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- 1 :2018/07/02 〜 最終レス :2018/11/23
- はい
- 2 :
- 保守
- 3 :
- 保守
- 4 :
- 保守
- 5 :
- 保守
- 6 :
- 保守
- 7 :
- 保守
- 8 :
- ほす
- 9 :
- ほす
- 10 :
- ほす
- 11 :
- ほす
- 12 :
- ほす
- 13 :
- おす
- 14 :
- おす
- 15 :
- 捕手
- 16 :
- 捕手
- 17 :
- 捕手
- 18 :
- オワコン
- 19 :
- 駄作
- 20 :
- 20
- 21 :
- お
- 22 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 23 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 24 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 25 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 26 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 29 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 30 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 32 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
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加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 45 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 46 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 47 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 48 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 49 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 50 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 51 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 52 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 53 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 54 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 55 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 56 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 57 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 58 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 59 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 60 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 61 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 62 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 63 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 64 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 65 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 66 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 67 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 68 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 69 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 70 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 71 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 72 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 73 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 74 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 75 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 76 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 77 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 78 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 79 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 80 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 81 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 82 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 83 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 84 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 85 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 86 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 87 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 88 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 89 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 90 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 91 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 92 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 93 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 94 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 95 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
- 99 :
- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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- 吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓(とん)と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然(しか)もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪(だうあく)な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕(つかま)へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考(かんがへ)もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但(たゞ)彼の掌(てのひら)に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許(ばか)りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂(いはゆる)人間といふものゝ見始(みはじめ)であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐(やくわん)だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會(でく)はした事がない。
加之(のみならず)顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)
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