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平野啓一郎 part31


1 :2019/06/29 〜 最終レス :2020/06/23
たてますた
VIPQ2_EXTDAT: none:default:1000:512:----: EXT was configured

2 :
2

3 :
「カッコいい」とは何か
https://gendai.ismedia.jp/list/books/gendai-shinsho/9784065170489

https://cakes.mu/series/4353

4 :
あいうえ61

5 :
「正解がない現在だからこそ、自分が感じる『カッコいい』を大切に」平野啓一郎さんの考える「カッコいい論」。
2019年8月21日
https://asa-shibu.tokyo/2019/08/21/20190803/

6 :
平野すごくカッコ悪いと思うんだけど

7 :
>>6
何がかっこいいかは人それぞれ見方が違うからね
平野は自分がかっこいいと思っている

8 :
必死でカッコ良くなろうとしているところが見苦しい

9 :
>>8
ほんそれ
ださー

10 :
平野啓一郎氏が苦言「暴走する嫌韓ムードを諫めるくらいのことをしたらどうか」リプライは大荒れに
8/22(木) 18:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190822-00000158-sph-soci

11 :
ファッション左翼は嫌われる

12 :
平野は書くことよりも
「小説家でーす」と言ってマスコミに出ることの方が、
最終目的なんじゃないかな、って感じがする。

13 :
インフルエンサー平野くん

14 :
ファッション ファッショ

15 :
平野の本やインタビュー読んで「痺れる」感覚にはなったことないな

16 :
平野啓一郎@hiranok
散々、煽っておいて、何が「国民どうし交流を」だ。アホか。ずっと努力してるよ。
だったら、日本国内で暴走している嫌韓ムードを諫めるくらいのことをしたらどうか。

悪いのはそっちだろう!と圧力かけて屈服させようとするのは、「煽り運転」外交だろう。
媚びるか、圧力かけるしか能がなく、結局、国家にとって利益になることを
何も引き出せない外交は最悪。外務省もどうなってるのか。

17 :
なんか、まるっきり、そこらへんのただのオニーチャンだな。
まあ、実際そうなんだろうな。

18 :
学校での「仮面」脱がなくていい 
平野啓一郎さんの「分人構成図」 
世の中の大半は「違う考え」それでいい

話が合わなくても気に病まないで、「感化」も一つ

 クラスで話が合わない人には、適当に笑っていていいんじゃないですか。「愛想笑い」は大人になってからもあると思います。

 それが「本当の自分を生きていない」って思うのもすごくよくわかります。でも、例えばみんながおもしろいと言っているものについて「そんなのおもしろくない!」って言うのは角が立ちます。おもしろくないと思うのなら、家に帰って自分の好きなことをすればいいんです。

 仲の良い友達を感化していく、ということもできますよね。僕の頃なんかは、無理やりCDを貸したりしていました。ギターを弾いていたので、バンドをやるなら友達をその気にさせていかないといけないから、ちょっとずつ仲間に引き入れていきました。

 そういう友達が一人か二人かできれば全然良いと思います。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190823-00000006-withnews-soci&p=4

19 :
政治のことに口出しすると残念な面が露わになる
古市憲寿の盗作についてどう思っていたのだろう

20 :
古市なんていう鼻クソの事など知らん

21 :
平野も鼻くそ

22 :
思い出の味 ? 平野啓一郎
第22回
「ウェルダンのタコ焼き」
https://www.shosetsu-maru.com/node/1404

23 :
平野啓一郎さん、孤独だった中学時代 「援軍」との出会い
https://withnews.jp/article/f0190807000qq000000000000000W07n10101qq000019555A

24 :
あいかわらず文章下手だな

25 :
“カッコいい人”の共通点とは!? 芥川賞作家・平野啓一郎がズバリ解説!
2019.08.28 up
https://news.radiko.jp/article/station/FMT/34767/

26 :
コルクとか本当に日本の文芸の癌だわ。

平野啓一郎なんてどう見てもねえ、

エージェントがクソほどステマして五流多摩川
作家もどきを持ち上げるのとか本当に屑だと思うわ。

27 :
実売どれくらいなのだろう
持ち上げてもらって販促にも積極的だけど実売数と見合っているのだろうか

28 :
小説連動音楽アルバム『マチネの終わりに and more』(9/18発売)楽曲試聴第1弾スタート!
https://columbia.jp/artist-info/fukuda/info/67332.html

29 :
ドイツがポーランドにやったこと

https://dotup.org/uploda/dotup.org1935827.mp4

30 :
平野啓一郎
@hiranok

電子でしか読めない名作の絶版本もある。おかしい。大体、「ウェブ上で随時内容が更新される可能性があり、応募者が読んだ内容や引用部分を特定するのが難しい」(事務局)って言うけど、電子本のデータ変更、簡単じゃない。ウェブ記事と区別がついてない。

31 :
【#平野啓一郎 イベントのお知らせ】 11月2日14:00より 岐阜の長良川国際会議場にて、『 #マチネの終わりに 』について平野啓一郎が語ります。ご予約受付を開始しております。奇遇にも、11月2日は映画公開の翌日ですね!岐阜のみなさま、ぜひお越しくださいませ。

32 :
あげ

33 :
わろ

34 :


35 :
おは

36 :
近未来の人間 心や死生観に変化はあるか 平野啓一郎さんに聞く小説「本心」
2019/9/6 6:30 (2019/9/6 12:27 更新)
西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/539908/

37 :
おは

38 :
平野啓一郎
@hiranok

僕は韓国に友人も多く、翻訳で僕の本を読み、共感してくれている読者もいる。だから、昨今の「嫌韓」に沸き上がってる日本の現状には、腹も立つけど、深く傷ついてもいる。朝から晩まで。気がヘンになりそうだよ。

39 :
平野啓一郎
@hiranok

のび太くんの母親が「嫌韓」ワイドショーにのめり込み、お父さんが『週刊ポスト』の「嫌韓」特集を嬉々として読んで、のび太くんに「韓国となんか付き合う必要ないぞ」と教えてる姿を想像すべきだね。悪夢だよ。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-193368.html

40 :
平野って外交やビジネスでの付き合いと
個人の付き合いとを混同するほどバカなんだな

41 :
おは

42 :
わろ

43 :
あは

44 :
こんにちは

45 :
政治家のことだけじゃなく日本人を馬鹿にし過ぎ

46 :
青瓦台とその子飼いの市民団体が騒いでるだけで
一般市民はそれほど騒いでないし
どういうわけかこの種のプロ市民の声闘路線に
日本のマスコミが保革を問わず過剰反応を示しているだけであって

47 :
あくまで政府間の外交・防衛・通商問題に過ぎないのに
報道機関の発信する誇張された市民感情にフォーカスして
いわゆる文化人が世間一般を糾弾するのはどうかな
騒ぎ立てる週刊誌が存在する事と
それに同意する市民が多数派は形成していることは別問題なんだけどね
そんな事が分からない平野君でもなかろうに

48 :
>>16での元になった記事だってずっと努力してる人当てじゃないことくらい読んでわかりそうなもんなのに
行間も読めないかね

49 :
ただのそこらへんのおにーちゃんだな。

50 :
いかにもな設定。
いかにもな登場人物。
いかにもな会話。

51 :
朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」
1位 「1Q84」村上春樹
2位 「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ
3位「告白」町田康
4位「火車」(宮部みゆき、1992)
4位「OUT」(桐野夏生、1997)
4位「観光客の哲学」(東浩紀、2017)
7位「銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド、2000)
8位「博士の愛した数式」(小川洋子、2003)
9位「〈民主〉と〈愛国〉」(小熊英二、2002)
10位「ねじまき鳥クロニクル」(村上春樹、1994)
11位「磁力と重力の発見」(山本義隆、2003)
11位「コンビニ人間」(村田沙耶香、2016)
13位「昭和の劇」(笠原和夫ほか、2002)
13位「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一、2007)
15位「新しい中世」(田中明彦、1996)
15位「大・水滸伝シリーズ」(北方謙三、2000)
15位「トランスクリティーク」(柄谷行人、2001)
15位「献灯使」(多和田葉子、2014)
15位「中央銀行」(白川方明2018)
20位「マークスの山」(高村薫1993)
20位「キメラ」(山室信一、1993)
20位「もの食う人びと」(辺見庸、1994)
20位「西行花伝」(辻邦生、1995)
20位「蒼穹の昴」(浅田次郎、1996)
20位「日本の経済格差」(橘木俊詔、1998)
20位「チェルノブイリの祈り」(スベトラーナ・アレクシエービッチ、1998)
20位「逝きし世の面影」(渡辺京二、1998)
20位「昭和史 1926-1945」(半藤一利、2004)
20位「反貧困」(湯浅誠、2008)
20位「東京プリズン」(赤坂真理、2012)
https://book.asahi.com/article/12182809

52 :
平野啓一郎
@hiranok

前のこのインタヴューもしびれたな。出版関係者は、「クソみたいな本を作らないこと」と肝に銘ずべし。
https://wired.jp/2013/07/06/don-was/

53 :
https://scontent-nrt1-1.cdninstagram.com/vp/4331fd162f6b5a358d88851e4872fca1/5E1091EF/t51.2885-15/e35/69328405_2387263714933642_5185483900562205541_n.jpg?_nc_ht=scontent-nrt1-1.cdninstagram.com&_nc_cat=110

54 :
https://scontent-nrt1-1.cdninstagram.com/vp/e822a7bc294b96f194804bcf19389d87/5E049BCF/t51.2885-15/e35/69808149_191227965206875_6498965179370391043_n.jpg?_nc_ht=scontent-nrt1-1.cdninstagram.com&_nc_cat=107

55 :
https://pbs.twimg.com/media/EDsguTyUYAAq4Yr.jpg

56 :
https://pbs.twimg.com/media/EDQ6T6AX4AAupvI.jpg

57 :
平野啓一郎
@hiranok

日本の少子高齢化の未来予測を見ていると、かなり悲観的な気持ちになるが、それに自然災害が加わると、一体どうなるのか? 巨大地震だけでなく、温暖化で、今後ますます台風や豪雨の被害が酷くなると考えると、気が重い。なぜ五輪に金を使えるのか、理解できない。

58 :
平野啓一郎作品 公式(『本心』新聞連載中/『マチネの終わりに』『ある男』)
@matinee0409

【『#マチネの終わりに』累計50万部突破!】 『マチネの終わりに』 重版です!大変光栄なことに、6月の文庫版発売から毎月重版を重ねています。読んでくださったみなさま、ありがとうございます。次作の #ある男 や、恋愛繋がりで #かたちだけの愛 も併せて、ぜひ!

59 :
こんにちは

60 :
平野啓一郎
@hiranok

社会的に高い地位にあっても、@何で評価されてるのか、実体がよくわからない A話を聞いても大したことを言わない、という人には、近づかない方が身のためでしょう。

61 :
 一度しか見られないものは、貴重だ。
 月並みだが、この意見には、大方の人が同意するだろう。

 とすると、時間と不可分に生きている人間は、その存在がそのまま、貴重だと言える。なぜなら、生きている限り、人は変化し続け、今のこの瞬間の僕は、次の瞬間にはもう、存在していないのだから。

 実際には、たったこれだけのことを言う間にも、僕は同じでない。細胞レヴェルでも、分子レヴェルでも、それは明白だ。
 もっと単純に、僕が今、死にかけていると想像したなら? これだけのことを言う間に、刻々と病状が悪化し、結局、僕は終わりまで言い果(おお)せることなく、最後の究極の変化を――つまり死を――迎えてしまうのかもしれない。

 たった一行の文章の中でも、人間は変化しながら生きている。
 こうした考えに、果たして人は、踏み止(とど)まれるのかどうか。――
 今日、玄関先で見送った幼い子供の姿は、もう二度と見られない。学校から戻ってきた息子は、朝と似た、しかし、微(かす)かに違った存在なのだから。

 僕たちは、その違いが随分と蓄積されたあとで、ようやく感づくのが常だ。
 本一ページ分のインクの量を、僕たちは決して感じ取ることが出来ない。
 しかし、一万冊の本のインクなら、身を以(もっ)て実感するだろう。

 変化の重みには、それと似たところがある。勿論(もちろん)、目を凝らせば、その微々たるインクが、各ページに描き出しているものこそは、刻々たる変化だ。 
 
 人間だけではない。生き物も風景も、一瞬ごとに貴重なものを失っては、また、入れ違いに貴重なものになってゆく。
 愛は、今日のその、既に違ってしまっている存在を、昨日のそれと同一視して持続する。鈍感さの故に? 誤解の故に? それとも、強さの故に?
 時にはそれが、似ても似つかない外観になろうとも、中身になろうとも、或(ある)いは、その存在自体が失われようとも。――

「本心」プロローグ
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/541086/

62 :
 それとも、今日の愛もまた、昨日とは同じでなく、明日にはもう失われてしまっているのだろうか?
 だからこそ、尊いのだと、あなたは言うだろうか。
 
  第一章 再生
 
「――母を作ってほしいんです。」

 担当者と向き合って座ると、たった数秒の沈黙に耐えられず、僕の方から、そう口を開いた。

 もっと他に言いようがあったのかもしれない。当の僕自身が、言った先から、その不可能な単語の組み合わせに恥じ入り、意気沮喪(いきそそう)したのだから。
 メールで既に、希望は伝えてあったので、確認程度のつもりだった。しかし僕は、途中で涙ぐんでしまった。たったそれだけのことさえ、言い果(おお)せることが出来ずに。

 なぜかはわからない。母を亡くして、半年間堪(こら)えていた寂しさが、溢(あふ)れ出してしまったのだろうが、その挙(あ)げ句がこれかと、惨めな気持ちがないわけでもなかった。
 それに、単純に、おかしかったのだとも思う。――おかしくて泣いて悪い理由があるだろうか?
 
 僕は丁度(ちょうど)、二十九歳になったところだった。

 僕と母は、どちらかがRば、残された方は一人になるという、二人だけの家族だった。
 もう母は存在しない。その一事を考えれば考えるほど、僕は、この世界そのものの変質に当惑した。
 簡単なことが、色々とわからなくなった。例えば、なぜ法律を守らなければならないのか、とか。……
 用心していても、孤独は日々、からだの方々に空いた隙間から、冷たく浸透してきた。僕は慌てて、誰にも覚(さと)られないように、その孔(あな)を手で塞(ふさ)いだ。
 僕たちを知る人は多くはなかったが、誰からも仲の良い親子だと見られていたし、僕は母親思いの、心の優しい青年だという評判だった。

「本心」第2回プロローグ
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/541764/

63 :
 話を簡単にしてしまえば、母の死後、僕がすぐに、VF(ヴァーチャル・フィギュア)を作るという考えに縋(すが)ったように見えるだろうが、実際には、少なくとも半年間、新しい生活に適応しようとする、僕なりの努力の時間があった。

 それは、知ってほしいことの一つである。
 
 僕は、六月一日生まれで、それが、「朔也(さくや)」という名の由来になっている。「一日」を、古い言葉で「朔(ついたち)」ということを、僕は母から何度となく聞いていた。
 母に祝われることのない初めての誕生日から数日を経て、僕は不意に胸に手を当て、言いしれぬ不安に襲われた。
 自分では、その都度うまく蓋(ふた)をしたつもりだったからだの隅々の孔(あな)が、結局、開(ひら)いたままで、僕の内側に孤独のための斑(まだら)な空虚を
作り出していた。僕は、外からの侵入者を警戒するあまり、僕自身が零(こぼ)れ落ち続けていたことにさえ、気づいていなかったのだった。
 体が軽くなる、というのは、大抵は何か快さの表現だが、僕はその腐木(ふぼく)のような脆(もろ)い感触に、これはいけない、と初めて自覚し、その解決策を考えた。
 それが、僕が今、渋谷の高層ビルの中にいる理由だった。
 
 担当者は、野崎(のざき)という名の、僕よりも恐らく、一回り年上らしい女性だった。白いブラウスを着ていて、髪を短く切っている。メイクの仕方から、外国生活が長いのではないか、という感じがした。

 ここに来る客では、泣き出すことも珍しくはないのか、彼女は、理解に富んだ表情を見せ、僕が落ち着くのを待った。一重まぶたの小さな目が、よくわかりますよ、
という風にこちらを見ていたが、観察されている感じもした。誇張でなく、僕は一瞬、彼女が受付用のロボットであることを疑った。
 ネットで済むはずの手続きを、わざわざ対面で行うのが、この会社の“人間味溢(あふ)れる”特徴で、彼女はつまりは、そういう仕事に恵まれる人物のはずだった。
「お母様のVFを製作してほしい、というご依頼ですね。」
「はい。」

「本心」 連載第3回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/541766/

64 :
 話を簡単にしてしまえば、母の死後、僕がすぐに、VF(ヴァーチャル・フィギュア)を作るという考えに縋(すが)ったように見えるだろうが、実際には、少なくとも半年間、新しい生活に適応しようとする、僕なりの努力の時間があった。

 それは、知ってほしいことの一つである。
 
 僕は、六月一日生まれで、それが、「朔也(さくや)」という名の由来になっている。「一日」を、古い言葉で「朔(ついたち)」ということを、僕は母から何度となく聞いていた。
 母に祝われることのない初めての誕生日から数日を経て、僕は不意に胸に手を当て、言いしれぬ不安に襲われた。
 自分では、その都度うまく蓋(ふた)をしたつもりだったからだの隅々の孔(あな)が、結局、開(ひら)いたままで、僕の内側に孤独のための斑(まだら)な空虚を
作り出していた。僕は、外からの侵入者を警戒するあまり、僕自身が零(こぼ)れ落ち続けていたことにさえ、気づいていなかったのだった。
 体が軽くなる、というのは、大抵は何か快さの表現だが、僕はその腐木(ふぼく)のような脆(もろ)い感触に、これはいけない、と初めて自覚し、その解決策を考えた。
 それが、僕が今、渋谷の高層ビルの中にいる理由だった。
 
 担当者は、野崎(のざき)という名の、僕よりも恐らく、一回り年上らしい女性だった。白いブラウスを着ていて、髪を短く切っている。メイクの仕方から、外国生活が長いのではないか、という感じがした。

 ここに来る客では、泣き出すことも珍しくはないのか、彼女は、理解に富んだ表情を見せ、僕が落ち着くのを待った。一重まぶたの小さな目が、よくわかりますよ、
という風にこちらを見ていたが、観察されている感じもした。誇張でなく、僕は一瞬、彼女が受付用のロボットであることを疑った。
 ネットで済むはずの手続きを、わざわざ対面で行うのが、この会社の“人間味溢(あふ)れる”特徴で、彼女はつまりは、そういう仕事に恵まれる人物のはずだった。
「お母様のVFを製作してほしい、というご依頼ですね。」
「はい。」

「本心」 連載第3回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/541766/

65 :
平野啓一郎
@hiranok

ツイッターのフォロワーが10万人を超えました。「純文学」の小説家的には、5万人くらい、フォローしてくれる人がいたら心強いだろうなぁと思って始めたのですが、ありがたいことです。

66 :
「VF(ヴァーチャル・フィギュア)については、おおよそ、ご存じですか?」
「――多分、一般的なことくらいしか。」

「仮想空間の中に、人間を作ります。モデルがいる場合と、まったくの架空の存在の場合と、両方あります。石川(いしかわ)
様の場合は、いる方、ですね。姿かたちは、本当の人間と、まったく区別がつきません。たとえば、わたしのVFとわたし本人とが、仮想空間で石川様にお会いしても、まず、どちらが本物かは見分けられないと思います。」
「そこまで……ですか?」
「はい。あとでお見せしますが、その点に関しましては、ご信頼下さい。話しかければ、非常に自然に受け答えをしてくれます。――ただ、“心”はありません。会話を統語論的に分析して、最適な返答をするだけです。」
「……それは理解しています。」
「興醒(きょうざ)めかもしれませんが、どれほど強調しても、お客様は途中から、必ずVFに“心”を感じ始めます。もちろん、それがVFの理想ですが、その誤解に基づいたクレームが少なからずありますので、最初に確認させていただいてます。」

 セールス・トークだろうと、半信半疑だったが、想像すると、喜びと言うより不穏なものを感じた。
 僕は端的に言って、欺(だま)されたがっている人間だった。そして、彼女の口調は、製品の説明というより、僕自身の治療方針の確認のようだった。
「お母様は生前、VFの製作に同意されてましたか?」
 僕は咄嗟(とっさ)に、「はい、」と嘘(うそ)を吐(つ)いた。そんな話は決してしなかったが、本人の同意がないと言うと、製作を拒否されるか、面倒な手続きを求められるのではと思ったからだった。
「他のご家族は同意されてますか?」
「母一人、子一人の母子家庭でしたので。……母の両親は、既に亡くなっています。母の姉――僕の伯母――がいますが、ずっと会ってません。葬式にも来ませんでしたから。」
「承知しました。ご親族の間で、トラブルになることもありますので、一応。――失礼ですが、石川様は、生前のお母様とのご関係は、良好でしたか?」

「本心」 連載第4回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/541972/

67 :
 僕は、最初の涙の印象を打ち消したくて、
「わざわざ嫌な母親のVF(ヴァーチャル・フィギュア)を作る人がいるんでしょうか?」
 と笑ってみせた。あまり陰気な、不安定な精神の人間と思われると、母のVFも、そんな息子向けの仕様にされるかもしれないと懸念したからだった。

 彼女はしかし、意外にも、当然のように頷(うなず)いた。
「いらっしゃいます。――ただ、理想化しますが。」
「ああ、……そういうことですか。」
「生前から、実際の家族とはまったく違った、理想的なVFの家族を作られる方もいらっしゃいます。これはあまりお薦めしませんが、片思いの相手を作られる方も。石川様の場合は、出来るだけ実物のお母様に似せる、ということでよろしかったでしょうか?」
「本物そっくりにして下さい。」と、僕は彼女の言葉を最後まで聞かずに言った。「本物に近ければ近いほど理想的です。」

 彼女は、「かしこまりました。」とだけ言うと、傍らのモニターに目を遣(や)って、聴き取られた会話が、自動的に整理されてゆく具合を確認していた。
 

68 :
 たったこれだけのやりとりで、僕は疲労を感じた。彼女に好感を抱いたが、向こうはそうではなかっただろう。ピンと張ったピアノ線のような緊張の上で、期待と警戒とがゴムボールのように跳ねて、胸の裡(うち)で、素(す)っ頓狂(とんきょう)な音を立てていた。

 三十三階で、エレヴェーターを降りた時に見た「株式会社 カンランシャ」というカラフルなロゴのステッカーが、デスクの上にも置かれている。

 野心的な、幾らか子供っぽいベンチャー企業の社長がいかにも考えそうな社名。−−その由来を聞かされても、私的な思い入れが強すぎて、ほとんど共感できない類いの。……

 オフィスは広く、背の高い鉢に植えられた観葉植物が、木製の棚と組み合わされて、空間を機能的に仕切っている。ハンモックも見え、職場と言うより、自由なカフェのような雰囲気だった。

 漆喰風(しっくいふう)の壁は白く、足許(あしもと)には、シロナガスクジラが描かれた幻想的な絨毯(じゅうたん)が敷かれている。

「本心」 連載第5回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/542303/

69 :
 バッサイアやフィカス、ガジュマルなど、僕でもAR(添加現実)を頼らずに名前を言える木が、目立って生い茂っていて、それが初夏の光を心地良く遮っていた。

 よく手入れが行き届いていて、枝にも葉にも張りがあり、生気が感じられた。

 窓から遠い場所に置かれた鉢まで、ここではどうしてこんなに緑が新鮮なのだろうか。眼の先には、エスキナンサスが吊(つ)り下がっている。それは、本物らしかったが、ひょっとすると、何割かは造花の類いが混ざっているのかもしれない。

 母は植物を愛していたが、その死後、枯れてしまう葉が増える度に、僕はその正直さに共感を覚えた。母のいなくなった世界で、どうしてその葉脈を力強く張り巡らせる必要があるだろうか。僕は決して、植物
に“心”があると信じる類いの人間ではないが、それでも、手持ちの乏しい語彙(ごい)を漁(あさ)ると、寂しげだとか、悲しげとかいった言葉ばかりが目についた。

 もう、こんなに光の眩(まぶ)しい季節だと言うのに。……
 
「――石川様は、現在、二十九歳ですね?」

 あまり長く窓の方を見ていたせいで、振り返った時、僕は野崎の姿を見失った。
「……そうです、先月が誕生日でした。」
「いつ頃のお母様をご希望ですか? 直近の事故に遭われる前のお母様か、それとも、もっと別の年齢の頃か。」

 即答できなかった。迂闊(うかつ)にも、僕はそれを考えたことがなかった。

 この半年というもの、僕の脳裡(のうり)を去来したのは、幼少期に見上げた、まだ四十代半ばになったばかりの若々しい母の笑顔から、一年ほど前に、玉ねぎを切っていて人差し指の爪を削(そ)ぎ落としてしまった時の痛々しげな表情まで、一時も同じではなかった。

 これから一緒に生活をするとして、いつ頃の、どんな顔の母が理想的なのか?−−遺影は、葬儀会社の薦めに従って、時期の異なる五枚ほどの写真を選んで、切り替わるようにしてあった。しかし、VF(ヴァーチャル・フィギュア)となると、そうはいかないのか。

「オプションで、複数の時期を選んでいただくことも出来ます。その分、お手間と費用がかかりますが。お子さんを亡くされた方などは、未来の姿を選ばれることもあります。」

「本心」 連載第6回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/542658/

70 :
「未来?」
「はい。成人後の姿を、かなり正確に予想できます。」

 僕は、どうして正確に予想できたとわかるのだろうかと、流石(さすが)に訝(いぶか)った。正解は、永遠に失われているというのに。

 成長や老化は、なるほど、ある程度、予想がつくかもしれない。しかし、その子がいつか看板に額をぶつけて作る傷のかたちを、どうして予測できるだろうか?

 けれども、その未来の子供の姿に救いを感じている遺族もいるのだった。その不出来の指摘は、結局のところ、慎むべきなのだろう。第一、“ユーザー”こそは、そんなことは百も承知のはずだった。
「今日、決めていただかなくても結構です。ゆっくりご検討ください。ただ、複数のヴァージョンを作られても、結局、みなさん、一体に絞っていかれますね。……」
「……そうですか。――ただ、まだ、購入するかどうかを決めてないんです。どの程度、母を再現できるのかを知りたいのですが。」
「精度は、ご提供いただける資料次第です。写真と動画、遺伝子情報、生活環境、各種のライフログ、ご友人や知人、……サンプルとして、弊社で製作したVF(ヴァ−チャル・フィギュア)に実際に会っていただけると、色々ご理解いただけると思います。」

 そう言うと、野崎は立ち上がって僕を別室に誘(いざな)った。
 
       ◇
 体験ルームは、意外と平凡な応接室だったが、外部からは遮蔽(しゃへい)されていて、壁には闘牛をモティーフにしたピカソのエッチングが飾られていた。かなり古色を帯びていて、しみもある。最近の精巧なレプリカなのか、二十世紀に刷られたものなのか。

 ヘッドセットとグローブを装着しても、何も変化はなかった。僕は、これから対面するVFが、AR方式で、現実に添加されるのか、それともヘッドセット越しに見ている部屋が、既に仮想的に再現された応接室なのか、本当に区別できなかった。

 黒いレザーのソファの前には、コーヒーが置かれている。座って、それを飲めば、わかることだろうが。……

「本心」 連載第7回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/542946/

71 :
 野崎が、二人を連れだって戻って来た。

 一人は、薄いピンクの半袖シャツを着た、四十前後の痩身(そうしん)の男性で、よく日焼けしているが、僕とは違い、長い休暇中に、ゆっくり時間をかけて焼いたらしい肌艶だった。

 もう一人は、紺のスーツを着て、眼鏡をかけた白髪交じりの小柄な男性だった。
「初めまして、代表の柏原(かしわばら)です。」

 日焼けした男の方が、白眼よりも更(さら)に白い歯を覗(のぞ)かせて腕を伸ばした。

 僕は握手に応じたが、ウィンド・サーフィンでもやっているんだろうか、といった眩(まぶ)しい想像を?(か)き立てられた。例の「カンランシャ」という社名を考えたのは、この人だろう。

 続けて、隣の男性を紹介された。
「弊社でお手伝いいただいている中尾(なかお)さんです。」
「中尾です。どうぞ、よろしく。暑いですね、今日は。−−お手伝いと言っても、ただここでお話しをさせていただくだけなのですが。」

 彼は、額に皺(しわ)を寄せて、柔和に破顔した。落ち着いた物腰だったが、こちらの人間性を見ているような、微(かす)かな圧力を感じさせる目だった。

 「お手伝い」というのがよくわからなかったが、僕と同じVF(ヴァーチャル・フィギュア)の製作依頼者なのだろうかと考えた。

 同様に握手を求められたので、応じかけたが、その刹那に、ハッとして手を引っ込めた。実際には、それも間に合わず、僕は彼に触れ、しかも、その感触はなかったのだった。
「私は、VFなんです。実は四年前に、川で溺れて亡くなっています。私は、娘がこの会社に依頼して、製作してくれたんです。」

 僕は、口を半開きにして、物も言えずに立っていた。“本物そっくり”というのは、CGでも何でも、今では珍しくないが、中尾と名乗るこのVFは、何かが突き抜けていた。それが、僕の認知システムのどこを攻略したのかは、わからなかったが。

 誇張なしに、僕には彼が、本当に生きている人間にしか見えなかった。柏原と見比べても、質感にはまったく差異が感じられなかった。

「本心」 連載第8回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/543252/

72 :
 僕は、半ば救いを求めるように野崎を振り返った。彼女は特に、「どうです!」と誇らしげな様子を見せるわけでもなく、
「気になることがあれば、何でも質問してみてください。」

 とやさしく勧めた。恐らく、彼女がこのVF(ヴァーチャル・フィギュア)と接する態度も、これを人間らしく見せている一因だろう。

 彼の額に、うっすらと汗が滲(にじ)んでいるのに気がついて、僕は驚いた。僕の眼差(まなざ)しを待っていたのか、それは、目の前で、静かにしずくになって垂れ
、こめかみの辺りに滲んで消えた。そして、そのベタつくような光沢を、中尾は痒(かゆ)そうに、二三度、掻(か)いた。

 僕は、反射的に目を逸(そ)らした。彼の足許(あしもと)には、僕たちと同じ角度で、同じ長さの影まであった。

「ちゃんと、足は生えてますよ。」と中尾は愉快そうに笑って、「そんな、幽霊を見るみたいな顔をしないで下さい。」と、腹の底で響いているような篦太(のぶと)い声で言った。
「すみません、……あんまりリアルなので。」
「中尾さんは、実は収入もあるんですよ。」と野崎が言った。
「収入?」
「これが仕事なんです。」と中尾が自ら引き取った。「ここでこうして、自分自身をサンプルに、新しいお客様にVFの説明をしているんです。それに、データの提供も。
お金を受け取るのは、家内と大学生の一人娘ですがね。……かわいそうなことをしましたから、まあ、親として出来るせめてもの孝行ですよ。」

 僕がその目に認めた憂いの色は、さすがに気のせいだっただろうか?

 しかし彼は、「親として出来るせめてもの孝行」と言うだけでなく、その手前で、「まあ、」と一呼吸置いてみせたのだった。

 僕は、自分の方こそ、出来の悪いVFにでもなったかのように、まったく意味が不明瞭な面持ちで立っていたと思う。「話しかければ、ちゃんと受け答えをしてくれます。ただ、“心”はありません。」という、野崎の最初の説明が脳裡(のうり)を過(よぎ)った。

 彼はつまり人工知能で、その言葉のすべては、一般的な振る舞いに加えて、彼の生前のデータと、ここでの何十人だか、何百人だかの新規顧客との会話の学習の成果だった。

「本心」 連載第9回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/543413/

73 :
「本心」 連載第10回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/543577/

「本心」 連載第11回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/543842/

「本心」 連載第12回 第一章 再生
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/544043/

「本心」 連載第13回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/544415/

74 :
実力もないのに態度と顔がでかい作家

75 :
うんこ平野

76 :
 こういう時には、後悔を残さないために、万が一のためのことはすべてすべきだった。

 僕は、母を招き入れるために呼びかけた。けれどもドアは、僕の期待に困惑したように、いつまでもただ、じっとしているだけだった。
 
       ◇
 
 羽田(はねだ)から小樽へと向かう飛行機の中で、僕は、今日の仕事の確認をした。

 所謂(いわゆる)“リアル・アバター”として働くようになってから、もう五年、――いや、六年近くが経(た)っている。アバターではなく、“分身さん”と呼ばれることもある。

 個人事業主としての契約で、その間、登録会社は二度変わったが、僕はこの世界では、例外的な古株だった。

 今でも人間が求められ、且(か)つ、特別な技能を必要としない職業の中では、最低限よりも、大分マシな報酬の部類だと思う。世間的には蔑(さげす)まれてもいるが、依頼者からは感謝されることが多い。

 それでも多くがすぐに辞めてしまうのは、肉体的にも、精神的にも、保(も)たないからだ。

 母は、この仕事を好まなかったが、僕がどうにか続けてこられたのは、母の存在があればこそだった。

 母が僕に、唐突に、安楽死の希望を伝え、その理由に挙げたのも、間接的には、この仕事だったが。……
 
 依頼者は、八十六歳の男性で、手配したのはその息子夫婦だった。“最後の親孝行”にと、要望書の中で説明していたが、実際に面会した折に、その言葉を文字通りに
受け止めるべきであることを察した。「よろしくお願いします。」と、丁寧に頭を下げられたが、僕に本当に任せられるのかを素早く判断しようとする目だった。

 病床に座って僕を出迎えた「若松(わかまつ)さん」という老人は、顴骨(かんこつ)ばかりがふっくらと目立つほどに痩せていたが、目の底にはまだ力があり、意思は
明瞭だった。ただ、僕の仕事については、今ひとつ?(の)み込めていないようだったので、
「簡単に言えば、この体を丸ごとお貸しする仕事です。ご自分の体のように、僕の目を通じて見て、僕の耳で聞いて、僕の足で歩いていただきます。」と説明した。

「本心」 連載第14回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/544730/

77 :
平野味のうんこか うんこ味の平野か?

78 :
     ___
   /|∧_∧|
   ||. (・ω・※|  うんこしてきた かため 量少なめ
   ||oと.  U|
   || |(__)J|
   ||/彡 ̄ ガチャ

79 :
           人
           (__)
          (__)_,
          (´・ω・`) )
          `u--u'-u'

80 :
>>60
平野のツィートってAそのものな
フォロワーが10万だかなんだか知らんが、バカをさらけ出してることになってるって、まあ気付くわけねーか

81 :
前に平野啓一郎がうっかり呟きそうな表現てスレあったな
実によく出来ていた

82 :
>>60
これめっちゃ面白い
自虐風ギャグかと思った

83 :
平野啓一郎さんが語る「元徴用工」 一人の人間として思うこと
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/547234/

84 :
小林よしのりも言ってたけど、ホント韓国無謬論者って、なんでまだいるのかって思うわ。
平成終わって昭和に戻ったって感じだ。
現在の嫌韓ブーム(と言うと語弊があるが)は、こっちがおとなしくしてれば図に乗ってくることに気づいていい加減堪忍袋の緒が切れた状態だってのにな。

しかしそれにしても平野は相変わらず香港のことはスルーしまくるのね。
進歩的知識人wとしてその姿勢はどうなのよ?

85 :
   人
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  /__ノ''''ヽ__)
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95 :
あらためて考える、「カッコいい」とは何か―平野啓一郎×水野学 対談
10/4(金) 6:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191004-00215674-diamond-bus_all
https://amd.c.yimg.jp/im_siggnB5f3F7oJa9gZ8Sl8mj74w---x900-y450-q90-exp3h-pril/amd/20191004-00215674-diamond-000-2-view.jpg

96 :
カッコいいとは何か?と平野啓一郎に言われてもギャグにしか聞こえん

97 :
平野啓一郎
@hiranok

小説家という仕事をしていて幸福を感じるのは、このジャンルに、歴史的にも現在も、自分が心から尊敬し、到底かなわないけど、ああいう風になりたいなと思える人が何人もいること。それは、大きな励みであり、慰めになっている。

98 :
>>76 続き
「本心」 連載第15回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/545011/
「本心」 連載第16回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/545265/
「本心」 連載第17回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/545439/
「本心」 連載第18回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp
「本心」 連載第19回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/546000/
「本心」 連載第20回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/546293/
「本心」 連載第21回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/546619/
「本心」 連載第22回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/546845/

99 :
 ホテルまでの一本道は、急勾配だった。若松さんは、
「きついでしょう? 冬はこの辺は真っ白ですよ。車も、4WDじゃないとね。」

 と、僕に初めて語りかけた。そういう時は、会話に応じた方が良かった。
「ええ、大丈夫です。この辺の人は、そうなんですね。本州に住んでると、そんなことさえ思い至りませんけど。」

 道の途中には、古い水族館があったが、その駐車場に停(と)まっている車も、確かに4WDが多かった。

 何度か後ろを振り返ったが、先ほどまで見ていた海が、眼下に見る見る遠ざかっていき、定食屋の屋根も、僕が立っていた磯も、細密画の一部になっている。

 体そのものが大きくなったような錯覚があった。

 ホテルは、白い瀟洒(しょうしゃ)な建物で、若松さんが行きたがっていたのは、展望テラスがついた、芝生とタイルの広い庭だった。

 平日の午後なので、人影はなく、僕は、若松さんに確認して、見晴らしの良さそうな場所の手すりの前に立った。
 風は麓にいた時よりも更(さら)に強かった。磯とは方角が違い、遠くに小さく灯台が見えた。
 手すりの向こうは草木に覆われていて、その先は、唐突に何もなかった。

 実際に草を踏みしめてゆけば、ふっくらと膨らんでいる草叢(くさむら)の中ほどから、既に切り立った絶壁となっているはずだった。ヘッドセットのAR(添加現実)
をONにした。クマザサ、オウシュウヨモギ、ホオズキ、ブタナ、ホッカイヨロイグサ、……と、それぞれの名前が表示された。

 身を乗り出して下を覗(のぞ)き込むと、遙(はる)か下方に、岩場に打ち寄せる波が見えた。「危ないよ。」と、若松さんに注意されたが、この一言が、奇妙に僕の心に残っている。
 
 視界は、海と空とに力強く二分された。
 頭上は群青色のように濃い青だったが、水平線に向けて、その色が薄らいでいく。

 潮の流れが、広大な海面に、細かな模様を描き出しているが、それはむしろ、風の手が撫(な)でつけて出来た皺(しわ)のようでもあった。

 至るところに、白浪(しらなみ)がちらめき、どんな僅(わず)かな水の起伏にも陰翳(いんえい)が伴っている。

「本心」 連載第23回 第二章 告白
https://www.nishinippon.c

100 :
 若松さんは、また、「ああ、……」と嘆息を漏らしたきり、無言になった。その静寂の向こうで、僕は彼が泣いているのを感じ、モニターの小窓を見ないようにした。

 風が、潮でべたついた僕の額を涼しく撫(な)でた。恐らく僕の体は、若松さんの亡くなった妻の傍らに立っているのだった。 

 人生の最後に、思い出の場所の景色を見つめる目。――この空と海が、若松さんという一人の人間の瞳に像を結ぶことは、もう永遠にないのだった。

 そして、僕の目は、別のもう一人の目を、否応(いやおう)なく、引き寄せてしまった。――母の目を。
 
 あの日、帰宅した僕は生まれて初めて、母を酷(ひど)く責め、何かあったのなら話してほしいと詰め寄った。母は、「もう十分に生きたから。」と繰り返すばかりで、終(しま)いには、穏やかな、ほとんど冗談でも口にするような面持ちで、こう言った。

「何にも不満はないのよ。お母さん、今はすごく幸せなの。だからこそ、――だから、出来たらこのまま死にたいの。どんなに美味(おい)しいものでも、ずっとは食べ
続けられないでしょう? あなたはまだ若いから、わからないでしょうけど、もうそろそろねって、自然に感じる年齢があるのよ。」

「違うよ、それはお母さんの本心じゃない。お母さんは、子供や若い世代に迷惑をかけないうちに、自分の人生にケジメをつけるべきだっていう世間の風潮に、そう思わされてるんだよ。お母さんの世代は、若い時からずっとお荷物扱いされてきたから!
 けど、長生きすることに、疚(やま)しさなんて感じなくていいんだよ! 僕にはまだ、お母さんが必要なんだよ。どうしてそんな悲しいこと言うの?」

「違うって。……違うのよ。これはお母さんが、自分の命について、自分で考えたことなのよ。お母さん自身の意思よ。」
「じゃあ、考え直して。僕のお願いだよ。そんなこと、……どうして?」
 正直に言えば、母でない赤の他人であるなら、僕はその考えを、理解し得たかもしれない。しかし、母がそうした心境に至るには、何らかの飛躍が必要なはずだった。

「本心」 連載第24回 第二章 告白
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/547238/


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