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歴代FE主人公が兄弟だったら 52章


1 :2014/06/29 〜 最終レス :2020/03/06
ここはファイアーエムブレムの歴代主人公が兄弟だったら、という前提で
彼らとそれを取り巻くFEキャラ達の生活を描くネタスレです。
前スレ
http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/gamesrpg/1396019508/
旧保管庫
http://wikiwiki.jp/fe_family/?FrontPage
新保管庫
http://wikiwiki.jp/fe-brothers/
雑談・議論掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9373/
絵版
http://cat.oekakist.com/FE_heros/

2 :
【ミカヤ】
一家最年少に見えて実は最年長。占いで家計を支えている。ユンヌが身体をよく乗っ取る。
【シグルド】
グランベル商社に勤めるサラリーマン。とてもお人よしだが、近親相姦アレルギーなのでKINSHINを察知すると凶暴化する。
【エリンシア】
一家で最も家庭的だが、怒らせると「ぶっ飛ばして差し上げますわ」の声と共にぶっ飛ばされる。ガチムチ好き。
【アイク】
グレイル工務店で働く漢。一家最強だが恋には鈍感朴念仁でフラグクラッシャー。他人のフラグもへし折る。
【クロム】
周りに振り回されがちな常識人で、他者との絆を大事にする姉想いな男。実は結構なムッツリスケべ。
【エリウッド】
一家で最も常識的な人。兄弟の迷惑行為に胃を痛める日々が続く。たまに壊れて「蝶サイコーッ」と叫ぶ。
【ヘクトル】
口は悪いが友情を大切にし、不器用ながらも優しさも兼ね備えている。 周囲からメタボだと思われている。
【エフラム】
自他共に厳しいつもりだが妹と幼女に弱い歩く妹製造機、シスコンロリコン疑惑をかけられている。ヘクトルとよく喧嘩する。
【エイリーク】
ルネス女学院に通う。高貴、気品さにおいては兄弟の中では随一。成績も良い。努力家でもあるが、その努力が胸だけには実った事は無い。
【リン】
肝っ玉母さん的存在。年齢に合わないスタイルのせいか老けて見られる。それをからかうマルスをよくフルボッコする。
【マルス】
権謀術数に長けている兄弟一の腹黒。リンをよくからかうがそれは愛情の裏返しなツンデレ姉萌え。スマブラが大嫌い。
【アルム】
セリカラブ。セリカといちゃつく度にシグルドに襲われる。畑で野菜を作るのが趣味だが、影が薄い。
【セリカ】
アルムラブ。それを除けば一家の中では普通だが一度怒らせると毒舌家になる。ミラ教(狂)信者。
【セリス】
一家の中では一番笑顔がよく似合う。人形が好き。通称マミー君を一番気に入っている。
【リーフ】
怪人・イモータルムッツリ。年上のお姉さんが大好き。運が悪く、よく荒事に巻き込まれる。この人でなしー。
【ロイ】
エリウッドと並ぶ常識人。ツッコミ担当。女性関係はほぼハーレムになっている。ヘクトルに対しては黒い。

3 :
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <既存の設定はこんな感じだが、特にガチムチに定められたものではないので必ず従う必要は無い。
/,--┬'^つ</、      歴代FE主人公が兄弟でさえあれば、他の設定はどんなんでもOK!
|∪===|~〆         他人の設定に乗っかるもよし、自分独自の設定を作るもよし!
. ノ___r T !  ゝ      …自分に都合のいい設定だけ一緒にするのもありだな
i_/、」 ~~
               ・嫌いなネタに文句をつけるより、自分の好きなネタを書きましょう。
ゝ~"~<      -;    ・好きなネタを読んだら、面倒くさくても「GJ」の一言ぐらい書いてみましょう。
,ζノ=lノ=l〉     //    つまらないネタに無理矢理レスしろとは言いません。面白かったらつけましょうという話です。
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//      ネタ書く側も「喜んでくれる人がいるんだな」とほっとします。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆         ・感想しか言えない、ネタなんか書けない、という人でも、「このネタ嫌い」と言うよりは、
. ノ___r T !  ゝ        「こういうネタも読んでみたい」と言った方が建設的だし平和的です。
i_/、」 ~~            「梅雨のネタが読みたい」とか「兄妹で仲のいい話が読みたい」といった漠然とした希望でもいいから、
                試しに書いてみてはいかが?
              
               ・誰が兄弟か、はスレの軸となる大切な要素なのでスレ住人全員で共有。勝手に減らしたり増やすのはやめよう。
                スレの平和的利用のために、上記の文をよく読んで欲しい
ゝ~"~<      -;
,ζノ=lノ=l〉     //
レ、d ゚ ロ゚ノゞ. 、//   <【注意!】 AA規制の関係で、最初の一行が空行だと、警告なしでレスが消えるぞ。
/,--┬'^つ</、
|∪===|~〆
. ノ___r T !  ゝ
i_/、」 ~~
・新作発売時は未クリアの住人へのネタバレに配慮してネタバレ禁止期間を置くものとします。
 ネタバレ禁止期間は新作発売日から一ヶ月間とします。
 発売前の事前公開分の情報を使ってネタを書くのはOKですが、新キャラを直接出すのは禁止です。
 後は各自の判断に任せますが、グレーだと思ったら投稿を控えるようお願いします

4 :
スレ立て乙!
最近ペース早いな。なんにせよネタを投下してくれる人が多いのは嬉しい

5 :
ビラクが兄弟になりたそうです

6 :
キシュナ
 ○  >>1 乙 もうお前に用はない 
 く|)へ
  〉   ヽ○ノ 
 ̄ ̄7  ヘ/
  /   ノ
  |
 /
 |


7 :
前スレで体臭ネタがあったので新スレ記念も兼ねて、ちょっと考えてみた。

シグルド「なぁ、セリカ。こないだのテストの結果についてなんだが…」
セリカ「!……ちょっとシグルド兄さん!あんまり近寄ってこないでよっ!」
シグルド「……」

シグルド「うぅ…」
セリス「シグルド兄さん元気ないね。どうしたの?」
シグルド「最近セリカから露骨に避けられてるような気がするんだ……」
セリス「そうなの?いつもKINSHINについてしつこく言ってるからじゃないかなぁ?」
シグルド「テストの成績が良かったので声を掛けただけなのに顔を背けられた。……まさか…」
セリス「?…どうかした?」
シグルド「いや、その……笑わないで聞いてくれるか?」
セリス「うん」
シグルド「私は、そんなに体臭がキツいんだろうか……?」
セリス「うーん…………僕はそんなに気にならないけどなぁ」
シグルド「そうか……まぁ年頃の娘は父親や男兄弟の匂いを嫌うとは言うし、仕方ないのかな。セリカも順調に大人に近付いているということで我慢しなきゃならないかもな。はっはっは!ありがとうセリス、なんだか悩んでるのが馬鹿らしくなってしまったよ」
セリス「…そう、元気になったみたいで良かったよ」

セリカ「(…シグルド兄さん、ごめんなさい…。でもどうしても兄さんの体臭はちょっと苦手なの…。生理的に受け付けないっていうのかしら)」

リン「いやぁぁぁっ!!」
エリンシア「どうしたのリンちゃん。女の子が大きな声を出すんじゃありません、びっくりするじゃないの!」
リン「姉さん、ヘクトルの下着の隣に私の服を掛けないでって言ってるじゃない!臭いが移っちゃうわ!」
エリンシア「あらあら、ごめんなさいね。うっかりしてたわ」
リン「…もうっ!」
ヘクトル「ったく、エリウッドやエフラムの下着が隣に干されててもなんも言わねえのに、俺の時だけはいちいちうるせぇよなお前」
リン「エリウッドやエフラム兄さんのは気になる程じゃないからいい、でもアンタのは鼻をつまんでなきゃいられないくらいに臭いの!」
ヘクトル「はぁ?洗剤入れて洗濯してんだから体臭なんかわかんねーだろ。大体エイリークからは俺の体臭がきついなんて聞いた事ねぇぜ?…これだから嗅覚が人間離れしてる野生児ってヤツは…」
リン「…なんですって!!」
ヘクトル「ま、ま、待て!悪い、流石に言い過ぎた!だからちょっと待…アッー!」

8 :
エイリーク「(確かにヘクトル兄上の下着は洗っても尚、少し鼻につきますが……。でも面と向かって言うのは、なんだか悪い気がして…。それよりも私としてはリンや姉上達の下着と並べられる事の方が…ううっ)」
ミカヤ「…ヘクトルを気遣ってたのね…エイリーク、健気な子」
エイリーク「あ、姉上!…おやめください、私の心を読むなんて!」

アイク「なぁエリンシア。俺の下着を知らないか?なんだか最近、風呂に入る度に下着が無くなっていくように思うんだが……」
エリンシア「!…し、知りませんわ!アイクの下着を盗むだなんて…ハァハァ、犯人を見つけたらぶっ飛ばして差し上げますわ!(脱ぎたてのアイクの体臭……ハァハァ!)」
ミカヤ「……」

リーフ「(ようやく手に入れた、ルイーズさんのパンティ…。ハァハァ!影スキルを買ってまでリグレ家に潜入した甲斐があったってもんだよ……ブバァァ!)」
ミカヤ「リーフ、後でベルン署に行きましょう?大丈夫、お姉ちゃん変な事誰にも言わないわ」
クロム「(リーフめついにやらかしたか。くっ、俺にもアイツと同じくらいの度胸ってのがあれば……!)」
マルス「エメリナ署長の下着ドロでもやってやるのに、とか思った?」
クロム「や、やかましい!そんな事するはずないだろ!」

アルム「…ねえ、僕の下着が飛んでちゃったんだけど……誰か聞いてよ、ねぇ……」

9 :
>>1
1乙ー。
最近また流れが速くなったかな?
今回はどんなカオスが生み出されるのか楽しみだわ。

10 :
7月に入ってしまいましたが、お祭りネタの続き投下していきます。
このお話を読む前に51章スレの326-328を読んでいただけると幸いです。
1日目前編のネタは主にセリスとエフラム中心のネタで書かせて貰ってます。

11 :
(兄弟家)
セリス「…ただいま〜!」

エリンシア「あら、おかえりなさいセリスちゃん。随分早いのねえ。今日から確かお祭りだけど、これから行くの?」
セリス「うん!今日はセティやアレス達と一緒なんだよ。特にセティは色々忙しいのに、わざわざ時間取ってくれたんだ!」
エリンシア「セティさんというと……シグルド兄様と仲のいいレヴィンさんの弟さんね」
セリス「うん。いつもは仕事が忙しくて抜け出してこれないんだけど、お祭りの日だけはせめてってラーナ様が仰ったみたいなんだ」
エリンシア「お友達のせっかくの御厚意なんだもの、思いっきり楽しんでらっしゃいね」
セリス「えへへ、今からすっごく楽しみだよ。……帰りに何か買ってくるね、何がいい?」
エリンシア「いいのよセリスちゃん。気を遣わなくたって。お友達と楽しく遊んで来てくれればお姉ちゃんそれだけで嬉しいですわ」
セリス「だって兄さんや姉さん達は仕事や家事に忙しいのに学生組の僕達だけ遊びに行くなんて、なんだか悪いんだもん」
エリンシア「もう、セリスちゃんったら……。じゃあ、そうね…私とミカヤ姉様は大判焼きがいいかしらね。シグルド兄様はまた飲んで帰ってくるでしょうからおつまみ的な物を…。アイクとクロムちゃんはお腹を空かして帰ってくるでしょうから肉類がいいかしら」
セリス「うん、分かったよ」

エフラム「……おかえりセリス」
セリス「うわっエフラム兄さん、もう帰ってたの!?」
エフラム「ああ、これから竜王まで迎えに行かなければならないのでな。それより、今日、お前が誰と祭りに出掛けるか聞いてなかったが……」
セリス「同じクラスの友達やセティ達だよ!」
エフラム「同じクラスの友達、というと……?」
セリス「アレスにレスター、アーサー、ファバル…それから……」
エフラム「つまりは野郎ばかりだな」
セリス「え…」
エフラム「断じて許さん!いいか、中学〜高校ぐらいの男子というものはだな……って待て、セリス!」

エリンシア「(エフラムちゃんの兄馬鹿にも困ったものだわ……)」
(竜王家)

ファ「あ!きたよ、エフラムのおにいちゃん!」
エフラム「すまない、待たせてしまったな」
チキ「みんなでまってたんだよ、でもきてくれてホントにうれしい!」
ミルラ「エフラム、ノノとンンも一緒に来たいそうです。ダメですか?」
エフラム「いや、そんな事はない。大勢で行った方が祭りは楽しいだろう」
ノノ「わぁい!クロムッツリの弟さんはやっぱり優しいね。ノノ、優しいお兄ちゃんは大好きだよ!」
エフラム「クロムッツリ……?(こんな幼い子にムッツリ呼ばわりされているとは……。クロム兄上、俺の事をロリコンとは言えないのではないのか…?)」
ンン「……」
エフラム「?…どうした、早く行くぞ」
ンン「(優しいお兄さんには変わりないけど…やっぱりやっている事はロリコンそのものなのです……)」

ファ「じゃあおねえちゃん、いってくるね!」
イドゥン「ええ…、気をつけて行ってらっしゃい……」

幼女達を連れ、竜王家を後にしたエフラム。
しかし、彼は密かに自らを尾行する影に気付くはずもない。

ツァイス「…こちらツァイス、竜王家さん宅にて幼い女の子たちと共に何処かへ向かうブラックリスト人物、エフラムを発見。これより尾行します」

12 :
─────時刻はちょうど4時を回ろうとしていた。
友人達との待ち合わせ場所へと急ぐセリス。

ファバル「お、きたかセリス」
セリス「ごめん、みんな待たせちゃった?」
アレス「いや、俺達もものの数分前についたばかりだ」
アーサー「しかし、まさかセティが俺達と混ざりにシレジアからくるとは思わなかったな」
セティ「母上とフィーが気をつかってくれたんだ。とりあえず一時間くらいは二人でなんとか間に合わせると。本当は兄上が手伝ってくれればいいのだけど、まあないだろうなあの人は」
レスター「セティの所は大変だね……(まぁ私もラナに殺されそうだったので誰と祭りに行くか答えず来た訳だが)」
スカサハ「?……そういやセリス。リーフは一緒じゃないのか?」
セリス「リーフ?……んーとね、僕が学校から帰ってくる時には教室にいなかったよ?ナンナ達と遊んでるんじゃないかなぁ」

─── 一方、その頃リーフはと言うと。
ナンナ「リーフ様、トラキア大学に不法侵入した挙げ句またアルテナさんにセクハラ紛いの行為を仕掛けるとは何事ですか?」
ティニー「その分だけはきっちりと」
ミランダ「償って貰わなくてはね」
リーフ「アッー!アッー!」

案の定4人娘からの袋叩きに遭っているのだった。

アレス「……よし、全員揃ったし、それじゃ行くか」


その頃、兄弟家では───

アルム・セリカ「ただいまー!」

エリンシア「…あら、アルムちゃんにセリカちゃん。おかえりなさい」
アルム「あれ、家にいるの姉さんだけ?みんなまだ帰ってきてないの?」
エリンシア「エフラムちゃんとセリスちゃんがお友達とお祭りに行きましたわ。他の子達は…そう言えばまだ帰ってきてないわね」
セリカ「…私達も、これからお祭りに行くつもりだったの」
アルム「野菜はここにまとめて置いておくね。あ、あと手が空いたらでいいんだけど畑の水やり、頼めないかなぁ?」
エリンシア「ええ、大丈夫よ。洗濯物畳んだらすぐに行くわね」
アルム「ありがとう、姉さん」
セリカ「アルム、ちょっと早いけど、着替え済ませたら行きましょ」

時刻は4時半になろうかとしていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜

セリス「もぐもぐ……。クレープ、すっごい美味しいよ。みんなも食べたらいいのに〜」
アレス「そ、そうか。良かったな…(というよりあのクレープの屋台に並んでるの、殆どカップルと女子ばっかじゃないか。いくらなんでも野郎同士が並ぶのは決心いるっての)」
レスター「(全くだ、まさかセリスと並んでるとこなんか見られたらラナにどんな仕置きをされるか…)」
セリス「あ…!」
突然踵を返し来た道を引き返そうとするセリス。
スカサハ「?…どうしたセリス?」
セリス「ね、ねぇ!向こうに型抜きの屋台があったよね!ちょっとやっていかない?」
どこかよそよそしい。一体どうしたのだろうと同行していた友人達皆が思うと同時に、その声は響いてきた。

13 :
????「……よし、この辺に座ろうか」
ちょうど神社の高台に来ていたのは竜王家の幼女達一行を連れて来ていたエフラムだった。
ファ「チョコバナナ、おいしー」
チキ「エフラムのおにいちゃん、つぎはスーパーボールすくいがやりたいな」
ノノ「ノノもやりたーい!」
ンン「スーパーボール?なんですか、それ」
エフラム「分かった。だがそれは食べ終わってからだ。今は座ってゆっくりお食べ」
ミルラ「エフラム。私のチョコバナナ、一本あげます」
エフラム「いいのか?せっかくジャンケンに勝ってもう一本貰ったというのに」
ミルラ「いいんです。私、こんなに食べられないですから」
エフラム「そうか。……それより、ほら。頬にチョコがついてるじゃないか。じっとしてろ」
そう言って、ミルラの頬についたチョコをそっと舐めとるエフラム。
エフラム「……ほら、取れたぞ」
ミルラ「え、エフラム…」
ファ「あー!ずるいよぉ、ファにもファにもー!」
チキ「チキにもやってエフラムのおにいちゃん!」
エフラム「そんな事してたらチョコバナナ落とすだろ。やめないかお前たち…」

アレス「……」
ファバル「あの人ってさ、セリスん家の兄さんだよな?」
デルムッド「幼女によく好かれる兄さんだとは聞いてはいたが、まさかあれほどだとは…」
アーサー「セリスが逃げ出したのって、ああいう理由からかな?」
セティ「(あれじゃ端から見たらただのロリコン……うっ…せっかくの羽休みとしてセリス達と遊びに来たのに、持病の片頭痛が…!)」
セリス「みんな何やってんの!は、早く行こうよ!」

ツァイス「こちらツァイス。エフラムが何やら幼女たちに怪しい行動をさせようとしている模様。引き続き監視を続けます。」
上空から見る竜騎士に、彼はまだ気付いてはいない。
(型抜き屋台)
親父「らっしゃい、おらよ。どんな型が出るかは空けてからのお楽しみだぜ」
セリス「おじさん、ありがとう!……わぁ、これはビグルの型だぁ」
アレス「なんかやけに難しそうなの引いちゃったじゃないか、大丈夫なのか?」
セリス「お裁縫なんかが得意だからね、細かい作業はお手の物だよ」
レスター「(ホントに女の子っぽいんだよなセリスって…)」
ばきっ
スカサハ「あっ…やっちまった!おかしいな…技のステータス、高いはずなんだけどな…。こういうのはやっぱ別かー」
アーサー「セティも随分器用なんだな」
セティ「ああ、まぁね…(伊達に謝罪分書いちゃいないさ)」

???「……きゃ〜!みてみて、ハート型よハート型!」
???「ホントだ、あれだけ型がある中から引いちゃうなんて、やっぱり僕らの愛は運命なんだね……」

同じ屋台の何処かから漂ってきたイチャイチャオーラ。
セリス「…この声は…」

セリカ「アルム……」
アルム「セリカ……」

セリス「やっぱり、アルム兄さんとセリカ姉さんだ」
ファバル「……なんかやけにセリスの兄弟に会うな、今日は」

セリカ「じゃあ私が右半分を削るから、アルムは左半分を……」
アルム「分かったよ、セリカ……」

14 :
ちょうどその時、いつもの台詞と共に核ミサイルのような速度でこちらに迫ってくる、一つの影があった。

シグルド「私のKINSHINセンサーから逃れられるとでも思ったかぁぁぁ!KINSHINは許さんぞぉぉぉぉ!」

時速1000キロはとうに越す速度で屋台に突撃する。
結果、型抜き屋台は風圧でトルネードに巻き込まれたような勢いで地上から舞い上がる。

親父「人殺しー!」
ファバル「お、おい屋台のおじさんが飛んでったぞ!」
ばきばきばきっ
アルム「あっ!ハートが粉々に!」
セリカ「何よっ!シグルド兄さんの馬鹿!上手く型抜き出来てたら2000G稼げたのにっ!そうしたら家計簿の足しにもなったっていうのに!」
シグルド「い、いや…それはすまん」
セリカ「さっさと仕事しに戻りなさいよっ!またアルヴィスさんにこっぴどく怒られちゃうわよ!」
シグルド「……」
アルム「あーあ、セリカを怒らせちゃって。こうなったらもう止まらないよシグルド兄さん」
一般客A「なんだなんだ、なんの騒ぎだ!」
一般客B「とりあえず救急車呼んだぞ、怪我人いないか?」
セリカ「救急車より先に警察呼んで下さい!そもそもこの人が……」
シグルド「セリカよ…、お前、状況が状況といえ実の兄を警察に突き出そうとするか普通……」
セリス「………出来た!みんな、キレイに型抜き出来たよ!…あれ、おじさんは?それに屋台があったはずだけど一体何処へ…」
デルムッド「(流石は兄弟家。良くも悪くも紋章町一有名な家族というだけはある……)」
(兄弟家)

マルス「…ただいまー。もうすぐ5時か。今から支度してちょうどいい頃合いだね」

ロイ「おかえりマルス兄さん。エフラム兄さん達はもうお祭り行ったみたいだよ」
マルス「1日目は……僕とエフラム兄さんとアルムセリカ、それからセリスとヘクトル兄さんだっけか。げっ、考えたらヘクトル兄さんと時間被ってるのか。ちょっと早めに出掛けるとしようかな」
ロイ「(また何かよからぬ事仕出かすつもりなのかなマルス兄さん…。いつもリン姉さんにこっぴどくやられてるってのに、懲りないね…)」

ミカヤ「…セリスが大判焼き買ってきてくれるって本当?」
エリンシア「ええ。自分からお土産買ってくるなんて言い出して。セリスちゃんといいロイちゃんといい、我が家の弟妹ちゃん達はみんな家族思いのいい子達ですわ…うるうる」
TV『臨時ニュースです。本日より紋章町中央区にて開催されている紋章町商工会祭りの屋台が無残にも吹き飛ばされるという事件が発生しました。屋台の店主の怪我は幸い軽いとの事ですが、現場に風魔導師が居合わせていた事もあり警察は事情聴取を進めています。』
エリンシア「まぁ、今日はあれだけ風もなく暑い日でしたのに、竜巻なんて珍しい事もあるのですね。何にせよエフラムちゃん達に怪我がないようで安心しましたわ」

───その頃、一般客の通報を受けて現場に居合わせたイーリス警察署職員達。

クロム「……イーリス警察署だ。…って、シグルド兄さん、それにセリスにセリカ!こんな所で何をしている!…はっ!まさか事件に巻き込まれて…!」
フレデリク「通報人の話によりますと、屋台は丁度風魔法のようなものにより吹き飛ばされたと聞いています。シレジアの風使いセティ殿。少し署の方へ任意同行願えませんでしょうか」
セティ「!…た、確かに私は風魔法の使い手だが!」
セリス「待って!セティは悪くないよ!」
セリカ「そうよ!もとはといえばシグルド兄さんがっ!」
クロム「三人共怪我はなかったんだな、良かった……」
シグルド「ま、待つんだクロム!私が行く、彼は解放してやってくれ!」
アルヴィス「……お前はさっさと仕事に戻れ」

アルム「……なんでないもの扱いされてるんだろ、僕…」

その後の取り調べの後、ようやく釈放されたセティは導かれるように涙目グリーンの居酒屋に立ち寄り、この時ばかりは風魔導師としての自分を心底恨んだという。
頑張れ、苦労人!
────初日後半に続く?

15 :
ナチュラルにほっぺちゅぅするエフラムは恐ろしい男
そしてセリスたんの逆ハーレム状態は同性女子から嫉妬の的になりそうだ
イシュタルとかリーンとか気が気でないんじゃなかろうか

16 :
かつてシグルドはアルヴィスに嫁を寝取られた
今度はシグルドの妹セリスがアルヴィスの息子ユリウスを寝取る
因果はめぐる…
被害者はイシュタルだけど
なんかすまん

17 :
>>16
エフラム「セリスが寝取る?増してや既に恋人のいる男を?俺の妹たちにそんな悪事を働こうとする者などいない!絶対にだ!
そもそもセリスに恋人なんてまだ早い!可愛さ目当てに誑かそうとする輩は俺がタダで済まさん!」

ロイ「エフラム兄さんのシスコン馬鹿っぷりは相変わらずだよね」
エイリーク「兄上…」
リーフ「……冒頭からスレンドスピアの串刺しにされてる僕にも何か一言……」
マルス「ドンマイ☆(満面の笑み)」
アイク「…しょうがない、引き抜いてやるとするか」
クロム「ま、待て兄さん!兄さんの力で無理に引き抜いたら!」
リーフ「あ、やめ……出血、出血が止まらな…アッー、内臓が飛び出るってばこの人でなしーっ!」
ヘクトル「うげっ!グロいってレベルじゃねーぞ!モザイクモザイクっと!」
エリウッド「…すいませんアイク兄さんの下りからここまでカットでお願いします。…アハハ、床が真っ赤に……蝶サイコオォォ!!」

エリンシア「お兄様!返事をして下さいましお兄様!」
ミカヤ「大変、シグルドが部屋に引きこもっちゃった!」

シグルド「うぉぉぉん!兄弟の中に寝取りをする者がいるなんて!とてもじゃないが一緒には暮らしていけないぃぃ!うぉぉぉん!」

セリカ「みっともないわよ兄さん!早く出てこないとほら、アルムとキスしちゃうわよ!」
アルム「KINSHINしちゃうよ?…お願いだから早く出てきてよ」

リン「……ねぇ、そもそもセリスが『男の子』で『弟』だって事には誰も突っ込まないワケ?」

18 :
セリスは悩んでいた。どうしてみんな僕を女扱いするんだろう。
女扱いから逃れ男扱いされるにはどうしたらいいだろう。
もっともっと男臭くならなくては。
やっぱ髪長くしたのがよくないのだろう。
男らしい体育会系っぽい五分刈りにしよう。
セリスは鋏を取り出した。
ユリウス「よせ…よすんだ…」
セリス「え、なんでさ?」
ユリウス「紋章町全住民のため…このスレを読んでる全員のため……阻止せざるをえないんだ!……後僕のため…い、いやなんでもない!とにかくよせ!」
複雑そうな顔をするイシュタルを尻目にユリウスはどうにかセリスの暴挙を阻止した。

19 :
乙。
やっぱりなんだかんだ言ってユリウスもセリスの事を気にし…(ぅゎ何をry

セリスからしてみればアイクや女性陣からは汗臭い男臭いと不評なヘクトルなんかは誰よりも憧れの対象なんだろうか。

20 :
セリスはさっさとトラキアグラになれ。話はそれからだ
聖戦だとディアドラの子供だと分かりやすくする為だろうけど、主人公なのにディアドラの顔グラ使い回しって酷いよなw

21 :
唐突だが寝ぼけたユンヌのカオスパワーが暴走した。
従って紋章以降の全シリーズのスペックが超降下。すべてファミコンになってしまった。
容量も性能も悲惨なありさま。CGなんてもっての他である。
アイク「攻撃グラフィックのみ…回避すら戦闘グラフィックはなしか…これでは天空が撃てぬ…」
エフラム「会話などに要領を割けぬようだ。支援システムは消えてしまったか…」
ヘクトル「そうなると人間関係全固定化か?」
クロム「変に迷わなくてそれはそれでいいと思うけどな」
リン「システム周りもねぇ…変わった事は何もできないわよ。かつぐとかとらえるとか…マップ上のトラップとかね」
ミカヤ「いえ…それよりも何も…みんなの顔グラ使い回しばんばん状態よ!?エディとレオナルドが同じ顔の色違いになってた件」
セリス「あ、言われてみれば皆顔がなんだか野暮ったくて線が荒いね」
ロイ「ちょ…僕とエリウッド兄さんが同じ顔になってる!?」
エリウッド「色まで一緒じゃ見分けがつかないね…」
エイリーク「ちょ…私…エフラム兄上の顔グラに髪を足しただけになってしまってますよ!!?」
エフラム「容量が足らんのだ。やむをえまい。まぁ体型も似通っているし問題はってなぜジークリンデを抜く!?」
シグルド「大変だ!要領不足の結果いくつかの兵種が削減される!リストラ…リストラ!?ひいいいいいいいいいいいなんて恐ろしい単語!?
      労組の対象にならない中間管理職がまっさきじゃないか!?まして私のように仕事できない中年が一番やばい!」
マルス「自覚あったんですね……」
ミカヤ「今から再就職って厳しいものね…」
セリカ「ミラ教団で僧兵の枠なんとか確保してあげようか?…でもシグルド兄さん魔法できないし…」
リーフ「トラキアで強盗するコツ教えてあげようか?」
エフラム「こらこら、兄上を犯罪者にするんじゃない」
エリンシア「困りましたわねぇ……兵種削減の波がこんなところまで……ペガサスナイトは花形ですから存続できるでしょうけど…」
ミカヤ「魔導士は魔導士もダークマージもシャーマンも修道士も全部ひとまとめになるみたい。細かく分ける余裕無いって」
シグルド「まってくれたまえ君たち。すでに私がリストラ確定の前提で話を進めないでくれ!?」
ヘクトル「つーかよぉ。同じ青系だからって俺と兄貴の顔グラまで使いまわすのはどうよ?」
リン「あ、ほんとだ。同じ顔になってる」
なんかすまん

22 :
支援システムはアルムとセリカ専用だから最強の装備品なクロム兄さんはあるんじゃないですかね

23 :
ミカヤ・シャーマン
そうひ¨:レクスオーラ
シク¨ルト¨・ロート¨ナイト
そうひ¨:テイルフインク¨
エりンシア・クイーン
そうひ¨:アミーテ
アイク・ウ¨アンカ¨ート¨
そうひ¨:ラク¨ネル
クロム・マスターロート¨
そうひ¨:フアルシオン
エりウット¨・ロート¨ナイト
そうひ¨:テ¨ュランタ¨ル
ヘクトル・ク¨レイトロート¨
そうひ¨:アルマース¨
エフラム・マスターロート¨
そうひ¨:シ¨ークムント
エイりーク・マスターロート¨
そうひ¨:シ¨ークりンデ
りン・フ¨レイト¨ロート¨
そうひ¨:ソールカテイ
マルス・スターロート¨
そうひ¨:フアルシオン
アルム・ゆうしゃ
そうひ¨:フアルシオン
セりカ・フ゜りンセス
そうひ¨:ライナロック
セりス・ロート¨ナイト
そうひ¨:テイルフインク¨
りーフ・マスターナイト
そうひ¨:はっは゜
ロイ・マスターロート¨
そうひ¨:ふういんのつるき¨

マルス「ちょww何これwww」
シグルド「まるでFC版のドラクエのようだ……」
ヘクトル「うヴァ…ン…」
ロイ「そこ、無理に読み上げようとしなくてよろしい」
リン「……私だけ名前二文字だから余計目立って見えちゃうじゃない。いっそ平仮名かカタカナどっちかに統一してほしいわ」
りーフ「なんて¨ ほ¨くの
そうひ¨か¨ はっは゜ なんた¨。
この ひとて¨なしーっ。」
ロイ「リーフ兄さん既に会話がおかしくなってるよ」

24 :
リーフは葉っぱ装備を拒絶した。
なので装備を解除した。Eを外した。
必然リーフは全裸になった。
彼は葉っぱしか身に着けてなかったのだから。
リーフはベルン署に捕まった。
これで何百回目の逮捕だろう………

25 :
ユリ×セリネタの多さを見てると
ひょっとしてこのスレでは誰もイシュタルの幸福を望んでないんじゃないかって気が時々してくる

26 :
 TMR(of ephraim) 外伝5 【Tiamo Mysteriously Retires voluntarily(ティアモは不可解な勇退をする)】 第51章>>347-354の続き
 《お詫び》
マルス「前回12星座ネタを出しましたが、魚座(双魚宮)をピスケス→パイシーズと誤記していました。
    どうやら投稿者がガンダムWに出てくるMSの名前が印象に残っていたようです。
    という理由で、投稿者、お前をR…<コノヒトデナシー>…任務完了、本編へ移行する」
 ………
私、ティアモはエイリークを連れて『エムパ(エムブレムパーティー)運営事務所』に向かう途中、
彼女に紋章町と同人誌の歴史を説き、次に現在の同人誌界の現状を紹介することにしました。
今回の話のはじまりです(ちなみに季節は冬です)。
 〜現在の紋章町の同人誌即売会事情〜
現在紋章町ではアカネイアを中心に地方で小さな即売会が行われている。
ただ、年に三回希望の宴〜UTAGE〜であるエムブレムパーティーがエレブ地方の竜殿で開催されている。
その建物、竜殿は奇抜な外見を保ち、内部は大きく4つのエリアに分かれている。
簡単に言えば東京ビッ○サイトであり、各エリアは東西南北の方位で“…館”と呼ばれている。
また、各館によってジャンルが別れ、そのトップサークルを栄誉を込め“同人の神”と呼んでいる。
配置場所も一等地もさることながらサークルカットはなんと1P使用している待遇を受けている。
4つエリアがあることから同人の神の総称を『四神』と呼ぶこともある。
四神は元々東の青龍(碧)、南の朱雀(緋)、西の白虎(白)、北の玄武(黒)とされ、
四神の中心的存在の黄竜は中央に位置している。
紋章町においては青竜のユンヌ、朱雀のミラ、白虎のアスタルテ、玄武のドーマ…
同人誌が大好きな四神とかけわせ、この竜殿に眠っている偉大な神竜王ナーガに敬意を払い黄竜とした。
四神は4年に一度に選ばれる。この制度が導入され、現在は13代目である。
・現時点の四神及び各館の特徴
北館……少年誌系、バトル、ファンタジーなど
神:漆黒 《漆黒ハウス》←サークル名
王道のファンタジー系を得意としている。特に騎士と乙女の物語は必見である。
またダイヤの原石の新人を発掘しているとの噂も。
西館……青年誌系、劇画、ハードボイルド、オリジナル系
神:ハーディン 《草原の狼》
現、エムパ運営の最高責任者で安定な収入を得ながら同人作家としても名を馳せている。
既婚者だが、夜は漫画を描いているので初夜まだらしい。
南館……少女誌系、恋愛系、ノベル系 など
神:ティアモ 《ダサい手槍》
エムパで1,2を争うほど画力の持ち主且つ至上最年少で同人の神まで登りつめた少女。
しかもシビリアン。彼女の偉業はたくさんのモブキャラに夢を与えた。
代表作は魔女っ子ミカリンシリーズであり、昨年は多大な興行収入を得たとされている。
東館……薔薇とか百合とかメイドとか……ようはいろいろ
神:ヒルダ《Freege Empire》
古参の貴腐人。新人の面倒を見る姉子肌な存在でもあり、そのジャンルなら知らない者はいないほどの有名人。
彼女の野望はFE=Freege Empire(腐リージ帝国)とすること。
・エムパ参加するにあたりに必要なもの
まず最低限の水と食料。そしてお金、そして、最も重要な物……『エムパカタログ』である。
エムパカタログとは武器の属性[−]錬成可能の書のこと。ちなみに聖魔の光石では有名な火山バグにより敵ユニットが操作することができ、
モンスターの武器仮にゾンビの『くさった爪[−]』を輸送隊預ける。
それを所持すると、たとえ非武装のシスターあっても攻撃が可能である。
つまりエムパカタログはシビリアンでも扱え、一般市民の神器とも言える。 
なのでここは一般市民でも殺ることができる非常に危険な場所と言っても過言ではない。
・会場の禁則事項。
盗まない、捕えない、殺さない。
レスキュー、転移の粉やワープ、リワープ等よる不法侵入、物質輸送が出来ないように魔封じの者がスッタフとして駐在している。
よって魔法および杖は使用不可。それでも、不正を行う輩は命の保証はない。

27 :
・働いているスタッフ
アカネイアの方々。
ハーディン、ニーナ、リンダ、ミディア、アストリア、ホルス、トムス、ミシェラン、トーマス、
ジョルジュ、ゴードンとか…ボアは戦力外。
新刊のチェックはオレルアンズが担っている。北担当…ザガロ、西…ウルフ、南…ロシェ、東…ビラク
スタッフとは運営の他、不正摘発、列の誘導が主な仕事とされるが、暴動の鎮圧化が一番の仕事となっている。
理由としては上記を参考、シビリアンが武装をしているため。
また新刊チェックというのは一言で言えば発行する同人誌の検問。引っ掛かると発売禁止、通称“発禁”の処分を受ける。
主に性的描写、グロテスク描写における部分で修正を施しているかどうかである。
修正処理が甘いと新刊チェックで引っ掛かる場合がある。
ただ…東館でチェックに巡回しているのがビラクなのでBL本はほぼ無修正で通ると有名。
それ故、ビラクは腐女子の間で神呼ばわりされている。
 ………
こんなものね、話に一区切りがついた時には『エムパ(エムブレムパーティー)運営事務所』まで到着しました。
おそらくここではアカネイアの方々が内勤をしているはず。
最高責任者であり私と同じ同人の神であるハーディンさんに直接交渉してみましょう!
 ※エムパ運営事務所※
受付嬢のリンダさんに単刀直入にハーディンさんとの面会の旨を伝え、応接室に。
しばらくするとハーディンさんがオレルアンズを連れてやってきました。
私は無理も承知で参加の交渉を開始します。
理由を話すと、ソファーの後ろに立っている紫髪のウルフさんは
「何を馬鹿げたことを、即売会を私物化するつもりか」
と辛辣な言葉を発しました。いやこれが普通の反応でしょう。
私がしていることは自分の地位を利用し、やりたい放題しているのですから。
「ハーディン様、いかがなされますか?私見でありますが、集客効果は期待できると考えられます」
と、ウルフさんの2Pカラーのザガロさんはフォローを入れてくれました。
同人の神の私が参加することで私の支持者達がアカネイアまでやってくる。
これは活性化であり、人がくればお金を落とす量が増え、地域に潤いを与える。
不正行為でありますが、それを差し引いても利益が得られることを見越しての発言でしょう。
まあ、私的に味方をしてくれて有り難いことですね。
ザガロさんの意図を理解したウルフさんは、ハーデインさんに決断を求めると、
「そうだな、リスクはあるがこのアカネイアを同人の聖地と呼ばれ続けるために尽力しなければならないと自負している。
 朱雀よ極力場所を手配してみるが、ジャンル通りには置けないだろうな。それでもいいか?」
といい、なんだか交渉成立な予感が!
「ウルフ、ザガロ、ビラク、ロシェ。余裕のあるスペースはあるか?」
「いえ、私の所は余裕ありません」
「私も同様です」
「僕の所も…すみません、ティアモさん。僕の担当のジャンルなのに…ビラク、君の所はどうなの?」
「BLスペースに多少のスペースが…丁度壁際で機材置き場であるのでそこを開拓すれば…」
えっ腐女子のスペースですか!?マジですか?私の今回の漫画は純愛モノですよ!
とはいえ、背に腹は変えられませんからね。仕方なくそこでいいと承諾するのでした。
「ティアモ君、君もこの際腐女子にならないか?君の繊細かつ大胆な画力なら申し分ない。
 修正なしで発行する特権をつけてあげるからね。どうだいやらないか?」
…クロム様の裸を描け…と?ちょっといいかも…
って違ーう!私は仮にも四神の一人なのでジャンルを無暗に変えられないんです。
いや、その前に今回で同人誌から足を洗うんだから!
 ………
その後、ハーディンさんがスペースの件をなんとかしてくれるようになりました。
話のわかる人で助かりました。これにて初期目標が達成されたと言うわけです。
次のミッションに移るとしますか…
エムパ運営事務所(コミケの開催している会社)でなんとかスペースを確保した私達。
次に向かった先は…
「次はどこに行かれるのですか?」

28 :
むかしむかし、バレンシア地区の南半分、ソフィアという国に、それはそれはミラ神への信仰に熱心なセリカという美しい娘がおりましたとさ。

一方、バレンシア地区の北半分、リゲルという国には、牛飼いの青年アルムが住んでおりました。アルムは毎日せっせと畑を耕し、牛を家族同然大事にする、とても働き者で優しい若者でした。

「セリカは私の為に毎日祈り、仕えてくれる。私もあの娘の幸せの為、何かしてやれる事はないだろうか。
そうだ、あのアルムという若者…あの者ならば、セリカを幸せにしてくれるに違いない」

ある時、ミラ神のそんな思い付きで二人は出逢う事になります。
二人はすぐさま惹かれ合い、
占い屋でお互いに「愛してしまったようじゃ」と告げられる程、愛し合うようになりました。

しかしそれからというもの、二人はお互いの事に夢中。神への信仰も仕事もそっちのけでイチャつくようになりました。
結果、ソフィアの修道院にあるミラ女神像は埃まみれ、
アルムの飼っていた牛達もやせ細り、倒れていきました。

普段通りの暮らしに戻って欲しいと、ミラ神は何度も二人に頼みましたが二人から回答はいつも決まって「明日から」の一点張り。

困り果てたミラ神はセリカの兄であるシグルドに全てを打ち明けます。
事実を知ったセリカの兄、シグルドは大激怒。

「KINSHINは絶対に許さんぞぉぉぉ!!」

KINSHINとは兄と妹、姉と弟のように血の繋がっている者同士がイチャイチャする行為全般の事です。シグルドはKINSHIN嫌いとして有名でした。

実はこのシグルド、セリカの兄であると同時に、アルムの兄でもあったのです。
そう。何を隠そう、アルムとセリカは実の兄妹でした。

シグルドは烈火の如く怒り狂い、バレンシア地区に新たな戦乱と混沌の火種が蒔かれようとしていました。

その時、メダリオンに長らく封印されていた女神ユンヌが目覚めます。
ユンヌは、この紋章町が混沌…カオスに包まれる時に目覚めるという女神様です。
ユンヌは暴走するシグルドと彼からひたすら逃げ続けるアルムとセリカを星の姿に変え、天高く連れ去りました。

そしてユンヌの必死の説得の甲斐もあってシグルドは一年に一度、7月7日の夜にだけ天の川を渡り、二人が会う事を許してくれるのでした。

今でも夜空を見上げれば7月7日を楽しみに天の川の両端で瞬き続けるアルムとセリカ、そしてシグルドの姿を見る事が出来るでしょう。

29 :
とエイリークは問いに、私は印刷所に行くと返しました。
印刷…原本を複製する画期的な技術、人類が生み出した(ホントは竜族ですが)文明。
その文明を機械化するに至るまで進化させ、文明の利器と『コピー機』を用いた商いが印刷所。
業務内容は本の製本をはじめ、新聞、広告、パンプレットの印刷を請負っている。
そして作成された印刷物を配ることで、広範囲に同一の情報を浸透させることに一役買っている。
…と心の中で印刷所の補足をしていると目的の場所に到着しました。
そこはアリティア地区の商店街の一角にある従業人数からして零細企業に分類される印刷所。
すみませーんと引き戸を開けて中に入ります。すると…
「いらっしゃいませ〜!あっティアモさんですね、いつもありがとうございま〜す」
出迎えてくれたのは淡紅色の髪をした少女、エストでした。
「すぐにアベルさんに取り次ぎますので、しばらくお待ち頂いてもいいですか」
馴れた様子で応対する彼女ですが…彼女まだ12です。
(第9回でエフラムより3つ下と描写したので、現在15の三年前だから12ということで…)
彼女は学校帰りにここでお手伝いをしているそうです。
数分後、店の奥から男性がやって来ました。
この殿方はアベルさん。どこぞのCMのように歯を光らせて、爽やかで好青年です。
以前エストが見せてくれたアベルさんの卒業アルバムを写真は出っ歯でした。
しかし必死の矯正のおかげで今のようになったというわけです。影の努力家ですね…
そんな性格が功を助け、今こうして印刷所の若き主をやっているわけです。
「いつも通り印刷の依頼でいいのかな?」
はい、そうですと答え、アベルさんから依頼書を渡され、必要項目を手際よく書き込む。彼に戻すと、
「ちょっと、向こうの部屋で腰かけててくれないかな?」
と言ってアベルさんは部屋の奥の方に姿を消して行きました。
応接室のソファーに座り、アベルさんが来るまで待っているとエイリークが聞いてきます。
「いつもここを利用されているのですか?」
そう、オフセット印刷にしてからずっとね。かれこれもう三年の付き合いになるかしら…
「そうですか。ところで今回は何部刷るのですか?」
の問いに私は一万部と答えると、彼女は驚いた顔を見せました。
丁度良い所に見積額の計算を終えたアベルさんがやって来て見積書を見せてくれました。
それをエイリークに渡すと彼女は見積額を閲覧しメガテン、しばしの間放心状態に。
例えるなら、(リーフが収集したデータを閲覧して)末妹のセリカにさえ胸囲−胸囲下の数値が小さいのを知ってしまったような…
しばらくして我に戻ってもう一度見積額と向き合い、
「この数字は…いち、じゅう、ひゃく…すう、すう百万!?」
と棒読みで額を確かめ始めました。まだ動揺していますね…
私は見慣れている数字、これでも抑え気味なんだけど…そんなに驚くのかしら、中学生には天文学的な数字だったかな?
彼女が見終わった後、再度私も見積書の額を確認し、あっさり了承の意を伝え、
用意してきた鉄の金庫から原稿を取り出しテーブルの上に置きました。
「え!?いいんですか…これで!?それに」
私の即決即断と金銭感覚の違いに再び度肝を抜かせされたエイリーク、
すると絶妙なタイミングでお茶を持って来たエストがやってきました。
彼女はいろいろ仕事を覚えているようですね。
「あれーもう終わったんですか?」
彼女は人数分のお茶を配り終えるとアベルさんの隣座り、テーブルの上に置いた私の原稿の原本に手を伸ばします。
「エスト、大事な原稿だ。万が一のことがあってみろ…」
「あ…ごめんなさい…」
仕事を覚えているようですが、こういう公私の区別がつかない所はまだまだ子供ですね。
彼女との仲だから別に構わないとアベルさんに言うと、エストは嬉しそうに私の描いた漫画を閲覧します。
「私、いつもティアモさんの漫画楽しみにしているんです。今回の漫画はどんなのかな…」
と原本を見つめるその姿は、私の描いた漫画を隅々まで読むように真剣になっていました。

30 :
エストが漫画を読んでいる間、エイリークがアベルさんに印刷所というのはどういうものなのか質問していました。
一通りの説明が終わったぐらいで、エストも漫画を読み終えたようでした。
「今回は…恋愛モノですか。 いいですね…そうだ今度私とアベルさんをモチーフにした話を描いて下さい!」
と、目を輝かせて頼んできました。これには私もアベルさんもどうしたものかと苦笑している所、エイリークが…
「ですが、この漫画がティアモさんの最期の同人誌になるんです…」
「そうなのかい?」
「うそー!本当ですかー!なんでもったいないですよ!」
私の引退にアベルさんもエストも驚きを隠せませんでした。
その後、引退の話題からこれまでの昔話に華を咲かせました。
元々アベルさんとはこの印刷所を立ち上げた当初からのつき合いでした。
時には、〆切り間際、印刷所の空き部屋に籠らせてもらったり…
印刷可能期日のデッドラインを過ぎて依頼してきた時や、
原稿が一枚ないと連絡を受け届ける間輪転機を止めてもらったことも…
それでもアベルさんは徹夜でなんとか仕上げてくれた。
それから一年くらい前、エストがここで手伝いを始めたり…
今思えばいろいろあったわ…ほとんど私が迷惑かけているだけね。
「でも何で急に同人やめちゃうんですか?」
と感慨に浸っていると、エストが先程の話、同人引退の話を振って来ます。
「そうです。兄上がマンガを描くことを止めることに異議を唱えた気持ちも多少にわかります。もったいないですよ…」
エイリークも寂しげに言って来る。ホントは止めると決めたのは前回の冬コミだったんだけどね…
現状(同人の神の称号得ている)を捨てる行為は他人、いえ普通の人からすれば正気の沙汰ではないと思うでしょう。
でも私はもっと価値があるもの…ただ自分の進む道、宝物の恋をすることを見つけたから。
人間の手は二つしかない。望む物を手に入れようとすると代わりに何か捨てなければならない。
子供でも解かる等価交換よ。だから私はマンガを描くことを止めることにした…
と止めた理由を言おうかどうか躊躇していると、
「何か事情があるのかい、良かったら相談に乗るけど…?」
アベルさんが心配して声をかけ、これに対しエストは
「ちょっと、アベルさん。誰にでも優しくするのは駄目よ!ティアモさんが本気になっちゃうでしょ!」
…とぶうぶうと文句を言う。本気…って確かにアベルさんは格好いい殿方だと思うけど、
私にはクロム様という心に決めた男性がいるのでその心配はないわ、エスト。
私はみんなに漫画を止めるのは恋をする時間が欲しいから…と答えると
「そうですよね!私もアベルさんのことが好きだから、
 少しでも一緒にいられるようにこうやって印刷所でお手伝いしているんですから」
エストは無邪気に答え、アベルさんはまたもや苦笑します。
「でも、ティアモさん。アベルさんったら酷いんですよ、私がこんなに尽くしているのに…お礼のキスもしてくれないんです!」
「それはだな…」
エストは同意を、アベルさんは私に助けを求めてきます。 
「…それでね、私の好意を受け取るだけ受け取って、最後には捨てられるのよ」
「そんなつもりはない」
「なら私と結婚してくれる?」
「…大きくなったな。いやその前に、私にはパオラがいるから無理だ」
へぇ〜アベルさんの恋人ってパオラって言うんだ…
それにしても “結婚して→大きくなったらな”というサイクル、どこかで聞き覚えがあるわ…
そうだ、孤児院でエフラムが小さな女の子と一緒にいた時よ!
だとすればアベルさんはエフラムと同類でロリコン?
普通恋人がいるのに親類でもなく年端もいかない女の子に仕事の手伝いをさせないわよね…
少なからずアベルさんはエストに気がある可能性がある…
いえ恋人は世間体を気にしてのカモフラージュとキープで、本命がエストということも!
つまり…二股!?いや、恋愛詐欺師!はあ〜幻滅。
先までは爽やかな青年実業家と思っていたのに、プレイボーイ面したただのロリコンだったなんて…

31 :
「私は二股もしてないし!ロリコンではない!」
私の頭の中を察したのか、アベルさんはロリコンではないことを弁明します。
あれ?ロリコンの「ロ」の字も言っていないのに何でわかったでしょうか?
その時、店の外から新たな来訪者が印刷所を訪れます。お客さんかなと思いましたが…
「ここにロリコンがいるって通報があったけどもしかしてアベル?」
その正体は女性警官でした。
「パ…パオラ、なんでここにいるんだ?」
「おねーちゃん、どうして!」
「うーんと、パトロールで近くを通ったんだけど…なんだか聞き捨てならない発言が聞こえたから」
店の外に漏れる程の音量の会話をしていないはずだったのですが…どうして聞こえたのでしょう?
この人も革新をしているのでしょうか?ほんとこの町の人達は常識離れした能力を持っていますね…
それはさて置き、二人の反応からしてこの婦人警官警察はエストの姉であり、先程アベルさんの口から出た女性の名前のようです。
ここで私は人間関係を整理しました。
“アベルさんとパオラさんは恋仲であり、アベルさんは恋人の家族なので優しくしていると、
 エストは思春期特有の年上に憧れる衝動に駆られるのと自分に興味があると勘違したことにより、アベルさんにアッタクしている。
 エストは姉の恋人をNTRしようとしている…まあ年齢によるただの独占欲からくるものね
 端から見れば恋のライバルです。”
…と本来であればこう捉えられるのですが、
今の私は“アベルさんはロリコンで恋する女の敵”という結論に至りました。
よってアベルさんをフォローせず、ただ傍観することに…
するとアベルさんとエストが一緒にいるのを見たパオラさんは、
おっとりとしている雰囲気が一変し阿修羅いえ不動明王とも言い難い存在となっていました。
「…アルムとセリカが一緒にいると怒り出すシグルド兄上のようです」
…とボソッとエイリークは日常茶飯事のよう軽く流しに感想を漏らします。
彼女は凄いですね…私は今にでもこの場所から撤退したいくらいです。
…と思っていると姉妹が一人の男をめぐって修羅場を作ります。
「エスト、あなた天馬免許の訓練はどうしたの?来年には試験を受けられる歳になるんだから!」
「アベルさん(の馬)でやってるっていつも言ってるじゃない」
え…!?今なんと言ったのですか。アベルさんで練習しているんですか!
き、きっと馬ですよね、アベルさんの!そうでなければ鬼畜ですね。
そう言えば、エフラムも孤児院でお馬さんごっこをやっていたような…小さな女の子を乗せて走っていたから遊びの一環よね。
でもアベルさんはそれ以上の危険な匂いがするのは何故かしら…
もしかしてエフラム以上ですか、あなたは?
「…どういうこと、エスト?それにアベル?」
「それはだな…」
「だから大きくて逞しいアベルさん(の馬) で練習してるって言っているじゃない」
エストの誤解を招く発言に仏…いやもう明王化したパオラさんの怒りは頂点に達しました。
彼女の顔はこの世のものと思えぬほどの形相であり、私は今でも忘れられません。
それからパオラさんは二人を正座させて、凄い剣幕で説教を始めました。
数刻後に終わり、アベルさんは解放されると思いきや、警察署に連れて行かれました。
そうね、ロリコンで二股する女の敵は一生ブタ箱の中にいればいいのよ。
ですが警察に連行される姿を見て私はふとクロム様のことを思い出しました。
クロム様になら連れて行かれて、尋問としてあんなことや、こんなことされてもいいかな。
いえ、是非そうなりたい!…といつもの衝動を抑えきれずに妄想を。
ああ…また欲望が身体の端から滲み出してきました。
「あの大丈夫ですか?涎が出てますけど…」
エイリークに声かけられ妄想に耽た私は我に返りました。人前で妄想に耽るのはまずいわね…
用も済み帰ろうとした時、印刷代金を払っていない事を思い出しました。
アベルさんが連れて行かれ、どうしたものかと呆けていると新たな人影が、
「すまないな…お金の清算がまだだったようだな。残りは私が引き継ごう」

32 :
と声をかけてくれたのは顎髭が印象的なダンディな殿方…この人はフレイさん。
三十路を越えている風貌ですが成長率は新人よりも良いとのことです。
この人は印刷所の実質的な責任者で苦労人です。
「アベルはあれが無ければいい商売人なんだがな…」
と先の騒動を一部始終見ていたようです。
あれが…という時点で結構頻繁に起こしていることですね。
アベルさんがロリコンで優柔不断で八方美人で出っ歯じゃなかったら、どれだけフレイさんの負担が減るんでしょうね。
と思いながら鉄の金庫の中からお札に束を取り出し、机の上に並べます。
(※ちなみに紋章町の金銭事情は想像しやすいように現在の日本と同じものとしています。)
フレイさんは馴れた手つきで数え始め、途中でお札を手にしながら話かけてきました。
「先程の会話が聞こえてきたんだが…本当に漫画を描くのを止めるのかい?」
“そうです”とフレイさんには率直に言えなかった。
私も漫画を描いて売っている。簡単ではあるがマネーサイクリング、つまり商いをしている。
故に1万部も受注してくれる大口のお客さんがいなくなるとこの経営も大きく傾くことになる
…と予測できたから。
私が同人を止めるのは私自身の問題だけど、その煽りを受ける人には申し訳ないと罪を感じる。
「もしかして、ウチの事情を気にかけてくれたのか?確かに君程のお得意さんを失うことは痛手となる。
 だがその程度で路頭に迷うような柔なものではない。
 それに君がここを利用しているという口コミから多くの新規の利用者を獲得できている。
 その客層がまた若き頃の君のように育ち、新規を呼び寄せてくれれば、立ち直おせる。だから心配は無用だ」
私が気負いしているのを感じ取ったのか、フレイさんは私をフォローしてくれる。
それでも顔を色が悪い私に言葉をかける。
「君は今卒業という一つの節目を迎えようとしている。
 ただ卒業を何のための人生だったかと後悔し、悲嘆に暮れたりもする者もいれば、
 また、人間や世の中の何たるかを学びそれを次の人生で活かしそうとする者いる。
 私が君に覚えておいて欲しいことは前者にはなるなということだ…」
これは私にだけでなくフレイさん自身にも言い聞かせているようだった。
フレイさんも紆余曲折があってその前に何があったのか分からないが、
今の言葉を言い聞かせながらここで働いているのだろう。
話すことも無くなりフレイさんは黙々とお札を数える中、私は先の言葉を思い返す。
私が同人を描いていたことはこれからの私の人生に何に活かせるのだろうか?
いえ、いくら同人で名声を得ても、意中の人の心を射止めることはできないとわかった。
愛は受け取るものではなく、手に入れるものと考えるようになった。
だから私は変わろうとした。そう同人を卒業することは私自身に革命を起こすこと…
その後、印刷代金を支払った後、同時に会場までの輸送の手配をして、これで商談終了。
印刷所を後にする頃には、もうすっかり辺りは暗くなり、微かですが雪が降っていました。
でも準備が整ったことで後は当日を待つだけです。
エイリークに待ち合わせの時間と場所は、後日伝えると言ってその日は別れることにしました。
 ………
コミケ当日、今日の戦場はアカネイア地区のパレスにある建物内です。
家を出て待ち合わせ場所に向かうと、
約束の時間より余裕を持って来たつもりでしたが、既にエイリークは待っていました。
まあ早いことに越したことはありませんね。
サークル入場を済まし、カタログを片手に自分のスペースに向かいます。
着いた先は本当に会場の端っこです。しかも周りのサークルは全部薔薇一色です。
ちょっと失敗しちゃったかも…もしかしたら今日は在庫抱えて、完売という有終の美を飾れないかもね。
とにかく本を搬入します。これが大変、何せ1万部もあるのですから。
普段体を鍛えていない私にとって丁度いい…いえかなりの重労働です。帰ったら確実に筋肉通ね…
本を運び終わり、販売の準備をすることに。その時、
「いくらで売るのですか?」
とエイリークの問いに対し、1000Gと答ました。

33 :
ミカヤ「……と、これがこの紋章町に約五千年語り継がれている伝説よ」
女の子「それが、わたちたちのとおいとおいごせんぞさまなのね」
ミカヤ「ええ、そうよ。私のかわいい弟と妹たち、シグルドとアルム、そしてセリカ」
男の子「あ!おほしさまたち、すっごくピカピカしてる!……どうしたんだろ?」

ミカヤ「(今でも、目を閉じれば聞こえてくる……。あの子達の声が、なつかしいあの日々が……)」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シグルド「この世界からKINSHINが無くなりますように。早く結婚出来ますように。童貞卒業できますように……orz」
エリンシア「お兄様、2つ3つとお願い事をするなんて野暮ってものですわよ。私は……逞しいKINNIKUを持つ殿方に抱きしめていただけますように、かしら……ハァハァ、鼻血が止まりませんわっ!」
アイク「……俺より強い奴がこの紋章町に現れますように」
クロム「エメリナさんと姉さん達は俺が守る!」
エリウッド「これ以上自宅が崩壊しませんように。デュランダルが軽くなりますように…」
ヘクトル「(メタボから脱却できますように)…なんだロリコン、ジロジロ見んな!」
エフラム「ミルラたちやエイリークたちを守れるよう、もっと強くなりたい……。ピザ、今吹き出しやがったな!?」
エイリーク「二人共やめてください!……(ぺったんこから成長しますように;)」
リン「(今年こそ彼氏が出来ますように…//)」
マルス「…スマブラレギュラーを兄弟の誰かにあげたい…」
アルム「セリカと二人暮らしがしたい…」
セリカ「アルムと結婚したい」
リーフ「おねいさ…アッー!まだお願い事してる途中なのにこのひとでなしーっ!」
ロイ「普通の日常が送れますように」
セリス「みんなの願いが叶いますように。兄弟みんなで、ずっとずっと一緒にいられますように」


あれからもう五千年も経つのね。
叶った夢も叶わなかった夢も沢山あっただろうけど今はみんなあの頃と同じように、仲良く一緒にいるのよね……。

おやすみなさい、星になった私の弟妹たち。

-----------
TMR(of ephraimの方投下時間が被ってしまったようだ!ほんとに申し訳ない!
ユリイシュネタ…時間あったら書きたいな

34 :
これはお釣りを出さないためです (くどいようですが紋章町の金銭事情は現在の日本と同等としています) 。
お釣りが出ると逐次時間を消費し、塵も積もればなんとやら、その結果大きなタイムロスが生じます。
ましてや本を1万冊売ろうとするとどれだけの時間がかかるか測り知れません。
という理由で値段設定をしています。
「1000Gですか…少し高過ぎはしませんか?」
そうね、出版社に契約している漫画家と違って同人はいわば自費出版、自営業。
少しでも利益が出るように多少ふっかける。
ただ同人誌即売会は作家と読者の真剣勝負であり、生産者と消費者の関係と同じこと。
商店街で主婦が見定めして買うように、同人誌の内容が設定された値段の価値があれば読者は買う。
設定金額を高くすれば、買入者はおのずと減少する。だからと言って低くすれば利益は下がる。
よって塩梅は難しい…というのが一般的な考え方ね。
しかし、私はそんなこと考えていない。売ることまで考えて1000Gに設定している。
無論、クオリティも同等、いえそれ以上の物を作っていることを自負している。
そうやって極みを目指し、同人の神まで辿りついたことに誇りをもっている。
でもこんなこと今更どうでもいいことだけどね。
午前10時、会場が始まると人が津波のように押し寄せる。
普段と違うジャンルに配置されているといえど私のサークルにも大勢の客が列をなした。
ここからが戦争の始まり。どれだけ迅速に捌くことができるかが勝負の分かれ目。
策は予め打ったがここまで来る、個人のポテンシャルが重要になる。
当然、スミアのようなドジっ子なんて論外。手伝うと言われても願い下げをするわ。
だから何でも卒なくこなす胸の大きさ以外が万能なエイリークに頼むとしたわけ。
私のサークルは私とエイリーク、そして志願兵いえ有志を含めて数人で客を出迎えた。
私の見立ての通りエイリークは最初こそ戸惑ったものの、即座に慣れ凄まじいスピードで客をさばい捌いて行く。
彼女に頼んだのは正解ね…
昼過ぎになる頃にはほぼ完売。
あとは時間一杯には捌けるだろうと見越し、有志達を解散させることに。
エイリークにも休憩でもしてきたらと言った。
彼女が移動して私は、とんでも無いことをしてしまったと気がついた。
素人をこんな一般市民が攻撃して来るところに放り投げてしまったと。
いや、彼女なら大丈夫か…
と私も軽く一息つこうとした時、来客が現れる。
「新刊を一冊所望する…」
誰よ、KYね…と不満も内に秘めながら接客しようと、伏せていた顔をあげて相手の顔を見ようとした。
その顔は見覚えがある顔、先程売り子をしていたエイリークの半身。
そうエフラムだった。
どうやらあなたと私は運命の赤…ってちがう、どうして彼がここにいるのよ!
まあ向こうも同じことを考えているようだった。
でも今は客であるから、お金さえ払ってくれればそれ以上何も言わないようにした。しかし…
「止めたと言ったのではないのか、この前のことは嘘だったのか?」
私は何も答えなかった。第一答えも仕方がない、彼とは関わる必要が無いのだから。
そこに第三者がやって来る。
「えくせれんとっ!!まいぶらざー・あーんど・まいしすたーっ!」
この独特な狂言なもの言いは、実はいい人。この同人誌界におけるコアユーザーでもある。
彼は趣味の同人ショップを経営し、私も委託販売に頼んだ際に面識があった。
しかし、彼がなぜエフラムと知り合いなのか?聞いてみると
「吾輩は将来の伴侶まいすいーとはにーのエイリークの兄、つまり義兄弟だ。
 だからまいぶらざーと呼んでいる」
「うるさい、貴様はもう黙れ!」
「くくくく……まいぶらざーとティアモ女史に面識があったとわ。
 これも同志達は運命のタングステンで結ばれていたようだな」
「一応な…後彼女とはそんな関係ではない!」
私もそうだと、エフラムに激しく同意する。
だがこの人間は聞く耳持たぬと言わんばかりに自分の世界を相手に強要させる。
「ティアモ女史、貴女が同人を引退することが噂となっているが本当か?」

35 :
今回限りで止めると答えると…
「ぶりりあーんとっ!まいぶらざぁ!いよいよ、約束の日が近づいた。偉大なる千年紀っ!我らの黄金時代がなあっ!」
「意味が分からんから、お前はさっさと没してくれないか?」
「なんとっ!そんなこともわからないのか、まいぶらざあ!時代はお前を必要としていることだぞ」
「貴様の戯言に付き合っている暇はない」
「戯言か…まったくお前もエイリークに似て素直ではない。魂の兄弟なら分かっているはず、
 だからこそ敢てそのような言葉を選んだのであろう!!すなわち、我らの宿命もわかっているだろう!
 ときに、まい同志エフラム!お前が幼女と戯れてロリコンとされている失策、
 あるいは己の決断した結果だと思っているがそれは違う。
 そうなることはこの大宇宙が始まる前、竜族がアカネイアに現れる前か決まっていのだ。
 お前が幼女好きとなり、今こうして同人誌即売回に来ていることはすべて宿命だったのだよ。
 そう、愛を超え憎しみとなり、憎しみをも超越したように」
…なんか二人で小芝居て私は蚊帳の外に。しかし面白いので観察することに。
「俺はロリコンでなはい、それに俺自身が間違っているとは思っていない! 」
「ならばそれで良し!お前は実に運がいい」
「どういうことだ?」     
「同人神と言われるティアモ女史が、今その地位から離れると言っているのだぞ!
 つまりだ、そのポストが空いたことにより、お前がその地位に付けと言うことなのだ!」
ヒーニアス、彼の発想は私の想像を遥かに超えています。
私が同人を辞することを利用するなんて…まあ、仮にエフラムが漫画を描くことになっても
私にはもうどうでもいいからいいけど…
「お前はティアモ女史と同志として道を共にしていたのであればお前がその後を継ぐのが道理ではないのか?
 違うな!彼女はお前に漫画描かせるために敢えて引退を決したのだ!
 そうだ、彼女も一種のツンデレなのだよ。素直に一緒に漫画を描きましょう言えないからこのような大芝居をうったのだよ」
「そう…なのか。ティアモ、あんたが漫画を描くのを止めるといったのはそのためだったのか?」
それは違うと私は答える。
「ヒーニアス、貴様なぁ…いい加減なこと言うな!」
「クくく…バレしまったら仕方がない。改めて聞くぞまいぶらざぁエフラム、お前マンガを描いてみないかっ!」
…なんか超展開になってきたんですけどー
「マンガを描けだと!?」
「まいぶらざぁエフラム、『ペンは剣よりも強し』という言葉を知っているか?剣に強いもの………すなわち『槍』だ。
 しかもお前は大陸一の傭兵になるという野望を持っていたほどの男。資質は十分だ」
「槍とペンは同じであり、持ち替えろというのか?」
「そういうことだ。加えて『王の器』と『覇王』のスキルも持っている。
 これは大きなアドバンテージだ。これだけ条件が揃っているのだぞ!
 よってお前はマンガを描くべきだ!違うな、描け!描くんだ!
 そしてお前はマンガに生き、マンガでRっ!それが、お前の宿命だ! 運命だ!!」
「………」
「あまりに過酷な運命のいたずらに声もでないか、まいぶらざぁ」
「ヒーニアス、一つ訊く。お前は漫画が世界を変えられるいうのか?」
「そうだ、まいぶらざぁ!世界を動かすのは、欲望だ、野望だ、魂の叫びなのだ!
 過去の者達は武力で世界を動かそうとしていた。しかし、恐怖政治では人はついて来ん。
 群衆の心理を掴むことができるのはマンガだ! マンガには夢がある、野望がある。
 その頂点をとれば富も名誉も!世界を動かす力もな!
 お前が望む世界を創りたいのであれば、漫画を描いて漫画を売れ!そして得た利益で世界を買い取ればいい。
 そしてお前色に染め上げれば良いだけのこと!」
そんな訳無いでしょ、いい歳した大人…ではなかったまだ彼ら厨房だったわね。
世界征服なんていかにも中二病ね…

36 :
するとエイリークが戻って来た。彼女を見るなり各々が反応する…
「まいすいーとはにー。どうしてここに」
「エイリーク、お前が何故ここにいる」
「別に…なんでもないです」
とエイリークはヒーニアスと兄に対しそっけない態度をとる。
ヒーニアスはウザいからわかるけど、エフラムにあの態度はもしかして喧嘩中だとか、原因は私?
「まいすいーとはにー、我らがここでこうして出逢うとは…
 運命の赤い糸で結ばれていたようだな。
 そうだ、私は君の圧倒的な性能に心奪われた…
 この気持ち、まさしくあ…」
次の言葉を言おうとした瞬間、エフラムとエイリークは双生器を取り出しヒーニアスを突き刺した。
息もピッタリで完全に同調してました…まさに双子がなせる芸当ね。
ヒーニアスを始末した後、残った三人は気まずい雰囲気に包まれ、
その沈黙を破ったのはエフラムでした。
「やっぱり俺は解せん。エイリーク、帰るぞ」
「いいえ、帰りません。私は今日一日中、ティアモさんのお手伝いをするのですから」
「フン…勝手にしろ…」
と言って帰っていきました。普段なら意地でも連れて帰ろうとするはず…
やっぱり、兄妹喧嘩なのかな?エイリークに聞いてみると…
「やはり、わかってしまいますか…」
当然、あのエフラムの反応見たらそう思うでしょ…
それからこの後は閉会まで特に目立った出来事はなかったです。
売れ残りそうな本は全部ヒーニアスが買って行きました。
エイリークが売り子で手渡した本にそんな付加価値があるんでしょうね。
撤収を終え、夕暮れの帰り道、エイリークに別れを告げるのでした。
 つづく…
 ………

>>1 スレ立て乙です。
>>28 こちらこそすみません

37 :
エフラム「あのアベルという男……志を共にする同胞の香りがする!」
リーフ「そんな馬鹿な…パオラさんというものがありながらエストに靡くなんてありえないよっ!?」

38 :
二股扱いされるアベルも涙目グリーン居酒屋の仲間入りだな

39 :
※全体的にKINSHINネタだらけでひどい有り様です。苦手な方はスルーよろ※


ミカヤ「……と、これがこの紋章町に約五千年語り継がれている伝説よ」
男の子「あれぇ?みかやおばあちゃん。きょねんはおほしさまのなまえ、エフラムさまとエイリークさまっていってなかった?」
ミカヤ「え?…そうだったかしら…?」
女の子「えー、ちがうよ!クロムさまとエリンシアさまだったでしょう!?」

ミカヤ「うーんと、えーっと……考えついただけまとめてみたけど、どれが本物だったかしら…」
〜〜〜仮説その1〜〜〜
アルムとセリカと(KINSHINを止めようとした)シグルドが星になった。

アルム「セリカ、愛してるよ」
セリカ「アルム、私もよ」
ラケシス「素晴らしいですわ。二人の深い兄妹愛は伝説として語り継がれていくのですね…」
シグルド「KINSHINは許さんぞぉぉぉ!」

ユンヌ「シグルドとシルクとジャンヌが暴走してバレンシア地区がカオスになったので三人共星にしちゃいました☆」

〜〜〜仮説その2〜〜〜
エフラムとエイリークと(KINSHINを止めようとした)シグルドが星になった。

エフラム「エイリーク、お前だけは俺が必ず守る。例え兄上を敵に回す事になっても…」
エイリーク「兄上…私はずっと、お側に……」
プリシラ「美しい愛です。お兄様にも是非見習っていただきたい…」
シグルド「KINSHINは許さんぞぉぉぉ!」

ユンヌ「シグルドと二人の嫁婿候補たちが暴走してマギ・ヴァル地区がカオスでひどい有り様になったので三人共星にしちゃいました☆」

〜〜〜仮説その3〜〜〜
クロムとエリンシアと(KINSHINを止めようとした)シグルドが星になった。

クロム「姉さん!俺は姉さんを側で見守り続けたい!…そして二人で共にエメリナさんを守ろう!」
エリンシア「クロムちゃん……KINNIKUハァハァ…」
リリーナ「ああ、義姉様。逞しい腕に抱かれて…お幸せに」
シグルド「KINSHINは許さんぞぉぉぉ!」

ユンヌ「ようやく本当の母が分かったルキナが安心するも、シグルドと二人の嫁婿候補たちによってイーリス署は財政難、クリミア地区は案の定カオスと化したので、三人共星にしちゃいました☆」

40 :
〜〜〜仮説その4〜〜〜
マルスとリンと(KINSHINを止めようとした)シグルドが星になった。

マルス「姉さん…、確かに僕にはシーダがいる。でも姉さんが他の男の物になるなんて、耐えられないんだ!」
リン「マルス…そんなに私の事を…。分かったわ。お姉ちゃんはずっとマルスと一緒よ…」
ロイ「…ちょ、マルス兄さん本音が出てる!」
シグルド「KINSHINは許さんぞぉぉぉ!」

ユンヌ「困惑するシーダとカチュア、シグルドと愛しのリンを盗られて復讐に燃えるヘザーによって紋章町全体がカオスと化したので三人共星にしちゃいました☆」

〜〜〜仮説その5〜〜〜
ヘクトルとリンと(KINSHINを止めようとした)シグルドが星になった。

ヘクトル「リン…、妹だとかそんなのは関係ねぇ。シグルド兄貴を裏切ろうが俺、お前に惚れてる」
リン「馬鹿!私だって好きだったんだから…!フロリーナ…ごめん、許してね」
リーフ「リン姉さんが親友から兄を寝取っ…ブバァァァァ!」
シグルド「KINSHINは許さんぞぉぉぉ!」

ユンヌ「フロリーナが人格崩壊、マルス、ビラク、ヘザーが暴走して紋章町全体がカオスと化したので三人共星にしちゃいました☆」

〜〜〜仮説その6〜〜〜
エリウッドとリンと(KINSHINを止めようとした)シグルドが星になった。

エリウッド「リンディス、妹としてじゃない。1人の女性としてきみを愛している」
リン「エリウッド…私も。ずっとあなたの側にいたい…」
クラリーネ「レズよりお兄様との恋愛の方があなたにはお似合いですのよ、末永くお幸せにね」
シグルド「KINSHINは許さんぞぉぉぉ!」

ユンヌ「暴走するシグルド、マルス、ニニアン、フィオーラ、ヘザーによって第二次人竜戦役が起きかねなくなったので三人共星にしちゃいました☆」

〜〜〜仮説その7〜〜〜
バーハラの悲劇勃発。それを見かねた兄弟家一同たっての希望でシグルド、ディアドラ、アルヴィスは星になった。

アルヴィス「もうなにもいうな!」
シグルド「アルヴィス、きさま!」
ミカヤ「駄目ぇぇっ!バーハラの悲劇だけは繰り返しては駄目!弟は私の手で守る!」

以上の仮説がミカヤの頭を過ぎるが、結局どれが本当なのかは分からなかったそうな。

シグルド「なんか昨日、すっごい嫌な夢みた……」

後悔はしてないが反省はしている。

41 :
乙乙
にしてもアルムセリカが特別目立ってるだけで兄弟家はKINSHINフラグ相当やべえなww
本当にKINSHINと無縁なのはシグルド本人の他にはロイぐらいか・・・?

42 :
せいぜい、ヘクトルを封印モードにして、姪に手を出すフラグ立てる位か

43 :
http://www.smashbros.com/jp/
リーフ「クロム兄さん、月曜日にスマブラの新キャラ発表があるそうだよ」
クロム「いまから無駄にハードルを上げるのはやめろ……」

44 :
スマブラスレとかでは穏やかじゃない人が濃厚とか言われてるが果たして?

45 :
ヘクトル「…あぢい…むしあぢい……」
暑いだけならまだいい。だが湿気がひどい。蒸して気持ち悪い。
耐えかねたヘクトルはパンツ一丁で汗をかきながらごろごろしている。
肉付きの良い巨漢が体中に汗を浮かべているのだ。想像しただけで暑苦しい光景である。
そしてこう暑いとついつい冷たい物ばかり食いたくなる。
ヘクトルはバニラアイスや砂糖どっぷり入りコーラ500ML等を貪った。
リン「せめてシャツくらい着てよみっともない!」
ヘクトル「だぁうるせえ!でかい声出すな!」
リリーナ「そうよリンお姉さま。淑女が大声を出すのはエレガントとは言えないわ」
リン「…一見上品な貴族っぽいけど観賞の対象間違えてるからねあんた?あと鼻血出てるわよ…」
リリーナ「あらいけない」
鼻血をぬぐい勝手にこさえた貴賓席で偉そうに脚を組みウェンディに扇で仰がせながらオペラグラスでヘクトルの汗蒸す半裸を観賞しているのはリリーナである。
彼女に言わせればヘクトルのZEINIKUボディや腹は芸術らしい。
リンにはまったく理解できなかった。あんなムサ苦しくてしかも毛深い男の裸の何がいいのだろうか。
貴族と平民の価値観の違いだろうか。
軽く悩むリン。もうかったるくてどうでもよくなったのかヘクトルは畳に転がってひたすらぐうたらしている。
突っ込みをいれる気配すらない。
人より肉付きのよい彼にはこの蒸し暑さはこたえるのだろう。
ヘクトル「やべぇ…きっついわ…」
リリーナ「それはいけないわ。兄様に差し入れをあげる。練乳たっぷり入り高カロリ…もとい冷たくて美味しいアイスのお代りをどうぞ」
ウェンディ「熱中症対策にメタボコーラも追加させていただきます」
リリーナの指ぱっちんと共にウェンディがクーラーボックスを開けた。
あれを食べてしまえばまた体重が増えたとかで悩むのに…
それでも食ってしまうあたり我慢できない性格よね…とリンは呆れてヘクトルを見ている。
だが…当事者ではないからある意味悠々としていられたのかもしれない。
貴族娘は横目でリンに視線を剥けながらふと考えていたのである。
リリーナ(リン姉様のあのふかふかしてそうなおっぱい…ヘクトル兄様のZEINIKUと触り心地似てるのかしらね…ちょっと味見してみたいかも…)
などと…リンが聞いたら顔真っ赤にして怒りそうな事を………

あまりの暑さにあえいでいたらヘクトルが浮かんできて突発的に書いてしまった
後悔はしない

46 :
クロム「ねんがんの スマブラしゅつじょう キター!
初戦はマルス、ゼルダ、ピーチとの試合か…。
女性陣との試合は実にいいな」
〜試合終了後〜

クロム「負けてしまったが……いい収穫だったな(二人のパンツの色は……ふぅ)」
マルス「くそぅ…あのアマ……それにクロム兄さん…覚えてろ…」

クロム「二戦目の相手はマルス、ピカチュウ、アイク兄さんか…。ピカチュウはあれだけ小柄に関わらずパワーもスピードも申し分ないな…」
アイク「せぇぇやぁぁぁあ!!」
マルス「んぎゃぐあわぁぁぁっ!!」
クロム「マルスは相変わらずだな。……おっと、ここでアシストフィギュアが出てきたか」

リン「…クロム兄さんにアイク兄さん、私も助太刀するわ!
マ ル ス 、 覚 悟 な さ い !」
マルス「今の電気ネズミのが近かったじゃん!なんで僕ばっ……アッー!」
クロム「(リンの乳揺れ…黒パン、しかと見届けた……)」

クロム「やっぱりスマブラっていいよな…」
リーフ「そうだねぇ……ぶばば…」
ロイ「ちょっとリーフ兄さん!それ僕の台詞なんだけど!」
アイク「己の力量を測るのにスマブラ程適した競技はないな」
マルス「ちくしょう、スマブラなんてだいっきらいだぁぁ…」

クロムは果たして参戦出来るのだろうか…

47 :
>>45
リン「(あーもう。リリーナまで赤くなりながら私の事見てるし……。あれって…いえまさかね、あの子がレズな訳ないわよね。私はロイの姉なんだし…弟の恋には及ばずとも力になってあげたいし)」
ヘザー「やっほリンちゃん」
リン「…きゃあっ!近い、近いってば!」
ヘザー「何よ女同士なんだし問題ないじゃない」
リン「アンタの場合は大アリなのよ!」
ヘザー「ねっねっ。あの娘、リリーナちゃんていうの?名前の通り可憐な娘ねぇ」
リン「それが何?あの子はロイのガールフレンドで…」
ヘザー「…私が睨むにあの娘、リンちゃんの胸に興味津々みたいよ。弟の彼女を虜にしちゃうなんて…リンちゃんのナイスバディも罪だこと」
リン「違う!何かの間違いよっ!」

マルス「そういう訳だからもうリン姉さんは無理に野郎と付き合おうとなんかせずにこれからは百合一本で…」
リーフ「男だけに限らず女まで惑わせるなんて…流石リン姉さんの巨乳!俺達に出来ない事を平然とやってのける!そこに痺れ…」
ロイ「二人共しんじまって、ばかなやつだ。べ、別にリン姉さんに嫉妬なんかしないからね!」

48 :
訂正のお願い。
前回、紋章町商工会まつりがやってきた〜1日目前編〜最後のレスに「後編に続く」とありましたが、諸事情あって前・中・後編と分けさせて貰いたいので「中編に続く」に訂正して頂けると助かります。

このネタを読む前に51章スレの326〜、52章の11〜のネタを読んで頂けると幸いです。
1日目中編はエフラムとヘクトル中心のネタで書かせて貰ってます。

49 :
イーリス署に任意同行を求められ、事情聴取をさせられる事三十分。
ようやく解放となりシレジアへの帰路についた苦労人ことセティ。
セティ「……ただいま」
レヴィン「よぉセティじゃん。ニュース見たぜ、警察署に任意同行させられたんだって?はっはっは!普段糞真面目なお前もはっちゃけたい時くらいあるってか!」
セティ「兄上と一緒にしないでください!……はぁ、母上やフィーが帰ってきたらなんと説明したらいいのか…」
レヴィン「反抗期でなんとなくグレたくなっちゃった、でいいんじゃね?」
セティ「…兄上ぇぇっ!」

ようやく家に帰ってきても終始、頭を抱えるセティなのであった。
前略、頑張れ苦労人!

(兄弟家)
セリス「…ただいまー、ごめんねエリンシア姉さん。ちょっと遅くなっちゃった」

エリンシア「あらセリスちゃんおかえりなさい。今アイクも帰ってきたところですのよ」
アイク「おかえり」
セリス「はい、エリンシア姉さんとミカヤ姉さんには大判焼き。それから、アイク兄さんにはグリフォン肉ね」
アイク「…ああ、ありがとう。しかしグリフォン肉か。高かったろうになんだか悪いな」
セリス「それなら平気だよ。昨日マルス兄さんが協力費用って事でお小遣いちょっぴり分けてくれたんだ!」
エリンシア「…協力費用……?」
それを聞いて、先程までにこやかに微笑んでいたエリンシアの目じりがつり上がる。
セリス「うん、僕も一体なんの協力してたのかよく分からないんだけどね」
ミカヤ「(…今度は一体何を企んでいるのかしらね…)」
エリンシア「(マルスちゃん……セリスちゃんの良心に付け入るなんて、ぶっ飛ばして差し上げますわ)」

ロイ「あ、おかえりセリス兄さん。じゃあエリンシア姉さん、僕、日が出てるうちに買い出し行ってくるね」
エリンシア「ごめんねロイちゃん、お願いね」
おつかいを頼まれていたロイが玄関へ向かう。しかしドアノブをひねろうとした瞬間、
ロイ「んしょっと………うわっ!」
ドアの向こうから強引に押し入ってきたMETABO腹に突き飛ばされ、尻餅をついてしまった。
ロイ「…いったー…」
ヘクトル「…わりぃ、怪我はねーか?」
ロイ「誰かと思いきや、やっぱりピザ兄さんか…。全く、勘弁してようちの兄弟でMETABOエアバック常備してるのなんて兄さんだけなんだから」
相手がヘクトルだと分かったからか、皮肉を忘れない。
ヘクトル「…だとテメッ!……まぁ急いでるからお前の相手はしてらんねぇが……覚えとけよな!」
地響きのような足音を立てながら自室に向かうヘクトル。
部屋の中は案の定足の踏み場もなく散らかり放題だ。
ヘクトル「うわやっべぇ。普段気にしてなかったけど俺の部屋相変わらず汚ねぇな……帰ってきたら久しぶりに掃除でもすっか」
ぶんっ
着ていた制服を脱ぎ捨てるようにベッドに投げやり、登校前にあらかじめ出しておいた洋服に着替える。

ヘクトル「……じゃ、わりぃ姉貴。行ってくるわ!」
エリンシア「あっ!ちょっとヘクトルちゃん!……もう、体操着ほっぽりだしてさっさと出掛けて!だらしないんだから〜っ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

マシュー「ちわっす、若様」
ヘクトル「おう、待たせたな」
マシュー「まずは何処から回ります?」
ヘクトル「そうだな、腹も減ったしまずは腹ごしらえといくか。グリフォン肉専門店があってよ、スパイスから味ごのみまで色々選べんだぜ」
マシュー「グリフォンっすか?いやぁ、流石は若。通っすね。…けどグリフォンっつったら貴族でもないと早々口には出来ない代物っすよ?ただでさえ若ん家はご兄弟も多いですし……」
ヘクトル「きっちり闘技場で稼いできたぜ!……ほらよ!」
???「……へぇ〜、これなら私達がいても問題なさそうですね〜」
ヘクトル「まぁな……っておま、セーラ!?」

50 :
セーラ「ひっど〜い!なんでそんなにドン引きするんですか!」
レイラ「お久しぶりです若様。マシューが若をお呼びにとの事でしたのでここに向かう途中、FETV社から出てきたセーラに声を掛けたまでなのですが、お邪魔だったでしょうか?」
ヘクトル「レイラ!?お前までなんで……!」
セーラ「さあグリフォン肉グリフォン肉〜♪コラーゲンたっぷりでお肌もツヤツヤ、レイラに呼んで貰って良かったわ」
レイラ「ふふ、嬉しそうで何よりだわ」

ヘクトル「(お、おいマシュー。ダチを呼んだんじゃなかったのかよ?呼んだのがレイラだって知ってたら俺…)」
マシュー「気にしないで下さいって!」
セーラ「二人共何してるんですかぁ〜?」
マシュー「…ほ、ほら毒舌セーラを待たせちゃマズいですって!行きましょ若!」
ヘクトル「お、おう。(全く、損な奴だぜ…)」

マシュー「ん?あれなんでしょ?」
グリフォン肉専門店に向かう途中、大行列を見つける一同。
レイラ「偉い行列ですね、トンネルの先まで続いてるみたいですけど、なんの行列か検討もつかないですね」
セーラ「きっと紋章町美人シスター写真集でも売り出してるのよ。そして人気ナンバーワンはきっと私。やっぱりこの美貌って罪だわ…」
マシュー「…どう考えてもそりゃないわ」
ヘクトル「…うげっ!」
何かを察したのか、駆け足で通り過ぎようとするヘクトル。
マシュー「ちょっと若様!どうしたんすか〜?」
ヘクトル「いいから早くこっちに…!」

???「はっ、この気配は…!」
ロシェ「?……どうかした、ビラク」
ビラク「おかしいなぁ、たった今マイソウルブラザーこと愛しのへっきゅんの気配がしたような気がしたんだが…気のせいだったみたいだZE☆」
ロシェ「それはそうと……ホントにこの行列に並ぶつもりなの?」
ビラク「そうだよ、ロシェ。俺はこんな日がくる事を夢にまで見ていたんだZE」

(グリフォン肉専門店『肉屋グリフィン』)
ヘクトル「……はぁ、危うく死にかけるとこだったぜ…。親父、グリフォンの手羽先4つな!」
店主「へい、まいど!」
レイラ「…いいんですか若様。私達にまで気を遣わせてしまって…」
ヘクトル「いいっていいって!俺の気持ちと思って食ってけよ!」
セーラ「乱暴で不器用なんですけど、根はいい人なんですよね。ヘクトル様って」
ヘクトル「おいっ、乱暴で不器用は余計だろ!」
店主「…お待ちどうさん!調味料は好きな分だけ持ってきな!」

マシュー「……にしても若様。さっきはなんで駆け足で立ち去ろうとしたんです?」
ヘクトル「ビラクだよビラク。今は生憎ヴォルフバイルもハルベリトも持ってきてねぇ。絡まれちまったら一貫の終わりだぜ」

??「……ピンクのきらきらしてるの!ノノ、ピンクのきらきらしてるのがいい!」
????「よし、じゃあ今とってやるからな」
ヘクトル「(げっ…この声は……!)」

安心したのも束の間。
店のすぐ入り口に座ってしまった為に隣の屋台で幼女たちからの声援を受けながらスーパーボールをひたすらすくい上げている浅葱色の髪をした青年が目に移る。
見間違えるはずもない。
兄弟の中でも顔を合わせてはすぐ喧嘩になるエフラムである。
ヘクトル「(え、エフラムの野郎……!なんたってこんな時に…。俺がここになんてバレたらアイツの事だ、ビラクの野郎にチクりやがるにちげーねぇ。なんとかバレねぇようにやり過ごさねぇと……)」

51 :
チキ「あ!ヘクトルのおにいちゃん!ヘクトルのおにいちゃんでしょ!」
ヘクトル「うっ…!」
ファ「ヘクトルのおにいちゃんもおまつりにきてたんだね。ファもエフラムのおにいちゃんとおまつりにきてたの」
ヘクトル「そ、そうか…」
チキ「…それ、おにく?とてもおいしそう…」
ヘクトル「ん?ああ、グリフォンの肉だ。ちょっと食ってみるか?」
チキ「いいの?」
ファ「ヘクトルのおにいちゃん、おこらない?」
ヘクトル「まだ口つけてねぇからな。……おらよ、仲良く食えよな」
手羽先を綺麗に真っ二つにし、半分を幼女二人に渡す。
チキ「わぁい!…ふぅ〜っふぅ〜っ……おいしい!」
ファ「ありがとうヘクトルのおにいちゃん!」
ヘクトル「気にすんなよ。あっちにエフラムがいんだろ、行ってやりな」
チキ「おれいにチキたち、ヘクトルのおにいちゃんにプレゼントあげるね!」
ファ「おてて、だして」
ヘクトル「?……なんだ?」
二人の幼女はポシェットに入れてあったスーパーボールを一つずつ、ヘクトルの手にそっと握らせる。
チキ「これ、チキの竜石みたいにすきとおったみどりいろなの。キレイでしょ」
ファ「ファのはおそらのいろ。おにいちゃんにあげる。イドゥンのおねえちゃんにいわれてるの。いいことしてもらったらおんがえししなさいって」
ヘクトル「お、おう。ありがとな…」
エフラム「……ヘクトル」
ヘクトル「(…やべっ!)」
ノノ、ンン、ミルラに手を引かれてエフラムがやってきた。
どうやら先程のやり取りも見られていたようだ。

大好きな幼女を食い物で釣った、なんて。コイツ、絶対いい顔しねぇだろうな……
そう思いつつ、視線を合わせる。
エフラム「お前、もう来てたのか」
ヘクトル「ああ、まぁな」
エフラム「……俺はそろそろ帰る。ミルラ達もいるのでな」
ヘクトル「…おう、気をつけて帰れよな」

チキ「ばいばいヘクトルのおにいちゃん!」
ファ「おにく、ごちそーさま!とってもおいしかったの!」
自分達が見えなくなるまで大きく手を振る幼女二人に照れ臭そうになりながらも手を振るヘクトルであった。
セーラ「……ヘクトルさま、意外と紳士〜。見直しましたよ。ちょっとだけですけど」
ヘクトル「へっ。エフラムの奴、ロリコンの割には子守りが下手だな」
マシュー「……へぇ、黙って見させて貰ってましたけどやっぱ若はか弱い女の子相手には優しいんすねぇ」
ヘクトル「…マシュー、お前何が言いたい?」
マシュー「いやぁ、若ってフロリーナちゃんみたいな、年下のか弱い女の子がタイプっすから…てっきりあの子達も好みなタイプに入るんじゃ、なんて思ったまでですよ」
ヘクトル「!!……マシュー、テメェッ!俺をエフラムみたいなロリペド野郎と同類にすんじゃねーよっ!」
レイラ「ふふふ…」
ヘクトル「レイラ、お前も一緒になって笑うんじゃねぇっ!」

52 :
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ミルラ「今日はとっても楽しかったです…」
ノノ「ノノも。またこようね、絶対に約束だよ!」
エフラム「ああ、約束だ」
チキ「ヘクトルのおにいちゃん、とってもやさしいおにいちゃんだったの」
ファ「ニニアンのおねえちゃんがいってたとおりだったね。ヘクトルのおにいちゃん、らんぼうだけどとってもやさしかったもん!」
エフラム「……そうだ、ファ。忘れないうちに返しておこう。ほら、水風船」
ファ「…あ、忘れてた。エフラムのおにいちゃんありがとう!」
エフラム「さて、そろそろ6時だ。帰ろうか」
チキ「うん。そろそろチキ、ねむくなってきちゃったよぉ〜」
ノノ「…あれぇ、そういえばンンは?」
ンン「…すぅ〜…」
ンンはエフラムにおぶさられ、既に寝息を立てていた。
エフラム「おぶさってたんだが、疲れたのかそのまま眠ってしまったようだな」
ノノ「そっか〜。でもおんぶしてもらうの、ちょっとずるいなぁ」
エフラム「まぁそう言うなって。機会があればおんぶなんていくらでもしてやるよ」
ノノ「ホント?」
ファ「わ〜い、フーセンフーセン〜♪」
そんなンンとは対照的に、1人皆の先頭に立ち跳ね回りながら楽しそうにはしゃぐファ。
しかし辺りが暗くなりつつあったからかぬかるんだ水溜まりに足を取られたようで……

ファ「わぁぁぁーっ!」
バシャーン!

エフラム「!…ファ、大丈夫か!?」
一目散に駆け出すエフラム。
一方ファはあたかも火のついたように泣き出していた。
ファ「ふぇぇーん!!フーセンわれちゃったよぉ!ニニアンのおねえちゃんがかってくれたおようふくもドロだらけだよぉ!」
幸い石ころや危険な物が転がっていなかったお陰が、彼女に怪我はなさそうだ。
エフラム「何処か痛むところはないか?」
ファ「ないよぉ。でも、ドロドロのヌルヌルで……きもちわるいよぉ…。クスン」
エフラム「……確かにそれでは気分のいいものではないだろうな」
ンン「……どーしたですか?」
ファの泣き声に目が覚めたのか、ンンが目をこすりながら尋ねる。
エフラム「ンン、目が覚めたか。寝起きで悪いんだが、ちょっと降りて貰っていいか?」
ンン「…ん…。よく見たらファのおようふくがドロだらけなのです」
ファ「ふぇぇーん」

ミルラ「ファ、大丈夫ですか?」
そこへ、ミルラチキノノの三名も駆けてきた。
ノノ「服ドロだらけだよ〜、それじゃきっとイドゥンおねえちゃんに怒られちゃうよ?」
ファ「くすん、くすん…」
エフラム「お前達はここで待ってなさい」
チキ「エフラムのおにいちゃん、どこいくの?」
エフラム「まさかドロまみれの服を着せておく訳にはいかないだろう。大丈夫、俺に任せてくれ。では行くぞ、ファ」
そう言うとエフラムはファを抱きかかえて駆け出して行った。
ミルラ「あ……エフラム…」
チキ「いっちゃった…。だいじょうぶかなぁ?」
ンン「(とてつもなく、『はんざいしゅう』がするのです…)」
ノノ「…ねぇ!あれって、竜騎士だよね!」
そう叫ぶノノが指差す先には巨大な飛竜。
力強く羽ばたく音が徐々にこちらに近付いてくる……。

53 :
ミルラ「こっちに来ますっ!」
反射的に逃げ出そうとする4人に、飛竜に跨がっていた女性の声が響く。

????「……待って、私はあなた達を保護しに来たのよ。怪我はない?」
ンン「…お姉さん誰ですか?」
????「私?私はね……」


エフラム「…よし、ここなら大丈夫そうだな」
人気のない公園の公衆トイレを見つけたエフラムはファを連れて迷わず男子トイレに駆け込む。
室内は薄暗く、やはり人気はない。
エフラム「……誰もいないようだな。…よし、ファ。ひとまず汚れた服を脱ごうか」
ファ「ぅ……。ホントにいない?ファ、エフラムおにいちゃんいがいのオトコのひとにハダカみられるの、やだよぉ…」
エフラム「大丈夫だって、ほら…」
そう言ってファの服に手を掛けた時─────

???「……貴様、何をしている…」
突如後ろから槍を突き立てられた。
エフラム「な、お前達は…」
ツァイス「ベルン署だ。幼女監禁及び猥褻罪により現行犯逮捕する!」
エフラム「ち、違う!俺はただ…!」
ゲイル「いいからさっさと腕を出せ!…ミレディ、女の子の事は頼むぞ」
ミレディ「ええ、分かったわ。」
ファ「…なにがどうなってる、の?おにいちゃんたち、だれ?」
ミレディ「もう大丈夫よ。……あら、服が泥だらけなのね。……全く、こんな小さな女の子に何をしでかしたのかしら…」
ファ「ファ、よごれたままイヤだよぅ」
ミレディ「他の女の子達は竜王家さん宅に帰してあげたけど、この子は流石に泥だらけのまま帰す訳にいかないわね。替えのお洋服を用意してあげるから、一度ベルン署にいらっしゃい」
ファ「うん……そうする」

エフラム「助けてエイリーク!」
エフラムの叫び声は6時の時報と共に夕暮れの空に虚しく響くのだった。

54 :
(兄弟家)
エイリーク「……!」
エフラムの双子の妹、エイリークは何かの気配を感じ取っていた。
不安に胸を一杯にしながら、エリウッドの部屋へと向かう。
エイリーク「エリウッド兄上……」
エリウッド「やぁ、エイリーク。きみが部屋を訪ねてくるなんて珍しいけど…僕に何か用かい?」
いつもは胃痛に顔を歪めながら机に向かう彼であるが、エフラムヘクトル両名がいない時ばかりは機嫌が良いらしい。
エイリーク「兄上がまだお戻りにならないのです、それで私……ひどく嫌な予感がしたもので」
エリウッド「それは、つまり…」
エイリーク「ミルラ達との事で、またベルン署のお世話になる兄上の叫びが聞こえたような気がして…」
エリウッドの持っていた家計簿帳に挟まれたメモが何枚も何枚も音もなく舞い落ちる。
エリウッド「すまない……姉さん達に遅くなるかもと、伝えてくれないか」
エイリーク「はい、分かりました」



ヘクトル「おいマシュー。射的やろーぜ。負けたら夕飯奢りな」
マシュー「ほう、手斧手槍と自分にあった武器で的に当てる射的っすか。んじゃ俺はナイフでいかせて貰いますかね」
セーラ「えーマシューナイフ投げなんか出来たの?初めて聞いたわよ」
レイラ「こう見えてもマシューのナイフ投げはサザさんも認める程なんですよ」
店主「うっす、五回までだから坊主!投擲回数は守れよ」
マシュー「この場合、的破壊したりで手斧だと不利じゃないっすか?」
ヘクトル「…俺は選択肢に斧がある以上斧一択で行かせて貰うぜ!……でやっ!」

その頃ベルン署では────

ゲイル「ほら、さっさと入れ!」
エフラム「くそっ……手槍で的を撃つ射的台、ミルラ達が帰った後でやりたかったのに…」
リーフ「やあエフラム兄さん」
エフラム「なんだリーフか。さてはお前もまた…」
リーフ「兄さんこそ、また…」
二人「はぁ………」


────後編に続く?

55 :
>>26
乙です。エイリークもついに同人の世界へ・・・w
でも美人なので売り子としては人気がありそうw
>>39
乙です。どっちにしろシグルド兄さんは涙目方向wwww
>>45
乙です。アイク、ヘクトル、エフラムは上裸で夏場家を歩き回ってるイメージがあるけどクロムは俺系でも
あんまりそういうイメージがないなぁ
>>46
乙です。クロムと一応ロイ、スマブラ続投したらイイナー

56 :
ルフレとルキナスマブラ参戦おめでとう
クロムも一応出るみたいだけどリン的なポジションに落ち着きそうだ

57 :
リーフ「ああ!兄さんが息してない」
クロム「……」

58 :
クロム「…………」
ルキナ「…………」
ルフレ「…………」
クロム「…………、ルキナの顔を殴ろうとするとは。許せんぞファルコン……ッ!!」
二人((怒りの理由をシフトした……!))

59 :
http://www.smashbros.com/jp/characters/reflet.html
http://www.smashbros.com/jp/characters/lucina.html
ルフレ「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」
ルキナ「キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!!」
ルフレ「まさか参戦出来るとは思ってもなかったよ」
ルキナ「私もです。でも参戦する以上、精一杯やらせてもらいます!」
ルフレ「そうだね。言っておくけどルキナ、もし敵として出てきても手は抜かないからね?」
ルキナ「それはこちらの台詞です。ルフレさんが相手でも手は抜きません!」
クロム「………」
リーフ 「えーと、クロム兄さん。何と言えばいいか…」
クロム「…残念じゃないと言えば嘘にはなるがな。出番があるだけマシだと思っておこう。一応良い場面貰ってるしな」
ロイ  「そうだよそうだよ!出番あるだけマシだよ!あーもう、本当に羨ましいよ!!」
マルス「うーん、ルフレさんはともかくルキナは予想外だったなぁ。あの二人見るだけでトラウマ発動しないように気を付けないと…」

正直来るならルフレかクロムだとは思ってたが、ルフレ参戦はともかくルキナまで来たのはマジ予想外だったよw

60 :
公式でまでネタ扱いのクロム不遇すぎワロタ
ルフレルキナおめでとう

61 :
おっとsage忘れてましたすみません

62 :
またやっちまったすみません

63 :
.>>60-61
まあまあそんなに気にしなさんな
クロムはアイクと若干被るから厳しいかな・・・と思っていたが、
まさかのルフレ参戦とは・・・。
あとクロムが終始瀕死状態で床に寝そべってて挙げ句の最後の台詞に不覚にも珈琲吹いたww
あれじゃ未プレイ者からしたらよっぽどの虚弱体質かネタキャラと思われかねんぞww

64 :
>>58
あまりのクロムさんの父親根性に涙した
見事な男だ

65 :
 TMR(of ephraim) 外伝6 【Tiamo’s Madly Revenge(ティアモの狂気な復讐)】 >>26-36の続き
私ティアモは同人作家から卒業しました。
その後日のこと、読み残しておいた『恋愛必勝法マニュアル』の続きを読むことに。
 『恋愛必勝マニュアル』
恋愛道とは武士道と同じである。つまりは武士道とは生死を賭けた1対1の真剣勝負だ。
己を磨き上げ、その極みにある勝利を得るものである。(注意:ミスターブシドーは武士道を間違って解釈しています)
恋愛道とはガン○ムを賭けた真剣勝負であり、その極みの先にあるもの…争奪戦の頂点こそ、愛である。
だが戦いとは非情であるのが現実だ、これも肝に銘じておくがいい。
いかに勝利、愛を得るためには正々堂々に挑むのではなく、策を必ず謀る必要がある。
戦いで用いられる、兵法、戦術は恋愛にも応用することは明瞭であるな。
例え相手の方が手練れ、もしくは優勢であっても策次第では状況を反転することができる。
つまり、いかに好敵手が難敵、強敵、ガン○ムが難攻不落であったとしても
策を駆使すれば諸君らにも勝機、愛の成就があると言うわけだ。
まず基本中の基本は不意討ちだな。聞こえは悪いうえ武士道とは程遠いが効果は期待できるだろう。
不意討ちは相手の隙を作って動揺を誘う。隙を衝かれた心は脆いものだ。そこに追撃をかける。
そうすれば少し押してやれば簡単に揺れて落ちるだろう。
後はガン○ムを受け止め、その中の少年の心を捕える…これで完了だ。
と口で言うのは簡単だが、実際には難しいものだ、場数を踏む必要がある。
その次は姦計も効果的だ。故意に悪漢に追いかけられたところを助けてもらうように手配する。
助けてもらったら、“私にはもう何も差し上げるものはありません〜ホントに…
じゃあ、あなたに、わたしの大事なもの…あ・げ・る はあと”
とお礼と言わんばかりに相手に近づく作戦だ。
他にも陽動または囮もいいだろう。意中の相手に恋人がいたとしても、その相手をおびき寄せ遠くに引き離す。
一人なったところを恋人のことを考える暇を与えぬよう集中攻撃する。
悪い言い方をすればNTRと言われるな。
だが恋愛とは弱肉強食、寝取られた方も所詮君たちの愛の力はその程度でしかない。
仮に運命の赤い糸で結ばれていたのであれば、阻止できるはずだ。
 ………
この本によると恋愛道と武士道は同じということでしょうか。
恋愛を成就させるためには何かしら手を打たなくてならないこと?
そうね…私は仮にもシビリアン。当然私の恋敵は武装しているでしょうね。
その宿敵に真っ向から挑めないわ…本当にこの指南書には感銘を受けるわ!
如月に入り、最も重要な日を迎えることに。それは恋する乙女達が意中の相手に好意を伝えることを後押しするイベント、
みなさん御存じのバレンタインデー。私の住んでいるこの紋章町でも毎年行われています。
“バレンタイン?製菓メイカーに踊らされて何してるんだか…それより漫画を描かなくちゃ” 去年まではという私でありますが、
今年は違います!何を隠そう、運命の人であるクロム様に出会ったからです。
しかしクリスマスの夜は惨敗に終わる結果に…まあその時はダサい芋女でしたから仕方ありませんね。
よってこのバレンタインにリベンジをしたいと思います。
手作りチョコレートと時期的に遅いですが年末から作っておいた手編みのマフラーもプレゼントして
クロム様のハートを狙い撃つ!…いえ射抜いてみせるわ!
………ここでまた問題点が、私はクロム様の連絡先を知りません。
これでは作ったのに渡せませんじゃないですか!
神様のバカヤロー!なにがバレンタインだ!
意気消沈した私はバレンタインデーなんてどうでもよくなりました。

憎きバレンタインデー当日のことです。これほど嫌な日は過去において経験したことがありません。
街は微笑ましいカップルが黒くて頭にゴのつく人類の生命体の如く、うじゃうじゃと湧いていました。
どいつもいつもイチャイチャしやがって、こいつら全員Rばいいのに…
本当に『R!バレンタイン』って感じですね!

66 :
学校は女子高のはずですが…なんか女の子同士でチョコを交換し合ったりしています。
レズの何がいいんだか、はあ〜早く帰りたい。
ようやく学校が終わり、速攻で家に帰ります。だってこの空気を吸いたくないじゃないですか!
帰って何しようかなー、前だったらマンガ描いてたけど…大人しく不貞寝でもするか。
そう思いながら商店街を歩いていた所…
紺色の髪で冬なのに相も変わらず右腕だけノースリーブの男性を見つけたのです。
なんという僥倖!生き恥(一人身)を晒した甲斐があったというものですね!
これは神が私に与えてくれた千載一隅の奇跡としか言いようがありません!
と声を掛けようとしましたが…なんと隣に女性がいるではありませんか!
そ…そんな…私のクロム様を…あのクソ女が誑かせたのね!
しかし元々付き合っているわけでもないので私に咎める権利はなく、一方的に現実を喰らいました。
…諦めきれない私、ならどうする?
そうだ、NTRすればいいじゃないですか。恋の指南書にも書いてあったことですし、なんて簡単なことでしょう!
でも仮に成功して逆恨みされたらどうしよう…殺せばいいか、死者は文句を言えませんし!
非人道的?違うわ、恋愛道とはガン○ムかけた真剣勝負。戦争なのよ!
だから殺してでも奪い取る。勝った者が正義なのよ。
というわけで私は近くの本屋でエムパカタログ(鈍器)を購入し、クロム様達の後を追いかけました。
人ゴミに紛れながら気配を消して背後から忍び寄るように近づいていき、
遂に女の後ろとり、今まさに必殺の一撃を与えようとしたときです。
女が振り向き、顔があってしまったのです。これはかなり気まずい…どうやってごまかそうかな…
それ以上に驚いたのはクロム様の隣にいた女性はエイリークだったことです。
普通髪の色で気づくと思われますが、彼女は毛皮の帽子を被っていたので誰だか分りませんでした。
「ティアモさん、どうしたのですか?」
と何事もなく挨拶をするエイリーク。
殴るモーションを必死に隠そうとしますが、如何せん重量のあるエムパカタログは隠しきれません。
しまった…計画が台無しじゃないですか!と思っていると
「カタログですか?ティアモさん同人はお辞めになったはず…」
と同人の方に注意が行っているようだったので、咄嗟に
“辞めたのは描くこと!今度は買い手の方を楽しまない?とエイリークを誘おうとしたけど、
 バレンタインデーだし、水を差すのはいかがなものね” …と言い訳をし、即座に退散することに。
クロム様はなんだアイツ?という顔つきをしていましたが深く追求しませんでした。
再び距離をとってLet’s!stalking。ですが未だに私は信じきれませんでした。
私の想いの人、クロム様とエイリークがデキていたなんて…ティアモ超Shock!
エイリーク、あなたはエフラムと同じく私の恋路を阻もうとするの!
彼女との育んだ友情はもはや憎悪と化し、それすら超越し恋の好敵手に。
その後二人は、人気のない空き地まで歩いて行きました。
これは…まさか…まさか…私は今後の展開を高速思考で想像することに…
予想通りエイリーク顔を紅潮させチョコレートを渡します。
あーやっぱりね…それで次はキスよね。やるなら早くしなさいよ、この勝ち組め、どーせ私は負け組ですよ!
見せつけてくれちゃって!断崖絶壁のどこがいいんだ、私の方が胸囲勝ってるんだバカヤロー!
憎悪に取り込まれた私ですが、嫌なら邪魔すればいいものを律儀に最後まで見守ることに。
すると…クロム様とエイリークは互いに剣を交えました。
恋人同士なのになんで剣を交えているの?普通ここまで来たのならキスするのが普通じゃないの?
ここで私はある結論に至りました。
クロム様は真顔で好きと言えない人だから、剣でその思いを伝えようとしている。
それは言葉では表わすことができない大きなもの。
彼女は思いを受けるために剣で受けようとしているのかもしない(※ただの手合わせです)
つまり、私がクリスマスに振られたのは剣を持っていなかったから?

67 :
つまり果たし合い…いえ果し愛。乙女座の人も剣撃に自分の想いをぶつけていたはず!
ならクロム様は背中を任せられる強いに人間に惹かれるということに!
見えたわ、私がエイリークからクロム様を奪還する方法が!
私が剣を持って彼女より強いということをクロム様に示せばいいのね!
ただ、エイリークは双生器である雷剣ジークリンデを有している。
はっきり言って反則よ…越えるためにはそれ以上の戦闘力をつけなくてはいけないということね。
だったらするべきことは一つ、彼女より強い剣士になること!
これは修羅の道、冥府魔道の旅路いえアンリの道だとしても必ず越えて見せる!
そしてその先の愛を手に入れるために!!
次の日、私は退学届を出そうとしますが周りは全力で止めにかかります。
ですが私は聞く耳持たんと言わんばかりに学校を後にしました。
この時私は、同人作家→名門女学生→無職に。肩書きなんてどうでもいい、私は一秒でも時間が惜しい…
学校で勉強している間にエイリークとクロム様が距離を縮めているのだから。
あれ?…学校辞めたのはいいけど、ところでどうやったら剣士になるのだろう?
私はシビリアンであり、剣が持てません。
ならクラスチェンジしようと大急ぎでチェンジプルフを買って来て使いますが、 
転職先が無いと結末に…orz
私一生剣士になれないのですか!!
打つ手なしかと途方に暮れようとした時、都合よくエフラムの言葉を思い出します。
それは昔、孤児院で初めて話した時に言っていたこと。
彼は元々槍ではなく剣を扱っていて、ある出来事で変わった…と、
たしかバレンシア地方で…どうとか…
考えているだけじゃ前に進まないわ!とにかくバレンシアに行ってから考えましょ!
とポジティブシンキングをすることに。
要らないもの全て売り、アパートを解約し、荷物をまとめバレンシアに旅立つのでした。
 ………
何の策も無いままバレンシア地方までやって来た私、
剣士になる方法を得ようとリゲル地区を横断していると、あろうことかゾンビに包囲されることに。
初めて目にする異形の者に半ば興味を持ちましたが、相手は人を襲う魔物、今更ながら身の危険を感じました。
私の武器はエムパカタログだけです。角で攻撃をしますが重すぎて効率が悪く、多勢に無勢、追いまれます。
このまま…私は死ぬの?
何もできないまま、何もしないまま死んでしまうの?
南無三と覚悟を決めた時…
漆黒を基調として各所黄金に輝く鎧を着た、ナイト系の最高位であるGナイトのユニティ、
その容姿、金髪で顔は超の付くほどイケメンの騎士が突然現れ次々とゾンビを倒して行ったのです。
私は何が起こったのか分からずただ茫然とするだけで、
最後の一体を倒した後、私を救ってくれた方が声をかけて下さいました。
この状況は運命の出会いと言ってもいいでしょう。
並の女性ならイチコロでしょうが私にはクロム様がいますからね、この方が好きになるなんてありえません。
私の内心はこれくらいにして、騎士様は
「なぜ村人の君がここを出歩いている?自殺行為だぞ」
…と最もですね、その反応は。でも虎穴に入らずんば虎児を得ず、危険を冒さなければユニティになれないのだから。
助けて頂いたお礼とここにいる経緯を話すと、騎士様は私を後ろに乗せ、とある場所に向かいました。
連れて行かれた先はバレンシア地方の最北端に広がるルドルフ氏が領主としている場所。
騎士様もわけあってここで雇われているようで、お館様に話を通して下さり、しばらくの滞在の許可をとりつけて下さいました。
孤児であり市井出である私のためにこれほどの待遇をして頂くなんて…世の中捨てたものではありませんね。
ただ驚いたことにお館様が私にお目にかかりたいと言ってこられたのです。
その後、面会を兼ねた食事をすることに。
ルドルフ氏は私が同人の神であり、紋章町の歴史にも明るいことに興味を持たれ、
また私は自分の素姓とこれまでの経緯を赤裸々に話しました。
全ての人間に肉親がいないこと。
孤児院で育ったが神はすべての人に愛を与えず無慈悲である知ったこと。

68 :
愛をくれる人まで淘汰される残酷な世界にいること。
私が同人誌で売り上げを孤児院に寄付することは唯の偽善だと気づいたこと。
偽善の為に我が身が朽ち果てることに辟易したこと。
愛はどういうものか…自己欲求を満たすだけのモノ、与えてもらうのでなく掴むモノ、決して与えてもらうものではないものと考えたこと。
温室育ちの人間や、愛を与えてくれるのもだと他力本願な考えの人間に対して、
何も守れない、何も変えられない、己の理念も貫くこともできないと憎悪を持ったこと。
神が作った歪んだ世界の歯車でただのモブキャラとして生きるのではなく、
私自身の意思で生き、未来…愛を手に入れると決め、
その愛を得るために恋敵である人間より、精神的にも肉体的にも強くなるための力を欲しいていることを…
私の心内を把握したルドルフ氏はある有力情報を教えてくれました。
それは転昇の儀、バレンシア地方特有のクラスチェンジ方法。
ミラかドーマ教を殉じる者にのみその資格が与えられるが、
力や愛、そして生きることを冀う者に対し神が応える事例が確認されている。
ここにいる騎士様、私を助けた金色の髪を持つ男性もバレンシアに縁がないにも関わらずユニティに昇れた一人であり、
なら私も可能性があると踏まえたお言葉でした…
後日、騎士様と従者シルクの付き添いのもと転昇の儀式を行うことに。
ただそれは確実ではないですが…やるしかありません。私にできることは道なき荒野を進むのみだから。
着いた先はリゲルの滝壷にある秘密の祠、マミーが大量発生する絶好の経験値稼ぎの場。
魔物を蹴散らし、最奥の僕像まで進みシルクが転昇の儀を始める。
「この者、不詳のティアモ。その力と意思を推し量り、ミラとドーマの祝福をもって傭兵に至る転昇の儀、
 あたわざるや否や知らせん」
正直言って神を不信としているのに、結局は神頼み…これは屈辱だ。
いや違う、これは臥薪嘗胆、修羅の道。矛盾を孕んだとしても自分の軌跡(みち)を切り開くための試練。
私は変わる…己に革命を起こし、愛を手に入れる。これが私の生きる軌跡。
彫像の目から光の糸の繭が私を包み込み、完全に密閉される。
すると体中に激痛が走り、既存の筋肉を構築する細胞の結合が一度切断され、新たな組織を再構築するようで、
繭から出た私が地面に足をつけた時、体の大きな異変に気がつくことに。
躯体が非常に軽い、まるで低重力下にいる錯覚を…
つまりは肉体が強化され、高次の戦闘形態になった証だと言える。
そう私は剣を得物とする傭兵のユニティに昇ること、剣を持つことが赦された。
 シビリアン(村人)→ 傭兵
無事儀式を終え祠から出る頃には不浄者が蘇り、
私は騎士様に借りた剣と新たに得た力でマミーの群れを殲滅させる。
それと同時に体に違和感が走っていた。
屋敷に戻り報告すると、ルドルフ氏は吉報を喜ぶ中、忠告をされました。
その力を欲望のために揮うには二通りに分けられる。掠奪者と破壊者。
掠奪者は、過去に縛られ前に進むこと止め、いわば本能で動き、他者を蹂躙することに悦楽を感じる獣。
破壊者とは古い秩序を打ち砕き、再生という新たな世界を生み出す先駆者であり、矛盾と知りながらも行動する偽悪者。
…そうだ、私は先の戦いのとき力任せに敵を薙ぎ払っていた、違和感とこのこと?
ならどうすればいいと、身の程を弁えていない事を承知で訊けば、
ルドルフ氏は懐から自害用の小柄を取り出し私に向けました。
その短刀の刃先は曇が無い鏡の如く澄んだ輝きを放っていた。恐らく切れ味は言うまでもないでしょう。
私の無礼に憤りを感じ、始末するのだろうと息を飲む。
しかしルドルフ氏は、この小柄のような心と剣技を身につけよ…と仰られました。

それから後日、私はルドルフ氏直筆の書簡を携え、地図を頼りにある人物を尋ねることに。
件の人物とはルドルフ氏の小柄を打った人物であり剣匠としても腕がある人間。
私はその方に会いにいくため、荘厳なリゲルの滝の近くの森の山道をひたすら登り、
地図が示す場所に着くと辺りには集落もなく一軒の煙をあげた建物があるだけでした。
ここに私の師となる人が住んでいるのか…恐れながらも建物の中に入ることに。

69 :
中に入ると一人の若い男性がいた。この人物がそうなのでしょうか?
彼に要件を述べようと近づこうするとしきりに距離を取れと拒む。
そうはいかないとルドルフ氏から預かった書簡を渡し、内容に目をとおした彼は頭を抱えみながら、
「あの人はいったい何を考えているんだ?」
と愚痴をこぼしますと、視線を合わさないように私を見るなり、
お前は俺に剣を師事したいために此処までやって来たのか?と問う。
私は、はいと返事すれば、ルドルフ殿の頼みでも出来ない、悪いが帰ってくれないか…拒否される。
押し掛けで弟子にしてくれと不躾なことは百も承知。
だけど、私も引けない理由がある。私は彼に喰い下がり、隣接するまで距離を詰めて想いを伝えようとしたら、
「これ以上近づくな!」
と頑なに拒絶反応を取る。私はそんなに嫌なのか?
「すまない、俺は女が苦手でな。できれば一緒にいたくないんだ」
剣の師になるのもそうだが、それ以上に私が女だと言うことが理由なようだ。
女だから剣を持ってはダメなのか、そんな訳はないエイリークだって持っている。
だから彼が偏見を持っているだけだ。そのことを私は物怖じせず咎めると、
「そうではない単に俺は女が近くにいると痙攣を起こすからだ」
という答えを返す。つまりこの人は男食家ですか…いやまあそれはおいといて、
私は師事したい理由を伝えると…
「…つまりだ、君は意中の相手の傍にいたいがために強くなりたいというわけか…
 馬鹿らしいな。そんなことのために剣を振るうのか」
…そうね、孤高の剣豪なら私の動機など、頭に蛆虫が湧いているほど理解し難い。
だけど、私は今までの経緯を切実に話すと…彼の心に響いたのか
「できる限りのことはしてやる。だが、お前が望む程のことはできなくても文句は言うな」
と渋々承諾を頂くことができた。
それから私はこの家に住み込みで修行にすることに。
また剣の弟子の他に鍛冶(ブラック・スミス)の助手も兼ねるようになりました。
実はというと師匠は少し名のある鍛冶屋であり、家に併設された工房で鉄を錬成をしているのです。
普段は鍬、鎌、鉈、包丁など生活に必要な実用品を打ち、店に卸すことで生計を立てていますが、
決して利益追求のためでなく、あくまで最低限の銭稼ぎの範疇だそうです。
なら剣は作らないのか?と私も疑問を感じて聞いたのですが、昔に廃業したそうです。
 ………
剣の修業が始まるにあたり、私に課せられたのは剣を握る前の体を作りです。
これは薄い紙を重ね続けて山をつくることと言っても過言道のりですが、仮に鋭く冴えた剣技をもつ器があろうとも、
資本である体が脆弱では、長時間に渡り武器を扱うことができません。
長期戦を強いられたら負けは確定であり、また剣士のウリは速さと身軽さであり強靭な足腰あってこその強さという理由です。
よって傭兵のユニティに昇れたといえど、つい先日までシビリアンで体が軟弱な私は体力と筋力をつける修行から始めるのでした。
毎日拠点である家から市街地まで赴き、生活に必要な物や刀の原料になる鋼材“玉鋼”を買いに行かされます。
時には良質の玉鋼が取れる恐れ山や竜の谷に自ら調達をすることもありました。
魔物に遭遇したら”スタコラ逃げろ!そうすれば自ずと足が速くなる。また危険察知の勘が鋭くなる“
というのが師匠の狙いだそうです。
ただ…竜の谷はDゾンビしかいないという鬼畜な場所で、一瞬でも気を抜いたら囲まれて終わりという状況でした。
これが獅子は子を戦陣の谷も落とすということですね…
買いだしが終わり、拠点に戻ると私は刀鍛冶の助手として働きます。
ただ鍛冶業営む人間には隻眼が少なくないとされ、
理由として顔面の間近で1,000℃越えの鍛冶を行うため失明するからです。
とはいえ技術は日進月歩、目や顔を守るための保護具が紋章町でも作られています。
ですがそのデザインは奇抜であり、端的に言うとローローが付けている般若面です。
よって鍛冶現場ではローローハウス化していることもしばしば…
話が逸れましたが、原料の玉鋼を高温炉で熱し、薄く延ばし、使用分ごとに小割りにします。

70 :
再び熱し、 “鍛練”作業に入ります。この鉄を鍛練する行為はとても重労働です。
鉄を溶かす程の高温炉の傍ら故熱い環境の中、
私は非常に重い長柄の向槌(ハンマー程度の認識で)を振り上げたと同時に背筋を伸ばし、
全身を沈めるように叩き下ろす役割を担っています。
一連の動作を行う度、息は汗ばみ息が切れ疲労で腕が重くりますが、途切れることなく打ち続けなくてはなりません。
故にそれは成人男性でも投げだすような重労働とされています。
一方師匠は私が与えた後、微調整として小鎚で形を整えます。
これは完成形を把握している人間の役目だそうです。
この日常を送ること数カ月…私は剣技はおろか、剣すら持たせてくれません。
不満を感じながらもこれも修羅の道と捉え、ただひたすら健脚作りと鍛冶打ちに専念するのでしたが、
我慢弱い私は毎日の日課である街へ買い出しのついでに本屋に寄り“る○うに剣心”を大人買いすることに。
これは剣術とは何かの手解きです。何故戦術書や五輪の書でなく漫画かと?
長年の同人生活を送っていたので、漫画から知識を得る癖が抜けていないのです…orz
その夜の日課を終えた私はさっそく、日中に買っておいたるろ剣を読み耽りました。
次の日から、緋村抜刀斎の意匠し、長く伸びた赤い毛をえりあしの辺りで結う髪型にし、
夜な夜な独学で天龍閃を研究していました。
…おかしいですか?みなさんも厨房の頃アニメや漫画に影響され、必殺技とかやったりしませんでしたか?

独学で剣技を身につける行為に熱意を受けたか、危惧したのか分かりませんが、
師匠は剣技の伝授してくださるようになり、それを機に師匠は刀鍛冶を再開するようになりました。
本来師匠は刀鍛冶だったそうでしたが、理由あって廃業としていたそうです。
刀鍛冶…それは己の心を研ぎ澄ますことでもある。
刀身の研ぎ澄まされた輝きは心の照り返しを表し伸びやかに反る様は心の在り様を示す
“気高く崇高であれ - Heart of Sword -”
刀はそうした方向性の追求により生まれたと言われている。刀に限らずそうだが武器は何かを壊すためだけではない。
物に込める意味はいくらでも変えられる
…と普段無口な師匠は雄弁に語り、
今まで私に剣を持たせなかったのはこの極意を体感させたためだそうです。
私は感服すると同時に、今までただ焦っていたことに深く反省した。
それから鍛錬の日々と剣と刀鍛冶の修行と日々が始まり、
数か月の過ぎた長月のこと。
修行の成果を得るため、私は転昇の儀を行うことに。
傭兵から剣士に昇れたのであれば、その筋で一人前の戦力といこと。
僕像の前に赴き、剣士に昇ることを冀った私は再び光の繭に包まれた。
 シビリアン(村人)→ 傭兵 → 剣士
剣士に転昇した私は、更に増した力に実感が湧く。
師匠には悟られないようにしているが、実戦、師匠以外の相手と剣を交えたくて堪らなかった。
また師匠は私の剣士になったのを機に、刀の鍛練を伝授するようになる。
紆余曲折の末、師匠の手を借りて初めて自分自身の処女作品が完成させた。
師匠の刀に比べれば鈍らでしかないが、出回っている剣よりかは遥かに性能が良かったと思う。
この刀は“魁-サキガケ-”という銘を付けた。
魁とは雄々しいという意味が馴染みだけど、物事のはじめになることでもあるの。
ルドルフ氏に言われた“破壊者とは古い秩序を打ち砕き、再生という新たな世界を生み出す先駆者”
先駆者こそ魁であり、私は破壊者、自分の欲望のため力を揮う者であることを忘れないため。
季節は収穫の季節の秋、神無月のある日、私と師匠は作った物を店に卸しに行きました。
豊穣の土地であるソフィア地区では農業が盛んであり、鍬や鎌、鉈といった農具の欠かせないことから、
食いつなげるには十分な程の需要があります。
工房から麓の村までは背負い、そこから荷馬車を手配し、ソフィアまで運ぶのでした。
ソフィアに着くなり、街は収穫際の下準備で煩雑としていました。
お祭りですか…そういえば、コミケ以来こういった人の多い所に来てなかったですね。

71 :
師匠は卸売業の店主と話をしている間、私は自由時間を与えてくれました。
私物を今のうちに調達しておけということでしょうか、私も女性であること気遣ってくれたのでしょう。
感謝致します。

私は早速、賑わう街で化粧品や小物といった物を買いに回っていた時…
誰かに声をかけられました、もしかしてナンパですか、どこの誰よ困っちゃうわね…
「何故貴様がここにいる?」
その声の主はエフラム。私も同じことを思った…それに貴様って、以前の彼なら私のことを君だと呼んでいた。
つまり、彼は私に敵意を見せていることかしら、無論私も同様だけどね…
「ロリコンが私に何か用かしら。もしかして私に自分が間違っていたと土下座をしに来たの?」
私は彼を挑発する。もう彼のことなどどうでもいい、既に袂を別けた関係なのだから。
「違う。貴様はここにいて刀を持っているんだ」
私が刀を持って何が悪い?あなただって槍を持っているじゃない。その言葉は矛盾ね…それにもはや話す舌なんて持たないわ。
よって彼の問いを無視してその場を立ち去ろうとする。
「答えろ、何故貴様が武器を持つ!」
はっきり言って五月蠅すぎだ。
私は無言で抜刀し、剣先を彼の顔面に向け寸止めする。彼も焦る素振りもなく、紙一重の距離で止まり、冷静に答える。
「どういうつもりだ、貴様はこれほどに野蛮だったのか?」
「答えて欲しければ、無理にでも聞き出し見たらどう?」
「わかった…いいだろう」
私の意図が通じたのかエフラムは数十歩後退して、槍を構える。
それまでミラの顔をしたただのロリコンが一変して、ドーマの顔した極みを求める武人に豹変する。
これが例外のユニティ…ドーマとミラの両方の顔を持つ者。
私が初めて見せる彼の別の顔、ドーマの顔に武者震いが走るも、私はそのあなたと戦いたかった…と狂喜に満ちた。
それはジャギ様(北斗の拳)の“兄より優れた弟はいない”という自論を用いれば、
あなたに勝てばそれはエイリークに勝ったということ、クロム様の傍にいる権利は私の物となる。
私は、抜刀した刀を左の両手持ちで構える。元々私は左利きであり、尊敬するブシドーによるものでもある。
両手持ち…隙は大きくなるけど、威力が格段に上昇する。経験が浅い私が勝機、決定打を生み出す構えであり、
私が毎日鋼の鍛練で鍛えた振り下ろしの型を最も活かせる。
「いざ尋常に…」「勝負!」
互いに号令掛け合い、戦いの火花が舞い散る。
エフラムの得物は槍。射程が圧倒的に長いにも関わらず、私は一瞬で距離を詰め寄る。
彼は間合いを詰められまいと、先手必勝の一撃を放つとうするが、
私の速さに彼の顔に驚きの表情が見せ、肘を伸ばそうとした手を即座に止めた。
それもそのはず、私の速さは通常の3倍。いえ神速を越えた超神速の縮地。
“縮地”―る○うに剣心巻之十五、第170項より
『強靭な脚力で、初速からいきなり最高の速さに達する足運びで、
 一瞬の内に相手の間合いを侵略することで幻の体技。
 流派問わず剣術界に広く流布されて伝えられている。
 決まると常人の目にはまるで仙術の類を使い、
 地脈を縮め距離を短くし瞬間移動したかの如く写ることからこの名で呼ばれる』
そう、私の修行の初めに重点的に行っていたのはこの領域に達するまでの布石。
強靭な脚力を作るために毎日買い出しに行かされた。
初速から最高速度に達する瞬発力、持続性を作るため、魔物の拠点まで赴いたことは全て意味があった。
私は自分の剣の領域まで入り込むと、上段の構えから剣を振り下ろす。
「エフラム、引導を渡す!」
「チィィィ」
舌打ちを鳴らしながら、エフラムは咄嗟に槍の柄で私の斬撃を受け止める。
恐らく初手を放っていたのならこの動作は間に合わず、斬られていたであろう。
しかし、彼は危険を感じ初手を放たなかった。これが結果的に防御に繋がる。
これは戦いの経験から掴み取った第六感とでも言えようか。
その後も私は縮地で一瞬に距離を詰め、斬撃を受け止める光景が繰り返される。
鍔競合いの至近距離で私は防戦の一方の彼を挑発する。

72 :
「歯ごたえがないわ!女だから手を抜くか、それとも私を侮辱するつもりなのっ!」
「何を…愛を望んでいるなら、剣など必要ないはずだ!貴様が剣を持つ理由はなんだ!!」
「愛する人のために剣を揮う、だたそれだけよ!」
「そんな理由で!」
感情が高揚した一瞬の隙を付き、槍を弾き、私は彼に蹴りを入れる。彼は態勢を崩し、倒れ込む。
起き上がろうとするが、その動作は鈍く、表情が険しい。脚のどこかを負傷しているのだろうか?
私は倒れている彼の前に達、剣先を向ける。
「どうした、斬らないのか?」
エフラムはこの期に及んでも強気の反応をみせる。それでこそユニティのあるべき姿ね。
しかし負傷している彼を倒したところで、私がエイリークより優位性があると証明されたわけではない。
だから私は敢えて情けをかける。
「体が万全でないとは、なら斬る価値もナシ…」
その時、私の背後から敵の気配を察し、振り返ると二人のソルジャーが槍を構えていた。
兵士達は人のような生気を感じず、傀儡の人形のようだった。
「ジェニーか」
エフラムは誰かの名前を呼んだ。ならこの術者が呼び出した幻影だということ?
私は一瞬で兵士達を斬り伏せると、その体からは血飛沫を流れず、煙のように消えて行った。
再びエフラムの方に焦点を当てると、一人の少女が視界入る。
おそらく彼女がジェニーであり、幻影の術者ね。
彼女はエフラムの前に仁王立ちをする。
何故彼を庇うのか、おそらくロリコンに誑かされた馴れの果てだろう。
「引きなさい、少女。ここはあなたの出る幕ではないわ」
私怨の決闘に彼女を巻き込みたくない。しかし、言葉に耳を傾けず、
「私はエフラムさんを守ります。これ以上戦うのならあなたを倒します」
その覚悟潔し。なら倒す、それが彼女の本望でありユニティだから。
私が少女に刃を向けた時だ、第三者の叫びが聞こえる。
「やめろおおおおお」
…聞き覚えのある声、師匠の声だ。しかしその後、師匠は気を失う。この状況私も周りも理解できずにいた。
ただ、私闘をしている場合ではない事は確かだった。師匠を運び最寄りの宿に寝かすが一向に意識は戻らない。
ジェニーはシスターのユニティであり、杖なしで治癒魔法であるリカバーが使える。
彼女の救命の師匠に着ききりでリカバーを施す。その姿を信頼し看病につかせ私はエフラムと共に部屋を出た。
「いったいどういうことだ?」
「そんな私でもわからない」
おそらくジェニーがエフラムを庇ったシーンが原因だろう。
なら何故?…そういえば師匠。刀鍛冶の上達の手掛かりとして資料を読み耽ていたとき
古びた日記を見つけたことがある。文章の書き方からして男性、師匠のものではない。
その人物と何らかの関係があるのだろうか?
夜には別行動していたセリカが合流した。
私の変貌ぶりを見るなり何か言いたそうだったが、看病の手伝いに回った。
朝日が昇り、街が収穫際で賑わう中、私は師匠が目を覚ましほしい師匠の回復を祈るしかなかった。
 つづく…
 
 ………
刀鍛冶関連は“聖剣の刀鍛冶”という漫画を参考にしています。
るろ剣ネタにも走ってしまってすみません。

>>45>>47 もう完璧に『ムッツリリーナ』なような…
>>49   やはりエフラムは捕まる運命なのか、ヘクトルも人情あふれて良かったです。

73 :
エリンシア「キャプテンファ○コン様〜!KINNIKU☆KINNIKUブバァァッ!」
ミカヤ「自重しなさいエリンシア。床が血まみれじゃない。ごめんねルキナ。せっかくの晴れ舞台だったってのにこの子ったらもう」
ルキナ「いいえ、とんでもないですよ」
エイリーク「ルキナ、やはりあなたは私達の希望の星です」
ルキナ「エイリークさん?…はい、ありがとうございます」
ロイ「(絶壁崇拝って怖いね)」
アイク「クロム、残念だが今回はお前とスマブラで手合わせとはいかなかったな」
クロム「ああ、そういう事になるな…」
ルキナ「ふふふ。新規者としてよろしくお願い致します」
アイク「…よろしく頼む。早速だが、稽古といくか?」
ルキナ「はい、喜んで!」
クロム「…待て!」
ルキナ「お父様?」
クロム「いや、その…流石に今ここでやり合うのはマズイだろ。それにアイク兄さんには訓練用の剣で稽古して貰わないと」
アイク「分かった、ところでマルスを知らないか?アイツめ、スマブラの情報が放送されると同時に姿を眩ましたぞ」
クロム「いや、知らん…(先週からマルスと手合わせ手合わせ言ってるからな兄さん、そりゃ逃げたくもなるだろ)」
ルキナ「確かに、ファルシオンの継承者としてマルスさんの剣の腕前を一度この目でじっくり見てみたいものですね」
ロイ「やめたげてよぉ!」

74 :
ピンポーン
ミカヤ「あら、お客さんだわ」
ルフレ「こんにちは、ルフレです」
ミカヤ「いらっしゃい。どうぞ上がって上がって」
ルキナ「ルフレさん!」
ルフレ「やぁ、ルキナ。今回はスマブラ参戦おめでとう」
ルキナ「それならルフレさんだって…」
アイク「しかしルキナはまた腕を上げたな。CFはパワーもスピードも兼ね備えた強敵だが、実戦経験もなく互角に渡り合うとは」
ルキナ「いいえ、あの時ルフレさんが来て下さらなかったら私」
クロム「!」
ルフレ「本当に怪我はなかったかい?」
ルキナ「も、勿論です…!」
クロム「ルフレ…貴様っ!娘は絶対にお前にはやらんぞ!」

リーフ「それにしてもまさか公式の動画で終始ズタボロな上娘に助けて貰うとか最後の最後でこの人でなしカットが入るとかやっぱりクロム兄さんは僕の同志、はっきりわかんだね」
エリウッド「公式で不遇扱いというなら僕も入れて欲しい」
涙目グリーン一同「ナカーマ」
クロム「エリウッドにリーフ!どういう意味だそれは!俺は断じてネタキャラなどではない!」

75 :
なくはないです。
http://i.imgur.com/1HHPRrO.jpg

76 :
ヒント:ルキナはマルスのカラーチェンジの可能性
ロイ「つまりマルス兄さんの高度な女装という説も」
アイク「ああ……姿を見せないと思ったらそういう事か」
クロム「ねーーーーーーよ!!」

77 :
ルフレ参戦!!
クリス♂「…」
クリス♀「…」
ルフレ「なんでそんな満面の笑み…しかも武器もって…ぎゃああああ」

カタリナ「満面の笑みでクリスに迫られるなんて羨ましい」

78 :
今後クロムに対して「なくはないです」がNGウ…NGワードになりそうだなw

79 :
ティアモさんなかなか壮絶な人生送ってるのね…
こっからどうペガサスナイトに繋がっていくのか楽しみ楽しみ

80 :
クロム 「だが待ってほしい。ルフレは俺の半身で一心同体だからルフレがプレイヤーキャラであるということは
     つまり俺もプレイヤーキャラであるということにはならないだろうか? いや、なる」
ロイ  「ならないと思うけど……」
マルス 「それよりもスマブラでデュアルアタックかましたときにラッキースケベという名の放送事故が起きないか心配ですよボカァ」

81 :
クロム「…おはよう、ロイ。朝から玄関掃除してるのか。感心感心」
ロイ「おはようクロム兄さん」
クロム「ところで朝から姉さん達が出掛けてるみたいだが、朝食は各自用意しろという事なんだろうか」
ロイ「冷蔵庫の中に昨日の残り物が『なくはない』と思うんだけどな」
クロム「……」
ロイ「……クロム兄さん、ひどく落ち込んじゃって、どうしたんだろ」

クロム「なぁ、セリス。俺のファルシオンを知らないか?さっきから見当たらないんだが…」
セリス「さぁ……でも『なくはない』んじゃないかな?」
クロム「……」
セリス「あ…」
クロム「……」

アルム「セリカ…」
セリカ「アルム…」
クロム「なあお前達、俺のファルシオンを……」
セリカ「あれはクロム兄さん専用の剣だもの。『なくはない』はずよ」
アルム「そうだよ、流石のリーフも盗み出したりしないはずさなんせクロム兄さん専用だもんね」
クロム「……」
シグルド「…さて、と。朝っぱらからティルフィングで切り刻まれたいKINSHINカップルはどこかな?」
リーフ「また朝から斬られるのか…この人でな……あれ?」
クロム「WRYYYYYY〜!」
シグルド「クロム、どうした?」

マルス「……ハハハ、すっかりKINSHINアレルギーならぬ『なくはないです』アレルギーになっちゃったねクロム兄さん」
リン「マ〜ル〜ス〜?」

82 :
新しいアレルギーができてしまった

83 :
【悲報】ルフレ、パルテナ様の次はピット君の尻を撫で回す
ttps://twitter.com/SmashBrosJP/status/491105287655268352
クロム「お前、そんな趣味の持ち主だったとは…」
マルス「ょぅじょからおばs…大人のお姉さんだけでなくショタまで手を出すとは…見境無いですね」
ルフレ「いやいや!リザイアを大乱闘用にアレンジしただけだからこれ!?」
クロム「マルス、お前もルフレには気を付けろよ。いや、俺はルフレと一緒に叩き斬る側だけどな」
マルス「嗚呼、ルフレさんに尻撫で回された挙句にクロム兄さんと一緒にボコられるなんて悪夢だ…」
ルフレ「人の話を聞けコノ虫ケラドモガァーー!!!」

リザイアで吸収するまではいいが、あの手の動きはなんなんだろうなw

84 :
>>83
ティニー「……ルフマルでリザイア責めが実現出来ると聞いて……。他にもルフアイ、ルフリン、ルフピトが……!ハァハァ、同人ネタが捗ります…!」
マルス「早速嗅ぎ付けてきたな腐女子め!」
リン「ルフリン?……る、ルフレさんと、私…?わ、私まだ心の準備が!……で、でも出来ればリザイアなんかじゃなく…その、普通に……//」

クロム「ルフレ貴様っ!」
エフラム「…生かしては帰さん」
マルス「……(ブチブチブチッ)」
ルフレ「待て!君達の妹は操作キャラではないはずだろ!リンクの事だよきっと!」
ティニー「流石です。早速リンクさんとリザイア責めの実演を……」
ルフレ「やらない!大体あれも戦略の一つなんだよ、そういう目で見ないで欲しい!」
マルス「ま、正直リン姉さんの野生児ドロドロ赤血球なんて流石のルフレさんでも吸いたくないってのが本音……イギャァァァ!」
ロイ「(さっきまで発狂仕掛けてたのに、全くマルス兄さんは……)」

リーフ「……おねいさんルフレさんにお尻ナデナデされて吸われたい……ブバァァァ!」
ロイ「ちょ、ここは学生さんも子供達も覗くかもしれないスレなんだからそういう発言はやめようよリーフ兄さん!」


正直すまなかった。

85 :
ルフリン・・・だと?!

86 :
やってしまった (いろいろな意味で)すまない

87 :
スマブラネタいいね、こっちは全く関係ない童話ネタを投下。
※読む前に死にネタ・パロディネタな点に注意。

100万回も生きたリーフがいました。

100万回もこの人でなしな目に遭って、100万回も生き返ったのです。
立派な強盗団の長でした。

100万回「この人でなしーっ!」と叫ぶたびに、100万人の人がまたか、と言いながらもリーフの死に心の何処かで密かに泣きました。

リーフは一度も泣きませんでした。
どんなにボロボロにされても斬られても生き返る。そういう確信があったからです。

ある時、リーフはアルムとセリカの二人と一緒に畑仕事をしていました。
リーフは畑仕事なんて嫌いでした。
二人は実の兄妹なのに相思相愛で、いつもイチャイチャしていました。

どこからともなくティルフィングが飛んできて、リーフは真っ二つになってしまい、「この人でなしーっ」と叫んで死んでしまいました。

二人は死んでしまったリーフを見てまたか、と言いました。

それでも二人でミラの大樹のふもとへ連れて行き、リーフをそっと埋めてやりました。

ある時、リーフはブラザーアーチの弾として撃ち出されました。
リーフはブラザーアーチなんて嫌いでした。
頭から地面に突っ込んでいって、そしてまた「人でなしーっ」と叫んで死んでしまいました。

アイクは死んでしまったリーフを見てまたか、と言いました。

それでも地面に半身が埋まってしまったリーフを引き抜いて、丈夫な棺に入れて火葬してやりました。

88 :
ある時、リーフはマルス、ロイと一緒に海水浴に行きました。
リーフは野郎と一緒の海水浴なんて嫌いでした。
話が混沌と化してきた所で抜け出して、サーフィンを楽しむビキニのおねいさんにナンパを仕掛けようとしました。

しかし、運悪く引き潮にさらわれてしまいました。リーフは泳げなかったのです。
マルスとロイが急いで近くにいた人に頼みレスキューの杖で助けて貰いましたが、リーフはボロ雑巾のようなひどい有り様で死んでいました。

二人は死んでしまったリーフを見てまたか、と言いました。

それでもクシャクシャになったリーフの身体を丁寧に砂に埋めてやりました。

ある時、リーフは仲良しの4人娘に強引に連れていかれました。
リーフはいつも自分をボコボコにする4人娘が嫌いでした。

案の定この日も大地の剣で斬られ、トロンで感電させられ、さらには光と闇の魔法でこの人でなしにされました。

デスルーラで兄弟家に戻されるリーフを見て、兄弟達は声を揃えてまたか、と言いました。

それでもデスルーラで帰ってくる度に、皆は「おかえりリーフ」と言ってくれました。

リーフは死ぬ事なんて平気だったのです。
それから月日が流れて、上の兄弟達が次々と兄弟家を後にしていき、とうとうリーフも自分1人だけの家を持つ事になりました。

リーフは初めてこの人でなしな目に遭わない毎日にただただ喜びました。
リーフは自分が大好きでした。
何しろ、追い剥ぎに関しては天才的な才能を持っていたので、立派な強盗団の長になりました。

どんな賊もリーフの部下になりたがりました。
大きな金塊を差し出す者もいました。
珍しい宝玉をお土産にする者もいました。
それだけの財力と人望に恵まれていましたから、どんな女性もリーフのお嫁さんになりたがりました。
そんな彼女達に対してリーフは言うのでした。

「僕は100万回も死んでるんだよ?今考えてもおかしいったらありゃしない」
リーフは誰より自分が好きだったのです。

そんな中、ただ1人リーフに見向きもしない美女がいました。

89 :
リーフは彼女にそっと近寄ると自慢げに言いました。
「僕は100万回も死んだんだよ?」

美女は小さく「そう。」と言っただけでした。

リーフは少し腹を立てました。
何しろ自分が大好きでしたからね。

次の日も次の日も、リーフは美女の所に行っては言いました。
「僕は100万回も死んだんですよ。貴女はまだ一度も生き終わってないんですよね?」
美女は「そう。」と言ったきりでした。

ある日リーフは、美女の前で得意げに☆付きの武器を見せびらかしながら、言いました。
「僕、マスターナイトとして最短ターンクリアに貢献した事もあるんですよ?」
美女は「そう。」と言ったきりでした。

「僕は、100万回も……」
とリーフは言いかけて、
「……傍にいてもいいですか?」
と美女に尋ねました。
美女は「ええ。」と言いました。
リーフは彼女の傍にいつまでもいました。

やがて二人は結ばれて、二人の間にはかわいい子供達が沢山産まれました。

兄弟家を離れる時に持ってきたアルバムを開いては毎日楽しかった頃の思い出話を子供達に聞かせるリーフ。
100万回も「この人でなし」な目に遭ったはずだったのに、
決してその事を口にする事はありませんでした。

年に一度は独立、嫁婿入りした兄弟達が家にやってきて、みんなで楽しく笑いあって。
その時初めてリーフは自分よりも子供達が、家族が大切で大好きな存在になりました。
そして、この幸せが続くのならずっとずっと皆と生きていたいと思うようになったのです。

けれど、幸せな時は長くは続きませんでした。
それから数年の後、長男のシグルドがグランベル地区で起きた住宅火災によって帰らぬ人になりました。
その数ヶ月にはエレブ地方で起きたクーデターに巻き込まれてヘクトルが……。

人前では必死に涙をこらえていましたが、
その時リーフは初めて泣きました。
死ぬ事なんて平気だったはずなのに、何日も何日も涙が止まりませんでした。

そんな時にリーフを支えてくれたのは、愛する妻と子供達でした。
リーフは亡くなった兄二人の分も精一杯生きようと誓ったのです。

90 :
それからまた月日は流れ、立派に育った子供達は、静かに家を離れていきました。
「あいつらも、大人の仲間入りだね」
そう言って妻に笑い掛けた所で、リーフは妻が最初に出逢った時よりずっとずっとお婆さんになっている事に気付きました。

ある日リーフが目覚めた時、妻はベッドの中で静かに息を引き取っていました。
リーフは兄二人が亡くなって以来、久しぶりに泣きました。

夜になって、朝になって、
また夜になって、朝になって、
100万回も泣きました。
朝になって、夜になって、
ある日のお昼に、リーフは泣き止みました。

リーフは妻の隣に寄り添い、動かなくなりました。
楽しかった思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。
遠退く意識の中、リーフは静かに瞼を閉じました。

それからリーフはもう二度と、生き返る事はありませんでした。

〜紋章童話・100万回この人でなしな目に遭った葉っぱ、おしまいおしまい。〜

ナンナ「…リーフ様」
ミランダ「妻となった美女とは一体誰なんです?」
ティニー「返答次第では」
サラ「タダじゃおかないわ…クス」
リーフ「アッー!やっぱりこういうオチじゃないか人でなしーっ!」

マルス「うーん、パロディとは言えやっぱりリーフの生命力を無理にシリアスネタに持ってくのは難しいね」
ロイ「…というか既に100万回以上この人でなしな目に遭ってると思うんだけどそれは…」

91 :
100万回以上この人でなしな目に遭っているリーフには4人娘
を送ろう
リーフ「玄関に大きな箱g」
4人娘「今日もリーフをいぢめにきました」
リーフ「この人でなしーっ!」
マルス「あはははは」
ロイ「兄さんいつものことでしょ」

92 :
リーフ「1時間以内に書き込みがないと覚醒ルナティックプラス終章に一人で挑む
    書き込みがあったらおねいさんにナンパしに行く」

93 :
〜 注意 〜
・このネタはいわゆる紋章町が舞台ではありません。
・戦国時代の兄弟の生涯…生まれてから亡くなるまでを追っていく形になります。
 従って一部を除いてキャラが歳を取ります。物語後半は老人中心になっていきます。
・キャラが死にます。あなたの好きなキャラが死ぬかも知れません。
・合戦、決闘等のシーンがあります。描写は抑えてありますが人によってはキツく感じるかも知れません。
・中には悲劇的な末路を辿るキャラもいます。
・ギャグやほのぼのはほぼありません。基本シリアスに徹しました。殺伐としてるかも知れません。
・ネタというより小説です。ちょっと毛色の違うのをやってみたかったんだい!
 それにほら…話のパターンや形式も色々開拓してみたいじゃない。
・俺設定満載です。苦手な人は注意。便乗してくれる方はご自由に使ってください。
・場面によってはキャラの口調が時代がかってます。時代劇ですので。
・長編になります。
・筆者は歴史好きですが色々時代考証とか間違ってます。その辺は生暖かい目で見てやってください。
・その辺とか好きな漫画とかを元にしたエピソードとかあります。元ネタ知ってる人はクスリと笑ってくれると嬉しいっす。
・日本をモデルにした東方の島国が舞台になります。
 地名については(例)クリミア国とか出たら日本で言えば甲斐国とか武蔵国とかみたいな一地方と思ってください。
 あくまでも基本一国の中の話です。
長い注意書きで申し訳ない
上記が駄目な人はスルーしてください

前スレ>>297-300の続きです

94 :
常闇の中、静寂の中。
呪文を唱える声のみが響いていた。振り返りもしない。
傀儡共に仮初めの生を吹き込みながら。その者はこちらに背を向けている。
「言いたい事があるなら聞きましょうか―――――父上」
男は昂ぶるものを抑えた声でその背中に声をかけた。
彼が父と呼んだ男は振り返りもしない。
父か……たしかにこやつを造ったのは儂だ。
その意味では父と言えなくもあるまい。
「…では問う。何故だ?」
「…私が父上の息子だからですよ。父上……子は親の背中を見、その真似をするものです」
「機を見るに敏…と言えぬ事もないか。城外にはベルン勢が迫り、陸絶陣も半分が破れた」
「そう……かつて貴方が機を逃さずにウーゼルからこの城を奪ったように…ね。
 このやり方を教えてくれたのは貴方です」
男の指先が揺らめく。
印を切っているのだ。妖気が男の指先に集まり高まっていく。
「父上。出番の済んだ役者がいつまでも舞台に居座っていては後の者が迷惑をする。
 速やかにご退場願いたいものですな……」
ネルガルの創造せし傀儡が一人……エフィデルは底冷えのする声を振り絞った。
そう、彼は父を凌駕せんと望んでいた。
その頸木から脱して超えんと欲していた。
胸の奥が乾いて乾いて焦がれて焦がれる。
彼はその望みに焼かれていたのだ。
……瞬間…ネルガルの唇が吊り上がった…かに…見えた。


天守閣に陣取るソーニャは焦燥と困惑にいら立ちを強めていた。
絶対に勝利をもたらす守護者に限りなく都合のよい空間…
六つの陣の内、すでに三つが破れた。
しかもその一つは守護者が戦わずして放棄してしまっている。
「エフィデル…エフィデル!……いったい何を考えて……」
歯噛みをする。
たかが傀儡の分際で主ネルガル様に逆らおうとは。
八つ裂きにしても飽き足らぬ。
だが駆けつけることはかなわない。
今はネルガルに刃向う者共が城内に雪崩れ込まんとしているのだから。
残る三つの陣が敵を支えていれば……巻き返しも叶おうというものだ。
それを確認し………

95 :
ブレンダンが剛腕を振るう度に岩が砕け土砂が飛び散る。
彼の剛力は傀儡となってもいささかも衰える事はない。
振り回される斧の刃先を飛び回って避けていても、彼の意志一つで足元の地が裂け揺動し岩が飛んで襲ってくる。
地を意のままにする地裂陣。
足元を頻繁に崩されるがためにまともに戦いに集中できない。
「くそったれ!」
ロイドは叫んだ。
人間は地に立つ生き物。あらゆる武術はそれを想定して作られている。
で、ある以上、構えを取るにも何をするにも足運びは極めて重要になってくるのだ。
だがこの陣の中でそれは適わない。
飛んで跳ねてどうにか攻撃を避けてはいるが…それも長くは続かないだろう。
青白い顔のかつての大親分が振るう巨大な斧…受ければ潰され払わば砕かれ。
ゆえに防ぐという事ができない。避けるしか道が無い。
だがそれがいつまで続きうるか……
切っ先が前髪を薙ぎ払う…辛うじて飛び退って躱し…いや…
「………っ!?」
瞬間、視界が赤く染まった……
そう、紙一重の差でブレンダンの刃はロイドの額を割ったのだ。
流れ出た血が目に入り………虎狼に例えられた人斬りは一瞬動きを止め………
その男の頭上に父の斧が落ちてくる。
微塵の躊躇いも躊躇も無く。ただ息子の頭を叩き割るために。
主の意志のそのままに。

「まだだ……まだ終わらねぇ!」
見えずとも見切れずとも白狼の感覚は耳鼻は、皮膚は、父が発するあらゆる音、動くたびに流れる空気…
その全てを捕えていた……
白柄のドスが唸り声を上げる……
その速度は、踏み込みは……
先に攻撃の動作に入っていたブレンダンの速さを凌駕し彼の心臓を貫き通した。
斧の刃先はわずかにロイドの肩に食い込んで…そこで止まる。
そう、止まる。
傀儡としての仮初めの生の終焉と共に。
激痛に膝を突きかかったその男は辛うじて身を支え…そして見た。
崩れ落ちゆくブレンダンの能面の如き表情が…ほんの一瞬ほころんだ…気がした。

「親父………」
四つ目の陣の…これが陥落であった。

96 :
かつてウルスラが守りそして果てた陣の中で巨漢は巫女を抱えていた。
巫女にはもはや戦う力はあるまい。
死闘の果てに疲れ切り弱りきっている。
「もうちょっと丁寧に優しく抱えなさいよ筋肉達磨!うちの相棒なんだから!」
巫女の肩に座る小鳥がピーチクパーチクと騒がしい。
それにしてもしゃべる小鳥など初めて見る。
「これが話に聞く妖怪って奴なのか?」
「失礼な事言うなハゲ!こんなありがたい神様をフォデスみたいな不気味悪い連中と一緒にするんじゃねーわよ!」
「……誰がハゲだっつの……俺にはちゃんと…」
「いーえ、あんた男むさいからぜってぇ将来髭もじゃになって頭はハゲるわよ。断言するわ。大昔にあんたと似た感じのでテュルバンってのがいたけどあいつも歳とったらハゲたもの」
ああいえばこういう。なんてかしましい奴だ……
憮然としながら巨漢は傷薬で巫女に手当を施していく。
「そっれにしてもねー……まぁいろいろあったもんだけど…戦場で姉弟の初対面になるとはねぇ」
「おい、今なんつった?」
「姉弟っつったのよ。あんたがどんな人生歩いてきたか知らないけどこの…ミカヤとあんたは姉弟。神が言うんだから間違いない」
ヘクトルにしてみれば寝耳に水の話だ。
どう理解すればいいのだろうか…だが何かを感じないと言えばうそになる。
幼い頃にハウゼンに預けられ、養父の死後は侠客の世界を渡り歩いてきたヘクトルはおよそ家族というものと縁遠い。
あえて言えば極道の世界で言う家族…水杯を交わした親分たちが家族と言えるだろうがブレンダンはソーニャの手によってもう無い。
「野暮よユンヌ……お姉ちゃんの口から感動の出会い…のつもりだったのに」
ミカヤの瞳がうっすらと開く。
意識を取り戻したようだ。
「はじめまして…でいいのかしらね。こういう時は……」

血風と死が渦巻くネルガルの居城オスティア……その一角でささやかな出会いがあった……
そしてもう一つの赤い星もまた一つの戦場に猛虎のごとく躍り込んでいくのである。

97 :
「くっく…くく………悪くは無い。悪くは無い。そうだ、乏しい知恵と言えども己でよく考えよく抗った。悪くは無い」
城郭の地下深く。背を向けたまま黒衣の男はわずかに笑った。
傀儡を造り続けるための術を止めはしない。
ただ彼の思考の中に合致するものがあった。
だから彼は自らの創作物に対する評価を改める事としたようだ。
「何が可笑しいのです…天下に行こうとする父上の野望。ここで挫けんとしているのに」
「エフィデルよ。お前はこう思っているのだろう。傀儡はみな儂の意のままに動く操り人形に過ぎぬと。あのソーニャやリムステラのように。
 ただ一人、己のみが智を得、真の意志を得、我を得た特別なるものであると」
「当然です。でなくしては父上に背こうと考えようはずも――――――」
「成功だ。儂がお前に望んだは儂に背きうる心を作る……また一つ、また一つ近づいていく」
「な……」
何を言うのか?
エフィデルは理解ができなかった。いや、理解してはいけない。
彼は印を切る。もはや語る事は何もない。
ベルン軍に抗うために無数の傀儡を造り続けた今やネルガルの妖力は底を突きつつあろう。
ゆえにこその好機なのだから。
ネルガルを撃ち、ナーシェンと結んでベルンで栄達し…多くの「人間」が彼に仕える事になる。
そうして「人間」の上に立ってこそ自分は人であれる…そう信じたのだ。
エフィデルの妖気が高まっていく。
理の術がネルガルを蝕まんとしたその刹那――――――

「そう、目標は達した。ゆえにお前の役割は終わった。よい子だ。先に逝って眠るがよかろう……」
冷淡な声とともにネルガルは詠唱を終えた……
無数の傀儡を生み出し続けた祭壇より三千世界を焼き尽くさんとする劫火……
奈落の奥底より這い出たかのような灼熱の地獄の劫火が瞬時にエフィデルの身を灰に変える。
轟くような唸り声に憤怒の相。
地を喰らい尽さんとする巨大な顎。
鮮血の如き真紅の鱗……
「権力を創り智を創り我を創りそして強大な武力を創る……愉快ではないか……」
ネルガルの眼前に聳え立つ巨大極まる火の龍は彼の言葉に応じるかの如く咆哮を放った………

続く

次回
侍エムブレム戦国伝 断罪編 
ロイの章 呪われたわらべ歌 

98 :
闇の根本が兄の存在で射撃型……ライか……

あと、龍虎どっちにしても、武王機と合体したらHP回復+念動フィールド+盾持ち。になるのかね

99 :
ごめん誤爆
あとバナナの人はマジに序盤と別人過ぎ

100 :
戦国の人GJ、そしてお久しぶり!
エリウッド、シグルド、リーフときて、ヘクトルの命運がただただ心配だ…w


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