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【犯罪系SS】にこ「空腹に耐えかねて、凛のチキンラーメンを食べちゃった……」


1 :2019/10/22 〜 最終レス :2019/10/28
     かよう
     花 陽サスペンス劇場
    __ 
   '´ 、`ヽ  ♪ジャンジャンジャ〜〜〜〜ン!!
  i  人ヽリ)
  イw(´ヮ`ハ    ♪ジャンジャンジャン
   と) 芥)つ          ジャ〜〜〜〜ン!!
   く/_i_i_>       
    し'ノ

       矢澤にこ・主演
 
       『にこの旅立ち』

2 :
(ここに、1人の少女がいる––––)

(後に、全国を騒然とさせる事になるこのスクールアイドルは、手間の掛かったクラスの掃除当番を終え、一路アイドル研究部の部室へ向かっていた)

3 :
〜放課後・部室〜


扉ガチャッ


にこ「…………………」

にこ「見事に誰もいないわね……」


にこ(ったく……)

にこ(誰よ、トイレを詰まらせた馬鹿は)

にこ(水詰まりを直すのに、私がどんだけ苦労したか……)

にこ(あ〜〜あ……練習前だというのに、この疲労感……)


にこ「ん?」

にこ「これは……」

4 :
     _,,..ィ‐-、      _       _..._                                 _..._
  r‐''"´      ,!    l´  `l    i´  ヽ.      i'´ ̄ ̄ ̄ ̄!      ,.r‐-、 /⌒ヽ.  i´  ヽ.
  |      ヤ´    __l   l、_  ゙、   ゙、      ゙''--------!       !、  ''   /  ゙、   ゙、
 _,'=ニ7    l__  i'´         |   ゙、   冫 ,ィ1 i'´ ̄ ̄ ̄``ヽ      丶    ス、   ゙、   冫 ,ィ1
i'´           | ゙ー‐┐  ┌‐┘  ヽィ゙ ,r''´ .| l、       ノ i'´ ̄ ̄l  ゙メ      ゙i   ヽィ゙ ,r''´ .!
ゝ___     ______| i'´  ̄      ̄|    _,r''´    !   ̄ 7    /  ゝ__,! /    r、 !   _,r''´    !
    ,!    ,!     ゝ__   __| ,r''´    ,.r''´     /    /       /    / \| ,r''´    ,.r''´
   ,!    ,!        l   l.    l.   ,.r''´      ./    /       /    /     l.   ,.r''´
   ゙ー─‐'         ゙ー─'    `ー‐'´         ゙ー─‐'           ゙ー─‐'      `ー‐'´

5 :
(テーブルの上には、十中八九、凛が持ってきたと思われるチキンラーメンが置いてあった)


にこ「不用心じゃない……出しっぱなしだなんて」

にこ「誰かに食べられたりしたらどうする……」


グギュルルルルウ……


にこ「…………ううっ」

にこ「…………お腹が空いたな」

にこ(そういえばここ数日、ママの給料日前だから、ろくに食べてなかったんだっけ……)

にこ(今の私には、コイツはあまりにも目の毒すぎる……)怯え顔

にこ「」チラッ

6 :
      ィ ´ ̄`丶、
    r ´      `⌒ヽ、
   ( すぐおいしぃ、   ヘ   _`ヽ、__,,,....,,_
   ヽ すごくおいしぃ  ノ     `ァ'´      `ヽ
     ゝ、         __ノ      /           ゙i
       `ー-─へ\     {            }
              `ヾ、     l. r=-,   r=;ァ ヽ
                   ヽ   ゙i // ∠二ヽ//,ノ
                   ゝ、_,,..、-‐<_,,,ィ
                        /     ヾ_,、, リ
                        ゝ、     _,,ノ
                          _丁゙゙゙匸

7 :
にこ「そ、そんなつぶらな瞳で見ないでよぉ!!」オドオド


グギュルルルルウ……


にこ「…………いいなぁ、凛の奴」

にこ「きっと、練習が終わったら食べるつもりだったんだろうな……」

にこ「」

にこ「」


     _,,..ィ‐-、      _       _..._                                 _..._
  r‐''"´      ,!    l´  `l    i´  ヽ.      i'´ ̄ ̄ ̄ ̄!      ,.r‐-、 /⌒ヽ.  i´  ヽ.
  |      ヤ´    __l   l、_  ゙、   ゙、      ゙''--------!       !、  ''   /  ゙、   ゙、
 _,'=ニ7    l__  i'´         |   ゙、   冫 ,ィ1 i'´ ̄ ̄ ̄``ヽ      丶    ス、   ゙、   冫 ,ィ1
i'´           | ゙ー‐┐  ┌‐┘  ヽィ゙ ,r''´ .| l、       ノ i'´ ̄ ̄l  ゙メ      ゙i   ヽィ゙ ,r''´ .!
ゝ___     ______| i'´  ̄      ̄|    _,r''´    !   ̄ 7    /  ゝ__,! /    r、 !   _,r''´    !
    ,!    ,!     ゝ__   __| ,r''´    ,.r''´     /    /       /    / \| ,r''´    ,.r''´
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にこ「…………ゴクリ」

8 :
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  /  ゚ ,:::::::::::::::小   /|::::::::::::i| ||  /\       ′ ヾ少  〃 /::::::::::::::::/ j{
,ノ     :,::::::::::::::i  / ;:::::::::: i| リ   {  \      :.:.:.:. ¨¨`彡::::::::::::::::/ ,
      |:::::::::/l:|. /  ;::::::::: i|    丶    ーァ      / /イ::::::::/} /
ニニニニニニ|::::::: { l:|\   ;:::: ハi|       ー‐        .イ   /イ/ / /
ニニニニニニ|::::::: | l:|  丶  :,:::{ ||\            /|:::|    /   /
ニニニニニニ|::::::: | レ    \}::| || /\____,,,...     ィ:::::::::|:::|
ニニ二二八:::::{\     /t| リ./   {     小:::::::::::::::::::|:::|
ニニニニニニ=/\} : 丶. /   i| ∧     }    | |:i{:::::::::::::::: |:::|
ニニニニニニ/: : : : : : : :\  ハ/ }   ノ    | |八::::::::::::: ハ::|





にこ「……………はっ!!」


(我に返ったにこの手元に残っていたのは、生で囓り終えたチキンラーメンの空き袋だけだった)

9 :
にこ「…………」

にこ「ど」

にこ「どうしよう…………」冷や汗

にこ「凛のチキンラーメン……食べちゃった」体ガクガク


(一線を越えてしまったにこは、罪の意識で喉元が苦く焼け付くような感覚に苛まれ始めた)


にこ「ううっ……」

にこ「口の中が……なんだかすごく渇いてきた」

にこ「とにかく、水分を……」

10 :
(突発的な口内の乾燥感に駆られたにこは、たまらず鞄の中からペットボトル飲料を取り出し––––)


ゴクゴクゴク……


にこ「はぁ…………」


口元ゴシゴシ


にこ「…………」

にこ「と……とにかく」

にこ「凛にばれないように、証拠を隠滅しないと……」


(練習着に着替え終えたにこは、屋上に行く途中にある人気のないトイレに立ち寄った)

11 :
〜トイレ〜


にこ「とにかく、この袋をなんとかしないと……」

にこ「……トイレに流せばいいかな」


個室の扉ガチャッ


にこ「こいつを流してしまえば、にこの完全犯罪が成立する……」


(……と、トイレに空き袋を捨てようとしたにこだったが、すんでの所で––––)


にこ(…………待てよ)一時停止

にこ(袋を流して、それが原因でトイレが詰まっちゃったら……)

にこ(さっきの掃除中に、にこが怒りを覚えた馬鹿と同類になっちゃう……)


にこ「…………」

にこ「だ、ダメだわ……それだけは」


(変なところで良識が働いたにこは、トイレに流すのを断念して––––)

12 :
にこ「このゴミ箱なら、凛にも気づかれないハズ……」


チキンラーメンの袋ぽいーっ


にこ「……………」


かしわ手を打ち、一礼……


にこ(これで大丈夫……これで)自分に言い聞かし

にこ(絶対にバレない……絶対に)自己暗示


顔を上げる


にこ「…………はぁ」溜め息


にこ(ごめん……凛)

にこ(おこづかいが出たら、必ず弁償するから……)


タタタタッ………

13 :
〜屋上〜


扉ガチャッ


穂乃果「あっ!やっと来たよ」

凛「にこちゃ〜〜ん!もう練習始まってるよ〜!」

にこ「ひっ!!」動揺

凛「?」

             ,.  ---------
          ´ ̄ ̄               `   、
        /         |___               \
      /        . | |   `   .,    : .    \
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  'j    i   、\: : :..|    {  トr彳炒 '′ | .ハ: : : |: :.
 i |  | | γ´\\: |      ゞ= '″:.:.:.:. }/ |: :: |: : :.
 | |  | |. /   ___ \                   |: :: |⌒'.
 | |  | |/   〃⌒`               /イ /_ }│
 |    リ{   j{ __)j刈   、             / | / lノ /
  ,   八  j{弋r少′                }′ ィ.:|:
  ′   ヘ   ゝ :.:.:.:.:     厂ヽ              /: :..:|/
   、  \ \        \  、           ′: : |
   \  \ \        \_〉      / \: :|

14 :
凛「どうしたの?にこちゃん」

凛「凛の顔を見るなり、ぶったまげちゃって……」

にこ「え」

にこ「い、いや……」

にこ「し、しょうがないでしょ!掃除当番がなかなか終わらなかったんだから!」アタフタ

絵里「言い訳する暇があったら、早く準備運動をしなさい」すまし顔


にこ「…………あれっ」キョロキョロ

にこ「真姫がいないじゃない……」

にこ「いったい何処に行ったのよ、アイツ」

海未「真姫だったら、今度の新曲の為に音楽室で作業中です」

にこ「そう……」

15 :
希「残念やねぇ〜にこっち、真姫ちゃんと準備運動できなくて……」ウシャシャ

にこ「なっ!!」

にこ「わ、私はただ全員揃ってないから聞いただけで……!!」

希「お〜〜、こわっ」スゴスゴ


にこ「花陽、ちょっと来て」手招き

花陽「なに?にこちゃん」

にこ「にこの柔軟を、手伝ってくれない?」

花陽「うん、わかった」

16 :
体ググググ……


花陽「ねぇ、にこちゃん……」

にこ「何?」

花陽「最近の真姫ちゃん……どう思う?」

にこ「何よ、藪から棒に」

花陽「真姫ちゃんね……どうも最近、お父さんと上手くいってないらしくて……」

にこ「ふ〜〜ん……あの真姫がねぇ」

にこ「あいつにも、人並みの気苦労ってもんがあんのかしら?」

17 :
                   _..  -──-
                .   ´            `丶、
               /                 丶、
            ,∠   ==‐-ミ              \
            /          `丶          \
          /     {          \           ヽ
            /    ∧  \           \          ,
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        |   ::| ´   __ \    '゙ラトッ、 |   .::|:  │
.          | .:{ ::lハ  ,/゙「I冰  `    lJツ:::リ lト |   .::|:  l|
.         !:ハ :lハ 」{ {トr::ハ      ` -‐' " リ   .::八   {
.         ‘、∧ :い, ゙' `ー'       ::::::::.: ノノ.::/l}:.:. 从
             \\辷__ :.:::::::  .          _彡イ ノノハ:.:.  ト\
             `ー--              、_/.:::}:.: ハ
             ノ.:人     〜::〜     /.::::::::ノ.:.:.: ノリ
               /{:{::: {ト ._         / {从/}/ '´
                  从::::\::ー≧‐-    ´  {__ -─-、
                . イ⌒^T⌒ ̄ヽ|        ア       \
           / /    |  「`ー┘      / .    / ̄\
          /   八   │ l  ̄`    ̄/ /   /     ハ
            {    \  ヽ l    / /_彡'      /  }
            {   l   \ \   /__/'´                |
           ∧  l     ー-∨/                |
            /   /      〈]          //          |
         {   /        ,ii           //          |
.           /   /       ,ii        〈,′         {
.        /   ′        ii         {           ノハ
.         ,′   {        ii         リ           /

   _人人人人人人人人人人人人人_
   > あっ、当たり前だよ!! <
    ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

18 :
にこ「ひっ!?」

花陽「真姫ちゃんだって、ああ見えてもまだ高校1年の子供だよ!?」

花陽「人間関係で悩むことだってあるハズだよ!!きっと!!」


耳キーン!!!!


にこ「ちょっ、ちょっと!!いきなり耳元で大声立てないでよ!!」目チカチカ

花陽「ご……ごめん」

凛「ま〜〜た真姫ちゃんの心配をしてるよ……かよちん」呆れ顔

希「真姫ちゃんに花陽ちゃんを取られるのも、時間の問題かもよ?凛ちゃん」ニシシッ

凛「!!!!」

凛「か、かよちんは凛のものだにゃ!!誰にも渡さないにゃあ〜〜!!////」

19 :
    __ 
   '´ 、`ヽ
  i  人ヽリ)
  イw(´ヮ`ハ   それから?
   と) 芥)つ
   く/_i_i_>
    し'ノ

20 :
にこ「よっ……と、はっ……と」ダンシング

にこ「ラストォ〜〜〜〜!!」


決めポーズビシッ!!


にこ「ふぅ〜〜〜〜っ」

にこ「やっと今日のノルマが終わった〜〜」

にこ「遅刻したからとはいえ、ひとりだけ居残り練習だなんて、冴えないわね……」

にこ「…………ま、いいか」

にこ「すこしでも罪悪感を振り払いたくって、体を動かしたかったから……」

にこ「部室に戻ろう」

21 :
〜部室前〜


にこ「フッフッフ〜〜ン」鼻歌


(と、にこがドアノブに手を掛けた、まさにその瞬間––––)


_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> うわああああああああああん!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
       

にこ「!!??」

凛『無い!!無い!!無〜〜〜〜いっ!!!!』

凛『凛のチキンラーメンが無いにゃあああああ!!!!』

花陽『りっ、凛ちゃん……もう一度よく確認しよっ?』

凛『もう6回も確認したにゃ!!もはや明白だよ!!』

凛『誰なの!?凛のチキンラーメンを盗んだ奴は!!』

にこ「」

22 :
穂乃果『凛ちゃん……ラーメンの事になると、性格が変わるね……』

海未『アイドルについて、熱く語る時の花陽にそっくりですね……』

凛『練習後のお楽しみだったのにぃぃぃぃ!!!!』

凛『も〜〜うっ、絶対に許さないよ!!!!』

凛『とっ捕まえて、牢屋へブチ込んでやるにゃあああああああ!!!!』

にこ(ろ、牢屋!!??)


ガシャ━━||Φ|J|´|Д|`|し|Φ||━━ン!!


(凛の物騒極まりない叫びは、冷静な判断を下せない精神状態へ、にこを追い込むには十分だった)

23 :
にこ(やばい)顔面蒼白

にこ(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい)脳みそオーバーフロー

にこ(とにかく、ここはひとまずずらがって……)


クルッ


             -─-
        , : ´: : : : : : : : : : : : :`: . 、
         '゜: : : : : ;. - : : : : : : : : : : \
      /.: : : :.:/: : : : : : : :i|: : : : : : Λ
      ,′ : : /: : : : : : :/: /1:|、 : : 、: : : ゚,
      ,′: : :/ : : : : : ;./: / //`\: :|: : : : :|
     : : :|//: : : :/// //__  Y: : : : :!
    |:i: : :|厶孑'´     /    ̄  Y : : |
    |:| : |ャ'"灯iト       勹うミヘ | : : リ
    l:W: ゚,  弋ソ       弋zソ ' ハ: /{
    ∨V:∧  〃   ,     〃 /: :/: |
.     /:丶\ヘ、             ∠:/: : |
    //|: : : : :Κ    '丶   ∠イ : : : :ヘ、
.   {' | :i : : : :个s。.      ,. イ : : : : : V|ト\
     Y、 : : : : ┌|`、 __´| 、:/ : : : : :/_リ
    勹ニ\.: : : :,{_/Vヘ _|:/: : : /_二ニヽ
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  た-ヘ- - -, -〉イ⌒'l」  ̄`YW- - -|- -l
  - - -〉 - 〈 く.   ∧    、|/ヽ - - l.- - |
  」 - W - -'ヘ、\ / ゜   //ー ーY- -∧
 「 - Wー - - -\ `ヤ  √´/ ー - ー Y- -|
 l - Y - - - - - \゛ /./ - - - - - }- - -|
 |ー - |- - - - - - - ヾ{'^- - - - - - -|- - -
 l - 抓- - - - - - -o-| - - - - - - -μー -{
 |- - Λー - - - - - - |- - - - - - -Λー - |

24 :
にこ「ひっ!!!!!!!!」驚愕

真姫「……なに驚いてるのよ?」キョトン

にこ「あ」

にこ「いや」片言

真姫「どうしたの?にこちゃん」

にこ「う……」

真姫「?」


ダッ!!


真姫「あっ!!ちょっと!?」


ダダダダダダ……


真姫「…………行っちゃった」

真姫「にこちゃん……どうしちゃったんだろう」

25 :
扉ガチャッ


凛「びええええええええん!!!!!!!!」

真姫「!!!!?????」

花陽「あ、真姫ちゃん!!」

真姫「いったいなんなのよぉ〜〜!!今日は!!」

穂乃果「実はね……」


〜中略〜


真姫「えっ!?凛のチキンラーメンが!?」

海未「練習中に、何者かが部室に侵入したらしくて……」

絵里「私たちの荷物には目もくれずに、凛のチキンラーメンを……」

凛「ひっく……ひっく……」

26 :
真姫「…………」

真姫「じゅ……」

真姫「重罪じゃない……」恐怖で身震い

凛「でしょ!?でしょ!?」鼻水ジュルジュル


絵里「信じられないわ……」

絵里「まさか、この学校でそのような真似をする生徒がいるだなんて……」

真姫「食欲は、人間の三大欲求のひとつなのに……」

真姫「人の食糧を横取りするだなんて……」

真姫「万死に値する行為だわ……」

27 :
ことり「いったい、誰が凛ちゃんのチキンラーメンを……」

希「しっかし、敵ながら肝が据わった犯人やなぁ……」

真姫「そうね……」

真姫「窃盗食は、思った以上に重い刑罰が下るわよ」

真姫「捕まったら、よくて2・3年は刑務所から出られないわね」

海未「そんなリスクを冒してまで、盗み食いをするだなんて……」

海未「なんて末恐ろしい凶悪犯なのでしょうか……」


凛「警察にゃああああ!!!!110番だにゃああああ!!!!」

28 :
   _<~ヽ   _
  i´,, `/  \'´,, `i  ! ./  ,
  >__,.', ===`、__< ヾ。! /。/:
   <_l l /ソ`ヽl_> (☆。゚: -+一 
      从*´ ヮ`ル ' /`´ メ、_ノ
      ど}'OO{つ/   し' +      
      く,__」       それからどうしたの?
       (ノ゙J            

29 :
〜校外〜


トボトボトボ……


               . ‐''´ ̄ ̄ ´     `  .._
            l⌒ー--く  ..::::/            `丶、
      r─-、 |    /..::::/    .:    .::::::::::ヘ :. :::::.   \
      | :::::::弌ニV .::::≠    .:::  .:::::::::::::::: l ::. ::::::.   ヽ
       l :::::/   }::::/     ..::::   .::::::{:::::::::::│::::. ::::::::::.  ,
.       l .::/    }:::l     .:::::/ .::::/|::::::l:::: | :::::::.ヽ:::::::::. l
      l :::: ̄/\_∧:l     .::::::l .:::/  :|:::::l l:: |ヽ:::::::::.ヽ:::::: |
.     l :::::::::{     }|    .:::::::::| ::::/   |:::::|:|:: | \:::::::ハ::::::. |
     l ::::::::::: ̄`ー ┘   .:::::::/|:::::_,,.. -‐1:::| |:: | `'ー-::::::|:::::: |
     | ::::::::::::::{::::::::::::|  .::::::::| |::/    l:::| |::リ  ,__ \:|:::::: |
     | :::::::::::::∧:::::::::|  .::::::::::l |/_,,k=弌ッ、l:| /   イ{「[`V:::::::リ
     | :::::l:::::/ V{:::::ハ :::::::::::| /'{(r:':::カ        ト::::リ 从::/
     | ::: l:::/   \{^| ::::::::::::|ヘ;, 弋:::ソ       'ー'' ゙イ /
     | ::::l::/     {(l :::::::::V|             ,  、、、{
.    / :::::l/      \ :::::::::|:|  ```             }
.     ,゙ .:::::::{       ∧:::::::::l::l            __      '
    | :::::::::::、      { V{ :::| ト       ´   .イ|
    | :::|::::::::\       ;:::::| |  `   .._    イ::::::}:|
    | :::| \::::::.ヽ       ∧::| ヽ       「¨¨ }::: }:::::::l
   从 :::|  \.        / ∧|        ト、 丿::ノハノ
      \|            イ |        \\   /
       \       / /  |          |\`ヽ._
           /     l \ ─-    -‐l  ヽ  V}]\


にこ「にこの馬鹿……」

にこ「怖くなって、反射的に逃げて来ちゃった……」


足ピタッ

30 :
にこ「………………」

にこ「やっぱり、このままじゃダメだ」

にこ「このまま逃げても、なにも解決しないわ」

にこ「ちゃんと、凛に謝ろう」

にこ「凛のことだし……きっと許してくれるわよ」


にこ「……そっ」

にこ「そうよ!!」生気が蘇る

にこ「何を今までオドオドしてたのよ!!矢澤にこ!!」

にこ「人間、素直になるのが一番なのよ!!」

31 :
にこ「さっきは余りのショックに、こんな簡単なことも思いつかなかったけど……」

にこ「今の私にならできる!!」意気揚々

にこ「そうと決まれば、学校に引き返して……」


ファンファンファンファン……


にこ「…………え?」


             _⊂三ニニ⊃____ 
           , -'____ ,-'__    ''-,,
          /_,,''⌒'',,.  7/''⌒'',,_.i;|;i ̄"''ヽ,ヽ,
        / (   ) ) .// ̄,_√)|;|;|    |ヽ,ヽ,
      [/__⊆⊇_ヽ__)_/[;;;]y_つ_|;|;|.__.|__ヽ, ''―-,,,
  _,,,.-' ̄' ̄' ̄' ̄/;,,.-―''''"_ |__警_=.|視_庁__=_|___|]
._/二ゝo=*=o/二ソ;;/⌒ヽ ;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒ヽ;;;;;;;;;;;;〕
ヽロ=[ニ]=ロヽ....,ii:: 0 i| ;;;;;;_|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;;ii:: 0 i|;;;;;;;;;;ノ ≡3
   ̄ゞ;三ノ ̄ ̄ ̄ゞ___ノ ̄ ̄ ̄ゞ;三ノ ̄ ̄ ̄ ̄ゞ___ノ


      ファンファンファンファン……

32 :
にこ「…………………」

にこ「あ」

にこ「パトカーが、学校の中に入ってった……」

にこ「」


秋風ヒュウウウウウウウウ…………


にこ「…………もうダメだ」

にこ「警察が介入してきた以上、正式な事件になっちゃった……」

にこ「いま学校に戻ったら、にこ、逮捕されちゃう……」

33 :
      〜にこの妄想〜


輪転機ガガガガガガガガガ…………


『μ'sメンバー矢澤にこ・緊急逮捕!!』


大量生産された新聞がベルトコンベアで流れてきて……


『許されざる凶行!!仲間のチキンラーメンに手を出す!!』


銀座の街の電光掲示板に踊るニュース……


『μ'sが通う高校、廃校決定!!』


      〜妄想おわり〜

34 :
にこ「」

にこ「いっ」

にこ「いやああああああああああ!!!!!!!!」

(恐怖に駆られたにこは、学校へ向かっていた足を、突如方向転換したのちに、練習着のまま自宅のマンションがある方角へむかって走り去った)


ダダダダダダダダ…………

35 :
    __ 
   '´ 、`ヽ  ♪ジャカジャカン!!
  i  人ヽリ)     
  イw(´ヮ`ハ   ♪ジャカジャン!!
   と) 芥)つ
   く/_i_i_>     ♪ジャ〜ジャ〜〜〜〜ン!!
    し'ノ
             かよう
             花 陽サスペンス劇場
※明日へつづく……

36 :
おう、また約3時間後な

37 :
面白い

38 :
つれぇにこ

39 :
おつおつ

火サスと同枠なら、
明日だと水曜グランドロマン、あさってなら木曜ゴールデンドラマ…

40 :
絶好調だなしまむら

41 :
乾麺のままかよ

42 :
待ち遠しいわ
明日…ってのはまた朝一かな?

43 :
前真姫ちゃんが信号無視するSS書いてた人?

44 :
バリバリ食ってるのは草
そりゃ乾くわ喉

45 :
>>43
せやで

46 :
やっぱり信頼出来るのしまむらだけだわ

47 :
花陽を見に来た

48 :
しまむら神降臨してたのか

49 :
しまむらくーん

50 :
チキンラーメンってたまにすごく食べたくなるけど一口食ったらもういいやってなる
あれなんなんだろうな

51 :
つづけ

52 :
チキンラーメンの汁と飯はあわねえ

53 :
>>17
くそかわいいなこのかよちん

54 :
>>17
かよちんが好きだからって必要のないところにクソデカAA使うのはずるいと思います!!

55 :
よくこのペースでポンポンssを生み出せるな
尊敬するぜ

56 :
杏从c`□´§明日になったぞおらっ!早く開店して店長出しやがれっ!

57 :
安定のしまむら

58 :
>>21
くっそわろた

59 :
初めて見たけど文章上手いしAAの使い方も効果的だし期待してルビィ!

60 :
しまむらが夜に投稿なんて珍しいな

61 :
>>56
Rよカス

62 :
続き楽しみ

63 :
しまむらだけが生きがいにゃ‥‥

64 :
いつものAAのカットインがおもしろい人か
好きです

65 :
はよはよはよぉ死んでまう

66 :
待ってるぜい

67 :
   +
+       +
 +从´ ヮ`ル  それからそれから?
  (0゚つと) +
+ と_)_)  

68 :
〜部室〜


鑑識のカメラパシャッ


警部「……では、屋上で練習してる間に、星空さんのチキンラーメンが無くなったと……」

凛「はい……」シュン

警部「屋上で練習してたのは……」

真姫「私を除いた8人です」

警部「あなたは練習に参加しなかったのですか?」

真姫「その時は、音楽室にいました」

警部「なぜですか?」

真姫「今度のライブで発表する新曲を作るためです」

真姫「ピアノがなければ、作業になりませんから」

69 :
警部「では、あなたが犯行時間中に音楽室にいたと証明できる人物はいますか?」

真姫「そ……それは……」タジタジ

真姫「…………」

真姫「…………いません」

警部「そうですか……」

70 :
      NNNニュース速報  ピコーンピコーン


穂乃果「あ……」

穂乃果「そういえば、にこちゃんが練習に来たのって……」

ことり「にこちゃん?」

海未「たしか、掃除当番で遅れてきたとか言ってましたね……」

警部「掃除当番……」ピクリッ

(その時の警部の目は、獲物に食らいついた猛々しい鷲のような目をしていた)

71 :
チキンラーメン砕いてご飯にかけると少しおいしい

72 :
    声優の楠田亜衣奈さんのiPhoneの
    ガラスフィルムに、またヒビが入る


真姫(…………あ)

真姫(そういえば……)

真姫(あの時のにこちゃん……)


(警部がにこへ疑いの目を向けたのと時同じく、真姫の脳裏に、さっき部室前にて遭遇したにこの不可解な言動がフラッシュバックしていた)


–––––从;廿 _ 廿从–––––!! 


真姫(……そういう事だったのね)

真姫(……にこちゃん)



真姫(……なんて事をしてくれたのよ)青ざめ

73 :
     NNNニュース速報 終


凛「ちょ、ちょっと!?」

凛「まさか、にこちゃんを疑ってるの!?」

穂乃果「そうは言っても……」

穂乃果「にこちゃん、私のポテトを盗った前科もあるし……」

凛「にこちゃんはμ'sに入って、改心したハズだよ!!」


凛「……そっ」

凛「それに、仲間を疑うだなんて……」

凛「凛……そういう事はしたくないよぉ」

絵里「そんなの、私だって……」

絵里「でも……みんなと行動してない時間がある以上、にこにはアリバイが……」

74 :
希「凛ちゃん、えらくにこっちの肩を持つなぁ……」

花陽「凛ちゃん、ああ見えてもにこちゃんの事が大好きだから……」

海未「そういえば、にこが屋上から帰ってきませんね」

7人「あ……」

海未「ちょっと、見てきます」ダダッ


真姫(まずいわ……)ハラハラ

真姫(みんな、一斉ににこちゃんを疑い始めた……)


扉ガチャッ


部下「警部!」

警部「おおっ、威勢がいいなぁ」

警部「その様子だと、何か有力な手がかりを見つけたな?」眼鏡クイッ

部下「はい」

75 :
部下「この部室から屋上までのルートの間をくまなく調べましたところ……」

部下「3階の女子トイレのゴミ箱から、こんなものが……」


(といって、部下が取り出したのは、


     _,,..ィ‐-、      _       _..._                                 _..._
  r‐''"´      ,!    l´  `l    i´  ヽ.      i'´ ̄ ̄ ̄ ̄!      ,.r‐-、 /⌒ヽ.  i´  ヽ.
  |      ヤ´    __l   l、_  ゙、   ゙、      ゙''--------!       !、  ''   /  ゙、   ゙、
 _,'=ニ7    l__  i'´         |   ゙、   冫 ,ィ1 i'´ ̄ ̄ ̄``ヽ      丶    ス、   ゙、   冫 ,ィ1
i'´           | ゙ー‐┐  ┌‐┘  ヽィ゙ ,r''´ .| l、       ノ i'´ ̄ ̄l  ゙メ      ゙i   ヽィ゙ ,r''´ .!
ゝ___     ______| i'´  ̄      ̄|    _,r''´    !   ̄ 7    /  ゝ__,! /    r、 !   _,r''´    !
    ,!    ,!     ゝ__   __| ,r''´    ,.r''´     /    /       /    / \| ,r''´    ,.r''´
   ,!    ,!        l   l.    l.   ,.r''´      ./    /       /    /     l.   ,.r''´
   ゙ー─‐'         ゙ー─'    `ー‐'´         ゙ー─‐'           ゙ー─‐'      `ー‐'´


の空き袋がはいったビニール袋であった)


凛「!!!!」

76 :
真姫(ああっ!!にこちゃんの馬鹿っ!!)イライラ

真姫(せめて、詰まらないように細かく切り刻んでトイレに流すとか思いつかなかったの!?)

真姫(そんな所に捨てたら、『どうぞ捕まえてください』と言ってるようなモンじゃない!!)


部下「ゴミ箱の一番上にありましたから、かなり最近に捨てられたモノと考えられます」


ビニール袋受け取り


警部「星空さん……」

警部「ひょっとしたらこれは、あなたのチキンラーメンじゃありませんか?」

77 :
凛「………………」

花陽「凛ちゃん……」

凛「間違いないにゃ……」

凛「凛が少ないお小遣いをやりくりして買った、チキンラーメンだにゃ……」

真姫(にこちゃんもにこちゃんだけど、そんな大事な物をテーブルの上に置きっぱなしにしてた凛も大概よね)

凛「………ううう」怒りフツフツ

凛「うああああああ!!!!!!!!」発狂

花陽「り、凛ちゃんっ!?」


(そこへ、屋上を見回ってきた海未が帰ってきた)

78 :
/ / .::::::::::::::::::::::/ l :::::::/   l :::::::::::::::: } :::|   '::::|\::::::::l ::::::::::::::::::::: i
 l  .::::::::::::::::::::/ |::::::/    l ::::::::::::::: } :::|     ':::| ヽ::::::l :::::::::::::::l::::: i
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79 :
ことり「お、おかえり……海未ちゃん」不安顔

穂乃果「海未ちゃん、にこちゃんは……?」

海未「…………」頭を振る

海未「居ませんでした」

7人「…………」


(事態が好転するような回答を期待していた7人の望みは、脆くも崩れ去った)


警部「ところで、折り入ってお願いがあるのですが……」

海未「はぁ、何でしょうか?」

警部「矢澤にこさんの、指紋と唾液を採取したいのですが……」

8人「えっ!?」

80 :
〜その頃、矢澤家では〜


(ファンシーな装飾で拵えた部屋のベットの上で、さながらアルマジロのように毛布にくるまった固まりがある––––)

(無論それは、これから先に待ち受ける恐怖の運命に押し潰されそうになり、体の震えが収まらないでいる矢澤にこであった)


にこ(…………終わった)ガクブル

にこ(今頃、部室では私が疑われてるはず……)

にこ(いずれ、にこを逮捕しに警察がウチにやってくる……)

にこ(捕まったら、私のアイドル生命は一巻の終わりだ……)

81 :
扉コンコン……


こころ「お姉様〜〜?」キョトン

こころ「一体、どうしたんですか〜〜?」

にこ「……………」

こころ「いきなり練習着のまま、学校から帰ってきて……」

こころ「どこか、体の具合が……」

にこ「…………あっちいって」

こころ「え?」

にこ「お願いだから、1人にしてちょうだい!!」金切り声

こころ「………………」呆然

ここあ「どうしちゃったんだろう、お姉ちゃん……」

虎太郎「引きこもり〜〜」

82 :
〜そして、部室では〜


真姫「……警部さん」

真姫「にこちゃんを疑っているのですね」キッパリ

警部「いやいや……」和やか

警部「まさか天下のスクールアイドルグループであるμ'sに限って、その様なことは無いと思いますが……」

警部「こっちも、マニュアル通りに事を運ばなければならない公務員としての悲しいサガがありまして……」

真姫「なぜ、唾液が必要なのですか?」厳しい口調

真姫「女子校生相手に、そこまでするなんて……」

真姫「これって人権無視なんじゃないですか?」

絵里「真姫……何をそんなにムキになって……」

83 :
警部「…………」

警部(この子、犯人を庇ってるな……)

警部(図らずも態度に滲み出てしまうところが、まだまだ子供だな……)ほくそ笑み

84 :
警部「……」眼鏡クイッ

警部「これは、あくまで私の推測なんですがね……」

警部「犯人はきっと、チキンラーメンを生のままで囓って食べたのでしょう」

警部「……ということは、この空き袋には犯人の指紋だけじゃなくて、唾液も付着してると思うんですよ」

真姫「うっ……」言い返せない

希「より確実に、犯人を特定するために必要ってワケやね」


真姫「じゃあ、同じくアリバイのない私からは採取しないのは何故ですか!?」返す刀

85 :
警部「西木野さん……」眼鏡クイッ

警部「あなたは先ほど、犯行時間は音楽室にいたと言いましたよね……」

警部「ところが音楽室と件の女子トイレとは、全くルートが違いますから……」

真姫「私は捜査線から外れるってワケですね」

警部「ま、そういう事です」

警部「それに、見たところあなたは実に賢い」

真姫「えっ?」

警部「あなたが犯人なら、こんな足が付くような馬鹿な真似は、絶対しないハズです」

真姫「……………………」

真姫「にこちゃんが疑わしいのは、馬鹿だからですか?」ボソッ

86 :
部下「そういえば、矢澤にこさんって有名ですよね」

部下「高坂穂乃果さんと星空凛さんと併せて、μ'sの三馬鹿だって……」

警部「き、君ぃ!!!!」泡を喰う

真姫「」プッツン

真姫「…………今、なんて言いましたか?」

部下「うっ……」


(真姫の沸点が、人より若干低めなのが災いした)


真姫「謝ってよ」

真姫「にこちゃんに謝ってよ」

穂乃果「ま、真姫ちゃん!!」アワアワ

海未「真姫、無礼が過ぎますよ……」


ガタッ!!!!


胸ぐら掴み!!!!

87 :
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 謝れええええええええ!!!!!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
                   ---- 、__
                   ´: : : : : : : : : : : : : : :`丶、
             /: : : : : : :/⌒: : : : : : : : : : : : \
             : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :│: : : : : : ヽ
               /: : : : : : : :/ : : : : : : : : : : |: :| : : \ : : ∧
             .: : : : : : : :/: : : : : : : : :/ : ∧ 「\: : :丶 : : .
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             |: : : : : :::| : : :_ : //: / 、_j厶孑く_∨|: : :|
             |: : : : : :::|____,..斗子k/   /イ:い 》 | : : : |     
             |: : : : : :::ト-〃 r':::い     弋ソ  八 : :リ
.            八:. : : : :::∨  弋^ソ      ///厶/: :人
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            /∧ ::::::: くノ/f^}\」/__/_∧::::::::::| :::::::::::::::::::::::|

88 :
部下「なっ!!何をするんだ!!」

真姫「そりゃあ、にこちゃんは頭が悪くて、勉強はからっきしよ!!」

真姫「時々理解不能な行動をして、みんなを困らせるわよ!!」


真姫「それでも……」

真姫「それでも……」

真姫「……」歯ぎしり

真姫「それでもにこちゃんは、大事な大事な私たちの仲間なのよ!!」

真姫「それを簡単に「馬鹿」と決めつけて……!!」

真姫「ゆ…………許さないっ!!!!」

89 :
(不遜な大人に激しい怒りを覚えながらも、真姫の心中に、ある種の疑問が沸き上がってきた)

(なぜ自分は、こうまでしてにこちゃんを庇うのか––––)


部下のネクタイぐい〜〜〜〜っ!!!!


部下「ぐっ…………苦しいっ」脂汗タラタラ


(その光景に一瞬仰天したμ'sメンバー達だったが、すぐに我に返り、暴走した真姫を取り押さえにかかる)


穂乃果「暴力はダメだよ!!真姫ちゃん!!」右腕取り押さえ

海未「相手は腐っても、警察の人ですよ!?」左腕取り押さえ

絵里「そんな事をしたら、公務執行妨害で真姫が逮捕されるわよ!!」足取り押さえ

希「真姫ちゃん!!ここで真姫ちゃんが捕まったら、今度の新曲が……!!」どさくさに紛れてわしわし

真姫「はっ……離しなさいよぉ〜〜!!あなた達ぃ〜〜!!」

90 :
(官民入り乱れての乱闘のすぐ側で、狼狽しているか弱き2人の乙女––––)


ことり「み、みんな〜〜〜〜!!喧嘩はダメだよぉ〜〜〜〜!!」涙目

花陽「あぁ……」涙目

花陽「こんな時に、にこちゃんが居てくれたら……」

花陽「きっと、誰よりも簡単に真姫ちゃんをなだめてくれるのに……」


(それと、茫然自失で佇む1人の少女––––)

91 :
凛(…………違うよ)

凛(絶対にこちゃんじゃないよ……)

凛(そうだよ……)

凛(きっと、理性を失った過激なファンの犯行だよ……)

凛(…………)

凛(…………でも)

凛(もし、にこちゃんが犯人だったら……)

凛(その時は、凛はどうしたら……)

凛(……どうしたら)

凛(…………)


(結局、部室に残されていたにこの鞄に入っていた飲みかけのペットボトル飲料が、鑑識に回されることになったのだが––––)

92 :
                 };ハ ノ ;':}
            (\  | ::;∨ ;::八 ∧
             } ::\」 :;/  :;' :;:∨ :;}_,
          ┌-J  ..:;:;:.... ;.;.;.  .;' ...:;{
          (  ..:::...,, ∴∵;∴;., `、 :;`7
           ゝ :::::、ヽ巛Vし∵:,   :;(
           {  ::、ナ" 丶`ぐ,'∵;. ; ::;;}
           \__ノ ,.ィ'ニヽ....;;ゝ-ぅ''" :;;ノ
          、___/、ィ巛(●)ソ`>弌'";;ツ{
        _,`三'´ ミ `ヾミ=彡'"_;≧=''"⌒\
       `ラ" , ' , `才介=:辷三ヒブ´从*´ ヮ`ル それから?
     __彡" / /  しイ }  ̄==斗孑了「;;}
     _,〃 /   ,' /.:{ {  ミ弐"j;':じ<;'八
    _彡′// ,' ,'  ,' 八 `ージイ:;;!..:::..:.〕:{:}
    _/ 〃/    〃小ゝ-{::';'{;i;!;∴;;{;:;:!':}
    ,/ / / / / / ,'   j リ八::';:;∵:':'':':'.j:':.'リ
   /   〃/ / / ,'   ,'〃人:.∵...::...::/::::/
  // // 〃/ /  ,'  ,' ;' "'〃\::;,;;,ノ;;;ノ
/ / /  /〃/,' 〃  ,' j ! 小ミ `~/~´
    /  / / //   ,' ;' !  {ミ . :{i
  ノ〃 / // /  ノノ 小{  ミ : :リ

93 :
〜夕暮れの通学路〜


真姫「」イライラ

真姫「あ〜〜〜〜っ!!」

真姫「ホント、頭に来るわ!!」

真姫「あんな奴が治安を取り締まってるんじゃ、日本の行く末は真っ暗闇だわ!!」

真姫「どうして人って、大人になると根性がひん曲がっちゃうのかしら!?」


トボトボ……


真姫(…………)

真姫(万事休す……か)

真姫(きっと、あのペットボトルについてる指紋と唾液が、動かぬ証拠になるわ)


トボトボ……

94 :
真姫(……いくら家計が苦しいからといって)

真姫(どうして盗み食いなんかしちゃったのよ、にこちゃん……)

真姫(もう、私にはカバーしきれないわよ……)

95 :
〜西木野家〜


玄関の扉ガチャッ


真姫「ただいま〜……」


ドタドタドタ……


真姫パパ「真姫!!!!」鼻息荒く

真姫「!?」

真姫パパ「ネットで噂が流れてるぞ!!」

真姫パパ「お前がやってるスクールなんちゃらとやらで、盗食難騒ぎがあったんだってな!!」

真姫(根性が曲がった大人が、ここにもひとり……)

真姫「…………そう」

真姫「もう全国中に知れ渡ってたの」ウンザリ

96 :
真姫パパ「高校時代の思い出作りにって、ママがなだめるから黙認してやっていたが……」

真姫パパ「今度という今度は、もうパパも我慢の限界だぞ!!」

真姫パパ「そんな烏合の衆どもの下世話なお遊びなんか辞めて、勉強に本腰を……」


スタスタスタ……


真姫パパ「おい真姫!!話は終わって……」

真姫「聞かなくったって、パパのお小言なんて想像がつくわよ」

真姫「壊れた音楽プレーヤーみたいに、『勉強しろ勉強しろ』の一点張りなんだもの」

真姫「怒るんだったら、もっと語彙を増やしてからにしてちょうだい」

真姫パパ「なっ…………!!!!」

真姫ママ「真姫ちゃん!!パパに謝りなさい!!」


足ピタッ

97 :
真姫「いまね……私」

真姫両親「!?」

真姫「学校で嫌なことがあって、すっごくムシャクシャしているの!!」激昂

真姫「これ以上、私を怒らせないでくれる!?」

真姫「じゃないと、自分でも何をしでかすか分からないから!!!!」


スタスタスタ……


真姫両親「」ボーゼン

98 :
〜真姫の自室〜


扉バタン……


真姫「」唇噛みしめ


鞄ぶん投げ!!


壁にバンッ!!


    イライラ 从#▽皿▽从 ムカムカ


真姫「…………どいつもこいつも」イライラ

真姫「わたしをいつまでも子供扱いして……」

真姫「こんな家、私の方からおさらばしてやりたいわよ……」


ベットにダイブ

99 :
真姫「…………出たい」

真姫「家を出たい……」

真姫「何処でもいいから……頭の悪い大人達に干渉されない場所へ逃げたい……」


寝返りゴロリ……


真姫「でも、そんな場所って……」

真姫「この狭い日本の何処に……」

真姫「…………あ」


(膨大な記憶の海から、真姫は有力な武器を手繰り寄せた)

(それは、夏休みになると家族でよく訪れた、スイスの雄大な山麓に守られた西木野家の別荘であった––––)

100 :
真姫「…………そっか」

真姫「なにも、日本じゃなくていいんだ……」

真姫「あの別荘なら、身を隠すにはうってつけだわ……」


真姫「」ハタッ

真姫「身を……隠す……」

真姫「…………」

真姫「にこちゃん……」


(その時であった…………真姫が、途方もない騒動の引き金を引いたのは)


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アホ「中華キャラなんて昔からいたぞ」←これ
璃奈「りなちゃんボード >>3」あなた「!」
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