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マテリアル・パズル 連載中 Part.3


1 :2019/12/25 〜 最終レス :2020/04/15
月刊少年ガンガンにて 2002年2月号より連載が開始された「マテリアル・パズル」
この漫画について色々語りましょう
なお、この作品は粗筋書きがテンションあがってくることで二日に1話のペースで連載されるようです
たまにテンション下がって変な時期に休載したり合併号になったりすることもありますが気にしないでね


※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!

関連スレ等
連載中スレの楽屋裏 第35幕
https://medaka.2ch.sc/test/read.cgi/csaloon/1531910380/

連載中スレまとめ
http://rensaimatome.blog.fc2.com/
連載中スレ過去ログ倉庫(更新停止中)
http://rensai.nobody.jp/
※前スレ
マテリアル・パズル 連載中 Part.2
https://medaka.2ch.sc/test/read.cgi/csaloon/1565956606/

2 :
*最初に連載中スレのルール、テンプレ
【連載中スレに参加したい人へ】
・連載中スレとは?
 すでに連載終了した漫画を第1話〜最終話まで順々に『連載されている当時に戻って』語り合うスレです。
 過去の作品を現在進行形で楽しめ、1話ずつ掘り下げてじっくり語り合えるので、
 今までと違った面白さが見つかるかもしれません。
 基本的に1日1話、定時に更新します。月刊漫画などページの多い漫画は2日に1話といった場合もあります。
 時折何らかの都合で更新出来ない日や、時間が早まったり遅れたりする事もあります。

・連載中スレに参加する上での注意。
 漫画が連載されているものとして語り合うのですから、当然先の展開など知りません。
 「主人公の過去にはこんな秘密が!」「このキャラの正体は○○だ!」「こいつ後で裏切る」
 などといったネタバレ発言はご法度。
 まあ現在連載されているまでの情報で予想・推測可能な場合は、それを明記して書き込むといいかと。
 連載当時に先の展開を読めた人もいるんだしね。
 でも容易に先が読める時はともかく、安易なネタバレは空気を壊すだけ。
 「俺の勘だけど孫○空とピッ○ロって宇宙人じゃね!?」とか客観的に見てどう思う?
 それとメル欄会話も出来るだけ避けましょう。

・連載中スレの時空間。
 連載中スレは基本的に『連載当時に戻って』語り合います。『現実時間』でやる形式もあるけど基本は『連載当時』ね。
 よって、現実で起きた出来事、発売されたゲーム、話題等も当時に戻って語り合いましょう。
 故に時事ネタは注意しましょう。
 『時事ネタは極力控える』『未来の固有名詞、AAは出さない』『時事ネタを振る時は結果を覚悟してから!』
 なんか怪しいなと思ったら楽屋裏にどうぞ。
 ちなみにリアルタイムで1日経っても、スレの中で週刊漫画なら1週間、月刊漫画なら1ヶ月経ってます。

・次スレが立ったら。
 次スレが立ち、誘導するためのリンクが貼られたら、そのスレの残りは楽屋裏となります。
 連載中スレに関する感想、話題など、好きな事を語り合いましょう。
 次スレが立つのはたいてい950前後ですので、あまり多くを語り合う事は出来ません。
 だからこそ濃縮した話を出来るのです。これも連載中スレの華。

3 :
容量が500kbを越えたので次スレをたてましたが.bbx規制だかで書き込めなくなりました
申し訳ないが、落ち着くまでテンプレと投下はお待ちください

4 :
テスト

5 :
「気を付けろ姉様 奴は速く動くものを凍らせる魔法使い
 左手から延びる槍が地に突き刺さっている時動いては駄目だ!!」
「冷気の場が出来ている…踏み込んだら凍ってしまうわけか……!!」

冒頭、太陽丸が姉様にリゼルの魔法性質を解説
迂闊に踏み込めず、にらみ合いとなる両者だが…
不意にリゼルは、地面からアイスランランスを抜き、二人を挑発してみせる
これには月丸も歯噛みするが、太陽丸も「乗るな姉様」と諌めつつ、じりじりと間合いをつめ…

「ほら だーーーるーーーまーーー さーーーんーーーがーーー」
「舐めてるのか………!?」「姉様!!」
「こーーー ろーーー んーーー・・・」
月丸が踏み込もうとした瞬間、「だッ!!!」リゼルの槍が地面に突き立てられ
月丸もそれ以上踏み込む事が出来ず、忌々しげに表情を歪める…
そんな月丸を煽るかのごとく、リゼルもにんまーっと満面の笑みを見せつけていた

二人を手玉にとるリゼルには、シャルも思わず「凄い…」と声をあげるが
その相手は本来、自分が倒さなくてはいけない村の仇…シャルもどこか複雑な思いで…
そして自分の横ですごいイラついてる姉上の姿には、太陽丸も冷や汗混じりに思う

(姉様…いつも俺に熱くなるなキレるなと言ってますが
 本当に熱くなってキレやすいのは あなたです!!) どーん


  第112話|氷と太陽


で、リゼルがもっかい槍を抜いて二人を挑発するが
もはや月丸も我慢の限界、ブチギレ状態で飛びかからんとする
リゼルも待ってましたとばかりに槍を突き立て、月丸の身を氷で包まんとするが

6 :
「マテリアル・パズル 夜叉水晶 ドレスタイプ」
……それよりも速く、月丸は自身の氷を炎とし、新たに凍らせる自身の炎を自らの身に纏い…!
氷の鎧を纏った月丸の姿に、リゼルも咄嗟に槍を抜き、月丸の攻撃をかろうじて受け止める
全身を氷の鎧をまとった超重級の一撃には、受け止めたリゼルの足元もへこんでしまうほどの威力があった

「くくく どうやらこれなら動けるようだな」…その月丸の言葉で、シャルも気付く
彼の魔法も元から丸いものには『丸くする魔法』が通じなかった
つまりリゼルの魔法も、元から凍っているものには通用しないのだと

「だから!!面白そうだって言ったんだよ」
だが、それでもなおリゼルは不敵な笑みを崩さないが
両手が塞がったリゼルに月丸は更に追撃を狙う、咄嗟にシャルが援護に向かわんとするが

太陽丸の「修羅万華鏡」による乱打がシャルロックを!
月丸の「夜叉水晶」が放つ氷の弾幕がリゼルを!二人同時に打ちのめす!!

「はははさすがは姉様!!やっぱり俺達は強い!!
 月丸 太陽丸姉弟は無敵だ!!!」

倒れる二人を前に、太陽丸も高らかにそう叫ぶのだった

…島の一角の戦闘音に、ジール・ボーイも気付くが
ティトォもここは抑えて、とジール・ボーイを諌める

「戦力を分散させてはアダラパタの思う壺だよ
 ミカゼとバレットをなにがなんでも守るんだ」
「グリン達を信頼しろという事か………」

そして継承の儀式が開始された頃、月と太陽姉弟の戦いに視点を戻す
その周囲にはいたるところに突き刺さる氷柱と、無数の巨大月丸と太陽丸の幻影が映し出されていた

7 :
「シャルロック 生きてるか―――?」「うん…なんとか………」
「氷使いの女より弟の方がやっかいだなァ あの幻を先にどうにかしないと勝てねーや
 なァ…シャルロック 俺一人でやってやるとか言っておきながらかっこわりーんだけどさ
 ちょっと協力してくれね?」

すると太陽丸のほうが、島の中心から昇る光の柱に気付く 禁断魔法の復活は目前のようで
二人が一瞬そちらに目を取られた隙を、リゼルは見逃さない!
近くに落ちた倒木にアイスランランスを突き刺すと、倒木は瞬時に凍結し
微塵に砕き割れた倒木が、弾幕と化して二人に襲いかかる!!

「ア〜イスランチャーっ!!!」

その弾幕に太陽丸も本体が防御せざるを得ず、自信の位置を露わにしてしまう
リゼルも即座に本体の位置をシャルに指示し、その本体に向けシャルが飛びかかる!
…が、太陽丸はとっさにその一撃を避け、その奇襲は不発に終わってしまう
太陽丸もシャルが未熟で助かった、と息をつきながら彼に向けて告げる

「どうやって身に付けたかわからんがその肉体 その力… 化け物と呼ぶに相応しい…!!
 だが戦法がまるで無い ガキがただ力に振り回されているだけだ」

太陽丸もあの時仲間になっていれば有能な三十指になっていたかも、と惜しむ声がでるが
シャルもその言葉にふざけるな、と怒りをあらわにするが…
・・・そんな彼に、太陽丸は突如けたたましい笑い声を上げながら
「お前にいいものを見せてやろう」と、シャルの顔面を殴り、修羅万華鏡を発動させる!
そして次の瞬間、シャルの脳裏に浮かび上がる、ある人物の記憶―――それは太陽丸自身の記憶であった

8 :
 俺と姉様はある小さな島国の小さな村で生まれた… 平和で豊かな村だった

 ある日 動物がおかしくなった
 鳥が壁にぶつかって死んでいった 家畜が自分から崖に落ちていった
 そしてだんだん 人間も狂っていった…
 
 歌が原因だった 村の北の山から聴こえていた歌が―――
 俺と姉様以外皆死んだ 自殺してしまった
 あの歌は魔法の歌だった あらゆるものを自殺させる禁断魔法

 "ヘルキルデスベル"―――



 "その人"が俺達の前に立ち、こう言った
『私は舞響大天 お前達ふたりは大きな資質がある だから死ななかった
 私と共に来なさい 私が育ててあげましょう』

 俺達はその人についていく事にした
 その人は俺達の全てを奪った だからその人は俺達の全てだ」

 ―――わかったかシャルロック
「人間はいつも"何か"に支配されている ただそれが変わるだけなんだよ!!
 何も難しい事を考える必要なんかない 楽になればいいだけだシャルロック!!」

狂気の笑みを浮べながら、シャルに向けてそう説く太陽丸 
シャルも引きつった形相を浮べ、へたりこみながらも…

「………よかった…お前達の仲間になんかならなくて…
 俺は壊れたくなんかない……!! 楽になったとしても……自分じゃなくなるのは嫌だよ……
 どんなに辛くても……自分でいたい…
 どんなに大変でも……生き方は自分で決めたい…!!」

9 :
シャルははっきりと、自身を誰かに委ねるのではなく、自らの意思で生きる事を決める
シャルの出した答えに、彼等は静かにシャルを見据え…太陽丸が激昂の形相と共に叫ぶ

「……苦しいだけだぞ 村人達の死も自分の不甲斐なさも全て背負って生きなければならないんだぞ!!
 捨てろ!!捨ててしまえ!!楽になりたくないのか!!!」

その言葉に…シャルは立ち上がりながら「…… 背負ってやるさ……」と返し
―いつの日か誰よりも強く 宿命に目覚める― 村の長老の言葉が、浮かび上がると共に

「だって…… 俺はシャルロック!!! 誇り高きシャラカ族の戦士だ!!!」

少年は今、竜の一族の戦士として覚醒する

<続く>

10 :
今回は完全にシャルが主役だな

11 :
なんと言うか、うまく言えないけど
太陽丸って実は壊れたフリをしてるだけっぽいな…
本当に壊れちゃった姉さんについてくためにあえてそうふるまってると言うか

12 :
そう考えるとなんか結構おいしいポジションっぽい
反逆とかあるのかな

13 :
月&太陽のコンビプレーは見てて面白いな。こう言う連携がメインの敵はなかなかいないから新鮮。
願わくばティトォと姉様との炎対決も見てみたいが、そうなるとリゼル&シャルロックがここで終わりになるし悩ましい。

14 :
  第113話|月と太陽

月丸と太陽丸の連携魔法は、更に苛烈さを増し
さしものリゼルもその表情からは余裕が消える
もはや幻の量が多すぎて攻める事もままならないリゼル
ここはもう一度隙を見て自身の「ア〜イスランチャー」を打開策にしようとシャルに持ちかけるが
…シャルはそれに対し、ただ黙し…リゼルに向けてドラゴンスフィアを放つ!?
氷から立ち昇る冷気に包まれ、その球体に閉じこめられてしまうリゼル

「リゼル君は危ないからそこで隠れていてくれ……」
リゼルの閉じこめられた球を向こう側に蹴り飛ばしながら
背後から襲い掛かる氷柱を、険しく睨むシャルロック
その凄まじい量の氷柱の弾幕に晒されながらも、シャルは無傷であった

「効いてないぞ太陽丸!」
「集中力が増し 波の大きかった魔力が安定してきている…
 まずいぞ姉様 経験を積み成長しているんだ!!
 これ以上闘いが長引くのは危険だ こいつは更に強くなる!! はやくRんだ姉様!!」

もはや遠距離攻撃では決定打にはならないと見て、この手で確実に刺し貫かんとする月丸
そして二人の合体魔法が、シャルロックに向けて襲い掛かる!!

「「マテリアル・パズル 夜叉水晶+修羅万華鏡 幻影八天刺」」

幻影を交えて四方八方から襲い来る氷の刃 絶体絶命のシャルロックだが
……その中で、周囲から微かに響く空気の破裂音に、シャルは耳を済ませる…

15 :
(わかる・・・
 おまえ達に気付かれぬようドラゴンスフィアで空気を丸くして周りに風船のように飛ばした
 お前達が動けばそれがはじけてどこで動いているかが感覚でよくわかる……
 そうか…魔法にはこういう使い方もあったんだ…
 高ぶるだけじゃない 静かに――― 集中して研ぎ澄ませばよかったんだ)

「―――そこだ」
その感覚が、本体の一撃を感じ取り見事に回避し完璧なカウンターをぶち込む!
…だが、その一撃は氷の鎧を貫いたのみ、間一髪のところで月丸には抜けられてしまう

(そんな…かわされた!? このタイミングでどうして…!!?)
「これが経験から来る勘というものだ 残念だったな 最後の攻撃は私も肝が冷えたぞ」

そして月丸は冷たい笑みと共に、シャルロック…復讐者に別れを告げ
炎に戻った月丸の氷の鎧が、シャルロックを業火に包む!!
シャルを包む燃え盛る業火の中、二人の高笑いが響き渡るが

「……そうか……わかったぞ……」
炎の中から、そう声がすると共に…その業火を、一瞬で球状に丸め込む!!
球状になった業火は、大口を開けたシャルの前で留まり…

「氷を丸くしにくかったのは 炎からお前の魔法で変換されてできたものだったからだ
 変換された物をまた別の物に変換するのは難しい……
 でも……それが元の炎に戻りさえすれば……」

次の瞬間、竜の放つ炎が如く、シャルの火球が月丸に放たれる!
月丸も咄嗟にその炎を氷に変えようとするが、今その炎はシャルの手中
成す術もなく、月丸の身を爆炎が飲み込む!!

16 :
悲鳴をあげる月丸に、太陽丸も悲鳴の如き叫びと共に焼け焦げた月丸の下へ飛び込むが

「そして 女に近づくお前が――― 幻の本体だ!!」
太陽丸に向け、シャルロックは渾身の拳と共にドラゴンスフィアを叩き込む!!
「屈服しろ………!!!」
ドラゴンスフィアの効果により、太陽丸の肉体は強引に丸められる
太陽丸の姿に、シャルも勝利を確信する …その背後から、月丸の刃が―――

―――さらにその背後から、リゼルのアイスランランスが月丸の腹を貫いた

「悪ィな 後ろっから… でもま あんたも後ろから狙ってたんだから
 まァ おあいこって事で」

今度こそ、二人はもはや抵抗する力はない 高らかに勝利の声をあげるリゼル
太陽丸は倒れながら…「……殺せ……」と呟くが シャルも殺しはしないと返す
メモリアの人達は彼等から情報を引き出したいことはシャルも知っていたが
そんな彼に太陽丸も微かに笑みを洩らし…

「敵を討つと言いながら…いざRとなるとその勇気もない……
 初戦……中途半端な奴だ…お前は………!!」

そんな太陽丸に向け、シャルもどこか哀れみの眼差しで返す
「お前達に同情なんかしない…
 どんな辛い過去があっても…… どんな環境で育ったとしても…
 今のお前達は ただの殺人鬼だ」

…太陽丸もシャルに笑みを返しながら、自分たちに勝った褒美として
残りの三十指に関して、情報を提供せんとする…
「俺達の仕事はキル兄弟が引き継ぐだろう……お前らはきっとそいつらに狙われる
 奴等は今 女神の国にいる…… そこにいる三十指達は手強いぞ…特殊な訓練を受けているからな
 もっともエル・ボーイのようなどうしようもない奴もいるがな…
 まぁあいつはジール・ボーイと闘うと言う役目がある」

17 :
シャルも後は城の人達に話すよう言うが、太陽丸は"二人"に向けて話を続ける
「中でも気をつけねばならんのは五本の指のひとり ナトラレーゼだ 女神の国を魔法で守っている
 そしてもうひとり…クインベルという女がいる 男だったら五本の指に数えられただろう実力の持ち主だ」

「だから俺達に話したって関係ねーよ」とリゼルも声をあげるが
「関係なくはない…お前は確かクリスタベース国から来たんだろう…
 だったらクインベルの名は覚えておいた方がいい……」と返す太陽丸

「そうだ…ジャンクーアと言う男を探し出すんだな…
 奴は三十指最強の男…だが女神様に逆らい牢獄の島に幽閉されてしまった
 うまくいったらお前達の仲間になってくれるかもな…
 そしてそのそのジャンクーアには息子と娘がいたと言う事を最近突き止めた…
 俺と姉様はそいつらを調べようとしていたところをこのメモリアに呼ばれたんだ
 ジャンクーアの子…… 素質があるなら三十指に引き入れようと思っていたんだが…

 ……………… 話す事は……これくらいか……
 ……そうだ 最後にもうひとつ…… もし"魔王の骨"を見つけ出す事ができたら―――

 ……いや…それは喋りすぎだな……」

そして太陽丸は、姉様にもういいと声をかけると
月丸は自らの頭上に炎を変換された氷を作り上げる!?
そしてその氷は、二人自身に降りかかり―――

18 :
「太陽丸・・・ずっと・・・一緒だ・・・」
「ああ 姉様・・・ 生まれ変わったら・・・今度は本当の姉弟になろう・・・」

―――その氷が二人を貫き、宿主を失った氷は炎に戻り、二人の身体は炎に包まれる……
目の前で自害を選ぶ二人に、シャルとリゼルも言葉も無く…

「なんなんだ………こいつら一体なんなんだ……!!!」
シャルロックは膝をつきながら、そう洩らすしかできなかった……

月丸と太陽丸が死に、グリ・ムリ・アは三十指の内18人を失い
そしてメモリアに残る敵はコルクマリー、ヨマ、アダラパタの3人のみとなった

…だが、アダラパタにはまだ何か策があるかのように、その窮地にありながら静かに佇む…

<続く>

19 :
これはシャルロックも色々やりきれんだろうなあ…
いくら復讐を果たしたとはいえ、この結末は後々まで尾を引きそうだ

20 :
情報提供と称して、また色々と謎が増えた件
魔王の骨とやらが気になるとこだ、少なくとも大魔王と言われたデュデュマの正体があれだったし
それとは別の「魔王」と名付けられた何かがあるんだろうな

21 :
ハガレンの大佐対エンヴィーもそうだったけど、復讐がテーマになるとどうしても暗くなっちゃうというか、スッキリしない展開になるな…

22 :
魔王の骨って恐らくデュデュマ由来のなにかだろうけどクゥ攻略の鍵になるのか

23 :
島を見据えるアダラパタの元に、コルクマリーが戻ってくる
無事に11本目の安定を手に入れたかを問うアダラパタに、コルクマリーがこう答える

「うん マルチーノはボクが斬った でも彼女は生きている
 グリン王子が発作的にゴッドマシンを発動させて "ボクごと"時間を数十秒遡ったんだ」
「―――… ? どういう事ですか 詳しく説明して下さい」

首を傾げるアダラパタに、その経緯を詳しく話すコルクマリー
マルチーノを斬ったあの時まで場面は遡り……

マルチーノの返り血を浴び、悲鳴をあげるグリン
そのまま半狂乱でコルクマリーへと飛びかかろうとする、その瞬間
発作的に発動したゴッドマシンが、コルクマリーを巻き込み
グリンとコルクマリーは、共に時間を遡る―――


  第114話|王子と斬り裂き魔


―――そして二人は、マルチーノがついクセでドアの掃除をしちゃう場面まで飛び
その瞬間、目の前にはボロボロになったグリンの姿 マルチーノも倒れるグリンに必死な形相で声をかけ
一方のコルクマリーは、時間が戻ったその光景に目を丸くし…

そしてグリンは、ボロボロの状態ながら、目の前のマルチーノに気付き…
立ち上がりながら、斬り裂き魔…いや、自身を世話してくれたメイド、リィさんに懇願する

「リィさん…こいつだけは…… こいつだけは……!!こいつだけはやめてくれ………!!
 他の…城の皆は覚悟があってここにいるんだ…死んでも構わないって覚悟が…!!
 でも…でも………!! こいつは違う……こいつは… こいつだけは頼む…!!」

24 :
……グリンの懇願に、リィさんも目を伏せながら安心して、とグリンに告げる
「既にボクは11本目の安定を手に入れた だからもうマルチーノを斬る理由はないよ
 12人目はもう決まっているんだ それにもう行かなくちゃ」

…そしてリィさん…コルクマリーはグリン王子に別れを告げ、その部屋を後にするのであった…
戻る前に、五大石の回収もあった事を思い出したコルクマリー
メモリア城最深部の結界発生器の残骸から、五大石の一つを無事発見し回収
残り一つは…そう呟くコルクマリーは、残骸に紛れ、隠れて震えるサンの眼前に立ち
サンに向け「どこ?」とだけ告げると…サンも帽子の中に隠していた五大石を引きつった表情で差出し…

【わたしのちからをつかえ・・・・・・】 その瞬間、五大石から声が聞こえてくる…?
その異変に気付いたコルクマリーも、即座にサンから距離を取り
五大石の力を警戒するコルクマリーもここは引き下がる事に
…斬り裂き魔はその場から立ち去り…サンも荒い息を吐きながらへたり込むのであった

場面はアダラパタへの報告まで戻り、回収した二つの五大石をアダラパタに差し出すコルクマリー
これで五大石は4つが女神側の手に渡り、グリンも数秒とはいえ時を戻した影響は大きいはず
後は命七乱月さえ手に入れば… コルクマリーも今から奪い取ってくる、とする

「いろいろ動いてもらってすみませんねぇ メモリア滅ぼしたら酒でもおごりますよ」
「ワインがいいな 真っ赤な ね」

そしてコルクマリーは、島に向けて高く跳躍する!!
彼の襲撃に、いち早く感知したジール・ボーイ 斬り裂き魔の狙いは魔法継承中のミカゼ
ジール・ボーイもそれを止めんとするが…

「ジール・ボーイ できれば前回のきみと闘りたかったよ
 アダラパタに右腕の魂を奪われる前の―――ね」

25 :
コルクマリーの一撃は、容易くジール・ボーイの左腕を両断する!!
ジール・ボーイを一瞬で下したコルクマリーは、静かにバレット王の前に立ち…
バレット王も儀式で力の大部分を使いながらも、その強大な相手に立ち向かわんとする
さらに禁断魔法、命七乱月はメモリア魔法陣を制した者以外は使えない、とする王
ならばミカゼを殺して誰も使えないようにするだけ…そう返しながら自らの刃を展開し・・・

―――だがその寸前、背後から放たれた飛燕がコルクマリーの背中を掠める!
彼の前にはティトォの魔法により、左腕は無事に治癒されていたジール・ボーイが改めて立ちはだかる
さらにティトォは、ホワイトホワイトフレアでジール・ボーイの力に強化の力を上乗せする!!
これにはジール・ボーイも以前に近い力がみなぎっている、と声をあげる

「キミほどの力を持つ者の強化は長時間は無理だ なるべく早めに決めてくれ」

そしてホワイトホワイトフレアの力によって強化されたジール・ボーイと
11本目の力の安定を得たコルクマリーとの、激戦が幕を開けようとしていた

<続く>

26 :
*正月は帰省のためしばし投下はお休みさせていただきます
 再開は5日、月曜日からの予定

27 :
おつ よいお年を

28 :
図らずもいいところの引きw

今年もお疲れ様でした

29 :
コルクマリーも出来れば本当は斬りたくは無いんだろうかな…
勿論自分の魔法の安定、て目的があるんだけど、それ以上に
斬る事でしか「空っぽの自分」を埋めることが出来ないからそうしてるだけで…みたいな

30 :
とりあえずサンが生き延びてくれて本当に良かった
なんか覚醒フラグ立ってるけど、下手に活躍するとヤバいからなあ

31 :
メモリアではマルチーノが最後ってことは
おそらくtapやリュシカは切り裂き魔のターゲットじゃないってことだよな
標的を後の楽しみにとっておく、なんてタイプではないだろうし

32 :
  第115話|斬撃と活力の炎

「剣仙十一刀流 宝天斬<ほうてんざん>」
「合成魔法拳 八ツ首卍龍」

冒頭からコルクマリーとジール・ボーイの、激しい魔法の応酬がぶつかり合う
その余波だけでも吹き飛ばされそうなブラウリーとバレット王 
上位魔法使い同士の戦いを目の前にして、ブラウリーも戦慄を覚えながらも
王に避難するよう言うが、ミカゼがまだ儀式の途中 ここは死守せねばならないとする王
…この状況で今、グリン王子がいないのが痛いが…
王子はどうされたのか、ブラウリーも心配な様子が浮かぶ

二人の激戦の中、11本目の安定を手に入れたコルクマリーにはまだ余裕が浮かぶが
相対するジール・ボーイはヨマに匹敵する彼の力に表情が強張り
ティトォに策は無いか問うと、さらりとあると返す

≪かなり危険だけどやってくれるかな チャンスは一度きりだ
 ていうか今すぐやってもらわないと困るな ぼくの体力がもたないから≫
≪だったら聞くな 俺が臆すると思うか?≫
心強いジール・ボーイの返しに、ティトォも笑みを浮かべ
そしてジール・ボーイはコルクマリーに向けて突撃する!

(飛び込んできた―――接近戦に持ち込む気か いいのかい?
 至近距離でボクの剣を凌げるかな?)
「剣仙十一刀流 五行斬」
コルクマリーもそれを迎え撃たんと斬撃を飛ばすが、それを前にして
―――ジール・ボーイは、あえて自らの身体の力を抜く

そしてその斬撃がジール・ボーイを両断した、その瞬間!
ティトォのWWフレアが瞬時にその傷を癒す!!
コルクマリーがその狙いに気づいた時には、顔面に士熊が突き刺さる!!!
更に倒れたコルクマリーに、即座に牛輪での追撃が飛ぶ!!

33 :
「最初にジール・ボーイが一撃くらってくれたおかげでわかったよ
 あんたの攻撃は恐ろしく鋭い斬撃…!! あまりにも鋭すぎるんだ 切れ味が
 だから今みたいに力を抜いて何も抵抗しないでくらえば…瞬時に治せる!!」

コルクマリーに向け、そう語るティトォ この相手には自分の魔法は通じない…!
そしてトドメの彗龍一本髪が、コルクマリーにむけて放たれる!
コルクマリーも自分の剣を盾にして凌がんとするが、その強大な一撃に展開した剣は容易く砕け割れ……

(ごめんアダラパタ 助けて)
コルクマリーもこれには困った笑みを浮べながら、アダラパタに助けを求めつつ
かろうじて、合成魔法拳の直撃に耐え切ってみせる…

「……少し悔しいけどここは逃げ帰る事にするよ さよならティトォくん ジール・ボーイ
 ボクはもうこの国に用はないんだ」
「…逃がすと思ってるのか? 殺人鬼」

ジール・ボーイも今度こそとどめを刺しにかからんとするが
その時一羽の鳥がその場に割って入るかのように向かってくる
……その目はアダラパタの極楽連鞭の魂操作の刻印が
そしてその鳥が足に掴んでいた一枚の風呂敷を手放すと
そこから空間が広がり、宙から現れたのはヨマ!?
そしてヨマはその場に現れるなり、狂乱するかのごとくめったやたらに暴れまわる!
暴れまわるヨマに阻まれ、逃げるコルクマリーを追う事が出来ないティトォ達であった

そのころメモリア城地下では、騒ぎを聞きつけたイドとヒルドゥマーロが一足遅れて駆けつける
既に斬り裂き魔は逃げた後で、そこには完全に戦意を喪失したサンの姿があるのみで…
と、そこにグリンをとめるマルチーノの声が響く
ゴッドマシンで過去に飛んだ影響による、身体の負担が大きいにも拘らず
グリンは激しい嫌な予感を覚え、マージ島を戻らんとする…

34 :
・・・満月が輝く日暮れ時、マージ島に視点を戻すと、ヨマは既に二人に討たれ
地に倒れながら狂乱の笑みをかすかに洩らすヨマを見おろす二人の姿があった

「アダラパタ…コルクマリーを逃がすためヨマを使い捨てるとはな……」
「ヨマは光の魔法使い… こんな陽の落ちた時間帯じゃ力は出せないのに……」

ヨマの姿に、ジール・ボーイも哀れな奴と洩らしながら
これでメモリアの三十指は全て撃退されたはず 禁断魔法を無事守り通す事ができたが
…しかし、これで本当に終わったのか…?ティトォも僅かに違和感を感じるが・・・

・・・そのティトォの懸念の通り、アダラパタにはまだとっておきの切り札が残されていた
倒れたヨマに向け、アダラパタの念話が送られる

≪―――もしもし もしもしヨマさん 聞いてやがりますかァ
 今から貴様の魔法の 本当の名前を教えてあげますよ キャキャキャ≫

<続く>

35 :
*無事新年を超えました 今後とも連載中スレをよろしくお願いします

36 :
すぐ治せるとはいえ1度切り刻まれる対応策脳筋すぎる……

37 :
いくら何でも脳とかにあたればWWフレアで治せるといっても割と悪影響ありそうなもんだが
ティトォもジルボもよーやるわ それだけお互いに信頼してるってことでもあるんだろうけど

38 :
流石に魔法の特性上、コルクマリーは防御力では一つ落ちるな
攻撃特化と書くとロマン力高いが、同格が相手だとやはり受けの手段が乏しいのは弱点か

39 :
本当の名前…これは全てを巻き込んで自爆フラグ?

40 :
冒頭…場面は一人の少年、ヨマの幼少期が写される…
[ヨマが幼年時代 閉じこめられていた部屋は夜にだけ窓が開けられ
 月の出ている日は近くの城がよく見えた
 あの城に住みたい…… 親を殺したい……
 月の光が強い程――― 満月に近づく程 強く思った]
そして現在、満月の光が輝く下で、倒れるヨマは今にもトドメを刺される寸前
ジール・ボーイも生かして情報を聞き出すなどという考えはヨマ相手には危険として
今ここで、確実に息の根を止めんとする
「闇だ この世は闇だ・・・・・・!!!」
倒れるヨマは息を切らせながら、血走った目でそう慟哭する、が…
≪―――そんな事はねーですよ ヨマさん≫ 
そこに、アダラパタからの言葉がヨマに向けて送られる
≪本当の闇は 死   生きていればそれだけで 光≫
「この世は・・・・・・・・・ 光・・・?」
アダラパタの言葉を受け、闇の中のヨマもそう呟く…

  第116話|ヨマと月

「でも…夜は嫌だ 怖い 怖い怖い怖い怖い…」
≪なにを言ってやがるんですか ほらよく見てください 今日は月が綺麗ですよ≫
そこでヨマは、夜空に輝く満月に気づきその目を見開き
輝く月明かりに、ヨマも雄叫びを上げ―――

41 :
≪貴様は夜に怯えてずっと気がつかなかったんですよ
 いや……ボクが気付かせないようにしていたんですけどねえ
 太陽よりも 魔力に満ち溢れている月の事を
 今こそ貴様に返しましょう!! 魔法の本当の名を!!
 それは月の光を纏う 艶やかなる花!!!≫
 マテルアル・パズル ムーンアデルバ
ヨマの魔法の真名が明かされると共に、月光がヨマを包み込む…!!
メモリア城では慢心相違のグリンを引きとめるマルチーノとサンの姿が有り
それでもグリンは島へと向かおうとする 袖を掴むマルチーノずるずるひっぱり
サンもあとはみんなに任せて、もっと自分の身をわきまえて、と苦言を洩らすがグリンは聞く耳持たず
ゴッドマシンによる疲労を、微かな気力だけで持ちこたえるグリン せめてもう少し時間を…
【ゆくのだサンよ そしてわたしのちからをつかうのだ】
…そこに、帽子に隠していた五大石が、再びサンに語りかけ
五大石は恐るべき敵が生まれようとしている、メモリア王国が滅ぶほどの危機を持った敵が
そう告げるのと同じ頃、ヨマは月の光を吸収し、膨大な魔力をその身に宿していた
……その姿を目にし、ティトォも今のヨマにアダラパタの思惑がある事に気づく…
そしてヨマが月の力を吸収し終え…恐怖の象徴であった夜空を見上げて呟く
「夜は…怖くないのか…?」≪そうです≫
「オレに城は…必要ないのか………?」≪そうです≫
アダラパタの返答に、ヨマも雄叫びを上げると共に
ヨマの魔法【アデルバ】の本当の姿が今、開放される
「マテリアル・パズル ムーンアデルバ "月花光刺態"」

42 :
ティトォはヨマの魔法が本来、月明かりでこそ真の力を発揮するものだったが
それをアダラパタが押さえつけていた事を察する
そして禁断魔法が手に入らぬ今、メモリアごと全てを滅ぼすつもりである、と…
高笑いを上げながら、ヨマは満面の笑みと共に
月明かりと星空の淡い光の下、歓喜の言葉を上げる
「明るい… なんて世界は明るいんだ……!!
 俺は全てを手に入れた……!!! もう何もいらない
≪そう メモリア城ももういらない≫
「いらない 城なんてもういらない」
≪ならば この国の全てを破壊しろ!!≫
アダラパタの命を受け、ヨマは雄叫びと共に全てを破壊せんとする
そしてそれに立ち向かうは、ティトォとリュシカ、ジール・ボーイ
それに他国からの強豪、リゼル、ヒルドゥマーロ、イドの6人を加えたオールスターが
強大な敵に挑まんとするが…その姿を前に、ヨマは不敵な笑みを浮かべて見せる…
<続く>

43 :
ヴァンパイア十字界……

44 :
いよいよメモリア編のラスボス戦っぽいな

45 :
月が奇麗ですね

46 :
真の名前が随分適当だけどそもそもこっちがオリジナルなら元の名前が雑だったのか???
というか偽りの名前だと魔法の出力に制限かけられるみたいなシステムなのかなんだかよくわからん

47 :
> それは月の光を纏う 艶やかなる花!!!
ここのアダさんめっちゃノリノリで笑うw

48 :
ミカゼは命の恩人、命をかけて守らんとするヒルドゥマーロ
メモリア王国から恩を売れば国からも恩赦が出て、仲間達を解放できるとするイド
なんかよくわかんないけど面白そうだから一緒に闘うリゼル
参戦理由は三者三様ながら、共に闘う他国からの強者
それらを前にして…彼等の相手、ヨマは静かに降り立ち、告げる

「俺は女神の三十指 五本の指 死神ヨマ
 その名のもとにお前達全員をR……」


  第117話|眠れる城と目覚めた男


でかい口を叩くヨマにイドが先手を斬る 魔導膨斧(練習用)を駆り突撃するが
ヨマの一撃に、一瞬で撃墜されてしまう 爆風に煽られ宙を舞うイドの身体を

「R」 言い放つと共に、ヨマの放つ光がイドの腹を貫く

激昂のジール・ボーイがヨマに殴りかかるが、反撃の拳が容易く左腕をへし折り
ヨマの乱打に、ジール・ボーイは成すすべなく蹂躙される…!!

「R」 言い放つと共に、ジール・ボーイは激しく吹き飛ばされる

……あまりにも次元の違うヨマの強さに、怯えるヒルドゥマーロ

「R」 言い放つと共に、その眼前に光の弓矢を突きつける

49 :
だがそれを、リュシカの放つクリームパンが横から放たれ
ヨマの凶行を止めんとリュシカが立ち向かうが…ヨマは、冷たい眼差しでリュシカを睨むと共に

「R」 光の弓矢がヒルドゥマーロを貫き、一気にリュシカに突っ込んでくる

それを狙い済ましたリゼルのアイスランランスが、ヨマを凍りつかせんとするが
だが高速で動くヨマは平然とリゼルの眼前まで迫る!?

(魔法が効かねェ!!? 光の魔法使い…その発する熱で俺の凍気を相殺している…!?
 いや それ以前に魔力に差がありすぎんだ…!!)

「R」 言い放つと共に、ヨマの振るう腕がリゼルとリュシカをまとめて吹き飛ばす
…あまりにも圧倒的な力を見せ付けるヨマの姿に、ティトォもその目を見開く…

[ティトォ達は五本の指をふたり倒した しかし彼等の魔法はまだ未完成だった
 ジール・ボーイは完全合成魔法拳 神薙神無を
 コルクマリーは剣仙十二刀流を それぞれ会得してはいなかった]

(これが ヨマの魔法の完成形――― 五本の指の呼び名を冠される者の本当の力―――)

……ヨマに討たれたと思われたものは、全員かろうじて命はあった
ティトォのWWフレアの効果によるものとみて、大したもんだと声をあげながら
ヨマはティトォに狙いを定める… それを前に、ティトォは懐から薬を取り出した
ティトォの取り出したそれはM・P<マジックパイル>を発動させるための鍵

「使うしかないみたいだ アクア…プリセラ……いいかい?」
【いいよ やっちゃいなティトォ】
【ここで使わなかったらいつ使うのさ ぶっつけ本番で成功させよう】

50 :
[M・P<マジックパイル>とは―――
 ティトォ アクア プリセラの身体を構成している"星のたまご"
 それを薬で抑えつけ3人の力を全て表面へ引き出す技だ
 しかし その調節は難しく実戦で使える状態には至っていない
 無理をすれば身体の崩壊、魂の消滅など取り返しのつかない事となる恐れもあるのだ]

そのリスクを承知の上で、ティトォは今こそマジックパイルを完成させんとする
だがヨマもそれを黙って見過ごすはずはなく、光の弓矢をティトォに向け…

「R」 ヨマが言い放つと同時に、ティトォはその薬を含み 瞬間!光が弾ける!!

雄叫びを上げ、赤熱化するかのような姿となったMPティトォ
鈍い音と共に地を蹴り、放つその一撃がヨマを吹き飛ばす!
・・・だが、その強烈な一撃を受けながら ヨマは平然とティトォに向き直り

「………大した事ねぇな」
言い放つと共に、ティトォの一撃を更に上回る拳が、ティトォの腹に突き刺さる!!

<続く> 

51 :
つえー…ここまで圧倒的だとある意味すがすがしいな
しかしTAPの切り札も一蹴されたとなると、やっぱり頼みの綱はミカゼの禁断魔法か?

52 :
「R」の連続がシンプルなカッコよさでしびれる

53 :
つまりコルクマリーも12本手に入れたらこのレベルの化け物になるってことか…
ジールボーイのカンナカンナは明らかに発動したら自分もヤバそうだったけど、あれは未完成故だったからだろうか

54 :
ヨマの強烈な一撃を受け、倒れるMPティトォ
その姿にミカゼの叫びが響く 奥の手を使ったティトォですら成す術がなく
ミカゼも助けに向かいたいが 足が地面にくっついていて動く事が出来ず…
『動いては駄目だ ミカゼ』
「師匠 今誰かの声が…」 どきどきびくびく
「うむ 私にも聞こえたぞ」 ミ;`ω´ミ
『もう少しで全ての封印が解かれる………』
「禁断魔法……… 命七乱月…」
声の主の正体はわからないが、ミカゼは速く魔法をくださいとその声に願う
早くせねばティトォたちが死んでしまう…が
謎の声はその願いにただ一言 『駄目だ』と返す
ヨマからの一撃を受けながら、MPティトォはどうにか立ち上がり
まずはミカゼのいるこの場所から離れる事に決める
逃げるティトォをヨマが追い、島の各地ではげしいぶつかり合いが起こる
…その戦いの激しい振動音は、島に残っていたシャルも感じ取っていた
謎の声と言い争うミカゼに視点を戻し、なぜ駄目なのかを問う
命七乱月は闘うための魔法ではないのか、そもそも声の主は何者なのか…
その問いに謎の声はこう答える 命七乱月はこの場で使う魔法ではない
死神ヨマは、ミカゼ達自身の力だけで、倒さなければいけない、として
『この魔法は禁断五大魔の中でも特殊なのだ
 ある魔法を越えた"存在"を生み出す魔法――― それが命七乱月
「………!!? あんた…誰・・・なんだ?』
『私は この国を最初に治めし者 メモリア 女王メモリア』

55 :
  第118話|ミカゼとメモリア
その謎の声…メモリアがそう名乗ると共に、宙に初代女王メモリアの顔が浮かぶ
メモリア曰く、自身は単なる残留思念のようなものらしい 
ざんりゅうしねんがよくわかんないミカゼは置いていて話を続けるメモリア
『私はかつてここメモリアの地に二つの魔法を封じた
 平和を脅かす者に立ち向かう力を―――
 時 禁断五大魔のひとつ ゴッドマシンはメモリア王国の血族に
 命 同じく禁断五大魔 命七乱月はメモリア魔法陣に封印した』
「それは… グリ・ムリ・アみたいな奴に悪用されないためですね」
『そう 五大魔は強力な封印で大地に眠っている
 だがグリ・ムリ・アは "マザー" "真紅虎龍牙" "ヘルキルデスベル"
 この三つの封印は解いてしまった
 ミカゼ よく魔法陣で優勝してくれた
 命七乱月がグリ・ムリ・アのものとなったらこの世界はもう終わりだった
 この力を使い奴を……… クードラドールを倒すのだ』
…急に出てきた聞き覚えのない存在、クードラドールなる名にミカゼも首かしげ
場面はアルカナ大陸へと移り…なつかしのクライムさんの姿があった
ようやっとクライムもメモリア王国へ向かう用意が整ったようで
バック一杯に入った小銭を引きずっていると…ふと、マスターキィを取り出す
何か、マスターキィが光り輝いている様子だが…その時
突如マスターキィが宙に浮き、クライムの手を離れどこかへと飛んでいってしまう
自分の手を離れ飛んでいったマスターキィに、クライムも困惑してしまうのだった

56 :
女王メモリア曰く、命七乱月、という魔法自体はこの地には存在せず
"別の魔法"としてその力を隠していたと言う 
夜空を飛ぶその一線の閃光を、アルカナ捜索隊の二人も目にしていた
メモリアが言うには、別の魔法としてその存在を隠すのが一番安全だと考えたそうで
他の禁断魔法も幾多の封印が施されていたが全てグリ・ムリ・アに奪われた
だがメモリア血族に封印したゴッドマシンと、存在自体が不明な命七乱月は奪われずに済んだのだ
『ここメモリアにあるのは封印を解く儀式のみ 命七乱月には魔法の存在変換をさせておいたのだ』
そして閃光がアルカナ大陸を離れ、メモリア大陸へと辿り着くと
バレット王達も、その膨大な魔力を宿す何かが近づいてくる事を感じ取り…
―――そして、夜空を切り裂く一条の光、マスターキィが光の中でその変換が解かれ
光の中から、一つの剣…命七乱月が形成され ミカゼの立つ舞台の内部へと辿り着くのだった
「これが伝説の最強剣 命七乱月…」
『命七乱月とは 禁断の扉を開く鍵の魔法
 7人の魔法使いを生け贄にして 魔法を越えた存在を手に入れる "鍵" だ
 クードラドールを倒すにはその力を使うしかない さぁミカゼ 剣を手にするのだ』
……ミカゼも僅かに緊張の汗を浮べながら…その剣を掴むと
閃光音と共に、ミカゼの手からは握り締めた剣が消失する
『剣はお前の身体に納められた お前の肉体そのものが鞘だ ミカゼ!!
 7人の魔法使いと共にその剣を抜き放ち クードラドールを倒すのだ!!』
…そもそもクードラドールがなんなのかわかんないミカゼはメモリアの言葉に困惑するしかないのでした
果たしてクードラドールなる存在とは何者なのか…そして、7人の魔法使いとは…?
<続く>

57 :
ここに来て新しい単語がぽこぽこ出てきたけどまだまだ話の折り返しくらいなのかな

58 :
クードラドールとやらはよくわからんが
7人の魔法使いとやらも気になるとこだな
ぱっと思いつくメンバーとしては

・ティトォ
・アクア
・プリセラ
(TAPは一まとめ?)
・ミカゼ
・リュシカ
・ジール・ボーイ
の6人はほぼ確定だろうとして、あと一人が誰になるか
グリンはおそらく今回終わったら離脱だろうし、シャルロックかリゼルかあたりだろうか

59 :
あ、ちがう ミカゼに7人の魔法使いとともに、て言ってるてことは
ミカゼのほかに7人の魔法使い、合わせて8人のメンバーがいるって事か
ならシャルもリゼルも入りそうかな?

60 :
ひさびさの登場かと思ったら扱いがひどすぎませんかね>クライム

61 :
マテリアル+パズル おまけFILE15

【月丸】
A.D.1680 4月現在 享年19歳
A.D.1660 7月9日生まれ 血液型:AB

[好み]
*好きな物
・舞響大天様 ・太陽丸 ・ムームーマウス ・クリームソーダ

*嫌いな物
・アダラパタ ・ブライクブロイド ・男全般 ・いぬ

[人生とその目的]
幼い頃故郷を三大神器の舞響大天に滅ぼされる
禁断魔法の実験により、あらゆるものが自殺させられてしまう
生き残った月丸、太陽丸兄弟は三十指へと引き入れられた
月丸はこのとき心が壊れ 全てを奪った舞響が自分の全てとなる

"女神の国"で舞響に育てられグリ・ムリ・ア直属の兵士となる
その仕事は主に裏切ったり不要になった三十指の暗殺 そして五大石の回収

62 :
[キャラクターを考えよう]
・三十指の中での「暗」の部分をモロに表したキャラ
・完全に人間本来の感情が欠落している 他者の命を奪う事をなんとも思っていない
 そう、舞響大天に育てられた
・いいかんじな壊れたキャラでした でも描くのが大変だったそうです
 もう描かないので戸塚先生もほっとしたそうな

[月丸の魔法]
○氷 夜叉水晶<やしゃずいしょう> 魔法レベル65

・炎の魔力をつくり変え、氷にする魔法
・氷で刃をつくり突き刺し、炎に戻し燃やし尽くすという超攻撃的魔法
・さらに氷を纏いドレス化しパワーアップもできる
・ただでさえ強力だが、太陽丸の魔法と組み合わせる事で無敵の力を発揮する

63 :
【太陽丸】
A.D.1680 4月現在 享年18歳
A.D.1661 9月9日生まれ 血液型:B

[好み]
*好きな物
・姉様 ・自分 ・目玉焼き ・筋トレ ・コーヒーフローと

*嫌いな物
・キャベツ ・お化け

[人生とその目的]
月丸と同じくヘルキルデスベルに耐え生き残った
魔法に対する抵抗力が強いと言う事は、魔力が高く魔法使いとしての素質があると言う事
そこに目をつけられ月丸と共に三十指に引き入れられる

太陽丸は月丸の事が心配で、月丸を守るために一緒についていった
そして常に月丸の近くにいて、月丸と共に死んでいった
この姉弟は暗殺係なのだが精神的にムラがありあまり向いてない気がする
多分舞響に育てられたせい

64 :
[キャラクターを考えよう]
・月丸ほどは"壊れて"いないが 姉が心配で一緒に"女神の国"に行った
 そしてずっと姉を守り続け、最後は共に死を選んだ
 彼は幸せだったのだろうか
・月丸同様描くのが大変だったそうです
 デザインしてたらなんかかっこよくなってきたので
 ほっぺに丸いのつけて台無しにされました ●ーωー●

[太陽丸の魔法]
○映 修羅万華鏡<しゅらまんげきょう> 魔法レベル 30

・映像を操作する魔法 鏡やガラスなどの映像を作り変え攻撃に利用する
・打撃と共に魔力を送り込み、眼球内の水晶体に移る像を操作し幻を見せる戦法が得意
 幻にはちゃんと気配があり見分けはつかない
・物に写った過去の映像を再生できるなど、情報収集などにも便利
 太陽丸の場合は本人の力が強いので、それと組み合わせてこその魔法だった

65 :
【リゼル】
A.D.1680 4月現在 18歳
A.D.1661 12月24日生まれ 血液型:B 左利き

[好み]
*好きな物
・アイスクリーム ・ソフトクリーム ・シャーベット
・ジェラート ・かき氷 ・うどん

*嫌いな物
・辛いもの ・ピーマン ・女の化粧

[人生とその目的]
クリスタベース国の科学者が自分の子を実験体にしてつくりあげた魔法使い
母親の胎内にいる頃から投薬を繰り返され先天的な魔法使いとして生まれる
大人達の都合により運命を背負ってしまった少年である

でも気にしない!! アホだから!!

とくに目的もなく毎日を楽しく過ごす
しかし太陽丸が最後に教えたクインベルとは一体何者か…!?

66 :
[キャラクターを考えよう]
・いちおう少年漫画なのに以外と少年が出て来ないマテパ
 なので動かしやすい、新少年キャラとしてこのアホが生まれました
 とても思い過去を背負っているが何とも思ってない、アホっていいよねというキャラ
・夏でもコートにマフラーで、近づくと冷気を放っている
・アイスが大好きでいつもポケットに何本か入っている
・小さいので妹によくバカにされる 妹のがでかい、ってかケバい

[リゼルの魔法]
○凍 アイスランランス 魔法レベル77

・スピードを凍らせる魔法
 左手甲に紋章が有り、そこからヤリ状のエネルギーを発生させ
 地面に突き刺すと凍結フィールドを作り出す
 フィールド内で動いたものは凍ってしまう 速く動けば動くほど凍る
 ゆっくり近づけば凍らない
・弱点はヤリを地面に突き刺していないと発動できないので自分の動きも制限される事
・ヤリ自体の攻撃ももちろん可能 伸縮自在 突き刺したものを凍らせる事もできる

 "ア〜イスランチャー"
・槍に突き刺し凍らせたものを散弾のようにぶっ放す技
「ア〜イス」の伸ばすところは必須の模様

67 :
〔M・Pティトォと月花光刺態ヨマの最後の戦いが始まった
 人類の限界をはるかに越えた決戦はどこに行き着くのか!〕

本日もラストにダークアイ・Qの語りをお届け
ぼたっと地面に落ちつつ、続けて ボッ と激しい音を立てて飛び上がる

〔鍵を握るは……… 五大石!

 そしてゴッドマシンを使い時を戻してしまったグリン王子はまた時の眠りについてしまうのか!
 コルクマリーはどこに向かったのか!
 そしてもう予想はついているであろうが… クードラドールとは何者なのか……!!〕

ぼど、っと着地しつつ、ダークアイQといぬがラストに重大告知!

〔次巻 マテリアル・パズル第二章 完結!!! 更に新章プロローグもあるぞ!!!〕


  20巻につづく (−ω−)

68 :
ティトォ達とヨマとの決戦が続いているのと同じ頃、メモリア城では
ティトォ達の下へ駆けつけようとするグリンを、ハワードが引きとめる
…だが、立ちはだかるハワードを前にグリンは何も言わず、足を進める…
・・・どうしても行くと言うなら、そうハワードが言う前に
「あんたを倒してでも行く」グリンはハワードに向けて、迸る魔力と共にそう返し

「友達がいるんだ もう…友達を失くしたくないんだ…」

…もはや自分達の力では、グリンを止める事は出来ない…
グリンの姿にシュダンもうなだれ、ハワードも思わずへたり込んでしまう

「俺達教育係は… 命に変えてもお前を守れとバレット王から言われた
 自分達の命よりもバレット王の命よりも お前の命を……!!
 いや…そんな命令なんかなくても…

 頼む・・・ 頼む・・・ 頼むから 死なないでくれ・・・・・・」

そしてハワードも膝をつきながら、そうグリンに懇願する…

「バカだな何言ってんだよ 死ぬってなんだよ
 俺が死ぬわけないだろバカだなー」
そんなハワードを前にしても、グリンはいつもの調子でニヤケ顔で返すが
…グリンは優しげな笑顔を浮かべながら、こう続ける

「俺は…自分の命よりも友達を失くすほうが嫌だ 親父とお袋にそう育てられたんだ」

…そんなグリンの姿に、シュダンは苦悶の表情で自身の無力さを痛感するしかなく
そしてグリンはボロボロの状態のままで、ティトォ達の元に向かう

「せめて…服ぐらい着替えてけよ………」
ハワードはそんなグリンの背に、そう呟くしか出来なかった…

69 :
  第119話|男と感情

マージ島の戦いに視点を戻すが
月花光刺態を発動させたヨマを前に、マジックパイルを発動させたティトォですら歯が立たない
だがそれに関しては、マジックパイル自体がまだ未完成な事もある
3人の力が一つになってこそ、初めて完成するが現時点では二人分の力しか引き出せず
だが強引に3人分の力を引き出せば、肉体そのものが消滅しかねないが…

そこに、禁断魔法の継承が終わったかのように島から昇る光が消失していく
次はあっちをRか、とするヨマに、まだティトォが立ちはだかろうとするが…
薄笑いを浮べながら、ヨマはいくらやっても無駄だと言い放つ
島の外で、アダラパタも満月の夜の月花光刺態と戦えるのは三大神器くらいのもの
人間が敵う相手ではない、とアダラパタはひとり呟く となりでかばさんがアダラパタ見上げ

「このままこの国ごと滅びゆくか… それとも…
 まだまだボクを楽しませてくれやがるんでしょーかねェ キゃキャキゃ」

高笑いをあげるアダラパタに、かばさんもびくっとしちゃう

ヨマに向け、ティトォは飴玉に破壊の力を込め
強烈な爆発の力で思い切り殴り飛ばす!! …が
「それが渾身の一撃か…!?」 爆発の中から、ヨマは無傷の姿で言い放つ
そしてヨマの反撃が、森ごとティトォを吹き飛ばす…!!

―――だが、その寸前
ゴッドマシンを操るグリンが間一髪で間に合い、ティトォの救出に成功する
息を切らせながら、間に合ってよかった、と呟くグリン
グリンの無事な姿にティトォもほっとするが…すぐに彼の異変に気付く

「さすがティトォだな 隠し事できないや;」ゼハーゼハーゼハー
「いや誰にでも隠せてなかった気がするが…」

70 :
汗だくの状態になりながらも、グリンは無理にでも笑顔を返す −ω−)
そんなグリンの姿に、ティトォもそれ以上は魔力を使うなと言うが
そんな二人の事など、ヨマは知った事ではなく まとめて消し飛ばそうとするが…
だがグリンの存在は囮 ヨマの背後の岩壁には、グリンがつれてきたサンの姿もあった
そしてサンの持つ五大石も、サンに向け自分の力を使うよう語りかける
五大石の持つ力なら、ティトォのマジックパイルの維持に協力できるとして
その呼び声に従い、サンも五大石の精霊を呼び出さんと

―――するその寸前、隠れていた背後の岩壁ごと、サンの身体をヨマの光が貫く

それを目にしたティトォも目を見開きながらサンの元に駆けつけようとするが
ヨマの放つ破壊の光に阻まれてしまう グリンが助けに向かおうとするが
もはや限界のグリンの魔力は、ガス欠を起こすように掻き消えてしまう…

「さっきから他人の心配ばっかして散漫になってんぞ くっだらねぇなァ
 助けるだのなんだのと…結局足の引っ張り合いじゃねぇか それで全員死んでりゃ世話ねぇな」

そんなティトォ達の醜態を嘲笑うヨマにむけ、激昂のティトォが向かう中
・・・倒れたヨマが微かに顔を上げるが、血まみれのその体は自身の死を直感させてしまう…

(全然痛みねーや こりゃ・・・死ぬな・・・ 死ぬ・・・ 死・・・ 死―――・・・
 死ぬ・・・ ここで・・・死ぬ・・・ こんな所で・・・)

[サンは――― いつも逃げてばかりいたこの男は 初めて死というものに直面した
 その時彼の心に湧きあがったものは 死への恐怖ではなく 悲しみでもなく 怒りだった]

71 :
「ヨマだとォ…あの野郎……… あんな奴に俺が… よくも…ちくしょう…
 絶対に許さねェェェ!! 目にもの見せてくれる!!」

自らの死を前に、サンはヨマにむけ激昂の形相で睨み
なんとしてでもヨマに一矢報いんと、血まみれの身体になりながらその闘志を燃やし…

「出やがれ・・・・・・ 出やがれ!!! 大精霊!!!」

サンの呼びかけに応じ、眩い輝きと共に五大石の大精霊が姿を現す!!

<続く>

72 :
ついにサンの見せ場が来るか

73 :
サンかっこいいな

74 :
グリンに死なないでくれと願うハワードが見ててつらい
自分たちが守るはずの存在が死地に向かうのに何もできない護衛隊の胸中はいかばかりかと思うと

75 :
石使いだし美味しい役目約束されてたようなもんだよなそういえば

76 :
つまりマジックパイルの本格的な発動にはサンの使う五大石が必須てことか
ここにきて一気に重要ポジションに上がってきたなw

77 :
サンの力により姿を現した、五大石の大精霊 その姿にヨマも目を奪われる
口から血をあふれ出させながらも、そんなヨマに笑みを見せるサン
そしてグリンとティトォも、五大石のその姿に声をあげる

「すげぇ…あれが」「五大石の精霊―――!!」

一行の前には、五大石を額に宿した凛々しい姿の精霊の姿があるのだった


  第120話|大精霊とマジック・パイル


そして大精霊はMPティトォに力を貸し、3人に変わり星のたまごの力を抑えんとする
その膨大な力を大精霊が抑えているうちに、魂の開放をするよう支持するのだった
…大精霊の力を前に、ヨマも近づく事が出来ず それがサンの仕業であると見抜き
倒れるサンに向け、ヨマは光の矢を突きつけるが…

「やってみろ・・・・・・・・・!! 

 や っ て み ろ ォ ら ァ ――――ッ!!!」

ヨマに向け、サンが吠える!! 叫ぶサンに向けヨマはそのまま光の矢を放つが
―――それを前に、ミカゼが立ちはだかり!万象の杖がその一撃を凌いでみせる!
だがその強烈な威力は、サンとミカゼの立つ岩崖をコナゴナに砕く!!
威力を地面に逃がしてもなお膨大なその威力の余波に、二人も巻き込まれてしまうが
それを咄嗟に、リュシカのエンゼルフェザーを生やしたリゼルとイドが間一髪で救出に成功する

78 :
再び駆けつけたティトォの仲間達に、ヨマも苛立ちの表情が浮かぶ
そしてヨマは一人一人ではなく、島中を破壊せんと光を集中させるが
・・・その背後の、更なる膨大な魔力を解き放つティトォの姿にヨマも振り返り―――

【わたしがほしのたまごをおさえつけられるのは すこしのあいだだけ
 いちげきできめるのだ!!】
「魂が暴れることなくひとつに融合してゆく 行ける!!」
「行け」「行け!!」「お願い!!」「行け!!」「行け!!」
「ぶちかませぇ―――――ッ!!!」

「これが… 本当の………!!
 M・P<マジックパイル> ブラックブラックジャベリンズ」

仲間達の思いを乗せ!ブラックブラックジャベリンズがヨマに突き刺さり!!
圧倒的なその威力は、ヨマごと島の地平を抉り取る・・・!!

地平の彼方へと吹き飛ばされるヨマに、グリンも歓声を上げ
ティトォも一息つきつつ、瀕死のサンの蘇生にも無事成功
「よかった 間に合って…」 どうにかサンも無事で済み、ティトォも安堵が浮かぶが
「師匠…… へへ…やってやったぜ ヨマを思いっきり吹っ飛ばしてやった」

「ああ よくやったぞサン でも… まだ終わってはいない…!!」

・・・ティトォが振り返る夜空には、今だ余力を残すヨマの姿があった…!

「思い切り直撃してしまったな… だが今のはわざとだ
 満月の夜は不死身だ それを見せてやるためにな どんなダメージを食らおうと無限の再生力で完全に再生する!!」

ブラックブラックジャベリンズの直撃を受けながら、なおも平然とするヨマには一行も愕然
ならば、サンかグリンがヨマを打開せんとするが…二人共、既に限界だとするティトォは
後はティトォが、自分一人で闘う、と宣言する だがそれには仲間達も無茶だと声をあげるが…

79 :
「わかったんだ みんなが命を懸けて闘う姿を見て 自分達の心が全ての原因だって事に―――
 ぼくらはずっと――― あいつを見ていなかった
 ヨマの後ろにいる 更に強大な三大神器との闘いばかりを考えていた―――
 肉体が崩壊する危険のある技をここで使用する事への抵抗が心のどこかにあったんだ
 でも"先"を見据えすぎて力が出し切れずに負けたら本末転倒だね

 命を懸けなければ ヨマは倒せない
 必要なのは時間でも 経験でも 力でも 運でもなく もはや覚悟だけだったんだ」

…その決意、ティトォ達3人の覚悟と共に その身が光り輝き―――


「我が勝利――― 魂と共に―――」


星のたまごから、三つの魂が弾け飛ぶと共に
その三つの軌跡は再度、星のたまごへと集まり

星のたまごから形成された人形、その表皮がはじけ ティトォの眼光が鋭く輝く―――!!

<続く>

80 :
今回はもういろんなシーンが熱くてうまく言葉にならんw

81 :
覚悟を決めたのはいいが、実際これどうやってヨマ倒すんだろ
無敵の超再生能力をどう攻略するかがカギなんだろうけど、果たしてどう打開したもんか

82 :
BBJ派手だけどまともに決め手にならんな

83 :
マージ島の闘いから離れ、島が見える対岸のほうには
息を切らせながら島のほうに足を向けるライトの姿があった
薬の副作用からか、体調は芳しく無さそうだが…寝てる場合ではないと自分に言い聞かせ
どうにか島の様子を知りたいがどうしたものか…
すると岸からは島から泳いできたシャルロックが上がってきた
シャルロックの姿を確認したライトも、彼に島に何が起きているのか教えてほしいと言う
知っている事ならなんでもいい、とするライトにシャルもなぜそんな事を調べてるのか
シャルの疑問に、ライトはこう答える

「世界中の人々に真実を伝えたいんだ!!
 偽物の女神とその仲間達を 白日の下にさらけ出すんだ……!!」

満月の下、場面はティトォとヨマの戦いへと視点を戻し
真のマジックパイルを開放したティトォの姿に、ヨマも不敵な笑みで返してみせる
「待たせたなヨマ ここからが本当の闘いのはじまりだ」
「フン だいぶマシになったみたいだな だがその力がいつまで持つかな…?」


  第121話|死神ヨマとM・P<マジックパイル>ティトォ


まさしく完璧な融合を果たしたティトォには、バレット王も素晴らしいと声をあげる
これで全員でかかればなんとかなるかもしれない、とするグリンだがそれをジール・ボーイが諌める
ヘタに手を出せばティトォの力に逆に巻き込まれる危険もあり、かえって力を出し切れない、とするが
…その上で、ティトォは皆に力を貸してほしい、と願う…

「俺ひとりの力じゃ ヨマには勝てない」
「でも… 邪魔じゃないんですか?」「一体なにをすればいいんだ!?」

リュシカとミカゼの言葉に…ティトォは僅かに黙し…そしてこう答える
「ずっと信じ続けていたほしいんだ 俺が必ず勝つって――― …頼む!」

84 :
…そのティトォの言葉にヨマは微かな笑みが漏れ出て・・・
そして高笑いと共に、ヨマの身体がさらに禍々しい月光を身に付ける!
それを前にティトォも、ホワイトホワイトフレアで自身の全てを強化する!!

二人の闘いの余波はジール・ボーイが引き受けつつ、そしてその人知を超えた闘いが幕を開ける!!
二人のぶつかり合いは、島の一角を吹き飛ばすほどの爆発を起こし
さしものヨマもその一撃には片腕が損傷してしまう その隙を付きティトォは飴玉をばら撒き
飴玉の破壊エネルギーを利用し、ヨマの周囲を縦横無尽に激しく飛びまわり

「スパイシードロップ マーブルジェンカ」

背後を取ったティトォの一撃がヨマを吹き飛ばす!!
その凄まじさにはジール・ボーイも声をあげる が…
どれだけの致命傷を与えようと、ヨマは一瞬でその肉体を再生させる
ヨマに勝つには、一撃で一気に消し飛ばす以外に方法はないが…

ありったけの力で激しい乱打を浴びせるティトォだが
やはり、無限の再生力を持つヨマには決定打にはならず…

「無駄だ 満月の俺は無限!!いかなる攻撃を喰らおうと尽きる事はない
 ん?お前はもうバテたか?」

逆にティトォの背後を取るヨマの、反撃の一撃がティトォを吹き飛ばす…!!
「一撃で形勢逆転だな この回復力の差はどうする事もできまい
 終わりだ……… そのまま朽ちて大地に還るがいい」
倒れるティトォに向け、言い放つヨマだが…
・・・それでも、ティトォは歯を食いしばり、魂の炎を燃やし、立ち上がろうとする…

85 :
…そのティトォの言葉にヨマは微かな笑みが漏れ出て・・・
そして高笑いと共に、ヨマの身体がさらに禍々しい月光を身に付ける!
それを前にティトォも、ホワイトホワイトフレアで自身の全てを強化する!!

二人の闘いの余波はジール・ボーイが引き受けつつ、そしてその人知を超えた闘いが幕を開ける!!
二人のぶつかり合いは、島の一角を吹き飛ばすほどの爆発を起こし
さしものヨマもその一撃には片腕が損傷してしまう その隙を付きティトォは飴玉をばら撒き
飴玉の破壊エネルギーを利用し、ヨマの周囲を縦横無尽に激しく飛びまわり

「スパイシードロップ マーブルジェンカ」

背後を取ったティトォの一撃がヨマを吹き飛ばす!!
その凄まじさにはジール・ボーイも声をあげる が…
どれだけの致命傷を与えようと、ヨマは一瞬でその肉体を再生させる
ヨマに勝つには、一撃で一気に消し飛ばす以外に方法はないが…

ありったけの力で激しい乱打を浴びせるティトォだが
やはり、無限の再生力を持つヨマには決定打にはならず…

「無駄だ 満月の俺は無限!!いかなる攻撃を喰らおうと尽きる事はない
 ん?お前はもうバテたか?」

逆にティトォの背後を取るヨマの、反撃の一撃がティトォを吹き飛ばす…!!
「一撃で形勢逆転だな この回復力の差はどうする事もできまい
 終わりだ……… そのまま朽ちて大地に還るがいい」
倒れるティトォに向け、言い放つヨマだが…
・・・それでも、ティトォは歯を食いしばり、魂の炎を燃やし、立ち上がろうとする…

86 :
「まだだ………!!力を… 皆の力を……貸してくれ……ッ!!!」
力を振り絞り、立ち上がろうとするティトォの姿を前に
仲間達もその心でティトォの勝利を祈るが・・・

「そんなチカラは存在しない 幻想だ
 お前は今ひとりで闘っている 仲間は力なんて貸してない 見てるだけだ!!」

仲間と言う幻想にしがみ付くティトォを嘲笑うように、言い放つヨマだが…
ティトォもその力を振り絞り、立ち上がりながら…!


「皆が・・・! 信じてくれる事で 力が振り絞れる―――
 仲間を 想う事で立ち上がれる―――!!

 それが仲間の力じゃないなら なんだってんだ馬鹿野郎!!!!!」


魂の叫びと共に、ティトォは力強く立ち上がる!!!
それを前に、ヨマも嘲りの笑いと共にこの戦いを終わらせんとするが
―――突如、ヨマはその口から血をあふれ出させる!?
自身の肉体の、突然の異常に困惑するヨマに向けティトォが告げる

「やっと…効いてきたか ヨマ お前に叩き込んでいたのは破壊魔法のスパイシードロップだけじゃない
 回復魔法ホワイトホワイトフレア
 お前の復元能力はつまり自動で回復魔法がかかっているようなもの
 そこに俺が別の回復魔法を上から"重ねがけ"してやった
 んでお前の回復を押さえ込んだってわけだ」

(別の回復魔法を・・・ 上書きされた!!?)「野郎ォ…!!」
言い放つティトォに口端から血を溢れさせるヨマも、初めて苦悶の表情が浮かぶのだった

<続く>

87 :
ヨマの別キャラ感が凄い

88 :
信頼から生まれる力は確かにヨマには理解できるものじゃないだろうな
この辺の対比はティトォの魂の叫びと相まって熱い演出だわ

89 :
ヨマの回復能力をティトォのWWフレアで封じた、て下りがいまいちようわからん
ヨマの超回復をさらに強化させてオーバーフローさせたってことなのか
WWフレアの回復力を最低値にしてデバフ気味に使ってるてことなのか
ってかんじのどっちかだとは思うんだけどどうなんだろ

90 :
回復量も操れるんだろうから多分後者だと思う
それに加えてwwfは相手を操作する能力もあるから、それでヨマの回復を押さえ込んでいる感じかな?
MPティトォの方が格上なのはジルさんの台詞からも分かるし
ただそれだと上書きって言うのとは違う気もしてる

91 :
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/   
   /     i f ,.r='"-‐'つ____こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

92 :
そういやライトなんてのもいたなあ、完全に存在忘れてたわ。
サンにも見せ場があったけど、正直なところライトは完全に語り部ポジにしかならなさそうだ。

93 :
ティトォの逆転の策により、ヨマは苦悶の表情が浮かび
動向を見守るアダラパタも、勝負の風向きが変わった事を予感する
そしてヨマに向け、ティトォが言い放つ
           きえ
「さぁて そろそろ消滅ろよ ヨマ」
ティトォとヨマ、その闘いの決着は近い…
一方、すでに限界ギリギリのグリンはその身からは滝のような汗が溢れ出る 
一向もそんなグリンに心配そうな声が出てしまうが
グリンも倒れそうな身を堪え、その勝負を最後まで見守らんとしていた…

  第122話|最強の一撃と最高の一撃

アダラパタもヨマの下に向かいたいところだが、島に向かう手段が無く
どうしたものか悩んでいると…アダラパタの上空をテンション上がったバカが飛んでた
空を飛んでるバカの姿に アダラパタに閃きが浮かぶ…!!
二人の戦いに視点を戻し、ヨマは叫び声を挙げながらその四肢を月光に変え
地割れが起きると共にひび割れた地面が浮き上がり、周囲の空間が歪む…
「なりふり構っていられなくなったからな 猪口才な奥の手を使用させてもらうぜ
 月花光刺態 霧幻舞妖<むげんぶよう>」
そしてヨマの姿はその場から掻き消える 以前使った屈折率を操作した技と同じ手法と見るが
今回は更に月の引力を利用した、周囲を浮遊する岩がヨマの気配を遮断する
さらに浮遊する岩がティトォに襲い掛かり、小宇宙の迷宮がティトォを苦しめる…

94 :
…その歪んだ空間の中で、不意にティトォが呟く
「ヨマ お前は大した奴だったぜ
 最初は強さに自惚れた頭の悪さ丸出しの闘い方だったが
 目が覚めてからは見違えるようだった 目が覚めてからは見違えるようだった
 無駄のない動きに状況に応じた戦略――― 恐るべき男だったよ」
「―――何 過去形になってんだ」
ティトォの言葉に、ヨマもそう返した その瞬間

ティトォの一撃がヨマを捕らえ、強烈な蹴りがヨマの顔面に突き刺さる!!!

「千里眼総眼図 なんとかギリギリデータが集まった
 そしてお前と言う"本"の次のページを読んだ」
ティトォ一人で戦いながら、ヨマのデータを取り込んだ事にミカゼも驚愕
ジール・ボーイも今のティトォは3人で闘っているからこそ可能な芸当であると気づき
―――そして、満月の下
「せめて 最後は美しく     咲き誇れ」
ティトォの最後の一撃が、月下の花を咲かせる―――!
…砕け散るヨマの姿に、ティトォも最後に、彼の本質を読み取る
「とても…読みやすい心だった お前はある意味とても純粋なんだな…
 自分に正直で真っ直ぐで… おかしな言い方かもしれないが…透き通った心の持ち主―――
 だからお前は…誰よりも"悪"になったんだな」

95 :
…だが、ティトォも肉体に限界が訪れるように、腕にひびが入る
ティトォ自身もギリギリの勝負であったが、ここに彼の勝利が…そう、思われたが
ティトォは土煙の中から延びる光の縄がヨマの首にかかっている事に気づき…
「や…れ アダラパタ」
そう、アダラパタの極楽連鞭が、瀕死のヨマの魂を操作せんとしていた!
(*ちなみにアダラパタはバカを操作して上に乗り駆けつけました
そしてアダラパタの操作により、ヨマの残った生命力を魔力に変換させ
ヨマはティトォを道連れにせんと、その身を光の矢とさせる!
「お前を道連れに出来るなら本望だ 俺のぜんぶを ぶちまけてやる」
…もはや肉体の限界が来ているティトォでは回避は不可能
真正面から受け止めるしか…そう思った矢先 誰かがティトォを突き飛ばした
その間一髪でティトォを突き飛ばしたのは グリンであった
「あ ごめんごめん なんか勝手に身体が動いちゃってさ」
普段の調子であっからかんとした笑顔を浮かべて言うグリン
ティトォも、バレット王も、グリンのその行動に目を見開き…
(敵を読む事に精一杯で 仲間の気持ちがわからなくてどうする!!)
そして閃光の中、ティトォの悲痛な声が響き―――
―――閃光の中…グリンの目の前には、走馬灯の如き、過去の映像が浮かび上がる
そこに浮かび上がるのは、初めて自身がゴッドマシンを使い、時の眠りに囚われた時のこと…
夫婦の二人が、眠りにつく息子グリンの傍につく様子が浮かんでいた
「これは…? 過去…?ゴッドマシンの暴走…?」
その光景を前に、グリンも困惑気味に呟き…

96 :
―何年も眠っちまったら…友達失くしちまうぞ みんなどんどん大人になっちまって―
いつ覚めるかもわからぬ眠りについた息子に、父バレットもグリンを心配する声が出るが
―あら いいじゃない またその時代でも友達を作れば
 新しい時代で新しい友達がどんどんできる それはとても素晴らしい事じゃない―
母メルルシアは、笑顔で息子が新たな友と出会える事を願う
―友達…できるかな―
―できるわよ …ね!―
そういいながら、母メルルシアは その光景を見やる『グリン』の方を向き、そう声をかける…
母を呼ぶグリンの声は、新たな閃光にかき消され―――
―――続けてグリンの前に浮かぶのは、グリンが飼っていたペット、モルガンと初めて会った日のこと
なんでもモルガンは近くの河にいた亀をグリンの為につれてきたとの事で
亀は万年とも言うし、長くグリンの友達でいてくれる、との夫婦の考えもあったが
…なんだか様子がおかしい亀のモルガン、なんかの病気持ちだったかと心配する声をよそに
モルガン、ひっくりかえって息絶えました 飼育1日目のことである
「モルガァ――――――ン!!!」ひっくり返ったモルガンに叫び声が響くのであった
そして更にグリンは、その過去の流れに飲まれるように流され続ける…
(過去… 思い出… 失くした時間… 戻らない時間… 母さん… モルガン…)
グリンを笑顔で呼ぶ、護衛隊の皆の姿が浮かびながらも、その流れの闇の中でグリンは為す術無く…
(俺は……… 俺は 何処へ行きたいんだ……… 俺は―――)

97 :
 グリン     グリン!!
―――そこに、暗闇の中からグリンの名を叫び、手を伸ばす存在に気付く

 グリン!!!!!

叫び声と共に、その手を伸ばすのは 大切な親友 ティトォ…
グリンも手を伸ばすティトォの姿に、笑顔でその手を掴む
だが、それと共に悪意の矢もすでに眼前まで迫るが―――
気付けば、グリンの手には
コルクマリーに切り落とされたはずの穿印… いや
大切な友達の一人であった、モルガンがグリンの手へと戻っていた
破壊の光が島に輝くその一瞬が終わり…
ヨマの最後の一撃は、グリンによる穿印の雷光により回避する事ができた
上半身のみとなったヨマが、二人の背後で倒れ…ティトォとグリン、二人は共に肩を並べ
魂と共に――― その勝利を共に祝福するのであった
仲間達も決着がついたと見て、笑顔を浮かべるが
・・・が、ボロボロで荒い息をつくヨマは、今だ月光を鋭い爪と変化させるが・・・
アダラパタの刻印を瞳に刻むヨマは、鈍い音を立てながら動こうとする、が―――

98 :
→五本の指    ジール・ボーイ    →消去
           コルクマリー
           ナトラレーゼ
          →ヨマ
           ジャンクーア
 
端末の操作と共に、ヨマはその鋭い爪を自らの肉体に突き刺す!!
そして、砕け散るヨマに向け

「役立たずはR」
アダラパタはそう吐き捨てるのであった

<続く>

99 :
ラストのグリンとティトォには胸が熱くなった
友情パワーはいつだっていいもんだなあ

100 :
五本の指すら独断で消せるあたり、立場的にはもちろん(ほぼ影の設立者)だけど
実力的にもかなり上位だよなあアダさん 決まればほぼ一撃必殺、生殺与奪思いのままの極楽連鞭が強すぎる


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