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【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第30章【クロスSS】
- 1 ：2015/06/25 ～ 最終レス ：2016/02/10
- ●前スレ
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第29章【クロスSS】
ttp://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/anichara/1406952659/l50
●保管庫
ゲッタークロスオーバーSS倉庫
ttp://wikiwiki.jp/gettercross/
●避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12795/1293605807/
- 2 ：
- 立て乙
- 3 ：
- ロボガに幼女版のゲッター(ゲッたん)が参入しててワロタ
時間を越えて現代にやってきたとのことだけど、ゲッターの場合のそれはかなり物騒に感じる
- 4 ：
- 未来からギィムバグちゃんがやってくるフラグだよね
- 5 ：
- 流石に軍曹は…と思ったけどゴーゴン大公や獣魔将軍もガールズになれてるから、
権利どかはともかくガールズ化は出来るな、多分
ゲッちゃんの「死ぬより後悔しながらR」という台詞が恐ろしい
これって元ネタあるのかね？
- 6 ：
- それにしても、何であんな重要な任務に階級が軍曹の人を選抜したんだろうか
- 7 ：
- 生き残った兵の中でギィムバグ軍曹しか一番階級が高かったとか？
- 8 ：
- あの頃のタイムワープとかって結構不安定とかいう感じの描写があって
百鬼帝国の元になった宇宙船がひどい状況だったし技術がそれよりましな程度でしかないなら
全滅するかもしれないような犠牲前提の作戦である以上指揮系統が混乱しないように
あんまり高い階級の人を選ばなかったとか？
まあ、石川先生は軍曹すらこのレベルな敵ということをやりたかったのかもしれん
- 9 ：
- ギィムバグ軍曹について、大決戦攻略本にて
「きっとゲッターエンペラーを見て腰を抜かしただろう」
別の攻略本
「階級は低いが戦闘力は高い」
とか言われてたな
某動画サイトにまとめたのがあるけど、昔の攻略本は遊びすぎだろう
特に前者のはコラム(かなりネタに走ってる)がやたら充実してて面白かったな
石川先生のインタビューも載ってたし
- 10 ：
- マグマ状になった土砂の中で普通に合体変形してる真ゲッターが何気にヤバい
漫画版の真ゲッターは圧倒的な性能っていうのが伝わってくるのが格好いいな
- 11 ：
- パイロットもそこそこいたし、百鬼を倒して本格的に宇宙開発乗り出してた頃なんだなと思いながら
真ゲッターを読んでると少し切なくなる
まあ、結果的には宇宙開発(侵略)が開始されるようになったんだけどさぁ…
- 12 ：
- 一歩間違えば星雲がぶっ飛ぶゲッター世界の時空超越
極めることが出来れば時を移動できる能
石川世界の時間とは不思議だ
- 13 ：
- シュタインズゲートとかすごいことになってそう
マジンガーZEROもなんどやってんだってレベルだけど
まあ、過去を変えても分岐世界が生まれる系統の世界観の作品でもあるけど
- 14 ：
- 真マジンガーは世界やり直す度に微妙に違ってたりしたな
単なる時間の逆行というか平行世界への異動というか
過去に戻ったり、平行世界が沢山あったりと、
ゲッターロボもある意味ループ物な気がする
- 15 ：
- ギィムバグ「エンペラー消すために過去に行ったらドラゴンを進化させちまいました」
- 16 ：
- 来週からゾンビもののアニメが始まるけど、ゲッター連中はOVAだと
よくゾンビみたいなのを相手にしてる気がする
特にインベーダーなんてゾンビ系のクリーチャーでも結構な強さだと思うけど、よくそんなの相手に戦えてるな
- 17 ：
- 「薔薇のために」っていう名作少女漫画を読んだけどこれをゲッター版にしたら面白そうだ
ブスで少しぽっちゃり系で身よりのない女の子が死んだ親の遺言で実は生き別れの父（早乙女博士）がいて、色々あって早乙女研究所で暮らすことになる
そこで出会うは三人の男、体育会系で熱血、ノリのいい竜馬。
容姿端麗、頭脳明晰でクールな隼人
柔道部で三枚目ポジションだけど気兼ねなく誰でも安心して喋れる優しく武蔵
その他大勢のキャラが織りなす、笑いあり、涙あり、そして切ない恋物語……てな感じ
長文すまそ
- 18 ：
- 三人に囲まれる女子ということで、ロボガのゲッちゃんを連想した
- 19 ：
- アクエリオンで新旧合体していたけど
ゲッターだと真や新みたいなゲッター線が極まったものじゃないと出来ないんだろうな……
- 20 ：
- 元々結構無茶な合体だけど、あれはあれで計算されて変形してるんだろうしね
ゲッター線が本気出してる時なら、取り込みに近い感じで合体できるのかも
粘土合体って感じか
- 21 ：
- とりあえず、竜馬、アクエリオンのアポロ、カグラの三人は最初は仲悪そう
アポロはまあ、時期によるけど排他的というか親友たちを助けるのにいっぱいな状態とかそういう時期ならキツイかも
- 22 ：
- 新だとゲッターチームとして組んだ直後は周りの意見を聞かないで自由気ままに振る舞ってたから軋轢を生んでたな
でも、会ったばかりの武蔵坊には割りとフレンドリーに接してたのでコミュ力が低いって訳でもなさそう
一応、職業は空手の指導者だし
…どんな風に門下生に接してたのかが、凄く気になる
- 23 ：
- >>21
最初はカグラの能力を見て驚く竜馬とアポロ、そして途中で太陽の戦士アポロニアスの転生であるアポロに驚く竜馬とカグラ、しかし竜馬はそれ以上にヤバい存在だったでござる
こんな感じか
- 24 ：
- >>23
アポロは実は…
- 25 ：
- まぁ、竜馬も狼みたいなもんだから(新ゲ10話目感)
- 26 ：
- 「腕相撲で血まみれになるのはこいつらぐらいだな」
「闘犬みたいなもんだからな」
- 27 ：
- 握力で互いの拳を砕いて、力入れすぎで頭の血管がブチ切れ、
力むために強く噛んだせいで口からも血がボトボトと滴るんだな
そして、それらは一晩寝たら治ると
- 28 ：
- ジェームズ・ボンドって絶対にゲッターロボを軽く操縦できそうだよなww
ダイアナザーデイとか見てるといかに超人か分かるわ
- 29 ：
- 敷島博士「黄金銃にゲッター線をちゅうにゅうしてワシに接続！うぎゃあ！」
ボンドって某国に捕まって一年以上拷問受けてもかなり元気だったからメンタル面でも
ゲッターでやっていけそうだな
- 30 ：
- ボンドがＭＩ６の任務で日本の浅間山にある研究所で謎の巨大兵器を開発していることについて調べるため潜入するのか
ミチルを口説いて抱いたり、ゲッターチームと対峙するけど爬虫人類と三つ巴になってダイナミック的に最終的に共闘だろうな
- 31 ：
- 女性研究員のモブの人相手なんてどうよ
あの研究所で働いてるんだから、博士とかまではいかないとしても
面白い話は聞けそうな気がする
- 32 ：
- >>31
確かにミチル抱いたら隼人卒倒しそうだw
- 33 ：
- 新ゲッターだと武蔵坊くんが一足早くゲッター破壊に乗り出すな
ゲッターの謎を知るために変な外人に観音様取られた→よし、原因たるゲッターを壊そう(超理解)
漫画版とチェンゲはミチルさんは皆のアイドルだから問題が発生しそうだな
元気くんが言ってる通り、あの研究所には女性が少なすぎるらしいし
- 34 ：
- ボンドのジョークを軽く突っぱねる新ゲッターの早乙女博士
新ゲッターにいないけど敷島博士はＱの役回りにぴったりだ
- 35 ：
- 新の早乙女博士が笑うシーン(不気味な笑顔はよく見せてたが)て作中には無かったしなぁ
新ゲッターって現代に近いし、キャラクターも比較的少な目だから
誰か別の作品のキャラクターを入れても結構うまく混ぜられそうな作品な気がする
自由度が高いというか
- 36 ：
- >>30
そしてちゃっかりロボのデーターを持って行って
號に出てきたロボに活かされていくとか？
- 37 ：
- >>36
ゲーム『ゴールデンアイ007』風にすると
・ミッション：早乙女研究所
所在国：日本
場所：長野県浅間山山麓
任務
a.研究所の極秘エリアに侵入せよ
b.実験、兵器データを入手せよ
c.監視カメラを全て破壊せよ
d.研究所から脱出せよ
e.科学者の被害を最小限に
・背景
日本、長野県浅間山山麓にある早乙女研究所ではエネルギー部門の権威であるドクターサオトメが謎の兵器を開発している噂である。
これがもし悪用するのなら全世界に危険をもたらしかねない。
・Ｍの命令
早乙女研究所に侵入して何が行われているか確認してください。
ドクターサオトメは世界的な権威であり、私の友人でもあるためこんなことはしたくないのですが世界的に関わるならいたしかたありません。
あと、いつも通り非武装員の被害は絶対にないように。
・Ｑの命令
サオトメは私のよきライバルで研究所には凄まじいメカニズムが溢れているだろうが私の最新道具も負けてられんようだ。
今回は私のお気に入りを持たすが取り扱いと、絶対に無傷で返すよう努力してくれ、頼むよ
・マネーペニー
ねえジェームズ、データの最後にある「ケンイシカワ」って一体誰かしら？
- 38 ：
- ケン・イシカワって名前がなんか凄い
カタカナにしただけなのに迫力が出てるっていうか
たまに言われるゴッド・イシカワもまた然りで
- 39 ：
- >>17
亀だけどその漫画知ってるわ。
それだとゲッターチームが主人公を取り合いになる展開になりそうだけど、武蔵は貧乏くじを引かされるハメになるけど自ら身を引いて最後みんなを守るために死ぬパターンになりそう
- 40 ：
- 武蔵は遂にロボガでも…
練習してたのか、中の人の声の再現度が結構高かったな
- 41 ：
- >>40
ぶっちゃけると川津さんはゲッターロボ大決戦でムサシを演じた経験がある声優さんだからある意味本人だぞw
旧アニメ版でムサシを演じた故・西尾徳さんの演じられたキャラクターも川津さんが受け継がれてる。
ドラゴンボールのミスターポポとかね。
- 42 ：
- >>41
どこかで聞いたような気がするとは思ってたけどマジかw
あのゲームのムサシはやたら印象に残る声だったなぁ
攻撃の度にミチルさんにラブコールしたりとか
- 43 ：
- 今日は七夕か
漫画版竜馬(初期～G)「ミチルさんと映画にでも行けますように」
真ゲ竜馬「これからもここで楽しくやれますようにと」
真ゲ竜馬(研究所崩壊後)「もうあんなことが起きねえように…と」
師範竜馬「骨のある奴が来ねえかなっと。あとあいつ(後の嫁)のお節介が治りますように」
新ゲ竜馬(最終回以降)「織姫と彦星？そいつらに似た神ならさっき倒した」
- 44 ：
- >>43
リョウ「ぎゃあああああっ！？」(ハヤトに研究所の屋上から落とされた)
- 45 ：
- ハヤト(偽書)「リョウのクソバカヤロウがドワォしますようにと」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
- 46 ：
- 天の川が邪魔だから二人が逢いに行けないなら
天の川をぶっ飛ばせばいい
というエンペラーな回答で
- 47 ：
- 織姫(ゲッター線)と彦星(竜馬)
接触すると地獄変かエンペラーになります
これがアマノガワ絶対防衛ラインである(大嘘)
- 48 ：
- 例によって途中で途切れるかもしれませんが、凡庸な日常投下します
少し長くなったので小分けになるかもです
- 49 ：
- 追記5
この時俺は叫んでたんだが、生憎俺のアタマじゃどういう風に表していいのか分からねぇ。
そいつの白いハダと赤い光の点を見て、ちとキちまったらしい。
バケモノの声ってのが、俺の喉から上がってた。
少なくとも、小さな子供には聴かせられんね。
ゴギッと、モノがモノを砕く音が鳴った。
「…ほぉう」
俺の目に飛び込んできた光景は、俺の頭を冷やしてくれた。
200mちょい下くらいまで飛び上がって顔面へと打ち出した右の拳はそこには当たらず、
野郎が伸ばした白蛇みたいに細長い左腕に防がれていた。
細い腕のすぐ奥に赤い点が見える。
目じゃねえとは思うんだが、俺にはそれが俺らを嘲笑ってるように見えた。
割れた拳から溢れたゲッターの血が野郎の白い装甲へと向かってく。
だがそいつは、白に触れる寸前で逸れた。
洗剤を塗った指が油汚れをハジくのに、なんとなく似てたな。
「ｷﾞｬｧｧ!」
野郎がくそ長い右腕をゲッターⅠに振るう。
対応して、ゲッターⅠがそいつに右足の前蹴りを見舞う。
だが情けないことに、こいつは攻撃のためじゃねえ。
奴の攻撃から避けるために、ゲッターⅠを背後に押し出すためにやったことだ。
全く気に入らねぇ。
蹴りの分だけほんの少しだけ離れると、ゲッターⅠがそいつとかち合っていた場所をもう一本の腕が貫いた。
マントの加速だけだったら、動きから見て俺はゲッターもろとも串刺しだったか。
「野郎！！」
避けるにしてもケツを見せるのは嫌いなんだよ。
「ゲッタァアビィイム！！！！！！」
短めの発音と同じような長さのゲッタービームを野郎の腕にブチ込む。
閃光が炸裂して、得体の知れない粉が塵になって巻き上がる。
その爆風をマントで受けて、俺とゲッターⅠが更に後退する。
足を着けたとき、ゲッターⅠと俺は結界の端にいた。
さっきと逆の立場になったか。
そこに、次々と奴の攻撃が来る。
あの位のゲッタービームじゃビクともしねえか。
面白ぇ。
- 50 ：
- 支援
- 51 ：
- 伸ばした腕の先が枝分かれして爪になって、そいつらが伸びて槍になる。
それが更に別れて無数の触手になった。
姿と色を変えても触手好きな野郎だ。
隙間やら攻撃の間隔を縫って避けるが、数が数の上にさっきまでのより格段に早ええから完全とはいかねぇ。
擦る程度の軽い傷が、上半身に次々と出来る。
一発でも貫かれて動きを止められちまえば、次の瞬間には全身串刺しだろうな。
相変わらず、この触手は凶悪なカタチをしてやがる。
ドグラ特有の昆虫のセッソクみてえな形の先に、ポン刀かドス、あとは鎌に似た刃が生えてる。
それが近付いてくる間にもグネグネと動いて、側面に目玉が付いた先端をこっちに向けてくる。
本体のそれみてえに目玉は潰れたような形をしていたが、特に不自由してねえようだ。
あと、そいつが映しているのはゲッターじゃなくて俺の方だった。
潰れた目に映る俺の姿を、ゲッターⅠが画像付きで知らせてくる。
お節介な野郎だ。
触手にそいつがあるってことは、どんなに逃げても追い詰めて、確実に俺をやるためか。
誰が逃げるか。
俺の場合は眼前、ゲッターなら口元に迫った触手の一団が写す俺の顔が映る
ゲッターのモニター(めんどくせぇな)が、一斉に黒く塗り潰された。
ゲッターが故障したんでも、俺の血で画面が汚れたってワケでもねえ。
モトを絶ったのさ。
両肩から突き出たそれが、接近してきた触手の一群をブチ抜く。
左肩のを右手で、右肩から出たのを左手で掴む。
ゲッターと俺の顔の前で交差した両腕の隙間から、砕けた触手の破片が溢れるのが見えた。
そいつらには構わず、両手で掴んだ得物を叩き起こすために叫ぶ。
「ゲッタァァァトマホォォオクッ！！」
触手にぶち当たった時は岩みてえだったそれは、手に掴まれると鉄柱になって、俺の叫びと同時に
緩く湾曲した刃とその背に大量のトゲが付いた戦斧(センフ)になった。
生身の俺が振り回してるよりも無骨な形のトマホークだ。
大昔の連中が使ってた、コクヨウセキってののナイフにも少し似てるかね。
水平に見舞われた一撃は、俺に迫っていた触手数十本を眼球ごと切り裂いた。
- 52 ：
- 前にも言ったが、レザーにゃ少し劣るがこいつもすげぇ切れ味だ。
節目を狙ったとはいえ、ゲッターの拳を防いだ装甲で覆われた触手をスッパリと切断しちまった。
赤い液体を撒き散らしながら、裂かれた触手が床にボトボトと落ちていく。
だが当然、それで終わるような簡単な敵でもねぇ。
すぐに再生して、また同じようにやって来る。
塗り潰されてたモニターにも、触手目が捉えてる俺の顔が復活した。
ケゲンな面っつうか呆れ顔か。
それもモニターに写る。
へぇ、俺はそういう時にゃこういう顔になるのか。
挑発する時のいい勉強になるな。
今度黒カマキリに襲われた時には、改良加えて使ってみるか。
あの爪は最初のをかわしちまえば大分楽になる。
速度低下にはどうすっかな。
まぁいい、今はこっち刃物の相手に集中するか。
「しつけぇ奴等だなぁ、オイ」
口角を吊り上げて目尻を歪ませ、野郎の本体ごと触手を睨む。
そしてモニターの一面に、それが映る。
そいつを見て、やはり連中は俺なんだと思い知る。
怒りの対象が身近にあるってのは便利だ。
殺る気がいくらでも湧いてくる。
「ｷﾞｬﾝｯ！！！！」
切断音か悲鳴か分からんが、再生した触手どもをトマホークで凪ぎ払ったらそんな音がした。
妙に小気味のいい音だな。
俺達の反撃の狼煙としちゃあ、悪くねえ。
「ちぃと無茶やるぜ、ゲッター」
野郎に向けて、ゲッターⅠを走らせる。
一歩二歩踏み出す毎に、ゲッターⅠのスピードは上がっていく。
流石にゲッター2とまではいかねぇがな、こいつも中々なもんだ。
音より少し遅いくらいまでなら、余裕で出せる。
微妙な例えでアレだが、速いことに違いはねぇだろ。
立ち塞がる触手どもを片っ端から切り刻み、ゲッターが突き進む。
手より先のはトマホークで、それよりも手前に来た奴にはゲッターレザーをくれてやる。
にしても数が多すぎる。
蔦が走りまくった壁だな、まるで。
或いは雑草どもか。
- 53 ：
- ああ、全くよ、しゃらくせぇ！！！！！
マントを展開させて、ゲッターⅠの全身を包む。
「ゲッタァァアアアビィイイイム！！！！！！」
白い触手と、紅の光が空中で激しく絡み合って爆裂する。
触手に貫かれて消える光もあれば、触手をぶち抜く光もあった。
白と紅の殴り合いで、視界が爆炎と閃光に覆われる。
地面を蹴り上げ、一気にかっ飛ばす。
光と触手の乱戦の中を駆け抜け、爆炎を抜けて天井近くまで一気に上がる。
野郎もすぐに気が付いた。
だが、その「すぐ」ってのは少し遅かったな。
大きめの塊が、左右の肩から飛び出す。
そいつはゲッターⅠの角の辺りで、それぞ4つの塊に別れた。
「トマホォオオオク！！！」
削られた岩みてぇなそいつらが一気に4本の、左右合わせて8本のトマホークに化ける。
「ブゥウウメランッ！！！！！！」
そして、そいつらを野郎に向けて投擲させる。
唸りを上げて回転する8本のトマホークが野郎に迫っていく。
野郎は伸ばしてた触手の向きを変えて、トマホークを迎撃させる。
だが、銀の円盤みてえになったトマホークは触手ども次々と切り裂いて野郎へと殺到していった。
「ｷﾞｬｧｧｧｧｱｱ!!!!」
こりゃ分かりやすくていいな。
野郎の悲鳴だ。
全部とはいかなかったが、5本のトマホークが野郎に突き刺さっていた。
上出来だ。
妙に膨らんだ両肩の付け根、両の二の腕と肘の接合部分。
そして、醜い面のすぐ近く。
密集した牙の直ぐ下の喉元に深々と刃をめり込ませてやがる。
刃は殆ど見えずに、握りの部分だけが見える。
刃に割られた装甲の隙間から、赤黒い液体が噴水みたいに噴き上がった。
不味そうな色だ。
俺達を探してるのか、野郎の潰れたような目が、ギョロっと蠢く。
もう遅ぇよ。
- 54 ：
- 「オラァ！！！」
「ｷﾞｬｧｧｧｧ!!!!」
角張ったデコを押さえて、ゲッターⅠの右腕を眼球にブチ込んだ。
気持ち悪い感覚がレバーを通して伝わってくる。
俺はそんなヘマしたことねぇが、腐った漬け物桶ってのはこんな感じか。
ぐちゃぐちゃヌメヌメとしつつ、妙にゴツゴツしたものがある。
その中の一つをゲッターⅠにひっ掴ませる。
「おらよッ！！！」
ゲッターⅠの石柱みてえな太い左足を野郎に叩き込み、内側のレザーで
内部をぐちゃぐちゃにしながら、ゲッターⅠの右腕を引き抜いた。
ぶちっと抜けたそいつは、ぶよぶよとした管まみれの袋だった。
どことなく卵みたいにも見える。
白っぽい膜に包まれた肉の袋だ。
野郎がジタバタし始めたのを見て、そいつを適当にぶん投げる。
余程苦しいのか憎いのか、まぁその両方に違いねぇな。
野郎が両手でゲッターⅠを潰しに掛かってきた。
無傷なら捉えられたんだろうが、肩にトマホークを突き刺されちゃよ、まともに動きはしねえよな。
「ゲッタァァァビィイイイイイイイム！！！！！！」
流石に今度は防ぎようがねぇ。
のけぞりの角度がついてたせいで、野郎の胸元を抉りつつビームが顔面に直撃した。
上顎が消し飛び、デコボコした額も装甲がベリベリと剥がれていく。
割れた装甲の下には、うねうねと触手が蠢いていた。
そいつらもゲッタービームで次々と砕かれていく。
そしてその下にはまた触手だ。
本当に好きなんだな。
そんなんだから影で淫獣って言われんだよ。
ゲッタービームの直撃を受けた顔面から、緑の光が野郎の上半身に走る。
そいつは肘と肩に一本の線を通していった。
突き刺さったトマホークを繋いでな。
緑の光はトマホークの取っ手部分にまで伝わって、そこを緑の線で埋め尽くした。
野郎も気付いて慌てたみたいだが、その動きも封じられちまってるからどうにもならねぇ。
「ぶっ飛びな、寄生野郎！」
ゲッタービームを喰らいつつ立ち上がって向かってきた奴の全身が、光を吹いた。
トマホークの付けた傷から溢れた緑の光が溢れ出して、白い光がそいつに続く。
そうなりながらも、こいつはまだゲッターに近付いてくる。
そこにゲッターⅠの蹴りを叩き込む。
今度もさっきのと似た使い方になったが、今度は奴が吹き飛んだ。
マントを身体をくるませて、更に少し後ろに下がる。
倒れ込んでいく野郎の光が強くなって、遂に炸裂した。
緑の光が混ざる爆発の中で、腕と肩と顎が砕けていくのが見えた。
- 55 ：
- マントを身体をくるませて、更に少し後ろに下がる。
倒れ込んでいく野郎の光が強くなって、遂に炸裂した。
緑の光が混ざる爆発の中で、腕と肩と顎が砕けていくのが見えた。
爆発か終わってから見えた上半身はズッタズタのボロボロだ。
下半身もヒビまみれになっちまってる。
完全に砕いたと思ったが、頑丈な野郎だな。
呆れてると、野郎の白い尻尾がビチビチと跳ね始めた。
足もジタバタと蠢き始める。
繋ぎ目から先が無くなった首もだ。
スサマジく気持ち悪い。
ゲッタービームをもう一発叩き込もうと思ったが、そいつはすぐに止んだ。
止まったっていうよりも、砕け散っちまった。
全体の末端、外側の方から装甲が割れていって、野郎の全身を白い塵が包み込んだ。
その中で赤い光が灯る。
そいつを確認したのと、ゲッターを動かしたのは殆ど同時だった。
「…てめぇが本体か？」
みしみし、ぎちぎちって音がゲッターのコクピットを満たしていく。
ゲッターの顔の前で組んだ腕に、無数の牙が突き立てられている。
爆発に乗じて一気にゲッターⅠの間合いにまで来たか。
速いな。
「野郎！！」
膝蹴りをゲッターが見舞う。
だが、操作する手間ってのがあるから少しだけ遅くなっちまう。
秒を切り刻んでやっと出来るくらいの時間差だったが、野郎にゃそれでも十分だったみてぇだ。
当たる寸前、奴は俺の目の前から消え去る。
そして今度は、俺の後ろに移りやがった。
「ｷﾞｨｨｬｱ!」
さっきまでのと似てるが、かなり甲高い叫び声だ。
保育園で遊んでる子供らの挙げる声に、音の質が似てやがる。
それも女の声に、だ。
よっぽど俺を苛立たせたいらしい。
ゲッターのセンサーが、背後に回った野郎の変化を探知する。
ガバッと左右に開いた奴の顔が、ゲッターの首に迫っているところだった。
裏拳や回し蹴りは間に合わねぇ。
なら…。
- 56 ：
- (させないわ！！)
アタマの中に、直接音が響いた。
それも大音量の特大声だ。
その途端、下方から金色の閃光が次々と飛んできた。
そいつらが野郎の横っ面に直撃していってることを、ゲッターが俺に報せてきた。
レーダーがピコピコと喚いて、そいつの所在まで伝えてくる。
しかもドット絵のアイコン付きだ。
潰れ饅頭にデフォルメされた先輩のツラがレーダーに映ってやがる。
よくねえけど、まあいい。
とりあえず先輩の確認をするか。
レーダーに映る潰れ饅頭先輩の居場所を目で追ってみる。
「…何だ、ありゃ」
状況はアレなんだが、口に出ちまった。
そりゃそうだろうと言い聞かせなきゃ、ぶっちゃけ、現実の光景だと思えなくってよ。
まず、超・ドでかいパフェを想像しろ。
ああ、パフェだ。
アイスクリームとかフレークとか果物を合体させた、
ケーキの派生進化形態みたいなお菓子の親玉だ。
あいつとゆまが大好きな、バケツみてえな容器にこれでもかってくらいにたっぷりとブチ込まれたアレだ。
よく行くサ店ではバケツパフェって名前で売られてるな。
エイセイテキというか気分的にどうなんだ、その名前はと毎回思うがよく売れてるらしい。
こいつの場合は、紅茶のカップみてえなのに入ったパフェだ。
ただし、サイズはゲッターの上半身くらいある。
それが、色々とデコられたでかい電車に乗せられて走り回ってる。
誤字ってるワケじゃねえぞ。
電車ったら電車だ。
ガタンゴトンて音もゲッターが拾ってきてる。
線路を通したり消したりしながらちゃんと走ってやがる。
デコの一つに、正面に飾られた鹿の首があった。
鹿だぞ鹿。
そいつが金持ちの家に飾られてるような感じで前面の左右にくっついてる。
ゲッターはそいつのサイズやら鹿の種類とかまで分析してやがる。
何がしてぇんだよ、ゲッターⅠ。
- 57 ：
- で、この光景が想像出来たか？
難しいどころじゃねえよな。
俺だって信じられねえんだから。
それでな、これでどうだ？
そいつの先っちょに、バカデカイ大砲がくっついてる。
どうだ？
余計ワケ分からなくなっただろう。
色んな所に行って来たが、こんな光景今まで見たか？
笑っていいのかどうなのか、それすら分からねえ。
それで、ああ。
マミ先輩はそこに居るんだよ。
次々と光を吐き出す列車砲の砲口部分のすぐ上に。
反動とか大丈夫なのかね。
しかも、優雅に茶なんぞ飲んでやがる。
ゲッターはそれも気になるようで、紅茶の銘柄やらなんやらまで俺に報せてくる。
煎れ方や価格、産地とかをな。
俺にどうしろってんだ。
(捕まえて！)
ああ、分かった。
外見はともかく威力はあるようだな。
それは攻撃を喰らってる野郎が立派に証明してくれてるからよ。
「逃げんなよォ」
全身に隈無く光を浴びた野郎を捕まえるのは簡単だった。
何せ、体中から体液を溢れ出して、ビクビクと痙攣してたからな。
ハネがねえから飛べないんだが、先輩の砲撃が激しすぎて常に浮いた状態にされちまってた。
多分、そういうのは先輩が計算してやってるんだろうな。
あー、ひっでえ。
体の可動部分が穴だらけだ。
少なくともこれじゃすぐには動けんよな。
ふざけてるんだか真面目なんだか分からんが、頼りになる先輩だ。
あと遅くなったがこいつの外見は例の恐竜タイプだ。
但し今度は角がねえ。
もげちまったのかもな。
大きさはゲッターと同じくらいだ。
そいつの首根っこを強引にひっ掴んで、砲口もとい、マミ先輩の方に突き出す。
何が起きるのか察したのか、野郎が暴れ出す。
そりゃそうだろうが、同情してやるほど俺は優しくねぇし
こいつらに対して慈悲の心なんて無え。
首に添えた手に力を込めて締め上げる。
手の感触から装甲の分厚さが感じられたが、こうもヒビ割れてちゃ無意味だろうな。
- 58 ：
- 「オラァ！行ってこい！！」
思い切りぶん投げ、追撃で蹴りを叩き込む。
すげぇスピードで墜落していく野郎に、砲の照準が合わさっていくのが見えた。
それがいい頃合いになったか。
高々と右腕を掲げて、先輩は凛々しげなツラで、あの台詞を叫んだ。
(ティロ・フィナーレ！！！)
脳を直接ハンマーでぶっ叩かれたと思ったな。
その叫びと同時に列車も大きく後退して、パフェも後ろ半分がフっ飛ぶ。
クリームがトロケて、バナナがグチャり、チョコレートが砕け散る。
あれは喰えるんだろうか。
喰えるとしたら、喰う気はねぇけど勿体ねえ。
奴に見せたら発狂するかもしれねえな。
空中に投げ出されてた野郎に成す術はねえ。
強いて言えば、慌てて触手を展開してたくらいだ。
だがそいつらは光に触れた途端に塵以下になって消えちまった。
野郎は全身に光を受けて吹き飛ばされた。
いや、正確には捕まったってのが正しいか。
極大の黄金の光は野郎を捉えたまま結界の壁に激突した。
それでも光は収まらず、めりめりと結界にめり込んでいく。
光と結界に挟まれた野郎が悲鳴を上げるが、それに反応したみてえに光が金の色を増した。
目映いヒカリってのか、そいつが胸糞悪い色合いの結界を染めていきやがる。
それが俺とゲッターの元まで届いた時に、光が炸裂した。
結界の一角にでけぇヒビが入り、そのまま砕け散った。
砕けた結界の断面は、光と同じ金色のをしていやがった。
先輩色に染めちまったってか？
何だ、このデタラメな威力は。
加齢に伴ってパワーアップでもしてんのか。
あいつも生身の戦闘力が年々上がって来てるしな。
俺も鍛え直さんといかんかね。
「お待たせ」
関心と呆れと、あと何だ。
(いるとしたら)先輩を嫁にもらう野郎が受ける苦労についてちらっと考えてると、
その先輩本人がすぐ近くにいた。
トン、てユウガな音を立てて、ゲッターⅠの右肩に立ちやがる。
どっから湧いた。
「よぉ」
動揺は顔に出さねぇようにせんとな。
ナメられちまう。
- 59 ：
- 「で、ブツは？」
色々疑問はあるが無視だ。
頭が疲れてる。
電車のせいだな。
こういう時には甘いものがいいらしい。
ダメだ。
また思い出しちまった。
「ばっちりよ」
先輩は左目ウインクしつつ、右手でOKマークをした。
何でモテねえんだよ。
「いい子が出来たわ」
そう言いつつ両手で腹の、ヘソの下辺りを撫でる。
イトオシソウな手付きってので。
流石に毒され過ぎだと一言言ってやろうと思ったところで、先輩の身体に変化が起きた。
先輩の輪郭は保ったまま、ぼぅっと光輝き始め
あの光と同じ、金色に。
この女好みの言い方をすりゃ、全てを照らす光って感じか。
その光に包まれた中で、目を閉じた先輩はゆっくりと細い手を両肩に廻して身体を抱き締める。
そうしたら、数センチの間隔で身体に線が走った。
そいつは溝になって身体を切り込み、先輩の姿は瞬く間に黄色のリボンに変化した。
バラけたリボンの奥から、更に強い光が走った。
リボンがそいつに触れると、光はリボンを呑み込んで、一気に巨大な球になった。
身長150センチ程度の女のハラから見えたときは大体、人の頭くらいだったってのに、
今じゃ直径でみて3mくらいになってる。
ゲッターの顔の前で産まれたそいつは、自分の役割ってのを知ってるのか、ゲッターの胸と腹の間辺りに降りてきた。
ゲッターがそいつに示していたアイコンはもうマミ先輩のもんじゃなくなってた。
よく分からん組成式てのやらエネルギー量てのが大量に表示されるようになっちまってる。
ゲッターの手を近付けると雷みたいな光がゲッターの指を掠めた。
それだけで、コクピットにまで衝撃が伝わってきた。
すげえエネルギーだ。
「恩に着るぜ、先輩」
光になった先輩に視線を落とすと、色々な記憶が湧いてくる。
割りとろくでもないのばっかりで、すぐに思い出すのを止めたが。
「ちょっと、流くん」
トン、とユウガな音を立てて、マミ先輩がゲッターの左肩に降り立った。
ああ、楽だ。
さっきのを使い回せる。
- 60 ：
- 「それは私じゃないわよ」
「んなこた分かってる」
ゲッターが別アイコンで捕捉してたからな。
ご丁寧に、自分の背中をよじ登って首の後ろに隠れてるところまで
カメラで写してくれてたんだよ。
チラチラと様子を伺う先輩の姿を、どこに付いてるんだか分からん幾つかのカメラで撮ってたのはまだしも、
顔の表情の変化からシンリテキブンセキってのまでやってやがった。
ゲッターロボめ、一体どうしちまったんだ。
「少しは驚いてくれてもいいんじゃないの？」
「ああ驚いてるさ。愛ってコトバの意味の深さってやつにな」
俺も何言ってるんだろ。
答えになってねぇし、意味不明なコト言っちまってるよ。
何が愛だ。
ああ、このコトバは見るだけで鳥肌が立ってくる。
正義は最近耐性が出来てきたが愛は無理だ。
「そう！愛はとても尊いものなの！あなたも遂にそれが理解出来たのね！」
「………」
黙ってるってのは趣味じゃねえが、仕方ねえ。
ワケ分からんこと言ってワケ分からねえことで返されてるんだからよ。
俺は黙ってたが、先輩はそこから色々口走り始めた。
聴こえる限りでも、
「男」「愛が」「男」「ドドメ色の青春」「自由を」「孫の顔」「男」「まだ間に合う」「あの時もっと」
とかが俺の耳に入ってきた。
飢えてるってのだけはよく分かった。
職場の去勢済み連中相手に頑張ってくれや。
そしてゲッターはそいつを逐一記録してやがる。
帰ったら、ネジ一本に至るまでバラバラにしてやる。
いっそのこと、全部ドロドロに溶かしたろか。
野郎はダメージが深刻らしくピクリとも動けないらしい。
ゲッターの画面のはじっこにその様子と解析が映ってる。
それ以外は先輩関連だ。
まだ色々ほざいてるマミ大先輩語録を次々と記録していってる。
あとは、さっき画面に映ってた沢山の俺の顔の複写か。
何だこのモニターは。
目のやりどころに困りきってた俺が見るべきものは、偽マミ先輩が変異した光の玉くらいだ。
まだ色々くっちゃべってるみてえだが、いい仕事をしてくれたもんだ。
- 61 ：
- ゲッターⅠの両手を広げ、中心に光の玉を置く。
途端に巨大な光のうねりが湧いた。
指の間を抜けてレザーに絡まり、そのまま昇ってゲッターの頬を掠める。
そして、そいつは何条にも別れていった。
ゲッターの全身に、雷のド真ん中にでもいるんじゃねえかってぐらいに光が走っていく。
光の蛇、というよりも竜って言った方が見栄えもハッタリも利くか。
先輩もそっちのが好きそうだしな。
…これはちょっとヤベェんじゃねえのか？
ゲッターの回りは今、雷地獄になっちまってる。
一撃でももらったらってどころか、人間なら掠めただけで骨まで黒焦げになる。
特に先輩はカラダの一部に大量のアブラを抱えてるから燃えやすそうだしよ。
「おい先輩」
自分で言うのもアレだが、先輩てのはもうアダ名になってるな。
見渡してみても奴はいねぇ。
どこ行きやがったと思ってみると、何やら変な金属音がしてきた。
カン、カン、と、一定の間隔で。
しかも、それは段々近付いてきてやがる。
そいつがかなり近い場所で停まったかと思うと、今度はコン、コンって音がした。
それは俺の後ろで鳴っていた。
正直言って不気味だ。
トマホークを構えてると、背後の壁に切れ目が出来て奥に引っ込んだ。
開いた隙間から、
「お邪魔します」
と、頭をコクリと下げた先輩がコクピットに入ってきた。
「よお」
平静ってのを装うのは大変だな。
少しだけ、あの絶壁女の苦労が分かった気がする。
てか、何だこりゃ。
ゲッターのコクピットの、座席の後ろに扉だと？
「どこから入った」
「肩からよ」
…肩ァ？
「開けてくれたのよ」
当然、俺はんなことしちゃいない。
「肩のポッチ…っていうのかしら。そこが開いたの。そしたら梯子が通ってて」
モニターを見ると、ゲッターが図面を俺に見せてきた。
既存の機能ということらしい。
- 62 ：
- トマホークの射出口は外からの出入り口にもなるだとか、ゲッターの体ん中に梯子があるとか俺は今まで知らなかった。
知りたくも無かったさ。
トマホーク回りはメンテの時によく見るけど、んなもん知ったのは今が初めてだ。
隠してたのか？生意気な野郎だな。
「明るくなってたから、不自由はしなかったわ。それで、矢印に従って降りたらここに着いたのよ」
「…そうか」
降りたらって言っても、場所から考えると昇る必要があるはずなんだけどな。
ここ、ゲッターの口ん中だぞ？
空間がネジ曲がってるのか。
あり得る話だ。
そうでもなけりゃ、三つのマシンが合体して出来るロボットの体ん中に
即座に梯子やら移動経路やらなぞ出来るわけもねぇ。
嬉々とした様子で勝手にベルトを締めて先輩が後ろの席に座る。
得体の知れない梯子を降りて電気椅子や拷問台と大して変わらん乗り心地の危険な欠陥巨大ロボットに乗り込んで
楽しそうに座席に座る日本人で金髪の魔法少女(31)ってのは、この広い宇宙でも珍しい現象じゃねえのかね。
つづく
- 63 ：
- 乙
- 64 ：
- おつ
- 65 ：
- そういえばもうそろそろ夏か
新ゲで黒平安京に行ったときに弁慶が「この夏がもう２度目」って言ってたけど、
夏にあのパイロットスーツは暑そうだな
身体に密着してるし
- 66 ：
- 元が宇宙服とかならば温度調節機能とかあって
むしろ楽の可能性もあるな
- 67 ：
- ああ、なるほど
確かにそういう可能性もあるね
竜馬も黒平安京で重装備抱えながら、全く疲れてる様子も無くひたすら殺戮に明け暮れてるし
いや、これは元々か
ただ、連中はあのパイロットスーツのデザインに疑問は……おや、誰か来たようだ
- 68 ：
- 某オリジナルゲッター小説がハールメンでも投稿やってたな
ゲッター２がローラーダッシュを使えるらしいが考えると確かに相性いいかもね
- 69 ：
- ゲッター2のサディスティックな脚の形状すき
蹴り技をかますゲッター2系列っていうのは見てみたいな
アニメも始まった「モンスター娘のいる日常」を読んだが、ヒロインの一人が女性+蛇のラミアで考えによってはハチュウ人類か
ハチュウ人類のいる日常…そうか、そうだったのか(曲解)
- 70 ：
- JK達が学校に立て籠るがっこうぐらし！も始まってたか
ゲッターロボ連中はけんきゅうじょぐらし！か
がっこうぐらしは漫画で読んでるけど、ゾンビの首を女子高生がスコップで切断したり
囲まれてボロボロにされてもしばらくしたら治ってたりする
話の都合と言えばそれまでだけど、こういうのを見ると女って強いなと思うな
- 71 ：
- あの漫画実は実は彼女たちの方が正気じゃないオチもありそう
ゾンビものってバイオハザードみたいに局地的なものならともかく
全世界、全国レベル規模者になると全滅か俺達の安息の地探しはこれからだというのが大部分な気がするが
- 72 ：
- 最新刊だと結構進展があったな
タイトル変更するかもってぐらいに
あと、これってニトロの作品なのか
道理で不穏な訳だ
ゲッター連中は毎回(特に映像作品)、ゾンビの上位みたいなの相手にしてよく無事でいられるなと
特にインベーダーと鬼相手にしてるゲッターチームは
- 73 ：
- いつかスパロボでファイナルダイナミックサンライズシャッフル同盟拳ガイナスペシャルやってくれないかなあ・・・
- 74 ：
- 最近は別作品相手に援護しても特殊セリフあるし、技としては出来なくても
やり取り的なもので補完してくれることはあるんじゃないかと思ってる
にしても、別作品との合体攻撃は燃えるな
- 75 ：
- 連続になるけど、合体攻撃と言えば大決戦のアンソロジーだと
ゲッターデーモン(ウザーラ、ムゥ、ダイの合体したようなゲッター)に全ゲッター1系列で必殺技を叩き込んでたな
かなりマイナーなゲッターだけど、このゲッターデーモンも相当強いんだよな
ゲームにいたらラスボスのクロノウォームより遥かに強い気がする
- 76 ：
- >>75
エンペラートマホーク！
- 77 ：
- >>76
それを軽々振り回す真ゲッターがダイナミックだったなぁw
ウザーラに手足が生えたゲッターウザーラが格好良かったな
必殺技の「デスシャインスパーク」なる技は不発だったけど名前が直球すぎて思わず笑った記憶が
あと、ゲッターエンペラーに突撃されたときの悲鳴が可愛い
大決戦のアンソロは読み返してみると、4コマがやたら面白かったりして結構好きだな
- 78 ：
- 大決戦のアンソロで一番覚えてるのが敵相手に無双するゲッターロボのパイロットがよりによって『近くの所員』だったことかなw
- 79 ：
- たまたま近くにあいつらがいたってことは、
あのレベルが都内にうじゃうじゃいたんだよな
- 80 ：
- 新ゲッターであの黒人が賽銭箱をどけるシーンで毎回笑う
にしても、「ちかくの所員」て
実際は近くにいた所員に連絡取らせて呼んだ連中だと思うけど
早乙女研究所の場合は連中も実は科学者や警備の人だったってことでも納得出来そうなのがなあ
- 81 ：
- >>80
あんな「ぐへへ」とか「ぴゃぽぽ」とか奇声を発するヤツを採用する早乙女サイドが問題ありすぎるw
- 82 ：
- 新だと博士からして、
「こいつの経歴なぞどうでもいい！必要なのは体力と精神力だ！」って言ってるしなぁ
あと隼人という極悪人採用しとるし
体力ってのだけならあの黒人はかなりいい線いってる気がする
竜馬の蹴りの直撃を胸に喰らってノーダメとか、漫画だと鼻をぐちゃぐちゃに潰されても平気そうだったし
- 83 ：
- 見返してみると、黒人はナイフ使いを竜馬の攻撃から庇ってたりするな
暗殺者仲間として仲が良かったんだろうか
漫画版と新を見てて思ったけど、隼人のパイロットスーツってジャージに近いな
- 84 ：
- アニメではライダースーツだからな
- 85 ：
- アニメ版だと正規のスーツは竜馬のアレか
博士も稲妻マークが入った茶色っぽいスーツ着てたな
- 86 ：
- なんで竜馬以外の主人公が人気ないのかは、キャラが弱いやら竜馬が濃すぎるっていう意見が多いけど、
昔にアニメ夜話って番組でボトムズを取り上げてた時があったけど出演者が主人公キリコについて
「個人的に暗いキリコが嫌いで陽気なバニラが主人公でもよかったと思った。けど後々考えたらボトムズはキリコじゃないと物語が成立しない」
と言っていたの思い出して「ああ、これだな」と思ったわ
ぶっちゃけゴウや飛焔の主人公とかを竜馬達に置き換えても物語を成立できると容易に想像できちゃうのが最大の理由だよね
- 87 ：
- 俺は主人公だと號が一番好きかなぁ
俺たちは闘犬なんだっていう一連のセリフは竜馬からは多分出てこないと思う
- 88 ：
- 號の熱い台詞回し好き
ネオゲのラストバトルで血を流しながらゴール様に啖呵切るところが個人的に最高
- 89 ：
- 漫画版の號と渓が爆弾メカを解除してるシーンが好きだ
ゲッターだと貴重な若い男女二人のやり取りというか
ゲッター號は連載期間が他のゲッターよりも長かったから色々な場面を楽しめるのがいいな
- 90 ：
- スパロボZシリーズのインベーダーってラグースの眷属みたいな存在という感じなんだっけ？
- 91 ：
- >>86
それはあるな
ダイナミックキャラの運命かもしんなけど、出生とかの細かな設定はどうあれ基本的に熱血漢で敵が向かってくるなら全て叩きのめし、戦闘になったら技を叫ぶ単純明快な主人公ばかりだからな
見てるほうは爽快だけど逆に言えば大元の竜馬達と被りすぎて『主人公を竜馬でもいいんじゃね？』みたいに思うこともある。
（公式にしてもオリジナル二次創作にしても）ＯＶＡ以降は設定を流用して、超人的で狂気でゲッター線云々絡ませとけばいいみたいなゲッターチームばかりだし
結局、竜馬達を元にしたチームのイメージから全く脱却してないのが原因かと
長文悪かった
- 92 ：
- 竜馬の場合はある程度の終着点が描かれてしまってるのもあるかな
今は仲間だけど、いずれは、っていう考えがある程度常に付いて回るし(個人的な考えだと)
- 93 ：
- >>92
だよな
竜馬がヤバい存在になりすぎて主人公にそれ以上の設定にしようにも難しいわな
- 94 ：
- 隼人も完成度が高いんだよな。
これ？ 竜馬でよくね？ 隼人でよくね？ とか二次創作で思うことあるけど
二次創作ってゲッターにかぎらず、これオリ主である必要ねえぞとか言うのは多々あるけど
- 95 ：
- 個人的に竜馬はゴジラに近いものがあると思ってる
本能で動いてる(これは新か)ところとか、敵対者には容赦ないところとか
イメージとしては二代目か三代目(ビオランテ～)って感じ
それが、怨霊憑依で破壊神化かメルトダウンで滅亡の引き金になる可能性を常に持ってる状態っていうか
分かりにくすぎる例えで申し訳ない
スパロボZはネットや友達の話聞く限りだけど、インベーダーはバアルってのの一種だっけか
餓えた破壊魔って呼ばれてるとか
あと、ケドラとちょっとしたコラボがあるとか
- 96 ：
- 竜馬自体、各媒体で厳密に性格合わせてないから
「流竜馬」でくくれる範囲が大きくなって
後発キャラが「こいつ竜馬で十分じゃね」現象を起こしやすくなってるんじゃなかろうか
- 97 ：
- たまには武蔵が主役のＳＳを…と思ったらバーニィと組む作品があったな
あの世界観というか、苦境っていう雰囲気が出てて良かったな
- 98 ：
- >>94
隼人って各媒体によって細かな詳細は違うけど基本的にメアリースー真っ青なスペック持ちだからな
主人公の一人で頭よくて科学者も司令官にもなれてパイロットもできれば生身の戦闘もできるし、シリアスにもその気になればギャグもこなせるし三人の中でも恋愛要素もある
極論でいうと竜馬はゲッター線というのがなければぶっちゃけいらない、隼人一人で物語作れる
- 99 ：
- >>98
スペックが高い分、隼人の心理描写とか感情を描くのは難しいかもね
とりあえず、色々なＳＳが読みたいんじゃあ～～
- 100 ：
- ゲッターＳＳの難所は、多分ゲッター線絡みのところだよなぁ
ゲッター線について、「ゲッターロボ昴」の作中で「千億の絶望を凌駕する絶対的悪夢」 と言われてたけど、
この表現は秀逸だと思う
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