずく「わあ! ありがとうございます、先輩♡」

あなた「まずはね……」

──────
────
──

55 :
〜愛の部屋〜

愛「いや〜! 白出ししたかすみんがまさかの霊能者でラッキーだったわ〜」

愛「さて……状況を整理してみようか」

愛「占い師COしたのがアタシとカリンの2人だけ」

愛「さすがに狂人ありのこの配役で、真占い師が潜伏してかつ人狼が占い師で出てくるなんていう薄すぎる可能性は捨てるとして、カリンを真占い師と置くのが妥当」

愛「んで、そのカリンが歩夢に白出し……」

愛「つまり、狂人としてのアタシ目線での人狼候補は、しずく・せっつー・エマっち・りなりー」

愛「そして、対外的な占い師としてのアタシ目線での人狼候補は、これに歩夢が加わるわけだ」

愛「この目線の切り替えをうまくこなさないと、命取りになる」

愛「……じゃあ明日のアタシの占い結果はどうするかというと……」

愛「……せっつーに黒出しかな。かなり人狼っぽいけど、もう長くはもたなさそうだし、今のうちに身内切りしとこう」

愛「せっつーは仮指定くらってたけど結果的にカナちゃんに飛び火して処刑免れたわけだし、別にガッツポーズしてても素直にそれを認めておけば『まあ、せっつーだし』で済む可能性があったのに、必死に否定してたのが怪しさ満点だしな〜」

愛「せっつーは十中八九は黒だと思う」

愛「遺言からしてもカナちゃんは白だし、人狼はまだ2人いるからせっつーを切ってもまだ大丈夫。……しっかし人狼チーム、いきなりピンチか〜?」

愛「あとは、人狼からアタシが真だと思われて噛まれるのが怖いんだよな〜」

愛「……まぁ、今日のアレを見てたらカリンもせっつーを占う可能性が高そうだし、ワンチャン確黒になれば真の判断もブレるっしょ」

56 :
〜歩夢の部屋〜

歩夢「ひとまず、お昼は処刑の候補にも選ばれなくて良かったけど、夜は夜で、狼さんの襲撃を受ける可能性があるんだよね……」

歩夢「……狩人さんは、きっと役職がある人を優先して守るだろうし……」

歩夢「……自分の身は、自分で護らなくちゃ……!」

歩夢「ベッドには枕を詰めて、私が中にいるように見せておいて、本物の私はクローゼットの中で眠る作戦。これでいこう!」イソイソ


〜エマの部屋〜

エマ「……人狼、誰かなぁ」

エマ「今日のせつ菜ちゃんはちょっとおかしかったし、1人目はせつ菜ちゃんが怪しいような気がするけど……うーん……」ムムー

エマ「!」

エマ「そういえば、昨日鞠莉さんからもらったお菓子がまだあったんだった!食べよ〜♪」ガサガサ

エマ「♪♪♪」パクパク

エマ「うふふ。たまらなくボーノだよ〜♡」

57 :
〜璃奈の部屋〜

プルルルル

璃奈「はい」ガチャ

せつ菜『璃奈さん! せつ菜です! 今夜は誰襲います?!』

璃奈「彼方さんは回避せずに吊られたから、まだ狩人は確実に残ってる。今回はなんとか護衛を避けて噛みたい」

せつ菜『……あの、かすみさん行きません?』

璃奈「え? 霊能者だよ? 一番守られる可能性が高い位置にわざわざ行く?」

せつ菜『だからこそですよ!』

せつ菜『人狼がこの盤面でわざわざ霊能者を狙うはずがない……そう思った狩人が、別の人を守ったところを刺すんです! ガオー!』

璃奈「……それも、一理ある。でも、狩人もそれを読んだうえで、霊能者守りをしてくる可能性もあると思う」

璃奈「せつ菜さんに人狼の疑いがかかっているこの状況で、さらに襲撃も失敗したら正直厳しい」

せつ菜『確かに……。しかし、もし今夜霊能者を噛むことができれば、彼方さんの色はわからなくなるんですよ?』

せつ菜『彼方さんが黒である可能性を残しておければ、あの遺言の効力も相対的に薄れると思います』

せつ菜『もちろん、明日昼の占い結果にもよりますが……』

璃奈「……うん。確かに、ここで霊能者を噛めたらすごく大きいのも事実。……かすみちゃん行く?」

せつ菜『決まりですね!』

58 :
〜あなたの部屋〜

プルルルル

あなた「はーい」ガチャ

せつ菜『せつ菜です! 今夜はかすみさんを襲うことにしました!』

あなた「わかった。じゃあカードキー渡すから、昨日みたいに館内アナウンスの後に璃奈ちゃんと一緒に私の部屋まで来てね」

せつ菜『はい! ではまた後で!』ガチャ

あなた「……」

あなた「まさか初っぱなから失敗とはね」

あなた「えーと……。ハズレのカードキーは……」ガサゴソ

あなた「あったあった」

ピンポンパンポーン

あなた『ニジガクのみんな〜! 2日目の昼パートはどうだったかな?』

あなた『そろそろ人狼が活動的になる時間になるから、部屋の鍵をしっかりかけて、これ以降は部屋から出ないようにしてね。じゃあおやすみ〜』

ピンポンパンポーン

あなた「これでよし、と……」

コンコン

あなた「どうぞ〜」

せつ菜・璃奈「失礼します」

あなた「はい、これがかすみちゃんの部屋のカードキーだよ」

璃奈「ありがとう。じゃ、行ってくる。璃奈ちゃんボード[ヤったるでー]」

59 :
〜かすみの部屋の前〜

せつ菜「かすみさんの反応を考えるとワクワクしますね!」(比較的小声)

璃奈「それは言えてる」(小声)

せつ菜「じゃ、行きますよ……!」(比較的小声)

コンコン

璃奈「せつ菜さん、カードキー」(小声)スッ

せつ菜「ありがとうございます。これをタッチして、と……」(小声)

シーン

せつ菜「あれ?ロックが解除されませんね……?!」(比較的小声)

璃奈「やられた。狩人に護衛されてるんだ」(小声)

璃奈「残念だけど、帰ろう。せつ菜さん」(小声)

せつ菜「くぅ〜!! 敵ながら天晴れです!」(比較的小声)


〜かすみの部屋〜

コンコン

かすみ「ひえっ!!!!」ビクン

かすみ「え? 何?? 何ですか???」

かすみ「まさか、襲撃ですかっ……?!」

かすみ「どうしよう……! ……とっ、とりあえず、フライパンで武装しよう……!」

シーン

かすみ「……」

かすみ「……?」

かすみ「入って、来ない……?」

──────
────
──

60 :
【3日目昼】

〜広間〜

あなた「みんな昨日はよく眠れたかな?」

かすみ「うぅ……。せんぱぁ〜い。かすみん、昨日の夜は怖くてあんまり眠れなかったんですぅ〜」

あなた「え? そうなの? 何かあった?」(ゲス顔)

かすみ「誰かがかすみんのお部屋のドアをノックしたんですよぉ!」

かすみ「かすみん、フライパンを持って立ち向かおうとしたんですけど……結局、その後は何もなかったんです……」

あなた「それは怖かったね。でもかすみちゃんが無事でなによりだよ」

かすみ「……あれ?」キョロキョロ

かすみ「そういえば、彼方先輩以外、みんないる……」

かすみ「……もしかして、人狼がかすみんを襲いに来たけど、狩人が守ってくれてたってこと……?」

かすみ「……だから、人狼は何もできずに帰ったんですね……!」

璃奈(……かすみちゃん、私たちが部屋に行ったことに気付いたんだ……)

あなた「納得がいったみたいで良かったね」ニッコリン

あなた「……よーし、それじゃみんな、準備はいいかな?」

あなた「3日目昼パート、スタートだよ!」

61 :
かすみ「はーい! 今日も張り切っていきましょー!」

しずく「かすみさん、急に元気になったね」

かすみ「みなさんお気づきと思いますけど〜、私たち、昨日のお昼パート終了時のメンバーが全員いるんですよぉ〜!」

かすみ「つ・ま・り〜、昨晩、人狼は襲撃に失敗したみたいですねぇ」ニシシ

かすみ「これは、かすみんたちの勝利は案外すぐかもしれませんね〜☆」

かすみ「きっと人狼たちは今も内心すっごく焦ってると思います! なので、議論の中でボロを出すのを期待しましょ〜」

=人狼チャット入室=

璃奈《かすみちゃん、言いたい放題言ってくれる……》

せつ菜《確かに悔しいですが、何も言い返せません……》

璃奈《そういえば、かすみちゃん、私たちが昨日部屋に行ったことに気付いたみたい》

せつ菜《……ああ! ノックしましたからね!》

璃奈《あの子が言ってたとおり、ノックはしない方が良かったかも》

せつ菜《すみません。なかなか癖は抜けないみたいで……ただ、璃奈さn》
璃奈《あっ!》

璃奈《占い結果発表のタイミングだから一旦落ちよう》

=人狼チャット退室=

62 :
かすみ「……では! 占い師の皆さんは、昨日と同様に、合図に合わせて占い結果を発表してくださいね!」

ピッピッピッ
ポーン

果林「せつ菜、黒よ!!」バキューン
愛「せっつー、黒!www」

果林「あら……」
愛「おっ?」

シーン

せつ菜「いや! いやいや!! 何でそうなるんですか!!! 二人ともって!!!!」バァン

しずく「……確黒ですね」

璃奈(南無……。プランBでいこう)

璃奈「ほら、やっぱり黒かった。璃奈ちゃんボード[ヤレヤレ]」

エマ「わぁ! これって、狼さん一人見つかったってこと?じゃああと残り一人かぁ〜!」

歩夢「彼方さんの遺言は正しかったね!」

かすみ「あはっ♪ さっそく人狼が見つかったみたいですねぇ〜!」

しずく「ねぇ、かすみさん。一応訊くけど、彼方さんの色はどうだった?」

かすみ「彼方先輩は白だったよ! だから、せつ菜先輩が人狼第一号です!」パチパチパチパチ

せつ菜「ぬわーーっっ!!」

63 :
3日目昼開始直後の状況まとめ
https://i.imgur.com/awvU2RM.png

64 :
=人狼チャット入室=

せつ菜《璃奈さん、すみません。私はここまでのようです……》

璃奈《うん。後は任せて》

せつ菜《これ以降は、私からの発言は控えた方が良いかもしれませんね……。かすみさんの言うようにボロを出すといけないので、一旦、貝のように口をつぐみます》

璃奈《わかった。私も、これ以降のせつ菜さんへの過度の殴りは逆に胡散臭く見えるかもしれないから、必要に迫られない限りは控える》

=人狼チャット退室=

かすみ「と、いうことで、今日吊るのはせつ菜先輩でみなさん異論はないですよね?」

みんな「はーい!」

せつ菜「……! ……!」(声にならない声)

かすみ「さて……そうすると、残りの時間はどうしますかねぇ〜」

璃奈「……」

=人狼チャット入室=

璃奈《せつ菜さん。狩人COして》

璃奈《今はみんな、序盤に人狼一人見つけて気がゆるんでるから、いきなりのCOに対する反応を見たい》

せつ菜《……! わかりました!》

=人狼チャット退室=

65 :
せつ菜「あの、みなさん……私から一つよろしいですか?」

みんな「?」

せつ菜「てぇいっ!」ポチッ CO狩人

歩夢「ええ?」
しずく「……ッ!?」ピクッ
エマ「うん?」

璃奈「……」ジーッ

かすみ「はあ?」
果林「どういうこと?!」
愛「あははっw そりゃないよせっつー!」

=人狼チャット入室=

璃奈《ありがとう。しずくちゃんにだけ小さく反応があった。これで充分》

せつ菜《いえ、お役に立てたなら光栄です!》

=人狼チャット退室=

せつ菜「あ! 間違えました!」テヘヘ

せつ菜「こっちです」ポチッ CO人狼

かすみ「せつ菜先輩ならもう少し足掻くかと思いましたが、拍子抜けですね」

せつ菜「いえ! さすがにごまかしようもありません。参りました」ペコリ

しずく「……」

66 :
しずく(せつ菜さんがそんな凡ミスを……?)
かすみ「諦めのいいせつ菜先輩って、なんだか調子狂いますね……」
かすみ「まぁ確黒のことはほっといて、それぞれの黒予想でも訊いてみましょうかね!」
しずく(……もしかして、対抗で真狩人が出てくることを期待して、わざとやった……?)
かすみ「じゃあ、しず子から時計周りで!」
しずく(でも、確黒の狩人COなんてそもそも誰も信じるはずがないんだから、真にはスルーされるだけなのに……)
かすみ「……しず子?」
しずく(やっぱり、単に押し間違えただけ……?)
かすみ「ねぇ! しず子!」
しずく「えっ?!」
しずく「何? かすみさん」
かすみ「怪しい人誰だと思う? って訊いてたの!」
しずく「あ、うん。……ええと、まず、私目線の黒候補は、歩夢さん・エマさん・璃奈さん」
しずく「せつ菜さんが黒だったことを考えると、昨日、せつ菜さんにカマかけをしてトドメを刺した璃奈さんは、少し村寄りに見えるかな」
かすみ「ふんふん。じゃあ相対的に歩夢先輩・エマさん、と……」
かすみ「じゃあ次はりな子!」
璃奈「私が少し気になったのは、せつ菜さんが確黒出た直後のエマさんの、『あと残り一人か〜』ってセリフ」
璃奈「あのときはまだ、かすみちゃんは彼方さんの霊視結果を言ってなかった」
歩夢「あっ。そういえばそうだよね」
璃奈「つまりエマさんは、結果発表前にもかかわらず、彼方さんは黒ではないと決めうちしてたことになる」
璃奈「それは、エマさん自身が残りの人狼だからなのかな?って、ちょっと思った」

67 :
エマ「璃奈ちゃん! それは誤解だよ〜〜」
エマ「わたしはね、今日の占いでせつ菜ちゃんに確黒が出たのを見て、『じゃあ、遺言でせつ菜ちゃんが占われるきっかけを作った彼方ちゃんが人狼のはずはないかな』って思っただけだよ」
璃奈「うん。確かにそれは一理ある。私も、彼方さんは白だろうと思ってはいた。ごめん、ちょっとつついてみただけだから」
璃奈(人狼は、村寄りに見えるように動くことは大事だけど、あんまり積極的に人狼を探す姿勢を見せすぎたり、もっともらしい考察をしすぎるのも危険)
璃奈(そういう人物は人狼からすると目障りなはずなのに、なぜかなかなか噛まれなかったりすると、そのうち村側に、『逆に人狼?』という疑念をもたらす場合がある)
璃奈(だから、時折、『比較的妥当に見えるけど、相手からもそれなりの反論が予想できる殴り』も混ぜることが有効)
エマ「そういうゲームだもん。気にしてないよ♪」
エマ「えーと……それで、わたしの考えは……そうだねぇ〜」ウーン
エマ「しずくちゃんとだいたい同じ印象かな。でも、だからこそ、璃奈ちゃんがもし人狼だったら怖いなって思うよ」
かすみ「わかりました。歩夢先輩はいかがですか?」
歩夢「私は、さっきしずくちゃんがなんだか上の空だったのが、ちょっと引っかかったかな」
かすみ「そうだよ、しず子! かすみん、しず子のこと呼んでたんだよ?」プンスカ
しずく「……ごめんね、かすみさん」
歩夢「もしかしたら、パートナーのせつ菜さんに確黒が出ちゃってピンチになったから、今後の立ち回りを考えることに集中しちゃってたのかな……とか」
しずく「ち、違います! 歩夢さん! ……あれは……あれは、そうじゃないんです!」
しずく「……少し考えごとをしていたのは事実ですが、人狼の行動について考察をしていただけなんです!」
かすみ「しず子に悪気がなかったのはわかるから、もういいよ。心の広〜いかすみんが、許してあげるっ♪」
かすみ「……っと! そろそろ時間ですね」
かすみ「みなさんの意見もたくさん聞けたことですし、投票に移りましょうか」

68 :
──────
────
──
かすみ「は〜い! みなさん! 準備はいいですかぁ〜っ?」
みんな「イエーイ!」
かすみ「V!O!T!E!ヴォウトゥ!」
かすみ「いきますよ〜! せ〜のっ!!」
かすみ・みんな「V!O!T!E!ヴォウトゥ!」
かすみ・みんな「V!O!T!E!ヴォウトゥ!!」
かすみ・みんな「V!O!T!E!ヴォウトゥ!!!」
かすみ・みんな「V!O!T!E!ヴォウトゥ!!!!」
かすみ「合格っ♡」
せつ菜「イエーイ!!!!!!!」
かすみ「……せつ菜先輩……自分の処刑投票だっていうのに、一番ノリノリでやってくれるんですね……。かすみんもそのアイドル力は見習いたいです」

69 :
かすみ「と……それは置いといて……。せつ菜先輩、投票も済んだことですし、遺言があるなら一応聞きますよ。残り時間もわずかですけど」
せつ菜「……では、ここは私が好きな漫画のセリフを借りて締めたいと思います」
せつ菜「……」コホン
せつ菜「"私が最期に見せるのはッ! 代々受け継いだ、未来に託す『優木魂』です!!!"」
せつ菜「"人狼の魂ですッ!!!!"」
せつ菜「"私の最期のメッセージですッ!! 受け取ってくださいッッ!!!!"」
=人狼チャット入室=
せつ菜《〜ノックと共に去りぬ〜》
=人狼チャット退室=
璃奈(……)
ジリリリリリ
あなた「はーい! タイムアップ!」
あなた「じゃあ、処刑先の投票結果を発表するね」
せつ菜 7票
かすみ 1票
あなた「ということで、今日処刑されるのは……せつ菜さん!」
せつ菜「はい。仕方ありません」
せつ菜「しかし……ここで私が倒れても、いずれ第二第三の人狼が必ずやみなさんの喉笛を噛み切ることでしょう!」
せつ菜「一足先に墓場で待っていますよ!」
3日目昼 終了

70 :
3日目昼終了時点の状況まとめ
https://i.imgur.com/iD0gNYK.png

71 :
【3日目夜】
〜かすみの部屋〜
かすみ「〜♪」ルンルン
かすみ「狩人の護衛は成功するわ確黒は吊れるわで、いいことづくめですねぇ〜☆」
かすみ「先輩に電話しよ〜っと!」
プルルルル
あなた『はい』
かすみ「せ〜んぱ〜い! かすみんです♡せつ菜先輩の結果を教えてください♪」
あなた『せつ菜さんはね……黒だよ! おめでとう!!』
かすみ「やったぁ〜☆ ……まぁ分かり切ってたことなんですけど……でも、嬉しいです!」
あなた『人狼はあと一人だね! 頑張って!』
かすみ「は〜いっ! ありがとうございますっ」ガチャ

72 :
〜果林の部屋〜
果林「今夜の占いは……そうね……しずくちゃんにしようかしら」
果林「やっぱり、かすみちゃんの呼びかけにしばらく反応していなかったのが気になるわ」
果林「せつ菜が人狼だとバレた直後だったし、心ここにあらずだったのかもしれないわよね」
果林「私が白出ししてる歩夢も、その点を指摘していたことだし」
果林「じゃあ早速電話しましょう」
プルルルル
あなた『はーい』
果林「私よ。今夜の占いはしずくちゃんにするわ」
あなた『しずくちゃんね。……残念! しずくちゃんは白だよ!!』
果林「あら、そうなの……? 残念ね……」
あなた『まあ、こういうこともあるよ』
果林「そうよね……。どうもありがとう。おやすみなさい」ガチャ

73 :
〜しずくの部屋〜
しずく「〜〜〜〜!!」バタバタ
しずく「……私としたことが、演技中に素に戻って考え込んでしまった……!」
しずく「……そのせいで、歩夢さんにも疑われてしまったし……」
しずく「……でも、結局、せつ菜さんのあのCOはなんだったんだろう……?」
しずく「真を炙り出すにも、あの場面は対抗が出るところではないし……」
しずく「まあ……不意打ちすぎて、一瞬手がCOボタンに伸びかけたけど……」
しずく「……ッ!! まさか、それが……目的?!」
しずく「……だとしたら……私、やらかした……??」
しずく「アレがせつ菜さんのパートナーが指示してやらせたことだとしたら、そのパートナーは、私たちの反応をジッと注視していたはず……」
しずく「わずかな反応でも拾われてたとしたら……!」
しずく「……ダメだ……。私はきっと、今夜噛まれる……」
しずく「最期の夜……か……。なら……」
プルルルル
あなた『は〜い』
しずく「先輩、しずくです♡」
あなた『しずくちゃん! 昨夜はナイス護衛だったね!』
しずく「ありがとうございます♡……それで、今夜の護衛先なんですが」
あなた『うん。誰にする?』
しずく「果林さんを護衛しようと思います」
しずく「お昼に確黒を吊れたので、霊能者を守る必要性はほとんど無くなりましたし」
しずく「まだ愛さんと果林さんのどちらが真かは私にはわかりませんが、もしここで護衛に成功したら、そこから人狼の意図を考察することもできるかと思います」
あなた『果林さんね。わかったよ』
しずく「……あの、先輩。昨日に引き続き恐縮なのですが、また一つお願い事をしてもいいですか?」
あなた『どんなこと?』
しずく「ドライアイスが欲しいんです」
あなた『……ドライアイス?』
──────
────
──

74 :
〜愛の部屋〜
愛「……やっぱり愛さん、無意識に目で追っちゃってるんだな〜」シミジミ
愛「……りなりー……」
愛「愛さん、気付いたよ」
愛「せっつーが狩人COしたとき、他の片白やグレーは『?』みたいな反応でせっつーの方を見たり、ディスプレイやタブレットを見てたけど、りなりーだけは、そんなみんなのことをジッと見てた」
愛「あれは、真狩人を探すために、りなりーがせっつーにやらせたことだったんだよね?」
愛「……やっと見つけた……! アタシの人狼……!」
愛「……でも、りなりー目線では、カリンとアタシ、どっちが狂人かまだ判断がついてないはず」
愛「なんなら、かすみんに白出しちゃってるし、アタシの方が真寄りに見られて、今後りなりーに噛まれる可能性が高いかもしれない」
愛「……それはそれでオイシイけど、あくまでゲームに勝つためには、避けなくちゃいけない」
愛「そして何より、りなりーにも、愛さんが仲間だって、早く気付いて欲しい」
愛「だから明日は、りなりーに白を出す……!」(意味深)

75 :
〜歩夢の部屋〜

歩夢「んしょ……」セッセセッセ

歩夢「……こんな感じでいいかな」

歩夢「ふふっ。部屋中にこれだけ足ツボマットを敷き詰めておけば、さすがの狼さんも、ベッドにたどり着く前に諦めるよね」

歩夢「安心して、あなた……。私は、誰のものにもならないから……」


〜エマの部屋〜

エマ「う〜ん……もうお腹いっぱいだよぉ〜」ムニャムニャ


〜鞠莉の部屋〜

せつ菜「な! なんですか! その手の動きは!!」タジタジ

彼方「大丈夫……怖くないよ〜」ワキワキ

鞠莉「そうよ〜☆ せつ菜もきっと気に入るわ〜♪」ワキワキ

せつ菜「や、やめてください〜〜!!」

──────
────
──

76 :
〜璃奈の部屋〜

璃奈「もう、相談する相手は、いない……」

璃奈「でも、平気。一人でいるのには慣れてる」

璃奈「……正確には、『慣れてた』なのかな……?」

璃奈「同好会のみんなと逢ってからは、いつも、みんなが一緒で……」

璃奈「……ダメ。弱気になんて、なってられない」

璃奈「今は、成すべきことを、成そう」

プルルルル

あなた『はいはい〜』

璃奈「私」

あなた『璃奈ちゃん。今日は、せつ菜ちゃんが吊られて残念だったね』

璃奈「うん。でも済んだことは仕方ない。今夜はしずくちゃんを襲撃する」

あなた『しずくちゃんね。わかったよ。じゃあ、いつも通り私の部屋まで来てね』

璃奈「わかった」ガチャ

──────
────
──

ピンポンパンポーン

あなた『ニジガクのみんな〜! 3日目の昼パートも楽しんでもらえたかな?』

あなた『そろそろ人狼が活動的になる時間になるから、部屋の鍵をしっかりかけて、これ以降は部屋から出ないようにしてね。じゃあおやすみ〜』

ピンポンパンポーン

──────
────
──

77 :
〜しずくの部屋の前〜

璃奈「今宵は、狩人狩りの夜……」

ピピッ
ガチャ

璃奈「……?」

モクモク…モクモクモクモク

璃奈「何、これ……? 玄関に、煙の……壁?」

サッサッ

璃奈「……水に入った、ドライアイス……」

璃奈「何かの演出……?」

璃奈「……しずくちゃん? いるんでしょ?」

しずく「……」

璃奈「あ、いた。どうして、部屋暗くして椅子になんて座ってるの?」

スタスタ

しずく「……」

璃奈「しずくちゃん?」

しずく「……」

78 :
イメージ画像
https://i.imgur.com/ruFGsQs.jpg

79 :
璃奈「寝てるの……? こんなところで寝ちゃ……」スッ

しずく「……」ガシッ!

璃奈「ッ!!!」ググッ

璃奈「腕……離して……!」グッグッ

しずく「……死体漁りとは、感心しないな」

しずく「……」スッ

璃奈「……!」パッ

しずく「だが、分かるよ」スクッ

しずく「秘密は……甘いものだ」

しずく「だからこそ、恐ろしい死が必要なのさ」スラァッ

璃奈「……!」

璃奈「……なるほど。さすがしずくちゃん」

璃奈「こんなサプライズを用意してくれてるなんて」

璃奈「なら……! 私もそれに応えなきゃ」

しずく「……?」

璃奈「璃奈ちゃんボード[秘儀:夜空の瞳]」ブゥン…シュパッ!

しずく「あッ! ちょ、ちょっと璃奈さん! 球状のものはダメッ!!」

しずく「きゃむっ!!」バタンキュー

【YOU HUNTED】ババーン

璃奈「……やられ演出まで用意済みとは……頭が下がる」

──────
────
──

80 :
【4日目昼】

〜広間〜

あなた「みんな! 今日も楽しくやっていこう!」

あなた「4日目昼パート、スタートだよ!」

ピリリリリリ

かすみ「……しず子がやられたみたいですね……」

果林「……」

歩夢「しずくちゃんが狩人さんだと思って、噛みに行ったのかな?」

エマ「でも、何か判断材料になりそうなものなんてあったかな〜?」

璃奈「昨日、せつ菜さんが間違えて狩人COをした後、しずくちゃんが上の空だったことがあったけど、人狼がそれを怪しいと見た可能性はあるかも」

かすみ「う〜ん……」

かすみ「……あれ? ところで先輩、ちょっと質問いいですか?」

あなた「何かな?」

かすみ「今、残りのプレイヤーは6人です。今日人狼以外を吊ってしまった場合、夜の襲撃被害も考えると、明日の昼パートでは残り4人になりますよね?」

かすみ「そうすると、村側と人狼側で2-2になるケースがあると思うんですが、投票が同数になった場合って、どう処理するんです?」

あなた「いい質問だね! かすみちゃん!」

あなた「最多得票が同数の場合の処理については、『同数の者をランダムで処刑する』『その日は誰も処刑しない』など、いくつか方法があるよね」

あなた「でも前者は、せっかくここまで時間をかけてやったのに最後は運任せなんて、あんまりな終わり方じゃない?」

あなた「そして後者は、この人数だと人狼側に有利すぎるよね」

あなた「だから今回は、『重み付け投票』を採用するよ!」

81 :
かすみ「重み付け……。どういうことですか?」

あなた「通常1人1票のところを、【霊能者1.1票】【真占い師1.2票】としてカウントするよ」

あなた「真占い師の方が霊能者より0.1だけ持ち票が大きいことで、仮に真占い師と霊能者で吊り先の意見が割れたとしても、結果が同数にはならないようになってるよ」

かすみ「なるほど……。真占い師の方が持ち票が大きいのは、『より真実に近いから』ということですか……」

あなた「そういうこと。ちなみに、この重み付けは、あくまで最多得票が同数になったときのみ適用されるからね」 

かすみ「わかりました」

かすみ「じゃあ、占い結果を聞きましょうか」

ピッピッピッ
ポーン

果林「しずくちゃん、白よ!ごめんなさい!」
愛「りなりー、白!」

82 :
4日目昼開始直後の状況まとめ
https://i.imgur.com/mNQ5gQi.png

83 :
【4日目昼】

〜広間〜

あなた「みんな! 今日も楽しくやっていこう!」

あなた「4日目昼パート、スタートだよ!」

ピリリリリリ

かすみ「……しず子がやられたみたいですね……」

果林「……」

歩夢「しずくちゃんが狩人さんだと思って、噛みに行ったのかな?」

エマ「でも、何か判断材料になりそうなものなんてあったかな〜?」

璃奈「昨日、せつ菜さんが間違えて狩人COをした後、しずくちゃんが上の空だったことがあったけど、人狼がそれを怪しいと見た可能性はあるかも」

かすみ「う〜ん……」

かすみ「……あれ? ところで先輩、ちょっと質問いいですか?」

あなた「何かな?」

かすみ「今、残りのプレイヤーは6人です。今日人狼以外を吊ってしまった場合、夜の襲撃被害も考えると、明日の昼パートでは残り4人になりますよね?」

かすみ「そうすると、村側と人狼側で2-2になるケースがあると思うんですが、投票が同数になった場合って、どう処理するんです?」

あなた「いい質問だね! かすみちゃん!」

あなた「最多得票が同数の場合の処理については、『同数の者をランダムで処刑する』『その日は誰も処刑しない』など、いくつか方法があるよね」

あなた「でも前者は、せっかくここまで時間をかけてやったのに最後は運任せなんて、あんまりな終わり方じゃない?」

あなた「そして後者は、この人数だと人狼側に有利すぎるよね」

あなた「だから今回は、『重み付け投票』を採用するよ!」

84 :
【4日目昼】

〜広間〜

あなた「みんな! 今日も楽しくやっていこう!」

あなた「4日目昼パート、スタートだよ!」

ピリリリリリ

かすみ「……しず子がやられたみたいですね……」

果林「……」

歩夢「しずくちゃんが狩人さんだと思って、噛みに行ったのかな?」

エマ「でも、何か判断材料になりそうなものなんてあったかな〜?」

璃奈「昨日、せつ菜さんが間違えて狩人COをした後、しずくちゃんが上の空だったことがあったけど、人狼がそれを怪しいと見た可能性はあるかも」

かすみ「う〜ん……」

かすみ「……あれ? ところで先輩、ちょっと質問いいですか?」

あなた「何かな?」

かすみ「今、残りのプレイヤーは6人です。今日人狼以外を吊ってしまった場合、夜の襲撃被害も考えると、明日の昼パートでは残り4人になりますよね?」

かすみ「そうすると、村側と人狼側で2-2になるケースがあると思うんですが、投票が同数になった場合って、どう処理するんです?」

あなた「いい質問だね! かすみちゃん!」

あなた「最多得票が同数の場合の処理については、『同数の者をランダムで処刑する』『その日は誰も処刑しない』など、いくつか方法があるよね」

あなた「でも前者は、せっかくここまで時間をかけてやったのに最後は運任せなんて、あんまりな終わり方じゃない?」

あなた「そして後者は、この人数だと人狼側に有利すぎるよね」

あなた「だから今回は、『重み付け投票』を採用するよ!」

85 :
【4日目昼】

〜広間〜

あなた「みんな! 今日も楽しくやっていこう!」

あなた「4日目昼パート、スタートだよ!」

ピリリリリリ

かすみ「……しず子がやられたみたいですね……」

果林「……」

歩夢「しずくちゃんが狩人さんだと思って、噛みに行ったのかな?」

エマ「でも、何か判断材料になりそうなものなんてあったかな〜?」

璃奈「昨日、せつ菜さんが間違えて狩人COをした後、しずくちゃんが上の空だったことがあったけど、人狼がそれを怪しいと見た可能性はあるかも」

かすみ「う〜ん……」

かすみ「……あれ? ところで先輩、ちょっと質問いいですか?」

あなた「何かな?」

かすみ「今、残りのプレイヤーは6人です。今日人狼以外を吊ってしまった場合、夜の襲撃被害も考えると、明日の昼パートでは残り4人になりますよね?」

かすみ「そうすると、村側と人狼側で2-2になるケースがあると思うんですが、投票が同数になった場合って、どう処理するんです?」

あなた「いい質問だね! かすみちゃん!」

あなた「最多得票が同数の場合の処理については、『同数の者をランダムで処刑する』『その日は誰も処刑しない』など、いくつか方法があるよね」

あなた「でも前者は、せっかくここまで時間をかけてやったのに最後は運任せなんて、あんまりな終わり方じゃない?」

あなた「そして後者は、この人数だと人狼側に有利すぎるよね」

あなた「だから今回は、『重み付け投票』を採用するよ!」

86 :
璃奈(……!)

璃奈(狂人は……愛さん……!!)

かすみ「果林先輩……なんで見事にそこなんですか……」

果林「ごめんなさいね。だって、怪しいと思っちゃったんだもの」

愛「でもアタシも今のカリンの立場だったかもしれないし、責められないな〜」

歩夢「今回の占いでは黒は出なかったね……」

璃奈「そうだ、黒といえば。かすみちゃん、一応訊くけど、せつ菜さんの結果は?」

かすみ「ああそうだった。せつ菜先輩はもちろん黒だったよ〜☆」

エマ「これで本当にあと一人だね〜」

かすみ「えーと……占い結果の情報を整理すると……」カリカリ

かすみ「歩夢先輩は果林先輩の片白、りな子は愛先輩の片白、そしてエマ先輩がグレーですね」

愛「アタシ目線では狼位置は歩夢かエマっちだね」

果林「私目線では、璃奈ちゃんかエマが人狼よ」

愛「じゃあさ、カリン。二人ともエマっちは占ってないわけだしさ、ここはエマっちでどう?」

愛(……重み付けは、うちらに不利だ)

果林「……悪くはない提案だけど、愛、あなた狂人じゃない。乗りたくはないわね」

愛「じゃ、歩夢吊り飲める?」

果林「そんなの飲めるわけないじゃない!」

愛「アタシも同じだよ。この局面だし、りなりー吊りは飲めない」

愛(りなりー吊りだけはなんとしても避けなきゃいけないから、エマっち吊りルートで行くしかないか……)

愛「で、だったらエマっちしかないじゃん?」

愛(ただ、この道は、基本、死路だ……。活きるかどうかは、りなりーにかかってる)

エマ「ええ〜〜! いやだよぉ〜!」

果林「う〜ん……でもねぇ……」

愛「かすかすぅ〜。アタシたち、こんな風に平行線なんだけど、どうするよ?」

かすみ「結局、占いの真偽がまだわかってないのが問題なんですよね……」

かすみ「……って、愛先輩! かすかすって言わないで!」

愛「あはは! ごめんごめん。かすみんに任せるよ」

愛(種は……蒔いた)

87 :
待ってたよ〜

88 :
コピってあげていくよ

89 :
コピってあげていくよ

90 :
コピってあげていくよ

91 :
コピってあげていくよ

92 :
コピってあげていくよ

93 :
コピってあげていくよ

94 :
コピってあげていくよ

95 :
コピってあげていくよ

96 :
コピってあげていくよ

97 :
コピってあげていくよ

98 :
茸きたのでしっかり最後まで埋めがんばってねー

99 :
しずく「人狼ゲーム……ですか」

歩夢「この前、動画で観てて面白そうだと思ったの! 同好会のみんなでやってみたいな」

かすみ「一般的な人狼だと、プレイヤーは9人ですよね」

あなた「じゃあ、私がゲームマスターをやるから、みんながプレイしてよ!」

愛「おお! 神よ!」

愛「『オオカミ』だけにっ?」

あなた「……!」

あなた「……ヒィ……ッヒィ……!」ドンドン(過呼吸)

歩夢「もう! 本当に笑いのツボが赤ちゃんなんだから……」

歩夢「でも、そんなところが可愛いの……」

せつ菜「では、お言葉に甘えて最初はあなたにGMをお願いします! あとで交代しましょう!!」

璃奈「私には璃奈ちゃんボードがあるから、表情から読まれることはない。ちょっと有利かも。璃奈ちゃんボード[ニヤリ]」

100 :
しずく「人狼ゲーム……ですか」

歩夢「この前、動画で観てて面白そうだと思ったの! 同好会のみんなでやってみたいな」

かすみ「一般的な人狼だと、プレイヤーは9人ですよね」

あなた「じゃあ、私がゲームマスターをやるから、みんながプレイしてよ!」

愛「おお! 神よ!」

愛「『オオカミ』だけにっ?」

あなた「……!」

あなた「……ヒィ……ッヒィ……!」ドンドン(過呼吸)

歩夢「もう! 本当に笑いのツボが赤ちゃんなんだから……」

歩夢「でも、そんなところが可愛いの……」

せつ菜「では、お言葉に甘えて最初はあなたにGMをお願いします! あとで交代しましょう!!」

璃奈「私には璃奈ちゃんボードがあるから、表情から読まれることはない。ちょっと有利かも。璃奈ちゃんボード[ニヤリ]」


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