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なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart18

なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart19


1 :2019/12/05 〜 最終レス :2020/01/15
ここは、なぜエヴァを楽しむ成熟した大人が増えたのか?
または、なぜ幼稚な大人はエヴァを楽しめないのか?について意見の交流を行うスレです。
深夜アニメばかり見て精神退行した自分はエヴァを楽しめなくなったと嘆いて傷を舐め合うもよし、
エヴァが楽しめてる自分はまともな大人なんだな、という希望にすがるもよし
「いや深夜アニメ見てる奴にも人気あんじゃん」と叩かない範囲内でツッコミ入れるもよし


なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart18
https://mao.2ch.sc/....cgi/eva/1523754430/
の次スレとなります

2 :
以前に、「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレが乱立し、
そこの旧スレ主が長文で必死に「エヴァが大人に楽しまれてない」という主張(と自称した妄想?)
を展開してました
しかし、議論が進むうちに、
・ネット限定の見識に依存した(旧スレ主の)狭隘な世界観、見識が露呈しただけの作文でしかない
・社会現象アニメであるエヴァと、ヲタ限定マーケットの深夜アニメの市場規模の違いという現実が見えてない
・幼稚な大人が深夜アニメに移っているので、深夜アニメが騒がれてるように見えるだけでは?
などの指摘により、旧スレ主の主張は次々に破綻、エヴァ板住人に完全論破された10スレ目を最後に、
新スレも立たなくなってしまいました
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」という旧スレ主の認識そのものが誤認でしかなかったと判断され、
議論じたいに意義が無くなってしまったのです
そこで、事実上の後継スレとなる当スレでは、
「なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか」
という、より現実に即した視点からの議題を提示して、皆さんとの議論を深めたいと思います
それでは、どうぞ!

3 :
今となって読み返すと笑い話でしかありませんが・・・
「なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのか」スレの発端となった
旧スレ主の主張(と自称した妄想?)がこちら
エヴァの人気が下落してる?現象についての初代1の愚痴つーか考察
「庵野さん気持ちの良いエヴァ作ってくださいよ」
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1400609307/2-5
前スレは>>4-7

4 :
【過去スレ】
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1395267076/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part2
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1398577388/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part3
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1399613247/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part4
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1400609307/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart5
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1401542909/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart6
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1402825092/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?(実質7)
http://kanae.2ch.sc/test/read.cgi/pachik/1404746073/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart7(実質8)
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1404807399/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart9
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1407993162/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart10
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1409049263/

5 :
【過去スレ】
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part1
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1411790980/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part2
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1415365819/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part3
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1416489854/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part4
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1418299859/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part5
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1419138380/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part6
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1421760448/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part7
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1424692636/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part8
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1426075454/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part9
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1427931762/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part10
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1430223140/

6 :
【過去スレ】
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part11
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1432095479/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart12
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1432508052/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart13
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1439093564/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart14
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1471082148/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart15
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1486907442/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart16
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1505724610/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart17
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1513848184/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart18
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1523754430/

7 :
真吾「僕たちを待ち伏せていたのは、肖像画の美少女。
こうもり猫や百目、そしてメフィスト2世までもが罠に落ちてしまう。
老婆に化けた美少女の悲しみと怒りに、350年の秘密が隠されていた。
悪魔くん。肖像画に隠された美少女の秘密。
夢よ、届け君の心に」

『肖像画に隠された美少女の秘密』

8 :
真吾「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
人間に不幸を与える悪魔を退治するために、
一万年に一人現れるという悪魔くんが、
12人の仲間と力を合わせて今立ち上がった。

9 :
『肖像画に隠された美少女の秘密』

10 :
<ナレーター>
悪い悪魔に仕組まれた罠とも知らずに、
懸賞家族旅行に出かけた埋れ木一家と情報屋は、
幻の館と呼ばれる古びた洋館にやってきた。

コハル「ほんとに良い絵だわ」
茂「ああ」
コハル「見てるだけで涙が出ちゃう」
茂「やあ、俺も若い時は漫画家じゃなくて、こういう絵を描きたいと思っていたんだ」

11 :
<ナレーター>
一方、見えない学校から帰った真吾と百目は、
父親たちを追って、メフィスト2世と目的地へ急いでいた。

百目「早く。早くだモン、メフィスト2世」
メフィスト2世「ちぇ、特急並みのスピードで飛んでやってるんだぜ。
これでも文句あんのかよ!」
真吾・百目「わー!」

12 :
情報屋「ん、!…あなたはこの絵の」
茂「おお」
美少女「ようこそいらっしゃいました。私はこの幻の館の案内係です。どうぞこちらへ」
情報屋「び、美人。はは」

13 :
『しかばね湖。しかばね湖。10分間停車します』
百目「しかばね湖なんておっかない名前なんだモン」
メフィスト2世「ほんとにここでいいのか?」
真吾「うん。ホテルの車が迎えに来るはずなんだけど」
メフィスト2世「なら、いいけどさ」
真吾「あ、来たぞ!」
メフィスト2世「んぐ」
真吾「あれだ」

14 :
真吾・百目「う、うわー」
メフィスト2世「あたたた。もっとちゃんとした道はねえのか!?
こんなに揺れちゃ内臓の位置がずれちゃうよ」
タクシードライバー「ああ、お客さん。この辺りじゃこれが普通だべさ。おっと」
真吾「わー、痛い」
百目「うわー」

15 :
タクシードライバー「あんりゃー、故障だべさ」
メフィスト2世「な、なに」
百目「そんなのないモン」
タクシードライバー「いやあ、こりゃダメだ」
真吾「うそー」
タクシードライバー「そうだ。あそこで一休みしてったほうがええ」
真吾「えー」
タクシードライバー「ほら、あそこだってば」
メフィスト2世「どこどこ。あれか。へえ、ありゃ年代もんの館だぜ」
タクシードライバー「あれはうちのホテルでつくった幻の館っていうんだ。
中には見世物がたくさんあるで、ちょうどいいべさ」
メフィスト2世「そりゃいい。こんな窮屈なところにいたんじゃ敵わねえや。さ、行こうぜ」

16 :
タクシードライバー(魔火)「ひひひひひひ。幻の館へようこそ、悪魔くん」
メフィスト2世「なんかひんやりしてるぜ」
真吾「うん。それにしても静かだな。僕たちの他に誰も見物人がいないのかな」
百目「あ!」
真吾「…!」
百目「わあ!」
真吾「ああ!」
美少女「…」
真吾「…」

17 :
百目「鬼の目かと思ったモン」
メフィスト2世「バーカ。こんな美人が鬼のわけないじゃないか」
百目「あ、ほんとだモン」
美少女「ようこそ、幻の館へ。私が中をご案内させていただきます」
真吾「行こう、メフィスト2世。あ!」
百目「ああ!それ、このお姉さんだモン」
美少女「いいえ、違います」
メフィスト2世「だって、そっくりだぜ」
美少女「その絵は、悲しみの少女。題名通りに悲しい言い伝えがあるんです。
もっと面白いものをご覧にいれます」
百目「わーい、あはははは。ぎゃあ!」
真吾「どうした、百目!」

18 :
百目「わ…」
メフィスト2世「あ!」
真吾「これは…!」
百目「怖いんだモン。何に使うんだモン?」
真吾「拷問の…道具だよ」
(ドーン!)
百目「ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ひい…ここ、怖いんだモン」
メフィスト2世「へへ、この音を聞くとわくわくするぜ」
真吾「雷が落ちたな。近くらしいぞ」

19 :
真吾「(あ…!エツ子だ!迎えにきてくれたんだ!
あれ、おかしいな。確かにエツ子がここで。ん?
あれはやっぱりエツ子だったんだ!)」

20 :
美少女「あの絵にまつわる悲しいお話というのは、
今から350年前ほど前の中世のヨーロッパで起こったことなんです。
さ、どうぞ」
メフィスト2世「いいねー。俺そういう話大好きさ」
美少女「あの頃、魔女狩りという悲しい出来事があちこちで起こりました」
百目「魔女狩りってなんだモン?」
美少女「魔女だって訴えられた人を残酷な拷問にあわせたんです。
ここにあるのはその時の道具なんです」

21 :
美少女「訴えられた人は裁判にかけられ、本当に魔女だと判決が下ると、火あぶりにされたんです」
百目「残酷だモン」
メフィスト2世「ひでえ人間もいたもんだぜ」
美少女「もちろんでたらめでした。あの絵の少女も、無実の罪で訴えられて、うう…」
メフィスト2世・百目「…」
美少女「彼女を恋人から横取りしようとして失敗した男が、逆恨みで魔女だって訴えたのです。
当然彼女は違うと主張したのですが聞き入れられず、裁判で有罪を宣告されて、
恋人の前で火あぶりにされてしまったのです。ううう…」
百目「可哀想だモン…うう…」
美少女「ああ…悲しいお話でしょう?」
百目「うん、とっても悲しいモン。悲しくて悲しくてなんだかとっても眠くなってきたモン」
メフィスト2世「お、お、俺もだ。超特急で飛んできた疲れが」
(バタッ)
メフィスト2世・百目「ZZzzz…」
美少女「あ!ふふふふふふ」

22 :
真吾「エツ子ー!おい、エツ子ー!
(どこ行っちゃったんだ。こんな雨の中にいたら風邪ひいちゃうのに)」

23 :
美少女「ふふふふふ。
ふふふふふふ。憎い人間どもに味方する悪魔なんか、永久に眠り続ければいいんだわ」
魔火A「そう、人間どもは無実のお前を拷問にかけ火あぶりにして殺した」
魔火B「思いだせ。よーく思い出せ。愛しの恋人の前で」
魔火C「真っ赤な炎に包まれた」
魔火D「あの憎しみを。恨みを」
魔火たち「思い出せ。思い出すんだ。思い出すんだー!」
美少女「ぎゃー!ぎゃあー!
ああ、いやあ」
魔火A「憎め、憎め、人間たちを。その力が350年を経て、お前をあの絵の中から蘇らせたのだ」
魔火B「憎い憎い人間どもから悲しみの霊魂を集めるのだ」
魔火C「それがクエレブレ様への」
魔火D「最高の献上品だ」

24 :
真吾「エツ子、どこだー!変だなあ…。
わ、うわあ!しまった!底なし沼だ!助けてくれ!誰か助けてくれー!」

25 :
真吾「う、い、痛って。こ、ここは…。
(ん?霊気を感じるぞ)…風だ。あ!風が呼んでる。な、何だろう?」

26 :
真吾「あ!父さん!母さん!エツ子!あ、情報屋も。一体誰がこんなことを」
美少女「ふふふふふふ」
真吾「!」
美少女「ふふふふ」
真吾「あ、あなたは」
美少女「この人間たちは霊魂を抜き取って、絵の中に封じ込めてあるのよ」
真吾「霊魂を抜き取って!?なんでそんなひどいことをするんだ!」
美少女「ひどい?ふふふ。それじゃあ無実の罪の者を拷問にかけて、火あぶりにすることはひどくないとでもいうの?」
真吾「何のことだ、一体」
美少女「350年の間、私は恨みと憎しみを持ったまま絵の中で生きてきたのよ。
この人たちも同じよ。永遠に絵の中で悲しみの涙を流し続ければいいんだ」
真吾「そんな、そんなむごいこと!」

27 :
真吾「父さん!母さん!エツ子!」
美少女「おほほほほほ。いい気味だわ。悲しむがいい、泣くがいい。そしてあなたがその額の中に入るのよ、悪魔くん」
真吾「ど、どうして僕の名を」
美少女「ふふふふ。私は魔女の噂を立てられ、恋人の前で火あぶりにされた瞬間から、
彼が描いてくれたあの絵の中で生きてきた」
真吾「あの絵だって?(あ!いつの間にここへ)」
美少女「彼は生きている間いつも私をそばに置いてくれたわ。だけど、彼が死んでからはずっとひとりぼっち。
私をこんな目に遭わせた人間たちに対する憎しみだけが募っていったの」
真吾「違う!」
美少女「何が違うの」
真吾「確かに魔女狩りは人間と悪魔の間に起こった悲しい出来事だったけど、
人間と悪魔は本当は友達として、うまくやっていかなければいけないんだ!」
美少女「そんな甘いことで長い年月苦しんできた私の憎しみは消せないわ。だから復讐してやる」
真吾「ちょっと待ってよ。そういうあなたのやってることは魔女狩りと同じじゃないか!
何の罪もない人たちをこんな目に遭わせるなんて」
美少女「!」
真吾「目を覚ますんだ!」

28 :
魔火A「やばい」
魔火B「ええい、面倒だ」
美少女「きゃー!」
真吾「ああ」
鬼婆「…」
真吾「(これは普通じゃない。この人は悪い悪魔に操られている)」
鬼婆「構うもんか。さあ、悲しんで泣け喚け。あの日の私のように苦しむがいい。
この者たちはもう二度と元にへは戻らないんだ」
真吾「許さないぞ。出てこい、彼女を操る悪い悪魔め。隠れてないで出てこい!」

29 :
鬼婆「お前に何が出来る!あれを見ろ!」
真吾「あ!どうしてこうもり猫まで。火のタロットカード、頼む!たあ!」
(ドンッ)
真吾「大丈夫か、こうもり猫」
こうもり猫「あ、痛い。ちょっと、もう少し優しい助け出し方ってあるでげしょ」
真吾「しっかりしろ、メフィスト2世。百目!目を覚ますんだ!」
こうもり猫「ダメダメ。薬を飲まされたんだ。ちっとやそっとじゃ起きやしませんよ。
それより早く足の縄をほどいてくださいよー!」
鬼婆「てやあ!」
こうもり猫「危ない!」
真吾「わあ!こうもり猫!」
こうもり猫「わ、ありがてえ。手間が省けたぜ。お?」
鬼婆「くそー」
こうもり猫「おっと、鎖婆」
真吾「どうしてお前がここにいるんだ」
こうもり猫「へへへ。元々あの絵はあっしの先祖がヨーロッパに住んでいた屋敷にあったものなんです。それでね」
真吾・こうもり猫「!」
こうもり猫「やいやい腐ったの。さっきはちっとばっかし油断したが、今度はそうはいかないぜ。(ピュー)」

30 :
こうもりたち「(バサバサバサバサ)」
鬼婆「ん?」
こうもり猫「いいか?お前たち。悪魔くん大先生をお守りするんだ。気ぃ入れてやれよ」
こうもりたち「(バサバサバサバサ)」
こうもり猫「さあ、悪魔くん。今のうちでやんすよ」
真吾「…」
鬼婆「たあ!」
(バタッ)
こうもり「…」
魔火A「いいぞ、いいぞ。さすが350年たまった憎しみのヘドロだ」
こうもり猫「やばい。まだですかい?大先生」
真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第5使徒ピクシー!」

31 :
青ピクシー・赤ピクシー「ピッ」
真吾「ピクシー、薬草でメフィスト2世と百目を目覚めさせるんだ」
青ピクシー・赤ピクシー「おまかせピクシー」
鬼婆「たあ!」
(バタッ)
こうもり「…」
(バタッ)
こうもり「…」
真吾「あ!まだかピクシー!」
こうもり猫「早くしてくれよ!早く」
赤ピクシー「魔界唐辛子と木の根のわさびと」
青ピクシー「早起きニワトリの卵であえる」
赤ピクシー「隠し味には真夏のハチミツ少々」
青ピクシー・赤ピクシー「これでピックシ出来上がり!」
百目「うわあ!」
メフィスト2世「ぎゃあ、まずい。ぺっ、ぺっ。もう何飲ませやがった」
百目「あ?変なおばあさんが二人も三人もいるモン」
メフィスト2世「どうやらこいつがさっきの美少女の成れの果てらしいな」

32 :
メフィスト2世「いくぞ、とりゃあ!」
鬼婆「てやあ!」
真吾「メフィスト2世!そいつの吐くヘドロに気を付けろ!」
メフィスト2世「ん、ヘドロ?」
鬼婆「たあ!」
メフィスト2世「わあ」
魔火A・B「おっと」
鬼婆「たあ!」
メフィスト2世「魔力、返し!」
鬼婆「ぎゃあ!ぎゃあ…」

33 :
メフィスト2世「とどめだー!」
真吾・こうもり猫「やめろ!」
メフィスト2世「?」
真吾「悪いのはこの人じゃないんだ」
こうもり猫「そうとも。これには深い訳があるんだよ」
メフィスト2世「え?…!」
百目「お姉さんの絵が大変なんだモン」
真吾「ああ」
肖像画の美少女「一目会いたい…ああ、フランク」
こうもり猫「フランク?そうか。この絵を描いた恋人のことだ。なあ、恋人に会わせてやれば」
真吾「なるほど。いいところに気がついたぞ、こうもり猫」

34 :
真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第11使徒サシペレレ!」
サシペレレ「悪魔くん、僕に用かい?」
真吾「すぐこの絵の恋人に変身して欲しいんだ」
サシペレレ「うん」
こうもり猫「早く。早くしねえと」
真吾・百目「あ。わあ!」
メフィスト2世「なんだ!」
フランク(サシペレレ)「…」
肖像画の美少女「…」
コハル「ああ!」
茂「ああ」
情報屋「う」
男性A「いて」

35 :
こうもり猫「それじゃあ、あっしはこれで」
真吾「その絵、元の屋敷に戻すのかい?」
こうもり猫「へっへへへ。いやあね、恋人のお墓を探してそこに置いてやろうってね」
真吾「そうだね。その方が絵も喜ぶよ」
こうもり猫「あばよ」
百目「こうもり猫も今回はまともだったモン」
こうもり猫「わ、危ない。危ない。わー!わー!」
(ドシンッ)
真吾・メフィスト2世・百目「あははははは、ははははは」
百目「あ、幻の館が」
真吾・メフィスト2世「!」
メフィスト2世「幻の館はその名の通り、すべて幻だったのか」
真吾「うん、あの絵の少女もこうもり猫の言葉を聞いて安心したんだろ」
メフィスト2世「そうだな」
真吾「うん。それにしても、一体誰があの肖像画を操ったんだろう」

36 :
魔火A「悪魔くんは想像以上に手強いぞ」
魔火B「このまま帰ったらガハハ3人組の二の舞だ」
魔火A「こうなったら最後の手段だ。この次こそ悪魔くんをやっつけてやる」

37 :
店長「おお、忙しい、忙しい。どうしてこんなにお客様が急に来たんだろう」
コハル「(もぐもぐ)」
真吾「(あーあ、騙されて連れてこられたとも知らないで、あとでちゃんとお金取られちゃうのに)」
コハル「さーて、食べたら皆で遊覧船に乗るわよ。今日一日たっぷり遊びましょうね。
なんてったってぜーんぶタダなんだから」
真吾・メフィスト2世・百目「はあー」
コハル「何やってんのあんたたち。それいけー」

38 :
真吾「貧太くんが、魔法陣で7000年の眠りからマンダラケを呼び起こしてしまった。
そして悪魔たちの思うがままに、操られてしまうんだ。
でもそのおかげで、僕たちを襲っていた魔火の正体をやっと突き止めることが出来たんだ。
悪魔くん。心のすき間を悪魔が笑う。
夢よ、届け君の心に」

『心のすき間を悪魔が笑う』

39 :
真吾「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
人間に不幸を与える悪魔を退治するために、
一万年に一人現れるという悪魔くんが、
12人の仲間と力を合わせて今立ち上がった。

40 :
『心のすき間を悪魔が笑う』

41 :
貧太「っ…」
同級生A「へへ、オンボロ自転車ー!へへーんだ」
貧太「(くそー)」

42 :
貧太「ねえ、父さん」
貧太の父「ん?」
貧太「新しい自転車買ってよ。こんな自転車がかっこ悪くて今度のロードレース大会に出られやしないよ」
貧太の父「そう言うなよ。父さんだって辛抱してこのゴルフクラブ10年も使ってんだぞ」
(ポキッ)
貧太の父「ありゃ」
貧太「あー」
貧太の父「新しいの買って欲しいのはこっちのほうだよ。おい、母さん」
貧太の母「だーめ。お給料も上がらないのになに贅沢言ってんの。
だいたい万年平社員のくせにゴルフなんてやる方が間違ってるんだわ」
貧太「母さん、僕の自転車」
貧太の母「貧太。あなたもしっかり勉強しておかないと、お給料の沢山もらえる会社に入れないのよ。
自転車ごっこなんてやってる場合じゃないでしょ。1に勉強、2に勉強なのよ」
貧太「ちぇ、いつもこうなんだから。母さんのケチ!もう頼まないよ!」
貧太の母「貧太!」

43 :
貧太「(母さんは年中ガミガミうるさいばかりで、僕の気持ちなんかちっとも分かってくれないんだから。
あーあ、僕の人生お先真っ暗だ)」
老紳士「私でよかったら力になってあげるよ」
貧太「え?おじいさんは?」
老紳士「君たち子どもの味方さ。にひひひひ」

44 :
貧太「ほんとに僕でも悪魔を呼び出せるの?」
老紳士「もちろんさ。力になってあげるって言ったはずだよ」
貧太「だけど大丈夫かなあ。悪魔くんに相談もせずにこんなことして」
老紳士「君は自転車が欲しかったんじゃないのかい?
だったら君の頼みを聞いてくれる悪魔を出せばいいだけのことさ」
貧太「うーん、でも…」
老紳士「いやなら別に構わないが」
貧太「ほんとに僕の頼みを聞いてくれるんだね?」
老紳士「そうだよ。これでよしと。さ、私の言う通りにするだけでいいんだよ」
貧太「うん」
老紳士「◎△$♪×¥○&%#?!」

45 :
老紳士「悪魔よ。目覚めよ。我が友になりたまえ」
貧太「悪魔よ。目覚めよ。我が友になりたまえ」
老紳士「シラース、マンダラケ!」
貧太「こ、これがマンダラケ!?」
マンダラケ「ご主人様、あなたの望む3つの願い、叶えてご覧にいれましょう」
貧太「み、3つ」
老紳士「良かったな、貧太くん。だが、このことは誰にも話してはダメだよ」
貧太「う、うん。3つの願いか。いててて」
老紳士「へへへへへへ」
魔火「へへへへへへ。上手くいきましたね」
老紳士「マンダラケを呼び出すには、人を恨んだり、不平不満を持つ人間のエネルギーが必要なんだ。
この地上にはそんな人間は吐いて捨てるほどいるからな」
老紳士「へへへへへへ」
魔火たち「ぐへへへへへへ」
マンダラケ「一体何者だ、お前たちは」
老紳士「へへへへ。我々はクエレブレ様の命令で動いてる者だ」
マンダラケ「何?クエレブレ様の?」
老紳士「マンダラケよ。7000年の眠りから目覚めさせてやった代わりに、
お前はあの子を利用し、悪魔くんをやっつけてもらいたい」
マンダラケ「面白そうだな」

46 :
先生「さあ皆、しっかり頑張ってね!」
真吾「参ったなあ。最近勉強する暇ないんだもんなあ。あ、ねえ、百目」
百目「いくら12使徒でもテストまで協力できないモン」
真吾「あ、ずるい!百目!」
百目「だって見えちゃうんだモン」
真吾「だったら見なきゃいいだろ」
先生「静かになさい。真吾くん」
真吾「はーい」

47 :
貧太「うーん、参ったなあ。今日テストあることすっかり忘れてたよ。全然分かんないや。
(いいなあ、キリヒトくんはすらすら出来て。また点数悪いと母さんがうるさいんだよなあ。
自転車は欲しいし、点数は取れないし)くそー、なんとかならないかなこのテスト」
マンダラケ「…」
貧太「あ、あれれれれ(どんどん答えが出てくる。そうか、マンダラケが僕の願いを聞いてくれたんだ。
嘘じゃなかったんだ!)」

48 :
先生「はーい、それでは答案を返します。
埋れ木真吾くん」
真吾「はーい」
先生「50点」
真吾「えー」
先生「百目くん」
百目「はいだモン」
先生「51点」
百目「わーい。悪魔くんに勝ったモン。勝ったモン」
クラスメイト「あははは」「すごーい」
先生「キリヒトくん」
キリヒト「はい」
先生「95点。貧太くん」
貧太「はい」
先生「なんと100点満点」
貧太「100…!」
クラスメイト「わーわー」
百目「すごいんだモン」
貧太「どうも、どうも」
真吾「やったなあ、貧太くん」
キリヒト「僕が貧太くんに負けた。神様、奇跡って本当にあるんですね」
貧太「やったぞ、100点満点だ」
百目「ボクは51点だモン」

49 :
真吾「今日はびっくりしたよ。100点なんて僕も一度でいいからとってみたいな」
貧太「なーに、簡単さ。だって(いけねいけね)」
真吾「ん?」
女の子A「百目ちゃん、今度私と一緒にテストの勉強しようね」
百目「うんだモン」
女の子B「百目ちゃんとなら勉強しててもきっと楽しいに違いないわ」
百目「モンモン」
真吾「相変わらず百目はモテるな」
貧太「(いいなあ。僕だって女の子にモテたいなあ)」
マンダラケ「…」
女の子たち「あ」
女の子A「貧太さん、私が掃除当番代わってあげる」
女の子B「やーだー。私に貸してよ」
女の子C「私よ」
貧太「まあまあ、喧嘩はよしたまえ。あははははは」
百目「え」
真吾「ええ」
女の子C「そうだ、お掃除は真吾くんと百目ちゃんにやってもらって、私たちと遊ぼう」
女の子A・B「そうしよう、そうしよう」
貧太「あははははは。悪いな、悪魔くん」
真吾「あ…」
貧太「(悪魔くんだってなにも好き好んで苦労ばかりしないで、こうやって悪魔を使えば得するのに。へへへへへ)」
百目「貧太くんが女の子にモテたの初めて見たモン」
真吾「僕もだ。まるで百目の魔法みたい」
百目「?」

50 :
貧太「てってれれっと。女の子にモテたぞ、モテたぞ、はははははー。
母さーん!母さーん!」

51 :
貧太「へへへへへ」
貧太の母「ひゃ、100点」
貧太「へへへへ。自転車買ってくれる?」
貧太の母「貧太、あなたまさかカンニングしたんじゃないでしょうね」
貧太「え、ええ?」
貧太の母「だって自転車の練習ばかりして、ちっとも勉強なんかしてなかったじゃない。なのに100点だなんて」
貧太「カンニングなんかするもんか!ただ、その…」
貧太の母「ただなんなの?母さんはね、
あなたがずるいことして100点取っても嬉しくともなんともないんですからね。分かってんの?」
貧太「自転車買ってくれないならもういいよ。僕には最後の切り札があるんだから」
貧太の母「何を訳の分からないことを言ってるの。貧太、正直に言いなさい」
貧太「うっさいなあ」
貧太の母「なんですか!母さんに向かってうるさいだなんて!もう一度言ってごらんなさい!」
貧太「うるさいからうるさいって言ったんだよ!母さんなんか、母さんなんか(いなくなっちゃえばいいんだ)」」
マンダラケ「…」
貧太の母「ぎゃあー!」
貧太「母さん!しまった!違うんだ、マンダラケ!待ってくれ!
母さんが消えた」

52 :
貧太「ああ!」
マンダラケ「ご主人様、これで約束通り3つの願いを叶えてさしあげた」
貧太「違うんだ。本気で言ったんじゃないんだ。か、母さんはどこだ!母さんを返せ!返してくれよ!マンダラケー!」
マンダラケ「はははははは。約束通りお前の願いは全て叶えてやったのだ。さあ、今度はお前が私の言うことを聞く番だ」
貧太「な、何をする気だ」
マンダラケ「はははははは」
貧太「…」
マンダラケ「ふふふふふ」
貧太「!」
マンダラケ「はははははは」
貧太「うわあー!」

53 :
茂「よいしょっ。ん?やあ、貧太くん。ひ、貧太くん?」
貧太「…」

54 :
コハル「さあ、遠慮せずに真吾の分までうんとおあがりなさい」
メフィスト2世「はーい、いただきまーす!」
エツ子「いつもラーメンばかりだと、栄養が偏っちゃうのよ。メフィスト2世さん」
百目「ふふふ。まるでメフィスト2世のお母さんが二人いるみたいだモン」
コハル・エツ子・百目「あはははははは」
茂「おや、真吾は晩ご飯抜きでまた悪魔の勉強かい?」
エツ子「ううん、貧太さんから電話があって、慌てて飛び出してっちゃったの」
メフィスト2世「俺も一緒に行くって言ったんだけど、どうしても一人で行くって」
百目「ああ、貧太くん今日学校で100点取ったから、家できっとパーティやってるんだモン」
コハル「まあ、100点」
エツ子「すごーい。貧太さんの嬉しそうな顔が目に浮かぶわ」
茂「おかしいな」
エツ子「ん?何が?」
百目「どうしたの?パパさん」
茂「さっき貧太くんを見かけたんだが、まるで元気がなくて体の具合でも悪いんじゃないかって心配してたんだが」
エツ子「反対よ」
茂「ん?」
エツ子「嬉しすぎてポーっとなっちゃってんのよ。夢見心地なんだわ、きっと」
茂「そ、そうだよな。ははは」
コハル「ふふ、そうですよ」
メフィスト2世「はは」
百目「うーん」
茂「?」
メフィスト2世「ど、どうしたんだ?百目」
百目「なんかいやな予感がするんだモン」

55 :
真吾「ん?」
貧太「…」
真吾「やあ、貧太くん。どうしたんだい?こんなところへ呼び出したりして」
貧太「一人で来たんだろうね、悪魔くん」
真吾「だって、君がそう言うから」
貧太「ふふ」

56 :
貧太の父「パーティなんて冗談じゃない。
それより、いくら探しても、貧太と母さんがどこにもいないんだよ」
メフィスト2世「え?」

57 :
百目「やっぱり何かあったんだモン」
メフィスト2世「よし、悪魔くんを探すんだ!」

58 :
貧太「ふふふふふふ」
真吾「ひ、貧太くん、どうしたんだよ。一体」
貧太「ふふふふ」
(バタッ)
真吾「ひ…!」
マンダラケ「…」
真吾「あ、お前はマンダラケ。でも、なぜ地下に眠ってるはずのお前が」
マンダラケ「その子が呼び出してくれたのさ」
真吾「ひ、貧太くんが?」
貧太「あ、悪魔くん…僕のお母さんを、た、助けて…」
マンダラケ「ふっ、人間どもの魂は俺の餌だからな」

59 :
マンダラケ「ふふふふ、次はお前の番だ。悪魔くん」
真吾「わあ!メフィスト2世!百目!わあ!」
百目「悪魔くん!」
マンダラケ「お前たちもついでに始末してやる!」
メフィスト2世「百目、あいつの目玉を閉じさせるんだ!」
百目「分かったモン」
マンダラケ「…」
百目「ポーン!」
(ピカーッ)
マンダラケ「うお」
メフィスト2世「くらえ!魔力、電撃!」
マンダラケ「うわあ」
メフィスト2世「へへへ、どんなもんだい」
マンダラケ「…」
(ビッー!)
メフィスト2世「魔力、防御バリア!く、くそう。バリアが破られる」
百目「悪魔くん、悪魔くん!
真吾「う…。あ!」
百目「早く、早くだモン」
真吾「メフィスト2世たちが危ない!よし!」

60 :
百目「悪魔くん!」
真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第4使徒幽子!」
幽子「どうしたの?悪魔くん」
真吾「君の照魔鏡でマンダラケの魔力を奪うんだ!」
幽子「!」

61 :
メフィスト2世「百目!」
(ビッー!)
マンダラケ「体が引きちぎれるまで痺れるがいい」
真吾「マンダラケ、僕が相手だ!」
マンダラケ「望むところだ!」
メフィスト2世「危ない、悪魔くん!」
(ビッー!)
真吾「幽子、今だ!」
幽子「…っ」
マンダラケ「なに!俺の魔力を吸い取る気か。そうはさせるか!」
真吾「幽子!」
幽子「…っ」
豆ユーレイたち「頑張れ、頑張れ、幽子ちゃん」
老紳士(魔火)「くそう、小娘が余計なことを。とう!やっつけろ!」
真吾「あれは魔火!てい!とりゃあ!」
メフィスト2世「やろー!てやあ!」
魔火「ぎゃあ!」
真吾「あと少しだ。頑張ってくれ、幽子」

62 :
真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、第2使徒、ユルグ!」
ユルグ「オレ様は忙しいんだ。手っ取り早く要件を言ってくれ」
真吾「ユルグ。君の狐火で、魔火の炎を消すんだ」
ユルグ「よーし、お安い御用さ。オーエッサムコーン!」
魔火たち「ぎゃああー!」
幽子「きゃあっ」
メフィスト2世「幽子!幽子しっかりしろ」
真吾「よく頑張ったぞ、幽子。マンダラケは魔力を吸いとられて弱ってる。
百目、もう一度マンダラケの目を狙うんだ」
百目「分かったモン」

63 :
メフィスト2世「よし、それと共同作戦だ」
マンダラケ「生意気な小僧め」
百目「ポンッ!」
メフィスト2世「魔力、細胞巨大!」
マンダラケ「う、うわー!苦しいー!」
真吾「やったぞ!」
マンダラケ「う、おお」
メフィスト2世「へへ。これがほんとの目には目をってやつだな。悪魔くん」
真吾「マンダラケ。君が貧太くんのお母さんを返し、再び地下でおとなしく眠ると約束するなら、助けてやる」
マンダラケ「分かった。俺の負けだ、悪魔くん」
真吾「もう二度と悪さをしないね?」
マンダラケ「絶対にしない」
真吾・メフィスト2世「!」

64 :
貧太「…。あ!あ!か、母さん!母さんしっかりして!」
メフィスト2世「大丈夫、気を失っているだけだよ」
真吾「心配ないよ。貧太くん」
貧太「ごめんね、母さん。うう…」
メフィスト2世「よかったな、貧太くん」

65 :
真吾「そうか。君たちはクエレブレに魔火の姿に変えられていたのか」
黒小人A「悪魔くんをやっつければ、元の姿に戻してくれるって」
黒小人B「失敗したら殺されるんだ」
黒小人C「俺たちは別に悪魔くんに恨みがあった訳じゃないんだ。信じてくれよ」
メフィスト2世「けっ、そんな言い訳は通用しねえぜ。とっとと観念しやがれ」
真吾「待て、メフィスト2世」
メフィスト2世「え?」
真吾「悪いのはクエレブレなんだ。最近僕たちを狙った悪魔や、マンダラケ。
そしてこの黒小人たちは、利用されただけなんだ。いわば被害者なんだよ」
メフィスト2世「もう甘いんだから、悪魔くんは」
真吾「へへ。君たちの故郷はヨーロッパだったね。メフィスト2世、ついでに黒小人たちを返してやってくれないか」
メフィスト2世「命拾いしたな、黒小人。こうなりゃ出血大サービスだ」
幽子「でもメフィスト2世さん。怪我は大丈夫?」
メフィスト2世「へっ、こんなかすり傷どうってことねえよ」
百目「幽子ちゃんて、やけにメフィスト2世のこと心配するんだモン。変だモン」
幽子「そ、そんなこと」
豆ユーレイ「熱い熱い初恋なのかしらー」
幽子「恥ずかしい、やめて」

66 :
幽子「気をつけてね。メフィスト2世さん」
真吾「(クエレブレは、きっとファウスト博士の言っていた巨大な悪と関係があるに違いない)
良かったね、貧太くん」
貧太「ありがとう、悪魔くん」
真吾「うん」

67 :
貧太の父「心配したぞ!二人ともどこ行ってたんだ!」
貧太の母「それがおかしいの。たしか貧太が帰ってきて気がついたら、そこでおんぶされてたのよ」
貧太「じゃあ、100点のことも覚えてないんだね」
貧太の母「100点?」
貧太「な、何でもないよ。気にしない。気にしない」
貧太の父「ああそりゃそうと貧太、自転車だが」
貧太「もういいよ、父さん」
貧太の父「ああ違うんだ。父さんが腕によりをかけて修理したんだよ」
貧太「え、父さんが?」

68 :
貧太「うひゃあー!随分派手だなあ。でも、ロードレースはこの自転車で頑張る。要は実力なんだもん。
ありがとう、父さん」
貧太の父「なーに、父さんもばりばり働いて新しい自転車の一台や二台買ってやるぞ」
貧太の母「あら、その時私もネックレス買ってもらおうかしら。前々から欲しかったの」
貧太の父「いやあ、母さんはおしゃれなんかしなくたって、今のまんまで十分綺麗だから」
貧太の母「まあ、あなたったらごまかして」
貧太の父「い、いや。ははははは」
貧太の母「ふふふふふふ」
貧太の父「はは、はははは。ごまかしちゃったよ」
貧太「(僕は自転車欲しさに悪魔に魂まで売ろうとしたんだ。
ごめんよ、悪魔くん。君がいつも言ってるように、本当に悪いのは悪魔じゃなくて、
やきもちを妬いたり、妬んだりする心なんだね。ごめんね、父さん。母さん)」
真吾・百目「ふふふふふ」

69 :
東嶽大帝「クエレブレ」
クエレブレ「ははあ。今度こそ必ずこのクエレブレ自らの手で、悪魔くんの息の根を止めてみせます。東嶽大帝様」
東嶽大帝「しばし、待つがよい」
クエレブレ「は?」
東嶽大帝「お前が手を下す前に、間もなく地獄界より面白いことが起こりそうじゃ。
今度は悪魔くんもただでは済むまいて。ふははははは」
クエレブレ「地獄界…」
東嶽大帝「ふははははは。ははははははは」

70 :
真吾「天の岩戸に閉じ込められた小豆とぎと油すましが、
超怪物なんじゃもんじゃを誕生させて僕たちを襲ってくる。
情報屋と、そして僕が石にされてしまうんだ。
地獄から蘇った妖怪たちの目的は一体なんなんだ。
悪魔くん。絶体絶命!超怪物なんじゃもんじゃ。
夢よ、届け君の心に」
『絶体絶命!超怪物なんじゃもんじゃ』

71 :
真吾「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり!」
<ナレーター>
人間に不幸を与える悪魔を退治するために、
一万年に一人現れるという悪魔くんが、
12人の仲間と力を合わせて今立ち上がった。

72 :
『絶体絶命!超怪物なんじゃもんじゃ』

73 :
クエレブレ「地獄界でございますか」
東嶽大帝「ふふふふふ。見ているがいい。
地獄界を悪魔界を巻き込んだ大騒動が起こるはずじゃ。はははははは」

74 :
百目「ZZZ…」
(油すまし「百目、百目。百目、百目。
パパだよ。百目、百目。パパだよ」
百目「パパ。ボクのパパ。パパー。どこにいるんだモン」
油すまし「ここだ、百目」
百目「パパ」
油すまし「ここだ。ここにいるんだよ、百目」
百目「パパ、どこにいるんだモン」
油すまし「ダメだ。このままではお前と会えない」
百目「どうすればいいんだモン」
油すまし「魔法陣の数字の順番を替えるんだ。4と5を入れ替えれば、
次に悪魔くんが12使徒を呼び出した時に、わしも出て行かれる」
百目「ほんと?ほんとだモンね」
油すまし「ああ、本当だとも。いいか?魔法陣の4と5を入れ替えるんだぞ」
百目「あ、パパー。パパー!待ってだモン。パパー!パパー!」)
真吾「あ。いって。いって。?」
百目「パパ…」
真吾「またパパの夢を見てるのか。はーあ」
油すまし「これでいいわい。なんじゃもんじゃを誕生させるためには悪魔くんの呼び出す魔物が必要なのだ。
上手くやれよ。百目」

75 :
百目「えっと。…あ」
(「魔法陣の4と5を入れ替えるのだ。そうすればお前に会える」)
百目「できた。はは。パパ」

76 :
情報屋「うーん、違うなあ」
貧太「本当にこんなところに珍しい鳥がいるの?」
情報屋「極秘の情報を手に入れたんだ。今まで見たこともない鳥がこの山にいるって。
そいつの写真を撮ると俺さまも有名人ってわけ。お?なんだあの鳥は。よーし、特ダネだ!」
貧太「おーい、待ってくれー!」
小豆とぎ「しめしめ。噂につられて悪魔くんの仲間がやってきたぞ」

77 :
エヴァを超えるアニメが出てこないから

78 :
情報屋「あー、疲れた。おかしいな。珍しい鳥どころかスズメ一匹いないぞ。ん?ついに出てきたか?うう、なんだ!
う、うわー!助けてくれー!」
貧太「情報屋?どうしたー!」
情報屋「た、助けてー!」
貧太「情報屋!どこにいるんだー!」
情報屋「うわー!勘弁してくれー!」
タコ足怪物「(もぐもぐ)」
小豆とぎ「こらこら、そいつを食べちゃいかん。この壺の中へ入れるからよこすんだ」
タコ足怪物「ぺっ」
小豆とぎ「ほい。いっちょあがり」
貧太「情報屋ー!どこなんだよー!うわーー!いてて。お?なんだ?この石は。
じょ、情報屋!おい!情報屋!起きろよ。おい!」
(ガサガサ)
貧太「ひ、ひ、ひっ…うわー!情報屋!う、うわ」
油すまし「上手くいったぞ。これで悪魔くんは魔法陣を使うことじゃろ」
小豆とぎ「我ら妖怪では魔法陣に近づくことは出来んからのう」

79 :
百目「コチンコチンだモン」
メフィスト2世「どうも生気を吸い取られちまったみたいだぜ」
真吾「うん。ピクシーに治療させてみよう」
百目「…」
真吾「薬草で治せるかもしれない。エロイムエッサイム、エロイムエッサイム…」
百目「…っ」
真吾・百目「あ」
真吾「なんだ?」
貧太「あ、入り口が!」
真吾「あ!」
メフィスト2世「な、なんだこいつ」
タコ足怪物「…」
真吾「う、うわ。危ない!」
百目「悪魔くん助けてだモン!」
真吾「百目!」
百目「うわー、食べられちゃうモン!」
メフィスト2世「魔力、カットのこぎり!」
百目「うわ!うわー」
真吾「百目!」
メフィスト2世「魔力、イナズマ攻撃!うわあ、ダメだ!俺一人じゃ持ちこたえられねえ。洞窟の中へ一旦退却だ!」
真吾・貧太・百目「うわ!」
メフィスト2世「悪魔くん、ここで時間稼ぎしてっから、家獣でも呼び出して来いよ」
真吾「分かった」

80 :
真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!」
百目「…」
真吾「出でよ、家獣!ん?なんか変だぞ」
メフィスト2世「な、なんだ。火事か?」
真吾「分からない。何がどうなったんだ」
百目「(パパ…)」
真吾・貧太「うわ!」
百目「ん?ああ!」
真吾「こ、こいつは確か顔面獣という魔物だ!うわあ!」
顔面獣「お前だな。わしを呼び出したのは」
真吾「な、なにかの間違いなんだ。ぼ、僕は、12使徒を呼び出そうとしたんだ」
顔面獣「なに!?勝手にわしを呼び出しておいて。間違いで済むと思うか」
真吾「うわー!」
百目「やめろモン!」
顔面獣「食べるんだったらボクの方にしてくれモン。ボクのが美味しいんだモン」
真吾「百目!」
顔面獣「ええい!うるさい、チビ!」
メフィスト2世「うわ!」

81 :
(シュルシュル)
顔面獣「ん?なんじゃこりゃ」
真吾「うわ!」
百目「悪魔くん!」

82 :
真吾「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!」
百目「…」
真吾「出でよ、家獣!ん?なんか変だぞ」
メフィスト2世「な、なんだ。火事か?」
真吾「分からない。何がどうなったんだ」
百目「(パパ…)」
真吾・貧太「うわ!」
百目「ん?ああ!」
真吾「こ、こいつは確か顔面獣という魔物だ!うわあ!」
顔面獣「お前だな。わしを呼び出したのは」
真吾「な、なにかの間違いなんだ。ぼ、僕は、12使徒を呼び出そうとしたんだ」
顔面獣「なに!?勝手にわしを呼び出しておいて。間違いで済むと思うか」
真吾「うわー!」
百目「やめろモン!食べるんだったらボクの方にしてくれモン。ボクのが美味しいんだモン」
真吾「百目!」
顔面獣「ええい!うるさい、チビ!」
メフィスト2世「うわ!」
(シュルシュル)
顔面獣「ん?なんじゃこりゃ」
真吾「うわ!」
百目「悪魔くん!」

83 :
メフィスト2世「なんだってあんな化け物を呼び出しちまったんだ?」
真吾「それが分からないんだ」
百目「ボクが悪いんだモン」
真吾「え?」
メフィスト2世「あ?」
百目「…」
顔面獣「うがあ」
タコ足怪物「…」

84 :
メフィスト2世「なんだと!魔法陣の4と5の数字を入れ替えただと!なんてバカなことをしたんだ!」
百目「だってそうすればパパに会えるって夢の中で言われたんだモン」
メフィスト2世「ったく、単純だなあ。騙されたに決まってるじゃねえか」
真吾「怒るなよ、メフィスト2世。百目の気持ちも分かってやれよ」
貧太「あれ?振動が止まったぞ。どうなったんだろう?」

85 :
貧太「…あ!」
真吾・メフィスト2世・百目「あ!」
メフィスト2世「あ、あれは」
百目「合体しちゃったモン」
真吾「生きてる…そうか!お互いに丸まったまま動けないだけなんだ」

86 :
小豆とぎ「作戦通り、悪魔くんが魔物を呼び出してくれて、わしらの妖怪と魔物が合体したぞ。
いよいよ超怪物なんじゃもんじゃが生まれるのじゃ!出番じゃぞ、もののけども!
あれを例の場所に運ぶんじゃ」
真吾「ん、あ、あれは!」
メフィスト2世「な、なんだありゃ」
百目「お魚が空を飛んでるモン」
貧太「え?どこ?僕には何にも見えないよ」
真吾「もののけだ。貧太くん。人間の目には見えないんだ」
真吾・貧太・メフィスト2世・百目「!」
貧太「浮いた!どんどん登っていく!」
真吾「一体どこへ行くつもりなんだ」
小豆とぎ「ひっひっひっひっひっひ」

87 :
真吾「僕が呼び出した魔物と怪物が、こんなことになるなんて。きっと何かとんでもないことが起こるぞ」
百目「…」
真吾「今のうちになんとかしなくちゃ。
エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。我は求め訴えたり!出でよ、家獣、ヨナルデパズトーリ、ピクシー!」
家獣「バウー」
真吾「説明は後だ。すぐに追っかけよう。ピクシーは貧太くんとここに残って、情報屋を元通りに治してくれ」
赤ピクシー「ピクシー分かった」
青ピクシー「大丈夫、ピクシーの薬は、悪魔界一よく効くんだから。キキッ」
真吾「出発だ、家獣!」
家獣「バウー」

88 :
油すまし「ふう、これぐらいの大きさなら足りるだろう。そろそろ来る頃だが。お、来おった。
おーい、ここだい!ここだい!ここ!ここ!オーライ、オーライ、オーライ、オーライ」
小豆とぎ「なんじゃもんじゃの誕生までどのくらいかかるんじゃ?」
油すまし「たっぷり水をくれてやれば小一時間もすれば生まれるはずだ。見ろ。もう芽が出とる」
小豆とぎ「よし、それまではもののけどもに頑張ってもらおう。行け!
これで我々も安心して生きていけるというもんじゃ」
油すまし「全くだ。我々妖怪は、人間に気づかれずに生きるというのが一番安全なんだ」
小豆とぎ「静かに暮らしていたいのに、悪魔くんなどという人間と悪魔を仲良くさせようとする小僧が現れたおかけで、
また大騒ぎになっておる。迷惑なことだ」

89 :
真吾「あれ、あんなところに穴が」
ヨナルデパズトーリ「お、ちょっと止まってくれ。家獣」
家獣「バウ」

90 :
ヨナルデパズトーリ「どうやら事が容易ならぬ方向に向かっているようであるな」
百目「あの岩はなんだモン?」
ヨナルデパズトーリ「天の岩戸であるのだ」
百目「天の岩戸モン?」
ヨナルデパズトーリ「左様。ずっとずっと大昔に、妖怪と悪魔の大戦争があったのである。
戦争は互いに譲らず、やがて悪魔と妖怪の間に協定が結ばれたのである。
その時暴れた妖怪を封じ込めたのが、あの天の岩戸なのである」
真吾「なんでそれが開いているんだろう」
ヨナルデパズトーリ「うーん、おかしなことだわさ」

91 :
百目「あ、もののけがこっちへ向かってくるモン」
家獣「バウー。バウバウバウ」
百目「うう」
メフィスト2世「ぎゃ、な、なんだこいつは」
真吾「うわ、家獣、光を集めるんだ」
家獣「バウー。バウ!」
(ピカーッ!)
メフィスト2世「ダメだ!」
百目「うう!」
メフィスト2世「こいつら透き通ってるから、光が通じないんだ!」
家獣「バウー!バウー!」
ヨナルデパズトーリ「この妖怪どもはエネルギーを吸い取るのである。このままでは危険である」
真吾・ヨナルデパズトーリ「うわー!」
家獣「バウー!」
メフィスト2世・百目「うわ」
家獣「バウー」
百目「うわー!墜落するモーン!」

92 :
家獣「バウー」
百目「ん、んー」
真吾「よっ」
メフィスト2世「あれ、もののけのやつらいないぞ。さては、水が苦手なんだな」
百目「お魚の恰好してるのに変だモン」
真吾「魚と逆なんだ。あいつらには空気が水なんだよ。空を泳いでいたんだ」

93 :
小豆とぎ「生まれるぞ。もうすぐじゃ」
油すまし「さて!なんじゃもんじゃ」
小豆とぎ「おお」
油すまし「…」
小豆とぎ「おお、立派に成長しおった」
油すまし「開けゴマ。小豆とぎ、さあ入ろうぞい」
小豆とぎ「ほい」

94 :
家獣「バウー」
百目「もののけやっといなくなったモン」
真吾「よし、行こう家獣!」
ヨナルデパズトーリ「ああ、ちょっと待つのである」
真吾・百目「え?」
ヨナルデパズトーリ「家獣が疲れておる。少し休ませんとばててしまうのである」
メフィスト2世「けっ、図体でかい割に虚弱なやっちゃ」

95 :
百目「ん?なんの音だモン?」
メフィスト2世「?」
真吾「え?」
百目「あれはなんだモン」
真吾「油すましと小豆とぎ!」
ヨナルデパズトーリ「あの妖怪たちが原因であるな」
油すまし「我らが生きるために邪魔な連中はみんな消えてもらう!覚悟するんだぞ!」
メフィスト2世「けっ、しゃらくせえ!魔力、ハットのこぎり!」
(スカッ)
メフィスト2世「さっきは切れたのに」
油すまし「へへへへへへへ。悪魔くんの呼び出した顔面獣と合体して生まれたなんじゃもんじゃの力は、
数十倍にも強くなってるのだ。それ!」
メフィスト2世「おっと。わーー」
油すまし「一度死んだ我々には原爆や水爆でも通じないのだ」
真吾・ヨナルデパズトーリ・百目「……」
油すまし「はははははは」
真吾「あっ。家獣!」
家獣「バウー。バウー!」
(ドンッ)
家獣「バウー」
ヨナルデパズトーリ「家獣、しっかりするんだ」
真吾「家獣!」
百目「ボクがいけないんだモン。魔法陣の数字を替えたりしたから、あんな怪物ができたんだモン」
ヨナルデパズトーリ「それもみんな最初から妖怪たちの作戦だったである。うわ!」
真吾「うわー!」
百目「悪魔くん!」

96 :
真吾「うわ!うわー!」
百目「ああ…悪魔くん…」
小豆とぎ「へっへっへっへ。この中でみんな生気を吸い取られてしまえ」
百目「悪魔くんがやられちゃったんだモン」
メフィスト2世「むう、こうなったらこれしかない!」
ヨナルデパズトーリ「待つのだ」
メフィスト2世「?」
ヨナルデパズトーリ「角電撃もムダである」
メフィスト2世「そんなこと言ったって、このままじゃ悪魔くんが」
ヨナルデパズトーリ「一旦退却するのである。今は勝ち目がない」

97 :
百目「…悪魔くん!」
メフィスト2世「あ、百目!」
百目「悪魔くんを返すんだモン!ボクが相手だモン。ポーン!」
(スカッ)
百目「負けないモン、ポーン!ポーン!」
小豆とぎ「へっへっへ。ちっともこっちへ届かんじゃないか」
メフィスト2世「百目、よーし。へっ、こっちだぜ」
百目「ポーン!ポーン!」
(バシッ)
小豆とぎ「あ、しまった」
メフィスト2世「いただき」
ヨナルデパズトーリ「逃げるのじゃ、早く」
百目「う、うん」
家獣「バウー」
小豆とぎ「おのれ、逃げるぞ」
油すまし「ほっとけ。深追いして人間たちに我々の正体が知れると面倒だわい」
小豆とぎ「それもそうじゃの」
油すまし「あの壺の中からはそう簡単に出ることはできまい。すっかり生気を吸い取られて化石になるだけだわい。
んはははは」

98 :
メフィスト2世「これからどうしたらいいんだ。何かいい考えはねえのか?学者」
ヨナルデパズトーリ「うーん、落ち着くのだ。今思案しておるところである」
(油すまし「一度死んだ我々には原爆や水爆でも通じないの」)
ヨナルデパズトーリ「そうか。あの妖怪たちは大昔の悪魔との大戦争で、
閻魔によって天の岩戸に封じ込められたはずであるからして、あの岩戸と開けられるには閻魔だけである」
メフィスト2世「閻魔?」
百目「閻魔ってあの」
ヨナルデパズトーリ「地獄のボスである」
メフィスト2世「じゃあ悪魔くんを助けるには地獄までそいつをやっつけに行かなきゃいけないのか」
ヨナルデパズトーリ「しかし地獄へ行くと言っても難しいのである」
メフィスト2世「しょうがねえな、学者。なんとかしろよ」
百目「早くしないと、悪魔くんが。悪魔くんが…」
ヨナルデパズトーリ「いや、一人忘れとった」
メフィスト2世「一体誰だそいつは。俺が首に縄つけてでも引っ張ってきてやらあ」
ヨナルデパズトーリ「メフィスト老である」
メフィスト2世「え、親父?」

99 :
メフィスト老「へ、へ、へ、へ、へっくしょん!くそったれ。
このくしゃみはコショウのせいじゃないな。誰かがわしの噂をしているわい。おっともうちょいだな」

100 :
青ピクシー「これで30種類目の薬だよ」
赤ピクシー「もんで、もんで、よくもんで」
百目「悪魔くん…」


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