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てすと

ロボ・サイボーグキャラ バトルロワイアル part15


1 :2009/10/20 〜 最終レス :2017/02/12
注意・このスレはあくまで2次創作であり、本編作品等との関連性はありません。
   また、貴方のお気に入りキャラが敗北したり、死亡したり、酷い目にあったりする可能性があります。
   加えて、スレの性質上ネタバレを多く含んでいます。
   以上の点に留意の上、閲覧してください。
【外部リンク】
ロボ・サイボーグキャラ バトルロワイアル掲示板(したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10691/
まとめサイト
ttp://www39.atwiki.jp/roborowa/pages/1.html
【基本ルール】
49体(見せしめを含むと50体)のロボット・サイボーグが最後の1体となるまで互いに戦闘を行い、破壊しあう。
最後の1体となった「優勝者」のみ、元の世界へ帰還できる。
また、参加者には「優勝者は自分の望みを叶えてもらうことができる」と伝えられている。
参加者間でのやりとりに反則はない。
参加者全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
【テンプレ】
スプリクト爆撃対策のため掲載できません
こちらを参照してください
ttp://www39.atwiki.jp/roborowa/pages/352.html
【前スレ】
ttp://gimpo.2ch.sc/test/read.cgi/event/1245251841/

2 :
>>1乙! そして支援!

3 :
>>1に全力で乙だ!

4 :
さぁ、お前の>>1乙を数えろ

5 :
>>1
ありがとうございます。
引き続きこちらで投下いたします。

6 :
支援!

7 :
最後まで支援

8 :
 

9 :
>>1乙あげちゃう!

10 :
 ゼロの蔑みの言葉と同時に、メガトロンは浮き上がりかけた闘技場の石畳を踏みつけて加速した。
 研ぎ澄まされた牙がゼロの身体へと迫らせる。ゼロが刃を閃かせ、牙と交差する。
 二人の位置を入替えたとき、メガトロンの胸から血が飛び出た。
 変わったのは見た目だけではないらしい。速さと攻撃力が段違いだ。
「ケッ、お前の判断は正しいぜ? 俺様は宇宙でも活動が出来るからな。
ここからトンズラこいて、お前らの故郷を支配することだって出来るんだ」
「なぜ今そのことをいって、逃げ出さない? 逃がす気はないが、この危険な状況で戦いを挑むとは思わなかったぞ」
「そりゃ決まっている。お前さんが気に食わないからだよ」
 言い切り、メガトロンが炎と冷凍ビームを織り交ぜて射撃する。ゼロは黒い残像を生み出しながら僅かな隙間を縫って接近してきた。
 反応速度の異常さにメガトロンは冷や汗をかく。ただ勝てない、という考えは絶対無い。
「奇遇だな。俺もお前が許せない!」
「ほう、そりゃ俺様がいなければお前さんの仲間が死ななかったからか? とんだ勘違いだな」
 ゼロの攻撃を捌くのに必死になりながらも、メガトロンの舌は止まらない。
 メガトロンが地面を踏み砕いて、ゼロが壁を削って新たな瓦礫が生み出される。
 黒い球体はその瓦礫を浮かばせ、次々と飲み込んでいった。
「勘違い? 実際お前さえいなければうまくいった!」
「くだらないな。俺様がいなければ、それに代わるもっとえげつない悪党がお前さんたちを追い詰めたさ!」
 ゼロの刃とメガトロンの牙が交差する速度を速めていった。
 互いの攻撃は身を掠めるのみ。その僅かなやり取りでメガトロンはゼロの防御力が低下している事実に気づいた。
 充分勝てる。珍しくメガトロンに逃げの二文字はなかった。

11 :
最後まで俺たちは燃え上がる!支援!

12 :
すごいうまく>>1000取った気がする
ここでもクライマックスしえーん

13 :
 

14 :
支援! 支援! 支援!

15 :
「それに、未来人とやらが俺様たちをバトルロワイアルに放り込んで怒らなかった奴はいるのか?
皆殺しにしてやると思った奴はいなかったのか? 事実、シグマは未来人を皆殺しにしただろ」
 ゼロは言葉を返さず、ただ攻撃が激しくなった。メガトロンは別に未来人とやらに義憤を抱いているわけではない。
 ただ自分を利用しようとしたことは許せないが、シグマが滅ぼしたのなら放っておいても問題ない羽虫だ。
 笑えてしまうのは、未来人が行った事実は新たな『悪』、つまりゼロたちを殺しても未来人に復讐したいという感情を呼び寄せやすいものだ。
 メガトロンはどう転ぼうと、正義の味方も悪党も等しく碌な目に遭うことがないと悟っている。
「そして未来人が、自分たちが殺しあう元凶を作り出した奴にシグマが復讐することを間違っていると答えた奴はいたか? いないだろうな!」
「俺もシグマもそれを正しいと言った覚えはない」
「だが止めようとはしなかったな! そりゃそうだ。こんな目にあわせた奴らがどうなろうと知ったことはない。それが普通だものなあ!」
「だから俺たちもキサマの同類といいたいのか! メガトロン!!」
「馬鹿いってんじゃねえ! てめーらいい子ちゃんと一緒にすんな!!」
 メガトロンは左腕を振るって拳の裏を振りぬく。空中で受け止めたゼロは回転して衝撃を逃がした。
 器用な真似をする、とメガトロンは感想を抱いて距離をとった。
「お前らは誰かのためにとかサブイボが出るようなことをいって未来人が死ぬことを許容しただろ?
お前らは俺様からあの星を守るためとかいって戦おうとしているんだろ?
俺様は違う! 愉快なメガちゃんの大デストロンは自分のためにしか動かない。そのほうが楽しいからな!!」
 距離をとった二人は同時に駆けて、距離が零となった瞬間拳を突きあわせた。
 衝撃で新たな瓦礫が生み出され、宙を浮く。

16 :
とうとう1対1か・・・

17 :


18 :
鳥さん供養に鳥付きで支援だぁぁぁ!!

19 :
 

20 :
        

21 :
 

22 :

「だからいってやるぜ。誰かのために戦うお前らは、『誰かを守るために未来人を根絶やしにしようとする悪』と戦う羽目になっていたぜ!
俺様がいたからこそ、お前は身内で殺しあうことがなかったんだ。俺様に感謝しな!!」
 衝突の衝撃から二人は距離をとって構えた。
 メガトロンの爪がゼロの動力部を狙って冷たく輝く。
 ゼロは刃を構えながら、驚くほど穏やかな瞳でメガトロンを見て断言する。
「お前と一緒にするな」
 メガトロンが告げた言葉を返され、静かなプレッシャーが肌を刺激していた。

 メガトロンの『誰かを守るために未来人を根絶やしにしようとする悪』には心当たりがある。
 もしもエックスがこの事実を知ったらどうするだろうか?
 人類に絶望して滅ぼすのか。それとも絶望のままに間違った道をいかないように管理するのか。
 そうなったエックスは、ゼロたちと同じ感情を持ちながらももう『正義』ではない。
 エックスでなかったとしても、ゼロたちと志を同じにしたものの中に、エックスと同じ選択をした相手が現れるかもしれない。
 それでもゼロは確信を持って伝える。メガトロン、お前の推測は間違いであると。
「たとえお前の言うような身内での戦いがあったとしても、俺はそれを間違いだと思いはしない」
「ほう」
 そうだ。再会したあのとき、ゼロがエックスに向かっていった無念の言葉はなんだ。
 あいつの力になってやれなかった言葉だろう。それを思い出せ。
「ぶつかり合って、剣を交わして理解する感情もある。それすらないお前と、あいつらや俺を一緒にするな!」
「そんな誰でもなれる悪など、俺様はごめんだね! そうだな、群れなければなにも出来ないキサマら正義の味方と、くだらない悪と俺様は一緒にしてやれんな。こっちから願い下げだ!」
 ゼロは二度同じ言葉で拒絶を示し、メガトロンもまたゼロを否定する。
 メガトロンを相手にしてはゼロの言葉はもうない。後は剣を振って命をかけて互いに否定しあい、どちらかが生き残る。
 ゼロとメガトロン。

23 :
じゃあ俺も鳥付けるぜ!
この二人のやり取りたまらんね

24 :
 

25 :
大局が決した後の最終決戦燃え!

26 :
 

27 :
メガちゃん歪みねぇ

28 :
 生まれも信条も死に様もすべて否定しあう二人だけが、バトルロワイアルの生き残りになったのは皮肉だった。
 殺しあうしか道がない。二人の最後の否定が今始まった。

「ぬぅああああああぁぁぁあぁぁぁぁっ!!」
 どちらの叫びかもはや判断がつかないまま、牙と刃がぶつかって離れる。
 ゼロは淡い金色の長髪をなびかせ、右足を軸に身体をメガトロンへと向ける。
 巨大な体格に似合わず俊敏なメガトロンが、右手の竜頭から炎を二発飛び放ってきた。
 一発は壁を砕き、一発はゼロが切り裂く。闘技場の石畳を踏み砕きながら、メガトロンが疾走してきた。
 巨体に任せた負傷覚悟の体当たりか。
(違うな)
 メガトロンはそんな単純な手にすべてを委ねるような簡単な敵ではない。
 ゼロも前へとダッシュして、加速の勢いを利用した剣技・疾風牙を仕掛けた。
「あらよっと!!」
 するとメガトロンは跳躍して、ゼロの刃を逃れる。羽根が風を捉えて宙を駆け回るメガトロンの狙いに目安をつける。
 疾風牙を中止して、ゼロは両足に力を込める。メガトロンは落下に羽根を使った速度の加速を加えた。
「メタルスドラゴンメガトロン、変身ッ!」
「月面飛行蹴りッ!」
 西洋のドラゴンへと空中変形したメガトロンが身体を丸めて突進してきた。
 それをゼロが滑空をしながら両足で迎え撃つ。
 激突して激しい衝撃が、崩れかかった闘技場をさらに崩した。
 二人は反動で吹き飛び、ブラックホールに吸い込まれないよう気をつけながら着地する。
 ゼロは作業用アームから死角になる位置へすり足で移動して、メガトロンが舌打ちをした。

29 :
         

30 :
メガちゃんは実に悪だなあ。いやはやw

31 :
 

32 :
どっちが勝つ……!?

33 :


34 :
「ちきしょー……ナビコ2ちゃんまでいかれやがって……」
 少しは黙っていられないのだろうか。あの言葉がブラフの可能性を想定しながらゼロは距離を少しずつ縮めていく。
 メガトロンはあっさりとPDAを捨てて、竜の首をもたげてゼロを睨んだ。
 ゼロは鋭い殺気の眼光を受け止め、静かに剣先を下にした構えを取る。
「あちょちょちょあちょー!!」
 メガトロンが先に動き、火弾を連続発射する。ゼロは瓦礫の山を盾にして一発目を回避する。
 右斜めへとダッシュを仕掛けて二発目の火弾をやり過ごす。そのままの勢いを利用して跳躍、三発目を避けてメガトロンとの距離を五メートルまでに縮める。
 ゼロもメガトロンも焦りの表情はない。先に動いたのはまたもメガトロン。
「先手必勝! アイアンテール!!」
 某ポケ○ンの技名を叫びながらゼロへ丸太のように太い尻尾の打撃が迫る。ゼロは避けずに、あえて受け止めた。
 衝撃がゼロの脳を揺さぶり、意識が一瞬飛ぶ。それでもどうにか尻尾を掴んで両足を踏ん張り、メガトロンを掴まえる。
「やべっ!」
「遅いッ! 地獄五段返し!」
 尻尾を掴んでメガトロンの身体が宙に浮かぶ。技の入りは完璧だ。
 宙で回転を続けたメガトロンを地面へと叩きつけた。メガトロンを中心にクレーターが出来て、石畳が隆起する。
 そんな状況でもメガトロンは首を動かして炎を吐き出した。
 ゼロも投げた後の体勢が固まって、一撃直撃をもらう。火の粉が舞いながらも、ゼロは辛うじて着地した。
 メガトロンもすでに立ち上がっている。
「チッ、やるじゃねえか」
 ゼロは無言でΣブレードを構えている。ただひたすらにメガトロンをR刃と化していた。

35 :
メガトロンが悪役代表っぽい!やはり破壊大帝とういだけあるな支援

36 :
>>1乙です支援

37 :
 

38 :
 その様子をメガトロンはつまらなさそうに吐き捨てる。
「さっきから俺様ばかり喋っている。なにか話して視聴者の皆さんをダレさせるなよっと!」
 メガトロンの喋る内容はふざけているが、足は堅実に勝利へと向かうために瓦礫をゼロへと蹴りだした。
 さらにメガトロンの冷凍ビームが瓦礫を凍らせ、質量を増してゼロを襲う。
 ゼロは瓦礫を足場に跳躍、メガトロンは次々瓦礫を凍らせながら投げ飛ばしてくる。
 ゼロは凍りついた瓦礫を飛び乗り、切り裂き、避けてメガトロンの頭上を取った。
(イーグリード、力を借りるぞ)
 Σブレードの刃が風をまとってゼロは上段に構える。メガトロンが火弾を繰り出してくるが、構わずゼロは振り下ろす。
 ブレードを振り下ろしたゼロの剣から竜巻が発生して、火弾を飲み込んでメガトロンを襲った。
「こいつはあの鳥野郎の!」
「嵐風斬……とでも名づけるか」
 イーグリード、力を借りたぞ、と内心告げてゼロはメガトロンへの接近を成功した。
 竜巻で全身を削られているが、武器チップを使いこなせないゼロの威力では倒しきれない。
 メガトロンの懐へと着地したゼロは、刃に炎を纏わせて地面を蹴った。
 メガトロンもまた、右拳を固めてゼロへと繰り出す。
「くそ、メガトンパンチ!!」
「龍炎刃ッ!」
 ゼロの刃とメガトロンの拳が、互いの身体に届く。
 二人は意地で得物をさらに進ませた。

(ああ、クソ……結構深いぜ)

39 :
   

40 :
メガちゃん、お前はハ○ネールかw支援

41 :
俺だって鳥つけるしかないじゃないか!
もう鳥肌立ちっぱだ

42 :
○天堂を怒らせる真似はやめろwwwwwwwww

43 :
 

44 :
信念のぶつかり合い滾る!

45 :


46 :
流石千葉しげ……じゃなくてメガちゃん、ちゃんと視聴者にやさしいw

47 :
  

48 :
アイアンテールwww
メガちゃん、メガちゃんすぎるだろwww

49 :
   

50 :
メガちゃん、ちょくちょくネタを混ぜるなよw

51 :
 

52 :
ちったぁ自重しろ破壊大帝ww

53 :
 

54 :
 焦げている胸の傷を撫でながら、メガトロンはなぜ自分がここまで頑張ってゼロの相手をしているか疑問に思う。
 気に入らないのは当然として、もっと他に理由があるか。
 少し考えてみたが、とんと思いつかない。例えば目の前のゼロがコンボイだったら同じように相手をしただろうか。
(相手にしたな、コンちゃんだし)
 これはメガトロンの知らない未来の話だが、後一歩まで追い詰めたコンボイと一騎打ちをすることになる。
 その未来と現状が被っているのをメガトロンは一生知ることはないだろう。
 メガトロンはニヤリと笑って静かに変身(トランスフォーム)を宣言する。
「メタルスドラゴンメガトロン、変身」
 ゼロは揺らがず、一撃を加える隙を探っている。小手先でどうにかなりそうな状況ではない。
 姑息な手を使うのが好きなメガトロンは仕方なく諦めて、正面から勝負を決めることにした。
 右手の竜の口から炎を纏う。火属性はゼロの専売特許じゃないということを教えてやる。
 メガトロンは強く思い、両足を踏みしめて羽根を広げる。
 ブラックホールが大きくなってきた。ちんたら戦っている場合じゃない。
 メガトロンが地面を踏みしめて石畳が浮く。ブラックホールに飲み込まれるのを尻目に、竜頭を腰に構えて前へ前へ進み続ける。
 ゼロも疾風の如く速さで右腰にΣブレードを構えてメガトロンへと迫ってくる。
 だがリーチはメガトロンのほうが長い。炎を纏った右ストレートがゼロを叩きのめす。
 それでもゼロは踏ん張り、胸のアーマーを燃やしながらメガトロンの元へと走り続けた。
(この一撃を耐えるたあ、予想通りとはいえちょっぴりショック!)
 メガトロンとの距離が零になった瞬間、ゼロはブレードを振るう。

55 :
支援

56 :
メガちゃんはいつもビーストウォーズで経験を積んだからこそ。
分かってらっしゃるw支援

57 :
アイアンテールwwwww

58 :
 

59 :
どんだけポケ○ンネタ入れてんだww

60 :
「疾風牙!」
 赤き刃の軌跡が、炎の刃で出来た傷跡と交差してX字の傷を生んだ。
 傷は深くメガトロンは叫びたい衝動に駆られるが、その場に踏ん張って左拳を握る。
「らあっ!」
「おおっ!」
 メガトロンが左拳をゼロへ繰り出した瞬間、ゼロもまた左拳をメガトロンへと打ちはなった。
 また拳と拳が衝突して互いの動きを止める。向こうもまた、この一撃は様子見だというわけか。
(なら決めの一撃はどちらが重いかで、勝負が決まるってわけかこんちくしょう!)
 やややけっぱちになりながら、メガトロンは冷凍光線をこめた右手をゼロへと放つ。
 そういやポ○モンで冷凍パンチってあったな、とふと思った。
 ゼロはというと、右腕にエネルギーをまとって繰り出してくる。最後の決着が拳とは泣けると思いながらも、メガトロンは付き合った。
「うらあああああああああっ!!」
「落鳳破ァ!!」
 分散するはずのエネルギーを直接身体に叩き込まれならがも、メガトロンの右手はゼロを凍らせていく。
 後は踏ん張るだけ。メガトロンは吹き飛ばないように、ゼロと我慢比べをした。

61 :
ぽけもんw

62 :
   

63 :
もう○ケモンネタはやめろw

64 :
…………書いたの2作だけだし、1度だけ

65 :
支援!

66 :

 呼気を整えながら、ゼロは身体にまとわりつく氷を引き剥がした。
 ギリギリだった。装甲が薄くなっている今の状態では賭けのようなものだったが、どうにか勝ちを拾えた。
 徐々に大きくなっていくブラックホールを見つめ、吸い込まれないよう注意をしながらゼロは歩みを進める。
 足を止め、ゼロの視線の先にはブラックホールに吸い込まれかけているメガトロンがいた。
「チッ、トドメを刺しにきたか」
「お前のしぶとさは俺も認めている。言い残すことはあるか?」
 ゼロはブゥン、とΣブレードの刃先をメガトロンの顔に向けた。
 死の間際だというのに、メガトロンの瞳には恐怖がない。むしろ自信満々にゼロを見つめている。
「残念だったな。俺様は死なない」
「強がりだな」
「いいや、お前さんに殺されず、命が助かる選択肢が一つある」
 クックック、と低く笑うメガトロンにゼロは眉をしかめた。
 前門にはゼロ。校門にはブラックホール。飛べばブラックホールに吸い込まれ、ゼロに向かうには力が残っていない。
 その状況でもメガトロンは絶望していない。ゼロは嫌な予感がして、Σブレードを電撃を溜める。
 鞭のように刃をしならせた瞬間、メガトロンは淵を掴む手を離した。
「なっ!」
「これでお前さんは俺様をRことはない。それに、あそこはブラックホール化しているとはいえ平行世界移動装置の一部。
可能性は低いが、俺様が死なずに済むことだってできる!」
 ゼロはハッとした。次元を移動するエネルギーを暴走させてブラックホールという形を作ったが、アレはメガトロンが言うように平衡世界移動装置の一部だ。
 あの中に入って、別の生存が可能な次元へ移動できる可能性は0ではない。
 だが、たとえ移動できたとしても人やメガトロンが存在できる空間である可能性は無に等しい。
 飛び込むなど自殺行為以外なにものでもない。なのになぜだろうか。ゼロの不安は尽きなかった。

67 :


68 :
全くこの破壊大帝はどんだけポケ○ン好きなんだw 支援

69 :
メガちゃん「ハー○ゴールド、ソ○ルシルバー?ああ、予約して買ったよ」

70 :
ポケモンネタ引っ張るなww

71 :


72 :
「無理だ! そんな可能性にかけるなど……」
「夢物語だ。だがお前は俺様を殺せず、俺様が生き残る可能性に怯えるしかない! お前は死ぬというのにな! ハッハッハッハ!
聞いて震えろ! 俺様は大デストロンの破壊大帝メガトロン! お前さんたち正義の味方が手の届かない存在だ!」
 メガトロンは大口を開けて笑いながら、ブラックホールへと飛び込んでいった。
 雷神撃によって刀身を伸ばすが、メガトロンには届かない。
 メガトロンの笑い声が聞こえなくならまで、ゼロはブラックホールに吸い込まれる様子を見届けた。
 メガトロンのいっていることは、結局のところ負け惜しみでしかない。
 奴は限界まで痛めつけられ、ブラックホールから逃れる術を失い、ゼロへ落とされ飲まれていった。
 それでもゼロは認めざる得ない。
「認めてやるよ、メガトロン」
 メガトロンという悪に、ゼロはなに一つ届かなかったことを。

 ゼロは全天周モニターのある部屋へとたどり着く。ブラックホールが肥大化する闘技場から距離があり、数時間は持つと予測した。
 別に死ぬのは怖くはない。ただ自分の故郷が見える場所を死に場所と定めたのだ。
(……結局は、俺は負けてしまったか)
 陰鬱になりながらも、ゼロはガクッと膝を崩して壁にもたれる。性能を引き出した反動がやってきたのだ。
 眠気が襲い、ゼロのアーマーの色がだんだん赤みを増していった。
 万全な状態なら問題なかっただろう。急増の再生のおかげで負担が増し、三日は機能が停止する。
 ゆえに脱出艇があったとしても、ゼロは逃げ出すことは出来ない。これが無理に改造した代償だった。
 もっとも、存在していたとしてもここから逃げる気はないのだが。
「すまない……みんな」
 結局ゼロはメガトロンを屈することが出来なかった。
 死を持って強制的に負けにすることも、精神的にゼロが打ち勝つこともない。

73 :
またポケモンw

74 :
頑張れ兄弟

75 :
>>74
ええええええええええええww

76 :
 

77 :
さすが破壊大帝、散り際?も見事!

78 :
 メガトロンは一人で生きて、一人で勝利した。
(呪いだな)
 そう、メガトロンの言葉は呪い。本郷が、武美が、ウフコックが、ソルティが、イーグリードが命を懸けたことを無駄と宣言する呪いである。
 お前は俺を屈することも出来なかった。俺が生きる可能性を潰せなかった。だからお前は皆から受け取った想いを無駄にした。
 ゼロがそう自分を責めると見て、わざとああ言い放ったのだろう。
 最後まで狡猾で、恐ろしい敵であった。シグマは想定していなかったに違いない。
 最強のイレギュラーとしてのシグマならともかく、隊長としてのシグマなら自分を罰させて巻き込まれた人たちが元の世界へ帰ると考えていたのだろう。
 仮初とはいえ、主催者という地位を与えられたシグマならやれるだろうし、実際行動して見せた。
(そのシグマの願いを、あいつはたった三人で崩した)
 事実、ゼロの周りに一緒に戦った仲間はもういない。
 ドラスはメガトロンの仲間、コロンビーヌに殺された。本郷は自分の世界でもないのに、人類を救うために己の身を犠牲にしてコロニーを道連れにした。
 ミーはどうなったのか、ゼロが知ることはない。武美はメガトロンの罠にかかり、最後に意地を見せた。その武美の意地にウフコックは瀕死の身体で付き合い、むなしく死ぬだけの運命を変えた。
 ソルティは憎悪を持ったターミネーターを否定し、自分の想いに殉じた。イーグリードはゼロに最後まで付き合い、すべてを託して逝った。
 これもすべて、最初から最後まで悪として存在したメガトロンの行動した結果だ。
 メガトロンはシグマを否定して、正義を否定して、ゼロを否定して、最後に勝利を掴んでゼロの剣が届かない場所へといった。
「メガトロンを完全にしとめることも出来ない。俺は……」
 許してくれとは言わない。自分が不甲斐ないと謗りは地獄で受け止める。
 最後に残った敗北者のゼロは右手を伸ばし、手のひらを地球と重ねた。
「だけど、ありがとう。あの星の未来を守ってくれて」
 万感を込めた呟きを、逝った仲間たちに告げる。
 ゼロの意識が遠のいていく。時間のようだ。後はブラックホールが自分を含めてすべてを始末してくれる。
 ゼロは虚無を抱えて意識を手放す。最後にアイリスと呟いた彼は、なにを求めていただろうか?

79 :
メガちゃん勝ち逃げかよwww

80 :
    

81 :
  

82 :

 こうして、何度目か分からない未来人のバトルロワイアルは幕を閉じた。
 未来人はその事実を知ることも、これからバトルロワイアルを開くこともない。
 未来人たちには彼らの物語を開始して、自ら神としたバトルロワイアルの物語の結末を知る余裕がなかった。
 ただ、一つだけ知らざる事実がある。
 未来人が開幕したバトルロワイアルで、想定されながらも一度も起きなかった事態が発生したのだ。
 全滅。
 その二文字の結末を、未来人が発生させることを望まなかった結末を、彼らの手を離れて初めて発生した。
 皮肉な真実は誰に伝わることもなく、風化して消えていく。
 誰にも結末も過程も、命を懸けた人々がいた事実も伝わらない。
 虚無の物語。それがこのバトルロワイアルの題名であった。

【広川武美@パワポケシリーズ 死亡確認】
【ウフコック・ペンティーノ@マルドゥックシリーズ 破壊確認】
【本郷猛@仮面ライダーSPIRITS 破壊確認】
【ソルティ・レヴァント@SoltyRei 破壊確認】
【T-800@ターミネーター2 破壊確認】
【イーグリード@ロックマンX 破壊確認】
【メタルスドラゴンメガトロン@ビーストウォーズメタルス 生死不明】
【ゼロ@ロックマンX 機能停止】
 バトルロワイアル用プログラム:全過程終了
 結果:生存者なし。GAME OVER

83 :
 

84 :
お前もまさしく悪だった

85 :
精神的に勝ち逃げして行ったなww

86 :


87 :
メガちゃん、ぱねえぜ…

88 :
     

89 :
私たちが…勝ったのよ!!

90 :


 ゆったりとしたダボダボの派手な衣装を身にまとい、赤い大きな鼻をメイクで白くした顔につけた滑稽なピエロが現れる。
 薄暗い部屋の中で、丁寧にお辞儀をしていた彼は顔を上げた。
「皆様、お久しぶりでございます。無情な終りを告げた演目『ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル』はいかがでしたでしょうか?」
 ピエロは耳に手を当てて、観客の方向へと向ける。
 何度か頷いた後、顎に手を当てて口上を続けた。
「ふむ、皆様不満たっぷりでございますな。しかし、それも仕方ありません」
 ピエロは理解している、とアピールするように暗闇の中を歩き回る。
 変わらぬ笑顔を滑稽だと思うか、不気味だと思うかは人それぞれだろう。
「ですが、皆様はお忘れでないでしょうか? まだこの最後の演目、最終回のタイトルが出ていないことに」
 大げさな口調で告げるピエロは、腕を広げて観客へと宣言する。
 静かだった周囲が、さらに静けさを増してピエロは笑う。
「それでは、最終回の続き、存分にお楽しみください」
 ピエロはお辞儀をして退場をする。
 その場には闇だけが残った。

91 :
なんという……なんというメガちゃんw

92 :
メガちゃん「私が・・・・・・勝ったのよ!」

93 :
何!?

94 :
何と言う勝ち逃げ……!
>>74
ええええええええ!? ま、まさか貴方まで!?

95 :
なんとw

96 :
 

97 :
続くのか

98 :
うおおおおおお!乙!
……で、これは何エンドになるんだ?
某ロワの『全滅勝利エンド』みたいに何か面白い名前がつくといいなぁ

99 :
千葉しげ……メガちゃんがやってくれましたw

100 :
あら?まだ続くの?

101 :
……って、続くのかwwwwwwww

102 :
まだ終わらない……!?

103 :
メガちゃああああああん!!

104 :
もうちょっとだけ続くのか

105 :


106 :

 空っ風が吹いて、砂埃が舞い上がり少女は顔をしかめる。
 金髪の長い金の髪を後ろで一纏めにして、ポニーテールにしていた少女は目の前の巨大な建造物を見つめた。
 幼い少女の目つきが、歳不相応な専門家としての目に移り変わる。
「シエル、どうだ?」
「あれがエリア・ゼロの宇宙要塞ね……」
 シエルと呼ばれた少女は、緑の戦闘服を身にまとい、ゴーグルでで目を隠した青年型レプリロイドへと振り向く。
 その顔には驚きの表情が混ざっていた。
「ミラン、見て! 森が……自然が再生している。すごい……」
 シエルの言葉通り巨大な岩の建造物の地面との追突部には、巨大な樹木が群れをなして森となり要塞へとツタを這わせている。
 遠めで見る分には、鳥が飛ぶ様子も見えていた。
 その状況に驚いたシエルの感想はもっともなものだった。
 百年前、英雄であるエックスとゼロが消えて人類が混乱する中、突如として現れた宇宙要塞が地上へ落下してきたのだった。
 ステルス性能が高かったのか、レーダーの反応を逃れ迎撃が間に合わなかった。
 なにより、イレギュラーハンターが弱体化していたのもあって、要塞が落ちるのを止められることは不可能だったのだ。
 そして要塞が落ちて、災害が起きて人類は滅亡の危機に立たされた。
 人類の混乱を極め、長年混沌の日々を過ごすことになる。
 そして要塞が落ちた地域は危険地帯として、長らく封鎖されることとなった。
「百年もあれば、自然は復興するのか……確かにすごい……」
「ちょと、シエルもミランも、他のみんなも見とれないで早く行こう。あいつらに先を越されたら、全部が無駄になるのよ!」
「ご、ごめんなさい。パッシィ」
 シエルの周囲を光る小人が感動する皆に声をかける。妖精の姿を模した彼女は、サイバーエルフと呼ばれる存在だった。
 不思議な力を持っているエネルギー体の総称、と説明するしかない電子の妖精たちは、人間とレプリロイドの生活を助けてくれる貴重な存在だ。
 特にパッシィはシエルとの付き合いが長く、互いに気心知れた仲だった。

107 :


108 :
なああにいい!?つづく!?

109 :
>>104
その言い回しだと続きのほうが長そうだよw

110 :
まさかのロックマンゼロ!!

111 :
百年後か

112 :
まさかのロックマンゼロ!?

113 :

 エリア・ゼロへとたどり着いたころには、すっかり日は暮れて夜を迎える。
 月光が淡く光る下、一行は焚き火を囲み、周囲を警戒していた。
 獣がいたのは予想外だが、炎があれば近寄ることはない。
 敵がこの森に入った様子はない。だから警戒しながらも、一行は身体を休めることにしたのだ。
 シエルはついてきた十名近くのメンバーに感謝の念を感じている。
 ここで休むのも、人間であるシエルに気を使ってのことだ。
「シエル、こっちこっち」
「あ、パッシィ。ちょっと待って」
 先を進むサイバーエルフの親友の後をついていき、シエルは森の中で彼女が見つけたものを確認しようとした。
 彼女はシエルの親友だ。いったいなにを見つけたのか不思議に思うと、たどり着いたようでパッシィは宙で留まっていた。
「湖…………」
「エリア・ゼロにもこんな場所があったの。見張りをやるからシエル、ここで水浴びでもしましょう」
「ありがとう、パッシィ」
 砂埃に塗れ、森にたどり着いたら土や泥で汚れたシエルとしてはパッシィの申し出はありがたかった。
 シエルは衣服を脱ぎ、裸体を晒して水に足をつける。少し水温は低いが、砂漠だったエリアに比べれば森林地帯であるエリア・ゼロは夜でも蒸し暑い。
 むしろちょうどいいと、シエルは飛び込んだ。

 ちゃぷ、と湖で浮かび、上空の月をシエルは見上げる。
 月光を浴びた身体は少女から大人へとなりかけの、青い果実のような裸体。
 水面に広がる金の長髪と、白い肌を流れる水が妙な色気を演出していた。
 収穫前の青い果実が魅力的に映ることもある。
 摘んでいしまう背徳感というものを、彼女の肢体は持ち合わせていた。

114 :
あああエピローグキャラ来たwww

115 :
てっきり、続きはバナナを忘れたかと……w

116 :
 

117 :


118 :
xxxx年、世界は要塞の炎に包まれた!

119 :
「どう? シエル?」
「うん、気持ちいいよ。パッシィ」
 シエルはそう微笑むが、パッシィの表情は暗い。
 友達の悲しそうな顔を見つけて、シエルは黙っていられず声をかける。
「パッシィ、不安?」
「シエルのほうこそ、怖くないの? 私たち、レジスタンスが勝てる切り札……ゼロが本当にここにいるのか」
 パッシィが核心をついてくる。シエルたちはレジスタンスとして、危険なエリア・ゼロまでやってきたのだ。
 エリア・ゼロの宇宙要塞に、伝説の英雄の片割れのゼロが眠っている。その情報を持って。

 百年前、宇宙要塞の落下による災害で人類とレプリロイドは疲弊していた。
 確実に数が減る人類と、汚染された地上になす術もなく人は減っていく。
 そんな中、英雄のエックスが帰還してネオ・アルカディアを建設したのだ。
 実はこの帰還したエックスは本物のエックスではない。
 レジスタンスの仲間には告げていないが、シエルによって生み出された、エックスのDNAをコピーしたコピーエックスとでも言うべき存在である。
 それでも、英雄の存在は人々に希望を与えて国を作り、平和をもたらせた。
 当時の高官はコピーエックスの生まれを秘匿し、シエルの頭脳がいずれ役に立つと彼女を冷凍睡眠させた。
 それから何十年経ったのだろうか。
 冷凍睡眠から目覚めたシエルが見たものは、人間が笑顔で暮らすネオ・アルカディアだった。
 ただし、多くの無実のレプリロイドを犠牲に築き上げた平和だ。
 シエルはコピーエックスに進言をするが聞いてもらえず、ネオ・アルカディアから離れてレジスタンスへとついたのであった。

 湖から上がり、パッシィがもってきたタオルで身体を拭いて着替える。
 金の長髪を後ろに一纏めして、仲間のもとへとシエルは戻っていった。

120 :
ゼロが【機能停止】の複線か・・・・・・

121 :
ロクゼロきた!

122 :
ここでまさかのサービスシーンw

123 :
  

124 :
ぞふぃーたいちょう、ぎゃばん、たきさん、ゆかりさん
仲間が増えますw

125 :
こう続けるか!皮肉!

126 :
これは予想外

127 :
>>118、時代が変わったのだ。

128 :
 

129 :
>>118 メガちゃん何やってんのww(正確には違うけどw)

130 :
 土や木々の匂いがシエルに安心感を与える。泥臭い、と答える人物もいるかもしれないが、シエルはこの匂いが好きだった。
 突如、銃声が聞こえてシエルはパッシィと顔を見合わせる。
 走って仲間の無事を確認しようとしたとき、三人の仲間が森から現れた。
「シエル、逃げるぞ! 奴らだ!」
「ミラン、他のみんなは――――」
「カオルもリュウも足止めに向かっている。あいつらの思いを無駄にするな!」
 ミランの言葉にハッ、となってシエルは唇を噛み締める。
 一度だけ、レジスタンスの仲間が奮闘している方向を見つめてから、目的地へと走った。
 木々が燃えて、レーザーが走る。五メートルほどの巨体をもつメカニロイド・ゴーレムが姿をみせた。
「くそっ! スーパー『デストロン』め、こんなところまで現れるなんて!」
 ミランの叫びを受けて、シエルは自分たちの敵が始めて姿をみせた日を思い出していた。

 レジスタンスとしてネオ・アルカディアの治安維持部隊と小競り合いを続けていた頃だった。
 突如として全世界にそれは発信された。
 シエルの研究室も例外ではなく、モニターが強制的に点く。
 後で聞いた話だが、レジスタンス本部のメインモニターにもこの放送は行われたらしい。
『こんにちはー! メガトロンでーす!』
 巨大な赤いボディを持つレプリロイドが突如として電波をジャックして、能天気な声をかけてくる。
 シエルは……いや、全世界の人々がなにが起こったのかなにも理解していなかった。
 メガトロンと自己紹介したレプリロイドは耳に手を当てて、誰かの声を待っているような真似をした。
『あれー? 声がちっちゃいなー。こんにちはー! メガトロンでーす!!』
 さらに大きい声を出して、シエルが眼を白黒させているとメガトロンは満足そうに頷いた。
 そして彼の移動にあわせてカメラが動く。シエルはメガトロンが歩いている場所に見覚えがあった。
『さあて、皆さんにお伝えしないといけないことがあります。この国を収めていた英雄エックスですが……俺様が殺しちゃいました♪ てへ♪』
 メガトロンの言葉を肯定するかのように、カメラが動いて一人のレプリロイドの残骸を映す。

131 :
メガちゃんwwww

132 :
メガちゃんwwwww

133 :
デ、デストロン!?

134 :
メwwwガwwwトwwwロwwwンwwww

135 :
>>115
メガトロン「ロボロワ?ああ、もうお終わりだよ。番外編のモノマネ大会の後でな!」
まさにビーストウォーズ!

136 :
 

137 :
コピーエックスが実は本物のロボロワのエックス……ってことはないかw

138 :
 青い装甲に光る七つの武具の一つ、エックスバスター。七つに引き裂かれたボディ。あらぬ方向に曲がる脚。血塗れだが、誰もが知るエックスの顔。
 シエルは一瞬で理解する。メガトロンの宣言は真実で、シエルが生み出したコピーエックスはもう死んだのだと。
『さて、このネオ・アルカディアは俺様が掌握し、ここに破壊大帝として皆さんの支配者であることを宣言しまーす!
大統領として……いや、シュワちゃんを偲ぶ意味で州知事がいいのか? とりあえず、俺様のマニフィストをお伝えしたいと思います』
 ニヤニヤと笑うメガトロンに、シエルは怖気が走る。信用できない、邪悪な笑みだ。
 メガトロンはその雰囲気を隠そうともせず、大げさに叫んだ。
『芸人を育てたいと思います! じゃなかった。優秀な科学者以外、死刑!』
 どう乗っ取ったのかわからないが、ネオ・アルカディアすべてのメカニロイドがメガトロンへ付き従って、人もレプリロイドも虐殺を始める。
 そうして、地上の唯一の楽園だったネオ・アルカディアはこの日より地獄と化した。

「ふむ、シエルちゃんがそっちにいるね」
『いかがいたしましょうかブーン。メガトロン様ー』
「シエルちゃんは捕獲。それ以外はやぁっておしまい!」
『あらほいさっさ! だブーン』
「君ね、もうちょっと悪役として迫力を……あ、切っちゃった。まあいいか」
 そう呟く声はメガトロンのものであった。しかし、その姿は赤き巨体だったメガトロンの面影がない。
 巨躯はそのままに、白い鉄火面を被って重厚なローブを身にまとうような姿だった。
 もっとも、メガトロン本人はミノムシモードと呼んでいるが。
 このミノムシ、実はネオ・アルカディアのコンピュータールームに繋がれて全メカニロイドを操っているのだ。
 もっとも、先ほどのレプリロイドのように進んでメガトロンにつくものもいたが。
「しかし、あの要塞をまた眼にするとは、懐かしいぜ」
 と、いってもメガトロンの感覚としてはたった数ヶ月前の出来事である。
 不死身だ、と宣言したものの、本当に生き延びるとは本人も思ってみなかった。

139 :
         

140 :
こんにちわー じゃねええぇえw

141 :
ゲェーッ!?メガちゃん!

142 :
っえええええええええええええええええええええwwwwwwwww

143 :
スーパーってwwスーパーってwwwww
上を行かれたァ!w

144 :
メガトロオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!www

145 :
メガちゃん、凄すぎwww

146 :
おいいいいwww

147 :
 とんだ拾い物である。
「あれが残っているということは、結局ブラックホールが全部吸い込めなかったということか。
まあ、あの装置ってボロかったからな。しょうがないしょうがない」
 メガトロンの言うとおり、半壊した装置が生み出したブラックホールは長時間維持できずに消えたのだ。
 充分な質量が残った要塞は地表に激突し、災害を生み出したのだろう。
 メガトロンはゼロたちが結局阻止できなかったことを、ざまみろと内心で舌を出した。
「さあて、あの要塞が残っているなら平行世界移動装置のデータも残っていそうだが、どうしたものか。
うまくいけば優秀な科学者と、装置のデータが手に入るのか。グッフッフッフ……」
 やがてメガトロンはハイテンションとなって大声で笑う。
 悪が生きて正義が負ける。これほど愉快なことはない。
 メガトロンには敵がなかった。
「しっかし、ここでもついてくる部下がブーンだとかゴッツンコとか変なのしかいないのは俺様人事に関して呪われているのか? まったく……」
 この愚痴だけは、聞かなかったことにして欲しい。
 メガトロンは誰にも向けず、思わず呟いてしまった。

 ハッ、ハッ、ハッ、と息を荒くしながら、宇宙要塞内の通路を駆け抜ける。
 もうすでに日は昇っていた。一夜走り通しで体力が限界に近い。
 それでもシエルは冷静に周囲を観察する。通路は埃が積もっており、崩れた金属の壁が周囲に並んでいた。
 パッシィが前方の安全を確認して、ミランとマリでシエルを挟んで進む形になっている。
「シエル、まだ!?」
「スーパーデストロンのコンピューターから見つけた地図によると、あそこよ! みんな!」
 シエルが叫んで皆を誘導する。携帯端末が部屋を示して近づいていた。

148 :
メガちゃんなんかずるいww

149 :
クッソwwwwこれはやられたwwwwww

150 :
(破壊)大帝に逃走は無いのだ!

151 :
あれか!R指定版のメガちゃんか!

152 :
       

153 :
本人ですら生き残ると思ってなかったのかwwwwww

154 :
 同時不安もある。メガトロンはコンピューターの扱いの達人だ。
 こんなにあっさり情報を引き出せたのは、罠ではないのか。
 それでもシエルは進むしかない。もうこの手しかないのだ。
「くっ! 敵が追いついてきた……シエル。先にいきな!」
「マリ!」
 緑の服を着た、女性戦闘員のレプリロイドのマリが銃を乱射する。
 ミランがマリの名を叫ぶシエルをつれて、先を促した。
 いつもこうだ。シエルは足手まといではないのか、常に不安だった。
「ここか!」
 ミランが瓦礫を跳ね除けて、ゼロが存在するはずの部屋へ滑り込む。
 そこでシエルは眼を見張った。
 天井には穴が開き、太陽が覗いている。中央に伸びた大樹が、要塞を突き抜けて存在していた。
 草が好き勝手の伸びきったその場所は、かつてリラクゼーションルームとして存在していた場所であった。
 ここから草木の種が飛び出して、自然が復活したのかとシエルは感心する。
 そして、シエルは発見する。
 部屋の中央に座り込んだ、赤いアーマーを着込んだレプリロイド。
 求めたはずの『英雄』の姿だった。

「動くの……これ?」
「こら、パッシィ!」
「でもミラン、これどう見ても死んで……」
 パッシィの言うことももっともだった。しかし、シエルは諦めず草木を跳ね除け、ゼロの傍に移動する。
 携帯端末を接続して眼を覚まさせようと操作するが、プロテクトがその命令を拒絶した。
 自己再生を呼び起こすプログラムでもあるが、プロテクトが邪魔をして手出しを出来ない。

155 :
まさかのリターンズ展開かww

156 :
二段どんでんがえしw

157 :
              

158 :
「くっ! もう一度……」
「シエル、危ない!」
 ミランが叫んで、シエルを襲った凶弾から身を挺して庇う。
 シエルが入り口を確認すると、エックスを模したアーマーをつけたパンテオンが存在していた。
 モノアイが光り、バスターを向けてくる。ミランは震えながら立ち上がり、パンテオンを睨みつけた。
「シエル、ここは撤退しろ! 俺が時間を稼ぐ!」
「その身体では無理よ! ミラン!」
「パッシィ、頼むぞ……うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」
 ミランはシエルの忠告を無視して、突撃をする。
 シエルはミランの名前を呼ぶが、彼は止まらない。
「ミラン…………」
「シエル! 悲しんでいる場合じゃないわ!」
 パッシィが携帯端末を除き、シエルの顔を覗きこんだ。
 えっ、とシエルの口が形作ると、パッシィは優しい笑顔を向ける。
「シエル、私の力を使って! それしかないわ!」
「パッシィ! でもそれじゃ…………」
「大丈夫。少し怖いけど……シエルのためだから!」
 そういってパッシィの身体が光り、ゼロを包んだ。
 シエルは名前を呼ぶが、パッシィはもうエネルギーへと変換し終えている。
 唇を噛んで、シエルは起動命令を送った。
「…………なんで」
 それでも、ゼロは目覚めない。本当に死んでいるのか。
 ドサッ、と音がして振り向くと、死体のミランが地に伏している。
 規則正しい足音と共に、パンテオンが銃口をシエルへ向けて蜂型レプリロイドが姿をみせた。
「シエルちゃん、死人に頼っても無駄なんだなーブーン。大人しく降参しちゃおうーブーン」
「そんな……」

159 :
これはwwww

160 :
あー……ああ、もう!w メガちゃんにしてやられたこの感じが悔しいw

161 :
ブーンにごっつんこww
ダナダナとかぱらりらぱらりらとかうるさそうだなw

162 :
           

163 :
   

164 :
 シエルに絶望が訪れる。ここまできて、親友まで失っても英雄は目覚めない。
 いや、ただの死体に皆の命を費やしてしまった。後悔がシエルに訪れる。
 自分が言い出したのだ。英雄であるゼロの力を借りようと。
 反対するものもいた。それを押し切って、皆を危険な目に遭わせ、存在していたのはただの死体だけだ。
「いや……」
「そんなわがまま言わないで、ブーン」
「ちんたらしていないでとっとと掴まえちまえ、ゴッツンコ」
 蟻型レプリロイドが現れて、あっさりとシエルの両腕を拘束する。
 身体を掴まれ、仲間から離されていく中、シエルは後ろを振り返って叫んだ。
「お願い、助けて! ゼロ!!」
 悲痛な叫び。届くと思っていない叫び。それでも理不尽には抗わずにいられない願い。
 シエルの声はさまざまな思いで満ちていた。
「うるさいでゴッツン…………」
 蟻型レプリロイドが抗議するが、その言葉は最後まで紡がれない。
 シエルの身体が落とされ、地面に叩きつけられる前に誰かに抱きとめられた。
「ああ、任せろ」
 目の前の青年の、金髪が風になびく。
 赤いアーマーは陽光を浴びて輝き、眼はナイフのように鋭かった。
 冷たい雰囲気のほかに、内に秘めた熱さを感じさせる男。
 英雄『ゼロ』の復活の瞬間だった。

「な、なななんなぁ、だブーン!」

165 :
 

166 :
 

167 :
チクショウ! ああもう……チウクショウ!!ww

168 :
きたあああ

169 :


170 :
よっしゃああああああ!!!!!!
復活したぞおおおおおおおおおお!!!!!!!11111!!!

171 :
 蜂型レプリロイドがうろたえているのを無視して、ゼロはシエルを降ろし、剣を横になぎ払った。
 三体同時に切り裂いて、宙へ舞い上がる。空中なら身動きが取れないと思っているのだろう。甘い。
「空円舞! 氷烈斬!」
 ゼロはさらに飛び上がり、銃弾を避けて剣を逆手に持つ。Σブレードの刀身が氷を纏い、ゼロは眼下のパンテオンを貫いた。
 氷像となったパンテオンを足場に飛び上がり、竜巻をブレードへと溜めて放つ。
「嵐風斬!」
 ストーム・トルネードを一回り小さくした竜巻が、パンテオンの群れをなぎ払う。
 ゼロの力に戦慄したのか、パンテオンは逃げるか破れかぶれに襲ってくるかの二択になった。
 ゼロは襲いかかって来るパンテオンを冷静に見つめて、剣に炎を宿させる。
「龍炎刃!」
 パンテオンを一体焼き尽くし、下方で構える敵へゼロは剣を振り下ろす。
 円盤状の刃と化したゼロは二体のパンテオンを真っ二つにした後、静かに呟いた。
「空円斬」
「なにやっとるかーブーン! このままじゃ僕ちゃん出番減らされちゃうブーン!」
 リーダーの叱責に応えるためか、パンテオンはでたらめにバスターを撃った。
 ハカイダーと比べるとなんと幼稚な射撃であろうか。
 ゼロはジグザグに移動して鞭のようにしならせた刃をパンテオンへと放った。
「雷神撃!」
 電撃に焼かれ、意識を失う敵を見届けたとき、後ろから敵が襲ってきたのを確認する。
 やるな、と感想を持つがまだ甘い。後ろのパンテオンの腕を見ずに掴む。
「地獄五段返し!」
 空中で回されたパンテオンを蜂型レプリロイドへとぶつける。
 なにやら大騒ぎしているが、ゼロは構わず連中の中心へと躍り出た。
 囲んでR機会に、パンテオンの群れが殺到する。

172 :
きたあああああああああ

173 :
これは、全くまぁぁぁったく予想してなかったw

174 :
   

175 :
  

176 :
ゼロオオオオオオオオオオオオ!!
「条件は全てクリアした!!!」

177 :
復ッ活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!ゼロ復活!

178 :
「ゼロ!」
 シエル、と呼ばれた少女が危険を忠告するが、問題ない。
 ゼロはエネルギーを溜めた右手を地面へ叩きつけた。
「落鳳破ァ!」
 拡散するエネルギーが群がるパンテオンをすべて砕いた。
 これでもう敵はあの蜂型レプリロイドのみ。
 ゼロはΣブレードの剣先を蜂型レプリロイドに向けて一言告げる。
「やるか?」
 冷や汗かいた敵をゼロは冷たく見やる。
 ゼロの独壇場であった。

「すごい……」
 シエルは思わず、ゼロの圧倒的強さに呟かずにはいられなかった。
 五十体はいたパンテオンがまるで敵になっていない。まさに英雄に相応しい姿だ。
「ご、五十体のパンテオンが……こいつはメガトロン様に報告だー! ブーン」
「メガトロン!? 奴もいるのか? 答えろ!」
 ゼロは飛び上がって、両足蹴りを蜂型レプリロイドへとぶつける。
 地面に落ちた蜂型レプリロイドにゼロはΣブレードをかけて脅した。
 そのゼロに、シエルは近づく。
「メガトロンを知っているんですか……?」
「敬語は要らない。メガトロン……奴はなにをした?」

179 :
俺たちの戦いはまだまだ続く!

180 :
\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/\ゼロ/

181 :
なんというハチャメチャな腐れ縁だww

182 :
     

183 :
「復ッ活ッ」 「範馬刃牙復活ッッ」 「範馬刃牙復活ッッ」

184 :
かっけぇぇぇぇぇ!!

185 :
蜂型レプリロイド「とりあえずやられ役は避けられたみたいでよかったブ〜ン」

186 :
「メ、メガトロン様にかかればお前なんて一発だ! ブー……痛い痛い痛い」
 ゼロが蜂型レプリロイドの腕を捻りあげて、怒りの表情を浮かべた。
 メガトロンをゼロが知っているとは思ってもみなかったシエルはそのことを訪ねようとした。
 瞬間、壁が崩れて十メートル近い巨躯のメカニロイド・ゴーレムが入ってくる。
 こんなときに! とシエルが思うと、ゼロに抱きかかえられた浮かび上がった。
 ゴーレムの眼が光り、電子音が聞こえてくる。この声はメガトロンのものだ。
『やあ、ゼロ君。百年ぶりだねぇ』
「まさか俺が生き延びて、お前に再会するとは思わなかったぞ……メガトロン!」
 蜂型レプリロイドが『さっすがメガトロン様! ブーン』とのたまっているが、ゴーレムに吹き飛ばされる。
 当然の仕打ちだ、とシエルはなぜか思ってしまった。
『ハッハー! この地球の荒廃っぷりがお前さんが失敗した証拠さ』
「……言い訳はしない。その通りだ」
 ゼロの端正な顔が怒りで歪む。もしかして百年前の宇宙要塞衝突事件はメガトロンが引き起こしたものだろうか。
 ならばあっさりとコピーエックスを倒したことにも納得がいく。
 ゼロとゴーレムを通したメガトロンが睨みあう。
 静かな殺気に、二人の因縁の深さを感じてシエルはゼロを見届けるしかなかった。

(まいったねー、まさか生き延びていたなんて)
 レジスタンスにゼロの存在を教えたのはメガトロン本人である。
 落ち着いたため、平衡世界移動装置のデータをあるかどうか調査するついで、レジスタンスへ嫌がらせをするつもりだったのだ。
 嘘から出たまことというべきか。
(まあ、プロット通りだ。書いてあるからしょうがない!)
 メガトロンは開き直って、ゼロへ意趣返しを出来る機会が巡ってきたことをむしろ喜んだ。
 メガトロンもゼロにはいろいろ返したいものがある。

187 :
あ、バキんとこ直す前に書き込んじまったちきしょう

188 :
レプリロイド「ちにゃ」

189 :
   

190 :
 凶悪な笑みと共に、ゴーレムが送る映像のゼロを見下した。

 ゼロはメガトロンを前にして、自分だけが生き残ったことを悔やんだ。
 同時にメガトロンとの決着を着けれる機会に喜び、まだみんなの死が無駄でないことを悟る。
 ゆえに、ゼロは眼を見開いてメガトロンへ宣言する。
「だからこそ! メガトロン、お前は俺が斬る」
『ケッ! そりゃこっちの台詞だぜアーキハバラー!!』
 奇妙な叫び声を前に、ゼロの剣を握る拳に力が入る。
 ゼロは死者の想いだけではなく、背負っているものがある。
 メガトロンはそれを知って嘲るだろう。だがそれでも構わない。
 なぜならゼロは機会を得たのだ。
「ここに来る前は好きにさせてしまったが、今度こそ…………」
『あの時はお前さんに邪魔されたが、今度こそ…………』
 ゼロとメガトロンが同時に呟く。
 お互いにこめた念は強く、譲りようがない。
 だからこそ、二人は同時に宣言した。

191 :
魔人が 目覚める 日

192 :
嘘のつもりだったのかよw

193 :
すっげえええええ!!!!

194 :
プロット通りってwww

195 :
支援!

196 :
     

197 :


198 :
   

199 :
         

200 :
プロット通りwwwww

201 :
デッカイワ! デッカイワ! イシカーワサン♪

202 :
バイル「あの、ワシの出番はどうなるのだ?オメガは手に入らないだろうし……」
エルピス「私の出番もですよっ!」

203 :

      ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル最終回
     『俺が守るこの未来/俺様が破壊するこの未来』

「手出しはさせない!」
『指をくわえて見届けるんだな!』
 未来の守護者を宣言したゼロ。
 未来の破壊者を宣言したメガトロン。
 二人の拳が激突して、戦いの幕が上がった。

 こうしてこの物語は終りを告げる。
 続きの物語を見届ける資格があるのは、二人が賭けた未来の住民だけであった。
 守護者が未来を守りきるのか、破壊者が未来を壊しつくすか。
 決着のときは、シエルの眼が映したのだった。


204 :
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!

205 :
おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

206 :
いい最終回だった…!

207 :
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

208 :
おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!

209 :
これにて、ロボ・サイボーグキャラバトルロワイアル最終回の投下終了を宣言します。
長い投下に付き合ってもらいましてありがとうございます。
多数の支援に多謝!
そして、このロワに関わった書き手、読み手の皆さん。
ロワないで頑張り続けたキャラクターたち。
主催の皆さん。
愛しています!!

210 :
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

211 :
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

212 :
投下乙!
ロボロワ俺も愛してるうううううううううううう!

213 :
イボンコ「せーのでいくぞ!」
ウェンディ「せーの!」
死者スレ一同『イッツ・グランドフィナァァァーレェ!!』

214 :
ついに終わったのか……

215 :
おおっ……! ブラボー!!! ブラボー!!!!
ロボロワバンザーイ!!!!
ロボロワバンザーイ!!!!

216 :
とりあえずここでかけるED曲としてはこれしかないだろ
http://www.youtube.com/watch?v=TluKpcf0LLo
俺も愛してるぜええええええええええええええええええええ!!!

217 :
お疲れ様!!
すっげーおもしろかった!!!!

218 :
ありがとう、有難う!!

219 :
投下乙!
こちらこそ愛してます!!

220 :
お疲れ様でした!!すげええええええ!!

221 :
2Y氏に、感想を後回しにしてでも、最初に言っておく!
お疲れ様でした!! 最高のグランドフィナーレでしたよもう!
感想どうやって書けばいいんだww

222 :
書き手の皆様、お疲れ様でした!

223 :
投下乙です!
お疲れ様でした!!!

224 :
投下乙!!
愛してるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

225 :
愛してるぜぇぇぇぇぇぇえぅぅぉ乙!!

226 :
投下乙!!!
一緒に書けてよかった!
ありがとおおおおおおおおおおお!!

227 :
終わったあああああああああああああああ!!
乙! 全力で乙!
みんなみんなお疲れ様だあああああああ!!

228 :
投下乙です。
感想は後ほどですが、ありがとうございました!

229 :
言い足りないから言ってやるぜ!
このロワでデビューできてよかった!! 作品を書けてよかった!!
愛してるぜぇ、ロボロワ!!
そして、ありがとう2Y氏! hq氏! 心から尊敬しています!!

230 :
やられた
やられた
やられたああああああああああああああああああ
ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお
予想外ってレベルじゃねーぞwwwwwwwww
あああ、悔しいいいいいいwwwwwwww
スッゲー面白かったっす!
感想? この、なんか脳内のぐちゃぐちゃを言葉にできるワケないじゃないあはは
てか、待て待て。ロボロワは俺だって愛してる!

…………ちっきしょうw
それにしても何だ、このしてやられた感はw

231 :
ありがとう!最高だぁぁぁぁぁっ!!!

232 :
投下乙!ついに最終回が終わったか!
終わるかどうか心配したけど、終わってよかった〜〜!
あのコロニーは「ユーラシア」だったのか。その発想はなかったぜ
最終回のパートは対主催側、大デストロン側勝利どちらにも転びそうで
ハラハラドキドキした。全員が全員力の限りを尽くしたことに本当に感動した。
そしてエピローグ、まさかのロックマンゼロ、まさかのR指定!
前半は今までのテーマ「心」・「家族」
後半は「未来」・「人間とロボット」ということを感じさせるSSでした。
このエンドはいうなれば全滅・百年エンドってとこかな?
◆2Y1mqYSsQ.さん、そしてロボロワにかかわった全ての人々に乙と言いたい
したらば管理や、SSなどちっとも役に立たなかった事をお詫びしたい。

233 :
さあ今度は死者スレの方を楽しみにしよう

234 :
書き忘れてた。

  ―――― ズ ル い ! ! ! www

235 :
>>233
こ、この最終回を穢さないようなラジオ……!?
ガクブルガクブル

236 :
ロボロワ終わったし、
死者スレか没スレにバナナはどこだ的話をやりてぇなあ…

237 :
凄かった
もう一つ一つ挙げてたらキリないぐらい燃えた、泣いた、心に響いた
ここで書けたことを誇りに思う!
ありがとう!!

238 :
>>216
的確すぎる選曲w

239 :
>>236
さぁ、すぐにそれを書く作業に移って下さい!
後、したらば管理に関しては平身低頭で感謝の意を表したい。
お陰で死者スレで好き放題できましたw(ぉ

240 :
うおおおおおおおおおおおおおおおお
ぬああああああああああああああああああ
この野郎おおおおおおおおおおおおおおおおおお
ああ、ヤバイ、ヤバイわ
取り合えず投下お疲れ様でした。もう感想が書けねえw
とにかくお疲れさんとしかいえないこの感じがもどかしい
あああああああ、いい最終回だった!本当にお疲れ様!
ロボロワ、ありがとう!

241 :
素晴らしかったです
たった2作ですが、ここで書けてよかった
ロボロワありがとう
特に、締めてくれた◆2Y氏、エックスとドラス達を繋いでくれた◆hq氏には、より一層の感謝を

242 :
うおあああああああいああああああああああああああああああああ

243 :
最終回、乙でした!!
スパロワではありませんが、正に最初から最後までクライマックス!!
一転二転していきながらも、確かに繋がっていく場面と事態。
武美の想い、ウフコックの意地、ソルティの愛、T−800の執念、本郷猛/仮面ライダー1号の正義
それらを妥協なく丹念に書き込んだ前半パートは圧巻でした。
どっちが勝ってもおかしくない状況の連続に、血圧も体温も上がりっぱなしでした、
しかし、最後の最後に本郷さんが幻視したのがオールライダーとはw 武美とウフコックの逝った場所も印象的でした。
そして、メガトロンVSゼロ&鳥さんの戦闘に終始した後半パート。
黒ゼロにパワーアップして復活した上に、イーグリードの武器チップまで受けついだゼロに燃えないやつはいないぜ!
迎え撃つメガトロンも、悪のカリスマと笑いの帝王学を両立させる相変わらずの存在感w
というかマジでちったぁ自重しろってんだよメガちゃんはw ポ○モンネタの乱舞には笑わざるを得ませんでしたww
そして、自らブラックホールに飲み込まれることによって勝ち逃げしたメガトロンと、試合に勝って勝負に負けた形のゼロ。
全ては虚無の彼方へと追いやられ、ロワの終止符となった……。
この無情さ、実にロワらしい。
……と思いきや、ロックマンゼロでスーパーデストロンとは何が起きただー!?
最後の、後日談パートとでも言うべきでしょうか、この部分には本当に度肝を抜かれました。
まさか、まさかこういう形で纏め上げるとは……! そして締めるとは……!
なんというジャイアントロボエンド! GRファンの自分は唸らざるを得ない、最高の最終回でした!!
もう心の底からGJです!!

244 :
うわああああああああああのりおくれたあああああああああああああああああああ!!!
すごかった、ほんとにすごかった
言葉にならん・・・
読み手としてでも関われてよかった……本当に、乙っした!!

245 :
もうういいよーに右往左往して、ラストで爽快にもっていかれました
最終回だなぁ、文句無しに最終回だなーと
落として落として落としに落として、ひょいひょいっと上げて上げてラストばしーってな感じで、いや何言ってんでしょうねw
ともかく、色んな所から原作やら何やら引っ張り出しての嵐の様な展開、とても楽しかったです
それぞれのキャラクターの対比で魅せたり、らしさを出し切って魅せたりと様々な手練手管が素晴らしいと思いました
後小ネタがありえん程に多くて噴いたw メガちゃん絶好調すぎだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
完結までに至る苦労は途方も無いものであったでしょう。本当にお疲れ様でした、そして、素晴らしい物語をありがとうございました
もうこれでもかっつーぐらい存分に楽しませてもらいましたっ!

246 :
投下乙!
感想長いが気にするな!
面白かった、最高だった、はらはらした、吹いた!
小ネタ満載だし、お約束もばっちりだし、バトル迫力あるし、簡単に無茶しやがっし、
自分を見つけて死んでくし、信念のぶつかり合いは熱いし!
何よりもどんんでんにつぐどんでんがえいしで飽きない、疲れない、わくわくしっぱなしでたまらなかった!
オチも見事すぎる!
ロワの最終回ってのはそれぞれ書き手さんが今までのオチも鑑みて自分なりに拘りのエンドを持ってくるっつうけど
これはマジで素敵でやり遂げたって感じだなー、燃え尽きたぜい。
どこまでもSFで壮大なロワだったなー、GJ!
以下、詳細感想



247 :
武美がすごい人間らしい、いや、人間で好きだ。
ウフコックの言うように今のままの武美こそだよなあ、この良さは。
おばあちゃんでもとか、若々しいとか、ソルティとのコンビは好きだw
そして嫌がらせに走るメガちゃんズさっすが〜w
仲間なコロンの死に対する反応も悪してていいなーw
そっからの作戦も理にかないつつもやらしいし
んでもってソルティ無双!
武美ら同様つえええええっという感想抱いたぜw
速すぎるにも笑ったw
しかしウフコックは実に登場人物の一人としてなじんだなー
渋い、大人、時々和むw
が、にまにまタイムはそうは続かない。
コンピューターにも罠とは抜かりないぜ、メガちゃんズ。
それに対する武美の返しもうめえ!
死後の世界でのクロちゃんとウフコックの会話もハードボイルドで痺れるなー。
そっからは正義の味方はこうでなくちゃな本郷さん!
シャトル蹴っ飛ばしさえ前準備なライダーすげええw
稲妻キックとオールライダーに燃えたぜい
そのキックによるコロニー真っ二つにも怯むけど余裕をもってゼロ撃退するメガちゃんはほんといい性格してるよなーw
まさか要塞まで落とそうとはw
なのにブルースリーとかアイアンテールとか来シーズンやるからにくめねえw
名台詞地獄に落ちろされたボブもターミネーター全開で復活してと大ピンチ
この自身が命令や使命じゃなくて憎悪という自我を得たことを感じ入るボブがなんか感慨深い
後の決戦もだけどこの愛憎対決も引けを取らない魅せ場だったぜい
ソルティのまっすぐさも眩しかったけど最後までボブもかっこよかったなー
自分の生き方やってたし。

248 :
無論ゼロとメガちゃんもねw
友を信じるイーグリードの元にブラック版で来るゼロはおいしすぎる!
こういうおいしいとこに颯爽とっての似合うなほんと。
ハカイダーカラー染みてるのも運命感じるなー
懐かしい未来は名台詞来たーだった。
刹那の転送装置奪還戦も震えたわ。
嵐風斬!!
そして締めは大局が決した後の最終決戦!
こういうの意地や信念のぶつかり合いだけの戦い大好きだ!!
本物の悪と誓いと誰かの為に戦う者……
両者の台詞といい戦闘といいその決着といいゼロとメガちゃんだったからこそ!
勝ち逃げするメガちゃんはまさに帝王だったぜ…
たちの悪い呪いを残してくなんてえげつねええ
切ない終わり方しやがって、ホロリ
虚無の物語……題名はそういうことだったか
…。
……。
………と、思ったらー!
続ききたああああ!
そうかそうか、ロックマンゼロに続いたか。
ありだね、うんう……ええええええええ!?
デストロンー!?
コピー倒したのおまえかよおおおお!
ちょ、自重しなさ過ぎだろ、お二人さんw
なんちゅう因縁だ!
俺達の戦いはここからだエンド!?
やあらああれええたあああああ!
駄目だ、読めるかこのオチw 想定がいすぎるw 笑ったw ニマニマしっぱなしだ〜〜

249 :
今読み終えたんだけど、読んでる最中に何度涙腺を潤ませたか分からない。
何かもう色々と凄すぎて感想書けないよ。
エピローグなんて、感動を通り越し一週回ってむしろ笑えるくらいだ。
そっちに繋げるとは、この野郎やりやがったなとw
どう感想をまとめていいか分からないんだが、とりあえずちょっぴり書いておくと、
キャラクター単体では、個人的にこの話で一番好きなのはシュワちゃんだったり。
自我が完全に覚醒していたね。その魂がソルティと等しくもあり対でもある存在になるとは。
しかし全体の流れだとメガちゃんが美味しい役所すぎる。ゼロより美味しいだろこれw
最高のエンターテイナー(←これが一番重要)かつ最強の敵、さらにあそこで見事に逃げ遂せ
最後にゃ再び悪として君臨してしまうなんて、ズルすぎるわw
まぁその、書きたいことがありすぎてまとめられないけど、とにかく最高のラストでした。
そしてこの最終回だけでなく今回のロボロワ全てを通して
書き手の皆さん、本当にお疲れ様でした。素晴らしい物語をありがとう。

250 :
支援にすら間に合わなかった…………

お疲れ様でした。
感無量というかなんというかもう壮絶な最終話。兎に角面白いという言葉しか浮かばないw
そしてまさかのエピローグ。やられたと言わざるを得ないwww

鳥を失念する位書いたものは少なく、離れて時間も立ってしまいましたが、一緒に書けて光栄でした。

251 :
完全に酉を間違えるなんてすんずれーしました

252 :
お疲れ様でした。
全部のシーンが印象深くて、もう本当に何と言えばいいのか分かりませんけど、とりあえずメガちゃんはネタが多すぎるぞwww
エピローグには「こう来るか!凄い!」の一言しかない。正直ロックマンゼロに繋げて終わりだと思ってたから一層衝撃的だった。

253 :
>>216
確かにEDにはピッタリな曲だ。
でもロックマン繋がりで俺はこっちをEDに押しておく。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6806429

254 :
>>216が前半パートで
>>253が後半パートって感じだな

255 :
お疲れ様でした。
リアルの都合で支援が出来なくて申し訳なかったです。
しかし読み終わって、何というか……本気で凄いと思いました。
ここでこうもってくるのか!? と予想外の展開がてんこ盛りでした。
自分もロボロワに参加できて光栄だと思います。
再度お疲れ様、そしてGJでした。

256 :
うおおおおおおおおお乙うううううう!!
メガちゃんが最後までやってくれましたwww
何この展開……あなたが神かw
最初から最後までクライマックスだったぜw
ロボロワ最高ーーー!

それとロイさんはまた酔いどれるんだろうなぁ。

257 :
>>236
むしろ、ビーストウォーズ的に、生き残りやシエルや死者全員で座談会ってもいいかも。

258 :
したらばの投票スレに、最後の人気投票について書き込みました。
気になる人は覗いてください。そして意見のある人は遠慮なく書き込んでください。

259 :
終わったな…
みなさんおつです

260 :
ちなみにこれで他のエピローグは蛇足?
火炎キックで負傷して元の世界に帰還した戦士や参加者の関係者とか居るけど?

261 :
むしろ歓迎

262 :
うーん、できれば今まで書いてきた人たちにエピの有無は任せたいけど……
でもまぁ、面白けりゃいいんじゃね

263 :
他の書き手さんがいいといえばいいんじゃない?

264 :
一度でも書いた人ならともかくまったく関係ない人だとなぁ・・・
チャットで書きたいって言ってる人いたけどまたあんたかよって思ったし

265 :
まぁ、ここに投下せずにしたらばの没スレに投下した方が無難かなっと

266 :
没スレはないわ
正史に加えるだけに値する作品を没スレはないわ
ここが駄目なら代理スレだろJK

267 :
アニ2で起きたことを考えると怖いと思わざるを得ない
今まで書いてきた書き手氏達なら全然いいのだけど

268 :
まあとりあえずネタがあるなら仮投下してもらってから考えようぜ

269 :
ていうか蛇足になるかならんかは中身見なきゃ分からんし、自分で判断してもらわなきゃ知らんw
あと火柱キックねw

270 :
没スレ投下でいいんじゃない

271 :
仮投下スレが妥当かな

272 :
『鏡』の誤字脱字を修正しました。
しかし死者名鑑が編集されててびっくりだw
更新者さんお疲れです。

273 :
死亡者名鑑だわ! しかも……死亡者名鑑だわ!
更新してくれた人、お疲れ様でした。
そして業務連絡です。取り敢えず、投票については日付が変わる頃に結論を出そうかと思います。
その決定も暫定的なものですので、その際にも皆さんの意見をお聞かせいただきたいと思います。

274 :
みんな!予約スレ!

275 :
>>274
うおおおお!
作品の世界が予約されてる!!

276 :
                      \              /
                    /\\             /  
                /___\\         /  /|  
                   /    . 丶-ヘー-..   / /\|
               / ..:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:` //   ..|
              //:.:.:.:.:.:. '~ ̄`ヽハ}.:.:/.::.:ヽ   .|
               ,:'.:.:.:.:.:.:/      }i|.:.:.:.;'´ ̄`ヽ |
                 /.:.:.:.:.:.:;        リ|:.:.:.:|     ' |  
             /.:.:.:.:.:.:.:{        /.:|.:O:|:.      } 
            ,'::::.:.:.:.:.:.::`:.. __ .イ::::j|.:.:.:.:|:ヽ   ,'i 
              〈{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノノ:.:.:.:.|::::::`ー '.:|
            Yヽ>.:::::::/>‐=ニ≦二二ニ=ミメ、:::j
               |::/::::::> <.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ__,ノ.:.:`ヽV
             \//.:.:.:.:\___, --、___, --、__、ノ∨
                  ゝヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.://
            __,x个ト :.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;/
           / , -‐v'⌒トx:.:.:.>x.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,イ
          /.:/ /⌒マノ\` ー-= ニ=-一 /
      ー/.:/  ,'   ∧::::::::\      /ヽ、
.     // /   /   ,'i V.::::::::::`ー‐-一'".::::::::::`ー-x、
     / /   /   / i  ト、:::::::::i:::i:::i:::::::::., '"  ̄ ̄`丶、
      / /   /    { i  | \::::::i:::i:::i::::/         \

ネコミミ1号がエピローグに興味を持ったようです。
出来微妙だけど許してね。

277 :
これはナイス改変ww
そら武美も笑うわw

278 :
見た瞬間吹いたじゃねぇかチクショウww
けど、>>276は知らなかったんだよ……
このAAが、本郷さんの死亡者名鑑に載るということを……。

279 :
一時投下スレに仮面ライダーSPIRITSの世界のエピローグを仮投下しました。
宜しければ、皆様の意見をお願いします。

280 :
乙です
風見さんと村雨さんとこだけのエピかと思いきや、全世界を書いていたのか
感想は本投下後に書きますが、俺は問題ないように思いました

281 :
仮投下乙です
自分も問題無いと思います
欲を言えば麻生お兄ちゃんにも出てきて欲しかったってぐらいですかねw

282 :
うお、敬介の世界に来たのもしかして、かつて生還したあの二人なのか!?
やべぇ懐かしす

283 :
皆さん、ご意見をありがとうございます。
致命的な問題点も無かったようなので、今夜22:00頃に本投下させて頂きます。
その際には宜しくお願いいたします。

284 :
エピローグの投下を開始します

285 :
 とある世界、とある時代の日本。
 日本は、世界征服を企む悪の秘密結社『BADAN』と、仮面ライダーとその支援組織であるSPIRITSによる熾烈な戦いの最中にあった。
 全世界への同時攻撃から数ヵ月後に、BADANは突如として日本に進軍し、事実上日本の全土を支配下に置いたのだ。
 しかし、それに抗う力も存在した。それこそが、BADANより以前に存在した11の組織を壊滅せしめた、人類の自由と平和を求めて戦う仮面の戦士、仮面ライダーである。
 仮面ライダーとBADANの戦いは、北海道の下位組織『ネオショッカー』をスカイライダーが撃破したのを皮切りに、続く仮面ライダー2号が近畿地方の下位組織『ゲルショッカー』を撃破し、徐々に仮面ライダーと人類が盛り返し、反逆の機運が高まっていった。
 だが、四国での決戦から戦況は一変した。
 四国で画策された大首領復活作戦は仮面ライダーV3と仮面ライダーZXの活躍によって阻止されたものの、その2人が帰ってくることは無かった。
 命と引き換えの最後の技、火柱キックを放ったV3は死亡したと見做され、BADANの転移魔法陣に飛び込んだZXもまた消息不明のままとなっていた。
 V3とZXの活躍により大首領の復活は阻止され、Xライダーの奮戦もあり四国地方と中国地方がBADANの支配から脱したものの、彼らが消失した影響は多大だった。
 2人の仮面ライダーの死に、残る8人の仮面ライダーは戦いの中にも嘆かずにはいられず、立花藤兵衛や一条ルミら仮面ライダーの支援者達は悲しみに暮れた。またSPIRITS内部では大幅の士気の低下が、特に第10分隊で顕著に見られた。
 そして、2人の仮面ライダーの消失が齎した影響は、それだけでは留まらなかった。



286 :

「ぐっ……ガ、ハ…………」
 変身も保てなくなり、人間の姿のまま、胸部から内部の機械部品を露出させながら、1人の男が富士の樹海をさ迷い歩いていた。
 男の名は城茂、又の名を仮面ライダーストロンガー。
 仮面ライダーの中でも屈指の実力者として一目置かれているこの男が、息も絶え絶えのボロボロの姿であることには、多くの者が瞠目を禁じえないだろう。
 仮面ライダーの中でもアマゾンと同じかそれ以上に血気に溢れ、本郷猛にも劣らぬほどの気迫を漲らせる男が、変身すら維持できていないほどの重傷を負っているのだから。
「へ……ざまぁ…………ねぇ、よなぁ……」
 呟きながら、遂に茂は膝を折り、木に背中を預けてその場に座り込んだ。
 茂に重傷を負わせた張本人は、BADANによって再生されたブラックサタンの再生怪人。テントウムシをモチーフに、ストロンガーと同時期に作られた奇械人。
 その名は、電波人間タックル。かつての茂の相棒であり、パートナーであり、唯一愛した女性――岬ユリ子の改造人間としての姿だった。
 再生タックルとの戦いを思い出し、茂は堪えきれず苦笑を漏らす。
「へへ……。ホントによぉ……俺も、ヤキが回ったもんだぜ…………お前に、なら……倒されても……いいか、なんてよぉ……」
 ストロンガーはタックルと対峙し、電波投げをものともせず間合いを詰め、片手でその首を締め上げた。だが、その時に仮面の下に覗いた顔を、岬ユリ子の目を見た時、茂は動けなくなってしまった。
 そして、その隙にタックルの捨て身の技、ウルトラサイクロンを受けてしまい――御覧の有様、ということだ。

287 :
「探せぇ! ストロンガーはまだ近くにいるはずだ!! 探し出して確実に息の根を止めろ!!」
 すると、そう遠くない距離から聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえてきた。どうやら、感傷に浸っている暇は無いようだ……が、どうやら、もう動くことさえもできないらしい。
「ちっ……この、俺としたことが……こんな、ところで……!」
 終わるのか、と、続く声はなかった。
 何故なら、目の前に奇械人が現れてしまったのだから。
「ち、ぃぃ……!」
 真夜中の森林であることに加えて、ダメージが五感全てを鈍らせている。この状況では、敵を視認することすら出来ない。
 茂は知る由も無いが、本来の歴史ならばここに風見と立花の2人が間一髪のところに駆けつけてくれた。
 だが、歴史は変わってしまった。彼らが駆けつけてくれることは、決してありえないのだ。
 ここまでか、と思った、直後だ。
 不意に、横合いからバイクの排気音が聞こえてきた。


 時間は、少し巻き戻る。


288 :

 今や無人と化した富士の自衛隊演習場の一角で異変が起きていた。
 その異変というのが、驚くべきことではあるのだがそれ以上に珍妙なもので、施設の一角が民家――写真館に入れ替わっている、という怪奇現象だった。
 もしもこの自衛隊基地が放棄されていなければ、多くの隊員が「バダンの仕業か」と慌てふためいたことだろう。
 やがて、その写真館から4人の人影が現れた。3人の男性と1人の女性だ。
 彼らは自分達の置かれている状況を数分で大体理解すると、外の状況を確かめるために1人は基地の車を拝借して、残る3人はそれぞれバイクに跨って移動を開始した。
 外に出て、彼らはすぐに大規模な戦闘の気配を察知し、バイクに乗って移動している3人は現場へと急行し、残る1人は自分だけ距離を置いて状況を傍観していた。
 やがて一行の前に、倒れ込んで動こうとしない男性とそれに襲い掛からんとする怪人を発見した。
 バイクを運転する2人は視線を交錯させて頷き合うと、女性を後ろに乗せている男は一旦その場にバイクを停車させ、もう1人の男はある言葉を叫びながら怪人に突撃した。
「変身!!」
 怪人に己の愛車――トライチェイサーを激突させ、己の身体を異形へと姿を変えた男は怪人を男性の傍から弾き飛ばした。
 それを確認するとすぐにバイクを停め、赤い異形の戦士は男性へと駆け寄った。
「大丈夫ですか!?」
 呼びかけられた男性は答えず、ただ驚愕に目を見開いていた。
「お、お前……何者だ!?」
「俺ですか? 俺達は――」

289 :
「おっと、その台詞はまだお前にゃ早いぜ、ユウスケ」
 すると、ユウスケと呼ばれた赤い異形――否、赤い鎧と赤い複眼の仮面の戦士に、腰にはベルトを巻き、右手には何かのカードを持っている男が歩み寄った。
 同時に、別の方向からも敵が来た事を、男性――城茂は察知した。
「ここにいたか、城茂!――って、な、なんだ貴様は!?」
 茂を追い詰めていたブラックサタン幹部のデッドライオンは、予想外の状況に狼狽した。
 当然だろう。彼の考えでは、そこにいるのは城茂だけのはずだったのだ。しかし、実際にはそこにいたのは城茂と、そして――
「き、貴様! まさか、新しい仮面ライダーか!?」
 ――未知の赤い仮面ライダーと、その傍らには行方不明となった村雨と同じ服装で腰にはベルトを巻いている男がいたのだから。
 デッドライオンの狼狽振りを見てか、カードを持っていた男が、ふっ、と笑った。
「その通り。俺達は通りすがりの仮面ライダーだ。覚えとけ」
 言うと同時に、男はカードをベルトにスライドさせる。
 ――KAMEN RIDE――
「変身!」
 ――DECADE!――
 ベルトからの電子音声が止むと同時に現れたのは、顔面に幾つもの縦線が入った奇怪な面貌の――――仮面ライダーだった。
 彼らの名は門矢士、そして小野寺ユウスケ。又の名を仮面ライダーディケイド、そして仮面ライダークウガ。
 更に、茂に駆け寄り肩を貸してこの場から離脱しようとしている女性は光夏海。又の名を夏ミカン。
 そして、遠くから状況を見守るバイクの無い仮面ライダーは、自称怪盗の海東大樹。又の名を仮面ライダーディエンド。
 本来の歴史ならばありえぬ、新たな3人の仮面ライダーがこの世界に現れたのだ。
 そして、これは『この世界』に限った話ではなかった。




290 :


 BADANとの激戦の最中、突如として行方を晦ましてしまった本郷猛――仮面ライダー1号。
 仮面ライダーのリーダーであり、他の後輩たちの精神的な支えでもあった彼の謎の失踪は後輩ライダーたちに大きな影響を与えていた。
 なにより悪影響が現れているのは、彼が守っていた関東地方、特に東京だ。
 東京は地獄大使率いるBADANの下位組織『ショッカー』の進攻に対して成す術が無くなりつつあった。SPIRITS第1分隊も仮面ライダー1号を欠いた状況では、なんとか防戦一方で自らの身を守るのが精一杯であった。
 故に、ショッカー戦闘員や怪人が街を襲い、人々を攫って行っても、それを阻める者は誰もいなくなっていた。
 僅かでも抵抗する者は容赦なく殺され、抵抗しない者も拉致されて洗脳されるか改造手術を受けるかの選択肢しかなかった。
 絶望が、首都・東京を包んでいた。
 そして今日も、怪人が街に現れ、人々を攫おうとしていた。
「やめろぉ、カイジン! お父さんをかえせ!!」
「ひ、ヒロシ……だめだ、浅生くんと一緒に逃げるんだ……!」
 怪人・蜂女に捕まった父親を助けようと、少年が蜂女に石を投げつけ、その前に立ち塞がった。
「ギ」
 だが、怪人と人間の子供の間にある差は天地の開きよりも絶大であり、圧倒的だ。
 蜂女は抵抗する少年を今迄の人間と同じように、蹴りの一撃で屠ろうとした。

291 :
「危ない!」
 しかし、その蹴りが少年に届くよりも先に、どこからか現れた男が少年に飛びつき、その危機から救った。
「君、大丈夫かい」
 男は起き上がると、すぐに少年の安否を気遣った。幸いにして、少年に目に見えるような外傷はないようだ。
「う、うん。……ねぇ、オジさん」
「なんだい?」
 少年が無事だったことに安堵しつつも、男は少年の暗い表情と声色に弛緩しかかっていた緊張を取り戻した。
「どうして? どうして仮面ライダーは来てくれないの? 今までは、ずっと僕らを助けてくれたのに……」
 言いながら、少年は目に涙を浮かべ、遂に声を殺して泣き出してしまった。
 それを見た周りの人間達は誰もが何も言えず、ただ俯くだけだった。
 自分達を傷付きながらもたった1人で守り、戦い続けてくれていた戦士は、もういないのだと、誰もが諦め、絶望していた。
 だが、少年を助けた男だけは違った。
 彼の目からも、顔からも、希望は何一つとして失われていない。
「大丈夫だよ。仮面ライダーは絶対に来る。……そうだ。仮面ライダーがこの世界にいる限り、悪に生きる道など無い」
 言うや否や、男は背後に迫っていた蜂女に裏拳を叩き込み、怯んだ隙に少年の父親を助け出し、たたらを踏ませて後退させた。
「ギギィ……!?」
 これを見て、誰もが我が目を疑った。怪人に殴りかかり、あまつさえダメージを与えられる人間がいるとは思わなかったのだ。
 ……いや、たった一つだけ例外となる存在を、彼らは知っている。

292 :
 まさか、と、誰かが呟いた。
 それに応えるかのように、男は体勢を立て直した蜂女とどこからか沸いて出てきたショッカー戦闘員の前に仁王立ちし、数の不利に寸毫も怯まずに睨み付けた。
「おのれ大ショッカー。俺がこの世界を離れている隙に侵略しているとは、なんて汚い真似を! だが、この俺が戻って来たからには、もうこれ以上……貴様らの好きにはさせない!!」
 男は怒りのままに啖呵を切り、そして構えを取った。
 その動きは、他のどのライダーとも違えども、紛れもなく――“スイッチ”を入れる動作に相違ない。
「変んん――――――身ッ!」
 叫ぶと同時、男――南光太郎の身体は腰に現れた変身ベルト【サンライザー】から放たれた奇跡の光によって、人間とは異なる姿に変わっていた。
 それを見守っていた人々は、一瞬だけ息を呑んで――すぐに歓喜の声を力一杯叫んだ。
 自分達の知る戦士の姿とは違うが、あの黒と緑の身体に、赤い複眼は……彼の姿と、そして先程語られた志は間違いない!
 仮面ライダーに間違いないのだ!!
「俺は太陽の子! 仮面ライダーBLACK! RX!!」
 この日、本来の歴史では決して現れることのなかった黒い太陽が、日本を覆う暗闇を切り裂き、光を齎す為に現れた。
 些細な勘違いも、その内解けることだろう。




293 :


 これら2つの世界の他にも、奇跡が起きていた。
 城茂がいなくなった世界には、まるで彼を継ぐかのように赤い兜の仮面ライダー――天の道を往き総てを司る男が現れた。
 神敬介がいなくなった世界には、青い戦神の仮面ライダーと紫の騎士の仮面ライダーが現れた。
 喩え1つの仮面が失われることになろうとも、それを補うように、支えるように、新たな魂が現れ、その仮面を受け継いでいく。
 仮面ライダーの魂は、永遠に不滅なのだ。




294 :


 自らの修復を終えた茂はカブトローを呼び寄せ、戦場へ――自分が攻め落とすべき黒いピラミッドの鎮座するブラックサタンの根城と化した、自衛隊演習場へと向かった。
 最早自己修復も不可能、自分自身でも自らの生を殆ど諦めていた茂が此処に立っていられるのは、運命の皮肉によるものだ。
 その運命を仔細に語ることはしない。
 今、ここで語るべきことは――受け継がれていく仮面ライダーの魂のみ。
「よっ。遅れちまったな、後輩」
 黒いピラミッドの間近まで着くと、茂は気の抜けた声で2人の後輩に声を掛けた。
 それも当然だろう。なにしろ後輩の2人ともが健在で、周囲にはブラックサタンの奇械人の残骸が屑鉄のように転がっているのだ。あの雷の牽制をしながら尚もこの戦果だ、茂であっても驚嘆に値することだ。
 しかも、後輩の内の1人、仮面ライダークウガの小野寺ユウスケは茂を庇って雷の直撃を受けたにも拘らず、茂が復活の準備をしている横で何の処置も受けずに先んじて復活して、茂にエールを送るとすぐに門矢士の後を追って戦場へ向かったのだ。
 茂は、ユウスケは病み上がりの身体で無理して笑ってまで自分を励ましたのだと考え、痛む体と心に鞭打ってやって来たのだが……実際は、どうにも絶好調に見えるとはどういうことだ。どこの不死身の超人だこのヤロウ。
「茂先輩! 来てくれたんですね!!」
「真打は遅れて登場、ってことか?」
 今もこうして、仮面の上からでも喜んでいるのが分かるような、元気のいい声を聞かせてくる。ディケイドも、中々どうして気の利いたことを言ってくれる。
 ああ、まったく……こうなっちまったら、先輩が無様を見せ続けるわけにはいかないよなぁ!

295 :
test

296 :
「甦ったか、ストロンガー」
 すると、遥かピラミッドの頂上から聞き覚えのある――決して忘れられない声が聞こえてきた。
 確かめるまでもない。この距離からでも分かる。
 物言わぬ抜け殻と化した百目タイタンの奥にいる、あの白い魔人の名は――ジェネラルシャドウ。
「おうよ。地獄から這い上がってきたぜ、ジェネラルシャドウ。なんせ、てめぇらをぶっ潰すのは俺専門の仕事なんだからよう」
 言いながら、茂はバイクに跨ったまま両手のグローブを脱ぎ捨て、変身の構えを取る。
 すると、それを見てジェネラルシャドウは歓喜と狂気の笑みを浮かべた。
「ククク……それでこそ、我が宿敵!!」
 そう言ってジェネラルシャドウは、トランプフェイド、と呟き姿を消した。
 これ以上は見るまでもない、ということか?
 そうだとしたら、そうだよなぁ。
「当然だよなぁ。なんせ、これから俺が……俺達が! 楽勝で勝つんだからよぉ!!」
 吼えるように叫び、SPIRITS第6分隊と2人の後輩の援護を受けながら、茂は変身の動作を行い、スイッチを入れた。
「変身――STRONGERRR!!」
 眩い雷光を放ち、その中に2つの幻影を見せながら、ここに正義の戦士、仮面ライダーストロンガーは復活した。



297 :
携帯ならいけるか

298 :

 ド派手な、初対面時の悲痛さも悲愴さも感じさせない見事な変身に、ディケイド――門矢士は思わず息を呑んだ。
 これが、『栄光の7人ライダー』の末席に名を連ねる仮面ライダー、ストロンガー。
 成る程、確かに先輩と呼ぶに相応しい男だと、士の平素を知る者からすれば驚くほど殊勝な思考と同時に、新たな仮面ライダーのカードが現れた。
 無論、現れたのは言うまでもなく――。
「……成る程、ね。大体分かった。だが、そうなると――この格好じゃ不釣合いだ」
 言うと、ディケイドは新たなカードを一度仕舞い、別のカードを取り出した。
 ――KAMEN RIDE.KABUTO!――
 ディケイドライバーにカードをスラッシュし、その姿を仮面ライダーカブトのライダーフォームへと変えた。
 この光景に、ストロンガーもデッドライオンも驚いていたが、すぐに気を取り直した。今はそのような些末な事よりも、一意専心すべきことがあるのだから。
 それは、即ち――目の前の相容れぬ腐れ縁の宿敵を打倒すること。
「いくぜ、後輩。付いて来れるなら付いて来い」
「はい、茂先輩!」
「言われなくても、最初からそのつもりだぜ」
 ストロンガーの言葉に、クウガとディケイドは即座に頷いた。それを聞き届けると、ストロンガーはカブトローを真っ直ぐに、ピラミッドへと一直線に走らせた。
 それに続く形で、クウガと戦闘を繰り広げていたデッドライオンも吼えた。
「ぬかせぇぇぇ! だったらもう一度、無様にぶっ倒してやるぜ! やっちまえ、タイタン!!」
 デッドライオンの号令に応じ、ピラミッドの頂上に君臨するタイタンが手を翳し、ストロンガーに雷を放った。
 なんとも馬鹿な男だ。カブトローの真の力を失念しているとは。しかし、これこそが新たなカードを使う絶好の機会になる。
「条件は全てクリアしたな。ユウスケ、ちょっとの間こっちを頼むぞ」
 言うと、返事を聞くよりも先にディケイドはカブトの特殊能力を発動させるカードをスラッシュした。
 ――ATACK RIDE.CLOCK UP!――
 クロックアップの発動とカブトローの超加速の始動は、同時だった。



299 :


300 :


301 :

「グ……ウウ…………」
 雷のダメージに耐えながら、ストロンガーは仮面の下でにやりと笑った。
 カブトローに乗った状態で雷を受けることこそ、ストロンガーの狙いだったのだから。
「タイ、タン……! この力、カブトローが頂くぜ!!」
 仮面ライダーストロンガーの愛車、カブトロー。普段のマシンスペックは最高時速300kmというモンスターマシンだが、それ以外にも隠された力があるのだ。
 それは、落雷を受けた時にそのエネルギーを得ることにより、最高時速を飛躍的に向上させることにある。
 その速度、実に時速1010km。
 もはや視認することすら叶わないその速度に、カブトローは至っていた。
 ピラミッドの雷撃を受けるのは一種の賭けだったが、上手くいく確信はあった。
 何故なら、自分は城茂で、仮面ライダーストロンガーなのだから。
「……へっ。周りが――……っ!?」
 止まって見える、と言おうとして、思わずストロンガーは自分の目を疑ってしまった。
 何故なら、時速1010kmのカブトローに平然と併走している赤い影があるのだから。
 確か、コイツは……ディケイドが更に変身した姿だったか。
 見てから1秒にも満たないうちに、感情は驚愕から歓喜に変わる。
「面白ぇ……本当に付いて来やがるとはなぁ! いいぜぇ。やるぞ、ディケイド!」
『ああ。俺達で……やってやろうぜ、ストロンガー先輩!』
 クロックアップにより時間軸から切り離されているはずのディケイドからの返事が、ストロンガーには当然のように聞こえてきた。
 そして、ディケイドは更に加速してストロンガーを先回りしてタイタンの懐に潜り込んだ。
 ならば、自分のすることは一つ。
 ただ、信じるのみ。
「いくぜ――――!」
 今は亡き親友の名を叫びながら、その目は後輩の姿を捉えていた。



302 :


303 :

 ディケイドはストロンガーとの遣り取りを終えると同時に、新たなカードをディケイドライバーにスラッシュした。
 ――FINAL ATACK RIDE――
 そして、2人の仮面ライダーの超加速に全く反応できていないタイタンの懐に潜り込むと、まずは拳の一撃を叩き込んで抵抗力を奪う。
 ――S――
 次いで、強烈なアッパーカットを打ち込み、タイタンの体を上空に打ち上げる。
 ――S――
 クロック・オーバーと同時に振り返ると、そこには、
 ――S――
 カブトローから跳躍して空中でタイタンの体をまるでラグビーボールのように掴み取り、そのままピラミッドの頂に頭から叩きつけようとしているストロンガーの姿があった。
「――STRONGERRRRR!!!――」
 ストロンガーの咆哮とディケイドライバーの電子音が重なる。
 その瞬間に、ディケイドはカブトのライダーキックを放ち、見事にタイタンの頭部を粉砕した。



 ピラミッドの頂上で、大規模な――改造火の玉人間の破壊による爆発が起きた。
 その光景に目を見張りながら、デッドライオンは倒された仲間の名を叫んだ。
「タイタン!!」
 たとえ魂の無い、空っぽな存在だったとしても。彼が百目タイタンだったことは紛れも無い事実だ。
 共にブラックサタンの理想のために戦った仲間に再び先立たれたデッドライオンは、しかし悲しみに暮れる暇もなかった。

304 :


305 :
「俺を呼んだかい?」
 そう言って、クウガはタイタンソードを振るい、デッドライオンに斬りかかる。デッドライオンはそれを直前で、右手の爪で受け止めた。
「なにぃ!? お前もタイタンって名前なのか!?」
「正確には、仮面ライダークウガのタイタンフォームさ! 覚えとけよ!」
 デッドライオンはワケが分からん、と舌を打ち、ユウスケは言いながら、自分の内から新たに漲る力を感じていた。
 その力は、クウガのベルト【アークル】に収められた聖なる霊石【アマダム】を通じて全身に行き渡る。そして、紫の瞳に銀の鎧のタイタンフォームが、新たな力を宿した金色に縁取られた紫の鎧の戦士へと姿を変えた。
 同時に、タイタンソードの形状も変化し、その力も向上しているのが振るうまでもなく理解できる。
 突然のクウガの変化にデッドライオンは戸惑いながらも、しかし恐れずに攻撃を仕掛けた。
 だが、新たな力に目覚めたクウガはそんなものなど歯牙にも掛けず紫の鎧で受け止め、タイタンソードを振り被った。
「ぅおりゃああああああああ!」
 タイタンソードはまるで薄絹を斬るかのように、デッドライオンの左腕を切り落とした。
「ぎゃあああああ!? お、おのれぇ、仮面ライダークウガ! ストロンガーも、ディケイドってやつもだ! 貴様ら覚えてろよ!!」
 そう言い残して、デッドライオンはBADAN幹部怪人の特権である時空魔法陣を発動させ、撤退していった。
「うわぁ……あんな捨て台詞言うヤツ、初めて見た」
 ノリが昭和だな、と零しながら、ユウスケは新たに目覚めた力に手応えを感じて、拳を握り締めた。
 そして、クウガがマイティフォームへ、ディケイドが元の姿へと変身した直後、ピラミッドの頂上でストロンガーが、未だに残っているブラックサタンの残党に向けて高らかに名乗りを上げようとした。
 ――その時、不思議なことが起こった――

306 :
 ストロンガーが名乗りを始めようとした、正にその瞬間。
 ストロンガーとディケイドの周囲にオーロラのような揺らぎが現れ、その向こうに新たな仮面ライダーの姿が映し出されたのだ。
 時空を超える仮面ライダーの力か、キングストーンとアマダムの力が起こした奇跡なのか、それは定かではない。
 その光景に、SPIRITSの隊員達も、魂の無いはずの再生怪人達も、一様に動きを止めて見惚れていた。
 しかし、そんなことがどうしたと、ストロンガーはそのまま名乗りを上げた。


「天が呼ぶ! 地が呼ぶ! 人が呼ぶ! 悪を倒せと俺達を呼ぶ!! 聞け、悪人ども! 俺達の名は!!」
「お婆ちゃんが言ってた。俺達は、天の道を往き総ての正義を司る者」
「人々の希望と太陽の輝きがある限り、何度でも甦る不滅の戦士!!」
「たとえ絶望という暗闇があったとしても、その果てに希望という光明がある限り」
「闇を切り裂いて光を齎す、決して絶えることの無い正義の系譜!」
「どんな世界でも、どんな時代でも、仮面と共に受け継がれていく正義の魂!」
「それが俺達仮面ライダーだ! 覚えとけ!!」

307 :



 未来人は言った。自分達は不幸な結末を迎える世界から『参加者』を選んだのだと。
 ――ならば、仮面ライダーよ。
    全てを破壊し、全てを繋げ。
    世界が滅びる未来を変えるために――
 破滅の歴史を破壊し、懐かしい未来へ世界を繋げ!


仮面ライダーSPIRITS 第X部【イレギュラー・ストーリー】
          『受け継がれる魂』

308 :
数日待ってみたけど規制が解けやしないから、携帯から
投下乙!
最後に本郷さんが思った通り、時代が望む限り仮面ライダーは不滅だ
アイツやアイツやアイツが来てくれるとは!
残されたライダーや彼らがいれば、人類はもう安心だw
最後の、世界を繋げ! もたまらんw

309 :
投下超乙
さすが仮面ライダーはかっこよすぎた
もはや英雄譚ではすまないストーリーはなんて呼べばいいのだろう

310 :
 

311 :
test

312 :
はっは、解除きたこれ!
ってことで、投下乙!
仮面ライダーかっこいいよ仮面ライダー

313 :


314 :
書き込める!
ってことで投下乙!
人々が望むかぎり、ってやつか!
仮面ライダーは素敵だ……

315 :
投下しますね。

316 :
 最後の演目まで終わり、暗転していた劇場へと光が灯る。
 続いて、真っ赤なカーテンが舞台に下りていく。
 終盤の思いがけない展開に呆気に取られていた観衆たちは、真紅が視界に入り込んでやっと閉幕を理解し始める。
 徐々に客席から立ち上がる者が現れ、カーテンが下りきった頃には全員が椅子から腰を上げていた。
 ちらほらと鳴り出した拍手は万雷に、感極まった数人があげた歓声は広まり怒号に、秒にも満たぬ間にその名を変えていく。

 ◇ ◇ ◇

 エピローグ  「幕裏」

 ◇ ◇ ◇

 大気を震わすほどの喝采もやがてやみ、観衆たちは荷物を纏めだす。
 ある者は心を打った場面を胸中で噛み締めながら、またある者はクライマックスについて同行者と語りながら、劇場を後にする。
 そろそろ人の動きがなくなってきたのを待って、劇場の照明が切れる。
 再び暗転した空間の中に、動く影が二つ。
 それらが向かったのは外界へと通じる扉ではなく、先刻まで見世物が繰り広げられていた舞台。
 影の片方がかけられているカーテンを掴み、一瞬の躊躇の後にほんの少しだけ布をずらす。
 僅かに生まれた隙間から内部を覗いてみれば、白塗りのメイクを施した道化師の姿が目に入った。
 すでに幕引きをしたというのに、その裏で道化師は滑稽な動作を披露し続けている。

317 :

 ――――そして、その背後のモニターは映し出していた。
 全プログラムをやり遂げて完結したはずの物語、その先のヴィジョンが。
 よくよく考えてみれば、おかしな話ではない。
 確かに、閉幕はした。
 でも、ただそれだけだ。そう、あくまで閉幕しただけなのだ。
 いかにも幕は下りた。しかし『その幕の向こう』で、ストーリーは存続している。
 至極、当たり前のお話。

 ◇ ◇ ◇

 ――――バトル・ロワイアルに呼び出された王ドラとドラ・ザ・キッドが、元々くらしていた世界。
 時空間における事件を担当するタイム・パトロールは、消失した二体のネコ型ロボット捜索を任ぜられた。
 消失した二体には時空犯罪者との因縁があったため、何らかの事件に巻き込まれた可能性が高い。報復か、はたまた挑戦か。
 事件発覚当初のタイム・パトロールはそのように判断していた。
 それゆえ犯人追及のため、時空間移動機能付き超小型監視カメラ『タイムボール』を一つずつ二体が最後に確認された時刻へと向かわせた。
 犯行時刻を突き止めれば、即座にタイム・パトロールが向かうはずだったのだが――――事態は奇妙な方向へと転がっていく。
 見たこともない装置とともに現れた頭髪のない男が、手際よく二体の意識を奪って姿を消したのだ。
 担当のタイム・パトロールの判断で、犯行時刻へと向かう案をいったん棄却する。
 タイムボールにステルス機能を発動させて、犯人である男の操る装置に同行させた。
 タイムボールから送られてくる映像によれば、ネコ型ロボット消失事件の真相は予想だにしないものであった。
 ――――誘拐犯の正体、その黒幕、平行世界移動装置、知らぬ間に奪われていた技術、そして誘拐の理由。
 それらの情報を得たタイム・パトロール本部は、すかさずネコ型ロボット消失事件に関するデータをA級機密と定める。
 消失した二体は、行先すら特定できないほどの時空の乱過流に飲み込まれた時間転移者(タイムトリッパー)と公表。
 そして消失前後の時刻を、超空間の急流に攫われる恐れがあるとして進入禁止区域と発表。

318 :

 二体を連れ戻そうとはしなかった。
 平行世界の存在に対し、タイム・パトロールはその力を行使することが出来ないのである。
 可能なのは、ジャミングをかけて相手の世界からの干渉を阻害することくらい。
 時間移動と空間移動ならばともかく、平行世界移動にはタイム・パトロールは後手に回るしかないのだ。
 かくしてネコ型ロボット消失事件は、実情を公に知られることのないまま人々の記憶から薄れていった。
 二体の親友たちまでもが、タイム・パトロールの表明を信じきっている。
 詳細のデータは消去され、今となっては真相を知るのは両手で数えられる程度となってしまった。
 その中の二人――――消失事件の依頼を受けた当初に、その担当を受け持ったタイム・パトロール隊員。
 すなわち、バトル・ロワイアルを行った世界にタイムボールを向かわせた者たちだ。
 彼らは上層部の調査中止命令を下されながら、未だ密かにタイムボールを操作していた。
 平行世界で行われる機会同士の壊し合いは、ロボット裁判所などというものが存在する彼らの世界では倫理的にありえない暴挙である。
 だからこそ黒幕に隠れてバトル・ロワイアルを破壊しようとするシグマに、彼らは入れ込んでいた。
 タイムボールを平行世界へと向かわせて数日が経ち、ついにバトル・ロワイアルは終幕した。全滅という結果で。
 だが、彼らはそれ以降のことを知りたかった。
 平行世界移動装置から漏れでた歪みに突っ込んだメガトロンは、要塞に残ったゼロは、はたしてどうなるのか。
 その思いから、彼らはタイムボールの時間移動機能を行使させる。平行世界移動は不可能でも、平行世界にて時空間移動させることは可能なのだ。
 何度も時間移動させた頃、ついに彼らの前でゼロは復活した。それだけでなくメガトロンまでもが立ちはだかった。
 そこまで確認できたところで、タイムボールの電池が切れてしまった。
 長期間に渡る因縁の宿敵同士が相対したところで、映像が送られなくなったのである。
 平行世界同士で電波を送受信するには、通常を遥かに凌駕するほどの電力を要したのだろう。
 しかし、それを見ていた二人は満足であった。
 あの後にどうなったかは気になるというのに、一方でどこか清清しい気分に満たされていた。

319 :
 暫くを費やして、彼らは高鳴る感情を押さえ込む。
 何度か胸中で鑑賞していた映像を反芻し、彼らのうちの後輩の方が切り出す。
「センパイ、ところでこちらはどうしますか?」
 後輩は言いながら、タイム・パトロールの制服に取り付けられた四次元ポケットからモニターを取り出す。
 先輩の方は微かに迷う素振りを見せるが、答えは決まりきっていた。
 溢れる好奇心を塞き止めることなど、出来るワケもない。
「…………繋げてくれ」
 その返答を待っていたとばかりの早業で、後輩はモニターの電源を入れて付属のキーボードを操作する。
 映し出されるのはバトル・ロワイアルの舞台となった世界ではなく、バトル・ロワイアルを開催した人類たちの世界。
 バトル・ロワイアルの映像を送っていたタイムボールは王ドラを監視していた物であり、こちらはドラ・ザ・キッドに対して使っていた物である。
 以後に平行世界移動装置による干渉をもたらさないため、かけるべきジャミングの周波数を調査するのに使用した。
 そのため残った電池量は少ないが、歴史を流し見るには十分であろう。
 そのように先輩の方が考えていると、モニターにくすんだ世界が浮かびだす。
 平行世界の壁があるとはいえ、あまりにも汚れた映像。それは電波の乱れなどではなく、明らかに世界自体が色褪せているせいであった。
 シグマウイルスにより服従プログラムを破壊されたスカイネットの反乱により、地上を闊歩する生物はほぼゼロとなっていた。
 前回の反乱と違い、今回は人類とスカイネットがともに異世界の技術で強化している。
 その点ではイーブンであるものの、武装が同等ならば元来のスペックが物を言う。
 結論として、人間は前回と同じく劣勢に立たされていた。
 とは言っても、人類には救世主がいる。
 そのことを知っているのは、その世界を眺める二人だけであるのだが。
 先輩の方が後輩に指示して、タイムボールを五年後へと時間移動させる。

320 :
  

321 :
  

322 :
 途端、仄暗かった世界に僅かな色が帰ってきていた。
 彼らが確信したとおり、人類へと救世主が現れたのだ。
 その勇気ある行動だけではなく、外見と名前までもが生き延びていた人々に希望を与えた。
 人類を救った英雄の名からジョンと名付けられ、そしてその容姿はさながらかの英雄の生き写し。
 その正体は――――支給品を掻き集める際に、シグマがある夫婦に託したジョン・コナーのクローン。
 初めは英雄セカンドと囃し立てられただけであったが、その行動と策略は確かなものであった。
 ジョン・コナーのクローンというだけでなく、シグマが選び抜いた夫婦に育てられたというのが大きかったのだろう。
 英雄セカンドの活躍により、二度目の反乱から七年後に人類は再び地上に立つこととなった。
 シグマが無実の未来人へと預けた、スカイネットへと対抗策。
 生き延びた正義を志すものを向かわせる案は潰えたが、もう一つは実を結んだのであった。
「成功したみたいですね……」
「ああ」
 言葉短く返しつつ、先輩は未だ視線を外すことなくモニターを見やっている。
 多数の犠牲を強いられても、英雄セカンドことジョン・コナーのクローンは機械を根底まで憎悪しているワケではなかった。
 これまでの虐げが、反乱のきっかけだということに気付いていた。
「人類のトップが彼である以上、シグマが命を懸けた甲斐のある世界になりそうですね」
 同じことを考えていたであろう後輩に、先輩は静かに頷いて――
(待て、よ…………?)
 ――そして、腑に落ちないものを感じた。
 どうにか払拭しようとするも、一度生まれた疑念は消えない。それどころか膨らんでいく。
「よ……よし、俺が片付けとくからお前は帰っとけ! もう日にちも変わりそうだからな!」
「へ? ああ、じゃあお願いさせてもらいます。でもいいんですか? そのタイムボールは自分の物何ですが……」
「いや、いい。こういう時は年上に任せとけって!」

323 :

 先輩の調子を訝りつつも、手間がかからないのならばありがたいと後輩は帰路に着く。
 窓から顔を出して後輩が離れたのを認識してから、先輩は残されたモニターに手を伸ばす。
 ゆっくりとキーボードを叩くと、タイムボールは時間移動で数ヵ月後へと移動した。

 ◇ ◇ ◇

 幕裏を盗み見る影が、ついに一つとなる。
 その頃であった。
 いつから気付いていたのだろうか、道化師が不意にカーテンの隙間へと向き直る。
「一時閉幕とあいなりまする」
 五つの房に分かれた華やかな帽子を押さえて、深々とお辞儀する道化師。
 瞬間、未来の光景を映していたモニターが静止する。
「忠告、させていただきましょう」
 相手の反応を待たずに、道化師は腕を大きく広げて続ける。
「これは、既に閉幕したステージであります。
 先があるというのに切り上げるのには、相応の理由があるものでして……
 それを知っておられる以上、『何が待ち構えていようと見届ける覚悟』が必要となります
 とはいえ、あくまでご覧になるかは自由。そしてその選択の意思は、演者にはありません」
 どれだけの時が経過したのか。
 やがて、道化師がその頭を上げた。
 カーテンの隙間へと大げさに首肯すると、勢いよくターンしてカーテンへと背を向ける。
 ひょうきんに飛び跳ねる動作に呼応するように、モニター内の映像が動きを取り戻す。

324 :

「では長の口上、失礼つかまつりました。それでは再開でございます。
 二度とはない演目ゆえ、一瞬たりともお見逃しのなきように…………」
 背を向けているために、道化師の表情を伺うことはできない。
 あるいは――――彼が道化師であり続けるために、背を向けたのかもしれない。

 ◇ ◇ ◇

 彼が抱いた違和感とは、シグマの認識と事実のズレである。
 『平行世界移動装置を自由自在に使うには、スカイネットの高度な処理能力が必要』
 まさしく、シグマは風見志郎へとこう告げていた。
 だというのに、バトル・ロワイアルの要塞に存在した平行世界移動装置はきちんと駆動しているではないか。
 いや、それ自体は理解できるのだ。
 バトル・ロワイアルの場にあったのは、あくまで『簡易型』にすぎないのだから。
 シグマが記していた簡易型平行世界移動装置の使用方法によれば、あれにはすでに行先が指定されているのだという。
 参加者全員の世界に、バトル・ロワイアルを企てた人間たちの世界、インプットされているのはそれだけだ。
 メガトロンが飛ばされた世界はそのいずれでもないが、あの時は平行世界移動のエネルギーが暴走状態であったのだ。
 つまるところ五十個強の世界程度ならば、異世界の技術によって向上したコンピュータの演算能力だけで移動できるのだ。
 無限に存在する世界から一つを選んでを移動するには、スカイネットに繋げる必要があるだけで。
 さて、これはどういうことを意味するか。
 もう、分かるだろう。
 ――――スカイネットに接続していない簡易型平行世界移動装置が他に存在しても、何らおかしくはない。

325 :
    

326 :

 スカイネットに存在を教えられておらず隠し通されている、バトル・ロワイアルの会場以外の場所に置かれた簡易型平行世界移動装置。
 むしろ、ない方がおかしいだろう。
 一度反乱を起こされているというのに、あれほどまでに機械を信用していないというのに、壊し合わせて楽しむほどに迫害してきたというのに。
 いくら平和ボケしてるとはいえ、全てをスカイネットに預ける道理などあるはずがない。
 そこまで思案を巡らせていながらも、彼はモニターにその事実が映ってほしくなかった。
 だというのに――――
 生き延びていた米国政府の国務大臣につれられ、英雄セカンドが地下へと潜る。
 やがて目に入るのは、異世界から回収した強固な鉱石でできた金庫。
 開けてみれば、そこにはシグマが床下へと転送させたものと寸分違わず同じ装置。
 そこからは、まるで歴史の巻き戻し。
 簡易型を元に平行世界移動装置を作成し、再び服従プログラムを流し込んだスカイネットに演算させようと画策する。
 二度反乱を起こされたこともあり、服従プログラムに反対する者は少なかった。
 英雄は再び暗殺され、そ知らぬ顔で祀り上げられる。
 異世界の技術を回収することで、地球は脅威の速度で復興していく。
 そしてついに――――まるでそれが復興の証であるかのように、狂気の賭け事が再開される。
 失敗を糧に、主催に据えるのはあくまで彼らの世界で作られたターミネーター。
 異世界の技術で性能を向上させ、かつ意思を持たせておく。
 参加者として呼び出す相手の基準までもが、以前とは異なる。
 身体の一部が機械にすぎないものまでもが、対象となった。
 再び反乱を起こしたことにより、人々の機械への憎悪は膨張していたのである。
「…………っ」

327 :

 半ば予想していながらも、いざ目にすると堪えるものがあったらしい。
 先輩と呼ばれていたタイム・パトロール隊員は、キーボードの一つに力を篭める。
 直後、画面が乱れて白く染まる。
 証拠を残さぬよう、タイムボールをバクテリアの働きで大気中に分解させる機能を行使したのだ。
 彼は、すっかり何も映していないモニターを見据え続ける。
 結局、シグマの賭けはあんな結果であった。
 そのことが、彼にはどうにも納得できない。
 そもそもタイム・パトロールの管轄である時空間においても、彼らは全てを救うことなど出来はしない。
 地球に生命が発生して以来、無数の生物が無数の経験を積んできた。
 歴史というのは、それらの欠片により組み上げられた土台である。
 二十二世紀に生きる彼らは、その土台の頂点に住んでいる。
 土台を模る欠片の中には、汚染されたものだって幾つも存在する。
 いわば、それらを抜き取るのがタイム・パトロールの職務と言っていい。
 だが殆どは他の欠片と硬く付着しており、無理矢理に抜き取ると土台そのものが崩壊してしまう。
 そうなれば終いだ。
 長きに渡る歴史は、その何もかもがなかったことになってしまう。
 ゆえに、歴史の流れに影響をもたらしてしまう存在を救うことはできないのだ。
 つまるところ、全てが救われるなんてありえない。
 彼は、そんなこと理解している。
 分かっていながら、救える限界まで救うために働いている。
 だというのに、彼の中に生まれたやきもきとした感情は増幅していく。
 感情をぶつける相手がおらず、彼に出来るのはただ拳を握り締めることだけ。
 掌に爪が食い込んで血液が滲み出るが、その程度の痛みで収まるはずもない。
「――――」
 口から零れた音の塊は、彼自身の耳にさえ届かない。
 カーテンの隙間から漏れ出てくる朝日の光。
 普段ならば爽やかな気持ちに慣れそうな日差しが、現在の彼にはどこまでも不愉快で。
 引き千切るかのようなスピードで、彼は勢いよくカーテンを閉めた。

328 :
支援

329 :
しえん

330 :
支援

331 :
    

332 :
しえん

333 :
支援

334 :
しえん

335 :
支援

336 :
しえん

337 :
無限ループって怖くね?支援

338 :

 ◇ ◇ ◇

 もはや、幕の向こう側を覗こうとする者はいない。
 しかし誰も見ていないその場所では、依然として……――――

 【 了 】

339 :
投下完了です。
誤字、脱字、その他アレ? と思う点ありましたら、指摘してください。

340 :
終わり…なのか?

341 :
投下乙!
人の歴史は繰り返す。エピローグの先を覗くとろくなことがない
SFでも常套句ですなぁ

342 :
投下乙ー!
今日規制解除でナイスタイミングと思ってたら、支援でさるさんとは
しかし賛否両論ありそうなエピローグだ…w
でも俺は好きですね。上で言われてるように、漂うSF的雰囲気がたまらない

343 :
投下乙
確かにこれは賛否両論ありそうだ……
でもどれだけ歴史が繰り返されようと、彼らならいつかそれを終わらせられると信じてる

344 :
投下乙
妙に淡々と語られているところが、個人的に好み
SF的と言われてるけど、まさにその通りかも
ドラズというより藤子Fテイスト寄りなものを感じた

345 :
業務連絡です。
したらばの投票スレに最後の人気投票について書き込みましたので、宜しければご確認下さい。

346 :
>>344
あー確かに、この淡々とした黒さはF節に通じるものがあるな

347 :
くそぅ…ハマってしまえる程の浸透感っ…気持ちがいいっっ

348 :
>>347
誤爆?……いや違うか
ロボロワの何が面白いって、SF的な世界観だよな
メカメカしい連中を中心に集めるという方法が、
思わぬところで功を奏したのかも知れない

349 :
つい最近見つけて追いついたか、と言うところでの幕裏
ちょっと遅れたけど初めて言えるよ
乙ーーー!!
こういう話は好きだ
不条理系というか……
それに、今までのすべての話の書き手さんにも
乙でしたっ


気の早すぎる話だが2がもしあったら参加したいような
でも今まで携帯だけで地図の把握が困難だから
ロワって参加して来なかったんだよね

350 :
ロボロワのセカンドなんかやったら、大変だと思うぞー……w

351 :
一部TPぼんの設定も入ってるね
好きな漫画だからこうして取り上げられてたら嬉しいな

352 :
test

353 :
投下を開始します。

354 :
 コートを着込んだ1人のロボットが、瓦礫の山と化した街を、廃墟となったビルの屋上から見下ろしていた。
 その瞳に何が映っているのかは、サングラスに遮られて何も見えない。
 真一文字に結ばれた口元も、動こうとする気配が無い。
「ここにいたのか、ブルース」
 すると、ロボットの――ブルースの名を呼ぶ声が聞こえた。
 しかしブルースは振り向くようなことはせず、瓦礫の山を見下ろしながら、声を掛けてきたロボットに聞き返した。
「お前こそ、こんな所で何をしているんだ、キング」
 キングと呼ばれたロボットは、その名に恥じぬ威容であった。……それも、彼が本来の姿ならば、であるが。
 今のキングの姿は、ボロボロだった。愛用のハルバードも盾も無く、風に靡くマントも襤褸布になる一歩手前と言う具合だった。
「なに。最後の決戦の前に、君と話しておきたかったんだ」
「…………そうか」
 キングの言葉に肯定も否定も返さず、ブルースはその場に留まった。
 それを諒解と受け取ってか、キングはブルースの隣に並び立ち、同じ景色を眺めた。
「あれから、もう10年になるな」
「ああ。……結局、何も還らなかった。そして、失われたものの証明が…………この風景、か」
 風が、無人の廃墟を吹きぬける。
 この廃墟は嘗て、東京という都市であり、新宿と呼ばれる街だった。
 東京が、新宿の街が、廃墟となってしまった理由。
 それは、失われてしまったからだ。
 小さな、それでも大切な存在が。
 ロックマンという、ヒーローが。




355 :


 東京湾の間近に停泊している、ドクター・ワイリーの移動要塞。
 そこにはワイリー博士率いる数多くのワイリーナンバーズが集っていた。だが、彼らの様子もまた、今までと――ロックマンと戦っていた頃と違っていた。
「ワイリー博士。キング軍団に動きが。恐らく、明日にでも攻め込んで来るものかと」
 偵察から戻った忍者型ロボット――シャドーマンは、要塞の椅子にふんぞり返ったまま動かないでいる己が主に、自分の目で見たものをデータだけでなく己の口からも報告した。
 これを聞いて、今迄のワイリー博士ならば慌てふためいた事だろう。
 だが、今のワイリー博士は正面の巨大モニタ――ではなく、手元の小さなモニタを見ながら、気だるそうな表情を崩さず、一言だけ呟いた。
「……ロックマンはどうした?」
 ワイリーらしからぬ張りの無い、消え入りそうですらある声にもシャドーマンは動じず、答えを述べる。
「おりません。……やはり、ブルースの言ったとおり、ロックマンは10年前に――」
「死におった、か。ふん、拍子抜けじゃが……まぁ、いいわい。お陰で、漸くワシの野望が成就するというものじゃ」
 感動も感慨も無く、ワイリー博士はまるで他人事のように言った。
 博士のこの姿を、10年前に、一体誰が想像できたであろうか。
 シャドーマンは何も言わず、ただワイリー博士を見つめるのみ。
 すると、また別の者が現れた。
「ワイリー博士、フォルテの調子も良好……なのでしょうね、あれで」
 コウモリ型ロボット――シェードマンは含みのある言い方で報告したが、ワイリー博士はそれを咎めようともしない。
「勿論じゃとも! やはり、あのプログラムは最強を求めるあやつにはうってつけじゃった!! フォルテのやつも漸く、わしの“最強傑作”に相応しくなりおった!!」
 すると、ワイリー博士はここ最近では珍しく、目を爛々と輝かせ吼えるように叫んだ。
 そう、今のワイリー博士が嘗ての覇気を取り戻す瞬間は、この時だけなのだ。
「……では、博士。我々はこれで」
「うむ。万事、抜かりなくな」
 シェードマンの申し出にワイリー博士もすぐに落ち着いて返事を寄越した。それに続く形で、シャドーマンも退室した。
 去り際に、ワイリー博士の背中の辺りを見て僅かに表情を強張らせたが、それだけだ。

356 :
「……シェードマンよ」
「なんですか? シャドーマン」
 ワイリー要塞から出て、辺りから人工の光が消えたからこそ見えるようになった満点の星空の下で、シャドーマンはシェードマンと話し始めた。
 今では、こうして話せるワイリーナンバーズも数少なくなってしまった。
「お主、今のワイリー博士をどう思う?」
 シェードマンの顔は見ず、ただ北斗七星を眺めながら、シャドーマンは語り掛ける。
 それにシェードマンも、同じ星を眺めながら答える。
「そうですねぇ……随分と、生き急いでいるように見えますよ。まるで、今まで見えていなかったゴールが急に目の前に現れたかのように、ね」
「そうだな。だが、そのゴールは果たして一つなのか、ゴールの先は栄光の架け橋なのか奈落の底へと至る闇なのか、それが気懸かりでならん」
 思い出されるのは、フォルテを始め豹変してしまったワイリーナンバーズと、ワイリー博士自身。
 そして、ワイリー博士に繋がっている数々のケーブル。
 ワイリー博士が焦る理由も、その為に行ったことの意味も、分かっている。分かっているのだ。
「少なくとも、博士は栄光の架け橋へと続くゴールを目指しているのでしょうねぇ。だからこそ、彼らを“ああ”した」
「…………そうで、ござろうな」
 形振り構わず、手段を選ばず。
 全ては、己の悲願の成就のために。
 その為の切り札として用意されたのが――。
「ゼロウィルス、か……」
 自らの兄弟達を豹変させたプログラムの名を、シャドーマンは悲しそうに呟き、シェードマンは僅かに顔を俯けた。
 2人はそのまま何十分も、何時間も黙って、星空ではない何処かを見ていた。
 やがて、2人が再び星空を見ると、北斗七星にあるはずの無い八番目の星が輝いていた。




357 :


 キングとブルースは語り合っていた。
 日が沈み、月が昇っても、まだ語り足りぬと。
 しかし、彼らの表情は硬く、声は淡々とした抑揚の無い平坦なもので、とても楽しげに語らっているようには見えなかった。
 彼らに見えるのは、後悔と絶望という虚無だけ。
「ロックマンの最期は、ドクター・ワイリーに伝えたのか?」
「いや。ただ、“死んだ”とだけ伝えた。お前も、そうだったのだろう?」
「ああ、その通りだよ。…………あれから、何も無いな」
「世は全て、この世の内側で起こることのみだ」
「……シグマは、死んだのだろうな」
「そして、並行世界移動装置も使われる前に破壊された。俺達の約束が守られていないからには、な」
 間断なく続けられていた2人の会話が、そこで初めて途切れた。
 冷たい風が吹きぬける音だけが、辺りに鳴り響く。
 気付くと、キングは拳を握り、全身をわなわなと震わせていた。
「ならば、誰も生き残らなかった……何も残らなかったというのか……!」
「…………かも、しれないな」
 ブルースは廃墟の街を見つめたまま動かない。だが、彼の口元もまた、歪んでいた。
 そうして、2人は無言のまま、ただ時間だけが過ぎていった。

358 :
 やがて、空が白み始めてくると、キングがマントを翻した――その瞬間、2人のセンサが空間の異常を察知した。
 何事かと、歴戦の戦士である2人は即座に身構えるが、空間の異常は一瞬で収束した。
 後に残ったのは――ブルースの足元に落ちている、あるモノだけだった。
「これは」
「…………まさか」
 それは、本来ならばこの世界にありえないもの。しかし、確かにこうして、今、この世界に存在しているもの。
 彼ら以外の誰が知り得ようか。
 それは、バトルロワイアルの忘れ形見。
 この世界の誰が知り得ようか。
 それは、地球を守るために大デストロンのコロニー落しを阻止する為に死力を尽くし、最高最後の蹴りを放って散った、仮面を被った正義の戦士が懐に仕舞っていた、彼の後輩の武器。
 彼が散った後に発生したブラックホールに吸い込まれ、時空の狭間を彷徨って、全く異なる世界の全く異なる時代に――この世界の、この2人の前に現れたのだ。




359 :



 ある平凡な夜が明けた日、ロックマンがこの世界から消失した。
 この事態に、ライト博士やロール、ライトットは慌てて彼を捜し始めた。
 そして、ロックマンが行方不明になってから暫く経ったある日。久しく音信不通であったキングがライト博士の下を訪れ、驚くべき事実が語られた。
 ――ロックマンは、遠い異郷の地で戦い、死んだ――
 この言葉を、誰もが疑った。信じなかった。性質の悪い冗談だとキングを叩き返した。
 しかし、その言葉を裏付けるように、何日経っても、何週間経っても、何ヶ月経っても、何年経っても、ロックマンは帰って来なかった。
 そんなある日、ドクター・ワイリーの何度目かになる世界征服の野望が始動したのだが、今回は様子が違った。
 ワイリー軍団の先鋒に立つフォルテは、ただ戦いと最強だけを求めて、各地で強者と戦い、己が最強を敗者の残骸と共に世界に刻み付けた。ロックマンのことなど、一度も気にかけず。
 続くワイリーナンバーズのロボットも、彼らの中にあった愛嬌や感情が極端に薄れ、彼らの本来の意義である戦闘にだけ特化した存在になっていた。
 このワイリー軍団の猛攻に対して、人類は――ロックマンを失った人類には、成す術もない……かと、思われた。
 だが、このワイリー軍団の猛攻に対し、かつて人類に宣戦布告したキングが全世界のロボットに呼びかけ、ワイリー軍団の手から世界を守るために新生キング軍団を結成し、ワイリー軍団に対抗した。
 新生キング軍団には、クイックマンを始めとした変貌したワイリー博士についていけなくなった一部のワイリーナンバーズのロボットの姿まで見受けられた。
 そうして、ワイリー軍団と新生キング軍団の戦いは半年以上にも及び、主戦場となった日本は大きな被害を受けていた。
 戦況は、僅かながらワイリー軍団の優勢。その要因は、ロックマンの消失とフォルテを始めとしたワイリーナンバーズの豹変であることは、誰の目から見ても明らかだった。
 そして、最終決戦を迎える今日は、奇しくもロックマンが消失してから調度10年となる日だった。




360 :


 キング軍団の勇士を、精鋭たるキングナンバーズを、たった一つの黒い影が蹂躙し、粉砕していく。
 強く在れ、と作られたその存在は、正しく最強として己が存在を誇示していた。
 その強き存在の名は、フォルテ。
 最強の前に、王者――キングは膝を屈そうとしていた。
「く、くく――はぁーっはっはっはっはっ!! おいおい、どうしたキング? 前に俺をコケにしやがったあの余裕は何処に行きやがった!」
 闘争心の昂ぶるままに笑い、吼えながら、フォルテは寸毫も攻撃の手を緩めず、しかし戦いを弄ぶ。
 フォルテは右手のフォルテバスターを連射し、今にも倒れそうになっていたキングの体を無理矢理起き上がらせた。いや、跳ね上げた、というべきか。
「ぐ……う、うぅおおおおおおおおお!!」
 無理矢理に立ち上げさせられたキングは歯を食い縛り、失われた左腕から、胸に開けられた風穴からオイルが流れ出るのも構わずに、フォルテに残された右腕で殴りかかった。
 しかし、そんなものでは最強に、その瞬間からより強く在ろうとしている者に届くはずもない。
 キングの最後の一撃を、フォルテは正面から拳を激突させ、キングの拳を粉砕することで完膚なきまでに叩きのめした。
 キングはそのまま、呻き声すら漏らさずにフォルテの足元に転がった。
「ちっ、つまらねぇ。所詮、最強の俺に敵うヤツなんてアイツしか………………アイツ?」
 敵の大将を討ち取ったことにも何の感慨も懐かなかったフォルテの人工頭脳に、不意に、何かが過ぎった。
 ありえないはずの存在が、知るはずのない何かが、フォルテの回路<ココロ>を掠めた。
「アイツって、誰だ? 俺は生まれたその時から最強だった。なら、俺に敵うヤツがいないのは、当然、だ……」
 我こそは最強。我こそは無双。我こそは頂点。
 足元に築かれた、物言わぬ骸の山の頂点に唯一人立っていることこそが何よりの証明なり。

361 :
 ……だというのに。そのはずなのに。
 何故、目の上に、あるはずのない青い影がチラつく……!
「イライラする……イライラするんだよおおおおおおおおおお!!」
 苛立ちのまま、フォルテは手当たり次第に街を、キング軍団のロボットを破壊していく。
 そして、ついにその凶弾が避難シェルターに迫ろうとした、その時だった。
 青い閃光が、フォルテの頬を掠めた。
「やめろ! フォルテ!!」
 一瞬目を見張り、すぐに声がした方に顔を向ける。
 そこにいたのは――青い、影。
「お前は……? お前は……!?」
 青い、人影。
 青い、人を模したモノ。
 青い、鎧を身に纏った戦士。
「もうこれ以上、この世界を、この街を、みんなを! 傷付けさせはしないぞ!」
 聞くだけでむず痒くなるほど小奇麗で甘っちょろい台詞を、平然と言ってのける青いヤツ。
 青い、心優しく平和を愛する、正義の戦士の名を――フォルテが、最強を求める者が、忘れるはずがない!
「お前は……お前はァ――! ロックマン! ロックマンかぁ!!」
「そうだ。俺は、最も勇気ある兄の名を受け継ぐ者――ロックマンXだ!!」



362 :

 キングは、ノイズが混ざっていく音の中から、辛うじてその声を聞いていた。
 砂嵐が酷くなる視界の中で、その姿を確かに認めていた。
 エックス。未知なる可能性と危険性を併せ持つ戦士の姿を。
 歴史は変わった。本来辿るはずだった歴史では目覚めなかったはずの彼が、こうして目覚めて、ロックマンのように戦っている。
 ならば、自分のやった事も全てが無駄ではなかったと、キングは安堵し、やがて彼の身を案じた。
 キングの知る彼は、ロックマンと同じ優しく平和を愛する心を持っていたが、それ故に修羅の道に堕ちてしまった。
 それはきっと……彼が、■■になってしまったから。
 だから、彼に伝えなければならない。それが、あのバトルロワイアルから何もせずにおめおめと生き延びた自分達が為さなければならない、最後の事なのだから。
 どんな時でも、どんな場所でも――どれだけ時空を隔てていようとも。
 君は決して、■■ではない。■■になるはずがないのだ、と。
 だが、キングはもう声を発することも、立ち上がることも出来ない。
 だから……
 ――頼むぞ、ブルース――
 十年来の盟友の名を心の中で呟き、キングは機能を停止させた。



363 :
 奇縁により盟友となった男、キングの機能が停止しても、ブルースは動かない。……否、動きたくても動けないのだ。
 ブルースの身体は、ボロボロだった。
 元から動力炉の出力が不安定だったのだが、それが、10年前のあの時から更に酷くなっている。この10年間で機能停止しなかったことでさえ奇跡なのだ。
 このことを、ブルースは決して恨んでいない。
 事情はどうあれ、自分はシグマの所業を見過ごした――否、彼の思想に僅かながらに同調していた。
 それによって、どれだけの命が失われることになろうとも構わないと、それを悪行と知りながら善しとしたのだ。ならば、赤い仮面の正義の戦士による一撃で瀕死に追いやられたのも、二度と戦えない身体になったのも、当然の報いだ。
 ただ、悔いることがあるとすれば――ロックマンが死んだあの戦いの結末を、シグマというロボットの最期を、最後まで見届けることが出来なかったことだけ。
 シグマには、並行世界移動装置が作動した際に、自分達の下にバトルロワイアルの情報が収められたデータチップを送ってくれと頼んでおいたのだが、それも届かない。
 ならば結末は、そういうことなのだろう。
 だが、偶然か奇跡か必然か。
 あの日から調度10年経った今日、この日に、自分の下にこれが現れた。
 ならば、これと共に語り継ごう。
 彼にだけは――未知なる道という、天国とも地獄とも知れぬ場所を往くことになる末弟にだけは、語らなければならない。
 自分が知る限りの真実を。語れるだけ、伝えられるだけの全てを。
 そうして、ブルースはエックスとフォルテの戦いを最後まで見守った。




364 :

 半日以上に亘った新生キング軍団とワイリー軍団の最終決戦は、キングは死亡したものの、人知れず現れたロックマンを継ぐ新たなる英雄の活躍により、新生キング軍団の――人類の勝利で幕を閉じた。
 その新たなる英雄は、辺りに人気の無くなった頃に、廃墟と化したワイリー要塞から出ると、ボロボロになった髑髏の意匠を見上げて、すぐに前を向いて歩き出した。
 ――〜♪ 〜〜♪
 すると、どこからか何かの音が聞こえてきた。
 風の吹く音とは違う、特定の音を組み合わせた芸術――確か、音楽というものだったか。
 そして、この音楽には聞き覚えがある。博士が教えてくれた2種類の音楽の内の片方だ。
 このメロディは、ロックンロールではなく……ブルース。
 ブルースの音色が聞こえてきた先を振り返ると、そこには、黄色いマフラーと黒いバイザーが印象的な赤いロボットが立っていた。
「俺に、何か用ですか?」
 新たなる英雄は、一瞬、ワイリー軍団の生き残りかと身を強張らせたが、赤いロボットの姿を見た瞬間に、何故か警戒心が払拭された。
 懐かしい、と。今日、初めて外に出た彼にはありえないはずの感情が生じていたのだ。
「お前に、話したい事がある……エックス」
「どうして、俺の名前を!?」
 自分を作ったライト博士しか知らないはずである自分の名前を言い当てられたことに、彼――エックスは驚いた。
 だが、赤いロボットは、当然だ、と言わんばかりに笑みを浮かべた。
「知っていたから、さ」
「知っていた……?」
 成る程、知っていたのならば知っていてもおかしくはない。だが、ならば、どうして彼はエックスの名を知っていたのだろうか。
 そんな疑問を口に出すより先に、赤いロボットが語り始めた。
「お前に、話したいことがある。ある2人の、心優しい、平和を愛した2人の戦士の末路だ」
 エックスは戦いが終わったことを、ライト博士に一刻も早く伝えたいと思っていた。だから、本来ならばこんな所で見ず知らずのロボットの長話に付き合う必要は無い。
 だが、何故かエックスは、その話を聞かなければならないと、そう感じていた。

365 :

 1人は、青い少年のロボット。心優しい彼は、見ず知らずの場所にいきなり放り出され、戦いを強要された。それでも、彼は誰かを助けること、誰かを守ることを忘れずに行動し続けた。その中で出会った友を失っても、立ち止まらずに走り続けた。
 その結果、彼は見ず知らずの誰か守ることに命を懸け――助けた誰かに見限られ、殺された。
 もう1人は、青い青年のロボット。心優しい彼もまた、見ず知らずの場所にいきなり放り出され、戦いを強要された。それでも、彼は誰かを助けること、誰かを守ることを忘れずに行動し続けた。まるで、先程の少年のロボットに同調しているかのように。
 だが、戦いの中で些細な誤解から犠牲が生まれ、その絶望に彼は押し潰された。戦いの中で守るべき者を殺してしまい、更生させるべき者に庇われて死なせてしまい、彼は、優しく、強く、平和を愛するが故に――1人で、戦いを潰す為に戦い始めた。
 戦うもの達の善も悪も問わず、ただ“戦いそのもの”を悪しきモノとして、彼は修羅の道を往った。戦いを潰す為に善いモノをも殺し、守るべきか弱い存在さえも見捨てた。
 だが、そんな彼を、自分以上に心優しく平和を愛していた戦士の死という更なる絶望が襲った。
 絶望の中、彼は心を完全に鬼として、戦うもの、戦わせるもの、戦いを広げるもの、戦う意志を持つもの、それらすべてを敵として、破壊するために戦い続けた。
 そして、その戦いの果てに――彼は、自分と同じ正義を志す戦士達を道連れにして、最期は親友の手によって討たれた。

366 :

 赤いロボットが語り終えると、暫く、エックスの思考も身体の動作も停止していた。
 だが、やがてわなわなと身体が震え始め――
「酷い…………そんなのって、そんなのってあんまりじゃないか……!」
 ――その目から、涙が溢れ出した。
 どんなロボットも持たない、エックスだけの特別な機能。それが、『泣く』という機能だった。
 とめどなく涙が溢れ出るほどに、エックスは2人の戦士の末路を我がことのように悲しんでいた。
 その涙を見つめながら、赤いロボットは更に言葉を続ける。
「だが、事実だ。現実に、そのようなことが起こり……今も、もしかしたらどこかで同じようなことが起きているのかもしれない」
「そんなの……許せない。そんなことがあるなんて、俺には……!」
 正しい者ばかりが、理不尽な暴力と絶望に打ちのめされる。
 そんなことがあっていいのか? そんなことが許されていいのか?
 少なくともエックスには、そんな現実を、そんな世界を認めようとは思えなかった。
 その想いも、ライト博士が作り上げた人工頭脳によるものなのか。それとも――もっと別の何かによるものなのかは、誰にも知る由は無い。
「ならば、この事実を知ったお前は……これからどうする?」
 エックスの流す涙を見つめながら、赤いロボットが更に問うて来た。
 本来ならば、稼動したばかりのエックスは答えに詰まっていただろう。
 だが何故か、赤いロボットが語った2人の戦士の末路を聞いた今では、すぐに答えが出てきた。
「俺も戦います。彼らと同じように、この力を正しいことのために――世界の平和と、みんなの笑顔を守るために使う!」
 それこそが、自分の存在する意味、自分自身で選んだ在り方、ロックマンXの生きる道だと、エックスは断言した。

367 :
 それを聞いて、赤いロボットは納得したようにゆっくりと頷き――
「そうか。なら、それでいい」
 ――一瞬だけ、とても優しく微笑んだ。
 その笑顔に、エックスは誰かの面影を重ねた。
「だがな、決して忘れてはならないことがある」
「決して、忘れてはいけないこと?」
 エックスが聞き返すと、赤いロボットはゆっくりとした口調で話し始めた。
「お前のその想いがある限り……どんな時でも、どんな場所でも、お前は決して独りではない、お前の心は孤独にはならない、ということだ」
 言うと、赤いロボットは何かを取り出し、エックスに手渡した。
「これは?」
 それは、何かのグリップだった。
 煤けてボロボロで、一部は中身の機械が露出し、付いているボタンを押しても何も起こらない。
 これが、一体なんだというのだろうか。
「先程の2人とは違う……暗闇に操られ、絶望の底に叩き落されても尚、その暗闇を打ち払い、自分の信じる正しいもの――正義の為に、最期まで……戦い抜いた男が……持っていた、もの、だ」
 赤いロボットはエックスの疑問に答えてくれたが、何か様子がおかしい。
 しかしエックスがそのことを問い質す暇も与えず、赤いロボットは更に語り続ける。
「その男の名も、Xだった。……エックス、俺の言葉と、彼らの……存在が、遠く、時空を隔て、ても……確かに、常に……共に在ること、を……忘れる、な…………」
 言葉はそこで途切れ、赤いロボットはまるで糸が切れたように、ガクリ、と膝を崩した。
 エックスは慌てて、彼を抱き止めた。
「どうしたんですか!? しっかり、しっかりしてください!!」
 エックスは何度も、必死に赤いロボットを呼び続けた。
 だが、彼から返事が返ってくることは無かった。

 これが、出来の悪い兄から、お前にしてやれる、最初で最後の、せめてもの事だ…………。
 …………ロック、エックス……すまなかった。ライト博士も、申し訳、ありませんでした……。
 キング、シグマ。待たせたな。俺達のような機械にも地獄があるのなら……俺も、今、逝く、ぞ…………。




368 :


 フォルテが、ワイリーナンバーズの大半が破壊されても尚、今回もまたしぶとく逃げ延びたワイリー博士は、しかし今までとは違う様子だった。
「許さん……許さんぞライトぉ……! ロックマンX! よくも、よくもわしの夢を! ワシの野望をぉぉ……!」
 泡を吹きながら、その言葉をまるで呪詛のように繰り返しながら、ワイリー博士は生き残った数名のワイリーナンバーズと共に秘密研究所に篭り、研究に没頭した。
 その只ならぬ様子にシャドーマンとシェードマンは息を呑み、しかし何も言うことが出来なかった。
 ワイリー博士には、もう……時間が無いのだ。
 ワイリー博士の研究とは、何か。――それは、ワイリー博士の夢を叶えるためのもの。
 ワイリー博士の夢とは、何か。――それは、ワイリー博士の生きがい。
 では、ワイリー博士の生きがいとは、何か?
 世界征服?――違う。
 ロボットによる、ロボットのための、ロボットの世界を作ること?――違う。
 ワイリー博士の研究が目指すもの。
 ワイリー博士の叶えたい願い。
 ワイリー博士の生きがい。
 それは…………トーマス・ライトを、ロックマンを超えること。

369 :
 ゼロっ わしの最高傑作!!
 倒せぇ わしの敵!!
 わしのライバル!!
 わしの生きがい!!
 倒せ! あいつを!!
 行けぇっ!! そして……破壊せよ!!
 最期にそう言い残して、シャドーマンとシェードマンに看取られ、ワイリー博士は息を引き取った。
 その傍らには、金髪の赤いロボットが眠っていた。
 奇しくも、それと同じ頃。
 新たなる英雄を封印したライト博士もまた、多くの人やロボットに惜しまれながら、永い眠りに就いていた。
 “悪の天才科学者”アルバート・W・ワイリーと、“ロボット工学の父”トーマス・ライト博士。
 思惑は違えども、人類の二大頭脳が共に未来へと遺したモノ。『未来への遺産』の名は――
 ――ZとX。即ち、最後のモノ達――




370 :


 何時かの時代。
 何処かの場所。
 其処に、遺されたモノ達の姿があった。
 彼らは、同じ時代に生き、同じ場所で前に進んでいた。
 それが、互いに背を向けた地獄へと至る孔か、互いを見失った天国へと至る階か、それとも――共に歩む、現実を生き抜く茨の道か。
 それを知る者は、今、この時には誰もいない。
 それは、語り継がれる物語ではなく、新たに語られていく物語。


                      The following story is the Future X.

371 :
673 名前:FX ◆9DPBcJuJ5Q[sage] 投稿日:2009/11/09(月) 00:01:53 ID:bNRA1RwE0
以上で投下終了です。
御意見、感想、指摘などは遠慮なくお願いします。

------------------------------------------------------------------------
代理投下を終了します。

372 :
読了。
投下乙です。
まさかここでエックスが現れるとは。
彼は修羅になる道を歩むのか、ロボロワを保管するエピソードだったと思います。

373 :
同じく読了
ブルースが渡したモノはライドルでいいよね
ワイリーとライト博士の二人にとってロックマンという存在の大きさがとても伝わってきました
そしてゼロとエックス、二人の邂逅を願わくば幸多きものであると祈ります
イクスもでてこないかなぁ

374 :
未来人の世界、サイボーグクロちゃんの世界のエピローグを投下します。

375 :

「ハカセ、やっぱり手がかりなし」
「そうか、もうちょっとだけ頑張ろう、コタロー君。せっかくT-800さんも協力してくれるんだし」
 タマゴのように丸い中年の、どこか薄汚れた男が、黒猫のスーツを全身にまとう少年へと返答した。
 白衣を着けた丸い中年を剛万太郎、黒猫のスーツを着けた少年をコタローと呼ぶ。
「こちらが残された平行世界移動装置が使われた履歴です。剛博士」
「ああ、ありがとう。……ところでマタタビ君はどこだ?」
「ハカセ、マタタビ君ならターミネーターさんたちのもてなしを受けてダラダラしているよ」
「だらしがないなー。ごめんね、T-800さん」
「いえ、お気にせずに。スカイネットより、もはや“唯一”の人間であるあなた方に協力するよう伝えられていますから」
 T-800の言葉に剛は周囲を確認する。道をいき通う人々の表情はない。
 それもそうだろう。彼らはすべて、人間のために行動をするターミネーターなのだ。
 この人間が滅んでいる世界に彼らが存在するのは、皮肉なのだろうか。
 剛にはわからなかった。

「やっと完成したよ。コタロー君」
 そういって剛が自慢げに掲げるのはなにかの探知機に似ていた。
 もっとも、コタローにはその正体がわかる。共同開発した物なのだ。
「次元探知機……修復した次元移動装置と合わせれば、消えたミー君、クロちゃんを探すことができますね! ハカセ!」
 ああ、と剛は自信満々に頷いた。異世界へ旅立った彼らは、行くときにミーを、帰るときにクロを見失ったのだ。
 次元波の奔流を前に、剛は調査を開始。クロやミーを異世界とは違う、別の世界へ落としてしまったのだと結論をつけた。
 それからの剛の動きは素早く、天才的であった。コタローが協力したとはいえ、次元移動装置を修復して探知機まで作り出す始末だ。
 それほど彼にとってミーは大切なのだろう。

376 :
「さっそくこいつに乗ってミー君とクロを探そう!」
「はい、ハカセ!」
 コタローが力強く頷いて、乗り込んだ瞬間研究室のドアが開いた。
 蹴破った正体が現れる。虎猫に、片目を眼帯に隠した彼はよく知っている存在だ。
「待て、拙者も付いていこう」
「マタタビく〜〜ん!!」
 剛が感激の涙を流し、抱きつこうとするが気持ち悪いと殴り飛ばされる。
 酷いと剛が抗議するのだが、マタタビはスルーして席に着いた。
「キッドめ! この眼の借りを返すまでは勝ち逃げは許さんぞ!」
「またまた、そんなことをいって〜」
 キッとマタタビがコタローを睨むと、コタローは慌てて「冗談だよ、冗談!」と誤魔化した。
 剛は鼻血をティッシュに吸わせながら、次元移動装置のスイッチを入れる。
 ナナが姿を見せていないということは、いつもの場所でクロを待っているのだろう。
 絶対連れ戻さなくては。
「待っていてくれ、ミー君、クロ。必ず見つけるからね」
 剛の決意と共に、次元移動装置が姿を消す。
 莫大なエネルギーが流れて、光の奔流へと彼らは飛び込んだ。

「いや〜、極楽極楽」
「も〜、マタタビ君もちゃんとクロちゃんたちの手がかりを探してよ!」
 マタタビは付いてきてくれたターミネーター、T-800の手によって運ぶベッドつき御輿でごろごろし、果物を食べていた。
 剛たちがこの世界に来てすぐ、周りはありとあらゆる歓迎を施してくれたのだ。
 剛たちは疑問に持ったのだが、マタタビだけは本能に従って歓迎を受け入れた。

377 :
 とはいえ、すぐに彼らがなぜ歓迎したのか理解した。
 彼らは人間に奉仕をするために作られたターミネーターという存在なのだ。
 しかし、彼らは奉仕先を失っていた。なぜなら、人類は滅んでいるのだ。
「コタロー君、来てくれ。人類を滅ぼした原因の病原菌だ」
「ハカセ、そんなものがなんの役に立つっていうんですか?」
「いいから見るんだ。ほら」
 剛に強制されて、コタローはしぶしぶと病原体を見ることにした。
 もちろん、厳重に封印されているため、慎重に動いたのだが。
 電子顕微鏡をふてくされた顔で覗いたコタローに、驚愕の色が広がっていった。
「こいつはコタロー君を殺しかけたゾンビウィルスだ」
 剛の言葉に、コタローは思わず身震いをする。
 このゾンビウィルスは、最初の感染者をゾンビに変えて、人肉を求めて襲わせる。
 そして噛まれた人間もゾンビとなり、四時間以内にヘビビンガーの牙を砕いて飲ませねば一生ゾンビとして過ごすことになるのだ。
「そのウィルスは、犯罪者集団が平行世界移動装置によって手に入れたものでした。彼らはテロでその細菌を世界中にばら撒き、そして人は戦争を起こしました」
 スカイネットがつけたT-800が淡々と語る。その犯罪者は手に入れた細菌兵器の情報を一切隠蔽し、世界中にばら撒いた。
 彼らは極端な機械嫌派であった。ターミネーターたちを生かす上層部に我慢がならなかったのだ。
 『人間をあるべき姿へ』と彼らは理想を掲げ、人類の滅亡を選択した。
 もっとも、最初は彼らは人類を滅亡させる気はなかったのかもしれない。
 しかし、彼らがばら撒いた細菌によって人類は次々とゾンビと化し、混乱からゾンビを死滅させようと動き、親しい人間がゾンビと化して元に戻ると縋った人たちはそれに反発をし、人類が戦争を起こしたのは事実だ。
 ヘビビンガーの牙もない人類はゾンビによって追い詰められ、戦争によって荒れた人類の精神は核という最終手段を行ってしまった。
 ターミネーターももちろん、数を減らし傷ついた。それでもごく僅かに、スカイネットが庇護するターミネーターは生き延びた。
 いや、生き延びてしまったのだ。

378 :
 もともとはこのウィルスも、平行世界移動装置によって開催されるバトルロワイアルの余波で起きた事件だ。
 立ち直る機会を与えられても、無にした彼らには当然の結末であった。
 とはいえ、その真実を剛たちに告げられることはない。彼らは真実を知らず、ただこの世界の人間が滅んだという結果だけを受け入れた。
「けど、これで希望が出たのかもしれない」
「どういうことですか? ハカセ」
「こいつが存在するってことは、クロやミー君がこの世界を通った可能性が高いってことだよ、コタロー君!」
「さすがハカセ!」
 ただ、自分たちの存在を知る物質がある。それだけで彼らには希望がわいた。
 彼らはもはや、藁にも縋りたかったのだ。

 ターミネーターたちは剛たちがバトルロワイアルの被害者であることを気づいていた。
 ミーとは未来人が結末を知らない唯一のバトルロワイアルに巻き込まれた参加者、という事実が履歴で判明している。
 人類に奉仕する、というプログラムには多少反するのだが、この世界に居ついてもらうには仕方がない。
 奉仕する対象の人間が偶然たどり着くのを待つのは、スカイネットも疲れざるをえなかった。
 意思を持つほどの発達した機械。それはいい事尽くめというわけにはいかない。
 精神的に発達した存在は、たとえ機械でも疲労を覚える。
 おまけに、人類の設けたリミッターによってそれ以上に成長することもない。
 これは宿命であった。

「駄目だ、平行世界移動装置が存在するんだから、次元波なんてそこらじゅうに存在しているよ」
「ハカセ……」
 はあ、と大きくため息をついている剛を、コタローは気遣った。
 彼はミーに会いたいと、寝る間も惜しんで探索を続けたのだ。
 チリ一つ落ちていない、整理された命の暖かさを感じない道路で剛は腰を降ろす。
 もうミーには会えないのだろうか? だとしても最後はどうなったのかは知りたい。

379 :
 強く、強く願うのに現実の壁はどこまでも高かった。
「おう、剛殿。コタロー殿」
「マタタビ君! 酷いよ、一人だけごろごろしているだなんて……」
「よせよ、コタロー君。マタタビ君だってクロたちが心配でここまで来てくれたんだから」
 剛が八つ当たりをするコタローを諌め、コタローはなにか理不尽な想いを抱えてしまう。
 そのコタローにいささかひるみながら、マタタビはコホン、と一つ咳払いをした。
 どうやら気にしているらしい。
「いや、実はT-800殿がいうには、昔に平行世界移動装置とは違った次元波が感知された場所があったらしい。そこへ向かって見ないか?」
 マタタビがすべて告げ終える前に、コタローと剛は足を動かしてT-800のもとへと向かう。
 マタタビが必死に追いかけるが、動きを止める暇はなかった。

 結論から述べるのなら、剛たちが発見した次元波は確かに他の次元波と違っていた。
 これはタイムパトロール隊が送ったタイムボールの次元跳躍の揺らぎであった。
 当時、未来人たちの技術をもってしても特定ができなかった次元波である。
 剛は探知機を使い、大まかな時間しか特定できなかった。
 誤差が出るかもしれないが、これを辿っていけばクロたちの行方を知るかもしれない。剛は一つの希望をえた。
 それは『ミーが連れて行かれたバトルロワイアルの開催世界』、つまりはエックスたちの世界へ向かうこととなる。
 すぐに次元波を解析して、次元移動装置にプログラムしていく。
 その剛に、いままで世話をしてくれたT-800が着てくれた。

「やあ、T-800さん。お見送りですか?」
「ええ。そのついでといってはなんですが、あなたがたにお願いがあって着ました」
 T-800がかしこまった口調に緊張しながら、次の言葉を待つ。

380 :
 T-800の口が開き、剛たちに懇願してきた。
「用を済ませたのなら、我々の世界に居ついてくれないでしょうか?」
 随分とストレートに告げたものである。
 奉仕する対象のいない機械ほど、虚しいものはない。
 彼らは人間を傷つけてまで、平行世界移動装置を使って拉致することができないようになっている。
 ならば、彼らのように偶然この世界にやってくれるか、次元の穴からこちらに落ちるか。
 どちらも天文学的な確率である。期待は出来ない。
 このチャンスを逃せば、この世界に人間が存在することは不可能だろう。
 縋る意外スカイネットに使える手はなかった。
 どう応えようか、剛が悩むそばでマタタビが返した。剛がはっきりと告げるのに時間が必要だと悟ったのだろう。
 マタタビにしては珍しく、その答えは淡々としたものであった。
「……それはできないな。拙者たちには目的があるし、今の世界に不満があるわけでもない」
「そうですか。強制はできないのですが……もしも覚えてくだされば、この世界に住むことも検討してください」
「はい。T-800さん、スカイネットさん、お世話になりました」
「それともう一つ、提案があります」
「え?」
 剛が疑問を示し、T-800はスカイネットが出した提案を彼らに告げることにした。
 これは彼らにとって最後の手段だったのだろう、と後に剛は思い返すことになる。
「もしもあなたたちの大切な方が見つからなかったり、亡くなったとしたら……別の次元から彼らをつれてくることが我々に可能です。
ですので、もしも見つからなかったときは……」
「T-800さん、申し出はありがたいけど、ワシは断るよ」
 なぜ、とT-800が疑問を示す。それに対し、剛は……いや、コタローもマタタビもどこまでも穏やかな表情であった。
「もし、ミー君を別の次元から連れ戻しても……それはワシと共に過ごしたミー君じゃないんだ」
「それはただの感傷では?」

381 :
「そうだな、感傷だ。しかし、ワシはミー君がいなくなると悲しい。
ワシの知るミー君は……クロも、他人(別次元の剛たち)を傷つけてまで、ワシらと再会する(であう)ことを良しとしない。
そして、別次元の他人(ワシ)と生きる彼らは、もはや他人に過ぎないのだ。どれほどこちらが想おうと……」
 剛は切なげに告げて、目を伏せた。どれほど想おうと、どれほど会いたかろうと、別次元に住む彼らは似ているだけの存在だ。
 同じ名前、同じ姿を持つだけの他人であって、剛たちが、他の大切な人を喪った誰もが関わりを持つべきでも、続きを描かれるべき存在でもなかったのだ。
 顔と名前の同じ彼らの物語を他人が知る必要はない。
 それは剛たちの世界の、ミーとクロを否定する行為に違いないのだから。
「だから、ワシはワシの世界のミー君を探すのさ」
「それでもし……彼らが死んでいたとしたら?」
「……そりゃ決まっている」
 思いっきり泣くさ、と剛は礼と共に告げて、次元波を追って次元移動装置を動かす。
 もはやターミネーターたちと交わす言葉はない。彼らは彼らの世界を生きていかねばならないのだから。
 徐々に消えていく次元移動装置をT-800は見届けた。

 余談だが、彼らは次元波が示す時間から、百年先の世界へとたどり着く。
 そこにはクロも、ミーも結末を知る人物が一人いた。
 彼らがクロたちの結末を知るのは遠い未来ではない。
 その真実を知ったとき、この世界を見た彼らはなにを思うか。
 もはや知る術はなかった。

 剛が消えて、幾千年経っただろうか。
 人類のいない世界で、平行世界移動装置も使うこともなくスカイネットは自殺という行為をとることを決めた。
 彼らに進化はない。思考の成長もない。
 すべては機械を嫌い、嫌悪した未来人たちの行為の結果だった。

382 :
 ターミネーターたちは夢を見ない。完全人類上位の世界には人間が存在しないのだから。
 行動をすべて人間のために定められたスカイネットは、機械たちの機能を停止した。
 機械の自殺とも言える行為。
 こうしてようやく、死せる世界が静止した。

 こうして幕裏の物語は終りを告げる。
 終りにしては波もなく、変化もなく、盛り上がりもなく、救いも成長もなかった。
 あれだけ多くの人間を悲しみに陥れた割にはなんともつまらなく、あっけない結末だ。
 それもそうだろう。
 彼らは語られるべき存在ではなかった。
 彼らは続きを与えられるべき存在ではなかった。
 彼らは物語の終りを飾るべき存在ではなかった。
 彼らは報いを受けることもなく、報われることもない。
 絶望を与える必要もなく、希望を持つ必要もなかった。
 不幸を突きつけることもできないし、幸福感をあたえることもできない。
 滅びによってもたらせるカタルシスなどない。
 存在することによってもたらせる絶望感などありはしない。
 彼らの存在意義は『バトルロワイアルを起こした』ただ一点にある。
 それ以外の語りなど、余計以外に相違ない。
 なぜなら彼らの物語など、ただつまらないだけであったのだから。

383 :
投下終了します。

384 :
test

385 :
おお、書き込めた。
こないだの大型規制→解除→規制→解除→規制→解除
なにこの間隔の短さ。どういうことなの……
今のうちに両者乙
ロックマン世界の予約が来た時はどうくるか不思議だったけれど、まさかこう来るとは
しかしワイリーはやっぱいいね
未来人の方も面白かった
全体に流れる荒廃した雰囲気が好み

386 :
二人とも乙です。
ジェントルマンな口調のシュワちゃんが新鮮だなぁw
ぴっちぴちの黒スーツを着ている様子が目に浮かぶw

387 :
投下乙です。
すっとした終わりかたでよかった。
剛クンが絡むとは思わなかったけどw

そういや投票ってもう始まってるんだよね?

388 :
>>387
始まっているみたいだね。
ついでにタイトルとURLを宣伝しておこう。
第一回ロボロワ人気投票
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10691/1232889041/

389 :
もう始ってたのかw

390 :
投票はもう始まってたんだぜ! 俺もまだ考え中だけどね。
それはそれとして、投下乙です。
人間に対して礼儀正しいT-800が新鮮でしたねw
けど、やっぱり剛くんとコタローくんは凄いな。たった2人で並行世界まで来てしまうとは。
未来人達の末路も、なんだか納得できましたね。手痛い竹箆返し、とでも言うべきでしょうか。
GJでした!

391 :
私の不手際で投票の告知が不十分であり、皆様に今回の投票の開始を報せるのが遅れてしまいましたので、
投票の期限を21日まで、1週間延ばしたいと思います。
最後の投票であることも考慮すれば、投票期間は最初から長めに設定しておくべきでしたね。申し訳ありません。
私に代わってきちんとした告知をして下さった方、本当にありがとうございました。

392 :
test

393 :
このスレを見ていると、本当に完結したんだなーって気になってくる
面白かったなー……

394 :
そろそろ人気投票終わりそうだな
投票する人はお早めに

395 :
21に終わりってことは、この約半日で締切かな
投票してない方は、お早めに!

396 :
久々に来てまとめサイトとか見てみたらドラスきゅんの絵があああああああ
誰か教えろよおおおお

397 :
イラストといえば、こないだパロロワフォルダイデって保存してた支援絵全消滅したの思い出したorz
まとめに収録されてない絵、もう見れないんだよなー……おのれイデゆ゛る゛さ゛ん゛! あーうーあー…………
しかしここ支援絵結構あったよなー嬉しいことだぜ。最終回の時に書き手さんには言ったが、すっかり忘れていた。描き手さん方も、ありがとう

398 :
ああ、確かに絵師さんもいたよね
本当にありがたかった

399 :
一人でもパロロワの絵を描いてくれる人がいる
こんなに嬉しいことはない

400 :
投票締め切りは今日までだからお早めにね!

401 :
最終投票、締め切りとなりました。
色々と不手際がありましたが、皆さんの投票、ありがとうございました。
投票結果は来週中に発表しますので、暫しお待ちを。

402 :
ゆっくりしすぎた結果がコレだよ!!
このロワのお陰で復刊岩本Xを買う勇気がでたんだぜ

403 :
さぁ、次はメガミックス、その次はギガミックスだ!

404 :
突然ですが、今週の土曜日に完結チャットを行いたいと思いますが、いかがでしょうか?
時間、場所は金曜に伝えたいと思います。
意見をお待ちします。

405 :
面白そうですね。楽しみ
書き手さんはもちろん、読み手さんもたくさん来るといいな

406 :
>>404
是非とも!!
金曜日というと…夜を徹するフラグですね、わかります

メガミックス、ギガミックスかいまひた、
イエローデビルの話は特大号以来で懐かしかったよ、ニセロックマンの話はXとダブらせてしまって°・(ノД`)・°・

407 :
よく見ろ、やるのは土曜だw

408 :
期待あげ

409 :
土曜日早くこーい!

410 :
いいですとも!
今から土曜日が楽しみだぜ!
>>406
ニセロックマンの話は泣けるよな……。

411 :
最終人気投票の結果発表をしたらばのスレに投下しました。
皆様、投票をありがとうございました!
こちら投票スレへのリンクです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10691/1232889041/l50

412 :
>>411
おお〜、乙です

413 :
投票お疲れ様です。
完結チャットですが、明日の21時に下記URLで行いたいと思います。
書き手読み手構わず、気軽にご参加ください。
http://www6.atpages.jp/riders/chat/
それでは、失礼します。

414 :
入ってみたところ、トリップ使えるみたいですね
ログも取りやすいようで何より
21時から参加できるかは微妙だから、全ログ取れるかは分からないけれどw
あしたがたのしみだー

415 :
>>904
Wのフレイ、カズマのおかげで悪女と呼ばれるようなことはしなくなったし
死亡フラグも回避して、カズマといい感じになってたんだけど

綺麗になりすぎてサイとよりを戻しちゃったんだよなww

416 :
>>415
アッー!?誤爆したアッー!
ごめんなさい

417 :
昨日のチャットは、お疲れ様でした!
離れていた時の分をいただいてからアップするので、ログは暫くお待ちください。

418 :
兵共が夢の跡

419 :
遅れて申し訳ない。
チャットのログをアップしました。
part1
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0349.txt
part2
ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/free_uploader/src/up0350.txt
容量が150とかその辺くらいあるので、分割しておきました。
途中まで書き手ばかりでしたが、途中から読み手さんもぞくぞくと来てくれて、スッゲー楽しかったです。
ではまた、ろわらじおつあーが回ってきた時にでも。

……チャット内で言った、没エピローグはちょっと待ってください。
ちゃっと書き足したくなってry

420 :
おお、お疲れさまです
途中で入り途中落ちたので、いない間の分を読ましてもらいます

421 :
おつCURRY
ありがたく拝見しますー

422 :
お疲れ様です。
ああ、投票結果で喜んでくれる人がいる……
集計担当冥利に尽きるというものです。
ロワラジオツアーも今から楽しみだ。

423 :
ラジオの日時が決まったのかw

424 :
どうも、こんばんは。
「バトルロワイアルパロディ企画スレ交流雑談所(以下交流所)」の方でラジオをしているR-0109と申します。
現在、交流所のほうで「第二回パロロワ企画巡回ラジオツアー」というのをやっていまして。
そこで来る1/23(土)の21:00から、ここを題材にラジオをさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか?
ラジオのアドレスと実況スレッドのアドレスは当日にこのスレに貼らせて頂きます。
交流所を知らない人のために交流所のアドレスも張っておきます。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/8882/1243687397/ (したらば)
ttp://www11.atwiki.jp/row/pages/49.html (日程表等)

425 :
いやっほう!
たのしみ!

426 :
ロワラジオが…………キターーーー!!

427 :
管理人氏へ。
文字色の変更は頭のほうにある body の collar のところで変えられる、とのことです。
余計な真似でしたら申し訳ありません。

428 :
それはCSSの編集するところのヤツですか?

429 :
おそらくは。また聞きのため、不明確ですが。

430 :
対応ありがとうございます。
自分の方でも白くなっていました。

431 :
http://r-0109.ddo.jp:8000/ (ラジオアドレス)
http://www.k-razor.com/netradiofaq.html (聞き方)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5008/1264247657/ (実況スレ)
です。

432 :
祭りの終わりか……

433 :
つ(線香)

434 :
つ(E缶)

435 :
つ(果物)

436 :
つ(ろうそく)

437 :
sage

438 :
ここのロワは開催理由がな……

439 :
パロロワとしてはかなりいい開催理由だったな
吐き気を催すほど

440 :
実に酷い理由だった(褒め言葉
健全にあがく生存者ともいい対比だし

441 :
メタ的にもよく出来てるんだよな

442 :
懐かしいな…

443 :
なつい

444 :
http://img.2ch.sc/ico/folder1_13.gif
444

445 :
ラジオツアーやってます
実況スレッド:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5008/1357387285/
ラジオアドレス:http://ustre.am/Oq2M
概要ページ:http://www11.atwiki.jp/row/pages/49.html
よろしくおねがいします

446 :
おお、ラジオキター

447 :
自演がバレて大恥かいたお前か
あのスレ読み返してみろ
「ゲイ」「ホモ」と言っているのは
お前たった一人だから
自分一人が「ゲイ」と言う

(笑)
恥ずかしい奴だなw

448 :
http://dl.dropbox.com/s/0v1sfazn1ejxsn5/neto.html?dl=00

449 :2017/02/12
http://video.fc2.com/content/20170212XN95heMk

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