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武力まがいのオレンジを覚えているか


1 :2017/01/18 〜 最終レス :2018/10/22
https://web.archive.org/web/20150123044923/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/

2 :
【コアなファンは格闘技の恥】

私は、格闘技観戦の初心者を見下し、優越感に浸るコアなファンを軽蔑している。
典型的だったのがPRIDEファンによるHERO'Sへの蔑視姿勢である。
HERO'Sのマッチメークや試合内容を批判し、
HERO'Sファンを「格闘技の面白さが分からない初心者連中」と嘲笑う。
初心者が「この試合面白い!」と素直に喜べば、
コアなファンは「そんなのが面白いと思ってんの? 素人だねえ」と侮辱し、
「……この試合つまらない」と感想を漏らすと、
「観る側のレベルを上げろ!」と一喝するのだ。
観る側のレベル……?

DREAM.10、青木真也×ビトー・シャオリン・ヒベイロで事件は起こった。
寝技を得意とする者同士だったが、青木は寝技に付き合わずに、スタンドで勝負をして
勝利を収めた。私はこの試合を見てこう思った。
「最低の試合だが、青木の強さは桁違いだ。こんなに強い格闘家は今までいただろうか?
まあ、日頃、初心者を見下しているコアなファンとやらには、たまらない試合だったん
ではないか」
だが、後日、この試合はコアなファンの間で大きな波紋を呼んでいた。
なんと、この試合を「つまらない」と批判するコアなファンが続出したのだ。
ちょっと待ってくれ。
初心者を見下しているコアなファンなら、
「シャオリン相手に左ミドルを繰り出せるなんて、なんて凄まじい技術だ!
これも寝技に確固たる自信があるから出来る芸当なのだ! いやあ、こんなにも
レベルの高い試合は久しく見たことがない! 初心者には分からないだろうな!」
と大絶賛の内容だったはずだ。それなのにこの試合がつまらないだって?

3 :
>>2の続き


この試合をつまらないと批判していいのは、日頃から素直な感想を漏らしている
初心者の権利だ。
普段、初心者を見下しているコアなファンに、この試合をつまらないと批判する
「権利」は無い。

コアなファンは初心者を見下すのを即刻辞めるべきだ。
自分達が恥をかくだけだ。

面白いと思うことに、コアも初心者もない。
つまらないと思うことに、コアも初心者もない。

観る側のレベルを上げろ?
失笑である。

https://web.archive.org/web/20120127055925/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/22

4 :
【青木真也がポルシェを運転中に突然「ニヤリ」と笑ったことに】

ジェームズ・ディーンはポルシェを飛ばして事故死した。
大場政夫も愛車を鳴らしてこの世を去った。
二人は人々の記憶に美しくこびりついている。
華麗に散ることの儚さは、寂しさを一歩進み美に変わる。
少なくとも本人と関係の薄い人々は美しく記憶に留めるー。

青木真也もまた果敢なく散った。
去年は相手の腕を折り、今年は己の顎を砕かれ。
青木はこれでスーパースターの仲間入りをしたと言えるだろう。
勝っても負けてもKO。
これはテレビ放送を舞台に戦う格闘家にとって必須条件だ。
青木が魅せたパフォーマンスは賞賛に値する。

青木は打撃の試合で総合をやっていた。
1R、青木はいきなり脇をさしに行く。そして首投げで払う。
長島☆自演乙☆雄一郎のパンチに対するタックルは完全に総合の動き。
総合のタイミングでパンチを見切る。タックルでパンチを避ける。
これは総合格闘家でなくては出来ない守備のセオリーだ。
さらに露骨に両足へのタックルまで放つ。しかしテイクダウンまではしない。
言えば両足へのクリンチ。これも画期的だ。両足へのクリンチなど誰が思いつくのだ。
「ちょとそれは違う」と解説の魔裟斗が激怒もまた当然である。

5 :
>>4の続き

青木は巧みにバックを獲る。
そして明らかな転倒目的のスローモーなハイキックで予定通り自ら転び時間を稼ぐ。
続いてドロップキックまで放つ。時間稼ぎに余念がない。
しかしその再開直後、青木は長島の突進に見事な左のテンカオを合わせる。
サウスポーで長身の青木、純粋なムエタイ能力の一端を魅せる。
だが、今度はミドルで自ら転倒。倒れぬ事を基本とする総合、それもトップファイターが
自らのミドルで倒れるなどあり得ない(引き込み目的の誘いの蹴りは別だが)。
露骨な胴廻し回転蹴りでK-1ファンの苛立ちを誘う。
それでも青木の首相撲のロックは完璧。やはり立ち技の基本能力は高い。

青木は残り30秒を確認したとろで二回連続のドロップキック。
「空気の読めないところが最高ですね! テンション上がるなあ!」
解説の須藤元気が沈黙する魔裟斗を気にせず声を張り上げる。
青木はさらに露骨にリングを逃げ回り、ロープを掴んで攻撃。
ロープを掴みながらの前蹴りを当てて1Rを逃げ切る。

2R、青木は突然「素人」になってしまった。
1Rにあれだけ総合格闘技をやっていたにも関わらず、
2Rの総合の試合で総合を放棄してしまった。
何のフェイトもない。
セオリーを無視したタックル。
さらに顔は下を向いたまま。
慢心はもちろん。
長島には切れないだろうと甘くみていたのだろう。
だからこそ何のフェイントも無しに、さらには顔が下を向いたままタックルに行く
等という雑な行動になってしまったのだ。慢心・甘さから生まれた行動。
もし「そんなことない!」と否定しても虚しく言葉が空を泳ぐだけだ。
1R、あれだけセオリー通りのタックルを決めていたというのに。

6 :
>>5の続き

しかしだからこそなのだ。
慢心があったからこそ、
あの1Rが唐突に幕を下ろすための壮大なイントロダクションになったのだ。
華麗に散ることの儚さは、寂しさを一歩進み美に変わる。
青木はポルシェを快適に運転し、そして突然ニヤリと笑った。

スーパースターになるために、
ニヤリと笑ったのだ。

https://web.archive.org/web/20110408200019/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/375

7 :
【徳山昌守が五味隆典から逃げなければどうなっていたのか!?/PRIDEは立場を考えろ!!】

格闘技には叶わなかった夢の対決がある。
今回取り扱う「夢」とは遠く掴めない夢ではなく、あと一歩で触れられる距離
まで手先を伸ばせた、掴めそうで掴めなかった「夢」のことである。
そんな夢の第一弾。
2006年12月31年・PRIDE男祭り。

五味隆典×徳山昌守。

ボクシングルールでラウンド数4。判定は無しでKOの場合のみ勝敗付ける。
ボクシングのエキシビションマッチ。
上記は徳山自身が明かしたルールの詳細。なを、これはPRIDE側が提示してきた
条件だと主張。

徳山は当時WBC世界スーパーフライ級王者。
引退を宣言したり、取り下げたり、亀田兄弟や長谷川穂積を指名したりと、
拳闘人として混乱し揺れに揺れていた時期だった。
徳山サイドの言い分は、あくまで「PRIDEからオファーを受けた」
と受けを強調。
だが、一方PRIDEサイドの言い分は真逆である。
徳山サイドからPRIDEに上がりたいと逆オファーを仕掛けてきて、
さらに五味とボクシングルールで試合をしたいという条件まで提示してきたという。

結局、この試合は流れた。
徳山は「現役王者としてPRIDEのリングに上がり、ボクシングルールでもし負けでも
したら、則ちボクシング界の負けに成り兼ねない(要約)」
と危惧し、オファーを断ったと主張。
PRIDEは「五味はやる気まんまんだった。だがそこから徳山サイドがハッキリしない態度
を取り続けたので、(徳山からの逆オファーを)受けるべきではないと判断し断った。
五味から逃げたと推測する(要約)」
とあくまでPRIDE側が断ったという姿勢を主張。

8 :
>>7の続き

どちらが真実かはわからないが、端から見ればどちらも「受け身」という楽な
ポジションを取り、酷く深いため息が出てしまう。
ただ双方の意見が重なっている部分もある。
それはPRIDEサイドが言う「(徳山サイドが)フラフラして、泣かず飛ばずの返事を
してきたので、腹も決まっていない状態?(中略)?そういう意味では五味から逃げた
んじゃないですかね」
という部分。これは徳山自身も一度はPRIDE側の熱意に心を動かされ、熟考から
考えを改め、つまり心の葛藤があったことは認めている。この心の葛藤時が、
PRIDE側が言う「フラフラ」に該当し、「腹も決まっていない状態」ということに
当てはまるだろう。ここは双方の言っていることが重なっている。
そして「五味から逃げた」という部分も重なっている。
徳山自身一度は五味との戦いに興味を示した、だがボクシング界のことを考え、
断っている。敗北を少しでも考えた時点で、これは立派な逃げと言えるだろう。
それが体重差だとかいかなる理由にしてもだ(ならば最初から交渉の席に着かなければ
よい。少しでも五味と戦おうと葛藤を生まなければよい)。
もっと分かり易く言うと、
最初から相手にしなければ(当然断る)→五味から逃げたとはならない。
少しでも相手にしてしまう(相手をした後に断る)→五味から逃げた。
ということだ。
上記の理由から五味から逃げた、は的確な表現といえるだろう。

9 :
>>8の続き

ただ、徳山の名誉のために記述する。
この話、もしPRIDEの言う通り、徳山サイドからの逆オファーだったと仮定する。
その時点でPRIDEはPRIDE側のオファーに切り替えるべきだ。
PRIDE側はことあるごとに「受けるつもり」と自分たちの優位性を強調した。
立場を考えろ、頭を冷やせといいたい。
フジテレビが打ち切りになり、もはやなんの存在価値もなくなっていた当時の
PRIDEがどんな立場で誰にものを言っているのだと。
徳山がPRIDEのリングに上がるメリットなどなにもない。
一説には王者としての不遇、具体的にはファイトマネー、実力に見合わない人気
などが上げられ、それらがPRIDEのリングには存在するということらしいが、
冷静に考えて当時のPRIDEから「多大なファイトマネー」も「国民的人気」も得られる
はずがない。得られる理由を述べることは神業だ。
PRIDE側からのオファーに切り替え「そういうことなら是非出場して下さい」と低姿勢
が当然の立場だ。

私の考えを述べれば、上記の理由から徳山サイドからの逆オファー説はどうあがいても
苦しい。当時壊滅状態だったPRIDE側が、迷走をしていた徳山の心の隙を突きオファー
を提示し、さらに徳山の心が動くよう徳山寄りのルールを提示する、徳山は葛藤する、
葛藤の末断る(五味から逃げる)、PRIDE側は苛立って終了ー。
そう考えるのが自然だろう。

さて、この二人がもし前述したボクシングルールで対決していたらー。
妄想を真剣に仮想し記述したい。

10 :
【徳山のボクシングは資格試験のようなものだ】

叶わなかった夢の対決。

五味隆典×徳山昌守。

ルールの再確認。
ボクシングルールでラウンド数4。判定は無しでKOの場合のみ勝敗付ける。
ボクシングのエキシビションマッチ。
上記は徳山自身が明かしたルールの詳細。なを、これはPRIDE側が提示してきた
条件だと主張。
他にも双方オープンフィンガーグローブで行うだとか、グローブハンデをつけるだとか、
様々な憶測が流れたが、当人や組織から公に公開された詳細は以上である。

PRIDEライト級王者の五味は73kg(通常体重は約80~85)。
WBC世界スーパーフライ級王者の徳山は52.1kg(通常体重は約62~67)。
ナチュラルな体格差で20kg近く。
この体格差という一点のみが五味が保持する唯一の優位性である。
オープンフィンガーやグローブハンデが追加されれば五味にとって二つ目の武器と
なるのだが、明らかにはされていないので仮定から除外する。

現役世界王者と実績ゼロの拳闘経験者。
テクニックの差は語るに及ばず。
大袈裟ではなく宇宙と地下の差。
両の拳だけを相手から飛んで来る攻撃と意識した競技で、五味のボクシングスキル
とやらがどれだけ意味を成すのか疑問である。
五味が勝つには体格差で圧力をかけるしかないのだが、リーチに差がない徳山の
カウンターを浴び続ける光景しか浮かばない。
もちろん五味の伸びのある前傾姿勢のストレート、ボディからのフックなどは徳山に
「擦りもしない」だろう。
体格差があっても当たらなければ意味がない。

11 :
>>9
https://web.archive.org/web/20130601222903/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/239

12 :
>>10の続き


徳山のボクシングは資格試験のようなものだ。
もしある資格試験の合格要件の基準が、
A科目の得点が、満点の60パーセント以上である者。
B科目の得点が、満点の50パーセント以上である者。
試験全体の得点が、満点の70パーセント以上である者。
だとすると、かなり棄ててもよい部分があるということになる。
最初から最後まで同等の力で取り組まずとも、力を抜くところは抜き、
効率よく得点を取れば合格ということだ。
試験は合格しなければ意味がない。
徳山のボクシングも同じだ。
各ラウンドごと効率よく得点を奪い、棄てる(抜く)ところは棄てている。
棄てるというのは既にこのラウンドは「合格基準を満たした」と判断したため、
次のラウンドのために棄てるのだ。
すべては勝つために。
試験は合格しなければ意味がない。
ボクシングは勝たなければ意味がない。
彼のボクシング哲学なのだろう(だがその自ら作った哲学が己を苦しめ、哲学とは
反する舞台への誘惑に引っかかったわけだが)。
徳山が特別「プロ格闘技興行」を意識せず、ボクシング時代の哲学のまま五味との
試合を行えば、先に述べた理由からすんなり完封が可能だろう。
4Rあたりで顎の芯をを捕らえてKOを奪取出来るかもしれない。

五味が勝てるとすれば体格差ではなく、徳山が「プロ格闘技興行」を意識した
戦いにシフトしてきたときである。
万が一、徳山が「プロ格闘技興行」を意識した戦いを仕掛けてきたら……
そのときは五味にとって大きなチャンスとなるだろう。

13 :
>>12の続き

現実的には先に述べた理由から、徳山の完封で試合は終わるだろう。
KOではないので結果は引き分けー。
これが妥当なのではないだろうか。

実際はどうなっていたのか、
観てはいけないものを観てみたい。
それが好奇心というものだ。

https://web.archive.org/web/20130505104432/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/240

14 :
【山本“KID”徳郁の落差】

彼が落ち目らしい。
もう全盛期の力は無いと多くの人は言う。
だが少し待ってくれと言いたい。
それでは落ちる前、一番高い位置にいた時はいつのことなのか?
落ち目というからにはその落差を検証してみたい。
山本“KID”徳郁という格闘技人生の落差をー。

格闘家として一番高い位置にいた瞬間は、2004年12月31日の魔裟斗戦であろう。
K-1ルールで3戦目、純K-1としては2戦目であり、
実績から判断して彼の不利が予想されていた。
だが、それとは別に、K-1離れをした身体能力が引き起こす、
常識を逸脱する快感に期待を込める者も少なくなかった。
そしてそれは期待通りとなる。
1Rは格闘史の見開きに残る内容。
ダウンを含め、彼は前年度のK-1 WORLD MAX 世界王者を圧倒した。
戦前の舌戦で彼は言っていた「魔裟斗くんは焦っている」その通りだった。
元来、真面目を絵に描いたような男の魔裟斗は、異様なまでに上ずっていた。
オープンフィンガーグローブ着用を提案してくる彼をまともに相手にしてしまうほど
の余裕の無さ、刻々と迫ってくる底知れぬ恐怖。
自分にはない、生まれ持った身体能力を誇る相手に危機感を感じていたのだろう。
ゴング前の互いに向き合った時にみせた魔裟斗の“らしくない”微笑みは、
試合直前になってもとうとう拭いきれなかった不安の表れだったのか。

15 :
>>14の続き

(中略)

彼の欠場が発表されないまま、マイク・ザンビディスと試合する当日を迎えたとき、
それはなにかの間違いだと思った。
ギリシャのマイク・ザンビディスと対戦が発表されたとき、まるで理解が出来なかった。
一つだけ分かっていたことは、この試合を発表はしたものの絶対に実現は有り得ないと
いうことだった。なぜなら、彼が勝てる確率は限りなく0%であることは分かっていたからだ。
それも間違いなくKOで負けることは多くの人間が予想していたはずだ。
試合前から勝敗が分かっているカードがある。
例えば魔裟斗×大東旭、例えばドラゴ×GORI。
マイク・ザンビディス×山本KID徳郁はそれらと同列のカードである。
まず、相性的に最悪である。
まだ純粋なプロボクサー相手なら、蹴りを覚えた彼ならいなせたかもしれないが、
ザンビディスは違う。彼はボクサーではない。パンチが得意な純粋なキックボクサーなのだ。
ザンビディスのボクシングテクニックはプロボクシング経験者を除けば、MAXで一番である。
さらに二段蹴りやローキックも強烈である。
蹴り合いの対決をしても彼は勝てる見込みがないし、もちろんパンチでも遥か及ばない。
勝利のためにはどこかで差別化を図らなければならない。
村浜を圧倒したパワーのように、魔裟斗を凌駕したスピードのように。
だが、ザンビディスはパワーもスピードも彼を上回っている。
技術的にも体型的にも差別化を図ることは困難であった。
車とバイクが市街地で競争をしたら、小回りを生かしてバイクが勝つかもしれない。
だが、バイクとバイク同士なら、より性能の良いバイクが勝つに決まっているのだ。
まだブアカーオ・ポー・プラムックやアンディ・サワーと試合をした方が、
彼は勝てる確率があっただろう。
ありとあらゆる点であまりに不可解なマッチメークだった。

16 :
>>15の続き

主催者は彼をどうしたいのか?
今後、各方面で使い勝手のよい彼のKOシーンの材料が欲しいがために組んだのではないか?
それともワガママになりはじめた彼に対する制裁マッチなのか?
まさかと思うが、彼が勝てると思って組んだのではないか……。
そして、一番解せなかったのは、マッチメークにシビアな彼がなぜこんな無謀なオファーを
承諾したのか。なにもかもが謎であり、今でもふと不思議に思うことがあるのだ。

試合は昂る要素がゼロの当然の結末だった。
彼の入場がアナウンスされても、まだ信じることが出来なかった。
入場曲は流れているが、彼が姿を現すまで異様に長かったのだ。
やはり……。
だが、彼は入場してきた。
長い長い入場だった。
リング上の彼を見たとき、一回り体が小さくなっていたことに驚いた。
あの鋼のような筋肉はどこに行ってしまったのか。
試合はもうワンサイドもいいところだった。
ザンビディスは遊んでいると言ってもよい動きだった。
予想の範囲内なので驚きも昂りもまるでない。
ただ残念だったのは、彼がただの下手クソなキックボクサーに成り下がっていたことだ。
まだ彼のスタイルで戦った方が勇猛な印象を与えたことだろう。
面白みのない、無数に有り触れたつまらないキックボクシングスタイルになっていたことは、
小さくはない失望だった。
そして迎えた3R、予想通りKOで散っていった。
試合後、彼は「打撃は面白いと思った」「K-1最高!」と叫んだが、
2009年にチョン・ジェヒと試合をするまで、4年間K-1ルールで試合をすることはなかった。

(後略)

https://web.archive.org/web/20130601141211/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/411

17 :
【アナウンサーはブアカーオ・ポー・プラムックの前蹴りに狂喜していたのだ!】

前蹴りが何より重要だった。
打撃系格闘技において、最短距離の侵略を防ぐ前蹴りは重要な技術だった。
だが、日本人はこの前蹴りを重視しない。
ムエタイの劣化版と化したキックボクシングという競技では、前蹴りをお目にかかる
ことはほとんどない。
そしてK-1も同様である。

「ボクシングでいう左ジャブはキックの世界では左ミドル」
これが格闘界の定説となっている。
だがジャブに相当するのは前蹴りに他ならない。
ムエタイ、キックボクシングなど打撃技を習得した相手であればあるほど、
動きは最短距離で捕らえに来る。
最短距離の防波堤は前蹴りであり、全ての攻撃を狂わしていく。
攻め手を削っていくのだ。
K-1 WORLD MAX 2004・世界トーナメントの決勝戦、
魔裟斗×ブアカーオ・ポー・プラムックはその最たる試合だった。

開始早々、互いの攻撃が素早く交錯する。
ムエタイでもない、ボクシングでもない、K-1ならではのスピード感。
ブアカーオは魔裟斗の出入りの速さを僅か30秒弱で思い知り、流れを変えるために
魔裟斗を左前蹴りで豪快に吹き飛ばす。
以後、ブアカーオが縦のハミングから左膝を垂直に上げるフェイントをするたびに、
魔裟斗は踏み込もうとした脚を止める動作をみせるようになる。
そして開始から1分20秒過ぎ、伝説となったブアカーオの左前蹴り4連発が飛び出す。
この4連打を魔裟斗はすべて貰う。
前へ出る、跳ね返される、反動で前へ出る、跳ね返される、魔裟斗は同じ動きを繰り返す
玩具のようだった。なまじ打撃技術を習得しているだけに、押されても横に廻ろうとせず、
踏ん張ってもう一度前へ出ようとしてしまうからだ。
「……強いですね、ブアカーオは」
この前蹴り4連発後、ゲストの須藤元気が静かに声を漏らした。

18 :
>>17の続き

魔裟斗は縦への動きを封じられた。
なにせ前蹴り4連打である。
なんとか打破しようと、左ミドルで勢いよく飛び込む。
だがブアカーオはタイミングよく前蹴りを合わせる。
弧を描いた足技と最短距離の足技。
勝負は明白、カウンターで前蹴りを喰らった魔裟斗はリング中央からロープ際まで
文字通り吹っ飛んだ。
縦へのパンチに加え、左ミドルまでも前蹴りで封じられてしまった。
魔裟斗は前蹴りによって着実に攻め手を失っていく。
ノシノシとブアカーオは追いかけ、もう一度左前蹴りを浴びせ、いきなり右ハイを浴びせる。
これぞボクシングでいうワンツーだ。
さらに動きながら上段前蹴りを簡単に魔裟斗の顎に当て、左右の前蹴りを繰り出す。
「……久々に強いムエタイを観ましたね……」
谷川EPが消えそうな声で呟く。
「……この上段前蹴りが嫌ですね」
須藤元気も声を絞り出す。
「脚を飛ばす! 自由自在に脚を飛ばす!! プラムックの足技!」
アナウンサーだけが前蹴りの有効性を讃えるかのように叫び続ける。
1R残り1分を切ったところで、魔裟斗は左回りに動き始める。
完全に前蹴りを嫌がっていた。縦への動きを信条とする魔裟斗が横へ横へ廻り続けたのだ。
とにかくブアカーオの正面に一瞬でも立ちたくない、前蹴りが嫌でたまらないー。
だがブアカーオはその瞬間を逃さない。
「やはりこのプラムックが最強のムエタイ戦士だったか!」
という印象的な実況と共に放った前蹴り、魔裟斗が正面に立った一瞬を
ブアカーオは見逃さなかった。魔裟斗を前蹴りで吹っ飛ばす。百発百中といってもよい。
「前蹴りが上段だから流せないんですよね」
須藤元気が少し声量を取り戻して解説する。
「足技の雨霰! ムエタイ戦士プラムック! 魔裟斗を第1ラウンド圧倒しています!」
1R終了と同時にアナウンサーが声高々に叫ぶ。

19 :
>>18

実況の興奮は声を小さくしても続いていた。
インターバル中、溜まっていたものを吐き出さんばかりに言葉が流れ落ちていく。
「……本当にムエタイ最強伝説のその名が、なかなかK-1の、WORLD MAXのリングでは
立証されてこなかった。ガオランが散り、サゲッダーオ・ギャットプートンが散っていき
ました。そんな中でこのプラムックという凄まじい戦士が出てきたといえるでしょう」
リプレイではブアカーオの前蹴りがゆったりと流れている。
「これもあの畑山さんも、須藤さんも、この序盤からちょっと面食らってしまうような、
この前蹴りのハイですよね!」
解説の畑山隆則、須藤、思うように言葉が出てこない。
初めて遭遇する生物を解説出来るわけがなかったのだ。

https://web.archive.org/web/20130505095006/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/245

20 :
【ブアカーオは地球人になってしまったのだ……残念ながら】

第2ラウンド。
ブアカーオの前蹴りはさらに加速度をつける。
気合いを入れ直した魔裟斗もさらに加速度をつけていたのだが、
ブアカーオの前蹴りは魔裟斗のリズムについていくのだ。
魔裟斗のパンチと同じスピードで前蹴りを放つ。
右の上段前蹴りで魔裟斗を吹っ飛ばし、体勢がガタガタになったところを
右のローで転倒させる。
しかし、太ももへのストッピング狙いか、些か気の抜けた前蹴りを放ってしまい、
蹴り終わりを魔裟斗に踏み込まれ、右を顎に貰ってしまう。

ファイナルラウンド。
開始から1分10秒過ぎ、互いに見合う、出方を伺うエアポケットな時間が数秒流れる。
その僅かな静寂をノーモーションの上段前蹴りが魔裟斗の鼻ツラを持って打ち破る。
勝利を確信するブアカーオ。
解説の谷川EPも同じだった。
「……強い、ブアカーオは」
畑山隆則が谷川EPに問う。
「もしこれ、判定、ドローになったら戦う力残ってますかね? 魔裟斗選手」
「いやあ……キビシいでしょうね」
だが、判定はご存知ドロー。延長戦へ突入する。
「3Rはブアカーオの攻めが足りなかったんですね。それで……」
谷川EPの立場上のフォローも尻切れとんぼになる。もちろん同調する解説者は誰も
いなかった。

21 :
>>20の続き

延長戦。
ブアカーオはこの日の代名詞、前蹴りから入る。
そして怒りに燃えたブアカーオは「ジャブ=前蹴り」を棄て、
魔裟斗と「打ち合う」。ミドル、テンカオ、首相撲……。
最後は突進してくる魔裟斗をマタドールのようにいなし、弄ぶ。
激闘が終わった。
ブアカーオの前蹴りによって魔裟斗は武器を剥ぎ取られていった。
パンチは踏み込みが甘くなり、ミドルキックもカウンターで合わせられた。
この日はブアカーオの日、ムエタイ復権の日、そして前蹴りの日だった。

その後、ブアカーオはルール改正に対応するため、その都度モデルチェンジを繰り返す。
6年連続で世界大会を戦い、タイ人枠の長期政権を築く。
だが、確定ではないがどうやら今年で任期を終えるようだ。
ファンはブアカーオの勇姿を、あの前蹴りを忘れないだろう。

初めてブアカーオを知ったのは、ムエマラソンというタイで開催されたムエタイの
トーナメントで、小林聡と決勝戦で対決して勝利したという記事を読んだときだった。
一枚の写真が静かに添えられており、褐色の肌に強い印象を抱いたものだ。
階級下にもかかわらず、その技術とセンスで魔裟斗を圧倒したこの試合は、
格闘技が持つ衝撃と感動を再認識したのだ。
異星人に遭遇したような、そんな感動をー。

https://web.archive.org/web/20101007103031/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/246

22 :
【格闘技はつまらない】

「格闘技はつまらない」
これを認めなければ、格闘技はテレビから今すぐ消えるだろう。
日本格闘技界が廃れている理由は「格闘技はつまらない」という発想を
持つ人物がいないからである。
この発想を常に忘れずに仕事が出来ている人間は谷川EPくらいだ。
誤解のないように言っておく。
1/11にも記載した通り、格闘技というスポーツには確かな魅力が埋もれているのだ。
その魅力を気づかせるために「格闘技はつまらない」という逆転の発想をする努力が
必要になってくるということなのだ。

古くは、キックボクシングの創始者である野口修氏がそうだった。
ムエタイを日本に持ち込む際、
「一部の格闘技好きの人間は面白いと思うだろうが、その他の多くの人は面白いとは思わないだろう」
そう冷静に分析し、その面白さを伝える方法を練りに練った。
その配慮は名称にまで及び、ムエタイという絶対に浸透しないだろう名前を切り捨て、
ボクシングという馴染みのある名称を使い、キックボクシングという名前を作り上げた。
野口氏は常にキックボクシングを冷静に監査する能力に長けていた。野口氏が手を引き、
客観視出来る人物を失ったキックボクシングは、分裂に拍車がかかり、
「沢村なんかフェイクだ! ガチガチの面白い試合を見せてやろう!」
と各団体が玄人好みのカードを乱発し、テレビはあっという間に打ち切られ、
長い冬の時代へ突入した。

23 :
>>22

「面白い試合をすればファンは増える!」
「観る側のレベルを上げればいいのだ!」
と息巻く人間が、やけに格闘技関係者やファンに多いが、具体的な根拠を一度も聞いたことが
ない。キックボクシングは確かに面白い試合もある。だが、面白い試合が行われているということは、
彼らの理論ならファンが増えているということになる。だが、ファンが増え、拾集がつかないから
ドームでやるという話は、この44年間、一向に聞こえてこないのはどういうことか?
ファンが増えてチケットを求める人が多ければ、自然と箱も変更するはずだが。
ミュージシャンが良い例だ。ファンが増えれば箱は変わっているではないか。
観る側のレベルを上げればいい? どうやれば上がるのが具体的な明記がまるで無い。
少なくとも私は、観る側のレベルとやらを上げるとっかかりの方法を、
当ブログで一貫して明記してきた。

格闘技をテレビ放送する上で一番必要なことは、どんなに格闘技を愛していても、
「格闘技はつまらない」という考えを忘れないことだだろう。

https://web.archive.org/web/20110202033826/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/21

24 :
【歴代最強の格闘家は全裸で殺し合って決めるべきだ】

マイク・タイソンは3団体統一王者に輝いたばかりだった。
エメリヤ-エンコ-ヒョードルはミルコ・クロコップを退けたばかりだった。

壁がなく、どこまでも続く無限の世界。
地面はコンクリート。
両者は全裸で対峙している。
もちろん武器など何もない。
ルールは簡単。
どちらかが「死ぬ」まで戦う。
殺し合い。
勝者だけが「強い男」だけが明日への生きる権利が与えられるー。

殺し合いが始まった。
プレッシャーをかけたのはロシアの皇帝だった。
ブルックリンの爆弾はピーカブースタイルで呼応して距離をずらす。
距離が「PRIDE」に、入ったー。
その瞬間。
ヒョードルはロシアンフックからテイクダウンを狙おうと踏み込む。
だが、タイソンはバックステップから左にサイドステップで回避する。
ヒョードルはここで気づく。
コンクリートであるがゆえ、知らず知らずのうちに踏み込みが甘くなっていたことに。
すかさずタイソンは左のジャブを放つ。速い。
タイソンはほとんどジャブを打たないボクサーだった。
それでも彼が放つジャブには理由があった。
人差し指と中指を突き出し、目突きを狙ったジャブなのだ。
3団体統一王者のボクサーによる目突きを狙ったジャブ。
ヒョードルの目に指が触れ、たまらずヒョードルは目を閉じる。
だが、身体に染み付いた動きで、ヒョードルは空いたタイソンの腰にタックルを仕掛ける。
今度は組み付くことに成功する。

25 :
>>24の続き

だが、目突きに怯え、コンクリートを意識したタックルはまたしても不完全であり、
組み付いた後、一秒の時間を与えてしまう。
すぐさまタイソンは頭突きをヒョードルの目にお見舞いする。
皮膚の弱いヒョードルの目頭から出血する。
タイソンは、それでも喰らいつくヒョードルの耳をかじる。
耳をかじり獲られたヒョードルはタイソンを離し、激痛からその場で一回転をする。
正面を向いたところに、タイソンが右アッパーを狙う。
とっさにボディを庇ったヒョードルだが、その拳は彼の急所が狙いだった。
的確に捉えたわけではなかったが、それでも激痛が走り、ヒョードルは腰を屈める。
すぐさまタイソンの左フックがガラ空きの頬にヒットする。
ヒョードルは文字通り吹っ飛び、コンクリートに沈む。
だがまだヒョードルは死んでいない。
タイソンがトドメを刺そうと近づく。
急所でも踏みつぶしてやろう。
タイソンは歩を進める。
射程距離。
ヒョードルは氷の様な瞳を一瞬緩ませた。
そしてタイソンの軸足に己の足を絡ませた……。

歴代最強の格闘家は誰か?
このシンプルな問い掛けに、人々は多くの枝を付けて難しいものにしようとする。
永遠の命題なのだから仕方がない。
しかし、余計な枝を全て切り落とそうではないか。
制約が一つでもある限り、それは一つのルール・競技になってしまうのだから。
だから全裸で殺し合おう。
人間以外の動物のように。

26 :
>>25の続き

共に全盛期のヒョードルとタイソン。
二本指を突き立てたジャブ、ヒョードルは明らかに恐怖を感じていた。
目突きのジャブを警戒して組み付くことが出来ない。
例え勇気を持ってかいくぐっても、頭突きと耳への噛み付きが待っている。
さらに容赦なく金的までも狙ってくる。要するに組み付くのが怖い。
相手に組み付いて時間をかけることが怖い。
ヒョードルはレスラーではない。倒すまでほんの僅かだが時間を要する。
そのほんの僅かな時間がとてつもなく怖い。
タイソン優勢だったこの勝負の行方は……。

柔術、ヒクソン・グレイシー。
柔道、木村政彦。
合気道、塩田剛三。
レスリング、アレクサンドル・カレリン。
大相撲、千代の富士。
サンボ、ヴォルク・ハン。
プロレス、アントニオ猪木。
総合格闘技、エメリヤ-エンコ・ヒョードル。
ボクシング、マイク・タイソン。
キックボクシング、沢村忠。
ムエタイ、ディーゼルノイ・チョータナスカン。
拳法、ブルース・リー。
空手、大山倍達。
K-1、セーム・シュルト。

27 :
>>26の続き

あえて流派・正式の武術名を冠から排除した。
派生を追いかけたらキリがないからだ。
異論はあるだろうが、各カテゴリーの「神段」選手達である。
全盛期の彼等同士が殺し合いをしたらどうなるのか。
ワンデイトーナメントではない。ワンマッチ。
格闘技では相性があるだろうが、殺し合いでは相性などない。

何人も「あの国」へ送り出した実績のあるディーゼルノイの膝は説得力があり、
カレリンズ・リフトをコンクリートに叩き付けられれば誰も敵わないだろう。
目潰しを厭わない猪木の狡猾さも殺し合いでは重宝され、
木村の投げからの固め技には誰も太刀打ち出来ない。

エントリーされていないが、
ホイス・グレイシーの存在は一つの興味深いサンプルだ。
目潰し、噛み付き、金的、この三点以外どの攻撃を加えてもよいルール(初期UFC)
で実績を残している。特筆すべきは、第一回UFC決勝のジェラルド・ゴルドー戦だ。
ゴルドーは定められた「制限」を破り、噛み付き行為をホイスに行った。
だが、ホイスはこの噛み付きをクリアした。
第二回大会では金的が反則事項から排除され、その大会でもホイスは優勝した。
ホイスは「噛み付き」「金的」を“一応”クリア出来る格闘家と証明されたのだ。
残るは「目潰し」である。目潰しが最初から認められているという試合で、
果たしてホイスが行ってきた長時間の組み付き行為が可能なのか?
いやいや、全く異なる技術体系になるだろう。
前述のゴルドーの噛み付きにしても偶発。前提であれば技術体系は異なる。

こうなるとやはりまだ観ぬ中国拳法に落ち着いてしまうのだ。
リーが提唱するジー・クンドー。
目潰し、金的、全てが前提にある技術体系。
殺し合いをさせたら「そんなバカな」と思われる結末が待っているかもしれない。

28 :
>>27の続き

さて、なぜ今更こんなかつて抱いた幻想・使い古されたロマンを描いたのか。
それは格闘技を原始的なスポーツに戻すためだ。
格闘技が熱を上げる時、
それは新たな発見と刺激、そして再考である。
今の時代、
ヒョードル(アリスター・オーフレイムでも良い)と全盛期のヒクソンが戦ったら
誰もヒクソンが勝てるとは思っていないだろう。
だが、それはガンジガラメになった現代バリツーズもどきがもたらした弊害。
殺し合いまで行かなくても、第一回UFCにヒョードルがエントリーしていたとして、
果たしてホイスを破り、優勝は可能だったのか?
拳の弱いヒョードルが素手でフルスイングのパウンドを打てるのか?
ゴルドーの拳は決勝では折れていた。あの喧嘩慣れしたゴルドーでさえ。
そうなると純粋に寝技勝負になる。ヒョードルは最上級の寝業師だが、
ホイスを上回ることが出来るのかー。
オープンフィンガーグローブを外しただけで、技術体系が全て変わる。
そしてヒョードルはヒョードルでなくなる。
これが殺し合いならどこまでヒョードルでなくなるのか。

崩壊する格闘技。
一度とことん崩壊すればよい。
一番ワクワクしていた原始的な世界へ。
原始的な大会にロマンを求めて出場する。
そこで「実践でも最強を信じていた」男が何も出来ずにシンプルな柔術家に殺され、
実践向きではないと揶揄されてきたボクサーに殴打される。
これこそが新たな刺激。

殺し合いは不可能であるが、
せめて現代総合格闘技の崩壊を願う。

K-1終演後の世界、新たな刺激を求めてー。

29 :
>>28

https://web.archive.org/web/20130523103902/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/414

30 :
【青木はやはりつまらない奴だ】

青木真也が批判されているとのことだが、全く理解出来ない。
正式な謝罪を出したことに対する批判なら理解出来る。
だが、批判の中心は、試合後の廣田瑞人に行った中指突き立て行為なのだ。

それとは別に、廣田の腕を折ったということに対しても、批判している者がいることには
驚きを隠せないどころか、唖然としてしまった。
腕を折ってなにが悪いのか? タップもしない、レフェリーも止めない、廣田陣営も無視、
じゃあ折るしかないじゃないか。
青木は力を緩めるべきだったとでもいうのだろうか? 
力を緩めて廣田が脱出し、逆に青木が拳を喰らって、眼窩底骨折になった可能性もあるわけだ。
折らなかったことにより、折られたかもしれない。
やるかやられるかが格闘技であり、やられない前に止める手段が、本人の意思表示であり、
セコンドのタオルであり、レフェリーの判断である。
青木が廣田の腕を折ったことは、正しい行いなのだ。

格闘技は残酷なスポーツである。
なにせ、直接人の体を殴ったり、蹴ったりするのである。
少し小突いただけで止まる可能性がある脳を、思いきり殴るのだから正気の沙汰とは思えない。
だが人間はより残酷なものが見たい生き物で、HERO'Sルールを批判し、PRIDEというより過激な
ルールを支持した。頭部へのサッカーボールキックに狂喜の雄叫びをあげ、4点ポジションからの
膝蹴りに大合唱を始める。それなのに腕を折ると、なぜか喜ばない観衆ー。
「過激なものを求めたのはお前らだろ?」

31 :
>>30の続き

青木という男を、一度も面白いと思ったことはなかった。
メディアはいかにも青木が面白い発言が多く、変人というイメージを与えようとしていたが、
実際は発言もつまらないし、行動も変人ではなく至って普通。つまり笑いどころがないのである。
試合は面白いと思ったことはあるが、青木というキャラクターを面白いと思ったことはなかったのだ。
だが、今回のDynamite!!における追加対戦カード発表時の記者会見で、評価は一変した。
青木は、川尻達也を挑発する横田一則に「もういいよ」と、吐き捨てたのだ。
これには驚いた。今までの記者会見で、相手の話を遮ってまで主張する選手がいただろうか? 
そしてセリフもコンパクトでインパクトが強い。文句無しである。
青木って面白い男なんだな、そう評価は変化した。

そして、あの試合後の中指突き立て挑発行為である。青木は面白い奴ではなく、凄い面白い奴に
変わっていた。試合が終わっても殴り続けた奴はいるが、挑発を続けた奴はいない。
テレビ放送のある舞台で戦うプロ格闘家は、いかに他の連中と差別化を図れるかどうかであり、
そのセンスがプロとしての価値を高めるのだ。試合前の舌戦とは一転し、試合後に健闘を称え合う
姿は非常に清々しい。そういったギャップを用いた手法も、プロとしての技量でもある。だが、それは
あくまで一つの技量であって、青木が行った試合後も挑発を続ける行為も、それもまたプロとして一つ
の技量である。非常にエキサイティングで斬新な手法だった。

32 :
>>31の続き

例えば、K-1 WORLD MAX 2005~世界王者対抗戦~で佐藤嘉洋がガオグライ・ゲーンノラシン
に判定で勝利した後のマイクパフォーマンスこそ、プロとして批判されるべき技量であった。
トイレに5分間こもってテレビの前に戻ってきても、トイレに行く前と全く画面が変化していない
ような試合ばかりしている奴が、あろうことか涙を流してヒーローになろうとしているのである。
あれこそがキャラクター選定を誤るという最たる場面であり、プロセンスの無さの真骨頂だった。
「どう? 俺の試合つまらないだろ? でも勝てばいいんだよ。見たくない奴は帰りな」
とニヤリと笑い、観客のブーイングを浴び、ヒールになるべきだったのだ。
青木の行ったキャラクター選定は的確で、その行為はプロセンスの塊だった。
だが、しかしー。

後日、青木はこの件を正式に謝罪してしまった。
色々な圧力がかかったことは分かる。だが、ガッカリである。
謝罪することにより、あれはパフォーマンスではないと認めることになるのだ。
つまり、青木は本当に悪い奴ということになってしまう。
川尻は宇野薫が石田光洋に勝利した後、なぜかリング上で宇野を威圧する行為をし、
すぐに謝罪するというセンスの無さをみせたが(ちなみにそのあとまた宇野を挑発。めちゃくちゃ)
青木も川尻レベルのセンスだったということなのだろう。

青木はやはりつまらない奴だ。

https://web.archive.org/web/20100109180450/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/7

33 :
【小比類巻太信は典型的な・・・】

小比類巻太信は13年に1人の天才である。
事実、彼がデビューした1997年からこの2010年の13年間、
彼以上の才能を携えた日本人K-1選手は現われていない。
特に彼が主戦場としている70Kg以下級において、他の日本人選手は、
陽射しに映しだされた彼の影すら踏んだ者はいないほどその素質は群を抜いている。

TBSは彼を「ミスターストイック」と呼び、努力型のキャラで売り出しているが、
実際は嫌になるくらい典型的な天才肌であり、「反逆のカリスマ」と謳われている魔裟斗
こそが代表的な努力型で「ミスターストイック」の名に相応しいキャラだということは、
格闘技ファンなら誰もが知るところだ。

サッカーで例えるなら、魔裟斗は三浦知良、彼は礒貝洋光といったところか。
礒貝は、日本蹴球史上、最も才能のあった選手といっても過言ではない。
才能において小野伸二が肉迫したが、それでも礒貝の携えた才能には及ぶことはなかった。
だが、礒貝はあまりにも出来不出来の差があった。
一方、三浦は礒貝のような才能は無く、試合中に我々に大きな驚きを与えることはほとんどない。
しかし、不断の努力によって、どの試合も一定の働きをみせるのである。

典型的な天才肌の選手は好不調の波が激しく、印象的なポカも少なくない。だが、それ以上に
ツボにハマった時の閃きは、努力型の人間が永遠に成せることのない煌めきでもある。
私が小比類巻に対して感じた最も大きな煌めきが、K-1 WORLD MAX 2005
?日本代表決定トーナメント?準決勝第1試合、小次郎戦であった。

34 :
>>33の続き

小次郎もまた天才型の選手だった。
NJKFで活躍していた頃は、力の劣る日本人や下り坂のタイ人との試合ばかりで、
当時NKBミドル級王者の中川裕也との一戦が実現しなかったことも含め、
その実力は疑問視されていた。だが、もしあの時、中川との対戦が行われていたにせよ、
小次郎は一蹴していただろう。中川のハイキックは迫力があったが、少人数で紅白戦を
繰り返していたNKBという環境で限定された些か説得力に欠ける迫力であった。
小次郎はマイク・ザンビディス戦での惨敗の印象が強く、K-1の戦績が2勝5敗のどこが天才
なんだと言われそうだが、この小比類巻との試合は才能を感じるに満ち足りる内容であった。
小次郎のワンサイドゲームだった。
1R2分23秒まではー。

身震いがした。
劣勢だった小比類巻は、左のテンカオのフェイントを仕掛けた。
この仕掛けに、小次郎は警戒し、一旦距離をとる。
僅かに狂ったリズムを立て直そうと、突き出た左足でトントンと速めのリズムを刻む。
だがムエタイのハミングにしては速すぎたのか、踏み込んで右ストレートを突っかけてしまう。
しかし、完全に息を読まれていたため、彼の左のテンカオのカウンターを喰らってしまう。
たまらず下がった小次郎に彼は追撃をかける。
右のストレートを相手に掛け、離れ際に左のハイを放った。右のストレートを掛けたとき、
反動で後方に行っているため、相手とは遠距離である。足の甲が小次郎の側顎を捉えた。
着地と同時にすぐさまオーソドックスに戻し、一つ、二つと歩を進め、今度は左のストレートを掛け
右のハイを放った。今度はテンプルだった。
流れが変わったー。

35 :
>>34の続き

新田明臣戦でみせた上段前蹴り、武田幸三戦の飛び膝も天才故の所業だったが、
なにより天才性を感じさせてくれたのが、この左ハイからの右ハイである。
あの閃きは誰にも真似出来ない。魔裟斗には間違っても出来ないコンビネーションだ。

小比類巻太信が、その才能を開持さえ出来れば、世界一は容易いことだ。
だが、才能の蓋を開けっ放しにすることは困難である。
なぜなら天才だからだ。

天才は蓋を開けっ放しには出来ない。
気まぐれですぐに開け閉めを繰り返してしまうのだ。

13年に1人の天才は、今年こそ蓋を開けっ放しにすることが出来るだろうか。

https://web.archive.org/web/20100511065121/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/66

36 :
【ガオラン・カウイチットは注文の多い料理店だった】

2002年5月11日(土)日本武道館。
記念すべき第一回世界トーナメントが開催された。

魔裟斗(日本代表)
ドゥエイン・ラドウィック(アメリカ大陸代表)
アルバート・クラウス(ヨーロッパ・ロシア代表A)
シェイン・チャップマン(オセアニア代表)
小比類巻貴之(主催者推薦)
マリノ・デフローリン(ヨーロッパ・ロシア代表B)
ガオラン・カウイチット(タイ代表)
ジャン・ジャポー(中国代表)

各大陸で予選を実施して価値を高め、重みのある世界大会を演出した。
オセアニア予選にはマイク・ザンビディスやマイク・コープ、
アメリカ予選ではオーレ・ローセン等がエントリーしていたことは感慨深き事実だ。

今思うとキャッチフレーズが秀逸であり、創意工夫が感じられた。
「南海のベストキッド」=チャップマン。
「アンディ・フグの愛弟子」=デフローリン。
「手から稲妻を出す男」=ジャン。
「生ける伝説」=ガオラン。
現在キャッチフレーズのクオリティが下がっていることが残念でならない。
猛者共が集いし、打撃系格闘技のW杯。
目玉は何といってもタイのガオランだった。

37 :
>>36の続き

〈浮遊層の視聴者が、テレビを見た瞬間に、
「へえ。この外人が優勝候補なんだ。こいつを倒せば凄いんだ」
と認識させ、番組を見る理由を与える必要があるのだ。
最も良い例が、ガオラン・カウイチットだろう。
K-1 WORLD MAX~世界一決定戦~で、ガオランは圧倒的な優勝候補として紹介
されていた。「生ける伝説」「泰国ではガオランが優勝をする確率は2000%と報道」
「タイ人同士でMAX出場決定戦を行おうとしたがあまりの強さに相手が辞退した」
などなど「そんなに強いのか!」と思わせるフレーズがごぞりと並んだ。
つまり見ている側は、ガオランというタイ人が本命で、日本人の魔裟斗や小比類巻太信による
サプライズを期待してテレビを見ることが出来るのだ。〉

上記は1/26の記事に記載した一文を抜粋したものである。
この大会はとにかくガオランを持ち上げた。
ガオランの存在価値をギリギリまで高めた。
破裂寸前まで膨らまし、そして頂点を持って破裂させることが狙いだった。
破裂させたのはご存知、若きアルバート・クラウスである。

38 :
>>37の続き

アンディ・サワーの代役でヨーロッパ代表の決定戦を戦ったとのことだが、
そのルックスとファイトスタイルから、クラウスをサプライズに選任することは
既に決定していたのではないか。事実、ガオランとクラウスを知る者は、誰もガオランが
勝利するとは予想していなかった。
まず体格にハンデがあった。ガオランはライト級の骨格である。90年代後期に無敵を
誇っていた時はライトの時代である。この頃からタイ人には体格のハンデを課していたのだ。
そして、クラウスはK-1に近いルールを採用しているヨーロッパ式キックボクシングを日常的に
慣れ親しんでいた。ムエタイで肘と膝に揉まれていたガオランとは経験値がまるで違っていた。
K-1の特性を分析した際、パンチを苦手とし、顎が弱く、得意の肘を取り上げられたガオランが、
骨太で荒々しいボクシングスタイルのクラウスに到底勝てるわけがなかったのである。
狙いは当たった。
1Rでスローモーに倒れて行くガオランの姿はあまりに衝撃的だった。
無名のブランコ・シカティックが優勝したK-1 GPと全く同じ手法を採用したのだ。
使い古された手法だが、その効果は普遍的だった。

咬ませに使われたルンピニーの王。
任務を終えたガオランはそれ以来MAXの舞台には上がっていない。
咬んだクラウスもそれ以来優勝は無い。

https://web.archive.org/web/20101206122803/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/308

39 :
【ウルせえーーーーー!!!】

「外した方がいいかもしれない、桜庭さん外した方がいいかもしれない!」
解説の須藤元気が叫ぶ。
「外した方がいいですよね!?」
助けを乞うような須藤の問いかけに、同じく解説の高阪剛が答える。
「これ、これ一回外して逃げた方が・・・ガードに戻した方が・・・」
「逃げた方がいいです! 逃げた方が!」
回答の選択に窮している高阪を遮り、須藤は感情を爆発させた。

ハズシタホウガイイ? ニゲタホウガイイ?

40歳の男は、一度掴んだ相手の足を決して離そうとはしなかった。
逃げられぬ金網の中で、10歳も年下の男に殴られ続け、
脳はとっくに生命危機のシグナルを送っている。
解説も観客も、そして視聴者も、誰もが思った。
「・・・やはりいつものパターンか」
一度抱いた淡い期待は、レフェリーストップによって消えるだけとなった。
だが、40歳の男は決して諦めなかった。
格闘技を諦めなかった。

桜庭和志は崖っぷちだった。
「時代が時代だっただけで、桜庭は強くなかったのかもしれない」
昔を知るファンですら、桜庭の強さに疑念を抱くようになっていた。
それも仕方ない。
2005年にヒカルド・アローナに惨敗をして以来、12戦8勝3敗1ノーコンテスト、戦績は悪くないが、
8勝は全て格下が相手。PRIDEを離脱してから、強豪と呼べる相手と戦ったのは
メルヴィン・マヌーフと秋山成勲くらいなのだ。

40 :
>>39の続き

ファンはシラケていた。
グレイシーに挑み、シウバに立ち向かった勇猛な姿勢はどこにもない。
安定した給料稼ぎに満足している、ただのオヤジにしか見えなかった。
そしてその不満は、Mr.ハリウッドというミドルネームを持つ、総合格闘技初挑戦の
プロボクサーを秒殺したことで爆発した。
「桜庭、いい加減にしろよ!」

不満から13日後、DREAM.12への参戦が発表された。
中19日の強行日程である。
「どうせまた金魚だろ」
だが、発表された対戦相手を聞いてファンはどよめいた。
ゼルグ・“弁慶”・ガレシック?
ゼルグは、DREAMミドル級グランプリ2008でベスト4という真新しい実績を誇り、
85kg以下級で、間違いなく世界のトップである。
寝技に危うさがあるとはいえ、脳がすぐに悲鳴をあげる桜庭にとっては、あまりに危険な
ストライカーだ。
「今度こそ本当にサクは死ぬぞ!」
そんな声をあげるファンもいた。弱い相手とやっても不満、強い相手とやっても不満。
ファンの胸中は複雑だった。

「伝説の男の実力が、金網で明らかになる」
「実力差のある日本人対決やニューカマーとの対戦が組まれ・・・」
煽りVTRは、都落を許さない内容だった。
試合開始直前、桜庭は己の左右の胸を軽くはたいた。
何かいつもの桜庭とは違った。
あれほど熱望していた田村潔司との対戦のときですら、こんなにも「決意」を感じる
ことはなかった。

41 :
>>40の続き

試合開始ー。
ゼルグはタックルを警戒しながらも、プレッシャーをかける。
桜庭は、時計回りに廻っていく。
12時を示す頂点に達したときだった。
スッと桜庭の体から力が抜けた。
それにつられてゼルグも息を吐き出した。
次の瞬間ー。
呼吸をよんだ桜庭は、低速タックルでゼルグの足首を捉える。
だが、テイクダウンをしたものの、ゼルグは早速拳を桜庭の頭部へ打ち込む。
鮮やかな反転でアキレス腱に移行する桜庭。
ゼルグは痛みを露にし、苦しみから逃れるために桜庭の頭部を破壊する。
「動かないと! 効いちゃうから!」
須藤はマイクを通し、必死でアドバイスを送っている。
桜庭は決して掴んだ足を離さなかった。
格闘技を諦めなかった。
そしてー。
膝十字固めによって勝利をした桜庭は、珍しく感情を爆発させた。
無邪気に両手で顔を叩いて歓びを表した。
「やった、やった・・・」
須藤の声は震えていた。
総立ちの観客から拍手は鳴り止まなかった。

桜庭は時代が造った虚像ではなかった。
強い選手はいつの時代にいても強いのだ。
桜庭は本当に強い選手だったのだ。

42 :
>>41の続き

2009年の中でベストバウドがこの試合である。
総合格闘技に限らず、2009に行われた格闘技の中でNo.1だ。
英雄への不満、疑心の伝説、老兵と新鋭、
戦前の評価、それらをまとめた煽りVTR、
開始直前の英雄の違和感、先制攻撃、淡い期待、
いつもの劣勢、叫ぶ解説、絶体絶命の伝説、
そして大逆転ー。
格闘技は試合前から、試合後まで。
全てが最高のドラマだった。
格闘技を見て、体が震え、そして涙が流れる、
最高に幸せなことに思う。

https://web.archive.org/web/20150120012137/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/24

43 :
懐かしいな。
この人たしかプロのライターになるってんでブログ辞めた記憶あるけどその後どうなったんだろ?

44 :
http://i.imgur.com/3pyNGOC.jpg
http://i.imgur.com/cBocO4x.jpg

45 :
>>43
偽の仕事依頼で糠喜び
その後何の音沙汰も無し

46 :
【その日、魔裟斗は破裂寸前なクラウスのお尻を突いた!】

K-1 WORLD MAX 世界一決定トーナメントの歩み(10/31の記事を参照)。
本日は2003年・第二回世界大会を綴る。

魔裟斗(日本代表)
マイク・ザンビディス(オセアニア代表)
サゲッダーオ・ギャットプートン(アジア代表)
マルフィオ・カノレッティ(南米代表)
武田幸三(主催者推薦)
ドゥエイン・ラドウィック(北米代表)
アルバート・クラウス(昨年王者)
アンディ・サワー(ヨーロッパ・ロシア代表)

7月5日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催。
本戦7試合中5試合がKO(TKO)決着という好大会となった。
魔裟斗とザンビディスとカノレッティ以外は全て推薦。
前年度より予選(決定戦)が減少した。
ザンビディスは日本代表決定トーナメントで「先行発売」してをり、
そこで前年度の王者をKOで下すという「販売成功」を成し遂げていた。
価値の高まった状態での参戦、しかも相手が魔裟斗。素晴らしい構成だったといえるだろう。
際立っていたのはカノレッティのキャラクター。
「南米の子連れ狼」とインパクトのあるキャッチフレーズ。
前年度の「手から稲妻を出す男」に続き秀逸な作品であった。

初年度で魔裟斗を優勝させなかったことで「次」に繋がったMAX。
小比類巻太信という国内限定のライバルからクラウスという世界基準のライバルへシフト。
話数は立ち止まること無く進んで行く。
前年同様、魔裟斗と正反対の日本人を配置することで(武田)観る者に選択を与える。
この処方は、まだ魔裟斗の本質が浸透していなかったためである。

47 :
>>46の続き

飢えに餓えた努力の男は、ザンビディスとのドロー試合を強引に拾い、ラジャダムナンの王者を
一蹴した。魔裟斗のベストバウトの一つがこのサゲッダーオ戦だったに思う。
サムゴー・ギャットモンテープから急遽変更され、サゲッダーオのコンディションは最悪だった
ろうが、ガオラン・カウイチット、サムゴー、ブアカーオ・ポー・プラムック等のライト級の
骨格とは違い、ナチュラルなスーパーウェルターの体格である。
パンチも重く、今思うとK-1向きの相当な実力者であった。
魔裟斗の速いリズム、K-1のリズムに不慣れながら付いて行く動きは、さながらムエタイの
アレンジヴァージョンを観ているようで新鮮であった。付いて行くというよりは、自然に呼応して
潜在能力を引き上げられたとでも言うべきだろうか。見応えたっぷりの激戦を魔裟斗はKOで決着
を付けた。今思うと魔裟斗が残した美しいKOはこれが最後となった。

クラウスは嵐のごとき強さで決勝に勝ち上がる。圧倒的なKO劇を重ねたことで、その存在価値は
前年よりもさらに高まっていく。最高潮に膨らんだ「ヤバい奴」の表記。
後はこれを突いて破れば、突いた者が英雄になるだけだ。もちろん突く役は魔裟斗である。
二年をかけて行われた存在価値を膨らます作業、その終幕式。
魔裟斗は見事にこのプレゼンターを遂行した。
これにより魔裟斗物語第一章が完結したのだ。

この時のK-1の切り口は本当に素晴らしかった。
上記にも記載したが、一年目に予想外のライバル・新たな目標を設定し、主人公との差を明示する。
そして追いかけた主人公は二年目でついにライバルを追い越すことに成功する。
二年を費やした大掛かりな連載物語。
しかし、この時はまだ、あの褐色の悪魔が忍び寄ってくるとは思いもしなかったのだー。

https://web.archive.org/web/20101206124822/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/309

48 :
【そんな時代が来た「TATSUJI」】

「え? またかよ・・・」
多くの格闘技ファンが思ったのではないだろうか。
TATSUJIの参戦である。

K-1 WORLD MAX 2010~-70kg Japan Tournament~の組み合わせが発表された。
8人中7人は、谷川EPが、去年のMAXファイナルの翌日に明言した通りの選手となった。
残る1人は、DJ.taikiや池本誠知というDREAMの選手を入れる意向を示していたが、
DJは体重が軽いし、池本では重いし、やはり収まらなかったようだ。
結局は、名前が挙がっていなかったTATSUJIに決まった。

TATSUJIはこれで5年連続の出場である。
確かに2年連続で準優勝の実績はあるが、ここ2年は1回戦で敗退している。
TATSUJIは選ばれるべきだったのか。

そんな時代が来たんだな。
思えば、TATSUJIの参戦は感慨深いものだった。
もし彼が、大学卒業後にプロボクシングの道に進んでいたとしても、
そこそこ活躍は出来ただろう。
アマチュアボクシングでそれなりの実績を作り、基礎技術は申し分ない。
もちろん、日本王者だとか、タイトル挑戦だとか、そこまでは不可能だろうが、
日本ランキングに顔を出すくらいは可能だったかもしれない。
所属するジムにとっても、貴重な戦力として、それなりの待遇で扱ってくれただろう。
まあ、プロでもそれなりには活動出来たのだ。

49 :
>>48の続き

だが、大学卒業後の就職先は「K-1」だった。
彼は、K-1に出場するための計画書を作成する。
まずは、蹴りの習得に着手する。
22歳の若さに加え、プロで地固めをしていないことが幸いし、
柔軟に新たな分野を吸収していく。
そして、技術が固まると、K-1出場が目的であるため「キックボクシング」には参戦せず、
肘と首相撲を排除した「RISE」を選択する。
RISEで11試合経験を積み、R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '05を制して、
予定通りK-1への切符を手に入れる。

K-1 WORLD MAX 2006 ?日本代表決定トーナメント?のMVPは間違いなく彼だった。
彼を初めて見た人達は、「わけが違う」ボクシングテクニックに驚いた。
山本優弥、HAYATOはキックボクシングの世界ではパンチを得意としていた。
だが、「キックの中でボクシングが出来る」彼の前では、ただ慌てふためくだけだった。
その年、彼は「優遇制」をK-1から与えられ、成長コースに選出される。

しかし、RISE時代から囁かれていた、「非力問題」がすぐに表面化してくる。
彼は典型的なアマチュアボクサーだった。
蹴りを柔軟に吸収出来ても、主となる拳までは、変化させることは出来なかった。
解説の畑山隆則は「軽いんですよね」と吐き捨てた。豪腕を売りにしていたため、
「軽い」という言葉は禁句だったが、元世界王者は耐えられなかったのだろう。
判定に次ぐ判定、彼の戦いはアマチュアのままだった。

50 :
>>49の続き

アマチュアである程度の実績を残し、プロを希望するボクサーは、
もちろんそのまま同じ競技に進路を求める。
とりあえず、プロボクシングで活動し、限界を感じれば、他競技を模索する。
都落、天下り先。それがK-1だった。
簡単に言えば、「ボクシングで通用しなくなったのでK-1に出るか」。
それがお決まりのコースだった。
だが、彼は違った。
彼の出現は一つの記念すべき契機だった。
有力なボクサーが、ボクシングに憧れを持たずに、K-1に憧れをもつ時代が来たのだ。
例え結果を積み上げたとしても、選考基準が曖昧な世界挑戦の切符を目指すより、
勝ち上がれば世界王者、という明確なシステムが構築しているK-1に身を置くことは、
若者たちの当然の選択といえる。
K-1は、華やかさ、ファイトマネー、全ての魅力がボクシングを上回る世界なのだ。

これも地上波放送があっての現象だ。
もし、K-1が地上波放送をされていなければ、TATSUJIはK-1に進路を求めただろうか?
恐らく、そのままプロボクシングに進み、日本ランキングに入るか、入らないかの世界で
戦っていただろう。
地上波放送は多くの若者に夢を抱かせる。

去年がラストチャンスかと思われたが、今年もチャンスを得た。
正真正銘、これが最期だろう。
己が作成した計画書には、K-1制覇と記されていたに違いない。
だが、彼は今、地上波放送を舞台に戦うプロ格闘技の難しさを痛感していることだろう。

K-1は甘くないのだ。
彼の最期の拳はどう答えるか。

https://web.archive.org/web/20100327144441/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/53

51 :
【すべての格闘家たちよ! 長島☆自演乙☆雄一郎からプロとは何かを教えてもらえ!!】

前回の記述通り、
今回は3月に行われる(予定)のK-1 WORLD MAX 2010~日本代表決定トーナメント~
の出場「希望」選手を記載したい。
今年も去年から採用されている、抽選によって対戦カードが決まる可能性が高いが、
対戦カードと試合順も含めて希望させて頂く。

【日本代表決定トーナメント1回戦(1):K-1ルール/3分3R延長1R】
長島☆自演乙☆雄一郎×菊野克紀

まず第一試合。これは全試合中、最も大事な試合である。
チャンネル選定に悩んでいる視聴者を釘付けにさせるという、非常に大事な役割を担うため、
大会の目玉を惜しみなく持ってこなければならない。
もちろん、長島☆自演乙☆雄一郎である。
長島はテレビ放送のある舞台で戦う格闘家の鏡だ。
須藤元気から続く入場パフォーマンスを継承し、異なる分野の新規を獲得し、
そして試合も全てKO(TKO)で勝敗を決している。

去年のHAYATO戦、新人ながら入場から放送をされるという破格の扱いで迎え入れられたが、
それは当然の待遇である。
なにせ、長島は、K-1という命を削り戦う舞台で、コスプレをして(しかもアニメの女性キャラ?)
奇妙な踊りをしながら入場してくるのである。インパクト大、画期的、今までのK-1はもちろん、
格闘技の常識を覆した偉大なる先駆者だ。今回も、放送開始と同時にコスプレをして入場して
頂き、チャンネルをパチパチ廻している浮遊層に、
「なんだ? コイツは?」
と思わせて釘付けにして頂きたい。
「K-1? こんなコスプレをした奴が戦うの? このままで戦うの? 気になる・・・」
と興味を抱かせて、そのまま試合を見て頂こう。
顧客はこうして手に入れるのだ。

52 :
>>51の続き

残念ながら私はアニメには興味がなく、コスプレの良さも「まだ」分からないのだが、
コスプレをした方たちが、K-1の会場に足を運んで頂けることは大変喜ばしいことに思う。
恐らく、長島がK-1から撤退したら、コスプレをして会場に来てくれた方、もしくはテレビを見て
くれた方のほとんどは、K-1を見ることをやめるだろう(長島目当てなのだから当然である)。
だが、長島を目的でK-1を見た100人の新規の1人でも、長島以外のK-1の試合を
面白いと興味を持って頂けて、次第にK-1そのものに魅力を感じて頂けるようになり、
そして長島がいなくてもK-1を常時見て頂けるようになったら・・・
日本格闘技界は頭が痛い方たちが多いのか、「面白い試合をすればファンが増える!」と鼻息荒く
揃って力説しているが、そんな寝言はもう40年近く続いているのでいい加減目を覚ましてくれ。
人は現実を見なければ生きていけない場面がある。
格闘技はつまらないという現実を。
つまらない格闘技だが、そこには確かな魅力が埋もれているのも事実だ。だから私は虜になって
いるのだから。その埋もれている魅力を発見させるには、工夫をしなければならないのだ。
一般層を惹き付ける目玉を利用して、遠回りをしながら、少しずつ格闘技の魅力を気づかせて
いく作業。だが、日本格闘技界は、谷川EPを除いて、努力をしない怠け者ばかりだ。
いつまで現実から目をそらして生きていくのだろうかー。

また、長島は決してコスプレだけの選手ではない。試合内容も最上級なのだ。
テレビ放送のある舞台で戦う格闘家のプロ価値は、勝っても負けてもKOという点に尽きる。
長島の去年の戦績は、1勝3敗。3敗は全てKO負け(TKO)である。
こういう負け方をする格闘家なら、現実的に捉えて、プロとしての価値は下がらない。
本人にとっては屈辱的だろうが、これも現実である。

53 :
>>52の続き

対戦相手は、DREAMなどで活躍する総合格闘家の菊野克紀だ。
打撃に関しては極真空手をベースにしており、相手の肝臓を突き刺す「三日月蹴り」を武器
に持つ総合格闘家を代表するストライカーである。
私は、菊野にもプロ格闘家として長島と同等の賛辞を贈りたい。
昨年のエディ・アルバレスとの試合は、夢でもみているかのような世界観だった。
ピストルを持った白人と刀を持った侍との戦いをリアルで見せられているような、信じ難き
独特の世界観。菊野の試合には他の総合格闘家には存在しない緊張感が張り付いている。
それもこれも、一発で逆転をする三日月蹴りがあるからだろう。
あの構え、あの微笑み、佇まい、そして奇跡をもたらす三日月蹴り・・・菊野ほど幻想を抱かせる
格闘家はいないし、神秘的な選手はいない。日本格闘技界にとって重宝すべき存在である。

アルバレス戦を見る限り、空手出身者らしく、顔面への打撃の守備は上手くはない。
当て勘タップリの、日本拳法仕込みの長島の縦拳が菊野の顔面を捉える可能性は高い。
だが、菊野も三日月蹴りがある。三日月蹴りは、ストッピングの役目を持つムエタイの前蹴りと違い、
攻めの蹴りであるため、カウンターで捉えるのは少々勝手が違うかもしれない。
しかし、長島の飛び込んでの縦拳に、菊野が三日月蹴りをカウンターで肝臓に突き刺せたら・・・
長島の縦拳か、菊野の三日月蹴りかー。勝負は分からない。
日本拳法VS空手の側面も見せる、武道的な試合となるだろう。

長島は、魔裟斗なきMAXを孤軍奮闘で引っ張っている存在である。
他の格闘家の「ただ格闘技やっていればいい」という姿勢は非難に値する。
長島を見習え、プロとは何かを学べ。
視聴率が落ち込み、テレビ放送が打ち切られたら、困るのは自分じゃないのか? 
長島ほどMAXのことを考えている奴はいない。

https://web.archive.org/web/20110216041518/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/12

54 :
【長島☆自演乙☆雄一郎ほどMAXのことを考えている奴はいないー他の選手は彼に敬意を払えー】

予想通りの展開だ。
色々噂は聴こえてくるが、公式にはK-1 WORLD MAX~日本代表決定トーナメント~
の開催発表がなされていない。
当然である。
魔裟斗がいない今、MAXなど「やる意味がない」のだから。

私がもし全権を委ねられたTVのプロデューサーという立場だったとしたら、
絶対にMAXを放送しない。
理由は単純明快、魔裟斗がいないから。
去年も本戦には不参加だったが、「優勝者には魔裟斗と戦う権利を得る」というコンセプトで、
何とか苦しい興行をテレビで映し切ることが出来た(詳細は1/10の記事を参照)。
だが、今年は違う。魔裟斗とは無関係な世界なのだ。
魔裟斗が絡むとしても、解説者か、花束やトロフィーの贈呈シーンで映るくらいだろう。
そんなちょっぴりしか魔裟斗は映らないのだから、放送することは無謀である。

魔裟斗贔屓だとか、FEGやTBSをファンは批判してきたが、
魔裟斗よりも魅力がある選手、もしくは魔裟斗に匹敵する魅力(もちろん世間に対して)
ある選手が出てくれば、FEGもTBSすぐに後押ししたはずだ。
いや、魔裟斗一人に頼っていることに、一番危機感を感じていたのは
間違いなくFEGとTBSである。彼らにしてみれば、
「いくらでも後押ししてあげるから、早く面白い奴出てきてくれよ!」
と叫んでいたに違いない。
魔裟斗しかいないから、仕方なく押し続け、頼り続けただけなのだ。

作家と格闘家は、作家とタレントほど密接な関係ではない。
やはりそこはスポーツなのだ。
スポーツ選手に限っては、基本は選手からのネタ提供待ちなのだ。
つまりこの落日の原因は選手にある。

55 :
>>54の続き

とにかくつまらない。
とにかくネタを提供しない。非協力的なのだ。
テレビで放送される! という意識が足りない。
自分のことだけしか考えていない。
結果、職場を失うのは自分なのに。

悔やまれるのは、長島☆自演乙☆雄一郎だ(詳細は1/11の記事を参照)。
もし、彼が・・・もう2年早く世に出ていれば・・・
彼のMAXに対する貢献のスピードは尋常ではなかったが、いくら彼でも、
たった1年では、蒔いた知名度を定着させることは不可能である。
せめて、2年あれば、彼を柱にして放送するだけの体裁が整ったかもしれない。
それにしてもたった1年で凄まじい活躍である。
素晴らしい以外、言葉が出てこない。
お笑い芸人のダウンタウンが司会する他局のバラエティ番組にもゲストで出演していたのだが、
番組を目的で見た人の多くは、彼の名前も顔も知らなかっただろう。
だが、彼がそこで「K-1」の名前を口にすることで、視聴者は「このコスプレをした人がK-1選手? 
K-1って曙が出ていた格闘技の? こんな格好した人が格闘家? どんな戦い方するんだろう・・・」
と興味を抱き、その存在を知るのだ。そして、番組を見た幾人かが、抱いた興味を解放するため
に、彼が出場するMAXを観ることになるのだ。
これこそが「貢献」である。

彼は、たった1年でMAXのためにどれだけ多くの仕事をしてきたことか。
彼が、MAXに還元している間、彼の何年も前から参戦している選手は何をやっていたのか?
ボケーっと「ただ戦っているだけ」だったではないか。
誰もMAXのことなど考えていない。
魔裟斗と長島を除いて。誰一人。

56 :
>>55の続き

MAXはテレビ放送を前提に作られた舞台なのだ。
そういうスポーツなのだ。
テレビに映るんだ。普通のことを言うな! 普通のことをするな!
工夫をしろ! MAXをテレビから消さないために。

K-1に出ている、もしくは出ようとしている格闘家は、
改めて、長島☆自演乙☆雄一郎から全てを学ぶべきだ。

このままでは本当にMAXが終わってしまう。

https://web.archive.org/web/20100404023451/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/51

57 :
【HIROYAと財前宣之は手繰り寄せれば同じ綱なのか】

財前宣之というサッカー選手がいる。
17年前のJリーグが始まった1993年、彼は「天才少年」の名を欲しいままにしていた。
中田英寿でさえ彼の引き立て役だった。
現在。
彼はサッカー後進国、タイのムアントン・ユナイテッドというチームでプレーしている。
今年で34歳になる。

何が彼を狂わしたのか?
また本当に「狂わした」のか?

読売ユースで高校時代を過ごし、卒業後の1995年に当然にヴェルディ川崎(当時)のトップ
チームに昇格、同時にイタリア・セリエAの名門、ラツィオに留学。
1996年にはスペイン1部リーグのログロニェスへ移籍。
何というエリートコース。
だが、当時のログロニェスの監督は証言する。
「フロントは私の希望していないポジションの選手を連れて来た。財前は悪い選手ではないが、
スペイン1部リーグでプレーする実力はなかった」
ログロニェスでは1試合も出場することはなかった。
1997年、1998年とヴェルディでプレーするが、何とリーグ戦に1試合も出場出来ずに解雇通告。
移籍したクロアチアのチーム、リエカでも1試合も出場できずに帰国。
1999年、J2(二部リーグ)のベガルタ仙台へ移籍する。
その頃、かつて彼の脇役だった中田は、世界最高峰リーグの最高峰クラブ、ASローマへ
移籍しようとしていた。
たった六年でこれほどのコントラストを生み出すものなのか。
人生において、六年は長いのか、短いのか……。

58 :
>>57の続き

三度の前十字靱帯断裂が彼を狂わしたと言われている。
「怪我がなければ」というフレーズが一つの仮説ではある。
だが、もし怪我をすることなく、1995年にラツィオへ留学せず、ヴェルディでプレーしていたと
して、当時国内最強チームのレギュラーを獲れただろうか?
ビスマルクを押しのけてトップ下を確保し、武田修宏やアルシンドを動かす姿が想像出来ない。
彼のサッカー人生とはなんなのか?
サッカー人生の大半を国内の二部リーグで過ごし、
W杯やオリンピックはおろか、ユース(-20)ですら戦っていない。
結局は、彼が手にしている功績、それは少年達が蹴り合うU-17の世界選手権で日本をベスト8に
導き、大会ベストイレブンに選出されたというだけだ。

「俺は体を作る前にいきなりヨーロッパへ行ってしまった。中田はJ1で実績を作ってから
ヨーロッパへ行った。出場機会のあるチームを選んだことも賢かった」

ラツィオ、ログロニェス、リエカ、ヴェルディ川崎……。
彼には実力がなかった。
彼の身の丈はJ2にあった。
彼がもし、U-17世界選手権の活躍後に、身の丈に合ったチームにレンタルして経験を積んで
いたとしたら、せめてJ1でレギュラーを張れる選手くらいにはなれたのではないだろうか。
そう。
何も「狂わして」いなかったのだ。
彼には才能がなかったのだ。

HIROYAは財前に一見通じるものを感じる。
天才少年と騒がれていたが、HIROYAには才能がない。
才能がない、つまり天才でもなんでもない。
凡人だ。
凡人であるため、早くも「才能がある」同年代から遅れをとり始めているのだ。
HIROYAは15歳でプロデビューを飾っている。
慎重に慎重を重ねた温室育ちのマッチメークで今日まで来ている。

59 :
>>58の続き

2008年には現役高校生だけが権利を要する「K-1甲子園」にて優勝している。
しかし、「大人」の大会では何一つ実績を残していない。
デビューから三年半、既に18歳を迎えている。
財前がヴェルディでプレーすることを選択せず、ラツィオへ留学した年である。
HIROYAは何を選択するのか?
国内ではK-1に付随した格好のプロ打撃系興行が多く開催されている。
そこを選択の場とする発想はないのだろうか。
中田がベルマーレ平塚(当時)を選択したように。

34歳になったHIROYAが振り返るとき、結局、手にした功績は少年達が蹴り合うK-1甲子園で
優勝したということだけ、ということになるかもしれない。
一見通じている財前とHIROYA。
だが、手繰り寄せれば違う綱かもしれない。
財前は努力の人間だ。
才能は無いが不断の努力で今日まで生きてきた。
確かに幼き日は「自己を見つめる力」が足りなかった。
だが、折れることない精神力で、自己の現状を見つめる勇気を携え、今を生きる強さを持っていた。
世界中の太陽をかき集めるイタリアとスペインの日射しに拘ることなく、凍える東北の地で
努力を続けた。その姿こそが気高き、真の成功者の姿だ。
HIROYAはどうだろうか?
自己の現状を見つめているだろうか?
今を生きる強さはあるだろうか?

多ジャンルの先駆者から学び取る姿勢が今すぐ欲しい。
財前のように強く生きるか、もしくはー。

https://web.archive.org/web/20110213184925/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/287

60 :
その後、プロのライターになったのかな。
確信的な煽り気味の記事タイトルのせいでコメント欄が荒れまくってて大変そうだったけど。

61 :
>>60
何の音沙汰も無いよね
プロのライターになれたんだろうか

62 :
【セーム・シュルトと魔裟斗が対戦したら魔裟斗が勝つだろう】

セーム・シュルトが哀れにさえ思えた。
なぜあれほどまでに声援がないのか?
厳密に言うと彼にブーイングは飛ばない。
彼の対戦相手に声援が飛ぶのだ。
先に行われたK-1 WORLD GP 2010 FINAL。
主催者の主役はアリスター・オーフレイムであり、
観客・視聴者の主役はピーター・アーツであった。
アーネスト・ホーストと並ぶ最多となる四度のK-1 GP制覇。
現役GP王者にしてスーパーヘビー級王者。
絶対王者の彼になぜここまで寂寥感があるのだろうかー。

まず「キャラクターがない」といつもの様に提言したいところだがそれは止まる。
あのズバ抜けた身長、そして最凶巨神兵というニックネーム、そして近年は不人気
という事に怒りを露にしている姿と素材は揃っているのだ。
初期の頃は「ハロ?」という不気味な声が印象的な爬虫類を愛するキャラも存在した。
さらに多くの日本人が好む空手着もしっかりと着用している。
思っているほどキャラは薄くはないのだ。

そうなると多くの問題点はファイトスタイルに存在するという事になるが、
KO率は高い。昨年のGP決勝など三試合1R KOという結果も残している。
だがそれでも人気が出ない。
理由は単純明快である。
彼はパウンド・フォー・パウンドとはほど遠いからである。
パウンド・フォー・パウンドとは「全ての選手が同じ体重だったら誰が最強か」
というパラレルワールドのことである。
パウンド・フォー・パウンドを決める公式の計算式は存在しない。
私は、単純に異なる階級の者を一つの階級で対戦させることを仮想して、答えを弾き出したい
と思う。そして格闘技において体重ばかり重宝された結果が今のシュルトであり、佐藤嘉洋
であると考えているので、身長も同じだと仮定したい。
そう考え以下の仮想を施す。

63 :
>>62の続き

K-1ルール・170cm、60kg契約
魔裟斗×セーム・シュルト。

結果はどうなるかお分かりだろうか?(相当の想像力を要するが)
シュルトの「左ジャブによる守備のセオリー」等同じリーチではまるで通用しないのだ。
前蹴りもあまりも幼稚。膝など顔までも届かない。
技術の差が露になり、魔裟斗の「純粋たる」テクニックに翻弄されて早々に終わるだろう。
または両者185cm、85kgと仮定してもよい。
結局は、リーチ(身長差)を活かさず戦った場合、技術と気持ちの差が勝負を分けるのだ。

観客・視聴者はいちいち「パウンド・フォー・パウンドだった場合……だからつまらないんだ」
等と今自分がつまらないと思っている理由を分析などしないだろう。
しかし「自然と」思っているのだ。
ファイトスタイルがつまらないという事は、パウンド・フォー・パウンドに相応しくない
ということなのだ。

観客・視聴者は「自然と」真の最強者を仮定して追い求めているのだろう。

https://web.archive.org/web/20121114140352/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/358

64 :
アクセス数は確かに多かったけど、当時からめちゃめちゃ叩かれてた記憶が
記事の書き方がターザン山本と似てるって言われてて笑った

65 :
【あの夏は愛に溢れたグッドリッジのものだった】

5年前ー。2005年の夏は今年と同じく暑かった。
熱くさせたのは二年前までPRIDEの番人を務めていた男だった。
夏の主役は一年の主役。
2005年は間違いなくこの憎めない剛力王が主役だった。

ゲーリー・グッドリッジ。

PRIDEからの刺客として、武蔵、佐竹雅昭、マーク・ハントらとK-1で戦った。
マイク・ベルナルドからの勝利はK-1ファンの心を切り裂き、PRIDEファンの心を
豊かなものにさせた。アリスター・オーフレイムが席巻した「総合旋風」の先駆者
かもしれない。

「オレの親友のトムに対する、シャノンの態度や暴言に非常に怒っている。
この怒りを静めるためには、自分自身がK-1のリングに出るしかないかもしれない」

トム・エリクソンがシャノン・ブリッグスに敗れ、敵討ちのためにK-1に出場する
というシナリオを用い、引退して四ヶ月で見事に現役復帰。
シャノンとの豪腕対決は実現しなかったが、話題のTOAを倒し、ピーター・アーツに
善戦し、開幕戦に推薦で出場し、決勝戦のリザーブファイトでシリル・アビディと
この日一番の殴り合いを演じ、Dynamite!!にも出場。充実の初年度を終えた。

そして2005年。K-1はこの39歳のBig Daddyキャンペーンを展開する。
4月、ラスベガスで開催されたUSA GPでショーン・オヘア、スコット・ライティを
秒殺。決勝戦でグラウベ・フェイトーザに歴史に残るブラジリアン・キックを喰らい
KO負け。だが大会を盛り上げたのは勝っても負けてもKOのグッドリッジだった。
7月、ハワイで開催されたHAWAI GPに連続エントリー。
ウェスリィ“キャベツ”コレイラ、カーター・ウィリアムス、藤本祐介をオールKOで
くだし、見事に優勝・開幕戦出場を勝ち取る。
6試合を積み重ねての開幕戦。

66 :
>>65の続き

勢いによる勝利が期待されたが、ジェロム・レ・バンナにアッサリとKO負け。
グッドリッジの残暑は終わった。

翌2006年も序盤こそKO勝ち負けを演出するも炎は鎮火。
駆り出される格好で開幕戦に出場し、しっかりと「KO負け」という仕事をこなす。
2007年にチェ・ホンマンのパンチで立ったままで失神し、表舞台から姿を消す。

以後は総合、立ち技と地方のどさ回り、咬ませ犬を期待されたピンチヒッター
などで生計を立てる日々。
壊れた格闘家の象徴、職人格闘家の代表、そんな言葉がよく似合う。

穴だらけのファイトスタイルは大きな人気を博した。
それは人間臭いからだろう。
人間は穴だらけ、完璧な人間など共感は出来ない。

妹のスージーと躍動したあの2005年の夏。
あの夏はまぎれもなく愛に溢れた剛力王のものだった。

https://web.archive.org/web/20100916103549/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/226

67 :
【シャノン・ブリッグスに勝てるK-1選手はいたのか…!?】

昨日はゲーリー・グッドリッジについて記載した。
剛力王の幻の対戦相手、シャノン・ブリッグス。
もしこのプロボクシング・元WBO世界ヘビー級王者がK-1に継続参戦
していたらどうなっていただろうか…?

「これは桁違い…」
オーラという曖昧な表現は嫌いだが、使うほかない。
褐色の肌に映える白いTシャツ。
Tシャツを脱がずとも判明する「桁が違う肉体」
向かい合っているトム・エリクソンも太い。
だが、筋肉の質が、桁が違いすぎる。
Tシャツを脱いだとき、会場はどよめく。
「これがヘビー級ボクサーの肉体か…」

ブリッグスは、ジョージ・フォアマンの最後の相手、レノックス・ルイスへの挑戦などの
実績を引っさげ、2004年にK-1参戦した。
当時32歳。後にWBOの世界王者に輝くことを考えると、現役バリバリだったといえる。

ローを警戒することなくボクシングをしていたー。
間合いもなにもない。ただただいつものブリッグスだった。
ワンツーで踏み込み。あまりの速さにカウンターの足が出ないエリクソン。
やがて距離が縮まっていく。
左ボディストレートを喰らい、完全に呑まれる白鯨。
そして直後のワンツー。右をテンプルに喰らい沈む白鯨。
ブリッグスの返しの左フックは既に相手がいなかったー。

1分ほどの試合時間。
鮮烈すぎるデビュー戦を飾ったブリッグス。
間違いなくこの2004年の目玉になろうとしていた。
次戦の相手はグッドリッジに決定していた。

68 :
>>67の続き

だが、突然のキャンセル。
同年の開幕戦にレミー・ボンヤスキーの相手として名前が挙がるも
実現せず。ブリッグスのK-1での試合はこのたった1試合となった。

ブリッグスが継続参戦していたらどうなっていただろうか?
エリクソンのそれほど上手ではないローキックをまともに5発受け、
顔をしかめていたのは確かである。ただローはパンチの重い相手にはときと
して有効ではない。ブリッグスの踏み込みはローを吹き飛ばす力強さと速さ
が備わっている。ローのカットなしで頂上まで…そんな幻想さえ抱いてしまう。

常に弛緩させ、緩急の急があまりに素晴らしいブリッグス。
効くパンチと省エネの動き。省エネだから常に効かせるパンチを打てるのだろう。
プロボクシングの世界でもトップクラスの破壊力を持っていた拳。
K-1でどこまで戦えたか、今でも夢想する。

現実的にはグッドリッジのローで撃沈してしまう姿が適切なのかもしれない。
だが、こうやって「もし…」
と幻想を抱いたり、夢想したりすることが格闘技の楽しみでもある。

今となってはわからないこと。
今でも楽しい。

https://web.archive.org/web/20100916101415/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/227

69 :
ひたすらコピペ続けてる人はとりあえず怖い
私怨でもあんのか?

70 :
>>69
当時好きだったから、紹介したいだけだよ

71 :
当時のアクセス数がスポナビブログで1位はすごいと思うけど
特定の誰かや集団を下げたり攻撃してる表現がもう少しなんとかならんかな
とはいえ昔の有名ブログはボクヲタだのKヲタだのPヲタだのの煽りがあってナンボだったけど

72 :
色々批判はあって当然な内容ではあったな
でも、知識量と文章力は圧倒的だったと思う

73 :
>>60
コメント欄は実は対して荒れてない
スポナビブログは運営が異様に厳しくて言葉の激しいコメントは削除かそもそも反映されない

あと、ここの管理人は「自分の考え=持論」は否定されることは許されないって主張してたから
コメントに対する反論はしないスタンスだった
「持論」という錦の御旗を掲げて特定の個人・グループを「恥」「愚か」って言葉使ってるのはちょっとな

74 :
【ブランコ・シカティックはセーム・シュルトに勝てたのか!?】

「虎の眼だ! 虎の眼になれ!」
シルヴェスター・スタローン演じるロッキー・バルボア。
劇中の彼の眼は多彩な感情を用いる人間の眼ではなかった。
虎の眼。Rことだけを考える獣の眼だった。
「ロッキーだ…この男はロッキー・バルボアだ」
演じることでしか表現できない眼を、目の前の男は持っていった。

ブランコ・シカティック。

K-1 GRAND PRIX '93。
チャンプア・ゲッソンリットの洗練された技術の前に、バックスピンなどの奇襲技で
突破口を見出し、踏み込んでの左フックで顎を打ち抜きKO勝利。
虎の眼をした男の「一咬み」だった。
佐竹雅昭、アーネスト・ホーストも「一咬み」で殺し、全試合KO勝利で初代K-1王者に
輝いたのは、当時世界的に無名だったクロアチア人だった。

さて、この殺虎が現K-1 GP王者のセーム・シュルトと対戦したらどうなっていただろうか?
シカティックがK-1王者に輝いたとき、既に38歳。
格闘家の全盛期は26~32歳とすると、彼の全盛期ももう少し前だったかもしれない。
だが、時代背景、世界情勢によるモチベーション、その他の要因を加味すると、
最も虎の眼をした瞬間は38歳で迎えた晴れ舞台だったのではないだろうか。
全盛期はK-1 GRAND PRIX '93だったのだ。

75 :
>>74の続き

シカティックとシュルトの対戦。
空想で二人を並べてみると、時代の進歩が如実に表れる。
212cm、130kg近くあるシュルトに、190cm弱、90kg弱の体格のシカティック。
第一回K-1 GPなどライトヘビー級トーナメントに近い大会だった。
時代がシカティックを優勝させた…時代の産物…そう考えるのが自然だろう。
しかし、シカティックより身長が低いレイ・セフォーのパンチがシュルトの
顔面にヒットしたのだ。シカティックの体躯でも理論上はシュルトの顔面を捕らえる
ことが可能だ。
チャンプアを「一咬み」した最短距離の踏み込み。あれがシュルトの顎を捕らえたらー。

不可能に近いことだが、奇跡の夢想は楽しいものだ。
奇跡とは予想を覆すということ。
あの日シカティックが予想を覆したことによって、今日のK-1は存在するのだから。

ちなみに「ガンの飛ばし合い」であの日のシカティックとシュルトが対峙したら、
シカティックの勝ち?は濃厚だ。

なにせ相手は虎である。

https://web.archive.org/web/20100916095848/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/228

76 :
【チャンプア・ゲッソンリットは魔裟斗を踏みつぶすことが出来たのか!?】

当時、全国のサッカー少年がカズこと三浦知良の「またぎフェイント」をマネしていた。
あの1993年の夏。
同夏、全国の格闘技青年が或るタイ人の「左ミドルから左ストレート」に憧れ、
サンドバックに打ち込んでいた。
「パン、パン!」
左ミドルを蹴る、僅かな時間差で左ストレートを放つ。ほぼ同時に打つといっても
よい。全国の指導者も一つの技術としてこのコンビネーションを青年達に教えていた。
17年経った今でも指導者はこう言う。
「これはチャンプアが使っていた…昔、K-1に出ていた、チャンプアが」

チャンプア・ゲッソンリット。

偉大なる第一回K-1 GPに参加した8人の中の1人である。
70kg強の体格でヘビー級の男達とムエタイの技術で対等に渡り合った勇者。
タイでは巨人でもK-1という舞台では小兵だった。
だが、タイ人らしからぬ一本気なファイトスタイルと誠実な精神は、確実に日本人
の心に伝わった。観客も馬鹿ではないのだ。人間を観る目があるのだ。
チャンプアはファンに愛された。

今見返すとこの超象の活動期間の短さと濃密さに驚かされる。
ブランコ・シカティック、ロブ・カーマン、アーネスト・ホースト、
アンディ・フグ戦などは全て初年度の1993年に実施されているのだ。
翌年は、金的で話題になった金泰泳戦、腸を断裂したマイケル・トンプソン戦が主要
試合のみ。1995年はK-3のイワン・ヒポリット戦のみ。
鮮やかな記憶はもっと長い期間だと思われたが、
白象が鼻を動かしたのは1993年のみだったのだー。

77 :
>>76の続き

さて…
この超象と「反逆のカリスマ」が対戦したらどうなっていただろうか?
チャンプアの全盛期が1993年の27歳。
魔裟斗の全盛期が2007年ブアカーオ・ポー・プラムック戦の28歳と仮定する。
舞台はK-1 WORLD MAX。
チャンプアは上げすぎるくらいの独特のアップライト。
縦のハミングから左ミドルを放つ。
「ミドルキックを受けたことがない」魔裟斗はまともに喰らう。
ブアカーオのような軽いものではない。ズシリと重い、
ホンモノのミドルの凄みを感じていた。
だが、魔裟斗は前へ出る。左のジャブがチャンプアの鼻ツラを捕らえる。
距離を詰め、パンチからローのコンビネーションでかく乱する。
このコンビネーションにチャンプアはついていけない。
だが、チャンプアも混戦には強い。集る蟻を吹き飛ばすように左ストレートを
放つ。空いているボディを攻めたい魔裟斗だが、彼にはボディを打つ技術がない。
攻める魔裟斗、引かないチャンプア。
スピードとパワーがぶつかり、テクニックが交錯するー。

続きはみなさんで夢想して頂きたく思う。
独特の構え、美しき左ミドル、そして左ストレート。
折れぬ心、立ち向かう勇気…
白象は今でも色褪せない。

https://web.archive.org/web/20140915005307/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/229

78 :
【トニー・バレントと千葉真一のエキシビジョンを!!!】

K-1のKはカンフーのK。
ブルース・ドラゴン・ジョーというカンフーの選手がK-1に参戦したとき、
多くの人間に多大なインパクトを残した。
だが、彼を上回るカンフーの使い手が約10年後に現れる。

トニー・バレント。

MAXの舞台で小比類巻太信と対戦。
試合前からたっぷりと異彩を放っていた。
「小比類巻はグレートなキックを持っているが、僕にはこれがある」
ブルース・リーが映画「死亡遊戯」で着用していた黄色のつなぎを披露し、
「当日はこれで戦う」
と勝手に宣言したという。
K-1側は「あれは脱がす」と牽制。

当然のように黄色のつなぎを着用して試合を迎える。
190cm近い長身、溢れんばかりのアフロヘア。
会場もテレビ前も異様なざわめきがこだまする。
開始と同時に地鳴りのような歓声、それはいきなりの「リー構え」に対するものだ。
バックスピンキックを放つも着地に失敗で転倒。
だがサイドキックが完璧に小比類巻を捕らえ、ロープまで飛ばし、半身の利点を披露。

トニーがオーソドックスからサウスポーにスイッチをする。
その瞬間、会場が「オーー!!!」と湧いた。
後にも先にも「スイッチ」をしただけで会場を湧かせたのはトニーだけだろう。

トニーは龍の如くスイッチを繰り返し、バックスピンキックを連発。
小比類巻にキックをキャッチされて倒されるも、両足をしっかりと小比類巻の
片足に巻き付けるという制御能力も魅せる。

79 :
>>78の続き

「部屋の中はブルース・リーの写真やポスターやグッズが張り巡らされている」
「五日間もブルース・リーから囲まれた生活から離れてしまい心がおかしくなる」
「外を歩くときもこの格好」
アナウンサーは試合そっちのけでエピソードを披露。解説の畑山隆則氏が思わず
吹き出す。谷川EPは「(リーに)乗り移ってますよね」と賛辞を贈る。

1R終了時、トニーは腰に手を当て廻りを見渡す余裕を魅せる。
さらにトニー陣営からは
「素晴らしいテクニックだった。今みたいにやっていけばお前なら簡単に倒せるよ」
と絶賛される。
だが2R、ローが効き始め、半身でがら空きの腹部にまともに右ミドルを喰らいダウン。
悶絶し、もうダメかと思われたがなんとか立ち上がる。
すると、再開された瞬間、この日一番と思われるステップで躍動し応戦を始める。
まるで不死身の龍のようにー。
しかし3R序盤、右ミドルで深く沈む。
トニーの冒険は終わったー。

一見おふざけに思えるが、試合後のコメントで彼のプロフェッショナルな姿勢を
確認することができる。
「全員キックパンツで同じように見えるので、トラックスーツと70年代をほうふつと
させる髪型で楽しんでもらおうと思った」
目立つための理由がしっかりとしている。
プロは目立ってなんぼ。差別化を図ってなんぼ。
トニーは地上波放送を舞台に戦う格闘家として素晴らしい仕事をしたといえるだろう。
ちなみにブルース・リーの動きをマネしたのでは? という問いかけには、
「マネしたわけではないが、動きに出る」
と素晴らしい返しを魅せる。

80 :
>>79の続き

その後、山本“KID”徳郁と総合格闘技ルールで対戦し、惨敗。
計量ではコーンヘッドだったが、当日には期待のアフロに戻っているという
裏切りをみせなかった。
試合後のコメントで注目の発言を残す。

「千葉真一の動きから編み出したスペシャルテクニックがあったのですが、
お見せできなくて残念です」

なんという男だ。

https://web.archive.org/web/20100920032100/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/230

81 :
【ピア・ゲネットがナニか罪を犯したというのか?】

テコンドーが強いのではなく、強い者がテコンドーをやっていた。
「モランボンカップ」という90年代中期に開催されていたITFテコンドーの大会。
その大会、ヘビー級のカテゴリで超人的な飛翔を魅せていた一人の黒人選手。

ピア・ゲネット。

バネ、バネ、バネ!
許されている範囲を目一杯活用し、板を廻り続ける。
活動範囲が他の選手と違いすぎる。
かと思えば獣のような瞬発力で一気に距離を詰めて踵を奮っていく。
両手を広げて相手を挑発し、存在そのものを呑み込む。
圧倒的な存在感、パフォーマンス、そして強さー。
モランボン、ITF、そういった括りではなく、テコンドーという総称において
このときの「テコンドーの主役」はゲネットだっただろう。

端正なルックスの度合いは、写真家の篠山紀信が惚れ込んで写真集を発売したことで
証明している。
そんな最高級の素材が1997年、K-1に電撃参戦を発表した。
舞台はいきなりの開幕戦。
相手はアンディ・フグ。
「踵落とし対決」が大きな話題を呼ぶ。
現役テコンドー世界王者の参戦ー。
テコンドーがK-1に向いていないということはこの時点で多くのものが認識
していた。
だが「ゲネットなら向いている」という認識も介在した。
あの超人的な身体能力なら…

82 :
>>81の続き

だが終わってみれば介在する前の予想通りの結果となった。
引きつった顔を浮かべ逃げ惑い、追いつめられヤケッパチのネリチャギを放った
瞬間、テコンドー関係者のため息が聴こえてきた。それはネリチャギというよりも
チアリーダーの足上げのようだった。
いくらITFがWTFに比べ「格闘路線」を謳っていても、K-1からみればしょせんは
安全第一の競技路線だった。
テコンドートップのゲネットが惨敗したことにより、ライトコンタクトのひ弱さ、
テコンドーのひ弱さ、テコンドーの実戦性の乏しさを再認識することになったのだ。

ゲネットのK-1は2戦2敗で終えている。
テコンドーに向いていただけ、いや、やはり格闘技に向いていたように思えてしまう。
いつまでもモランボンの映像が離れない。
あの超人的な飛翔が幻影を取り払ってくれない。

もし、ゲネットがWTF系でオリンピックに出ていたら。
もし、ゲネットがK-1に継続参戦していたら。

あの華麗なる褐鳥は今何処にいるのだろうか。

https://web.archive.org/web/20100920041925/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/231

83 :
【カラム・イブラヒムはヴァンダレイ・シウバより強いのか?】

正直信じられないことだった。
当時でも信じられないことだが、現代では到底不可能なことだっただろう。
オリンピックで金メダルを奪取した選手が、四ヶ月後に格闘技に参戦するなど。
正真正銘現役の五輪金メダリスト。

アテネオリンピックレスリンググレコローマンスタイル96kg級金メダリスト。
カラム・イブラヒム。

オリンピックイヤー2004年の大晦日・まさかのDynamite!!参戦ー。
25歳の年齢。使い古され、干涸び、絞りきった雑巾のような連中とは
わけが違う。圧倒的なパワーとスピードでアテネ五輪を制し、抱きついてきた巨漢の
コーチを試合後の疲れもみせずぶん投げ、さらには巨体にもかかわらずバク宙まで
魅せたまさに身体能力の怪物。
エジプトでは56年ぶりの金メダリストであり、メダル自体も20年ぶりであることから、
イブラヒムの偉業は誇張ではなく「エジプトの英雄」であった。

実業家であり、幾多の経営をこなし、全て成功している。
名誉も金も備わっている。
客観的に考えると戦う理由がないー。
ここにイブラヒムの価値がある。
「ただ戦うことが好き」
イブラヒムの語ったこの台詞は偽りなきものだろう。色んな選手が同様の台詞を吐くが、
本当の目的は金であり名誉であった。だがイブラヒムは違う。そんなものは全て持っている。
戦う理由は「好きだから」である。
ファンが「本当は格闘家はこうあってほしいな」という願望を満たすものだった。

藤田和之との総合格闘技ルールでのデビュー戦。
試合前の対峙。
闘志は魅せるも明らかに緊張しているイブラヒム。
既に「格闘技に」呑まれていたー。

84 :
>>83の続き

壮絶なKO負けでエジプトの英雄は散った。
瞬間的に人間離れした身体能力を感じさせたが、組み付くことさえ出来なった。
その後、HERO'S で秋山成勲との対戦が一度は発表されたが、実現ならず。
今のところ、イブラヒムの格闘技の試合はこの1試合のみである。
イブラヒムも既に今年で31歳ー。
全盛期は過ぎてしまった。
もし、もしもこのエジプトの怪物が継続参戦していたら…

またひとつ、大きなロマンがここにもある。

https://web.archive.org/web/20100920033258/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/232

85 :
【曙は誰と戦うべきだったのか?ー全盛期の横綱なら結果は違っていたー】

ファーストコンタクトは横綱の左ジャブだった。
すぐさまワンツー、そして両手での突っ張り。
小気味良く四つの攻撃を一連の動きで行った。
最後の両手での突っ張り、140kg強の肉体が後方に吹き飛んだー。

後方へ吹き飛ばれたボブ・サップは「信じられない…」といったまさに目を
丸くした。元NFL選手の自分が激突で負けることが、両の踵が一瞬宙に浮くことが
信じられなかったのだろう。そして大相撲の横綱が持つ力に驚愕したのだ…

あの両手で突っ張り、あの瞬間だけだった。
横綱を格闘技に持ち込んだのは。

2003年の大晦日・K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!のメインイベント。
ボブ・サップ×曙。
日本中が注目したというのは偽りなき言葉。
平均視聴率19・5%、瞬間最高視聴率は43・0%を記録した。
もちろんこの瞬間最高視聴率はサップ×曙の時である。
紅白歌合戦を打ち倒すという歴史的勝利を収めたのだ。
格闘技が国民的番組に勝ったのだ。

サップがパンチを放つ。
曙はジョージ・フォアマンを模倣した守備で凌ごうとし、逃れるために
組み付いてロープを壊さんばかりに押し出そうとする。
サップが組み付かれて後ろへ吹き飛んでいくという現実ー。
だが、早くも手口が封鎖されていく。
ローを使い始めたサップをものともせず前進はするも、攻め手という手口が
みつからないのだ。
そして弧を描いてパンチを打った曙と、最短距離でパンチを伸ばしたサップ、
近道の差で曙がダウン。

86 :
>>85の続き

立ち上がる曙だが、もはや限界を超えていた。
とどめのワンツーで、語り継がれるノックアウト姿を披露してしまう。

「力士の力、横綱の力は超人」
負けはしたものの、大相撲の力の凄さを最も体現した試合だったのではないだろうか。
ここでいう力とは「押す」という力である。
柔道が「投げる」レスリングが「倒す」力なら大相撲は「押す」力のスペシャリスト
なのではないだろうか。
もちろん大相撲にも投げや崩し、巧妙な技術が備わっている、そんなことは言うまで
もない。ただ「押す」ことに関して他の格闘技は追随出来ないのではないだろうか。
曙はサップを「押しまくった」。
その観点で大相撲の凄さをこの試合で再確認したのだ。

その後の曙はご覧の通り。
武蔵戦では反則、張慶軍戦ではただ徘徊し、リック・ルーファス戦ではレフェリーを
突き飛ばして徘徊し、覚悟の表情で臨んだレミー・ボンヤスキー戦では表側にひっくり返って
終わった。
5連敗。
デビューしてたった九ヶ月で、曙は横綱の持つ全てのものを汚しきった。

その後、角田信明との伝説の一戦で初勝利を挙げるも、チェ・ホンマンに三連敗でK-1
を去る。最後にK-1の試合を行ったのは四年前になる。

曙が膝を壊す前、二十代で参戦したら結果は違っていただろうか?
身体も絞り、その身体能力を存分に発揮していたらー。
善戦する、ましてや活躍する姿など想像出来ないかもしれない。
だが、横綱という響きが想像出来ないことを邪魔する。

87 :
>>86の続き

夏休み特別企画ということで、一週間に渡って記載してきたこのシリーズも
ひとまず本日で最後。
アームレスラー、プロボクシング世界チャンピオン、初代K-1王者、
小柄なムエタイ戦士、カンフーマスター、テコンドー世界王者、
レスリング五輪金メダリスト、そして大相撲の横綱…

他ジャンルな格闘家達の異種への冒険。
共通するキーワードは「幻想」である。
幻想は謎を残し、包んだままにする。
それが格闘技の楽しみ方でもあるのだ。

https://web.archive.org/web/20100922092621/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/233

88 :
【腕喰いトロマン調教】

「もう人間ではいられない」
トラウマ衝撃映像の連続!

トロマン調教大会 編
タフマン軍団がケツを並べる壮絶絵巻!
会場に響き渡る無数の喘ぎ声が デカマラ軍団を更に欲情させる!
腕入れたままザーメンシャワーを浴びる 恍惚地獄のラストがスゴい!

3P 編
フィスト兄貴の強欲アナルはブラックホール!
「腕で突いて!もっと突いて!」
ディルド3本では ガマン出来ない!
イッた後も亀頭を摺りアゲられ 潮噴き連続昇天!

89 :
ボクヲタ「セカイガー」

フォロワー数

武尊 5万人
RENA 3万8千人

ロマチェンコ 2万4千人 えwwwww


ボクヲタ「武尊とRENAは芸能事務所に所属してる」

那須川天心(芸能事務所「無」所属)1万8千人

八重樫東(芸能事務所所属) 6千人 えwwwww

90 :
【格闘技史上最低のカード! 頼むから石田光洋を使うな!!】

中村大介の悪夢が蘇った。
当時、この昔ながらのレガースを装着している男は、
チョン・ブギョン、アンディ・オロゴン、所英男と三連勝を飾っていた。
結果はもとより、内容が完璧だった。
どんな体勢(誇張ではなく文字通り)からでも相手に腕を絡ませて、腕ひしぎに
持ち込むこだわりは観ていて大いに胸を躍らせた。
中村は商品価値の高い選手であり、その価値は上昇していた。
しかしー。
あまりに美しき素晴らしい所との攻防、最高潮に達した商品価値を叩き潰す
ような相手が次戦に組まれたのだ。
石田光洋。
愕然とした。なぜよりにもよって石田なのだと。
試合はこれでもかという凡戦を演じ、挙げ句の果てには石田が勝利を収めた。
中村はこの試合以降、光の消えた試合が続いている。
急上昇だった商品価値を潰した石田だが、次にDREAMで試合をしたのは
一年以上経ってからである。
主役交代を実行しないのなら何のために中村を潰したのか?
全く不可解なマッチメークだった。

その悪夢が蘇ったのだ。
9月25日(土)DREAM.16。
石田光洋×西浦“ウィッキー”聡生。
ウィッキーは今、最も商品価値の高い選手の一人である(6/2の記事を参照)。
所というスターを破り、次戦の相手が注目されていた(奇しくも中村と同じ状況)。
そこへ石田である。
所を倒した相手の次戦の相手は有無を言わさず石田になる!そんな約束事でもあるかの
ようだ。

91 :
>>90の続き

石田は競技性の象徴アマチュア精神の塊である(7/11の記事を参照)。
石田が悪いのではなく、石田を使う主催者が悪いのだ。
石田は石田の信念があるのだろう。だから使わなければよいだけだ。
唯一の救いは、五味隆典、廣田瑞人などのパンチャーにKOで敗れているという点だ。
ウィッキーもパンチャーである。
そこだけがこの最低なカードを成り立たせる要素なのだが……。

今、最も面白い男と、
今も昔もつまらない男。
ウィッキーが中村の二の舞にならないことを願う。
本当に願う。

https://web.archive.org/web/20140104100745/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/261

92 :
>>91
進撃の巨人の作者も共感

http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/3585002.html

93 :
【青木真也が廣田瑞人を相手にする理由がない!】

「9月に1試合挟んで、大みそかに青木選手とやりたいです。谷川さん、お願いします。
腕を治して、今度はパンチでKOするんで、是非お願いします」

SRC12の大会途中、廣田瑞人がリングサイドにいる谷川EPにこうアピールしたという。
自分が谷川EPの立場なら困惑してしまう。
なぜなら「再戦する理由」という「手土産」を貰ってないからだ。

昨年の大晦日、DREAMライト級王者の青木真也とSRCライト級王者の廣田による
総合格闘技王者対決が実施された。
試合は廣田が腕を折られて完敗。その後、青木に中指を突き立てられ、物議を醸した。
(青木が行った行為は正しい。この事については1/6の記事を参照)。

周りがざわめく中、廣田自身は、中指突き立て行為について非難はしなかった。
そんなことは付属であり、試合自体完敗だったことをよく理解しているし、付属を
言い訳にしては、惨めになるだけだと知っているからだろう。
それが廣田の誇りだ。

だが、プロとしての商品価値を考慮した場合、本当の想いを押し殺さなければならない。
「再戦する理由」を造り上げるべきだ。
青木がわざわざ「お土産」を残してくれたのだ。それを活用して、再戦の理由に造り上げ
てしまえ。
佐藤嘉洋のように、魔裟斗に敗れた後、判定について聞かれ、
「しょうがないですよね。まぁ、自分が弱かっただけ」
と判定に異議を唱えなかった選手が、「再戦する理由」という手土産一つ持たずに、
なぜか谷川EPに再戦をアピールするという苦笑するしかない行為をしてはいけない。
こんな「手土産」を持たずにアピールされても、主催者は困ってしまう。
「再戦する理由」を自ら放棄する、このプロセンスの無さは本当にキツい。

94 :
>>93の続き

廣田がマズいのは今回のアピールの中でも自ら「惨敗」という言葉を使ってしまっている
ところだ。確かに惨敗も惨敗だったのだが「再戦する理由」を造るには、自ら惨敗と認めて
はいけない。ただ、試合内容で再戦をアピールするのは相当苦しいのも事実だ。
やはりここはあの中指突き立て行為を「再戦する理由」に造り上げ「手土産」に包装する
べきだろう。

「あの挑発行為は人間として許すわけにいかない。強ければ何をやってもいいのか?」
と、青木が行ったことを倫理の観点から徹底的に非難し、再戦の理由を無理やり
造り上げるのだ。

今度はちゃんとした「手土産」を持って、再戦をアピールして欲しいものだ。
格闘家、廣田瑞人は魅力ある選手なのだから。

https://web.archive.org/web/20121111204630/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/68

95 :
【石井慧にブーイングを飛ばす愚かな連中】

石井慧が試合後に大きなブーイングを浴びていた。
これは初心者が飛ばしたものなのか?
それともコアなファン(競技志向)が飛ばしたものなのか?

初心者のファンならブーイングを飛ばすのは納得出来る。
なぜなら初心者にとっては退屈であり、素直な感想を口にする「権利」があるからだ。
だがもしこれがコアなファンなら許されるべき行為ではない。
普段から初心者に「観る側のレベルを上げろ」と唱え、くだらない優越感に浸っている連中だ。
そんな連中がこの試合にブーイングを飛ばしていいはずがないのだ。

石井はジェロム・レ・バンナを終始固めた。
コアなファンを自称するなら、固め続けた時間に歓びを見出したどうなのだ?
「一本・KOだけが格闘技じゃない!」と声高らかに競技志向を叫び、初心者を見下す連中。
競技志向とはいかにリスクを背負わないかに尽きる。
リスクとは一本・KOを狙う瞬間である。
石井はリスクを背負わず終始固めた。
競技志向の観点では何の間違いではないはずだ。
実際、石井は判定で勝っているではないか?
主催者は石井の固めに勝ちを付けたではないか?
総合格闘技は終始固めれば勝ち星を与えられるルールではないか?
コアなファンは競技志向を持って初心者を見下しているではないか?
だからこそコアなファンはこの試合にブーイングを飛ばしてはいけないのだ。
ブーイングを飛ばしていいのは初心者だけだ。

そう、結局は「おもしろい」「つまらない」と感じる瞬間に、
コアなファンも初心者のファンもそう大差はないということなのだ。

96 :
>>95の続き

私は石井にブーイングを飛ばした。
適材適所を知ろうとしない愚かな金メダリストなど必要ない。

https://web.archive.org/web/20110311031121/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/377

97 :
【青木真也に同情した、青木真也に共感した、青木真也と一緒に吐き捨てたいと思った】

青木真也に同情した。
青木真也に共感した。
青木真也と一緒に吐き捨てたいと思った。

「いや、帰れっていうからさ(笑)。「おまえ、つまんねえから帰れ!」っていう
ことなんじゃないの?(笑)。難しいですよね。グラップラー同士で打撃で勝負したら
つまんねえって言われるし、寝技で圧倒したらつまんねえって言われるし。
そんなもんって感じですね」

先日行われたDREAM.16。
青木は柔術家のマーカス・アウレリオを寝技で優位に立ち続けて判定で勝利した。
その戦い方は、ビトー・シャオリン・ヒベイロ戦を批判したコアなファンに向けた
皮肉めいたメッセージだった(1/21の記事を参照)。
しかしこの試合に不満を唱える「コアな」ファンがいるという。
さらに会場からは、青木が吐き捨てた上記のブーイングが飛んだというではないか。
一流のグラップラー相手に打撃でコントロールし、
一流のグラップラー相手に寝技でもコントロールし、
それでも批判は鳴り止まず。

「帰れ!」と叫んだのが初心者のファンなら許される。
なぜなら初心者にとっては退屈であり、素直な感想を口にする「権利」があるからだ。
だがもしこれがコアなファンなら許されるべき行為ではない。
普段から初心者に「観る側のレベルを上げろ」と唱え、くだらない優越感に浸っている連中だ。
青木が行った世界最高峰の技術をまさか「わからない」と言うのではあるまいな?
実際会場では青木がコントロールしている間は声援がほとんどなかったという。
コアなファンを自称するなら、一見動きがなくてもコントロール、キープしているとき
に感嘆の声をあげたらどうだ?
そう、結局は「おもしろい」「つまらない」と感じる瞬間に、コアなファンも初心者のファン
もそう大差はないということなのだ。

98 :
>>97の続き

青木はゴールデンを棄てた。
様々な観点から地上波放送に相応しい人材ではない。
しかし、主催者は彼の試合を組む。
ゴールデンを棄てるという信念を持った今、青木がやるべきことは会場にいる
コアなファンに向けた戦いだけだったはず。
それはそれで挑発的で粋な心がけだと処理できる。
だが、コアなファンにも受け入れられなかった。
理解されなかった。
それは大きな失望だったことだろう。
「なんだコアなファンとか言いながら……そんなもんか」と。

ちなみに格闘技の継続・繁栄を願う主旨の当ブログにとっては、
青木は「地上波に不必要」な格闘家である。
このように一部のファンにしか技術を提供できない選手は、テレビ向けではなく、
緊急の継続を要する「今」には不適格だからだ。
「青木はやはりつまらない奴だ」と以前結論付けている(1/6の記事を参照)。

ただ、青木に同情しただけだ。

https://web.archive.org/web/20100930172839/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/275

99 :
【青木真也は試合中にスパッツを履き替えろ!!】

昨日は青木真也について記載した(9/28の記事を参照)。
壊滅状態の昨今の格闘技、今やるべきことは応急処置・緊急を要する時期だと訴え、
青木は応急処置に不適格だと結論付けた。
では、どうすれば青木はテレビ向けに、一般視聴者に受け入れられるのだろうか?

まずはルックスだ。
プロとしてルックスのセルフプロデュースは重要なこと。
例えばテレビに映る芸能人がメイクをするのは当たり前。
テレビに映る、ということを重く受け止めなければならない。
青木は地味な顔立ちだ。思いきってパンク系のメイクを施したらどうだろうか?
目の周りをファンキーに塗りたぐり、舌を出すのが似合うロックなキャラクターにするのだ。
そのまま試合を行うことは不可能なので、試合直前にリング上で一気にメイクを落とす。
そのメイクを落としている姿、審判が「スムーズに落とせ!」と注意する姿も小さな笑いが
起こるのではないだろうか。それがお約束の光景になればよい。

スパッツは土地柄やご当地に合わせたりして、青木なりの工夫がみられるのだが、
テレビというものは「おや? これはなんだ?」と疑問を持った時間だけ長く引っ張れるもの。
青木はスパッツのカラーで引っ張ろうとしているが、カラーは
「ああ、黄緑色のスパッツなんだ。派手だね」と一瞬の感想で終わってしまう。
ここはスパッツに毎回、文字を書いて欲しい。
青木なりのメッセージである。
毎試合ごとの痛烈なメッセージ。客・視聴者への挑発文が理想だ。
動いているので、視聴者はなかなか読み取れない。
その分、たくさん青木の時間に触れることになるのだ。
そしてもし2Rまで行ったら、その場でスパッツを履き替える。
次のメッセージが書かれたスパッツを履くのだ。
それもお約束になってくれればよい。

100 :
>>99の続き

「パンクロックなメイクをする格闘家」
「スパッツにメッセージを書く格闘家」
「ラウンドごとにスパッツを履き替える格闘家」

それなりに色が付いてきた。

後はガンガン相手の腕をへし折り、必ず中指を突き立てて欲しい。
間違っても相手に敬意など払わないで欲しい。
そして試合後に中指を突き立てたことを謝罪しないで欲しい(1/6の記事を参照)。

「バッキバキと相手の腕をへし折る格闘家」
「試合後に必ず中指を突き立てるファンクな格闘家」

いよいよキャラが濃くなってきた。

テレビ云々を取っ払い、純競技視点のみでものをいえば、
青木は近年格闘技最高の傑作である。
新製品ほど有能というスポーツ界の掟に照らし合わせると、過去最高の日本人格闘家
の一人といえるかもしれない。
それくらい彼の「総合格闘技」という技術はずば抜けている。
その凄さを伝えるには、視聴者が「観なくて」はならない。
「観せる」ためには「魅せなければ」ならない。
余計なことだと思わずにセルフプロデュースを行って欲しい。
一人でも多くの人に格闘技の魅力を伝えたいという想いがあるのなら。

https://web.archive.org/web/20101002033251/http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buryokumagai/article/276


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