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なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart29


1 :2019/12/01 〜 最終レス :2019/12/22
・ここは、なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのか?
 または、なぜエヴァは楽しまれてるのか?について、その理由を述べたり、議論したり、追究したり、語ったりするスレです。
 思ったこと、思うことを書いてみましょう!

・雑談は基本OKだけど程々に。
 
・節度ある態度で楽しく!

・ここはアンチスレではないので、エヴァや他のアニメを叩きたい人は各アンチスレへ行きましょう。

前スレ&テンプレは>>2-18

2 :
【前スレ】
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1395267076/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part2
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1398577388/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part3
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1399613247/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?part4
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1400609307/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart5
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1401542909/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart6
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1402825092/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか?(実質7)
http://kanae.2ch.sc/test/read.cgi/pachik/1404746073/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart7(実質8)
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1404807399/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart9
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1407993162/
なぜエヴァを楽しめなくなった大人が増えたのかpart10
http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1409049263/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのかpart11
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1434414737/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのかpart12
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1437825310/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのかpart13
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1443203678/
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのかpart14
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1450181702/

3 :
なぜ最近の大人はエヴァを楽しめなくなったのか 15
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1451567410/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart16
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1452698107/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart17
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1454432015/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart18
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1462085347/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart19
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1463277556/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのか4035(実質part20)
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1464923877/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart21
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1465379923/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのか4037
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1465903039/
【出張版】なぜエヴァは楽しまれ楽しまれなくなってしまったのかpart23
http://mint.2ch.sc/test/read.cgi/mog2/1466942722/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart24
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1467450145/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart25
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1479255801/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart26
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1492427439/

4 :
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart27
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1509956673/
なぜエヴァは楽しまれなくなってしまったのかpart28
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1520818501/

5 :
【前スレ】
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part1
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1411790980/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part2
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1415365819/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part3
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1416489854/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part4
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1418299859/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part5
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1419138380/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part6
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1421760448/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part7
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1424692636/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part8
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1426075454/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part9
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1427931762/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart10
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1430223140/

6 :
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのか part11
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1432095479/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart12
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1432508052/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart13
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1439093564/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart14
http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1471082148/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart15
http://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1486907442/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart16
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1505724610/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart17
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1513848184/
なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart18
https://mao.2ch.sc/test/read.cgi/eva/1523754430/

7 :
Dia006

8 :
『現段階ではいたずらに症状のことを聞くことは得策ではないので、
病状に関係する事項については確認できなかったが、
総じてクレバーなおとなしい女の子という印象を受けた。
母親から学校で書いた絵を見せてもらったが、非常によく書けており、
技術センスはおそらく高い。
これといって精神分析に役立ちそうな特異な点は見受けられない。
現段階では、幻覚妄想状態ということになるのだが、おそらくは全くの正常人である可能性が高い。
病院側の身体症状の報告に関して気になったのは一点。
視力が極端に良いことと、対光反射が標準範囲より低いこと。
ただし、こういうタイプの児童に見られがちな貧血や皮膚症状の異常は見受けられない』

9 :
Dia007

10 :
『今後の臨床上の特記事項。
はじめに、私はこのケースに関しては、精神科医という立場ではなく、
カウンセラーとしてクランケに接することにする。
したがって、今後クランケこと岩倉玲音をクライアントとする。
その理由は、一つはクライアントがまだ12歳であり、感受性の強い児童期である為、
彼女の中に自身が病気であるという認識を持たせたくない点。
実際、今後の臨床の結果によるが、本日の面接において、
彼女の病状は単なる子供の悪夢による精神的なダメージを引きずっている程度のものであり、
面接中においても多少内向的な性格は認められるものの、
受け答えには問題点が見られない点である。
彼女を病気と判断したことに、今更異議を唱える必要はないが、
私の判断では、現時点では彼女が病気ではないとさせて頂きたい。
もう一つ、私が精神科医であるのと同時に、カウンセラーである為、
患者にとって最適な立場を選択できることである。
今後カウンセリング過程において、何かしら神経症、及び精神障害の兆候が見られた場合、
カウンセラーとして、精神科医に判断を委ねられるということである。
もちろん私自身がそのまま継続して彼女の治療にあたることも十分可能性があるが、
研究の客観性を重視するなら、第三者に臨床を担当してもらい、
私は引き続き研究対象として彼女と関わることが望ましいと考える。
当研究所でも異例なこととは思いますが、
精神医療の現場の向上のための研究ということで、了承していただければと思います』

11 :
Dia008

12 :
『クライアントは非常に協力的であり、全く問題はない。
ただし彼女の中で、まだ私への警戒心があり、すべての問題を話し合うのは難しい状態である。
比較的時間があったので、遊戯療法ではないが、簡単なゲームを提案するが、
12歳ということもあって、あえなく拒否されセッションに入った。
観察者である私への個人的な興味を持っているが、これは私への警戒心の現れと思われる。
自宅での人形遊びがクライアントの主だった日常の生活行動であり、
人形に対する仮想人格を認め、そのことに対してコンプレックスを抱いていた。
同年代の友人の少ない児童に見られる典型的な孤独からの逃避だと思われる』

13 :
Dia009

14 :
『クライアントの受け答えに言語感覚の特異点が認められる。
しかしこれはいわゆる病状ではなく、
むしろクライアントは言語の高度な使用が出来るという証明である。
体育と運動の違いは、授業であるかどうかであり、
集団行動、さらに学校という舞台では顕著に比較される状況である。
運動が嫌いなのではなく、体育が嫌いなのは、自身への自信の欠如から来ているものと考えられる』

15 :
Dia010

16 :
『特記事項。クライアントの動向が気になる。
病院でのレポートの対光反射の欠如傾向もあり、アディー症候群に近い可能性がある。
あわせて活発な幻聴や被害妄想が見受けられることから、
若年進行麻痺である可能性はあるが、
ハッチンソンの三徴の症状はないので、極めて可能性は低い』

17 :
Cou011

18 :
柊子「こんにちは。玲音ちゃん」
玲音「こんにちは」
柊子「あれ?ちょっと元気がないね。気が乗らないって感じ?うん、今日はやめよう。ね。
せっかくここまで来たんだからお茶していきなさい。何がいい?気にしなくていいのよ」
玲音「やる」
柊子「ふふ。無理なんかしちゃ駄目。そういう無理は余計にいけないんだから。
先生の言うことは素直に聞いて欲しいんだけどなー」
玲音「私、治りたい」
柊子「治るって、玲音ちゃんは病気じゃないのよ」
玲音「ここって病院なんでしょ?」
柊子「うん、病院の機能も持ってるわ。実際私の研究室でも、患者さんを持ってるの。
でも玲音ちゃんは、まだどっちとも分からない状態。先生は多分玲音ちゃんは病気なんかじゃないと思ってる。
ただ玲音ちゃんが不安に思ったり、それで悩んでいるんだったら、助けてあげたいのよ」
玲音「私、病気じゃない?」
柊子「今はまだ答えられないわ。でも多分大丈夫。もし病気だとしても、先生が治るようにしてあげる」
玲音「絶対?」
柊子「絶対に玲音ちゃんを病人になんてさせない」
玲音「先生は、なんで玲音にそんなに優しくしてくれるの?お仕事だから?」
柊子「そうね。確かにこれも仕事よ。でも、仕事として割り切れる部分と、そうじゃない部分がいっぱいあるお仕事なの。
ただ客観的に診断して、精神療法してるだけじゃ治らないケースがほとんどなの。
先生は研究者でもあり、お医者さんでもある。目の前に困ってる人がいたら、助けずにはいられないのよ。
その為には、出来るだけのことをしたいの」
玲音「誰にでもそういう風にするの?」
柊子「詳しく言うと、例えば何か原因がはっきりしてる人の場合、その分野の専門の先生にバトンタッチすることもあるわ。
例えば、事故にあったり、薬物中毒だったりした場合。簡単に言うとね、体のどこかが壊れちゃったかもしれない人達。
それは先生には治せないのよ」
玲音「私は」
柊子「精密検査をしてみないと何とも言えないけど、私に会う前に検査をしたでしょう?
その範囲では全く問題はないわ。それにこうやって玲音ちゃんとお話をしてても、全然玲音ちゃんは問題なさそうなの。
ただ、まだ玲音ちゃんの話をいっぱい聞かせてもらったりしないと、玲音ちゃんが問題にしてることを解決できそうもないの」

19 :
Cou012

20 :
玲音「私が問題にしていることって、怖い夢を見ること?変なものが見えること?
何にも触れてないのに、何かに触られてるって感じること?精神分裂病の症状」
柊子「どうして、そんな言葉知ってるの?誰がそんなこと言ったの?」
玲音「本で調べたの」
柊子「玲音ちゃん、勉強熱心なのはいいことよ。でも病気でもないのに、
あれこれ自分で病気を想像してしまうのはとっても危険なことなの。ほら、病は気からって言うでしょう?」
玲音「そんな言葉、知らない」
柊子「ああ、そう。でも、とにかくそういう風にしてると、自分が病気だって信じこんじゃうの」
玲音「でも、知りたかったの。自分がどうなっているかって」
柊子「そうね、よく分かるわ。玲音ちゃんは正しいと思うよ。でもこれは先生からのお願い。
玲音ちゃんが治したいって思うなら、変に考え込んで詮索したり、あ…調べたりしないこと。お願いできる?」
玲音「先生は教えてくれる?」
柊子「もちろんよ。じゃあ今約束しよう。先生は玲音ちゃんに全て教えます。隠し事は一切しません」
玲音「嘘、ついたら針千本?」
柊子「うーん、もっとすごいことだっていいよ。頭で釘打っちゃったり」
玲音「変な先生」
柊子「あはは。でもね、本当に先生は玲音ちゃんの力になってあげたいの。
先生は一人っ子だから、玲音ちゃんみたいな妹が欲しかったんだ」
玲音「じゃあ、先生は玲音のお姉ちゃん?」
柊子「うん、玲音ちゃんがそう思ってくれると嬉しいな」
玲音「うん」

21 :
柊子「ありがとう。でも、今日はとにかく終わりにしよう。玲音ちゃんも疲れたでしょう」
玲音「ううん、でも先生の言う通りにする」
柊子「よし、その調子。なんちゃって。実は先生が疲れてたりしてね」
玲音「玲音は、疲れる?」
柊子「違う違う。他のお仕事が結構忙しいの。もう玲音ちゃんに会える時が待ち遠しいくらいよ」
玲音「良かった」
柊子「それじゃ、あんまり遅くなるとお母さんが心配しちゃうから」
玲音「さようなら、柊子先生」
柊子「さようなら、玲音ちゃん」
玲音「玲音でいいよ。だって妹にちゃん付けするなんて変だよ」
柊子「そっか。それじゃあ、さようなら。玲音」
玲音「さようなら」

22 :
Dia011

23 :
『憶測での診断はタブーだが、万が一のことを考え、すぐにでも髄液所見をするべきだろうか。
ご指導よろしくお願いします』

24 :
Dia012

25 :
『付属病院での診断が、クライアントに影響を与えている。
ロールシャッハテストで、検査されていたという事実が彼女の心をすでに傷つけてしまっている。
マインドRとまではいかないものの、今日のセッションで彼女を傷つけてしまった。
安易な病名予想に基づく診断は慎まなくてはいけないと、改めて実感させられた。
カウンセリングの意義と目的を彼女に説明し、一応の理解は得られた。
今後、彼女の中でもカウンセリングに対する目的意識が芽生えてくれればよいと思う』

26 :
Cou013

27 :
玲音「こんにちは、柊子さん」
柊子「こんにちは、玲音。
さあ、今日から本格的に玲音ちゃんの、ふふっ、玲音が、怖い夢を見ないように色々調べるからね」
玲音「うん。でもこの頃見ないよ。聞こえるときはあるけど」
柊子「聞こえる?何が?」
玲音「分からないの。話し声みたいな。あんまり聞きたくないから気にしないようにしてる」
柊子「ふーん、玲音はその声が誰か分からない?」
玲音「分からない。男の人だったり、女の人だったり」
柊子「じゃあ、どこから聞こえてくる感じがする?」
玲音「空」
柊子「空?…空のどのあたり?」
玲音「電線。なんとなく…」
柊子「電線から。そう、玲音は電線の中身って知ってる?」
玲音「導線とか電気が伝わるもの?」
柊子「そう、発電所で出来た電気を送る道よ。電気みたいな感じがするの?」
玲音「よく分からない。時々、電線じゃなくて、空から聞こえる気もする」
柊子「でも、今は気にならない?」
玲音「大丈夫。だって怖くないもん。ただ…」
柊子「お母さんに話したら、誰にもそんなこと言っちゃいけないって言われた?」
玲音「うん」

28 :
柊子「そうね。聞こえない人には、変なこと言う子って言われるもんね。でもね、先生には言ってもいいのよ。
安心して。先生は玲音のこと変だなんて思わないから」
玲音「病気だから?」
柊子「玲音。違うわ。そうね、金縛りって知ってるよね?」
玲音「お化けが出て、体が動けなくなること?」
柊子「そう、玲音はなったことある?」
玲音「何度もあった」
柊子「怖かったでしょう?」
玲音「うん」
柊子「なんでそうなるかって知りたい?」
玲音「なんでなの?」
柊子「簡単に説明するとね、人間の体ってとっても不思議で、
寝ている時に頭が起きている時と、体が起きている時とがあるの。分かる?」
玲音「なんとなく」
柊子「それでいいわ。じゃあ今玲音はどうなっている」
玲音「どっちも起きている」
柊子「うん。今先生は怖い話をして、玲音は逃げ出したいくらい怖い目に遭いました。どうする?」
玲音「逃げると思う」
柊子「でね、そんな時に体が眠っていて動けない。これが金縛り。つまりね、怖い夢を見て、
逃げたいのに体が眠っているから動けなくなるの。ね、仕組みが分かると怖くないでしょう?」
玲音「うん、怖くない」

29 :
Cou014

30 :
柊子「金縛りにあったって人はいっぱいいるわ。その人のことを病気だなんて言わないでしょう?」
玲音「でも」
柊子「そうね。玲音と同じ経験をしてる人は少ないかもしれない。だからって言って病気であるとは言えないわ。
感受性が強い子供のころって、特に色んな事が起こるの」
玲音「でも、怖いし。いや」
柊子「何が、その夢で怖い?」
玲音「自分がいらないような気になるの。自分がいらないものだって」
柊子「自分がいらない?」
玲音「いらないから戻ってこいって、言われてる気がするの」
柊子「戻るってどこに」
玲音「私に」
柊子「うーん、よく分からないなあ。自分が、自分に戻れって言うわけ?」
玲音「分からない。けど、私みたいな私が、私の体を触って、引きちぎるみたいに」
柊子「痛い?」
玲音「痛くない。けど、怖い」
柊子「そう、それは寝てる時?」
玲音「多分」
柊子「多分。夢じゃない時もあるってこと?」
玲音「分からない。一人でぼんやりしていたり、お友達と話していた時にもなった」

31 :
柊子「一人じゃない時のことを聞かせて。普通に話しててそうなった?」
玲音「うん。普通に話していたら、急に」
柊子「どうして気が付いたの?友達に声掛けられて?」
玲音「いつの間にか」
柊子「なにかきっかけみたいなものって無かった?」
玲音「怖くて、じっとしていたら治ったの」
柊子「それじゃあ、どんな様子だったか説明してくれるかな?絵とか書ける?」
玲音「ううん、書けない」

32 :
柊子「そっか。あ、もうこんな時間だわ。ごめんね、玲音。先生今日出かけなくちゃいけないの。
ごめんね、中途半端になっちゃって。でも今は見えないなら、とりあえずはいいわよね。
多分、金縛りみたいなことだと思うから、来月までに先生も調べておきます。これは先生の宿題ね。
玲音の宿題は、日記をつけること」
玲音「日記?」
柊子「自分が今日何をして、どんな事を考えたか書くこと。別に先生に見せなくて構わないから、自由にね。
先生も玲音ぐらいの頃、日記を付けてたんだ」
玲音「でも…」
柊子「いや?でも振り返って読むと結構面白いものだし、人って忘れっぽいからメモ代わりにでもつけておくといいわよ」
玲音「それで治るの?」
柊子「うーん、あんまり関係ないかもしれないけど、少なくともプラスにはなるわ。来月詳しく説明する。
もし、いやだったら構わないけど、一応ね、買ってきたの。ほら、結構可愛いでしょう?
先週お買い物に行ったら見つけちゃって玲音にプレゼントしたいなーって思って」
玲音「ありがとう」
柊子「へへへ。でも無理しなくてもいいのよ。買ってあげたんだから書きなさいなんて言わないから、
玲音が日記をつけたくなったらつけてくれればいいわ。さ、もう行かないと。忘れ物はない?一緒に門のとこまで行こっか」

33 :
Dia013

34 :
『母親への警戒心があるようだ。
幻覚は彼女にとって現実である。その現実を否定した母親に対する不信感の現れかもしれない。
現時点ではクライアントの見る現象が、知覚の異常による錯覚なのか、幻覚なのか、
いまだに判断がつきづらい部分がある。
クライアントが体験した空中に映るビジョンは、天井のシミが怪物に見えるといったパレイドリア的なものよりも、
さらに創作じみたきらいがある。
対象なき知覚に対して、逆に対象を見出しているのではなかろうか。
髄液所見の取り下げをお願いします』

35 :
Dia014

36 :
『クライアント自身が自己の病名を気にして、自力で調べている点からも、
彼女自身の病気に対する恐怖は相当なものである。
精神病というレッテルをはられることは、社会的に隔離されるという、
ステレオタイプの一般的概念がクライアントにも当然ある。
精神病の一般社会における問題点を、改めて考えさせられた。
今回のセッションは、クライアントの病気であることに対する不安を取り除くことに終始した。
その結果、クライアントへの信頼関係が築けたと思う』

37 :
Lda001

38 :
玲音:
日記?何書こう。
私のことなんか何を書くの?
今日は朝起きて学校に行って、授業を受けて、
放課後に柊子先生の所へ行ってお話して帰ってきて。
日記をつけることが、私のために良いって言われたから。
誰に言うわけでもないし、何を書いたらいいのかも分からない。
とりあえず、ご飯を食べて、テレビを見て、お父さんとお話して、
それからお風呂に入って、今日記を書いている。
ああ、読み返すと恥ずかしい。
なんか日記って苦手かもしれない。
やめたい。

39 :
Dia015

40 :
『主に言語幻聴の症状に関して話をした。
電線から声が聞こえるといった、俗にいう電波系と呼ばれるものだが、
聞こえる話の内容が、本人と関連がない点で、被害妄想と受け止める。
物理的影響妄想と分類されるべき内容だが、妄想と呼べるほどの混乱した症状はない。
電話線や無線電波が具体的な声として変換されて聞こえるという、
子供らしい理屈づけをすることで成立している幻聴であり、
頭がよく、感受性の強い小児に見られる創作の幻覚といえるだろう。
しかし、幻覚症状が日中に起こることに関しては、極めて特異である。
特に、クライアントが嘘をついているとは思えないが、
小児の場合、友人と話している最中に幻覚状態になるケースは極めて稀であるといえる。
おそらくは時間や状況の記憶が、本人の中で曖昧になり、別な体験と混同しているか、
もしくは友人と話していた夢を見ていたのかもしれない』

41 :
Cou015

42 :
柊子「調子はどう?玲音」
玲音「別に。大丈夫だよ。柊子さんは?」
柊子「うん、相変わらずってとこね。もうちょっと落ち着いて考える時間が欲しいってとこかな」
玲音「忙しいの?」
柊子「うん、ちょっとね。あは、これじゃあ立場が逆ね。玲音にカウンセリングしてもらってるみたい」
玲音「ふふ」
柊子「ふふ。あ、ところで日記はどうすることにした?」
玲音「うん、つけることにした」
柊子「そう、よかった。給料日前の出費が無駄にならなくて済んだわ」
玲音「お金払うよ?」
柊子「嘘よ、冗談。これでも先生は結構もらってるんだから。ま、時給に直したら安すぎる気もするけど。
あはは、いけない。自分の愚痴ばっかだよね」
玲音「でも先生おかしい。なんか楽しい」
柊子「ふふふ。さ、始めましょっか」

43 :
柊子「こないだの続きなんだけどね。自我って言葉、学校で習ったりした?」
玲音「うん。前に調べた時に覚えた。自分が自分であるって認識すること?」
柊子「そう、玲音達の年頃には、それが結構不安定になることがあるの。自分って一体何者なんだろうってね。
男の子とかだと実は自分はヒーローで、いつか力に目覚めて大活躍するとか、
女の子だったら、実は私は今のうちの子じゃなくて、ほんとはさる財閥の令嬢で、
白馬に乗った王子様が執事と共に迎えにくるとか、本気で信じちゃったり」
玲音「私はそんな風に思ってないよ。私は私だもの」
柊子「でも、自分のことって、意外に自分では分からないものじゃないかしら。
先生も昔は本当はもっと違う自分がいて、今の私は違ってるって思ってた時があったけどなあ」
玲音「違う自分?」
柊子「そうね。例えばいやなことがあった時に、なんで私がこんな目に遭うのか、何か間違ってるって思ってた。
いつか真実の自分に帰れるような気がしてね。それとね、地震が起こっても、私だけは助かっちゃうとか。
どこかで、自分は特別で、選ばれた存在なんじゃないかなって思ってたの。
つまり、ありもしない自分を想像してたの。おかしいでしょ?」
玲音「私は選ばれた人だなんて思ってないよ。普通でいいんだもの」

44 :
「lainというコンテンツが生き延び続けていく。それを見守りたい」 serial experiments lainファンイベント「クラブサイベリア layer:03」レポート
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1912/01/news014.html

45 :
Lda013

46 :
玲音:
今日お父さんがコンピュータを買ってきてくれた。
学校を休む時は、これで通信教育を受けなさいだって。
玲音はちゃんと勉強してるのに。
テストだってちゃんと受けてるのに。
通信教育ってひとりぼっちな気がしてなんか寂しい。

47 :
Lda151

48 :
玲音:
お父さんとお母さんがまた喧嘩をしている。
私のことで揉めている。
あまりにも悲しくてそこにいることが出来なくなって、飛び出してしまった。
でも、お父さんは心配して部屋まで追いかけてきてくれた。
お父さんは泣いている私を見て、謝っていた。
なんでお父さんが謝るの?悪いのは私なんでしょ?
謝らなくちゃいけないのは私なのに。
ごめんなさい、お父さん。

49 :
Lda153

50 :
玲音:
私は何をしたんだろう。
気がついたらベッドの上だった。
いつもと同じように、学校に行ったつもりだったのに?
倒れたの?
でも学校に行く途中のことしか思い出せない。
お母さんに聞いても何も答えてくれない。
なんか血生臭い匂いがする。何が起こったの?
また夢で幻覚が見える。色んな声が聞こえる。もう気が変になりそう。
やっぱり治ってない。私は変なんだ。
柊子さんに見てもらわなきゃ。

51 :
Lda155

52 :
玲音:
お母さんが学校に休学届を出したって言っていた。
もう学校に行かなくてもいいんだから嬉しいはずなのに、寂しい。
本当に社会から隔絶されたんだ。
みんなから拒絶されたみたいで寂しい。
もう私は普通に生きられないの?
お父さんはずっと帰ってこないし、お母さんは疲れた顔をしている。
どうしてお父さんは帰ってこないの?お父さんは私に会いたくないの?
私はお父さんい嫌われちゃったの?
お父さんに会いたい。
寝き疲れていつの間にか眠ってしまったらまた幻覚が見えた。
怖い。寝ても寝てなくても見える。
自分が自分で信じられない。
分からない。
私が自分の知っている私であることを誰か証明してほしい。
お父さんに会いたいよ。会って抱きしめてもらいたい。
大丈夫だよって。

53 :
Lda193

54 :
玲音:
胸の中に発電機を入れて、お父さんが自活出来るようにした。
ゆっくりでも動かせるように各関節にモーターを付けてあるから、
発熱がすごくって本物のお父さんみたいに優しくてあったかい。
ちょっと疲れたから甘えてみた。
まるで赤ん坊のようにお父さんの胸にしがみついた。

55 :
Lda167

56 :
玲音:
お母さんがお酒を飲んで、酔っぱらって私に花瓶を投げつけた。
八つ当たりだ。
悪いのはお父さんを捨てたお母さんなのに。
でも、それも私のせい?
そんなに私が悪いんだったら、私なんて殺しちゃえばいいのに。
そうすれば離婚なんてしなくて済んだんでしょ。
私はいない方がいいんでしょ。

57 :
玲音「サヴァン症候群?私は病気なの?」
柊子「あなたがそうだと言ったわけじゃないのよ、玲音。ただ、そういう風な患者さんもいるってこと」
玲音「私のことじゃないのに、どうしてそんなこと話すの?」
柊子「そうね、あなたのような子供は他に例がないから、かな」
玲音「私は私だよ。他の誰でもなくって」
柊子「そうね、ごめんなさい、玲音。ん?どうしたの、玲音」
玲音「どうして私をれいんって呼ぶの?」
柊子「え?」
玲音「あなた、誰?」

58 :
Tda045

59 :
柊子:
今日、研究室に出入りしている医療器メーカーの新人の、吉田君って言ったっけ。
見るからに年下っぽかったけど、少しドキッとしちゃった。
なんだか笑顔が可愛くて、ついじっと見つめてしまった。
日本の研究室にもまだ馴染んでいないせいか、あんな風に笑顔で話しかけられただけで、
ちょっぴり嬉しかったのかもしれない。
ひょっとして私に気が合ったりして。
ふふふ、残念でした。
私はもうたけしさんのものよ。

60 :
Tda046

61 :
柊子:
はっきり彼がいるって言ったほうがいいんだろうけど、
なんだか言いたくないのは、私が浮気性だからなのかな?
駄目だ。
やっぱり今のたけしさんに不満をもったままだと、気持ちが揺れちゃうんだ。
よくないなあ、カウンセラーが不安定じゃ。
玲音を治す前に、私を治さなきゃね。

62 :
Tda049

63 :
柊子:
最近、研究室内で前以上に私を見る目がきつくなってる気がする。
言いたい人には言わせておけばいいんだけど、なんだか気になる。
人の顔を見てはこそこそと耳打ちして笑ってる。
またつまらない噂話に違いないとは思うけど、なんだか自分だけこの研究室で浮いているのかもしれない。
は〜あ。久しぶりのデートだったのに。なんだか私うわの空だったみたい。
たけしさんは何か話があったみたいな気がするけど、なんだか胸にぽっかり穴が開いているような。
どうしちゃったの?柊子。疲れてるの?
最近高島教授の文献探しやら何やらで、こき使われてるせいかな。
文献探しなんて私じゃなくても出来るのに。
仕方がないよね。これが日本式だもの。
結局日本の研究所ってこういうもんなのよね。
んー、やっぱりアメリカに残れば良かったかな。
今夜も吉田君にもらった健康器具、使ってみようかな。
時々、眠くなるけど、効果あるのかな。そんなに広告で見たことないし。
まだ試作品だったりして。

64 :
Tda054

65 :
柊子:
高島教授が亡くなられた。
しかも自殺。
悲しいって素直に言えないけど、やっぱり人が亡くなって、嬉しいわけがない。
警察やら記者やらが来て、色々聞いていったけど、自殺の原因はまだ分からないみたい。
は〜あ。これから夜遅い時やだな。
なんの当てつけか知らないけど、研究室で首をくくらなくても。
でも、これでちょっと研究室にいたくない理由がひとつ消えた。
こんなこと言うのは不謹慎だけど、私は楽になった気がしてしまう。

66 :
Tda056

67 :
柊子:
今日、研究室から帰るとき、吉田君に会った。
最近の私は、高島教授の手伝いで忙しくて、
吉田君が来ている日でも、話をする時間がないほどだった。
私の心配をして、私の仕事が終わるまで待っていてくれたらしいけど、
今の私に優しくしないで。
こんな状況を誰かのせいにしたくてイライラしている時に優しくされたら、
たけしさんへの気持ちが崩れちゃう。
吉田君はただ黙って家まで送ってくれただけだけど、すごく嬉しかったの。
嬉しいって思っちゃう私がいたの。
やだ、違うよね。柊子はたけしさんが好きです。
誰でもかっこいい男の人に優しくされたら、嬉しいよね。
たけしさん、ちゃんと捕まえてて欲しいのに。
やっぱり疲れてるんだ。
もう少しRMLの使用時間を長くしたほうがいいみたい。

68 :
Lda197

69 :
玲音:
お父さんは両腕と胴体まで完成。
腰までつけたかったけど、さすがに大きくなって部屋に置いておけなくなった。
またお母さんを悲しませるのは嫌だし、
お父さんの住む家をどこかに見つけなきゃ。
せっかく会えたのにまた別居なんて悲しいけど、どこに家を買う?
お金はあっても子供が家を買うなんて出来ないし、
やっぱり空き家を探すしかない。

70 :
Lda200

71 :
玲音:
今日いよいよお父さんを移した。
ハードディスクだと重たいから、テープメディアにしたのはいいけど、
デコードするのに時間がかかる。
でもその間に腕や足のパーツを少しずつ運んだから、そんなに非効率ではなかったかな。
お母さんが酔っぱらって寝てくれて助かった。
でも、これからお父さんに会いに行く時は、ちょっと大変かな。

72 :
玲音「ネットワークと繋がっていなかったら、皆ひとり。分かる?」

73 :
エヴァを楽しめなくなったのは負け犬LRS厨だけだろ

74 :
Tda060

75 :
柊子:
こんなの悪夢だわ。
そう、きっとこれは悪い夢。
たけしさんが結婚するなんて。
いつもの研究室の噂好きの連中がありもしない話をしてただけ。
だってたけしさんは私と結婚するって。
そう、でもそれは勝手に私が信じてただけなの?
確かに約束なんてしてないけど、けどこんなことって。ひどい。
なぜたけしさんは私にちゃんと話してくれないの?
忙しくて会えないってたけしさんが言ってたのは、それで私を避けてたの?
嫌われてるって早く気が付いて、気を利かせて自分から去っていって欲しかったのね。
でも、私、バカだから、気付かないよ。
言ってくれれば、言ってくれれば私だって諦めたのに。
嘘ね。諦められないわ。
でも、たけしさんに嫌われてまで、たけしさんを恋人にしておくなんてしないわ。

76 :
Tda061

77 :
柊子:
ううん。あの人はいい加減な人じゃないから、
タイミングを見て、きっと話をしようとしてたんだわ。
なのに、私は自分のことで頭がいっぱいで気が付かなかった。
それで、私、避けられてたんだ。
なんてバカなの。
嫌われることばかり気にして、たけしさんにしがみついてた。
でもお願い。
本当のことをたけしさんから言ってほしい。
私はそれで諦めるしか出来ない。私は、それしか出来ない。
これがただの噂だったらどんなに嬉しいって思えるかな。
悲しいよ、たけしさん。

78 :
玲音「駄目だよ、おとなしくしてなきゃ。
やっと来た。
『レイン問い合わせの件だけれど、君のアプローチは正しいと思うよ。
ニューラルネットワークの概念は、結構古い物だけど、
ニューロンのモデル化は超並列処理のシステムを組んだところで、可能だというものじゃない。
無理だって。ふふふふ。
しかしそれがもし完成したと過程するならば、確かに人間の間を繋ぐ、
不可知な領域のネットワークを掴みえるのかも知れないね。
それはカバラだとかアカジックレコードだとか、あるいはユングの言う無意識とか。
言い方は様々あって、現在は誰もその存在を証明出来ないことだけれど。
ところで、そんなものに興味を持っている君は、いったいどんなことを研究しているんだろう?
目的は何かな?』」

79 :
Tda066

80 :
柊子:
今日、研究室の廊下でたけしさんとばったり会ってしまった。
自分の心臓が波を打っていたのがわかるくらい、どきどきしていた。
たけしさんが他の人と結婚することを知らないふりをするか、どうしようかと迷っていたら、顔も足も動かなくなった。
でも、そんな私にたけしさんは笑顔で、やあ元気そうだねって。
それだけ?
私に言うセリフは、たったそんなあいさつのようなものだけ?
次の瞬間、私は声を出して笑っていた。
そんな私を見て、たけしさんは驚いて走っていってしまった。
なぜだろう?
なぜ私は笑ってしまったのだろう。
たけしさんは私がおかしくなったとでも思ったかしら。
ほんとに私の頭はおかしいの?
それとも、これは夢の中?
ああ、時々現実なのか夢の中なのかわからないときがある。
誰か、助けて。

81 :
中年男性と女子高生がキスするところを目撃する玲音。
女子高生が振り向くともうそこには誰もいなかった。

玲音「電波がひしめいている」

82 :
慎一郎「参ったな。まさか君みたいな。君はいくつだ?
いやあ、失礼。女性に年を聞くなんて。君くらいの女の子と話すことなんて滅多にないからね。
正直、動揺してる」
玲音「約束のもの」
慎一郎「あ」
玲音「アクチュエーターのモーター」
慎一郎「あ、ああ。非同期動作とはいえ、電圧には注意をしないと」
玲音「平気」
慎一郎「そうか。で、君は一体何を作ろうとしているんだい?」
玲音「私、と、私に体をくれたもの」
慎一郎「ん?」
玲音「でも、こんなものはただの宿り木。物になんて意味はない」
慎一郎「…よく分からないな」
玲音「物は作り上げれた時に生まれる。だけど、壊すことで別の物に生まれ変わるの。新しい物に」
慎一郎「…ん?」

玲音の見つめる先にこの間の中年男性と女子高生がいる。

慎一郎「知ってる子かい?」
玲音「…」
慎一郎「おい!」

中年男性を拳銃で撃ちR女子高生。

83 :
中年男性を殺してしまった女子高生に何かを語り掛ける玲音。

慎一郎「よせ!」

それを聞いた女子高生が今度は拳銃自殺をしてしまう。

84 :
慎一郎「…!玲音!玲音!」

85 :
Lda220

86 :
玲音:
朝起きたら拳銃を握っていた。
血なまぐさいにおいと鉄のにおいが目を覚ましてくれた。
もうわけがわからない。
私は絶対に狂っている。
怖くなって買い物袋に入れて、机の引き出しの奥に隠した。
鍵があるけどこんな鍵じゃだめだ。
そう、お父さんの中に隠しておこう。

87 :
Tda076

88 :
柊子:
今日も、今までのデータを整理しているとき、
あのRMLを装着していたときと同じような感覚、
頭の中に白いパルスのような強い光が時々走ってきたから、無意識に危ないと思った。
間違った使い方をしたわけでもないのに。
使っていたのが、間違いなのかも。
試作機のトラブル?
危ないよ。
吉田君に報告しなくちゃ。
こんなの販売したらトラブルの元だよ。

89 :
Eda001

90 :
刑事:
2月7日。女子高生による中年銃殺事件の目撃者証言。

刑事「質問に入らせてもらう前に身元の確認を行わせていただきます。
牧野慎一郎。29歳。会社員。お勤め先は開拓社。家電メーカーで間違いないですね?
念のため、ご住所を言ってください」
慎一郎「はいよ。品川区上大崎30の19の105。目黒レジデンス504」
刑事「はい、ありがとうございます。
一応この会話は録音されますが、外部には一切漏れませんし、ご安心ください。
では、早速ですが、現場であなたが見たことを、出来るだけ細かく仰ってください」
慎一郎「どっから話せばいいの?その日の朝からかい?」
刑事「いえ、事件の前後で結構ですよ。ふっ、まあ、気楽にどうぞ」
慎一郎「ああ」

91 :
Eda002

92 :
刑事「あなたは二人連れだった」
慎一郎「ああ、それが?」
刑事「いや、店員の話によるとあなたのご相席の人が随分若かったそうで」
慎一郎「ああ、なんか言いたげだね」
刑事「実はあの店ってそういう待ち合わせ場所でよく使われるんですよ」
慎一郎「残念だけど俺はそういう趣味はないんでね。ちょっとした知り合いだよ」
刑事「そうですか。そのお知り合いさんにもお話聞かせていただきたいんですけどねえ」
慎一郎「あれから連絡ないし、なんで俺がそんなことまでしなくちゃいけないの?」
刑事「事件解決のため、少しでも情報が欲しいんですよ。犯行に使われた銃も回収できてないですしねえ」
慎一郎「その子が持ってったってこと?まさか。彼女はまだ中学生だぜ」
刑事「断定は出来ませんけどね。可能性があるということです。
あの時店にいた人で、身元の確認が取れてないのはその子だけなんですよ。
もう少し詳しいことを教えてもらえませんかね」

93 :
Eda003

94 :
慎一郎「俺の証言で、彼女に不利になるようなことは言いたくないんだけどなあ」
刑事「いや、まだ決まったわけではないですし、単純に連絡取りたいだけなんですよ。
別にあなたが気になさることなど何もないのでは?それとも何か」
慎一郎「いや、何もないがネットワーカーのエチケットとしてね。
ネットで知り合って、それで会ったんだ。
けど、メールアドレスなんて残すような子じゃないぜ。相当な腕だよ」
刑事「というのは?」
慎一郎「彼女はミトニック並みだよ」
刑事「つまりハッカー」
慎一郎「間違いなくね」
刑事「それではあなたのほうからは連絡はつけられないってことですか」
慎一郎「まあ、つけられないことはないよ。一回俺から連絡したわけだし。
でもそのアドレスを今もチェックしているかは保証できないけどな」
刑事「そうですか。それでは仕方がないですね。ではあとはうちの方で調べますよ。
そのアドレスは教えていただけますね」
慎一郎「ああ、構わないがお宅にできるのかな」
刑事「うちの専門家に相談してみますよ。
もし彼女から連絡があっても、今日の事は内緒にしておいてください。
これはあなたのためにもなることです」
慎一郎「わあ。今度は脅しかい?」
刑事「とんでもない。それに我々にはもっと大事なことがあるんですから、
その邪魔をされない限りは大抵のことには目をつぶりますよ。そういうことです」

95 :
柊子「どういうことなの」

96 :
柊子「…!玲音…。
あなたが、2年前に初めて研究所に来た時、
あなたのすべての記録がデータベースに入力されたの。知ってるわね。
あなたの肉親の方が撮ったビデオアーカイブ。あなたの部屋の端末が残したログ。
全部データになっている。でもおかしいのよ。
これらのデータの最終更新日」

97 :
柊子「未来なのよ!今から2年後の日付になっているの!
何なの。あなたは。なんとか言いなさいよ!
3年前より過去を持たない人間?いけない!この世界にその姿で生まれたっていうの?」
lain「この世界、そんなの本当は意味ないんだよ。知ってるでしょ」
柊子「来ないでぇ!う…」
lain「私、みんなと繋がりたいの」
柊子「…!」

98 :
Tda091

99 :
柊子:
あなたのデータにアクセスしたわ。
あなたが自分でクラックしたのね。
今まで私が触れなかったデータに急にアクセスできるんだもの。
あなたしかそんなことできないわ。
どういうこと?
あなたはいったいなんなの?
ねえ、聞いてる?
聞こえてるでしょ?
なんで答えないのよ?
それとも、もう必要がないの、わたしは。
うそでしょ?
からかってるのね。
それとも、あな...

100 :
Tda092


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