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小公子セディ・11
- 1 :2017/01/24 〜 最終レス :2018/05/22
- 引き続き 隠れた名作「小公子セディ」を語りましょう。
前スレ
小公子セディ10
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1476792170/l50
小公子セディ・9
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1475492809/
小公子セディ・8
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1471518272/
小公子セディ・7
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1470316584/
小公子セディ・6
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1469275727/
小公子セディ・5
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1468240509/
小公子セディ・4
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1467127375/
小公子セディ・3
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1443069869/
小公子セディ・2
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1091439388/
小公子セディ
http://comic5.2ch.sc/test/read.cgi/ranime/1044342938/
日本アニメーション
http://www.nippon-animation.co.jp/work/1532/
- 2 :
- 【アニー・エロルとお似合い度ランク】
※対象:成人男性キャラ
SS:ジェイムズ
S:ハビシャム
A:
B:ドリンコート伯爵
C:アレック編集長、モーダント神父、ビービス、ウェストレイク先生、レックス(医者)
D:ディック、ウィルキンス、ガストン(町医者)、
E:ホッブス、ロリデル男爵、マイケル(エリック父)
F:ジェファーソン、ニューイック
- 3 :
- ※おさらい
【ハビシャム一家】
・ウィリアム(ビル)・ハビシャム
皆さん御存知のハビシャムさん。誠実で真面目なドリンコート伯爵の顧問弁護士。物分かりも良く信頼できる男性。普段はロンドン在住。今はアニーと再婚し、ロンドンとドリンコート家を行き来しながら多忙ではあるが、幸せな生活を送っている。
・キャロライン(キャロル)・ハビシャム
ハビシャムさんの前妻。ハビシャムさんを愛し支える優しい妻だったが、数年前に癌で亡くなる。墓はロンドンにある。
・オリヴァー(ナル)・ハビシャム
ハビシャム一家の長男。父の背中を見て弁護士を目指す。昨年司法試験に合格し、現在はロンドンよりも北にあるルートンに住んでいる。レディング在住の恋人がいる。
・ローズマリー(ローズィ)・ハビシャム
ハビシャム一家の長女。現在ロンドンの大学に通っており、将来は外交官を目指している。実家暮らし。ハビシャムさんの良き理解者で、アニーとも馬が合う模様。
- 4 :
- _,, 、--─--──-- 、_
/ \
/ ヽ
/ ヽ
/ ., l , i
( ( 乂 .l .ハ l
ヽ、__て,,、__,,ゝ丶-ヘ,,___、,,( l
/´ ヾ ,,==、 ´,,==、゙゙┬ .人
!/ l (゚;。); .('';.).! ゝ、_ .フ
.( l. ~ / ''゚'' ´ /´ マ
ヽ/ .! ヽ ' ( )
( ヘ ー-─' ゝ、. ゙ヽノ >>1、乙♪
ヽ、,, \  ̄ 人 丿
ゝ、`'' 、_ _,, .イ、 ` ,__..ノ
`アy  ̄ ン ヽJ'''`
┌''~ \,, - ' ´ ゙'.,ゝ、_
γ'' ゙ i''' ̄ ̄T''T ̄ ゙゙゙̄フ ./ ゙''ヽ、
/ , .) -.| .|- // / ヽ
/ .| ゝ-.-イΠ^' 、 ) ./ ヽ
./ |,i (´ / ノ.| !`'i'´ ./ ヽ
./ i ヽ / ヽ l l 丶
/ | ゙丶/ \_.ノ | ハ
/ | | i
i' | | l
.l i | |
- 5 :
- ┌- 、._
| 7
_,,.. -──- 、.._ | ./
,.‐'"´ `` ‐、| / /
/ ///
,,.. -─- 、/ /
,.‐'´ _ ゙i、
∠ ‐ '"´/ i
./ |
./ ,.イ |
.l // ,イ ,1 |ヽ ト、 !
i ./ i , /l / l.l ! 、 ト、゙i ,ヘへ、l ヽ.ト、|、 /
l. / .| /| /-|←┼‐l、 ヽ ト、!, -─ヽ|─!-l、i /
! l l | ! |、`';:‐-_、._ ヽ、l\l-i' _,_-='、"~! i"ヽ
. ヽ! ヽ|,/l゙、! l( (80j` l──|. イ80) )l. | )|
l.(l l ー-‐' ,! l、`゙‐--‐' l /"ノ
ヽ ヽ、._l_ _,.ノ 〈> ヽ、._ _.l_// / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ、.__,l  ̄ __  ̄ /、‐'´ |
`‐ 、 , ‐'´‐-ヽ < >>1、乙。
_ ./l` ‐ 、. _,. ‐''"!\ |
_,,.. -‐'ヽ ̄ヽ,-、シ ̄// |`‐- 、.._ \________
/ i / /_ 7`‐゙\__.\. | i ヽ、
/ l / | /||\ / ̄ ! | !
- 6 :
- いよっ、待ってました!昭和アニメ掲示板一の大人気スレ!!
- 7 :
- 前スレ>>1000の続き
メロン「その幸せを壊しているのが私だと思うと心苦しいわ」
セディ「そんなことないよ!メロンおばさん」
アニー「そうですよ。メロンさんは悪気があってお父様と行動を共にしている
わけではないのは私たちも十分、承知しています」
伯爵が重い口を開いた。
伯爵「わしが悪いのじゃ。ウェリントン卿の未亡人と交際するなど、レスリーという
思いを寄せている女性が居ながらつきあったわしが馬鹿じゃった」
セディはやさしく声をかけた。
セディ「いいえ、お祖父さんはやさしい人なのでウェリントンさんのような女の方を
放っておけなかったんだと思います。ウェリントンさんも旦那様を亡くしてから
さみしかったからお祖父さんとおつき合いをしたんですよ。…あ〜、でもお友だちだったら
そうでもいいんでしょうけど、結婚となると困りますよね。僕、子供だからそのへんが
まだどうしたらいいかわからないの」
アニー「そうね。セディ、大きくなったらわかると思うけど恋愛って発展していくと
想いが強くなって結婚せずにはいられない関係に発展することがあるの。でも人は2人の
異性と結婚はできないわ。お断りしなければいけないこともあるの。でもそれは相手が
ある話なので時には相手方を怒らせてしまうことがあるのよ。今回、ウェリントン夫人は
どのようなお気持ちを持っているかわからないけどお父様はメロンさんに想いがあるので
ウェリントン夫人にどうお断りしたらいいか悩んでいるの。相手方をできるだけ傷つけない
ようにと思えば思うほどよ」
セディの年齢としてまだこのような事態を理解できる年頃ではなかった。
セディ「(納得いかない部分もあったが)わかりました、母さん」
そんなやり取りを聞いて伯爵もメロンも心が穏やかになっていった。
ハビシャム「さて、アニーとセドリック様のお話も我々にとっは心が和む会話ですが
御前、一度明日かあさってにはウェリントン夫人と単独でお会いになってはどうでしょうか?
もしそれで揉める様なことがありましたらその時、私が仲裁に入るということで…」
伯爵「うむ。それでは明日、わしが直接、ウェリントン夫人に電話してみよう。
面会の日時はその時に決める」
伯爵は覚悟を決めたのだった。
- 8 :
- >>7
その夜伯爵は眠れなかった
伯爵「うむ…眠れんわい…」
メロン「あなた…大丈夫ですか?」
伯爵「ああ、済まんな、起こしてしまったな」
メロン「いえ、私も起きてましたから…」
伯爵「そうか…こんなことになってしまって済まぬ」
メロン「そんな、仕方のないことですわ。それに、しっかりと向き合ってくださって嬉しいです。どんなことがあっても私は受け入れる覚悟が出来ています」
伯爵「ありがとな、でもこれだけは覚えておいてくれ。今の儂はレスリーと共に過ごすことが生きるための源なんじゃ。そなたと一緒にいることが儂のこれからの人生の全てと言っても過言ではない」
メロン「まあ」
伯爵「しっかり話をつけてくる。お互いにとってよい形になるよう…」
メロン「もう何も言わなくていいわ。あなたの気持ちはよく分かりました。きっと私たち幸せに慣れると思うわ…」
伯爵「レスリー…」
伯爵とメロン夫人が抱き合った
伯爵「明日はキャロルの命日だというのに、ハビシャムには申し訳ないことをしてしまったな…」
メロン「そうですわね、明日はしっかりキャロルさんの墓も参りましょう」
伯爵「そうじゃな…」
- 9 :
- >>8
伯爵「レスリー…愛してる…」
メロン「私も愛してますわジョニー…」
伯爵「レスリー、ずっと儂のそばにおってくれ…儂も永久にそなたのそばにおるからのぉ」
メロン「ええ…勿論ですわ」
伯爵とメロン夫人は同じ布団の中で抱き合い続けた
伯爵はそばにいると言ったものの、ウェリントン夫人のことが気掛かりで、
何だかメロン夫人が遠くにいってしまうような気がして、どうしても抱き締めないと気持ちが落ち着かなかった
- 10 :
- >>9
丁度、同じ頃、ハビシャムの部屋では…
アニー「あなた…」
ハビシャム「何だ、アニーも起きていたのか?」
アニー「ええ、今日は何だか眠りが浅くて…」
ハビシャム「ああは言ったけどもし悪い方向に行ったら裁判になることは
覚悟しなければならないね」
アニー「それはあまり考えないことにしましょう。…でもそれがあなたの
本業だったわね。ジェイムズの新聞記者の仕事も大変だったけど弁護士は
もっと大変ね」
- 11 :
- >>10
ハビシャム「アニー、愛しているよ。僕は君を必要としているのだ。わかるね?」
アニー「もちろんですわ。頑張って2人目もつくりましょうか?」
ハビシャム「そうだね。お墓参りが終わってドリンコートへ帰ったらそうしよう。
ここではローズィもいるし、ちょっと具合が悪いね」
そう言いながらハビシャムはアニーを抱きしめ、キスをした。
アニー「あーん、もっと強く抱きしめて…」
二人は心も体も温めあった。
セディ「今晩に限ってどういうわけか僕も同じ部屋に寝ているんだよね。
二人ともそんなこと忘れているのかなあ〜?」
セディは二人の悶える声で目が覚め、こんなことを呟いていた。
- 12 :
- >>11
夜更けにハビシャム邸を見回っていたローズィは伯爵とメロンのやり取りや
ハビシャム夫妻のやり取りが聞こえてくるのを耳にした。
ローズィ「これが大人の営みね。早く私も彼と寝てみたいわ。でも彼って
性にあまり関心がないのよねえ…」
ローズィはつき合っている彼氏はいたが、学生の身分ということもあり、
異性の肉体を求めることを控えていた。
2、3度彼氏を誘おうとチャレンジしたがその度にはぐらかされていた。
- 13 :
- >>12
ハビシャム「アニー…愛してる」
アニー「私もよ」
ハビシャムさんはアニーに強く口づけをした
アニーもそれに応じた
ハビシャムさんのテクニックは相変わらずで、彼があらゆる部分を撫でたり舐めたりするだけで、アニーは声を出していた
ハビシャム「君は本当に素敵な女性だよ」
アニー「あなたも素敵な男性ですわ」
ハビシャム「そうか、ありがとう」
その後ハビシャムさんはアニーの胸を揉んだ
- 14 :
- >>13
セディ「今晩も見せつけてくれちゃって…そうとも知らずw。ウフフ、かわいいなあ〜」
セディが小声で大人びた発言をしていた。
- 15 :
- >>14
朝になり、ローズィが各部屋を回り朝ごはんの準備ができたことを伝えに来た。
ローズィ「御前さま、メロン様、朝食の準備ができましたので食堂へいらっしゃってください」
メロン「ローズィ様、おはようございます。あら、私ったらお手伝いもしないで寝過ごしてしまったわ!」
ローズィ「お気になさらないでください。遠慮せずロンドンへ滞在中は私に任せてください」
それを聞いていたやっと目が覚めた伯爵
伯爵「おお、もう朝か。昨日はいろいろ考えてしまっていたのでようやく朝方に寝付くことができたわい。
ローズィ、すまんな。こんな年寄りのためにいろいろと世話になってしまって」
ローズィ「いいえ、とんでもないですわ。じゃあ、もし疲れが取れないようでしたら朝ごはんも後にしますか?」
伯爵「いや、大丈夫じゃ。すぐに支度して下に下りていく。レスリー、わしの着替えを出してくれ」
メロン「はい、承知しました」
- 16 :
- >>15
今度はハビシャムの部屋に顔を出した。
ローズィ「お父様、アニーさん、セディ…いいえ、若君、朝ごはんができました。
下へ降りて来てください。食堂に朝食の準備をしましたから」
セディ「ローズィさん、おはようございます。若君なんて仰々しいから母さんみたいに
”セディ”って呼んでよ」
ローズィ「滅相もない。お父様なら若君の義理の父親ということでそう呼んでいるのでしょうけど…」
セディ「じゃあ、問題ないじゃない?ハビシャムパパが義理の父さんならローズィさんは僕のお姉さんだよ。
お願い!2人だけの時でいいからセディって呼んでよ。ねえ母さん」
アニー「そうねえ。ローズィ、私たちといるときだけそう呼んで
やってちょうだい」
ローズィ「ええ、まあ、そうしたいんですけど…」
セディ「そうそう。僕も早くローズィさんと本当の姉弟(きょうだい)
みたいになりたいからさ、ね」
その3人のやり取りを聞いてハビシャムはモゾモゾと起き出して来た。
ハビシャム「ローズィ、おはよう」
ローズィ「おはようじゃありません。早く着替えて食堂へ降りてきてください。
朝食の支度ができたのよ。今日はみんなでお墓参りに行くんでしょ?お父様は御前様
と違ってまだ若いのでからしっかりしてもらわないと困りますよ。じゃあ私は食堂で
待っていますからね」
ハビシャム「わかったよ」
ローズィが下に下りて行ったところを見計らって笑いながらこう言った。
ハビシャム「ローズィ、あいつも段々、亡くなったキャロルに似てきたなw
説教がましいところもそっくりだよ。アニー、生前のキャロルもあんな感じだったんだ」
アニー「ダンディなウィリーも家に帰ると死んだ奥様に頭が上がらなかったのですねえ(笑)」
ハビシャム「まあ、そんなところさw」
ハビシャムは苦笑いをした。
- 17 :
- >>16
そこへ電話が鳴った。
ローズィは電話を取った。伯爵はドキッとした。
「まさか、ウェリントン夫人ではあるまいか…?」
メロン夫人もそれを察したのか少々不安な顔になった。
ローズィ「はい、ハビシャムですが…セディ?」
伯爵「セディじゃと?ウェリントン夫人がセドリックに用事があるとでもいうのか…
レスリー、どう思う?」
メロン「さあ…何が何やら…」
ローズィ「若君にお電話です」
セディ「ウェリントンさんが僕に?何の用事があるのかな?」
ローズィ「ウェリントン夫人ではありませんよ。ブリジット様からです」
伯爵とメロンは体から力が抜けた。
伯爵「ふう〜。飛んだ取り越し苦労だったようじゃなw」
メロン「あまりビクビクしていてもお体に触りますよ」
伯爵「ああ、そのとおりだ」
- 18 :
- >>17
生まれて初めて受話器を持ったセディ。受話器といっても現代のようなものではなく、
相手方から聞こえてくるスピーカーのついたものである。
こちらから喋る方の送話器は電話器についている形式のものである。
当時の電話は今日のようなダイヤルなどついておらず、まずは電話会社の交換手を
呼び、ロンドン市内の何番地の誰々さん宅へ、そして電話番号を交換手に告げ、
繋いでもらうと言った方式であった。
セディ「ハロー。(でいいのかな?)」
ブリジット「ハローじゃないでしょ?グッモーニングでしょ。まさかあなた今回、
初めて電話を使っているの?」
セディ「そうだよ」
ブリジット「今起きたんじゃないでしょうねえ?寝坊助はダメよw」
セディ「朝から随分、ご挨拶だなあ〜!」
セディはちょっとムキになった。
ブリジット「冗談よ。それより今日はキャロラインさんのお墓参りに行くんでしょ?
その後の予定は?もし予定が無かったら私の家にいらっしゃいよ。今日はお母様も
お出かけで私一人になるのよ」
セディ「じゃあ、せっかくだからブリジットも一緒にお墓参りに行かない?
…ちょっと待っててね」
そう言ってハビシャムのところに駆け寄りこう言った。
セディ「ハビシャムパパ、もしお邪魔でなかったらブリジットも一緒に
お墓参りに行ってもいいかな?」
ハビシャム「それは構わないよ」
セディ「じゃあ、ブリジットの家に寄ってそれから行きましょう」
ハビシャム「そうしよう」
- 19 :
- >>18
電話口に戻り、セディはこう言った。
セディ「もしもし…」
ブリジット「セディ、あまり待たせないでね。電話代って結構高いから」
セディ「ごめん、初めて使うものだからそんなこと知らなかった。…それで
今、ハビシャムパパにも許可もらったんだけどキャロラインさんのお墓参りに
一緒に行こう。ダメ?」
ブリジット「もちろんいいわよ。但し、お母様が9時にならないと出かけないようなの。
それから来てくれるかしら?」
今度は受話器を持ったままハビシャムにこう言った。
セディ「ハビシャムパパ、ブリジットの家に9時以降に行くってことでいいですか?」
ハビシャム「構わんよ」
今度はすぐにブリジットに返答した。
セディ「うん、大丈夫だよ。こっちから迎えにいくから準備していて…うん、わかった。
それじゃあ…」
- 20 :
- >>19
電話はブリジットの方から切ったがその後の処理がわからなかった。
セディ「ローズィさん、あとどうすればいいの?」
ローズィは立ち上がり、セディから受話器を受け取り、電話器に受話器を置いた。
ローズィ「こうすればいいだけよ。電話はかかってくれば交換手の方が繋いでくれる
から受話器さえ取ればいいけど、かける時は受話器を取って脇のこのクランクを回して
電話局の交換手を呼ぶ。そしてロンドン市内なら”ロンドン市○○街何番地の××さん宅、
電話番号を交換手に伝えて繋いでもらう。…わかったかしら?」
セディ「へえ、ニューヨークにもあったけど父さんの会社やガストン先生のような仕事で
しか利用していない人のところでしかみたことがなかったよ。ハビシャム先生はお仕事で
使われているんですか?」
ローズィ「お父様の事務所にはこことは別に電話があるわ。これは自宅用よ」
セディ「へえ、すごいなあ〜。ハビシャムパパはお金持ちなんだね」
ハビシャム「2人とも食事に戻りなさい。スープが冷めちゃうよ」
セディ「あ、いっけない!電話って初めて使ったので感動のあまりいろいろ聞いてしまった」
伯爵「ローズィ、電話のかけ方まで教えなくてよい。セドリックがロンドンにいる間、
ブリジットに何度も電話をかけられてしまうぞw」
伯爵は冗談を言った。
セディ「はい、わかりました。よほどの用事がなければブリジットには電話しません。
世間話がしたければ直接会って話しをします。心配しないでください」
伯爵「電話をしたければハビシャムの家ではなく、わしのロンドンの屋敷で電話しろ。
そうすればハビシャムにも負担をかけなくて済むならなあ…ホッホッホw」
伯爵はこれから迫ってくる恐怖を打ち消そうとセディをダシにして皆の笑いを誘った。
- 21 :
- このアニメって欧米で実写化しないの?
ぜひして欲しいよね
- 22 :
- >>20
そして8時を廻って皆が出掛ける準備を始めた
ハビシャム「9時までには着いていないといけないから、そろそろ支度をしましょう」
アニー「ええ」
ハビシャムさんは支度をしながらも、ずっとウェリントン夫人の件で、どうすればいいのか考えていた
ローズィ「お父様」
ハビシャム「ん?なんだね?」
ローズィ「重大な事態なのは分かりますが、あまり無理をなさってはいけませんよ」
ハビシャム「ああ、分かってるよ」
ローズィ「私は直接手助けは出来ませんが、家のこととか何でも仰ってくださいね。お父様は昔からすぐ無理なさるから」
ハビシャム「お前は本当にキャロルに似てきたな、お節介なところが」
ローズィ「そりゃあ親子ですから」
ハビシャム「でもキャロルもお前も、お節介だけど暖かくて、私にとって包容力のあるよき理解者だな」
ローズィ「お父さんはね、気分が良くないときに限って気丈に振る舞おうとするの。
小さい頃からよく見てたから分かります」
ハビシャム「そうだね、キャロルもそんなときはよく励ましてくれたなぁ…
口うるさいこともあったけど、素敵な女性だったな」
ローズィ「そうね、でもアニーさんも素敵な女性だと思うわ」
ハビシャム「ありがとう、ローズィ君もキャロルのように素敵な女性になるさ。いや、もうなっているか」
ローズィ「いえ、まだまだお母様やアニーさんには及びません」
ハビシャム「それもそうだな」
ローズィ「もう、お父様ったら」
二人は笑った。ハビシャムの気持ちはかなり紛れた
- 23 :
- >>22
伯爵「ハビシャム、馬車の準備はできたか?わしらは年寄りだから歩きはキツイんじゃよ」
セディ「じゃあ先に僕は走ってブリジットの家に行っていますよ」
伯爵「せっかくだから乗って行け」
セディ「大丈夫です。すぐ近くですから」
そう言ってセディは駆け足でブリジットの家に向かった。
伯爵「子供は元気があってよいなのう。なあ、レスリー」
メロン「本当ですわね」
伯爵「おーい、ハビシャム、馬車はまだか?」
- 24 :
- >>23
ハビシャム「御前、まもなく玄関先に御者が馬車を牽いてきますので
もう少しお待ちください」
ハビシャムは”今日はいつになく、せっかちな御前だな”と思っていた。
アニー「お父様、それにしても今日は良いお天気になって良かったですわね」
伯爵「そうだな。…だがわしの心は曇天じゃ、正直」
メロン「引っかかっていらっしゃるのですね」
伯爵「ああ、まあ。あの件が解決していれば気持ちよくお墓参りできるのじゃがな」
- 25 :
- >>24
そこへ馬車がやってきた。
御者「どう、どう…」
ハビシャム「御前、お待たせいたしました。どうぞお乗りください」
伯爵「うむ」
そう言って伯爵とメロンが先に乗った。
ハビシャム「あれ?セディはどううしたんだい?」
アニー「セディは先に走って行きましたよ。近くなのに乗り物に乗って行くなんて
自分には合わないと思ったのでしょうねえ」
ハビシャム「そうだったのか。じゃあローズィ、お前も乗りなさい」
ローズィ「あら?若君が歩いていったのなら私も一緒に歩いて行けば良かったわね。
2人だけでもお話もしたかったし」
ハビシャム「お前も乗せようとせっかく大き目の馬車にしたんだから乗りなさい」
ローズィ「若君も行ちゃったし、しょうがないわね。今度は若君に声を
かけてもらうよう頼んでみるわ。こう見えても私も若君と同じ若いんですからね」
ハビシャム「おいおい、私たちを一気に年寄り扱いか?」
ローズィ「アニーさんは別よ」
ハビシャム「やれやれ…」
気短の伯爵はそのやり取りにイライラしてきた。
伯爵「ハビシャム、つべこべ言わず早く乗って馬車を出してくれ。いつまでも
馬車に乗っていると腰が痛くなってくるわい」
ハビシャム「は、失礼いたしました。マイク(御者名前)、馬車を出してくれ」
御者「はい」
馬車は小気味良い蹄の音を立てて走りだした。
- 26 :
- >>25
セディ「よし、お祖父さんたちの馬車より早く着いたぞ」
セディはハリス邸の呼び鈴を鳴らした。
ブリジット「おはよう、セディ。…ちょっと早かったわね。まだ9時になって
いないじゃない。もう少し後にして欲しかったわ」
セディはいつもの金の懐中時計を出して驚いた。
セディ「あ、10分も早く来ちゃった。ごめん…」
とそこへ運悪くハリス夫人が出てきた。
セディ「おはようございます、ハリスおばさん」
相変わらず無愛想な素振りでこう言った。
ハリス夫人「セドリック、ここはあなたが来る場所ではありません。帰りなさい」
セディ「でも、今日はブリジットとお墓参りの約束をしたんです」
ハリス夫人「ブリジットは行かせないわ」
セディ「でも、今日はブリジットとハビシャム先生の奥さんのお墓参りに
行く約束したんです」
ハリス夫人「セドリック、ブリジットはあなたのような粗悪なアメリカ人と
つき合う身分じゃないの。帰りなさい」
セディ「アメリカ人の何が悪いんですか?」
ハリス夫人「今度のアメリカの大統領選挙、新聞で見たわ。随分、粗暴な人が
大統領になったのよね?」
セディ「おばさんはアメリカの何がわかるのですか!?」
ハリス夫人「まあ、大統領も粗暴なら出身者も粗暴なのねえ…」
ハリス夫人は皮肉をこめて言った。
- 27 :
- >>26
そう言って追い払おうとした矢先…伯爵が現れた。
伯爵「レディ・ハリス、お久しぶりじゃな。サー・ハリス(ブリジットの父は
準男爵)は仕事かな?」
ハリス夫人「夫は今日も大学に行って教壇で講義をしていますわ」
伯爵「ほう、日曜日なのに大学で講義?変じゃな」
ハリス夫人「正確にいうと学会の準備で日曜返上で出勤。そのお陰で今日の
用事は私一人で出かけなきゃならないんですよ。ブリジットを誘ったら
友だちと大事な約束をしたから一人で出かけてって言われたわ。
…へえ、こういうことだったってわけね」
伯爵「そうか。サー・ハリスは不在か?久しぶりなのに会えなくて残念じゃったわい。
それにしてもお前も相変わらず改心していなようじゃな。そういうのを偏見というのだ。
ブリジットの友達とはセドリックのことじゃ。さっき聞いたじゃろ?セドリックの
言うとおり今日はブリジットとセドリックは電話で約束したのじゃ。わしもこの耳で
しかと聞いていた。しかもわしの嫁の夫になったハビシャムの先妻の墓参りだというのに
何じゃ、その言い草は。まったく、、」
さすがにそういわれてハリス夫人は引き下がった。
ハリス夫人「御前、今日のところは御前の命令ということでブリジットの外出を許可します。
…それにしても粗暴なアメリカ人を後継者に持って大変ですことね」
伯爵「いい加減、その偏見を直せ。セドリックはお前が考えているアメリカ人像とは
まったく違うぞ。…そうじゃ、お前も墓参りに行くか?」
ハリス夫人「いいえ、遠慮しておきます。さっきも言ったとおり私は別件で忙しいのですよ」
そう言ってハリス夫人は出かける支度をし始めた。
伯爵「ブリジット、出てきなさい。キャロルのお墓参りに行くぞ」
続けて奥へ戻ろうとしたハリス夫人に伯爵はこう言った。
伯爵「ハリス夫人、お前も今度、サー・ハリスとアメリカに行って来い。
アメリカに対する見方も変わるぞ。これは忠告しておく」
その言葉を聞いたハリス夫人は黙って家に入って行った。
- 28 :
- >>27
ブリジット「お待たせしました」
ハビシャム「ブリジット様、お乗りになってください」
ブリジット「はい」
そう言ってブリジットは馬車に乗った。
馬車は墓地の方へ向かって走り出した。
馬車の中でこんな会話になった。
セディ「僕、ものすごく心配したんだよ。ハリスおばさんったら怖い顔して
僕に今日は帰りなさい。ブリジットは粗悪なアメリカ人とつき合う身分じゃないの。
…ブリジット、今日は行けないのかなあって諦めようとしていたんだ。
そこへお祖父さんが来て助けられたよ」
ブリジット「セディ、ごめんなさいね。嫌な思いをさせて…」
セディ「ううん、悪いのは僕だよ。約束の9時前に行った僕がいけなかったんだ」
伯爵「ブリジット、お前の母親は相変わらずああなのか?」
ブリジット「そうですねえ。父はアメリカの大学の教授さんとのおつき合いも
あるので父は違うんですけど…でもロンドンに住むようになってからはアメリカの
学者さんも沢山来るようになってアメリカ人でも知識階級の方にはあんな態度は
取らないようになって来ていますけど。でも時々、家族同士で居るときはたまに
どんなに知識があっても所詮はアメリカ人は素性が悪いわねえっていう時があるの」
セディ「それは違う、間違いだよ!ホッブスさんもイギリスに来る前までは
貴族のことを良く思っていなかったようだけどイギリスに遊びに来るようになって
からは今度生まれ変わったら貴族と言うものになってみたいわいって言っているし。
お祖父さんの言っているとおり、ハリスおばさんもアメリカに行ったら
考えが変わると思うんだけどなあ〜」
セディはちょっと不満気にそういった。
伯爵「そうだな。それにしても今度、わしからもハリス夫人に言っておこう。
セドリックはイギリス一の貴族になる立派な孫じゃとな。それから
そのアメリカ人に対する偏見も無くすよう説得してやろう」
そう言っているうちに馬車は墓地に到着した。
- 29 :
- しっかし本当にしみったれた物語作ってんねえw
- 30 :
- レスリー・ニールセン
ブリジット・ニールセン
2人とも実在の人物
- 31 :
- >>28
ハビシャム「キャロル…」
ハビシャムさんは墓の前に花を置いた
ハビシャム「キャロル、しばらくだね。以前までは毎日来ていたのに済まないね。
今日は御前をはじめ多くの方が小見えになっているよ。御前、どうぞ」
アニーはハビシャムさんがロンドンにいる頃は毎日墓参りに行ってたことを、このとき初めて知ったのだった
- 32 :
- >>31
セディ「そういえば母さんもニューヨークに住んでいた頃、仕事が忙しくなければ
父さんのお墓参りしていたもんね」
伯爵「そうじゃったのか…ジェイムズ、悪いことしたのう」
アニー「あら、ヤダわ。2人とも今日はキャロルさんのお墓参りよ。その話はよしましょうよ」
アニーは照れてしまった。
ローズィ「お父様ったら仕事が忙しいのにいつもここへ来ていたんですよ」
ハビシャム「ローズィ、その話しは恥ずかしいからしないでくれ」
伯爵「・・・」
伯爵の心は複雑であった。自分が若かった頃、奥方を亡くしてからはあまり
奥方の墓に行っていない。そしてメロン夫人がいながら今度はウェリントン
夫人にまで手を出した。これは報いかな?そう思っていたのだった。
- 33 :
- ブリジット「ねえセディ、ローズィさんのお母さんってどんな人だったのかしらねえ?」
セディ「そりゃあ母さんと同じでやさしい人だったんだと思うよ」
メロン「若君、ブリジット様、私も生前のローズィさんにお会いしていますが
とても優しい方だったとお見受けしております。お美しい方でしたよ」
ハビシャム「ゴホン、、」
ローズィ「お父様、今の言葉を素直に受け入れるべきよ」
ローズィはハビシャムの手を握り、そう言った。
- 34 :
- >>33
ハビシャム「キャロル、私の今の妻のアニーだ。
君とは違うタイプの人だが、暖かく思いやりのある人だ。周りがよく見えていて、私のことをしっかり支えてくれるところは君と似ているよ。」
- 35 :
- 長いと読む気しない
- 36 :
- じゃあ読まなければいいだろ?
- 37 :
- >>34
と、そこへある一人の貴婦人が現れた。
ウェリントン夫人「ハビシャムさん、私にも先妻のキャロルさんをお参りさせてくれるかしら?」
ブリジット、セディ「え〜!何で何で…」
思わず、2人は大きな声を上げた。
アニーも驚いたがすぐに二人を諌めた。
アニー「ウェリントン様、今日はわざわざ来てくださってありがとうございます。
…こら、失礼でしょ?2人とも、ウェリントンさんに謝りなさい。
それからちゃんとご挨拶をして」
ブリジット、セディ「ウェリントンさん、お久しぶりです。大変失礼なことをして
すいませんでした」
ハビシャムも驚いた。
ハビシャム「ウェリントン子爵夫人、どうしてここがわかったのですか?」
ウェリントン夫人「たまたまさっき、ロンドン市内でハビシャムさんの秘書に
バッタリ出会ったの。今日は亡くなった先妻のお墓参りに行きましたよ。ってね」
伯爵とメロンは狼狽するばかりだった。
ウェリントン夫人「ジョニー。いえ、ドリンコート伯爵、私はこれで失礼しますわ。
でも一両日中にご連絡くださいね。いいご返事、お待ちしていますわ。
ハビシャムさん、フォントルトイ卿、それに皆さん、後ほどお会いしましょう」
とはいうものの、これはウェリントン夫人が伯爵にに対して約束は忘れるな。という
行動でもあった。
そう言ってウェリントン夫人は5分ほどで帰って行ってしまった。
- 38 :
- >>37
伯爵の顔色がみるみるうちに青くなってその場に倒れそうになった。
メロン「御前、顔色が悪いようですが大丈夫でしょうか?」
伯爵「ああ、何とか大丈夫じゃ…ハビシャム、わしは一足先に馬車に戻って
休ませてもらうぞ」
ハビシャム「お医者様をお呼びしましょうか?」
伯爵「いや、それには及ばん」
メロン「では私もご一緒しましょう」
そう言って2人は馬車に戻って行った。
- 39 :
- セディの父、ジェイムズって過労死なのか?
だったら労働基準監督署に申し出て、あの新聞社を
家宅捜査させればよかったじゃんか
アレックも確信犯だよな
ジェイムズにあんなに超過勤務させておいて、ジェイムズの容態に
気づかなかったとでも言い張るのかよ?
- 40 :
- あの時代はアメリカも労働者の権利ってそんなになかったのではないか?
資本主義社会が労働者を酷使し、富豪や貴族が富を独占していたので
マルクスのような共産主義思想が生まれたんじゃなかったっけ?
- 41 :
- Rこかゆいぜ
- 42 :
- おーれはジャイアン、ガキ大将♪
- 43 :
- https://goo.gl/vPWHkX
これはやばいでしょ。。?
本当なの??
- 44 :
- >>38
伯爵はかえってすぐにベッドに横たわった
メロン「あなた、大丈夫ですか?」
伯爵「ああ、大丈夫だ」
メロン「きっと何とかなりますわ」
伯爵「ああ…」
伯爵はメロン夫人の手を引っ張り、ベッドに引きずり込んだ
メロン「あなた?」
伯爵はメロン夫人の胸の間に顔を埋めた
伯爵「すまんのう、こうでもしないと落ち着かんのじゃよレスリー…」
メロン「大丈夫ですわ、何があっても貴方の味方ですわ」
メロン夫人は伯爵を抱き締めた
伯爵はメロン夫人の服を捲り上げ、乳房にしゃぶりついた
メロン夫人は黙って、伯爵が甘えてくるのに応じた
- 45 :
- >>44
セディ「お祖父さん、可哀想…」
ブリジット「そうねえ。自分が撒いた種とはいえ、キャロルさんのお墓にまで
現れたのでは生きた心地しないわよねえ」
ブリジットはハビシャムの邸宅でゆっくりしようと考えた。
ブリジット「ねえセディ、このまま私の家に行ってもまたお母様が帰ってきたら
あなたを追い出すに決まっているので、今日一日私、ここに居てもいい?」
セディ「僕は構わないよ。何だったら夕食を食べて帰ったらどう?」
ブリジット「でもそれじゃあ、ハビシャムさんやローズィさんに迷惑がかかるわ」
セディ「じゃあ僕、パパやローズィさんに頼んでみるよ」
セディは早速、ハビシャムとローズィのところへ行った。
セディ「ねえハビシャムパパ、ローズィさん、今晩ブリジットも一緒に
ここで一緒にディナーを食べていってもらってもいい?」
ローズィ「いいですよ。一人増えるだけなので大丈夫」
ハビシャム「そうだね。帰りはマイクに馬車で送ってもらうことにしよう。
女の子一人で夜道は危険だ。そうするようブリジット様に言いなさい」
セディ「はい」
セディは喜んだ。
- 46 :
- >>45
セディが部屋に戻ってくるとブリジットはセディのベッドへもぐりこんでいた。
セディ「ブリジット、今晩はここでディナー取れるようお願いしてきたよ。
…あれ、ベッドにもぐって具合でも悪いの?」
ブリジット「そう。突然、めまいが…セディ、ここへ来て私を暖めて…」
セディは心配そうにこう言った。
セディ「寒いの?」
そういいながらブリジットが横たわっているベットへ入った。
ブリジット「そう、そうやって私を暖めて…」
セディは何かおかしいことに気づいた。
セディ「は?…もしかして仮病だなw」
ブリジット「バレちゃったわね。あははははー(笑)」
セディ「もうブリジットったら!w」
そう言って二人はベッドの中でじゃれあった。
- 47 :
- >>46
ブリジット「ねえセディ、ちょっと手を貸して?」
そう言ってブリジットはセディの右手を握り、セディの手をブリジットの懐へと入れた。
セディ「ねえ…ちょっと…ダメだってば!」
ブリジット「私が許しているんだから大丈夫よ。まだ膨らんでいないけど」
セディ「うーん、暖かいけど?」
さらにブリジットは上半身裸になり、セディの顔を自分の胸へ埋めてやった。
ブリジット「誰にも見つからないようにしなきゃなね!」
セディは顔が真っ赤になった。
セディ「何だか恥ずかしいよ」
ブリジット「いいから、さあ出ないけど母乳を飲むマネをして…」
そういいながらブリジットの乳首をくわえた。
セディはアメリカ行きの船内でアニーの母乳を飲んだことを思い出した。
セディはもまもなくハッと我に返った。
セディ「もういいよ。誰か来て見られるとマズい。さあブリジット、服を着て。早く!」
そう言うと誰かが二階へ上がってくる足音がした。
- 48 :
- >>47
セディの部屋の扉を開けたのはローズィだった。
ローズィ「セディ、今晩何を食べる?ブリジットさんも何か食べたいものあるかしら?」
セディ「パスタか、シュニツェルがいいかな?」
ブリジット「何でそういう外国の料理なのよ?…ローズィさん、お任せしますわ」
ローズィ「遠慮しなくていいんですよ。お二人はまだ子供なんだし」
ブリジット「シュニッツェツってのは無理そうだからパスタとシチューってできますか?」
ローズィ「ええ、いいわ。じゃあ、夕食ができるまで待っててね」
そう言ってローズィはキッチンへ降りて行った。
セディ「ふう…。ブリジット、危なかったね」
ブリジット「セディ、感謝するわ。…それにしてもシュニッツェルとか
ドイツ料理の名前、どこで覚えたの?」
セディ「ん?…ああ、ドリンコート城の料理長のルークさんが以前に作ってくれたんだ。
カロットフェル料理とか言って、ジャガイモ料理も食べたよ。昔、若い頃、ヨーロッパ中を
武者修行したことあるんだって。それでドイツ滞在中に覚えたらしいよ」
ブリジット「へえ。でも私がドリンコート城に居たときはドイツ料理なんて
作ってもらえなかったわよ」
セディ「じゃあ今度、ブリジットがドリンコート城に来るようなことがあったら
作ってもらうようお願いしてみるよ」
- 49 :
- >>48
ブリジット「セディ、でもさっき伯爵の部屋を通りかかったら私たちと同じような
ことをやっていたわよ。伯爵がメロンさんの胸に顔を埋めていたのをドアの隙間から
見ちゃったのよ」
セディ「ブリジット、覗き見はダメだよ」
ブリジット「そうねえ…でも伯爵もメロンさんも無用心よ。半分ドアが開いていたんだから。
じゃなきゃ、私はうめき声しか聞くことができないわよ」
セディは驚いた。
セディ「ええ!?それじゃあお祖父さんもメロンおばさんも無防備だよ。
ってまあ、ハビシャムパパも母さんも僕が脇で寝ているのに気づかないで
夜に悶えることがあるけどw」
ブリジット「そういうのはすべて知らないフリをしてればいいの、あなたは」
セディ「そうだね、わかったよ」
セディもブリジットにいろいろとノウハウを教わったのだった。
- 50 :
- >>49
アニー「あなた、何を見てらっしゃるの?」
ハビシャム「ああ、昔のアルバムだよ」
アニー「あら、あなたったら若いわ」
ハビシャム「そりゃあそうだよ、そう言えばね、唯一ジェイムズ様と撮った写真があるんだよ」
ハビシャムとジェイムズとビービスが写っている写真を見た
アニー「まあジェイムズったら若いわ」
ハビシャム「まだ十代だったからね」
アニー「それにしてもあなた…本当にこの頃は幸せそう」
ハビシャム「おいおい、この頃って今も幸せだよアニー」
アニー「でも何だか疲れてるみたいよ」
ハビシャム「そりゃあ年のせいもある、でも今はこうしてアニーと一緒に居られて本当に幸せだよ」
アニー「本当?」
ハビシャム「ああ、本当だとも。君が居ない世界は考えられないよ」
アニー「貴方ったら」
アニーとハビシャムは抱き合った
その頃、オリヴァーが帰って来た
オリヴァー「ただいまー」
- 51 :
- >>50
ハビシャム「おや、ナルが帰ってきたようだね?」
アニー「ええ。」
ハビシャム「ちょっと降りてくる。」
- 52 :
- >>51
ローズィ「お兄様、お帰りなさいませ。今日はアニーさんと若君、それに
御前とメロン夫人もいらっしゃるのよ。そうそう、忘れるところだったわ。
若君の遠縁のブリジット様もいらっしゃっているのよ」
オリヴァー「ええ!今日はそんなにお客さんが来ているのかい?」
ローズィ「だって今日はみんなでお母様のお墓参りに行ったのよ。若君のお陰で
ブリジット様にも一緒に行っていただいたし…」
オリヴァー「そりゃあ、お母様もさぞ喜んでいただろうね」
- 53 :
- ガキの頃、ファミコンのセディクリアしたわ
お使いゲーだったな
- 54 :
- ドラッグ、いいんじゃないんかな?
- 55 :
- >>54
小杉、ニートなんかやっていないで定職に就け
- 56 :
- >>52
伯爵「おお、オリヴァーか。お久しぶりじゃのう。待っておったぞ」
メロン「今晩は、お久しゅうございます。数日間、こちらでご厄介になりますね」
オリヴァー「いやあ、御前もお変わりなく。メロン夫人も本当にお元気で何よりですね」
伯爵「いやあ、そのちょっと具合が良くないことがあってな。去年のセドリックの件の
ようにまたハビシャムの世話になるかも知れん」
オリヴァー「何か不都合でもあったのですか?」
ローズィ「お兄様、詳しいことはあとで私の方から説明しますわ。とにかくお部屋の方へ…」
その下の方が騒がしいのでセディとブリジットは行ってみることにした。
玄関先でオリヴァーを見かけた。
セディ「オリヴァーさんですか?」
金髪のかわいい少年と少し背の高い上品そうな少女が立っているのを
オリヴァーにも目についた。
オリヴァー「もしかしてジェイムズ様のお子さん方ですか?若君とそのお姉さま?」
ローズィ「何言っているの?若君と若君の遠縁のご親戚のブリジット様ですよ」
オリヴァー「あ、そうだ。さっき、遠縁のブリジット様がいらっしゃっているって言ったんだね。
ブリジット様、もうしわけありません…若君、お初にお目にかかります。ようこそハビシャム邸へ
いらっしゃいましたね。お屋敷に比べたら狭っくるしいところですがご容赦ください」
ハビシャムは咳払いをした
ハビシャム「ゴホン。オリヴァー、ちょっと…」
ハビシャムはオリヴァーの耳元でこう言った。
ハビシャム「狭苦しいは余計だぞ」
- 57 :
- >>56
気をとり直し、ブリジットにも挨拶をした。
オリヴァー「ブリジット様もはじめまして…そういえば以前、ブリジット様は御前の
お屋敷に住んでいらっしゃったとお聞きしていましたが…」
ブリジット「はじめましてオリヴァーさん。以前、セディがアメリカから来た頃、
お母様と一緒に住んでいました」
オリヴァー「セディ?セディって若君のことですか?」
ブリジット「やっぱり公式の場ではいけなかったかしら?…ごめんなさい」
セディ「オリヴァーさん、いいんですよ。オリヴァーさんがさっきブリジットの
ことを僕のお姉さんと間違えていたように僕にとってお姉さんみたいなものですから。
正確にいうとお友だちですけど。エヘッ」
オリヴァー「そうですか。そういえば若君とブリジット様は親戚ですもんね」
- 58 :
- >>57
そこへ奥からアニーが出てきた。
アニー「オリヴァーさん、お帰りなさい。お久しぶりですわねえ」
オリヴァー「いやあアニーさん、お父様とアメリカ旅行はいかがでしたか?」
アニー「とっても良い旅でしたよ。詳しいことはお食事の時にお話します」
セディ「ん?母さん、オリヴァーさんと面識あるの?」
アニー「セディ、もちろん結婚する前にウィリーとの結婚を承諾して
いただきくためにロンドンで何度かお会いしていますよ」
セディ「そうだったんだ」
セディはブリジットを階段の下まで連れてきてヒソヒソ話をし始めた。
セディ「ねえブリジット、母さんが何度かロンドンに来ていたのなら
君知っていたんじゃないの?だったらこっそり手紙ででも教えておいてよ」
ブリジット「馬鹿ねえ、私がそんなこと知るわけないじゃない。ロンドンと
言っても広いのよ。アニーさんとハビシャムさんは私にもあなたにも内緒で
密会していたんでしょ?そんなこともわからないの?」
セディ「え?そうなの?全然知らなかった、変な事言ってゴメン」
ローズィ「さあみなさん、そろそろ夕食の時間ですからね。お兄様も部屋に
戻って着替えて来てくださいね」
アニー「ローズィ、キッチンに戻って料理の続きをしましょう」
メロン「あ、アニー様、ローズィ様、私もお手伝いいたしますわ。
何なりとお申しつけください」
ブリジット「私ができることがあれば私にもやらせて」
そう言って女性陣はキッチンへ向かった。
伯爵「どうやら男たちは役似立たないようじゃな。ハビシャム、今晩は
オリヴァーも帰ってきたのじゃし、お互い一杯やろうではないか?」
ハビシャム「それではとっておきのスコッチウィスキーを準備して参ります」
セディ「…。僕は何をすればいいんだ?お酒が飲めるわけじゃないしw」
セディは一旦、自分の部屋に戻ることにした。
- 59 :
- ( _,, -''" ', __.__ ____
ハ ( l ',____,、 (:::} l l l ,} / \
ハ ( .', ト───‐' l::l ̄ ̄l l │
ハ ( .', | l::|二二l | ハ こ .|
( /ィ h , '´ ̄ ̄ ̄`ヽ | ハ や │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ', l.l ,' r──―‐tl. | ハ つ │
 ̄ ', fllJ. { r' ー-、ノ ,r‐l | ! め │
ヾ ル'ノ |ll ,-l l ´~~ ‐ l~`ト,. l |
〉vw'レハノ l.lll ヽl l ', ,_ ! ,'ノ ヽ ____/
l_,,, =====、_ !'lll .ハ. l r'"__゙,,`l| )ノ
_,,ノ※※※※※`ー,,, / lヽノ ´'ー'´ハ
-‐'"´ ヽ※※※※※_,, -''"`''ー-、 _,へ,_', ヽ,,二,,/ .l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `''ー-、 l ト、へ
- 60 :
- >>58
ハビシャム「どうだね、仕事の方は」
オリヴァー「ええ、何とかやってます」
伯爵「でもハビシャムの背中を見て、弁護士になるとはな、やはり親子じゃな」
オリヴァー「いえ、まだ駆け出しですから。これからが勝負です」
ハビシャム「しかしよく帰ってこれたな」
オリヴァー「毎年命日は帰ってきてたから、今年も帰ろうと思いましてね」
このとき伯爵は家族の絆とやらを目の当たりにして、少し胸がいたくなった
- 61 :
- >>58
セディはキッチンに行った。
セディ「母さん、何かお手伝いすることってある?」
アニー「うーん、そうねえ。今日はローズィさんもメロンさんもいるし、
ブリジットさんもいるので4人もいれば大丈夫よ」
セディ「あなたはドリンコート家の世継ぎだし、ゆっくりしてればいいのよ」
セディは残念そうにしていた。
セディ「そう…」
そう言って今度は伯爵の部屋に行った。
伯爵「セドリック、どうした?」
セディ「キッチンに行っても手伝うことがないんです」
ハビシャム「まあロード・フォントルトイが手伝いをするのもおかしいし、
ゆっくりしてればいいよ」
セディ「いや、それがイヤなの」
ハビシャム「イヤだと言っても厨房に行っても女性は4人もいるのだし、
人手は間に合っているよ」
セディ「それが残念なんだよ」
オリヴァー「じゃあ若君、僕と今日出会ったばかりですし、アメリカで暮らして
いた時の話やイギリスに来てからのお話をしていただけますか?」
セディ「ええ、もちろん構いませんよ」
セディはすっかり元気を取り戻した。
- 62 :
- 【訂正】
ロード・フォントルトイ・・・×
ロード・フォントルロイ・・・○
- 63 :
- >>61
夕食の時間になり、一同食堂の席に着いた。
ローズィ「ねえブリジット様、今晩泊まって行ったらどうですか?」
セディ「そうだ、そうした方がいいよ。ハビシャムさん、ダメですか?」
ハビシャム「ああ、構わないけど…ハリス夫人はどう思うかな?」
ハリス夫人のセディへの今朝の言い回しを思い出し、心配になった。
ブリジット「そうですよね。先ほどお電話をお借りして夕食後には帰ると
伝えましたので…」
セディは眉を細め、こう言った。
セディ「じゃあ僕がハリスおばさんに電話で頼んでみるよ」
ブリジット「ダメよ、それじゃあかえって火に油を注ぐようなものだわ」
セディ「火に油を注ぐってどういう意味?」
セディはそのことわざを知らなかった。
セディ「ねえ母さん、火に油を注ぐってどういうこと?」
アニーは答えに窮した。
アニー「火に油を入れたらどうなると思う?」
セディ「ものすごく燃えます」
ハビシャムはわかるように説明した。
ハビシャム「要するにハリス夫人があまり良く思っていないセドリック様が
電話をしてきて、説得どころかかえって悪い方向になってしまうってことだよ」
セディ「あ〜そうか」
セディはがっかりした。
- 64 :
- >>63
伯爵が重い口を開いた。
伯爵「セドリック、ブリジット、ハリス夫人にはわしから直接電話をしよう。
わしからじゃったら外泊禁止とは言うまい」
セディ「やった〜!やっぱりお祖父さんは親切でやさしい人ですね。
よかったね、ブリジット。ウフッ」
セディはニコニコしてそう言った。
ブリジット「御前、お願いしてもよろしいのでしょうか?」
伯爵「おう、いっこうに構わん。昼間も言ったがハリス夫人のセドリックへの
偏見を変えてもらうよう努力すると言ったじゃろ?」
オリヴァー「本当だ、若君の言うとおり御前はやさしくて親切な方だ」
- 65 :
- >>64
伯爵は恥ずかしくなった。
伯爵「これえい、止めぬか。わしはオリヴァーやハビシャムの思っているほど、
親切でもないし、慈善家でもないぞ。勘違いするな」
メロン「あなた、まあいいじゃないですか。若君もそう思っていることですし」
さらに伯爵の耳元でこっそりこう言った。
メロン「私も親切でやさしい方だと思っていますよ」
伯爵「わしはお前にだけははいつも親切でやさしい人じゃwチュ!」
メロン「まあ、あなたったら…」
- 66 :
- >>65
伯爵はつづけてこう言った。
伯爵「ブリジットに対してはちょっと甘かったかな?中国の壷の件w…
あれは正直、ちょっともったいなかったわい」
ブリジットもあの事件を思い出し、再度謝った。
ブリジット「伯爵様、あの時は本当にすいませんでした」
セディ「そのとこは終わったことなのにお祖父さんは…」
セディは怒りそうになった。
伯爵「お祖父さんは間違っています。だったな。そうじゃ、間違っておった。
今までのわしは間違っておった、そのツケがウェリントン夫人の一件となった…
我がままな年寄りの晩年は懺悔をしてもしきれん、本当に」
メロン「御前、あまり自分を責めないでください」
セディ「あ…、変なこと言ってごめんなさい。だからお祖父さん、そのことで
自分の心を痛めないでください」
セディはまさかこの話題がそんな展開になるとは思わなかった。
ハビシャム「御前、その話は今晩私とオリヴァーと3人で今後の対応を
話し合いましょう…オリヴァー、地下室にボルドー産のワインがある。
あれを持ってきてくれないか?」
オリヴァー「はい、今持ってきます」
セディ「お祖父さん、もう悩まないでください。僕、悲しくなってしまいます」
伯爵はセディの純真で無垢な顔を見ると辛気臭い顔はいつまでも見せられないと
思い、気を取り直した。
伯爵「そうじゃな。さて、オリヴァーが戻ってくる前にハリス夫人に電話するか?
ハビシャム、書斎の電話を借りるぞ」
ハビシャム「ではご案内します」
そう言って2人は食堂から出て行った。
- 67 :
- >>66
ハビシャムの書斎にて
伯爵「ロンドン市内のハリス宅に繋いでくれ」
交換手にそう伝えた。
伯爵「もしもし…おう、サー・ハリスではないか?朝にお前の家に伺って
ブリジットを連れてきた」
ハリス準男爵「御前、お久しぶりですね。今日はブリジットがお世話に
なって恐縮です」
伯爵「てっきりわしは甲斐性なしの年増の…あ、いや、レディ・ハリスが
電話に出るとばかり思っていたわい」
ハリス準男爵「それは妻のことですか?…いやあ、そう言われても仕方がないか。
それでご用件はなんですか?」
伯爵「先ほどブリジットがこちらで夕食を食べたら帰ると電話したようじゃが、
どうだろうか?今晩、一晩だけハビシャムの家に泊めるというわけにはいかぬか?」
ハリス準男爵「そういうことでしたか?…まあ、いいでしょう。ですがブリジットは
明日、学校があるのです」
伯爵「そうか、明日は月曜日だったか。じゃあ明日、朝ごはんを食べたらそちらへ
寄ってその足で学校へ行くわけにはいかぬか?」
ハリス準男爵「いいでしょう。但し、条件があります。今日は若君と一緒のようですが
あまり夜更かしをさせないようにお願いします。学校に遅れたり、日中眠気がさした
のでは学業に支障をきたしますのでね」
伯爵「わかった、約束しよう」
ハリス準男爵「では娘をお願いします、御前」
伯爵「ああ、わかった。それではレディ・ハリスによろしく言っておいてくれ」
そう言って電話を切った。
- 68 :
- >>67
オリヴァーは地下室から食堂へ戻ってきた。
オリヴァー「あれ?御前とお父様は?」
セディ「ハリスおばさんに電話をしに書斎へいきましたよ」
そこへ伯爵とハビシャムが戻ってきた。
伯爵「ブリジット、幸いそなたの父が電話に出て宿泊の許可が下りた」
ブリジット「ありがとうございます」
伯爵「…それからそなた、明日学校があるそうじゃな」
セディ「ブリジット、学校に行っているの?」
ブリジット「ええ、そうよ」
伯爵「サー・ハリスが心配しておったぞ。今晩、セドリックと一緒なので
夜更かしされるのが心配だ。だからあまり晩くなる前に眠らせるようキツく
言われた。それた、それが守れるか?守れなければ今からでも帰ってもらうが…」
セディ「はい、守ります。僕がブリジットに早く眠るようにさせます」
伯爵「セドリック、お前に聞いとらん。ブリジット、守れるか?」
ブリジット「はい、お約束いたします」
セディ「じゃあブリジット、食事したら早速一緒に部屋に戻ろう。時計を
見ながら行動すれば早めにベッドに入って寝よう」
オリヴァー「さあ御前、ボルドー1750年のビンテージワインです」
伯爵「うむ」
そう言ってオリヴァーは伯爵のワイングラスにワインを注いだ。
オリヴァー「お父様もどうぞ」
ハビシャム「ああ、ありがとう」
- 69 :
- >>68
セディ「ブリジット、学校ってどんな感じなの?明日、僕も行っていい?」
ブリジット「ダメよw」
セディ「え?何で?」
ブリジット「私の行っている学校は女子学生ばかりの学校よ。男の子のあなたが
行ったらマズいじゃないの。…あらブリジット、ボーイフレンドを連れて来ては
いけません。男子禁制の神聖な学校になんですの?って怖いメガネをかけた先生が
出てくるわよ。アルプスの少女ハイジに出てくるロッテンマイヤーさんみたいな
感じの先生。わかるかしら?アルプスの少女ハイジって」
セディ「何それ?」
ブリジット「ヨハンナ・シュピリ原作の児童文学よ。今度、読んでみるといいわよ」
セディ「へえ、女の子だけの学校か…僕がニューヨークに居たときは男の子も女の子
も一緒の教室で授業受けていたけどなあ〜」
ブリジット「イギリスは違うのよ。貴族や上流階級の子は男の子は男子校、
女の子は女子校に行くって決まっているの。寄宿舎が付いている全寮制の学校も
あるのよ」
- 70 :
- >>69
セディ「ええ!何か違和感あるなあ〜。僕は男の子も女の子も同じ教室で授業を
受けた方が楽しくていいと思うけど…」
ブリジット「それはねえ、この国では労働者階級の子がそういう学校に行くの」
セディ「上流階級とか労働者階級とか何で分け隔てするかまだよくわかんないんだよね。
ドリンコートのピーターやハートルもみんな同じ学校で授業を受けられればいいのに
ハートルなんて学校すら行けないんだよ。学校に行けない子ならアメリカにもいたけど…
ねえブリジット、学校に行けない子って可哀想だね」
ブリジット「そうねえ。学校に行けない子供もいるのよね。でもそのうちイギリスのこと、
わかるようになるわ」
セディ「あー!大変なこと思い出した。僕も学校に行っていなかったw」
ブリジット「あなたは貴族の子で今は個人教授がついているからいいのよ。
イギリスではそれでも大学にいけるようになるのよ」
セディ「父さんもそうだったのかな?」
ブリジット「さあ、どうだったのかしら?あとで伯爵に聞いてみるといいわ。
私が思うにセディみたいに小さい頃はやっぱり個人教授がお屋敷に来て教わって
いたけど次男で世継ぎじゃなかったから12歳ぐらいにはロンドンの全寮制の
学校に入ってその後は士官学校に行ったのね。そしてインドに従軍兵として派遣
されている間にアニーさんと出会ったんじゃないの?」
セディ「多分、そうなんだと思う」
そんな話題で2人は盛り上がった。
- 71 :
- 何度も言っているが長文だと読む気が失せるわ
- 72 :
- 橋田壽賀子の「渡る世間は鬼ばかり」みたいなダラダラ小説だなw
- 73 :
- >>70
2人が話しをしているところへオリヴァーはこう尋ねた。
オリヴァー「それで若君はロンドンの全寮制の学校へ進学する予定はあるのですか?」
セディ「うーん…。今のところ考えていません。ドリンコートのお屋敷の近くに学校が
あったらそこへ行きたいと思っています」
ブリジット「あら?そういうこと、出来るのかしら?」
セディは困った顔をした。
セディ「来年あたりからコッキーも学校に入る年になるんだけど、ケティさんは
どう考えているのかなあ〜?もしコートロッジから通うのなら僕も一緒に通おうと
思っているんだけど…」
オリヴァー「コッキー?誰ですか?」
アニー「オリヴァーさん、私がコートロッジに住んでいた頃、一緒に私と住んでいた
女の子ですよ」
伯爵「ほっほっほほ〜。セドリックは相変わらずコッキーの面倒を見ようとしている」
ブリジット「あら?セディは私よりもコッキーが好きみたいね」
ブリジットは少し皮肉をこめて言った。
セディ「いやあ、ブリジットも好きだよ。でも友だちのコッキーも心配だし…」
ブリジット「セディらしいわね。あなたは誰にでも平等で優しいからね」
セディの顔が赤くなっていった。
オリヴァー「ほう、若君はドリンコート領内の子供と同じ学校に通われるのですか?
これは愉快だ。はっははは〜(笑)」
セディはオリヴァーがなぜ笑っているのかその意味がわからなかった。
セディ「何かおかしいですか?」
ブリジット「そうねえ、貴族の子がドリンコートの子供たちと同じ学校に通うって
イギリスではあり得ないことだからね」
セディ「そうなの?ハビシャムパパ」
- 74 :
- >>73
いきなりハビシャムに振られ、ハビシャムは戸惑った。
ハビシャム「は、はい。セドリック様はフォントルロイ卿なので、このままお屋敷で
個人授業を受けられるか、もしくはロンドンへ出てお一人で全寮の学校へ入ることに
なるかと…」
セディ「ダメだよ全寮なんて。だったら僕はここのハビシャムパパの家に住んで
ここから学校に通います。それがダメならブリジットの家に下宿するか、コンスタンシア
おばあさまの家に下宿します」
アニー「あら、寮生活も楽しいわよ」
セディ「でも僕は母さんと離れたくないよ」
ブリジット「あなたもいつまでもお母さんと一緒でいるつもり?
母さん、母さんって。ダメよ、そんなんじゃ」
セディはプライドを傷つけられた気分になった。
セディ「そんなんじゃないよ!じゃあブリジット、君の家に下宿させてよ」
ブリジット「だって私の家はお母様があなたを嫌がっているから無理よ」
セディ「ハリスおばさんには何とか理解してもらうように努力するよ。
僕はハリスおじさんやおばさんのためなら何でも手伝いをする。馬の世話でも
夕飯の支度でも何でも」
ブリジット「まさかw。お父様がそんなことを許すはずがないわ。
ロード・フォントルロイにそんなことをやらせたらお父様だってイギリス中の笑い者
になるしね」
セディ「それがダメならコンスタンシアおばあさまのところだな。とにかく全寮制はイヤだよ」
- 75 :
- >>74
オリヴァーは全寮制を嫌がるセディを不思議がった。
オリヴァー「なぜ若君は全寮制が嫌いなんだい?」
セディ「えーと、以前に聞いた話なんですけどインドで育った女の子がお父さんに
連れられてロンドンの全寮制の学校に入ったらしいんです。その子はお母さんが
すでにこの世にいなく、お父さんだけが唯一の血のつながった人だったみたい。
そうしたらそのお父さんが仕事先のインドでダイヤモンド鉱山を見つけようと仕事中に
亡くなったんだって。そうしたらそこの学校の校長先生や同級生がみんなでその子を
いじめて…最後には知り合いの弁護士さんがその女の子を捜してお父さんの遺産を
相続してめでたく住み込みの女の子を自分のメイドにして何とか不幸から抜けたんだけど
僕も寮に入っていじめられたくないからイヤなんです」
ブリジット「そういえば最近、ロンドンでそう言う事件があったわねえ…」
オリヴァー「じゃあ若君はここにお父様と一緒に住めばいい。お父様も仕事で
ロンドンに滞在することが多い。ここにお父様とアニーさんと
若君3人で住めばいいよ」
ハビシャムはおかしな心境に駆られた。
ハビシャム「こら、オリヴァー、そういう大切なことは御前の許可を
得ないとできないよ」
オリヴァー「だから例えばの話ですよ。数年後の話しだし、その時また改めて
決めればいいんじゃないでしょうか?」
伯爵「ハビシャム、セドリックはまだ8つじゃし、全寮制と言っても子供にとっては
抵抗があるじゃろ。大きくなれば考えも変わるかも知れん」
ハビシャム「そうれはそうですが…」
- 76 :
- >>75
セディ「さてブリジットお嬢様、そろそろ部屋に戻りましょうか?」
ブリジット「そうねえ…お嬢様なんて言わなくていいわよ」
セディ「冗談だよ」
セディはブリジットをからかってみた。
そして2人は立ち上がった。
ブリジット「それでは御前、ハビシャムさん、みなさん、お先に
お休みさせていただきます」
セディ「じゃあお祖父さん、メロンおばさん、パパ、母さん、
オリヴァーさんにローズィさんお休みなさい」
伯爵「ああ、おやすみ」
他の大人たち「ああ、おやすみなさい」
- 77 :
- ずっと前から読んでるんだけどさ。前のスレではブリジッドの言う女の子の方がセーラなんだと思ってたんだが。
それともセディの件もブリジッドの件もどちらともセーラの件ってこと?
- 78 :
- >>77
セーラって別な世界の話しだろ?
セーラは事業家の娘であって貴族じゃないし
- 79 :
- 息子の太一郎と一緒に糞遊びして盛り上がったぜ。
- 80 :
- >>79
小杉太、お前今日、ちゃんと恵方巻食ったか?
- 81 :
- 小杉は和食が嫌い
好きなのはジャンクフード
- 82 :
- >>76
ローズィ「じゃあ片付けますか」
アニー「私もお手伝いいたします」
メロン「アニー様、お休みになっていてください。こういうことは私に任せてください」
アニー「いいんですよ。ここはウィリーの家ですし、今は私が彼の妻ですから」
そう言って3人はキッチンへ行った。
ハビシャム「さてオリヴァー、さっき玄関先でローズィが言っていた件の
打ち合わせをするよ」
伯爵「そうじゃな」
オリヴァー「何かかなりの訳ありのようですねえ」
ハビシャム「ここでは何だから御前の部屋に場所を変えよう」
そう言って3人は食堂を後にした。
- 83 :
- >>76
ブリジット「私はシャワーを浴びてから寝るわ。あなたもちゃんと
体を洗わなきゃダメよ。それとも私が洗ってあげる?」
セディ「何言ってんだよ!w。そんなこと、自分でできるよ。それとも
僕と一緒にお風呂に入りたいのかい?
(いや、そんなこと言っちゃダメだ、セディ。何言ってんだ僕は…)」
セディも負けじと言った。(がその反面、良心の呵責に苛まれた)
ブリジット「まさかw…そんなことして見つかったらもう二度とあなたのところへ
遊びにこれなくなるわ」
セディ「ふう〜。ロンドンの都会に住むお嬢様にはハラハラさせられる
ことばかりだ。まったく、、」
- 84 :
- >>82
伯爵「いやハビシャム、わしの部屋だとメロン夫人が戻ってくる。メロン夫人には
部屋で休んでもらうことにしよう。申し訳ないがそなたの書斎でミーティングせぬか?」
ハビシャム「承知しました」
そう言って場所を書斎へと移した。
- 85 :
- >>83
ブリジット「あら?この家ってシャワールームってどこかしら?」
セディ「下にあるんじゃないの?お屋敷みたいにブリジット様専用の
シャワールームなんてないよ」
ブリジット「それもそうねえ…」
セディ「トイレの隣にあるね」
ブリジットは異性のセディに対してクギを刺した。
ブリジット「いい?絶対見ちゃダメだからね」
セディ「見ないよぉ!w…そんなはしたないことするわけがないだろ?」
ブリジット「信用するわ。じゃあ行ってくるわね」
そう言ってブリジットは階段を降りて行った。
セディ「あいつ、何なんだ?僕を挑発してんのかな?
もしかして今日、泊めたのまずかったかなあ?
…ああ、そういう年頃なのかもねw」
セディはそう考えることにした。
- 86 :
- そういやあセディってニューヨークのアパートに住んでいたときって
あのアパートにシャワーなんてあったのか?
あの作りからして水場といったら流し台しかないように見えたが…?
- 87 :
- そういやあダウントンアビーのグランサム伯爵一家が乗馬している
シーンって見た事がないなあ〜?
やっぱり20世紀になり、自動車の普及でイギリスの貴族も
馬に乗らなくなったのかな?
- 88 :
- >>84
オリヴァー「今までの経緯は今の説明でわかりました」
オリヴァーは伯爵とメロンの関係やウェリントン夫人との交際のいきさつまで
知ることとなった。
伯爵「わしは明日にでもウェリントン夫人に連絡を取る。落ち合う場所は
ロンドンのウェリントン邸ではなく、ホテルを取ろう。もちろん寝るために
取るわけではない。あくまで話し合いじゃ」
ハビシャム「そして万が一の場合に備えて私どもはホテルのロビーに
控えていますか?」
オリヴァー「でもそれでは夫人が怒って帰ったときに鉢合わせになる
可能性があるのでは?」
伯爵は遮るようにこう言った。
伯爵「まあ、待て。ウェリントン夫人を刺激しない方が良い」
ハビシャム「ではどうなされますか?」
伯爵「わしは一人で行く。お前たちは事務所で待機していなさい。もし
怒らせて帰ったらホテルからすぐにハビシャムに電話を入れよう。
ウェリントン夫人も一対一で話しをしたいと考えていると思うからのう…。
一応、ケジメをつけるために話しをするが今回一度限りで終わると早合点して
はならぬ。少々、面倒になるが長期戦へ持って行った方がよいようじゃな」
- 89 :
- >>84
伯爵とウィリーとオリヴァーが揃ったが
誰も口を開けなかった
ハビシャム「さて、例の件ですが…」
伯爵「取り敢えず、儂一人で行こうと思う」
ハビシャム「いえ御前、私も付いていきたいと存じます」
- 90 :
- >>88
3人はそれから少し沈黙した。
ハビシャム「それでもこじれるようでしたら相手方は法的手段に出てくるかも
知れませんよ」
伯爵「その覚悟もできておる。去年、セドリックの件でもミンナという女が
法的措置に出ようとしたな。ハビシャム、ちょっとウェリントン子爵夫人の
身辺調査ともし訴訟となったら和解金額がどれぐらいになるか…。
もちろんこれは金で解決しようという下心で言っているのではないぞ。
万が一、そうなったらじゃからな」
ハビシャム「ええ。もちろんですとも」
伯爵「それからこのことは2人とも、内密にな。メロン夫人やアニー、
セドリックにも言ってはならんぞ。あいつらには心配をかけたくはないし、
どこでこの交渉が漏れるかわからんしな」
ハビシャム、オリヴァー「承知しました」
伯爵「ちょっとお茶にしないか?お前たちも疲れたじゃろう」
そう言って伯爵は席を外そうとした。
ハビシャム「御前、どこへ行くのですか?」
伯爵「トイレじゃよ。そのついでにキッチンへ行ってお茶の準備を頼んでくる」
ハビシャム「そのようなことはオリヴァーに任せてください」
伯爵「いいんじゃ。トイレに行くついでじゃし、お前たちは少し休んでいなさい」
そう言って伯爵は書斎から出ていった。
- 91 :
- またドッペルゲンガーww
- 92 :
- >>89はなかったことにしてください
お騒がせしました
- 93 :
- >>90
伯爵はトイレから出た。
伯爵「ん?誰か風呂に入っているのかな?いや、アニーだったらまずい。
知らぬフリをしてキッチンに行こう…」
とその矢先、バスルームからブリジットが出てきた。
ブリジットと伯爵はブスルームの外である廊下で鉢合わせになった。
ブリジット「ああ、気持ちが良かったわ。…え?伯爵様?きゃああ〜」
伯爵「ブリジット、誤解じゃ。わしは何も見ていないぞ!」
ブリジットの悲鳴は家中に響いた。
メロン「今の声はブリジットお嬢様のようですわね」
アニー「ええ」
ローズィ「悲鳴にも聞こえたけど、バスルームからみたいですわ」
そう言って3人はバスルームの方へ行ってみた。
- 94 :
- ちょうど二階にいたセディにもその悲鳴が聞こえた。
セディ「ブリジット、どうしたのかなあ〜?何か恐ろしいものにでも
出くわした声を出していたようだけど…」
心配になり、すぐに風呂場の方へ行ってみた。
そこへ家族全員が集まっていた。
セディ「どうしたの?みんな。ブリジットの悲鳴らしき声が
聞こえたみたいだけど…」
伯爵「だから誤解じゃよ」
ブリジットは泣いていた。
ローズィ「御前が…覗き?」
セディ「お祖父さん、もしかして見ちゃったの?」
伯爵「セドリックまでそのようなことを…だから違う!誤解じゃわしはとらんよ。
わしはトイレに来ただけじゃ。それ以上のそれ以下でもない」
ハビシャム「確かに御前はトイレに行ってそしてお茶の準備を頼んで来ると行って
書斎を出て行かれましたけど…」
セディ「本当にそれだけなの?」
伯爵「本当じゃとも」
伯爵はかなり真面目な表情でそう言った。
セディ「ブリジット、お祖父さんがそんなことするわけないよ。僕が保障する」
ブリジット「セディ…」
セディ「ブリジット、人を信じることも大事だよ」
ブリジットはその言葉を信用することにした。
ブリジット「伯爵様、疑ってすいませんでした」
伯爵「お、わかってもらえばそれでよい。2人とも部屋に戻りなさい」
そう言われた2人は二階のセディの部屋へと戻って行った。
- 95 :
- >>94
伯爵「お前たち、いつまで何をやっておる。この一件は解決じゃ。
持ち場に戻りなさい。まったく、子供たちにも劣る大人たちばかりじゃわい…ブツブツ」
ハビシャム「オリヴァー、書斎へ戻るぞ」
オリヴァー「はい」
ハビシャム親子はそう言って書斎に戻った。
伯爵「アニー、すまんがわしとハビシャム、オリヴァーは話し合いをしている。
メロン夫人には聞かれたくない話なのでお前が代わりに3人分、お茶を入れて
持ってきてくれんか?」
アニー「わかりました」
伯爵「頼んだぞ」
そう言って伯爵は書斎に戻って行った。
- 96 :
- >>95
セディの部屋では…
セディ「もう、びっくりした。ブリジット、僕は現場に立ち会って居ないから
本当のところはよくわからないんだけどお祖父さんに見られたところ、見たの?」
ブリジット「見ていないわ」
セディ「じゃあ覗き見したかどうか疑わしいってだけなんだね?」
ブリジット「うん」
セディ「それだけでお祖父さんを犯人扱いしちゃダメだよ。中国の壷のこと
だけどあの時、お祖父さんがジェーンが壷を割ったところを見ていないのに
それだけでクビにしたのと同じだよ」
ブリジット「そうね。お爺様を疑って悪かったわ」
セディ「じゃあ、このことはお終い。次に僕がシャワー浴びてくるね。
…言っておくけど女の子が男の子の入浴しているところ、覗いちゃダメだぞw」
ブリジット「覗かないわよwもう〜」
ブリジットの泣き顔が笑った表情に変わっていった。
- 97 :
- お茶を運ぼうとしていたアニーとバスルームへ行こうとしていたセディが
廊下で出会った。
セディ「母さん、お祖父さんとパパたち、話し合いに時間がかかっているの?」
アニー「そうみたいね。今からお風呂?」
セディ「うん、シャワーぐらい浴びないとレディに悪いと思ってwエヘッ」
アニー「レディってブリジットさんのことかしら?」
セディ「まあね」
そう言ってバスルームに行こうとしていたセディにアニーはさらにこうつけ加えた。
アニー「セディも早く寝なさいよ。明日からセディもここへエリザベス先生が
いらっしゃってお勉強を教えてくださるみたいだから」
セディは驚いた。
セディ「ええっ!?エリザベス先生がここへ来るの?」
アニー「私たち、しばらくアメリカへ旅行に行っていたでしょ?しばらくお勉強を
していなかったのでお屋敷のジェファーソンさんが心配してエリザベス先生を
ロンドンへ来るよう取り計らってくださったみたいよ」
セディ「はあ〜、そうなんだ。明日、学校なのはブリジットだけじゃないんだ。
僕も明日から学校行くのと同然だな」
セディはちょっとがっかりした。
- 98 :
- >>92
すまん、一人で怒涛のように書いた。
悪かった。申し訳ない・・・ m(_ _)m
- 99 :
- ここには多数のほら吹き男爵がいるね
ミュンヒハウゼン症候群が2、3名いるようだ
- 100 :
- >>97
バスルームから戻ってきたセディ
セディ「気持ちよかった。そうだ、言おうと思ったんだけどブリジット、
また暖かくなったらドリンコートにおいで。僕と馬に乗って
遠乗りに出かけようよ」
ブリジット「それはいいわねえ」
ブリジットは楽しそうに言った。
セディ「明日は僕もお勉強なんだ。エリザベス先生がここに来るみたい」
ブリジット「じゃあ、今晩はもう少しお話したら寝ましょう。続きは学校から
帰ったらここに寄ってみるわ」
セディ「大丈夫?ハリスおばさんに叱られないかな?」
ブリジット「朝にお父様に言ってくるわ。でも明日は夕食前に帰るわね」
セディ「そうだね、その方が良さそう」
そう言って2人でベッドに入った。
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