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ｼｭﾀｲﾝｽﾞｹﾞｰﾄの岡部倫太郎アンチスレ


1 ：2011/11/17 ～ 最終レス ：2018/11/24
鳳凰院凶真()こと岡部倫太郎アンチスレです
まゆりのため()と理解不能の理由で
人格障害の厨二病。頭が悪いのでプレイヤーが話読めてるのにこいつ
は思うように動かず案の定ピンチ。思考もちょっと前と言ってることブレまくりの典型的なギャルゲ主人公。
それなのに格好良い主人公の典型みたいに持ち上げる信者。「こいつ嫌い。
主人公だから作品も楽しめない。」と思ってもどこでもマンセーする信者と喧嘩になるのが
嫌で言いにくい人は多かったはず。ここでその不満を思う存分吐き出しましょう。

2 ：
オカリン(笑)仲間思い(笑)所詮キモオタの自己投影キャラ



3 ：
確かにフラフラして一貫性無かったよな

4 ：
「鈴羽の思いは俺が背負う」、「そんな世界が我慢ならないから
　未来の俺とダルはレジスタンスを作ったのだろう」
　　　　　　　　　　↓
「二人が助かるならセルンに支配されディストピアになろうが構わない」
「鈴羽から託された思いなんて関係ない」、「２０数年の未来のことなんて実感がない」
　　　　　　　　　　↓
「多くを犠牲にしたが、まゆりが生きていてくれさえすればそれで良い」
「まゆりを救うために好きな女すら犠牲にした」、「未来のことは関係ない」
　　　　　　　　　　↓
「(第三次世界大戦と聞いて)明るい未来だと言っただろ！そんなことのために
　俺は大事な女を犠牲にしたわけじゃないぞ！！」
「(未来考えずまゆり選んで消しておいて)紅莉栖は一番大切な人」
糞脚本のせいもあってブレまくってる

5 ：
周辺の仲間＞世界、他人って姿勢に普通にドン引きしたんだが、信者さんはこれがヒーローに見えちゃう
んだから怖い

6 ：
α世界線ではまゆりのため、世界のために頑張ってて自分勝手に世界を変えたことを後悔してたのに、βにいったら「世界なんてどうでもいい！」とか言い出して好きな女のために世界を捻じ曲げたのには引いた。

7 ：
何の前触れもなく唐突にクリスを好きだとか言い出したよな
尻軽変節漢にしか見えなかった



8 ：
序盤キチガイ中盤ウジウジ終盤突然の恋愛脳。キモいからキモリンって愛称が相応しい。
最初のキチガイでなんだこいつと思って、一皮剥いたら中身は結局ギャルゲー主人公のテンプレート。

9 ：
ハーレムが許せる主人公って言われるのが許せん。

10 ：
最後まで鳳凰院なんとかってキャラで
突っ走った方がマシだったんじゃね？
ってくらいセカチュー主人公にいきなり転んで
違和感が半端なかったなあ

11 ：
Rクソ主人公
まりさんに何千回も殺されろ

12 ：
オカリン()はキモオタの自己投影キャラ
クソス()はcp厨喪女のし自己投影キャラ
ゲームの展開はオナニー
信者は声だけでかくてこいつらびいき加速
さらにまともなファンが減っていく
ラ ヨダソウ スティアーナwwwww

13 ：
超狭い人間関係だけで終わった話作りだからオカリン()
の存在こそが全ての元凶なんだよな
α世界線のディストピアは面白半分でオカリン()が送ったdメール
がきっかけ。β世界線の世界大戦は鈴羽のタイター書き込みを参考に助手が作った中鉢論文。その
鈴羽を送る計画を建てたのはオカリン()自身
結局全部が自業自得の収拾な挙句、人類皆他世界線の記憶を持っているという超設定
で締めるから、たくさんの死を覚えているまゆりをはじめ嫌な記憶を覚えている
世界中の人達を残してしまった罪は重い


14 ：
まゆり！まゆり！まゆり！まゆりが死んだらｳﾜｱｱｱｱｱｱｱ
↓
まゆり捨てて、紅莉栖は一番大切な人(ｷﾘ)(脈絡なしに)
まともなプレイヤー ﾎﾟｶｰﾝ
精神病と判断されてもおかしくない

15 ：
その辺の心境変化あまりに突然だったから尻の軽い男にしか見えんのがな
ネタゲーかと思ってしまった
紅莉栖を本当に好きなのかも分からんし、何の感情移入も出来なくなった瞬間

16 ：
こんな優しいだけが取り柄みたいな奴に惚れるから紅莉栖のイメージも悪くなった
アメリカの知的でイケメンな男どもにも惚れなかったはずなのにこいつに理由もなくベタ惚れするからクールで知性的な高嶺の花キャラが崩壊して矛盾だらけの安いキャラに
まゆりは最初ヒロインのはずだったのに岡部の存在のせいで何回も死ぬことになる
運命の恋人は相手が他の人と結ばれると不幸な目に合って最悪死ぬらしいが、その通りじゃないか
第一、ギャルゲの主人公のくせにキャラ濃すぎ
邪気眼発症したことある奴しか感情移入できないだろ

17 ：
信者が最初は駄目でもゲームやって行くうちに好きになれるとか散々宣伝してたが、
ゲームすればするほどウジウジ、グチグチ、馬鹿、無能、逆ギレ、いきなりの恋愛でどんどん嫌になった主人公

18 ：
こいつは最悪だと思ったクリスが真エンドで岡部がブレブレに見え、ゲーム売った
他のヒロインで好きなのも2人ほどいたけどゲームやると嫌いなクリスや岡部に会わないといけないから
宮野まで嫌いになりそうだったから他のアニメ見て岡部臭を除洗したのもいい思い出

19 ：
いつも作り手の都合で動かされたね。意味不明な厨二といい恋愛モードといい急に鋭くなったり馬鹿になったりさ

20 ：
このスレ全然延びないのな
もうちょっと頑張れよｗ

21 ：
オカリン()信者乙

22 ：
あげてみよう

23 ：
αの最後で仮にクリスを犠牲にせずにまゆりが助かったとしても自分たちが拉致られるのはいいのか
たぶんオカリンさんのことだから拉致られてから「こんな人生間違ってる！」とか犠牲者が出て「これも俺のせい・・・（感傷）」てなるんだろーけど

24 ：
他のことは考えない。まゆりかクリスか二者択一だ
「俺はまゆりを助けたい」
って言ったはず
それでクリスを一番大切な人とか矛盾したことを消した後に言うから
おかしくなった

25 ：
どこがいい男なんだよ
ダルとかルカ子のほうがいいだろ

26 ：
いい男では無いな

27 ：
>>24
しかもぽっと出の陳腐なツンデレ女
賢いはずなのに低能さしかにじみでない 性格も悪い
吊り橋効果なのに一番大切な人って言える恋愛脳がメンヘラやスイーツのそれと同類

28 ：
急に恋愛脳になったよな。「何があったん？」って聞きたくなるくらいの
そういうキャラじゃなさげだっただけに違和感と嫌悪感増大したよ

29 ：
あの人格障害レベルの厨二って話的に何の必然性もなかったな
オタク受け狙った感丸出し

30 ：
つーか女の趣味がクリスってだけで趣味の悪さについて行けなくなった

31 ：
後日談でますますクリスキチガイと化したのか。キモいな
＞クリスに会えなくて寂しくて死にそうな身体。クリスの地位を褒めて、外見も美人で放っておく男居ないぞ
＞、ただの学生男の俺とスペックも違いすぎるとコンプの塊で死にそうに
＞クリスの幻影が出てきて、「あんたに期待してるんだから相応しくなるために頑張ってよ」みたいな
＞上から目線まで言われる

32 ：
終盤急に発情してキャラ崩壊したな。悪い意味で

33 ：
発情w
確かに

34 ：
街中で白衣着るな

35 ：
今見終わったけど、マユリに飽きた様にしか見えなかった

36 ：
いかにも典型的童貞キモオタ向け妄想キャラだよね
ジコチューでこんなんに惚れる女なんて極少
頭悪いくせに理系ぶってかっこつけたしゃべりとか寒すぎ
素のダルのがよっぽどマシだと思った
将来イケメンだし

37 ：
こんな男ってちょっといいでしょ、かっこいいでしょ、仲間思いだよねと
男の妄想でできあてるキャラ。優しいとも全く思わない。
女が見ると一貫性のない、つまんなくてかっこつけの痛キャラでしかない。
声優の演技のせいもあるだろうけど、素もかっこつけだしね。
ギャルゲの主人公って現実では相手されないようなのが
ハーレム状態ってのがよくあるし、別にいいとは思うけどね。

38 ：
中高生とか厨二病真っ盛りの人がある意味羨ましい
こういうキャラをかっこいい（）と思えるんじゃない？
最初から最後までイライラするだけだったなあ
ゲームの中でしかモテない都合の良い童貞キャラってカンジ

39 ：
ギャルゲーだから仕方ないとは思うが、まゆり一筋だったらまだ痛いキャラも許せた物を。

40 ：
単なる優柔不断のええかっこしいで終わっちゃったね
恋愛要素がせいぜいクリス（恋人）とまゆり（妹）だけなら
マシだったと思うが
全クリ目指すやつが多いゲーム＆シリアスストーリーでこれは無いわ

41 ：
もともと苦手なキャラだし、人格破綻してるなとは思ってたけど、
途中まで鈴羽の遺志は俺が叶えるぞとか言ってたのに、いきなり鈴羽の勝手な期待だ
とか言い出した瞬間から大嫌いまでになったな
二枚舌もそうだが、自分が送ったメールが原因って分かっても言ってる厚顔無恥ぶりも
こういう変態キャラって根は良い人で売らなきゃどうしようもないのに根も悪いですじゃ話にもならん


42 ：
あと論文だけ消せば良かったわけで、
最後クリスは助ける必要なかったのに自分の都合で「世界のために」というお題目に
無理矢理ねじ込んで
助けたのも笑える。そもそも改変自体しないと決意したいきなりの手のひら返しの上にこれかよって
のもあるし。感動したとか言ってる岡部信者はアホすぎ

43 ：
岡部が例え１００年時間かけたとしてもタイムマシン作れるとは思えない

44 ：
>>42
しかもアニメだと「世界なんてどうでもいい！」とか言ってるんだよな。
自分でめちゃくちゃにしたくせに。

45 ：
なんでこいつがかっこいいと言われるのかわからん
というかスレ伸びなさすぎだろ・・・

46 ：
何処がカッコ良いんだろうな
もしかすると信者はこいつに自分自身を投影しているんじゃないだろうか

47 ：
>>43
タイムマシンを作ったのはどっちの世界もあくまでダルと公式から断言されてたな
そんな天才ダルには全く相談しないで、都合良いときだけは使うんだからますます馬鹿な上に糞な野郎だよ

48 ：
未来の岡部は神格化されてるとこあるよなあ
小説版でオペレーションスクルドを失敗させたのは許せないとか言ってるし
あの岡部が三十路になったところでそんな凄い奴にならないって

49 ：
岡部を少しでもディスると顔真っ赤にして反論する信者ウザすぎ

50 ：
こういうウザかっこいいキャラは崇拝される傾向があるよね
なんとかならんかね

51 ：
自分の大事な人さえ助かれば世界なんてどうでも良いんだみたいなことを宣言してる時点で少なくとも
ネットプレイヤーには叩き対象になるはずなんだけどね
右寄りが多いしそういうの最も嫌ってるはずなのに。こいつだけはそれが崇拝までされてるという

52 ：
仲間＞世界の厨二典型なのがまず不快だが、主人公の頭の悪さがもう…
・神社に奉納されてるパソコン
　入手の際預言めいたもの言われてるのに、奉納主について追求しない
・機関(笑)に狙われてると警戒しながら、ラボメンにするという条件
　だけでどんどん秘密を漏らす
・Ｄメール消して行くという時点でクリスの死は読めてるようなものなのに、
　すっかり忘れてて土壇場で思い出す
・憎んでいるらしいラウンダー女の持って来た飯食べて、仲良くFB追跡
　(いきなり信用して裏切られる可能性を全く考えない)
・憎んでいるらしい銃持ってたラウンダー女の自宅に残り込むのに丸腰、クリスが殺されていると知っている
　過去に行くのにやはり丸腰
最後も血の匂いまでハッキリ思い出せるとか言ってたのに、また忘却して血糊で行こうとするし、
あれだけ出血してSG線行っても即死なないご都合主義含めて
完全結果オーライ。他にも挙げるとキリがなさそう

53 ：
持ち上げてる信者がただただ憐れになる糞主人公

54 ：
こいつのせいで作品の間口かなり狭くなってるよな
いきなり携帯で一人会話とかどんな理由付けようが基地外でしかない

55 ：
その理由も信者曰くまゆりのため(笑)なのにまゆり居ないところでも
平気でやってる時点で説得力皆無。

56 ：
後日談が>>31でさらにキモイ奴になっててワロタ

57 ：
今原作プレイしてるけど
こいつの無駄セリフが多すぎるせいで時間喰ってイライラします

58 ：
キモオタの自己投影用キャラだから投影出来ない場合の嫌悪感ハンパない

59 ：
セリフ考えてる側がプレイしてる人間の事全く考えてないよな。
アニメだと絵やつなぎでテンポよくコメディにしてごまかせるけど
ゲームで無駄に膨大なテキスト読まされる身になれっつーの、しかも話進まないし

60 ：
二ヶ月で１００レスもいかんか
どんな作品も好き嫌いあるのはしかたがないが
思ったより少ないようで安心した

61 ：
69 名前： 名無しくん、、、好きです。。。 [sage] 投稿日： 2012/02/09(木) 08:38:00.51 ID:mPHkrBau
それならオカリンのアンチスレの過疎さも何とかしようぜ
あんな進んでないスレ初めて見た



信者さんみてるー？
まあピークのとっくに過ぎたゲームにしてはまあまあだろ
俺が立てた平八を語るスレなんて５レスしかついてないし

62 ：
俺久々に二度目プレイした辺りからこいつのおかしさに気付いて目が覚めた気分なんだけど
信者もじきに目をさますだろ

63 ：
信者がカッコ良いカッコ良い言うけどマジで気持ち悪いわ

64 ：
糞部が女だと間違いなくオタ信者にビッチ、スイーツ()って叩かれまくってるだろうな
思考ぶれぶれ、唐突に恋に目覚めて命を捨てても守りたいと心に決めた幼馴染男より
ポッと出の男に転ぶわけだし、世界より仲間とかいうのも滅茶苦茶叩かれるだろね

65 ：
岡部のキャラの酷さがこの作品の間口狭めてる最大の障害　　　

66 ：
私はアニメでボードゲームに負けて脅すシーンが大ッ嫌いでねえ。
リアル弟との年が結構離れてたからその辺は特に気を使ってたよ、
しかも女性相手に怒声と机叩きで押さえ付けとかマジクズだろ、モヤシの癖にｗ
とぼけてるのかキモヲタで分からないのか知らんけど「なぜ泣いているのか？」だと？
お前指導者の資格どころか弟妹持つ資格もないわ、それで他人の気持ちが分かる訳ない。
主人公補正で優しいだの格好いいだの、なんつーかあーきめーきめー
しかも患者は怖がる女の子可愛い、とかマジやべえ

67 ：
プレイ中は終盤は良いキャラしてると思ってたが何故か好きになれなかったなー。
厨二病でもこいつのは酷すぎるし何か綺麗ごと言うと信者がマンセーしてうざいわ。
何かあっても信者がオカリンなら許せるとか言っててウゼーよ。
某ラノベの主人公と同じでマンセーされててハーレム気質があるってだけで無理。
まあ嫌いではなかったんだけど・・・最近嫌いになってきた。
ごめんねオカリン()

68 ：
信者がウザいキャラランキングで全二次作品でも五指には入りそう
それほど信者のウザさ、キモさが酷い

69 ：
シュタゲ信者のキモさは異常。
マンセーﾊｧﾊｧしてないとマジで発狂したのかってくらいファビョるし

70 ：
>>69
その信者の大半が岡部をマンセーしてるんだよな。
岡部が何か綺麗事言うとすぐにオカリンイケメンｗｗｗとか言い出すからな。
そしてｖｉｐのＳＳとかの二次創作で他アニメのキャラと恋愛関係になってもオカリンなら許すとか言い出すしまじで吐き気がするわ　　

71 ：
アニメ放送中の頃は全然関係ない他所でも「世界線が」とか「オカリン最高」とか
「(このアニメの主人公が)オカリンだったなら○○(以下糞持ち上げ妄想)」とか
沸いて気色悪いことこの上なかったな。今ではもはや天然記念物状態だが。

72 ：
「なかったことにしてはならない。その記憶があるから今の俺がある。」
お前…今まで散々他人の記憶無かった事にして来て自分の時はそれかよ…
つか他人の思い消し続けてきたから悩んでたんじゃなかったのか？ロだけ？結局ちゅっちゅ相手が消えたのが寂しいだけか？

73 ：
厨二病のうえ頭がスイーツ(笑)のコイツの何処がカッコ良いのか全く理解出来ない

74 ：
鳳凰院なんちゃらキャラで徹底した方がまだましだったな
一枚剥ぐと凡百のギャルゲキャラだったというオチにはガッカリ

75 ：
こいつがリーダーシップうんぬんて展開より
マジキチかSF設定か分からない変人どもの集団がドタバタやるって展開の方がよかったな。
だってこんなヤツに命令されても皆シカトするかキレるっしょ？ｗ

76 ：
まゆりの件はまあ、あくまでも危なっかしい妹でも見ているような気分なんだろうと
納得できないこともないんだけど
「鳳凰院凶真とか機関なんて全部設定だ妄想だ」とかいう場面があるけど
それなら、一人語りとか周りにラボメンが誰もいない時はそんな厨二設定を
演じる必要なかったんじゃねっていう
ゲームはどうもその辺がイライラさせられる

77 ：
周りに反応して欲しくてやってる訳だしね。
なによりゲームで読んでて長いんだよこいつの話ｗ

78 ：
「ここは鳳凰院凶真で切り抜けるぞ」とかやってたから格好良い、素の自分よりは良いって
思ってるんだろうな。普通に真性のキチガイ
まゆりの件はクリスに転ぶのが唐突すぎるからおかしく見えるんだよな
照れくさくて名前呼べなかったってお前まゆり以外みんな名前で呼んでないじゃんって即突っ込めるし

79 ：
>>78
あだ名で呼んでないかまゆりが特別ってならわかるし自然だよな。
変な理由とか言わずに一目惚れでしたとか言っときゃ唐突感ももうちょいましだったろうにね。

80 ：
どの個別ルートでも共通して存在しているはずの「実は最初からクリスが好きで名前で呼べないのは照れ臭いから」という設定が全く反映されてないのが問題
フェイリス〆でもルカ〆でもクリスへの思いなんてダルと大して変わらないものとして描写されてるからな
ゲームは一貫して岡部の主観で進んでいくのに。クリス〆が確定した瞬間「ほんとうは初めて会った時から好きだったんだよ！いつも胸がときめいていた！」
と存在しなかった感情を突然出してくるのは、これは支離滅裂というもの。岡部がコロコロ考えの変わる性格だってのは分かっているが
だからって感動の真ルートでこの脚本はちょっとお粗末かな

81 ：
ぶっちゃけた話シュタゲの脚本自体の粗い部分を主人公故にモロに受けてるわな
だから作品の矛盾部分が一番性格に反映しておかしなキャラになっている印象

82 ：
こいつの芸風、突っ込みに頼りすぎなんだよ

83 ：
何の伏線もないでいきなりクリスが好きと言う
真ルートとほとんど差がない隣でまゆりルートがあってそこではまゆりと結ばれる
真ルートでもクライマックスでは「俺はまゆりが生きていればそれで良い。他のことは考えない」
と言ってまゆり＞クリスでクリスを消滅させる
どう考えても尻軽は否めない

84 ：
偉そうに上から目線で話して高笑いとか一人で繋がってない携帯で会話とか
これを人前で出来るって厨二云々じゃなく精神病じゃん

85 ：
厨二ですらない範疇なのに信者的には格好良い厨二()だからな

86 ：
あのドン引かれるキチガイがないとそれこそどこにでもいるギャルゲ主人公でしかないよね

87 ：
キモオタの自己投影英雄
それが岡部

88 ：
なんでこの人30代なのに学生と一緒に遊んでるんですか？

89 ：
厨二病設定ももちろんだけど、まゆりのことで焦ってるとは言え
完全に自己中というか、周りからしたら「ハァ？」としか思えない
身勝手な言動が多いのがイライラする
特に7章でフェイリス探す辺り。何なんだお前としか思えなかった

90 ：
上から目線で仲間周辺さえ無事なら他どうでも良い自己中ヤロー。こいつを英雄視してる信者は何見てるのか

91 ：
我の強いキャラ、鈴羽辺りが最初からラボメンだったら
溜まり溜まって「上から目線うざいよ」「なんで命令されなきゃいけないわけ？」とか食ってかかられそうだなｗ

92 ：
テロリストになったところで綯に泣いて命乞いしたってのがこいつの本性

93 ：
ダルもクリスもまゆりも失った復讐の決意も拷問という苦痛
の前には途端にブレるのが岡部クオリティ

94 ：
>>92
信者はオカリンは命乞いしなかった。あれは悔しがった綯の嘘とか言い出してたけど
ちょっと苦しかった。前々から思ってたけど信者の中での未来岡部の神格化がキツイと思う

95 ：
リアルじゃ男性の気配りや優しさに気づけない腐女子が
分かりやすいアニメ見てﾊｧﾊｧしてるだけだろスイーツ。
その辺りからリアル不適合者臭がして、妄信的な岡部信者は生理的に受け付けない。

96 ：
ラボメン()にするって条件で秘密漏らしまくって調子こいてるのみてきたから、後半
大変なことになっても自業自得にしか見えない

97 ：
頭良いとオタクが感情移入出来ないからな。それ用の最たるキャラだけに癖が強すぎた。

98 ：
負け犬の遠吠えｽﾚはここでつか？

99 ：
岡部信者乙

100 ：
s
t
-
t
a
k
a
i
@
e
z
w
e
b
.
n
e
.
j
p

101 ：
SG線はαとβの中間線だから岡部が１５年後に死ぬのが確定してることだけが唯一の救い

102 ：
なんでこんな伸びないのか
そもそもシュタゲとはそんなもんなのか

103 ：
キャラは面白いけどゲームだと文章長くてひたすらウザい。さっさと先進めよとｗ
アニメから入ってよかった。絵付きで動きでも楽しませようとしてたんでかろうじてついてゆけた。

104 ：
>>102
まあそんなもんだろう
こいつがかなりの原因で間口狭めてるからな

105 ：
こいつなんで必要以上に人気あるんだろうと思ったら、
腐の糞スイーツトークについてゆけて対応できるからだわｗ
二次創作の姦しいスイーツテンションで1日中腐精神につきあわされたら普通の男だったら呆れるよな。

106 ：
キモオタの自己投影英雄岡部()

107 ：
てか製作者自体が岡部がモテるのはギャルゲーだからこそ
違和感を感じるのは慣れてない人には仕方ないって言ってるし

108 ：
信者はモテて当然と騒いで乖離してるなW

109 ：
あの基地外厨二キャラって主人公に多くのプレイヤーを引かせる以外意味あったの？
ワケ分からん

110 ：
岡部は喋り方が気持ち悪いんだよな。
まじでR

111 ：
中の人の演じた経歴的にも全然合ってないから終始無理してる感が漂ってたよな
そういう感じが不快感増やしてるのは間違いないね

112 ：
一皮剥けばのそこらのウジウジ愚痴愚痴型主人公だったのにガッカリ

113 ：
シュタゲは良いゲームであったのかもしれんがこいつは何故か好きにはなれなかった
言動がきもいし何もかもが無理だった
あと岡部をマンセーしてる信者のせいでさらに嫌いになりました

114 ：
岡部貶すと即作品アンチ扱いする信者が煩くて「俺岡部は最後までプレイしてもキモい思うんだけど」って
本音が言えない奴かなりいるだろうな
信者は空気読めず岡部を万人から好かれる理想的主人公と思い込んでるのがますます痛い

115 ：
ゴミ岡部R

116 ：
こいつ厨二病とかじゃねえだろ。精神病じゃん

117 ：
キチガイであり精神病でもある
まあ仮に厨二病だとしてもここまで酷い奴はいない
まゆりの為にそう振舞っていたとしてもだ

118 ：
仮にまゆりのためにって言うならまゆりが見てないところくらいは
使い分けて欲しかったね。単独でも他人とあのノリで会話するからこの人頭おかしいの？ってのが最後まで続く

119 ：
オタクの勇者像ってこういうキャラなのかな
そうなら世間から引かれるのも納得

120 ：
岡部をマンセーしてる奴の殆どがニコ厨
そして糞岡部は屑

121 ：
本人もウザいが信者のウザさがまた酷いんだよな

122 ：
自分周辺さえ無事なら世界がどうなっても良いと明言する糞を英雄視する馬鹿が多すぎて
吹いた。こいつほど好感持てないやついないわ
馬鹿信者は自分は世界側の人間って分かってないのな。あー岡部＝自分だもんなＷ

123 ：
ミューン！ミューン！
スポポポポポポポポポポポ
ミューン！ミューン！
スポポポポポポポポポポポ
ミューン！ミューン！
スポポポポポポポポポポポ

124 ：
ネットスラング使ってニコ厨に媚びてる糞キャラ
まじでR糞岡部

125 ：
キャラクターが寒い。厨二病という設定はわかるが、
もし自分の周りにもしこういう(考えやふるまいが)幼稚なのがいたら
いやだな、不快だろうな、というキャラクター設定は致命的に悪い。
20歳くらいの大人の年齢で、秘密結社の世界陰謀がどうとかいって
「ワッハッハ」と笑ったりする性格の何が面白いのかわからない。
負の側面のある主人公の設定は好きだし、シニカルな
主人公設定も好きだが、岡部はどうしても好きになれない。
特にプロットが主人公のモノローグから始まり、
主人公の周りで事件がおこるので、好感度の極めて低い
主人公の設定は失敗だと思う。そういう欠点のあるキャラクターを
カリカチュアとして描く手法もあるが、そういうメタ的な手法は
つかわれていない。たんに見ていて不快感をおぼえた。
結局長く見ても、どうしても好きになれなかった。

126 ：
信者が主人公成長したとか言ってるけどこいつ全然成長してないじゃん
最初から最後まで自己チューでブレまくりの糞

127 ：
糞スレ建てんなや

128 ：
クロト様の人気に嫉妬する感受性の低い芸術音痴共ワロスｗ
作品がヒットして残念でしたねｗ

129 ：
糞部信者ども乙

130 ：
たまに凸する信者も内容で反論出来ないで煽るだけしか出来ん
ほど苦しいキャラ

131 ：
信者の主人公評価(抜粋)　　×　　
シュタインズゲートのオカリンは重度の厨二病でも、みんなのことをとても良く考えており、
プレイヤーは好感が持てました。
　　　　　　　　　　　↓
客観的な主人公評価　　　　○
シュタインズゲートの岡部は精神病的な言動を繰り返す上に、
世界はどうでも良しで自分近辺のことしか考えておらず、自己投影しているキモオタ以外には
不快感を与えるものでした。

132 ：
岡部キモいからR

133 ：
好き嫌いの分かれそうなキャラではあるので、個人的に嫌い、なら分かるけど
純粋に物語として楽しんでる人まで否定するような言い方はしないでほしいんですけど
作家さんやイラストレーターさんにも失礼ですよ

134 ：
純粋に楽しんでいる人は批判しないけどまゆりの為に他は捨て自己中心的な行動を取るにも関わらず岡部は仲間想いだのハーレムが許される主人公と言っている人を批判しているのであって
はい

135 ：
オカリン大好き
助手と末長くお幸せに

136 ：
おっさん顔。携帯で一人会話等頭おかしい。自己中心的。唐突な恋愛脳
オカリン(笑)なんて呼んでる奴の気がしれない

137 ：
糞岡部R

138 ：
こんな糞キャラ持ち上げてるシュタゲ厨は頭おかしい

139 ：
前半は意味不明のキモさ、後半は自分勝手とギャルゲ脳なキモさ。一貫してキモいなこいつ
こいつ崇めてる信者の脳味噌解剖したいわ

140 ：
シナリオ悪くなかったのにこいつがウザすぎて印象最悪

141 ：
956 名前： 枯れた名無しの水平思考 [sage] 投稿日： 2012/07/19(木) 20:59:40.45 ID:3m9XHqSn0
シュタゲも正直なところ岡部のアレには最後までイラついたし、科学シリーズは主人公の
作りが奇をてらっておかしなのが残念

142 ：
ゴミ岡部R

143 ：
ゲーム自体はわりと面白くプレイしたけどこいつが嫌いすぎて結局売った。
厨二なのは別にいい。ウジウジヘタレなのも百歩譲って許す。
けどあの自己中っぷりだけは耐えられん。こいつが全ての元凶なのに
世界がどうなろうと知った事じゃないとか正気の沙汰とは思えない。

144 ：
オカリン、まゆしぃのこと見てくれなかったよね…
恋人ができちゃいました。
たつき君って言うんだよ。えへへへへーー♪
http://blog.livedoor.jp/goldennews/imgs2/0809/g0922001.jpg

145 ：
普通に最後まで自分勝手だったな
最初から最後まで厨二の糞

146 ：
厨二貫けば幾分マシなんだがこいつの場合は演技()まゆりのため()とか言い訳がましくて女々しい

147 ：
終始女めしい。結局ギャルゲ主人公の定番。

148 ：
ダルが主人公の方が百倍マシだった

149 ：
リーディングシュタイナー(笑)って最後までなんでこいつだけのあるのか不明で
無理矢理主人公にしました感パネェ

150 ：
言動はサムいし痛い
あんなのが街中を闊歩して周辺人物と平然とコミュニケーションできるわけがないだろ
あの世界はそういうヤツらで埋め尽くされてようが現実は違うんだよ
現実を見てくれ制作者そしてキモオタ

151 ：
信者の中だけで過大評価の気持ち悪い主人公の典型

152 ：
唐突に変な恋愛が入って来てビックリした
こいつには全く感情移入出来ん

153 ：
こいつは厨二病じゃないよ精神病だよ

154 ：
常に周囲からお膳立てされて自分で何も決めきれないヘタレ

155 ：
某所で「シュタゲの主人公キモい。受けつけん」と話題になっていた時に信者が顔真っ赤にして
「ＳＦ作品だから。それにあれは理由もある」と必死になってたのが惨めだった

156 ：
見始めたんだが主人公がうざい
勿体ぶる＋中二病が耐えられない
こいつさえいなければシュタゲは神アニメになってたと思う
まぁ、もうちょっと見てみるが・・・
ちなみにいま6話目

157 ：
中二病って本来捻くれた大人ぶった行動を中二くらいの年代はやるって話だったのに、
自分で作ったアニメや映画的設定に浸って行動するという現実じゃ居ない池沼で広まってるな
製作がこういうのオタに受けると思ってるのミエミエなんだが、実際は
一部のぞいて引かれる。こいつもその間違ったの広めた張本人キャラの一人
この手のやつはしばらくしたら恥ずかしくなるだけで人気など消える。現在も消滅しつつあ
るし

158 ：
岡部信者が目の敵にして叩いてるロボノ主人公の方が百倍マシで吹いた
基地外中年顔なんぞスカしてる奴にも相手にならん

159 ：
カイ＞＞＞＞(精神異常の壁)＞＞＞＞クソリン

160 ：
シュタゲと他作品のクロス物SS読んでたんだけど糞部が他作品のキャラ達とハーレム築いててまじで吐き気がした
やっぱそういうSS投下してる奴って糞部に自己投影してるのかな
何がハーレムが許される主人公だよまじでキャラも信者もキモいわ

161 ：
「岡部が作中モテるのは普段ギャルゲやってる人じゃないと理解出来ないんじゃないかな」←公式制作者談
糞部信者ざまあＷ

162 ：
クズリン信者が他所のアニメ批判してウザい件
初対面の人間の前でも痛々しいこと普通に言ってるし、ジコチューで常識っぷりっ欠片もないぞ
何見てたんだこいつらはＷ
459 名前： 風の谷の名無しさん＠実況は実況板で [sage] 投稿日： 2012/10/20(土) 23:01:31.85 ID:+5SDBFUe0
中二病でも恋がしたいじゃなく精神年齢が小学生でも恋がしたいだよなやっぱり。
オカリンは中二病キャラという設定だけど、
部外者にああいう痛々しいことを言わなかったよ。
460 名前： 風の谷の名無しさん＠実況は実況板で [sage] 投稿日： 2012/10/20(土) 23:03:43.70 ID:4zZy/NNG0
>>459
対外関係がしっかりしてる上で身内相手にはしゃいでるだけだからな。
シュタゲなんかオカリンの常識っぷりが持ち上げられてると言い切っていいし。

163 ：
電源入ってない携帯で初対面者の前でいきなり機関()
とか電波一人会話始める奴に常識があるって・・・キャラがキャラなら信者も信者

164 ：
キモオタにこんなの受けるだろうと狙って作っただけのキャラ

165 ：
キャラクターが寒い。厨二病という設定はわかるが、
もし自分の周りにもしこういう(考えやふるまいが)幼稚なのがいたら
いやだな、不快だろうな、というキャラクター設定は致命的に悪い。
20歳くらいの大人の年齢で、秘密結社の世界陰謀がどうとかいって
「ワッハッハ」と笑ったりする性格の何が面白いのかわからない。
負の側面のある主人公の設定は好きだし、シニカルな
主人公設定も好きだが、岡部はどうしても好きになれない。
特にプロットが主人公のモノローグから始まり、
主人公の周りで事件がおこるので、好感度の極めて低い
主人公の設定は失敗だと思う。そういう欠点のあるキャラクターを
カリカチュアとして描く手法もあるが、そういうメタ的な手法は
つかわれていない。たんに見ていて不快感をおぼえた。
結局長く見ても、どうしても好きになれなかった。

166 ：
ラボメンにするという条件だけで秘密をどんどん漏らす阿呆

167 ：
マジでこいつキモい
キモオタ専自己投影キャラ

168 ：
中二どころか小学生レベルのごっこ遊びを大学生にもなってやってるはずかしい奴

169 ：
ロボノの主人公が中二病だよな
こいつのは小二病

170 ：
キモオタにこんなの受けるだろうと狙って作っただけのキャラ

171 ：
ネラーとかニコ厨とか普段はこういう自分の周囲だけ救って世界どうでも良いよ
みたいな奴は自己チュー野郎、ゆとりとか叩きまくってるのに
こいつだけは仲間思いなオカリンとか持ち上げてるダブスタに反吐が出る

172 ：
中二病やってるのにはカワイソウな背景があるんです的な描写いれるのは
楽しませるポイントがぼやけるだけというか、キャラに深みを出そうとしてるのかもしれんけど
不自然で共感しがたい設定が上書きされただけというか

173 ：
ほんの少し匂わすくらいが良かった

174 ：
175は小さめ

175 ：
俺細め↓
http://imepic.jp/20121110/323330

176 ：
中ニ病完全に滑ってるけどそれなくなると俺可哀相アピールしまくりのそこら辺に転がってる
女めしい主人公でしかないからなあ。個性と称して無理にねじ込むしかなかったんだろう。

177 ：
オカリン「なんだよこのスレ・・・なんなんだよ・・・！！」

178 ：
糞主人公

179 ：
無能な癖にリーダーきどりで偉そうで基地外の良いところ一つもないね。
信者の持ち上げがひたすらウザい。

180 ：
岡部信者マジうぜえ。こんなキモいやつもちあげんなカス

181 ：
岡部はなあ・・・・主人公だけど、ちょっと設定がうざいというかしつこいというか・・ｗ
たまになりきるくらいならいいけど、単なる性格悪いと取れる場面が多く
どうも好きにはなれなかったな。

182 ：
信者が叩きまくってるロボノ主人公カイの方が百倍マシな件について

183 ：
ロボノの主人公はギルバラギルバラ言ってる所はうざいけどそれ以外は別に普通
岡部は喋り方からして無理

184 ：
岡部以前に内容がラノベだよね
このクソゲーム

185 ：
バタフライエフェクトをパクってオタ受け狙い加味した要素テンコ盛り
岡部のキャラはその典型だな

186 ：
わざと中二やってますって設定がな

187 ：
岡部ってイケメン設定なんだな
正直あの見た目生理的に無理なんだが

188 ：
つまらないつったらやたら叩かれたわ
他のゲームではなかったのに
クソゲーの信者は気持ち悪いな

189 ：
文句なしの出来
おすすめ
≫≫
つまらない、なにこの作業、頭が痛くなりました

190 ：
>>187
設定だけの人なんていくらでもいるから知らんけど少なくとも絵的には大学生なのが信じられない
ただのオッサン顔

191 ：
過去改変を否定してクリスの死と戦争が起こる未来を受け入れてれば嫌いにならなかった
未来の岡部はなんでまた過去に干渉してんだよ
「明日がどうなるかなんて本当はわからない」って言ってたのなんだったんだよ
よく「最初は厨二病のウザいキャラだけど最後はカッコよくなる」って言うけど
いつまでも過去にしがみついて前に進もうとしないつまらん男としか思わんかった

192 ：
世界なんかどうでも良いとか大失言してるからな
なんで変節したのかさっぱり分からん

193 ：
バタフライエフェクトと比較されると
岡部と助手が出会う事は事件の根本的な原因ではないから再会するのはおかしくない
って信者は言うけど
BFの監督が本当にやりたかったのは自殺edだってことは知らないのか
過去改変自体に負い目を感じていた奴がまた安易に過去改変に走るとかおかしいだろ

194 ：
岡部って連想力皆無。
ＩＱ低い馬鹿にしか見えない。
プレイヤーが気づくこと気づかない馬鹿に感情移入できるのって、
やっぱ馬鹿なんだろうなぁ

195 ：
店長『フェルディナントブラウン。頭文字は？』
岡部『あっ、、、、！』

↑言われる前に気づけよ（笑）
馬鹿かこいつ。

196 ：
岡部
だって、まさか店長がFBだと予測していなかったのだ。

↑え（笑）（笑）こいつ師ねよもう（笑）（笑）

197 ：
岡部
ｸﾘｽはこの状況にかかわらず冷静だった。
その冷静さに、俺は少しいらつく。

↑は？やっぱ精神病？
キモいです（笑）（笑）

198 ：
若干ヒゲ生えてるところが汚いしくさそう・・・

199 ：
こいつをあちこちで良主人公と宣伝しまくってる信者が糞すぎる

200 ：
2

201 ：
糞じゃないのもいっぱいいいるだろ

202 ：
誤爆

203 ：
こいつがもうちょっとまともな奴ならシュタゲもパクリながらSFとしてもうちょい評価された
かもしれんのに

204 ：
岡部アンチじゃないからここに書くのは違うかもしれないが終盤いきなり助手が好きと言い出したのだけは未だに納得いかない

205 ：
思考がブレブレですぐにさっきと真逆のこと言い出すけど
仲間が助かれば他人が死のうがどうでもいいって思考だけは一貫してるな

206 ：
こいつ批判したら荒し扱いか「え？」みたいな一言レスが返ってくる確率高くね

207 ：
まあ仲間救うためなら他を犠牲にするエゴイストってのは公式でも言われている

208 ：
haa

209 ：
クリス救う時もテンパったあげく逆に刺すとかどんくさすぎワロスｗｗ
あの出血量から死因はナイフってわかるんだからあらかじめ用意しとけよｗｗ
特殊警棒でもことたりる

210 ：
>>207
公式は岡部がモテるのはギャルゲーやってる人じゃないと理解出来ないでしょうとか
言ったり製作者だからこそ冷静なんだよね
信者が勝手に理想の主人公視してるが

211 ：
人間くさい主人公が駄目な人は受け付けないキャラだろうな

212 ：
人間くさいとかじゃなくこいつはひたすら女々しいだけ

213 ：
同族嫌悪ってやつか？

214 ：
違うだろ、信者はスレチ

215 ：
>>92
そりゃ命ごいするだろ

216 ：
とにかく癖が強烈な作品です。
その最たるものが主人公であり、前述のとおり痛い厨二病を患っており、
いきなり繋がっていない携帯を取り出し、
自分の妄想を独り言でしゃべりだしたり、
自分はとある機関に追われており、
命を狙われているという妄言を始終吐いたりと、
とにかくこの手のことに免疫のないタイプの方は
受け付けないといってもよいぐらいのレベルの熾烈さです。
この手のことにあまり免疫のない私は中盤までドン引き状態でした。
実をいうと、岡部の痛い厨二病設定はいまだに苦手です

217 ：
ぐぬぬ・・

218 ：
保守

219 ：
俺はウロボロス上読んだぞ

220 ：
電話するフリは痛いな・・・

221 ：
プレステプラスで無料だからやってみたけど、主人公のキチガイさに呆れて途中でやめた。
１人もしもしとかマジで頭おかしすぎるだろ。
ちょっと前にアニメでやってたラインバレルだかの主人公と同じで、精神病んでるキモヲタがシンパシー感じて支持してるとしか思えんわ。

222 ：
それはプレイした人ほぼ全員が感じた嫌悪感ですな。

223 ：
基地外モード以外はウジウジ泣き言吐いてるモードしかないんだよな
キモオタの精神構造そのものだから自己投影してる信者がウザい

224 ：
フリープレイで本編やってみたがまぁ主人公には色々思うところはあるが
面白かったとは思う。てかこれで終わりかと思ったら、まだ続編てか
スピンオフ作品があるんだな、買う程か正直迷うわ。フリープレイで来たら
やろうかなとは思うけど。

225 ：
ダルのイケメンが確定されますた

226 ：
キモオタ自己投影用主人公だからそのために必要

227 ：
確かにあの中二病設定は要らない

228 ：
加速器は引力発生　星の内部はエネルギーを失ってるので
斥力発生、星の内部は斥力　超新星爆発で発生するのはホワイトホール
よって引力反重力の概念が反対。
過去へのタイムトラベル　は　低温　真空　加速
銀河のはしっこいって　速い速度でくるくる回ると
過去へいける。　非常に簡単。
不老不死は　人間の電池である褐色脂肪細胞を
ハーバード医科大学で増やすだけ。ＩＰＳも可能
タイムマシンで　宇宙の原初に行って、宇宙造って
生命体を洗脳すれば　宇宙制服が可能。シュタゲのとおり
死者蘇生も可能。タイムトラベルのリスクは　神でも不可避
よって　宇宙原初から永遠にいる。

229 ：
どのキャラもかなり濃かったな
人を選ぶ作品だったのかもしれない

230 ：
良い意味で濃いなら良いがこいつは悪い意味で濃かった

231 ：
岡部信者ウザすぎ

232 ：
なんだろう、リア充したことがないお宅の妄想みたいで気持ち悪かった

233 ：
オカリン

234 ：
白衣来て街中徘徊してる時点で異常過ぎるだろこいつ
どこ行こうが周囲がヒソヒソ大注目だろ普通
気持ち悪い主人公作るな

235 ：
助手くらいの不器用で嫌味も効いてる現実
世界でもいそうなキャラが一番好かれるな

236 ：
こいつをもちあげる信者がウザい

237 ：
岡部の未来→平野達彦

238 ：
なんの脈絡もなくクリスティーナを好きになってしまう
ところにポカーン・・・。あれだけまゆり！まゆり！いってたのに
なぜこうなる？　最終的にまゆりが生きている世界線を岡部が選んだのだから
本当はクリスよりまゆりのほうが大事な存在である、ということを
しっかりと立証できるのに、それでもまだ「クリスクリス」と女々しくいってる岡部。
優柔不断な男だｗ　クリスのこと本当にまゆりより好きなら、まゆりを
見殺しにするだろｗ　倫太郎はバカだな。

239 ：
滅茶苦茶恥ずかしいキチガイ主人公

240 ：
何で、最後の最後で牧瀬ちんとあのおっさんがくっつくわけ？何であんな四六時中ヒゲだらけみたいなおっさんとくっつくわけ？制作会社はもっとマトモなキャラを用意できなかったのかねぇ。
だいたい、何で厨二病がああやってラブコメ展開になってきたら若干キャラチェンジするの？ぶっ殺されたいの？

241 ：
一挙のログ見てきて序盤最終話直前くらいまで面白かったけど
最後の最後で恋愛脳展開で激萎えしてここに来た
主人公が嫌いっていうよりクリス絡みになると主人公がくそつまらない恋愛脳人間になってなに何これってなった
新作の彼女を救わなかった（）話も見てきたけど結局クリスの為の話じゃねーか
ゲーム買うかどうか迷ったけど先にアニメ見て良かったわ買わずに済んだ

242 ：
アニメのアンチスレ無いのか

243 ：
面白いと評判なのに岡部の言動が痛すぎてストーリーに集中できない
癖のあるキャラなのに世の中の人はよく素直に受け入れられるな
あれに共感して感情移入しろとか無理ゲーですわ

244 ：
こいつみたいなキチガイキャラが一時は増えたが
今はほとんど消えてることだけが救い

245 ：
持ちあげる信者がマジウザい
気持ち悪いし格好良くもない

246 ：
信者連呼の仲間思いがどうした。他人がどうなっても良い
という思想がクソなんだよコイツは
見落としてる信者も同類ってことだわな

247 ：
糞部馬鹿太郎

248 ：
大学生にもなって幼稚で自己中でヒスりまくってた印象しかないな

249 ：
題材は良いのに主人公のせいで緊迫感も台無しだね

250 ：
とりま鈴羽ENDだけは見てきた
主人公の厨2にも事情あり後半は厨2モードなくなるから
序盤でうざくて辞めるのは勿体ないね　でも、最初から始めるとやっぱうざいｗ

251 ：
結構序盤でウザくて投げてる人が多いみたいだな
まあその気持ちはよく分かるが取り敢えず人死にが出るまでは我慢すべき

252 ：
自分が真剣な時には相手にからかわれると「茶化すな」と怒る
普段は相手が真剣だろうとなんだろうと厨二妄想を振りまいてるのに
随分と身勝手だと感じた
あとルカ子を男に戻すDメールを送る時
男に戻ったら岡部への想いを隠さいないといけないのが辛い、みたいなこと言ってたのに
Dメールを送った直後男に戻ったルカ子に対して「俺のことが好きなのか？」って聞くか普通

253 ：
主人公の厨二病が苦手すぎて見るのをやめてしまった…
いつもはふざけているが大切な時には真剣になるギャップなどの魅力があるんだろうが、全てふざけたパフォーマンスにしか見えない…
性格が悪そう…優しくしちゃう、結局助けちゃう、そんな自分に酔っているように見える…

254 ：
うぃーあーざちゃーんぴょーん

255 ：
ポカリンとは?

・機種関係無し安売り情報スレに2008年頃から住み着いているアイドルヲタ
・ほぼ毎日同じ時間帯に現れレスをしている (お昼～午後11時)
・オットセイと他の住人全てに嫌われている禿げ
・恋愛経験皆無のパチンコに依存している童貞
・安売りスレが機能しなくなった元凶
・年齢は40代中盤

11/03(火)
http://hissi.org/read.php/famicom/20151103/N1JCdFluYi8.html
11/04(水)
http://hissi.org/read.php/famicom/20151104/NzRWOUJoWm0.html
11/05(木)
http://hissi.org/read.php/famicom/20151105/VGRhWHlJQmE.html
11/06(金)
http://hissi.org/read.php/famicom/20151106/M2grdmp3eFA.html
2016/05/17(火) ポカリンの敗北
http://hissi.org/read.php/famicom/20160517/a1l6U0pBRXU.html

プレミア12での日韓戦での在日発言
http://hissi.org/read.php/famicom/20151119/Mm40TWJqL2Q.html

256 ：
キモオタの自己投影丸出しキャラで引きまくりだわ

257 ：
シュタゲ自体嫌いだ

258 ：
厨二になった理由のあのエピソード自体が全く理解も共感もできないので作品に入り込めないし絶賛する信者に同意できん
ふわっと見る程度には筋は面白かったけどどうもコイツの言動が不快なままで終わってしまった

259 ：
批判されると信者が顔真っ赤になって暴れるのがさらにウザい

260 ：
オカリンの本質（）が分かってないとか逆ギレてるのはワロタ

261 ：
公式でイケメン

262 ：
友人が教えてくれた誰でもイージーにネットで稼げる方法とは？
⇒　『佐々木のファモウイセズ』 というホームページで見ることができます。

グーグル検索⇒『佐々木のファモウイセズ』

W5FQGR98PO

263 ：
まゆりとやらが死ぬまで我慢して見たけどすっげー冷めてた
主人公キモいしこれはどう逆立ちしても自分には合わんと悟った

264 ：
>>254

265 ：
シュタゲ自体ってより信者に強烈なキチガイが多すぎるんだよな
色んなSF作品パクってるのにそれを指摘したら起源は全てシュタゲだからとか言い始める
ネタかと思ったらガチっぽいし

266 ：
すごくおもしろい在宅ワーク儲かる方法
少しでも多くの方の役に立ちたいです
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法　モニアレフヌノ』

BBAE8

267 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

268 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

269 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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270 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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271 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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272 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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273 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

274 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

275 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

276 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

277 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

278 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

279 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

280 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

281 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

282 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

283 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

284 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

285 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

286 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

287 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

288 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

289 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

290 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

291 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

292 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

293 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

294 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

295 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

296 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

297 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

298 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

299 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

300 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

301 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

302 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

303 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

304 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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305 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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306 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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307 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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308 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

309 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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310 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

311 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

312 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

313 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

314 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

315 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

316 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

317 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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318 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

319 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

320 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

321 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

322 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

323 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

324 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

325 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

326 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

327 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

328 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

329 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

330 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

331 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

332 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

333 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

334 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

335 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

336 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

337 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

338 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

339 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

340 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

341 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

342 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

343 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

344 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

345 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

346 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

347 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

348 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

349 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

350 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

351 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

352 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

353 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

354 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

355 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

356 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

357 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

358 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

359 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

360 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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361 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

362 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

363 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

364 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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365 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

366 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

367 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

368 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

369 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

370 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

371 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

372 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

373 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

374 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

375 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

376 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

377 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

378 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

379 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

380 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

381 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

382 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

383 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

384 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

385 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

386 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

387 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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388 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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389 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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390 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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391 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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392 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

393 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

394 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

395 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

396 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

397 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

398 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

399 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

400 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

401 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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402 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

403 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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404 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

405 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

406 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

407 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

408 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

409 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

410 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

411 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

412 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

413 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

414 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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415 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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416 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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417 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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418 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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419 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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420 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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421 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

422 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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423 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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424 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

425 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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426 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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427 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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428 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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429 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

430 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

431 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

432 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

433 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

434 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

435 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

436 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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437 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

438 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

439 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

440 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

441 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

442 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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443 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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444 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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445 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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446 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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447 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

448 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

449 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

450 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

451 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

452 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

453 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

454 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

455 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

456 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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457 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

458 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

459 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

460 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

461 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

462 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

463 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

464 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

465 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

466 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

467 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

468 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

469 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

470 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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471 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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472 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

473 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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474 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
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475 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

476 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

477 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

478 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

479 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

480 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

481 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

482 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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483 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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484 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

485 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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486 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

487 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
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「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

488 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

489 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
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490 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

491 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

492 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

493 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
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もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

494 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
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「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

495 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

496 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

497 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

498 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

499 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

500 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

501 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

502 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

503 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

504 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

505 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

506 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

507 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

508 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

509 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

510 ：
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ呼ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん」
明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
「駅長さん、私です、御機嫌よろしゅうございます」
「ああ、葉子さんじゃないか。お帰りかい。また寒くなったよ」
「弟が今度こちらに勤めさせていただいておりますのですってね。お世話さまですわ」
「こんなところ、今に寂しくて参るだろうよ。若いのに可哀想だな」
「ほんの子供ですから、駅長さんからよく教えてやっていただいて、よろしくお願いいたしますわ」
「よろしい。元気で働いてるよ。これからいそがしくなる。去年は大雪(以下略)」

511 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

512 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

513 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

514 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

515 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

516 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

517 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

518 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

519 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

520 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

521 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

522 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

523 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

524 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

525 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

526 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

527 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

528 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

529 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

530 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

531 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

532 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

533 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

534 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

535 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

536 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

537 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

538 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

539 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

540 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

541 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

542 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

543 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

544 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

545 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

546 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

547 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

548 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

549 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

550 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

551 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

552 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

553 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

554 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

555 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

556 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

557 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

558 ：
https://medaka.2ch.sc/test/read.cgi/gamechara/1321457944/

559 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

560 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

561 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

562 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

563 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

564 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

565 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

566 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

567 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

568 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

569 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

570 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

571 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

572 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

573 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

574 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

575 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

576 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

577 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

578 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

579 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

580 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

581 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

582 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

583 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

584 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

585 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

586 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

587 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

588 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

589 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

590 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

591 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

592 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

593 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

594 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

595 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

596 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

597 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

598 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

599 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

600 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

601 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

602 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

603 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

604 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

605 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

606 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

607 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

608 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

609 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

610 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

611 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

612 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

613 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

614 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

615 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

616 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

617 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

618 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

619 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

620 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

621 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

622 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

623 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

624 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

625 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

626 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

627 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

628 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

629 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

630 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

631 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

632 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

633 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

634 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

635 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

636 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

637 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

638 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

639 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

640 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

641 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

642 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

643 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

644 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

645 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

646 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

647 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

648 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

649 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

650 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

651 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

652 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

653 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

654 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

655 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

656 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

657 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

658 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

659 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

660 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

661 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

662 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

663 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

664 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

665 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

666 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

667 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

668 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

669 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

670 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

671 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

672 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

673 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

674 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

675 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

676 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

677 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

678 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

679 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

680 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

681 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

682 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

683 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

684 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

685 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

686 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

687 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

688 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

689 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

690 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

691 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

692 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

693 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

694 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

695 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

696 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

697 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

698 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

699 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

700 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

701 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

702 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

703 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

704 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

705 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

706 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

707 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

708 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

709 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

710 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

711 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

712 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

713 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

714 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

715 ：
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

716 ：2018/11/24
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたか頓（とん）と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。
吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た。然（しか）もあとで聞くとそれは書生といふ人間中で一番獰悪（だうあく）な種族であつたさうだ。
此書生といふのは時々我々を捕（つかま）へて煮て食ふといふ話である。然し其當時は何といふ考（かんがへ）もなかつたから別段恐しいとも思はなかつた。
但（たゞ）彼の掌（てのひら）に載せられてスーと持ち上げられた時何だかフハフハした感じが有つた許（ばか）りである。
掌の上で少し落ち付いて書生の顔を見たのが所謂（いはゆる）人間といふものゝ見始（みはじめ）であらう。
此時妙なものだと思つた感じが今でも殘つて居る。
第一毛を以て装飾されべき筈の顔がつるつるして丸で薬罐（やくわん）だ。
其後猫にも大分逢つたがこんな片輪には一度も出會（でく）はした事がない。
加之（のみならず）顔の眞中が餘りに突起して居る。そうして其穴の中から時々ぷうぷうと(以下略)

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