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自動作成されるキャラクターで短編小説2


1 :2010/10/06 〜 最終レス :2018/10/17
↓のツールを使って短編小説を書くスレです。
【ちょい役ジェネレータ】
ttp://www.geocities.jp/umatan410/odais1
ttp://www.geocities.jp/umatan410/odais2
男でも女でも使える設定が3つランダムに登場
ツールのホームページ
ttp://www.geocities.jp/umatan410/top

前スレ
自動作成されるキャラクターで短編小説
http://namidame.2ch.sc/test/read.cgi/mitemite/1245215313/

2 :
なかったから立てた。
後悔はしていない。
【設定】
マイホームタイプ、
得意料理がオムレツ、
あだ名がシャープペンシル
6レスほど投下します。

3 :
「あなたー、朝ごはんできたわよー」
「わかりました、今行きます」
朝。
リビングのソファーに腰を沈めながら新聞を読んでいた私は、妻が私を呼ぶ大声を聞いた。
負けじと大声でそれに答え、読んでいた新聞を折りたたみ、ソファーから腰を上げダイニングへと向かう。
ダイニングに着くと、テーブルには、黄金色に焼かれたトースト、みずみずしいレタスやトマトが盛りつけられたサラダ、
そして、ハートマークのケチャップがかけられたオムレツが並んでいた。
「またこんな恥ずかしいことを……。オムレツを作ったときはいつもこれですね」
「いいでしょ、かわいくて」
「まったく」
軽口をたたきながら席に着く。
妻はオムレツを作るのが得意だ。
得意料理だから、食卓に並ぶ頻度はほかの料理よりも必然的に多くなる。
最初のころはお互い顔を真っ赤にしながらハートマークのオムレツを真ん中にして見つめあっていたのだが、
何回も食卓に出された今となっては、苦笑交じりのこのやりとりが定番となっていた。
「それにしても、いつもきちんと朝ごはんを作ってもらえてありがたいですね。
たまには手を抜いてもいいんですよ?」
「何言ってるのよ。朝ごはんは一日の活力のもとなんだから、しっかりと食べないとお仕事がんばれないわよ。
それに、あなたがおいしそうな顔で食べてくれるだけで私は嬉しいんだから。気にしないで」
そういって、妻は私ににこりと笑いかけてくる。
私はその笑顔を見て、ふいにどきりと胸が高鳴り、少し心臓の音が早くなった。
妻と結婚をしてから、こうして彼女に驚かされることがたびたびある。
日常のこうしたほんの些細なしぐさもそうだし、彼女の性格や行動パターンで驚かされることもしばしばだ。
中でも一番驚いたことが、バリバリのキャリアウーマンだった彼女が、結婚を機にすっぱりと仕事を辞め、
まるで当たり前のようにすっぽりと家庭に収まってしまったことだ。
彼女と同じ職場で働いていた私は、そんな彼女の仕事熱心なところに憧れていたのだが、
まさかこんなにマイホームタイプな人だとは思っていなかった。
仕事を辞めて家庭に入ると聞かされたときは、とても驚いたものだ。

4 :
「それじゃ、そろそろいただきましょうか」
「そうですね、いただきます」
食前のあいさつを済ませると、まずはトーストに手を伸ばし、一口かじる。
カリッと音を立てて口のなかに放り込まれたトーストは、ほどよく塗られたバターの塩味と溶け合い、
舌の上でサクサクと音を立てながら喉の奥へと滑りこんでゆく。
うん、おいしい。
いつも通りの味だ。なんだか心がほっとする。
さっき、結婚前や結婚当初のことを考えていたせいだろうか。いつも通りと思えるほど
妻と長い時間を過ごしてきたことに気づき、私はそっと、その嬉しさをトーストと一緒にかみしめた。
次に私は、妻自慢のオムレツに手を伸ばす。
スプーンをオムレツの真ん中に差し入れ、ハートの形を崩さないようにケチャップとオムレツを一緒にすくい上げる。
「あなた、いつもそうやって食べるわよね。それ、何かの癖なの?」
妻が、下からのぞきこむようにして、いたずらっぽい笑みを浮かべながら聞いてくる。
「そうですね、もうすっかり習慣になりました。最初は、君の書いてくれたハートマークがとても嬉しくて、
それを崩すのはもったいないと思って始めたんですけど、今ではこうするのが当たり前ですね」
「なにそれ。私との生活も、すっかりマンネリっていうことかしら?」
少し拗ねたように妻が口をとがらせる。私は、彼女の眼を見ながら、笑顔でこう答えた。
「君への気持ちが、結婚した時からずっと変わっていないという証拠です。愛してますよ」
「もう、相変わらずね」
妻はほほを紅く染め、目をそらす。
そんな様子を見ながら、私はスプーンにすくったオムレツを口に含んだ。

5 :
あれ?
まず思った感想はこれだ。
ついで、今の気持ちを表す言葉が浮かんでくる。
いつもの味じゃない。
いつもであれば、オムレツは口の中でなめらかにほぐれ、とろりとした半熟の卵が舌をやさしく包み込む。
しかし今日は、ほぐれた卵の舌触りがいつもよりざらついて感じた。
なぜ? 理由を考える。たぶん、これは、きっと‥‥
「どうしたの? 不思議そうな顔しちゃって。なにかあった?」
感じた疑問が顔に出ていたのだろう。
考え込む私の顔を見て、妻がこう問いかけてきた。
私は、特に何を思うでもなく、こう答えた。
「はい、いや、ちょっとオムレツの味が変でしたから。もしかして、作るの失敗しました?」
オムレツのざらついた舌触り。考えられる理由としては、おそらく熱の通しすぎだろう。
特に失敗といえる失敗でもなかったが、彼女の得意料理であるオムレツにしては珍しいミスだと思った。
そんな軽い気持ちで彼女にそう答えただけだったのだが、私の目の前で、彼女の顔はみるみる青くなっていった。
「そんな……、私がオムレツを失敗するなんて………。あぁ―――」

6 :
どさっ。
妻が椅子から崩れ落ち、ダイニングの床に臥せた。
しまった。やってしまった。
考えなしに答えたのがまずかった。
オムレツの味がいつもと違うことを、もう少し言葉を選んで
やわらかく彼女に伝えるべきだったと私は後悔した。
妻にはあだ名がある。
彼女が働いていたとき、同僚からつけられたあだ名が「シャープペンシル」だ。
いつもはキビキビと仕事をこなす彼女だったが、仕事上でミスがあると、
それがほんの些細なミスであっても彼女は激しく落ち込み、何もできなくなる。
ちょっとしたことで簡単に心が折れてしまう様子がまるでシャープペンシルの芯の様であり、
そんなわけで、彼女にこんなあだ名がついたのだった。
まったく、しょうがないな。と思いつつ、私は席を立って妻の元に向かう。
やっかいな彼女の落ち込み癖だが、幸いにも、簡単に立ち直らせる魔法がある。
職場では仲が良い妻の同性の友達が行っていたが、今では私の特権だ。
その魔法とは―――

7 :


ぽん、ぽん。

妻のそばで私も床に座り込み彼女を抱き起こす。
そして、頭を2回、なでるように軽く叩いた。
「ふぇ?」
いつもの凛とした彼女からは想像できない、まるで子供のような声をあげ、
ぽかんとした顔をして妻が私に振り向く。
「あの……、あ、ありが…とう……」
「どういたしまして。もう落ち着いたかな。大丈夫ですか?」
「うん、もう平気…よ。ご、ごめんなさいね、いつもすぐに落ち込んじゃって! でももう大丈夫だから!
さあほら、朝ごはん食べましょう!」
恥ずかしそうに顔をそむけ、そう言いながら妻が立ち上がる。
どうやら、魔法が効いたようだ。
わざとらしいくらい元気に話す妻を見て、私はそう思った。
自然と顔に笑みが浮かんでくる。

8 :
「ちょっと! なに笑っているの?!」
「別に。ただ、君の様子が可愛かったものですから」
「ば、馬鹿なこと言ってないで、早く席について! ほらほら!!」
「はいはい」
妻にせっつかれ、私も立ち上がって自分の席へと向かう。
席へと向かうすがら、彼女を立ち直らせる魔法を教えてもらった時のことを思い出した。
落ち込んだ妻を立ち直らせる魔法。それは、彼女の頭を2回叩くこと。
最初に聞いたときはそんな簡単なことで?とあっけにとられ、
実際に妻が頭を叩かれて立ち直る様子を見ても不思議に思っていた。
しかし、彼女のあだ名を思い出し、なるほど、と納得する。
シャープペンシルの芯が折れ、もう一度書けるようにするためにはどうすればよいか。
つまりは、そういうことだ。
「なにボサッとしてるの? ほら、早く早く!」
「分かってますよ、可愛い私の奥さん」
「あら、私みたいなおばさんにかわいいなんて言っても、嬉しくもなんともないわよ」
「そう言う割には、とても素敵な笑顔なんですけど。何かありました?」
「分かってるくせに。もう……ばかっ」

9 :
以上。
近日中にまた投下します。

10 :
新スレ乙

11 :
れすキタコレ
でもスレが過疎ってるので自力で加速〜
【特徴】
コツコツタイプ、
目立たない感じ、
お金の使い方が大雑把
8レス投下します。


12 :
「………………」カリカリカリ
「」ジーッ
「………………」カタッカタカタカタ
「」ジジーーッッ
「………………」カリカリペラッカリカリカリ
「」ジジジーーーッッッ
「……さっきから何だ。ずっと私のことを睨みつけて」
「え? いやー、何やってるのかな〜とか、数字がいっぱいだな〜とか、計算ばっかで楽しいのかな〜とか」
「そんなことを考えていたのか?」
「うん」
「くだらないやつだな。ほかにやることはないのか」
「んー、特にないかなあ。ていうか、ぶっちゃけ暇」
「だったら宿題でもやっていたらどうだ。明日は数学で当てられる番だろう?」
「それはうちに帰ってからやるよぉ。今はやる気なーし」
「ふん、くだらないやつだ」プイッ

13 :
「」ニコニコ
「………………」カリカリカリ
「」ジーッ
「………………」カタカタッカリカリカリカリ
「……ね、それってお小遣い帳だよね」
「そうだが?」
「なんで教室でそんなのやってんの?家に帰ってから書けばいいのに」
「昼休みの食事を書き留めている。レシートがないから、忘れないうちにな」
「ふーん。で、月末だからついでに今月分をまとめちゃおうと思って、計算機と格闘していると」
「おぉ……、その通りだ。良くわかったな」
「まあね〜、いつもより計算が長いから、もしかしたらと思って言ってみました」
「なんだ、あてずっぽうだったのか。感心して損した」
「え〜? 観察の賜物って言ってほしいな〜。いつもこうやって見守っているからこそ気づけたのに」
「いや、正直うっとうしいからやめてほしい。いつもいつも私の小遣い帳を横から覗き込みよってからに」
「だって隣同士の席なんだもの、しょうがないよ。まぁ熱心なギャラリーが一人いると思ってさ」
「熱心なギャラリーって……、まったく、こんなもの見ていて何が楽しいんだか……」
「まあまあ、お気になさらず〜」
「まったく……」ハァ

14 :
「ん〜ん〜〜」〜♪〜〜♪
「………………」カタカタカタッカリカリ
「ふふ〜〜んふ〜〜〜ん」♪♪〜〜♪〜〜〜
「………………」ペラッカリカリッカリカリカリ
「ん〜〜ん〜♪ ところでさ、なんでお小遣い帳なんかつけてるの?」
「ん? んー、教えるのがめんどくさい。後にしてくれ」
「えー? いいじゃん教えてよー、ねーほらほらぁ」
「いやだ、うっとうしい、あっちいけ」
「いーじゃーん、おしえてってー。教えてくれないとお小遣い帳のことみんなに言いふらしちゃうぞー」
「別にかまわん。というか、いつも教室でやっているのだから、みな気付いているだろう? 何をいまさら」
「え? 多分みんな気付いてないよ。なんていうか、おとなしい感じだから視界に入らないというか、気にしないというか」
「ぐっ、それが私の印象なのか。確かに声をかけられることが少ないとは思っていたが……、そうか、そうか……」
「ま、まあまあ、そんな落ち込まないで、ね? ほら、帰りにクレープ屋さんでおごるから! 元気出して!」
「む、その言葉、二言はないな?」
「もちろん! どんときなさい!!」
「よし、それじゃあカスタードダブルチョコアイススペシャルイチゴマロンバナナダブルナッツマシマシアズキリンゴ――」
「すいませんごめんなさいトッピングは3つまででお願いします」

15 :
「………………」カタッカタカタカタ
「」ハァァァ…
「………………」カリカリカリ
「」イワナキャヨカッタカナ
「………………」ペラペラッカリカリカリ
「」ウーン…デモ……
「……いつまで落ち込んでいるのだ。二言はないと堂々宣言したのは君だぞ。シャキッとしろシャキッと」
「いやまあそーなんだけど、お小遣いが厳しいなーとか、思わぬ出費だーとか、でも元気出して欲しかったからなーとか」
「安心しろ。元から無茶な注文はしないつもりだ。財布の中身くらいわかっているからな」
「うーん、それはそれで安心したというか情けないというか」
「変なところでカッコつけようとするからだバカ者。少しは身の程を考えてから発言しろ」
「へいへい。ありがたいお言葉に涙が出ますねぇ。ふぁあ〜ぁあぁ」アフゥ
「まったく……」クスッ

16 :
「ふーんだ。ま、別にいいんですけどね、元気になったみたいだし。あなたの笑顔を見るためなら〜ってやつ?」
「うん……そうだな。おかげでさっきのショックはなくなったみたいだ。ありがたいありがたい。クレープ様々だ」
「えー? なんか感謝する相手が間違ってる気がするんですけどお」
「腐るな腐るな。ちゃんとクレープをおごってくれた暁には、きちんと感謝の念を示すさ」
「そうあって欲しいものですね。それよりもさぁ、早くそれ終わらせちゃいなよ。お店しまっちゃうよ?」
「わかっている。もう少しで終わるからそこで待っていろ。ここの計算が少し厄介なのだ……」
「うーん、ていうかさぁ、結構てきとうだよね、お小遣い帳の付け方」
「……なん、だと?」
「例えば、今日のお昼『300円くらい』とか、『1000円くらい』の本を『2冊?』買ったとか。おかしいでしょ」
「…………どこがおかしいんだどこが」
「ええ? だって、普通は何をいくらで幾つ買ったってきちんと書くでしょ? なんで『くらい』とか『?』が出てくるのさ」
「いやそれはほら、記憶違いがあるかもしれないし、なんというか使った金額に幅を持たせてだな……」
「いやいや、お小遣い帳なんだからそこはキチッと書かないと。せっかく毎日つけてるんだし、なんかもったいないよ」
「う〜、うるさいうるさい!! 別にいいんだ! これが私のやり方なんだから! 文句を言うな文句を!!」
「ああ〜はいはい、わかりましたわかりました。いいからさっさと終わらせよう、クレープ食べたいでしょほら」
「うう〜〜〜」プンスカ

17 :
「………………」
「」プンプンカリカリ
「………………」
「」カタカタプリプリ
「………………」
「」カリカリカリ……プンスッ
「もーいい加減機嫌直してよー、ね? 謝るからさぁほらあ〜」
「いやだ。許さない。侮辱された。名誉毀損だ。訴えてやる」
「そんな怒ってばっかだとかわいい顔がもったいないよ?」
「っ―――、だから! 君は! どうしていつもそうなんだ!」バンッ
「えっなになに、なんか変なこと言った?」アワアワ
「いつもいつも! 私の心を乱すようなことばかり! 私はいつも君のことを考えているのに、どうして……」ウルウル
「わー! ごめんごめん!! 泣かないで、ね、ごめん、ごめんよ〜」オロオロ
「だいたい、この小遣い帳は君のために付けているのだぞ。なのに、書き方がおかしいだなんて……」ポロポロ
「あー、そうだったんだ、そっか。んーと、ほら、ハンカチ貸してあげるからこれで涙ふいて」ゴソゴソ……ッパ
「うう……グスグス……」グシグシ
「よしよし。ごめんね、ほんとにごめん」ナデナデ
「んん……。すごく悔しかったんだからな、君のための小遣い帳なのに、何も知らん風に馬鹿にされたから」
「別に馬鹿になんかしてないよ。ただちょっと、書き方がおかしいかなって思っただけだからさ」
「それでも私は悔しかったんだ。なのに、のん気なことばかり言って、あげくに私のことを、か、かわいいなどと……」
「あ、もしかして照れてる? かーわいーい♪ ほっぺたつついちゃうぞ〜」ツンツン
「ばっやめろ! 私は照れてなどいない!! だいたい、そんなに私はかわいくなど……」
「え〜? かわいいよお。そんな風に照れ隠しで怒ったふりしてる所とかさぁ。自信持ってよ〜」
「だから私は! っ――もういいっ、何を言っても君にからかわれるのだ。もう知らん、私は黙る」

18 :
「うんうん、そうやって拗ねる所もかわいいな〜。もうあなたにメロメロッ!! ねー♪」
「」カリカリカリ
「……あっ! 肩にホコリが付いてるよ!! とってあげよー♪」パッパッ
「」カタカタカタ
「…………おっと! ほっぺにもホコリが付いてるね!! そーれ、ちょんちょんっと♪」プニップニッ
「」カリカリッカリカリ
「………………わーあ、綺麗なほっぺただねえ。このまま、ちゅーしちゃうぞお!」ンー
「」バシッ!! ギロッ
「!!―――――――――」
「」カリカリカリ
「……………………」シュン
「」カタカタッカリッ
「……………………」グスッ
「……………………」チラッ
「……………………」イジケテヤルゥ

19 :
「……はぁ、まったく…………。ほら、終わったから帰るぞ」
「えっ、ほんと?」パアッ
「あぁ。クレープおごってくれるんだろう? 早く行くぞ」
「えへへ! うん、行こう! よし行こう!」パタパタ
「こら、教室で走るな、危ない」
「だいじょぶだいじょーぶ! あっそだ、さっき気になったこと聞いてもいい?」
「ん? かまわんぞ、なんだ」
「お小遣い帳だけど、それつけてどうするの? お金でも貯めてるの?」
「うむ、まあそうだな。やりたいことがあるから、そのための資金を貯めるため、だな」
「へー。じゃあその、やりたいことってなに?」
「それは……ひ、ひみつだ」
「ふーん。ちなみにぃ、さっき『この小遣い帳は君のために付けている』〜なんて言ってたけどぉ」
「うっ! いや、あれは…………」
「そのやりたいことって、もしかして〜?」
「ぃぃぃぃいいい良いから行くぞ! ほら早くしろ! ほらっ」
「なんでなんで? おしえてよーおーしーえーてー」
「そ、そのくらい察せ! この……ばかっ!!」


20 :
男×女
女×男
女×女
お好みでお読みください。
男×男? どんとこいでーす
また会いましょう。


21 :
特徴
子供が嫌い、
少し無口、
黒とピンクの組み合わせを好む

22 :
初めてだけど頑張ってみる
小鳥の声、朝の眩しい太陽が私の目に飛び込んでくる
「ふわぁ〜」
軽くあくびをして眠気を飛ばそうと心みるが昨日の夜更かしが原因でやはり眠い
私は黒とピンク柄の枕を顔に抱き太陽に抵抗してみた
「・・・」
馬鹿馬鹿しい、何をやってるんだろう私は

23 :
ベットから飛び起きて軽く伸びをする
昨日のベーコンと春巻きを冷蔵庫から取り出して電子レンジに突っ込む
ご飯も用意していると電子レンジ特有の「チン♪」という音が聞こえおかずを取り出す
香ばしい匂いが少し鼻腔を擽る
妹も降りてきたみたいだ。

24 :
「お兄ちゃん♪おはよう!」
相変わらず元気だな、と思った
「元気だな」
ああ、喋るのが面倒くさい
「毎日恋してるからね!」
そう意味不明な戯言を残し妹は玄関を開け先に学校に行ってしまった
本当に彼氏でも出来たのだろうか?

25 :
朝食も食べ終わり私も玄関を開け外に飛び出す
肌寒い季節特有の朝の冷たい風が体に当たり少し震える
朝特有の清々しい空気を吸い込み玄関を出ると
ズボッ
足が小さな落とし穴に嵌った
新品の靴が一瞬で泥だらけになった
玄関前の門から除く目
またか

26 :
近所のいたずら小僧だ、だから子供は嫌いなんだ
私は素知らぬ振りをして門に向かう
笑いを堪えている子供の横を素通りして学校に向かった
子供なんていなくなればいいのに
自由になりたい
私は全裸になり清々しい気持ちで朝の町を駆け抜けた


27 :
全裸かよ! 服着ろよ!
兄×妹でもっと続くかと思った。
構わん、続けたまえ。

28 :
そんなことより書き込みする度に半角押さないと日本語にならないなんて・・俺のPC酷い
特徴
家がやたら大きい、
二重、
お茶目

29 :
私の家はやたら大きい、主人が猫である私の為に買ってくれたみたい
毎日豪華な食事に散歩には人間の従者、お風呂にマッサージまで
私はなんなのだろう、人形なのかな
考えていると主人が帰ってきた
左手の親指、小指薬指に付けてある金色の指輪が眩しい
あの宝石だらけの右手の指輪も遅れて太陽の光をこれでもかっと反射してくる
玄関の扉を閉めた主人の顔が見えてくる、くしゃくしゃした猿のような顔だ
私を見てにんまり微笑む
やめろ、近づくな
私の願いも空しくこのむさ苦しい男は今日も私に近づいてきた

30 :
「やぁ、ミーコちゃん今日も可愛いねぇ、ぺろぺろしてあげようかなぁ・・うへへ」
酒臭い匂いがした、背筋にゾッを悪寒が走る
「・・にゃ、にゃ〜」
ご主人が目を閉じてこっちに近づいてきた、やめろ、来るな
よく見たくもないのに閉じた右目の二重と左目は一重が私の目に飛び込んでくる
引っ掻きたい、引っ掻いて二度と傍に寄れないようにさせたい
しかし生きる為にやむなく猫の私は目を閉じた
ぶちゅっ
ねっとりとした濃厚なキス、舌を入れて来た
私は失神した

31 :
次の日の朝、眩しい太陽の光が私の目に入る
なんだ夢か
私は眠気覚ましにお茶目に尻尾で三角の図形を書き
主人が私にご飯意外で関わらないよう天を仰いだ

難しい

32 :

即興?

33 :
うん

34 :
おー、すげー! じゃあ、
構わん、続けたまえ
って言えば、もう一個作ってもらえるとか?

35 :
言い出しっぺの自分で何とかしろって?
催促しといて何もしないのもあれだから自分も即興で。
【特徴】
ゴキブリにトラウマ、
手先が器用、
喘息持ち
1レス投下します。


36 :
「ぎぃぃぃやあぁぁあああ」
さして広くもないワンルームの部屋に、絶叫が響き渡る。
「ごーーきーーぶーーりーー!!!」
部屋の隅をカサカサと這いずる黒い物体を目撃し、
その部屋の住人である女性が全力で叫んでいた。
「うぅぅおおおおおおお!!!」
部屋の中には、工具類や機械類の類がそこら中に散らばっていた。
とても女性の部屋とは思えぬ惨状だ。
まあ、こんなありさまだからこそ、ゴキブリが発生するのもやむなしといったとこか。
「でりゃあああああ!」
工具と機械の部品を手にした彼女は、ものすごい勢いで何かを作っていく。
目にもとまらぬ早さとはかくの如し、というほどの手さばきで、
彼女はあっという間に一つの物体を作り上げた。
「幼いころに顔面ダイブされた時の恨み! 今晴らしてくれるわあーっ!!」
ゴキブリって、なぜか人間の顔に向かって飛んできますよねー。
ああ、閑話休題。
彼女は、たった今作り上げた機械を作動させた。
「必殺! 殺傷成分を含む薬品を蒸散させてゴキブリをぬっころす装置ぃ! 発動!!」
人はそれをバルサンという。
機械からは真っ白な煙がぶしゅーっと吹き出し、すぐに部屋を埋め尽くす。
「どうだげほっ、みたかげほげほ、これぞ人類のげえっほげほ、勝利げふっだー! げほげほ」
もともとのどが弱いのだろうか。
煙を吸い込んだ彼女は、激しく咳込みながら勝利を宣言する。
「……………」カサカサカサカサ
げはははげほほほと咳込みながら笑い続ける彼女を横目に、ゴキブリは
安全な排水溝の中へと逃げ込むのであった。


37 :
加速だ加速!
かそくすっぞ!
【特徴】
忍者に憧れる、
限度が分からず、はめを外して失敗する、
独りが好き
9レス投下します。


38 :
「おにいさま、おにいさま〜」
「ん? なんだ、妹よ」
自室で机に向かっている少年に少女が声をかけた。
少年は振り向かず、背中越しに少女の声にこたえる。
「あのぉ、ちょっと教えてほしいことがあるのですよ〜」
「今、宿題しているから後にしてくれ」
「え……っと、でも、今すぐじゃないとちょっと困るのですぅ」
ゆっくりと間延びした声で話す少女。
後ろを振り返ることなく、少年はめんどくさそうにそれに応える。
「うっるさいな。こっちだって困ってんだよ、これ明日までに出さなきゃいけないんだから」
「あの、そのプリントのこと、ですか?」
「そうだよ! 漢字の書き取りプリントが10枚! 先週出されて、明日の授業が提出期限なんだよ!」
怒気をはらんだ声で少年は少女に答えを返す。
手をせわしなく動かし続ける少年の横には、手本の漢字とそれを書くための空白が
びっしりと敷き詰められたプリントが何枚か重なっていた。
その空白がすべて埋まったプリントは……どうやらまだ1枚もないようだ。
「それなら私が手伝います♪ そのかわりぃ、宿題が終わったら私のお願いも聞いてほしいのですけど…」
「ん……、いや、お前一人に手伝ってもらっても意味ないから手伝わなくていい」
「それって、私がのろまだからですか?」
「そうだよ! お前一人じゃ意味ないから部屋に戻れ。何を教えてほしいのか知らんけど、明日教えてやるから」

39 :
少年はいらいらしていた。
毎日少しずつやっていれば余裕で終わる宿題だった。
そう、余裕で終わるはずだった。なのに何故、自分は今こんなにも苦労しなくてはならないのか。
もちろんそれは、余裕で終わるという心の隙が少年の考えを甘くし、明日からやれば大丈夫、
まだ何日もある、という誰しもが一度は陥るであろう甘言に捕らわれたからに他ならなかった。
そして、そのことを重々承知しているからこそ、少年はいらいらしているのだ。
「だったらちょうどよかったです〜。今、私5人いるから、いつもよりずっと早くできますよぉ♪」
「……5人? お前、友達にまで手伝わせるつもりかよ。ふざけたこと言ってんじゃ――」
「ちがいますよぉ、私が5人いるのです。手伝うのは私だけですよっ!」
少年の声を遮って少女が反論した。
もう我慢ならん。今すぐこの部屋から追い出してやる。少年は思った。
ただでさえいらいらしているところに、さきほどから妹がのん気に話しかけてくる。
加えて、この意味不明な言動だ。少女を追い出したいと思ってしまうのも無理はないだろう。
大声で怒鳴りつけようと決意した少年は椅子から立ち上がって少女の方を向き、
「はあ?! なに馬鹿なこといってんだおま―――」
そこまで言ったところで、動きを止めた。
「――――え?」
いや、止めざるを得なかった。少年の目の前に映し出された光景、それは――
「「「「「えっへへ〜、こんな私でも、5人もいればきっとあっという間に終わっちゃいますよ♪」」」」」
5人の妹が横一列に並び、後ろ手に手を組んで、にっこりと兄に微笑みかけているところだった。


40 :

「で、NARUT●の分身の術をマネしていたら、元に戻れなくなったと……」
「分身の術じゃないです、影分身の術です……」
同じ顔、同じ格好をした少女が5人、少年の前で正座をしている。
少年は椅子に腰かけ、軽く足を組んで5人の妹を眺める。
はたから見れば、6人兄妹の兄が五つ子の妹を前に説教をしているように見えるだろう。
しかし、彼らは2人兄妹だ。
また、仮に少女が五つ子だったとしても、背格好すべてが丸っきり同じというのは、
やはり異様な光景だった。
「影分身ってお前、禁術じゃんか…使って大丈夫なのか?(まあ、禁術の割には漫画でもバンバン使ってるけど…)」
「はい……、今のところは何ともないみたいです…」
少女の語るところによれば、最近流行りの忍者漫画の主人公のマネをしたら、
いきなり自分が5人に増えたということだった。
「ずっと前から色んな術の修行はしてたんですけど…、影分身は好きな術で、特に熱心にしてたから……」
だから術が成功してしまったのではないか、ということらしい。
漫画のキャラのマネではなく、修行と言ってしまうあたり、
少女がどれだけその忍者漫画に熱を上げていたかがうかがえる。

41 :
「で、術が成功しちゃったはいいけど、元に戻れなくなったと。まったく、何をやってるんだか」
「はうぅ、私だって、まさか本当にできちゃうとは思っていなかったんですよぅ……」
「はぁ…。しょうがない、約束は約束だし。元に戻れる方法、一緒に見つけてやるよ」
「はいぃ…、よろしくお願いしますですょぉ……」
少女の声は今にも消え入りそうだった。
この異様な状況に、心身ともに疲労が隠せないようだ。
もっとも、さきほどまで大量の漢字の書き取りを手伝わされたせいもあるかもしれないが……。
ちなみに、宿題は全部終わったみたいです。
「それじゃまずは、漫画で影分身から戻るときのマネをしてみるか。どんな感じで戻ってたっけ?」
「え〜っと、敵からダメージを受けるとか、術を使って体力を使い切るとかすると消えたと思うです」
「敵からダメージか……。ちなみに今、本体は誰なんだ?」
中央の少女が手を上げる。周りにいる4人の少女がそれを見てうなずく。
それを確認した少年は椅子から腰を上げ、
「ちょっと痛いけど我慢しろよ」
「え…、何をする―― ゴン「たっ」ゴン「はうっ」  ゴン「あつっ」ゴン「うきゅぅ」――んですか……」
左端の少女から順に――中央の少女を飛ばして――頭をげんこつで叩いていった。
叩かれた少女は頭を抱えてうずくまり、肩を震わせて痛みをこらえている。

42 :
「お…にいさま! いきなり何をするんですか!?」
「なにって、ダメージを受けると消えるんだろ? だから叩けば消えるんじゃないかなーと」
「だからって私の頭をはたくなんて酷いですよ!」
「いや、分身なんだからお前じゃないだろ?」
「そーゆー問題じゃありません! おにいさまは妹である私を何だと思っているんですか?!」
「いや、だから……」
「だからも何もありません! 今すぐみんなに謝ってください!!」
「うん……えっと、ごめんなさい……」
少女の激しい剣幕に押され、少年は思わず謝罪の言葉を口にした。
なにか納得できない顔で渋々謝るという態度だったが、
一応納得したらしい少女は、それを見て落ち着きを取り戻した。
「もう2度と痛いことはやらないでくださいね! それと、何をするか事前に私に教えてください!」
「うん…わかったよ……。(ていうか、なんで俺が怒られる流れなんだ?)」
「わかればいいのです。それでは、えっと……あれ?」
少女が辺りを見渡すと、いつの間にか自分の分身たちがいなくなっていた。
不思議そうにきょろきょろとする少女に、少年は頭をかきながら声をかける。
「さっき、俺がお前に怒られているときに、みんなスーッと消えていったぞ」
「え? そう、なのですか?」
「ああ。怒るのに体力を使ったからか、別のことに集中したせいかはわからないけどな」
「そう……、ですか……」
今まで、自分の分身たちがいた空間を見つめて、少女はぽつりとつぶやく。
少女の顔を見て、少年は意外そうに尋ねた。
「なんだよ、ずいぶんとさびしそうな顔して。あまり賑やかなのは苦手なくせに、どうしたんだ?」
「そうですね。確かに、一人でいる方が好きですけど、でも……」
「急にいなくなられると、やっぱりさみしいか?」
「そう、かもしれません……」
たとえ困らされていた原因だとしても、自分から生まれた本当の意味での自分の分身だ。
突然の出来事で慌ててしまったが、落ち着いて思い返してみれば、そんなに大変な出来事だっただろうか。
もっとお話をしたり、一緒に遊んでみたりすればよかった。
少女は、突然目の前に現れ、そして急に目の前から消えてしまった自分に、そんな思いをはせた。


43 :
「それではおにいさま、私は自分の部屋に帰ります。今日はありがとうございました」
「おう。こっちこそ、宿題手伝ってもらってありがとな」
「いいえ〜、のろまな私でよかったら、いつでもお手伝いしますよ〜」
「はは。まあ考えておくよ」
お互いにお休みなさいと挨拶を交わし、少女は部屋へと戻って行った。
宿題も片付いたし、妹の頼みごとも片付いた。さて、そろそろ自分も寝るか。
少年は部屋の明かりを落とし、さっぱりとした気持ちで床についた。


44 :

次の日。
少年は、再び自室の机に向かって忙しなく手を動かしていた。
机の上には、昨日あれだけ苦労していた漢字の書き取りプリントが何枚もつみあがっており、
少年はそのうちの1枚に向かい、必死に手を動かし続けていた。
妹に手伝ってもらった宿題は、筆跡が違うことを担任の教師に見破られ結局再提出となり、
しかも罰として倍の枚数の書き取りを命ぜられてしまった。
「おにいさま〜? 今、よろしいですか〜?」
「…………」
昨日と同じように、再び妹が少年の部屋を訪れた。
少年は無視を決め込む。
どうせまた、くだらない質問でもしにきたのだろう。
しかも、昨日みたいにどうしようもないことだったら、また面倒なことになる。
とにかく今は宿題を終わらせることが先決だ。妹の相手をしている暇などない。
そんな少年の考えとは裏腹に、少女は少年に声をかけ続ける。
「おにいさま〜。あのですねぇ、ちょっと相談したいことがあるのですよぉ」
「…………」
「おにいさまぁ。お願いですから、こっちを向いてくださいです〜」
「…………」
「おーにーいーさーまぁー」

45 :
しつこく食い下がる少女に、またも少年は腹を立てた。
まったく、こいつは俺の状況が分かっているのか。
いったい、誰のせいで俺はこんな目に会っていると思ってるんだ。
宿題をサボっていた自分を棚に上げ、逆恨みなどという情けない理由で少女に腹を立てた少年は、
昨日と同じように妹を部屋に追い返そうと思って少女の方を振り向き、
「いい加減にしろよ! 俺はお前のせいでこん―――」
そこまで言いきったところで、やはり再び動きを止めた。
「――――な?」
少年の視線の先、そこには、昨日と同じく、
5人の妹が横一列に並び、後ろ手に手を組んで、にっこりと兄に微笑んでいた。

46 :
「えっへへ〜。また、分身しちゃいました♪」
「お……まえ、いったい、何やってんだよ……」
「ん〜とですねぇ、そのぉ、こっちの方が楽しそうだと思いましたから」
「……はぁ」
「それでですね、しばらく一緒に生活しようと思って分身したんですよ」
「…………」
「でも、そしたらどこで寝てもらおうか分からなくなってしまいましてぇ。どうすればいいと思いますか?」
言葉を失う光景だった。すでに思考することをあきらめた少年は、
お互いの顔を見合せながら困ったようにこちらへ視線を送る少女たちを、ボー然と眺めることしかできなかった。
「おにいさま? ちゃんと聞いてますか?」
「…………」
「ちょっと、おにいさま? んもぅ、おにいの……ばかっ」


47 :
ばかっ3部作堂々の完結。
ではまた次回。

48 :
今回はタイトル付きです。
設定としては、寿司屋での客と板前の会話と思ってください。
【特徴】
いつも黒い服ばかり着てる、
わさびが嫌い、
家族に旅館で働いてる者が居る
4レス投下します。

49 :

【質問の多い寿司屋】
「わさび、きらい?」
「……えっ?」
突然話しかけられ、手が止まる。
質問の意図がつかめず、思わず聞き返してしまった。
「えっとね、いつも、わさびの入ってないお寿司、でしょ? だから、わさびがきらい、なのかなあって」
「あー……。そうだな、わさびはきらいだ。うん」
いつもそうだが、ずいぶん幼いしゃべり方をする女だ。
たしか、年は25,6といったはずなんだが。
「どうして、わさび、きらいなの?」
「実家がわさびの名産地で、いつも食べさせられていたから、だな」
息継ぎが下手なのか、単に舌足らずなのか。
よくこんなしゃべり方で生きていけるよな。

50 :

「……いつも? いつも、わさび?」
「ん? ああ、実家が旅館で、お客さんに出す料理の余りが俺たちの食事だったんだよ」
「ああ、そっか。それで……」
「いくら名産地でも、毎日料理に出ると……な」
舌の回転はいまいちだが、頭の回転はまあまあらしい。
客用のわさび料理の残りを毎日食わされていたのだが、
そうはっきり言わずとも理解できたようだ。
「そっか……、うん、わかった」
「ああ」
とりあえず、質問はひと段落というところか。
いつも変な質問の多い女だが、今日はまた特に変な質問だったな。
まあ、さび抜きの寿司ばかりなんて、確かに珍しいだろうけど。

51 :

「……ねえ、また少し、きいてもいい?」
「ん? なんだい?」
「あのね、いつも真っ黒なのは、どうして?」
「真っ黒? あぁ、俺の格好がか。単に趣味だ。黒が好きなんだよ」
友人達からはおかしいおかしいと言われる。
確かに、頭の上から足の先まで黒尽くしなのは珍しいかもしれないが、
別に黒を着てはいけないというルールはないのだから、文句を言われる筋合いはないはずだ。
「んー……、でも、あまり、いないよ?」
「俺みたいに真っ黒な奴は、だろ? いいんだよ、ほかの連中と俺は違うんだからな」
要領の得ない質問だが、何が言いたいのかはわかる。
もう、常連と言ってもいいほどこの店で顔を合わせてるんだ。
こんな妙な会話も、すっかり慣れたもんだ。
「でも……、なんだか、怖い人みたい……」
「まあな。上から下まで黒づくめなんて、水商売かヤクザ者か。怖いと思われても仕方がない」
「だけど……、ほんとは、こわくないでしょ?」
「いつも俺としゃべってるあんたなら、分かってると思うけどな」
「……うん。こわくない。だいじょうぶ」
かあっ! にくいねぇ、この笑顔が!
思わず独り占めにしちまいたくなるぜこんちきしょう!!
おおっといけねえ、素が出ちまった。

52 :

「あんたのその笑顔、まるで天使みたいだよな」
「ええ? ……そんなこと、ないよ……」
「恥ずかしがんなって。いつも白い服着てるからよ、ほんと天使みたいに見えるぜ」
「んん……、でも、うれしい。ありがと……」
はにかむ仕草もほんとにかわいいぜ!
こんな俺にも、こんなすげえ知り合いができるんだ。
ほんとにいい店だぜ、ここはよう。
っと、そろそろ時間だ。
「それじゃお客さん、そろそろ店じまいだ。いつも閉店まで付き合ってくれて、ありがとうな」
「うん、たいしょうのお寿司、とってもおいしい。おはなしも、楽しい。また、くるね」
「おう、待ってるぜ! じゃあまたな!!」
「うん、ばいばい」
小さく手を振る彼女に、俺は大声で声をかけた。
「ありがとうございやした! またどうぞ!」


53 :
こういうのを叙述トリックっていうのか?
ではまた。

54 :
GOー! GOー! 投下ー!
【特徴】
過去の思い出を大切にする、
忘れっぽい、
八つ当たりが多い
11レス投下します。


55 :

「なあ」
「おうよ」
「最近、飯のあがりが少ねえよな」
「不景気だからな」
「昔はよかったよな」
「なにが」
「え? いやあだから、昔だよ、昔」
「だから昔がなんなんだよ」
「昔っつったら昔なんだよ」
「だから昔がなんなんだっつうんだよ」
「うっせえ! んなもん忘れちまったよ!」
「いってえ! おい俺に八つ当たりすんじゃねえよ!」
「おめえがしつこいからだろ! ちっとだまってろ!」
「んだとこらやるかあ!」
「やってやろうじゃねえか、かかってこいこるあ!」
「いい度胸だこるるるあ!」
ぶばらちょべふぎゃあくぁwせdrftgyふじこlp


56 :

「…………なあ」
「…………おうよ」
「はら、へったな」
「不景気だからな」
「昔はよかったよな」
「だから昔ってなんだよ」
「昔は昔なんだよ、いいじゃねえかそれで」
「けっ」
「いいじゃねえか、それでよ」
「ふん、勝手にしろ」
「…………」
「…………」
「すまん」
「おう」


57 :

「なあ」
「おうよ」
「あいつ、あっちでも元気でやってっかな」
「なんだよ、思い出したのかよ」
「ああ、ついさっきな」
「忘れてりゃいいものを」
「忘れられっかよ、あんな思い出をよ」
「さっきまで覚えてなかったくせに」
「…………」
「いって! てめえ……」
「…………」
「ちっ………」
「……幸せ、だったよな、俺たち」
「ああ、幸せ、だったな」
「あいつも、幸せだったかな」
「幸せだったろ、きっと……」


58 :

「なあ」
「おうよ」
「はらへったな」
「しばらく何も食ってねえからな」
「なあ」
「おうよ」
「あと何日がまんできっかな」
「賭けるか? いや、賭けても意味ねーか」
「…………」
「…………」
「なあ」
「おうよ」
「もうすぐ、あいつんところ行けんのかな」
「くそ縁起でもねえ、行くなら一人で行け」
「薄情なやつだな、会いたくねえのか?」
「会いたいに決まってんだろ、馬鹿野郎」


59 :

「なあ」
「おうよ」
「あいつのひざ、暖かかったよな」
「ああ、そうだな」
「あいつの手、やわらかかったよな」
「ああ、そうだな」
「なんで、死んじまったんだろな」
「忘れたのか?」
「…………」
「…………」
「っ……」
「……すまん」
「………なあ、あいつ、俺たちのこと、何て呼んでたっけ」
「あん? 忘れたのか?」
「いいから言えよ、ほら」
「知らん、忘れちまった」
「ほんとか?」
「うっせ、お前と同じだボケ、忘れられるかよ」


60 :

「なあ」
「……おうよ」
「なんだよ、元気ねえじゃねえか、大丈夫か?」
「ふん、ほっとけ」
「なあ―――
ブロロロロロォォオオオーーー
「トラックか……。? おい、大丈夫か?」
「――――――――」
「おい、おい! しっかりしろ! おい!!」
「―――あ、ああ、だいじょぶ、大丈夫だ、はあっはあっ」
「なんだよ、心配させんじゃねえ、まったく」
「はあっ、はあっ、っく、……、っはあ、はあっ」
「……お前、忘れっぽいのにな、なんで覚えてんだろな」
「はあ、はあ……、はあ……、はあ……」
「忘れちまったほうが楽になれんのにな、なんでなんだろうな」
「…………」
「なんか言えよ、俺まで泣けてくんじゃねえか」


61 :

「なあ」
「……おうよ」
「あんとき死んでたほうが、楽だったんじゃねえかな」
「ばっかお前なに言ってんだ……、そしたらあいつが、悲しむじゃねえか」
「でもよう、だからって身代わりになって死ぬことはなかったんじゃねえか?」
「それが……、あいつの、いいところなんだろ」
「だからってよう、俺たちかばってトラックの前に飛び出してよう」
「…………」
「おかげで俺たち宿無しだぜ、笑っちまうよな」
「…………」
「おい、聞いてんのかよ、なんか言えよ」
「……うるせえ、ねみーんだよ、ちったあ静かにしろ」
「そのまま寝ちまうなよ」
「……知らねえ、保証はできんな」


62 :

「なあ」
「…………おうよ」
「なんだ、まだ寝てなかったのか」
「……お前は元気だな、はらへってる、くせによ」
「いや、けっこうギリギリだぜ、こう見えて無理してんだよ」
「ふん、軽口叩けるうちは、元気な証拠だ」
「あー、こういうのなんつったっけ? ほら、ぶしはかつおでなんちゃらけって」
「武士は食わねど高楊枝……、なんだよ、ぶしはかつおって」
「おーそれそれ、おめえ、よくそんな言葉覚えてたな」
「……ふん、あいつの口癖だったからだろ」
「そうそう、それで、『だから君たちもかつおぶしだけだよー、武士だけに、なんちゃって』てな」
「……お前だって、よく覚えてんじゃねえか」


63 :

「なあ」
「…………おうよ」
「あっちにも、こたつってあんのかな」
「……天国には、きっとなんだってあんだろ」
「でもよー、俺達って、あいつと一緒のところに行けんのかな」
「…………」
「だってよお、あいつは人間で、俺たちは猫だぜ? そもそも、猫に天国なんてあんのかなあ」
「……じゃあ、俺が先に行って、確かめといてやるよ……」
「おいおい、笑えねえ冗談言ってんじゃねえよ」
「…………」
「おい、冗談だよなあ、おい、よお」
「…………」
「なんだ寝ちまったのかよ、おやすみぐらい言えっつの」
「…………」


64 :

「なあ」
「…………」
「なあ」
「…………」
「なんだよ、勝手に抜け駆けすんじゃねえよ」
「…………」
「言ったろ? こう見えて、けっこうギリギリなんだよ」
「…………」
「ほら、なんつったっけ、武士は食わねど、なあ」
「…………」
「かつおぶし、食いてえなあ」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」


65 :

『なあ』
『おお? なんだい君たち、もう来たのかい? 早いなー』
『なあ』
『おうよ、かつおぶしだね、ちょっと待ってな』
『なあ』
『はいはい、後でだっこもしてあげるし、撫でてもあげるよ』
『なあ』
                   フタリ
『ん? どうしたんだい、二匹で向かい合っちゃって。何のお話してんの?』

『なあ』

『なあ』



66 :
さるさん怖いお。
投下速度落とすお。
【特徴】
八方美人、
金属アレルギー、
セロリが嫌い
14レス投下します。


67 :

男「どきどき、どきどき」
男「今日こそ、今日こそ僕はプロポーズするんだ、そして、この婚約指輪を渡すんだ!」
男「苦節6ヶ月、ボーナスもつぎ込んでやっと買ったこの10カラットダイアモンドリング!」
男「舞台は夜景のきれいなホテル最上階の高級レストラン!」
男「これだけ準備すれば、絶対に成功する! 大丈夫、僕はいける!」
男「よーしやるぞー、がんばれーまけんなー絶対プロポーズは成k 女「おっまったっせっ!」ばしっ
男「うわお! わおあ! ああぉぉおおんなさん! よ、ようこそいらっしゃいました!」びくびくっがたん!
女「やーわりぃ! 遅れちまったぜ! まった?」
男「いえ、いえいえそんな! ちょうど今! いま来たところですから、はい! まってないです、ほんと!」
女「ていうかだいじょぶ? なにキョドッてんの? つか、背中平気?」
男「はい! 大丈夫です! はい、え、背中? 背中がなにか……痛っ! 背中いった!」
女「いやーわりぃわりぃ、思いっきり叩きすぎちまった」
男「はあぁなにこれすげーいたいはあぁああぁぁあああ」
女「いやー…………」
男「ほわあああぁあおわっちゃあああ」
女「…………………」
男「むふぉおおおおあああ」
女「」ごすっ
男「右ストレートおおぉぉぉ?!」キラーン

68 :

女「落ち着いた?」ムスッ
男「はい、あの、落ち着きました、すいませんでした」
女「ていうか何ここ、なんでこんな場違いなとこにあたし呼び出されたわけ?」
男「はい、それはですね、あの何と言いましょうか……」
女「まあいいや、とりあえず酒だ、店員さん生2つ!」
男「いや、えっとあのーこのような場所でそういうのはちょっと……」
女「なに? なんか文句ある?」ぎろっ
男「いえ、なんでもないです……、あ、すいませんワインをお願いします」

69 :

女「ぶーーーー」ぐびぐび
男「あのすいません、ここビールはないみたいなので……」
女「それはもういいんだけどさー、つまみがねーんだよつまみがあ」
男「ああえっと、コース料理ですからおつまみとかそういうのもちょっと……」
女「ていうかさー、こんなちまちましたのじゃなくてもっと塩気のあるやつ食おうぜなあ」
男「はは、そうですね、メインディッシュになればきっとそういうのが来ますよ……」
女「あーなにこれセロリ入ってる! あたしセロリ嫌いなのにったくもーこれあげる、はいあーんしてあーん」
男「いやだから、このような場所でそういうことは……あーん」

70 :

女「で、話もどるけどさあ、なんでこんな場所にあたしは呼び出されたわけ?」
男「はい! あのですね、ちょっとお話があるといいますかなんといいますか」
女「ふーん……、いつもの居酒屋じゃできない話?」
男「はいその、静かなところというか、落ち着いたところで話したかったというか」
女「ふぅーん…………、雰囲気作りってやつ? ずいぶん生意気なことしてんじゃん」
男「あのありがとうございます、それでですね女さん、あの、僕と、僕と……」
女「ん? なに?」
男「あの、僕と……、ぼく、と…………」
女「なんだよ、早く言えよ」
男「僕と……、僕と、その………… !!僕と結こn 女「店員さーん、ワインもう一本追加でー」

71 :

女「あーごめんごめん、わりぃね邪魔しちゃって! で、何の話?」
男「あうあうあうあうあう」
女「あん? 男がぶっ壊れちまった。おーいだいじょぶかーあたま平気ですかーちんちnついてますかー」
男「あへあへあへあへあへ」
女「だめだこりゃ。えーっと、なにか殴るもの殴るもの……、っとワインの瓶があるじゃん、よしこれで」すっ
男「ふぁーぶるすこふぁー 女「」がんっ もるすぁっ!!」

72 :

女「目は覚めたかね? 男君」
男「はい、あの、お騒がせ? いたしました」
女「ん、よろしい」
男「あの、ひどく頭がガンガンするのですが、何かされました?」
女「あたし、世の中知らないほうがいいことってたくさんあると思うんだよね」
男「えっと、あのそれはどういう?」
女「知らないほうがいいことってたくさんあるよな」
男「あの、軽い記憶喪失のような気がするのですが、その」
女「知らないほうがいいよな」
男「はい、おっしゃる通りです」
女「ん、よろしい」

73 :

女「でさー男友君と女友ちゃんって付き合ってんじゃん? 二人がさー別々におんなじこと相談してくるわけよー」
男「はあ」
女「恋人が浮気しているかもしれない許せないってさー浮気してる本人が言うセリフじゃないよねー」
男「そうですね」
女「両方に良い顔しなきゃいけないあたしの身になってみろっつうんだよーなあっそう思わねえ?」
男「思います」
女「いっそのことあの二人にばらしちまうかなーあんたの恋人はあんたと同じで浮気してますよーって」
男「それはそれは」
女「でもそしたらさーあたしの良い人キャラが壊れちまうしなー職場じゃ人の良いお姉さんで通ってんだぜー」
男「知ってます」
女「こんな姿見せられるのは男だけだぜ感謝してるぜー」
男「光栄です」
女「おとこーありがとなーあいしてるぜー」チュッ
男「/////」カアアアッ

74 :

女「さっきから愚痴につき合わせちまってわりぃな」
男「いえ、いつものことですから」
女「でよぉ、男はいったい何の話があんだっけ?」
男「いや、もういいですよ今日は。そんな雰囲気じゃないですし」
女「んだよ気になるじゃねえか、言っちまいな、ほれさっさと」
男「はあ……(まあ、いいか。もし失敗しても、こんな雰囲気ならダメージは少ないだろうし)……女さん」
女「お? 言う気になったか? 聞いてやるから言ってみー」
男「女さん、僕と結婚してください」
女「おう! いいぜ!」
男「……………」
女「」ぐびぐびぐびぷっはー

75 :

男「……あの、僕の話、ちゃんと聞いてました?」
女「あん? らいじょぶらってー、ちゃあんと聞いてましたよ?」
男「……もしかしなくても、だいぶ酔ってますよね」
女「酔ってねーよ! 馬鹿にすんな! ちゃんと聞いてましたー」
男「じゃあ、何て言ったか教えてくださいよ」
女「だからあれだろー? あたしとあんたが結婚するってそーゆーおはなしだろー?」
男「そうですけど……、じゃあ、結婚ってどういう意味か分かってますか?」
女「だからーあたしがウェディングドレスきてーおとーさんと手ぇつないでーあんたとちゅーすんだろ?」けけっ
男「はぁ、まぁだいたい合ってますね」
女「あたし夢だったんだよねー真っ白なドレス着てバージンロード歩くのがさー」
女「そっかーその夢かなうんだー、そっかー結婚かー、結婚………」
女「けっ………こん……………」
男「はぁ……」

76 :

女 がばっ「おい男! おまえ今なんつった?!」
男「うわわっ! ちょっとなんですかいきなり! 襟首つかむの苦しいですよ」
女「いいから黙って答えろ! おまえ今、なんつった?!」
男「え……、ですからその、酔ってますかって……」
女「」ぎりぎりぎりぎり
男「ちょっ、やめっ、すとっ、ぎぶぎぶぎぶ」ばんばん
女「」ジーーーーッ
男「あ゛ーー、あの、ですね、その……、僕と、結婚してくださいって言いました……」
女「……意味わかって言ってんだろな」
男(目が座ってるよ……こわい……)
男「えっと、そりゃ、結婚の意味は分かってますが」
女「そうじゃなくてだな、この、がさつで、乱暴な女と、お前は結婚するっていう意味だよ、わかってんだろうな」
男「……はい。僕は、がさつで乱暴な、そんな女さんが好きなんです。だから結婚してください」
女「……………」
男(怒らせちゃったかな?)
女「」カァァァッ
男(うわ、顔が真っ赤になった)
女「」バタン
男(そして倒れた)
男「って女さん?! おんなさーん!!」

77 :

女「………う、うーん……」
男「あ、起きましたか?」てくてく
女「おう……、あれ、ここどこだ?」
男「川沿いの土手の上ですよ。もうすぐ女さんのマンションです」てくてく
女「あぁそう……」
女(あれ? なんであたしはこんなとこにいんだ? あれ?)
女(……まーいっか、どーでも。男の背中気持ちいいし)
女(こいつ、よわっちいくせに背中広いよなあ。やっぱおとこなんだなぁ……)
女「って、なんであたしはお前におんぶされてんだよ!」
男「なんでって、レストランでいきなり倒れたからですよ。ここまで来るの大変だったんですよ?」
女「そりゃ悪かったな……、ってそうじゃなくて! おまっ、ちょっ」ぽかぽか
男「いた、いたた、頭叩くのやめてくださいよ、ちょっと痛いですってば」
女「うるせえ! いいからおろせ! 早くおろせ!」ぽかぽか
男「いた、いたいですって、もうわかりましたよほら、大丈夫ですか? ちゃんと歩けますか?」
女「子供あつかいすんな、ばか」ばしっ
男「いたっ! もう、背中ぶつのやめてくださいよ」

78 :

女「……………」モジモジ
男「あー…………なんか、恥ずかしいですね」テレテレ
女「……………」
男「……………」
女「………さっき、あたしに言ったやつ、もういっかい言え」
男「えっと……、はい、その……僕と、結婚してください」
女「そ、それって、ぷ、ぷぷ、ぷろぽーずってやつだよな」
男「はい、そうです。本当は、あのレストランでちゃんとしようと思ってたんですけどね」
女「おま、お前は、あたしなんかで、ほんとにいいのか?」
男「はい、それはもう、ぜひ」
女「そ、そうか……」
男「……受け入れて、くれますか?」
女「…………うん」
男「僕と、結婚してもらえますか?」
女「………だいぶ不束者ですが、よろしく、たのむ」
男(念願のプロポーズに成功したぞ!)
女(もし浮気したらぶっR)

79 :

男「女さん、あなたに受け取ってもらいたいものがあります」きりっ
女「なんだ急に改まって」
男「目をつむってください」
女「え、え?」
男「……………」
女「………」スッ
女(うわー! めぇつむれってなに? なにすんの? なにされちゃうの?)
女(もしかして、ちゅーか? ちゅーなのか? 初キッスなのか?)
女(わわっ、手ぇ握られたぞ、くるか、くるのか? きちゃうのかーーー?!)する
女(ってあれ? こねーじゃねえかよなんだよちきしょう、ていうかなんか指にはまったぞなんだこれ、って)
女「……もしかして、 こ、これって、ゆ、ゆび………」
男「婚約指輪です。受け取ってください」
女「ゆびわ……、ゆびわ、いやーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!」すぽっぶんっ
男「あ、ああ、ああああああああああああああ」
ひゅーーーーーーぅぅぅ………ぽちゃん

80 :

男「あああああ何やってんですか女さん! あの指輪、婚約指輪なんですよ?!」
女「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」
男「あーもう大切な指輪なのにぃいいちょっと女さん聞いてますか?」
女「はあっ、はあっ、あた、あたし」
男「なんですか?! なんで指輪なげちゃったんですか?!」
女「あたし、金属アレルギーなんだよーーーーー!!!」
男「えええーーーーーっっっ!!!」


81 :
はしるーはしるーー
おれーだーけー
さるさんでID変えた。
ID:DYRVrrfe = ID:K1BBPtQ3
次からは↑のトリつける。
ではまた。

82 :
とりあえず、感謝の印にアフィリエイトで購入

83 :
↑アフェリエイトで何を買った。婚約指輪か?
誤爆スレ用のレスをまじで誤爆ったぽいが、せっかくだしネタにしちゃおう。
【特徴】
人の秘密をすぐ喋る、
趣味はショッピング、
表情が変な事がある
35レス投下します。


84 :

「ねえねえ知ってる? E組の紀子って二股してるらしいよ?」
「えー、紀子ってあの委員長タイプの? B組の武君と付き合ってんでしょ?」
「それがさあ、A組の靖男に告られたみたいでさあ、彼氏に内緒で付き合ってんだって」
「げーまじサイテー。あいつムカつくんだよねー。いつもいつもあたしらのことバカにしててさー」
「『あなた達、少しは勉強したら? 学生として恥ずかしくないの?』とかねー。何様?ってかんじ」
「ぎゃはははは! 似てる似てる。二股とか、自分が一番恥ずかしいじゃん」
「武君まじかわいそー」
教室に女の子特有の甲高い声がうるさく響いていた。
その声は、窓際の机の周りに集まっている4人の女学生から発せられていた。
女三人寄れば姦しいというぐらいである。4人もいればそれはもう非常にやかましいわけだが、
彼女たちの声はことさらに耳障りだった。
乱れた言葉づかい、下品な笑い声、そしてなにより、話している内容が他人のゴシップをあげつらったもので、
当の本人はもとより、赤の他人が聞いても不愉快なことばかりを話している。
そんなに嫌なら聞かなければいいと言われそうだが、そもそも聞くなという方が無理な話だ。
彼女たちのだみ声は本当にうるさく、もはや騒音というレベルだ。
そのため、いつも騒ぎが始まると、教室の中は人もまばらになるのだった。

85 :

「ところでさー。いつも光恵ってそういう話どこで聞いてくんの?」
「え? なにが?」
「だからさー、今日の紀子の話もそうだけど、よく人の秘密知ってんじゃん。どこで聞いてくんのよ」
「あーねー、怖いぐらいよく知ってるよねー。いっつも、あたしらの知らない話もってくるもんねー」
「えー? 別にただの噂よ。ほんとかどうかなんてあたしも知らないし、他のクラスに行ったときたまたま聞いただけよ」
「だけど光恵って他のクラスに友達いたっけ? そんな秘密ペラペラしゃべってくれる友達ほかにいるの?」
「あーひっどー、まるであたしが友達少ないみたいじゃん。そんなことないですー、こう見えて顔は広いんですー」
「ぎゃははは、うけるー」
彼女たちの中心に、一人だけ机の椅子に座って話をする女生徒がいる。
光恵と呼ばれた彼女が、どうやらこういったゴシップを彼女たちに提供する供給源のようだ。
友達が少ないといわれ、口を尖らして光恵が反論する。
その様子を見て、一人が大声で笑い出した。

86 :

「ちょっと何笑ってんのよ」
「だって光恵の顔おもしれーんだもん。なにそれ、ちょー変な顔、ぎゃはははは」
「高子やめなってー、光恵怒ってるよー」
「……別に怒ってないよ。それよりそろそろ帰ろ、あたしおなかすいちゃった」
「ぎゃはははははは」
「ちょっと高子ー、あんたばかみたいよ?」
高子と呼ばれた女生徒の笑い声を残し、彼女たちが去っていく。
教室のドアが閉まり、廊下の奥のほうへ彼女たちの騒がしい声が消え去っていった。
教室に、再び静寂が訪れる。


87 :


夜。
自宅に戻った光恵は、自室のパソコンを起動し、とあるサイトにアクセスしていた。
『秘密の掲示板』
そう題されたホームページを食い入るように見つめ、彼女はぶつぶつと独り言をいいながら
熱心に何かを探していた。
「さーて、今日はだれの秘密を買おうかしら。それにしても便利なホームページよね。ここに
秘密を知りたい人の名前を書き込んでしばらくすると、秘密を書いたレスがつくんだから」
光恵が他人の秘密をよく知っている原因。それは、このホームページだった。
いったい、このホームページとは何なのか。
それを知るために、まずは光恵がこのホームページを見つけた時に遡る。


88 :

ある日、光恵はネットショッピングのページを見て回っていた。すると突然、画面に
ポップアップウィンドウが表示された。
『あなたに秘密売ります』
ただ一言、そう書いてあるだけだった。
最初は、クリック詐欺かウイルスの類だと思った。
これをクリックすると、ありもしない代金を請求されるか、ウイルスに感染するかのどちらかだと
思ったのだが、なぜかそのポップアップを消す気になれず、しばらく彼女はその文字を
じーっと眺め続けていた。
しばらくして光恵は、意を決したようにその文字をクリックした。
リンク先に現れたページのタイトルには、こう書かれていた。
『秘密の掲示板』
そのホームページのルールはこうだった。

89 :

1.この掲示板に秘密を知りたい人の情報を書き込んでください。秘密を書いた『秘密のレス』が帰ってきます。
2.秘密を知りたい人の情報は、なるべく詳しく書いてください。より早く『秘密のレス』が帰ってきます。
3.秘密を見て満足したら、このホームページのアフェリエイトから何か商品を買ってください。
4.このホームページは、あなたが購入したアフェリエイトからの報酬によって運営されています。

90 :

最初、このホームページを訪れてこの文面を読んだとき、光恵は、何をバカなと全く信じていなかった。
どうせ適当なレスが帰ってくるだけで、本当の目的はここに書き込まれる個人情報なのだろうと。
そう思いつつも、他人の秘密を除くというのは非常に興味をそそられるものがあり、
とりあえず、手近なレスをいくつか読んでいった。
レスを読んでいると、光恵はある有名な女性芸能人のことについて書かれているものを見つけた。
そのレスには、交際中の男性の子供を妊娠しており、もうすぐ結婚記者会見があると書いてあった。
「そういえば……」
光恵はニュースサイトを開き、芸能情報のリンクを開いた。
リンクを開いた先では、最近妊娠と結婚の発表を行った女性芸能人の話題が大半を占めていた。
「この人の名前と、このレスの名前、同じだ……」

91 :

ニュースサイトにのっていた女性芸能人と名前と、秘密のレスに書いてあった女性芸能人の
名前が一緒だった。つまり、このレスの内容は正しいということだ。
そして、そのレスがあった日時は、記者会見が行われた日の1週間前だった。
これを見た光恵は、それでもまだ半信半疑だった。どうせその芸能人の所属事務所かマスコミの
中のやつが事前に情報を漏らしただけだろうと。
ほかのレスは、自分も知らないようなただの一般人の名前がずらずら並んでおり、
読んでも本当かどうかわからない内容ばかりだった。
しかし、それでも光恵は疑いきることができなかった。
どのレスを読んでも、必ずそのあとに『ありがとうございます』というレスがついていた。
すなわち、秘密に満足したから、感謝の印にアフェリエイトで購入したということだ。
なにより、女性芸能人の秘密は当たっていた。しかも、事実がわかる1週間前にレスは書き込まれていた。
「ためしに何か、書き込んでみようかな……」
とりあえずレスを書くだけならタダだ。もし秘密のレスがついても、アフェリエイトの購入は
強制ではない。満足しなければ、何も買わなくてもいいのだ。
半信半疑ではあったが、他人の秘密を知るという魅力に抗うことはできなかった。
光恵は、前々から気に入らないと思っていたある女生徒の名前を、その掲示板に書き込んだ。

92 :

3日ほどのち、再びそのホームページを訪れた光恵は、自分のレスに返信があることに気付いた。
レスには、書き込まれた女生徒の父が経営していた会社が倒産し、もうすぐ一家が夜逃げすると書かれていた。
「はあ? なにこれ……」
光恵はがっかりした。なんだこれは。こんな非常識なことがそうそう起こるとはとても思えない。
やっぱり、この掲示板は誰かが適当に書いているだけなのだ。この前の女性芸能人のことも、
たまたま当たっただけに違いないと。
急に興味を失った光恵は、サイトを閉じ、ネットショッピングのページに戻っていった。
数日後、ホームルームで彼女は驚愕した。
あのサイトに書き込んだ女生徒が、転校したという話だった。
急なことだった。普通なら、事前に転校するという話があり、皆でお別れ会なりなんなりをするはずなのに、
そういった噂もないうちに、ひっそりといなくなっていた。
まさかと思い、転校した女生徒と仲の良かった友達にそれとなく聞いてみると、はたして、彼女の父が
経営していた会社が倒産したという話を聞かされた。
あの秘密のレスと同じだった。
あのレスに書いてあったことは、本当のことだった。

93 :

「秘密の掲示板……、秘密のレス……」
自宅に帰った光恵は、ここしばらくアクセスしていなかったあのホームページを開いていた。
「ここに書いてあったことはほんとだった……」
ホームページを開いてまず彼女が行ったのは、そのページにあるアフェリエイトから
商品を購入することだった。
もともとネットショッピングをしていたから、とくに何の不都合もなく、
適当なショップから適当なアクセサリーを一つ買った。
このホームページのルール
『秘密を見て満足したら、このホームページのアフェリエイトから何か商品を買ってください』
秘密のレスは本物だった。どこのだれが運営しているのかはわからないが、
何か空恐ろしいものを感じていた。
もし、このルールに逆らったらどうなるか。光恵は、試してみようという気すら起こらなかった。


94 :


そして、時間は現在に戻る。特にほしい情報もなかったので、今日は早々に掲示板を引き上げ、
いつもどおりネットショップのサイトを回っていた。
すると、あの時と同じように、突然画面にポップアップウィンドウが現れた。
「また? もうあたし知ってるんだけど……」
光恵がそのポップアップウィンドウを消そうとしたとき、
そこに書いてある文字に違和感を覚えた。
そのポップアップには、こう書かれていた。
『あなたの秘密買います』
秘密を買う。その言葉に興味を持った光恵は、ポップアップをクリックした。
すると、表示されたのはいつもと同じ、『秘密の掲示板』だった。

95 :

「なーんだ。やっぱり同じじゃん」
掲示板の内容を読んでみても、さっきまで自分が読んでいた内容と同じだった。
たぶん、ポップアップの文字が間違っていたんだろうと思い、何気なくホームページの一番上にページを戻すと、
「あれ?」
ホームページのルールが、さっきまでと変わっていた。

96 :

1.この掲示板に書かれているレスに、『秘密のレス』を返してあげてください。報酬をお支払いします。
2.レスの内容はなるべく詳しく書いて下さい。詳細な内容であるほど、より多くの報酬をお支払いします。
3.書き込みには誠実に対応してください。もしあなたの書き込みで問題が発生した場合、厳しく対処します。
4.このホームページは、あなたが書いた秘密によって運営されています。

97 :

今まで見たこともないルールだった。
ルールを読むと、秘密を書けば報酬を払うと書いてある。
つまり、本当に自分の秘密を買ってくれるというわけだ。
光恵は、ブックマークに登録してあるいつもの掲示板を開いてみた。
すると、そこのルールはいつも通りの『秘密を売る』という内容だった。
あわててブラウザの戻るボタンを押して先ほどのページに戻った彼女は、今見ている『秘密を買う』ページも
ブックマークすることにした。
「でも、私が知っている秘密を聞きたがっている人っているのかな?」
今まで、この掲示板でいろんな秘密を買ってきたが、
自分が知りたい秘密がすでに書き込まれているということは一度もなかった。
つまり、自分の友人や知人の秘密を知りたいという人は、今まで一人もいなかったのだ。

98 :

「私が知ってる秘密を売りたくても売れないないんじゃ、しょうがないなー」
まあ、もし秘密が売れなくてもそれはそれでしょうがないと半ばあきらめかけていると、
掲示板に新着レスが書き込まれた。
そのレスには、こう書いてあった。
『野崎高校2年D組 山原高子の秘密を教えてください』
そのレスをみて、光恵は息をのんだ。
「え、山原高子って、私の友達のあの高子? うそ……」

99 :

今日、彼女の顔を見て馬鹿笑いをしていたあの女生徒の秘密をしりたいというレスだった。
友達の秘密を売る。さすがの光恵といえども、さすがにそれはできないかな、と思った。
しかし、あまりにもタイミングの良いレスだった。
自分が、秘密を売りたくても売れないと思った矢先のレスで、しかも、
「……でも、あいつ今日あたしのこと笑ったよね。むかつくから、書き込んでやろうかな」
光恵は、高子に腹を立てていた。
怒ってないとは言ったが、もちろん自分の顔を笑われて怒っていたのだ。

100 :

「高子がはいているパンツは、高校生なのに、くまちゃんマークのお子様パンツですっと」
カタカタとキーボードを操作し、光恵は『秘密のレス』を書き込んだ。
以前、体育の着替えでいつも周りから離れて着替えていた高子のほうを見たとき、
たまたま目にしたことを思い出しながら。
隠れながら着替えているぐらいだから、たぶん本人も恥ずかしいのだろう。
秘密というには少し弱いかもしれないが、周りに隠しているという意味では、おそらく秘密になる。
それに、これくらいの秘密だったら、あまり気に病むことなく書き込むことができる。
掲示板を再読み込みし、自分の書き込みが反映されたことを確認すると、光恵はドキドキし始めた。
いつもは自分が秘密を買っていたのに、今日初めて他人の秘密を売った。
報酬がいくらかはわからないが、なにか達成感と優越感を味わっていた。
「なんだろうこれ。なんか、ぞわぞわする」
興奮冷めやらぬ様子の光恵は、とりあえず今日はすることはないと、
顔を紅潮させたまま布団に入るのだった。



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